自然農法で世界的に知られる福岡正信(1913-2008)は老子の愛読者として知られる。
粘土団子はギリシアなどで成功を収めているらしい。
34. Control
大道氾兮、其可左右。萬物恃之而生而不辭。功成不名有。愛養萬物而不爲主。常無欲、可名於小。萬物歸之而不爲主、可名爲大。是以聖人、終不自大、故能成其大。
大いなる「道」はすべて普及する。
そして、あちらへ、こちらへと行く。
万物はそこにとどまり、成長する。
そして、そこから閉め出されるものは何もない。
仕事を完成しても功績を求めない。
万物を養っても支配することはない。
意図をもたないから小さなものと呼ばれ、
万物がそれに向かっていても、それらを所有しないから、
大いなるものと呼ばれる。
だから、賢人は偉大になろうとしない。
ここから、その偉大さが達成されるのである。
27. Perfection
善行無轍迹。善言無瑕謫。善數不籌策。善閉無關鍵、而不可開。善結無繩約、而不可解。 是以聖人、常善救人、故無棄人。常善救物、故無棄物。是謂襲明。故善人者、不善人之師、不善人者、善人之資。不貴其師、不愛其資、雖智大迷。是謂要妙。
すぐれた行為者は痕跡(善であれ悪であれ)を残さない。
すぐれたことばを使う人は少しのきず(善であれ悪であれ)も残さない。
すぐれた計算者は計算器具を使わない。
門をとざすのにすぐれた者はかんぬきを使わないが、誰れもその戸は開くことはできない。
結ぶのにすぐれた者は縄を使わないが、誰れもそれをほどくことはできない。
このように賢人は人を救うのにすぐれており、だからどんな人も見捨てない。
彼はまた物を救うのにすぐれており、だから何物をも見捨てない。
これは明を洞察すると呼ばれる。
だから、善である者は善でない者の師であり、
善でないものは善であるものの源である。
善ある者をありがたく思わず、善なき者を大事にしないならば、
どんなに知恵があっても迷いがある。
37. Tranquillity
道常無為、而無不爲。侯王若能守之、萬物將自化。化而欲作、吾將鎮之以無名之樸。 無名之樸、夫亦將無欲。不欲以靜、天下將自定。
「道」は実在し、何事もしない。
だが、それによって為されるということはない。
もし統治者がそこにとどまるならば、あるゆるものは自然に変わるだろう。
もし変わる過程で意図があらわあれるならば、
名前のないもともとの非区別によって抑制するべきである。
名前のないもともとの非区別を経験すれば、意図のない状態があらわれる。
意図がなくなれば静かになり、天下は自然に安らかになるであろう。
・・・
福岡正信
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/cat_50073870.html?p=4
福岡正信。自然農法家。1913年愛媛県生。横浜の検疫所で働いていた時、山下公園を歩行中、「人間は、実はなにもしていない!」と悟り、それを実証すべ く職を辞し、帰農。彼の農法の特徴は、『不耕起、無除草、無肥料、無農薬』を実践すること。人為を排除した農法。「現代の老子」と評される
福岡正信(1913-2008年)。自然農法の創始者。アジアやアフリカ諸国では、国家予算をつけ、その農法を学ぶ国もあるほどだが、日本ではマイナーで ある。アジアのノーベル賞とされる「マグサイサイ賞」を受賞。著作としては「自然農法・わら一本の革命」、「自然に還る」など。愛媛県出身。
福岡正信。自然農法の創始者。「粘土団子」と呼ばれる、様々な種を百種類以上混ぜた団子によって、世界十数か国の砂漠緑化を試み、特に東南アジア諸国では 荒野をバナナ園などに変えた。1988年、ロックフェラー兄弟財団の出資で発足したフィリピンの「マグサイサイ賞」(アジアのノーベル賞)を受賞
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自然農法への、きっかけ
福岡正信。岐阜高等農林学校(現岐阜大学応用生物科学部)卒。横浜税関の植物検査科に所属し研究に没頭していたが、急性肺炎にかかり死に直面すると、「こ の世には何もない」と悟り、仕事をやめ地元に戻り農業を始めた。「やらなくてもいい」ことを探す中、科学農法を否定し、自然農法を確立していった
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自然農法
自然農法。1988年にアジアのノーベル賞とされるマグサイサイ賞を受賞した福岡正信が提唱。土そのものが持つ力や種の生命力を引き出す。人間と自然の関 係や社会のあり方についても問いを投げかけた。世界各国を奔走し砂漠化した大地を再生。その農法はインドやギリシャ、アフリカ諸国などに広まった
福岡正信の自然農法。①水田に苗を言えず、種もみを土の上にじかにまく。②化学肥料も農薬も一切使わず、代わりに、藁(わら)をまく。それで土地が肥え、 雑草を抑える。③最も特徴的なのが、稲を刈る前に、麦をまくこと。すると稲を刈った時、既に麦が生えているので、雑草が生える余地がない、という
福岡正信の自然農法。『不耕起(耕さない)、無肥料、無農薬、無除草』。『米麦連続不耕起直播』は、①稲を刈る前にクローバーの種を蒔き、②裸麦の種の粘 土団子を蒔き、③稲を刈ったら稲わらを振りまく。④麦を刈る前に稲籾の粘土団子を蒔き、⑤麦を刈ったら麦わらを振りまく、という栽培技術。
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粘土団子
福岡正信の自然農法。「粘土団子」(ねんどだんご)。土に様々な種を加え、水を加えて練りこむ。果樹、野菜、クローバー、薬草など。この粘土団子を、農園 内の、どこにでも、まいて回る。粘土団子になっているため、スズメ等が喰わず、一雨降ると、水分で発芽して、根がおりる。だから、耕す必要がない
福岡正信の粘土団子。百種以上の種(たね)を混ぜる。「たくさんの種類をまいておけば、必ずどれかが成功する。種類を限定して、まいてはダメ。(人間の方 が)この土地には大根がよかろう、ここはカボチャがよかろうと判断してまくと、大きな発見ができない。こんなところに、ゴボウが生えるんか、と」
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ソマリア等で砂漠の緑化
福岡正信。1985年、72歳でソマリアへ。自然農法を実践。「粘土団子」を使い、土地の改良や食料の増産に力を尽くした。この功績により、1988年、 アジアのノーベル賞と言われる「マグサイサイ賞」を受賞。「砂漠地帯へ行って、自分の自然農法が、役立つのか、役立たないのか、見てみたかった」
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哲学・思想
「何もしないのが最高の農法になる。耕さない。雑草を抜かない。農薬も化学肥料も与えない。…人間の知恵と力は、全く役に立っていないということに、25 歳の春に気付いてしまった。…科学は無用で、無能。人間の一切の科学的知識が無駄に終わる、ということを証明しようとしているのだ。」 福岡正信
「革命というものは、この藁(わら)1本からでも起こせる。この藁は、軽くて小さい。だが人々は、この藁の重さを知らない。この藁の真価を、人々が知れ ば、人間革命が起こり、国家社会を動かす力となる。」 福岡正信(1913-2008年)。著書「自然農法 わら一本の革命」1983年、春秋社
「人間は灯火の下に事物を認め、手探りでそれを確かめ、一つの科学的真理を発掘したと驚喜。さらに新しい真理が次々発見されると期待。事実、発見が続出 し、人間社会は発展。だが科学的真理は、真の真理ではなかった。昨日の真理は今日の真理ではなく、今日の真理は明日は忘れ去られる運命」 福岡正信
『無3 自然農法』より
わら一本の革命 総括編(旧版)より
『無2 無の哲学』より
「我思う、ゆえに、そこにすでに我なし」
福岡正信(1913年2月2日 - 2008年8月16日『無2 無の哲学』1985,春秋社、22頁)
5 Comments:
72 :名無しさん@13周年:2012/11/30(金) 11:39:22.49 ID:ijaltHqs0
小林よしのり
JA全中(全国農業協同組合中央会)を始めとする農業団体はTPP断固反対を貫いているが、
テレビなどでTPPを取り上げる際には、農業団体の反対を映す一方で、
TPPを商機と捉えて賛成している農家も必ず映す。
だが、農業団体の反対と、一部のTPP賛成農家を同列に並べること自体がおかしい。
マスコミは相も変らず責任逃れのために両論併記してごまかすだけだが、
これは根本的に、枠組みの見方が狂っている。
農作物には「贅沢品」と「必需品」がある。
確かに、海外の富裕層向けに「贅沢品」を生産している農家は、
TPPによって販路を拡大して売り上げを伸ばせるだろう。
しかし、それはあくまでも少数に留まる。
価格競争を強いられるような分野で、
国土の狭い日本の農業がアメリカやオーストラリアに太刀打ちできるわけがない。
自由競争となれば、必ず負けていく。
関税ゼロになって海外から安いコメがどんどん入って来るように
なったら、「贅沢品」の高級ブランド米で生き残るごく一部を除き、
日本のコメ農家は全滅してしまうだろう。
それは、「必需品」の食糧の調達を全て輸入に頼るという、恐ろしく危険な状況を生みだすことになる。
投稿者: *****ujioka <***1110@m...>
Date: 2003年4月18日(金) 午前2時03分
タイトル: Re: [*lothml] 命の相場と森林農法について
**君のアグロフォレストリ-(森林農法)の図、非常に分かりやすくて面白いです。
私も、素敵な宇宙船地球号、結構よかったと思います。沢山生き物が出てきて「こん
な豊かな森を持続させる、あの豆の力はすごいぞ。」と、再確認しました。
そして、有機農業を「組合」などという組織が成り立たせてきたように、
あのアグロフォレストリー(という生き方!)は、フェアトレードだからこそ成り立
たせることができるという仕組みが、(いつもより早口の)中村さんが最後に出て来
ることでちゃんと伝えられていたと思います。
「冬、布団から出るのは寒いけど、日課にしている朝一杯のインタグコーヒーを飲め
ると思うと、嬉しくなって飛び起きてしまう」という80歳の女性がいるんです。テ
レビに映ってたネルソンみたいな若者が、インタグには他にも生き生きと働いてます。
フェアトレードは、お互いの「平和」を確かめあう仕組みだと思いました。
でも、ネルソンが「キャラメルみたいな味さ」といって豆をかじったのは、
ちょっと笑っちゃいました。
ウインドファームの掲示板にも感想が沢山かかれていました。見てみてください。
http://www.organic-coffee.jp/bbs/bbs.cgi
鳥 大木 空 太陽
空気
木 木 小鳥 木 大木 鳥 山 藤岡亜美。
豆 虫 コ-ヒ-豆 大人 コーヒー豆 子供 滝
草 草 林 草 豆 家 川
土 虫 土 虫 土
on 03.4.17 11:34 AM, **** at *****ekimoto@m... wrote:
> 鳥 大木 空 太陽
> 空気
> 木 木 小鳥 木 大木 鳥 山
>
> 豆 虫 コ-ヒ-豆 大人 コーヒー豆 子供 滝
> 草 草 林 草 豆 家 川
> 土 虫 土 虫 土
>
分別知によって認知されたデカルトの我は、どんな懐疑の対象にもなるところの虚体の我であり、
虚体の我が見た世界は、物質としての物でしかなく、またどんな懐疑の対象にもなりうる虚体でし
かなかった。デカルトの名言は、むしろ「我思う、ゆえに、そこにすでに我なし」となるべきであ
った。人間の有心は憂情。人間は思えば、我を見失い、忘我の我のみが残る。ともかく両者の我、
両者の物、ともに同一の名であっても、まったく異質、別個のものなのである。
…
認識の主体である我が、非実在の虚体の我であるかぎり、その虚体の我が把握した物体や諸概念
は、唯物論者の見ている現象界の物と同じ物であり、その観念もまた主観的虚想の領域を出ること
はできない。
福岡正信(『無2 無の哲学』1985,春秋社、22−23頁)
『無2 無の哲学』より
フランス南東部バランス近郊のベロンヌにあるグラン・バリー自然保護区(2014年4月24日撮影)。(c)Philippe DESMAZES / AFP
フランス南東部バランス近郊のベロンヌにあるグラン・バリー自然保護区(2014年4月24日撮影)。(c)Philippe DESMAZES / AFP
フランス南東部バランス近郊のベロンヌにあるグラン・バリー自然保護区(2014年4月24日撮影)。(c)Philippe DESMAZES / AFP
フランス南東部バランス近郊のベロンヌにあるグラン・バリー自然保護区(2014年4月24日撮影)。(c)Philippe DESMAZES / AFP
フランス南東部バランス近郊のベロンヌにあるグラン・バリー自然保護区を歩く人々(2014年4月24日撮影)。(c)Philippe DESMAZES / AFP
■地元からは反対意見も
だが、再野生化のメリットに誰もが納得しているわけではない。例えばフランスでは、農家や地元当局からは再野生化に反対する声が強まっており、オオカミやクマ、キツネなどの野生の捕食動物が再導入されると家畜が犠牲になるという意見が出ている。
ASPASの計画に反対する地元の市長、アラン・ジューヌ(Alain Jeune)氏は、「人が森の世話をしなければ、森は窒息してしまう」と主張する。
ドロームの狩猟連盟のレミ・ギャンディ(Remi Gandy)会長も、再野生化によって釣りや狩りなどの伝統的な経済・娯楽活動が悪影響を受けると批判。理屈の上では賛成だが、としながら、数千ヘクタールの広さで計画を実施しなければ有意義な結果は生まれないだろうと主張している。
ASPASによると、ローヌ(Rhone)川付近の別の保護区では、狩猟禁止の看板が壊され、地面の上に猟銃の弾薬筒と並べて置かれていたこともあったという。
だが、再野生化の賛成派はひるまない。
IPBESのエンリケ・ミゲル・ペレイラ(Henrique Miguel Pereira)氏は、「欧州の多くの人が、自然には人が必要、自然には管理が必要だと考えている」が、「それはおかしい。生物多様性は人類が誕生する以前にもあったし、人類が絶滅してもあるだろう」と主張する。
クン氏は、自然に自由を与える必要性について簡潔に述べた。「私たちは神ではないのだ」 (c)AFP/Laure FILLON
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【実験】欧州最大級「再野生化」実験、森を手入れせず放任するとどうなる? 仏 [すらいむ★]
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1すらいむ ★2020/11/21(土) 16:38:51.55ID:CAP_USER>>16>>21>>37>>38>>50
欧州最大級「再野生化」実験、森を手入れせず放任するとどうなる? 仏
【11月21日 AFP】野生のハーブの香りがそよ風に乗って運ばれてくる。
人の気配はほとんどない。
ここ、フランス南東端のグラン・バリー(Grand Barry)自然保護区では、欧州最大級の「再野生化」実験が行われている。
昨今、植樹による森林再生計画が人気だが、再野生化計画は、人が手を加えずに自然の働きに任せて生態系を回復することを狙いとしている。
国連(UN)の専門家組織「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)」によると、地球上の全陸地は人的活動によって少なくとも4分の3は劣化している。
食料と資源への飽くなき需要が高まり、その結果、100万種以上の野生動植物が絶滅の危機にひんし、多くは数十年以内に絶滅すると国連は報告している。
米国の同様の運動に着想を得たグラン・バリー計画は、野生動物保護協会( ASPAS)の統括の下、森林に一息つく余裕を与えようとしている。
状況が特に深刻なのは欧州だ。土地が狭いわりに 人口が集中している欧州では、手付かずの自然が残っている場所はますます減ってきている。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
AFPBB NEWS 2020年11月21日 9:00
https://www.afpbb.com/articles/-/3301406
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