クズネッツ関連:メモ
(経済学、マルクス、リンク::::::::::)
サイモン・クズネッツ関連:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/01/blog-post_2.html(本頁)
- クズネッツは1930年に刊行された『Secular Movements in Production and Prices(生産と価格の趨勢)』の中で、アメリカ合衆国の経済時系列データに15年から20年の周期的変動があることを示した(現在、クズネッツ循環として知られている)。
- 1941年に刊行された『National Income and Its Composition(国民所得とその構成)』や1971年に刊行された『Economic Growth of Nations: Total Output and Production Struct(諸国民の経済成長:総生産高と産業構造)』など、経済成長に関する一連の著書は、クズネッツの業績を知る上で最も重要な作品である。これらの本の中でクズネッツは、経済成長に伴い所得格差が増加するのに対し、先進国では経済成長に伴い所得格差が減少することを示した。
- コロンビア大学でフリードマンを指導した。
ジュグラー循環
クズネッツ循環
コンドラチェフ循環
クズネッツ曲線批判
- クズネッツは計量経済学に大きな変革をもたらし、ケインジアンのマクロ経済理論の発展に大きく寄与した。
- クズネッツは1930年に刊行された『Secular Movements in Production and Prices(生産と価格の趨勢)』の中で、アメリカ合衆国の経済時系列データに15年から20年の周期的変動があることを示した(現在、クズネッツ循環として知られている)。
- 1941年に刊行された『National Income and Its Composition(国民所得とその構成)』や1971年に刊行された『Economic Growth of Nations: Total Output and Production Struct(諸国民の経済成長:総生産高と産業構造)』など、経済成長に関する一連の著書は、クズネッツの業績を知る上で最も重要な作品である。これらの本の中でクズネッツは、経済成長に伴い所得格差が増加するのに対し、先進国では経済成長に伴い所得格差が減少することを示した。
- クズネッツはこの他にも、世界各国の国民総生産やその構成要素の統計学的な分析を通じて、長期波動や産業構造の変化法則、平均貯蓄性向の長期的安定性、所得分配の平等度に関する逆U字型変動(逆U字仮説)など、多くの規則性を発見した。
- これらの「経済および社会の成長に関する構造および過程を深く洞察するための経済成長に関する理論を実証的手法を用いて構築した功績」が称えられ、1971年にクズネッツはアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞した。経済学者のマーク・ブローグは「1971年のクズネッツへのノーベル経済学賞授賞には、統計学データを収集して測定する、経済学のような主題の重要性を強調しようとする意図があった」と述べている。
- Economic Change: Selected essays in business cycles, national income and economic growth, 1953.
- S. Kuznets, Shares of Upper lncome Groitps inncome and Savings, NBER, New York, 1953.
- 「(所得と貯蓄における高所得グループの比率 )」(ピケティp13),(書評↓)
- Front matter, Shares of Shares of Upper Income Groupshttp://www.nber.org/chapters/c3054.pdf英語版要約
- "Economic Growth and Income Inequality", 1955, AER.
- 「(経済成長と所得格差)」 (同p15)
クズネッツの影響↓Amazon.co.jp: トマ・ピケティの新・資本論: トマ・ピケティ, 村井 章子: 本http://www.amazon.co.jp/dp/4822250725/本書は、数年にわたってリベラシオン紙に連載していた時評をまとめたものである。この小さな本が日本語に翻訳され、日本の読者がいささかなりとも興味と関心を持っていただけるなら、たいへんうれしい。
ここに収めたテクストは、グローバル金融危機直後からその余波が尾を引く状況の中、またユーロ圏が深刻な信頼の危機に襲われ、デフレと景気後退に直面する中で、社会科学の一研究者が公の議論に参画し、政治や経済にまつわる時事問題を読み解こうとする試みを形にしたものである。
おそらく賢明なる読者は、自国の置かれた状況がヨーロッパといくらか似ていると気づかれることだろう。日本もまた巨額の公的債務を抱えているし、個人資産が急激に増えている点でもヨーロッパと共通する。だから本書は、日本の読者にもなにがしか役に立つと信じる。
本書が日本において有意義な議論を喚起するきっかけになれば、著者としてこれにまさる喜びはない。
(トマ・ピケティの日本語版への序文)
サルトルが創刊した左翼系日刊紙リベラシオンにピケティが2004年から2011年まで毎月連載して出版した「ヨーロッパは救えるか?」をベースに、2012年以降、今年6月までの最新コラムを加えて再編集した時論集。先行販売される『21世紀の資本』が700ページの専門書であるのに対し、本書は「子どもの値段」「相続税の余地」「経済における男性優位」「付加価値税を社会保障に充てるのは誤り」「オバマとルーズベルトの比較」など幅広い問題を取り上げており、ピケティ入門書として格好の内容となっている。フランス大統領オランドや経済危機にもまとまらないEU首脳などへの舌鋒鋭い批判が見どころ。その一部を紹介するとーー
●「資本主義は所詮、世襲財産で成り立っている」
●「金融規制緩和の結果、差引金融収支の世界合計はマイナス。これはあり得ない。タックスヘイブンのせいだ」
●「ゲイツと比較すると、ジョブズの財産は6分の1。ゲイツはウィンドウズの上がりで食べている不労所得者」
●「ある水準以上になると、投資リターンにより資産は加速的に増大する。この不平等を食い止めるには、国際的な累進資産税を設けるべきだ」
2013年9月24日のコラム「経済成長はヨーロッパを救えるか?」では、『21世紀の資本』の主要テーマである、資本収益率(r)>経済成長率(g)を取り上げ。「この不等式から、過去に蓄積された桁外れの規模の資産が自動的に富裕層に集中していくことが読み取れる。(中略)アメリカはもちろん、ヨーロッパでも、さらには日本でも。主に人口要因に起因する成長率の低下により、所得に比して資産の重みがかつてなく高まっている」と分析している。ピケティ:各国の税制が辿ってきた長い道のりを振り返ると、ある一つの傾向が浮かび上がる。まず、単純な課税ベース(関税等貿易に対する間接税)から始めるということだ。より複雑で干渉的な税(所得税、法人税など)を導入し、効率的に徴収するためには、国家が行政能力と政治的正統性を確立する必要があり、これは一朝一夕にはいかないものである。企業の利益に対する共通新税を導入しさせすれば国際課税の新たな歴史が始まる、などという幻想を抱いてはいけない。まずは、足下のヨーロッパで法人税の擦り合わせを行わなければならないが、此れでさえ実現は容易ではない。(中略)あまりスマートではないが、より現実的な解決は、おそらく国際貿易への課税である。世界の貿易総額は年10兆ドルを上回っており、0.1%の課税で同じく100億ドルの税収を見込める。しかもこの税なら、すべての国が賛同しなくてもすぐに適用を開始できるというメリットがある。(本書、P.35)
ピケティ:ヨーロッパから見ると、日本の現状は摩訶不思議で理解不能である。政府債務残高がGDPの二倍、つまりGDP二年分にも達するというのに、日本では誰も心配していない様に見えるのは、どうしたことか。どんな事情で、あるいはどんな政治的決断に依って、借金がこれほど莫大になったのか。我々は、日本の政府債務をGDP比や絶対額で毎日の様に目にして驚いているのだが、これらは日本人にとって何の意味ももたないのか、それとも数字が発表されるたびに、みんな大急ぎで目を逸らしてしまうのだろうか。政府債務に就いて考える際に一番いいのは、国民経済計算を参照する事である。ほとんどの国がストック面のデータ(国民貸借対照表)を公表している。すなわち、家計、企業、産出と所得というフロー面だけでなく、政府部門が保有する資産(固定資産及び金融資産)と相互及び対外的な負債である。
ただし、この統計は、完璧ではない。例えば、グローバル・ベースで言うと、正味金融資産は世界全体でマイナスになっている。これは論理的にはあり得ないー地球の資産を火星が所有しているなら、話はべつだが。マイナスになるのはまずもって、確実に、金融資産のかなりの部分がタックス・ヘイブン(租税回避地)にあり、それを所有している非居住者がしかるべく申告していないからである。 経済学者のガブリエル・ズックマンがこのほど発表したように、ユーロ圏の金融資産では、公式統計とは逆に大幅なプラスのはずだという。ヨーロッパの金持ちには財産の一部を隠す理由が大いにあり、EUは、それを防ぐ為にすべきことやできる事を怠っている。だが、統計が不完全だからといってがっかりする必要はない。むしろ国民経済計算を徹底的に調べることによって、改善に貢献できる。経済学においては、最低限の所から始めるという原則を受け入れなければならない。それによってこの学問は興味深いものになるし、大きな進歩も可能になる。
調査や分析を怠れば、必ず最富裕層を利する事になる。それも、築き上げた財産よりも、棚ぼた式に手に入れた財産の持ち主を利することになりやすい。人間は、後者の方を何としても守ろうとするものだからである。
日本の話に戻ろう。政府債務を論じる時にまず注目するべきは、個人資産は常に一国の負債(政府部門+民間部門)を大幅に上回ることだ。日本も、ヨーロッパもアメリカも、家計部門の固定資産と金融資産の合計(負債差し引き後)は、おおむねGDPの500から600%になる。富裕国では、大雑把に言って国民一人当たりの所得が3万ユーロだとすれば、平均的な資産は一人当たり18万ユーロになる。つまり年収6年分である。
次に、日本政府はたしかにGDPの200%を上回る債務を抱えてはいるが、同時にGDPのおよそ100%相当の非金融資産(国有地、公共用資産)と、やはりGDP100%相当の金融資産(国営・公営企業の持ち分、郵便貯金など公的金融機関の資産等)を持っている。従って、資産と負債はほぼ釣り合っている。
ところが日本の政府部門の資産ポジションは、此処数年ややマイナスになっている。これはきわめて異常な事だ。しかも政府は、所有しているものを全て売るということはできないのである。比較の為に、フランスとドイツの政府部門を見てみよう。どちらも、グローバル金融資産危機の後でさえ、大幅にプラスになっている。例えば、フランスの場合、政府債務残高はGDPの100%に達しているが、政府の保有資産(非金融資産+金融資産)は同150%である。
この日本特有の状況は、同国(政府部門+民間部門)の保有する対外純資産が巨額に達していることを考えると、一段と衝撃的である。過去20年の間に、日本は国民所得1年分に相当する対外純資産を積み上げてきた。民間部門が金持ちで政府部門は借金まみれという不均衡は、東日本大震災の前から顕著だった。
この不均衡を解消するためには、民間部門(GDPに占める割合は30%程度)に重く課税する以外にない。
(本書、PP.251-254)さらに、2011年の「ウォール街占拠運動」への影響
ピケティが取り上げた、所得上位層の所得が総所得に占める比率の推移をめぐる研究は、2011年のウォール街を占拠せよ運動に、大きな影響を与えた。この運動の中では、所得最上位層1%の所得が総所得に占める比率の推移など、ピケティたちの研究の成果が広く紹介され、金融界批判の根拠とされた[6]。“編集委員が迫る 仏社会科学高等研究院教授 トマ・ピケティ氏”. 読売新聞(東京朝刊): p. 13. (2012年5月12日)第 II 部 資本/所得比率の動学3~6 第 I 部 所得と資本1~2 はじめに----------------+----------------------第 III 部 格差の構造7~12 第 IV 部 21世紀の資本規制13~16 おわりに21世紀の資本:みすず書房(21せいきのしほん、仏: Le Capital au XXIe siecle 、英: Capital in the Twenty-First Century)は、フランスの経済学者トマ・ピケティ(Thomas Piketty)の著書。2013年に フランス語で公刊され、2014年4月には英語訳版が発売。2014年12月日本語版発売。
目次
謝辞
はじめに 1
データなき論争?
マルサス、ヤング、フランス革命
リカード――希少性の原理
マルクス――無限蓄積の原理
マルクスからクズネッツへ、または終末論からおとぎ話へ
クズネッツ曲線――冷戦さなかのよい報せ
分配の問題を経済分析の核心に戻す
本書で使ったデータの出所
本研究の主要な結果
格差収斂の力、格差拡大の力
格差拡大の根本的な力――r>g
本研究の地理的、歴史的範囲
理論的・概念的な枠組み
本書の概要
第 I 部 所得と資本
■第1章 所得と産出 41
長期的に見た資本-労働の分配――実は不安定
国民所得の考え方
資本って何だろう?
資本と富
資本/所得比率
資本主義の第一基本法則――α=r×β
国民経済計算――進化する社会構築物
生産の世界的な分布
大陸ブロックから地域ブロックへ
世界の格差――月150ユーロから月3000ユーロまで
世界の所得分配は産出の分配よりもっと不平等
収斂に有利なのはどんな力?
■第2章 経済成長──幻想と現実 77
超長期で見た経済成長
累積成長の法則
人口増加の段階
マイナスの人口増加?
平等化要因としての人口増加
経済成長の段階
購買力の10倍増とはどういうことだろう?
経済成長――ライフスタイルの多様化
成長の終わり?
年率1パーセントの経済成長は大規模な社会変革をもたらす
戦後期の世代――大西洋をまたぐ運命の絡み合い
世界成長の二つの釣り鐘曲線
インフレの問題
18、19世紀の通貨大安定
古典文学に見るお金の意味
20世紀における金銭的な目安の喪失
第 II 部 資本/所得比率の動学
■第3章 資本の変化 119
富の性質――文学から現実へ
イギリスとフランスにおける資本の変化
外国資本の盛衰
所得と富――どの程度の規模か
公共財産、民間財産
歴史的観点から見た公共財産
イギリス――民間資本の強化と公的債務
公的債務で得をするのは誰か
リカードの等価定理の浮き沈み
フランス――戦後の資本家なき資本主義
■第4章 古いヨーロッパから新世界へ 147
ドイツ――ライン型資本主義と社会的所有
20世紀の資本が受けた打撃
米国の資本――ヨーロッパより安定
新世界と外国資本
カナダ――長きにわたる王国による所有
新世界と旧世界――奴隷制の重要性
奴隷資本と人的資本
■第5章 長期的に見た資本/所得比率 172
資本主義の第二基本法則――β=s/g
長期的法則
1970年代以降の富裕国における資本の復活
バブル以外のポイント――低成長、高貯蓄
民間貯蓄の構成要素二つ
耐久財と貴重品
可処分所得の年数で見た民間資本
財団などの資本保有者について
富裕国における富の民営化
資産価格の歴史的回復
富裕国の国民資本と純外国資産
21世紀の資本/所得比率はどうなるか?
地価の謎
■第6章 21世紀における資本と労働の分配 207
資本/所得比率から資本と労働の分配へ
フロー――ストックよりさらに推計が困難
純粋な資本収益という概念
歴史的に見た資本収益率
21世紀初期の資本収益率
実体資産と名目資産
資本は何に使われるか
資本の限界生産性という概念
過剰な資本は資本収益率を減らす
コブ=ダグラス型生産関数を超えて――資本と労働の分配率の安定性という問題
21世紀の資本と労働の代替――弾性値が1より大きい
伝統的農業社会――弾性値が1より小さい
人的資本はまぼろし?
資本と労働の分配の中期的変化
再びマルクスと利潤率の低下
「二つのケンブリッジ」を越えて
低成長レジームにおける資本の復権
技術の気まぐれ
第 III 部 格差の構造
■第7章 格差と集中──予備的な見通し 247
ヴォートランのお説教
重要な問題――労働か遺産か?
労働と資本の格差
資本――常に労働よりも分配が不平等
格差と集中の規模感
下流、中流、上流階級
階級闘争、あるいは百分位闘争?
労働の格差――ほどほどの格差?
資本の格差――極端な格差
20世紀の大きなイノベーション――世襲型の中流階級
総所得の格差――二つの世界
総合指標の問題点
公式発表を覆う慎みのベール
「社会構成表」と政治算術に戻る
■第8章 二つの世界 281
単純な事例――20世紀フランスにおける格差の縮小
格差の歴史――混沌とした政治的な歴史
「不労所得生活者社会」から「経営者社会」へ
トップ十分位の各種世界
所得税申告の限界
両大戦間の混沌
一時性のショック
1980年代以降のフランスにおける格差の拡大
もっと複雑な事例――米国における格差の変容
1980年以降の米国の格差の爆発的拡大
格差の拡大が金融危機を引き起こしたのか?
超高額給与の台頭
トップ百分位内の共存
■第9章 労働所得の格差 316
賃金格差――教育と技術の競争か?
理論モデルの限界――制度の役割
賃金体系と最低賃金
米国での格差急増をどう説明するか?
スーパー経営者の台頭――アングロ・サクソン的現象
トップ千分位の世界
ヨーロッパ――1900-1910年には新世界よりも不平等
新興経済国の格差――米国よりも低い?
限界生産性という幻想
スーパー経営者の急上昇――格差拡大への強力な推進力
■第10章 資本所有の格差 350
極度に集中する富――ヨーロッパと米国
フランス――民間財産の観測所
世襲社会の変質
ベル・エポック期のヨーロッパの資本格差
世襲中流階級の出現
米国における富の不平等
富の分岐のメカニズム――歴史におけるrとg
なぜ資本収益率が成長率よりも高いのか?
時間選好の問題
均衡分布は存在するのか?
限嗣相続制と代襲相続制
民法典とフランス革命の幻想
パレートと格差安定という幻想
富の格差が過去の水準に戻っていない理由は?
いくつかの部分的説明――時間、税、成長
21世紀――19世紀よりも不平等?
■第11章 長期的に見た能力と相続 392
長期的な相続フロー
税務フローと経済フロー
三つの力――相続の終焉という幻想
長期的死亡率
人口とともに高齢化する富――μ×m効果
死者の富、生者の富
50代と80代――ベル・エポック期における年齢と富
戦争による富の若返り
21世紀には相続フローはどのように展開するか?
年間相続フローから相続財産ストックへ
再びヴォートランのお説教へ
ラスティニャックのジレンマ
不労所得生活者と経営者の基本計算
古典的世襲社会――バルザックとオースティンの世界
極端な富の格差は貧困社会における文明の条件なのか?
富裕社会における極端な能力主義
プチ不労所得生活者の社会
民主主義の敵、不労所得生活者
相続財産の復活――ヨーロッパだけの現象か、グローバルな現象か?
■第12章 21世紀における世界的な富の格差 446
資本収益率の格差
世界金持ちランキングの推移
億万長者ランキングから「世界資産報告」へ
資産ランキングに見る相続人たちと起業家たち
富の道徳的階層
大学基金の純粋な収益
インフレが資本収益の格差にもたらす影響とは
ソヴリン・ウェルス・ファンドの収益――資本と政治
ソヴリン・ウェルス・ファンドは世界を所有するか
中国は世界を所有するのか
国際的格差拡大、オリガルヒ的格差拡大
富裕国は本当は貧しいのか
第 IV 部 21世紀の資本規制
■第13章 21世紀の社会国家 489
2008年金融危機と国家の復活
20世紀における社会国家の成長
社会国家の形
現代の所得再分配――権利の論理
社会国家を解体するよりは現代化する
教育制度は社会的モビリティを促進するだろうか?
引退の将来――ペイゴーと低成長
貧困国と新興国における社会国家
■第14章 累進所得税再考 514
累進課税の問題
累進課税――限定的だが本質的な役割
20世紀における累進税制――とらえどころのない混沌の産物
フランス第三共和国における累進課税
過剰な所得に対する収奪的な課税――米国の発明
重役給与の爆発――課税の役割
最高限界税率の問題再考
■第15章 世界的な資本税 539
世界的な資本税――便利な空想
民主的、金融的な透明性
簡単な解決策――銀行情報の自動送信
資本税の狙いとは?
貢献の論理、インセンティブの論理
ヨーロッパ富裕税の設計図
歴史的に見た資本課税
別の形態の規制――保護主義と資本統制
中国での資本規制の謎
石油レントの再分配
移民による再分配
■第16章 公的債務の問題 567
公的債務削減――資本課税、インフレ、緊縮財政
インフレは富を再分配するか?
中央銀行は何をするのか?
お金の創造と国民資本
キプロス危機――資本税と銀行規制が力をあわせるとき
ユーロ――21世紀の国家なき通貨?
欧州統合の問題
21世紀における政府と資本蓄積
法律と政治
気候変動と公的資本
経済的透明性と資本の民主的なコントロール
■おわりに 601
資本主義の中心的な矛盾――r>g
政治歴史経済学に向けて
最も恵まれない人々の利益
索引、原注、図表一覧
////////////umedam @umedamピケティ第5章を読んでいるのだが,微妙な誤訳を発見(たぶん英語版のせい)。p190第3段落「道徳的人物の所有財産」はうまく意味が通らない。英語版ではp182のmoral persons. これはおそらく仏語persona moralの直訳で,仏語では法人のことをさすようだ。personne morale = Corporation/////////r = the rate of return on capital(資本収益率) la rentabilité du capital (r)g = the growth rate of economy(経済成長率)la croissance économique (g),(27~8頁)/////////フランス紀行―1787,1788&1789 (叢書・ウニベルシタス): アーサー・ヤング(Arthur Young), 宮崎 洋: 本 2012/09内容紹介
大革命下のフランス全土をくまなく歩き、自然景観、街や村の暮らしと風俗、政治情勢などをつぶさに記録したイギリスの農学者A・ヤング。その『フランス紀行』は第一級の旅行記として有名だが、本書は第1回と第3回のフランス視察の際に立ち寄った、スペインとイタリアに関する記録。ヤングならではの観察眼から、農業だけでなく、絵画芸術、名所、建築などの様子も描かれる。
内容(「BOOK」データベースより)
18世紀、イギリスの著名な農学者アーサー・ヤングは、農業視察を目的としてヨーロッパ大陸を3回訪れた。その鋭い観察眼がとらえた、スペイン・イタリアの自然景観、絵画芸術、建築物とはどのようなものだったか。(ピケティ4~5頁参照)////////////田舎から社会的栄達を夢見てパリに上ってきた貧しい青年貴族ウージェーヌ・ラスティニャックに近づき、ヴォートランはいう。「金と快楽」の情念が沸騰している大都市パリで成り上がり、上流の暮らしをするには先立つものが要る。どうやって金を手に入れるか? 法学部で学業を続けて法曹になり、妥協や譲歩を繰り返しながら地味に階段を上り続けるか、それとも、巨額遺産相続の見込みのある若い娘を欺いて、金目当ての結婚をするか。
三十になってもまだ法服を脱ぎすてていなかったら、年俸千二百フランの判事ってところかな。四十に手がとどくところになれば、製粉業者の娘あたりと結婚できるだろう。しかも年収六千フランの持参金つきでね。ありがたいことさね。後盾があれば、三十にして年俸三千フランの初審裁判所検事だ。そして町長の娘と結婚できるのさ。(……)政治上の卑劣行為をやってのけるなら、四十歳で検事長になり、そうしてあとあと代議士くらいにはなれえるだろう。(……)ご参考までに申しあげると、フランスに検事長はは二十人しかいないのに、検事長になりたがっている男は二万人もいる。この二万人のなかには一階級昇るためなら、家族のものだって売りかねない手合いだっているんだぜ。さてこの商売がきにくわないとなりゃあ、ひとつほかの商売を考えてみようか。ラスティニャック男爵どのは、弁護士になる気がおありかな? けっこうなご商売でさあね。十年間はまず粒々辛苦を重ねなければならんな。毎月千フランも金を使い、図書室やら事務室を設け、社交界に顔をだし、事件をよこしてもらうために代訴人の法服に接吻し、裁判所の床を舌で舐めまくるくらいのことはしなきゃならんぜ。もしこの商売で君が成功するものなら、わしはなにも言わん。しかし五十歳にして年収五万フランを超える弁護士が、いったいパリに五人でもいるのかね。
(5) バルザック、オノレ・ド『ゴリオ爺さん』上巻、高山鉄男訳、岩波文庫、二〇一頁〜二〇二頁。因みにピケティによれば、バルザックが作中人物ヴォートランに語らせたこれらの報酬額は、一九世紀前半のパリの相場に正確に一致しているという(PIKETTY, Thomas, op. cit., p. 380.)。邦訳ピケティ249~250頁(別訳)。《…三十にして年俸三千フランの初審裁判所検事だ。そして町長の娘をお嫁にもらえる。またもしも君が何かの政治的陋劣を、たとえば投要用紙のマニュエルをヴィレールと読みかえたりするようなことを、(もっとも韻は合うから、良心の苛責はないだろうが)やらかしさえすれば、四十にして君は検事長、そして末は代議士ぐらいにはなれるだろう。いいかい、君。良心にやましい思いをし、二十年も人知れぬ苦労と倦怠を重ね、妹たちには嫁入りの口もなく、二十五の年を越させねばならないんだぜ。そのうえだよ、ご注意までに申し上げるが、フランスはぜんぶで二十人の検事長しかないのに、その官職をねらっているのが、なんと二万人もいて、なかには一階級昇進するためなら、家族まで売ろうっていう不心得者までもあるんだ。そんな職業は願い下げだというんなら、ちとべつの方面を見てみようかね。ラスティニャック男爵には弁護士になるお望みはおありかな? こいつはいい。十年の間、ひどい目にあわされ、月々千フランも持出しで、図書室や事務室まで設けねばならんし、社交界に出入りして、事件をまわしてもらうためには、代訴人の法服には接吻し、舌で裁判所を舐め清めるまでのことをしなくちゃならん。こんな商売ででもうまく成功するんなら、べつに文句は言わんさ。けれど五十になって年々五万フラン以上稼げる弁護士が、パリに五人でもいたら、一つ教えてもらいたいね。冗談じゃない、そんなことで魂をすり減らすくらいなら、いっそ海賊にでもなったほうが気がきいてるよ。》(小西茂也訳)
rとg現代思想ピケティ堀茂樹論考よりあーるだいなりじい r>g日経新聞 経済学「ピケティ理論と日本、議論に熱」ーー「資本収益率r」>「経済成長率g」=格差拡大ーー - 息子たちに読んで欲しい日経記事
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率=資本収益率(r)×資本ストック÷国内総生産(GDP)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック÷GDP=貯蓄率÷経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティ氏は実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を示した
α=r×β (56頁,1章)β=s/g (173頁,5章)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r貯蓄率s、成長率g(例:所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600%、57頁より)(例:「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、資本/所得率は安定状態を保つ。」178頁より)////////////
バルザック以外にも文学、映画への言及が多く、別途メモしておいた。
(小説)ナジーブ・マフフーズ『(作品名なし)』116頁
(小説)パムク『雪』116頁
タランティーノ『ジャンゴ』171頁
『風と共に去りぬ』251
キャメロン『タイタニック』304
(アニメ)『おしゃれキャット』380~1
(小説)オースティン『分別と多感』428
ワイラー『女相続人』430
ウェルズ『偉大なるアンバーソン家の人々』430
(テレビ)『ダメージ』他435
賛辞は飽きたので以下批判的なことを箇条書き的に述べると、
統計について:
本書はあくまでも経済学ではなく統計学の勝利だ(NHK白熱教室で使用したような図を
カラーにした改訂版が必要だろう)。歴史学でもない。繰り返すが、決して経済
学ではない。これでは経済学者を説得できない(『成長の限界』よりはいいが)。
例えば彼のビル・ゲイツ批判(462頁)を読めばピケティは資本の源泉について何も
わかっていないことがわかる。
ゲイツが無数のエンジニアから搾取しているとピケティが書く時、集合力こそが
資本の源泉だということが忘れられている(労働価値説を取らないのは仕方ない)。
また、クズネッツの統計にあった農工の区別は捨象すべきではない。そんなことを
すれば能動的に今後何もできなくなる。農工のどちらに力を入れるべきか、その
バランスをどうするかが第三世界、国内格差を見る時の鍵だからだ。(財務省だ
けで世界国家が運営できるはずがないのだ。)
人口が減少することで所得より資本がクローズアップされるとピケティは指摘する
が、本書もそうしたトレンドの一環にあるに過ぎない(242頁参照。これらは彼が軽視した資本主義の周期性に過ぎないかもしれないが〜資本主義が周期的なのは否定できないだろう〜)。
今後、統計学者同士の「労働組合」が本書を拡大し続けるだろうが、世界政府を
前提(したがって官僚を前提)とするような解決策案はジジェクが言うように楽観的
すぎる。新たなスーパー官僚を生み出すだけだろう。
統計の読み方について根本的な異論を述べるなら、成長率上昇の鈍化及び鋭角化を
周期的に捉えるのがやはり自然だと思う。
また、財産、資産の貨幣換算は今だに疑わしい(『現代思想』増刊号の伊藤誠の
批判は正しい。ピケティ書の180頁に関連図があるが、バブルピーク時、日本全体
の地価の合計は、アメリカ全体の地価の合計の4倍となったことなどは記憶に新しい。)
特に自然環境資本(環境クズネッツ曲線仮説なるものがある)の貨幣価値に関しては今後
検討の余地がある(イングランドなどは自国に森がなく特殊)。
前述したようにクズネッツは農業から工業への移行を統計上重視していたのに、
ピケティはこの課題を捨象するのが早すぎた。だからr>gのテーゼに意味がなくなっ
た。本書の100近い図表はもっと多角的に提示し得る。
マルクスについて:
この本によって今後歴史的にマルクスの亡霊から知識人は自由になるだろうし、
その意味で画期的だが、、、、
マルクスは資産の1/10ほどが交換過程に入ると書いたが、そうしたマルクスの試
行錯誤もピケティは知らない(ギッフェン、コルクホーンの統計をマルクスが利用
しなかったことが批判される(61,238,注38頁))。
サルトルがマルクス主義を批判したことも知らずにサルトルが創刊した雑誌に書
き、サルトルを批判するのは滑稽だ。
利子率の設定を論じる人には資本収益率r>自然成長率gはお馴染みだし、何も新し
くはない。
彼はそもそも貧富の差を論じても労働者の労働環境に興味はない。資本主義の第1,2
基本法則も労働環境とは関係ない(ちなみにマルクスの「資本の有機的構成」c/vに
おける不変資本cと可変資本vを、それぞれ資本と所得に見立てれば、ピケティの
第一基本法則(56頁)における資本/所得比率βがフラクタルに出来上がる。固定資本と
流動資本にも対応させ得るが、それだと労働の観点が消える)。
対案について:
本書冒頭でマルサスが批判的に言及されるが、やっていることはマルサスと同じで
結論が違うだけだ。
世界恐慌と世界大戦の影響を不純だと考える時点で楽観的な純粋主義だ。
また、レトリカルに金融政策を軽視するのも誤解の元だ(例えばゲゼルの減価マネー
は一見金融政策ではあるが資本全体に関わるものだからだ)。同じように教育の軽視も
間違いだ。教育がなければ統計も集められないからだ。
ピケティはまるで、偏差値がわからないと勉強できないと言っている受験生のようだ。
これは本書からは離れた議論になるが、ガンジーが実践したように、分配は生産の
現場でなされなければならないという原則がやはり見直されるべきだろう(累進課
税で得た税収はそうした組合支援へ回すべきだということでもある~労働者はその
ことを恥ずべきではない〜)。
本書を基礎に(共同研究のベースに本書はなり得る)将来の世界政府、世界連合が建設され
るべきだとさえ思うが(タックスへイヴンをはじめとする情報公開が鍵だ)、他にもやるべ
きことが、出来ることがある。
- 訳注;ラインハート=ロゴフによるスプレッドシートの誤りを発見した論文の著者。 [↩]
- 訳注;毎年の減価償却=GDPとなるところまで資本ストックを積みまし、その過程で純所得は減っていき最終的にはゼロとなる。 [↩]
本書のお勧めどころは、やはり「何となく」の思い込みを正確なデータでもって正している点でしょう。特に、従来1500年頃とされてきた西欧の経済成長カーブの急上昇についてこれを否定し、1000年頃から19世紀に至るまでほぼ同じ調子で緩やかな(黒死病や宗教戦争の影響も長期的には吸収できる程度の)成長を続けており成長率の分水嶺は1820年と推定できること、中国やインドの1人当たりのGDPが1800年頃西欧を上回っていたとするのは植民地化による搾取を強調したい論者による改竄であり、事実は1400年頃西欧が中国を凌駕していたと考えられること(日本による逆転は江戸時代中期と推定)などは、本書独自の主張と言え、新鮮です。日本に関しても特に江戸時代以降かなり頁を割いており、内容の正確さは日本発信の文献を相当渉猟したことを伺わしめます。ただ、'90年代以降の長期デフレ不況の原因をバブル崩壊に帰している点については思わず「それはちゃうちゃう」と半畳入れていまいました。
《…ピケティは、さきにみたように市場で取引できる各種資産をすべて
国民資本とみなし、それらの価値はそれらの取引価格によるものとみな
している。そしてその平均収益率は、古代以来四~五パーセン
卜であったとしている。その根拠や決定原理も明確でない。それはマ
ルクスからみれば、土地、建物などの不動産も、産業企業の資本も、金
融債権も、すべて市場でその収益が利子率で資本還元されて、一様に資
本として観念される物神化された資本観に依拠する分析といえるのでは
なかろうか。
そのような物神化された資本が社会の富ないし資産のすぺてとみなさ
れ、所得の帰属にも決定的意味を有するようになるのは、近代以降の資
本主義が、労働力の商品化を基礎として、経済生活の全体を市場経済化
して組織するなかで生じてきた特殊な歷史性を有する事象である。その
ような資本主義社会では、資本主義企業が賃金労働者の雇用関係をつう
じ、剰余労働を剩余価値として取得する社会関係が経済生活の中軸とな
り、そこから利潤、地代、利子などが体系的に獲得される体系的関連が
形成される。マルクスの「資本」の理論的分析には、こうした資本主義
社会の構造の歷史的特性が、人類史的視野において解明される内容があ
った。それにさきだつ諸社会では、支配階級の基礎としていた資産とし
ての土地も資本として扱われていたわけではなかった。
その意味では、ピケティの「資本」の取扱いは、資本主義市場経済の
内部に形成される物神的資本観を自然視する新古典派経済学の理論の通
弊をまぬがれていない。同じように歴史に関心をよせているようにみえ
ながら、ピケティには、マルクス学派からみれば、資本主義のもとでの
物神化された資本観の歴史性と意義を批判的に洞察しえない限界があ
る。》
同ジジェク論考より 3:30~
《…私の主張はこうです。ピケティの提唱する措置が効果的に確立
された世界組織を想像してください。すでに問題は解決されています。
あなたはすでに全面的な政治的再組織化を手にしています。あなたは資
本を効果的に統制できる地球規模の力を手にしているのですから、私た
ちはすでに勝利しているわけです。
ですから私はその意味で、彼は虚偽を行っていると思います。真の問
題は、一見したところ慎ましやかな彼の措置が実現されるための諸条件
をつくりだすことです。ですから、くり返します、私は彼に反対してい
るのではありません。すばらしい案です。彼らに八〇パーセント課税し
ようではありませんか。あなたがこれを実行したら、すぐお気づきにな
るでしょう。この措置はさらに多くの変化をもたらすことを要請するだ
ろうと。これが私の主張です。ーつの措置を取るだけで、その他のこと
は何も変えなくてよいと想像するだけなら、これは文字通りの空想であ
って、へーゲルが抽象的思考という言葉で意味していたものです。もち
ろん今日の資本主義をそのあらゆる力動とともに捉えたのは偉業です。
〔ですが、〕たんに再配分の水準でのみ、あなたがそれを変えるという
のなら、それは空想主義でしょう。あなたにそれはできません。なぜな
ら再配分における変化ーつを取ってみても、この変化は生産様式に、資
本主義経済そのものに作用をおよぼすでしょうから。…》
人は、自由、かつ、権利において平等なものとして生まれ、生存する。社会的差別は、共同の利益に基づくものでなければ、設けられない。
T,uaHR0cDovL3d3dy5uZXdyZXB1YmxpYy5jb20vYXJ0aWNsZS8xMTc0MjkvY2FwaXRhbC10d2
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《ピケティは、20世紀の危機が資本を制御したことを解き明かしたが、なぜナショナリズムが昂揚したのか、なぜ戦争が起きたのか、なぜ年金生活者は自殺に追い込まれたのか、といった問題は提起しなかった。心性(マンタリテ)の力学はブラックボックスのままだ。それによって偶然にしか見えない出来事や、ピケティが提案した改革の非現実的な性格がおそらく持っている道理が解き明かされるだろう。とはいえ、ピケティが比較に基づく厳密な社会経済的な枠組みを通じて、現代史を描き出したことは確かである。そして、歴史家たちにこの枠組みをわがものとし、残された疑問を解明してみろと挑発している。この傑作を読み終えると、まだ解かれていない問いや謎で頭が一杯になり、マルク・ブロックが『歴史のための弁明』に記した一節を想起せずにはいられない。〈それぞれの学問分野は分割されてしまっているが、往々にして隣の分野からの脱走者が、学問に成功をもたらす最高の立役者となる。生物学を刷新したパストゥールは生物学者ではなかった。デュルケームとヴィダル・ド・ラ・ブラーシュは20世紀初頭の歴史研究にどんな専門家も及ばない比類のない足跡を残したが、デュルケームは社会学に移行した哲学者であり、ド・ラ・ブラーシュは地理学者であった。二人とも、いわゆる歴史学者とはみなされていなかった〉》 (翻訳・西泰志) Emmanuel Todd
>>726自分ならウォーラーステインとブローデルを勧めるが経済学部の教授からは馬鹿にされるかも知れない図書館でめくってみてくださいブローデルには図版が興味深い本が(高価だが)数冊あります『物質文明~』の「市場(いちば)」の絵とか、、、、数式は嫌でも見るようになるだろうし、、、、経済学史ならシュンペーターか?A・マディソンの統計類も持っていて損はない。
2009年05月12日資本主義の"中心都市"と日本の歴史映画
ジャック・アタリ 資本主義の中心都市
(1200-1350)14世紀ブルージュ→
(1350-1500)14世紀後半ヴェネツィア(アジアとの交易)→
(1500-1560)アントワープ(活版印刷)→
(1560-1620)ジェノヴァ(複式簿記)→
(1620-1788)アムステ ルダム(大型船)→1788オランダ銀行倒産
(1788-1890)18世紀末ロンドン(蒸気機関)→
(1890-1929)19世紀後半アメリカボストン(自動車)→
(1929-1980)20世紀ニューヨーク(電力)→
(1980- ? )80年代ロサンゼルス(IT)→ ?