水曜日, 9月 30, 2015

西村和雄『ミクロ経済学入門』『ミクロ経済学』(岩波、東洋経済)他

経済学リンク::::::::::

NAMs出版プロジェクト: 西村和雄『ミクロ経済学』(岩波、東洋経済)他
http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/blog-post_71.html(本頁)
ヘンダーソン『現代経済学』:目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/blog-post_34.html
参考:
西村和雄ホームページ
http://www.nishimura.kier.kyoto-u.ac.jp/Complexity/complexity.html
無差別曲線とは何か | 永井俊哉ドットコム
https://www.nagaitoshiya.com/ja/2002/3d-indifference-curve/

西村は生産関数の図解を日本でいち早く立体的に解説した*。サミュエルソンの経済循環図を取り入れた。上級者用の数学を使った本も書いたが、まんがを使った入門書も書いた。後者は今でも推薦できる。野球やおでんを例に取ることが多い。
立体的な図解は積分を重視しているからでもある。それはマクロ思考にも通じており、近年のマクロへの言及もうなづける。循環図の重視にも同様のことが言える。

経済数学早わかり 日本評論社 1982
ミクロ経済学入門 岩波書店 1986,1995(改訂増補版)
応用ミクロ経済学 伊藤元重、西村和雄共著、東大出版1989(まんが初版景気循環の項で言及
ミクロ経済学 東洋経済新報社 1990
まんがDE入門経済学 西村和雄, おやまだ 祥子 第二版 1999年 日本評論社 1990年改定前初版。
ミクロ経済学 第3版 岩波書店 (第2版は2001年,第3版は2011年,前出入門と同じ構成)。
マクロ経済動学 岩波書店 西村和雄,矢野 誠 2007
経済学ゼミナール 上級編 西村和雄 , 友田 康信 2015/8/27


効用関数の立体化はヒックス(『価値と資本』冒頭図)あたりが経済学史的には最初だろうが……。
西村が『経済数学早わかり』等で参考文献にあげているファーグスン『微視的経済理論』(上)1966-邦訳1968,1975-邦訳1978が効用曲面(18~9,67~8頁)や生産曲面or生産関数(160~1頁)を立体的に図示していた(確認したのは邦訳1978年改訂版)。これが一般的には嚆矢となるだろう。数学解説で使っていただけの(同じく参考文献に挙げられた)ヘンダーソン『現代経済学』1971,邦訳1973の付録:数学概説よりもわかりやすい図解だ。
(西村が効用関数を意識的に立体的に捉えていることは室田武との対談形式のJICCミクロ経済学・入門1990でもわかる。)

 ヘンダーソン『現代経済学』:目次
 http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/blog-post_34.html
(ヘンダーソンは効用関数の立体性を本文では言葉で説明している。)

ただし邦訳下巻(邦訳1978)は印象に残らない。(472頁に図「経済活動の循環フロー」があるが円環デザインからしてサミュエルソンよりナイトからの受け売りだろう。)

https://www.goodreads.com/book/show/4881646-microeconomic-theory 1975
Microeconomic Theory
by Charles E. Ferguson, J.P. Gould

Contents
part I Theory of consumer behavior and demand
part II Theory of production and cost
part III Theory of the firm and market organization
part IV Theory of distribution
part V Theory of general equilibrium and economic welfare

Hardcover, 4th. edition, 542 pages
Published February 1975 by Richard D. Irwin (first published 1966)
original titleMicroeconomic Theory
ISBN0256016372 (ISBN13: 9780256016376)
edition languageEnglish

1.消費者行動と需要の理論
2.生産と費用の理論_____上/下
3.企業と市場組織の理論
4.分配の理論
5.一般均衡と経済厚生の理論

効用曲面(ファーグスン)、循環図(フランク・ナイト):資料 
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post.html

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経済数学早わかり|日本評論社
http://www.nippyo.co.jp/book/237.html
西村 和雄 著

旧ISBNコード4-535-57275-5  ISBNコード978-4-535-57275-1  発刊日:1982.09
判型:A5判 ページ数:368ページ  
定価:税込み 3,607円(本体価格 3,340円)

内容紹介
経済原論で用いられる線形代数や微積分から、数理経済学で頻繁に使われる一般最適化問題・微分方程式や位相数学までを、できるだけ直観的に理解できるようにさまざまな工夫をこらして解説する第一級の経済数学入門書。

目次
第1章 集合と論理
 1 集合と命題
 2 集合と論理の演算
 3 演算公式

第2章 線形代数
 1 ベクトル
 2 行列と行列式
 3 余因子と逆行列
 4 レオンチェフ・モデル
 5 固有値

第3章 微分と最適問題
 1 関数
 2 簡単な微分
 3 多変数関数の微分
 4 極値問題
 5 等号制約条件つきの極値問題(その1)
 6 等号制約条件つきの極値問題(その2)

第4章 一般最適化問題
 1 はじめに
 2 非線形計画問題
 3 線形計画法
 4 比較静学

第5章 微分方程式と安定性
 1 微分方程式とは何か
 2 局所的安定性と定係数連立微分方程式
 3 同次系の定係数連立微分方程式の一般解
 4 非線形関数の安定性

第6章 位相数学
 1 位相数学とは
 2 ユークリッド空間
 3 コンパクト集合
 4 関数の連続性
 5 不動点定理
 6 対応に関する不動点定理

ヘンダーソン『現代経済学』1971,邦訳1973が推薦図書として挙げられている。同書の付録:数学概説で関数が立体的に説明される。

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https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/opac/OPP1500?
http://www.amazon.co.jp/dp/toc/400002180X
ミクロ経済学入門 岩波書店 1986
(後述)

正直後にも再刊される同内容の西村ミクロ経済学入門の中で、この岩波1986年版が本のつくりとして一番出来がいいかもしれない。ハードカバーで、経済学者の紹介が顔写真入り(『まんがde入門』に受け継がれる)であるところなどが優れている。
1996年版の長期費用曲線の導出の図解7.4など立体と二次元が合わさった図は見事だ。160頁

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http://store.toyokeizai.net/books/9784492311813/
『ミクロ経済学』 東洋経済新報社 1990
西村和雄著

サイズ:A5判 上製 420頁
発行日:1990年09月01日
3,996円(税込)
中級レベルのミクロ経済学テキストの決定版。豊富でわかりやすい図、理解を助けるための例題と練習問題等々、ミクロ経済学の真髄を理解するのに最適の書。
岩波書店の現代経済学入門シリーズとは別。こちらは405頁(初版)で中上級者用。西村和雄の主著と言えるのはこちら。数式以上に図も豊富。

目次
第1章 ミクロ経済学の対象
第2章 消費者需要の決定理論
第3章 消費行動の理論:比較静学
第4章 消費者需要理論の特殊な論題
第5章 企業行動と生産関数
第6章 企業行動と費用関数
第7章 市場構造の理論
第8章 パレート効率性と競争均衡
第9章 市場機構の限界
第10章 均衡の存在・一意性・安定

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まんがDE入門経済学 [単行本]
西村 和雄 (著), おやまだ 祥子 第二版 1999年 日本評論社 1990年に改定前の初版。

一般均衡理論はもちろん、産業連関表、ゲーム理論、簡単な経済学史と幅広く扱っている。サミュエルソンやレオンチェフといった経済学者の顔写真が載っているのもいい。これを超える入門書は出ていないのではないか?他の西村氏の著作は推薦出来ないし、今読むと少し古いかも知れないがこれはオススメ。数学編より漫画の出来もいい。
ちなみにこれから後は奥野ミクロ(神取ミクロにはオークションへの言及がない)、マンキューマクロ入門・応用篇と進むといい。

目次
第1章 市場の発生
第2章 消費者需要の理論
第3章 生産の理論
第4章 市場の構造
第5章 不確実性とゲーム
第6章 マクロ経済学とGNP___ミクロ/マクロ
第7章 均衡国民所得
第8章 貨幣の需要・貨弊の供給
第9章 短期から長期へ
第10章 国際経済
第11章 経済動学

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http://www.amazon.co.jp/dp/toc/400002180X
ミクロ経済学入門
著者名等     西村和雄/著  
出版者      岩波書店
出版年      1986.11
大きさ等     22cm 316p
NDC分類    331
件名       経済学  
要旨       ミクロ経済学について書かれた本は数多くあるが、どの一書を選択するかは学習の効率を
大きく左右する。本書は、読者が無意味な忍耐力を発揮しなくてもすむように配慮しなが
ら、“技法”としての経済学の基本をマスターするための工夫をこらし、微分・積分など
の数学は避けて豊富な図と身近な例を用いている。新しく学ぶ用語や概念が容易に理解で
き、経済学的思考の道すじがおのずと体得できる初級テキスト。数学を用いる中級テキス
トへの入門書としても最適である。

目次    
第1章 ミクロ経済学の論理と方法
第2章 市場機構と需要・供給
第3章 消費者と需要
第4章 消費者行動と需要曲線
第5章 消費者需要理論の応用と拡張
第6章 企業行動と生産関数
第7章 企業行動と費用曲線
第8章 企業の長期費用曲線と市場の長期供給曲線
第9章 完全競争市場と効率性
第10章 不完全競争市場
第11章 生産要素市場
第12章 市場機構の限界
    参考文献:p301~304

1995年第二版は.不確実性と情報,ゲーム理論,国際貿易,動学理論を加えて改訂した.
岩波書店の現行『ミクロ経済学』とほぼ同じ構成。

ミクロ経済学入門 第2版1995(初版は1986)
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/1/0021930.html

■体裁=A5判・472頁
■定価(本体 3,100円 + 税)
■1995年10月25日
■ISBN4-00-002193-1 C3033

ミクロ経済学の基本をマスターするために最大限の工夫をこらしたテキスト.経済学的思考の道すじがおのずと体得でき,応用力を養うのに最適.不確実性と情報,ゲーム理論,国際貿易,動学理論を加えて改訂した最新版.

第13章 不確実性と情報
第14章 ゲームの理論
第15章 国際貿易
第16章 動学理論

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『ミクロ経済学 第3版』 (現代経済学入門) 単行本(ソフトカバー) – 2011/1/27
西村 和雄  (著)
単行本(ソフトカバー): 280ページ
出版社: 岩波書店; 第3版 (2011/1/27)
第2版は2001年。
目次構成はほとんど変わっていない。
1986,1995年の『ミクロ経済学入門』が元。1990年の東洋経済版と間違えやすいので入門と書名につけるべきだろう。

http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0266550/top.html
著者からのメッセージ
 大学で初めて経済学を学ぶと,専門用語に戸惑いがちです.そして,ミクロ経済学は,言葉,図,数式が一体となって展開されます.最初に,言葉や概念の内容が定着しないと,経済学が分からないという事態に陥る傾向がみられます.
 そこで,本書は,初めて経済学を学ぶ人が即座に理解できて,覚えやすいようにということを念頭に書いてあります.
 本書を足がかりとして,多くの人がミクロ経済学の世界に入って頂きたいと願っております.
西村和雄

著者紹介
西村和雄(にしむら かずお)
1946年生まれ.東京大学卒.アメリカ・ロチェスター大学Ph. D..東京都立大学助教授,ニューヨーク州立大学,南カルフォルニア大学客員准教授を経て,87年京都大学経済研究所教授,2010年より同大学名誉教授,同大学経済研究所特任教授.専攻は数理経済学.
著書
『ミクロ経済学』(東洋経済新報社,1990年)
『入門 経済学ゼミナール』(実務教育出版,1990年)
『ミクロ経済学入門』第2版(岩波書店,1995年)
『複雑系を超えて』(共著,筑摩書房,1999年)
『マクロ経済動学』(共著,岩波書店,2007年)
『経済学ベーシックゼミナール』(共著,実務教育出版,2008年)
その他



本書の構成
 概論    ミクロ経済学とは1

 市場 【完全競争】   【市場の失敗】

   2  消費   ↗︎ 不完全競争10 
   部  3  一
   分  4  般
   均  5  均
   衡  生産 衡 → 外部性(市場の限界)12
   理  6  理
   論  7  論
      8  9
           ↘︎
       生産要素市場11
             【応用】
              不完全情報13
              ゲーム14
              貿 易15
              動 学16
本書の構成
 概論    ミクロ経済学とは1
 市場  完全競争    市場の失敗
     345
  部分  消費 一般 ↗︎ 不完全競争10
  均衡2 生産 均衡9→ 外部性(市場の限界)12
  理論 678 理論
           ↘︎
       生産要素市場11
             応用
              不完全情報13
              ゲーム14
              貿 易15
              動 学16

目次
第3版へのはしがき
第1章 ミクロ経済学の理論と方法
1.1 経済学とは何か/1.2 経済学の方法/1.3 市場経済の効率性/1.4 生産可能曲線による分析/〔column〕アダム・スミス/〔column〕ミクロとマクロ/まとめの問題/練習問題
第2章 市場機構と需要・供給
2.1 はじめに/2.2 比較静学/2.3 均衡の安定性/2.4 価格弾力性/〔column〕マーシャル/〔column〕市場メカニズム/まとめの問題/練習問題
第3章 消費者と需要
3.1 消費者とは/3.2 効用関数/3.3 需要の決定/〔column〕限界革命と限界効用学派/〔column〕ゴッセンの法則/まとめの問題/練習問題
第4章 消費者行動と需要曲線
4.1 所得の変化とエンゲル曲線/4.2 価格の変化と需要曲線/4.3 特殊な問題/〔column〕ヒックス/まとめの問題/練習問題
第5章 消費者需要理論の応用と拡張
5.1 指数の比較/5.2 顕示選好理論/5.3 消費者余剰/5.4 余暇と労働/5.5 市場の需要曲線/〔column〕サミュエルソン/まとめの問題/練習問題
第6章 企業行動と生産関数
6.1 生産関数/6.2 利潤最大化/6.3 長期と短期/まとめの問題/練習問題
第7章 企業行動と費用関数
7.1 費用関数/7.2 短期の利潤最大化/7.3 長期費用曲線/〔column〕経済学上の費用と利潤/〔column〕包絡線定理/まとめの問題/練習問題
第8章 企業の長期費用曲線と市場の長期供給曲線
8.1 費用曲線が不変の場合/8.2 費用曲線がシフトする場合/まとめの問題/練習問題
第9章 完全競争市場と効率性
9.1 部分均衡分析/9.2 消費の効率性/9.3 生産の効率性/9.4 消費と生産の効率性/9.5 社会的厚生の基準/〔column〕エッジワース,ワルラス,パレート/まとめの問題/練習問題
第10章 不完全競争市場
10.1 部分均衡分析/10.2 寡占/10.3 独占的競争/〔column〕クールノー,ロビンソン/まとめの問題/練習問題
第11章 生産要素市場
11.1 完全競争的要素市場/11.2 需要独占/11.3 レント/〔column〕リカード/まとめの問題/練習問題
第12章 市場機構の限界
12.1 外部効果/12.2 公共財/〔column〕ガルブレイス/〔column〕ネットワーク外部性/まとめの問題/練習問題
第13章 不確実性と情報
13.1 サンクト・ペテルブルグの逆説/13.2 危険に対する態度/13.3 条件付き財の取引/13.4 情報の非対称性/まとめの問題/練習問題
第14章 ゲームの理論
14.1 ナッシュ均衡/14.2 展開型ゲーム/14.3 繰り返しゲーム/まとめの問題/練習問題
第15章 国際貿易
15.1 リカード・モデル/15.2 ヘクシャー=オリーン・モデル/15.3 関税の効果/まとめの問題/練習問題
第16章 動学理論
16.1 異時点間にわたる消費/16.2 生産関数/16.3 最適動学理論/16.4 景気循環/16.5 カオス/まとめの問題/練習問題
練習問題の解答


リーディングリスト
索 引

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マクロ経済動学西村 和雄,矢野 誠
■体裁=A5判・上製・カバー・320頁
■定価(本体 3,000円 + 税)
■2007年9月27日
■ISBN978-4-00-024804-4 C3033

非線形動学の見地から現代の動学的マクロ経済理論の基本的枠組みを解説する.特に後半では,カオス理論や分岐理論といった非線形動学的手法を用い,均衡経路上でマクロ変数が振動したり,周期性を持ったり,カオス的に振まったりする可能性を論じる.既存の解説書が踏み込めなかった最先端の理論を紹介するテキストである.

冒頭立ち読み
http://www.iwanami.co.jp/.PDFS/02/9/0248040.pdf
目次:マクロ経済動学/西村 和雄 - 本:hontoネットストア
http://honto.jp/netstore/pd-contents_0602925212.html
目次
マクロ経済動学

マクロ経済動学

  • 西村 和雄(著)/ 矢野 誠(著) 岩波書店 2007
  • 第1章 生産と消費
    • 1.1 生産の構造
    • 1.2 生産関数の性質
    • 1.3 凹関数
    • 1.4 準凹関数
    • 1.5 CES生産関数
    • 1.6 1人当たりに正規化された関数
    • 1.7 完全競争下での条件
    • 1.8 消費財の供給
    • 1.9 効用関数の性質_______ミクロ/マクロ
  • 第2章 ソローの成長モデル
    • 2.1 新古典派成長モデル
    • 2.2 動学化
    • 2.3 仮定の再検討
    • 2.4 資本蓄積の黄金律
    • 2.5 局所的安定性
    • 2.6 1階の差分方程式
    • 2.7 2階の差分方程式
    • 2.8 n階の差分方程式と1階の連立差分方程式
  • 第3章 動学的競争モデル
    • 3.1 動学的一般均衡
    • 3.2 一般均衡モデルから最適成長モデルヘ
    • 3.3 最適性原理
    • 3.4 長期均衡
    • 3.5 動学的均衡モデルにおける利子率
    • 3.6 逆向きの帰納法の意味
  • 第4章 最適成長モデル
    • 4.1 1部門モデル
    • 4.2 解の性質
    • 4.3 最適性の十分条件
    • 4.4 長期均衡の安定性
  • 第5章 動学的最適モデルの応用
    • 5.1 動学的一般均衡と中立性命題
    • 5.2 最適成長と準中立性命題
    • 5.3 既約型効用関数モデル
  • 第6章 ターンパイク定理と大域的安定性
    • 6.1 動学的均衡の必要条件
    • 6.2 双対軌道
    • 6.3 微分可能なケース
    • 6.4 定常軌道
    • 6.5 経済モデル
    • 6.6 ターンパイク定理と大域的安定性
    • 6.7 最適軌道の存在,最適動学関数・価値関数の連続性
    • 6.8 補論:定理6.4の証明
  • 第7章 連続時間モデル
    • 7.1 1部門モデル
    • 7.2 変分法
    • 7.3 位相図による解析
    • 7.4 局所的安定性
    • 7.5 価値関数と最適性原理
    • 7.6 最適軌道の分析   ○
    • 7.7 最大値原理
    • 7.8 オイラー方程式と最大値原理
  • 第8章 非線形動学と局所分岐
    • 8.1 定常解の分岐
    • 8.2 より複雑な解の分岐
  • 第9章 経済の均衡動学と分岐
    • 9.1 動学的均衡の性質
    • 9.2 局所的安定性
    • 9.3 定常解の分岐
    • 9.4 ワイツマン=サミュエルソン・モデルの大域的分析
    • 9.5 サザーランド・モデルの大域的分析
  • 第10章 非線形動学とカオス
    • 10.1 一般の周期解の存在
    • 10.2 周期解の安定性
    • 10.3 位相的カオス
    • 10.4 不変測度とエルゴード性
    • 10.5 エルゴード・カオス
    • 10.6 リアプノフ指数
    • 10.7 エルゴード・カオスを生む十分条件
  • 第11章 動学的均衡としてのカオス
    • 11.1 最適経路の単調性と循環
    • 11.2 逆問題
    • 11.3 位相的カオス
    • 11.4 資本の減価償却率とカオス
    • 11.5 割引因子の役割
  • 第12章 2部門モデルとカオス
    • 12.1 社会的生産関数
    • 12.2 2部門最適モデル
    • 12.3 その他の2部門モデル
    • 12.4 エルゴード・カオス
  • 第13章 その他の均衡動学モデル
    • 13.1 外部効果をもつ2部門モデル
    • 13.2 S字型生産関数をもつ最適成長モデル

7.6で消費者効用を時間軸において最大化する最適制御問題が、3次元の図で表される。144~146頁。

/////

経済学ゼミナール 上級編
西村 和雄 (著), 友田 康信 (著)
2015/8/27
http://www.amazon.co.jp/dp/4788947277
こちらはマクロを含んだ資格試験用。11章までがミクロ。

経済学ゼミナール 上級編 - 実務教育出版
http://jitsumu.hondana.jp/book/b200301.html
第1章 市場機構と需要・供給
第2章 消費者行動の理論
第3章 消費者理論の発展問題
第4章 企業行動の理論
第5章 不完全競争
第6章 市場と社会的厚生
第7章 市場の失敗
第8章 不確実性
第9章 ゲーム理論
第10章 国際貿易
第11章 経済動学____________ミクロ/マクロ
第12章 国民所得勘定と産業連関表
第13章 消費関数
第14章 投資関数
第15章 貨幣供給と貨幣需要
第16章 IS-LM分析
第17章 労働市場
第18章 AD-AS分析
第19章 インフレーションと失業
第20章 景気循環論
第21章 経済成長論
第22章 国際金融

部分均衡→消費者→生産者→一般均衡
均衡は後に回すより先に説明するようになった。

西村良書セット
経済数学早わかり
ミクロ経済学入門 岩波
ミクロ経済学 東洋経済
マクロ経済動学 


______

1981年初版中谷入門マクロ 30頁より
D=分配面(=所得)、P=生産面、E=支出面(=消費)

6 Comments:

Blogger yoji said...

西村が効用関数を意識的に立体的に捉えていることは
Jiccミクロ経済学入門でもわかる

5:33 午前  
Blogger yoji said...

非線形均衡動学―不決定性と複雑性 単行本 – 2004/9/1
西村 和雄 (著), 福田 慎一 (著)

12:04 午前  
Blogger yoji said...

複雑系経済学とその周辺 (臨時別冊・数理科学) 雑誌 – 2000
西村和雄 (著), 矢野誠 (著), 福田慎一 (著), 岡田章 (著), 藤田昌久 (著), 下村耕嗣 (著), 三野和雄 (著), 林貴志 (著)

5:57 午後  
Blogger yoji said...

「複雑系を超えて」
上田睆亮・西村和雄・稲垣耕作
筑摩書房, 1999



第Ⅰ章 カオスの本質 上田睆亮 
1.カオスの本質
2.カオスは至極当然な自然現象
3.第一世代のカオス研究者達
4.最先端の研究と言われだしたときでも既に遅い?
 
第Ⅱ章 複雑系経済学とは何か 西村和雄 
1.新古典派経済学とは何か
2.日本の経済政策
3.カタストロフィーからカオスまで
4.複雑系からポスト複雑系
 
第Ⅲ章 生命と知能を考える情報物理学へ 稲垣耕作 
1.複雑さの科学を再考する
2.生物界と無生物界は異なるのか
3.カオスの縁の自己組織化法則
4.情報の法則も自然法則である
 
第Ⅳ章 カオス-起源から未来へ(鼎談) 上田睆亮・西村和雄・稲垣耕作 
 

5:58 午後  
Blogger yoji said...

徳川家康
5つ星のうち5.0世界最初のカオスは日本で発見された
2004年1月30日
形式: 単行本
 世界最初のカオス発見者である、上田睆亮先生のことについて書かれた本である。日本人必携の書。ローレンツが最初に発見したなどと嘘を書いてある本が多い中、本書は信頼できるカオス研究書の一つであろう。
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5:59 午後  
Blogger yoji said...

『情報と宇宙』日記(旧「複雑系」徒然blog)
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がんばれ!日本人研究者(2);上田睆亮(よしすけ)
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  上田氏(京都大学電気工学科教授)はすでに世界のウエダ先生ですから、私のようなものががんばれ!などとエールを送るような立場ではないのですが、日本人の偉大な研究者ということで紹介させていただきます。それでこれもすでに一度書きましたが、世界で一番最初にカオス現象を発見したのが上田氏です。一般的には気象学者のローレンツが有名になっていますが、上田氏が1961年、ローレンツが1963年に発表しています。
  上田氏はすでに博士課程の1年のときにカオス現象に着目し、平日には他の研究を進めながら、アフターファイブや土日を使ってコンピュータでのシュミレーション実験を行っていました。日本では海外での研究結果に基づいてそれを発展させる形での研究を行うスタイルが多い中で、上田氏はまったく独自の観点で独創的な研究を押し進め、そのためなかなか周囲から理解されずに大変苦労されたようです。そしてその研究はむしろ海外の研究者によって注目されました。例えば最初に「カオス」という言葉を使ってカオスブームに火を付けた李天岩(リ・ティェンイェン)やジェームズ・ヨークも上田氏に早くから注目しました。
  上田氏の若い研究者への言葉;「若い人に私が言いたいのは、あまり他人の言うことを気にしては駄目だよ!自分の好きなことを一生懸命やりなさい!」「とにかく自分で汗を流しなさい。研究は頭だけでは出来ないのです。」
(図はニューヨークのブルックヘブン国立研究所に永久保存されている上田氏のカオスのオリジナルデータ。1961年11月27日の日付になっている。)

参考書;『複雑系を越えて』
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