Heckscher-Ohlin定理 各国は,相対的に豊富に所有する生産要素をより集約的に使用する財を輸出し,相対的に稀少な生産要素をより集約的に使用する財を輸入する。
Fig.3の縦軸には,賃銀/資本使用料の比を,横軸には,それぞれ商品価格比と資本/労働の比がはかられている。第一象限は,すべてのw/r に対してk2<k1つまり,第二商品よりも第一商品が,資本集約的であることを示している。第二象限は,もし,国際的に生産関数が同じであるならば,曲線ABは,両国の生産要素賦存に関係なく適用される。そして,それはw/rとPと正の関係にあることを示している。
いま,14式の状態であるとするならば,次のような結果を生ずる。
Ph > Pf
このことは,Pが変化しないならばw/rはkによって影響されないことを示している。また,H国は資本集約的な第一商品を輸出し,労働集約的な第二商品を輸入することをも意味している。
Fig.4は,前述と同様に描かれている。しかし,第一象限は,すべてのwjr に対して,k2>klである場合,曲線A〆Bつま負の関係、にあることを示している。Fig.3と同様にFig.4から次のような結果が生ずるQ 8 )根伴隆;貿易利益三[!S:]~lft!民主,1971 ~r.を参!ほっ
ただし、オリーン理論にはレオンチェフによる反例があるはず(サミュエルソンやクルーグマンや西村和夫が教科書で指摘していた)。
ヘクシャー=オリーン・モデル(HOモデル、英語: Heckscher–Ohlin model)は、国際 貿易の一般均衡モデルである。ストックホルム商科大学のヘクシャーとオリーンによって 開発された。HOモデルは、リカードの比較優位理論の上に築かれ、貿易地域間の生産 ...
www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/3251/pdf/HO.pdf
1. モデルの設定(仮定). 2. ヘクシャー=オリーンの定理(要素賦存比率定理). 3. リプチンスキーの定理. 4. ストルパー=サミュエルソンの定理. 5. 要素価格均等化定理. 6. レオンチェフの逆説. Appendix:可変係数 (資本と労働の代替がある)場合のHO モデル.
レオンチェフの逆説(Leontief Paradox)
•1953年、レオンチェフはアメリカについてヘクシャー=オリーン理論の検証を行い、ヘクシャー=オリーンの命題とは逆の結論を得た。
•1947年度のアメリカの輸出入品の100万ドル当たりに必要な資本および労働量を算出した結果、
•輸出財の要素集約度(K/L)は約1.4万(ドル/人)、輸入財の要素集約度(K/L)は約1.8万(ドル/人)で、資本集約度は、輸入財の方が輸出財の約1.3倍であった。
•アメリカは資本豊富国であると思われていたから、ヘクシャー=オリーンの命題によるとアメリカは資本集約財を輸出しているはずであるが、レオンチェフはこれと逆の実証結果を得たのである。
…
5.生産要素の賦存比率と国際貿易(Factor-proportions trade theory):生産要素の賦存状態と比較優位との関係について語る時、国際貿易が所得分配に与える影響について頭を悩ましながら語る時、我々は(知ってか知らずか)1940年代と1950年代におけるサミュエルソンの研究成果に立ち返っていることになるのである。サミュエルソンは、オリーン(Ohlin)とヘクシャー(Heckscher)による曖昧でやや混乱気味のアイデアを元に切れ味鋭いモデルを組み立てたのであった。サミュエルソンによって定式化されたヘクシャー=オリーンモデルは、その後の一世代にわたって国際貿易理論における支配的な地位を占めることになったし、また現代貿易理論の重要な構成要素の一つであり続けている。
Paul Krugman 「サミュエルソン ~比類なき経済学者~」
Paul Krugman, “Paul Samuelson:The incomparable economist”(VOX, December 15, 2009)
本論説は、クルーグマンによるポール・サミュエルソン(Paul Samuelson)の生涯と業績とに関する回顧記事である。
ハリネズミがいて、キツネがいて、そして・・・ポール・サミュエルソンがいる。
ご存知だとは思うが、ここで私はアイザイア・バーリン(Isaiah Berlin)による思想家のタイプ分けに関するあの有名なたとえ話を持ち出しているのである。キツネは多くのことを知っている(foxes who know many things)。一方で、ハリネズミはたった一つのことしか知らない、ただし、非常に重要なアイデア(=ビッグ・アイデア)を一つ(hedgehogs who know one big thing)・・・というお馴染みのアレである。経済思想家としてのサミュエルソンを人類史上にわたって比類なき経済学者たらしめているのは、彼が非常に重要なアイデアを数多く知っている(he knew many big things)―そして我々にそれらのことを教えてくれた―という事実にこそある。サミュエルソンほどに数多くの独創的なアイデアに恵まれた経済学者は他には見当たらない。
ーーーーー
西村マンガが第40話でヘクシャー=オリーン定理を図解している。
‥‥比較優位という概念は、貿易がなぜ行なわれるのかを説明するためによく使われます。
ヘクシャー=オリーン・モデル リカードが考えたモデルは、技術の違いで、貿易が
生じるというものでした。これにたいし、両国の生産要素の存在量の違いで貿易を説明
するモデルは、スウェーデンの経済学者で、経済理論と経済史の両方で業績を残したヘクシャー(E.F.Heckscherと、ヘクシャーの教え子で、経済学者であり、政治家
としても活躍し、ノーベル経済学賞を受けたオリーン(B.G.Ohlin)の名をとってヘクシャー=オリーン・モデルと呼ぱれます。
ヘクシャー=オリーン・モデルは、2部門モデルです。A国とB国の2国を想定し、
「2国は資本と労働の2種類の生産要素を用いる同じ生産技術をもつ」という点で、リ
カード・モデルと異なっています。生産技術が同じでも、比較優位の差が生じ、国家間
に財の移動が発生することを説明するものなのです。
生産可能曲線 生産国の大きさは資源の存在星で制約されます。財1と財2の生産量
をy1とy2とします。図1のlkは資本の存在屋の制約、lLは労働の存在量の制約です。
濃い影の領域の境界PARは、生産要素の存在量が、たとえば資本量が1、労働量が
1のときの生産可能曲線を表わします。PA上では労働の存在量がすべて利用され、資
本が余ります。AR上では資本の存在量がすべて利用され、労働が余ります。点Aに
おける生産量の組では、資本財も労働もすべて利用されています。これを完全利用と呼
びます。
リブチンスキーの定理 A国の資本の存在量1に比べて、B国では2であるとする
と、資本の制約を表わす直線は、A国でlk、B国でlLになります。生産可能曲線は、
PARからPSR’に変わります。Aと比較すると、資本と労働が完全利用される生産
量の組は、右下方のBに移動します。資本の存在量が増加すると、資本集約的な第1
財の生産量が増加し、労働集約的な第2財の生産量が減少するのです。これは、「ある
資源の存在量が増加すると、その資源をより集約的に投入する財の生産量が増加し、他
の財の生産量が減少する」という結果としてまとめられ、リプチンスキーの定理と呼ば
れます。
資本と労働の総量が、A国において1と1で、B国において2と1であるとすると、
A国の生産可能曲線が図のPAR、B国の生産可能曲線が図のPAR'となります。A
国は労働が豊富な国で、B国は資本が豊富な国であるといいます。
A国は第2財(労働)に、B国は第1財(資本)に比較優位をもつということもで
きます。これは、ヘクシャー=オリーンの定理と呼ばれる結果です。
748 :考える名無しさん:2015/09/27(日) 22:36:44.80 0《私は点というものが好きになれないし、定点をさだめる(ポイントをおさえる)ことは愚劣だ
と考えています。ふたつの点のあいだに線があるのではなく、線が何本も交差したところに
点があるわけですからね。》
(ドゥルーズ『記号と事件』より)
749 :考える名無しさん:2015/09/27(日) 22:38:47.77 0参考:生じていること(複数の線)と観察されること(複数の点)
(マンキューマクロ入門篇邦訳第二版3-12:91頁より)
生じていること(複数の線):
r| S1
| \/
| /\ S2
| \/ \/
| /\ /\ S3
|\/ \/ \/
|/\ /\ /\I3
| \/ \/
| /\ /\I2
| \/
| /\I1
|_____________
I,S
観察されること(複数の点):
r|
| 。
|
| 。 。
|
| 。 。 。
|
| 。 。
|
| 。
|
|_____________
I,S I:投資、S:貯蓄、r:利子率
974 :マンセー名無しさん:2010/10/11(月) 14:07:24 ID:JeyyWXKD経済: 雨宮 健(スタンフォード大名誉教授)「データ不十分でも確率論で推定して実態に近づく」※'XX年 青木昌彦(スタンフォード大名誉教授)「認知科学における制度論的アプローチを統合」※'98年シュンペーター賞 宇沢弘文(同志社大社共資本研究センター所長)「二部門成長モデルや最適値問題の宇沢コンディション」※'97年文化勲章 速水佑次郎(政策研究大教授)「農業発展における市場メカニズムの再検討」※'XX年アメリカ農業経済学会賞 林 文夫(東大経済学教授)「マクロ経済の実証分析」※'95年中原賞・'01年学士院賞 清滝信宏(プリンストン大教授)「マクロ経済学のミクロ的基礎付け」※'99年ヨハンソン賞
松山公紀(ノースウェスタン大学教授)「貨幣、補完性、農業の生産性、国家間の経済格差」※'99年Econometric SocietyFellow 神取道宏(東大教授)「経済学に進化ゲームを取り入れた草分けの一人」※'XX年Econometric SocietyFellow 松島 斉(東大教授)「社会選択理論のルールのほとんどが実行可能になることを最初に示した」※'07年Econometric SocietyFellow 藤田昌久(経済産業研究所所長)「空間経済学 都市・地域・国際貿易の新しい分析」※'XX年
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