Karl Marx’s Monetary Theory of Value
2020
(マルクス、リンク:::::::::)
『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 – 2014/4/5
ミヒャエル・ハインリッヒ (著), 明石英人 (翻訳), 佐々木隆治 (翻訳)他
http://www.horinouchi-shuppan.com/#!003home/c22w7
Kritik der politischen Ökonomie: Eine Einführung (Theorie.org) Taschenbuch – 2007
von Michael Heinrich (Autor)
原著単行本初版は2005年?
資本論全三巻プラス国家論を一冊306頁(#1~12)にまとめている。特に第二巻は#6一章だけで済ませている。
第一巻#1~5
第二巻#6
第三巻#7~10
「自動的主体」#4,113頁,4:1など、キャッチーではないが興味深いタームの引用が続く。
「自由な人間たちのアソシエーション(団体)」277頁なる言葉を『資本論』から引用している(1:4)。ただし、ここまで来れば本来は『フランスにおける内乱』が参照されるべきだろう。
横書きなので#6の表式の説明(172頁6.3)☆はわかりやすいが、数式は最小限なのでそれ以上のメリットはない。
対応する邦訳ページ数の記載がわかりにくい(資本論は新日本出版上製版1997が参照される)。
《資本主義的生産様式が支配している諸社会の富は、『商品の巨大な集まり』として現れ、個別の商品はその富の要素的形態として現れる。それゆえ、われわれの研究は、商品の分析から始まる。》(新日本出版社、1997年、[上製版]第一巻59頁)ハインリッヒ新しい読み方52頁3.1より孫引き
https://prezi.com/m/fgqx-_8ycja9/presentation/
原著を読み直そうとする人にはハーヴェイの方が親切だろうが、思想的には偏っていないのでこちらの方により好感は持てる。「貨幣的価値論」を提唱したとされるハインリッヒに対して、価値形態論軽視のハーヴェイ(本書解説296頁)はマルクスのプルードン批判を受け継ぎ、自律分散的思考を攻撃する。
#10における「崩壊論」批判は妥当だ。さらに#10で反ユダヤ主義について書かれているのがドイツの現状を想起させる。ハインリッヒは特にこの種の本には珍しくデューリングについて比較的フェアである。事項索引は便利だが辞書的には使えない。人名索引を加えるべきだった。訳者解説は、本書の特徴と問題点をよくまとめている。本書は脱イデオロギー、流通重視ということになる。
☆
《...
部門I cI+vI+mI
部門 II cII+v II+m II
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような価値比率となる。
(1)cI+vI+mI=cI+c II
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用をカバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c II+v II+m II=vI+v II+mI+m II
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c II=vI+mI
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しくなくてなならない。》
Curador das obras de Marx e Engels, Michael Heinrich fala à Carta Maior
http://youtu.be/MpW2hRvb_70
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http://www.horinouchi-shuppan.com/#!003home/c22w7
『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 – 2014/4/5 ミヒャエル・ハインリッヒ (著), 明石英人 (翻訳), 佐々木隆治 (翻訳), & 3 その他
ミヒャエル・ハインリッヒ(著)
明石英人、佐々木隆治、 斎藤幸平、隅田聡一郎(翻訳)
四六判/並製/306頁/本体2,000円
ISBN 978-4-906708-52-9
Kritik der politischen Ökonomie
日本語版への序文/序 文/凡 例
1 資本主義とマルクス主義
1.1 資本主義とは何か?
1.2 労働運動の成立 1.3 マルクスと「マルクス主義」
2 経済学批判の対象
2.1 理論と歴史
2.2 理論と批判
2.3 弁証法—マルクス主義の打ち出の小槌?
3 価値、労働、貨幣
3.1 使用価値、交換価値、価値
3.2 労働価値論の証明?(個人的行為と社会的構造)
3.3 抽象的労働:実在的抽象と通用関係
3.4 「まぼろしのような価値対象性」: 価値の生産理論か、流通理論か?
3.5 価値形態と貨幣形態(経済的形態諸規定)
3.6 貨幣と交換過程(商品所持者の行為)
3.7 貨幣機能、貨幣商品、現代貨幣システム
3.8 商品・貨幣物神の「秘密」
4 資本、剰余価値および搾取
4.1 市場経済と資本:「貨幣から資本への移行」
4.2 価値の「摩訶不思議な資質」:G-W-G’
4.3 階級関係:「二重に自由な」労働者
4.4 労働力商品の価値、剰余価値および搾取
4.5 労働の価値―「想像上の表現」
5 資本主義的生産過程
5.1 不変資本と可変資本、剰余価値率、労働日
5.2 絶対的剰余価値と相対的剰余価値、競争の強制法則
5.3 相対的剰余価値生産の方法:協業、分業、機械設備
5.4 資本主義的生産力発展の破壊的潜在力
5.5 形態的包摂と実質的包摂、フォーディズム、 生産的労働と非生産的労働
5.6 蓄積、産業予備軍、窮乏化
6 資本の流通
6.1 資本の循環。流通費用、産業資本と商業資本
6.2 資本の回転。固定資本と流動資本
6.3 社会的総資本の再生産
7 利潤、平均利潤および「利潤率の傾向的低下の法則」
7.1 費用価格、利潤および利潤率 ―諸カテゴリーと日常の神秘化
7.2 平均利潤と生産価格
7.3 「利潤率の傾向的低下の法則」―批判的検討
8 利子、信用および「架空資本」
8.1 利子生み資本、利子および企業者利得 ―資本物神の完成
8.2 信用貨幣、銀行および「架空資本」
8.3 資本主義経済の制御機関としての信用システム
9 恐 慌
9.1 循環と恐慌
9.2 マルクスにおいて崩壊論は存在したのか?
10 ブルジョア的諸関係の物神崇拝
10.1 「三位一体定式」
10.2 反ユダヤ主義についての付論
10.3 諸階級、階級闘争および歴史決定論
11 国家と資本
11.1 国家―支配階級の道具?
11.2 ブルジョア国家の形態諸規定:法治国家、社会国家、民主主義
11.3 世界市場と帝国主義
12 共産主義─商品、貨幣、国家を越えた社会
訳者解説/訳者あとがき
___
☆
部門I c1+v1+m1
部門II c2+v2+m2
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような価値比率となる。
(1)c1+v1+m1=c1+c2
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用をカバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c2+v2+m2=v1+v2+m1+m2
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c2=v1+m1
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しくなくてなならない。
(数式の数字をアラビア数字に変えた)
部門II c2+v2+m2
正確にはカレツキのように部門1を資本家と投資家とに分けないと有効な投資かどうか図式としても
わからない
資本の有機的構成が高まるにせよ低下するにせよ
所有関係とノードは捨象されている
例えば部門2の不変資本が全部リースだとか、
部門2の人口だけ増えて、仕事も食料も足りない状況は容易に想像出来る
ーーーー
ハインリッヒ『《資本論》の新しい読み方 』でもデューリングは批判的に言及されるが(34頁)、
類書に比べればフェアに扱っている。プルードンを読まずに批判するハーヴェイよりはいい。
貨幣重視のハインリッヒ、実体経済重視のハーヴェイ
両者は対照的だ
精緻な読みはハーヴェイに軍配が上がるが、ハインリッヒの方が新しい
労働価値説が廃れたのは理由があるのだが、ハーヴェイにはそれがわからない
再生産表式を経て労働価値説が蘇り得るのはその通りだが
両者ともにカレツキを知っていながらカレツキのマルクス読解の功績を明示していないのは残念
これだと剽窃に近い
22 Comments:
「ここが、ロードス島だ、さあここで飛べ」とは、何を言っているのでし...
mousukosisitadaさん 2006/09/23 17:42:02
「ここが、ロードス島だ、さあここで飛べ」とは、何を言っているのでしょうか?「ここが、ロードス島だ、さあここで飛べ」とは、何を言っているのでしょうか?
回答数:2 閲覧数:35,816 お礼:知恵コイン0
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ベストアンサー
prof_mowwieさん 2006/09/23 20:34:59
イソップ寓話に収められた「ほら吹き男」の話に出てくる言葉です。
古代競技のある選手が、遠征先から帰ってきて自慢話をし、
「おれはロドス島では、五輪選手も及ばないような大跳躍をした。皆がロドス島へ行くことがあれば、その大跳躍を見た観客が快く証言してくれるだろう」、
と言ったところ、それを聞いていたうちの一人が、
「そんな証言は要らない。君が大跳躍をしたと言うなら、ここがロドスだ、ここで跳べ」
と言った、という話です。
この寓話からどんな教訓を読みとるかについてはさまざまな解釈があるようで、最も素直な読み方は、「手っ取り早い方法で証明できることについてくどくどと論じる必要はない」ということで、「論より証拠」に近い意味になるでしょうか。
また、「実力を出さなければならない場面で出せないのは、真の実力ではない」といった教訓を読みとるのも一般的なようです。
ヘーゲルやマルクスは、それぞれの自著の中で上記のイソップ寓話からこの言葉を引用しているようです。それぞれがこの言葉にどのような意味を込めたかについては、上記猿田彦様の説明にお譲りします。
ちなみに、「ロードス島(Rhodes)」はエーゲ海に実在するギリシャ領の島ですが、この寓話を語る際には「ロドス」と記すことが多いようです。
また、話の意味から、「飛べ」ではなく「跳べ」とする方が正しいでしょう。
http://www6.plala.or.jp/symbell/book/story.htm
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質問した人からのコメント2006/09/24 04:12:06
奥が深い言葉ですね。ありがとうございました。
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「ここがロドスだ 資本論」の検索結果
AKB48 6thアルバム『ここがロドスだ、ここで跳べ!』 の意味は何ですか?
更新日時:2015/03/27 - 回答数:1 - 閲覧数:199
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更新日時:2014/12/20 - 回答数:1 - 閲覧数:40
AKBのここがロドスだとはなんですか?
更新日時:2015/04/25 - 回答数:4 - 閲覧数:26
どの問題でもかまわないのでわかる方、是非教え下さい!! 答えは学者の名前になり...
更新日時:2010/01/10 - 回答数:1 - 閲覧数:240
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回答
sarutahiko52さん 2006/09/23 19:40:47編集あり
ヘーゲルの「法哲学の」引用によると
「ここが真理の在りかだ, これを基礎にして飛躍せよ」
団塊の世代ははマルクスの『資本論』の第1部、第1編、4章の一節、
「……幼虫から成虫への彼の発展は、
流通面で行われなければならず、しかも流通面で行われてはならない。
以上が問題の条件である。ここがロードス島だ。ここで跳べ!」
この長谷部文雄氏の訳で、この言葉を覚えた人も多いでしょう。
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『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 – 2014/4/5
ミヒャエル・ハインリッヒ (著), 明石英人 (翻訳), 佐々木隆治 (翻訳)他
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Kritik der politischen Ökonomie: Eine Einführung (Theorie.org) Taschenbuch – 2007 von Michael Heinrich (Autor)
原著単行本初版は2005年?
資本論全三巻プラス国家論を一冊306頁(#1~12)にまとめている。特に第二巻は#6一章だけで済ませている。
第一巻#1~5
第二巻#6
第三巻#7~10
「自動的主体」#4,113頁,4:1など、キャッチーではないが興味深いタームの引用が続く。
「自由な人間たちのアソシエーション(団体)」277頁なる言葉を『資本論』から引用している(1:4)。本来は『フランスにおける内乱』が参照されるべきだろう。
横書きなので#6の表式の説明(172頁6.3)☆はわかりやすいが、数式は最小限なのでそれ以上のメリットはない。
対応する邦訳ページ数の記載がわかりにくい(資本論は新日本出版上製版1997が参照される)。
《資本主義的生産様式が支配している諸社会の富は、『商品の巨大な集まり』として現れ、個別の商品はその富の要素的形態として現れる。それゆえ、われわれの研究は、商品の分析から始まる。》(新日本出版社、1997年、[上製版]第一巻59頁)ハインリッヒ新しい読み方52頁3.1より孫引き
https://prezi.com/m/fgqx-_8ycja9/presentation/
原著を読み直そうとする人にはハーヴェイの方が親切だろう。思想的には偏っていないので好感は持てるが(ハーヴェイの方はプルードン批判を受け継ぎ、自律分散的思考を攻撃する)。#10における「崩壊論」批判は妥当だ。さらに#10で反ユダヤ主義について書かれているのがドイツの現状を想起させる。索引は便利だが辞書的には使えない。
☆
部門I cI+vI+mI
部門 II cII+c II+m II
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような価値比率となる。
(1)cI+vI+mI=cI+c II
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用をカバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c II+v II+m II=vI+v II+mI+m II
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c II=vI+mI
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しくなくてなならない。
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『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 – 2014/4/5 ミヒャエル・ハインリッヒ (著), 明石英人 (翻訳), 佐々木隆治 (翻訳), & 3 その他
ミヒャエル・ハインリッヒ(著)
明石英人、佐々木隆治、 斎藤幸平、隅田聡一郎(翻訳)
四六判/並製/306頁/本体2,000円
ISBN 978-4-906708-52-9
Kritik der politischen Ökonomie
日本語版への序文/序 文/凡 例
1 資本主義とマルクス主義
1.1 資本主義とは何か?
1.2 労働運動の成立 1.3 マルクスと「マルクス主義」
2 経済学批判の対象
2.1 理論と歴史
2.2 理論と批判
2.3 弁証法—マルクス主義の打ち出の小槌?
3 価値、労働、貨幣
3.1 使用価値、交換価値、価値
3.2 労働価値論の証明?(個人的行為と社会的構造)
3.3 抽象的労働:実在的抽象と通用関係
3.4 「まぼろしのような価値対象性」: 価値の生産理論か、流通理論か?
3.5 価値形態と貨幣形態(経済的形態諸規定)
3.6 貨幣と交換過程(商品所持者の行為)
3.7 貨幣機能、貨幣商品、現代貨幣システム
3.8 商品・貨幣物神の「秘密」
4 資本、剰余価値および搾取
4.1 市場経済と資本:「貨幣から資本への移行」
4.2 価値の「摩訶不思議な資質」:G-W-G’
4.3 階級関係:「二重に自由な」労働者
4.4 労働力商品の価値、剰余価値および搾取
4.5 労働の価値―「想像上の表現」
5 資本主義的生産過程
5.1 不変資本と可変資本、剰余価値率、労働日
5.2 絶対的剰余価値と相対的剰余価値、競争の強制法則
5.3 相対的剰余価値生産の方法:協業、分業、機械設備
5.4 資本主義的生産力発展の破壊的潜在力
5.5 形態的包摂と実質的包摂、フォーディズム、 生産的労働と非生産的労働
5.6 蓄積、産業予備軍、窮乏化
6 資本の流通
6.1 資本の循環。流通費用、産業資本と商業資本
6.2 資本の回転。固定資本と流動資本
6.3 社会的総資本の再生産
7 利潤、平均利潤および「利潤率の傾向的低下の法則」
7.1 費用価格、利潤および利潤率 ―諸カテゴリーと日常の神秘化
7.2 平均利潤と生産価格
7.3 「利潤率の傾向的低下の法則」―批判的検討
8 利子、信用および「架空資本」
8.1 利子生み資本、利子および企業者利得 ―資本物神の完成
8.2 信用貨幣、銀行および「架空資本」
8.3 資本主義経済の制御機関としての信用システム
9 恐 慌
9.1 循環と恐慌
9.2 マルクスにおいて崩壊論は存在したのか?
10 ブルジョア的諸関係の物神崇拝
10.1 「三位一体定式」
10.2 反ユダヤ主義についての付論
10.3 諸階級、階級闘争および歴史決定論
11 国家と資本
11.1 国家―支配階級の道具?
11.2 ブルジョア国家の形態諸規定:法治国家、社会国家、民主主義
11.3 世界市場と帝国主義
12 共産主義─商品、貨幣、国家を越えた社会
訳者解説/訳者あとがき
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部門I c1+v1+m1
部門II c2+c2+m2
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような価値比率となる。
(1)c1+v1+m1=c1+c2
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用をカバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c2+v2+m2=v1+v2+m1+m2
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c2=v1+m1
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しくなくてなならない。
(数式の数字をアラビア数字に変えた)
ハインリッヒ『《資本論》の新しい読み方 』でもデューリングは批判的に言及されるが(34頁)、
類書に比べればフェアに扱っている。プルードンを読まずに批判するハーヴェイよりはいい。
貨幣重視のハインリッヒ、実体経済重視のハーヴェイ
両者は対照的だ
精緻な読みはハーヴェイに軍配が上がるが、ハインリッヒの方が新しい
労働価値説が廃れたのは理由があるのだが、ハーヴェイにはそれがわからない
再生産表式を経て労働価値説が蘇り得るのはその通りだが
両者ともにカレツキを知っていながらカレツキのマルクス読解の功績を明示していないのは残念
これだと剽窃に近い
ハインリッヒ『《資本論》の新しい読み方 』でもデューリングは批判的に言及されるが(34頁)、
類書に比べればずっとフェアに扱っている。プルードンを読まずに批判するハーヴェイよりはいい。
貨幣重視のハインリッヒ、実体経済重視のハーヴェイ
両者は対照的だ
精緻な読みはハーヴェイに軍配が上がるが、ハインリッヒの方が新しい
労働価値説が廃れたのは理由があるのだが、ハーヴェイにはそれがわからない
再生産表式を経て労働価値説が蘇り得るのはその通りだが
両者ともにカレツキを知っていながらカレツキのマルクス読解の功績を明示していないのは残念
これだと剽窃に近い
佐々木隆治×斎藤幸平 『マルクスとエコロジー』刊行記念対談「マルクスのアクチュアリティ」|堀之内出版ブログ(公式)|note
https://note.mu/horipub/n/n81771f5788bf
久留間派の潮流を受け継いで
斎藤 「物質代謝」(Stoffwechsel)とも関連しますが、今回、マルクスのエコロジーに結びついた着眼点はStoffつまり、「素材」、「物質」という概念で、それがフォスターたちの研究とも交差しています。
この「素材の思想」は佐々木さんが独自に展開したものですが、佐々木さんの『資本論』の読解は、大谷禎之介先生、平子友長先生といったMEGA編集にもかかわっている日本の研究者たちに通じていて、さらに遡ると久留間鮫造先生の研究につながっています。ただ残念なことに、久留間先生の研究はあまり知られていませんね……。
佐々木 久留間先生は、東京帝国大学を卒業後、住友銀行に入行しますが、米騒動の労働者の運動に衝撃を受けて退行し、大原社会問題研究所に入所して研究者として活動された方です。
久留間先生はまずスミスやリカードに関心を持ち、マルクスがスミスやリカードを研究した、いわゆる『剰余価値学説史』、いまでいえば『一八六一—六三草稿』を読むことからマルクス研究を開始されました。だから、いわゆる「マルクス主義」といわれるような政治的なマルクス解釈にとらわれることなく、マルクスをあくまでもテキストに即して研究したのです。間違いなく、久留間先生は、マルクスの経済学批判の核心を圧倒的に高い水準で明らかにした方だと思います。自分の独自の枠をつくるとか、独自の学派を展開するとか、一見、派手そうなことではなく、マルクスをきちんと理解するという点、とりわけ貨幣論や恐慌論では世界随一の仕事をされた。誤解を恐れずにいえば、価値形態論を本当にわかっているのは、管見のかぎり、久留間先生の仕事を継承する潮流だけです。
斎藤 久留間先生自身がまさにそのようにいっていますね。「マルクスの書いていることを正しく理解しようとして繰り返し読んだ結果、なるほどこれはこういうことだったのかというふうに、自分なりに納得がいくようになった。……もしぼくが、弁証法とか分析的方法とかについての先入見をもってマルクスを読んでいたら、へたをすれば、かえってとんでもないまちがった解釈をすることになったかもしれないと思うのです。」久留間先生の研究の成果が『マルクス経済学レキシコン』(大月書店)として出版され、それがドイツの出版社の目にとまりドイツ語版が出版されたことで、海外でも業績が認められるようになりました。久留間先生の弟子である大谷先生も、『資本論』草稿をアムステルダムで解読して、一文一文エンゲルス版と比較して検討し、その成果が海外の研究者たちに高く評価されている。
だから、MEGAは九〇年代に入ってソ連が崩壊したときにプロジェクトの存続が危ぶまれたのですが、国際体制で政治的には中立な新プロジェクトとしてMEGAが継続されることが決まったときに、日本のグループとしても参加してくれ、と言われたのは大谷先生だったわけですね。
ミヒャエル・ハインリッヒインタビュードイツで支持を集める経済学者が語る『「資本論」の新しい読み方』|堀之内出版ブログ(公式)|note
https://note.mu/horipub/n/neb3d22d3f885
「マルクスの新しい読み方」に関しては、簡潔ながら、とてもよくまとまった論文をインゴ・エルベというドイツの研究者が書いていて、その英訳がインターネット上で読めるようになっていますので、もう少し詳しく知りたい方はその論文を読んで頂ければと思います。
(http://viewpointmag.com/author/ingo-elbe/)
—ところで、この入門書をぼくが訳そうとそもそも思い立ったのは、ドイツの社会運動をやっている友人の家にいくと、マルクスを読んでいないようなやつの本棚にもこの本が必ずあったからなんです(笑)。
彼らに聞いてみると、みな口を揃えて「この入門書はわかりやすい」と言う。そこで、講演会に行ってみたら、大勢の人たちが毎回ミヒャエルの話を聞きに来ていた。これだけ幅広い層に読まれている本ならば、日本にも紹介する価値があると思ったのです。『資本論』入門はドイツにももちろんたくさんありますが、どうしてこの入門書がここまで読まれるようになったのでしょう?
それは著者本人に聞く質問じゃないかもしれませんね。だって、そうすると著者は「私の書いた本の出来が、他のものより良かったからだ」って言いたくなるから(笑)。
それでも敢えて答えようとすれば、3つの理由が挙げられると思います。
第1に、『資本論』入門はたしかにたくさんありますが、それらのほとんどは『資本論』第1巻で満足してしまっていて、全3巻への入門というのはほとんどありません。しかし、3巻が1つの統一性をなしていて、第3巻でも非常に重要なテーマが扱われているということを多くの人は聞いたことがあるでしょうから、全3巻への入門書が魅力的に映ったのでしょう。
第2に、『資本論』全3巻への入門は多くの題材を扱わなければなりませんが、だからといってあまり長くなってはいけません。ぼくの入門書は、だれも怖じ気づいたりしないコンパクトなサイズになっていると思います。
そして最後に、入門書には簡略化が必要ですが、あまりに単純化しすぎて、重要な問題点が失われ、わからなくなってしまうようではいけません。ただ、大半の入門書ではそうしたことが起きてしまっています。
価値論はしばしば、労働が価値を生み出すという単純な考え方に矮小化され、価値形態の分析の重要性は見失われてしまっています。
ぼくの入門書では、価値論という複雑な事柄を酷く単純化して、いくつかのキーワードを残すだけにしてしまうなんてことなしに、理解しやすい形で叙述することに成功したと自負しています。
呆れるほど薄いのだが『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 ミヒャエル・ハインリッヒ
は再生産表式の説明172頁☆が簡潔でオススメ
中学生には『いまこそ『資本論』 』(朝日新書): 嶋 祟
☆
《部門I c1+v1+m1
部門II c2+v2+m2
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、
この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような
価値比率となる。
(1)c1+v1+m1=c1+c2
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用を
カバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c2+v2+m2=v1+v2+m1+m2
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c2=v1+m1
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しく
なくてなならない。…》
『カラクリ技術史、捕鯨史(福本和夫著作集第7巻)』
http://www.ts-kaneko.net/?p=841
2008年9月19日 kaneko書評
対象書名:『カラクリ技術史、捕鯨史(福本和夫著作集第7巻)』こぶし書房、3,200円(税別)、2008年7月刊
掲載紙:週刊読書人
年:2008.09.19
見直される福本文化史観
福本和夫といったら、同じ藤沢に住むよき理解者、いいだもも流にいえば、大正12年の有島武郎、昭和2年の芥川龍之介という二人の死を挟む時期に光芒を 放った、「福本イズム」の提唱者であった。日本的マルクス主義体制である山川(均)イズムを批判して、無産者階級の純化を唱え、日本共産党の再建を図った のだが、いわゆる「二七年テーゼ」によるモスクワからの指示で失脚する。その後の福本の活動を知るものは少ない。が、じつはみごとな日本文化史家に転向し ていたのである。
このいきさつを私もこの著作集で初めて知ったのだが、戦争中14年間の獄中生活で書き上げ、戦後間もない一九四七年の序文をつけた草稿が、35年後福本 氏88歳のときに刊行された。それが本巻に収まる「カラクリ技術史話」である。この中身がすばらしい。
まず、道家思想の列子を手がかりに、中国最古の木偶師いまでいうロボット師の二人の存在、偃師と魯般を指摘し、高名な細川半蔵の『機巧図彙』より半世紀 も前に、わが国最初のカラクリ製作過程を図解記述した多賀谷環中仙の『?訓蒙鏡草』を取り上げて、その翻刻読解を付すことで、歴史に位置づけている。りっ ぱな技術史的貢献である。また、ゼンマイ時計からゼンマイカラクリが生まれる詳細も明らかにして、注目に値する。
福本氏はカラクリ技術「復興」史と呼んでいるが、それはわが日本にも、遅ればせながら、ルネッサンス(人間と自然を再発見する文芸復興期)も啓蒙期(福 沢諭吉・西周・中村正直らが輩出する幕末から明治10年代頃まで)もあったとする福本史観にもとづく。とくに徳川江戸期に、マニュファクチュア(機械制工 業に先立つ手工業的分業を伴う協同生産体制)の発展と商人階級の台頭によって、日本ルネッサンス文化が、寛文初年(1661)から嘉永三年(1850)の 190年間にかけて生まれた、とする福本史観は、大著『日本ルネッサンス史論』(1957年刊、著作集第九巻に収載予定)に詳しい。これなどは『資本論』 以前のアダム・スミスの『富国論』の日本版であるとさえいえる。
とくにその工業化の側面は、本巻収載の「日本工業の黎明期」(工業系の新聞に連載、1962年刊)と「日本工業先覚者史話」(同、1981年)にある。 ここでは鉱山業・製銅・製鉄に始まり、塩田や酒造、ガラス製造、鋳物業、織物業、製紙、製茶、陶磁器業などのマニュファクチュアを人物と合わせて点検して いる。その間に「日本永代蔵」などの井原西鶴物を見直して、稲扱き機の製造過程に言及したり、安田財閥が釘の製造から始まる話など、興味は尽きない。
さらに感嘆するのは、本巻掉尾を飾る鯨組マニュファクチュアの調査報告書「日本捕鯨史話」(1960年刊、1978年再販)である。柳田民俗学の手法を 駆使したケーススタディであった。わが国の捕鯨業は、幕府の鎖国政策・大船製造禁止その他の制約の中で、突取法・網取法・銃砲打ちなどと捕鯨法が変遷する が、沿岸捕鯨と鯨体陸上処理に終始した。しかしその厖大は作業内容は製銅・製鉄に匹敵する大規模な手工業分業工場制を生んだと証言する。「日本捕鯨史話」 は、文献処理も手堅く、図版も豊富で、跋文を寄せた渋沢栄一氏もいうように、「人が躍動している」。福本氏の代表作といってよいだろう。
福本史観は、直線的な唯物論的発展段階説に立つとか、江戸期初期に至る南蛮学の時期が無視されているとか、また、西欧における17世紀科学革命期の意義 をつかめなかったとか、いろいろ問題点はあるだろう。しかし、田口卯吉の影響を受けた一橋系の経済学者、福田徳三を高く評価するなど、西鶴・列子再評価と ともに独学のよい個性があって魅力である。江戸文化再認識の先鋒として、また東西の総合比較研究に立ち、経済史技術史の枠を超えて問題提起したという意味 で、今後評価されていくことだろう。
マルクス 資本論 シリーズ世界の思想 (角川選書) Kindle版
佐々木 隆治 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FMKB53W/
あとがき~『資本論』を読むための文献案内より:
大谷禎之介 『図解社会経済学 』 (桜井書店 、二〇〇一年 )
ミヒャエル ・ハインリッヒ 『 『資本論 』の新しい読み方 』 (堀之内出版 、二〇一四年 )
久留間鮫造 『価値形態論と交換過程論 』 (岩波書店 、一九五七年 )
久留間鮫造 『貨幣論 』 (大月書店 、一九七九年 )
エフゲニ ー ・パシュカ ーニス 『法の一般理論とマルクス主義 』 (日本評論社 、一九五八年 )
佐々木隆治 『増補改訂版マルクスの物象化論 』 (社会評論社 、近刊予定 )
佐々木隆治 『カ ール ・マルクス 』 (ちくま新書 、二〇一六年 )
斎藤幸平 『カ ール ・マルクスのエコ社会主義 (仮 ) 』 (堀之内出版 、近刊予定 )
岩佐茂 ・佐々木隆治 『マルクスとエコロジ ー 』 (堀之内出版 、二〇一六年 )
ケヴィン ・ B ・アンダ ーソン 『周縁のマルクス 』 (社会評論社 、二〇一五年 )
福富正実 『経済学と自然哲学 』 (世界書院 、一九八九年 )
森田成也 『価値と剰余価値の理論 』 (作品社 、二〇〇九年 )
同『家事労働とマルクス剰余価値論 』 (桜井書店 、二〇一四年 )
中川スミ 『資本主義と女性労働 』 (桜井書店 、二〇一四年 )
飯盛信男 『日本経済の再生とサ ービス産業 』 (青木書店 、二〇一四年 )
ハリ ー ・ブレイヴァマン 『労働と独占資本 』 (岩波書店 、一九六七年 )
岸本英太郎 『同一労働同一賃金 』 (ミネルヴァ書房 、一九六二年 )
大谷禎之介 『資本論にマルクスの苦闘を読む 』 (桜井書店 、近刊予定 )
小西一雄 『資本主義の成熟と転換 』 (桜井書店 、二〇一四年 )
大谷禎之介 『マルクスの利子生み資本論 』全四巻 (桜井書店 、二〇一六年 )
有井行夫 『マルクスはいかに考えたか 』 (桜井書店 、二〇一〇年 )
見田石介 『資本論の方法 』 Ⅰ ・ Ⅱ (大月書店 、一九七六 、一九七七年 )
大谷禎之介 『マルクスのアソシエ ーション論 』 (桜井書店 、二〇一一年 )
パレッシュ ・チャトパディヤイ 『ソ連国家資本主義論 』 (大月書店 、一九九九年 )
エレン ・メイクシンス ・ウッド 『民主主義対資本主義 』 (論創社 、一九九九年 )
ヨアヒム ・ヒルシュ 『国家 ・グロ ーバル化 ・帝国主義 』 (ミネルヴァ書房 、二〇〇七年 )
マルクス 資本論 シリーズ世界の思想 (角川選書) Kindle版
佐々木 隆治 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FMKB53W/
世界市場とは何か、その変化とは何か?
今、資本主義が大きな転換点を迎えている。経済の停滞、政治の空洞化…苦しみを乗り越えて新しい社会を作るとき、『資本論』は、誰にでも手に取ることのできる「最強の理論的武器」となりうる。マルクスのテキストに立ち返り、『資本論』への誤解を解き、この世界の仕組みを根底からひもとく。長大な原文のキモとなる箇所を抜粋、難解な部分は徹底的に噛み砕いて解説し、随所に読解の勘所を指し示した、画期的な入門書。
【目次】
はじめに
人と作品
◆第一篇 商品と貨幣
◆第二篇 貨幣の資本への転化
◆第三篇 絶対的剰余価値の生産
◆第四篇 相対的剰余価値の生産
◆第五篇 絶対的および相対的剰余価値の生産
◆第六篇 労賃
◆第七篇 資本の蓄積過程
コラム1 哲学と『資本論』
コラム2 エンゲルスと『資本論』
コラム3 『資本論』第二巻と第三巻
コラム4 文学と『資本論』
コラム5 『資本論』第一巻以降のマルクス
『資本論』関連年表
あとがき 『資本論』を読むための文献案内
索引
内容(「BOOK」データベースより)
今、資本主義が大きな転換点を迎えている。経済の停滞、政治の空洞化…苦しみを乗り越えて新しい社会を作るとき、『資本論』は、誰にでも手に取ることのできる「最強の理論的武器」となりうる。マルクスのテキストに立ち返り、『資本論』への誤解を解き、この世界の仕組みを根底からひもとく。長大な原文のキモとなる箇所を抜粋、難解な部分は徹底的に噛み砕いて解説し、随所に読解の勘所を指し示した、画期的な入門書。
参考文献が役立つ、
《第三巻までをカバ ーしている著作として 、ミヒャエル ・ハインリッヒ 『 『資本論 』の新しい読み方 』 (堀之内出版 、二〇一四年 )を挙げることができます 。こちらはドイツで最も普及している 『資本論 』入門ですが 、やや癖があるので中級者むけです 。著者のハインリッヒ氏とは 、直接 、長時間にわたって議論したこともありますが 、俗流的な 「マルクス主義 」的解釈を批判し 、人格と物象の転倒を重視するという点では見解が一致し 、他方 、価値や抽象的人間的労働といった概念の理解ではまったく見解が対立しました 。その意味で 、本書の解説と対比させながら読んでみると 、理解が深まるかもしれません 。》
http://www.horinouchi-shuppan.com/#!003home/c22w7
『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 – 2014/4/5 ミヒャエル・ハインリッヒ (著), 明石英人 (翻訳), 佐々木隆治 (翻訳)
《部門I c1+v1+m1
部門II c2+v2+m2
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような価値比率となる。
(1)c1+v1+m1=c1+c2
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用をカバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c2+v2+m2=v1+v2+m1+m2
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c2=v1+m1
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しくなくてなならない。》172頁
(数式の数字をアラビア数字に変えた)
部門II c2+v2+m2
正確にはカレツキのように部門1を資本家と投資家とに分けないと有効な投資かどうか図式としても
わからない
資本の有機的構成が高まるにせよ低下するにせよ
所有関係とノードは捨象されている
例えば部門2の不変資本が全部リースだとか、
部門2の人口だけ増えて、仕事も食料も足りない状況は容易に想像出来る
http://www.horinouchi-shuppan.com/#!003home/c22w7
『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 – 2014/4/5 ミヒャエル・ハインリッヒ (著), 明石英人 (翻訳), 佐々木隆治 (翻訳)
《部門I c1+v1+m1
部門II c2+v2+m2
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような価値比率となる。
(1)c1+v1+m1=c1+c2
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用をカバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c2+v2+m2=v1+v2+m1+m2
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c2=v1+m1
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しくなくてなならない。》172頁
(数式の数字をアラビア数字に変えた)
部門II c2+v2+m2
正確にはカレツキのように部門1を資本家と投資家とに分けないと有効な投資かどうか図式としても
わからない
資本の有機的構成が高まるにせよ低下するにせよ
所有関係とノードは捨象されている
例えば部門IIの不変資本が全部リースだとか、
部門IIの人口だけ増えて、仕事も食料も足りない状況は容易に想像出来る
http://www.horinouchi-shuppan.com/#!003home/c22w7
『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門 – 2014/4/5 ミヒャエル・ハインリッヒ (著), 明石英人 (翻訳), 佐々木隆治 (翻訳)
《部門I c1+v1+m1
部門II c2+v2+m2
部門1の生産物は素材的には生産手段からなっている。単純再生産が可能であるためには、この生産物は両部門で用いられる生産手段を補填しなくてはならない。したがって以下のような価値比率となる。
(1)c1+v1+m1=c1+c2
また、部門IIの生産物は消費手段からなっている。それは両部門の労働者と資本家の使用をカバーしなければならない。そのためには、次の式になる。
(2)c2+v2+m2=v1+v2+m1+m2
両等式はどちらも以下のようになる(等式の両辺の同じ項を引くことによって)。
(3)c2=v1+m1
つまり、部門IIで用いられる不変資本の価値は、部門Iの可変資本の価値と剰余価値に等しくなくてなならない。》172頁
(数式の数字をアラビア数字に変えた)
部門II c2+v2+m2
正確にはカレツキのように部門Iを資本家と投資家とに分けないと有効な投資かどうか図式としても
わからない
資本の有機的構成が高まるにせよ低下するにせよ
所有関係とノードは捨象されている
例えば部門IIの不変資本が全部リースだとか、
部門IIの人口だけ増えて、仕事も食料も足りない状況は容易に想像出来る
利潤が正なら搾取はある
この場合vの集合力が搾取されていると考えないと
利潤の源泉が見えない
投資は利潤に繋がるが価値論的には源泉ではない
価格論的には総生産と総需要が一致するだけだ
それは価値を説明しない
利潤が正なら搾取はある
この場合vの集合力が搾取されていると考えないと
利潤の源泉が見えない
投資は利潤に繋がるが価値論的には源泉ではない
価格論的に総生産と総需要が一致するだけだ
それは価値の源泉を説明しない
利潤が正なら搾取はある
この場合vの集合力が搾取されていると考えないと
利潤の源泉が見えない
投資は利潤に繋がるが価値論的には源泉ではない
価格論的に総生産(投資が含まれる)と総需要が一致するだけだ
それは価値の源泉を説明しない
部門II c2+v2+m2
正確にはカレツキのように部門Iを資本家と投資家とに分けないと有効な投資かどうか図式としても
わからない
資本の有機的構成が高まるにせよ低下するにせよ
所有関係とノードは捨象されている
例えば部門IIの不変資本が全部リースだとか、
部門IIの人口だけ増えて、仕事も食料も足りない状況は容易に想像出来る
…
利潤が正なら搾取はある
この場合vの集合力が搾取されていると考えないと
利潤の源泉が見えない
投資は利潤に繋がるが価値論的には源泉ではない
価格論的に総生産(投資が含まれる)と総需要が一致するだけだ
それは価値の源泉を説明しない
資本の有機的構成は上がればいいというものではない
不変資本の比率が多くなると端的には労働力の価値が下がる
自立分散的に生産手段が行き渡るとは限らないからだ
部門II c2+v2+m2
正確にはカレツキのように部門Iを資本家と投資家とに分けないと有効な投資かどうか図式としても
わからない
資本の有機的構成は高まればいいとは限らない
不変資本の比率が大きくなることは端的には労働力の価値が下がることも同時に意味する
自立分散的に生産手段が行き渡るとは限らない
ソ連国家資本主義論 マルクス理論とソ連の経験
著者名等 パレッシュ・チャトパディヤイ/著 ≪再検索≫
著者名等 大谷禎之介/〔ほか〕訳 ≪再検索≫
出版者 大月書店
出版年 1999.04
大きさ等 20cm 244,39p
注記 The Marxian concept of capital and the S
oviet experience.
NDC分類 332.38
件名 ソビエト連邦-経済 ≪再検索≫
要旨 20世紀の「社会主義」とは何だったのか?通俗的マルクス主義理論にとらわれず、「本
来の」マルクス的方法論に則ってソヴェト体制を分析し、「ソ連=国家資本主義」を結論
づける。
目次 序説 マルクスはいまなお有効か;第1章 資本の二重の存在;第2章 資本の蓄積と諸
資本の競争;第3章 静態的にみたソヴェト経済;第4章 動態―資本蓄積過程;第5章
資本の絶対的過剰蓄積の危機;第6章 「ソヴェト経済=非資本主義経済」説の理論的
検討;第7章 「ソヴェト経済=非資本主義経済」説とソヴェトの実体;第8章 資本主
義の復活ではない
内容 文献あり 索引あり
ISBN等 4-272-17012-0
書誌番号 3-0199024671
#1
34頁
034
の言語へと翻訳された『空想から科学への社会主義の発展』は、
第1次世界大戦以前の労働運動の中で、もっとも読まれた著作
であった。それにたいして、『資本論』は、 わずかな人々によ
って注意を払われたにすぎない。 『反デューリング論』におい
て、エンゲルスは、オイゲン·デューリングという、ベルリン
の私講師の見解に批判的にとりくんだ。 デューリングは、哲学、
経済学と社会主義の新しい包括的な体系を作り出したと宣録」
ていた。それによって、ドイツの社会民主主義者の間で、侵表
者を増やしていた。
デューリングの成功は、労働運動において強まっていた「世
界観 Weltanschauung」への欲求によるものであった。つまり、
指針を提供する、世界についての包括的な説明への欲求であり、
その説明が全ての疑問に答えを与えてくれることを求めていた。
初期資本主義の悪しき弊害が取り除かれ、 賃労働者の日々の生
存がある程度保障されるようになると、独特な社会民主主義的
労働者文化が発展した。労働者が住んでいる地区では、 労働者
のスポーツクラブ、 合唱団体、 教育協会が成立した。 労働者た
ちは、高尚なブルジョア社会とブルジョア文化から全面的に閉
め出されていたので、 労働者階級の間にそれとパラレルな日
常。教養文化が発展したのであった。 それは、 たしかに彼らに
とって、ブルジョア的な文化から意識的に距離を取ろうとする
ものであったが、しばしば、 無意識的にそれらを模倣したもの
にもなっていた。こうして、19世紀の終わりには、長年にわ
たってドイツ社会民主党の党首であったアウグストベーベル
は、ヴィルヘルム2世が小ブルジョアによって崇められるのと
同様に、労働者たちによって敬意をもって崇められたのであっ
た。このような風土のなかで、 支配的なブルジョア的価値観と
世界像一そこでは労働者階級が存在しないか、ただまったく
従属的にしか存在しない一に対置されらる包括的な精神的指
針への欲求が生じてきたのである。
◼️引用終わり
デューリングは反ユダヤ的知られるが
資本論の最初の書評を書いた
33頁
1 資本主義と「マルクス主義」
033
マルクスは最期まで、このプロジェクトのために働き続けた
が、わずかなものしか出版することができなかった。1859年
には、序幕として『経済学批判 第1分冊』 を刊行した。これ
は商品と貨幣に関する小さな著作であったが、 続編は刊行され
なかった。そのかわり 1867年に「『資本論』第1巻が出版され、
1872年には、第1巻の改訂第2版が刊行された。マルクスの
死後初めて、1885年と1894年に、エンゲルスによって第2
巻と第3巻が編集された(刊行史に関しては、Hecker 1999 を見よょ)。
マルクスは、学問的な作業だけをしていたわけではない。
1864年には、ロンドンで行われた「国際労働者協会 [訳注: 第
1インター]」の設立に参加し、 綱領的な理念を含む 「創立演説」
や規約を作成した。その後数年にわたって、インターナショナ
ルの総評議会のメンバーとして、 マルクスはインターナショナ
ル内の政治に大きな影響力を行使した。とりわけ重要なのは、
第1インターのさまざまなナショナルセクションによって、
多くのヨーロッパ諸国で、 社会民主主義労働者政党の設立が支
援されたということである。だが、1870年代には、 内部争い
が生じたのみならず、個々の政党にならぶ中央集権型の組織が
余計なものになったため、 第1インターは解消してしまった。
社会民主主義政党にとって、マルクスとエンゲルスは、 ある
種の「シンクタンク」であった。 マルクスとエンゲルスは、 多
くの政党の指導者たちと手紙のやりとりをし、 社会民主主義の
新聞や雑誌へと記事を寄稿した。さまざまな政治的、 学問的問
題に関して、彼らの態度表明が求められた。 彼らの影響が最も
大きかったのは、1869年に設立されたドイツ社会民主主義党
であった。この政党は特に急速に発展し、 他の政党にとって、
すぐにモデルとしての役割を果たすようになった。
社会民主主義のために、 エンゲルスは一連の大衆向けの書物
を執筆したが、特に、 いわゆる 『反デューリング論』がそうで
あった。この『反デューリング語論』 と、 その要約版として多く
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