水曜日, 12月 14, 2011

ゲゼル:減価式貨幣と世界通貨案

『自然的経済秩序』邦訳リンク::::::
ゲゼル:減価式貨幣と世界通貨案
http://nam-students.blogspot.jp/2011/12/blog-post_4033.html?m=0@


IVA

NAMs出版プロジェクト: マルクス・カレツキ・ケインズ1933(&ゲゼル)
https://nam-students.blogspot.com/2017/04/1933.html

Irving Fisher: Stamp Scrip; 1933 :スタンプ通貨 アーヴィング・フィッシャー
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/irving-fisher-stamp-scrip-1933-2016331.html
アインシュタインとゲゼル
https://freeassociations2020.blogspot.com/2020/07/blog-post_23.html
地域通貨キームガウアー
http://nam-students.blogspot.com/2018/10/blog-post_68.html
ハーヴェイ『資本主義の終焉』
岩村充『新しい物価理論』2004, 『中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来―』2016
http://nam-students.blogspot.jp/2017/05/2016.html
ヴィクセル、ケインズ関連論文
http://www.grsj.org/book/sfe/silvio_gesell_kaheiyuutopia.pdf
ブイター関連
https://iitomo2010.blogspot.com/2020/07/1933-j.html 
金融政策の全論点―日銀審議委員5年間の記録 木内 登英 2018
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2021/12/2018.html

自由地と自由貨幣による自然的経済秩序 単行本– 2007/5/1
シルビオ ゲゼル (著), Silvio Gesell (原著), 相田 愼一 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4827203318
ゲゼル研究会
https://grsj.org/
転載: シルビオ・ゲゼルの「ロビンソン・クルーソー物語」

別訳:
自然的経済秩序〈1〉 (ゲゼル・セレクション)単行本 – 2018/6/1
Silvio Gesell (原著), シルビオ ゲゼル (著), 山田 明紀 (翻訳) 出版社アルテ
https://www.amazon.co.jp/dp/4434239805/
自然的経済秩序〈2〉―ゲゼル・セレクション単行本 – 2018/9/1
https://www.amazon.co.jp/dp/4434250892/

「将来人びとはマルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう」
(ケインズ『一般理論』6-§23)

シルビオ・ゲゼル(Silvio Gesell, 1862年 - 1930年)
写真はNHK「エンデの遺言」で使われたものと同じ


シルビオ・ゲゼルの減価式貨幣の減価率は『自然的経済秩序』(邦訳ぱる出版2007年)によると、一週間で1/1000、一年で5/100(正確には5.2%)だそうだ。
プルードンが商品と労働を貨幣の位置にまで引き上げるといったのを受け継ぎ、ゲゼルは貨幣を商品と労働の位置にまで引き下げたのだが、その論理はわかっても、細かい減価率の根拠は実はわからない(減価され再発行する印紙代が事務局の手数料になるようだから、実はこの減価式貨幣は、税金ゼロの社会を実現する唯一に切り札かも知れない)。

ちょうどどの貨幣も20年でゼロになる計算なので、これは一世代の期間と一緒である。ここに根拠があると考えられなくもない。

ちなみに、ゲゼルの死後、オーストリア及びスイスのバーゼルで世界恐慌を機に試行された減価マネーは減価率は一か月1%で年12%のはずである(「自由経済研究」各号に詳しい)。ゲゼル案の約2倍である。

減価率の根拠に関しては、ゲゼルの精神を絶賛したケインズが、「貨幣ー利子率(印紙料金は除く)と、完全雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差になるように定めるべき」(雇用、利子および貨幣の一般理論〈下〉 (岩波文庫)150頁)と述べていて、再検討を要する。もっとも、ケインズは自然成長率がマイナスの社会を想定出来なかったのではないだろうか? 減価マネーの必要性をケインズは理解していなかった、と思う。
むしろマルクスの価値形態論は貨幣の絶対性を自明視しなかった点でゲゼル案を補強するはずだ。

以下、以前も日記で触れたゲゼルの『自然的経済秩序』(ぱる出版)より

なお、以下の(6)で触れられる「国家間の協調」に関しては、「エヴァ」という新たな通貨構想をゲゼルは持っていたようだ(補記に追記した)。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%
9A%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%A7%A9%E5%BA%8F
自然的経済秩序』(しぜんてきけいざいちつじょ、: Die Natürliche Wirtschaftsordnung: The Natural Economic Order)は、ドイツ実業家経済学者でもあったシルビオ・ゲゼル著作1914年に初版が刊行されているが、1920年に刊行された第4版が底本として使われることが多い。
この本は5部構成であるが、特に重要なのは自由土地を取り扱う第2部、金利に内在する問題を列挙した第3部、そしてこの問題の解決策としてゲゼルが提案する自由貨幣を取り扱う第4部である。














en
Silvio Gesell (1862–1930). German merchant, theoretical economist, social activist, anarchist and founder of Freiwirtschaft. ~ Biography ~ Works on Wikisource
es
Silvio Gesell (1862–1930). Comerciante y economista alemán, iniciador de la moneda franca. ~ Biografía
fr
Silvio Gesell (1862–1930). Commerçant allemand, théoricien monétaire et initiateur de la monnaie franche. ~ Biographie ~ Œuvres sur Wikisource


Deutsch
Die Naturliche Wirtschaftsordnung (1916)
English translations
The Natural Economic Order (1929, revised 1958)
French translations
L’Ordre économique naturel (1916, traduction en 1948) 


///////////////

自由貨幣についての説明



(1)1マルク紙幣、5マルク紙幣、10マルク紙幣、50マルク紙幣、100マルク紙幣、1000マルク紙幣の計六種類の紙幣の自由貨幣が発行される。このような紙幣の外に、四二〇頁の見本に示されているような小額印紙紙幣、つまり郵便切手と同じような印紙が発行される。




この小額印紙紙幣は、必要升目を剥がすことによって1マルクまでの金額を支払うのに利用される。つまり、この小額印紙紙幣は、1ペニヒ、2ペニヒ、5ペニヒ、10ペニヒそして50ペニヒといった以前の小額貨幣の代わりをする。(それと同時にこの小額印紙紙幣の印紙を六種類の自由貨幣の週ごとの升目に貼ることによって、六種類の自由貨幣は額面通りの支払能力を保持することができる。〈(2)以下を見られたい。〉)またこの小額印紙紙幣は、公的機関での支払いに利用された後は、もはや流通に用いられず、新しい小額印紙紙幣に置換される。

(2)自由貨幣は週ごとに額面価格の1000分の1ずつ、すなわち一年に100分の5減価する。しかもその減価分は自由貨幣所有者の負担となる。それゆえ、彼はすでに言及した小額印紙紙幣を貼ることによっ紙幣の額面価格をたえず保持し続ける必要がある。たとえば四一九頁の100マルク紙幣の場合、八月一〇日までの升目にこのような印紙が全部貼られているならば、彼はそれを100マルクとして使用することができる。もちろん自由貨幣を受け取った人はそのような減価損失を防ぐために、今や可能なかぎり迅速に自由貨幣を他人に譲渡しようとする。なぜなら、彼が自分の無精のためにこの紙幣をたとえば九月一〇日まで保持し続けるならば、彼は5×10=50ペニヒを後で支払わなければならなくなるからである。つまりそうなった場合、彼は自分の小額印紙紙幣から5×10ペニヒの印紙を剥がして、それを100マルク紙幣に貼らなければならない羽目に陥るからである。したがって、自由貨幣のもとでの貨幣流通はすべての者がたえず現金払いをするとともに、債務の返済をすぐに行い、それでもなお貨幣が余った場合には、この余剰貨幣を急いで貯蓄銀行にもっていくという事態、そして貯蓄銀行はこの貯蓄の借手を探すために、必要ならば利子率の引下げをも検討するという事態を生むことになる。

(3)年末にすべての紙幣が新しい紙幣と交換される。

(4)自由貨幣導入の目的は、とりわけ商品に対する貨幣の優位性を打破することにある。このような貨幣の優位性は、例外なく、伝統的な貨幣が商品と比べて頑丈であるという長所から生まれたものである。労働生産物がその保存と維持に莫大な保管費ないし管理費 − それらは、商品が漸次的に減価していくのを緩慢にするけれども、完全に阻止することができないを必要とするのに対し、貨幣所有者は、貨幣素材(貴金属)が有するその物理的性質のために、そのような一切の減価損失や諸費用と無縁である。それゆえに、貨幣所有者(資本家) は、つねに取引に余裕をもつことができる。商品所有者がつねに取引を急ぐのに対し、貨幣所有者はじっと待つことができる。そのため、両者の価格交渉が不成立に終わるならば、その損害はつねに一方的に商品所有者、したがって、最終的には労働者によって負担されることになる。このような状況を資本家は利用して、商品所有者(労働者)に圧力を加え、商品所有者が労働生産物(労働力)を値引販売するよう強いてきたのである。  

(5)通貨局はこの紙幣の兌換を行わない。いったいどうしてなのか。貨幣はたえず使用され続けているために、いかなる兌換の必要も生じないからである。それに対し、通貨局に義務づけられていることは、商品の平均価格を固定するために貨幣発行を市況に適応させるという任務である。したがって、物価はもっばら貨幣供給量に依存しているがゆえに通貨局は、商品価格が下落傾向にある場合にはより多くの貨幣を発行し、また反対に商品価格が騰高傾向にある場合には貨幣を回収する。その際、通貨局によって発行された全貨幣量は即座に商品交換を遂行するというのが、この自由貨幣のもつ性質なのである。それゆえに、通貨局はこれまでのように国民通貨の安定を神秘的な、いわゆる金の「内的価値」に期待するという宿命論的考えにとらわれることもなければ、怠惰な休眠をむさぼりながら、詐欺師、投機家、高利貸が莫大な利益をあげるのを手を洪いて見ていることもなくなる。むしろ通貨局は、これらのことに目的意識的な強力な介入を行うことで、誠実な取引を行う人々をあらゆる危険から守るための機関になる。

(6)外国貿易の大きな意義を考慮するならば、われわれは、為替相場の固定化を実現するための国家間の協調を志向しなければならない。だが、このような協調が達成されるまでは、通貨行政は、貨幣発行の基準を国内価格の固定化に求めるのか、それとも為替相場の固定化に求めるのかという二者択一に直面することになる。

(7)自由貨幣と金属貨幣との両替は、金属貨幣所有者の全面的な自発性に任されるべきである。したがって、金と縁を切ることのできない者は、金を保持し続けてもかまわない。だが、以前の銀がそうであったように、金も自由な鋳造権を奪われへ法律的支払手段としての性格を失う。そして両替期限の終了後は、国庫や裁判所での金貨による支払いが拒否される。

(8)外国での支払いや外国による支払いのために利用されるのは、これまでと同様銀行や商人が外国に輸出した商品の代金ないし外国から輸入した商品の代金として振り出される為替手形である。それに対し、小額の場合には通例郵便為替が使用される。

(9)通貨局は、国内生産物の輸出代金として金をえた者、つまり輸入為替を調達することのできなかった輸出業者から金を購入する。逆に外国商品の輸入代金を支払うために金を利用している者、つまり輸出為替を調達できなかった輸入業者に対しては、通貨局は輸入に必要な金を販売する。その際の金価格は、(6)で未解決なままになっている問題の解決に依存している。

(10)貨幣価格が年五・二%減価するために、流通貨幣量は年々二、三億マルクずつ減少するはずである。だが、そうなったからといって貨幣不足の状態に陥ることはない。なぜなら、通貨局はこの不足額をたえず新発行の貨幣によって年々補充するからである。そしてこの補充は、通貨局にとって規則的な収入の確保を意味する。

(11)通貨行政が確保するこうした収入は、貨幣改革の意図せざる副産物であり、相対的に低い意義しかもたない。この貨幣収入の利用にかんしては、特別な法律的規定が設けられるべきである。


/////////
続いて「自由貨幣の諸結果」も引用させていただきます(b-5の剰余価値への言及が重要だと思いますし、そこで触れられる「自由土地」に関してはゲゼルは「暫定的国家主義」という立場に立っていたと言えるでしょう)。
//////////

 自由貨幣の諸結果

 (a) 商業サイド

(1)貨幣流通の継続性とその結果としての現金払いの増加傾向
(2)商品販売の大幅な増加
(3)商業恐慌や産業恐慌の廃絶
(4)商品価格の全般的下落と相場崩壊(恐慌)をたえず引き起こす諸原因の除去
(5)商品価格や貨幣価格の変動と結び付いたところの、全般的好景気あるいは不況などの景気変動(騰貴期間と下落期間)を引き起こす市況変動の阻止
(6)取引所投機や投機活動の廃絶
(7)取引全般の簡素化と低廉化
(8)ほとんどの小売機関の不要化とそれに対応した商業従業員の商品生産者への移行の増加
(9) これまで商品売上高の30、40%を構成していた莫大な商業経費の、商品売上高の約10〜15%への低下
(10)不合理な保護関税の廃止と自由貿易への移行               
(11)戦争の経済的原因の除去
(12)すべての国民にとって有益な世界貿易のための通貨協定の締結

 (b) 資本、労働そして貸金サイド

(1)貨幣の、利子を生むという性質の喪失とその商品や労働と同等の地位への下落
(2)採算性(剰余価値、収益性)を考慮する必要なしに、すべての余剰貨幣の、生産手段や住居などへの継続的な転換
(3)失業の即時的かつ永続的な除去と産業予備軍の完全な消滅
(4)資本利子(剰余価値) の漸次的低落傾向と世界貿易における自由貨幣導入の場合の、資本利子の漸次的かつ完全な消滅
(5)剰余価値の完全な廃絶にいたるような賃金の漸次的騰貴。だが、土地地代から生まれる剰余価値の廃絶には土地所有権の大改革(「自由地」) が必要となる。
(6)貯蓄の容易化。その理由は以下の三点である。第一に、これまで資本に支払われていた利子負担がなくなるという理由からである。第二に、財生産や財交換(商業)が今や経済不況によって妨げられたり中断されることなしに進展するという理由からである。第三に、以前には労働生産物の30~40%の比率であった商業経費が、今や三分の一に軽減されるという理由からである。


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補記:
冒頭で指摘したように、上記(6)で触れられる「国家間の協調」に関しては、「エヴァ」という新たな通貨構想をゲゼルは持っていた。


エヴァと言ってもアニメではなく、ゲゼルのもう一つの代替案、世界通貨のことである。
信用バスケット方式なので、(後述するように)どちらかと言えばユーロよりアジア各国間の通貨信用制度に近い。むろんゲゼル案の方が実効力を持つ。


以下、ゲゼル著相田慎一訳『自然的経済秩序』(ぱる出版p534)より



「エヴァ」紙幣による国際的交換比率の安定化。貯水池の黒点部分は国民紙幣を示している。それに対し、その斜線部分は「エヴァ」紙幣を示している。

図5の説明 振動が起こった後に連結管の水が自動的に同じ水位に戻ろうとする傾向があるように、国際通貨制度の撹乱が生じた場合、自国の国民通貨を「エヴァ」国際銀行券に連結させている国々の商品価格の全般的水準は、いたる所で同一の水準にとどまろうとするか、またはその撹乱の終焉後自動的にその水準に戻ろうとする傾向がある。もちろん、それは、このようなすべての国で国民的通貨政策が絶対通貨の上に基礎づけられているかぎりにおいてのことであるが。
 もしこれらの国のひとつが絶対通貨の原理を放棄し、しかも危険信号一ー国際(ヴァルタ)銀行券の輸出入一ーに注意を払わなかったならば、その国は国際銀行券で溢れるか(合衆国)、または国際(ヴァルタ)銀行券が完全に国外流出する(イギリス)という事態が生じるだろう。だが、国際(ヴァルタ)銀行券の氾濫は、当該国の利益にはならない。なぜなら、国際(ヴァルタ)銀行券の溢れた国は、この国際(ヴァルタ)銀行券の代わりに発行されるだろう国民通貨の利子を失うからである。また国際(ヴァルタ)銀行券の完全な駆逐も、その結果生まれるだろう不快な打歩が外国貿易に損害を与えるという理由から、当該国に歓迎されないだろう。ドイツと記された容器は通常の状態を示している。国際(ヴァルタ)銀行券の流入を示す下の湾曲部ーー小売取引ーーが半分ほど満たされている。それは、より多くの国際(ヴァルタ)銀行券を受け入れる余地をもつと同時に、多くの国際(ヴァルタ)銀行券を譲渡できる状態を示すものでもある。それに対し、「ロシア」と記された容器の中は国際(ヴアルタ)銀行券で満杯の状態になっている。国民通貨を強力に注入すれば、この過剰はただちに一掃される。逆にイギリスでは、国民通貨の過剰が解消されるならば、国際(ヴァルタ)銀行券の逆流によって打歩がただちに解消されるだろう。
 この過程をより明確に認識するために、読者は前章の「為替理論家」の節とそこでの貿易収支にかんする図4(分度器のような図だが省略:引用者)の説明をも参照されたい。
                      
(略)
            
(4)こうした五フラン銀行券の異常な流入は、自国の国民通貨の流通が過少であることの証拠となるだろう。逆に、こうした五フラン銀行券の異常な流出は、自国の国民通貨の流通が過剰であることの証拠となるだろう。
(5)こうした国際的な五フラン銀行券の大規模な国外流出とその結果としての打歩(国際的な五フラン銀行券のプレミア)の発生は、打歩が消滅し国際的な五フラン銀行券が再び国内に流入するまでの期間、当該国が自国の国民通貨を国内の貨幣市場から排出させることの必要性を示す危険信号となる。
(6)逆に、こうした国際的な五フラン銀行券の異常を国内流入は、自国の国民通貨の流通が過少であることの証拠である。−そのことは、その他の国々が自国の国民通貨の大量の発行によって国際的な五フラン銀行券を国外に駆逐していないことを前提とする。この後者の前提から本来の通貨間題が生まれるけれども、その間題を為替問題と混同してはならない。ーー

われわれは次の章において通貨制度と為替の両者を規制する世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟)についてのわれわれの提案の要旨を示すことにしよう。

第7章 世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟)

(1)世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟「エヴァ」)への加入を希望する国々には、通貨単位としての「エヴァ」が導入される。
(2)この新しい通貨単位「エヴァ」は、何らかのひとつの物質(金)の特性の所産のように静態的に理解されてはならず、むしろ通貨政策のような継続的行為の所産として(つまり、実践として)動態的に理解されるべきである。

(以下略)

以上、ゲゼルの国際通貨はユーロよりも柔軟で、なおかつ世界的広がりを持ちうるものと解釈できる。アジアのバスケット型の危機管理に近いかも知れないが、それよりもより明確である。

ちなみに1944年ケインズが提案したバンコールもエヴァに近いものだったそうだ。
(今後現実化しようとするならば、いきなり統一通貨ではなく、まず、アジア,アラブ、欧州、北南米でそれぞれの通貨が必要だろう。)

参考:
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=190764
http://philosopher.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_49cf.html


エイジング・マネーと無利子貨幣---ゲゼルの「ロビンソン物語」
http://hiroshige724.blog22.fc2.com/blog-entry-79.html

166 Comments:

Blogger yoji said...

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    国民所得

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   マイナス利子(減価マネー)


利|
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0|_______\____/_
     国民所得 \  /
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           /\
         L/  \S


通貨量の増加は減価マネーにおいては回転率の上昇によってまかなわれる(魔法の杖たる国債とは異なる)。

マルクスは自然利子率を否定しているのだから、利子率を可動変数とするゲゼルとは実は見解が一致する。
自由土地もマルクスと発想が似ている。

9:03 午前  
Blogger yoji said...

自由貨幣はカレツキ表式の部門一、投資を拡大する
だがそれは最終目的ではなく、マルクス的には部門三のみにすることが目的だ
自由土地は部門三を守る

自由貨幣と自由土地はセットなのだ
ゲゼルが暫定的国家主義者であるのは偶然ではない

マルクスの表式は一義的には
丸元ヨシオのように生産手段を持てと教えるだけだが
カレツキの表式を持って来るとゲゼルとの接点がわかる

7:17 午前  
Blogger yoji said...




         地域通貨の種類
        ____|_____
       |          |  
     原資担保方式      無担保
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  原資担保方式 紙幣    手形   通帳方式 LETS
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  |   |   自主  中央   |   |
 商品券 減価方式 管理  管理  紙通帳  オン 
  |   |   |   |    |   ライン
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          オンライン
      (すべてに減価方式を可能にさせる)

1:06 午前  
Blogger yoji said...




         地域通貨の種類
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    |     併用方式      LETS(local exchange 
    |     (手形など)     |  trading system)
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商品券  減価方式 管理  管理  紙通帳  中央管理 
タイプ   |   |  (手動)  |  (手形も可)
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          信用の種類

1:29 午前  
Blogger yoji said...




          地域通貨の種類
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     |     (手形など)     |  trading system)
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 タイプ   |   |  (手動)  |  (手形も可)
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法的           |        
問題         信用の種類

1:49 午前  
Blogger yoji said...




          地域通貨の種類
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契約、  |________________| 
法的           |        
問題(出資法/    信用の種類    景商法)

2:18 午前  
Blogger yoji said...




          地域通貨の種類
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 タイプ   |   |  (手動)  |  (手形も可)
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|    |________________| 
契約・          |        
法的         信用の種類  
問題
(出資法/資金決済法/景表法/紙幣類似証券取締法)

2:25 午前  
Blogger yoji said...




         地域通貨の種類
        ____|_____
       |          |  
     原資担保方式      無担保
     __|__      __|__
    |     |    |     |
  原資担保方式 紙幣    手形   通帳方式 LETS
    |     |____|    (local exchange
    |       |        trading system)
    |      併用方式      |
   _|_     _|_       | 
  |   |   |   |     _|_
  |   |   自主  中央   |   |
 商品券 減価方式 管理  管理  紙通帳  オン 
  |   |   |   |    |   ライン
  |___|   |___|    |___|
    |       |        |
    |_______|________|
            |
          オンライン
      (すべてに減価方式を可能にさせる)



上から、

信用

スタイル

技術

の順に重要だろう。

8:34 午後  
Blogger yoji said...

『定額で目減りする金券・通貨』の進行状況を、報告します。
八王子魚市場の三招さんが、第2回目の『定額で目減りする金券・通貨』を、
発行して呉れています。
2012・1・1~2012・6・30まで、有効。
500円券を、450円で売り出し、6ヶ月間通用させて、半月毎に、5円ずつ目減りして、
2012・6・16~30の間に、日銀券・445円で清算する。

これに、八王子市が参加して、税金として受け取り、支払いに当てると、
1枚の500円券が、5000円にも、5万円にも、納税されて、
八王子市は、公共事業を拡大でき、市民も納税に積極的になる。
東京都議会議員の、東村邦弘さまが、理解が深く、政府・日銀レベルで、
やるべきだと、仰って呉れています。

八王子商工会議所が、発行・売り出して、
八王子市が、参加するのが、1番良い。
銀行口座・キャッシュ・カードを使って、『定額で目減りする金券・通貨』で、
公共事業の高額決済をする事を、
金融庁にお願いしています。
1冊の通帳に、日銀券と『定額で目減りする金券・通貨』とを、
併記します。
『定額で目減りする金券・通貨』は、何枚とか、何口とか、書きます。
銀行口座・キャッシュ・カードでも、『定額で目減りする金券・通貨』と、
同じ状況で、推移します。
6ヶ月で、清算します。

八王子市議の森えいじ様、
公明党市議の、小林のぼる様、
同、政策担当の村松とうる様が、
積極的に動いて呉れていますが、
自民党市議・前衆議院議員・萩生田光一さま・八王子市長・
八王子商工会議所が、
動かないのは、アメリカに遠慮しているもので、
日本経済・アメリカ経済の復興・
普天間基地問題の解決に就いて、
アメリカ大使に報告に行く積りです。

1853年、ペルーが浦賀に来た時から、力の差は歴然で、
日本は、
知恵と外交によって、活路を切り開く以外にない。
のであって、NOと言うとか、言いなりにならない。とか、
無知な国民は喜ぶが、太平洋戦争で、原爆2発も落とされて、
まだ懲りないのは、馬鹿だ。
太平洋戦争の原因は、1905年、ポーツマス条約が結ばれた時、
東京では、アメリカの鉄道王・ハリマンが来て、
満州の利権を、日米折半で開発する条約が、結ばれていたのを、
小村寿太郎が、帰って来て、反古にした。
ハリマンは、帰りの船上でこれを知って、
10年後を見てろと、捨て台詞を吐くわけですが、
1945年に、あのような惨状になった訳です。

今の日本では、庶民の意見が、上に届く事はなくて、
アメリカ大使の意見に従う事に、汲々としている訳ですから、
世の中を動かすには、アメリカ大使の許可を得た方が、早い。

6:36 午前  
Blogger yoji said...

世界恐慌時に実践されたゲゼルの減価通貨をつかうと税金のない世界が理論的に可能だ。
毎年更新される減価分が事務手数料、つまり事務局の収入(国家収入)になる。
(納税と給料が同時に減価マネーで行われなければならない)
公共事業は民間の手に回される、というか、すべてが公共事業になる。

「自由はあなたのそばまで来ている
でも真理がそんなに遠くにあるなら何の益がある」

11:09 午前  
Blogger yoji said...

そしてゲゼルのアイデアにはプルードンという先行者がいる。

「アンチノミーは解消されない。ヘーゲル哲学が全体として根本的にダメなところ
はここだ。アンチノミーをなす二つの項は互いに、あるいは、他のアンチノミック
な二項との間でバランスをとる」
(プルードン『革命と教会における正義』、 斉藤悦則氏のHPより)
http://www.minc.ne.jp/~saito-/travaux/vive.html

見えない所に何か深遠な哲学があるわけではないのだ。

11:15 午前  
Blogger yoji said...

交換に着目するとはそういうことである。

11:15 午前  
Blogger yoji said...

http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html
1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊

11:31 午前  
Blogger yoji said...

ほー。プルードン『経済的諸矛盾の体系』(『貧困の哲学』)の邦訳が来年あたり出るみたいね。全訳なのかな? 楽しみ。プルードンの著作を訳そうという意欲にもうそれだけで敬服する。RossiとかDunoyerを引きながらの議論とか、鉄道についてのとことか、全訳出はしたくないなあ、俺なら。Twitteritarbucks(伊多波宗周)-5日前お気に入り|リツイート|返信

11:32 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルには子どもを産んだ母親に自由土地を提供する案と
エヴァという国際通貨案があることも追記したい
ゲゼルは暫定的国家主義者であってアナキストではない

1:49 午後  
Blogger yoji said...


188 :名刺は切らしておりまして :2012/08/28(火) 17:33:25.65 ID:vVFAOKfE












>>181
58 名前:名無しさん@13周年[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:27:30.66 ID:QIHn6Yk60

「グリーンスパン回顧録「波乱の時代 上」 P274より


わたしがアジア通貨危機に深く関与するようになったのは十一月、日本銀行の幹部からの電話で、
つぎは韓国経済が崩壊しかねないと警告されてからだ。「ダムが決壊しかかってる」と日銀の幹部は語り、
日本の銀行が韓国への信任を失って、数百億ドルの融資の更新を拒否しようとしていると説明した。

衝撃的だった。韓国はアジアの目ざましい経済成長を象徴する国であり、経済規模は世界で第十一位、
ロシアの二倍にあたる。経済開発で大きな成功を収めていたので、開発途上国ではなくなったとみられていた。
世界銀行は公式に先進国に分類しているのだ。市場のアナリストのの間では、少し前から問題にぶつかっている
ことは知られていたが、どの指標をみても経済は強固で、急速な成長を続けていた。

韓国の中央銀行である韓国銀行は二百五十億ドルの外貨準備を保有しており、アジア通貨危機の波及を防ぐのに
十分な規模だ。そう考えられていた。

だが、われわれが知らない事実があって、すぐにあきらかになるのだが、韓国政府はこの外貨準備を流用していた。
保有するドルの大半を国内の銀行に売るか貸し出していて、銀行はこの資金を不良債権を支えるために使っていたのだ。
FRBの国際経済専門家、チャールズ・シーグマンが感謝祭の週末に韓国銀行の幹部に電話して、
「なぜ外貨準備を使わないのだ」と質問したところ、

「 残 っ て い な い か ら だ 」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という答えが返ってきた。
公表されていない外貨準備はすでに、使い道が決まっていたのである。


グリーンスパン前議長が回想録に書かなければ、外貨準備高の流用は、
今も韓国の国家機密として伏せられていたはずだ。
ちなみにこの暴露話、韓国銀行は不快感をにじませつつも事実関係を認めている。

1:40 午前  
Blogger yoji said...

地域再投資法が必要

地域への融資を銀行に義務化するのだ

クリントンがアメリカで成果を上げブッシュが潰したが、、、


自己資本比率と両輪にするのだ

7:29 午前  
Blogger yoji said...


【コラム】日銀が金融緩和しても給料上がらず…"あり余る資金"どう民間に流すかが問題
(p)http://news.mynavi.jp/column/urayomi/020/index.html
「(1)日本銀行→金融機関(緩和)
(2)金融機関→民間(貸出し) という2ステップが踏まれて初めて、我々の元に…」

だから、蛇口の大元を緩める金融緩和と並んで、地域の銀行に地域への融資を義務づけ
る地域再投資法(CRA)という二段構えの政策が必要になる。

4:25 午前  
Blogger yoji said...


【コラム】日銀が金融緩和しても給料上がらず…"あり余る資金"どう民間に流すかが問題
(p)http://news.mynavi.jp/column/urayomi/020/index.html
「(1)日本銀行→金融機関(緩和)
(2)金融機関→民間(貸出し) という2ステップが踏まれて初めて、我々の元に…」

だから、蛇口の大元を緩める金融緩和と並んで、地域の銀行に地域への融資を義務づけ
る地域再投資法(CRA)という二段構えの政策が必要になる。

378 :考える名無しさん :sage :2012/11/02(金) 20:27:44.03 P
Community Reinvestment Act
http://en.wikipedia.org/wiki/Community_Reinvestment_Act

4:28 午前  
Blogger yoji said...

.
ノーベル経済学賞受賞者クルーグマンより政策に関して、
「中央銀行の独立性への介入に関しては、もはやあれこれ躊躇すべきではありません。
日本のGDPデフレーターは、ここ13年間、下がりっ放しです。 それなのに今、
日銀が重い腰をあげないというなら、(その責任者たる総裁は)銃殺に処すべきです」と述べた。



浜田宏一・米イェール大学教授から「日本銀行は金融政策という、
これらの課題に十分立ち向かうことのできる政策手段を持っているのです。
日本銀行はそれを認めようとせず、使える薬を国民に与えないで、
日本銀行が国民と産業界を苦しめていることを自覚していただきたい」と指摘した。

また「白川さんの頭の中は、金融業界さえ安定していれば、
一般国民がどんなに失業してもかまわないと思っているかのように見える。
教えていたころは、人の苦しみもわかる学生と思っていたが、失業、倒産の苦しみより
日本銀行の組織防衛のほうが重要になってしまったのだろうか」と述べた。



白川の「膨大な通貨供給の帰結は、歴史の教えにしたがえば制御不能なインフレになる」
「人々は将来の財政状況への不安から支出を抑制し、
そのことが低成長と緩やかなデフレの一因になっている」といった意見について、
産経新聞特別記者・田村秀男は「FRBは2008年9月以降、現在までに3倍以上もドル札を刷ったが、
インフレ率は穏当、株価は回復著しく、個人消費や民間設備投資は上向きになっている。

歴史上の通貨大量発行による制御不能なインフレは、
モノの供給能に乏しい敗戦直後の日本やドイツなどに限られる。」と述べた。

【“wikipedia”『白川方明・評価』より】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B7%9D%E6%96%B9%E6%98%8E#.E8.A9.95.E4.BE.A1
.

11:15 午後  
Blogger yoji said...

【金融政策論争】 自民党の安倍総裁 「浜田先生は白川(日銀総裁)さんの先生だ。私はこの論争はもう終わった、勝負あったと思っている」
433 :名無しさん@13周年:2012/11/23(金) 15:50:43.63 ID:G7NxK8/7P
【金融政策】「日銀が国民を苦しめている」経済学の重鎮、白川総裁を一喝 (ZAKZAK)[10/06/17]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1276826045/
ttp://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20100617/ecn1006171613000-n2.htm
[1/2]
「日銀の間違った政策が国民と産業界を苦しめている」-。経済学界の重鎮、
浜田宏一・米イェール大教授(74)がかつての教え子である白川方明(まさあき)日銀総裁(60)を
公開書簡のなかで叱責し、金融界で話題になっている。
浜田氏は「失業や新卒者の就職難で日本経済の活力がますます失われる」と警告したうえで、
日銀がとるべき政策をアドバイスしている。

公開書簡は、浜田氏と若田部昌澄・早稲田大政経学部教授、経済評論家の勝間和代氏による共著
『伝説の教授に学べ!本当の経済学がわかる本』(東洋経済新報社刊、今月24日発売)の冒頭に
掲載されている。

浜田氏は東大経済学部の助教授時代の1970年、ゼミ生だった白川氏に経済学を教えた。
夕刊フジの取材に対し浜田氏は「国際金融も教えたかもしれません。その年のゼミ生は優秀でしたが、
そのなかでも白川君は抜群にできました」と振り返る。

浜田氏は教え子だった白川氏が「日銀流理論」に染まってしまったことを嘆く。
日銀には「金融政策でデフレを脱却することはできない」という考えが根強いが、浜田氏は
金融緩和によるデフレ脱却は可能と主張。こうした日銀流の理論は世界の標準的な経済学の理論と
かけ離れていると批判する。

そんな日銀の政策失敗の具体例として浜田氏が挙げるのが、2008年9月のリーマン・ショック後の
対応だ。世界各国が金融緩和を進めたのに対し、日銀は金融政策をほとんど変化させなかった。
その結果、円高を招いて、デフレはより深刻化し、自動車などの輸出産業だけでなく、輸入品価格の下落で
繊維などの産業でも日本製品は価格競争力を失い、失業や新卒者の就職難を生んだと批判している。

公開書簡では《日本銀行は、金融政策というこれらの課題に十分立ち向かうことのできる政策手段を
持っているのです。日本銀行はそれを認めようとせず、使える薬を国民に与えないで、日本銀行が
国民と産業界を苦しめていることを自覚していただきたい》と一喝している。

11:18 午後  
Blogger yoji said...

×

【経済が告げる】編集委員・田村秀男 日本再生に「100兆円基金」2012.2.18 03:13
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120218/fnc12021803130001-n1.htm
 経済学というものは複雑かつ難解なようでいて、大家の回答はいたってシンプルである。
 近代経済学の巨頭、J・M・ケインズは不況対策として、紙幣を大きな瓶に詰めて廃
坑の奥深く埋めろ、あとは自由放任、民間企業に掘り起こさせればよいと真顔で説いた。
 地下のどこかに眠る巨額のマネーを目当てに、多くの企業が競い合って技術や設備を
動員し、ヒトを雇用して、発掘に励む。見つかったおカネは使われ、経済全体に回るよう
になるので、景気は確実によくなるというわけである。
 この紙幣大作戦、頭の固い財務省や日銀の官僚、あるいは官僚の意のままの主流派
経済学者たちは「そんなことできません」と拒否するだろう。でなくても生真面目な日本人の
多くは「打ち出の小づちなんて」と懐疑的だ。が、政治決断さえあれば明日にも実行できる。
 筆者案は、日銀が100兆円の資金を発行して、政府に渡す。政府は100兆円の日本
再生基金を設置する。100兆円は、何もかのニュートリノの観測装置「スーパーカミオカンデ」
で知られる岐阜県神岡鉱山の深奥部に埋める必要はない。民間を競わせ、日本の復興再
生事業プランを出させる。そこで政府は優れた技術開発、投資プロジェクトをいくつも選び、
投融資する。
 そうすればケインズの妙案と同じ効果が生まれるだろう。政府は民間投資主導の経済成
長軌道を作り出すことになる。増税しては予算をばらまく、民主党の野田佳彦政権の路線
では、国内で設備投資は起こらず、企業は海外に逃げるばかりだ。
 この100兆円には確かな根拠がある。政府はこれまで、国民の貯蓄100兆円以上を吸
い上げては、米国債を買い上げ、外貨準備を増やしてきた。表向きの理由は、円売り・ドル
買い介入による円高阻止なのだが、現実にはドル安が止まらず、外準の為替評価損は実に
40兆円以上に上る。政府・日銀の無策のために消費税率20%による税負担1年分に相
当する富が失われている。ならば、政府は保有米国債をそっくり日銀に売り、現金に換えれ
ばよい。

11:21 午後  
Blogger yoji said...

複利を採用している限り貨幣量は増大する宿命にある

ゲゼルの減価マネーが必要になる

これは税金のない世界を作る唯一のツール

8:23 午前  
Blogger yoji said...

http://blog.livedoor.jp/jungledog/archives/414677.html

複利

9:01 午前  
Blogger yoji said...

    
       企業
       家計
国債_____日銀
    △

  バランス ↓

      企業(減益)
      家計(減収)
      日銀
     /
    /
   /△
国債/   
   

12:12 午前  
Blogger yoji said...

金融改革が必要
自由化ではない
地域金融に地域への融資を義務付ける
地域再投資法が必要

アメリカではクリントンが採用して成功した

8:14 午後  
Blogger yoji said...

公共事業の選択は役人にはできない
もう時代が違うのだ

財政出動するにしても
ハードとソフトは半々にすべき
かつてのニューディールのように

8:18 午後  
Blogger yoji said...

シルビオ・ゲゼル研究室 代表作「自然的経済秩序」1-0
http://www3.plala.or.jp/mig/gesell/nwo1-0-jp.html

なぜマルクスの資本理論がプルードンの学説を追い出せ、社会主義を独裁制にできたの
だろうか。どうしてマルクスと彼の理論が世界のあらゆる新聞で語られるのか。マルク
ス主義の絶望とそのための無害性だという人がいる。ちょうど資本家がキリスト教の教
義を恐れないように、資本家は彼の理論を恐れない。むしろ、マルクスやキリストにつ
いておおっぴらに話すのは資本家のためになる。マルクスは資本家を決して破壊できな
いが、それは彼が資本の性質を誤解しているからだ。しかし、プルードンに注意しよう。
彼は徹底的に無視するに限る。妨害や擾乱、または中断なしに労働者が働ければ、資本
家は資本の供給過剰(商品の生産過剰と混乱しないように)ですぐに窒息するという彼
の主張は正当なものなので、彼は危険人物である。直ちに実行できるため、資本家の攻
撃のためのプルードンの提案は危険なものである。マルクスのプログラムは最新の機械
と道具を備えた現代の訓練された労働者の莫大な生産能力について語っている。マルク
スはこの莫大な生産能力で何も始められない。プルードンの手にかかるとこれは資本家
に対する武器となる。そのためプルードンを忘れてもらえるように、マルクスを喧伝せ
よ、と。

7:55 午後  
Blogger yoji said...

シルビオ・ゲゼル研究室 代表作「自然的経済秩序」1-0
http://www3.plala.or.jp/mig/gesell/nwo1-0-jp.html

「労働の雇主が現在の半分の金利で貨幣資本を供与されるならば、全資本家の金利収益もすぐにまた半分に落ちなければならない。たとえば、家を建てるための借入金の利子よりも既存の家の家賃収入のほうが高く、あるいは、肥沃な農地の賃料より森の開墾の利息のほうが安ければ、競争のために減少した金利(つまり剰余価値の減少)のレベルに必然的に家賃や賃料が下がるが、それは物的資本(家・農地)の価値を減ずる(つまり剰余価値を賃金の増大に向ける)最も確かな方法は明らかに、新たに資本を創造して行使することである。経済学の法則によると生産が増大すると労働者に提供される資本の量が増し、賃金を増やし金利を最終的に金利をゼロにする」(プルードン:所有物とは何か(パリ、フラマリヨン社、235ページ)より)

金利や地代とも呼ばれるいわゆる剰余価値、つまり不労所得の除去は、あらゆる社会主義的な運動の当面の経済目標である。この目標の達成のために一般的に、生産の国有化などとともに共産主義が要求されるが、P.J.プルードンこそが私の知る限り、資本の本質の探求でこの問題の解決の可能性を示唆した唯一の社会主義者である。生産の国有化の要求は、生産手段の特性によって正当化されている。資本家による生産手段の所有が労働者との賃金交渉で、どのような状況でも資本家に優越権を与えることは、通常自明の理として主張され、それは剰余価値あるいは資本金利として表現される。現在資本家が優位な状況が、単に既存の家の隣に新しい家を、あるいは工場の隣に新しい工場を建築することで非所有者(労働者)に有利になることは、誰も思い浮かべられない。

プルードンが社会主義者に50年以上前に明らかにした、不断の重労働で資本家をうまく攻撃でき放逐できるという方策は、今日当時よりも理解されていない。プルードンは完全に忘れ去られてこそいないものの、誰も彼をきちんと理解していない。そうでなければ、資本家はいなくなっていたことだろう。プルードンの方法論(交換銀行)が間違っていたので、彼の理論は全体が信用されなくなったというのが、決してプルードンがきちんと理解されなかった理由なのだろう。きちんと理解したことを実践せず、失敗のために尻込みしてしまったのだ。

なぜマルクスの資本理論がプルードンの学説を追い出せ、社会主義を独裁制にできたのだろうか。どうしてマルクスと彼の理論が世界のあらゆる新聞で語られるのか。マルクス主義の絶望とそのための無害性だという人がいる。ちょうど資本家がキリスト教の教義を恐れないように、資本家は彼の理論を恐れない。むしろ、マルクスやキリストについておおっぴらに話すのは資本家のためになる。マルクスは資本家を決して破壊できないが、それは彼が資本の性質を誤解しているからだ。しかし、プルードンに注意しよう。彼は徹底的に無視するに限る。妨害や擾乱、または中断なしに労働者が働ければ、資本家は資本の供給過剰(商品の生産過剰と混乱しないように)ですぐに窒息するという彼の主張は正当なものなので、彼は危険人物である。直ちに実行できるため、資本家の攻撃のためのプルードンの提案は危険なものである。マルクスのプログラムは最新の機械と道具を備えた現代の訓練された労働者の莫大な生産能力について語っている。マルクスはこの莫大な生産能力で何も始められない。プルードンの手にかかるとこれは資本家に対する武器となる。そのためプルードンを忘れてもらえるように、マルクスを喧伝せよ、と。

7:56 午後  
Blogger yoji said...

このコメントは投稿者によって削除されました。

8:49 午後  
Blogger yoji said...

アルゼンチンなどではEBOを応援するNPOがあるはずである

8:50 午後  
Blogger yoji said...

このコメントは投稿者によって削除されました。

8:51 午後  
Blogger yoji said...

「日本銀行がエルピーダをつぶしたと言っていい」…安倍首相の金融政策ブレーン・浜田宏一氏が会見
BLOGOS編集部フォローする2013年01月19日 16:28

安倍晋三首相の金融政策のブレーンである内閣官房参与の浜田宏一・米エール大名誉教授は
2013年1月18日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を行った。
浜田氏は、大胆な金融緩和とインフレ目標の設定によってデフレ脱却を目指す「リフレ派」の代表的な論客の一人。
安倍内閣の経済政策に大きな影響を与えるとみられる同氏が、
適切な為替水準や日銀法改正の必要性にも触れながら、日銀の金融政策を厳しく批判した。【亀松太郎、三好尚紀】

■「安倍総理があらわれ、アジェンダ・セッティングが変わった」

「日本の金融政策がこれほどまでに長く、15年間も緊縮の方向で続いてしまったことは、非常に不思議に思う」。
会見の冒頭でそう述べた浜田氏は「これまでプレス向けに、いくら『リフレーションが大切だ、
インフレをわずかに起こすことが重要だ』と説いても、なかなか理解してもらえなかった。
日本のプレスはもちろん、外国の新聞を見ても『日本銀行の金融政策はいいことだ』と書いてある状態だった」と、
記者たちに語りかけた。

「たしかに人口増は経済成長のために必要だが、『人口減がデフレの原因だ』と言った人は、
まともな経済学者では一人もいない。日本ではそれが盛んになって、日本銀行の白川総裁まで
それに乗ってしゃべっていた状態だった」と、日本におけるこれまでの経済政策の議論を批判したうえで、
「そういう状態をよく理解してくれる安倍総理があらわれ、アジェンダ・セッティング(議題設定)が変わってきた」と説明した。

日本の主な政治家やジャーナリストの考え方については、
「昔流のケインズ経済学で、『不況のときには財政政策しか効果がない』と言ってきた」と指摘。
「それは、(外国為替相場が)固定制のときには正しかったが、変動制のときにはまったく正しくない」と批判した。
(つづく)
http://blogos.com/article/54334/
【為替】 浜田内閣官房参与(米エール大名誉教授)「95円または100円への円安進行は懸念する必要ない」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1358486005/

2 :わいせつ部隊所属φ ★:2013/01/19(土) 16:48:12.83 ID:???0
経済学における「マンデル・フレミング理論」をベースにした自らの理論についても簡単に説明。
「不況、つまり完全雇用でないところでは財政政策も金融政策も必要だが、特に変動相場制のところでは、
金融政策が主とならなくてはいけない。これは200年くらいかけて経済学がやっと到達した知恵の一つだが、
それがどうも理解されてこなかった」と話した。

■「日銀は『ハイパーインフレがくる』と脅すオオカミ少年」

「日本銀行がいかに金融拡張に不熱心だったか」。
浜田氏は日銀と欧米の中央銀行のバランスシート変化率を比較したグラフを示しながら、
「イギリスやアメリカは大盤振る舞いの金融拡張を行い、ヨーロッパですら随分拡張しているのに、日本だけが拡張しなかった」と指摘。
「そうすると、リンゴとミカンで、リンゴだけ増産されたようになるから、円は当然高くなる」と、
日銀の金融緊縮策が円高を招いているとの持論を展開した。

さらに、2008年のリーマンショック以降の外国為替相場で、日本の円が上がった一方で、
韓国のウォンが下がった点に言及し、「日本企業は韓国と競争しようすると、高いハードルをクリアーしないといけない。
それにはいくら技術進歩しても能率化しても限度がある。だから、エルピーダメモリは破産してしまった」と説明。
「日本銀行がエルピーダをつぶしたと言っていいと思う」とまで言った。

浜田氏は、日銀の緊縮的な金融政策が日本の経済成長を阻んでいると指摘。
「発展途上国やアジアの急成長国よりも日本の成長率が低いのはやむをえないが、
欧米先進国と比べても日本の実質成長率が極めて小さかったのは、金融政策の無策が大きく響いていると思う」と語った。

浜田氏のような「リフレ派」に対しては、急激な物価上昇が続く「ハイパーインフレ」を招く恐れがあるという批判がある。
しかし、浜田氏は「1950年以降、日本ではハイパーインフレは起きていない。
通過の供給をあまり増やしすぎないということを基本的に考えれば大丈夫だと思う」と見解を述べた。
逆に、「日銀はオオカミ少年のように『リフレ政策をとるとハイパーインフレがくる』と脅しているような感じだが、
そんなことはないと思っている」と日銀の姿勢を批判した。

3 :わいせつ部隊所属φ ★:2013/01/19(土) 16:48:39.66 ID:???0
■「1ドル=100円くらいが良い水準」

また、為替相場の適切な水準についても言及。「私は『1ドル=100円』くらいが良い水準ではないかと思っている。
先日、甘利経済再生担当相が『三桁(100円以上)になると危険ではないか』と言ったが、
なぜそんなことを言ったのか。たしかに110円くらいになると問題かもしれないが、
95円から100円くらいなら特に問題ないと思う」と、具体的な数字をあげた。
この発言は為替相場に影響を与え、会見直後にさらなる円安を誘うことになった。

金融政策の面で、浜田氏と安倍首相の考え方はほぼ一致しているようにみえる。
しかし、安倍政権の経済政策のすべてについて、浜田氏が賛同しているわけではないようだ。
「自民党の政策で一抹の不安があるとすると、『財政政策がないと金融は効かないのではないか』
と思っている政治家が、党や閣僚の一部にいることだ。私は、金融緩和をしても何も効かなくなったときに初めて、
財政政策で後押しすべきだと思っている」と話し、財政支出の拡大によって景気回復をはかろうとする
自民党の姿勢に懸念を示した。

1時間半に及んだ記者会見の最後、浜田氏が口にしたのは「日銀法改正」の必要性だった。
「日銀が一番好むような緊縮的な政策を続けられる状況にしないのが重要」と述べたうえで、
次のような医者のたとえで会見を締めくくった。
「日銀という医者が薬を選ぶとき、患者の意見を聞かずに、医者だけが決められる状況になっている。
そういう判断にはどうしてもバイアスがかかってしまう。これを是正しなければいけない」

(おわり)

12:48 午前  
Blogger yoji said...

ラビ・バトラ
日本に必要なことは、国内需要を活性化すること、それしかないのだ。
50年代から60年代にはその必要はなかった。なぜなら、その当時の
人々には満たされていない欲求がまだたくさんあったからだ。 人々が
まだ十分に満たされていなかったために、当時の経済には自然な需要があったのだ。
しかし今は違う。今は需要を生み出すような政策がとられなければならない。
日本が国内需要を生み出し、以前の生産システムに立ち戻れば、日本経済は
かつての力強さを取り戻すだろう。
もし日本が、IMFやハーバードの提案を鵜呑みにして人々を解雇するならば、
需要はさらに減少して、 事態はいっそう悪化するだろう。何度でも言おう。
日本は経済の基ほんに立ち戻らなくてはならない。 協調の精神や道徳的な
経済政策のほうが、利己的なそれよりもずっと優れているのだ。

20 :名刺は切らしておりまして:2013/01/23(水) 12:07:36.63 ID:m/G6tU4x

8:50 午後  
Blogger yoji said...

☆ケインズ主義※
統制経済・大きな政府・積極財政・警察国家・公共投資・分配型・保護貿易・規制強化・減税・福祉/社会保障・民主党(リベラル)系・市場(為替)介入・無神論
スティグリッツ、クルーグマン→一貫してブッシュ・共和党的自由放任経済を批判
バーナンキ
F・ルーズベルト、クリントン、オバマ


☆新自由主義・新古典派 
自由経済/放任主義・小さな政府・緊縮財政・夜警国家・市場(自由競争)原理・自由貿易・競争促進・規制緩和・増税・トリクルダウン・共和党(保守)系・神の見えざる手・キリスト教原理主義
ハイエク・フリードマン
グリーンスパン(アイン・ランドの信奉者)
レーガン(前期政策)、ブッシュ、マケイン



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※不景気への対策
オールドケインジアン→公共投資
ニューケインジアン→利下げ

10:05 午後  
Blogger yoji said...


http://jp.reuters.com/article/jp_forum/idJPTYE89A02920121011
オピニオン:円高を許した日銀の重責と政府の使命=ジョルゲンソン教授
2012年 10月 11日 17:12 JST 記事を印刷する | ブックマーク | 1ページに表示[-] 文字サイズ [+]


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為替フォーラム
焦点:緊急着陸したANAの787型機、原因究明さらに難航も
焦点:成長神話揺らぐ米アップル、今後のカギは中国市場との声強まる
切れ目なく強力な金融緩和を推進していく=白川日銀総裁
焦点:伏線は仏機ハイジャック、アルジェリア軽視も人質事件の背景に
[東京 11日 ロイター] 日本経済が低迷から抜け出すためには、円高の是正と商業・サービスの生産性向上が欠かせないとハーバード大学のデール・ジョルゲンソン教授は語る。計量経済学の世界的権威である同氏の見解は以下の通り。

<行き過ぎた円高>

為替市場での円レートの過大評価が、日本経済の低パフォーマンスの主因であることは明白だ。日本銀行がより積極的な金融緩和策を講じなければ、この行き過ぎた円高は日本の潜在成長力にとって今後も大きな壁となり続けるだろう。

2008年の国際的な金融危機以降、円は対ドルの名目為替レートで1985年のプラザ合意前後に匹敵する勢いで上昇した。輸出や生産の落ち込みは、主要先進国の中で最も激しかった。

率直に言って、日銀はこのことに対して重大な責任を負っている。金融危機からほどなくして、米連邦準備理事会(FRB)に追随し、実質ゼロ金利政策を復活させたものの、資産購入を増やし量的金融緩和の観点でバランスシートを拡大し始めたのはようやく最近になってからだ。FRB、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)は、2008―09年の金融危機の最中にバランスシート拡大の方向に大胆に舵を切っている。しかし、日銀は主要中銀の中では唯一、そうした動きに同調しなかった。その結果が、円レートの急上昇である。

日銀はその後遅ればせながら量的緩和に踏み出し、今年2月には消費者物価の前年比上昇率1%という事実上のインフレ目標を導入した。遅きに失したとまでは言わない。しかし、この程度で日本経済が2008年以降の円高で被った初期のダメージを修復できるかといえば、答えはノーだ。他の主要中銀、何よりFRBがより積極的な量的緩和を推し進めていることを考えれば、日銀の政策は不十分としか言いようがない。

資産バブルの発生リスクなど量的緩和の副作用をめぐる懸念があることは私も理解している。しかし、現実の問題として、FRBが9月に発表した量的緩和第3弾は実施期間について期限を設けないという極めてアグレッシブなものだ。円高の長期トレンドを逆行させようとするならば、日銀に躊躇(ちゅうちょ)している暇はないはずだ。

<製造業凋落の主因> 続く...

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10:08 午後  
Blogger yoji said...


http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/stiglitz.html
補足1

『週刊現代』2002年6月1日号の50-53頁にスティグリッツのインタビューが掲載されている。スティグリッツがインフレ・ターゲット導入と同時に行なうことを提案している一時的な減税の主旨は『週刊現代』のインタビューの方がわかりやすい。その部分を以下に引用しておく:

――では、あなたが竹中経済財政担当相の立場にいたら、日本政府は円安誘導を行い、インフレ・ターゲットを実施すべきだと小泉首相に進言しますか。

スティグリッツ インフレ・ターゲット導入を発表して、日本はデフレからインフレに向かうことを発表すれば、円安に向かわせる効果はあります。他に景気を刺激するような政策減税を行うのです。かつてクリントン政権時代に効果があったのが、企業がそれまで予定していた額より投資を増やせば投資額の一部を政府が一定期間だけ負担するという政策でした。それともう一つ考えられるのは、消費税を一時的に下げることです。

――消費税の引き下げですか。

スティグリッツ 一時的に引き下げると発表するのです。自動車などの高額商品に限定するということでもいいでしょう。この1~2年以内に買えば消費税分の5%を割り引きにするのです。将来に不安があったとしても、自動車は必要なものだから消費は活性化されるはずです。その際に全体の予算を変える必要はありません。他の税金を考え直せばいくらでも方法は出てきますが、重要な点は景気を刺激するような形で税制と財政のバランスを考えるべきだということです。

(スティグリッツ、『週刊現代』2002年6月1日号、 51頁より)

他の点においても『週刊現代』2002年6月1日号と日経新聞2002年5月9日朝刊に掲載されたインタビューにおける日本の経済政策に関する提案は等しい (以下は『週刊現代』2002年6月1日号からの引用):

「為替を円安にして輸出を促進」
「インフレ率の下限を設定し、インフレを2ないし3~4%に引き上げることが日本の中央銀行の責任」
「景気の停滞期とデフレの時期には構造改革、特に金融機関の改革は非常に困難です。不良債権を処理すれば倒産する企業が増えるために、さらに不良債権が増えます。そしてまた貸し渋りが起きます。それによって経済はさらに悪化し需要は低下します。そうすると終わりの無い悪循環に陥ってしまいます。」「いかに経済を完全雇用に近づけ、総需要を刺激するか、という問題から着手するべきです。その過程のなかで構造改革を進めるのです。……そこで、政府は構造改革で失業が生まれた場合に、経済成長によって吸収できるようにしなければならないということです。構造改革をマクロの総需要とのバランスをとりながら行うことが重要だというのはそういうことなのです。」
以上のスティグリッツの考え方は日本でインフレ・ターゲティングの導入を提案している識者の考え方に等しい。正反対の論者たちは、円安は好ましくない、下限がプラスのインフレ・ターゲティングの導入などトンデモない、失業・倒産がどんなに増えたとしても徹底した構造改革によってハードランディングを目指すべきだ、などと主張している。これらの主張に反対している人たちにとってスティグリッツは強い味方である。

10:10 午後  
Blogger yoji said...

【政治】膨れ上がる「国の借金」、世界最悪=1000兆円目前★2
1 :そーきそばΦ ★:2013/01/29(火) 18:56:20.71 ID:???0
 安倍政権は7年ぶりの減額予算案を組んだが、歳出総額92.6兆円の約半分を新たな国債で調達する借金依存からは抜け出せない。
2013年度予算案では、借換債や復興債を含め総額170兆5452億円の国債発行を計画。発行済みの国債に借入金などを合計した
「国の借金」は12年9月末時点で983兆円に膨れ上がっており、1000兆円の大台が迫っている。
 国の借金を日本の人口で割ると、国民1人当たり771万円余り。10年の1世帯当たりの平均所得は538万円(厚生労働省調査)で、
一朝一夕に返済できる金額でないことは一目瞭然だ。「借金大国」の汚名返上は当分望めない。 

時事通信 1月29日(火)16時44分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130129-00000093-jij-pol
過去スレ ★1 2013/01/29(火) 17:31:17.57
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1359448277/

2:32 午前  
Blogger yoji said...

【働き方】働くみんなが“経営者”、『協同労働』は雇用難の社会を変えられるか?--NHKクローズアップ現代 [02/08]
1 :ライトスタッフ◎φ ★:2013/02/08(金) 10:59:18.52 ID:???
「雇う」「雇われる」の関係ではなく、働くみんなが“経営者”として、全員が納得いくまで
経営方針を話し合い、自分たちの給料も決める。こうした「協同労働」という働き方が
注目されている。

埼玉県深谷市では、主婦10人が「協同労働」で豆腐屋を設立。配食、介護など次々に
事業を拡大し年商3億7千万円を達成、地域経済の大きな柱になっている。

スペインでは、8万3000人を有する巨大な協同労働組織「モンドラゴン」が、
経済危機の真っ直中でも急成長を続けおよそ2千人近くの雇用を創出。家電製造、銀行、
流通など280種類以上もの業種を経営している。

さらに最近では、一般企業の就職から押し出された若者たちが数多く協同労働に従事し、
これまで得られなかった労働意欲や“やりがい”、将来の希望を手にしているという。

協同労働とは、いったいどんな働き方なのか?閉塞した時代を切り拓く新たな手がかりと
なるのか?その可能性を探る。

◎協同労働の協同組合 ワーカーズコープ
http://www.roukyou.gr.jp/

◎モンドラゴン http://www.mondragon-corporation.com/language/en-US/ENG.aspx

参考/Wikipediaには日本語で『モンドラゴン協同組合企業』の項目がまとめられています。

◎http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3307.html

8:27 午後  
Blogger yoji said...

[334]2/17(日)06:57 ID:0↓
◇TPPの矛盾寸劇

ユダヤ  『こんなに素晴らしいTPPに参加しないなんて日本もアホだよな。』
 ↓
日本国民 『そうですか…』
 ↓
ユダヤ  『どう?今ならまだ間に合うから一口乗らない?』
 ↓
日本国民 『良くわからないので止めておきます…』
 ↓
ユダヤ  『バカだなぁ、日本人は得をするんだよ?バラ色ハッピーなんだぜ?』
 ↓
日本国民 『みなさんでハッピーになっててください。日本は慎ましやかに真面目にコツコツとやっていきますから。』
 ↓
ユダヤ  『何ではいらねぇんだよ?日本が得をするっつってんだろ?いい加減入りやがれよ。ナメてると殺すぞ!』
 ↓
日本国民 『いえ、みなさんはハッピーになるんですから、私がハッピーにならなくても問題はないのでは?』
 ↓
ユダヤ  『うるせーな!お前から搾取するのが目的なんだから、お前が入らないと俺たちがハッピーになれねーんだよ!』
 ↓
日本国民 『えっ?』
 ↓
ユダヤ  『あっ…。』

4:53 午後  
Blogger yoji said...

これから人類が目指すのは自給自足
日本は世界に先駆けてそれに挑戦する

無論ノウハウは全世界とシェアする
TPPは無駄
アメリカの軍産複合維持に加担してしまうだけ

12:23 午後  
Blogger yoji said...

誤解があるが賃労働では労働者の集合力が搾取されている。
(過剰な安売りなどもその場は等価交換、再分配を装うが、分配的再生産、
生産手段の共有化に向かわなければ、将来的に搾取されることになる)

集合力の肯定面をあまり展開させていないマルクスにも実はこうした典型的
誤解の原因がある。
ちなみに、プルードンはもう少しわかりやすく(通俗的に)集合力を説明している。
経済学的な意匠を完全にしようとするあまり、マルクスの説明はわかりにくい。
ゲゼルの批判は当たっている。

6:42 午後  
Blogger yoji said...


アメリカの大型店などは近隣の小売店が潰れるまで採算度外視で安売りする。
労働者は自分がつくったものを買い戻すことに特長があるのだから、
消費、流通の場も総合的に捉えなければならない。

ちなみにマルクスは(相対的剰余価値の源泉としての)集合力を生む協業には
「オーケストラの指揮者」が必要だと考えている(『資本論』1:11)。

6:57 午後  
Blogger yoji said...


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1115926081
企業家は予想利潤率(=資本の限界効率)が利子率と等しくなるところまで投資を行う...
kenken32148さん

企業家は予想利潤率(=資本の限界効率)が利子率と等しくなるところまで投資を行う。こんな文章を見ましたが、意味がわかりらづ、イメージできません。
それぞれの用語は、調べましたが、それが何でそのような関係になるのかわかりません。私は経済のことは初心者ですので、どなたかおしえていただけませんでしょうか。これはケインズの文章です。
補足
ご回答いただいた方ありがとうございます。質問を付け加えたいのですが、ご回答いただいた内容から見ると「投資をする人」について、投資家は「自分で資本を持っていること」を基本とはしないのでしょうか?

違反報告
質問日時:2008/4/14 00:33:18
解決日時:2008/4/20 21:15:32
回答数:1
閲覧数:1,052
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ベストアンサーに選ばれた回答
staten_brooklynさん

たとえば100万円の元手で年間10万円の利益が出る事業があるとしましょう。
この場合、予想利潤率は10%です。
また、一方で100万円の元手で年間5万円の利益が出る事業があるとします。
予想利潤率は5%ですね。

さて、現在の利子率が7%だとします。この場合、企業家は前者の事業には投資をおこないますが、
後者の事業には投資はおこないません。
7%の金利でお金を借りて予想利潤率5%の事業に投資をおこなうと、損が出てしまうからです。
借りたお金ではなく、自分のお金で投資をおこなう場合でも、利子率より低い予想利潤率の
事業に投資するくらいなら、人にお金を貸して、利子を手に入れたほうがましです。

つまり、企業家は予想利潤率が利子率より低い事業には投資を行わないのです。

8:25 午後  
Blogger yoji said...

集合力を結合労働力とマルクスは呼ぶ

8:31 午後  
Blogger yoji said...

マイナス成長時は減価マネーにせよ
ということか?

行政費用を組み込むことでプラス成長時も維持する根拠になる

8:33 午後  
Blogger yoji said...

経営システム工学科における簿記/簿記に関する豆知識
http://cock.mng.nias.ac.jp/what/bokimame/bokimame.html

複式簿記の生成

 複式簿記の起源には、古代ローマ説と中世イタリア説とがある。

 古代ローマ説は、奴隷制下における貴族(主人)と奴隷(代理人)との関係、すなわち営利活動を禁じられていた当時の貴族の商行為を有能な奴隷が代替し、主人の財産を預かった奴隷がその運用状況を正しく記録し、報告するために簿記を行ったという経済的、社会的な階級関係とその法制的諸関係の中に、複式簿記が生成されたと考える。しかし、この説は複式簿記における資本と利益との関係を説明できないこと、また明確な資料的裏付けが無いことなどから、あまり支持されていない。

 中世イタリア説は、中世の地中海貿易の中心地であったジェノバ・ベニス(ベネチア)・フィレンツェ・ミラノなどの北部イタリアの都市で13~14世紀ごろから記帳法がしだいに発達して、15世紀のころ、ベニス式簿記法としてできあがったとする説である。この説は商業の発展から簿記の発展を説明することができ、また資料的裏付けも豊富なことから、今ではこの説の方が一般的な説となっている。

 ベニス式簿記法は、当時の著名な数学者であったルカ・パチョーリが、1494年に活版印刷術によって出版した数学書の中で紹介と解説をし、それが広く普及した。ヨーロッパ各国にも翻訳紹介され、複式簿記の普及に大きな貢献をした。そのためルカ・パチョーリは「会計の父」とも称される。





経営システム工学科における簿記/簿記に関する豆知識
http://cock.mng.nias.ac.jp/what/bokimame/bokimame.html
株式会社の起源

 一般的な定説では、オランダ東インド会社は、世界最初の株式会社といわれています。ではなぜオランダ東インド会社が世界最初の株式会社といわれているのかその起源をさかのぼってみましょう。

 オランダ各地では16世紀末から、東インド貿易を目的とする会社企業がたくさん設立されました。それらは、当座的性格を残していたので、企業における会計も各航海ごとに個別的に処理され、利益の配分も出資の払戻しと利益配当を同時に行う分割形式が採用されていました。よって、利益計算もそこには存在していませんでした。その後、これら先駆諸会社が合併され、オランダ東インド会社(1602年設立)が誕生しました。しかし、会計は依然として非公開のままでした。ちなみに、長崎出島のオランダ商館はオランダ東インド会社の日本営業所に相当する。

 東インド会社の主役がオランダからイギリスに移ってから、一般的な決算を行い、役員による会社資本の公平無比な評価が行われ、それによって社員の入退社が認められること、などが規定されました。1662年にはチャールズ2世が交付した条令で、東インド会社やアフリカ会社などの出資者に対して、一種の有限責任が認められ、社員総会を備えた近代的な株式会社へと移行しました。これによって、会計の領域にも変化が見られます。決算と清算、配当と資本の払戻しとを未分化のままで包含した従来の分割制が廃止され、本来の意味での配当性が確立されました。定期監査も行われるようになり、1664年に、組織的な簿記法である複式簿記が東インド会社の会計組織の中で実施されるとともに、数年後には今日的な会計ディスクロージャーのもと、ともえいる財産一覧表の公開も行われるようになりました。

11:40 午後  
Blogger yoji said...

横レスだが簿記は大事
資本論だと第二部6で流通経費として考察される
ただ、マルクスは統計を重視し会計を軽視している(気がする)
再生産表式もケネーと違って合算された事後的な会計を超越的に上から見たものだ
その点、プルードンは海運業社で会計をやっていたからその銀行案なども
庶民の視点でミクロ経済を尊重している

ちなみに海洋貿易が会計や保険や配当の技術を発展させたらしい
儲けも大きいが一隻沈没すれば大損だから

参考:
経営システム工学科における簿記/簿記に関する豆知識
http://cock.mng.nias.ac.jp/what/bokimame/bokimame.html

11:42 午後  
Blogger yoji said...

横レスだが簿記は大事
資本論だと第二部第6章で流通経費として考察される
ただ、マルクスは統計を重視し会計を軽視している(気がする)
再生産表式もケネーと違って合算された事後的な会計を超越的に上から見たものだ
その点、プルードンは海運業社で会計係をやっていたからその銀行案なども
庶民の視点でミクロ経済を尊重している

ちなみに海洋貿易が会計や保険や配当の技術を発展させたらしい
儲けも大きいが一隻沈没すれば大損だから

参考:
経営システム工学科における簿記/簿記に関する豆知識
http://cock.mng.nias.ac.jp/what/bokimame/bokimame.html

1:45 午前  
Blogger yoji said...


9 :名無しさん@13周年:2013/02/24(日) 09:39:19.39 ID:64qcOO/L0
>>1-8




選挙前「聖域無き関税撤廃である限り、TPPには反対」
 ↓
     TPPが聖域なき関税撤廃なのかどうか
 ↓
     TPPが聖域なき関税撤廃を前提としているかどうか
 ↓
昨 日「TPPが聖域なき関税撤廃を前提としていない」




正 解「TPPが聖域なき関税撤廃を目的としている」



 

5:07 午後  
Blogger yoji said...

エンデの遺言を、ユーチューブで見る事が、出来ます。

エンデの遺言 根源からお金を問う
 http://www.youtube.com/watch?v=MVMCwkCNJ3M
内藤 晃一(ナイトウ コウイチ)

----- Original Message ----- From: "多賀俊二"
To: "ゲゼル研究会ML"
Sent: Tuesday, March 12, 2013 10:57 PM
Subject: [gesell-ml:1976] 東京CPB主催コミュニティ・パワー・カフェ「プロボノが支えるNPOバンク~こうして市民金融は生き残った~」(4/6)

7:24 午後  
Blogger yoji said...

JAKバンクは戦前デンマークにおける協同組合運動に源泉をもちますが、これは、戦前、農村恐慌下の日本農民が参考にしようとしたものですね。

静岡県は、たしか農村の疲弊深まる昭和7年でしたか、デンマーク型の農村再建と報徳会方式のそれをそれぞれモデル地域を指定して実践しようとしました。

農本主義者の岡本利吉が農業をしていたのも富士山麓でした。

協同主義の長い歴史がある場所ですね。

7:56 午後  
Blogger yoji said...

【論説】 大阪経済大学経営学部客員教授 岩本沙弓 「消費税は凍結か引き下げが筋。米国が今も消費税を導入しないのには理由がある」
1 :影のたけし軍団ρ ★:2013/09/16(月) 17:31:23.43 ID:???0
個人の主義主張とは別に、反対であれ、賛成であれ公正な議論こそが重要であると考えているが、
今回の消費税の集中点検会合の人選はあまりにも偏向しすぎではないか。

特に最終日の8月31日の第2回目の経済・金融の有識者の会合のメンバーに、増税そのものへの反対を明確に唱える人は1人もいなかった。

参加した有識者と消費税に対する主な見解を紹介すると、植田和男氏(東京大学教授)「消費税25%でも不十分」、
菅野雅明氏(JPモルガン証券)「消費税20%への段階的引き上げをコミットすべき」、國部毅氏(全国銀行協会)

「消費税率は計画通り引き上げることが大事」、高田創氏(みずほ総合研究所)「消費税引き上げ見送りで財政規律への不安」、
土居丈朗氏(慶応大学教授)「10%は当たり前。15%ぐらいの数字まで段階を踏んで上げていく」、
西岡純子氏(RBS証券)「増税自体は個人消費を抑圧する要因にはならない」、
本田悦朗氏(静岡県立大学)「毎年1%増加」。永濱利廣氏(第一生命経済研究所)は、景気への影響を考えるも渋々容認といったスタンスだ。

これでは増税を実施するか否かの判断ではなく、増税を前提にその方法論が話し合われているだけであり、
別の日程の会合では単なる陳情に終始していたと言われても仕方ないような内容だった。

浜田宏一イェール大学名誉教授の名前も挙がっていたが、氏はあくまでも引き上げに「慎重」の立場である。
是非や課題を聞くための点検と銘打っているにもかかわらず、明白な増税反対を訴える有識者が皆無に等しいのでは公正を欠く議論にしかなりえない。

「最初から意図的に方向を決めるのではなく、議論を集約してそのまま総理に報告したい」とした
甘利明経済再生担当相の意向にも反しているし、増税賛成者のみで語られた会合結果を伝えられても安倍晋三首相とて困るだろう。

財政難の米国がいまだに消費税(付加価値税)を採用していないことは、意外と知られていない。
米国が採用しているのは通称州税といわれる小売売上税で、消費税とはまったく違うタイプの税制だ。
http://president.jp/articles/-/10632
>>2

2 :影のたけし軍団ρ ★:2013/09/16(月) 17:31:44.66 ID:???0
実は、米国議会では過去何十年にもわたって、付加価値税の導入について議論が持たれてきた。

法人税や所得税に代表される直接税に比べて、消費税・付加価値税など間接税が優れているとは見なせないという理由で
採用は見送りとなっている。ちなみに、米国の国税における直間比率は9対1だ。

付加価値税の場合は特に、輸出に還付金が渡され、輸入には課税される点、
法人税引き下げとセットにされやすい点などが議論の焦点となってきたことが米公文書に多く残る。

例えば法人税がなぜ有効で、消費税・付加価値税と代替させるべきではないと考えるのか。
1960年代の米財務省の報告書には、すでにこんな記述がある。

消費税は売り上げにかかるために赤字の企業でも支払いの義務が生じるが、「赤字企業が法人税を支払わなくて済むことは、
その企業にとっても経済全体にとっても有効である。

たとえどんなに効率的で革新的な新規ビジネスであっても、収益構造が確立するまではある程度の時間がかかる」とし、
さらに仮に、赤字の繰り越し機能付きの法人税をなくし付加価値税を導入するほうが、
付加価値税なしで高い法人税を設定するよりも企業を助けるという前提について「これでは急激な景気後退局面では、
たとえ効率的な企業であったとしても、単に一般需要が落ち込んだという理由だけで多くの企業が赤字企業となってしまう」と記す。

こうした記述を見るにつけ、米国はやはりフロンティア精神の国家なのだと認識を新たにする。
新しい挑戦の芽を潰すことはしない、それが消費税・付加価値税採用を見送り、法人税に依存する理由とするのはいかにも米国らしいではないか。

米国経済の抱える個別の問題は多々あるにせよ、主要国のなかでもベンチャービジネスが米国で隆盛するのは、
1つにはこうした税制からの観点が確立されているからではないだろうか。最新のOECD統計のベンチャーキャピタル投資額の順位では、
断トツの1位が米国(267億ドル)、2位日本(16億ドル)、3位カナダ(15億ドル)となっている。

2:24 午前  
Blogger yoji said...

http://www.a-jrc.jp/pdf/ajj/069_090_yuki.pdf
069_090_結城剛志
S・ゲゼルの資本理論*1 (Adobe PDF) -htmlで見る
その理由として最もポピュラーなものは、ゲゼルが地域通貨の創始者の一人である. と 理解されている .... フィジオクラート』の創刊・編集に関わるなど精力的に執筆活動に 取り組み、1919年には第1次. 世界大戦後の ... るのであるが、それゆえにゲゼルの 主要な論争相手はマルクス経済学のヴィジョンと方法に設定さ. れざるをえ ..... 物資本 利子率を下回る限りで借入需要が増大し、貨幣利子率が実物資本利子率を上回れば 借入需要. が減少する。 .... 差額地代という搾取の形態を廃絶するためには土地の国有. 化を通じて ...
www.a-jrc.jp/pdf/ajj/069_090_yuki.pdf

3:05 午前  
Blogger yoji said...

マルクス搾取理論の誤りはその理論的前提の誤りでもある。ゲゼルによれば、マルクスはいくつ かの「命題を無批判的に正しいものとみなしている」(同上書、263頁)。その命題とは、第1に 「労働力はひとつの商品である」というである。第2に、現行の「貨幣は商品
の完全な等価物」であり、単なる交換手段以上のなにものでもないというである。 このようなマルクスの想定にプルードン批判の意図を読みとったゲゼルは、マルクスがプルードン を批判したときと同じ理論的な舞台において、今度はゲゼルがマルクスを批判するのである(シュ ヴァルツ[1951]10頁)。プルードンが貨幣権力によってなされる流通過程での搾取を指摘し、流 通過程での等価交換を実現すれば搾取を廃絶できると唱えていたことにたいして、マルクスは流通 過程での等価交換が維持された条件のもとでも生産過程での搾取が可能であることを証明してプル ードンを批判した。ゲゼルはこのマルクスの見解に反批判し、流通過程において等価交換がなされ るという条件は前提しえず、それゆえに、搾取の原因が流通過程での不等価交換を可能とする貨幣 権力にあると改めて提示している。このゲゼルの問題設定は、マルクスとプルードンの論争問題を 再燃させるものであるといえよう。

7/22

3:07 午前  
Blogger yoji said...

労働証券論の歴史的位相: 貨幣と市場をめぐるヴィジョン [単行本]
結城剛志 (著)

3:11 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルは自称「暫定的国家主義」という立場に立っていた

アナーキストではない


結城論文は誤解を生む

3:19 午前  
Blogger yoji said...

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4:07 午前  
Blogger yoji said...

あまりいい文章ではないが5分で読めるゲゼル研究会の中学生?向け記事
http://grsj.org/colum/colum/rekishi.html

浅田彰は無論NAMのローカルなマネーに最初から懐疑的だった
批評空間に再録されたシンポジウムにおいて、岡崎乾二郎の地域通貨を使えばキャッチボールをする親子の間にも
数値化を導入出来るという説にしぶしぶ納得したのだった

参考:
1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html

4:08 午前  
Blogger yoji said...

>>52
あまりいい文章ではないが5分で読めるゲゼル研究会の中学生?向け記事
http://grsj.org/colum/colum/rekishi.html

浅田彰は無論NAMのローカルなマネーに最初から懐疑的だった
のちに批評空間に再録されたシンポジウムにおいて、岡崎乾二郎の地域通貨を使えばキャッチボールをする親子の間にも
数値化を導入出来るという説にしぶしぶ納得したのだった

参考:
1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html

4:09 午前  
Blogger yoji said...

>>52
あまりいい文章ではないが5分で読めるゲゼル研究会の中学生?向け記事
http://grsj.org/colum/colum/rekishi.html

浅田彰は無論NAMのローカルなマネーに最初から懐疑的だった
のちに批評空間に再録されたシンポジウムにおいて、岡崎乾二郎の主張した地域通貨を使えば
キャッチボールをする親子の間にも数値化を導入出来るという説にしぶしぶ納得したのだった

参考:
1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html

4:10 午前  
Blogger yoji said...

岡崎
…これだけ資本主義が盛んになっていても、たとえば家庭内で金銭による交換はないわけ
です。地域通貨(LETS)のどこがおもしろいかというと、たとえば子供のが遊んでいて
ボールが木に引っかかってお父さんにとってもらったら、子供がお父さんに「Q」を払う。
こんな「感謝の気持ち」とかも含めたすべてのコミュニケーションを、みんなが口座を持
つことで、非常に暴力的に数値化してしまうんですね。…

共同討議「新たな批評空間のために」2001.07.07(『批評空間』誌第III期第1号2001年10月、p.15)

4:53 午前  
Blogger yoji said...

>>52
あまりいい文章ではないが5分で読めるゲゼル研究会の中学生?向け記事
http://grsj.org/colum/colum/rekishi.html
参考:
1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html


浅田彰は無論NAMのローカルなマネーに最初から懐疑的だった
のちに批評空間に再録されたシンポジウムにおいて、岡崎乾二郎の主張した地域通貨を使えば
親子の間にも数値化を導入出来るという説にしぶしぶ納得したのだった。…

岡崎
…これだけ資本主義が盛んになっていても、たとえば家庭内で金銭による交換はないわけ
です。地域通貨(LETS)のどこがおもしろいかというと、たとえば子供のが遊んでいて
ボールが木に引っかかってお父さんにとってもらったら、子供がお父さんに「Q」を払う。
こんな「感謝の気持ち」とかも含めたすべてのコミュニケーションを、みんなが口座を持
つことで、非常に暴力的に数値化してしまうんですね。…

共同討議「新たな批評空間のために」2001.07.07(『批評空間』誌第III期第1号2001年10月、p.15)


4:55 午前  
Blogger yoji said...

>>52
あまりいい文章ではないが5分で読めるゲゼル研究会の中学生?向け記事
http://grsj.org/colum/colum/rekishi.html
参考:
1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html


浅田彰は無論NAMのローカルなマネーに最初から懐疑的だった
のちに批評空間に再録されたシンポジウムにおいて、岡崎乾二郎の主張した地域通貨を使えば
親子の間にも数値化を導入出来るという説にしぶしぶ納得したのだった。

<岡崎
…これだけ資本主義が盛んになっていても、たとえば家庭内で金銭による交換はないわけ
です。地域通貨(LETS)のどこがおもしろいかというと、たとえば子供のが遊んでいて
ボールが木に引っかかってお父さんにとってもらったら、子供がお父さんに「Q」を払う。
こんな「感謝の気持ち」とかも含めたすべてのコミュニケーションを、みんなが口座を持
つことで、非常に暴力的に数値化してしまうんですね。…>

共同討議「新たな批評空間のために」2001.07.07(『批評空間』誌第III期第1号2001年10月、p.15)


4:56 午前  
Blogger yoji said...

>>52
あまりいい文章ではないが5分で読めるゲゼル研究会の中学生?向け記事
http://grsj.org/colum/colum/rekishi.html
参考:
1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html


浅田彰は無論NAMのローカルなマネーに最初から懐疑的だった
のちに批評空間に再録されたシンポジウムにおいて、岡崎乾二郎の主張した地域通貨を使えば
親子の間にも数値化を導入出来るという説にしぶしぶ納得したのだった。

 岡崎
<…これだけ資本主義が盛んになっていても、たとえば家庭内で金銭による交換はないわけ
です。地域通貨(LETS)のどこがおもしろいかというと、たとえば子供のが遊んでいて
ボールが木に引っかかってお父さんにとってもらったら、子供がお父さんに「Q」を払う。
こんな「感謝の気持ち」とかも含めたすべてのコミュニケーションを、みんなが口座を持
つことで、非常に暴力的に数値化してしまうんですね。…>

共同討議「新たな批評空間のために」2001.07.07(『批評空間』誌第III期第1号2001年10月、p.15)


4:57 午前  
Blogger yoji said...


ぱる出版より新刊、二冊、出ましたのでご案内します。

相田眞一、『ゲゼル研究ーシルビオ・ゲゼルと自然的経済秩序』
ISBN 978-4-8272-0796-5
定価 3500円

森野榮一、『自立経済と貨幣改革論の視点』
ISBN 978-4-8272-0859-7
定価 2500円

6:02 午後  
Blogger yoji said...

>>67
ベーシックインカムもいいが
分配は生産の現場で行われるのが望ましい
ガンジーはそう考えていた

ゲゼルは土地に関してベーシックインカムに近いことを考えていた
子供を生んだ母親に土地を与えるというもの
ゲゼルは暫定的国家主義者だった

ゲゼルの減価貨幣の減価率の根拠に、ケインズは批判的だったが
ゲゼルの減価貨幣の減価分は手数料として「納税」されるから
投資の力学とは少しズレる
マルクスの再生産表式、経済表に政府が描き加えられたのを想像すればいい

ちなみにゲゼルは国内では減価貨幣、対国外ではバスケット方式による国際通貨を
考えていた

8:16 午前  
Blogger yoji said...

http://www.a-jrc.jp/pdf/ajj/069_090_yuki.pdf
069_090_結城剛志
S・ゲゼルの資本理論
マルクス搾取理論の誤りはその理論的前提の誤りでもある。ゲゼルによれば、マルクスはいくつ かの
「命題を無批判的に正しいものとみなしている」(同上書、263頁)。その命題とは、第1に 「労働力は
ひとつの商品である」というである。第2に、現行の「貨幣は商品の完全な等価物」であり、単なる交換
手段以上のなにものでもないというである。 このようなマルクスの想定にプルードン批判の意図を読み
とったゲゼルは、マルクスがプルードン を批判したときと同じ理論的な舞台において、今度はゲゼルが
マルクスを批判するのである(シュ ヴァルツ[1951]10頁)。プルードンが貨幣権力によってなされる流通
過程での搾取を指摘し、流 通過程での等価交換を実現すれば搾取を廃絶できると唱えていたことにたいし
て、マルクスは流通 過程での等価交換が維持された条件のもとでも生産過程での搾取が可能であることを
証明してプル ードンを批判した。ゲゼルはこのマルクスの見解に反批判し、流通過程において等価交換が
なされ るという条件は前提しえず、それゆえに、搾取の原因が流通過程での不等価交換を可能とする貨幣
権力にあると改めて提示している。このゲゼルの問題設定は、マルクスとプルードンの論争問題を 再燃さ
せるものであるといえよう。

5:09 午前  
Blogger yoji said...

http://www.a-jrc.jp/pdf/ajj/069_090_yuki.pdf
069_090_結城剛志
S・ゲゼルの資本理論
マルクス搾取理論の誤りはその理論的前提の誤りでもある。ゲゼルによれば、マルクスはいくつ かの
「命題を無批判的に正しいものとみなしている」(同上書*、263頁)。その命題とは、第1に 「労働力は
ひとつの商品である」というである。第2に、現行の「貨幣は商品の完全な等価物」であり、単なる交換
手段以上のなにものでもないというである。 このようなマルクスの想定にプルードン批判の意図を読み
とったゲゼルは、マルクスがプルードン を批判したときと同じ理論的な舞台において、今度はゲゼルが
マルクスを批判するのである(シュ ヴァルツ[1951]10頁)。プルードンが貨幣権力によってなされる流通
過程での搾取を指摘し、流 通過程での等価交換を実現すれば搾取を廃絶できると唱えていたことにたいし
て、マルクスは流通 過程での等価交換が維持された条件のもとでも生産過程での搾取が可能であることを
証明してプル ードンを批判した。ゲゼルはこのマルクスの見解に反批判し、流通過程において等価交換が
なされ るという条件は前提しえず、それゆえに、搾取の原因が流通過程での不等価交換を可能とする貨幣
権力にあると改めて提示している。このゲゼルの問題設定は、マルクスとプルードンの論争問題を 再燃さ
せるものであるといえよう。


ゲゼル『搾取とその原因、そしてそれとの闘争』1922年、未邦訳

5:15 午前  
Blogger yoji said...

http://www.a-jrc.jp/pdf/ajj/069_090_yuki.pdf
結城剛志 S・ゲゼルの資本理論

マルクス搾取理論の誤りはその理論的前提の誤りでもある。ゲゼルによれば、マルクスはいくつ かの
「命題を無批判的に正しいものとみなしている」(同上書*、263頁)。その命題とは、第1に 「労働力は
ひとつの商品である」というである。第2に、現行の「貨幣は商品の完全な等価物」であり、単なる交換
手段以上のなにものでもないというでのである。 このようなマルクスの想定にプルードン批判の意図を読み
とったゲゼルは、マルクスがプルードン を批判したときと同じ理論的な舞台において、今度はゲゼルが
マルクスを批判するのである(シュ ヴァルツ[1951]10頁)。プルードンが貨幣権力によってなされる流通
過程での搾取を指摘し、流 通過程での等価交換を実現すれば搾取を廃絶できると唱えていたことにたいし
て、マルクスは流通 過程での等価交換が維持された条件のもとでも生産過程での搾取が可能であることを
証明してプル ードンを批判した。ゲゼルはこのマルクスの見解に反批判し、流通過程において等価交換が
なされ るという条件は前提しえず、それゆえに、搾取の原因が流通過程での不等価交換を可能とする貨幣
権力にあると改めて提示している。このゲゼルの問題設定は、マルクスとプルードンの論争問題を 再燃さ
せるものであるといえよう。


ゲゼル『搾取とその原因、そしてそれとの闘争』1922年、未邦訳

5:18 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として税金と同じになる
つまり理論的には同じ分配の原理として利子を税金として扱うというよりは、
税金を利子と考えるべきなのだ
そうすれば消費税から減価マネーへの移行が容易になる

1:26 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として税金と同じ扱いになる
つまり理論的には同じ分配の原理として利子を税金として扱うというよりは、
税金を利子と考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が容易になる

1:27 午前  
Blogger yoji said...

レオンチェフの産業連関表は軍事費を考慮出来ても
税金の扱いが不明だ

1:29 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として税金と同じ扱いになる
つまり理論的には同じ分配の原理として利子を税金として扱うというよりは、
税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が容易になる

レオンチェフの産業連関表は軍事費を考慮出来たとしても
税金の扱いが不明だ

1:29 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として税金と同じ扱いになる
つまり理論的には同じ分配の原理として利子を税金として扱うというよりは、
税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も軍事費を考慮出来たとしても
税金の扱いが不明だ

1:30 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として税金と同じ扱いになる
つまり理論的には同じ分配の原理として、利子を税金として扱うというよりは
税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も軍事費を考慮出来たとしても
税金の扱いが不明だ

1:31 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として税金と同じ扱いになる
貨幣の所持に税金がかかるというわけだ
つまり理論的には同じ分配の原理として、利子を税金として扱うというよりは
税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も軍事費を考慮出来たとしても
税金の扱いが不明だ

1:32 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として納税と同じ扱いになる
貨幣の所持に税金がかかるというわけだ
つまり理論的には同じ分配の原理として、利子を税金として扱うというよりは
より包括的に税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も軍事費を考慮出来たとしても
税金の扱いが不明だ

1:33 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として納税と同じ扱いになる
貨幣の所持に税金がかかるというわけだ
つまり理論的には同じ分配の原理として、利子を税金として扱うというよりは
より包括的に税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が(概念的には)容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も軍事費を考慮出来たとしても
税金の扱いが不明だ

1:34 午前  
Blogger yoji said...

ゲゼルマネーでは減価分は手数料として納税と同じ扱いになる
貨幣の所持に税金がかかるというわけだ
つまり理論的には同じ分配の原理として、利子を税金として扱うというよりは
より包括的に税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が(概念的には)容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も(軍事費等を考慮出来たとしても)
税金の扱いが不透明だ

1:35 午前  
Blogger yoji said...

税金が利子なのだ

マルクス、ケインズは間違っている
利子を資本主義の頂点を据えた宇野弘蔵が正しい

2:51 午前  
Blogger yoji said...

ただ税金は複利ではない
一応搾取の持続性が保たれている

2:55 午前  
Blogger yoji said...


ゲゼルマネーでは減価分は手数料として納税と同じ扱いになる
貨幣の所持に税金がかかるというわけだ
つまり理論的には同じ分配の原理として、利子を税金として扱うというよりは
より包括的に税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が(概念的には)容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も(軍事費等を考慮出来たとしても)
税金の扱いが不透明だ

税金が利子なのだ

マルクス、ケインズは間違っている
利子を資本主義の頂点を据えた宇野弘蔵が正しい
利子から階級への考察へ移行する

ただ税金は複利ではない
一応搾取の持続性が保たれている

2:56 午前  
Blogger yoji said...


ゲゼルマネーでは減価分は手数料として納税と同じ扱いになる
貨幣の所持に税金がかかるというわけだ
つまり理論的には同じ分配の原理として、利子を税金として扱うというよりは
より包括的に税金を利子として考えるべきなのだ
そうすれば将来的に消費税から減価マネーへの移行が(概念的には)容易になる

マルクスの再生産表式もレオンチェフの産業連関表も(軍事費等を考慮出来たとしても)
税金の扱いが不透明だ

税金が利子なのだ

マルクス、ケインズは間違っている
利子を資本主義の頂点を据えた宇野弘蔵が正しい
(利子から階級への考察へ移行)

ただ税金は複利ではない
一応搾取の持続性が保たれている

2:57 午前  
Blogger yoji said...


http://nam-students.blogspot.jp/2011/12/blog-post_4033.html?m=0
自由貨幣についての説明
(10)貨幣価格が年五・二%減価するために、流通貨幣量は年々二、三億マルクずつ減少するはずである。
だが、そうなったからといって貨幣不足の状態に陥ることはない。なぜなら、通貨局はこの不足額をたえず
新発行の貨幣によって年々補充するからである。そし
てこの補充は、通貨局にとって規則的な収入の確保を意味する。

(11)通貨行政が確保するこうした収入は、貨幣改革の意図せざる副産物であり、相対的に低い意義しかも
たない。この貨幣収入の利用にかんしては、特別な法律的規定が設けられるべきである。

8:20 午後  
Blogger yoji said...

食品は減って行くから非課税でいい
この原理は重要で
いずれ減価マネーにつながる
減価マネーと地域再投資法が取るべき政策

8:32 午前  
Blogger yoji said...

複利を基本にした社会は崩壊する
まず国家が耐えられない
計算すればわかる
インフレ、自然成長はフロンティアがあるから可能
もうそんなフロンティアはない

根本的にはゲゼルの減価マネーを採用するしかない
お金自体に税金をかけると考えればいい

その前にやることはいくつかある
先にも出た法人税免除と雇用増加の食い合いと地域再投資法の採用だ

自分が安倍なら消費税を下げるが

10:06 午前  
Blogger yoji said...

あまりいい文章ではないが3分で読めるゲゼル研究会の中学生?向け記事
http://grsj.org/colum/colum/rekishi.html
ゲゼルの『自然的経済

浅田彰は無論NAMのローカルなマネーに最初から懐疑的だった
岡崎乾二郎が地域通貨を使えばキャッチボールをする親子の間にも
数値化を導入出来るという説にしぶしぶ納得したのだった

1379夜『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』シルビオ・ゲゼル|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1379.html


http://demurrageja.wordpress.com/2009/02/13/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%93%
E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%81%A8%
E3%80%8C%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%9A%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%
81%82%E7%A7%A9%E5%BA%8F%E3%80%8D/
シルビオ・ゲゼル自身はその後、第1次大戦に敗戦して混乱していたドイツの中でもバイエルンはミュンヘンで1919年4月に成立したソビエト共和国(ランダウアー内閣)に入閣するものの、わずか1週間でこの政権が崩壊してしまい、死刑になりかけるも自己弁護により無罪を勝ち取る。その後はスイスへの再入国が禁止されるものの、ルーマニアやアルゼンチンなどを訪問したりしつつ比較的静かな余生を送った。
なお、このシルビオ・ゲゼルの息子であるカルロス・ヘセル(Carlos Gesell: カルロスはアルゼンチン人であったため、苗字はスペイン語式にヘセルと発音)は、アルゼンチン・ブエノスアイレス州南部の海岸の砂丘地帯を開発し、この街は現在ではビジャ・ヘセル(Villa Gesell)という保養地になっているが、この街にはシルビオ・ゲゼル通りが存在している。また、この町の資料館ではカルロスらによる開拓の歴史が展示されているが、シルビオ・ゲゼル関係の資料も充実している(日本語の資料も展示されている)。

2:46 午前  
Blogger yoji said...

クライン
ケインズ革命にはゲゼル
自然的の引用
プルードンへの言及がある

ディラード
dillardの言及が元
1942
keynes and proudhon

2:05 午前  
Blogger yoji said...


http://www.libertarianismo.org/livros/ddkap.pdf


Cambridge Journals Online - The Journal of Economic History - Abstract - Keynes and Proudhon 有料
http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=7466028&fileId=S0022050700052293

2:10 午前  
Blogger yoji said...

日本では株価の下がった潰れかかった会社でおきることが多い。
そうすると会社自体が潰れてせっかくの民主化が無駄になる。
つまりどちらにせよ職種別組合と信用組合の発達が不可避となる。
アルゼンチンなどではEBOを応援するNPOがあるはずである。

エンプロイー・バイアウト - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%
E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9
0%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88

エンプロイー・バイアウト(Employee Buy-Out、従業員買収、略称: EBO)とは、会社
の従業員がその会社の事業を買収したり経営権を取得したりする行為のこと。中小企業
など中心に古くから盛んに行われている。日本では、村上ファンドが松坂屋及び従業員
に対し提案したとされ、マスコミなどに取沙汰された。経営陣が行う場合はマネジメン
ト・バイアウト(MBO)という。広義には、オーナーでない経営陣によるマネジメント
・バイアウトも含む概念である。
概説

従業員は本来、勤務先との間で雇用契約により業務に従事しているだけであって、勤務
先の所有関係には関与していないのが通常である。その従業員が、自己資金や借入れな
どにより、勤務先の株式を取得し経営に参加などするのがエンプロイー・バイアウトで
ある。従業員が単独または複数によって買収する場合には、通常は、買収後の企業は株
式の公開を行わない非公開会社となることから、外部からの企業買収に対する対抗策と
して用いられることもある。
規模が大きく従業員の借入れなどでは不十分な場合は、第三者が出資参加するなどの方
法も可能で、上場企業のマネジメント・バイアウトなどの時には第三者の出資額が多い
場合がほとんどである。第三者の出資比率が高い場合は、一定期間経営して企業価値を
向上させた後の株式公開を前提としており、株式公開によって出資資本の回収を目的と
する投資ファンドによるものが多い。同時に、EBOを行った従業員にとっても向上させ
た企業価値に対するリターンを得る場ともなる。
日本における主な事例 [編集]

エフモード
ホームアドバイザー – 2006年12月
YOCASOL – 2007年7月
ラクオリア創薬(旧・ファイザー製薬中央研究所) – 2008年2月
旭電化 – 2000年6月
明光商会 – 2007年9月
ポッカコーポレーション – 2005年12月
ホテルセイリュウ株式会社石切ゆめ倶楽部(大阪府東大阪市)
くめ・クオリティ・プロダクツ – 2009年9月 
ハーキュリーズ(JVCエンタテインメントタレントマネジメント部門) - 2011年3月

4:45 午後  
Blogger yoji said...


en
Silvio Gesell (1862–1930). German merchant, theoretical economist, social activist, anarchist and founder of Freiwirtschaft. ~ Biography ~ Works on Wikisource
es
Silvio Gesell (1862–1930). Comerciante y economista alemán, iniciador de la moneda franca. ~ Biografía
fr
Silvio Gesell (1862–1930). Commerçant allemand, théoricien monétaire et initiateur de la monnaie franche. ~ Biographie ~ Œuvres sur Wikisource

Contents [hide]
Works
Deutsch
English translations
French translations
Works

Deutsch
Die Naturliche Wirtschaftsordnung (1916)
English translations
The Natural Economic Order (1929, revised 1958)
French translations
L’Ordre économique naturel (1916, traduction en 1948)

1:32 午後  
Blogger yoji said...

シルビオ・ゲゼルの「ロビンソン・クルーソー物語」   ゲゼル研究会
http://grsj.org/colum/colum/Robinson.html

ロビンソン 「なんですって!貨幣のうちに利子の成因があるというのでうか。そんな」ことはありえません。マルクスが貨幣と利子について述べているところを聞いてみてください」

「労働力は利子(剰余価値)の源泉である。貨幣を資本に転化させる利子は貨幣に起因することはありえない。貨幣が交換手段であることに間違いなければ、商品価格を支払い、商品を購入する以外のことをしはしない。貨幣がそのように変わらずにあり続けるならば、価値を付け加えることはない。それゆえ剰余価値(利子)は購入され、より高価で販売された商品に由来する。この変化は購入においても、販売においても発生しない。これらの行為においては、いずれも等価物が交換される。それゆえ、商品を購入して使用し、再び売却することによって、この変化が起こるということは依然、たんなる仮定として任意のものである(マルクス、『資本論』、第6章)」

訪問者 「この島で暮らし始めて、もうどれくらいになりますか」

ロビンソン 「30年です」

訪問者 「人間というのは、忘れないものですね。あなたはそんな価値論をいまだに引き合いにだします。ロビンソンさん、これは片づいてしまいました。彼の価値論は死に絶えたのです。それを主張するひとなどもはや誰一人もいませんよ」

ロビンソン 「なんですって。利子に関するマルクスの理論が死に絶えたとおっしゃるんですか。そんなことはありえません。たとえ、もはや誰ひとりとしてそう主張する者がいなくても、私はそれを主張します」

訪問者 「それなら、言葉だけではなく、行為によっても主張するがよいでしょう。そうしたいのなら、私と対立することになりますね。私は、ただいま締結した商取引から身を引きましょう。あなたはここに蓄えを持っています。その蓄えは、その性格と用途からその本当の形態であるとみなされるもの、つまり一般に「資本」と呼ばれるものです。私にはあなたの品物が必要ですが、あなたは資本家のように私に対立しようとします。いま、私はあなたに対峙していますが、労働者が資本家にそんなにもあからさまに立ち向かったことはありません。私たちの対立関係のように、資本の所有者と資本を必要とする者との関係が、こんなにも踏みにじられるとは。私から利子をとることができるかどうか、さあ、試してごらんなさい。それとも、もう一度初めから商取引を始めますか」

ロビンソン 「いや、あきらめます。ネズミや衣魚、錆が私の資本家的精力を殺いでしまいました。でも、あなたはこのことをどう説明するというのですか」

訪問者 「説明するのは簡単です。あなたはたったいま私に無利子で貸してくれましたね。しかし、この島に貨幣経済が成立しているとしましょう。その場合、遭難者である私が貸し付けを必要としているとすると、必要としている物を購入するために資金供給者に頼み込む必要がでてきます。資金提供者はネズミや衣魚、錆、火災や屋根の損傷に苦しめられることはありません。ですからあなたとの場合のようには対立しないでしょう。物品の所有に結びついている損失を考えてください。そこでは犬があなたの、そして私の鹿皮を引きずっていっていってしまいます。犬が運んでいってしまうのは犬が保管しているも同然です。どのような配慮も、そしてわたしがあなたを納得させた十分な証明も、資金提供者にとっては関係のないことです。私が利子の支払いを拒んでも、あなたは皮の衣服が入った木箱を閉じはしませんでした。資本の性格があなたをさらなる交渉へと向かわせたのです。しかしです。貨幣資本家は私が利子を支払わないといえば、すげなく私を追い払ってしまうでしょう。私には貨幣そのものが必要だったのではありません。その皮の衣服が必要だったのです。皮の衣服をあなたは無利子で貸し与えてくれます。なのにです。私はそのために貨幣に利子を支払わねばならないんです!

ロビンソン 「そのように利子の原因が貨幣のうちに求められるなら、マルクスは間違っていたのでしょうか。マルクスはどこかでこう述べていましたね。 『本来の商業資本において、G-W-G(貨幣-商品-増殖した貨幣)形態、より高く売るために購入することが最も純粋に現れる。他方、あらゆる資本の運動は流通の局面の内部で起こる。しかし流通そのものから資本の貨幣への転化を説明することは不可能である。そこで等価物が交換されるや否や、商業資本は不可能であるようにみえる。だからこのことは購入や売却をする商品生産者たちから、それらの間に割って入る商人が二重にだまし取ることからだけ導きだされる。商業資本の換価が商品生産者をたんに詐欺にかけるということから説明されるべきでないとするなら、そこには多くの中間項が必要である』(資本論、第一巻)

訪問者 「ここでもマルクスは完全に間違ってますね。国民経済学の重要な核心である貨幣について思い違いをしているから、彼はいたるところで誤りを犯しているに違いありません。マルクスは、また、あらゆる彼の信奉者も同様ですが、貨幣の本質をその考察の範囲から除外するという誤りを犯しているのです。

ロビンソン 「このことは、貸付についての私たちの交渉が実証してくれましたね。貨幣はマルクスによれば交換手段にすぎませんが、貨幣は単なる「購入した商品の価格を支払う」ということ以上であると思われるような働きをしているんですね。利子を支払おうとしないとき、商品(資本)の所有者を苦しめる憂慮も知らないで、貸付を受ける受取人の鼻先で銀行員が金庫をぴしゃりと閉めることは、商品を超えた貨幣それ自体がもつ権力に負っているのですね。そこに商品の弱点があったのですね」

訪問者 「ネズミや衣魚や錆が、なんという証明力をもっていることでしょう」

(ロビンソン物語、終わり)

6:39 午後  
Blogger yoji said...

地域金融に融資を義務付ける
地域再投資法CRAも必須

3:51 午前  
Blogger yoji said...

2015
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151203-00000115-mai-bus_all
<欧州中銀>追加緩和 デフレ回避、マイナス金利拡大
毎日新聞 12月3日(木)21時51分配信

 【ロンドン坂井隆之】欧州中央銀行(ECB)は3日、定例理事会を開き、追加の金融緩和を決定した。国債などを市場から買い取ってお金を供給する量的緩和政策の期間を少なくとも半年延長する。また、民間銀行が中央銀行に預けるお金に課す手数料率(マイナス金利)を現行の0.2%から0.3%に引き上げる。経済の停滞で物価がなかなか上がらないデフレ不況を回避するため、追加緩和で景気押し上げを図る。

 量的緩和の実施期間は2016年9月までとしていたが、17年3月以降まで延長し、供給するお金の総額を拡大する。金利の低下などを通じて景気を活性化する狙い。国債などの毎月の購入額は600億ユーロ(約7兆8000億円)に据え置いたが、地方政府が発行する債券なども買い取り対象に加え、量的緩和が円滑に続けられるようにする。

 また、マイナス金利は、民間銀行が貸出先のないお金を中央銀行に預けることに手数料という「ペナルティー」を課すことで、銀行が資金を引き出して企業への貸し出しなどに回すことを促す狙いがある。手数料率を引き上げることで、民間銀行の負担がより重くなり、さらなる貸し出し増加などの効果が見込まれる。

 ECBのドラギ総裁は理事会後の記者会見で「適切な金融緩和を継続するため、あらゆる手段を用いる」と述べた。

 ECBは昨年、政策金利を過去最低の0.05%に引き下げるとともに、主要中銀では初めてマイナス金利も導入。今年3月からは量的緩和政策を開始した。だが、ユーロ圏の11月の物価上昇率は前年同月比0.1%にとどまり、ECBが物価安定の目標としている「2%未満でその近辺」を大幅に下回る状態が続いている。さらに、11月発生したパリの同時多発テロによる観光や消費への悪影響も懸念されている。

2:08 午後  
Blogger yoji said...

フィッシャーの交換方程式は、次の式で表される。

MV=PT


ここで

M : 貨幣量
V : 貨幣の取引流通速度
P : 物価
T : 1期間における財・サービスの取引量
である。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フィッシャーの交換方程式


1:57 午前  
Blogger yoji said...

cGRSJNewsc
89号
ゲゼルのIVA(国際通貨協会)とは?


公正な国際的決済通貨とシステムを抜きに進められた世界の自由化は覇権国のヘゲモニーによって推進された資本主義のグローバル化であり、そのネオリベラルな野蛮なさまは世界中の人々が経験してきた。

しかし公正な国際通貨システムとはなにか。ゲゼルの答えは国際通貨協会(IVA)によるIVAノートの創出であるが、それは世界の諸国民の平和を創りだそうとするものであった。だが実現の可能性はあるのか。たとえそれがゼロ%であっても、その願いと提案の中身はみて置かねばならんなあ。

「人種や言語、宗教、政体等々をもってある国家を他の国家から区別することは決してできない。人生は幾度もいくどもこうした区別するものによってよろめきながら進む。しかし、これまで人類を襲ってきた関税が創りだした傷は永遠に引き裂かれて化膿し、また新たな繰り返される関税法によって引き裂かれる。・・・国際通貨協会(IVA)のための闘い、それは世界的な自由貿易にとって唯一効果的な手段であり、国際理解と諸国民の平和のための闘いも含まれる。そうしてそれが子どもたちが集合墓のうちに埋葬されることを確かなものとするのだ。」(シルビオ・ゲゼル)
Silvio Gesell, Internatianale Valuta-Assaziation (1920), in: Band 12, S. 1504-153, und ders.,Reparationsbank und IVA-Note (1929), in: Band 17, S. 197.)

6:28 午前  
Blogger yoji said...

【株式】超高速取引は「公平性を欠く」 米で制限機運 株価乱高下の一因と指摘も [無断転載禁止]©2ch.net
1 :
海江田三郎 ★
2016/03/14(月) 14:32:27.10 ID:CAP_USER
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM10H5R_U6A310C1EAF000/

 【シリコンバレー=兼松雄一郎】米国の株式市場を席巻する「超高速取引」に網をかけようという機運が高まってきた。
超高速取引は独自のシステムで一般投資家より一瞬早く得た情報で利ざやを稼いでおり「公平性を欠く」との批判が絶えない。
超高速取引を技術的に制限する新興の証券取引所が台頭し、ウォール街の議論は白熱している。

 米国では超高速取引による売買が増え、全体の約半分を占める。この流れに「待った」をかけるの…

1:29 午後  
Blogger yoji said...

最大の独占は貨幣の発行権の独占だ
ただしハイエクはシステムを理解していない
理解していたのはゲゼルだ
ケインズの一般理論#23はゲゼルに触れていて、
一般理論はこの#23だけで後世に残る
あとはカレツキの方が的確に書いている

簡単に言えば商品は摩滅するが貨幣は摩滅しない
ここに最大の非対称性がある
インフレ待望論が滑稽なのはこの本質を理解していないからだ

マンデルでさえ3つくらいに世界の通貨が統合されればいいと思っている
わかっているのゲゼルだけだ

6:27 午前  
Blogger yoji said...

CiNii 論文 - 翻訳 シルビオ・ゲゼル著『貨幣の国営化 : 貨幣改革のための続編第二部』(1892年)(上) (八林秀一教授追悼号)
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005355007
CiNii 論文 - 翻訳 シルビオ・ゲゼル著『貨幣の国営化 : 貨幣改革のための続編第二部』(1892年)(下)
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005463623

3:42 午前  
Blogger yoji said...

アレはゲゼルに言及している。OLG創始にゲゼルの影響がある。
ワルラス寄りだがプルードンにも触れている。
アレを調べるうちに、ゲゼルの減価マネーも行動経済学のラインで考えられると思った。
モーリス・アレ『貨幣改革と資本課税』より (ゲゼル研究会)
L'Impôt sur le capital et la réforme monétaire (1976).p.61~
http://grsj.org/colum/colum/alles.htm
 大多数の理論は名目利子率がつねに正であることを説明するために提起されてき た。いちばんよく知られているのはマルクス主義者の搾取の理論、資本の生産性の理 論、ベームバベルクの打歩の理論であるが・・・少なくともこれ以外に15種類の理 論が存在する・・・あるものはまったく粗雑なものであり、別のものは限られた概念 に基づいている。それ以外の ものも不完全であり、これらのどれひとつも満足でき るものではない。
 実際、私的所有に基づく市場経済において、いつの時代、どの場所でも、つねに正 の名目利子率が永続的にかつ普遍的に存在することは二つの状況に負っていることを 示しうる。一つは、土地の私有であり、もう一つは貨幣に必然的な正の流動性プレミ アムである。後者はシルビオ・ゲゼルとケインズ、それに私自身が発展させたものだ が、1947年(Maurice Allais, Economie et interet*)に私が示したようにゲゼルが本質的な役割を果たしている。
 土地の私有と貨幣の存在はつねに正の利子率の存在と必然的に結びついている。し かも他の構造上の諸条件がどんなものであろうとも、またとりわけ貯蓄性向がいかよ うであろうとも、そうである。土地と貨幣の私的領有が与件として与えられると、個 人の願いや国家の準備する政策に由来する名目利子率を無効とするような傾向をもつ どのような努力も完全に空しいものでしかなくなってしまう。



経済と利子
1947年(Maurice Allais, Economie et interet)
は未邦訳

5:36 午後  
Blogger yoji said...

ゲゼルが唯一、起成原因としての通貨の定義に成功した

7:59 午前  
Blogger yoji said...

http://www.a-jrc.jp/pdf/ajj/069_090_yuki.pdf
結城剛志 S・ゲゼルの資本理論 7/22 75頁

マルクス搾取理論の誤りはその理論的前提の誤りでもある。ゲゼルによれば、マルクスはいくつ かの
「命題を無批判的に正しいものとみなしている」(同上書*、263頁)。その命題とは、第1に 「労働力は
ひとつの商品である」という〈労働力商品命題〉である。第2に、現行の「貨幣は商品の完全な等価物」であり、単なる交換
手段以上のなにものでもないという〈等価交換命題〉である。 このようなマルクスの想定にプルードン批判の意図を読み
とったゲゼルは、マルクスがプルードン を批判したときと同じ理論的な舞台において、今度はゲゼルが
マルクスを批判するのである(シュ ヴァルツ[1951]10頁)。プルードンが貨幣権力によってなされる流通
過程での搾取を指摘し、流 通過程での等価交換を実現すれば搾取を廃絶できると唱えていたことにたいし
て、マルクスは流通過程での等価交換が維持された条件のもとでも生産過程での搾取が可能であることを
証明してプル ードンを批判した。ゲゼルはこのマルクスの見解に反批判し、流通過程において等価交換が
なされるという条件は前提しえず、それゆえに、搾取の原因が流通過程での不等価交換を可能とする貨幣
権力にあると改めて提示している。このゲゼルの問題設定は、マルクスとプルードンの論争問題を 再燃さ
せるものであるといえよう。


ゲゼル『搾取とその原因、そしてそれとの闘争』1922年、未邦訳

5:50 午前  
Blogger yoji said...

ケインズ一般理論#23岩波文庫下
 
…その勢力基盤は今日では合衆国にあり、アカデミズムの経済学者ではただひとり、*アーヴィング・フィッシャー教授のみが、運動の意義を認めている。
 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の全にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てることにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。
(1) 土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

4:32 午前  
Blogger yoji said...

http://www.a-jrc.jp/pdf/ajj/069_090_yuki.pdf
結城剛志 S・ゲゼルの資本理論 7/22 75頁

マルクス搾取理論の誤りはその理論的前提の誤りでもある。ゲゼルによれば、マルクスはいくつ かの
「命題を無批判的に正しいものとみなしている」(同上書*、263頁)。その命題とは、第1に 「労働力は
ひとつの商品である」という〈労働力商品命題〉である。第2に、現行の「貨幣は商品の完全な等価物」であり、単なる交換
手段以上のなにものでもないという〈等価交換命題〉である。 このようなマルクスの想定にプルードン批判の意図を読み
とったゲゼルは、マルクスがプルードン を批判したときと同じ理論的な舞台において、今度はゲゼルが
マルクスを批判するのである(シュ ヴァルツ[1951]10頁)。プルードンが貨幣権力によってなされる流通
過程での搾取を指摘し、流 通過程での等価交換を実現すれば搾取を廃絶できると唱えていたことにたいし
て、マルクスは流通過程での等価交換が維持された条件のもとでも生産過程での搾取が可能であることを
証明してプルードンを批判した。ゲゼルはこのマルクスの見解に反批判し、流通過程において等価交換が
なされるという条件は前提しえず、それゆえに、搾取の原因が流通過程での不等価交換を可能とする貨幣
権力にあると改めて提示している。このゲゼルの問題設定は、マルクスとプルードンの論争問題を 再燃さ
せるものであるといえよう。


ゲゼル『搾取とその原因、そしてそれとの闘争』1922年、未邦訳

4:36 午前  
Blogger yoji said...

 彼の代表作の第一部は一九〇六年、スイスのレ・ゾー・ジュネヴィーで『労働全収益権の実現』という書名で刊行され、同じく第二部が一九一一年に『利子の新理論』という書名で、ベルリンで刊行された。二著を合わせた合本が戦時中(一九一六年)、『自由土地と自由貨幣による自然的経済秩序』として、ベルリンとスイスで出版され、生前、第六版まで版を重ねた。その英語版(フィリップ・パイ氏訳)が『自然的経済秩序』である。一九一九年四月、ゲゼルは短命に終わったバイエルンのソヴィエト内閣に大蔵大臣〔財務担当人民委員〕として入閣し、その後、〔共産党のクーデターによって内閣が崩壊し、このクーデターも失敗すると、ゲゼルは共産主義に左袒したかどで逮捕され〕軍法会議にかけられた〔が、無罪を勝ち取った〕。生涯最後の一〇年はベルリンとスイスで過ごし、宣伝普及活動に余生を費やした。ゲゼルは宗教的とも言える熱狂以前、*ヘンリー・ジョージが自分のまわりに集めていたあの熱狂だを自分に引き寄せ、世界中に何千人もの信徒をもつ教団の崇敬される預言者となった。一九二三年には、スイスおよびドイツの自由土地‐自由貨幣連盟、そして多くの国々の類似の組織がバーゼルで一堂に会し、第一回の国際会議が開かれた。一九三〇年に彼が世を去ると、この異様な熱狂ーーゲゼルの説くような教義はややもすればこのような熱狂を煽りやすいーーは他の(私の見るところ、あまりぱっとしない)預言者たちに向けられている。この運動のイギリスの指導者はビュチ博士であるが、出版物はテキサス州サン・アントニオから配布されているようだ。その勢力基盤は今日では合衆国にあり、アカデミズムの経済学者ではただひとり、*アーヴィング・フィッシャー教授のみが、運動の意義を認めている。

4:43 午前  
Blogger yoji said...


ケインズ一般理論23岩波文庫下

 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語
で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の
全篇にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・
ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く
副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てる
ことにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを
拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ
理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクス
よりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』
の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。
思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。

(1)土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

3:34 午前  
Blogger yoji said...


ケインズ一般理論#23岩波文庫下
 
 彼の代表作の第一部は一九〇六年、スイスのレ・ゾー・ジュネヴィーで『労働全収益権の実現』という書名で刊行され、同じく第二部が一九一一年に『利子の新理論』という書名で、ベルリンで刊行された。二著を合わせた合本が戦時中(一九一六年)、『自由土地と自由貨幣による自然的経済秩序』として、ベルリンとスイスで出版され、生前、第六版まで版を重ねた。その英語版(フィリップ・パイ氏訳)が『自然的経済秩序』である。一九一九年四月、ゲゼルは短命に終わったバイエルンのソヴィエト内閣に大蔵大臣〔財務担当人民委員〕として入閣し、その後、〔共産党のクーデターによって内閣が崩壊し、このクーデターも失敗すると、ゲゼルは共産主義に左袒したかどで逮捕され〕軍法会議にかけられた〔が、無罪を勝ち取った〕。生涯最後の一〇年はベルリンとスイスで過ごし、宣伝普及活動に余生を費やした。ゲゼルは宗教的とも言える熱狂以前、*ヘンリー・ジョージが自分のまわりに集めていたあの熱狂だを自分に引き寄せ、世界中に何千人もの信徒をもつ教団の崇敬される預言者となった。一九二三年には、スイスおよびドイツの自由土地‐自由貨幣連盟、そして多くの国々の類似の組織がバーゼルで一堂に会し、第一回の国際会議が開かれた。一九三〇年に彼が世を去ると、この異様な熱狂ーーゲゼルの説くような教義はややもすればこのような熱狂を煽りやすいーーは他の(私の見るところ、あまりぱっとしない)預言者たちに向けられている。この運動のイギリスの指導者はビュチ博士であるが、出版物はテキサス州サン・アントニオから配布されているようだ。その勢力基盤は今日では合衆国にあり、アカデミズムの経済学者ではただひとり、*アーヴィング・フィッシャー教授のみが、運動の意義を認めている。
 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の全篇にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てることにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。
(1) 土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

3:35 午前  
Blogger yoji said...


ケインズ一般理論#23岩波文庫下
 
…その勢力基盤は今日では合衆国にあり、アカデミズムの経済学者ではただひとり、*アーヴィング・フィッシャー教授のみが、運動の意義を認めている。
 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の全にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てることにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。
(1) 土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

4:31 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...

ケインズ一般理論#23岩波文庫下
 
 彼の代表作の第一部は一九〇六年、スイスのレ・ゾー・ジュネヴィーで『労働全収益権の実現』という書名で刊行され、同じく第二部が一九一一年に『利子の新理論』という書名で、ベルリンで刊行された。二著を合わせた合本が戦時中(一九一六年)、『自由土地と自由貨幣による自然的経済秩序』として、ベルリンとスイスで出版され、生前、第六版まで版を重ねた。その英語版(フィリップ・パイ氏訳)が『自然的経済秩序』である。一九一九年四月、ゲゼルは短命に終わったバイエルンのソヴィエト内閣に大蔵大臣〔財務担当人民委員〕として入閣し、その後、〔共産党のクーデターによって内閣が崩壊し、このクーデターも失敗すると、ゲゼルは共産主義に左袒したかどで逮捕され〕軍法会議にかけられた〔が、無罪を勝ち取った〕。生涯最後の一〇年はベルリンとスイスで過ごし、宣伝普及活動に余生を費やした。ゲゼルは宗教的とも言える熱狂以前、*ヘンリー・ジョージが自分のまわりに集めていたあの熱狂だを自分に引き寄せ、世界中に何千人もの信徒をもつ教団の崇敬される預言者となった。一九二三年には、スイスおよびドイツの自由土地‐自由貨幣連盟、そして多くの国々の類似の組織がバーゼルで一堂に会し、第一回の国際会議が開かれた。一九三〇年に彼が世を去ると、この異様な熱狂ーーゲゼルの説くような教義はややもすればこのような熱狂を煽りやすいーーは他の(私の見るところ、あまりぱっとしない)預言者たちに向けられている。この運動のイギリスの指導者はビュチ博士であるが、出版物はテキサス州サン・アントニオから配布されているようだ。その勢力基盤は今日では合衆国にあり、アカデミズムの経済学者ではただひとり、*アーヴィング・フィッシャー教授のみが、運動の意義を認めている。
 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の全篇にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てることにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。
(1) 土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

3:36 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...
…彼はこう論じている。実物資本の増加は貨幣‐利子率によって抑止されており、このブレーキが取り外されたら、現代の世界にあっては、実物資本は急激に増加し、即刻ではないにせよ、それほど時間が経過しないうちに、おそらくゼロの貨幣‐利子率が当たり前になるだろう。こうして、第一に必要なことは貨幣‐利子率を引き下げることであり、そのためには、と彼は指摘している、貨幣に他の非生産的な商品のストックと全く同様、持越費用を課すことである。ここに生まれたのがかの有名な「スタンプ付き」貨幣という処方箋である。彼の名は主としてこのスタンプ付き貨幣と結びつけて知られ、アーヴィング・フィッシャー教授もこれに賛辞を惜しまなかった。この提案によると、流通紙幣(流通紙幣だけでなく、他の貨幣、少なくともある形態の銀行貨幣にも、同様に適用する必要があることは言うまでもない)の価値を保持しようと思ったら、保険証の場合と同様に、毎月、郵便局で購入した印紙〔スタンプ〕を、紙幣に貼付しなければならない。もちろんこの印紙の料金はどこか適当な水準に設定すればいい。私の理論に従うなら、この料金はおおよそ、貨幣‐利子率(印紙料金は除く)と、完全雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差となるよう定めるべきである。ゲゼルが提案した実際の料金は週あたり一〇〇〇分の一、年換算で五・二パーセントであった。これは現在の状態では高すぎるが、数値をあれこれ変えていって、試行錯誤で妥当

9:55 午前  
Blogger yoji said...

(タイトルなし)





ケインズ一般理論23岩波文庫下より

 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語
で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の
全篇にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・
ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く
副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てる
ことにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを
拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ
理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクス
よりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』
の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。
思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。

(1)土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

…彼はこう論じている。実物資本の増加は貨幣‐利子率によって抑止されており、このブレーキ
が取り外されたら、現代の世界にあっては、実物資本は急激に増加し、即刻ではないにせよ、
それほど時間が経過しないうちに、おそらくゼロの貨幣‐利子率が当たり前になるだろう。
こうして、第一に必要なことは貨幣‐利子率を引き下げることであり、そのためには、と彼は
指摘している、貨幣に他の非生産的な商品のストックと全く同様、持越費用を課すことである。
ここに生まれたのがかの有名な「スタンプ付き」貨幣という処方箋である。彼の名は主として
このスタンプ付き貨幣と結びつけて知られ、アーヴィング・フィッシャー教授もこれに賛辞を
惜しまなかった。この提案によると、流通紙幣(流通紙幣だけでなく、他の貨幣、少なくとも
ある形態の銀行貨幣にも、同様に適用する必要があることは言うまでもない)の価値を保持
しようと思ったら、保険証の場合と同様に、毎月、郵便局で購入した印紙〔スタンプ〕を、
紙幣に貼付しなければならない。もちろんこの印紙の料金はどこか適当な水準に設定すれば
いい。私の理論に従うなら、この料金はおおよそ、貨幣‐利子率(印紙料金は除く)と、完全
雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差となるよう定めるべきである。…











ケインズ一般理論#23岩波文庫下
 
…その勢力基盤は今日では合衆国にあり、アカデミズムの経済学者ではただひとり、*アーヴィング・フィッシャー教授のみが、運動の意義を認めている。
 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の全にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てることにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。
(1) 土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

4:31 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...

ケインズ一般理論#23岩波文庫下
 
 彼の代表作の第一部は一九〇六年、スイスのレ・ゾー・ジュネヴィーで『労働全収益権の実現』という書名で刊行され、同じく第二部が一九一一年に『利子の新理論』という書名で、ベルリンで刊行された。二著を合わせた合本が戦時中(一九一六年)、『自由土地と自由貨幣による自然的経済秩序』として、ベルリンとスイスで出版され、生前、第六版まで版を重ねた。その英語版(フィリップ・パイ氏訳)が『自然的経済秩序』である。一九一九年四月、ゲゼルは短命に終わったバイエルンのソヴィエト内閣に大蔵大臣〔財務担当人民委員〕として入閣し、その後、〔共産党のクーデターによって内閣が崩壊し、このクーデターも失敗すると、ゲゼルは共産主義に左袒したかどで逮捕され〕軍法会議にかけられた〔が、無罪を勝ち取った〕。生涯最後の一〇年はベルリンとスイスで過ごし、宣伝普及活動に余生を費やした。ゲゼルは宗教的とも言える熱狂以前、*ヘンリー・ジョージが自分のまわりに集めていたあの熱狂だを自分に引き寄せ、世界中に何千人もの信徒をもつ教団の崇敬される預言者となった。一九二三年には、スイスおよびドイツの自由土地‐自由貨幣連盟、そして多くの国々の類似の組織がバーゼルで一堂に会し、第一回の国際会議が開かれた。一九三〇年に彼が世を去ると、この異様な熱狂ーーゲゼルの説くような教義はややもすればこのような熱狂を煽りやすいーーは他の(私の見るところ、あまりぱっとしない)預言者たちに向けられている。この運動のイギリスの指導者はビュチ博士であるが、出版物はテキサス州サン・アントニオから配布されているようだ。その勢力基盤は今日では合衆国にあり、アカデミズムの経済学者ではただひとり、*アーヴィング・フィッシャー教授のみが、運動の意義を認めている。
 信徒たちがまとわせた預言者的衣裳にもかかわらず、ゲゼルの主著は醒めた科学的言語で書かれている。というと、科学者の抑制のきいた書き方を想像するかもしれないが、本書の全篇にみなぎっているのは、むしろ熱烈で感動的な社会正義への使命感である。ヘンリー・ジョージの役回りは疑いもなく運動に力を与えた重要な源泉ではあるが、しかしそれは全く副次的な性格のものである。この書物全体の目的は反マルクス主義の社会主義を打ち立てることにあると言っていいかもしれない。それは、古典派の仮説を受容する代わりにそれらを拒絶し、競争を廃棄する代わりにそれに足枷をはめようとする点、マルクスとは似ても似つかぬ理論的基盤の上に築き上げられた、自由放任に対する反動である。将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾なく発揮されているのがわかるだろう。思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。
(1) 土地の国有化にさいして補償金の支払を勧奨している点で、ゲゼルはジョージとは異なっている。

3:36 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...
…彼はこう論じている。実物資本の増加は貨幣‐利子率によって抑止されており、このブレーキが取り外されたら、現代の世界にあっては、実物資本は急激に増加し、即刻ではないにせよ、それほど時間が経過しないうちに、おそらくゼロの貨幣‐利子率が当たり前になるだろう。こうして、第一に必要なことは貨幣‐利子率を引き下げることであり、そのためには、と彼は指摘している、貨幣に他の非生産的な商品のストックと全く同様、持越費用を課すことである。ここに生まれたのがかの有名な「スタンプ付き」貨幣という処方箋である。彼の名は主としてこのスタンプ付き貨幣と結びつけて知られ、アーヴィング・フィッシャー教授もこれに賛辞を惜しまなかった。この提案によると、流通紙幣(流通紙幣だけでなく、他の貨幣、少なくともある形態の銀行貨幣にも、同様に適用する必要があることは言うまでもない)の価値を保持しようと思ったら、保険証の場合と同様に、毎月、郵便局で購入した印紙〔スタンプ〕を、紙幣に貼付しなければならない。もちろんこの印紙の料金はどこか適当な水準に設定すればいい。私の理論に従うなら、この料金はおおよそ、貨幣‐利子率(印紙料金は除く)と、完全雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差となるよう定めるべきである。ゲゼルが提案した実際の料金は週あたり一〇〇〇分の一、年換算で五・二パーセントであった。これは現在の状態では高すぎるが、数値をあれこれ変えていって、試行錯誤で妥当

9:58 午前  
Blogger yoji said...


以下、ケインズ一般理論23岩波文庫下より

…将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう
私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾
なく発揮されているのがわかるだろう。
思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。

…彼はこう論じている。実物資本の増加は貨幣‐利子率によって抑止されており、このブレーキ
が取り外されたら、現代の世界にあっては、実物資本は急激に増加し、即刻ではないにせよ、
それほど時間が経過しないうちに、おそらくゼロの貨幣‐利子率が当たり前になるだろう。
こうして、第一に必要なことは貨幣‐利子率を引き下げることであり、そのためには、と彼は
指摘している、貨幣に他の非生産的な商品のストックと全く同様、持越費用を課すことである。
ここに生まれたのがかの有名な「スタンプ付き」貨幣という処方箋である。彼の名は主として
このスタンプ付き貨幣と結びつけて知られ、アーヴィング・フィッシャー教授もこれに賛辞を
惜しまなかった。この提案によると、流通紙幣(流通紙幣だけでなく、他の貨幣、少なくとも
ある形態の銀行貨幣にも、同様に適用する必要があることは言うまでもない)の価値を保持
しようと思ったら、保険証の場合と同様に、毎月、郵便局で購入した印紙〔スタンプ〕を、
紙幣に貼付しなければならない。もちろんこの印紙の料金はどこか適当な水準に設定すれば
いい。私の理論に従うなら、この料金はおおよそ、貨幣‐利子率(印紙料金は除く)と、完全
雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差となるよう定めるべきである。…

10:00 午前  
Blogger yoji said...


以下、ケインズ一般理論#23:6岩波文庫下より

…将来、人々は、マルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう、そう
私は信じている。『自然的経済秩序』の序文を読めば、そこには彼の道徳的資質が遺憾
なく発揮されているのがわかるだろう。
思うに、彼のマルクス主義への回答はこの序文に沿ったものとなるはずである。

…彼はこう論じている。実物資本の増加は貨幣‐利子率によって抑止されており、このブレーキ
が取り外されたら、現代の世界にあっては、実物資本は急激に増加し、即刻ではないにせよ、
それほど時間が経過しないうちに、おそらくゼロの貨幣‐利子率が当たり前になるだろう。
こうして、第一に必要なことは貨幣‐利子率を引き下げることであり、そのためには、と彼は
指摘している、貨幣に他の非生産的な商品のストックと全く同様、持越費用を課すことである。
ここに生まれたのがかの有名な「スタンプ付き」貨幣という処方箋である。彼の名は主として
このスタンプ付き貨幣と結びつけて知られ、アーヴィング・フィッシャー教授もこれに賛辞を
惜しまなかった。この提案によると、流通紙幣(流通紙幣だけでなく、他の貨幣、少なくとも
ある形態の銀行貨幣にも、同様に適用する必要があることは言うまでもない)の価値を保持
しようと思ったら、保険証の場合と同様に、毎月、郵便局で購入した印紙〔スタンプ〕を、
紙幣に貼付しなければならない。もちろんこの印紙の料金はどこか適当な水準に設定すれば
いい。私の理論に従うなら、この料金はおおよそ、貨幣‐利子率(印紙料金は除く)と、完全
雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差となるよう定めるべきである。…

6:56 午後  
Blogger yoji said...

バンコール - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB
バンコール(bancor)は、1940年から1942年にジョン・メイナード・ケインズとエルンスト・フリー
ドリッヒ・シューマッハー☆(『スモールイズビューティフル』で有名)が提案した超国家的な通
貨のことを言う。第二次世界大戦後に世界経済を安定させるため、英国がブレトン・ウッズ
会議でバンコールの導入を公式提案したが、アメリカ合衆国の合意をとりつけることができ
ず、実現には至らなかった。この会議では最終的に、バンコールではなく、世界銀行とIMF
によって管理された制度において、物理的な金(きん)と結び付けられる固定為替相場制(
金本位制)が採用された。そして、金との兌換性を維持した米ドルを基軸通貨とするブレト
ン・ウッズ体制は1971年のニクソンショックまで続くことになる。一部、IMFのSDR(特別引
出権)が、バンコールの機能を継承されているという考え方もある。

http://www.kanekashi.com/blog/2012/02/001819.html
…ゲゼルは世界通貨の提案(『自然的経済秩序』4-7 世界通貨同盟)まで行い、ケインズ
のブレトン・ウッズ会議に際して提案した世界通貨(バンコール)はこのゲゼルの考え方
に基づいていました。
http://1.bp.blogspot.com/-Q6ag7KSaTgI/TulW5cug6OI/AAAAAAAAEns/owmf9jPOXqw/s1600/a0024841_8563499.jpg

11:05 午後  
Blogger yoji said...

国連関連のトリビア

バンコール - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB
バンコール(bancor)は、1940年から1942年にジョン・メイナード・ケインズとエルンスト・フリー
ドリッヒ・シューマッハー☆(『スモールイズビューティフル』で有名)が提案した超国家的な通
貨のことを言う。第二次世界大戦後に世界経済を安定させるため、英国がブレトン・ウッズ
会議でバンコールの導入を公式提案したが、アメリカ合衆国の合意をとりつけることができ
ず、実現には至らなかった。この会議では最終的に、バンコールではなく、世界銀行とIMF
によって管理された制度において、物理的な金(きん)と結び付けられる固定為替相場制(
金本位制)が採用された。そして、金との兌換性を維持した米ドルを基軸通貨とするブレト
ン・ウッズ体制は1971年のニクソンショックまで続くことになる。一部、IMFのSDR(特別引
出権)が、バンコールの機能を継承されているという考え方もある。

http://www.kanekashi.com/blog/2012/02/001819.html
…ゲゼルは世界通貨の提案(『自然的経済秩序』4-7 世界通貨同盟)まで行い、ケインズ
のブレトン・ウッズ会議に際して提案した世界通貨(バンコール)はこのゲゼルの考え方
に基づいていました。
http://1.bp.blogspot.com/-Q6ag7KSaTgI/TulW5cug6OI/AAAAAAAAEns/owmf9jPOXqw/s1600/a0024841_8563499.jpg

ちなみにゲゼルの世界通貨案の名前はEVA(エヴァ)
The International Valuta Association. (Iva).

2:52 午前  
Blogger yoji said...

バンコールはLETS通帳式。イヴァ(ドイツ語読みでエヴァ)は紙幣式。
ケインズは貨幣論1930年ですでに案を述べている。

4.8. Der Weltwährungsverein (Internationale Valuta-Assoziation) :: pavitro.net
http://www.pavitro.net/nwo/gesell-nwo/freigeld/kap-4-8.html
4.8. Der Weltwährungsverein (Internationale Valuta-Assoziation ...
www.pavitro.net/nwo/gesell-nwo/freigeld/kap-4-8.html
Weltwährungsverein. International valuta association (Iva). - Union universal de cambio. 1. In den Staaten, die sich dem Weltwährungsverein (der Internationalen ValutaAssociation ;,Iva") anschließen wollen, wird als Währungseinheit die "Iva" ...



Free Money
http://www.utopie.it/pubblicazioni/gesell/free_money.htm
If this international currency policy, undertaken in the interest of the Iva note, leads to an appreciable and lasting discrepancy with currency stabilisation, an international investigation is instituted by the Iva office to discover the cause of the disturbance and to issue to all the countries of the Association the instructions necessary for its elimination.

Figure 7. Stabilisation of the international Exchanges by means of international (Iva) notes.

The upper, lightly shaded part of the reservoirs represents national notes; the darker shading international notes.



ゲゼルの国際通貨同盟案
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/L2/220902.htm
3736.ゲゼルの国際通貨同盟案



ゲゼルの国際通貨同盟案 From: Eiichi Morino ケインズの国際清算同盟案はよく知られている。じゃあ、ゲゼル案はどんなもの なの?
それはInternational Valuta association 頭字を採ってIVAと呼ばれて います。 非常にシンプルなものですが、ドイツが返済不可能なゴールドマルク建て賠償義 務を負わされ、いずれドイツ産業は復活するとみた投機筋が紙幣マルクを買い持 ちしていたのが、ハーフェンシュタインの通貨拡張がインフレを生み、投機筋が 1923年(の6月だったかな)、最終的に匙をなげ、全面的なマルク売りポジ ションに殺到して史上希なるハイパーインフレに突入した時代、金本位による苛 烈なインフレとデフレによる景気調節の時代、ありうべき国際経済の受容可能な シンプルな枠組みの提案といえるものです。 物価水準安定化のための貨幣量管理プラス手形貸付による融資の国際的構想プラ ス、ケインズ案のバンコールのような独自な国際決済通貨イヴァの創造というと ころかな。こうした国際的枠組みのなかでの各国内国経済における内国通貨管理 (指数通貨や消滅貨幣など)との関連は後述。 ・・・
○ イヴァ加盟国は貨幣単位Ivaを採用する。 [M注記:貨幣呼称、単位を採用するとは、表券主義の伝統にたって代表貨幣がそ の通貨単位によることを意味する]
○ この新貨幣単位は、たとえばゴールドのようななんらかの物質に依存する静 態的なものではなく、ダイナミックな通貨政策に基づく。つまり、貨幣・金融政 策によって常にその価値が維持されるものだ。
○ Iva採用国は、安定通貨のキホンたるテオフィール・クリステン理論( 絶対通貨本位)を目標とした通貨・金融政策を実行する。
○ この絶対的通貨本位のキホンにあるのは、安定した物価水準であり、 その統計整備を加盟国は同じ手法で行う。
○ この絶対的通貨本位をターゲットとした積極通貨政策は貨幣数量説 を基礎とする。 [M:注記:これを統計的な手法においても発展させたのが、I・フィッシャーの 『貨幣購買力』] つまり、一般物価水準に狂いが生じた場合は貨幣供給の増減により物価水準の現 状回復を図る。
○ Iva加盟国は内国貨幣制度は個々に固有のものであってよいが、上記の基本原 理を尊重する。
○ この共通基盤によって内国通貨政策が展開せられれば、貿易不均衡やこれに 起因する為替変動を除去しうる。
○ 人為によらざる原因による貿易不均衡はこれを許容する。
○ しかしこの不均衡を除去するために、特殊な国際的本位紙幣をIva 通貨同盟は発行し、加盟国間貿易決済に使用でき、輸出入当事国の貨幣 と同一相場で法定不換紙幣として受容されるものとする。
○ イヴァ本位紙幣はベルンにおかれるイヴァ局によって印刷製造される。
○ イヴァ紙幣の発行高は為替相場管理の目的に充てられる範囲とする。 たとえば内国紙幣流通残の20%。
○ イヴァ局は加盟各国に給付したイヴァ紙幣に相当する為替手形を受け取る。 この手形は、当該国が通貨政策のよろしきをえず、貿易差額の継続的逆調 となりイヴァ紙幣の払底を見るようなとき、プレミアム分を負担することでしか イヴァ紙幣を入手しえなくなったとき、その日から手形には利子が発生すること とする。 [M注記:一種の輸入赤字抑制効果ねらいかな]
○ イヴァ紙幣は少額額面で取引に好便なように発行される。その過不足は政府 に把握しやすく通貨政策展開に役立つ。
○ 加盟各国はイヴァ紙幣と自国紙幣を同一相場で流通させる方策を講じること が自国の利益につながるとして行動するようになる。
○ イヴァ通貨が輸出超過によって流入し続ける加盟国は自国通貨の 流通量を減じ、逆にイヴァ通貨が流出する場合は自国通貨比率を引き上げること になる。
○ イヴァ通貨の国際的通貨政策が安定通貨による絶対的本位から乖離 するときは加盟各国による原因究明と対策を協調してとる。
○ イヴァ通貨の管理費はイヴァ中央発行所が負担し
○ この管理費は、加盟国のイヴァ紙幣受領高に比例して負担される。
○ イヴァ通貨同盟加盟は欧州諸国にかぎらない。
○ 脱退は、イヴァ通貨受け入れの代わりに差し入れた手形を弁済すれば いつでも可能。
○ イヴァ通貨同盟の清算はイヴァ局の手形弁済が総て行われ、それに よって回収したイヴァ紙幣を廃棄するだけである。
==============================

3:16 午前  
Blogger yoji said...


貨幣数量方程式、ゲゼリアンの場合 From: Eiichi Morino 思い返すとずいぶん以前のことになりますが、マネタリストの議論が流行ってい たこともあり、本MLで貨幣数量方程式に関係する議論が盛り上がった記憶があり ます。まあMLではそう突っ込んだ話も無理なところもあり、それぞれが肩入れす る経済学説の信念に属するような次元で話は収まるということでしたでしょう か。 話は、MV=PTの左辺の問題で、通常のように貨幣の流通速度Vを一定とせず、消 滅貨幣の導入によってVが変わるような場合、Mの量が増えてインフレになるのと どこが違うかということであったように記憶しています。 簡単に言えば、たとえば年率5%のインフレと年率で5%減価する貨幣の仕組み とはどこが違うの?ということでもあります。 この問題はかなり解答を書くのがやっかいな問題で、90年代にフランスの極左 ケインジアン(笑)のミシェル・エルランに連絡がついたとき、彼がふっかけて きた問題でもあり、MLで話題が出たときはやれやれと思ったものでした。 しかし昨今、単純素朴なインフレターゲット論や右辺にあたる名目GDP(PT)の 伸びを期待する議論などが跋扈していて、ゲゼリアンはどうなのといわれそうで す。 MLの顔ぶれも様変わりしているでしょうから、こちらのサイドからみた貨幣数量 方程式をちょっと話題にすることにします。 この貨幣数量説の考えは古くからあり、我が国では三浦梅園にまで見出せます が、ゲゼリアンの場合は、ゲゼルの同志でバイエルン革命でも行動を共にした数 学者T・クリステンの仕事といえるでしょう。1916年版(初版)の『自然的 経済秩序』には末尾に、生産高や地代、賃金等の分配問題に関するクリステンの モデルが付録で掲載されているように、かなり両者の考えは共通していることを 予想させます。 当時のゲゼリアンが使っていた数量方程式は、クリステンの手になる下記のよう なものです。 G・U/W=P ここでGは貨幣量、Uは貨幣の流通速度、Wは商品供給、Pは物価で、それぞれを表 す独語の頭字を採っています。 誰でも知っていることは貨幣経済、信用経済を持つ市場経済では、価格が決定さ れるのは需要と供給によるということです。この需要は、その社会にどれだけ貨 幣があるか、つまり貨幣量によって表されます。同時にまた、ゲゼリアンの場合 はマネタリストと違って、U、つまり貨幣の流通速度によっても増減するとしま す。経験的にUを一定と扱いうるということと、需要の増減因子として貨幣の流 通速度を押さえることは区別されるべきですね。また現金を使わない取引があっ ても、その契約・履行は代表貨幣をもって実行されますので、G・Uの値を増加さ せます。 もしPの変動、つまり物価変動があるとするとあらゆる支払契約に影響します。 たとえば100円を1週間後に支払うという約束は、1週間のうちに物価が騰貴 し100円の購買力が落ちれば、その分実質的に減少します。また物価の変動は 景気や失業率、商品在庫の変動をもたらすと考えます。つまり、ゲゼリアンはP の変動があらゆる経済契約履行の基礎にある貨幣システムに大きな規定的力を有 していると考えました。そこで上記の式は右辺のPを決定する事情を左辺で与 え、左辺から右辺を読む格好になります。 Pの変動は変数Gからも貨幣の流通速度Uからも商品量Wからも起こりえます。 Pの騰貴はインフレ。下落はデフレ。 この変動は安定した経済システムの基礎たる貨幣システムに打撃を与えているこ とでもあります。それを回避するためには物価の安定をはかる必要があります が、そのためにはインフレ時の生産増、デフレ時の商品量削減が考えられます が、前者は常になしうるわけはなく、後者は失業と貧困をもたらすでしょう。 そこで、物価の安定は貨幣サイドから取り組まれねばならない。(この点ではマ ネタリストと一緒)。GとUをコントロールしなくちゃならない。(この点ではマ ネタリストと異なる。マネタリストはGの管理だけ)。 そこでこのGとUの管理の基本に何をおくかです。当時は金本位制でしたが、これ をとらず、多数の商品価格から計算された物価指数を採用する「絶対的通貨本 位」(クリステン)を主張。この考えはF・ソディも導入したし、I・フィッ シャーが発展させることになる(『安定通貨』)。 長くなるのでこのへんで一区切り。長文ご容赦。 ==============================
From: 田中 こんにちは 最近の森野様の投稿、非常に興味深く読ませて頂いております・・・ただ、私の頭で はなかなか理解が難しく・・・といったところがもどかしいです^^; >簡単に言えば、たとえば年率5%のインフレと年率で5%減価する貨幣の仕組みと はどこが違うの?ということでもあります。 以前から疑問に思っていました。 インタゲが可能なら、それで良いのではないのか・・・・と、 MV=PTというのは、完成した式だと思っていましたが、他にも考えうる要素があった のですね・・・知りませんでした(汗) また、減価する通貨を流通させる場合でも、自由土地とのセットでないと、本来の意 味をなさないのかなぁ 通貨だけが減価するのであれば、価値のあまり変わらない財、「土地」や「金 (gold)」などを買うことで財の退蔵が可能になってしまう また、政府通貨を減価通貨で云々・・・という話も巷にはありますが、為替の問題を どう取り扱うのか・・・・???とか
==============================
From: Eiichi Morino > 以前から疑問に思っていました。 > インタゲが可能なら、それで良いのではないのか・・・・と、 最近の勇ましい議論を吠え立てる方々も、ケインズの一般理論、 第21章、物価の理論を勉強なさったはずと思うんですがねえ。 再読してみると興味深いですね。 「欺瞞的な単純さ」(ケインズ)が跋扈していますから。

3:17 午前  
Blogger yoji said...


ケインズの超国家通貨案バンコールはゲゼルのIVAが元ネタだ
IVAは国家間の通帳式地域通貨LETSと言える
https://i.imgur.com/J4Ueug9.jpg
ゲゼルの減価式マネーの場合(https://i.imgur.com/k4ybhRj.jpg)と違い実物の紙幣はない

自分の地域でLETSに親しんでいる政治家だけが将来の国連で
バンコールの意義を理解出来る

ミクロコスモスとマクロコスモスが一致する

基軸通貨の問題はどれかが覇権を取れば終わるわけではない
バンコールが採用されない限り永遠に終わらない
今のSDRでは代用出来ない

6:39 午後  
Blogger yoji said...

今年中に以下が発売されるはず…

スタンプ通貨 単行本(ソフトカバー) 2017(原著1933年)
アーヴィング・フィッシャー (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/490751123X/
出版社: 土曜社

参考:
http://www.wsk.or.jp/work/b/h14-b-01/02.html
1930年代の世界恐慌から抜け出すことから地域通貨が各国で盛んに生まれていった。
特にスタンプ通貨が、米国で盛んに実施されていた。当時エール 大学教授であったアー
ヴィング・フィッシャーはオーストラリアのヴェルグルの労働証明書について調査し、不況
脱出のためにはヴェルグルモデルが必要と考 え、スタンプ通貨の理論的な支柱となった。
米国で使用された数千の地域限定通貨を網羅したカタログも出版されたという。
1933年2月にスタンプ通貨の法案化の動きもでてきて、フィッシャー教授は当時の財務次官
ディーン・アチソンと何度も会談し行政からの支援を取り 付けようとした。スタンプ通貨こそ
大恐慌から脱出できる唯一の手段であることを説いた。これを聞いたアチソンは、当時著名
な経済学者ラッセル・スプラーク に助言を求めた。彼の意見も「大恐慌から脱出できるであ
ろう」というものであったが、「非中央集権化する影響があるため、大統領と協議した方がよ
い」と進 言した。
ルーズベルト大統領は、金融体制再建公社や連邦政府による大規模な雇用創出プログラム
などにより中央集権的な解決策を発表していたため(ニューディール政策)、大統領令によっ
て「緊急通貨」を禁止した。

_______

ゲゼルのもう一つの超国家通貨案はケインズがバンコールという名前でやろうとした…
こちらは邦訳資料、紹介がかなりある

9:31 午前  
Blogger yoji said...

シルビオ・ゲゼル研究室 代表作「自然的経済秩序」1-0
http://www3.plala.or.jp/mig/gesell/nwo1-0-jp.html(リンク切れ)

プルードンが社会主義者に50年以上前に明らかにした、不断の重労働で資本家をうまく
攻撃でき放逐できるという方策は、今日当時よりも理解されていない。プルードンは
完全に忘れ去られてこそいないものの、誰も彼をきちんと理解していない。そうでなけれ
ば、資本家はいなくなっていたことだろう。プルードンの方法論(交換銀行)が間違って
いたので、彼の理論は全体が信用されなくなったというのが、決してプルードンがきちんと
理解されなかった理由なのだろう。きちんと理解したことを実践せず、失敗のために尻込み
してしまったのだ。

なぜマルクスの資本理論がプルードンの学説を追い出せ、社会主義を独裁制にできたの
だろうか。どうしてマルクスと彼の理論が世界のあらゆる新聞で語られるのか。マルク
ス主義の絶望とそのための無害性だという人がいる。ちょうど資本家がキリスト教の教
義を恐れないように、資本家は彼の理論を恐れない。むしろ、マルクスやキリストにつ
いておおっぴらに話すのは資本家のためになる。マルクスは資本家を決して破壊できな
いが、それは彼が資本の性質を誤解しているからだ。しかし、プルードンに注意しよう。
彼は徹底的に無視するに限る。妨害や擾乱、または中断なしに労働者が働ければ、資本
家は資本の供給過剰(商品の生産過剰と混乱しないように)ですぐに窒息するという彼
の主張は正当なものなので、彼は危険人物である。直ちに実行できるため、資本家の攻
撃のためのプルードンの提案は危険なものである。マルクスのプログラムは最新の機械
と道具を備えた現代の訓練された労働者の莫大な生産能力について語っている。マルク
スはこの莫大な生産能力で何も始められない。プルードンの手にかかるとこれは資本家
に対する武器となる。そのためプルードンを忘れてもらえるように、マルクスを喧伝せ
よ、と。

9:39 午前  
Blogger yoji said...


翁金利で参考文献に挙げられていた
珍しく真面目にゲゼルが言及されている

https://www.amazon.co.jp/新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割-一橋大学経済研究叢書-渡辺-努/dp/4000097288
新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割 (一橋大学経済研究叢書) 単行本 – 2004/2/20
渡辺 努 (著), 岩村 充 (著)


新しい 物価理論 物価水準の財政理論と金融政策の役割
叢書名   一橋大学経済研究叢書  ≪再検索≫
著者名等  渡辺努/著  ≪再検索≫
著者名等  岩村充/著  ≪再検索≫
著者等紹介 【渡辺】1959年生まれ。82年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。99年一橋大学経済研究所助教授、2002年同教授。専攻はマクロ経済学、国際金融論。
著者等紹介 【岩村】1950年生まれ。74年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。98年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専攻は金融論、情報社会論。著書に「入門企業金融論」「銀行の経営革新」「サイバーエコノミー」「企業金融の理論と法」。
出版者   岩波書店
出版年   2004.2
大きさ等  21cm 244p
NDC分類 337.81
件名    物価  ≪再検索≫
件名    金融政策  ≪再検索≫
要旨    一九九〇年代後半の新興市場における通貨危機とインフレーションの関係を明らかにして脚光を浴びた「物価水準の財政理論(FTPL)」は、物価水準と財政との関係に注目する新しい考え方である。本書は、この理論をデフレーション下の日本経済の分析に応用し、管理通貨制における政府と中央銀行の物価に対する役割を考察する。
目次   
第1章 誰が貨幣価値を支えているのか(金本位制の世界;FTPL―物価水準の財政理論 ほか);
第2章 FTPLの道具箱(財政と貨幣価値のリンク;最小限のモデル ほか);
第3章 ゼロ金利下の政策コミットメント(1)(日本銀行のゼロ金利政策;ゼロ金利制約に関する研究 ほか);
第4章 ゼロ金利下の政策コミットメント(2)(流動性の罠と財政コミットメント;物価水準の決定モデル ほか);
第5章 代替的な制度(ゲゼル型貨幣;リカーディアンの政府)

内容    物価水準を財政状況から解明する「物価水準の財政理論」という枠組みを、デフレーション下の日本経済の分析に援用し、管理通貨制における政府と中央銀行の物価決定に果たす役割を、新しい分析方法を用いて考察する。
ISBN等 4-00-009728-8

8:26 午後  
Blogger yoji said...



最近の経済学者のなかで岩村充は珍しくゲゼルを真面目に取り上げている。

iwamura mitsuru profile
http://www.f.waseda.jp/iwamuram/profile.htm

以下が研究書レベルでゲゼルが言及された貴重な例。

新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割 (一橋大学経済研究叢書) – 2004/2/20
渡辺 努 (著), 岩村 充 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4000097288
上記書籍は翁邦雄『金利と経済』2017でも参照されていた。
ただし入手困難なので、各種電子書籍版のある以下がオススメ。



岩村充 『中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来―』 新潮社 2016
http://www.shinchosha.co.jp/book/603782/

中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来―
岩村充/著
1,512円(税込)
発売日:2016/03/25
日本銀行の金融政策はなぜ効かなくなったのか? 仮想通貨はなぜお金として機能するようになったのか? 「金利付き貨幣」の出現は、経済の仕組みをどう変えるのか? 日銀を飛び出した異能の経済学者が、「貨幣発行独占」崩壊後の新しい通貨システムを洞察する。マイナス成長がもたらす大格差時代を生き抜くための必読書。

はじめに
第一章 協調の風景――良いが悪いに、悪いが良いに
一 協調か競争か
なぜ協調なのだろう/かつてハイエクがいた/固定相場制から変動相場制へ
二 戻ってきた流動性の罠
財政政策の時代とその終わり/金融政策リバイバル/流動性の罠、再現
三 閉じた選択肢の前で
異次元緩和の登場/もう引き返せない、か?/不安の少数派たち/閉じた選択肢の前で

パネル1:各国の消費者物価上昇率(5年間平均)/パネル2:ケインジアンの基本図/パネル3:フィリップス曲線の発見/パネル4:フィリップス曲線と流動性の罠/パネル5:心のバイアスと心の呪縛/パネル6:日銀券発行高の推移
第二章 来訪者ビットコイン――枯れた技術とコロンブスの卵
一 ビットコインの要素技術
枯れた技術の水平思考/暗号の始まり/計量的安全性という概念/データに署名する技術/手形は電子化できるが現金は……/ハッシュ関数
二 コロンブスの卵はどこか
秘密鍵と公開鍵そして匿名性/P2Pへのブロードキャスト/ブロックチェーンというアイディア/仮想掲示板システムの悩み/プルーフ・オブ・ワーク/マイナーたちのインセンティブ/仮想掲示板の前のドラマ

パネル7:機械式暗号機エニグマ/パネル8:デジタル署名と楕円曲線暗号/パネル9:ビザンチン将軍問題/パネル10:試行は絞り込みになるか/パネル11:口座番号F5R6I5D1A3XY/パネル12:伝言板あるいは掲示板/パネル13:至るところにあるPOW/パネル14:錬金術師ブラントの貢献/パネル15:300,001枚目のボード
第三章 ビットコインたちの今と未来――それはどこまで通貨になれるか
一 ビットコインからビットコインたちへ
アルトコインたちの出現/ビットコインの問題とビットコインたちの問題は違う/ブロックチェーンの活用法さまざま/暗号通貨あるいは仮想通貨そしてPOWモデル/産業化するマイニング/ビットコインのリスクと限界
二 それはどこまで通貨になれるか
貨幣と通貨の間にあるもの/ヤップ島の巨石貨幣/石貨の価値と金の価値/それを通貨にする方法/POWモデルにおける貨幣間競争/クリストファー・コロンブスとサトシ・ナカモト/捨てきれない疑い

パネル16:ビットコインの価格/パネル17:歴史の中のアルトコインたち/パネル18:誰が記録を公正に保持するか/パネル19:電子マネーと地域通貨/パネル20:産業化したマイニング/パネル21:四年に一度のチキンレース/パネル22:コインになったビットコイン/ パネル23:ヤップ島の石貨/パネル24:1ドル札が40億円?/パネル25:ムーアの法則/パネル26:コロンブスのサンタマリア号
第四章 対立の時代の中央銀行――行き詰る金融政策とゲゼルの魔法のオカネ
一 中央銀行は成長とともに生まれた
日本は運が良かった/今は病気か常態か/金融政策が始まったころ/銀行券の価値はどこから/フィッシャー方程式
二 金融政策は使命か重荷か
流動性の罠とインフレターゲット/デフレが逆転しても/拡がる所得格差/底辺への競い合い/企業ガバナンスと分配の問題/金融政策における不都合な現実
三 ゲゼルの魔法のオカネ ☆☆
ゲゼルの発想から/魔法のオカネの作り方/銀行券に時間情報を付ける/投信の発想からアナログ円を作る

パネル27:日本と米中そしてドイツ/パネル28:イングランド銀行は中央銀行でない?/パネル29:日本銀行のバランスシート/パネル30:フィッシャー方程式と金融政策の役割/パネル31:マイナス金利が観察される場合/パネル32:景気の循環と物価の循環/パネル33:企業の意思決定とコースの定理/パネル34:ゲゼル型貨幣の地域消費促進効果?☆☆☆/パネル35:「ゲゼルの魔法のオカネ」の収支計算/パネル36:投資信託/パネル37:デジタル円とアナログ円との分離
第五章 中央銀行は終わるのだろうか――ビットコインから見えてくる通貨の未来
一 ビットコインから何が見えるか
その安さはどこから/キャピタライゼーション自体は悪くない/仮想空間の使い方/デジタル銀行券かビットコインたちか
二 通貨独占発行権は必要か
二つの利子率と貨幣の供給量/ティンバーゲンの定理から/銀行券供給の限界費用問題/預金による信用創造という危うさ/通貨独占発行権は不祥の器
三 再びハイエク
貨幣利子率と通貨発行競争/自分の通貨圏を自分で選ぶ/中央銀行は終わるのだろうか/やがて秤座のように

パネル38:金と銀の価格/パネル39:POWは浪費の証明?/パネル40:銀行券モデルの運営費/パネル41:何を使って何を操作するか/パネル42:銀行監督が金融危機を作った?/パネル43:ナローバンク/パネル44:Is Big Brother Watching You?/パネル45:金利差と為替/パネル46:共通通貨という片道切符/パネル47:枡座と秤座
おわりに

☆☆


☆☆☆




前著の以下もゲゼルに触れている。

貨幣進化論―「成長なき時代」の通貨システム (新潮選書)2010/9/23 岩村 充



岩村充「企業金融講義」
https://itun.es/jp/llgqcb.l



翁金利☆で参考文献に挙げられていた
珍しく真面目にゲゼルが言及されている

https://www.amazon.co.jp/新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割-一橋大学経済研究叢書-渡辺-努/dp/4000097288
新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割 (一橋大学経済研究叢書) 単行本 – 2004/2/20
渡辺 努 (著), 岩村 充 (著)


新しい 物価理論 物価水準の財政理論と金融政策の役割
叢書名   一橋大学経済研究叢書  
著者名等  渡辺努/著  
著者名等  岩村充/著  
著者等紹介 【渡辺】1959年生まれ。82年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。99年一橋大学経済研究所助教授、2002年同教授。専攻はマクロ経済学、国際金融論。
著者等紹介 【岩村】1950年生まれ。74年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。98年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専攻は金融論、情報社会論。著書に「入門企業金融論」「銀行の経営革新」「サイバーエコノミー」「企業金融の理論と法」。
出版者   岩波書店
出版年   2004.2
大きさ等  21cm 244p
NDC分類 337.81
件名    物価  
件名    金融政策  
要旨    一九九〇年代後半の新興市場における通貨危機とインフレーションの関係を明らかにして脚光を浴びた「物価水準の財政理論(FTPL)」は、物価水準と財政との関係に注目する新しい考え方である。本書は、この理論をデフレーション下の日本経済の分析に応用し、管理通貨制における政府と中央銀行の物価に対する役割を考察する。
目次   
第1章 誰が貨幣価値を支えているのか(金本位制の世界;FTPL―物価水準の財政理論 ほか);
第2章 FTPLの道具箱(財政と貨幣価値のリンク;最小限のモデル ほか);
第3章 ゼロ金利下の政策コミットメント(1)(日本銀行のゼロ金利政策;ゼロ金利制約に関する研究 ほか);
第4章 ゼロ金利下の政策コミットメント(2)(流動性の罠と財政コミットメント;物価水準の決定モデル ほか);
第5章 代替的な制度(ゲゼル型貨幣;リカーディアンの政府)

内容    物価水準を財政状況から解明する「物価水準の財政理論」という枠組みを、デフレーション下の日本経済の分析に援用し、管理通貨制における政府と中央銀行の物価決定に果たす役割を、新しい分析方法を用いて考察する。
ISBN等 4-00-009728-8



金利と経済―高まるリスクと残された処方箋
翁 邦雄【著】2017

9:59 午後  
Blogger yoji said...

自由地と自由貨幣による自然的経済秩序2007をご覧になったお客様は、こんな商品もご覧になっています

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貨幣の国有化1892年に錆びるお金の提案


貨幣制度改革所収


”資本主義によらない市場経済”-その基本概念、歴史的発展と現況について
http://userpage.fu-berlin.de/roehrigw/japan/onken/
”資本主義によらない市場経済”-その基本概念、歴史的発展と現況について
ヴェルナー・オンケン著
宮坂 英一訳

[この論文は、シルビオ・ゲゼル全集の編集・刊行責任者であるヴェルナー・オンケン(Werner Onken)氏が自ら出版したパンフレット『資本主義によらない市場経済-基本思想、その歴史的発展および現状、関連団体・文献リスト』(Marktwirtschaft ohne Kapitalismus - Eine Übersicht über die Grundgedanken, die ideengeschichtliche Herkunft und den derzeitigen Entwicklungsstand, über Organisationen und weiterführende Literatur) を訳出したものである(ただし、文献リストは原文のまま掲載した)。]

貨幣――市場の支配者

ドイツに生まれ、アルゼンチンで実業家として成功したシルビオ・ゲゼル(1862年、オイペン/マルメディ近郊のサント・ヴィートに生まれ、1930年に工ーデン・オラニエンブルクの農地改革協同組合団地で死亡)は、1891年にブェノスアイレスで、彼の最初の著作となるパンフレット『社全福祉国家への架橋としての貨幣制度改革』を発表した。このパンフレットは、社会的問題の原因およびその解決手段に関するゲゼルの数多い著作の根幹をなすものであった。経済恐慌期のアルゼンチンにおけるさまざまな体験によって、ゲゼルはマルクス主義とは異なる立場をとることになった。すなわち、労働における搾取の原因は生産手段の私的所有にあるのではなく、貨幣制度の構造的欠陥にあると考えた。古代の哲学者、アリストテレスが認めていたように、ゲゼルは貨幣の中に、相矛盾する二つの役割、すなわち、市場に仕える交換手段としての貨幣、そして同時に市場を支配する権力手段としての貨幣の二つの特性を見ていた。
ゲゼルはまずつぎのように問題をとらえた。どのような方法によって、中立的な交換手段である貨幣の特質を損なうことなく、増大する権力手段としての貨幣の特性を無力化することが可能か?貨幣が市場に君臨する要因として、ゲゼルはつぎの二点をあげた。
一つは、需要手段としての従来の貨幣は、労働力や経済界の提供側の商品やサービスとは異なり、蓄えることが可能であるということだ――貨幣の所有者にさほどの損失を与えることなく、投機的な理由によって一時的に市場から引き上げることができる。二つ目は、貨幣は商品やサービスに比べてはるかに流動性を備えているということだ。トランプのジョーカーのように、いつでも、どこでも使うことが可能である。この二つの特性は、貨幣――とくに多額の所有者――-に特権を授ける。すなわち、購買と販売および貯蓄と投資の循環を中断させることが可能であり、投機的な現金保有の放棄と貨幣の経済循環への再投入に対する特別のプレミアムとして、生産者と消費者に利子を要求することができる。
貨幣の構造的な権力は、貨幣がもつ現実的な貯蔵性に起因するものではない。社会有機体の経済的な新陳代謝に対して、貨幣が利子を生みだすという条件を設定するには、循環が遮断し得るという可能性で十分である。収益性は経済性より優先され、生産は需要よりも貨幣の利子からより多くの収益をあげる。恒久的なプラスの利率は、市場の非中央集権的な自己秩序に不可欠とされる利益と損失のバランスを損なう。それは、ゲゼルによれば、きわめて複雑な全体的症状をともなった社会有機体の機能不全にいたる。利子を生み出す非中立的な貨幣は、業績にそぐわない、不公平な所得分配を生じさせ、それは貨幣資本および物的資本の集中をもたらし、その結果、経済の独占にいたる。貨幣所有者は貨幣の流通および停滞をコントロールできるため、貨幣は人体をめぐる血液のようには”自ら”社会有機体の内部を流れることはできない。したがって、貨幣循環の社会的コントロールおよび貨幣量の適正供給は不可能となる。デフレおよびインフレによる物価の変動も回避不可能である。また、景気が変動するなかで、一時的な利子の低下によって、投資の採算性に展望が見られるまで相当量の貨幣が市場から引き上げられるならば、景気の後退が起こリ、失業が発生する。

貨幣――市場の中立的な奉仕者

貨幣を無力化する方法として、ゲゼルは、中世のスコラ哲学の教会法による利子禁止の復活や、”ユダヤの高利貸し”の追放を思い起こしたわけではなかった。ゲゼルは、貯蔵性および流動性のメリットを相殺するコストを貨幣の現金管理に組み入れるような方法によって貨幣システムを制度的に改革することを考えた。現金管理において貨幣に手数科――運輸業における貨物車両の留置科に相当する――-が課せられるのであれば、貨幣は市場に対する優越性を失い、交換手段としての奉仕的な機能だけを果たすことになる。循環が投機的な行為によって妨げられることがなくなれば、通貨の購買力が度量衡のように長期にわたって安定できるように、流通する貨幣量を恒常的に物質量に適合させることが可能となる。
ゲゼルは初期の著作の中で”貨幣制度の有機的改革”の手段として”減価する銀行貨幣”について明確に語っている。この改革によって、社会有機体の中でも自然界全体の中でも、これまで”死せる異物”であった貨幣は、すべての生物体の永遠の死と再生に組み入れられる。貨幣は同時に無常の存在となり、利子および複利によって無限に増殖する特性を失うことになる。この種の貨幣制度改革は、貨幣流通の封鎖を解いて、多様な景気的および構造的な危機症状に苦しむ社金有機体に穏やかな自然治癒という援助の手を差し伸べ、再びバランスを取り戻させ、調和のとれた自然界の全体秩序に順応させる全的な調整的治療法といえるものである。
ゲゼルは1916年にベルリンとベルンで刊行した主著『自由土地および白由貨幣による自然的経済秩序』の中で、円滑な貨幣循環のもとで、利子水準が従来の実質3パーセントの下限を下回るように、資本供給および資本需要のバランスをとる方法について詳細に論述している。貨幣の権力に対する労働者の貢租である”基礎利子”は利子から消滅し、利子は危険プレミアムと銀行手数料だけになる。市場利子率のこの新たな均衡利子分の変動は、需要に対応した投資の非中央集権的な貯蓄管理をもたらす。しかし、これらの要素は互いに相殺される。”基礎利子”から解放された貨幣である”自由貨幣”は分配面で中立となり、生産の形態および規模に対して売り手と買い手の利益に反する影響を及ぼすこともなくなる。完全な労働収益が実現することによって、幅広い層の労働者が賃金および給料に依存した雇用環境を放棄し、個人的および協同組合的な経営形態のもとで独立することが可能になる、とゲゼルは考えた。

土地――商品や投機対象ではなく、信託にもとづく生活基盤


男女の経済的平等


資本主義によらない市場経済の先駆者たち

 自由土地・自由貨幣理論は、古典的自由主義のレッセフェール原理に対立するだけでなく、マルクス主義の計画経済理論にも対立するものであった。この理論は、のちの収斂理論あるいは“混合経済”、すなわち、国家の包括的な管理を受ける資本主義的市場経済の意味における資本主義と共産主義の中間的な第三の道ではなく、これまでに実現された経済システムの代替案となるものである。社会経済システムとしては、“資本主義によらない市場経済”と位置づけることができる。
 ゲゼルは、封建的絶対主義が終わっても支配なき社会が誕生しなかったのは、農地の私的占有および利子を生み出す貨幣の権力にその原因が帰せられると、すでに十九世紀中頃の時点で考えていたフランスの社会革命家、ピエール・ジョゼフ・プルードン(1809年-1865年)の思想に着目した。
 プルードンは、農地の私的な借地料は略奪であり、貨幣利子は癌細胞のような暴利であると規定した。これらの搾取にもとづく収入は、新たな支配階級となる大ブルジョアを生み出し、彼らは国家および教会を小市民階級および労働者階級に君臨するための手段として利用した。
 ゲゼルの代替的経済モデルは、同じくプルードンに示唆を得た社会哲学者、グスタフ・ランダウアー(1870年-1919年)――彼はマルチン・ブーバー(1879年-1965年)に強い影響を与えた――の絶対自由主義的社会主義に近いものを備えている。また、医師でもあり社会学者でもあったフランツ・オッペンハイマー(1861年-1943年)のリベラルな社会主義や、人智学の創設者であるルドルフ・シュタイナー(1861年-1925年)の社会三層化理論にも類似するところがある。

1:02 午前  
Blogger yoji said...



岩村充『新しい物価理論』2004年
201頁より

(5.1A) 現在の貨幣制度~流動性の罠の中の金融政策対応

logP|------→        ↗︎
    |       |      /
    |       |     /
    |       |    /
    |・・・・・・・|・・・/・・・・・
    |       |  /
    |       | /\ショックによる物価の下落と
    |       |/  その後の物価上昇
    |_______|________________
           現在     将来

(5.1B) ゲゼル型貨幣による「名目金利=自然利子率」の維持
logP|______→
    |       |     
    |       | 
    |       |  
    |・・・・・・・|----------→
    |       |  \
    |       |    ショックによる物価水準の変化
    |       |
    |_______|________________
           現在     将来

(5.1C) ゲゼル型貨幣によるアグレッシブなショック吸収(名目金利<自然利子率)

logP|------→    ショックの回避とその後の
    |       |\  継続的な物価下落
    |       | \/
    |       |  \
    |・・・・・・・|・・・\・・・・・
    |       |    \ 
    |       |     \
    |       |      ↘︎
    |_______|________________
           現在     将来

6:09 午前  
Blogger yoji said...


Σ∞j:0(‘sj/Rr0,j) =Σ∞j:0(B-1,jj/Rr0,j)(1/Pj)+(M-1)(1/P0)
(1/Pj)は現在から将来にわたる貨幣価値。
新しい物価理論(200頁)
《この式の右辺は現在から将来にわたる貨幣価値(1/Pj)を各期に支払期が到来する公的部門の金融債務B-1,j/Rr0,jでウエイト付けした加重平均であり,一方,左辺は財政余剰の予想流列を自然利子率で現在価値化したものである。したがって,この式は,財政余剰に対する予想が変化しないままで自然利子率が変化するというようなショックの下で,現在の物価を変化させないためには,何らかのかたちで将来の物価流列についての予想に変化を生じさせなければならない,つまり代償を払わねばならないということを示しているのだといえる。これはゲゼル型貨幣であろうとなかろうと効いている制約である。そこで,この制約の意味するところを,縦軸に物価水準(対数値)をとり横軸に時間の流れをとった図5.1**で考えてみよう.なお,前提として,このような自然利子率についての予想が低下するというショックの前には,名目金利と自然利子率とが等しくなるよう金融政策が実行されていて,物価は水準Pで変化せず,すなわち「物価の安定」が実現していたとする。》


《もっとも,この式は,もし私たちが貨幣をゲゼル型に「改造」することを考えるのならば,制度の移行に伴うデフレ効果にも注意しなければならないということを示すものである.貨幣をゲゼル型に改造すれば,人々は貨幣への課税(あるいは中央銀行の利益)分をも将来の財政余剰の流列に織り込むだろうから,そうした改造が適切な補償措置つまり減税とセットで行われるのでなければ,制度移行に伴うデフレ効果が発生してしまう。》(200頁)

減税というよりも税金をゼロにできる。受益者負担を別の形で実現しなければならないが。

**
 図5.1 ゲゼル型貨幣と金融政策

(5.1A) 現在の貨幣制度~流動性の罠の中の金融政策対応

logP|------→        ↗︎
    |       |      /
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    |       |    /
    |・・・・・・・|・・・/・・・・・
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    |       | /\ショックによる物価の下落と
    |       |/  その後の物価上昇
    |_______|________________
           現在     将来

(5.1B) ゲゼル型貨幣による「名目金利=自然利子率」の維持
logP|______→
    |       |     
    |       | 
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    |・・・・・・・|----------→
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    |       |    ショックによる物価水準の変化
    |       |
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           現在     将来

(5.1C) ゲゼル型貨幣によるアグレッシブなショック吸収(名目金利<自然利子率)

logP|------→    ショックの回避とその後の
    |       |\  継続的な物価下落
    |       | \/
    |       |  \
    |・・・・・・・|・・・\・・・・・
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           現在     将来

  

6:11 午前  
Blogger yoji said...

新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割 (一橋大学経済研究叢書) – 2004/2/20
渡辺 努 (著), 岩村 充 (著)

本書は未来に光を照らす。具体的にはゲゼルの再評価を促し、新しい貨幣を準備する重要文献だ。
(「物価水準の財政理論(Fiscal Theory of the Price Level=FTPL)」に関する数少ない体系的解説を加えた邦語文献でもある。計量経済学的には宮尾龍蔵『マクロ金融政策の時系列分析』も推薦できるが…)

残念ながら入手困難だが、物価理論検討に必要な数式を把握できる。ただ数式よりも重要な点は、

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離す》ことと(『新しい物価理論』195頁)、

《ゲゼル型貨幣を採用することで得られる効果が,その採用に伴って発生するであろうコストを十分に上回るといえるかどうか》(198頁)

であろう。後者は「金融政策の代償」としてフィッシャー方程式を使った数式で検討される(200頁)。
本書執筆者岩村充の最新刊『中央銀が終わる日』ではさらに電子的減価マネーが検討されるが(本書では電子マネーを考えられてはいない)、体系的かつ基礎的な本書こそがまず読まれるべきだ。

『中央』では参考文献がちゃんと挙げられていないが『新しい物価理論』ではちゃんと挙げられている。

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離すという主張は,彼の代表的著作で
ある「自然的経済秩序」(Gesell 1916)第3.13章で“ I therefore propose a complete
separation of the medium of exchange from the medium of saving"として述られ
ている(1929年英訳版による,なお同版は[url 略]から入手できる),なお,ゲゼルに関連
する様々な資料は非営利団体である「ゲゼル研究会」によって提供されており([url略]),
本章の記述も同会の資料に多くを拠っている.》(195頁)

以下も参考文献に挙げられている。

《Onken, Werner (1983),"Ein vergessenes Kapital der Wirtschaftsgeschichte,"
Zeitschrift fur Sozialokonomie[宮坂英一訳「経済史の忘れられたー章(上)」
「自由経済研究」(ぱる出版),2000年5月]》(198,236頁)

私見では減価マネーによって唯一税金のない社会が可能であり、『中央…』でも著書が評
価していたケインズ世界通貨案のバンコールも、ゲゼルのアイデアであろう…

新版の刊行もしくは復刊が求められる。

6:25 午前  
Blogger yoji said...

>>289
> ランサムウェアの犯人はビットコインの高騰を狙っていた!?仮想通貨価格高騰の背景には何があるのか――岩上安身による早稲田大学大学院教授・岩村充氏インタビュー
> https://youtu.be/4lgya1lPM_M
>
> 【7/13(木)13:00開始】岩上安身による『中央銀行が終わる日 ビットコインと通貨の未来』著者・岩村充氏インタビュー・その2
> https://youtu.be/KEoxtEXkyj4
>
> 岩上さんはビットコインにしか興味がないようだから期待できないが
> ゲゼル式減価通貨に関しても質問して欲しい

7:26 午後  
Blogger yoji said...

ランサムウェアの犯人はビットコインの高騰を狙っていた!?仮想通貨価格高騰の背景には何があるのか――岩上安身による早稲田大学大学院教授・岩村充氏インタビュー
https://youtu.be/4lgya1lPM_M

【7/13(木)13:00開始】岩上安身による『中央銀行が終わる日 ビットコインと通貨の未来』著者・岩村充氏インタビュー・その2
https://youtu.be/KEoxtEXkyj4

岩上さんはビットコインにしか興味がないようだから期待できないが
ゲゼル式減価通貨に関しても質問して欲しい

7:26 午後  
Blogger yoji said...

ケネス・S・ロゴフ & 村井章子「現金の呪い――紙幣をいつ廃止するか?」
https://itun.es/jp/F5f7jb.l

10:2でゲゼルのスタンプ紙幣について言及されている

12:20 午前  
Blogger yoji said...

1:4:3
ゲゼルと対立する箇所

第三節 労働力の購買と販売  資本に転化すべき貨幣の価値変動は、この貨幣そのものにおいては生じえない。というのは、購買手段としても支払手段としても、貨幣は、それが購買しまたは支払う商品が購買しまたは支払う商品の価格だけを実現するのであり、他方、貨幣は、それ自身の形態のうちにとどまることによっては、同等不変な大いさの価値の化化石に凝固するからである。


仏語1:6

9:28 午後  
Blogger yoji said...

マルクス
資本論
1:4:3
ゲゼルと対立する箇所

第三節 労働力の購買と販売  資本に転化すべき貨幣の価値変動は、この貨幣そのものにおいては生じえない。というのは、購買手段としても支払手段としても、貨幣は、それが購買しまたは支払う商品が購買しまたは支払う商品の価格だけを実現するのであり、他方、貨幣は、それ自身の形態のうちにとどまることによっては、同等不変な大いさの価値の化化石に凝固するからである。


仏語1:6

9:28 午後  
Blogger yoji said...

マルクス
資本論
1:4:3
ゲゼルと対立する箇所

第三節 労働力の購買と販売
 資本に転化すべき貨幣の価値変動は、この貨幣そのものにおいては生じえない。というのは、購買手段としても支払手段としても、貨幣は、それが購買しまたは支払う商品が購買しまたは支払う商品の価格だけを実現するのであり、他方、貨幣は、それ自身の形態のうちにとどまることによっては、同等不変な大いさの価値の化石に凝固するからである。


仏語1:6

9:29 午後  
Blogger yoji said...

新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割 (一橋大学経済研究叢書) – 2004/2/20
渡辺 努 (著), 岩村 充 (著)

本書は未来に光を照らす。具体的にはゲゼルの再評価を促し、新しい貨幣を準備する重要文献だ。
(「物価水準の財政理論(Fiscal Theory of the Price Level=FTPL)」に関する数少ない体系的解説を加えた邦語文献でもある(実はゲゼル式貨幣とFTPLは相性がいい)。計量経済学的には宮尾龍蔵『マクロ金融政策の時系列分析』も推薦できるが…)

残念ながら入手困難だが、物価理論検討に必要な数式を把握できる。ただ数式よりも重要な点は、

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離す》ことと(『新しい物価理論』195頁)、

《ゲゼル型貨幣を採用することで得られる効果が,その採用に伴って発生するであろうコストを十分に上回るといえるかどうか》(198頁)

であろう。後者は「金融政策の代償」としてフィッシャー方程式を使った数式で検討される(200頁)。
本書執筆者岩村充の最新刊『中央銀が終わる日』ではさらに電子的減価マネーが検討されるが(本書では電子マネーを考えられてはいない)、体系的かつ基礎的な本書こそがまず読まれるべきだ。

『中央…』では参考文献がちゃんと挙げられていないが『新しい物価理論』ではちゃんと挙げられている。

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離すという主張は,彼の代表的著作で
ある「自然的経済秩序」(Gesell 1916)第3.13章で“ I therefore propose a complete
separation of the medium of exchange from the medium of saving"として述られ
ている(1929年英訳版による,なお同版は[url 略]から入手できる),なお,ゲゼルに関連
する様々な資料は非営利団体である「ゲゼル研究会」によって提供されており([url略]),
本章の記述も同会の資料に多くを拠っている.》(195頁)

以下も参考文献に挙げられている。

《Onken, Werner (1983),"Ein vergessenes Kapital der Wirtschaftsgeschichte,"
Zeitschrift fur Sozialokonomie[宮坂英一訳「経済史の忘れられたー章(上)」
「自由経済研究」(ぱる出版),2000年5月]》(198,236頁)

私見では減価マネーによって唯一税金のない社会が可能であり、『中央…』でも著書が評
価していたケインズ世界通貨案のバンコールも、ゲゼルのアイデアであろう…

復刊が求められる。

2:16 午前  
Blogger yoji said...

新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割 (一橋大学経済研究叢書) – 2004/2/20
渡辺 努 (著), 岩村 充 (著)

本書は未来に光を照らす。具体的にはゲゼルの再評価を促し、新しい貨幣を準備する重要文献だ。
(「物価水準の財政理論(Fiscal Theory of the Price Level=FTPL)」に関する数少ない体系的解説を加えた邦語文献でもある(実はゲゼル式貨幣とFTPLは相性がいい)。計量経済学的には宮尾龍蔵『マクロ金融政策の時系列分析』も推薦できるが…)

残念ながら入手困難だが、物価理論検討に必要な数式を把握できる。ただ数式よりも重要な点は、

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離す》ことと(『新しい物価理論』195頁)、

《ゲゼル型貨幣を採用することで得られる効果が,その採用に伴って発生するであろうコストを十分に上回るといえるかどうか》(198頁)

であろう。後者は「金融政策の代償」としてフィッシャー方程式を使った数式で検討される(200頁)。
ちなみにフィッシャーはゲゼルを評価していた。
本書執筆者岩村充の最新刊『中央銀が終わる日』ではさらに電子的減価マネーが検討されるが(本書では電子マネーを考えられてはいない)、体系的かつ基礎的な本書こそがまず読まれるべきだ。

『中央…』では参考文献がちゃんと挙げられていないが『新しい物価理論』ではちゃんと挙げられている。

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離すという主張は,彼の代表的著作で
ある「自然的経済秩序」(Gesell 1916)第3.13章で“ I therefore propose a complete
separation of the medium of exchange from the medium of saving"として述られ
ている(1929年英訳版による,なお同版は[url 略]から入手できる),なお,ゲゼルに関連
する様々な資料は非営利団体である「ゲゼル研究会」によって提供されており([url略]),
本章の記述も同会の資料に多くを拠っている.》(195頁)

以下も参考文献に挙げられている。

《Onken, Werner (1983),"Ein vergessenes Kapital der Wirtschaftsgeschichte,"
Zeitschrift fur Sozialokonomie[宮坂英一訳「経済史の忘れられたー章(上)」
「自由経済研究」(ぱる出版),2000年5月]》(198,236頁)

私見では減価マネーによって唯一税金のない社会が可能であり、『中央…』でも著書が評
価していたケインズ世界通貨案のバンコールも、ゲゼルのアイデアであろう…

復刊が求められる。

2:17 午前  
Blogger yoji said...

新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割 (一橋大学経済研究叢書) – 2004/2/20
渡辺 努 (著), 岩村 充 (著)

本書は未来に光を照らす。具体的にはゲゼルの再評価を促し、新しい貨幣を準備する重要文献だ。
(「物価水準の財政理論(Fiscal Theory of the Price Level=FTPL)」に関する数少ない体系的解説を加えた邦語文献でもある(実はゲゼル式貨幣とFTPLは相性がいい)。計量経済学的には宮尾龍蔵『マクロ金融政策の時系列分析』も推薦できるが…)

残念ながら入手困難だが、物価理論検討に必要な数式を把握できる。ただ数式よりも重要な点は、

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離す》ことと(『新しい物価理論』195頁)、

《ゲゼル型貨幣を採用することで得られる効果が,その採用に伴って発生するであろうコストを十分に上回るといえるかどうか》(198頁)

であろう。後者は「金融政策の代償」としてフィッシャー方程式を使った数式で検討される(200頁)。
ちなみにフィッシャーは1933『スタンプ通貨』(邦訳予定)などでゲゼルを評価していた。
本書執筆者岩村充の最新刊『中央銀が終わる日』ではさらに電子的減価マネーが検討されるが(本書では電子マネーを考えられてはいない)、体系的かつ基礎的な本書こそがまず読まれるべきだ。

『中央…』では参考文献がちゃんと挙げられていないが『新しい物価理論』ではちゃんと挙げられている。

《交換手段としての貨幣から価値保蔵手段を切り離すという主張は,彼の代表的著作で
ある「自然的経済秩序」(Gesell 1916)第3.13章で“ I therefore propose a complete
separation of the medium of exchange from the medium of saving"として述られ
ている(1929年英訳版による,なお同版は[url 略]から入手できる),なお,ゲゼルに関連
する様々な資料は非営利団体である「ゲゼル研究会」によって提供されており([url略]),
本章の記述も同会の資料に多くを拠っている.》(195頁)

以下も参考文献に挙げられている。

《Onken, Werner (1983),"Ein vergessenes Kapital der Wirtschaftsgeschichte,"
Zeitschrift fur Sozialokonomie[宮坂英一訳「経済史の忘れられたー章(上)」
「自由経済研究」(ぱる出版),2000年5月]》(198,236頁)

私見では減価マネーによって唯一税金のない社会が可能であり、『中央…』でも著書が評
価していたケインズ世界通貨案のバンコールも、ゲゼルのアイデアであろう…

復刊が求められる。

2:18 午前  
Blogger yoji said...

206頁
ゲゼル
目減りする貨幣

ヘルマンは減価貨幣をインフレと定義するから信用を維持していることを理解していない
ジャーナリストの限界

資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか
叢書名   atプラス叢書  ≪再検索≫
著者名等  ウルリケ・ヘルマン/著  ≪再検索≫
著者名等  猪股和夫/訳  ≪再検索≫
著者等紹介 【ヘルマン】1964年生まれ。ドイツの経済ジャーナリスト。銀行員を経て、日刊紙の
経済部記者となる。
著者等紹介 【猪股】1954年生まれ。新潮社校閲部を経て、翻訳者になる。主な訳書に「自爆する
若者たち-人口学が警告する驚愕の未来」「首斬り人の娘」「猟犬」などがある。
出版者   太田出版
出版年   2015.10
大きさ等  20cm 338,13p
注記    Der Sieg des Kapitals.の翻訳
NDC分類 332.06
件名    資本主義‐歴史  ≪再検索≫
要旨    資本主義はイングランドの片田舎で偶然生まれ、その後幾度もの危機に直面してきた。に
もかかわらず、いまや資本主義はわれわれの世界を規定さえしているように見える。しか
しそれはほんとうだろうか。資本主義の寿命はどのあたりまできているのか。多くの危機
はその欠陥によるものなのか。ドイツの気鋭経済ジャーナリストが歴史から資本主義の輪
郭を浮かび上がらせる。
目次    第1部 資本の興隆(奇跡の成長―富がこの世に生まれたとき;古代ローマ人もお金は大
好き―でも、資本家にはならなかった ほか);第2部 資本に関する3つの誤り(資本
主義は市場経済ではない;資本主義は国家と対立するものではない ほか);第3部 資
本vs.お金(お金は謎である、資本と同じでもない;金ですか?いいえ、けっこうです
 ほか);第4部 資本の危機(危機の後は危機の前―近代的資本主義はなぜ危機に陥っ
てばかりいるのか;資本主義の終焉は近いように見えた―1929年からの世界恐慌 ほ
か)
内容    近代、偶然生まれた「資本」が人類の歴史と経済をどう変え、普遍的な仕組みと信じられ
てきたのか。富の成長の歴史をたどり、資本の誕生と、20世紀以降頻発する経済危機が
示す資本主義の本質は何かを指摘する。
ISBN等 4-7783-1486-7

5:32 午後  
Blogger yoji said...

貨幣の思想史 | 内山 節 |本 | 通販 | Amazon 2015[2006]
https://www.amazon.co.jp/貨幣の思想史-内山-節/dp/4540141368

商品の説明
内容紹介
スミスやマルクス、ケインズなど近現代経済思想を「貨幣と人間の関係」「貨幣をめぐるジレンマ」から読み解く。

内容(「BOOK」データベースより)
ヨーロッパ近現代の経済思想家たちは貨幣をどのようにとらえてきたか。なぜ彼らは「貨幣をめぐるジレンマ」を克服できなかったか。そこから、経済を社会に埋め戻す道を考える。著作集収録にあたりカール・ポランニーとシルビオ・ゲゼルにかかわる補章を書き下ろし。ほかに「古典経済学の思想史から見える『お金』の不思議」など三編を収録。

5:35 午後  
Blogger yoji said...

内山節著作集 12 貨幣の思想史
著者名等  内山節/著  ≪再検索≫
著者等紹介 1950年東京生まれ。哲学者。「労働過程論ノート」で哲学・評論界に登場。森づくり
フォーラム代表理事。「かがり火」編集長。「東北農家の二月セミナー」「九州農家の会
」などで講師を務める。2010~15年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教
授。
出版者   農山漁村文化協会
出版年   2015.11
大きさ等  20cm 339p
注記    付(月報8p)
NDC分類 121.6
要旨    ヨーロッパ近現代の経済思想家たちは貨幣をどのようにとらえてきたか。なぜ彼らは「貨
幣をめぐるジレンマ」を克服できなかったか。そこから、経済を社会に埋め戻す道を考え
る。著作集収録にあたりカール・ポランニーとシルビオ・ゲゼルにかかわる補章を書き下
ろし。ほかに「古典経済学の思想史から見える『お金』の不思議」など三編を収録。

目次    貨幣の思想史(プロローグ 人間と貨幣の関係;国家の富の創出―ウィリアム・ペティと
『政治算術』 ほか);労働という習慣を考える;「時間」が管理する時代から、「腕」
を尊重する風土への回帰;古典経済学の思想史から見える「お金」の不思議
内容    スミスやマルクス、ケインズなど近現代経済思想を「貨幣と人間の関係」「貨幣をめぐる
ジレンマ」から読み解き、経済を社会に埋め戻す道を考える。
「古典経済学の思想史から見える「お金」の不思議」
など3編を収録。
内容    内容: 貨幣の思想史
内容    貨幣の擬制
内容    劣化する貨幣
内容    労働という習慣を考える
内容    「時間」が管理する時代から、「腕」を尊重する風土への回帰
内容    古典経済学の思想史から見える「お金」の不思議
ISBN等 4-540-14136-8
ISBN等 978-4-540-14136-2
書誌番号  3-0500323374

5:36 午後  
Blogger yoji said...

大学改革学生会議:阪大 (@HandaiKaigi)
2014/11/11 13:04
マルグリット・ケネディの『利子ともインフレとも無縁な貨幣』は邦訳刊行されていないのですかね。でもネットに公開されている『自由経済研究』第八号で読めるのでありがたいです。経済学部の学生を交えて読書会などしたいですね。

Twitterアプリをダウンロード

5:59 午前  
Blogger yoji said...

キュンキュン (@kyunkyun02)
2014/04/24 15:38
@nozuem @kazuhihi この 『自由経済研究 第31号』 は、ゲゼル研究会のサイトにPDFで公開されています。goo.gl/soQE1R この中にはダグラスの著書の翻訳の他に、「マーガレット・マイヤーズによるダグラス論の分析」 もあります。(続く)

Twitterアプリをダウンロード

5:59 午前  
Blogger yoji said...

Blogger yoji さんは書きました...
ゲゼルマネーにつながる認識
価値を固定化する価値形態論よりも中期マルクスに可能性はある??

マルクス『経済学批判』第一部 資本について 貴金属
http://web1.nazca.co.jp/hp/nzkchicagob/DME/KeiHi1.html#KEIHI1124

 貴金属の高い価値比重、恒久力をもち、相対的意味では破壊されず、空気にふれても
酸化しないという性質、とくに金のばあいは王水以外の酸には溶解しないという性質、こうし
たいっさいの自然的属性が、貴金属を貨幣蓄蔵の自然的材料たらしめている。だからチョ
コレートが非常に好きであったらしいペテル・マルティルは、メキシコの貨幣の一種であった
袋入りのココアについて、つぎのようにのべている。「おお、いみじくもよき貨幣よ、おまえは
人類に甘美にして滋養のある飲物をあたえ、その罪のない所有者を、貪欲という業病から
まもってくれる。なぜならば、おまえは、地中に埋蔵されることも、長く保蔵されることもでき
ないのだから。」(『新世界について』《アルカラ、一五三〇年、第五編、第四章》。)


 最後に、金銀が、鋳貨の形態から地金形態に、地金形態から奢侈品の形態に、またその
逆の方向に転化されうること、それゆえひとたびあたえられた一定の使用形態にしばられ
ないという、ほかの商品よりすぐれた点をもっていること、このことは、金銀を、貨幣という
たえずひとつの形態規定性から他の形態規定性に転じなければならないものの自然的な
材料たらしめるのである。…

(前半を『されどマルクス』2018,94頁で実験経済学の川越敏司が引用している)

6:20 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...
現代の金融と地域経済 下平尾勲退官記念論集
著者名等  下平尾勲/編著  ≪再検索≫
出版者   新評論
出版年   2003.2
大きさ等  22cm 530p
NDC分類 330.4
件名    経済学  ≪再検索≫
要旨    現代のわが国の経済における長期不況の中で最も鋭く問題が露呈しているのは、貨幣・金
融現象と地域問題である。バブル経済の崩壊が生産過剰とともに極端な株価・地価暴落に
端を発してから、金融、不動産、建設業などの産業分野の不良債権が表面化した。これら
の主要産業の極端な経営縮小と合理化は、商業・サービス業、製造業、さらに地域経済へ
と波及し、景気が悪化した。またそれにより、企業赤字の拡大と銀行の不良債権の増加と
が悪循環に入っている。本書は、これら貨幣・金融および地域経済・産業に関する現代の
状況をどのように捉えるのかという問題意識を起点として、現状分析、基礎理論、学説、
政策などが「第1部 金融・貨幣の経済学」、「第2部 地域経済・産業の経済学」に大
別されて論じられ、それぞれの争点が網羅されている論文集である。
目次    第1部 金融・貨幣の経済学(現代の金融と貨幣;現代の国際金融);第2部 地域経済
・産業の経済学(現代の地域経済;現代の地域産業)
内容    内容: 金融・貨幣の経済学 現代の金融と貨幣 1990年代長期不況と金融   下
平尾勲著
内容    成長通貨の供給と金融仲介   小林真之著
内容    信用創造と「資金の先取り」   木村二郎著
内容    銀行信用の本質と諸機能について   真田哲也著
内容    現代貨幣と貨幣の起源   楊枝嗣朗著
内容    インフレーション・ターゲティング論の虚妄性   建部正義著
内容    金融機関の公共性   濱田康行著
内容    株価形成要因としてのガバナンス構造   高田敏文著
内容    信託銀行資産の成長:1980~2000年   一ノ瀬篤著
内容    オーストラリアにおける地域通貨の開花の基盤   佐藤俊幸著
内容    自己資本比率決定の銀行モデル   鴨池治著

内容    非耐久財は貨幣となりうるか?実験研究によるアプローチ   川越敏司著


内容    戦後恐慌論論争における富塚体系の位置   後藤康夫著
内容    現代の国際金融 ユーロ発足とドイツ金融市場   岩見昭三著
内容    アメリカの金融革新とファースト・アカウント   坂本正著
内容    起業金融とアメリカの投資銀行   川波洋一著
内容    アメリカの信用組合   数阪孝志著
内容    中国の資本取引自由化への道   毛利良一著
内容    中国における中小企業の発展と金融   汪志平著
内容    現在中国の信用リスクと対策   陳作章著
内容    地域経済・産業の経済学 現代の地域経済 地域経済の再生   下平尾勲著
内容    「地域振興」から「地域再生」へ   鈴木浩著
内容    日本的NPOの成長と自立の条件   星野〔キョウ〕二著
内容    〈共生〉社会に向けた主体性の再定位   片山善博著
内容    生産要素の差別的移動性と地域経済システム   山川充夫著
内容    ほか12編

6:24 午前  
Blogger yoji said...

鍋島2001
151に引用

カレツキ1984#7 景気上昇のメカニズム
29~30
「産出量が増加すれば流通している貨幣への需要が増加し、したがって中央銀行に対する信用の増加を招くであろうことは指摘しておくべきである。もし中央銀行が,利子率を新発明によって引き起こされた追加的な投資の増加と同額だけ総投資が減少する水準まで引き上げることによってこの事態に対処すれぱ,経済状態はまったく改善されないであろう・したがって,景気上昇のための前提条件は,現金需要の増加に反応して利子率があまり急速に上昇してはならない,ということである」(同上,29-30貫).


鍋島2001
152
このように,有効需要増加の局面において,それに対応する銀行システムによる信用供与,すなわち貨幣供給量の増大の必然性を強調するところにカレッキ理論の特徴がある.

ゲゼルにつながる認識

12:06 午前  
Blogger yoji said...

クラインがケインズ革命で参照


https://www.cambridge.org/core/journals/journal-of-economic-history/article/keynes-and-proudhon1/32C1B0F0C9563464CB6E34B6F254C121
Keynes and Proudhon1
Dudley Dillard (a1) 1942
https://doi.org/10.1017/S0022050700052293Published online: 01 February 2011
Since the beginning of the world-wide depression of the 1930's thewritings of J. M. Keynes have furnished the chief stimulus for serious discussion of economic policy and economic theory. There is implicit in the Keynesian position an interpretation of capitalism strikingly similar to that of P. J. Proudhon, the French socialist of the nineteenth century. Yet whatever similarities there are between the economic ideas of Keynes and Proudhon must be explained by time-separated reaction to more or less comparable problems. The only formal linkage between the two theorists would be their relations to Silvio Gesell, the stamped-money reformer. Keynes expresses admiration for the fundamentals of Gesell's work, and Gesell in turn avows himself a disciple of Proudhon. Keynes's agreement with Gesell is not confined to matters of technical theory, but extends also to the social premises of the work of that “strange, unduly neglected prophet…whose work contains flashes of deep insight and who only just failed to reach down to the essence of the matter.”He characterizes Gesell's work as “anti-Marxian socialism,” asserting that “the future will learn more from the spirit of Gesell than from that of Marx.” Since Marx made a bitter attack on Proudhon, and since Gesell declares himself a disciple of Proudhon, Keynes's references to the superiority of Gesell over Marx suggest important relations between Proudhon and Keynes.
1930年代の世界的な不況の始まり以来、J.ケインズの論説は、経済政策と経済理論の真剣な議論のための主な刺激をもたらした。ケインズの立場には、19世紀のフランスの社会主義者であるP.J.Prudhonのものと著しく類似した資本主義の解釈が暗示されている。ケインズとプードーの経済思想の間に類似点があるとしても、それと時差を隔てることで説明できます。 2つの理論家間の唯一の正式な連携は、金型改革者であるシルヴィオ・ゲゼルとの関係であろう。ケインズはゲゼルの仕事の基礎を賞賛し、ゲゼルは自分自身をプルードンの弟子とする。ケインズとゲゼルとの合意は技術理論の問題に限らず、その「奇妙で過度に無視された預言者」の仕事の社会的な前提にも及ぶ。その仕事には深い洞察力が含まれており、彼はGesellの仕事を「反マルクス社会主義」と特徴づけている。「未来はGesellの精神からマルクスのものより多くを学ぶ」と主張している。マルクスはProudhonを激しく攻撃し、Gesellは彼自身がプルードホンの弟子であり、ケインズはマルクをめぐるゲゼルの優越性について言及していることから、プロードンとケインズとの重要な関係が示唆されている。

5:48 午後  
Blogger yoji said...


ヴィクセル、ケインズ関連論文
http://www.grsj.org/book/sfe/silvio_gesell_kaheiyuutopia.pdf

…問題でもある。経済学において、何であれ考え出すことは決定的に困難である。すで
に存在するすべてがこうした意味での結論に至らしめる。それゆえ、ヴィウセルの天
分は分析上の正確さのなかに求められねばならない。発見した仮説のなかにではなく
むしろ結論の厳密性のなかにである。さらにつけ加えておくべきは、ヴィクセルはそ
の時代を支えたということ、また、ワルラス以前よりも以後のほうが分析的、かつ厳
密であることが容易であったということである(1 2) 。


IV ゲゼルは貨幣利子率を三つの要素に分解する。すなわち、基礎利子、危険のプレ
ミアム、高騰のプレミアムである。後の二つは、「高騰のプレミアム」が期限がくるま
でのインフレ率に等しいこと (191 1、350頁)がわかれば、さして難しいもの
ではない。「基礎利子」(Uzins)あるいはいわゆる貨幣利子が残るが、ゲゼルは本質的
な区別が「貴金属貨幣の利子」と「実物財の利子」との間に存在すること (312頁)
を指摘することに気を使っている。
 ヴィクセルにおける基本利子と類似しているところはなにもない。ゲゼルがこれを
「貢租」と呼ぶように、これはプルードンの「濫用権」の息子であり、ケインズの「流
動性プレミアム」の父である。それでも、ゲゼルがプルードンとの類縁性を知ってお
り、ケインズがゲゼルとの類縁性を知っていたとするならば、反対に、彼らは両者と
もはっきりと否定するということになろう。

ゲゼル
「本書の著者はプルードンが従ったのと同じ道に導かれ、同様の結論にたどり着い
た。彼はプルードンの思想を完全には知らなかったのである」(7頁)。

ケインズ
「しばしば不完全に分析された理念の場合にそうなるように、その(ゲゼルの理念
の)重要性は、われわれが自分たち自身の手段をもって個人的な結論に達したとき以
外には明瞭には分からないものである」(1936、367頁)。

 先行するものがあるにもかかわらず、ゲゼルは、貢祖の起源を説明するために、プ
ルードンの定式に訴え、それは『自然的経済秩序』の各所で繰り返し現れる。すなわ
ち、「貴金属貨幣は市場の錠前、差し錠である」。貴金属貨幣は一方で、他の財に対す
る優位性をもっている。それはそれが優れて流動性のある財であるからである。他方
それをもってすればすべてを購入することができる。ゲゼルによれば、それはなによ
りも、それが破壊されないのに、それと交換されねばならない財のほうは、一般に
急速に腐敗するか貯蔵に費用がかかるからである。したがって、交換においては
方は(販売者は)、他方が(購買者が損害を被ることなく時期を待つことができるの
に、プレッシャーを受ける。すなわち「商品の所有者は貨幣の保有者のなすがままで
ある」(172頁)。したがって、通貨を保有する者はそれが利子やそれ以外の形態の
貢祖をもたらす場合しか支出することに同意しないであろう。

6:25 午後  
Blogger yoji said...


資本主義の未来 20181006
https://youtu.be/EtMcs0IPVbg?t=18m29s
https://youtu.be/qp3ke79D6gk?t=18m35s
ゲゼルから影響を受けた地域通貨キームガウアー(年間6%減価)
キームガウアー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AC%E3%82%A6%E3%82%A2%E3%83%BC

10月11日に再放送

10/11 (木) 1:45 ~ 2:34 (49分) NHK総合1

8:46 午後  
Blogger yoji said...

【来年から】政府「10年以上使われてない休眠口座は政府の金になります。毎年700億円で民間団体への助成金に使う」

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1ガーディス ★2018/11/10(土) 19:07:08.59ID:CAP_USER9>>24>>35>>81>>82>>91>>95>>100
金融機関に10年以上預けられたまま取り引きがない預貯金は、来年から「休眠預金」として公共性の高い民間事業で活用されるようになります。大手銀行は、通知を出すなどして制度の周知を図っています。

「三菱UFJ銀行」は、残高が1万円以上で、休眠預金の対象になりうる口座を対象に先月末から、はがきを送り始めました。

はがきが届けば、預金者の所在が確認されたとみなし、対象から外すということで「三井住友銀行」や「みずほ銀行」も、来年、通知を行う予定です。

10年以上取り引きがない休眠預金は毎年700億円ほど発生していて、国は、来年秋ごろから地域の活性化や子育て支援などに取り組む民間の団体への助成金などとして活用する方針です。

休眠預金になるとATMでの引き出しができなくなりますが、通帳や本人確認ができる書類を窓口に持って行けば、何年たっても引き出せるということです。

「全国銀行協会」の望月昭人企画委員長は「預金者一人一人に制度の趣旨や返金方法などを伝えることが重要だと考えています。身に覚えのある預金があれば金融機関に問い合わせてほしい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181110/k10011705951000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181110/K10011705951_1811101812_1811101829_01_02.jpg
サムネイル読み込み中···

3:26 午前  
Blogger yoji said...

1000 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2018/12/24(月) 12:01:32.40 ID:MqIqMY/D
ゲゼル『自然的経済秩序』(ぱる出版)
「将来人びとはマルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう」
(ケインズ『一般理論』6-§23)

2018年10月6日
NHK資本主義の未来 マネーワールドIII 1/3より
ゲゼル 錆びる紙幣
https://i.gyazo.com/6269cb563c2d96b9184221d5e1c2ee8e.gif
地域通貨キームガウアーの仕組み
https://i.gyazo.com/7d1da94d724d4da1b479b396bf26e0c3.gif
2%事務手数料
+3%寄付
年間6%目減り
会員4000人
実践されているトラウンシュタインのあるバイエルン州はゲゼルゆかりの地

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1050203546849751040/pu/vid/1280x720/KmFhMlqhwBtv2hPc.mp4
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1050203161284100097/pu/vid/1280x720/XW_cRED9VCl60fzz.mp4
_____

資本主義の未来 20181006
https://youtu.be/EtMcs0IPVbg?t=18m29s

最近だと、ハーヴェイ『資本主義の終焉』第2章でゲゼルが言及されている
また『されどマルクス』川越越司論考でもマルクス『経済学批判』を論じるなかでゲゼルが脚注で
触れられている
マルクスとゲゼルは実は相性がいいのかもしれない
実はケインズの超国家通貨案も元ネタはゲゼル

7:02 午後  
Blogger yoji said...

減価マネーはインセンティブの点から説明できる
普通の貨幣は利子の点で情報の非対称性が生じている

5:34 午後  
Blogger yoji said...


金融政策に未来はあるか (岩波新書) Kindle版 2018
岩村 充 (著)
はじめに

第一章 日本の経験
 一 高度成長とその終わり
 二 流動性の罠とインフレ目標論
 三 そして異次元緩和へ

第二章 物価水準の財政理論
 一 誰が貨幣価値を支えているのか
 二 物価水準の財政理論と金融政策の役割

第三章 マイナス金利からヘリマネまで
 一 成長の屈折と自然利子率の問題
 二 マイナス金利政策の意味と限界
 三 ヘリマネはタブーか

第四章 金融政策に未来はあるか
 一 貨幣の最適供給問題
 二 仮想通貨から考える
 三 通貨が選択される時代で

参考文献



物価水準の財政理論=FTPL自体は目新しい考え方ではない。

《ある君主が、かれの税の一定部分は一定の種類の紙幣で支はらわれなければならないという、法令をだすとすれば、かれはそうすることによって、この紙幣に一定の価値をあたえうるであろう。》
アダム・スミス『国富論』2:2最終部 世界の大思想上

本書で興味深いのはやはりゲゼルに関する記述だ

《 ところで 、ゲゼルのアイディアを現代によみがえらせて流動性の罠からの脱出を図ろうという方法論には多くの変化形がある 。
 たとえば 、米カーネギー ・メロン大学教授のマ ーヴィン ・グッドフレンドは 、今から二十年近く前の二〇〇〇年に 、紙幣に発行日情報を記録した磁気ストライプを貼り付けて流通期間に応じた税を徴収することを提案している 。これは 、私の知る限り 、ゲゼルの議論の現代化における最も早い試みだろう 。グッドフレンドは二〇一七年の秋に F R B理事候補に指名されたが 、それを決めた大統領がマイナス金利に関する彼の議論を知っていたかどうかは定かでない 。》3:2

12:38 午後  
Blogger yoji said...


岩村充はゲゼルマネーがすべての問題を解決するとは書いていないがそれでも金融危機を回避するものという認識を図解で提示している。
ただし巻末で提示される岩村充の理想とする仮想通貨ミダス(仮)が曖昧なものとなっているのは複数通貨を是としないからだろう。
信用が循環論法になるのは構わない。むしろ複数の貨幣が循環し、その循環するサイクルがそれぞれ別であるべきだ。


金融政策に未来はあるか(岩波新書)
参考文献

Agarwal, Ruchir and Miles S. Kimball, "Breaking Through the Zero Lower
Bound" IMF Working Papers, 2015
https://www.imf.org/en/Publications/WP/Issues/2016/12/31/Breaking-Through-the-Zero-Lower-Bound-43358

Buiter, Willem H., “Overcoming the Žero Bound: Gesell vs. Eisler. Discussion
of Mitsuhiro Fukao's "The Effects of 'Gesell'(Currency) Taxes in Promoting
Japan's Economic Recovery"" International Economics and Economic Policy,
2005
https://willembuiter.com/fukao.pdf

Buiter, Willem H., "Negative Nominal Interest Rates: Three Ways to Overcome
the Zero Lower Bound" North American Journal of Economics and Finance,
2009
https://willembuiter.com/threewaysfinal.pdf

Eisler, Robert, "Stable Money" The Search Publishing Co., London, 1932.

Friedman, Milton, "The Optimum Quantity of Money: and Other Essays
Aldine Publishing Company, Chicago, 1969

Gesell, Silvio, "The Natural Economic Order" translated by Philip Pye M. A.,
based on 1920 edition.
http://www.naturalmoney.org/NaturalEconomicOrder.pdf [全200頁]

Goodfriend, Marvin, "Overcoming the Zero Bound on Interest Rate Policy"
Journal of Money, Credit and Banking, 2000
https://www.richmondfed.org/-/media/richmondfedorg/publications/research/working_papers/2000/pdf/wp00-3.pdf

Iwamura, Mitsuru and Tsutomu Watanabe, “Price Level Dynamics in a Liquidity Trap" RIETI Discussion Paper Series, 2002.
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/03e002.pdf [38頁]

Kimball, Miles S., "Negative Interest Rate Policy as Conventional Monetary
Policy" National Institute Economic Review, 2015.
http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/002795011523400102

Krugman, Paul R., "It's Baaack! Japan's Slump and the Return of the Liquidity
Trap" at the Official Paul Krugman Web Page on MIT, 1998.
http://web.mit.edu/krugman/www/bpea_jp.pdf [62頁]
also at Brookings Papers on Economic Activity, 2, 1998.
https://www.brookings.edu/wp-content/uploads/1998/06/1998b_bpea_krugman_dominquez_rogoff.pdf

Sargent, Thomas J. and Neil Wallace, "Some Unpleasant Monetarist
Arithmetic" Federal Reserve Bank of Minneapolis, Quarterly Review, 1981.
https://www.minneapolisfed.org/research/quarterly-review/some-unpleasant-monetarist-arithmetic
Sims, Christopher A., "A Simple Model for Study of the Determination of the
Price Level and the Interaction of Monetary and Fiscal Policy" Economic
Theory, 1994
http://web.mit.edu/14.461/www/part1/sims.pdf [19頁]

1:29 午後  
Blogger yoji said...


岩村充はゲゼルマネーがすべての問題を解決するとは書いていないがそれでも金融危機を回避するものという認識を図解で提示している。
ただし巻末で提示される岩村充の理想とする仮想通貨ミダス(仮)が曖昧なものとなっているのは複数通貨を(深層心理で)是としないからだろう。
信用が循環論法になるのは構わない。むしろ複数の貨幣が循環し、その循環するサイクルがそれぞれ別であるべきだ。


金融政策に未来はあるか(岩波新書)
参考文献

Agarwal, Ruchir and Miles S. Kimball, "Breaking Through the Zero Lower
Bound" IMF Working Papers, 2015
https://www.imf.org/en/Publications/WP/Issues/2016/12/31/Breaking-Through-the-Zero-Lower-Bound-43358

Buiter, Willem H., “Overcoming the Žero Bound: Gesell vs. Eisler. Discussion
of Mitsuhiro Fukao's "The Effects of 'Gesell'(Currency) Taxes in Promoting
Japan's Economic Recovery"" International Economics and Economic Policy,
2005
https://willembuiter.com/fukao.pdf

Buiter, Willem H., "Negative Nominal Interest Rates: Three Ways to Overcome
the Zero Lower Bound" North American Journal of Economics and Finance,
2009
https://willembuiter.com/threewaysfinal.pdf

Eisler, Robert, "Stable Money" The Search Publishing Co., London, 1932.

Friedman, Milton, "The Optimum Quantity of Money: and Other Essays
Aldine Publishing Company, Chicago, 1969

Gesell, Silvio, "The Natural Economic Order" translated by Philip Pye M. A.,
based on 1920 edition.
http://www.naturalmoney.org/NaturalEconomicOrder.pdf [全200頁]

Goodfriend, Marvin, "Overcoming the Zero Bound on Interest Rate Policy"
Journal of Money, Credit and Banking, 2000
https://www.richmondfed.org/-/media/richmondfedorg/publications/research/working_papers/2000/pdf/wp00-3.pdf

Iwamura, Mitsuru and Tsutomu Watanabe, “Price Level Dynamics in a Liquidity Trap" RIETI Discussion Paper Series, 2002.
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/03e002.pdf [38頁]

Kimball, Miles S., "Negative Interest Rate Policy as Conventional Monetary
Policy" National Institute Economic Review, 2015.
http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/002795011523400102

Krugman, Paul R., "It's Baaack! Japan's Slump and the Return of the Liquidity
Trap" at the Official Paul Krugman Web Page on MIT, 1998.
http://web.mit.edu/krugman/www/bpea_jp.pdf [62頁]
also at Brookings Papers on Economic Activity, 2, 1998.
https://www.brookings.edu/wp-content/uploads/1998/06/1998b_bpea_krugman_dominquez_rogoff.pdf

Sargent, Thomas J. and Neil Wallace, "Some Unpleasant Monetarist
Arithmetic" Federal Reserve Bank of Minneapolis, Quarterly Review, 1981.
https://www.minneapolisfed.org/research/quarterly-review/some-unpleasant-monetarist-arithmetic
Sims, Christopher A., "A Simple Model for Study of the Determination of the
Price Level and the Interaction of Monetary and Fiscal Policy" Economic
Theory, 1994
http://web.mit.edu/14.461/www/part1/sims.pdf [19頁]

1:30 午後  
Blogger yoji said...

#23

私の理論に従うなら、この料金はおおよそ、貨幣‐利子率(印紙料金は除く)と、完全雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差となるよう定めるべきである。

4:36 午前  
Blogger yoji said...

岩波文庫

4:37 午前  
Blogger yoji said...

アインシュタインとゲゼル
1378夜『エンデの遺言』河邑厚徳+グループ現代|松岡正剛の千夜千冊
https://1000ya.isis.ne.jp/1378.html

 ついでにいまのうちに言っておくが、実はアインシュタイン(570夜)もゲゼルにぞっこんだった。「私はシルビオ・ゲゼルの光り輝く文体に熱中した。貯め込むことができない貨幣の創出は、別の基本形態をもった所有制度に私たちを導くであろう」と褒めている。
 けれどもゲゼルは一貫して無視されてきた。何か危険な思想の持ち主だったのか。それともユートピア主義者だったのか。あるいは極左主義なのか。そのいずれにもあてはまらない。では、いったいゲゼルとは何者なのか。何がケインズやシュタイナーやエンデにもたらされたのか。スタンプ貨幣というアイディアなのか。いや、それだけではなかった。
 ともかくも、この異質な人物のアウトラインを知っておくべきだろう。本書『エンデの遺言』にもそれなりのページ数がさかれている。日本で「ゲゼル研究会」を主宰している森野栄一の執筆担当だった。
 シルビオ・ゲゼルは1862年にドイツ帝国のライン地方に生まれた。マルメディ近郊というところで、ドイツ文化とフランス文化が混じっていた。父親は会計局の役人、母親は教師。9人兄弟の7番目で、家の中ではフランス語、外に出るとドイツ語を喋った。
 16歳でギムナジウムを卒業すると、父親が公務員に就かせたいというので郵政局の職員になるが、すぐに退職してしまう。年長の兄の2人がベルリンに出ていたので、兄弟で歯科用の医療器械を扱う店を開いた。その後、語学力をいかしてスペインのマラガに赴き、ほどなく軍務に服役、その後に退役すると機械メーカーの通信員となる。アンナ・ベッカーとも婚約する。
 1886年、24歳のゲゼルはアルゼンチンに行く。兄のパウルが製造した歯科治療器具をブエノスアイレスで販売することが仕事だが、アルゼンチンはインフレとデフレを繰り返す金融混乱時代になっていた。ゲゼルはこの地でアンナと結婚し、輸入業者としての荒波をくぐりはじめた。とくに国内の不換通貨に金の価格の変動が重なって、国際為替相場が暴力的なほどに擾乱していくのを体験する。
 好調に見えた投機ブームが2年ほどたつと、アルゼンチンの経済は最悪になってきた。政府はデフレ政策をとり、金の流出と引き換えに追加的な対外債務を求めるのだが、いっこうにうまくいかない。銀行も不振に喘ぎはじめ、投資家たちは政府の債務返済猶予を認めない。すぐさま紙幣の価値が低落し、破産企業が続出すると、闇の投機が躍り、貨幣の売り買いが始まった。
 それなりの仕事をしていたゲゼルは、ここで一念発起する。ことごとく事業を整理して(段ボールプラントも仕事にしていた)、工場の売却益でラプラタ川に浮かぶ島をひとつ買うと、そこで農地を耕しつつ、理論活動に耽ったのである。こうして第1弾の『社会的国家への架け橋としての通貨改革』という画期的な論文が生まれる。インフレ期に貨幣の売買が安定するには、「指数通貨」と「自由貨幣」の両方が必要だというものだった。
 反応はなかった。しかしゲゼルは続いて『事態の本質』『貨幣の国有化』を著し、1897年には『現代商業の要請に応える貨幣の適用とその管理』を刊行して、アルゼンチン政府と経済界に問うた。反応はあいかわらず、ない。それでもゲゼルは『アルゼンチンの通貨問題』というパンフレットを作り、政界・実業界・新聞社をまわった。しかしあまりの無反応に、ゲゼルは段ボールのプラントビジネスを再開し、自分の事業の展開によって政策と通貨の問題を実験してみせた(このやりかたは、ぼくが親しい原丈人のやりかたに似ている)。
 しかし、それでもまだ反応はなかった。けれども、ゲゼルの予想はずばり当たっていたのである。物価水準を切り下げようとする経済政策はことごとく失敗だったのだ。アルゼンチン経済は1年後に破綻、4万人の失業者が街に溢れた。ゲゼルのほうはかえって財を得た。34歳になっていたゲゼルは、1900年にヨーロッパに帰ってくる。
 ヨーロッパに戻ったゲゼルはスイスを選んだ。ヌシャーテル県のレゾート・ジュネヴィに農場を購入すると、そこでみずから農民となって6年間をおくった。スイスの長い冬がゲゼルに新たな思索と表現をもたらした。
 アルゼンチン時代とちがって、ゲゼルは今度は「土地」のことを考えた。そこで最初の活動として「貨幣と土地改革」という雑誌を創刊した。「自由地」という概念もこしらえた。あいかわらず世間の反応は冷たかったが、エルンスト・フランクフルトが共感を示した。すでに『不労所得』『シルバーリバーからの手紙』といった著作をものしていた経済学者である。フランクフルトはのちにゲゼルの主要大著『自然的経済秩序』の協力者になっていく。
 ついでスイスの国営銀行法の議論に介入して、『スイス銀行の独占』を書き、1906年には『労働全収権の実現』を、続いて『アルゼンチンの通貨過剰』を、さらにフランクフルトと共著の『積極通貨政策』を刊行した。
 ここでスイスからベルリンに拠点を変えたゲゼルは、ゲオルグ・ブルーメンタールと雑誌「重農主義者」を発刊するかたわら、これまでの著作を編集再構成し、いよいよ『自然的経済秩序』をまとめていった。この主著は、日本では『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』(ばる出版)という大著になっている。カウツキー研究者の相田慎一の訳である。2007年に翻訳刊行されたものだが、ぼくはこれを読んでぶっ飛んだ。
 どういうふうにぶっ飛んだかは、以下のゲゼルのこのあとの事歴の紹介のところにも少しはふれるが、詳しくは次夜の千夜千冊にまわしたい。ここにはピエール・ジョセフ・プルードンが蘇っているからだ。プルードンがどういう思想家だったかということも、今夜はふれない。

11:50 午後  
Blogger yoji said...

 第一次世界大戦のさなかに『自然的経済秩序』は出た。ゲゼルは勇躍、1916年にはベルリンで「金と平和」を、翌年にはチューリヒで「自由土地、平和の根本条件」を、1919年にはふたたびベルリンで「デモクラシー実現後の国家機関の簡素化」を、それぞれ講演した。
 3番目の講演は「小さな政府」を提唱したものだった。しかしゲゼルはそうした驚くべき先駆性とはべつに、1917年に始まったロシア革命によるマルクス主義的な反資本主義の思想と行動に警戒を強めた。いったい社会主義や共産主義によって世界は変革されるのか。ゲゼルは以降、ボルシェヴィズムを批判し、マルクスの経済思想の限界を見極めようとする。
 思想的にマルクスを批判しただけではなかった。1919年にバイエルン共和国のホフマン政府から社会化委員会への参加が要請されると、ミュンヘンで友人のテオフィール・クリスティン、ポレンスケ弁護士らとともに「自由経済顧問団」を結成し、ギュスターブ・ランダウアーの新政府(クルト・アイスナー政府)の樹立に協力をする。ゲゼルは『自然的経済秩序』第4版の序文にこんなふうに書いている。
  自然的経済秩序は新たな秩序の人為的な組み合わせではない。分業から生まれた発展は、われわれの貨幣制度と土地制度かがその発展に対立するという障害に直面する。この障害は取り除かれなければならない。それがすべてだ。
  自然的経済秩序は、ユートピアとも一時的熱狂とも無縁である。自然的経済秩序はそれ自身に立脚し、役人がいなくとも生活する力をもっており、あらゆる種類の監督と同様に国家それ自体を無用なものとする。それは、われらが存在を司る自然淘汰の法則を尊重し、万人に自我の完全な発展の可能性を与えるのだ。
  この理念は自分自身で責任を負い、他者の支配から解放された人格の理念であり、これはシラー、スティルナー、ニーチェ、ランダウアーの理念である。
 だいぶん過激になっている。しかし、ゲゼルが新政府の財務担当人民委員に就任して1週間で、クルト・アイスナー新政府はモスクワの指示に従う共産主義者によって転覆されてしまった。これがバイエルン第二共和国である。ランダウアーは逮捕され、殺害された。
 ゲゼルは憤然として「全貨幣所有者への呼びかけ」というパンフレットを撒いた。また、国内物価水準の安定のために国際為替レートの協調会議の招待状を認(したた)めた。が、ゲゼルらは共産主義者の嫌疑をかけられ、大逆罪で告発される。
 その後、ゲゼルは高等裁判所での法廷闘争を展開、結局は釈放されるのだが、さすがに暗澹たる気分になっていた。国家というものが大逆罪によって何を仕掛けているのか、あまりにもよく見えすぎたからだ。もはや国家には脱出口はないのではないか。さすがのゲゼルも絶望したようだ。
 第一次世界大戦は終わった。しかしヴェルサイユ条約の経済政策はなんともひどいものだった。黙っていられないゲゼルは、1920年に『ドイツ通貨局、その創設のための経済・政治・金融上の前提』というパンフレットを発表する。時のドイツ銀行の総裁ハーフェンシュタインに宛てた。むろん何の対応もなかった。
 もはやドイツ一国を相手にできないと見たゲゼルは、まずは『ドイツ国民への宣言』を書き、ついで「世界貨幣」を構想した『インターナショナル・ヴォルタ・アソシエーション』を発表した。今日のIMFとは異なる国際通貨協会を創設して、どの国民通貨に対しても中立的な通貨を発行するという構想である。このときどうやら、ケインズがゲゼルに注目したようだ。おそらくシュタイナーもこのころにゲゼルの自由貨幣論に触発されて、「老化する紙幣」を発想したものと思われる。
 それならいよいよもって“ゲゼルの奇跡”が近くなってきつつあるはずだったが、もうゲゼルの余命のほうがなくなりつつあった。1927年、渾身をふりしぼって『解体する国家』を書くと、世界が大恐慌に見舞われていったさなかの1930年3月11日、69歳の誕生日を前に、ゲゼルはベルリン郊外のエデンに没した。いま、ぼくが少しずつ近づきつつある年齢だ。

11:51 午後  
Blogger yoji said...


https://grsj.org/morino/kankou.htm

ゲゼル研究会月報 自由経済 発刊にあたり

       ベルリンの壁崩壊からソ連邦解体にいたる過程に接して、我々は、一方では自由と人間性を抑圧する共産主義の全体主義的本質に一貫して反対してきた者としてその確信を強くすると同時に、他方では、ゲゼルに言及したケインズの予言はやはり正しかったとの思いを深くした。
 その予言とはケインズが『一般理論』で述べている次のような文言である。
 「シルビオ・ゲゼルは不当にも誤解されている。彼の著作には深く鋭い洞察力のもつ明晰さが含まれており・・・我々は将来の人間がマルクスの思想よりはゲゼルの思想からいっそう多くのものを学ぶであろうと考えている。『自然的経済秩序』の序文を読む読者は、ゲゼルのもつ道徳的価値を評価できるであろう。我々の見解では、この序文の中にこそ、マルクス主義に対する回答が見いだされるべきである。」 我々は、この示唆の意味するところに以前から関心を寄せていた。しかし、ゲゼルに関する情報は極端に少なく、ゲゼルは長らく我々には封印されたままの財宝でしかなかった。状況が変わってきたのは、80年代である。ドイツにおける緑の党の躍進を背景として、この運動の一翼をになった環境派の経済学者たちなどが、ゲゼルの理論の現代的展開をはかり、その中で、ヴェルナー・オンケンによるゲゼル全集の編纂と刊行が始まった。
 また、フランスやイタリア、アメリカなどに経済学の一潮流として出現しはじめたポストケインジアンたちの中には、ケインズ経済学の再解釈を図る中で、ゲゼルに関心を払いはじめる者もでてきた。 こうした状況の中で、次第にゲゼルに関する情報を利用できるようになってきた。そこで、我々が研究会を始めたのが3年ほど前であろうか、広く文献を収集し、読み、検討してきた。
 当初から、我々は幅広く文献に当たってみようと考えていた。なぜなら、ケインズによって、一方では、ゲゼルは高く評価されながらも、他方では、英国王立空軍の技術将校で経済論説家であったダグラス少佐や核技術の先駆者でノーベル賞を受けた物理学者のフレデリック・ソディらとともに経済的奇説家の一角に位置づけられ、三者とも長く無視され続けてきたからである。我々には、奇説家というレッテルを貼るのはどうか、という疑念があった。確かに彼らには、説をともにしているところもあれば、異にしているところもあり、政治的立場も三者三様ではあるけれども、その経済学的主張が今日的観点からみて少しも奇説ではないことは、ソディのエコロジカルな経済理論を見るだけでも自明だからである。こうした、ケインズが与えた評価を疑ってかかるという我々の態度には、ケインズが自らの理論の形成について語ったところを実証的に検証して、多くの疑義を提起しているニューヨーク連銀のガーヴィの議論が影響していたのかもしれない。
 小規模な研究会を続けていくなかで、それでも資料がたまってきた。会報を発行してより多くのひとに読んでもらおうではないか、との意見がでてきた。我々がまだ独自に主張すべきものをそれほどもっていないとはいえ、ゲゼルをめぐる情報が日本語では皆無の状況を考えれば、研究会で使用した資料を公表して、広く関心を喚起したいし、そしてできうれば、研究会の充実にもつなげたい、との期待もある。 月報では、ゲゼルにとどまらず、研究会でとりあげたすべてを公表してゆきたい、と考えている。したがって、ケインズはもとより、同時代の著名な経済学者で、ゲゼルの経済改革を実践し多大の成果をあげたオーストリアのヴェルグルにいちはやく調査団を派遣し、「ドイツ系アルゼンチン人(ゲゼルのこと)の控えめな弟子」を自認していたI・フィシャーの議論など多岐にわたるはずである。
 そうした拡散的な傾向を他方でもちながらも、一方、あくまで我々の関心の中心はゲゼルに置かれている。それは、我々がゲゼルの親しい友人であったアルバート・アインシュタインの「私はシルビオ・ゲゼルの光輝く文体に熱中した。・・・ため込むことができない貨幣の創出は、所有から、別の本質的形態における形成へと導くであろう」との洞察に共鳴しており、土地の所有形態と貨幣の正の流動性プレミアムには根本的変化が必要であると考えているからである。

12:14 午前  
Blogger yoji said...

ラワース
ドーナツ経済学
#7
知っているが、「下がる」や「減る」という概念は知らないかのように振る舞っていることを物語っている。しかしデマレージは覚えておいて損のない言葉だ。将来、実際に導入される可能性もある。  この概念を最初に考案したのは、アルゼンチンで事業を営んだドイツ人、シルビオ・ゲゼルだ。ゲゼルは一九〇六年の著書『自然的経済秩序』のなかで、有効期限つきの印紙を付した紙幣の導入を提唱した。それは一定期間ごとに印紙を新たに買って、貼付しなければ使えなくなる紙幣だった。現在であれば、電子通貨を使って、同じことがもっと簡単にできる。一定期間保有された電子通貨に利用料を課すだけでいい。そうすることで、お金が価値を蓄積する手段として使われるのを防ぐことができる。「古新聞のように、腐ったじゃがいものように、錆びた鉄のように古くなる」お金は、同じようにやがて朽ちるものとの引き換えに、どんどん手放されるだろうとゲゼルは主張した。「貨幣を交換手段としてよりよいものにするためには、商品と同じぐらい劣化するものにしなくてはいけない(*54)」  このような提案は初めはあまりに突飛で、絵空事のように聞こえる。しかしじつは過去に立派に実施されている。一九三〇年代、ドイツとオーストリアで地域経済の活性化のため、都市規模で導入されて、成功を収めたほか、一九三三年にはほぼ米国全土で導入された。しかしどの場合も、最終的には、政府の圧力で廃止に追い込まれた。こんな草の根の運動が広まれば、貨幣を管理する国の力が脅かされると政府は感じたのだろう。しかしケインズはゲゼルに感銘を受けて、「不当に無視された預言者」と評し、その提案にも興味を引かれた。大恐慌のさなかに消費を呼び戻すという実績を上げていたからだ(*55)。  では、もし今、消費を活気づけるためではなく、将来のための環境再生的な投資を活気づけるために、デマレージつきの通貨を設計し、導入したらどうなるか、考えてみよう。金銭へ寄せる期待ががらりと変わるだろう。人々の関心は利潤を増やすことから、価値を保つことに変化するはずだ。蓄えられた富の価値を長期的に保つためには、植林計画など、長期的な再生の活動に投資することが最善の方法になる(*56)。銀行も、現金の保有のために費用を支払うよりは、投資利益率がゼロに近い企業への融資も検討するようになるだろう。そうなれば、あまり大きな金銭的リターンはもたらせないが、社会的な富や自然の富を生み出している環境再生的で分配的な企業には追い風になる。さらにもっとも大事なこととしては、経済が無限に富の蓄積を追い求める状態から解放されて、金銭面での成長への依存を克服できる。  デマレージは現代の金融市場ではかなりの異端に見えるが、現代の金融市場もマイナス金利を除外してはいない。マイナス金利とは、事実上、現金を保有することに料金を課すものだ。マイナス金利は二〇一四年以来、日本、スウェーデン、デンマーク、スイス、欧州中央銀行で緊急措置として取り入れられ、今日の金融界の一風景になりつつある。それらの国々がマイナス金利を導入した目的はまちまち──GDP成長の回復、為替レートの調整、物価の上昇──だが、それらの国々ではすでに金利はゼロ以下にならないという神話は打ち破られている。  もちろん、通貨にデマレージを持たせるという案には、金融システムに関する数々のむずかしい問題がつきまと

5:57 午前  
Blogger yoji said...

capitalinstitute.org/evergreen-direct-investing.html 53. Personal communication with John Fullerton, 23 June 2014. 54. Gessel, S. (1906) The Natural Economic Order, p. 121, available at : https://www.community-exchange.org/docs/Gesell/en/neo 55. Keynes, J. M. (1936) The General Theory of Employment, Interest and Money. London : Macmillan, Chapter 23.(『雇用、利子および貨幣の一般理論』ケインズ著、間宮陽介訳、ワイド版岩波文庫、2012年) 56. Lietaer, B. (2001) The Future of Money. London : Century, pp. 247-248. 57. Lakoff, G. (2014) The All New Don't Think of an Elephant. White River

6:01 午前  
Blogger yoji said...

http://1.bp.blogspot.com/-Q6ag7KSaTgI/TulW5cug6OI/AAAAAAAAEns/owmf9jPOXqw/s1600/a0024841_8563499.jpg

「国家間の協調」に関しては、「エヴァ」という新たな通貨構想をゲゼルは持っていた。


エヴァと言ってもアニメではなく、ゲゼルのもう一つの代替案、世界通貨のことである。
信用バスケット方式なので、(後述するように)どちらかと言えばユーロよりアジア各国間の通貨信用制度に近い。むろんゲゼル案の方が実効力を持つ。


以下、ゲゼル著相田慎一訳『自然的経済秩序』(ぱる出版p534)より



「エヴァ」紙幣による国際的交換比率の安定化。貯水池の黒点部分は国民紙幣を示している。それに対し、その斜線部分は「エヴァ」紙幣を示している。

図5の説明 振動が起こった後に連結管の水が自動的に同じ水位に戻ろうとする傾向があるように、国際通貨制度の撹乱が生じた場合、自国の国民通貨を「エヴァ」国際銀行券に連結させている国々の商品価格の全般的水準は、いたる所で同一の水準にとどまろうとするか、またはその撹乱の終焉後自動的にその水準に戻ろうとする傾向がある。もちろん、それは、このようなすべての国で国民的通貨政策が絶対通貨の上に基礎づけられているかぎりにおいてのことであるが。
 もしこれらの国のひとつが絶対通貨の原理を放棄し、しかも危険信号一ー国際(ヴァルタ)銀行券の輸出入一ーに注意を払わなかったならば、その国は国際銀行券で溢れるか(合衆国)、または国際(ヴァルタ)銀行券が完全に国外流出する(イギリス)という事態が生じるだろう。だが、国際(ヴァルタ)銀行券の氾濫は、当該国の利益にはならない。なぜなら、国際(ヴァルタ)銀行券の溢れた国は、この国際(ヴァルタ)銀行券の代わりに発行されるだろう国民通貨の利子を失うからである。また国際(ヴァルタ)銀行券の完全な駆逐も、その結果生まれるだろう不快な打歩が外国貿易に損害を与えるという理由から、当該国に歓迎されないだろう。ドイツと記された容器は通常の状態を示している。国際(ヴァルタ)銀行券の流入を示す下の湾曲部ーー小売取引ーーが半分ほど満たされている。それは、より多くの国際(ヴァルタ)銀行券を受け入れる余地をもつと同時に、多くの国際(ヴァルタ)銀行券を譲渡できる状態を示すものでもある。それに対し、「ロシア」と記された容器の中は国際(ヴアルタ)銀行券で満杯の状態になっている。国民通貨を強力に注入すれば、この過剰はただちに一掃される。逆にイギリスでは、国民通貨の過剰が解消されるならば、国際(ヴァルタ)銀行券の逆流によって打歩がただちに解消されるだろう。
 この過程をより明確に認識するために、読者は前章の「為替理論家」の節とそこでの貿易収支にかんする図4(分度器のような図だが省略:引用者)の説明をも参照されたい。
                      
(略)
            
(4)こうした五フラン銀行券の異常な流入は、自国の国民通貨の流通が過少であることの証拠となるだろう。逆に、こうした五フラン銀行券の異常な流出は、自国の国民通貨の流通が過剰であることの証拠となるだろう。
(5)こうした国際的な五フラン銀行券の大規模な国外流出とその結果としての打歩(国際的な五フラン銀行券のプレミア)の発生は、打歩が消滅し国際的な五フラン銀行券が再び国内に流入するまでの期間、当該国が自国の国民通貨を国内の貨幣市場から排出させることの必要性を示す危険信号となる。
(6)逆に、こうした国際的な五フラン銀行券の異常を国内流入は、自国の国民通貨の流通が過少であることの証拠である。−そのことは、その他の国々が自国の国民通貨の大量の発行によって国際的な五フラン銀行券を国外に駆逐していないことを前提とする。この後者の前提から本来の通貨間題が生まれるけれども、その間題を為替問題と混同してはならない。ーー

われわれは次の章において通貨制度と為替の両者を規制する世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟)についてのわれわれの提案の要旨を示すことにしよう。

第7章 世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟)

(1)世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟「エヴァ」)への加入を希望する国々には、通貨単位としての「エヴァ」が導入される。
(2)この新しい通貨単位「エヴァ」は、何らかのひとつの物質(金)の特性の所産のように静態的に理解されてはならず、むしろ通貨政策のような継続的行為の所産として(つまり、実践として)動態的に理解されるべきである。

(以下略)

以上、ゲゼルの国際通貨はユーロよりも柔軟で、なおかつ世界的広がりを持ちうるものと解釈できる。アジアのバスケット型の危機管理に近いかも知れないが、それよりもより明確である。

ちなみに1944年ケインズが提案したバンコールもエヴァに近いものだったそうだ。
(今後現実化しようとするならば、いきなり統一通貨ではなく、まず、アジア,アラブ、欧州、北南米でそれぞれの通貨が必要だろう。)

参考:
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=190764
http://philosopher.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_49cf.html

エイジング・マネーと無利子貨幣---ゲゼルの「ロビンソン物語」
http://hiroshige724.blog22.fc2.com/blog-entry-79.html

3:50 午前  
Blogger yoji said...


ゲゼルは「国家間の協調」に関して「IVA(エヴァ)」という新たな通貨構想を持っていた。
エヴァと言ってもアニメではなく、ゲゼルのもう一つの代替案、世界通貨のことである。
信用バスケット方式なので、(後述するように)どちらかと言えばユーロよりアジア各国間の
通貨信用制度に近い。むろんゲゼル案の方が実効力を持つ。

以下、ゲゼル著相田慎一訳『自然的経済秩序』(ぱる出版p534)より
http://1.bp.blogspot.com/-Q6ag7KSaTgI/TulW5cug6OI/AAAAAAAAEns/owmf9jPOXqw/s1600/a0024841_8563499.jpg

「エヴァ」紙幣による国際的交換比率の安定化。貯水池の黒点部分は国民紙幣を示している。
それに対し、その斜線部分は「エヴァ」紙幣を示している。

以上、ゲゼルの国際通貨はユーロよりも柔軟で、なおかつ世界的広がりを持ちうるものと解釈できる。
アジアのバスケット型の危機管理に近いかも知れないが、それよりもより明確である。
ちなみに1944年ケインズが提案したバンコールもエヴァに近い。
バンコールは通帳のみ、赤字と黒字が減価する仕組みになっていた。

図5の説明 振動が起こった後に連結管の水が自動的に同じ水位に戻ろうとする傾向があるように、
国際通貨制度の撹乱が生じた場合、自国の国民通貨を「エヴァ」国際銀行券に連結させている国々の
商品価格の全般的水準は、いたる所で同一の水準にとどまろうとするか、またはその撹乱の終焉後
自動的にその水準に戻ろうとする傾向がある。もちろん、それは、このようなすべての国で国民的通貨
政策が絶対通貨の上に基礎づけられているかぎりにおいてのことであるが。
 もしこれらの国のひとつが絶対通貨の原理を放棄し、しかも危険信号一ー国際(ヴァルタ)銀行券の
輸出入一ーに注意を払わなかったならば、その国は国際銀行券で溢れるか(合衆国)、または国際
(ヴァルタ)銀行券が完全に国外流出する(イギリス)という事態が生じるだろう。だが、国際
(ヴァルタ)銀行券の氾濫は、当該国の利益にはならない。なぜなら、国際(ヴァルタ)銀行券の溢
れた国は、この国際(ヴァルタ)銀行券の代わりに発行されるだろう国民通貨の利子を失うからで
ある。また国際(ヴァルタ)銀行券の完全な駆逐も、その結果生まれるだろう不快な打歩が外国貿易に
損害を与えるという理由から、当該国に歓迎されないだろう。ドイツと記された容器は通常の状態を
示している。国際(ヴァルタ)銀行券の流入を示す下の湾曲部ーー小売取引ーーが半分ほど満たされて
いる。それは、より多くの国際(ヴァルタ)銀行券を受け入れる余地をもつと同時に、多くの国際(
ヴァルタ)銀行券を譲渡できる状態を示すものでもある。それに対し、「ロシア」と記された容器の中
は国際(ヴアルタ)銀行券で満杯の状態になっている。国民通貨を強力に注入すれば、この過剰はただちに
一掃される。逆にイギリスでは、国民通貨の過剰が解消されるならば、国際(ヴァルタ)銀行券の逆流
によって打歩がただちに解消されるだろう。
 この過程をより明確に認識するために、読者は前章の「為替理論家」の節とそこでの貿易収支にかん
する図4(分度器のような図だが省略:引用者)の説明をも参照されたい。
                      
(略)
            
(4)こうした五フラン銀行券の異常な流入は、自国の国民通貨の流通が過少であることの証拠となるだろう。逆に、こうした五フラン銀行券の異常な流出は、自国の国民通貨の流通が過剰であることの証拠となるだろう。
(5)こうした国際的な五フラン銀行券の大規模な国外流出とその結果としての打歩(国際的な五フラン銀行券のプレミア)の発生は、打歩が消滅し国際的な五フラン銀行券が再び国内に流入するまでの期間、当該国が自国の国民通貨を国内の貨幣市場から排出させることの必要性を示す危険信号となる。
(6)逆に、こうした国際的な五フラン銀行券の異常を国内流入は、自国の国民通貨の流通が過少であることの証拠である。−そのことは、その他の国々が自国の国民通貨の大量の発行によって国際的な五フラン銀行券を国外に駆逐していないことを前提とする。この後者の前提から本来の通貨間題が生まれるけれども、その間題を為替問題と混同してはならない。ーー

われわれは次の章において通貨制度と為替の両者を規制する世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟)についてのわれわれの提案の要旨を示すことにしよう。

第7章 世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟)

(1)世界通貨同盟(国際ヴァルタ同盟「エヴァ」)への加入を希望する国々には、通貨単位としての「エヴァ」が導入される。
(2)この新しい通貨単位「エヴァ」は、何らかのひとつの物質(金)の特性の所産のように静態的に理解されてはならず、むしろ通貨政策のような継続的行為の所産として(つまり、実践として)動態的に理解されるべきである。

(以下略)

以上、ゲゼルの国際通貨はユーロよりも柔軟で、なおかつ世界的広がりを持ちうるものと解釈できる。アジアのバスケット型の危機管理に近いかも知れないが、それよりもより明確である。

ちなみに1944年ケインズが提案したバンコールもエヴァに近いものだったそうだ。
(今後現実化しようとするならば、いきなり統一通貨ではなく、まず、アジア,アラブ、欧州、北南米でそれぞれの通貨が必要だろう。)

参考:
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=190764
http://philosopher.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_49cf.html

エイジング・マネーと無利子貨幣---ゲゼルの「ロビンソン物語」
http://hiroshige724.blog22.fc2.com/blog-entry-79.html

3:56 午前  
Blogger yoji said...

https://www.silvio-gesell.de/das-hauptwerk.html?file=files/luxe/img/Download-Dateien/Gesell.NWO.V2015.pdf

図4,309
図5,316

分度器


邦訳では図4がない?

4:08 午前  
Blogger yoji said...

Die Natürliche Wirtschafts- ordnung - Silvio Gesell(Adobe PDF)
www.silvio-gesell.de/das-hauptwerk.html?.../Gesell...pd...
Silvio Gesells Hauptwerk "Die Natürliche Wirtschaftsordnung durch Freiland und. Freigeld" zehn Auflagen in deutscher ...
1920

https://www.silvio-gesell.de/das-hauptwerk.html?file=files/luxe/img/Download-Dateien/Gesell.NWO.V2015.pdf

4:09 午前  
Blogger yoji said...




地域通貨花子1
⁦‪@TiikituukaHana‬⁩


地域通貨
ヴェルグルの事例 pic.twitter.com/0VdUbydW3l

2022/01/09 15:35


https://twitter.com/tiikituukahana/status/1480065657366786049?s=21

10:38 午後  
Blogger yoji said...

https://www.amazon.co.jp/ケネス・S・ロゴフ-ebook/dp/B072C2Y1FH/ref=monarch_sidesheet
     
第10章 紙幣廃止以外の方法でマイナス金利は可能か?     
 1 大幅な制度変更を伴わないマイナス金利の導入     
 2 ゲゼルのスタンプ紙幣      
 3 フビライ・ハン=アイスラー=ブイター=キンボール・モデル  
第11章 マイナス金利政策は金融の安定を脅かすか?      
 金融の安定性に影響はないか?      
 技術的な問題は解決できるか?

Amazon.co.jp: 現金の呪い――紙幣をいつ廃止するか? eBook : ケネス・S・ロゴフ, 村井 章子: Kindle Store

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by ケネス・S・ロゴフ (著), 村井 章子 (翻訳) Format: Kindle Edition
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11:15 午前  
Blogger yoji said...


“I believe that the future will learn more from the spirit of Gesell than from that of Marx.”
Keynes

https://userpage.fu-berlin.de/~roehrigw/keynes/engl.htm

(Silvio Gesell, 1862 - 1930)

3:52 午後  

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