http://www.freeassociations.org/
Ryouji Ishizuka (@ISHIZUKA_R) | |
みすず書房 (@misuzu_shobo) | |
【映画化のおしらせ】
トマ・ピケティ『21世紀の資本』が、著者自らの監修によりドキュメンタリー映画になりました! 3/20~日本公開予定です。 cinematoday.jp/news/N0113338 |
Thomas Piketty (@PikettyLeMonde) | |
Congratulations to Abhijit, Esther and Mike! Well deserved! nobelprize.org/prizes/economi…
|
《ピケティは、20世紀の危機が資本を制御したことを解き明かしたが、なぜナショナリズムが昂揚したのか、なぜ戦争が起きたのか、なぜ年金生活者は自殺に追い込まれたのか、といった問題は提起しなかった。心性(マンタリテ)の力学はブラックボックスのままだ。それによって偶然にしか見えない出来事や、ピケティが提案した改革の非現実的な性格がおそらく持っている道理が解き明かされるだろう。とはいえ、ピケティが比較に基づく厳密な社会経済的な枠組みを通じて、現代史を描き出したことは確かである。そして、歴史家たちにこの枠組みをわがものとし、残された疑問を解明してみろと挑発している。この傑作を読み終えると、まだ解かれていない問いや謎で頭が一杯になり、マルク・ブロックが『歴史のための弁明』に記した一節を想起せずにはいられない。〈それぞれの学問分野は分割されてしまっているが、往々にして隣の分野からの脱走者が、学問に成功をもたらす最高の立役者となる。生物学を刷新したパストゥールは生物学者ではなかった。デュルケームとヴィダル・ド・ラ・ブラーシュは20世紀初頭の歴史研究にどんな専門家も及ばない比類のない足跡を残したが、デュルケームは社会学に移行した哲学者であり、ド・ラ・ブラーシュは地理学者であった。二人とも、いわゆる歴史学者とはみなされていなかった〉》 (翻訳・西泰志) Emmanuel Todd
>>726自分ならウォーラーステインとブローデルを勧めるが経済学部の教授からは馬鹿にされるかも知れない図書館でめくってみてくださいブローデルには図版が興味深い本が(高価だが)数冊あります『物質文明~』の「市場(いちば)」の絵とか、、、、数式は嫌でも見るようになるだろうし、、、、経済学史ならシュンペーターか?A・マディソンの統計類も持っていて損はない。
http://econ101.jp/%E3%82%AA%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%
E3%83%9C%E3%83%8D%E4%BB%96%E3%80%8C%E5%86%8D%E6%9D%A5%E3%
81%9B%E3%81%AC%E8%B3%87%E6%9C%AC%EF%BC%9A%E4%BD%8F%E5%AE%
85%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%81%A8%E3%83%94/
オドラン・ボネ他「再来せぬ資本:住宅価格とピケティの分析」
2014年7月1日 by 227thday leave a comment
Odran Bonnet, Pierre-Henri Bono, Guillaume Camille Chapelle, Étienne Wasmer “Capital is not back: A comment on Thomas Piketty’s ‘Capital in the 21st Century’” (VOX, 30 June 2014)
国民所得に対する資本比率が19世紀の水準に近づいているというトマ・ピケティの主張が、格差についての議論に火をつけている。本稿では、ピケティの主張は最近の住宅価格上昇に依っているということを述べる。これ以外の形態の資本は、所得に対して1世紀前よりもずっと低い水準にある。さらに、財産格差の展開で重要なのは住宅価格ではなく賃貸料であり、多くの国において国民所得に対する賃貸料の割合は安定している。
トマ・ピケティの著作 (Piketty 2014) の素晴らしい成功は、ほとんどの国において格差が大きな懸念となっていることを示している。「資本の再来」、すなわち所得に対する資本の比率が19世紀末の水準に戻りつつあるというという彼の主張は、おそらく700ページに渡る彼の著作の中で最も衝撃的な結論のひとつだろう。この本の重大な関心事項とこの本に費やされた労力は認めつつも、国民所得において資本を測る独特な手法のために、その結論は間違っていると私たちは考える。
ピケティの主張は実のところ、資本の構成要素の中のたったひとつ、すなわち住宅資本の上昇に基づいている。住宅資本を除けば、これ以外の全ての形態の資本は最近の期間において何の傾向も見せてはいない。21世紀の初頭においてその他の形態の資本は、所得に対して前世期初頭のそれとくらべてずっと低い水準にあるのだ。
このことは次の2つの疑問を浮かび上がらせる。
なぜ住宅資本は上昇しているのだろうか
格差の展開を評価するにあたって、この住宅資本を資本全体の中に含めるべきだろうか
ひとつめの疑問に対する答えは、この傾向はほとんどの国における住宅価格の所得に対する上昇のせいだというものだ。ふたつめの疑問に対する答えはイエス、住宅は財産というだけではなく資本でもあり、財産の蓄積につながる。しかしながらピケティの資本蓄積モデルと整合的なものにするには、住宅資本の計測は住宅に対する実際の収益、つまり賃貸料に基づかなければならない。
それはなぜか。それは、財産格差の動きにとっては住宅価格ではなく賃貸料が重要となるはずだからだ。賃貸料は家主にとっては住宅資本による実際の所得であるとともに、持家に住んでいる人が節約した住宅費用でもある。
この点をより良く理解するために、とある単純な質問をしてみよう。各家庭がそれぞれひとつの絵画を保有し、それを生涯に渡って保有続けたとして、そこにある格差とはどのようなものだろうか。一番裕福な家庭は高価なマネやカジンスキーを保有するかもしれない。一番貧しい家庭は、地元芸術家の絵を保有するかもしれない。そこで芸術品の価格が全体として上昇したら、加速的に乖離する資本蓄積という意味においての格差の爆発というものにつながるのだろうか。その答えは明らかにノーだ。絵画が貸し出されてその所有者に何らかの所得を生み出すことができたとしても、この収入が所得全体よりも速く上昇するためには、それが売却価格に比例して上昇するとともに資本による労働収入の伸びよりも速い必要がある。
大都市においては賃貸料が高すぎると思われているが、所得に対する住宅賃料において上述のことは成り立っていない。ヴィクトル・ユゴーのレ・ミゼラブルにおいて哀れな人々を搾取しているテナルディエ家のような人々は蘇ってはおらず、多くの国において国民所得に対する賃貸料の割合は安定している。事実、価格以上に戦後期の住宅市場において最も注目に値する傾向は、拡大する大きな中層階級による財産の取得であり、彼らは価格上昇によって恩恵を受けた。
データが示すところの賃貸料と価格の最近の乖離は、したがって誤った結論へと導いてしまう。賃貸料と価格の乖離を修正する手法、これはを資本の計測についてのふたつのケンブリッジの有名な議論1 についての答えとかなり近いやり方であるのだが、それを用いて私たちが住宅資本を適切に計測したところ、分析の対象となった国においては、所得に対する住宅を含めた資本の比率は実のところ安定しているか、穏やかにしか上昇していない(Bonnet et al. 2014を参照)。(図1はフランスとアメリカを示しているが、イギリスやカナダについてもそれは同様である。ただしドイツは例外で、資本の比率は上昇した。)これらの結論は、トマ・ピケティによる発見とちょうど正反対のものだ。
図1.GDPに対する資本の割合の計測
逆に考えて、私たちは(スペインやアイルランドで起こったような)住宅価格の一般的な下落は、財産格差の縮小を招くから素晴らしい知らせだと本当に思うだろうか。ここでも答えは明らかにノーだ。販売価格の上昇による住宅資本の価値の上昇だけに基づいた理由付けの線の脆弱性をこれは示しており、それはフランスやその他の国で過去15年にかけて起こったように、販売価格が賃貸価格と乖離するときにはとりわけてもそうだ。
とはいうものの、住宅価格のインフレーションには複雑な効果があるのは確かだ。中間階級の一部が財産の取得によってそうしたインフレーションによって利益を得る場合、若年層では親からの相続は増えるものの、それをより長きにわたって貸し出す必要が出てくるのであり、彼らは損をする可能性がある。おそらく私たちが言えるのは、財産所有の促進をねらったヨーロッパの政策は、地理的移動性の低下と財産蓄積における過剰なリスク負担を招くために賢いものではないということだ。
結論として、住宅価格の上昇が本当の賃貸価格と比較した住宅資産の価値を人為的に引き上げたのであり、私たちは「資本の再来」を信じてはいない。ピケティの議論の論理には異なった資本の計測が必要であり、私たちが提起した計測では所得に対する資本は比較的安定していることが示されている。格差における住宅の特異な役割を理解するにあたって私たちには単純により多くの研究と思考が必要であり、それが格差についての最近の研究には欠けているものなのだ。
参考文献
●Piketty, Thomas (2014), Capital in the Twenty-First Century, Harvard University Press.
●Bonnet, Odran, Pierre-Henri Bono, Guillaume Chapelle, and Étienne Wasmer (2014), “Does housing capital contribute to inequality? A comment on Thomas Piketty’s Capital in the 21st Century”, Sciences Po Economics Discussion Paper 2014-07.
訳注;マサチューセッツのケンブリッジとイギリスのケンブリッジのこと。詳細はこのエッセイのもととなった論文(ungate版はここ)のBOX1を参照頂きたいが、簡単に言えばMITのサミュエルソンやソローが資本の実際の収益と収益率によって資本量を計測できるとしたのに対し、イギリスのスラファとロビンソンは資本を作り出すのに必要な労働時間の量によって計測すべきとした。なお、ここで筆者らが用いているのは前者の方法。 [↩]
至言 “@morita0: ピケティのいいところは「庶民には当たり前のことを経済学者にもわかるように書いたことです。」といって見る。 RT @moriteppei ピケティなんぞ読むまでもなく、元手がないと一生クソ貧乏です。苦しみ続けます。格差。すごいです。”
kyounoowari(招き猫(Noriko K))2分前
現代は大戦復興特需で近代の課題を先送りしただけ。ピケティは格差の本質を資産問題と看破し資本家対労働者の古典的対立構図に引き戻した。人は個人だけど社会も離れ難い。かつて共有財産であった富の源泉たる環境を誰が所有するかなる普遍的難問。自由な個人幻想維持も限界ね。『クローズアップ現代』
kamechu_jp(ルクミニ)2時間前
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11582981.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11582981
ピケティ論争、日本白熱 格差拡大に警鐘「21世紀の資本」 高所得層が強い関心
2015年2月3日05時00分
印刷
メール
スクラップ
紙面ビューアー
面一覧
書店に陳列されるピケティ氏の経済書「21世紀の資本」=東京都中央区の八重洲ブックセンター
世界的な格差拡大に警鐘を鳴らす「21世紀の資本」の著者、トマ・ピケティ氏が4日間の日本滞在を終えて帰国した。講演や記者会見、学生とのやりとりを通じて問題の深刻さと解決に向けた取り組みを訴えた。その言葉は、日本の格差論議を揺さぶっている。
1月30日午後、ピケティ氏は動画配信サイト「ニコニコ生放送」に出演。「成長のために格差は許容すべきか」などの質問に答えた。15分ほどの放送時間に寄せられたコメントは、約6千件。20~30代の若い世代を中心に、録画も含め約1万7千人が視聴した。
ブームについて、日本語版の訳者の一人、山形浩生氏は「特に所得が上位の層が強い関心を持っているようだ」と指摘する。「これから転落するかも、と思っているのかもしれないし、自分たちだけが富むのはいけないと感じているのかもしれない」
とりわけ注目されたのが、資産の格差が世襲により固定化するとの主張だ。朝日新聞などが主催したシンポジウムでも、ピケティ氏は「世襲社会が戻ってきている」と訴えた。日本側の登壇者からは、高齢者の資産を若い世代に移すよう促す税制上の優遇措置に触れて「金持ちの子どもと、そうでない子どもとの間に大きな格差が生まれる懸念がある」(鬼頭宏・上智大教授)との声が出た。
もっとも、ピケティ氏の議論がそのまま日本にあてはまるわけではないとの意見もある。大田弘子・政策研究大学院大学教授は「日本の場合、ピケティ氏の問題意識の中心の米国ほどひどい格差はない。政府による所得再分配の必要性だけを教訓として引き出すのは間違いだ」と指摘する。
ピケティ氏も、公正な競争の結果としての格差は否定していない。経済成長も重視する立場だ。朝日新聞の取材に対し、「私的財産の保護は、個人の自由や経済効率性を高める上で欠かせない。避けなければならないのは、財産が極端に特定の層に集中することだ」と述べた。
ピケティ氏が、不平等への主な解決策として示したのは、資産が多ければ高率の税を課す「累進課税」だ。この観点から、お金持ちにも貧しい人にも同じ率でかかる消費税の増税には反対姿勢を示した。だが、森信茂樹・中央大大学院教授は「膨れあがる社会保障費を考えれば消費税の引き上げは避けられない」と話す。
日本の場合は格差拡大の背景として、資産の個人差が大きくなる高齢化や、正社員と非正規社員の処遇の差など労働市場の問題も大きいと指摘される。人口減が急激に進み、年金の負担が世代間で大きく異なることも格差拡大につながりかねないが、ピケティ氏はこうした日本固有の論点には踏み込んでいない。
それでも、議論を活性化させたのは間違いない。日本の格差に早くから取り組んできた橘木俊詔・京都女子大客員教授は「格差問題への関心が薄れ、議論が沈静化してしまっていたところにピケティ氏の本が出て、論争を再燃させた」と指摘する。
(青山直篤、鯨岡仁)
■国会論戦にも波紋 首相、ピケティ人気に警戒感も
ピケティ人気は政治の世界にも波紋を広げている。
ピケティ氏にあやかろうとしているのは、アベノミクス批判を展開する民主党だ。長妻昭代表代行が「お会いしたい」と手紙を送り、1月30日には、岡田克也代表ら党幹部とピケティ氏との面会が実現した。
岡田代表が「かつて1億総中流と言われたが、今はすっかり変わった」と話すと、ピケティ氏は「日本でも富裕層が拡大している。米国ほどではないが、欧州より深刻ではないか」と応じた。民主党は「格差」を国会論戦の最大のテーマに据える。
安倍晋三首相にはピケティ人気に警戒感もにじむ。
「ピケティ氏も経済成長を否定していない。しっかり成長して果実がどのように分配されるかが大切だ。成長せずに分配だけを考えればじり貧になる」。1月29日の衆院予算委員会の質疑でピケティ理論を持ち出されると、そう答えた。
首相は最近、事務方からピケティ氏について解説を受けたという。「反論よりも、国民の恩恵を強調するようにしている」(首相周辺)。2日の参院予算委では、自らの経済政策について、「全体を底上げする政策だ」と力を込めた。
◆キーワード
<21世紀の資本> 世界で150万部のベストセラー。3世紀にわたる歴史研究をもとに、「資本の収益率(r)が経済成長率(g)を上回る」という不等式を示した。放置すれば、資産家がどんどん豊かになり、経済格差が広がるため、世界規模で資産への課税を強化すべきだと主張している。
その他の経済面掲載記事
ピケティ論争、日本白熱 格差拡大に警鐘「21世紀の資本」 高所得層が強い関心
同業の支援、受け入れ方針 共同運航見直し検討 スカイマーク
世界のぜいたく品、半分中国人に ただし76%は国外で購入
「国外利益にも課税」 米予算教書、オバマ氏が提出
関電、原発9基再稼働方針
フラット35、最低金利更新
「邦銀も途上国へ融資を」 MIGA・本田桂子CEO
ベネッセ、身体検査を強化
ピケティ「結局、この世界を作るのは私たち一人一人なのです。こんな重要なことを一部の専門家に委ねてはいけないのです。」クローズアップ現代
gracecolour(Keiko Aoyama)3時間前
ピケティ「私は民主的な議論ができるよう情報を提供し社会をよくしたいのです。もちろん本一冊では小さな一歩にすぎません。それでも一人でも多くの人に自分で考える市民になり政府に圧力をかけこの社会と経済に主体的に参加してほしいのです。」クローズアップ現代
gracecolour(Keiko Aoyama)3時間前
ピケティ「私の理想は各国政府が税制度を改善して国際的な透明性の向上など協力を進め、同じ方向に進んでいくことなのです。」クローズアップ現代「21世紀の資本主義はどこへ〜トマ・ピケティに問う〜」o.x0.com/m/132796
gracecolour(Keiko Aoyama)3時間前
「格差縮小と成長の両立は可能」…ピケティ氏 a.msn.com/00/ja-jp/AA8Pi…
han_zou_tw(はんぞ〜)4時間前
「格差縮小と成長の両立は可能」…ピケティ氏
2015年02月01日 10時02分
「ピケティ」の記事をお探しですか?最新関連記事が 10+ 件 あります。
格差を論じた世界的ベストセラー「21世紀の資本」を書いた仏経済学者のトマ・ピケティ氏(43)が31日、都内で読売新聞の単独インタビューに応じた。
ピケティ氏は「格差の縮小と経済成長の両立は可能だ」と述べた上で、「国民の幅広い層が適切な教育と職業訓練を受けられる環境づくりが必要だ」と、格差是正策の重要性を強調した。
安倍首相の経済政策「アベノミクス」については、経済成長に重きを置き過ぎているとして、「格差が拡大し低成長に終わるリスクがある」と指摘した。
ピケティ氏は、格差是正のために、富裕層が持つ資産に高い税金を課すべきだと主張している。
これに関連して、「かつての日本は富裕層(の資産)への課税率が高かったため、格差が小さく成長率も高かった。現在の日本は課税対象を増やし、税率を上げることができる」とし、日本に資産課税強化の余地があるとの考えを示した。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150201-OYT1T50030.html
Capital in the Twenty-First Century
価格: ¥ 2,584
5つ星のうち 4.0 図表の画質が悪すぎる, 2015/2/3
Amazonで購入(詳細)
レビュー対象商品: Capital in the Twenty-First Century (Kindle版)
邦訳も買ったが電子書籍の検索機能が欲しかったのでkindle版も買ってみた。ibooks版はまだ出ていない。検索は確かに便利だ。Goriot爺さんは27箇所で言及されている等々…
ただし、サンプルを見ればわかるが電子書籍版の図表は拡大出来るが画質が悪すぎる(向きも90度回転させる必要のあるものがある)。100個近い図表が本書の肝なのだからもう少し何とかして欲しい。多少データが重くなっても構わない。
NHK白熱教室などでカラー版の図表を見たあとだから余計にそう思う。
著者の公式サイトに行けば図表も公開されているのだろうが少し残念だ。
20150131
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20150131/1422715115
学生の質問、ちゃんと書いておこうね。
Q. 政治と経済の関係が重要ってことだけど、21世紀の政治ってどうなると思う? 政治の状態についてコメントを。
A. 政治は重要。アメリカでは、最高裁が政治献金は天井知らずでOKとか認めてしまって、金持ちの影響がどんどん強くなれる。政治的な平等というものの解釈としておかしいんじゃないの? みんながちゃんと発言して政治を動かそう!
Q. パリのあなたの学生も、この東大の学生も豊かで将来金持ちのほうに入る連中ばっかですけど、その人たちへのメッセージは?
A. 親は選べないから、金持ちの家庭出身だということを恥じる必要はない。格差は、民主主義にとっても脅威。金持ちにとってもよくない。平等な社会を目指すようにしよう。
Q. 相続税のほうが所得税より魅力があるようにするにはどうしたらいいか?
A. え、意味がわからない。もう一度言って?(同じことをそのまま繰り返したので、わからずじまい)。税の形にもいろいろある。さまざまな時代にいろんな状況にあわせて出てきたもの。だけど相続税は均一だし、累進資本税のほうがいいよね。(確かそんな話しだった)
Q. 格差についてはデータの裏付けなしでいろいろいい加減なこと言うやつ多いけどどう思います?
A. みんないろんな立場はあるが、まずは市民。経済学は歴史や実証を重視すべきで、数理モデルのお遊びになっちゃいけないよ。学者は頭がいいわけじゃなくて、データを集めたりする暇がある、というかそれをやるために社会からお金をもらってるんだから、それをやれ。社会に還元しろ。
あの状況で、たった 10 分でこれだけやりとりができたのは、まずまずだと思う。実際の映像は、以下にアップロードされている。
http://todai.tv/contents-list/events/piketty/capital-21c
20150131東大講演質疑応答部分は動画にはない
ピケティのいいところは「庶民には当たり前のことを経済学者にもわかるように書いたことです。」といって見る。 RT @moriteppei ピケティなんぞ読むまでもなく、元手がないと一生クソ貧乏です。苦しみ続けます。格差。すごいです。
morita0(森田広記)14時間前
256RT
トマ・ピケティ氏、「民主主義は闘争。誰もが関わらなければならない」と日本の若者にメッセージ(BLOGOS編集部) - BLOGOS(ブロゴス) blogos.com/outline/104352/
トマ・ピケティ氏、「民主主義は闘争。誰もが関わらなければならない」と日本の若者にメッセージ
http://blogos.com/article/104352/
民主主義は闘争。誰もが関わらなければならない
写真拡大
萱野:時間がないので、これが最後の質問になるのですが、山形県の30代からの質問で、今政府債務を返済するために、日本では二つの意見がするどく対立しています。
一つの意見は歳出削減によって緊縮財政をすべき。それによって、政府債務を返していくべきである。もう一つが、金融緩和によってインフレを誘導することで債務を小さくすべきだという意見。 この2つが議論されていますが、ピケティさんはどちらを支持しますか。
ピケティ:まず3つ目の可能性もありますよね。
特に過去でいろいろ使われた、いわゆるデッドリスケといわれているものです。これは、私有財産に対する累進性の課税ということで、これが文明的に使われてきたものです。過去すべて使われてきて、成功した例もあると思います。
歳出削減という選択、公共において富を蓄積するというのは非常に時間が掛かるという問題があると思います。歴史から学べる教訓の一つとして、おそらく混合させる、つまり若干インフレに誘導をし、若干債務のリストラクチャリングをやりという風に、組み合わせていくというのが一番いいと思います。
歳出だけを削減して、債務返済をする。その際に成長もインフレ率も非常に低いままということになりますと、50年、100年というような影響が出てくるということなので、本の中にも書きましたけれども、唯一挙げられるのは、19世紀の英国の例です。
まるまる一世紀掛かって、ようやく公的債務を返済しました。そのかなりの金額を国内の金利生活者に対する利払いに使ってしまって、教育に回すお金をどんどん減らしてきたということなので、日本にとっても、ユーロ圏にとっても、これはあまりいい解決法とは考えられません。
歴史を見て、今までの公的債務危機と呼ばれているものを、どういう風に対応してきたのかというのを学ぶことで、一番いいやり方というのを模索するのが重要だと思います。GDPの200%という公的債務水準になったのは、日本が初めてではありません。1945年のドイツやフランスでも、それぐらいありました。200%。しかし、これは今言ったとおり、債務のリストラクチャリングとインフレ誘導によって、あっという間に解消したわけです。
やはり成長に投資をし、教育に投資をし、次世代に投資をすることによって、公的債務を急激に減らしていく方法がいいと思います。
萱野:ありがとうございます。あっという間に時間が来てしまいました。今日はピケティさんにいただけた時間というか、スケジュールが本当に詰まっていますので、この時間しかありませんでしたけれども、時間が来てしまいました。
ピケティさん、ありがとうございました。最後に一言だけ、日本の若者にメッセージをいただければと思います。
ピケティ:そうですね。戦ってください。民主主義というのは戦いです。つまり、社会、財政制度、若者にとって、公平、今のところあまり待遇がよくないようなんですけれども、待遇改善のための闘争だと思います。
民主主義はもっと強化できる。しかし、民主主義というのは、闘争です。誰もが関わらなければなりません。
萱野:ありがとうございます。視聴者の皆さんも最後までご視聴ありがとうございました。
nicinico20150130
記事
BLOGOS編集部2015年01月30日 19:01トマ・ピケティ氏、「民主主義は闘争。誰もが関わらなければならない」と日本の若者にメッセージ
AP/アフロ 写真拡大
30日午後、来日中の経済学者、・トマ・ピケティ氏がニコニコ生放送に出演、萱野稔人氏(津田塾大学教授)と日本と世界経済の今後について語り合った。
番組は、視聴者からの質問にピケティ氏が回答する形で進み、最後はピケティ氏が日本の若者に「戦ってください。民主主義というのは戦いです」とエールを送った。番組の様子を書き起こしでお伝えする。
過去の歴史を見れば格差が成長に寄与しなかったことがわかる
写真拡大
萱野稔人氏(以下、萱野):ニコニコの皆さん、こんにちは。萱野稔人です。今日は著書「21世紀の資本 で欧米圏を中心に、大変大きな反響を引き起こしているトマ・ピケティさんをお迎えしています。ユーザーの皆さんの質問を中心に短い時間でありますが、お話を伺っていきたいと思います。ピケティさん、今日はよろしくお願いします。
ここにコメントが出てますけれども、これは今インターネットを通じて、この対談を見ている視聴者の皆さんが書き込んでいるものです。視聴者の皆さんに一言お願いします。
トマ・ピケティ氏:(以下、ピケティ)日本に来ることが出来て、とても喜んでいます。日本語で私の本を読んでいただくことができるようになって、きわめて重要だと私が考えている問題について、議論が進んできているのを見ることが出来て、とても喜んでいます。
萱野:ありがとうございます。こちらも来ていただいて、本当に嬉しいです。ここからはユーザーの質問を交えつつ、お話を伺っていきます。最初に、鹿児島県・30代男性からの質問です。
日本では現在、経済成長を達成するために、成果主義などの競争原理が導入されつつあります。その結果、労働者の中で格差が広がっています。成長のために格差を許容すべきでしょうか。
ピケティ:そうですね。格差拡大、過去20~30年ぐらい日本で格差が拡大したというのは成長にとってもあまりよくなかったと思います。つまり、低成長の中で格差が拡大してきたということなので、格差を許容するというのは、あまり効果がなかった。
経営者と労働者の間の賃金格差あるいは所得格差というのは、あまり成長に役に立ってこなかったということが出てきている。なので、「もう少し格差があったほうが成長にいい」ということがよく言われるのですが、過去の歴史を見るとそうなっていなかったということです。
萱野:その点で言うと、かつて日本には定年まで雇用を保証するような終身雇用という制度がありました。こうした社会的、もしくは社会主義的とも時々言われますが、労働者保護の政策を格差が広がる現代において、再評価すべきでしょうか?
ピケティ:まず最初に言っておきたいのは、私は日本の労働市場についてよく知っている者ではありませんし、「日本がどうすべきか」というような教訓を述べられるような、そういう立場にある人間ではありません。
しかし、例えば非常に保護主義的な状況があったとして、またいわゆるパートとか臨時雇用とかそういう人たちがたくさんいるというような状況になると、これはもちろん格差、不平等にはいい状況ではありません。
日本の労働市場における不平等というのは特に大きいことになると、若い世代にとってはダメージが大きいということになると思いますし、特に女性には非常に問題であるということだと思いますので、若い世代が将来的に非常に状況が厳しくなってしまうということがあると思います。
なので、労働市場の環境として、保護主義的すぎるといけないと思いますけれども、より人口の多くの人たちをカバーするような保護的な、つまり一部だけを保護するのではないものをつくる必要があると思います。
萱野:経済成長のために格差を許容すべきではないのであれば、経済が停滞することで逆に格差が開いてしまうのではないでしょうか?
ピケティ:完全な平等を得るべきだと言っているわけではありません。つまり、成長のために、インセンティブのために、イノベーションのために、ある一定の格差は必要だと思いますけれども、不平等が広くなりすぎると、最早それは成長に資さないという状況があると思います。
例えば、日本の場合には、非常に何十年にもわたってといってもいいと思うのですが、この成長に対してポジティブなインパクトがない中で格差だけが広がってきたという状況があるとするならば、これ以上、格差が広がったからといって成長すると考える理由はないと思います。
2/3
どんな場合でもトリクルダウンが起こるわけではない
niconico 写真拡大
萱野:なるほど。これは富山県の40代の男性からの質問なのですが、そもそも格差は悪いことでしょうか?底辺層の生活水準さえ、全体として上がるなら格差が広がっても問題はないんじゃないでしょうか?
ピケティ:もしも、底上げということで、一番底辺の人たちの所得が上がるのであれば、格差というのは正当化できると思います。
私の本を見ていただきますと、一番最初のところ、これはフランス人権宣言、1789年のものが書いてあって、共通の利益があった場合のみ、この社会的差別というものが許容されるんだと。
ですから、格差というのも、いろいろな社会における社会集団すべてに貢献するのであれば、格差というのは認められるべきであると私も思います。
日本の場合には、上位所得層、つまり上位の10%の富裕層というのが、30~40%ぐらい全体の所得を取るようになってきていると思います。しかし、その間、成長はほとんどゼロに近かった。つまり、成長なき、あるいは非常に低成長の中で、トップに行く分け前が増えていくということになりますと、絶対的な、それ以外の所得層に対して行くものがなくなっていくことになります。
という場合には、この格差というものは正当化できない。社会全体にとって良いことだとは言えない。もちろん、いわゆるトリクルダウン効果といわれるような、最終的に格差があったとしても一番底辺にまで富が行くのだからいいという意見に反対ではないんですけれども、毎回必ずそうなるとは言えないというのが、過去のエビデンスを見ても言えることです。
この格差と成長がどう進展してきたのかということを、過去を見ると、そういう主張が果たして当たっているのかどうか。民主主義ということが逆に阻害されていないかということが、重要な点になります。
経済ゲームにおいて、勝者、高所得層というのは、「最終的に社会全体にメリットがあるんだからいい」というのですが、それが「真」であった時期も場合もあるかもしれませんが、そうでない場合もあって、誇張されて主張されているところがあると思います。
萱野:次は、島根県・30代男性からの質問です。日本では今、政府債務がGDPの200%あります。 これはどれぐらい深刻な問題だと、ピケティさんは考えますか。それともあまり深刻でないと考えていますか?
ピケティ:ここで重要なのは、公的債務とそれから民間資産の伸びが、どういう関係にあったかということです。日本の場合を考えると、民間の資産、つまり家計が例えば不動産であるとか、金融資産をどのように持っているか。これは対GDPでドンドン伸びていて、それは公的債務の伸び率よりも上回る伸び率で伸びてきたわけです。
別の言い方をすると、次世代に、つまり日本の次の世代、ヨーロッパの多くの国もそうなのですが、相続したものよりも多くのものを残せるようになっていると。少なくとも、そういった私有財産ということで残せるものをもっている人は、これを大きくして次の世代に残しているということになります。
なので、その民間資産マイナス公的債務で残ったものを見ると大きくなっているわけです。結果として、ヨーロッパ各国、日本というのは、どんどん民間は豊かになってきている。政府はどんどん貧乏になってきていますけれども、全部あわせると国として、どんどん豊かになってきているわけです。
公的な富と民間の富。これをどう配分するかということは、課税、つまり税制をどうするのか。例えば、労働所得に対して、どう課税をするのかということで決めることが出来ると思いますし、若い人たち、例えば相続した資産がない、自分が提供できるのは労働だけであるということになると、これは非常に厳しい情勢ということになるかもしれません。
特に不動産に対して、地価が非常に高いということになると、なかなかアクセスができないということになってしまうかもしれません。なので、問題はどう税制をリバランスするのか。若い人たちにメリットがあるように、どう作り変えていくのか、ということになると思います。
この公的債務というのは分配の問題で、それ自体が問題ではないと思います。何故かというと、日本の国の富、民間部門に蓄積された富も考えると、全体としてはGDPに対して増えていってるからです。
民主主義は闘争。誰もが関わらなければならない
写真拡大
萱野:時間がないので、これが最後の質問になるのですが、山形県の30代からの質問で、今政府債務を返済するために、日本では二つの意見がするどく対立しています。
一つの意見は歳出削減によって緊縮財政をすべき。それによって、政府債務を返していくべきである。もう一つが、金融緩和によってインフレを誘導することで債務を小さくすべきだという意見。 この2つが議論されていますが、ピケティさんはどちらを支持しますか。
ピケティ:まず3つ目の可能性もありますよね。
特に過去でいろいろ使われた、いわゆるデッドリスケといわれているものです。これは、私有財産に対する累進性の課税ということで、これが文明的に使われてきたものです。過去すべて使われてきて、成功した例もあると思います。
20150131
twitter.com/kuri_kurita/st… twitter.com/aag95910/statu… headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150131-… 細野豪志政調会長が「アベノミクスで格差が拡大した」と指摘し、ピケティ氏は「全くその通りだ。紙幣を印刷するだけでは不平等が拡大する。
pannacottaso(ぱんなこった)24分前
2RT
日本は
所得格差は米ほどではないが
資本(資産)/所得 の比率を見ると社会格差が大きいと言える
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150131/k10015110321000.html
ピケティ氏「若い人たち優遇の政策を」
1月31日 13時02分
来日中の、格差の拡大を論じた著書で知られるフランスの経済学者、トマ・ピケティ氏が31日に東京都内で会見し、日本でも格差拡大を抑えるために、累進課税を強化するなど、若い人たちを優遇するような政策をとるべきだという考えを示しました。
トマ・ピケティ氏が書いた「21世紀の資本」は、20か国以上の納税記録などの膨大なデータを分析して資本主義の下で格差が拡大したことを実証しようとしたもので、世界で100万部以上が売れたとされています。
また、日本語版も先月の発売以来13万部販売されるなど、700ページを超える経済専門書としては異例のベストセラーとなっています。
日本記者クラブで会見したピケティ氏は、日本などで格差に対する関心が高まっている理由として、「多くの人たちが、統計を見るまでもなく、富裕層のほうが中間層などよりも所得が増えていると感じている。とりわけ成長率が低い国では不平等を感じるのだ」と述べました。
さらにピケティ氏は「日本は、アメリカほどの極端な格差はないが、若い世代は富へのアクセスが難しくなっている。所得の低い人たちの税を低減し、富を蓄積した世代の所得税や不動産税を増大するなど、若者を利する政策をとるべきだ」と述べて、累進課税や教育支援の強化などを通じて、所得格差の拡大を抑制すべきだという考えを示しました。
http://blog.goo.ne.jp/pineapplehank/e/510bcf7101d9ea69ae3dd37be9d1712c
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率=資本収益率(r)×資本ストック÷国内総生産(GDP)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック÷GDP=貯蓄率÷経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本
ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティ氏は実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を
示した
邦訳に従えば、
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁,5章)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r
貯蓄率s、成長率g
例:
「所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600% 」(57頁より)
「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、
資本/所得率は安定状態を保つ。」(178頁より)
これらの考察によって日本はアメリカほど所得格差はないが、資産に対する所得の割合が低く、
資産格差が大きいことがわかる。
ピケティへの批判に住宅問題が例として出されるが、そもそも資産の貨幣換算
の問題はピケティもわかっている。
それよりも一番の問題は、仏英独(123,124,148頁)が農地を住宅等にして生産性を上げ
たとピケティが考えているらしいことだ。
今は先進国も農業を大事にしている(生産性も高めている)。詳述出来ないがモノカ
ルチャーを他国に強いるようでは資本税に意味はない。
http://blog.goo.ne.jp/pineapplehank/e/510bcf7101d9ea69ae3dd37be9d1712c
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率=資本収益率(r)×資本ストック÷国内総生産(GDP)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック÷GDP=貯蓄率÷経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本
ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティ氏は実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を
示した
邦訳に従えば、
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁,5章)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r、貯蓄率s、成長率g
例:
「所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600% 」(57頁より)
「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、
資本/所得率は安定状態を保つ。」(178頁より)
これらの考察によって日本はアメリカほど所得格差はないが、資産に対する所得の割合が低く、
資産格差が大きいことがわかる。
ピケティは、下記のマルクス関連図左側の本源的蓄積と固定資本もしくは不変資本を議論の遡上に
載せたと言える(世界政府という新たな部門を累進課税徴収の主体として付け加えるべきかも知れ
ない。カントなら連合体を部門1と2の間につくるだろうが、ヘーゲル的(マルクスも)には超越的主
体が必要になる)。マルクスとピケティは互いに補完関係にある。
マルクス経済表(再生産表式と同じ部門順に改変、点線実線の区別は省略。数字は資本論章番号)
_____ (技術革新等 | (労働時間
|第1部門 | 空間的差異)|絶 の延長) 2:21
|機械と原料|___相対的__|対_____ _追加的不変資本___ Mc
|_____| 剰余価値 |的 ___産業利潤_/_追加的可変資本___\ Mv
本 1:10 |剰 利| \_個人的消費_____/|Mk
固定資本2:9 流動資本 |余 潤|___利子_____単利_________|
\機械)(原料/\ |価 | \___複利________/|
(土地 消耗品) \ |値 /|___地代_____差額地代_______|
源 \ / (労働力) | / \_絶対地代______/|
不変資本C 可変資本V 剰余価値M 生産物W |
1:6 ____\____ / |
1:24 / \ / |
的 ____ / 労\ / _産業利潤___3:1〜____ |
|第2部門| / 賃\/ 利| \ |
|生活手段| / /\ 潤|_利子_____3:21〜____| |
|____|/ 労賃__/__\ / | 3:24 | |
蓄 / / / \\ |_地代_____3:37~44__| |
/ / / /\\ 3:45 | |
不変資本 可変資本/ 剰余価値 生産物____________G____/_/
/ / 四: ◎ 貨幣
積 ____ / / ◯
|第3部門| / / 三: /| 一般的
|総生産物| / / ☆☆☆ 1:1、3、
|____|/ _______/_ ☆☆☆ 3:33
/ 二:|/ 拡大
不変資本 可変資本 剰余価値 生産物 ◯
形態一:◯=☆ 単純
(相対的価値形態 = 等価形態)
貧困率2位、日本は“堂々たる”格差社会に / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/44/index2.html
相対的貧困率、日本は第5位から第2位へ
対日経済審査報告書が指摘した二つ目の点は「日本の相対的貧困率は今やOECD諸国で最も高い部類に属する」ということだ。
相対的貧困率とは国民を所得順に並べて、真ん中の順位(中位数)の人の半分以下しか所得がない人(貧困層)の比率を意味する。つまり、中位の人の年収が500万円だとしたら、250万円以下の所得層がどれだけいるかということだ。
OECD東京センターが発表した対日経済審査報告書の日本語概要では相対的貧困率が「最も高い部類に属する」としか書いていないが、7月20日のOECD発表記者会見では「OECD加盟国中、第2位になった」と表明した。
昨年、日本の相対的貧困率はメキシコ、米国、トルコ、アイルランドに次ぐ第5位だったが、ついに“堂々たる世界2位”の格差社会になったというわけだ。
かつては1億総中流社会といわれた日本が2位になったことについて、OECDは危険な状況であると強く警鐘を鳴らしている。
ゼロ金利解除と相対的貧困率は一見、関係がないように見えるが、実は両方とも格差拡大の大きな原因となっている。
個人レベルで考えると、金利が上がると、預金金利と貸出金利が上がる。勝ち組は借金を持たず、多額の預金などおカネを持っているから、利子が増えて、さらに勝ち組になる。
一方、庶民の多くは住宅ローンを抱えていて、それほど預金を持っているわけではない。国土交通省の調べによると、平成17年度上半期末(昨年9月末)で、10年超の金利固定による住宅ローンの割合は5%程度にしかすぎない。
つまり、95%の人が変動金利や短期型のローンであり、ローン金利の上昇で家計が圧迫されることになる。特に変動金利型の住宅ローンの割合は33%であり、3分の1の世帯はいきなり影響を受ける。
変動金利ローンの金利は短期プライムレート+1%だから、短期プライムレートが0.25%引き上げられると、住宅ローン金利も0.25%上がる。ローン残高が3000万円ならば、年間7万5000円の負担増となる。
毎月6000円強の負担は少ないお小遣いでやり繰りしているお父さんたちにとって手痛い出費だ。
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0131/mai_150131_9444115925.html
<21世紀の資本>ピケティ氏、来日インタビュー
毎日新聞1月31日(土)8時30分
毎日新聞のインタビューに応じるトマ・ピケティ氏=東京都渋谷区で2015年1月30日、森田剛史撮影
「21世紀の資本」の日本語版が出版されたことを受けて来日したトマ・ピケティ氏は30日、毎日新聞のインタビューに応じた。日本の格差の現状について「米国ほど大きくないが、最も高い所得層の所得は急速に増え、格差が拡大している」と指摘。格差解消に向けて「低所得者層や中間層に減税を行う一方、高所得者層などへの累進的な課税を強化すべきだ」と語った。
◇富裕層への課税強化を
ピケティ氏は、デフレ脱却を目指す安倍政権の経済政策「アベノミクス」に関連して「(物価が持続的に下落する)デフレから脱却しない限り、経済を回復させるのは難しい」と強調。ただ、金融政策に頼ったデフレ脱却の道のりは険しいと指摘したうえで「(国際競争が激しい)世界経済の下で、インフレを創出する唯一の方法は賃金を上昇させることだ」と語り、賃上げによる経済の底上げが必要との考えを示した。
また、オバマ米大統領が富裕層への課税を強化し、教育などの支援策を拡充する方針を打ち出したことについては、「富裕層向けの増税で得たお金を(低所得者らも通う)地域の大学などに投資しようという考えで、全く正しい政策だ」と評価した。【谷川貴史】
マルクスとピケティについて:
基本的には、「資本(資産)」を扱った『21世紀の資本』は、主に「所得」を扱っ
たマルクスの『資本論』とは補完関係にある。
物神化=自然環境を貨幣換算する危険は、ピケティより先に資本家が行っている
のだから、ピケティだけを批判しても仕方ない、、、、
マルクスは資産の1/10ほどが交換過程に入ると書いたが、そうしたマルクスの試
行錯誤もピケティは知らない(ギッフェン、コルクホーンの統計をマルクスが利用
しなかったことが批判される(61,238,注38頁))。
ピケティはそもそも貧富の差を論じても労働者の労働環境に興味はない。資本主義の第1,2
基本法則も労働環境とは関係ない(ちなみにマルクスの「資本の有機的構成」c/vに
おける不変資本cと可変資本vを、それぞれ資本と所得に見立てれば、ピケティの
第一基本法則(56頁)における資本/所得比率βがフラクタルに出来上がる。固定資本と
流動資本にも対応させ得るが、それだと労働の観点が消える)。
12頁,主に236頁のマルクスに関する論評が重要だ。マルクスを解釈するうえでβ=s/gにお
ける成長率gのときを想定すれば利潤率の低下が理解出来るとされる。ただ生産性の成長=
相対的剰余価値をマルクスが想定していないというのはシュンペーター経由の誤解だ。
最近話題になっているトリクルダウン効果は、ハーシュマンが、『経済発展の戦略』
「第十章 経済成長の地域的・国際的波及」の中で言い出した概念だ。
重要なのはトリクルダウン(浸透効果)に、ポラリゼイション(分裂効果)と
いう対立概念があるということだ。
この視点がないとトリクルダウンの反対はトリクルダウンしない、ということでしかなくなり、
公的資金注入の課題点が見えない。
例えば豊かな工業中心の北部をさらに豊かにしたら、貧しい農業中心の南部の工業は、
北部に負けて消滅してしまうだろう。これが分裂だ。これは国家間でも起こり得る。
ハーシュマン自身は成長拠点を持つべきだと考え、長期的展望に立ってトリクルダウンを
支持しているが、政府の政策に対しては細心の注意を要求している。
ベルグソンの道徳論やチャップリンの『キッド』(ガラス屋のエピソード)が引用されるなど、
面白い本で、ハーシュマンは単なるリフレ派ではない
最近話題になっているトリクルダウン効果は、ハーシュマンが、『経済発展の戦略』
(邦訳1961年,原著1958年O. Hirschman, The Stategy of Economic Development)、
「第十章 経済成長の地域的・国際的波及」の中で言い出した概念だ。
重要なのはトリクルダウン(浸透効果)に、ポラリゼイション(分裂効果)と
いう対立概念があるということだ。
この視点がないとトリクルダウンの反対はトリクルダウンしない、ということでしかなくなり、
公的資金注入の課題点が見えない。
例えば豊かな工業中心の北部をさらに豊かにしたら、貧しい農業中心の南部の工業は、
北部に負けて消滅してしまうだろう。これが分裂だ。これは国家間でも起こり得る。
ハーシュマン自身は成長拠点を持つべきだと考え、長期的展望に立ってトリクルダウンを
支持しているが、同時に政府の政策に対しては細心の注意を要求している。
ベルグソンの道徳論やチャップリンの『キッド』(ガラス屋のエピソード)が引用されるなど、
本書は興味深く、洞察力を感じさせる。ハーシュマンは単なるリフレ派ではない。
(ハーシュマンの言うトリクルダウンは国家による経済政策で、リフレは金融政策。
ジャンルは違うが双方親和性がある。ハーシュマンはこの中間に切り込んだのが功績だ。)
参考:http://cruel.org/econthought/profiles/hirschm.html
その著書『情念の政治経済学』には柄谷も『トランスクリティーク』『ネーションと美学』
で触れている。
259頁参照
1_上流階級
2345_中流階級
678910_下流階級
ピケティが解説、中国が「新常態」に突き進む必然 (4ページ目):日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150403/279549/?P=4
成長鈍化を受け入れよ
「中国政府は財産を再分配できる制度を速やかに取り入れるべきです。驚くべきことに、中国には相続税がありません。それは、格差を助長させる要因にもなっています。資産を持つ者に対しては相続税を課すべきです。加えて中国政府は、所得税の納付状況を透明化した方が良いでしょう。それは、政府に対する国民の信頼を高めることにつながるはずです」
ピケティ氏が格差の解消を強く求めているのは、富裕層に対する一般大衆の不満を解消させるためだけではない。このまま格差を放置したままでは、中国経済の発展が難しい段階に達しているとの認識がある。その最大の要因は、一人っ子政策による出生率の低下だ。世界最大の人口を誇る中国も近い将来、人口減少に転じるのは確実視されている。
「人口の減少は、中国のGDPに確実に影響を与えます。2030年以降、中国の人口は減り始めます。同じ人口が多い国でも、生産人口を依然多く抱えるインドと高齢化が既に始まっている中国とでは、中身が全然違います。これから人口ボーナスが期待できるインドと、それが消失しつつある中国では、今後たどる道は明らかに違ってくるでしょう」
中国が、安価で豊富な労働力を武器に高い経済成長を遂げてきたのは周知の事実。だが、その最大の強みと言われていた労働力も、近年は人件費の高騰と人口減少で優位性が崩れつつある。
中国でも数多く講演したピケティ氏。写真は2014年11月の上海での講演模様(写真=王辰)
2桁の経済成長率が望めなくなった今、中国政府は経済構造の改善を通じ、成長の質を変化させることで持続的な経済発展を目指そうとしている。
だからこそ景気が減速している現状を「新常態」と表現し、国民に成長鈍化を受け入れるよう促している。言い換えれば、それは大規模に資本や労働を投入することでリターンを得る従来型の発展の形との決別である。資本の効率性を高めると同時に、得られた収益を適正に分配できる経済モデルへの転換を意味している。
幸いにも、足元の経済成長が鈍化しても失業率は高まっていない。徐々にではあるが、製造業に代わりサービス業の雇用が増えているためだ。
世界に通用する中国企業も次々と台頭している。斬新なスマートフォンを販売し中国のアップルとも評される小米科技(シャオミ)、中国語圏以外にも勢力を拡大するインターネット企業の騰訊(テンセント)、そして世界有数の家電メーカーとなった海爾集団(ハイアール)など、イノベーションの担い手は着実に増えている。
新常態下で活躍するのは中国企業だけではない。中国の抱える問題を解決したり、拡大する中間層向けのビジネスを得意とする日系企業にもビジネスチャンスが広がっている。
273 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] :2015/04/06(月) 10:07:57.70 ID:p1bmXmI7
ピケティが解説、中国が「新常態」に突き進む必然 (4ページ目):日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150403/279549/?P=4
「中国政府は財産を再分配できる制度を速やかに取り入れるべきです。驚くべき
ことに、中国には相続税がありません。それは、格差を助長させる要因にもなっ
ています。資産を持つ者に対しては相続税を課すべきです。加えて中国政府は、
所得税の納付状況を透明化した方が良いでしょう。それは、政府に対する国民の
信頼を高めることにつながるはずです」
「人口の減少は、中国のGDPに確実に影響を与えます。2030年以降、中国の
人口は減り始めます。同じ人口が多い国でも、生産人口を依然多く抱えるインド
と高齢化が既に始まっている中国とでは、中身が全然違います。これから人口
ボーナスが期待できるインドと、それが消失しつつある中国では、今後たどる道
は明らかに違ってくるでしょう」
各国が凌ぎを削る帝国主義、
一国が支配し自由貿易を保証する自由主義
この二つが交互に来る
今は帝国主義時代であと35年続く
というのが柄谷行人の見たて
ピケティは周期性を軽視するが
結局ゲゼルの減価マネーが解だが
まだ今は情報共有の時期だ
現場重視の地域主義がほとんどだから
昔と少し違う
国家主義とズレるのだ
地域が世界と直接繋がる世界遺産モデルの存在は
大きい
まだ脆弱だが
571 名前:考える名無しさん [sage] :2015/04/09(木) 14:11:42.19 0
あと日本文化を継承しているのは外国人であるケースが多い
相撲もそうだ
ここは喜ぶより危機感が必要
292 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] :2015/04/09(木) 19:47:57.83 ID:mXTIsjNl
基軸通貨はドルのままだし
沖縄基地も手放さない
293 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] :2015/04/09(木) 19:54:52.12 ID:mXTIsjNl
今は帝国主義の時代だから
アメリカも覇権を争うone of themに見える
覇権国家に必要なのは大義だ
自由と平等は背反する
多分ガンジーの理念だけがこれを乗り越えられる
snsi.jp/tops/kouhou/1817
評判を取ったトマ(ス)・ピケティの大著『21世紀の資本(論)』からも私は
巨大な真実を学んだ(第6章)。やはりこの本は大変な本である。ピケティ本は、
今や幻想と虚栄の神殿と化したアメリカ経済学を根底から掘り崩す核爆弾級の
破壊力を持つ本である。おそらく日本では、今のところ私だけがこのことに
気づいている。今はもう多くは書けない。一点だけ書く。
ストック(資産)とフロー(所得)において、フロー面(消費者物価、インフ
レ率、GDPギャップ、失業率などの指標)ばかりに囚われてきたアメリカ
経済学界のオカシさを、フランス人のピケティは、正しく大きくストック面(土地
住宅価格。即ち不動産資本)の重要性からはっきりとつかみ出した。おそらくピケ
ティ本からの根源的攻撃を受けてアメリカ理論経済学は自滅に向かうだろう。それ
はアメリカ帝国の崩壊と軌を一にするものだ。
185頁の先進国と比較した日本における企業の内部留保の突出を示す表が重要だ。
アメリカは3.1%だが日本は7.8%だ。
日本は確かに官僚国家だが、天下りを加味した上で官僚国家と考える必要がある。
また、それら諸々に対するピケティの処方箋は、国家というより世界政府を視野に
入れたもので、カントの永遠平和論に近い。
マルクスなら国家の連合という考えにはならないからやはりカントに近い。
ただしマルクスは資本主義の止揚の積極的方法として
協同組合を挙げており、こちらは傾聴に値する。
近年韓国は労働者の自助方法として協同組合を推進しており、日本は遅れている。
少子化対策を兼ねた女性組合?に関してはフランス、協同組合に関しては北欧が際立つ。
n.11 ,40
58頁
キューブリック
バリーリンドン
フローの分析をしたマルクス
ストックを分析をしたピケティ
公共財産が鍵だ
■ロバート・ソローの説明
では、資本収益率rがつねに成長率gより大きくなる必然性はどこにあるのでしょうか。
この点を理論的に明らかにしたのが、ロバート・ソローの書いた長文の書評です。ソローは「資本主義の根本的矛盾」を、彼のつくった新古典派成長理論で説明しています。
新古典派成長理論は、経済が定常状態に近づくと考えます。これは資本と労働の投入によって経済が成長した結果、その比率が一定になる状態です。ミクロ経済学で「均衡状態」と呼ばれるものに対応するのですが、ここでは労働/資本比率が最適になるので、労働が一定だと資本も一定で、成長率もゼロになります。
労働人口が一定でも、技術進歩などで生産性が上がると成長します。賃金が労働生産性で決まるとすると、生産性が上がると賃金も上がります。国民所得は労働生産性×労働人口で決まるので──人口が増えているときは──成長率は労働生産性の上昇率より高くなります。
簡単にいうと、これが資本収益の上昇率が賃金上昇率を上回る原因です。ソローはこう書いています。
経済が資本/所得比率が一定の「定常状態」に到達達したと考えよう。労働からだけ所得を得る人々の賃金は、技術進歩によって生産性が上がるのと同じぐらいのスピードで上がる。それは経済全体の成長率より少し低いだろう。なぜなら成長率は人口増加率を含むからだ*
この結果、資本収益率が成長率を上回り、格差が拡大します。これをソローは富める者がますます富むダイナミックと呼んでいます。
資本と人口を一定とすると、労働者の生産性が毎年1%ずつ上がると国民所得も1%増えますが、人口が1%増えると国民所得は2%増えます。この差の1%の部分が資本所得になるわけです。
これは海外生産を考えると、わかりやすいでしょう。
アジアに工場をつくって生産を増やした場合、その分の利益は資本家に配当として入りますが、労働者には還元されません。この部分の国民所得(GDP+海外収益)が資本所得の増加になるのです。これ以外にも、地価の上昇などの「外部性」はすべて資本家のものになります。
のちほどみるように、ピケティは新古典派成長理論を「寓話」として否定しているのですが、その元祖であるソローがピケティのデータを新古典派成長理論で説明しているのはおもしろい。
* Solow "Thomas Piketty Is Right", New Republic, April 22, 2014、強調引用者
日本人のためのピケティ入門
池田信夫
よら
ピケティ『21世紀の資本』は全四部(16章)に分かれており、それらは柄谷の交換図で言えば、
1キャピタル、2ステート、3ネーション、4アソシエーションの順に構成されている。
ずっと同じ内容の繰り返しと言われているのは少し違う。確かに忘れた頃にバルザックが
引用されるが(アタリが最近書いた伝記によるとマルクスもバルザックが好きだったという)。
第 II 部 資本/所得比率の動学3~6 第 III 部 格差の構造7~12
----------------+----------------------
第 I 部 所得と資本1~2 はじめに 第 IV 部 21世紀の資本規制13~16 おわりに
1でr>g ,α=r×β という原理を示し、2で各国のデータ及びβ=s/gを示し、3で各国の個別事情と
相続税を検証し(互酬制、世襲制に対して批判的にだが)、4で来るべき累進課税を提示している。
(資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r、貯蓄率s、成長率g)
相続税関連(398頁)、by=π×m×β
(byは相続の年間フローの国民所得比、βは資本/所得比率、mは死亡率、
πは一人当たりの平均財産に対する死亡時の平均財産の比率。)
「πが富の年齢分布に左右されるのは明らかだ。年齢とともに資産が増加する割合が大きいと、
πは高くなり、その結果相続フローも大きくなる。」(399頁)
21世紀の不平等 単行本 - 2015/12/10
アンソニー・B・アトキンソン (著), 山形浩生 (翻訳), 森本正史 (翻訳)
¥ 3,888
出版社: 東洋経済新報社 (2015/12/10)
全世界待望! ピケティの師の書、ついに刊行!
不平等研究の権威が、現代社会の根本を問い直す。
思想の大転換を迫る書。
格差をあきらめない 15の方法がここにある。
【推薦の言葉】
「ウィットに富んで、エレガントで深遠なこの本を是非読んでほしい。」
トマ・ピケティ(パリ経済学校教授)
「アトキンソンは、多くの点で現代の不平等研究の父だが、すばらしい新著を発表した。」
ポール・クルーグマン(プリンストン大学教授)
「好き嫌いにかかわらず、これは野心的な本だ。」
ティム・ハーフォード(ジャーナリスト)
「不平等研究の新しい基本書。日本の格差対策にも本書の15の提案は必読だ。」
大竹文雄(大阪大学社会経済研究所教授)
【経済格差】世界人口の半分と同じ富が62人の富豪に集中[1/18] [無断転載禁止]©2ch.net
1 :
旭=502@アフィカス m9(^Д^)定職につけよ ★
2016/01/18(月) 18:17:03.96 ID:CAP_USER
不公平 世界の半分の富を握るのは、このバスの定員より少ない富豪 MaxOzerov-iStock
http://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2016/01/webw160118-thumb-720xauto.jpg
格差も極まれり。貧困問題に取り組むNGOのオックスファムは最新の報告書で、世界ではわずか62人の富豪が、最貧層35億人分と同じだけの富を所有しているという。
この62人の昨年の富は1兆7600億ドルに上り、世界人口の半分以上を合わせた額を上回った。
2010年には、世界人口の半分と同じ富を独占していたのは388人の富豪だった。この1年で富はますます少数に集中し、今では二階建てバスの定員にも満たない人数になっている。
富裕層の富は2010~2015の間に44%増大。これはざっとカナダのGDPと同じ額だ。富の集中と租税回避地に隠された推定7兆6000億ドルの資産のおかげで、
世界的な貧富の格差は「過去例をみない極端さになりつつある」と、同リポートは警告する。
「社会契約」が破綻
「金融危機と世界大不況の後、経済は再び回復しはじめている。これは喜ぶべきことだと誰もが思っている。
だが、所得の成長や富の成長を実際に手にしているのは少数の大金持ちだけだ」と、オックスファムの政策責任者、ウェイン・クリプケは本誌に語った。
「労働者階級と貧困層は成長の果実を得ていない。ということは、経済のどこかが決定的にくるっている。ルールに則って一生懸命働けば報われる、という社会契約説が破綻している」
オックスファムの驚くべき報告書は、今週開幕する世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に向けて準備された。
政財界の大立者や有名人、いわば資本主義の支配者たちがスイスのリゾートに集まり、今年のテーマであるAI(人工知能)や激動のマーケットについて話し合う。
富の格差を是正するには、世界の指導者たちが労働者の生活に必要な最低限の賃金を支払い、職場での男女平等を推進しなければならないとオックスファムは言う。
租税回避地の廃止にも取り組む必要がある。
昨年のダボス会議の前には、オックスファムは、所得格差が放置されるなら世界の富裕層1%の富が残り99%の富を2016年までに上回ってしまうと警告した。
今やこのシナリオは現実になりつつある。
極度の貧困は半減したが
世界有数の金持ちの多くの純資産は今や、複数の国家を合わせたより大きくなっている。マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツの純資産は推定792億ドルで、
ベラルーシとスリランカのGDPを合わせたより多い。メキシコの実業家カルロス・スリムの純資産は、レバノンとウルグアイを合わせたより多い771億ドルだ。
世界的な貧富の格差の広がりの原因の1つは、経済システムが権力者だけを利するような仕組みになりつつあるからだとオックスファムは言う。
2009年以降、アメリカのCEOたちの報酬は54.3%上昇し、一方で賃金は頭打ちだった。また米シンクタンクの経済政策研究所が昨年6月に出したリポートによると、
CEOたちの稼ぎは30年前と比べて10倍になった。
1990~2010年の間に、極度の貧困にあえぐ人々の数は半分に減ったと、国連は言う。それでも尚、世界で8300万人以上の人々が極端な貧困の下に暮らしている。
オックスファムは貧困層の減少を「進歩」と言いながらも、その間も各国の経済格差は拡大してきたと言う。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2016/01/62.php
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2016/01/62.php
【経済格差】世界人口の半分と同じ富が62人の富豪に集中
2016/01/18(月)
不公平 世界の半分の富を握るのは、このバスの定員より少ない富豪
格差も極まれり。貧困問題に取り組むNGOのオックスファムは最新の報告書で、世界では
わずか62人の富豪が、最貧層35億人分と同じだけの富を所有しているという。
この62人の昨年の富は1兆7600億ドルに上り、世界人口の半分以上を合わせた額を
上回った。
2010年には、世界人口の半分と同じ富を独占していたのは388人の富豪だった。この1年
で富はますます少数に集中し、今では二階建てバスの定員にも満たない人数になっている。
富裕層の富は2010~2015の間に44%増大。これはざっとカナダのGDPと同じ額だ。富の
集中と租税回避地に隠された推定7兆6000億ドルの資産のおかげで、
世界的な貧富の格差は「過去例をみない極端さになりつつある」と、同リポートは警告する。
『分別と多感』(ふんべつとたかん、Sense and Sensibility )は、1811年に発表されたジェーン・オースティンの長編小説。『知性と感性』という題の翻訳もある。
#3冒頭
『いつか晴れた日に』(いつかはれたひに、原題: Sense and Sensibility)は、1995年製作のアメリカ・イギリス合作映画である。アン・リー監督。ジェーン・オースティン の『分別と多感』が原作であり、原題は原作と同じ。
主演のエマ・トンプソンが脚本を担当しており、第68回アカデミー賞にて脚色賞を受賞した。
目次 [非表示]
1 あらすじ
2 キャスト
3 受賞
4 脚注
5 外部リンク
あらすじ[編集]
貴族のダッシュウッド氏が亡くなった後、ダッシュウッド夫人と3人の娘、エリノア、マリアンヌ、マーガレットは、年500ポンドの遺産しか残されなかったことに愕然とする。ダッシュウッド氏は妻と娘たちの身を案じ、死ぬ間際に彼女たちを頼むと先妻との間の息子ジョンに頼んでいたにもかかわらず、ジョンの妻ファニーがそれを阻止してしまったのだった。ジョンとファニーは母娘が住んでいたノーランド・パーク邸に乗り込み、彼女たちを邪慳に扱うようになる。エリノアは、屋敷を訪れたファニーの弟エドワードと互いに好感を抱く。
ダッシュウッド母娘はミドルトン卿の厚意でバートン・コテージへ移り住む。マリアンヌは年の離れたブランドン大佐から愛情を寄せられるが、彼女は精悍な青年貴族ウィロビーと恋仲になってしまう。しかし、ウィロビーは理由も告げずにロンドンへ去り、マリアンヌは悲しみに沈む。一方、エリノアはエドワードの秘密の婚約者ルーシーの存在に大きな衝撃を受ける。ジェニングス夫人の招待で、失意のエリノアとマリアンヌ姉妹、そしてルーシーはロンドンを訪れるが、そこでは思いがけない事態が待っているのだった[2]。
分別と多感 (ちくま文庫) 文庫 – 2007/2
ジェイン オースティン (著), Jane Austen (原著), & 1 その他
岩田飯田(経済政策入門ii頁)によれば、経済政策=
ミクロ+マクロ+所得再分配
前二つは
公務員試験用のらくらくシリーズby茂木喜久雄でもいい
これは類書のいいとこ取りだから参考になる
大学の学者はこれが出来ない(許されない)…
最後のひとつはスティグリッツもいいが
…自分はピケティを勧める
ピケティからマクロ、ミクロと進むべきだ
ピケティには他の本で代用出来ない視点がある
時間があればだが…
更に余裕があれば
ケインズ一般理論、宇野弘蔵経済原論(共に岩波文庫にある)あたりは早めに読んでおくべきだ
25.著名な経済学者が最近記した、米国における格差拡大に関する二冊の本には、米国の歴史において比較的平等なこの時期への強い愛着が示されている。Paul Krugman, The Conscience of a Liberal (New York: Norton, 2007)〔邦訳 クルーグマン『格差はつくられた』三上義一訳、早川書房、2008年〕。Joseph Stiglitz, The Price of Inequality (New York: Norton, 2012)〔邦訳 スティグリッツ『世界の99%を貧困にする経済』楡井浩一他訳、徳間書店、2012年〕。
#8
ストックとフロー
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
資本の有機的構成概念を企業ではなく社会全体に拡張しているのだ。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
*これらの用語は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
社会全体(資本/所得率β)に拡張しているのだ。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
*これらの用語は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率α=資本収益率(r)× 資本ストック/国内総生産GDP(β)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック/GDP(β)=貯蓄率(s)/経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティは実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を示した
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁5章,240頁第6章で1948年ドーマーが提示したg=s/βから1956年ソローが展開したとされる)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r
貯蓄率s、成長率g
(例:所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600%、57頁より)
(例:「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、資
本/所得率は安定状態を保つ。」178頁より)
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
社会全体(資本/所得率β)に拡張しているのだ。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
*これらの用語は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率α=資本収益率(r)× 資本ストック/国内総生産GDP(β)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック/GDP(β)=貯蓄率(s)/経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティは実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を示した
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁5章,240頁第6章で1948年ドーマーが提示したg=s/βから1956年ソローが展開したとされる)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r
貯蓄率s、成長率g
(例:所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600%、57頁より)
(例:「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、資
本/所得率は安定状態を保つ。」178頁より)
______
単純再生産の場合、1(V+M)=2(c)
拡大再生産の場合、1(V+Mv+Mk)=2(c+Mc)
剰余価値率または搾取率m'=利潤m/賃金v
利潤率はp'=m/(c+v)
(Mc,Mv,Mkに関しては略語は後年の解説者が使用したもの)
単純再生産の場合、1(V+M)=2(C)、
拡大再生産の場合、1(V+M) > 2(C)、で生産手段1への投資が増えることになるが、
それは消費手段部門2の不変資本が相対的に減ることを意味する。
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
社会全体(資本/所得:率β)に拡張しているのだ。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
*これらの概念は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率α=資本収益率(r)× 資本ストック/国内総生産GDP(β)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック/GDP(β)=貯蓄率(s)/経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティは実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を示した
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁5章,240頁第6章で1948年ドーマーが提示したg=s/βから1956年ソローが展開したとされる)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r
貯蓄率s、成長率g
(例:所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600%、57頁より)
(例:「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、資
本/所得 率は安定状態を保つ。」178頁より)
______
単純再生産の場合、1(V+M)=2(c)
拡大再生産の場合、1(V+Mv+Mk)=2(c+Mc)
剰余価値率または搾取率m'=利潤m/賃金v
利潤率はp'=m/(c+v)
(Mc,Mv,Mkに関しては略語は後年の解説者が使用したもの)
単純再生産の場合、1(V+M)=2(C)、
拡大再生産の場合、1(V+M) > 2(C)、で生産手段1への投資が増えることになるが、
それは消費手段部門2の不変資本が相対的に減ることを意味する。
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
社会全体(資本/所得:率β)に拡張しているのだ。この時点でピケティのフローは可変資本と同義になる。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
*これらの概念は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
どちらちせよ射程の期間を長くすると原材料としてのフローは消える。
ピケティは始めから労働賃金(gはあくまで成長率だが)を考えており、
可変資本をフローと呼んでいる。近経マクロ、統計学経由でもマルクスに近づくのは当たり前だ。
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率α=資本収益率(r)× 資本ストック/国内総生産GDP(β)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック/GDP(β)=貯蓄率(s)/経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティは実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を示した
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁5章,240頁第6章で1948年ドーマーが提示したg=s/βから1956年ソローが展開したとされる)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r
貯蓄率s、成長率g
(例:所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600%、57頁より)
(例:「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、資
本/所得率は安定状態を保つ。」178頁より)
______
単純再生産の場合、1(V+M)=2(c)
拡大再生産の場合、1(V+Mv+Mk)=2(c+Mc)
剰余価値率または搾取率m'=利潤m/賃金v
利潤率はp'=m/(c+v)
(Mc,Mv,Mkに関しては略語は後年の解説者が使用したもの)
単純再生産の場合、1(V+M)=2(C)、
拡大再生産の場合、1(V+M) > 2(C)、で生産手段1への投資が増えることになるが、
それは消費手段部門2の不変資本が相対的に減ることを意味する。
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
社会全体(資本/所得:率β)に拡張しているのだ。この時点でピケティのフローは可変資本と同義になる。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
*これらの概念は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
どちらちせよ射程の期間を長くすると原材料としてのフローは消える。
ピケティは始めから労働賃金(gはあくまで成長率だが)を考えており、
可変資本を所得フローと呼んでいる。近経マクロ、統計学経由でもマルクスに近づくのは当たり前だ。
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率α=資本収益率(r)× 資本ストック/国内総生産GDP(β)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック/GDP(β)=貯蓄率(s)/経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティは実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を示した
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁5章,240頁第6章で1948年ドーマーが提示したg=s/βから1956年ソローが展開したとされる)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r
貯蓄率s、成長率g
(例:所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600%、57頁より)
(例:「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、資
本/所得率は安定状態を保つ。」178頁より)
______
単純再生産の場合、1(V+M)=2(c)
拡大再生産の場合、1(V+Mv+Mk)=2(c+Mc)
剰余価値率または搾取率m'=利潤m/賃金v
利潤率はp'=m/(c+v)
(Mc,Mv,Mkに関しては略語は後年の解説者が使用したもの)
単純再生産の場合、1(V+M)=2(C)、
拡大再生産の場合、1(V+M) > 2(C)、で生産手段1への投資が増えることになるが、
それは消費手段部門2の不変資本が相対的に減ることを意味する。
所得フローという概念はあまり近代経済学で出てこない
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
*これらの概念は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
あるいは、
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━━┫
(資本ストックへ)┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
(所得フローと同義)
http://homepage3.nifty.com/ykbdata/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
効率としての資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
価値概念として社会全体(資本/所得:率β)に拡張しているのだ。この時点でピケティのフローは可変資本と同義になる。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
どちらちせよ射程の期間を長くすると原材料としてのフローは消える。
ピケティは始めから労働賃金(gはあくまで成長率だが)を考えており、
可変資本を所得フローと呼んでいる。近経マクロ、統計学経由でもマルクスに近づくのは当たり前だ。
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
(資本の価値構成 ← 資本の技術的構成)
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程(回転の仕方)
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本
不変資本c━━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本
可変資本v━━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://homepage3.nifty.com/ykbdata/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━━┫
(資本ストックへ)┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
(所得フローと同義)
http://homepage3.nifty.com/ykbdata/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
◆ピケティ氏による資本主義の基本法則
『第1法則』
資本分配率α=資本収益率(r)× 資本ストック/国内総生産GDP(β)
・・・資本分配率はGDPのうち資本に回る分
『第2法則』
資本ストック/GDP(β)=貯蓄率(s)/経済成長率(g)
・・・gが下がり、貯蓄率÷gが上昇すると資本ストック÷GDP(1単位の生産に必要な資本ストック)も上昇。
rが一定といった条件下では、第1法則に基づき資本分配率が上昇し、労働分配率は下落
(注)ピケティは実証分析などに基づき、格差拡大を説明できる関係式として基本法則を示した
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g (173頁5章,240頁第6章で1948年ドーマーが提示したg=s/βから1956年ソローが展開したとされる)
資本/所得比率β、所得の中の資本シェアα、資本収益率r
貯蓄率s、成長率g
(例:所得の中の資本シェアα=30%,資本収益率r=5%,資本/所得率β=600%、57頁より)
(例:「ある国が所得の12%を毎年貯金しており、当初の資本ストックが所得6年分とすると、
資本ストックの成長率は年間2パーセントだ。つまり国民所得とまったく同じ比率であり、資
本/所得率は安定状態を保つ。」178頁より)
______
単純再生産の場合、1(V+M)=2(c)
拡大再生産の場合、1(V+Mv+Mk)=2(c+Mc)
剰余価値率または搾取率m'=利潤m/賃金v
利潤率はp'=m/(c+v)
(Mc,Mv,Mkに関しては略語は後年の解説者が使用したもの)
単純再生産の場合、1(V+M)=2(C)、
拡大再生産の場合、1(V+M) > 2(C)、で生産手段1への投資が増えることになるが、
それは消費手段部門2の不変資本が相対的に減ることを意味する。
________
http://members3.jcom.home.ne.jp/study-capital/hokoku-2/069.html
第2部第2篇第8章「固定資本と流動資本」第1節「形態的区別」
《生産手段に投ぜられた資本価値の一部分に固定資本の性格を与える規定は、た
だ、この価値が流通する独特な仕方にあるだけである。この特有な流通の仕方は、
労働手段がその価値を生産物に移すときの、または生産過程で価値形成者として
働くときの、特有な仕方から生ずるのである。そして、この仕方そのものもまた
労働過程で労働手段が機能する特殊な仕方から生ずるのである》
(原書161頁)
(資本の価値構成 ← 資本の技術的構成)
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程(回転の仕方)
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本
不変資本c━━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本
可変資本v━━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://homepage3.nifty.com/ykbdata/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
(第一巻23章冒頭の説明では、左が資本の価値構成、右が資本の技術的構成と呼
ばれ、右から見た左の価値構成が「資本の有機的構成」c/vとされる。ここでは剰余
価値m及び剰余価値率m/vはひとまず除外されている。)
http://book.geocities.jp/kyawa2010/capital/vol2/ch10.htm
第2部第2篇第10章 「 固定資本と流動資本とにかんする諸学説」
<このようにA・スミスが流動資本という規定を労働力に投下された資本価値にと
って決定的なものとして固定したこと――重農主義者たちの前提を欠い〔て借用
し〕たこの重農主義的規定――によって、スミスは、首尾よく、彼の後継者たち
が労働力に投下された資本部分を可変資本として認識することを不可能にした。>
(原書216頁)
利潤率の不等」
関連項目 編集
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
*これらの概念は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
あるいは、
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━━┫
(資本ストックへ)┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
(所得フローと同義)
http://homepage3.nifty.com/ykbdata/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
効率としての資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
価値概念として社会全体(資本/所得:率β)に拡張しているのだ。この時点でピケティのフローは可変資本と同義になる。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
どちらちせよ射程の期間を長くすると原材料としてのフローは消える。
ピケティは始めから労働賃金(gはあくまで成長率だが)を考えており、
可変資本を所得フローと呼んでいるのだから、近経マクロ、統計学経由でもマルクスに近づくのは当たり前だ。
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定している(**。
**
経済表の草稿は上記(1863/07/06)を含めて2つありますが、最初のもの(1863/05↓)には
交換に廻されるのは全体の10分の1だと明記されています。スミスがcを無視したと批判
することから経済表及び再生産表式は生まれましたが、交換過程の過大視はマルクスも引き
継いでしまいました。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻593頁より、588〜595頁参照、上記の図は589頁)
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
*これらの概念は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
あるいは、
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━━┫
(資本ストックへ)┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
(所得フローと同義)
http://homepage3.nifty.com/ykbdata/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
効率としての資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
価値概念として社会全体(資本/所得:率β)に拡張しているのだ。この時点でピケティのフローは可変資本と同義になる。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
どちらちせよ射程の期間を長くすると原材料としてのフローは消える。
ピケティは始めから労働賃金(gはあくまで成長率だが)を考えており、
可変資本を所得フローと呼んでいるのだから、近経マクロ、統計学経由でもマルクスに近づくのは当たり前だ。
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定している(**。
**
経済表の草稿は有名な書簡(1863/07/06)を含めて2つあるが、最初のもの(1863/05↓)には
交換に廻されるのは全体の10分の1だと明記されている。スミスがcを無視したと批判
することから経済表及び再生産表式は生まれたが、交換過程の過大視はマルクスも受け
継いでしまった。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻593頁より、588〜595頁参照、上記の図は589頁)
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語(*を使用している時点で
ピケティはマルクスと無関係…というのは表面的な話で、
実は(著書中のマルクスへの言及とは別に)ピケティの言うr>gはマルクスの問題意識に
必然的に近くなる(ソローとマルサスが近いというくらいの意味で)。
*これらの概念は以下の関係になっている。
ストック フロー
\ /\
\/ \
不変資本 可変資本
あるいは、
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━━┫
(資本ストックへ)┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
(所得フローと同義)
http://homepage3.nifty.com/ykbdata/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm リンク切れ
「資本論」の研究#029:固定資本と流動資本
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm 新URL
効率としての資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
価値概念として社会全体(資本/所得:率β)に拡張しているのだ。この時点でピケティのフローは可変資本と同義になる。
微分に対する積分というか、マルクスは演繹、ピケティは帰納的だが…
どちらちせよ射程の期間を長くすると原材料としてのフローは消える。
ピケティは始めから労働賃金(gはあくまで成長率だが)を考えており、
可変資本を所得フローと呼んでいるのだから、近経マクロ、統計学経由でもマルクスに近づくのは当たり前だ。
本人は否定しているが、ピケティとマルクスは格差(というより蓄積)に関して程度が違う
だけで 同じ結論を出している、と言い得る。
革命か世界政府かの違いだ。
また、両者は共にバルザック好き。
マルクスについては佐藤優と宇野弘蔵をセットで読むとわかりやすい。
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定している(**。
**
経済表の草稿は有名な書簡(1863/07/06)を含めて2つあるが、最初のもの(1863/05↓)には
交換に廻されるのは全体の10分の1だと明記されている。スミスがcを無視したと批判
することから経済表及び再生産表式は生まれたが、交換過程の過大視はマルクスも引き
継いでしまった。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻593頁より、588〜595頁参照、上記の図は589頁)
不変資本/可変資本ではなく、ストック/フローという用語*を使用しているが
ピケティの言うr(資本収益率)>g(成長率)は(著書中のマルクスへの言及とは
別に)マルクスの問題意識に近い。
*これらの概念は以下の関係になっている。
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (56頁,1章)
β=s/g
(173頁5章,240頁第6章で1948年ドーマーが提示したg=s/βから1956年ソローが展開したとされる)
効率としての資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業
ではなく価値概念として社会全体(資本/所得比率)に拡張しているのだ。この
時点でピケティのフローは可変資本と同義になる。
不変資本は資本ストックへつながる。
近経の固定資本と流動資本はピケティの言うストック/フローとはベクトルが
ズレる。
ちなみにマルクスは資本/所得比率を10くらいに想定していた。
経済表の草稿は有名な書簡(1863/07/06)を含めて2つあるが、最初のもの(1863/05↓)には
交換に廻されるのは全体の10分の1だと明記されている。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻593頁より、588〜595頁参照、上記の図は589頁)
カレツキがやったように再生産表式の生産部門を投資と消費の二つに分ければ、
有効需要が導かれるのだから、マル経、近経を必要以上に分けなくていい。
今日では近経の方が貨幣の持つ信用へ懐疑的になりつつあるし。
また、マルクスピケティ両者は共にバルザック好き。
ピケティは所得フローという用語で可変資本vを呼んでいる。通常の近経とズレる。
下の図で言えば資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
マルクスよりマルクス的だ。
不変資本c/可変資本vとストック/フローβの関係:
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (56頁,1章)、β=s/g (173頁,5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。
ピケティは所得フローという用語で可変資本vを呼んでいる。通常の近経とズレる。
下の図で言えば資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
マルクスよりマルクス的だ。
不変資本c/可変資本vとストック/フローβの関係:
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (56頁,1章)、β=s/g (173頁,5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。
ピケティは所得フローという用語で可変資本vを表している。通常の近経とズレる。
下の図で言えば資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
マルクスよりマルクス的だ。
不変資本c/可変資本vとストック/フローβの関係:
資本の価値構成 ← 資本の技術的構成
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (56頁,1章)、β=s/g (173頁,5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。
ピケティは所得フローという用語で可変資本vを表している。通常の近経(下図右)とズレる。
ピケティは下の図で言えば資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
マルクスよりマルクス的だ。
不変資本c/可変資本vとストック/フローβの関係:
<資本の価値構成> ← <資本の技術的構成>
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (56頁,1章)、β=s/g (173頁,5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。
ピケティは所得フローという用語で可変資本vを表している。通常の近経(下図右)とズレる。
ピケティは下の図で言えば資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
効率としての資本の有機的構成概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業
ではなく価値概念として社会全体(資本/所得比率)に拡張している。
マルクスよりマルクス的だ。マルクスが指摘するに留めた本源的蓄積の分析に切り込んでいる。
不変資本c/可変資本vとストック/フローβの関係:
<資本の価値構成> ← <資本の技術的構成>
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (56頁,1章)、β=s/g (173頁,5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。
資本の本源的蓄積(し ほんのほんげんてきちくせき、英 primitive accumulation of capital, 独 ursprüngliche Akkumulation des Kapitals)とは、封建社会が解体し、資本制社会が成立する過程における生産様式の変化のことを指す。
資本の本源的蓄積 - Wikipedia
ピケティは所得フローという用語で可変資本vを表している。通常の近経(下図右)とズレる。
ピケティは下の図で言えば資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
効率としての資本の有機的構成という概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
価値概念として社会全体(資本/所得比率)に拡張している。
マルクスよりマルクス的だ。マルクスが指摘するに留めた本源的蓄積の分析に切り込んでいる。
不変資本c/可変資本vとストック/フローβの関係:
<資本の価値構成> ← <資本の技術的構成>
価値増殖過程での 生産諸要素 再生産過程[回転の仕方]
資本機能区別 での資本機能区別
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (56頁,1章)、β=s/g (173頁,5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。
資本の本源的蓄積 - Wikipedia:
資本の本源的蓄積(し ほんのほんげんてきちくせき、英 primitive accumulation of capital, 独 ursprüngliche Akkumulation des Kapitals)とは、封建社会が解体し、資本制社会が成立する過程における生産様式の変化のことを指す。
☆#7
《…私の分析はすべてが十分位数(上位10パーセント、中位40パーセント、下位50パーセントなど)といった統計概念に基づいている。これは社会がちがってもまったく同じように定義できるからだ。》
ピケティ『21世紀の資本』#7
《…私の分析はすべてが十分位数(上位10パーセント、中位40パーセント、下位50パーセントなど)といった統計概念に基づいている。これは社会がちがってもまったく同じように定義できるからだ。》
ピケティのマルクスに対する優位は中間層の存在を統計的に認めたことである。マルクスは三位一体の定式なども導入したが基本は二元論であり、現実に対応していない。
ちなみにピケティはジニ係数に批判的だ。
21c#7
《経済学者の著作や、国民の論議に登場する所得格差の統計指標は、労働と資本の格差というまったく異なる要素を混ぜ合わせたジニ係数のような総合指標であることが多いため、格差の多様な様相とそこで働いているメカニズムをはっきり区別できない。これに対し、私はこれらの要素を可能なかぎり厳密に区別して考えよう。》
《下流、中流、上流階級
誤解のないように言っておくと、私が表7−1─7−3で使用した「下流階級」(下位50パーセントと定義)、「中流階級」(中位40パーセント)、そして「上流階級」(上位10パーセント)という呼称はもちろんまったく恣意的なものであり、異議もあるだろう…》
《……私の分析はすべてが十分位数(上位10パーセント、中位40パーセント、下位50パーセントなど)といった統計概念に基づいている。これは社会がちがってもまったく同じように定義できるからだ。》
【パナマ文書】日本「調査しない」 中国「報道規制」 露「米国の陰謀」 英米仏豪蘭西「調査開始する」©2ch.net
1 :前世はほろ苦い飲み物でした ★ 転載ダメ©2ch.net:2016/04/06(水) 15:03:31.03 ID:CAP_USER*
■パナマ文書の衝撃 菅官房長官「軽はずみなコメント控える」
日本政府として文書を調査する考えはないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000527-san-pol
■「パナマ文書」、中国当局が報道規制 記事削除や検索制限も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160405-00000054-reut-cn
■「パナマ文書」、プーチン氏の信用失墜が目的=ロシア大統領府
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160405-00000018-reut-asia&pos=4
■「パナマ文書」米司法省が調査 各国首脳ら、租税回避か
http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ455T1QJ45UHBI01B.html?iref=sp_extlink
■「パナマ文書」にキャメロン英首相亡父の名、政府は調査着手へ
http://jp.mobile.reuters.com/article/idJPKCN0X206E
■フランス政府、「パナマ文書」問題で脱税の予備調査開始
http://jp.mobile.reuters.com/article/idJPKCN0X201C
■「パナマ文書」スキャンダル、世界各国で調査開始
【4月5日 AFP】パナマの法律事務所から流出した大量の内部文書により、同国のタックスヘイブン(租税回避地)を利用した闇の金融取引に
多数の政治家や著名人が関与していた事実が明らかになったことを受け、スペインやフランスなど数か国の当局は4日、脱税疑惑の調査を開始した。
略
またオーストラリアも、同法律事務所の顧客だった富豪800人に対する調査に着手。さらにフランスの検察当局とオランダの税務当局も、それぞれ国内での調査の開始を発表した。
プーチン露大統領の側近らが「銀行や企業を通じて20億ドル(約2200億円)もの資金を秘密裏に移動させた」とICIJに指摘されたロシア政府は、スキャンダルは米国の陰謀だとの見方を示唆した。
ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は「プーチン大統領、ロシアとその安定性、そして近く行われる選挙が、主な標的にされている。特に状況を不安定化させるためだ」と非難し、
一連の報道は「(米国の)国務省や中央情報局などの特殊機関の元職員」であるジャーナリストらが担当した可能性が高いと指摘した。
http://www.afpbb.com/articles/-/3082902?act=all
2 :名無しさん@1周年:2016/04/06(水) 15:04:33.07 ID:xD1TJZYh0
企業だけでしたね関係あるの今のところだけど
3 :名無しさん@1周年:2016/04/06(水) 15:04:48.20 ID:e7bH3zTy0
自民盗は完全に黒だなw
4 :名無しさん@1周年:2016/04/06(水) 15:04:56.96 ID:sFpizogS0
パナマ文書に名前が挙がった売国奴(タックスヘイヴン利用者)の一部
飯田亮(セコム取締役)
戸田寿一(セコム元取締役)
バンダイ
大日本印刷
大和証券
ドリームインキュベータ
ドワンゴ
ファストリ
ジャフコ
JAL
石油資源開発
丸紅
三菱商事
商船三井
日本製紙
双日
オリックス
日本郵船
大宗建設
ドリテック
ジー・モード
トキワ(化粧品)
千代田リース
アーツ証券
山一ファイナンス
5 :名無しさん@1周年:2016/04/06(水) 15:05:19.30 ID:Zm1BTFTr0
調査開始しろや日本
6 :名無しさん@1周年:2016/04/06(水) 15:05:20.38 ID:QhY/HhIfO
>>1
きたあああ
日本、中国、ロシア、極東3カ国はピンチか?
きたあああ
7 :名無しさん@1周年:2016/04/06(水) 15:05:27.06 ID:A2X2vFYb0
日本は東側
8 :名無しさん@1周年:2016/04/06(水) 15:05:50.49 ID:gmiQ7idO0
>>1
スレ分散させんなネトウヨ
ピケティの関心はソ連崩壊後の自由主義経済が何をもたらしたかにある。
以下、第5章より
《入手可能なきわめて不完全な推計によると、2000年代、2010年代前半のロシア
および旧東欧諸国の民間財産は、国民所得約4年分で、純公共財産は富裕国同様、きわめ
て低水準だった。ベルリンの壁や共産党政権の崩壊に先立つ1970年代、1980年代
に関する入手可能な推計はもっと不完全だが、あらゆる兆候から見て分布は正反対だった
らしい。当時の民間財産はわずか(私有財産に最も反感を持たなかった共産諸国の、個人
の土地区画と、おそらく若干の住居だけで、どこでも国民所得1年分に満たない)で、公
的資本が産業資本全体と国民資本の大部分を占め、だいたい国民所得3─4年分に達する。
つまり一見したところ、国民資本ストックは変わっていないが、公と民の分配は正反対に
なった。
まとめると。1980年代から現在までの、ロシアおよび東欧諸国の民間財産の大きな成
長は、ときに特定の人々(念頭にあるのは主にロシアの「オリガルヒ」)を飛躍的に急速に
豊かにした。この成長は当然ながら、貯蓄や動学法則β=s/gとは無関係だ。ただひたす
ら、政府から個人への資本の所有権移転がもたらした結果にすぎない。先進国における19
70年以降の国富の民営化は、この極端な例をかなり薄めたものと見なせる。》
ロシアの新興財閥は、ロシアの資本主義化の過程で形成された政治的影響力を有する寡頭資本家。一般的には寡頭制 (Oligarchy) にちなみ、オリガルヒ (露: Олигархи, 英: oligarch) と呼ばれる。
プーチン政権が、その強権的な政治手法にも関わらず、国民の幅広い層から支持されるのは、ソ連体制崩壊にともなって勃興した新興財閥の利権に対して、国益を優先する毅然とした抑制策をとってきたことが大きく影響しているといわれる。
ロシアの新興財閥 - Wikipedia
ロシアの新興財閥は、ソ連時代の社会主義的政治・経済体制から、資本主義体制に移行する過程で形成された。旧ソ連体制下で国有財産であったはずの所有権が、いかに民間に移転されていったかについては不明な点が多いが、2000年代初頭の日本の経済財政諮問会議や、総合規制改革会議とその後継の規制改革・民間開放推進会議による民間有識者主導の意思決定で、グリーンピアやかんぽの宿・メルパルクなどの郵政関連施設の売却が行われたように、一部の政治家と官民の癒着により、立法措置を含んだ違法性を問いにくい手続きがとられたとみられている。
ソ連時代には既に企業の集団化が推進されており、1973年にソ連共産党中央委員会及びソ連閣僚会議によって「工業管理の一層の改善に関する若干の措置」により「企業合同」と「部門合同」の設立・制度が決定された。また、ゴルバチョフ時代に開始された協同組合(コーポラティヴ)及び賃貸借契約(アレンダ)が普及し、経済活動が拡大された。ロシアの新興財閥には、この二つに源流を求めることができる。
【経済】企業の内部留保増え続け377兆円 賃上げ、投資 迫る政府©2ch.net
1 :KingFisherは魚じゃないよ ★ 転載ダメ©2ch.net:2016/11/06(日) 15:51:43.03 ID:CAP_USER9
企業が蓄えたもうけを示す「内部留保」が増え続けている。財務省の法人企業統計によると、2015年度は377兆8689億円と前年度から約23兆円増加し、4年連続で過去最高を更新した。
アベノミクス効果をアピールしたい政府は、来年の春闘もにらんで賃上げなどに回すよう迫っているが、企業側は慎重だ。
内部留保とは次の通りだ。企業は毎年の決算で、製品やサービスの売上高から、人件費や原材料費、借金の利払い費、法人税などを差し引く。
残ったお金が1年間のもうけとなる「最終(当期)利益」だ。ここから株主への配当などを支払い、最後に残ったお金が内部留保として毎年積み上げられる。
正式な会計用語ではないが、企業の財産や借金の内容を示す貸借対照表(バランスシート)で「利益剰余金」と記載される金額を指す場合が多い。
15年度の法人企業統計は約276万社(金融・保険業を除く)の利益剰余金を算出した。内訳は製造業が131兆8841億円、非製造業が245兆9848億円。企業規模を示す資本金別では、10億円以上の約5000社で約182兆円とほぼ半分を占める。
景気停滞へのいら立ち背景
積み上がる内部留保に政府は不満を募らせている。石原伸晃経済再生担当相は「経済を成長軌道に乗せるには、内部留保を設備投資や賃金の増加につなげることが重要だが、十分そうなっていない」と主張する。
背景には景気停滞に対する政府のいら立ちがある。今年4~6月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質が前期比0.7%増(年率換算)にとどまった。主因は個人消費と設備投資の低迷だ。
大企業は今年の春闘で3年連続の賃上げを実現したが、伸び率は鈍化し、4~6月期の個人消費は0.2%増と低調だった。設備投資は0.1%減に沈んだ。政府は「アベノミクスによる円安効果や法人税減税で企業はもうけを増やしたのに賃上げや投資に回していない」とみている。
ただ、企業は内部留保をまるごと現金でため込んでいるわけではない。工場建設や海外企業買収などに充てており、内部留保は現金ではなく、工場や株式などに姿を変えた形でも存在する。
法人企業統計によると、企業が持つ現金と預金は15年度に約199兆円と内部留保全体の半分強だ。
内部留保の使い道を正確に把握するのは難しいが、財務省の国際収支統計によると、日本企業が海外企業の買収などに投じた額を示す対外直接投資は15年度に16.8兆円と過去最高に達した。
アベノミクスが本格化する前の12年度(9.7兆円)から大幅に増え、もうけを海外への投資に注ぐ姿がうかがえる。
また、15年度の現金と預金は前年度より約14兆円増えたが、経済界は「企業(全体)の運転資金の1.6カ月分。適正範囲を超えた水準ではない」(経団連の榊原定征会長)と主張している。
運転資金とは人件費や原材料費など日々の生産・販売活動を賄うお金。経営環境が急変した場合に備え、いつでも使える現金や預金をある程度手元に置く必要があり、多すぎるわけではないという説明だ。
だが、政府は納得しておらず、賃上げ圧力を強める方針。安倍晋三首相は「経済界全体に賃上げの動きが広がることを期待する」と述べており、経済界代表も交えた働き方改革実現会議などで迫るとみられる。
円高に人口減 経済界は慎重
経済界は大幅な賃上げには消極的だ。最近の円高で企業のもうけが減っているためだ。消費の停滞に関しては「医療など社会保険料の負担増が消費者の節約志向を強めている」とみて、政府に社会保障費の抑制を求めている。
また、設備投資については「人口減少が進む日本国内への投資拡大は難しい」との声がある。
政府内では「内部留保に課税し、企業が賃上げや投資に回さざるをえない仕組みを作るべきだ」(経済官庁幹部)との強硬論もくすぶる。
一方、経済界には「政府は民間の経営判断に介入せず、少子化対策の加速や規制緩和の推進など企業が投資しやすくなる環境の整備に徹すべきだ」との意見もあり、せめぎ合いは続きそうだ。
http://cdn.mainichi.jp/vol1/2016/11/06/20161106k0000e020186000p/8.jpg
(全文)http://mainichi.jp/articles/20161106/k00/00e/020/165000c
http://image.itmedia.co.jp/business/articles/1611/28/l_sh_nri_01.JPG
2015年
世帯の「純金融資産保有額」
/\
5億円~:超富裕層75兆円(7.3万世帯)
/____\
/ \
1~5億円:富裕層197兆円(121.7万世帯)
/__________\
/ \
5000万~1億円:準富裕層245兆円(314.9万世帯)
/________________\
/ \
/3000~5000万円:アッパーマス層282兆円(680.8万世帯)
/______________________\
/ \
/3000万円未満:「マス層」4173万世帯・約78%。資産額合計は603兆円
/ \
/~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~\
(マス層は約78%。ピラミッドの底はもっと広がっていると考えるべきだ)
5億円~:超富裕層75兆円(7.3万世帯)
/__\
/ \
1~5億円:富裕層197兆円(121.7万世帯)
/________\
/ \
5000万~1億円:準富裕層245兆円(314.9万世帯)
/______________\
/ \
/ \
/3000~5000万円:アッパーマス層282兆円(680.8万世帯)
/______________________\
/ \
/3000万円未満:「マス層」4173万世帯・約78%。資産額合計は603兆円
/ \
/______________________________\
【経済】金融資産1億円以上の富裕層が調査開始以降最多に [無断転載禁止]©2ch.net
1 : 海江田三郎 ★2016/11/28(月) 22:32:37.08 ID:CAP_USER
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1611/28/news136.html
1億円以上の金融資産を持つ「富裕層」は、日本にどれほどいるのだろうか――。
野村総合研究所の調査では、日本の総世帯数の40分の1程度にあたる約122万世帯が富裕層に該当し、
増加した結果2000年以降で最多になったことが分かった。
預貯金・株式など金融資産の合計から負債を差し引いた「純金融資産保有額」が1億円以上の世帯を「富裕層」、
5億円以上の世帯を「超富裕層」と定義してまとめた。
調査によると、2015年現在での富裕層の合計は121.7万世帯で、富裕層が114.4万世帯、
超富裕層が7.3万世帯だった。これまでの最高だった13年の計100.7万世帯を大きく上回り、
2000年の調査開始以来最も多かった。13年と比べ、富裕層と超富裕層は純金融資産額をそれぞれ17.3%、2.7%増やしていた。
大多数を占めるのは3000万円未満の「マス層」で、4173万世帯・約78%。その資産額合計は603兆円と、
全体の43%に過ぎない。富裕層・超富裕層は全世帯の2%強という少数派だが、資産額では全体の約20%を占めている計算になる。
富裕層・超富裕層が増加した要因として、(1)アベノミクスによる株価の上昇が長期間続いたこと、
(2)相続税の課税が強化されたため、生前贈与が活発化していること――の2点を挙げている。
オリガルヒ:
ロシアの新興財閥は、ロシアの資本主義化の過程で形成された政治的影響力を有する寡頭資本家。一般的には
寡頭制 (Oligarchy) にちなみ、オリガルヒ (露: Олигархи, 英: oligarch) と呼ばれる。
ロシアの新興財閥は、ソ連時代の社会主義的政治・経済体制から、資本主義体制に移行する過程で形成さ
れた。旧ソ連体制下で国有財産であったはずの所有権が、いかに民間に移転されていったかについては不明
な点が多いが、2000年代初頭の日本の経済財政諮問会議や、総合規制改革会議とその後継の規制改革・民間
開放推進会議による民間有識者主導の意思決定で、グリーンピアやかんぽの宿・メルパルクなどの郵政関連
施設の売却が行われたように、一部の政治家と官民の癒着により、立法措置を含んだ違法性を問いにくい手
続きがとられたとみられている。
21世紀の不平等
のタイトルならいいと
浅田彰は言う
2026ゲンロン4
池田
その結果 、彼らは W T I D (世界最高所得デ ータベ ース )をパリ経済学院につくりました 。これは世界最大の所得の不平等についての歴史的デ ータベ ースです 。ここでピケティらが依拠したのは所得税の他に固定資産税の統計で 、これは資本所得や富の不平等を推定するうえで重要でした 。
ソローのモデル:
http://blog.livedoor.jp/sowerberry/archives/41781283.html
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51896883.html
簡単に言うと、戦争などで労働力が減れば全体K(またはβ?)=資本ストックの絶対数は減る。
少子化で資産家の遺産が少数者に集まればr資本収益率は相対的に上がる。
部門2と部門1の人口増減は性質が違う対社会効果になる。
人口と成長率の交互の上下動は、国家と資本の関係、自由主義と帝国主義の交互性、
循環性に似ている(ソローのモデルに関してはマンキューマクロ応用篇に詳しい)。
所得 δK
| /
Y2|_______○dK ○sY
| ○ /|
Y1| ○ / |
| / |
| ○ / |
| / |
| / |
|/______|______資本
K K'
Y を生産量、K を資本(資本ストック)、s を貯蓄率、δ を資本消耗率、減価償却率とする。
《経済が資本/所得比率がー定の「定常状態」に到達したと考えよう。労働からだけ所得を得る人々の賃金は、技術進歩によって生産
性が上がるのと同じぐらいのスピードで上がる。それは経済全体の成長率より少し低いだろう。なぜなら成長率は人口増加率を含むか
らだ。》*
この結果、資本収益率が成長率を上回り、格差が拡大します。これをソローは富める者がますます富むダイナミックと呼んでいます。
*Solow "Thomas Piketty Is Right" New Republic, April 22, 2014
簡単に言えばピケティとマルクスは補完関係にある。
ピケティ(『21世紀の資本』)は所得フローという用語で可変資本vを表している。通常の近経(下図右)
とズレる。
ピケティは下の図で言えば左の資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
効率としての資本の有機的構成という概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
価値概念として社会全体(資本/所得比率)に拡張している。
マルクスよりマルクス的だ。マルクスが指摘するに留めた本源的蓄積の分析に帰納法的、統計学的に
切り込んでいる。
不変資本c,可変資本vとストック,フローβの関係:
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (1章)、β=s/g (5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定(固定)していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
マルクスはすべてが流通に回されるという誤解を与えたが、ストックを軽視したわけではない
自然というストックを考えていたぶん視野が広い。統計を利用できなかっただけだ。
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。バルザックは日本でなら井原西鶴に対応する。
物神化の危険(=自然環境を貨幣換算する)は、ピケティではなく資本家が行っている
のだから、ピケティだけを批判しても仕方ない、、、、
簡単に言えばピケティとマルクスは補完関係にある。
ピケティ(『21世紀の資本』)は所得フローという用語で可変資本vを表している。通常の近経(下図右)
とズレる。
ピケティは下の図で言えば左の資本の価値構成寄りで、なおかつ産業資本に思考を限定していない。
効率としての資本の有機的構成という概念(不変資本/可変資本)を産業利潤=企業ではなく
価値概念として社会全体(資本/所得比率)に拡張している。
マルクスが指摘するに留めた本源的蓄積の分析に帰納法的、統計学的に切り込んでいる。
不変資本c,可変資本vとストック,フローβの関係:
┏━建物、機械等(労働手段)━━━━固定資本(ストック)
不変資本c━━┫
┗━原料、補助材料(労働対象)━┓
┣━流動資本(フロー)
可変資本v━━━━労働力━━━━━━━━━━━┛
http://ykbdata.la.coocan.jp/DAS_KAPITAL/DAS_KAPITAL_029.htm
ピケティ略語:
所得の中の資本シェアα、
資本収益率r、
資本/所得比率β、 貯蓄率s、
成長率g
α=r×β (1章)、β=s/g (5章)
マルクスは資本/所得比率を10くらいに想定(固定)していた。
http://1.bp.blogspot.com/-rM_WkUy2Gic/TrTQVwYfZSI/AAAAAAAADOs/1a2B13rXWic/s1600/9eb71472.jpg
「固定資産のうち価値増殖過程に入らない部分は省略されている。」
(大月書店マルクス資本論草稿第9巻589頁)
マルクスはすべてが流通に回されるという誤解を与えたが、ストックを軽視したわけではない
自然というストックを考えていたぶん視野が広い。統計を利用できなかっただけだ。
ちなみにマルクスピケティ両者は共にバルザック好き。バルザックは日本でなら井原西鶴に対応する。
物神化の危険(=自然環境を貨幣換算する)は、ピケティではなく資本家が行っている
のだから、ピケティだけを批判しても仕方ない、、、、
トマ・ピケティの経済論
https://youtu.be/jI2rMHfAKxk?t=5m5s
アメリカの元労働長官ロバート・ライシュ氏が語る!映画『みんなのための資本論』予告編 2015
https://youtu.be/lPJ_ccCxA1I
独占禁止法みたいな法律に頼らざるを得ない時点で資本主義には欠陥がある
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:2008_Top1percentUSA.png
エマニュエル・サエズとトマ・ピケティの共著論のデータによって作成された、アメリカ合衆国に
おける所得上位1%の所得が国民総所得に占める比率の推移を示すグラフ。
https://eml.berkeley.edu//~saez/piketty-saezAEAPP06.pdf
Pikkety, Thomas; Emmanuel Saez (2006).
"The Evolution of Top Incomes: A Historical and International Perspective" (PDF). AEA Papers and Proceedings 96 (2): 200–205. Retrieved 2012-06-03.
ウェーバーの用語で私的官僚制なるものがあり、日本でも広い意味で官僚制には警戒したほうがいい
http://gigazine.net/news/20181210-thomas-piketty-group-plan/
2018年12月10日 14時22分 メモ
経済学者トマ・ピケティのグループが「より公平なヨーロッパ」を目指して予算100兆円規模の税制マニフェストを提案
By Fronteiras do Pensamento
2015年頃に日本でも注目を集めたフランスの経済学者トマ・ピケティ氏が率いるグループが、崩壊の危機に近づきつつあるといわれるEUを「より公平にするため」に、多国籍企業や富裕層から徴税する総額8000億ユーロ(約100兆円)規模の税制案を中心とするマニフェストを発表しました。
Group led by Thomas Piketty presents plan for ‘a fairer Europe’ | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2018/dec/09/eu-brexit-piketty-tax-google-facebook-apple-manifesto
複数国から集まった経済学者や歴史家、元政治家など50人以上のメンバーからなるグループによって発表されたマニフェストは、多国籍企業や「ミリオネア」と呼ばれる富裕層に重く課税することで税収を増やし、EU諸国が直面している貧困や移民、気候変動、そしていわゆる民主主義の赤字など喫緊の問題に取り組むために必要な資金を捻出しようというものです。
折しもイギリスではEU離脱「ブレグジット」をめぐって国内でも賛否が入り乱れ、各国でも「極右」に分類される政治家による政治が人々の関心を集める中、グループはEUが「技術的な袋小路(technocratic impasse)」に追い込まれていると主張。「もはや従来と同じであり続けることは不可能」であり、「我々はこれ以上、現在のヨーロッパの状態を根本的に変化させないままに新たなEU離脱国を出し、組織が解体してしまうのを待つわけにはいかない」として、新たな政策を進めることを提言しています。
「ヨーロッパの民主化のためのマニフェスト」と題された提言は、以下のサイトで配布されています。このマニフェストには、スペインの左派政党「ポデモス」のパブロ・イグレシアス党首やイタリアのマッシモ・ダレマ元首相、ベルギーの政治家であるポール・マニェット氏、そしてイギリスのブラウン政権の際にアドバイザーを務めたマイケル・ジェイコブズ氏らが署名を行っています。
Manifesto - Manifesto for the democratization of Europe : Manifesto for the democratization of Europe
http://tdem.eu/en/manifesto/
このマニフェストの骨子といえるのが、8000億ユーロ(約100兆円)規模の税制改革案です。巨額の税収の内訳(下図左)は、AppleやGoogle、Amazonといった巨大多国籍企業の課税率に15%分を上乗せすることで得られる税収と、年収10万ユーロ(約1300万円)以上の個人に対する増税、そして評価額100万ユーロ(約1億3000万円)以上の個人資産に対する富裕税、そして企業などが排出する二酸化炭素に対する課税などで賄われます。
このようにして得られた税収は、その半分がEU各国に分配されるほか、25%がEU全体での研究開発や教育に、そして残りが気候変動に対処するための予算や、移民問題を解決するための予算として振り分けられる方針が定められています。また、税収の使われ方は各国の政治化や欧州議会議員などによって構成される委員会によって監視されることになる模様です。
ピケティ氏といえば、富が社会の富裕層から一般市民へと順番に流れてくる「トリクルダウン」というキーワードが密接に関わってくることを思い浮かべる人も多いはずですが、今回発表されたマニフェストも一つのトリクルダウンの実効策といえるのかも。ただし、このマニフェストには反対意見を唱える人物も現れています。イギリス労働党議員のリチャード・コルベット欧州議会議員は、すでにEUに備わっている税収の仕組みを利用すればいい話であり、今回のマニフェストは「車輪の再発明である」と否定的な見方を示しています。
EUの実質的なリーダーを務めるドイツで長期政権を担ってきたメルケル首相が2021年秋での引退を表明するなど、EUはリーダーシップを取れる人材をうまく見いだせていない状況にあります。ヨーロッパ統一の悲願として設立されたEUが今後も存続できるのか、そしてその障壁となるポピュリズムや移民問題といった問題を解決できるのか、注目が集まりそうです。
r>g
r(リターン・資本収益率)とは、株や不動産など、資産運用から得られる利益率のこと。
g(グロース・経済成長率)とは、働いて得る、所得の伸び率のこと。
25歳に一律1400万円支給 ~ピケティが新刊で示した格差解消策とは~【コメントライナー】:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019122500423
25歳に一律1400万円支給 ~ピケティが新刊で示した格差解消策とは~【コメントライナー】
◆経済評論家・岩本 沙弓◆
仏経済学者トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」(2013年)が学術書としては異例の世界的ベストセラーになったことで、所得・資産格差問題が大きくクローズアップされた。
その前著を受けて、ピケティ氏の新刊「資本とイデオロギー(Capital et ideologie)」が2019年9月にフランスで発刊となった。
◇さっそく物議
今回も主軸にあるのは、歴史を通じて経済状況の理解を俯瞰(ふかん)して捉え直す分析だ。
歴史に出没するさまざまな価値観や考え方などのまとまりをなすイデオロギーを、数世紀にわたり考察。経済的不平等は自然の成り行きではなく、イデオロギーの正当化や政治による、としている。
経済的不平等が宿命ではない以上、その是正・解消は可能だとする内容が、さっそく欧州メディアなどで物議を醸している。
前著「21世紀の資本」は経済的不平等が当然の帰結となる要因として、r>g(rは資本収益率=利息・配当金・家賃など資産から得られる収入、gは経済成長率=給与所得)を指摘、経済成長による解消を期待するのは難しいだけに、資本に課税し再分配を促すとの結論だった。
◇私有財産の社会還元
新刊では、不平等解消の具体策として、土地の私的所有権の法的規制強化、相続税・所得税の累進強化、資産に対する累進課税の導入、企業取締役会への被雇用者代表の参加、株主1人の議決権を10%以下に制限、25歳の青年全員に一律約1400万円の一時金支給などに踏み込んでいる。
提言の根底にあるのは、私有財産の社会への還元という発想であり、社会的資産の形成や分配を、われわれはどう考えるべきか、との問いであろう。
前著・新刊ともに、ピケティ氏は私有財産を全否定しているわけではない。「節度ある私有財産の尊重」をした上での、マルクス主義とは異なる「参加型社会主義」への移行を掲げる。
前著では、不平等解消に向け、個人の保有する資本を課税ベースとする「世界的な累進資本税」に触れていた。ただし、これを説く本人も、その実現には「非現実的な水準の国際協調を必要とする」としていたのが象徴的だが、国際的な合意形成というハードルの高さが指摘された。
◇国際協調に変化
しかしながら、ここにきて、これまで進みにくいと考えられてきた国際協調が、デジタル課税では進捗(しんちょく)しつつある。
デジタル課税は、資産課税ではなく、法人税の分野ではあるが、巨大デジタル企業にとどまらず、より広義な国際法人課税へ向かう様相を呈している。
あれほど困難とされた国際課税も、協調へと急展開するわけであるから、ピケティ氏の提言を非現実的と一刀両断するのは早計であろう。
前著を上回る1200ページ超の大作の日本語版が待たれるところだ。
(時事通信社「コメントライナー」より)
【筆者紹介】
岩本 沙弓(いわもと・さゆみ) 青山学院大学大学院修士課程修了。日・米・加・豪の金融機関バイスプレジデントとして外国為替(直物・先物)などトレーディング業務に従事。金融専門誌「ユーロマネー」のアンケートで為替予想部門優秀ディーラーに選出された。国際金融や税制を中心に寄稿、講演、テレビ出演などに活躍。「新・マネー敗戦」「アメリカは日本の消費税を許さない」など著書多数。
Thomas Piketty (@PikettyLeMonde)
2020/01/28 22:07
Capital and Ideology: forthcoming public events
Berkeley Apr 7, Stanford Apr 9, Columbia Apr 13, Princeton Apr 14, Harvard April 15-16, NYC April 23, Chicago Apr 28, Yale April 30, Montreal May 2, Bristol May 13, Oxford & London May 14, Torino May 16, etc.
hup.harvard.edu/news/author-ev… pic.twitter.com/JFnC1yJfnc
https://twitter.com/pikettylemonde/status/1222144223580999680?s=21
働いても豊かになれないのはなぜ?映画『21世紀の資本』公開決定
https://youtu.be/MSUaeBIOBwc
Stephanie Kelton (@StephanieKelton)
2020/01/13 7:46
Joan Robinson (1943) on the “logic” of austerity. pic.twitter.com/aRooHKEXqh
https://twitter.com/stephaniekelton/status/1216491689218641922?s=21
6:27 午後
Blogger yoji said...
Blogger yoji said...
収入を超えるほど重たい税を資本に課することはできないのと同様、課税の対象がどう分類されようと、資本家はつねに優遇され、プロレタリアばかりが税の不公正と抑圧で苦しめられる。まちがいは税の割り当てにではなく、財産の割り当てにある。(『貧困の哲学』第7章)
プルードン
恐るべし
11:30 午前
Blogger yoji said...
タックス・ヘイヴン(英語: tax haven)とは、一定の課税が著しく軽減、ないしは完全に免除される国や地域のことであり、租税回避地(そぜいかいひち)とも、低課税地域(ていかぜいちいき)、とも呼ばれる[1]。
フランス語では「税の楽園」「税の天国」を意味するパラディ・フィスカル(フランス語: paradis fiscal)と言い、ドイツ語などでも同様の言い方をする。しかし、英語のタックス・ヘイヴンのhavenの日本語での意味は「避難所」であって、「楽園」「天国」を意味するheavenではないことに留意されたい。
目次
5:59 午後
Blogger yoji said...
第4章 商品税,所得税および資本税の理論 34
41頁
資本課税にカレツキは肯定的だが現実化しないだろうと見ている
ジジェクのピケティ評のように
賃金をめぐる戦いが国民所得の分配に根本的な変化をもたらす可能性は低いことは事実です。所得税と資本税は、この目的を達成するためのはるかに強力な武器です。これらの税金は(商品税とは対照的に)プライムコストに影響を与えず、したがって価格を引き上げる傾向がないためです。しかし、このように収入を再分配するためには、政府はそれを実行する意志と力の両方を持たなければならず、これは資本主義システムでは起こりそうにない。
ロビンソンの言葉が引用される
https://academic.oup.com/ej/article-abstract/46/184/691/5268207
5:28 午前
Blogger yoji said...
資本課税を掛けられるような世界政府があれば資本課税の必要はないとジジェクがピケティを混ぜっ返していたが、
カレツキも実は似た意見だ(資本主義経済の動態理論41頁)
だから分配は協同組合によって生産現場で行われなければならない
これはガンジーの意見でもある(ガンジー自立の思想)
umedam
@umedam
ピケティ第5章を読んでいるのだが,微妙な誤訳を発見(たぶん英語版のせい)。p190第3段落「道徳的人物の所有財産」はうまく意味が通らない。英語版ではp182のmoral persons. これはおそらく仏語persona moralの直訳で,仏語では法人のことをさすようだ。
2015/01/26 18:48
https://twitter.com/umedam/status/559649088556126210?s=46&t=Y6zz4r_q6J8tIhNH-oKE6g