金曜日, 4月 24, 2015

グリフィス『国民の創生(The Birth of a Nation)』1915年

       (ネーション映画リンク::::::::::


NAMs出版プロジェクト: グリフィス『国民の創生(The Birth of a Nation)』1915年

http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/the-birth-of-nation1915.html(本頁)

エイゼンシュテインは、チャップリン論、グリフィス論とそれぞれの作家についての最重要論考を残している。「ディケンズ、グリフィス、そして私たち」。

 

D・W・グリフィス - 国民の創生/ D.W. Griffith - The Birth of a Nation ...

www.youtube.com/watch?v=YjnA0xWalQQ

D・W・グリフィス - 国民の創生/ D.W. Griffith - The Birth of a Nation ...

EN:The Birth of a Nation JP:国民の創生、國民の創生 無声 白黒 言語:英語 ...

再生時間:180:25



國民の創生 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/國民の創生

國民の創生

國民の創生』(こくみんのそうせい、原題: The Birth of a Nation)は、D・W・グリフィス 監督による1915年公開の無声映画。 ... ミューチュアル社(英語版)のハリー・E・ エイトキンとグリフィスが創設したエポック・...

概要-人種差別問題-映画技法の特徴-あらすじ


淀川名画撰集 - 國民の創生

http://www.ivc-tokyo.co.jp/yodogawa/title/yodo2270.html
國民の創生
  • 原題:THE BIRTH OF THE NATION
  • 監督:D・W・グリフィス
  • 脚本:
  • キャスト:リリアン・ギッシュ/メイ・マーシュ

  • 製作年:1915年
  • 製作国:アメリカ
  • はい、デビット・ワーク・グリフィス、D・W・グリフィスの『國民の創生』。
    『イントレランス』、『散り行く花』、『東への道』、グリフィスはとっても有名ですね。
    けれども『國民の創生』は、もっと古いですから、ご存知ない方があるかもしれませんから、ちょっとこの大事なグリフィスの名作の話をしましょうね。

    で、『國民の創生』ってなんでしょう?BIRTH OF NATION、『國民の創生』ですね。
    これは、どんな話かと申しますと、南北戦争が始まる前に、南のお嬢ちゃんと北の坊ちゃんが仲良かったんですね、仲良かったけれども、南北戦争で二つに別れたんですね、この男女は生き別れになったんですね。

    そういうような話なんですけれども、この映画で見事だったのは北軍と南軍の大戦争ですね。もの凄い戦争ですね。
    これでもしも戦争が激しく、激しく、激しくなったら、アメリカは二つに別れなくちゃならなかったんですね。

    さあ、そこでこういう言葉があるんですね、House Divided、二件に別れた家、というような言葉がアメリカにあるんですね。それは南北戦争のことですね。
    南北戦争がもし燃え上がって、燃え上がって、リンカーンが暗殺されなかったなら、この二つの国が生まれるんですね。

    これは見事に治まったことで有名な話なんですけど、そこで初めて『國民の創生』、アメリカいうものが出来たんですけれども、この映画で何が凄かったかいうと、アメリカのこの歴史ですね、いかに、いかに、北軍が南部の黒人達を憎んだか、いうことが見事に出てるんですね。

    というのは、グリフィス自身が北軍の人なんです、北軍びいきなんですね。
    それで黒人を随分、随分苛めたんですね。
    だからこの映画に始めて、K.K.K.というのが出て来るんですね。
    クー・クラックス・クランとか言うんですね。
    これは顔をかくして、白い服を着て、馬に乗って、何か木の棒を持って、ずーっと廻り歩いて黒人見たら殺すんですね。
    怖い、怖い連中、K.K.K.、今でもこのK.K.K.、アメリカにいるんですね。

    黒人はみんな、みんな殴り殺すんですね。黒人の家を焼くんですね。なぜそんなことをするんだろう、いや、黒人はいやなやつだ、黒人は悪いやつだ、顔がブラックでいやだ、そういうような時代があったんですね。

    この南軍北軍の物語、この映画の終わり、やっとアメリカが一つになった、アメリカが一つになった、タイトルが『國民の創生』ですね。
    というような話なんですけれども、当時、本当にそのころ日本に北軍の唄が流れて来たんですね、“ダンダンダダンダダンダ...”と流れて来たんですね。

    私が幼稚園の頃、日本に流れて来たんですね。で、日本の唄になったんですね。“アナタノアーイノ、ツユウケテ、キーノウハージメテ、ワラッテヨ”まあ、そんな唄になったんですね。

    よく考えたら「あなたの愛の露受けて、昨日始めて笑ってよ」、いやらしい唄ですね、というような事で、その時分にもうすでに北軍の行進曲が日本に入ったいうこと、それもおもしろいですけど、『國民の創生』は、その時代の話ですよ。 

    【解説:淀川長治】