木曜日, 10月 01, 2015

武隈慎一『ミクロ経済学』(1989,増補版1999)

              (経済学マルクスリンク::::::::::
武隈慎一『ミクロ経済学』(1989,増補版1999)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/19891999.html(本頁)

武隈慎一『ミクロ経済学』(1989,増補版1999)
新世社

実物経済の循環の図☆も分かりやすい。
効用関数☆、生産関数☆などは立体的に図がよくできている。クモの巣の循環の図もある。
レオンチェフの産業連関表の説明も行列式を取り入れておりわかりやすい。
定番なのも肯ける。
スルツキー方程式などは行列式に頼っているので逆に分かりにくい。なぜか同著者の『数理経済学』(後述)も同様につまらない。

追記:
ヒックス『価値と資本(Value and Capital)』1939,1946.(岩波文庫1951.1995)
http://digamo.free.fr/hicks39.pdf 2ed. Free
下の図(上記pdf,p.14)でわかるように、最初に効用関数を立体的に図示し、概念化したのはヒックスだ。
http://2.bp.blogspot.com/-FscgoOWG2JM/Vg5AjdazVoI/AAAAAAAAyqg/z-4S43OSf-I/s1600/hicks1.jpg
結局現代経済学はこの書がベースとなっているといっていい。マクロとミクロに分けたのは
『一般理論』だが、多くの教科書はヒックス『価値と資本』をなぞっている。
1939年初版は未確認。

ミクロ経済学 / 武隈 慎一【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784883840045

新経済学ライブラリ
ミクロ経済学 (増補版)


内容説明:

経済学の基本的な考え方を理解することを第一の目的とし、経済理論の基礎に関わるトピックに限定した、ミクロ経済学のテキスト。「シグナリング」の節を加え、国際貿易とゲームの理論を付け加えた増補版。

簡易目次
1 基礎概念と分析手法 ☆
2 消費者行動 ☆☆
3 企業行動 ☆☆☆
4 競争経済の均衡 ☆☆☆☆
5 経済厚生
6 不完全競争
7 公共経済
8 不確実性
9 投入産出分析 ☆☆☆☆

10 国際貿易
11 ゲームの理論

 
以下、目次:
株式会社サイエンス社 株式会社新世社 株式会社数理工学社
http://www.saiensu.co.jp/?page=book_details&ISBN=978-4-88384-004-5&YEAR=1999

新経済学ライブラリ 4
「ミクロ経済学 増補版
武隈愼一(一橋大学名誉教授) 著
定価:3,078円(本体2,850円+税)
発行:新世社
発行日:1999-10-01
ISBN 978-4-88384-004-5 / A5判/400頁 

目次
1 基礎概念と分析手法
1-1 経済分析の基本用語
1-2 経済循環 
1-3 市場経済
1-4 数学的用語
2 消費者行動
2-1 選好と効用関数 ☆☆
2-2 効用最大化と需要
2-3 需要の変化と財の分類
2-4 交換の理論
2-5 双対性アプローチ
2-6 スルツキー方程式
2-7 練習問題
3 企業行動
3-1 費用と供給
3-2 生産技術と費用 ☆☆☆
3-3 生産要素の需要
3-4 短期費用と長期費用
3-5 費用関数の性質
3-6 生産集合
3-7 生産集合と利潤
3-8 練習問題
4 競争経済の均衡
4-1 市場均衡 ☆☆☆☆
4-2 市場調整
4-3 交換経済における競争均衡
4-4 生産経済における競争均衡
4-5 練習問題
5 経済厚生
5-1 資源配分の効率性
5-2 厚生経済学の基本定理
5-3 経済厚生の基準
5-4 アローの定理
5-5 練習問題
6 不完全競争
6-1 独占市場
6-2 クールノー均衡
6-3 シュタッケルベルク均衡
6-4 製品差別化と独占的競争
6-5 屈折需要曲線
6-6 差別価格
6-7 交換経済のコア
6-8 極限定理
6-9 練習問題
7 公共経済
7-1 消費者余剰と生産者余剰
7-2 経済厚生の指数
7-3 市場における課税の効果
7-4 公共財
7-5 リンダール均衡
7-6 外部性
7-7 練習問題
8 不確実性
8-1 期待効用
8-2 危険に対する態度
8-3 保険と資産選択
8-4 不確定性下の市場均衡
8-5 モラル・ハザード
8-6 情報と期待
8-7 シグナリング
8-8 企業の資金調達
8-9 練習問題
9 投入算出分析
9-1 産業連関表
9-2 レオンチェフ体系
9-3 行列乗数
9-4 一般化されたレオンチェフ体系 ☆☆☆☆
9-5 練習問題
10 国際貿易
10-1 貿易の利益
10-2 交易の理論
10-3 生産物価格と要素価格
10-4 貿易のパターン
10-5 練習問題
11 ゲームの理論
11-1 標準形ゲーム
11-2 2人ゼロ和ゲーム
11-3 展開形ゲーム
11-4 部分ゲーム完全均衡
11-5 繰り返しゲーム
11-6 練習問題
12 練習問題解答

1.2:7頁
 ☆☆2:28頁
 ☆☆☆3.2:80頁
 ☆☆☆☆4.2:131頁
 ☆☆☆☆☆9.4:305頁
9.4:307頁
 9.4:309頁


追記参考:
数理経済学 (新経済学ライブラリ 25) 単行本 – 2001/5
マスコレルに沿った日本語参考書(ドブリュー『価値の理論』も踏まえている): 
NAMs出版プロジェクト: ドブリュー『価値の理論』

<目次>
1 集合とベクトル
    1.1 集合
    1.2 ベクトル空間

2 消費
    2.1 消費者の行動
    2.2 一般的な選好

3 生産
    3.1 生産者の行動
    3.2 生産関数と生産技術

4 行列と微分
    4.1 行列
    4.2 ユークリッド空間
    4.3 微分
    4.4 2階微分

5 需要と供給
    5.1 需要関数
    5.2 スルツキー方程式
    5.3 供給関数
    5.4 費用関数と要素需要

6 位相と分離定理
    6.1 ユークリッド空間の位相
    6.2 コンパクト集合
    6.3 分離定理

7 一般均衡
    7.1 交換経済
    7.2 生産経済
    7.3 一般化経済モデル
    7.4 厚生経済学の基本定理

8 不動点定理
    8.1 不動点定理
    8.2 不動点定理の応用 

9 競争均衡の存在
    9.1 需要と供給の連続性
    9.2 均衡の存在

10 行列と行列式
    10.1 行列式
    10.2 正則行列

11 均衡の安定性
    11.1 市場均衡
    11.2 安定性 

12 経済のコア
    12.1 交換経済のコア
    12.2 複製経済
    12.3 極限定理

13 不確実性
    13.1 期待効用
    13.2 効用指標の存在
    13.3 完全市場
    13.4 証券と期待

14 時間と成長
    14.1 動学市場 
    14.2 経済成長
    14.3 支持価格

参考文献
索引

以下、レビューより

はっきり言ってつまらない。
公式集のような内容であり、経済学的インプリケーションがほとんどなく、経済学的イメージが沸いてこない。さらに悪いことに、数学的イメージを浮かばせるような書き方・証明にもなっていない。
数学的な証明をどこかから引用してきて、それをただ並べただけの構成であり、著者の心意気が全く感じられない内容である。

///////////

レビューの書評が極端に割れていますが、仕方ないと思います。なぜなら、この本は「大学院に進学して勉強したい!」、という方以外は読む必要がほとんどと言って良いほどないからです。
大学院に進学すると、ミクロではMWGを読みますが、そこでは厳密な数学による理論展開がなされています。
大学院でミクロを学ぶ人は、あの鈍器みたいなテキストをうんうん唸りながら読むわけです。
そこで、この武隈さんのこの本を見ると、「あぁ、MWGのあそこで言ってることって(この本の)これだったのか」ってなるわけです。
そういう意味では、この本は役に立つだろうし、マスコレルは勿論英語表記ですから、日本語でこういう書籍があることは有り難いです。

ですから、ちょっと数理経済学でもかじってみるかなぁ〜って方にはお金と時間の無駄になると思うのでお勧め出来ません。

///////////

この本の最大の魅力は、数学と経済学の章が交互になっていること(本が薄くて持ち運びやすいのも大きな魅力!)
前章の数学は、次章の経済学を学ぶためのいわば道具です。
ですので習っていない数学は気にすることなく、経済分析に移れます。ただし、6章(位相と分離定理)から難しくなるので、6章に入る前に位相や集合に出てくる概念なんかは、ちょっと学んでおけばよいかと思います(イメージをつかみましょう)
も ちろん、トポロジー学んだら、すぐこの本に取り掛かりましょう!経済学における位相の扱い方が、手っ取り早く学べます。証明もきちんと載っているし、話題 も豊富です。そして、最後まで読み通せば、学部上級、修士レベルの数理経済学はマスターしたことになるのではないでしょうか。(ただし不動点定理の証明は 載せていませんが…)


その他書評:
http://bei0135.blog79.fc2.com/blog-category-2.html

6 Comments:

Blogger yoji said...

http://www.saiensu.co.jp/?page=book_details&ISBN=978-4-88384-004-5&YEAR=1999
新経済学ライブラリ 4
「ミクロ経済学 増補版」
武隈愼一(一橋大学名誉教授) 著
定価:3,078円(本体2,850円+税)
発行:新世社
発行日:1999-10-01
ISBN 978-4-88384-004-5 / A5判/400頁

目次
1 基礎概念と分析手法
1-1 経済分析の基本用語
1-2 経済循環
1-3 市場経済
1-4 数学的用語
2 消費者行動
2-1 選好と効用関数
2-2 効用最大化と需要
2-3 需要の変化と財の分類
2-4 交換の理論
2-5 双対性アプローチ
2-6 スルツキー方程式
2-7 練習問題
3 企業行動
3-1 費用と供給
3-2 生産技術と費用
3-3 生産要素の需要
3-4 短期費用と長期費用
3-5 費用関数の性質
3-6 生産集合
3-7 生産集合と利潤
3-8 練習問題
4 競争経済の均衡
4-1 市場均衡
4-2 市場調整
4-3 交換経済における競争均衡
4-4 生産経済における競争均衡
4-5 練習問題
5 経済厚生
5-1 資源配分の効率性
5-2 厚生経済学の基本定理
5-3 経済厚生の基準
5-4 アローの定理
5-5 練習問題
6 不完全競争
6-1 独占市場
6-2 クールノー均衡
6-3 シュタッケルベルク均衡
6-4 製品差別化と独占的競争
6-5 屈折需要曲線
6-6 差別価格
6-7 交換経済のコア
6-8 極限定理
6-9 練習問題
7 公共経済
7-1 消費者余剰と生産者余剰
7-2 経済厚生の指数
7-3 市場における課税の効果
7-4 公共財
7-5 リンダール均衡
7-6 外部性
7-7 練習問題
8 不確実性
8-1 期待効用
8-2 危険に対する態度
8-3 保険と資産選択
8-4 不確定性下の市場均衡
8-5 モラル・ハザード
8-6 情報と期待
8-7 シグナリング
8-8 企業の資金調達
8-9 練習問題
9 投入算出分析
9-1 産業連関表
9-2 レオンチェフ体系
9-3 行列乗数
9-4 一般化されたレオンチェフ体系
9-5 練習問題
10 国際貿易
10-1 貿易の利益
10-2 交易の理論
10-3 生産物価格と要素価格
10-4 貿易のパターン
10-5 練習問題
11 ゲームの理論
11-1 標準形ゲーム
11-2 2人ゼロ和ゲーム
11-3 展開形ゲーム
11-4 部分ゲーム完全均衡
11-5 繰り返しゲーム
11-6 練習問題
12 練習問題解答

8:27 午後  
Blogger yoji said...

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 演習ミクロ経済学 (演習新経済学ライブラリ (1))
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4915787400/ref=acr_search_see_all?ie=UTF8&showViewpoints=1


演習ミクロ経済学 (演習新経済学ライブラリ (1)) 単行本 – 1994/11
武隈 慎一 (著)


豊富な問題を内容別に易から難に配列し,さらに例題と練習問題に振り分け,例題には丁寧でくわしい解答がつけられている。
図解をできるかぎり多く採り入れ,レイアウト上の工夫とともに視覚的にも理解しやすくなっている。
公務員試験受験生必読の演習書。

5つ星のうち5.0けっして楽ではないが、
投稿者mana2003年2月10日
形式: 単行本
この問題集はミクロ経済学が何らかのテストにおいて
出題される人にとって必修の本である。
数学が好きではなくて文系でいるような人にとっては
ここに掲載されている問題を解いていくことは
決して楽なことではないが、
やらなければならない、解けるようにならなくてはならない問題が
厳選されて収録されている。
国家公務員試験(特に一種)、会計士試験
大学の定期試験、大学院試験などを控えている人には
特におすすめである。
コメント|34人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?
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5つ星のうち4.0数少ないちゃんとした演習本
子供によるレビュー2008年11月4日
形式: 単行本
大学院受験でお世話になった本。これで大学院に入れた。問題数も多く解法がきちんと書かれていて体で覚えるのに非常に良い。だが大きな欠点は解法がすべてラグランジアンを使わずにされているところ。直感的な理解はしやすいが、大学院に入ってからはここでの解法は基本的に使わない。したがって経済論文も読めない。。おかげで改めて解法を身につけることになり苦労した。公務員試験ならこれでいいと思うが、大学院にいくなら今なら遠山智久「ミクロ経済学」がお勧め。

9:40 午前  
Blogger yoji said...

株式会社サイエンス社 株式会社新世社 株式会社数理工学社
http://www.saiensu.co.jp/?page=book_details&ISBN=ISBN978-4-915787-40-9&YEAR=1994

演習新経済学ライブラリ 1

「演習 ミクロ経済学」

武隈愼一(一橋大学名誉教授) 著

定価:2,592円(本体2,400円+税)
発行:新世社
発行日:1994-11-01
ISBN 978-4-915787-40-9 / A5判/304頁

在庫あり

献本申込み(採用者様向け)
注文申込み(書店様向け)

<内容詳細>
豊富な問題を内容別に易から難に配列し,さらに例題と練習問題に振り分け,例題には丁寧でくわしい解答がつけられている.図解をできるかぎり多く採り入れ,レイアウト上の工夫とともに視覚的にも理解しやすくなっている.公務員試験受験生必読の演習書.
<目次>
0 序章 ミクロ経済学とは何か 0-1 価値論としての経済学 0-2 ミクロ理論の基本 1 消費者行動 1-1 選好と効用 1-2 需要 1-3 財の種類 1-4 スルツキー方程式 2 企業行動 2-1 費用と利潤最大化 2-2 生産関数と要素需要 2-3 費用最小化 2-4 短期と長期 2-5 一般的な生産技術 3 競争経済の均衡 3-1 部分均衡の理論 3-2 交換経済 3-3 生産経済 3-4 資源配分の効率性 3-5 コアの理論 4 経済厚生 4-1 経済余剰 4-2 物価指数と数量指数 4-3 資源配分の評価基準 4-4 社会厚生関数 5 不完全競争 5-1 独占 5-2 複占 5-3 寡占 5-4 不完全代替財市場 5-5 その他の企業間競争 5-6 ゲームの理論 6 公共経済 6-1 課税と補助金の効果 6-2 公共財 6-3 外部性 7 不確実性 7-1 期待効用仮説 7-2 条件付市場 7-3 金融資産と証券市場 7-4 情報と市場の失敗 8 練習問題解答
ページトップへ

0 序章 ミクロ経済学とは何か
0-1 価値論としての経済学
0-2 ミクロ理論の基本
1 消費者行動
1-1 選好と効用
1-2 需要
1-3 財の種類
1-4 スルツキー方程式
2 企業行動
2-1 費用と利潤最大化
2-2 生産関数と要素需要
2-3 費用最小化
2-4 短期と長期
2-5 一般的な生産技術
3 競争経済の均衡
3-1 部分均衡の理論
3-2 交換経済
3-3 生産経済
3-4 資源配分の効率性
3-5 コアの理論
4 経済厚生
4-1 経済余剰
4-2 物価指数と数量指数
4-3 資源配分の評価基準
4-4 社会厚生関数
5 不完全競争
5-1 独占
5-2 複占
5-3 寡占
5-4 不完全代替財市場
5-5 その他の企業間競争
5-6 ゲームの理論
6 公共経済
6-1 課税と補助金の効果
6-2 公共財
6-3 外部性
7 不確実性
7-1 期待効用仮説
7-2 条件付市場
7-3 金融資産と証券市場
7-4 情報と市場の失敗
8 練習問題解答

9:43 午前  
Blogger yoji said...

196 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] :2016/06/26(日) 12:20:48.64 ID:jvB57Yo5
武隈ミクロ演習のことについて聞きたいです。

P229の8行目って誤植?

uA=3(x-xB)-2z^2=3x-uB-4z

の箇所です。
最後の4z要らなくないか?

誰かお持ちの方、助けてください
m(__)m

ここで詰まってます・・・

6:44 午後  
Blogger yoji said...

武隈ミクロ新版が出てた
証券市場が新章として追加されてました。

10:40 午後  
Blogger yoji said...

価値の理論―経済均衡の公理的分析・レビュー ジェラール・ドブリュー -
http://bookmeter.com/b/4492311033
DebreuのTheory of Valueの全訳であり、洋書の方は一般均衡の本で一番好きな本である。
この本も個人的に全訳ながら好きな本である。集合から始まっているのが非常に良い。
不動点に関しては、非常に少ないが、ブラウワーと角谷の不動点定理についてコンパクトに
まとめている。連続性や均衡について理論的にしっかりと書かれているので完全理解と暗記が
目標である。付録では、数理経済均衡理論の四問題が載っており、社会システムを数学的に
研究することの必要性などが理論と共に書かれている。

6:18 午前  

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