http://www.freeassociations.org/
NAMs出版プロジェクト: テイラー・ルールTaylor rule(1993)
http://nam-students.blogspot.jp/2017/05/taylor-rule.html@unrepresentative agent: blogging about economics
テイラー・ルール(英:Taylor rule))とは、ジョン・ブライアン・テイラーが1993年に提唱した[1]、インフレーションや国内総生産といった経済変数に従って政策金利水準を与える金融政策の一種。また、望ましいとされる金利水準と経済変数の間の関係式。テイラー・ルールは、単にFRBの実際の行動をもとに導き出した理論であり、FRBがこのルールに拘束されて政策を決定しているわけではない[2]。
その当否を巡っては論争があるが、中央銀行の政策指針に影響を与えている[3]。
テイラーのオリジナルの論文では、政策金利(無担保コール翌日物レートやフェデラル・ファンド金利などの短期名目金利)は、次式で与えられる:
ここではインフレ率(GDPデフレーター)、は望ましいインフレ率、 は均衡実質金利、 は実質国内総生産の対数、は潜在GDPである。定数、は正の値を取る。
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Discretion versus policy rules in practice. John B. Taylor. Stanford University(1993)
https://web.stanford.edu/~johntayl/Onlinepaperscombinedbyyear/1993/Discretion_versus
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どのテイラールールが正しい? - himaginaryの日記
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20091022/taylor_rule_duelジョン・テイラーが直近の10/16ブログエントリで、クルーグマンの用いているテイラールールを誤用だとして批判している。
テイラーの言う“本家”テイラールールは以下の通り(テイラーの8/25付けブルームバーグコラムの日本語訳より)。
テイラーは、これにインフレ率=2%、GDPギャップ=-8%という数字を当てはめて、目標とすべき政策金利=0%という数字を弾き出している。これは現在の実際の政策金利にほぼ等しく、今に比べてGDPギャップが縮小するかインフレ率が上昇すると、政策金利を上げる必要があることを示している。テイラーはその時期を来年初めと予想している。
一方、クルーグマンは、10/10ブログエントリで、サンフランシスコ地区連銀のシニア・バイスプレジデント兼調査担当アソシエートディレクターであるグレン・ルードブッシュ(Glenn Rudebusch)の推計したテイラールールを用いている。
これにインフレ率として個人消費支出価格指数の第2四半期の前年同期比=1.6%、失業率(9月)=9.8%、NAIRU(CBO推計)=4.8%を当てはめると、-5.6%という数字が出てくる。従って、金利は当分上げるべきではないことになる。
クルーグマンは、テイラーがこのルードブッシュの推計した“テイラールール”を嫌っていることを承知で使用している。それでもこちらのテイラールールを使用する根拠として、デロングの7/25エントリにリンクしている。そのエントリでデロングは、Calculated Riskの7/25エントリとルードブッシュの5/22レポートを併せて紹介し、天下り式に係数を押し付けているテイラーに比べ、実際に回帰推計を行なったルードブッシュの方が説得力がある、と後者に軍配を上げている。
ちなみにルードブッシュは推計データと推計式をExcelファイルの形で公開している。また、ルードブッシュのこのレポートは、日本でもたとえばこの記事で報道されている。
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unrepresentative agent: blogging about economics
http://unrepresentativeagent.blogspot.jp/2013/12/peril-of-taylor-rules.html
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