日曜日, 5月 14, 2017

宗教年鑑 平成26年版より (&密庵咸傑墨蹟)


国立国会図書館デジタルコレクション - 宗教年鑑. 平成26年版

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9381015?tocOpened=1




龍光院 京都通百科事典

http://www.京都通.jp/Temple/RyoukouIn.html
 <密庵咸傑墨蹟(みったんかんけつこくせき)(附 千利休消息)(国宝)
 中国 宋代の禅僧 密庵咸傑(みったんかんけつ)の現存唯一の墨蹟とされる
 「墨蹟」は、禅宗高僧の筆跡を指すもの
 茶室 密庵に、この一幅のみを飾るために創られた密庵床(みったんどこ)がある
 附指定の利休の添状は墨蹟とともに伝来してきたものといわれる

 <竺仙梵僊墨蹟(じくせんぼんせんこくせき)(国宝)>
 中国 元の禅僧 竺仙梵僊(じくせんぼんせん)の墨蹟
 竺仙梵僊は、約20年間にわたり日本禅林の振興に尽力し、後の五山文学の基礎を築いた
 現存する竺仙梵僊の墨蹟の中でも大字・大幅であり、代表作とされる

 <大覚禅師筆金剛経(国宝)>
 大覚禅師 蘭溪道隆の自筆とされる
 金剛経は、鳩摩羅什(くまらじゅう)が漢訳した金剛般若羅蜜経のこと

 <耀変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)(国宝)
 中国 南宋時代の福建省の建窯で創られたもの
 曜変天目茶碗は、黒釉の表面に大小の斑紋が現れ、虹のようにきらめくもの
 曜変天目の遺品はきわめて稀少で、日本にのみ、3、4碗だけが残されているといわれる

 <紙本墨画淡彩「琴棋図屏風」六曲一隻(重要文化財)>
 如拙の作品といわれている





2017年6月4日(日)まで開催される「特別展 茶の湯(東京国立博物館 平成館)」にあわせて放送された日曜美術館の茶の湯特集…

NHK Eテレ 2017年5月7日(日)放送
日曜美術館「器のむこうに人がいる~茶の湯が生んだ至高の美~」

【再放送】NHK Eテレ 2017年5月14日(日)20時~


茶道具 翔雲堂 岡本 掛軸とは,

http://shoundo.jpn.com/tool/jiku.html

・密庵咸傑(みったんかんけつ) 
 中国・南宋時代の禅僧で、南宋はじめの禅林の巨匠だそうです。 
 密庵門下の松源崇岳・破庵祖先・曹源道生の3人を密庵下の三傑と称し、 
 この法系から多くの墨跡を生んだようです。 

 国宝「密庵咸傑法語」は、1179年8月、密庵に随従した璋禅人という人物の求めに応じて、 
 禅の要旨を書き与えた法語だそうです。 
 これを秘蔵する龍光院には、この墨跡以外は掛けないという「密庵床」が特設され、 
 その茶席を「密庵席」と称しているそうです。 

 松源派:古林清茂・了庵清欲・虚堂智愚・蘭渓道隆・宗峰妙超・一休宗純 
 破庵派:無準師範・中峰明本・無学祖元・清拙正澄・夢窓疎石 
 曹源派:一山一寧・雪村友梅 
 などがいるそうです。 


掛軸の名称

大和表具

掛軸は、座って見上げるときに美しく見えるようになっていて、 
関東では「上一文字」の丈が「下一文字」の丈の2倍、 
「天」の丈が「地」の丈の2倍(要は、上部と下部の比率が2対1)、 
関西では、2対1よりも上部を若干短めに作られるとのこと。 

ではここで「掛軸の日本での歴史」についてのひと口。 
日本では、室町時代は「仏画」や「唐絵」、 
村田珠光 が 一休 に墨跡をもらってからは「墨跡」、 
武野紹鴎 の時には「古筆」、 
江戸時代には「古筆」「色紙」「懐紙」、 
宗旦 ( 利休 の孫)の代には「茶人の画賛」などが掛けられたとか。


真の表具

真の表具
「仏画・曼荼羅・頂相(ちんそう)・画像・神号・仏号・道号」などがあるそうですが、 
まず茶室用には使わないようです。 
表具としては「神聖表具、仏表具、本尊表具」なんて呼ばれるみたいです。 
見た目は「中回し」が少し小さくなって 
「天」と「地」がくっついたような感じになるみたいです。 
総縁(そうべり)と言うらしいです。 

以下「表具屋さん」について説明してみます。 
「京表具」「江戸表具」「金沢表具」という 
表具屋さんの集まり(三大表具)があるみたいです。 

江戸表具に注目してみると、 
元禄期に大名の江戸屋敷増築の時、 
京都から一緒に来た職人が作った文化のようです。 
明治→大正→昭和→戦後と浮き沈みを繰り返して、 
現在は結構大変とのこと。 
新たな道を模索してるみたいです。 

材料は紙と水と糊だけなので、 
長年の修練がものを言うようです。 
「水と刷毛による芸術」と言われるゆえんだとか。 

現在は、主に大田区・江東区・台東区などで店を開いているとのこと。


行の表具

行の表具
本紙には 
「古筆、墨跡、古画、新画、歌切・懐紙・ 
詠草(えいそう)・色紙・書画」 
とかがあるようです。 

表具としては 
「本表具、二段表具、三段表具、大和表具」 
などと呼ばれていて、 
座敷掛けの表具として使われてるみたいです。 

見た目は「中回し」が普通で、 
「天」と「地」が離れていて、 
要は普通の掛軸です。 

図の「行の行表具」は、 
一文字・中縁・天地と別れているため 
「三段表具(大和表具)」と、言われてるみたいです。 

以下「軸」について説明します。 
軸木の材料には 
「象牙、紫檀、カリン、堆朱(ついしゅ)、水晶」 
などがあるみたいです。 

画題によって、 
南画には木製の軸端、 
仏画には金属、水晶の軸端 
といった感じで付けるようです。 

最近は、杉材で作ることが多いみたいですが、 
中には内に鉛を入れたりすることもあるそうです。 

軸木の先っぽに付ける軸先は、 
「象牙、象牙蓋、牛骨、塗物、竹、 
プラスチック、樹脂、唐木(黒檀、紫檀、花梨、桜)、 
陶器、焼物」などがあるみたいです。


草の表具

草の表具
茶掛表具や利休表具と言って 
「茶人の書画、文人・俳人の画賛、禅僧の墨跡、大徳寺物」 
などがあるそうです。 

掛軸としてはとても簡素で、茶席に適したものなんだとか。 
ただ、最近は「仏画仕立、大和表具、文人表具」 
くらいしか区別しないみたいです。 

以下「風鎮(ふうちん)」について説明します。 
風鎮というのは、掛軸が風に揺れないようにするためのもので、 
軸先に付けるおもりのことだそうです。 
「陶器、磁器、メノウ、水晶、黒檀、プラスチック」などで出きていてるようです。 

でもここ最近は 
「気密性の高い家じゃ風なんか吹かないよ。 
逆に風鎮の重さで掛軸傷んじゃうよ。」 
といった事から軽くするようにしてるのだとか。 

風鎮の種類としては 
「松竹梅鶴亀等の慶事柄:慶事掛の掛軸用」 
「無地:佛事とか用」 
「山水柄:風景画の掛軸用」 
といったものがあるようですが、 
趣味で選んでも良いみたいです。 

房色はいろいろあるそうですが、 
紫・金茶・茶などが多く出回っていて、 
佛事にはやっぱり紫が多いのだとか。 

高級な風鎮になると、桐の箱に入ってるそうです。



筑摩世界古典
禅家語録より:


鎌倉仏教 | 地球環境問題情報2016

http://kousin242.sakura.ne.jp/wordpress014/宗教・社寺・寺院/鎌倉仏教/

http://kousin242.sakura.ne.jp/wordpress014/%E5%AE%97%E6%95%99%E3%83%BB%E7%

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禅の法系図:

     釈迦牟尼仏 B.C.463(or593)~

       ┃

     (27代略)

       ┃

      菩提達磨 ?~528年 祖師

       ┃

      慧可大祖 487~593年

       ┃

      僧璨(そうさん、生年不詳(推定500年~505年頃))禅宗の第三祖

       ┃

     (2代略)

       ┃

      慧能大観 638~713年 六祖

   ┏━━┳┻━━━━━━━━━━━━┓

 青原行思 永嘉玄覚         南獄懐譲

   ┃                ┃

 石頭希遷              馬祖道一 709~788年

 ┏━┻━┓           ┏━━┻━━━━━┓

 ┃ (中略)          ┃        南泉普願 748~834年

(以下略)┃          百丈懐運      ┃

     ┃           ┣━━━━┓   趙州従諗

    龍潭          黄檗希運 潙山霊祐771~853年

     ┃           ┃    ┣━━━━━┓

    徳山宣鑑780~865年   臨済義玄 香厳智閑   仰山

     ┃          ?~867年  ?~898年     

    雪峯           ┃             

     ┣━━━━━━━┓  (10、11代略)        

    玄沙835~908年  雲門  ┃            

                密庵威傑 1118~1186年


(曹洞宗)(法眼宗) (雲門宗)(臨済宗)     (潙仰宗)


(影山純夫『禅画を読む』126頁他参照)


禅の法系図:

     釈迦牟尼仏 B.C.463(or593)~

       ┃

     (27代略)

       ┃

      菩提達磨 ?~528年 祖師

       ┃

      慧可大祖 487~593年

       ┃

      僧璨(そうさん、生年不詳(推定500年~505年頃))禅宗の第三祖

       ┃

     (2代略)

       ┃

      慧能大観 638~713年 六祖

   ┏━━┳┻━━━┓

 青原行思 永嘉玄覚 南獄懐譲

   ┃       ┃

 石頭希遷      馬祖道一 709~788年

 ┏━┻━┓  ┏━━┻━━━━━┓

 ┃ (中略) ┃        南泉普願 748~834年

(以下略)┃ 百丈懐運      ┃

     ┃  ┣━━━━┓   趙州従諗

    龍潭 黄檗希運 潙山霊祐771~853年

     ┃  ┃    ┣━━━━━┳━━┓

    徳山 臨済義玄 香厳智閑  仰山 *徳山宣鑑780~865年

     *  ?~867年  ?~898年     ┃

   (以下略)┃             雪峯

      (12、3代略)        ┣━━━━━━━━┓

        ┃             玄沙835~908年  雲門

       廓庵禅師 12c?


(曹洞宗)  (臨済宗)     (潙仰宗)(法眼宗)   (雲門宗)


(影山純夫『禅画を読む』126頁他参照)