柏原 正樹(かしわら まさき、1947年1月30日 - )
国際数学連合は1日、抜群の業績を挙げた数学者をたたえるチャーン賞を、京都大数理解析研究所の柏原正樹特任教授(71)に授与すると発表した。日本人では初めて。
代数解析学の新たな理論を打ち立てるなどの業績に加え、長年にわたる数学教育への貢献が評価された。賞金は50万ドル(約5600万円)で、半額は柏原氏の指定した京大数理研に提供される。
同連合は「数学のノーベル賞」とされるフィールズ賞の授与団体で、フィールズ賞受賞者も同時に発表したが、日本人は含まれなかった。チャーン賞は2010年に始まり、今回は3回目。
https://i.daily.jp/society/main/2018/08/01/Images/11503122.jpg
共同通信
https://this.kiji.is/397397187103261793?c=39550187727945729
柏原正樹
柏原 正樹(かしわら まさき、1947年1月30日 - )は日本の数学者。京都大学名誉教授。京都大学数理解析研究所元所長。国際数学連合 (International Mathematical Union, IMU) 元副総裁。理学博士(京都大学、1974年)。茨城県結城市出身。
目次
略歴
- 1969年5月 東京大学理学部数学科卒業
- 1971年3月 東京大学大学院理学系研究科数学専門課程修士課程修了
- 1971年4月 京都大学数理解析研究所助手
- 1974年4月 名古屋大学理学部助教授
- 1978年9月 京都大学数理解析研究所助教授
- 1984年4月 京都大学数理解析研究所教授
- 2001年4月 京都大学数理解析研究所所長(2003年3月まで)
- 2007年4月 京都大学数理解析研究所所長(2009年3月まで)
活動
東大在学中に数学者、佐藤幹夫に認められる。佐藤が京都大学数理解析研究所に移るのに伴い京大へ。佐藤幹夫の弟子として、佐藤の代数解析学を供に建設、発展に尽力している。
主な業績として超局所解析学、極大過剰決定系の理論、量子群の結晶基底、大域基底の理論、D-加群、柏原–Malgrange の V-filtration など。Helgason 予想、Lusztig 予想の解決に貢献。Kazhdan–Lusztig 予想、一般次元 Riemann–Hilbert 問題(ヒルベルトの第21問題の一般化、特異点問題も含んだ形で)の解決、層Cにおける佐藤定理への貢献。
受賞・講演歴
日本語著作
欧文主要著作
- Microfunctions and pseudo-differential eauations, Lecture Notes in Math. 287, Springer, 265-529, (1973). (with M. Sato and T. Kawai)
- Masaki Kahashiwara: Introduction to Microlocal Analysis. L'Enseignement Mathématique. 32, Université de Genève. 1986.
- Masaki Kashiwara: Algebraic Study of Systems of Partial Differential Equations,
(Master's Thesis, Tokyo University, December 1970) Mémoires 63, translated by Andrea D'Agnolo and Jean-Pierre Schneiders, Société Mathématique de France 1995: ISBN 2-85629-046-9
- Masaki Kashiwara and Pierre Schapira: Sheaves on Manifolds.Springer-Verlag. Berlin Heidelberg New York.1990: ISBN 3-540-51861-4.
- Masaki Kashiwara and Pierre Schapira: Categories and Sheaves.Springer-Verlag. Berlin Heidelberg New York.2005: ISBN 3540279490
- Seminar on micro-local analysis / by Victor W. Guillemin, Masaki Kashiwara, and Takahiro Kawai (1979), ISBN 978-0691082325
- Systems of microdifferential equations / Masaki Kashiwara ; notes and translation by Teresa Monteiro Fernandes ; introduction by Jean-Luc Brylinski (1983), ISBN 978-0817631383
- Foundations of algebraic analysis / by Masaki Kashiwara, Takahiro Kawai, and Tatsuo Kimura ; translated by Goro Kato (1986), ISBN 978-0691084138
- Algebraic analysis : papers dedicated to Professor Mikio Sato on the occasion of his sixtieth birthday / edited by Masaki Kashiwara, Takahiro Kawai (1988), ISBN 978-0124004665
- Topological field theory, primitive forms and related topics / Masaki Kashiwara et al.(1998), ISBN 978-0817639754
- Physical combinatorics / Masaki Kashiwara, Tetsuji Miwa, editors (2000), ISBN 978-1461271215
- MathPhys Odyssey 2001 : integrable models and beyond : in honor of Barry M. McCoy / Masaki Kashiwara, Tetsuji Miwa, editors (2002), ISBN 978-0817642600
- D-modules and microlocal calculus / Masaki Kashiwara ; translated by Mutsumi Saito (2003), ISBN 978-0821827666
- Bases cristallines des groupes quantiques / Masaki Kashiwara (rédigé par Charles Cochet) ; Cours Spécialisés 9 (2002), viii+115 pages, ISBN 978-2856291269
関連項目
外部リンク
第21問題
リーマン・ヒルベルト問題とも呼ばれる。フレドホルムの積分方程式に関するヒルベルトの研究を応用して、1908年にプレメルヒが積分方程式の問題に再定式化して、肯定的に解決。1913年にバーコフがリーマン・ヒルベルト問題とは気づかずに別証明を与えた。だが、1989年にアノゾフとボリブルヒが正則であるがフックス型でない微分方程式系があることを示して、プレメルヒとバーコフの証明の誤りを明らかにし、リーマン・ヒルベルト問題が否定的に解決されることを証明した。モノドロミー表現が既約である場合にだけ、リーマン・ヒルベルト問題は肯定的に解決される。
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