http://www.freeassociations.org/
マーク・ラヴォアMarc Lavoie
— luminous woman (@_luminous_woman) December 11, 2020
Curriculum Reform & Rethinking Economics 2015https://t.co/5rb8j9Fr5b
10:02
Sectoral financial balances pic.twitter.com/kGsbvTEcRM
L:
well the sectoral balanced approach starts from the national identities.
and we just rearrange it in a way that well for instance we we look at what is the balance of the private sector.
what is the financial balance of the government sector which is then the government surplus or government deficit.
and what is the external balance so that's a good radio equipment once we put into the current account balance.
and we know that the sum of those three things has to be equal to zero.
Q:
but at any given time any one of those sectors can run a deficit or a surplus product a--they another sector is prepared to accommodate it.
L:
exactly so if you make some predictions regarding the about the financial balance of the private sector.
and you already know what's the situation of the order likely situation of the external sector.
then you have a good idea of what's going to be the deficit or the surplus of the government.
and then if your if your predictions about these various things don't add up then it means one of your assumptions is wrong.
Q:
…there was little sensitivity to the huge buildup in private sector debt which would have been picked up had there been more focused on this sectoral balanced approach well.
L:
yes you you know I had many discussions about this with Wynne Godley.
so he was more optimistic than I was.
I must say on the usefulness of these balances.
I mean it's highly useful as I said to identify whether or not.
you're making a very bad forecast with respect to one of the balances .
or one of the assumptions about economic growth and so on.
…
L:
Well and it has been used by companies like Goldman Sachs and it is now generalized I mean it's not something that when Godley himself invented because it's a national account identity. but he's certainly the the person who emphasized it most. and who induced other people to discover it and to use it. and as I said now in many financial offices they are using this to better understand what's going on.
L:
セクター別のバランスの取れたアプローチは、国家のアイデンティティから始まります。
例えば、民間部門のバランスはどうなっているのか、政府部門の財政収支はどうなっているのか、そして政府の黒字か赤字か、というように。
政府部門の財政収支はどうなっているのか、これは政府の黒字、赤字です。
政府の財政収支は、政府の黒字か政府の赤字です。そして、対外収支は何ですか。
そして、この3つの合計がゼロになることがわかっています。
Q:
しかし、いつでも、これらの部門のいずれかが赤字や黒字を出すことができますが、他の部門がそれに対応する準備をしている場合はどうなるのでしょうか?
L:
あなたが民間部門の財政収支についていくつかの予測を立てれば、まさにそうです。
民間部門の財政収支についていくつかの予測を立てれば
そうすると、あなたは、政府の赤字や黒字がどうなるかについて、良い考えを持っていることになります。
そして、これらの様々なことについての予測が合わない場合は、あなたの仮定の一つが間違っているということになります。
Q:…民間部門の債務の膨大な蓄積に対しては、ほとんど感度がありませんでした。
L:
そうですね......このことについては何度も議論しました。
彼は私よりも楽観的でした
私はこの天秤の有用性について言わなければなりません。
つまり、私が言ったように、この天秤は非常に有用なのです。
天秤の一つに関して、非常に悪い予測をしているかどうかを見極めるのに非常に役立ちます。
または経済成長などの前提条件の一つに関して、非常に悪い予測をしているかどうかを特定するのに非常に役立ちます。
…
L:
ゴールドマン・サックスのような企業で使われてきましたが 今では一般化しています つまり ゴッド・リー自身が考案したものではありません 国家口座のアイデンティティですから しかし 彼が最も強調した人物であり 他の人々にそれを発見させ 使うように誘導したのは間違いありません そして今 私が言ったように 多くの金融機関では 何が起こっているかをよりよく理解するために これを使っています。
構造変化と資本主義経済の調整 | |
著者名等 | ボブ・ローソン/著 ≪再検索≫ |
著者名等 | 横川信治/〔ほか〕訳 ≪再検索≫ |
出版者 | 学文社 |
出版年 | 1994.06 |
大きさ等 | 22cm 235p |
注記 | 文献:p222~228 |
NDC分類 | 332.06 |
件名 | 資本主義 ≪再検索≫ |
目次 | 第1章 需要、実質賃金、経済成長;第2章 不均等発展と利潤率;第3章 雇用の構造 とその進化―脱工業化の理論;第4章 構造変化の簡単な数学;第5章 西ヨーロッパの 失業―コーポラティズムと構造変化;第6章 集権化、雇用、賃金分散;第7章 集権的 交渉、効率賃金、フレキシビリティ |
ISBN等 | 4-7620-0537-1 |
The paradox of costs, in its static version, says that a decrease in real wages will not raise the profits of firms and will instead lead to a fall in the rate of employment. This was explained by Kalecki in a Polish paper first written in 1939, where he concluded that ‘one of the main features of the capitalist system is the fact that what is to the advantage of a single entrepreneur does not necessarily benefit all entrepreneurs as a class’. Its dynamic version has been proposed by Robert Rowthorn. It says that rising real wages (relative to productivity) can generate higher profit rates. This flies in the face of a microeconomic analysis that would demonstrate that lower profit margins generate lower profit rates. But if higher real wages generate higher aggregate consumption, higher sales, higher rates of capacity utilization and hence higher investment expenditures, profit rates will be driven up.
[(Money and the Economic Process )] [Author: Sheila C. Dow] [Jul-1993] Hardcover – July 1, 1993
宮澤論考
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/3/36579/20150115112249806189/HER_38-2_99.pdf
注にシュタインドルへの反論
これを長期的傾向の要因とみなすのは疑問である。累積的縮小過程とは逆に、好況期には寡
占体制の下でも①利潤率や②能力利用度が上昇して、むしろ投資が投資を呼ぶ逆の因果関係
が働く。つまり、シュタインドルの想定する投資行動からは、累積的縮小も累積的拡大も生
じうるのであり、どちらが支配的になるかは決められないのではないか。実際、第二次大戦
後の高成長に示されるように、寡占体制のもとでも、投資が積極的に行われて、投資の増大
と需要の増大が相互促進的に進む好況が生じてきた。大恐慌前にみられた資本蓄積の長期的
停滞傾向は、寡占企業の投資行動とは別の要因によって説明されるべきであろう。
寡占体制と合わせ、所得分配の不平等化も重視されてきた要因である。たとえば吉冨氏は、
「アメリカ経済の資本蓄積上の構造的特徴が、自動車価格の硬直性と所得分布の不平等化を
軸として、けっきょく自動車需要の増大を一つの限界点においつめていった」(吉田[1965]
267頁) と述べ、「1929年夏にはじまる工業生産低下の基本的要因を、20年代の主導的耐久消
費財たる自動車需要の比較的高額所得層への需要の一巡にもとづく過少消費」(吉冨[1965]
268頁) と規定する。しかし、寡占体制のもとで所得分布が不平等化していても、旺盛な投資
需要が形成されれば、過少消費はあらわれない。またその場合には雇用量の増大によって、
所得分布の平準化が進むことになろう。不平等化は投資が旺盛に行われないことの原因とい
うよりも、
大恐慌の原因として通貨政策の誤りを重視する論者として、フリードマン シュワルツが知
られている (Friedman and Schwartz [1963]第7章)。フリードマンらの主張は、政策に選択の
幅があることをふまえつつ、現実の歴史においてとられた政策が妥当であったかどうかを理
論的に問う新しい問題提起として、その後多様な見地から検討が重ねられてきたといってよ
い。フリードマンらは具体的には、①1930年1-10月、②1931年1-8 、③1931年9 -32年1
月、の三つの時期に通貨当局が貨幣ストックを増加させていれば、大規模な収縮は回避ない
しは緩和されたと主張する (Friedman and Schwartz [1963] pp. 391-419.それに対して柴田氏
は、各時期の貨幣ストックの減少要因をCi)不十分な金融緩和政策、(ii)信用需要の減退、
むしろその結果とみなすことができる。
(9)
iii)銀行の慎重な貸付態度に分けて検討し、00の時期には(ii)信用需要の減退と (iii)
銀行の慎重な貸付態度が主たる要因となっていたのでフリードマンらの説は妥当しないが、
③の時期については、連銀の金利引き上げが銀行の流動性不足を招いて銀行恐慌の拡大と不
況の深化をもたらしたとして、
ここで侘美氏のアメリカ大恐慌論の国内的要因の捉え方を検討しておこう。侘美氏の大恐慌
論は、第一次大戦までの恐慌が繰り返し発生する「循環性恐慌」であったのに対し、大恐慌
は資本主義経済の存続を脅かす「非循環性恐慌」であったとみなすところに特徴がある。侘
美氏は、第二段階(30年第4四半期ごろから31年9月ごろまで)の粗投資の激しい縮小に着
目し、「物価が下落し、賃金が減少したにもかかわらずなぜ投資は回復しようとしなかったの
であろうか」と問題を提起して、「この点が、他の恐慌と異なる大恐慌の基本的原因を説明す
る核心点である」という。その要因は第一に、「大企業ないし独占企業は、製品価格を相対的
に硬直的に保つために生産を意図的に削減した」。第二に、「平均的企業およびそれ以下の企
業においては、生産性の上昇が十分に達成されなかっただけでなく、29年から31年にかけて
実質賃金が上昇し続け、
上昇の原因は、一方で賃金率の低下がゆるやかであったのに対し、他方で消費者物価の下落
が大きかったことにあった。このことは、投資を増加させれば、かえって利潤率が下落する
妥当すると結論づけている
(柴田
1996]
61-80頁)。
実質賃金の上昇率が生産性の上昇率を超過した。
この実質賃金
期の特徴とみなしているが、新技術によって駆逐される生産者が相当の長期にわたって存続
するという事態は、自由主義期の手織工の没落過程でもみられた。そうした「残存性」は、
技術革新による旧技術の駆逐過程で一般的にみられる事態といえるのではないか。
マルクス経済学では、「過剰資本」によって景気循環における不況が説明されることが多い。
同様に19世紀末「大不況」についても、諸産業部門に存続する「過剰資本」にその原因を求
め、したがってまた「過剰資本」の解消によって「大不況」が終息すると捉える見解がある。
とはいえ、景気循環の不況における「過剰資本」と、19世紀末「大不況」における「過剰資
本」とは意味が異なるはずである。いずれについても「過剰資本」概念を用いるのであれば、
それぞれの「過剰」の意味を明確にする必要があろう。さしあたり「大不況」の「過剰資本」
についてみれば、それは生産量の増大が停滞的であった綿工業を中心とする繊維部門の方に
あったと考えられる。けれども、そのように「過剰」な部門が明示されない場合が少なくな
い。たとえば伊藤氏は、1890年代後半に「大不況」の終息をもたらした一つの要因として、「基
礎的諸産業の過剰な固定資本が「大不況 末にはあるていど整理され、残存企業の困難を緩
和した」ことを挙げ、綿工業·絹工業の工場数の減少や、「イギリス鉄鋼業の過剰な資本」の
「処理」に論及する (伊藤[1964] 77頁)。けれども、イギリス鉄鋼業の生産は「大不況」期
を通して、循環的な増減を含みながら相対的に急速に増大するのであるから、「大不況」を通
して処理されるべき「過剰な固定資本」がイギリス鉄鋼業にあったとはいえないのではない
大恐慌に関する先行研究について立ち入ったクリティークとして、吉冨[1965]付諭侘美
[1994]第2章を参照されよ。なお馬場氏は大恐慌の原因として、①アメリカ資本主義の投機
性、②農業と金融組織という脆弱な部門の存在、③旧産業連関(鉄道·重鋼·石炭業) と新
産業連関(石油·軽鋼·自動車·電力·電機)の産業構造上のズレ、④社会改良の遅滞、の
4点を仮説として挙げている (馬場[1989] 289頁)。本稿はこのうち③の要因に焦点を当て
てその原因を考察する試みである。
「動力革命」の特徴については、森[1973] 147-156頁参照
資本蓄積が停滞した原因としては、寡占企業の投資行動が問題とされてきた。比較的早い時
期にこの点を論じたのはシュタインドルである。シュタインドルは、アメリカにおいて資本
ストックの成長率が19世紀末から長期的に低下している事実をふまえつつ、寡占体制のもと
で生ずる資本蓄積の長期的停滞傾向の帰結として大恐慌を捉える。シュタインドルにおいて
投資を規制する要因は、①企業の内部蓄積ないし利潤率、②生産能力利用度、③資金調達比
率すなわち負債比率の三つないし四つである。ここでは00についてみれば、寡占企業が過
剰設備をもつために投資を減少させると、市場の拡大が妨げられて設備の過剰化が深刻化し、
利潤率が低下してさらなる投資の減退がもたらされることによって、資本成長率が傾向的に
低下するというのである Steindl [195210 cf.吉冨[1965] 363-372頁、侘美[1994] 29-31頁
柴田[1996] 21-27頁)。
たしかに、過剰設備のもとで投資を減少させれば設備の過剰は深刻化する。その際、寡占
企業の生産物の価格が下がりにくいことは、その購入企業の投資を阻害し、縮小を深刻化さ
せる要因である。とはいえこれは景気循環における恐慌後の縮小過程で作用する因果関係で
あろう。それゆえ大恐慌開始後に寡占企業の投資行動が累積的縮小を促進したという見方で
あれば理解可能であり、また実際、多くの論者によって支持されている見方である。ただし
140
宮澤論考
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/3/36579/20150115112249806189/HER_38-2_99.pdf
注にシュタインドルへの反論
(8)
資本蓄積が停滞した原因としては、寡占企業の投資行動が問題とされてきた。比較的早い時
期にこの点を論じたのはシュタインドルである。シュタインドルは、アメリカにおいて資本
ストックの成長率が19世紀末から長期的に低下している事実をふまえつつ、寡占体制のもと
で生ずる資本蓄積の長期的停滞傾向の帰結として大恐慌を捉える。シュタインドルにおいて
投資を規制する要因は、①企業の内部蓄積ないし利潤率、②生産能力利用度、③資金調達比
率すなわち負債比率の三つないし四つである。ここでは00についてみれば、寡占企業が過
剰設備をもつために投資を減少させると、市場の拡大が妨げられて設備の過剰化が深刻化し、
利潤率が低下してさらなる投資の減退がもたらされることによって、資本成長率が傾向的に
低下するというのである Steindl [195210 cf.吉冨[1965] 363-372頁、侘美[1994] 29-31頁
柴田[1996] 21-27頁)。
たしかに、過剰設備のもとで投資を減少させれば設備の過剰は深刻化する。その際、寡占
企業の生産物の価格が下がりにくいことは、その購入企業の投資を阻害し、縮小を深刻化さ
せる要因である。とはいえこれは景気循環における恐慌後の縮小過程で作用する因果関係で
あろう。それゆえ大恐慌開始後に寡占企業の投資行動が累積的縮小を促進したという見方で
あれば理解可能であり、また実際、多くの論者によって支持されている見方である。ただし
これを長期的傾向の要因とみなすのは疑問である。累積的縮小過程とは逆に、好況期には寡
占体制の下でも①利潤率や②能力利用度が上昇して、むしろ投資が投資を呼ぶ逆の因果関係
が働く。つまり、シュタインドルの想定する投資行動からは、累積的縮小も累積的拡大も生
じうるのであり、どちらが支配的になるかは決められないのではないか。実際、第二次大戦
後の高成長に示されるように、寡占体制のもとでも、投資が積極的に行われて、投資の増大
と需要の増大が相互促進的に進む好況が生じてきた。大恐慌前にみられた資本蓄積の長期的
停滞傾向は、寡占企業の投資行動とは別の要因によって説明されるべきであろう。
寡占体制と合わせ、所得分配の不平等化も重視されてきた要因である。たとえば吉冨氏は、
「アメリカ経済の資本蓄積上の構造的特徴が、自動車価格の硬直性と所得分布の不平等化を
軸として、けっきょく自動車需要の増大を一つの限界点においつめていった」(吉田[1965]
267頁) と述べ、「1929年夏にはじまる工業生産低下の基本的要因を、20年代の主導的耐久消
費財たる自動車需要の比較的高額所得層への需要の一巡にもとづく過少消費」(吉冨[1965]
268頁) と規定する。しかし、寡占体制のもとで所得分布が不平等化していても、旺盛な投資
需要が形成されれば、過少消費はあらわれない。またその場合には雇用量の増大によって、
所得分布の平準化が進むことになろう。不平等化は投資が旺盛に行われないことの原因とい
うよりも、
大恐慌の原因として通貨政策の誤りを重視する論者として、フリードマン シュワルツが知
られている (Friedman and Schwartz [1963]第7章)。フリードマンらの主張は、政策に選択の
幅があることをふまえつつ、現実の歴史においてとられた政策が妥当であったかどうかを理
論的に問う新しい問題提起として、その後多様な見地から検討が重ねられてきたといってよ
い。フリードマンらは具体的には、①1930年1-10月、②1931年1-8 、③1931年9 -32年1
月、の三つの時期に通貨当局が貨幣ストックを増加させていれば、大規模な収縮は回避ない
しは緩和されたと主張する (Friedman and Schwartz [1963] pp. 391-419.それに対して柴田氏
は、各時期の貨幣ストックの減少要因をCi)不十分な金融緩和政策、(ii)信用需要の減退、
むしろその結果とみなすことができる。
Constable and Company.
Schumpeter, J. A. [1939] Business Cycles-A Theoretical, Historical, and Statistical Analysis of the
「景気循環論-資本主義過程の理
Steindl. J [1952] Maturity and Stagnation in American Capitalism, Basil Blackwell.馆崎義 .笠原昭
U. S. Department of Commerce [1975] Historical Statistics of the United States, Colonial Times to 1970
Wood, G. H. [1910] "The Statistics of Wages in the United Kingdom during the Nineteenth Century --Part
Capitalist Process, McGraw-Hill Book Co.
じュムペーター
論的·歴史的·統計的分析』吉田昇三監修、金融経済研究所訳、有斐閣, 1958年)
五·鮎沢成男『アメリカ資本主義の成熟と停滞』日本評論社、1962年)
(斉藤真·鳥居泰彦監訳『アメリカ歴史統計』原書房、1986年。HS [1975] と略記)
XV : The Cotton Industry". (Journal of the Statistical Society, vol. LXXIII)
145
Steindl. J [1952] Maturity and Stagnation in American Capitalism, Basil Blackwell.馆崎義 .笠原昭五·鮎沢成男『アメリカ資本主義の成熟と停滞』日本評論社、1962年)
宮澤論考
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/3/36579/20150115112249806189/HER_38-2_99.pdf
注にシュタインドルへの反論
(8)
資本蓄積が停滞した原因としては、寡占企業の投資行動が問題とされてきた。比較的早い時
期にこの点を論じたのはシュタインドルである。シュタインドルは、アメリカにおいて資本
ストックの成長率が19世紀末から長期的に低下している事実をふまえつつ、寡占体制のもと
で生ずる資本蓄積の長期的停滞傾向の帰結として大恐慌を捉える。シュタインドルにおいて
投資を規制する要因は、①企業の内部蓄積ないし利潤率、②生産能力利用度、③資金調達比
率すなわち負債比率の三つないし四つである。ここでは00についてみれば、寡占企業が過
剰設備をもつために投資を減少させると、市場の拡大が妨げられて設備の過剰化が深刻化し、
利潤率が低下してさらなる投資の減退がもたらされることによって、資本成長率が傾向的に
低下するというのである Steindl [195210 cf.吉冨[1965] 363-372頁、侘美[1994] 29-31頁
柴田[1996] 21-27頁)。
たしかに、過剰設備のもとで投資を減少させれば設備の過剰は深刻化する。その際、寡占
企業の生産物の価格が下がりにくいことは、その購入企業の投資を阻害し、縮小を深刻化さ
せる要因である。とはいえこれは景気循環における恐慌後の縮小過程で作用する因果関係で
あろう。それゆえ大恐慌開始後に寡占企業の投資行動が累積的縮小を促進したという見方で
あれば理解可能であり、また実際、多くの論者によって支持されている見方である。ただし
これを長期的傾向の要因とみなすのは疑問である。累積的縮小過程とは逆に、好況期には寡
占体制の下でも①利潤率や②能力利用度が上昇して、むしろ投資が投資を呼ぶ逆の因果関係
が働く。つまり、シュタインドルの想定する投資行動からは、累積的縮小も累積的拡大も生
じうるのであり、どちらが支配的になるかは決められないのではないか。実際、第二次大戦
後の高成長に示されるように、寡占体制のもとでも、投資が積極的に行われて、投資の増大
と需要の増大が相互促進的に進む好況が生じてきた。大恐慌前にみられた資本蓄積の長期的
停滞傾向は、寡占企業の投資行動とは別の要因によって説明されるべきであろう。
寡占体制と合わせ、所得分配の不平等化も重視されてきた要因である。たとえば吉冨氏は、
「アメリカ経済の資本蓄積上の構造的特徴が、自動車価格の硬直性と所得分布の不平等化を
軸として、けっきょく自動車需要の増大を一つの限界点においつめていった」(吉田[1965]
267頁) と述べ、「1929年夏にはじまる工業生産低下の基本的要因を、20年代の主導的耐久消
費財たる自動車需要の比較的高額所得層への需要の一巡にもとづく過少消費」(吉冨[1965]
268頁) と規定する。しかし、寡占体制のもとで所得分布が不平等化していても、旺盛な投資
需要が形成されれば、過少消費はあらわれない。またその場合には雇用量の増大によって、
所得分布の平準化が進むことになろう。不平等化は投資が旺盛に行われないことの原因とい
うよりも、
大恐慌の原因として通貨政策の誤りを重視する論者として、フリードマン シュワルツが知
られている (Friedman and Schwartz [1963]第7章)。フリードマンらの主張は、政策に選択の
幅があることをふまえつつ、現実の歴史においてとられた政策が妥当であったかどうかを理
論的に問う新しい問題提起として、その後多様な見地から検討が重ねられてきたといってよ
い。フリードマンらは具体的には、①1930年1-10月、②1931年1-8 、③1931年9 -32年1
月、の三つの時期に通貨当局が貨幣ストックを増加させていれば、大規模な収縮は回避ない
しは緩和されたと主張する (Friedman and Schwartz [1963] pp. 391-419.それに対して柴田氏
は、各時期の貨幣ストックの減少要因を(i)不十分な金融緩和政策、(ii)信用需要の減退、
むしろその結果とみなすことができる。
ポストケインズ経済学より
表1.4ホリニス:ケインズ後のマクロパラドックス
節約のパラドックス(ケインズ、1936年):
節約率が高いほど、生産量は減少します。
コストのパラドックス(Kalecki、1969; Rowthorn、1981):
実際の賃金が高いほど利益率が高くなります。
公的赤字のパラドックス(Kalecki、1971):
政府の赤字は民間の利益を上げる。
債務のパラドックス(Fisher、1933; Steindl、1952):
脱レバレッジへの取り組みは、レバレッジ・レシオの向上につながる可能性がある。
平静のパラドックス(Minsky 1975):
安定性は不安定化している。
流動性のパラドックス(Dow、1987; Nesvetailova、2007):
流動性を創出する新しい方法は、液体資産を流動性のない資産に変えることに終わります。
リスクのパラドックス(Wojnilower、1980):
個々のリスクカバーの可用性により、全体的にリスクが増加します。
利益主導の需要のパラドックス(Blecker、1989):
全般的な賃金制限は、すべての経済が利益を上げているように見える場合でも、成長の減速につながる。
ポール・クルーグマン 「債務、デレバレッジング、流動性の罠」 — 経済学101
https://econ101.jp/ポール・クルーグマン-「債務、デレバレッジング/
さらに我々のモデルは、大規模なデレバレッジングショックの発生によって経済が真っ逆さまの世界(world of topsy-turvy)-これまで妥当であったルールの多くがもはや通用しなくなる世界-に誘われることも明らかにしている。この真っ逆さまの世界では、古い伝統を持つものの長らく無視されてきた
「貯蓄のパラドックス(あるいは節約のパラドックス)」(paradox of thrift)-個々人がもっと貯蓄しようと試みることで全体としての総貯蓄が減少してしまう、というパラドックス-や
サプライサイドにおける新たな2つのパラドックス、すなわち、
「精励のパラドックス」(“paradox of toil”)―潜在GDPが上昇することで現実のGDPが減少してしまう、というパラドックス-と
「伸縮性のパラドックス」(“paradox of flexibility”)-労働者が名目賃金のカットをこれまで以上に抵抗なく受け入れるようになることで現実の失業が増加してしまう、というパラドックス-
とが成り立つのである。
しかしながら、我々のモデルが特に新しい洞察を提供するように思われるのは財政政策の分析においてである。
Post-Keynesian economics
18
Table 1.4 Holism: some post-Keynesian macro-paradoxes
Paradox of thrift (Keynes, 1936) :
Higher saving rates lead to reduced output.
Paradox of costs (Kalecki, 1969;Rowthorn, 1981):
Higher real wages lead to higher profit rates.
Paradox of public deficits (Kalecki, 1971) :
Government deficits raise private profits.
Paradox of debt (Fisher, 1933; Steindl,1952):
Efforts to de-leverage might lead to higher leverage ratios.
Paradox of tranquillity (Minsky 1975):
Stability is destabilizing.
Paradox of liquidity (Dow, 1987;Nesvetailova, 2007):
New ways to create liquidity end up transforming liquid assets into illiquid ones.
Paradox of risk(Wojnilower, 1980):
The availability of individual risk cover leads to more risk overall.
Paradox of profit-led demand (Blecker,1989) :
Generalized wage restrictions lead to a slowdown in growth even when all economies seem to be profit-led.
各政策立案者が知っておくべきいくつかの一般的なマクロ経済のパラドックス
倹約のパラドックス(ケインズ1936、ロビンソン1956)
貯蓄率が高いほど生産量が減少し、成長率が低下する
公的赤字のパラドックス(Kalecki 1971)
政府の赤字は民間の利益を上げる
コストのパラドックス(Kalecki 1969、Rowthorn 1981)
実質賃金が上昇すれば、利益率が上昇する(活動、賃金主導の成長)
利益主導の需要のパラドックス(Blecker 1989)
すべての国が利益を上げているにもかかわらず、賃金の低下は成長の遅れにつながる可能性がある
柔軟性パラドックスI(Krugman 2012)
より柔軟な賃金と価格があればあるほど、劇的な詐欺行為
フィッシャーの負債効果は
柔軟性パラドックスII(Seppecher 2012、Dosi et al。2016)は、
雇用者が従業員を雇って雇うことが容易になればなるほど、
そこに雇用
すべての政策立案者が知っておくべき危機関連のマクロ経済のパラドックス
平穏のパラドックス(Minsky 1975)
安定性が不安定化している
債務のパラドックス(I.フィッシャー1933、Steind 1952)
デフレバレッジへの取り組みは、より高いレバレッジ率につながる可能性がある
流動性のパラドックスI(Minsky 1986 Nesvetailova 2007)
金融革新は、実際には流動性を低下させている
流動性のパラドックスII(Dow 1987)
より流動性の高い液体資産を非流動的資産に変換しようとする努力 - ミンスキーの瞬間
リスクのパラドックス(Wojnilower 1980)
個々のリスク・カバー(MBS、CDS)の可能性は、全体的なリスクを全体的に高める
劣化基準のパラドックス(McCauley 2009)
引受基準の低下のためデフォルト率は低い
フィレンツェEPOG 2011年7月
ユーオタワ
各政策立案者が知っておくべきいくつかの一般的なマクロ経済のパラドックス
倹約のパラドックス(ケインズ1936、ロビンソン1956)
貯蓄率が高いほど生産量が減少し、成長率が低下する
公的赤字のパラドックス(Kalecki 1971)
政府の赤字は民間の利益を上げる
コストのパラドックス(Kalecki 1969、Rowthorn 1981)
実質賃金が上昇すれば、利益率が上昇する(活動、賃金主導の成長)
利益主導の需要のパラドックス(Blecker 1989)
すべての国が利益を上げているにもかかわらず、賃金の低下は成長の遅れにつながる可能性がある
柔軟性パラドックスI(Krugman 2012)
より柔軟な賃金と価格があるほど、フィッシャーの倒産の影響はより劇的になります
柔軟性パラドックスII(Seppecher 2012、Dosi et al。2016)は、
雇用者が従業員を雇って雇うことが容易になればなるほど、雇用は少なくなる
すべての政策立案者が知っておくべき危機関連のマクロ経済のパラドックス
平穏のパラドックス(Minsky 1975)
安定性が不安定化している
債務のパラドックス(I.フィッシャー1933、Steind 1952)
デフレバレッジへの取り組みは、より高いレバレッジ率につながる可能性がある
流動性のパラドックスI(Minsky 1986 Nesvetailova 2007)
金融革新は、実際には流動性を低下させている
流動性のパラドックスII(Dow 1987)
より流動性の高い液体資産を非流動的資産に変換しようとする努力 - ミンスキーの瞬間
リスクのパラドックス(Wojnilower 1980)
個々のリスク・カバー(MBS、CDS)の可能性は、全体的なリスクを全体的に高める
劣化基準のパラドックス(McCauley 2009)
引受基準の低下のためデフォルト率は低い
フィレンツェEPOG 2011年7月
オタワ大学
NAMs出版プロジェクト: Macroeconomics 2019 William Mitchell (著), L. Randall Wray (著), MartinWatts (著)
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/macroeconomics-2019-william-mitchell-l.html
ミンスキー
カレツキへの言及が素晴らしい
4:12 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...
full in Chapter 4. In hi
(25.16) GNP
where GNP is gross
sumption, and , is t
(and hence income
in inventories.
Note that he us
National Income a
aggregates
In terms of ana
capitalists -shar
that:
(25.17) GN
where Π is gross
firms, rent and inte
Equation (25.16)
e same aggregate from the perspective us
If we set the two different views of the national accounts to
(25.17) w+TTC+I
or:
(25.18)
Π=C +1-w
Note that (C - W) is that component of consumption that is attributed to the capitalists (given workers
consumption is equal to W, that is, they 'spend what they get'). Equation (25.19) can then be read as saying that
gross profits (TT) is equal to capitalists' consumption (C- W) plus gross investment.
Clearly, the simplified, but fundamental, profits equation was derived from the national accounts and so is
true by definition. Kalecki sought to extend his analysis by explaining the causal dynamics that led to the exist-
ence of profits overall (at the macroeconomic level), which linked the two sides of the fundamental equation.
The question of interest is which way the causality flows:
From left to right: Do profits determine capitalist consumption and investment? This is the intuitive way of
thinking or
From right to left: Do capitalist consumption and investment determine profits?
Kalecki clearly considered the latter causality, that is, that the capitalists 'get what they
2019,
411:
of understanding profits. He wrote (1965:45-6)
spend' to be the valid way
The answer to this question depends on which of these items is directly subject to the decisions of capitalists
is dear that capitalists may decide to consume and to invest more in a given period than in the
they cannot decide to earn more profit. It is, therefore, their investment and consumption
decisions which determine profits, and not vice versa.
この質問に対する答えは、これらの項目のうちどれが資本家の決定に直接左右されるかによって異なります。
資本家が消費するよりも、特定の期間に投資するよりも投資することを決定するかもしれない
彼らはより多くの利益を稼ぐことに決めることはできません。 それは、したがって、彼らの投資と消費です
利益を決定する決定、およびその逆ではありません。
45~6:
Theory of Economic Dynamics. An Essay on Cyclical and Long Run Changes in Capitalist Economy
1965^1954
8:52 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...
カレツキ邦訳79~80
1984
ラヴォア『ポストケインズ派』2008:121ページ孫引き
この等式はどのような意味をもつものであるか。それは,ある期間の利潤が資本家消費と投資を決定することを意味している
oあるいは,反対に資本家消費と投資が利潤を決定することを意味するのであるか。この問いに対する解答は,これらの項目のうち, どれが,資本家の決意によつて直接的に決定されるかにかかつている。ところで,資本家は,ある期間におけるみずからの消費と投資を前期間より増加させようと決定することはできても,利益を増加させようと決定することはできないことは明らかである。したがつて,利潤を決定するものは,資本家の投資決意および消費決意であつて,その逆ではない。(Kalecki[1971]pp 78-79,邦訳46頁)
ページ数が邦訳と原書で逆
9:33 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...
利潤の決定要因
1933,1954
ポストケインズ派経済学入門
マルク ラヴォア
形式: 単行本変更
価格:¥2,592
レビューを書く
カートに追加
ほしい物リストに追加
検索
並べ替え
トップ評価
フィルタ
すべてのレビュアー
すべての星
すべての形式
テキスト、画像、ビデオ
2件中1 - 2件目のレビューを表示
仮面ライター
5つ星のうち5.0ポストケインズ派経済学における中心的論客の案内書―新自由主義に対抗する新しい代替理論の提起
2017年5月16日
形式: 単行本Amazonで購入
内外のポストケインズ派経済学の入門書をすべてフォローしているわけではない私なので、あくまで個人の主観だが、同派の撮要的書物として、私は本書とA.S.アイクナー編『ポスト・ケインズ派経済学入門』(緒方俊雄他訳,日本経済評論社,2003年)を挙げたい。ただ、アイクナーNY州立大学教授(刊行時)が編著した同書は、アイクナー教授以外の学者も執筆している関係から、教科書的であり、そういった意味で、私はポストケインズ派経済学の出発点としては、マルク・ラヴォア教授(オタワ大学,同上)の本書を、まずお薦めしたい。ただし、ラヴォア教授の説明に関しては、鍋島直樹・名古屋大学教授などが「カレツキ派(Kaleckian)に偏重している」旨指摘されているみたいだが(wiki.)、私自身はカレツキ(Michał Kalecki,1899~1970)に親和的であるため、全く違和感がないことを付け加えておきたい。
ここで、カレツキの名が出てきたので、まず「異端派経済学の1つ」(本書p.1)であるポストケインズ派理論の「3つの異なる潮流」(p.27)を通覧してみたい。この3つの潮流とは「ファンダメンタリスト(「ケインズ原理主義」ともいう)」「スラッファ派」及び前記の「カレツキ派」である。それぞれの潮流の特徴についての詳言は避けるけれども、例えば上述のアイクナー教授は、ラヴォア教授によれば「3つのポストケインズ派すべてから影響を受けたことを認めるポストケインズ派経済学者」とされている(p.29)。逆に、ラヴォア教授は「カレツキ派」を自認している(p.33)。それはさておき、本書では、最初に異端派と新古典派の前提条件の違いを大枠で示した後、ラヴォア教授はポストケインズ派経済学の本質的特徴として2点、補助的特徴として5点を挙げている。以下、これらの諸点を見てみよう。
まず、ポストケインズ派経済学の本質的特徴として、「有効需要原理」と「動学的歴史的時間」がある。次に、補助的特徴として、「価格の伸縮性がもつマイナス(不安定化)効果」「貨幣的な生産経済の存在」「根元的な不確実性」「適切で現代的なミクロ経済学」及び「方法と理論の多元的共存(理論化に対する多元的なアプローチ)」がある。これらのポイントの含意するところは、本書を直にあたってもらいたいと思う。そして、こうした諸点を踏まえ、解説が進んでいくわけだが、無論、その論理展開にあたって、ラヴォア教授はマルクスに学んだカレツキのモデルも応用する。実際、教授は「ケインズ経済学の根本的な内容を明らかにするためには、「ケインズよりカレツキ」に学ぶべきである」(p.123)との文言も記している。今、資本主義は新自由主義の旗の下、自由市場主義(市場至上主義)に毒され、規制緩和、民営化、緊縮財政等が持て囃されているが、その「解毒剤=代替理論」としてポストケインズ派経済学がある。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
マルチちゅ
5つ星のうち5.0ポストケインズ派の入門書として最良
2008年8月20日
形式: 単行本
本書はポストケインズ派の経済学を、コンパクトに解説した本です。
本書は、ポストケインズ派の歴史と特徴、その諸潮流の解説、ミクロ、マクロ理論、そして短期、長期の理論に項目を分け、解説しています。多種多様なポストケインズ派を一括りにして解説するわけですから、全体としては共通する部分を、そして部分的に諸潮流間の違いを提示するという形になっています。ただ、カレツキやカレツキ派をベースに、全体が叙述されているような気がします。
また、新古典派理論との対比もはっきりしており、論点がとても分かりやすくなっています。援用される数式が最小限に留められており、参考として必要なものは欄外のコラムにまとめてあるために、取りあえず全体像を把握した初心者にとっては、数式で躓くことなく読み進められるのも大きな特徴です。経済学の入門書で得た新古典派の知識と比べあわせ、数式に惑わされずにスムーズに全体を読むことができるこの構成は、大変画期的です。
なかなか分かりにくく、体系的に全体像の見えなかったポストケインズ派の入門書として、他に比類のないほど適した本です。経済学を学ぶすべての人に読んでもらいたい本です。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
ビル・ミッチェル「明示的財政ファイナンス(OMF)は財政政策に対するイデオロギー的な蔑視を払拭する」(2016年7月28日) — 経済学101
2016/7/28
https://econ101.jp/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%83%E3%
83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%80%8C%E6%98%8E%E7%A4%BA%E7%9A%84%
E8%B2%A1%E6%94%BF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%
E3%82%B9%EF%BC%88omf/
…
私ははるか昔の2012年にKeep the helicopters on their pads and just spendという記事でヘリコプターマネーについて書き、現在広く知られているOMFについて論じた
内容はタイトル(訳注:「ヘリコプターはパッドに置いておき、単に支出せよ」)の通りだ。
歴史的な話になるが、ミルトン・フリードマンの提案における’ヘリコプターマネー’への言及は、彼のエッセイ集―“The Optimum Quantity of Money and other Essays”(最適貨幣論論文集)Chicago: Aldine Publishing Company, 1969――の導入部分(page4)にある。そこでは、「デフレの慢性的発現は“ヘリコプターからお金を落とす”ことで解決可能である」と論じられている。
評論家の一部は、当初、QEをこうした考えの類似物だと考えていた。彼らの考えは間違いだった。QEは、中央銀行が準備預金(中央銀行貨幣, central bank money)と非政府部門保有債券(あるいは他の金融資産)を交換する行為に過ぎない。
…
話が逸れるが、(MMTでない)ポストケインジアンの一部で、まさのこの点について過去にMMTを論難してきた人々が居る(Lavoie, Rochon, Fiebiger etc)。そうした論難は、(訳注:「ポストケインジアンの一部」の中で)きちんと確立された考えがないことを反映している。
彼らは、「中央銀行と財務省の’統合’というのは状況の現実をとらえきれていない、また実際には、その二つの部分は分離しているのだから、政府が財政赤字の資金調達を行う必要がないというのは不正確である。」と主張している。
ほとんどの国における中央銀行と財務省の法的ないし政治的結びつきはさておき、こうした批判は浅薄である。
マルクスが「余剰価値の生産と民間利潤の本質を糊塗する表面上の交換関係」を明らかにしたのと同じ方法で、MMTは不換紙幣(fiat currency)システムにおいて「内在的制約と自発的制約の対立」という概念を明らかにした。他のどのポストケインジアン理論家も過去にはそれを論じていなかった。それはMMTの研究の’新奇な’特徴の一つだ。
この意味で、MMTはイデオロギーのベールを剥ぎ取るのである。
As an aside, there are some Post Keynesian (non MMT) economists who have attacked MMT in the past on this very point (Lavoie, Rochon, Fiebiger etc). There attacks reflect a poorly constructed view of what is being said.
They claim that MMT misrepresents the reality of the situation by ‘consolidating’ the central bank with the treasury, and, that, in fact, the two bodies are separate and so it is not correct to say that the government does not need to fund its deficit.
Apart from the legal and political links between central banks and treasuries in most nations, the criticism is shallow.
In the same way that Marx exposed the superficial exchange relations that overlay the production of surplus value and the essence of private profit, MMT exposes the notion of voluntary versus intrinsic constraints in a fiat currency system. No other Post Keynesian Theory writer had talked about that in the past. It is one of the ‘novel’ features of the MMT literature.
In this sense, MMT exposes the veil of ideology.
The constraints that separate central banks from treasuries, or, impose fiscal rules and debt limits etc – are just voluntary. Once we understand the underlying capacities of a currency issuing government we can easily see that these constraints reflect ideology rather than anything intrinsically binding.
sfc
https://www.slideshare.net/mobile/pkconference/berg-hartley
3頁:
古典派
スミス, リカード、
セイ,J.S.ミル
1776年
1848
1860
オーストリア学派
ヴィクセル
マーシャル|| ワルラス
マルクス
1890
ハイエク
ケインズ
1936
スラッファ
カレツキ
モントペレリンソサイエティ
ケインジアン総合
ヒックス,
サミュエルソン,
モジリアーニ,
トービン,ソロー
1944
シカゴ学派マネタリスト
M. フリードマン,
メルツァー,
H.G. ジョンソン
ケンブリッジ学派
ハロッド,カルドア,
ロビンソン、
ワイントローブ
1956
マルクス派
バラン,
スウィージー,
グッドウィン,
シャーマン、
シャイク
1975
フランス·レ
ギュラシオン
学派
アグリエッタ。
ボワイエ
古典派リア
ケインジアン||ルビジネス
サイクル
ルーカス,
スティグリッツ,||サージェント,
バロー,
キンドレー,
プレスコット
|リバタリアン
新オーストリ
ア学派
ライズマン,
ロスバード
第三のニュー||弱い
ケインジアン
ファーマー,
クーパー,
クロス
ニュー
1980
ラディカル派
クロッティー,
ヴァイスコップ、
D.ゴードン、
マーグリン
ポスト
マンキュー,
ブラインダー,
ケインズ派
J.テイラー,
ウッドフォード
2006
制度学派 ヴェブレン, J.K.ガルブレイス,
1967
1906
チャンドラー
新古典派
異端派
リベラルケインズ派
保守派
図1.1 マクロ経済学の学派
JGPは費用の逆説だろう
https://1.bp.blogspot.com/-I2YEEbrCyzc/XPRRzCzJVzI/AAAAAAABj20/H0Jtd36XMosXEOe0amtWUa530p3r21ubQCLcBGAs/s1600/IMG_9264.PNG
古いポストケインズ派成長モデルと同じように,カレツキ・モデルは,貯蓄関数(gs)と投資関数(gi)
という2つの式のみで,きわめて簡単にあらわすことができる。そして,安定条件が成立するかぎり,
市場メカニズムを通じて,この経済は2つの関数の交点に収束する。…
利潤シェアの低下と,それゆえの総貯蓄性向の低下によって,長期の蓄積率と稼働率が増加するという意味で、この
新しい均衡は「節約の逆説」を示している。
…「費用の逆説」の動学化という,まさに重要かつ,同じく驚くべき2つ目の効果が存在する。すなわち,実質賃金が
増加し,それゆえ,生産費用が増加すると,長期の利潤率が高くなる。いいかえると,各企業の総費用マージンが減少
すると,最終的に経済全体で高利潤率となる。
ラヴォア『ポストケインズ派経済学入門』邦訳2008年153~4頁
あるいは、
以下邦訳ブルス『社会主義における政治と経済』におけるカレツキ経済学の解説より
「…価格の柔軟性が社会主義経済の特徴であることが明らかになるのは、まことに逆説的である。」(*)
https://lh3.googleusercontent.com/-riHhbnGXVzE/WxdXcBgc75I/AAAAAAABccg/oIESQbHEDR0cQ6bnvWXrulZRBp3aveE5gCHMYCw/s640/blogger-image-1853320315.jpg
p=(1+Cc)
利潤 | / 45度
| /
| /
| /
| /
A |_____/____ _ーB p/y 資本主義
| / _ー |
A・|___/__ _ー___|B' (p/y)' 社会主義
| / _ー _- ̄
| / _ー |_- ̄ |
|/_ー_- ̄|_____|______
C' C y 国民所得
[AからA'への投資活動の低下]
p=(I+Cc):利潤は、投資(I)に資本家の消費(Cc)を加えたものに等しい
p/y:国民所得に占める所与の利潤の割合、資本主義(p/y)、社会主義(p/y)'
ふたつの社会体制[注:資本主義(p/y)と社会主義(p/y)']では、「投資性向」の低下[A→A']に
たいする反応のしかたが異なるのである。
一方[資本主義]は、賃金と利潤への所得分配の所与のパターンに産出高と雇用を適応させると
いう反応のしかたをし、他方[社会主義]は、産出と雇用の能力水準に所得分配を適応させると
いう反応のしかたをするのである。
(*)国民所得の決定と消費の決定
Determimtion of National Income and Consumption 1971
(邦訳『経済変動の理論』1958,67頁、 1984年の新訳『資本主義経済の動態理論』では98頁)
306 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[] 2019/08/01(木) 18:54:58.82 ID:GzByUymb
>>305
特徴
マルク・ラヴォアはポスト・ケインズ派を含む非主流派経済学(異端派経済学)に共通する特徴として、
道具主義ではなく、現実主義にもとづく認識。仮説は現実と一致するべきである。
方法論的個人主義ではなく、有機体論(または全体論)によるアプローチ。フレデリク・プロン(fr:Frederic Poulon)は
例として、ミクロ経済への接続から自立したマクロ経済の可能性を主張し、単純な国民経済計算への考察ではなく、
マクロ経済学自身の省察による分析領域を提唱している。
経済主体が「完全合理性」(仏: rationalite absolue)に基づく判断を行なうと考えるのではなく、個人や企業は「限定
合理性」(英: bounded rationality, 仏: rationalite limitee)によることを前提とする。
経済における希少性の問題を重要なものとせず、代わりに生産、再生産、成長、流通の問題を分析の中心に置く。
新古典派が短期における不完全性や外部性の存在によって政府の介入を支持するものの、基本的に市場原理を信頼する
に対し、市場メカニズムの存在自体を疑問視する。よって市場は国家による様々な規制や介入がなされなければならない。
の5点を挙げており[4]、さらに、ポスト・ケインズ派が異端派から区別される際の「本質的特徴」として、
有効需要原理 - 経済は短期的にも長期的にも需要によって決定され、供給が需要に応じて調整される。貯蓄を決定する
のは常に投資であり、その逆ではない。
動学的歴史的時間 - 常にある均衡から別の均衡への移行過程を考慮せねばならない。この移行過程が、最終的な均衡
そのものに影響を与える可能性がある。
の2点を挙げている[5]。ただし、鍋島直樹(名古屋大学教授)は前掲のラヴォアによるポスト・ケインズ派の説明がカレツキ派
に偏重していることを指摘している[1]。鍋島はポスト・ケインズ派経済学者に共通する見解として、次の三点を挙げている[1]。
経済は歴史的時間の中で進行する過程である。
不確実性に満ちた現実世界においては、経済活動に対する期待が重大な影響を及ぼす。
社会的諸制度が経済現象の成り行きを決める上で重要な役割を演じる。
三つの系統
305 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[] 2019/08/01(木) 18:50:56.89 ID:GzByUymb
ポスト・ケインズ派経済学
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA%E6%B4%BE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6
英: Post-Keynesian economics)とは、ジョン・メイナード・ケインズが著した『雇用・利子および貨幣の
一般理論』をもとにして、ミハウ・カレツキ、ジョーン・ロビンソン、ニコラス・カルドア、アバ・ラーナー、
ピエロ・スラッファなどの影響を受けて発展してきた経済学の学派である
歴史
1970年代、先進工業諸国では高度経済成長が終焉を迎えると同時に、スタグフレーション、格差拡大、
環境問題など、社会問題が深刻さを増していたが、伝統的な経済学はそれら問題に対して何も語ること
が出来なかった。このような状況に対して、ジョーン・ロビンソンは「経済学の第二の危機」を宣言し、新古
典派総合を「似非ケインズ主義」(bastard Keynesianism)に他ならぬと糾弾し、ケインズ自身の洞察に改
めて立ち返ることによって代替的な経済理論を構築することが急務であると訴えた。これを受けて、1970
年代半ばに、経済学の革新を希求する若手経済学者が結集して、ロビンソンを盟主に仰ぐポスト・ケイ
ンズ派という新たな研究集団が誕生した[1]。近年では、2007年のサブプライム危機を契機としてハイマン・
ミンスキーの「金融不安定性仮説」が広く注目されたが、金融危機の理論と実証に関する研究は、現在
のポスト・ケインズ派において最も重要な課題のひとつであった[1]。比較的最近の派生理論として、現代
貨幣理論(Modern Monetary Theory、新表券主義[2]〈Neochartalism〉とも)がある[3]。
ポストケインズ派経済学入門 単行本 – 2008/7
マルク ラヴォア (著), Marc Lavoie (原著), 宇仁 宏幸 (翻訳), 大野 隆 (翻訳)
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134567.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4779502675/
L'économie postkeynésienne 2004
https://www.cairn.info/l-economie-postkeynesienne--9782707142665.htm
従来難解で知られたポストケインズ派の理論を初学者向けに平易に解説し、その政策的インプリケーションを明らかにする画期的入門書
著者 マルク・ラヴォア 著
宇仁 宏幸 訳
大野 隆 訳
ジャンル テキスト
経済・経営 > 経済学
教養・共通科目 > 教養科目
出版年月日 2008/07/01
ISBN 9784779502675
判型・ページ数 4-6・222ページ
定価 本体2,400円+税
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134567.html
日本語版への序文
はじめに
I ポストケインズ派という異端
1 誰がポストケインズ派なのか
2 異端派経済学の特徴
3 ポストケインズ派経済学の本質的特徴
4 ポストケインズ派理論のさまざまな潮流
II 異端派ミクロ経済学
1 消費選択理論
2 寡占的な市場と企業の諸目的
3 費用曲線の形状
4 価格設定
5 費用マージンの決定要因
6 マクロ経済理論にとっての含意
III マクロ経済的貨幣サーキット
1 ポストケインズ派の貨幣分析のおもな特徴
2 民間銀行と中央銀行の関係
3 銀行と企業の関係
4 貨幣的経済の体系的見方
IV 短期:有効需要と労働市場
1 有効需要とその構成
2 カレツキ・モデル
3 カレツキ・モデルのさらなる展開
V 長期:古い成長モデルと新しい成長モデル
1 古いポストケインズ派成長モデル
2 新しいカレツキ・モデル
3 カレツキ・モデルの拡張と批判
VI おわりに
参考文献
訳者あとがき
索引
ポスト・ケインジアンについて入門書を探しているなら以下が必携、
ポストケインズ派経済学入門 単行本 2008/7
マルク ラヴォア (著), Marc Lavoie (原著), 宇仁 宏幸 (翻訳), 大野 隆 (翻訳)
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134567.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4779502675/
L'economie postkeynesienne 2004
現代マクロ経済学
ジェームス・K.ガルブレイス/〔著〕
ウィリアム・A.ダリティJr./〔著〕
塚原康博/ほか訳
TBSブリタニカ 1998.03
24cm 439p
Macroeconomics.1994
要旨
金融不安、財政赤字、債務危機へのアプローチ。ポストケインジアンの理論と展望を詳しく分析。
経済諸学派間の多様な歴史上の“論争”を紹介。ダイナミックな構成とエピソード豊富なコラム。
第4部 ケインジアン経済学の新展開
10ニューケインジアンのマクロ経済学
11開放経済のマクロ経済学
12ポストケインジアンの理論
13Z-Dモデルと景気循環
ポストケインズ派経済学入門 単行本 – 2008/7
マルク ラヴォア (著), Marc Lavoie (原著), 宇仁 宏幸 (翻訳), 大野 隆 (翻訳)
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134567.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4779502675/
L'économie postkeynésienne 2004
https://www.cairn.info/l-economie-postkeynesienne--9782707142665.htm
従来難解で知られたポストケインズ派の理論を初学者向けに平易に解説し、その政策的インプリケーションを明らかにする画期的入門書
著者 マルク・ラヴォア 著
宇仁 宏幸 訳
大野 隆 訳
ジャンル テキスト
経済・経営 > 経済学
教養・共通科目 > 教養科目
出版年月日 2008/07/01
ISBN 9784779502675
判型・ページ数 4-6・222ページ
定価 本体2,400円+税
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134567.html
日本語版への序文
はじめに
I ポストケインズ派という異端
1 誰がポストケインズ派なのか
2 異端派経済学の特徴
3 ポストケインズ派経済学の本質的特徴
4 ポストケインズ派理論のさまざまな潮流
II 異端派ミクロ経済学
1 消費選択理論
2 寡占的な市場と企業の諸目的
3 費用曲線の形状
4 価格設定
5 費用マージンの決定要因
6 マクロ経済理論にとっての含意
III マクロ経済的貨幣サーキット
1 ポストケインズ派の貨幣分析のおもな特徴
2 民間銀行と中央銀行の関係
3 銀行と企業の関係
4 貨幣的経済の体系的見方
IV 短期:有効需要と労働市場
1 有効需要とその構成
2 カレツキ・モデル
3 カレツキ・モデルのさらなる展開
V 長期:古い成長モデルと新しい成長モデル
1 古いポストケインズ派成長モデル
2 新しいカレツキ・モデル
3 カレツキ・モデルの拡張と批判
VI おわりに
参考文献
訳者あとがき
索引
ポストケインズ派のノーベル賞受賞者
ロビンソン(1983 年没)とカルドア(1986年没)は, それぞ
れが亡くなるまで, ノーベル経済学賞の有力候補であると,多くの
経済学者が認めていたが,彼らは受賞できなかった。しかし,カナ
ダ出身のアメリカ人ポストケインズ派経済学者ウィリアム·ヴィック
レー(William Vickrey)が, 1996年に,情報の非対称性下における
インセンティブに関する研究でノーベル経済学賞を受賞した[ポス
トケインズ派学派としての業績ではなく,新古典派経済学の研究部分が,
評価対象となった]。 ヴィックレーは発表のたった3日後に心臓発作
で亡くなったが, ノーベル経済学賞選考委員は,ヴィックレーの受
賞演説を聞いたら驚いたに違いないだろう。というのは, ヴィック
レーは,晩年(12年ぐらい),『ジャーナル·オブ·ポストケイ
ンジアン·エコノミクス』の創始者(彼の最初の師であったシドニ
ー·ウェイントローブとともに)であり,ポストケインズ派として
高名なポール·デヴィッドソンが手がけた学会やセミナーにすべて
参加していたからである。また,ヴィックレーは,現代経済が抱え
るもっとも大きな問題は,総需要の構造的欠如にあり,その結果,
完全雇用のためには,相当な財政赤字が必要であると考えた
(Vickrey [1997])。そのため, マーストリヒト条約のように, 財政
赤字の上限が設定された規制を痛烈に批判していた。
マルク・ラヴォア『ポストケインズ派経済学入門』10頁
Godley, W and M Lavoie (2007b) Monetary Economics: An Integrated Approach to Credit, Money, Income, Production and Wealth . London: Palgrave/Macmillan
http://dl4a.org/uploads/pdf/Monetary%2BEconomics%2B-%2BLavoie%2BGodley.pdf
[全575頁]
ゴドリー、ラヴォア共著。第1章冒頭にカレツキの言葉が掲げられている
Monetary Economics An Integrated Approach to Credit, Money, Income, Production and Wealth Wynne Godley and Marc Lavoie
https://nam-students.blogspot.com/2019/05/monetary-economics-integrated-approach.html
ランゲ『再生産と蓄積の理論』1965,1961にはカレツキの名が出てくる。
《…彼[カレツキ]はおどけて「経済学とはつねにストックの概念(W)とフローの概念(WT-1)を混同して、その結果誤りを犯すような科学である」といっている》邦訳12頁
ゴドリー、ラヴォアはロビンソン経由で引用している
(カレツキ自身はマルクスによるスミスv+mのドグマ批判が念頭にあったのではないか)
https://academic.oup.com/cje/article-abstract/6/3/295/1718546?redirectedFrom=PDF
http://stockfloweconomics.blogspot.com/
http://stockfloweconomics.blogspot.com/2013/09/assumptions.html
Godley and Lavoie Monetary Economics
http://dl4a.org/uploads/pdf/Monetary%2BEconomics%2B-%2BLavoie%2BGodley.pdf
第1章冒頭にカレツキの言葉(ロビンソン経由)
《…彼[カレツキ]はおどけて「経済学とはつねにストックの概念とフローの概念を混同して、その結果誤りを犯すような科学である」といっている》
ランゲ『再生産と蓄積の理論』12頁
I have found out what economics is; it is the science of confusing stocks with flows.
A verbal statement by Michal Kalecki, circa 1936, as cited by Joan Robinson, in ‘Shedding darkness’, Cambridge Journal of Economics, 6(3), September 1982, 295–6.
Shedding darkness
Joan Robinson
Cambridge Journal of Economics, Volume 6, Issue 3, September 1982, Pages 295–296, https://doi.org/10.1093/oxfordjournals.cje.a035515
Published: 01 September 1982
NOTE Shedding darkness - Oxford Journals - Oxford University Press (Adobe PDF)
academic.oup.com/cje/article-pdf/6/3/.../6-3-295.pdf
NOTE. Shedding darkness. Joan Robinson* ... is; it is the science of confusing stocks with flows'. It is this confusion that ...
Stock-Flow Consistent Economics
stockfloweconomics.blogspot.com/
... of confusing stocks with flows”. Michael Kalecki, quoted by Joan Robinson in Shedding Darkness.
Stock and flow - Wikipedia
en.wikipedia.org/wiki/Stock_and_flow
Economics, business, accounting, and related fields often distinguish .... Joan Robinson, "Shedding Darkness", Cambridge Journal of Economics, 6 (1982), 295–6: "it is the science of confusing stocks ...
Stocks and flows in ...-Comparing stocks and flows-Calculus interpretation
The myth of rational expectations – Bill Mitchell – Modern Monetary Theory
http://bilbo.economicoutlook.net/blog/?p=10799
The myth of rational expectations
billWednesday, July 21, 2010
Brianovitch
Thursday, July 22, 2010 at 1:26
Excellent job in exposing both Ferguson and the subject of Rational Expectations. And it rests on the Quantity Theory of Money too!
Joan Robinson reports that Kalecki once announced that “I have found out what economics is; it is the science of confusing stocks with flows” (see Robinson, “Shedding Darkness”, Cambridge Journal of Economics, 6 (1982), 295-6). She adds that “it is this confusion that has kept the Quantity Theory of Money alive until today. By applying V, velocity of circulation, that is turnover say per week or per year, to M, the stock of money used in transactions in a given market, we arrive at the flow of transactions in the market concerned”. She then goes on to point out that there is a mystery about the formula. “MV is the flow of transactions per unit time in terms of whatever currency is used for these transactions, but what is the unit represented by MV/P-transactions in real terms?”
Joan Robinson’s question hits the nail on the head. If you can’t name the unit then scrap the formula. And that’s before we get to serious economic objections!
ファーガソンとRational Expectationsの主題の両方を公開する優れた仕事。そして、それはお金の数量理論にもかかっています!
ジョアン・ロビンソンは、カレツキがかつて次のように発表したと報告しています。株式をフローと混同する科学です」(Robinson、「Shedding Darkness」、Cambridge Journal of Economics、6(1982)、295-6を参照)。彼女はこう付け加えます。「今日の金銭理論を生かし続けているのは、この混乱です。特定の市場での取引で使用されるお金の在庫であるMに、循環速度、つまり1週間または1年あたりの回転率Vを適用することにより、当該市場での取引の流れに到達します。その後、彼女は式について謎があることを指摘し続けます。 「MVは、これらのトランザクションに使用される通貨に関して、単位時間あたりのトランザクションの流れですが、実際の用語でMV / Pトランザクションで表される単位は何ですか?」
ジョーン・ロビンソンの質問は頭に釘を打ちます。ユニットに名前を付けられない場合は、式を廃棄します。そして、それは深刻な経済的異議を唱える前です!
NOTE SHEDDING DARKNESS - OXFORD JOURNALS - OXFORD UNIVERSITY PRESS (Adobe PDF)
academic.oup.com/cje/article-pdf/6/3/.../6-3-295.pdf
NOTE. Shedding darkness. Joan Robinson* ... is; it is the science of confusing stocks with flows'. It is this confusion that ...
https://www.e-elgar.com/shop/gbp/foundations-of-post-keynesian-economic-analysis-9781852783228.html
Contents:
1. The Need for an Alternative
2. Theory of Choice
3. Theory of the Firm 4. Credit and Money
5. Effective Demand and Employment
6. Accumulation and Capacity
7. Inflation
8. Concluding Remarks
Foundations of Post-Keynesian Economic Analysis
New Directions in Modern Economics series
Marc Lavoie, Professor Emeritus, University of Ottawa, Canada and Professor Emeritus, University of Sorbonne Paris Nord (CEPN), France
Publication Date: 1992
ISBN: 978 1 85278 322 8
Extent: 480 pp
Lavoi
2015
Marc Lavoie
Post-Keynesian Economics: New Foundations
https://journals.openedition.org/regulation/10921?lang=en
Outline
1. Characteristics of the labor market
2. The Marshallian Post-Keynesian Model
3. Kaleckian Model of Labor
4. The Supply of Labor
5. The Kaleckian Model with Overhead costs
6. Fiscal Policy and Full Employment
7. Comments
2015
マーク・ラヴォワ
ポスト・ケインズ経済学。新しい基礎
https://journals.openedition.org/regulation/10921?lang=en
概要
1. 労働市場の特徴
2. マーシャルリアン・ポスト・ケインズモデル
3. 労働のカレキアンモデル
4. 労働力の供給
5. オーバーヘッドコストのカレキアンモデル
6. 財政政策と完全雇用
7. コメント
1 損益計算とキャッシュ・フロー計算の動的統合モデル 石 - Core
core.ac.uk › download › pdf
PDF
... 意味で第3なのか,その意味内. キーワード:損益計算、キャッシュ・フロー計算、貸借対照表、複式簿記、簿記と会計 ... く,あくまでコインの表と裏のような恒等(identity)関係であることに注意されたい。以上の. 一連の動的過程は,本質的には ...
1 損益計算とキャッシュ・フロー計算の動的統合モデル 石 - Core
core.ac.uk › download › pdf
PDF
補遺I キャッシュ・フローの配分等式と全体等式. 補遺I P/L ... キーワード:損益計算、キャッシュ・フロー計算、貸借対照表、複式簿記、簿記と会計 ... く,あくまでコインの表と裏のような恒等(identity)関係であることに注意されたい。以上の.
等式の英訳|英辞郎 on the WEB
eow.alc.co.jp › search › q=等式
等式 equality identity formula - アルクがお届けするオンライン英和・和英辞書検索サービス。
行列簿記の現代的意義とその展開可能性 - 広島大学 学術情報 ...
ir.lib.hiroshima-u.ac.jp › files › public
PDF
2017/03/07 — 貸借対照表,損益計算書などを一覧でき経営判断に活かせること,4 つめは数学と親和性 ... Takao Fujimoto, “The Banachiewicz Identity and Inverse Positive Matrices,”『福岡大学経済学論叢』 ... つぎに 2013 年度末期末貸借対照表の数値を転記する。最後に恒等. 式にのっとりながら数字を埋めていく。
ラヴォア『ポストケインズ派経済学入門』より
Introduction to Post-Keynesian Economics
Marc Lavoie