金曜日, 12月 06, 2019

浅田統一郎

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効果的な需要の重要な要素。言うまでもなく、この「カルドリアン」
アプローチは、内因性の「ケインジアン」定式化により適しています
成長理論。高次元の「ケインジアン」については、Asada and Ouchi(2009)を参照
カルドール(1957)の技術の考え方を取り入れた内生的成長サイクルのモデル
正常な進行関数。
5このモデルは、統合された政府の予算制約を明示的に考慮します。
中央銀行を含むエルンメントは、動的ケインズモデルのクラスに属します
これは、Turnovsky(2000)で「伝統的なマクロ力学」と呼ばれています。とは異なり
Turnovsky(2000)の定式化。ただし、このモデルは、「短期」モデルではありません。
ケインズの感覚(1936)が、「長期」の動的モデル。つまり、このモデルでは
投資、技術進歩、人口の資本蓄積効果
マネーストックと公的債務のダイナミクスと同様に成長は明確に
組み込まれた。
6セクション1ですでに述べたように、これは総負債を表すものではなく、
政府に対する民間部門に対する政府の純負債
政府機関と中央銀行が保有する債券。
7この定式化では、国際貿易は単純化のために抽象化されており、
K = 1と仮定しました。これは、資本減価償却と資本蓄積が
政府支出の影響は無視されます。政府の一部
支出は資本蓄積に貢献するため、K = I + aGと書く必要があります。 0 しかし、この章では、この種の複雑さから抽象化して、
分析。ちなみに、出力資本比率(y)は代理変数として解釈できます。
y = uy 'という関係があるため、資本利用率(u)が得られます。
0 モデルでは正の定数であると仮定されています。
8マネー乗数(m)は、民間銀行の準備率の減少関数です。
(re)および一般の通貨預金比率(cu)、reおよびcuは考慮される
rの減少関数であり、これはmが増加関数になることを意味します
r(Asada 2005を参照)。
9式から(1)、G = Y-C-I = Y-C-Kがあります。この関係を式に代入すると
(6)、K + B / p + H / p = Y + rB / p-T-C = Sの関係を取得します。
資産の蓄積の一貫性条件。ここで、S = Y + rB / p-T-Cは実数です。
民間部門の節約。
10この定式化では、「自然な成長率」(n)
雇用率と正の相関を持つ内生変数になる
メン。つまり、就職率の低下が減少を誘発する可能性がある
労働供給と労働への悪影響による「自然な成長率」の
効率。この仮説は、Leon-Ledesmaによる実証分析によって裏付けられています
およびThirlwall(2007)。
11「テイラー規則」に関するオリジナルの文献はテイラー(1993)です。理論的および
インフレターゲティングの実証分析、例えば、浅田(2006a、2006b)を参照
バーナンキ、ラウバッハ、ミシュキンとポーゼン(1999)、バーナンキとウッドフォード(2005)、
Eggertsson and Woodford(2003)、Ito and Hayashi(2006)、Krugman(1998)など
ガリ(2008)などの「新しいケインズ派」動的理論の教科書

およびWoodford(2003)。

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important element of the effective demand. Needless to say, this 'Kaldorian’
approach is more appropriate for the 'Keynesian' formulation of the endogenous
growth theory. See Asada and Ouchi (2009) for the high-dimensional 'Keynesian
model of endogenous growth cycle' that incorporates Kaldor (1957)'s idea of tech-
nical progress function.
5 This model, which explicitly considers the budget constraint of the consolidated gov-
ernment, including the central bank, belongs to a class of dynamic Keynesian models
that are referred to as 'traditional macrodynamics' in Turnovsky (2000). Unlike
Turnovsky's (2000) formulation, however, this model is not a 'short run' model in the
sense of Keynes (1936) but a 'long run' dynamic model. That is to say, in this model
the capital accumulation effect of investment, technical progress and population
growth as well as the dynamics of money stock and public debt are explicitly
incorporated.
6 As already noted in section 1, this does not represent the gross debt but it represents
the net debt of the consolidated government to the private sector, net of govemment
bonds held by governmental organizations and the central bank.
7 In this formulation, the international trade is abstracted from for simplicity, and it is
supposed that K=1, which implies that the capital depreciation and the capital accu-
mulation effect of government expenditure are ignored. If a part of government
but in this chapter we abstract from this kind of complication for simplicity of the
analysis. Incidentally, we can interpret the output-capital ratio (y) as a surrogate vari-
able of the rate of capital utilization (u), because we have the relationship y=uy';
0
assumed to be a positive constant in our model.
8 Money multiplier (m) is a decreasing function of the reserve ratio of the private bank
(re) and the currency-deposit ratio of the public (cu), while re and cu are considered
to be decreasing functions of r, which means that m becomes an increasing function
of r (see Asada 2005).
9 From Eq. (1), we have G=Y-C-I=Y-C-K. Substituting this relationship into Eq.
(6), we obtain the relationship K+B/ p+H/p=Y+rB/p-T-C=S, which is the flow
consistency condition of the asset accumulation, where S=Y+rB/p-T-C is the real
saving of the private sector.
10 In this formulation, we allow for the possibility that the 'natural rate of growth' (n)
becomes an endogenous variable that has positive correlation with the rate of employ-
ment. That is to say, the decrease of the rate of employment may induce the decrease
of the 'natural rate of growth' through the adverse effect on the labor supply and labor
efficiency. This hypothesis is supported by the empirical analysis by Leon-Ledesma
and Thirlwall (2007).
11 The original literature on the 'Taylor rule' is Taylor (1993). For the theoretical and
empirical analyses of inflation targeting, see, for example, Asada (2006a, 2006b),
Bernanke, Laubach, Mishkin and Posen (1999), Bernanke and Woodford (2005),
Eggertsson and Woodford (2003), Ito and Hayashi (2006) and Krugman (1998), as
well as the textbooks of the 'New Keynesian' dynamic theory, such as Galí (2008)

and Woodford (2003).





デフレ脱却こそが国債累積問題の解決策である:オピニオン:Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20120501.html

デフレ脱却こそが国債累積問題の解決策である

 2012年5月現在、野田政権は財務省主導のもとで、「社会保障・税一体改革」、「増税しないと日本がギリシャのように財政破綻する」、「震災復興に増税が必要である」などと吹聴して日本とは全く事情が異なる他国の経済危機や我が国の大災害まで利用しながら、現在の5%から8%へ、さらには10%へと消費税率の大幅な引き上げを強行しようとしている。財務省と日銀の影響下にあるエコノミストは、この動きに追随している。しかし、現在のようなデフレ不況下で消費税を増税すれば、デフレ不況がさらに悪化してGDP(大雑把には国民所得と同一視できる)に対する国債残高の比率はさらに上昇するであろう。日本国債累積問題の真の解決策は、デフレ不況からの脱却であり、消費税の増税ではない。以下で、その理論的・実証的根拠を簡潔に提示する。

(1) 国債累積の数学法則

 本稿のような記事で数式が登場するのは異例のことであるが、「日本国債累積問題」が持つ逆説的な性質を解明するためには、以下で示される「国債累積の数学法則」を表す基本方程式(正確には近似式であるが)に言及せざるを得ない(詳細については、浅田[1]参照)。
△d=(G/Y)-(T/Y)-(△H/pY)+(r-π-g)d  (1)
 ただし、G= 実質政府支出、Y= 実質GDP、T= 租税の実質値、p= 物価水準、pY= 名目GDP、H= 中央銀行が発行する名目ハイパワード・マネー残高、B= 名目純国債残高(財務省が増税キャンペーン用に使用する「総国債残高」とは異なり、政府機関や中央銀行が保有する国債や政府が保有する資産を差し引いた政府の民間に対する純債務を示す)、d=(B/pY)= 国債残高比率(名目GDPに対する名目純国債残高の比率)、r= 長期国債の名目利子率、π=△p/p= 物価上昇率(インフレ率)、g=△Y/Y= 実質GDPの成長率、=g+π= 名目GDPの成長率であり、 は変化を表す記号である(たとえば、△d は単位時間あたりの の変化を示している)。(1)式は、国債の利子支払を含む政府支出(pG+rB) が租税(pT) 、民間引受けの国債の新規発行(△B) 、中央銀行によるハイパワード・マネーの新規発行(△H) のいずれかによって調達される、という中央銀行を含む「統合政府」の予算制約式から導出される。
 (1)式において、dにかかる係数(r-π-g) の値がマイナスであれば、 の増加が△d の減少を誘発して の累積的な増加を防ぐ「安定化効果」を持っているが、逆にこの係数の値がプラスであれば、 の増加が△d の増加を誘発して の累積的な増加を促進する「不安定化効果」を持っていることがわかる。従って、「ドーマー条件」(Domar condition)と呼ばれる
 長期国債の名目利子率=r<g+π=g 名目GDPの成長率 (2)
という不等式は国債累積を防ぐ「安定化要因」であり、逆の不等式は「不安定化要因」である。

(2) 数学法則に基づく「日本国債累積問題の逆説」の解明

 最近20年間の日本経済は、以下の事実によって特徴づけられる(浅田[1]およびダカーポ特別編集[2]における三橋貴明氏と高橋洋一氏の記事参照)。1989年から1992年にかけて日銀が極端な金融引き締めによって意図的に「バブル」を崩壊させて以来20年間にわたって、「サブプライム・ショック」や大震災の後も含めて日銀は名目マネーストックの増加率を1980年代の「バブル期」の5分の1程度に抑え続け、政府は名目公共投資を急速に縮小させ続けた。さらに、橋本政権下の1997年に、財務省主導で消費税を3%から5%に引き上げた。その結果、名目GDPは1997年以降全く増えなくなり、1997年に520兆円あった名目GDPは、13年間に40兆円も減って大震災直前の2010年には480兆円にまで落ち込み、税収入の総額は、消費税増税前よりも15兆円も減った。その間に年率1%前後で物価が緩やかに低下し続ける「デフレ不況」に日本経済は陥り、名目GDPに対する名目国債残高の比率は急上昇した。つまり、「政府が公共支出を切り詰めて増税し、日銀がマネーを絞ると、国債残高比率はむしろ増加する」という一見逆説的な結果が、過去20年間に日本で生じたのである(誤解を防ぐために補足すれば、このメカニズムと少子高齢化は無関係であり、また、国債は民間から見れば債務ではなく資産なのであるが)。
 以上で指摘された「日本国債累積問題の逆説」は、基本方程式(1)式を用いることによって、理論的に説明することができる。(1)式において、 の低下および消費税率の引き上げ自体は△d を抑える作用があるにも関わらず、それらに誘発された の低下および不況がもたらす所得税と法人税の急速な低下に起因する平均税率T/Y の低下、および日銀の消極的な金融政策に起因する△H の低下は、むしろ△d を上昇させるように作用した。さらに、このことによってデフレ不況が深刻化し、その過程で もπ も も同時に低下したが、2000年以後も は年率プラス1-2%程度を維持したのに対し、=g+π はしばしばマイナスにさえなり、 が年率プラス2%を下回った2000年以降、それまで満たしていた「ドーマー条件」(2)式が満たされなくなり、それ以降急速にdが上昇し始めたのである。
 「ドーマー条件」を再び満たすようにするためには、20兆円規模の震災復興資金の日銀引受けをはじめとする政府と日銀の協定に基づく積極的な財政金融政策のポリシー・ミックスおよびインフレ目標政策によって、年率プラス2%程度のインフレ率とプラス4%程度の名目GDPの成長率(OECD諸国の過去10年間の平均並みに過ぎない)を維持してデフレ不況から脱却することが必要である。デフレ不況下の消費税増税はGDPの縮小をさらに促進して、日本の経済先進国からの脱落に手を貸すことになるであろう。原発問題についても言えることであるが、誤った政策がもたらす破壊的な結果に対して、その推進者も追随者も誰一人として責任をとろうとしないのが、日本という国なのである。
参考文献
  • [1] 浅田統一郎 「国債累積と財政金融政策のマクロ動学:不適切なポリシー・ミックスについて」(渡辺和則 編『金融と所得分配』日本経済評論社、2011年12月 所収)
  • [2] ダカーポ 特別編集『消費税増税はなぜダメなのか?』(マガジンハウス、2012年5月)