追記:
ジンメル『貨幣の哲学』(1999^1900)
インガム1996,2004が引用。ジンメル『社会学』同様こちらもプルードンへの言及あり。
信用貨幣論を決定的にする事例紹介あり。ヘーゲル的構成。
ハーン
ヒックス \
ジンメル@ーー--- インガム
.//
/プルードン
ヘーゲル
中野剛志はジンメルの貨幣論ではなく紛争論に着目している。
参考:
久保田論考
紛争と闘争
紛争理論
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2021/06/wikipedia_42.html
高田保馬(たかたやすま1883-1972)
定本柄谷行人索引
http://nam-students.blogspot.com/2006/05/nam_31.html#3
ジンメル(ゲオルク・).Simmel,Georg,❶J.307-9@
(ジンメル・エッセイ集 (平凡社ライブラリー)所収「風景 の哲学」)
ウェーバーが書き込みをしながら読んだというジンメル『社会学』には、ウェーバーが非難したような秘密結社についての考察や「社会圏の交差」という章がある。
ジンメル『社会学』(原著1908→邦訳1994白水社)
全巻の構成
〔上巻〕
第一章 社会学の問題
いかにして社会は可能であるかの問題についての補説
第二章 集団の量的規定
第三章 上位と下位
多数決についての補説
第四章 闘 争
第五章 秘密と秘密結社
装身具についての補説
文通についての補説
〔下巻〕
第六章 社会圈の交差
第七章 貪 者
集合的な行動様式の否定性についての補説
第八章 社会集団の自己保存
世襲官職についての補説
社会心理学についての補説
誠実と感謝についての補説
第九章 空間と社会の空間的秩序
社会的境界づけについての補説
感覚の社会学についての補説
異郷人についての補説
第十章 集団の拡大と個性の発達
貴族についての補説
個人心理学的関係と社会学的関係との類似についての補説
訳者封筒/訳者あとがき/人名索引
プルードンに関する記述(第三章「上位と下位 多数決についての補遺」内)も興味深い。
ちなみにウェーバーにはほとんどプルードンに関して言及がない。
「…周知のようにプルードンは、社会的な勢力の担い手として、諸個人の相互作用から分化してあらわれた支配的な構成体を解体し、すべての秩序とすべての結合を、自由で対等な諸個人のあいだの直接的な相互作用の上にあらためて創立しようとし、そうすることによって彼は、すべての上位と下位を廃止しようとした。ところがこの対等関係は、おそらくは上位と下位がさらに存続するばあいでさえ、上位と下位が相互的なものであれば達成できる。すなわち理想的な状態であり、そこにおい てはAなる人物が、ある関係あるいはある期間はBなる人物の上位にあるが、しかし他の関係あるいは他の期間はBがAの上位にある。これによって上位と下位のもつ圧迫と一方性と不公正とがとり去られながら、その組織的な価値は維持されるであろう。たとえたんに萌芽的で切断され隠された仕方においてであるにしても、いまやこの形式類型が現実化している社会生活の現象が、実際にきわめて多数存在する。
狭い範囲での実例は、たとえば事業のための労働者たちの生産組合であり、彼らはこの事業のために親方と労働指導者とを選挙する。労働者たちは事業の技術においては指導者に従属するが、事業の一般的な仕事と成果にかんしては指導者の上位にある。 集団において指導者がより頻繁な選挙によるか、あるいは規則的な順番にしたがって交替するかぎり、集団はすべてーー下っては社交的な団体の座長にいたるまでーー上位と下位のこの調和を、同時的な形式から時間的な交替へと移す。そうすることによって集団は上位と上位の個人的な不利を避けながらも、その技術的な利点を獲得する。すぺての確固とした民主制はこれを、その官僚の短期の就任期間によって達成しようとする。これによって、すべてにいつかは順番がおとずれるという理想もできるだけ実現される。それゆえまた再選もしばしば禁止される。同時的な上位と下位は、相互作用のもっとも強力な形式のひとつであり、したがってそれは多様な領域に正しく配分され、それの意味する緊密な相互作用によってすでに、諸個人のあいだにきわめて強固な紐帯を形成することができる。 」
(ジンメル『社会学』上、邦訳白水社、居安正訳、244ー245頁より )
このあとジンメルがシュティルナーに言及しているのがドイツの文脈らしい。
シンボリック相互作用論
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%
83%83%E3%82%AF%E7%9B%B8%E4%BA%92%E4%BD%9C%E7%94%A8%E8%AB%96
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%
AF%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB
ゲオルク・ジンメル(Georg Simmel、1858年3月1日 - 1918年9月28日)は、ドイツ出身の哲学者(生の哲学)、社会学者である。ジムメルと表記されることもある。ドイツ系ユダヤ人(キリスト教徒)。
目次
略年譜
- 1858年 プロイセン王国ベルリンにて、7人兄弟の末子として生まれる[1]。父は裕福なユダヤ系商人(カトリックに改宗)、母もユダヤ人(プロテスタントに改宗)。プロテスタントの洗礼を受ける。
- 1870年 フリードリッヒ‐ヴェルダー・ギムナジウムに入学
- 1876年 ベルリン大学に入学。歴史、心理学および哲学を学ぶ。
- 1881年 主要論文「カントの物理的単子論による物質の本質」および3つの副論文を提出し、哲学博士の学位を取得。
- 1885年 ベルリン大学の私講師となり、多方面にわたり講義をする。
- 1890年 『社会分化論―社会学的・心理学的研究』が刊行される。ゲルトルート・キネルと結婚。
- 1892年 『歴史哲学の諸問題』(第一版)を刊行。
- 1894年 論文「社会学の問題」を発表。(翌年シカゴ学派の社会学者のスモールによる英訳が発表される)
- 1900年 『貨幣の哲学』を刊行。ベルリン大学の員外教授となる。
- 1903年 「大都市と精神生活」を発表。
- 1905年 『歴史哲学の諸問題』(改訂第二版)を刊行。第一版の実証主義的・心理主義的色合いが払しょくされる。
- 1908年 『社会学―社会化の諸形式についての研究』を刊行。マックス・ウェーバーによりハイデルベルク大学哲学正教授に推薦されるも成功せず。ウェーバー夫妻と交友がはじまる。
- 1911年 『文化の哲学』を刊行。「社会学の創始者」としての功績により、フライデルベルク大学から国家科学名誉博士の称号を授与される。
- 1914年 シュトラスブルク大学哲学正教授に就任。
- 1917年 『社会学の根本問題(個人と社会)』を刊行。
- 1918年 『生の直観』を刊行。シュトラスブルクで肝臓癌のため死去。60歳。
思想・研究
主要著書
- 1881, Das Wesen der Materie nach Kant's Physischer Monadologie
- 1890, Über sociale Differenzierung: Sociologische und Psychologische Untersuchungen
- 1892, Die Probleme der Geschichtsphilosophie
- 生松敬三、亀尾利夫訳『歴史哲学の諸問題』白水社
- 1900, Philosophie des Geldes
- 元浜清海、居安正、向井守訳『貨幣の哲学』上巻1978年・下巻1981年
- 居安正(全1巻)改訳版 1999年、新装版2016年 各・白水社
- 1908,Soziologie: Untersuchungen über die Formen der Vergesellschaftung
- 居安正訳『社会学 社会化の諸形式についての研究』白水社(上下)、1994年、新装版2016年
- 1917, Grundfragen der Soziologie
- 1906, Kant und Goethe
- 1910, Hauptprobleme der Philosophie
- 生松敬三訳『哲学の根本問題 現代文化の葛藤』白水社
- 1918, Lebensanschaung, Vier metaphysische Kapitel, München und Leipzig
- 茅野良男訳『生の哲学』白水社
主な訳書
関連書籍
脚注
- ^ “世界大百科事典 第2版の解説”. コトバンク. 2018年2月11日
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ジンメル『社会学』(原著1908→邦訳1994白水社)
返信削除全巻の構成
〔上巻〕
第一章 社会学の問題
いかにして社会は可能であるかの問題についての補説
第二章 集団の量的規定
第三章 上位と下位
多数決についての補説
第四章 闘 争
第五章 秘密と秘密結社
装身具についての補説
文通についての補説
〔下巻〕
第六章 社会圈の交差
第七章 貪 者
集合的な行動様式の否定性についての補説
第八章 社会集団の自己保存
世襲官職についての補説
社会心理学についての補説
誠実と感謝についての補説
第九章 空間と社会の空間的秩序
社会的境界づけについての補説
感覚の社会学についての補説
異郷人についての補説
第十章 集団の拡大と個性の発達
貴族についての補説
個人心理学的関係と社会学的関係との類似についての補説
訳者封筒/訳者あとがき/人名索引
音楽ならまだしも装身具についてなどウェーバーが書くはずがない
返信削除そうした主題をジンメルは扱う
返信削除プルードン→ジンメル→ポランニー
相互作用論
相互主義の系譜?
126 VALUE AND MONEY
返信削除If money has its origin in barter, it begins to develop only when a single
object is exchanged not against another single object but against several
others. If a cow is exchanged for a slave, a garment for a talisman, a boat
for a weapon, the process of valuation is not yet separated into its elements;
it is not carried out by the reduction of the objects to a common
denominator as a basis for calculating the value of each unit of several
things. If, however, a herd of cattle is taken in exchange for a house, or ten
cut beams against a piece of jewelry, or three drinks for a service of labour,
then the unit of these multiples-one cow, one beam or one drink-is the
measure, the multiple of which is identical with the other object of
exchange. In the case of objects that are indivisible, the psychological sense
of value does not easily abandon the unity of the single object. But as soon
as bargaining begins-is the value of the piece of jewelry twelve or perhaps
only eight beams?-then the value of the jewelry is measured, despite its
indivisibility, by the value unit of a beam, and it appears possible to compose
it out of the eightfold, the twelvefold and finally the tenfold of our beam.
The Philosophy of Money
著者: Georg Simmel
ジンメル
貨幣の哲学
126 価値とお金
お金の起源が物々交換にあるとすれば、それが発展し始めるのは、一つの
オブジェクトは、別の単一のオブジェクトではなく、複数のオブジェクトに対して交換されます。
他の人と交換します。牛が奴隷と交換され、衣服がお守りと交換され、船と交換されたら
兵器の場合、評価のプロセスはまだその要素に分離されていない。
に還元することによって行われていない。
分母
ものである。しかし、一軒の家と引き換えに牛の群れを取られた場合、あるいは十
梁を打ち付けて三杯の酒を飲む
とすると、これらの倍数の単位は、1頭の牛、1本のビーム、1本の飲み物である。
の他の対象と同じ倍数
を交換する。不可分なモノの場合、心理的な感覚では
の価値は簡単には単一の対象の統一性を放棄しません。しかし、すぐに
駆け引きが始まると、ジュエリー12またはおそらくの部分の値です。
たった8本の梁にもかかわらず、宝石の価値は測定されます。
ビームの値の単位で、非可分性を構成することが可能なようです。
八重、十二重、そして十重のビームからそれを取り出す。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
坂口ジンメル論
返信削除https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/6046/kenkyu0130100010.pdf
客観的
制度
限界効用批判
quote of today 2020/12/14
返信削除選択の自由の価値ージンメル
「客観的次元のオプション空間ともいえる無数のお金の使い方が、経済行動の根幹を変える。ジンメルはこう主張している。そしてそこでは経済理論との対比が表現されている。お金は、人があらゆる目的を達成することができる絶対的な手段として、人々の心理的地平線における目的という特性を得る(Simmel 2000, 298; Kellermann 2007b)。個人の視点から見れば、それは行動のための膨大なオプションのストックを表しており、それに対応して「価値プラス分Wertplus」に反映される。"したがって、お金の与えられた合計の値は、それが等価を形成する個々のオブジェクトの値に加えて、選択の自由の値に等しい・・・商品や労働の輪の中には、近似的な類推がほとんど存在しないプラス分」(Simmel 2000, 268)である。
フェリックス・ウィルケ、「社会学と自由経済における貨幣概念-選択の自由の過小評価次元」(Felix Wilke, Geldkonzepte in Soziologie und Freiwirtschaft - Unterschätzte Dimensionen der Wahlfreiheit )より。
貨幣という「行動のための膨大なオプションのストック」という社会学的な客観的事実はふつうは見過ごされがちであるなあ。
1366] 選択の自由の価値
インガム1996が引用
返信削除The pivotal point in the interaction of the two parties recedes from the direct line of contact between them, and moves to the relationship which each of them…has with the economic community that accepts money…[which]…is only a claim upon society.
(Simmel 1978:177)
This is the core of the truth that money is only a claim upon society. Money appears so to speak, as a bill of exchange from which the name of the drawee is lacking…. It has been argued against this theory that metallic money involves credit, that credit creates a liability, whereas metallic money payment liquidates any liability; but this argument overlooks the fact that liquidation of the individual's liability may still involve an obligation for the community. The liquidation of every private obligation by money means that the community now assumes this obligation to the creditor.
(Simmel 1978:177. See especially, 174–179)
二者の相互作用における極めて重要な点は、二者間の直接的な接触線から後退し、二者それぞれが......貨幣を受け入れる経済的共同体との関係に移る......[それは]......社会に対する請求権にすぎない。
(Simmel 1978:177)
これが、「お金は社会に対する請求権でしかない」という真実の核心です。貨幣はいわば、振出人の名前が欠落した為替手形のようなものである.... この理論に対して、金属貨幣には信用が含まれており、信用が負債を生み出すのに対し、金属貨幣の支払いはあらゆる負債を清算するという反論がなされてきた。しかしこの反論は、個人の負債の清算には、依然として共同体に対する義務が伴う可能性があるという事実を見落としているのである。あらゆる私的な義務が貨幣によって清算されるということは、共同体が債権者に対するこの義務を引き受けることを意味する。
(Simmel 1978:177。特に174-179を参照)
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[アソシエーション]
返信削除/\
/⑥_\
/生活の様式
/__\/__\
/\ /\
/④_\ 総合 /⑤_個人的な
個人的な自由\ 価値の貨幣等貨物
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[資本]『貨幣の哲学』ジンメル [国民]
________________
\ ③/\ /\ /\① /
目的系列に\/ \価値と貨幣 ↙︎
おける貨幣/ 分析 \ /
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\ /\ /
貨幣の実体価値
\ ②/
\/
[国家]
②___①⑤
\ \
③④\__\⑥
②__①
⑤
③
④__⑥
個人
貨幣価値
国家
本ノ猪
@honnoinosisi555
「人間とはそもそも他者について、「完全な知識をもつことが拒まれている」ことが前提なのだ。人間の社会関係は、多かれ少なかれ「一般化されたカテゴリー」において他者を理解することが前提になっている。」(菅野仁『ジンメル・つながりの哲学』NHK出版、P95) pic.twitter.com/gbVyU3ARG8
2022/10/11 22:47
https://twitter.com/honnoinosisi555/status/1579831039878651904?s=21