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新古典派経済学 | |
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生誕 | 1867年2月27日 ニューヨーク州ソーガティーズ |
死没 | 1947年4月29日(満80歳没) ニューヨーク州ニューヨークシティ |
国籍 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 数理経済学、金融論 |
母校 | イェール大学 |
影響を
受けた人物
| ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ ウィラード・ギブズ ウィリアム・グレアム・サムナー オイゲン・フォン・ベーム=バヴェルク |
影響を
与えた人物
| ミルトン・フリードマン ジェームズ・トービン フランコ・モディリアーニ ベン・バーナンキ |
実績 | 貨幣数量説理論の確立(フィッシャーの交換方程式) 為替の均衡 物価指数 債務デフレーション フィリップス曲線 貨幣錯覚 フィッシャー分離定理 |
- 1892 年のワルラス流均衡価格理論への貢献 (かれは無差別曲線の考案者でもある)
- 資本と投資理論に関する大著群 (1896, 1898, 1906, 1907, 1930)。これはオーストリア学派の期間をまたがる理論を英語圏に紹介し、その中でかれは「ストック」と「フロー」がちがうということ、フィッシャー分離定理 (Fisher Separation Theorem) と、貸付資金 説(金利が貸し出し可能資金量で決まるという理論)を導入している。
- 有名な貨幣数量説の再興 (1911, 1932, 1935)
- 物価指数 (index numbers) の理論 (1922)
- フィリップス曲線 (1926)
- 債務デフレ理論 (1933)。これはポストケインズ派経済学にも影響を与えている。
スタンプ通貨 単行本(ソフトカバー) 2016/3/31 アーヴィング・フィッシャー (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/490751123X/
Irving Fisher: Stamp Scrip,1933
1933b. Stamp Scrip. full text online
http://userpage.fu-berlin.de/roehrigw/fisher/
参考:
http://www.wsk.or.jp/work/b/h14-b-01/02.html
...
第3項 米国のスタンプ通貨
1930年代の世界恐慌から抜け出すことから地域通貨が各国で盛んに生まれていった。特に
スタンプ通貨が、米国で盛んに実施されていた。当時エール 大学教授であったアーヴィング・
フィッシャーはオーストラリアのヴェルグルの労働証明書について調査し、不況脱出のために
はヴェルグルモデルが必要と考 え、スタンプ通貨の理論的な支柱となった。
…
スタンプ通貨には
森野栄一訳
自由経済研究#2がすでにある
http://grsj.org/book/book/jiyuukeizaikenkyuu.html
自由経済研究
第2号 1995年11月
特集 シルビオゲゼル素描
スタンプ代用貨幣 /アーヴィング・フィッシャー
金とフランス並びに世界に対するボアギュベールの現代性 /サンチャゴ・フェルナンデス
ゲゼルに眩惑(2) /森野栄一
シルビオ・ゲゼルと重農主義者とアナキスト(下) /ギュンター・バルチェ
市場経済の貨幣的条件(1) /モーリス・アレ
「保守vsリベラル」の貧しい選択肢 奥沢邦成
2017年に延期
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アーヴィング・フィッシャー "スタンプ通貨"
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アーヴィング・フィッシャー "スタンプ通貨"
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不況期は利子率は名目的に低いが、しかしそれはまた通貨錯覚に基づく
トリックの一つだ。多くの人々は、物価下落が利子負担を増加させることによって、
利子率が実質的に高くなってるときに低いと感じる。
不況期間中は、実質利子率が時には50%をこえてるが、人々はそれを知らない。
アーヴィング・フィッシャーの負債デフレーションの理論
フローの分析は欲望の分析
ストックの分析は制度、コナトゥスの分析
今年中に以下が発売されるはず…
スタンプ通貨 単行本(ソフトカバー) – 2017(原著1933年)
アーヴィング・フィッシャー (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/490751123X/
単行本(ソフトカバー)
出版社: 土曜社
参考:
http://www.wsk.or.jp/work/b/h14-b-01/02.html
1930年代の世界恐慌から抜け出すことから地域通貨が各国で盛んに生まれていった。
特にスタンプ通貨が、米国で盛んに実施されていた。当時エール 大学教授であったアー
ヴィング・フィッシャーはオーストラリアのヴェルグルの労働証明書について調査し、不況
脱出のためにはヴェルグルモデルが必要と考 え、スタンプ通貨の理論的な支柱となった。
米国で使用された数千の地域限定通貨を網羅したカタログも出版されたという。
1933年2月にスタンプ通貨の法案化の動きもでてきて、フィッシャー教授は当時の財務次官
ディーン・アチソンと何度も会談し行政からの支援を取り 付けようとした。スタンプ通貨こそ
大恐慌から脱出できる唯一の手段であることを説いた。これを聞いたアチソンは、当時著名
な経済学者ラッセル・スプラーク に助言を求めた。彼の意見も「大恐慌から脱出できるであ
ろう」というものであったが、「非中央集権化する影響があるため、大統領と協議した方がよ
い」と進 言した。
ルーズベルト大統領は、金融体制再建公社や連邦政府による大規模な雇用創出プログラム
などにより中央集権的な解決策を発表していたため(ニューディール政策)、大統領令によっ
て「緊急通貨」を禁止した。
_______
ゲゼルのもう一つの超国家通貨案はケインズがバンコールという名前でやろうとした…
こちらは邦訳資料、紹介がかなりある
アーヴィング・フィッシャーの経済学 均衡・時間・貨幣をめぐる形成過程
著者名等 中路敬/著 ≪再検索≫
出版者 日本経済評論社
出版年 2002.10
大きさ等 22cm 221p
NDC分類 331.77
件名 フィッシャー アーヴィング
件名 Fisher Irving.
要旨 本書の目的は、アメリカにおける近代経済学の礎を築いた経済学者アーヴィング・フィッ
シャーの理論体系の特質ならびにその限界を明らかにすることにある。彼の経済学は、一
見した限りでは雑多な理論の寄せ集めであり、その対象も多岐にわたる。しかし、時の経
過につれてフィッシャーの経済学が「砂」に埋もれてもなお、その理論の構想を把握でき
る普遍性を備えている。
目次 第1章 人と歴史背景;第2章 一般均衡理論からの出発;第3章 資本と所得:展開軸
の設定;第4章 複本位制をめぐる問題;第5章 利子率決定の理論;第6章 貨幣の購
買力:貨幣数量説と過渡期分析;第7章 景気循環と負債デフレーション理論;第8章
フィッシャーの経済学の学説史的意義
内容 文献あり 索引あり
1930年のゲゼルの死の後
フィッシャーはゲゼルを評価している
恐慌とともに再評価の背景として考慮していい
https://ja.wikipedia.org/wiki/世界恐慌
…
1929年9月26日、イングランド銀行が金利を引き上げ、アメリカの資金がイギリスへ流れた。
1929年10月 編集
ニューヨーク・ウォール街の群衆
そのような状況の下1929年10月24日10時25分、ゼネラルモーターズの株価が80セント下落した。下落直後の寄り付きは平穏だったが、間もなく売りが膨らみ株式市場は11時頃までに売り一色となり、株価は大暴落した。この日だけで1289万4650株が売りに出た。ウォール街周囲は不穏な空気につつまれ、400名の警官隊が出動して警戒にあたらなければならなかった。
シカゴとバッファローの市場は閉鎖され、投機業者で自殺した者はこの日だけで11人に及んだ。この日は木曜日だったため、後にこの日は「暗黒の木曜日(Black Thursday)」と呼ばれた。翌25日金曜の13時、ウォール街の大手株仲買人と銀行家たちが協議し、買い支えを行うことで合意した。このニュースでその日の相場は平静を取り戻したが、効果は一時的なものだった。
週末に全米の新聞が暴落を大々的に報じたこともあり、28日には921万2800株の出来高でダウ平均が一日で13%下がるという暴落が起こり、更に10月29日、24日以上の大暴落が発生した。この日は取引開始直後から急落を起こした。最初の30分間で325万9800株が売られ、午後の取引開始早々には市場を閉鎖する事態となった。当日の出来高は1638万3700株に達し[11]、株価は平均43ポイント[12]下がり、9月の約半分になった。一日で時価総額140億ドルが消し飛び、週間では300億ドルが失われた計算になった[13]。
10月29日は後に「悲劇の火曜日(Tragedy Tuesday)」と呼ばれた。投資家はパニックに陥り、株の損失を埋めるため様々な地域・分野から資金を引き上げ始めた。1928年アメリカ市場の投信株の取引高は1万株しかなかったが、翌年に11万株を超えた[7]。そしてアメリカ経済への依存を深めていた脆弱な各国経済も連鎖的に破綻することになる。
過剰生産によるアメリカ工業セクターの設備投資縮小に始まった不況に金融恐慌が拍車をかけ、強烈な景気後退が引き起こされた。産業革命以後、工業国では10年に1度のペースで恐慌が発生していた。しかし1930年代における世界恐慌は規模と影響範囲が絶大で、自律的な回復の目処が立たないほど困難であった。
…
世界大百科事典内のmovietoneの言及
【20世紀フォックス[会社]】より
…フォックス映画社は,1906年に,アメリカの最初の映画常設館であったニッケルオデオンの経営からスタートしてしだいにニューヨークを中心に映画館を増やし,10年代には製作,配給も始め,バンプvamp女優第1号として知られる妖艶なスター,セダ・バラTheda Bara(1890‐1955)を売り出し,20年代にはアドルフ・ズーカーのパラマウント,マーカス・ローのMGMとともにハリウッド最大の映画企業体に成長した。
〈ムービートンmovietone〉と名づけたフィルム式トーキーsound‐on‐film processを開発,
ワーナー・ブラザースの〈バイタフォンvitaphone〉に対抗しつつトーキー実用化の先鞭をつけたが,トーキー特許権をめぐって金融資本に敗北,29年の経済恐慌から事業不振におちいり,ロックフェラー系のチェース・ナショナル銀行に大部分の株を買い占められ,35年,20世紀映画社と合併した。 20世紀フォックス映画のカラーをつくり上げたのは,42年から62年まで社長の任にあり,製作のすべてを掌握し,独裁的であるとさえいわれた強力で個性的なスパイロス・スクーラスSpyros Skouras(1893‐1971)と,1935年から56年まで製作本部長を担当し,62年からはスクーラスの後を継いで社長となったダリル・F.ザナックである。…
※「movietone」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
経済物理学 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/経済物理学
経済物理学(けいざいぶつりがく、英語:econophysics)は、経済現象を物理学的な手法・観点から解明することを目指す学問である。現在のところ、扱う対象としては、株式、為替、先物などの市場、企業間ネットワーク(例えば株の持ち合いなど)、個人・法人の所得などのような例がある。これらの対象を扱う理由は、大量のデータを用意でき、その結果、後に述べるようにベキ分布(ファットテール)が観察しやすくなるからである。
大量の市場データを扱う試みはマーケットマイクロストラクチャーなどの分野で、すでに1980年代には始まっていた。1980年代半ばごろ、Yale大学経済学部の教授、浜田宏一と当時Yale大学の客員研究員だった高安秀樹が、なぜ、市場価格がランダムウォークになるのかという根本的な疑問に対し、エージェントモデルのアプローチを導入していた。物理学者が本格的に市場研究に乗り出したのは1990年代に入ってからである。1990年代には経済物理学という用語は、ユージン・スタンレー(H. Eugene Stanley)および、その大学院生たち、また、独立に高安秀樹(Hideki Takayasu)らにより提案された。その後、新たな統計物理学の応用研究として注目されるようになり、1995年、カルカッタの統計物理学の会議で最初に用いられた。さらに1997年には、ブダペストで世界初の経済物理学の会議が行われた。
ここでは、特に経済物理学が市場をどのように扱うかについて述べる。
目次
背景 編集
従来の経済学による市場理論としては、一般均衡理論がある。これは消費者の効用関数・生産者の生産関数を所与とし、多市場の価格・需給量を同時決定するモデルであり、数学的にエレガントな構造をしている。しかし、動学的な理論ではなく、市場がどのように均衡に到達するか、あるいは市場は本当に均衡しているのか、という問題は扱いにくい。また、バブルやクラッシュといったダイナミカルな現象を統一的な視点から理解するモデルの構築が求められていた
初期の金融工学では、原資産の価格変化率の分布が対数正規分布に従い、裁定機会が存在しないなどの仮定の上で、オプションの理論価格を導くことができた(ブラック・ショールズ方程式)。あくまで、数学的に扱いやすいから正規分布としている。この段階での金融工学の理論は、時間が明示的に入っているため動学的ではあるが、実際の価格変化率の分布は正規分布ではなくパレート分布(ベキ分布)に従うため、現実的なモデルとはなっていない。金融工学は、その後、ARCH、GARCHモデルのように、価格変化率の標準偏差の時間変動を取り入れ、ベキ分布、ボラティリティ・クラスタリングを再現する方向へと発展していく。ただし、なぜそうした分布に従うのかといった疑問に答えるのが経済物理学の狙いである。
価格変化率の分布がなぜパレート分布(ベキ分布)に従うのかということの理解は重要である。なぜなら、大きな価格変動は暴落・暴騰を意味するので、それが正規分布の予言よりも多いということは、それだけ市場が不安定な存在であることを意味するからである。また、オプションの理論価格は、価格変化率の分布と関係があることが分かっているので、オプションの価格理論にとっても重要である。
では、ベキ分布は一般にどのような状況で出現するのだろうか。また、物理学的な手法によってベキ分布はどのように理解されているのだろうか。
手法 編集
経済物理学では、主に統計物理学的な手法を用いて経済を研究する。時には、流体力学・量子力学的な手法を用いることもある。
統計物理学で重要な概念の一つが相転移である。相転移が起きる前後では、比熱などの物理量がベキ分布に従うことが多い。このことは、相転移の前後では典型的なスケールが存在しないということを意味している(スケールフリー)。
市場にもバブル・暴落相とフラット相(平穏な状態)の2つの相があり、その相の間を転移することで、ベキ分布が生じるというのが、経済物理学の典型的な考え方である。極端な例だが、第2次世界大戦後のハンガリーでは、指数関数の肩に時間の指数関数がのるほどの猛烈なインフレーションが起きた。その結果、16年間で貨幣価値が1垓3000京分の1になったという。普通のインフレーションでは貨幣価値は時間の指数関数程度に大きくなるから、ハンガリーの指数関数よりずっとはやく発散するインフレーションは明らかに異常なインフレーションであり、相が異なると考えるのが合理的である。あたかも磁気相転移のように、投資家の思考が一方向にそろってしまうためにバブル・暴落相が出現するのである。もっとも、最近の研究では、価格変化率がベキ分布に従うのは、投資家の意思決定に関する相転移というよりも市場メカニズムそのものに内在する理由からであることが分かっている。詳細はファットテールを参照。このように、相転移という概念は、物理現象だけでなく、経済現象を捉えるのにも役立つと考えられている。
さらに、経済物理学では、相転移だけでなく、複雑系を理解するためのキーワードである、フラクタル・自己組織化・ネットワーク・カオスなどの概念を用いて、市場を理解しようとしている。
批判とそれに対する反応 編集
経済物理学は新しい学問領域であるが、その対象は決して新しくはない。さらに使われている手法も物理学では当然のものであり、新たな手法が登場するには至っていなかったが近年は、経済物理学から物理学に対しても示唆的な成果が生み出されるようになってきている。したがって、市場を伝統的な手法で研究している経済学者や、主流派の物理学者から様々な批判がなされている。
関連項目 編集
相転移
複雑系
フラクタル
人工市場
金融工学
量子ファイナンス
脚注 編集
関連文献 編集
ロザリオ・ヌンジオ・モンテグナ、H.ユジーン・スタンリー著、中嶋眞澄訳、『経済物理学入門 -ファイナンスにおける相関と複雑性』エコノミスト社、2000年 ISBN 9784873151014
高安秀樹 著 『経済物理学の発見』光文社、2004年 ISBN 4334032672
一般向け。
ディディエ ソネット著, 森谷 博之 訳『入門 経済物理学―暴落はなぜ起こるのか?』PHP研究所、2004年 ISBN 4569634141
参考文献が豊富。統計物理を知っていたほうが読みやすい。
家富洋,池田裕一,相馬亘,藤原義久 著 『パレート・ファームズ -企業の興亡とつながりの科学』日本経済評論社、2007年 ISBN 4818819506
一般向け。
杉原 正顯、 高安 美佐子、和泉 潔、佐々木 顕、杉山 雄規
「岩波講座 計算科学第6巻 計算と社会」 岩波書店 2012年6月 ISBN 4000113062
高安美佐子編著
「ソーシャルメディアの経済物理学 ウェブから読み解く人間行動」日本評論社 2012年8月 ISBN 9784535556782
一般向け。
増川 純一, 水野 貴之, 村井 浄信, 尹 煕元
「株価の経済物理学」 ISBN 4563062030
B K Chakrabarti, A Chakraborti,A Chatterjee, Econophysics and Sociophysics : Trends and Perspectives, Wiley-VCH, Berlin (2006)
Sitabhra Sinha, Arnab Chatterjee, Anirban Chakraborti, Bikas K Chakrabarti, Econophysics: An Introduction, Wiley-VCH, 2010.
Joseph McCauley, Dynamics of Markets, Econophysics and Finance, Cambridge University Press (Cambridge, 2004)
Bertrand Roehner, Patterns of Speculation - A Study in Observational Econophysics, Cambridge University Press (Cambridge, 2002)
A Chatterjee, S Yarlagadda, B K Chakrabarti, Econophysics of Wealth Distributions, Springer-Verlag Italia (Milan, 2005)
Hagen Kleinert, Path Integrals in Quantum Mechanics, Statistics, Polymer Physics, and Financial Markets, 3rd edition, World Scientific (Singapore, 2004)(also available online here)
外部リンク 編集
リンク集
Ph.D. program in Econophysics at Univ. of Houston
Econophysics Forum
Econophysics Hub at moneyscience.org
エコノミスト社:経済物理学入門
http://www.economist.co.jp/1_01_finance/1_01_4_butsuri.htm
経済物理学入門
:ファイナンスにおける相関と複雑性
Mantegna & Stanley 著
中嶋 眞澄訳
A5判/240頁
本体価格4,800円
ISBN4-87315-101-5
(本書について)
本書は,世界最初の「経済物理学」のテキストであり,出版と同時に大変大きな話題となった注目のテキストである。Econophysicsという耳慣れないタイトルであるが,直訳すれば「経済物理学」となる。これは元々物理学者が中心となって付けたこの分野の名称であり,内容は副題の通り,金融理論への数学的,物理学的アプローチであり,数理経済学,ゲームの理論,数理ファイナンスとともに,新たに物理学的アプローチを加えて経済学の一分野となろうとしている非常に新しい分野である。そのような中で出版されたのが本書で,原著は,この分野の教科書としては英語圏で初めて,おそらく世界でも初めての出版となる。勿論,日本での出版は,本翻訳書がこの分野で最初となる。
本書は決して大部の本ではなく,入門書であり,物理学者がその著者ではあるが,経済を専門にしている読者にはその数学的,物理学的入門となるよう,物理を専門にしている読者には数学的,経済学的入門となるよう,又数学を専門にしている読者には経済学的,物理学的入門となるよう,従って一般の読者には経済学的,数学的,物理学的入門となるように意図されて書かれた,最近の研究にも言及しているこの分野最初の本である。この方面の学生にも,研究者にもそしてこの方面に興味ある一般の読者にとっても待望の本と言える。
(本書の特長)
- 日本で多数出版される数理ファイナンス系書籍とは異なり,本書は入門書であるのにも拘わらず最新理論も扱う。
- 数学的厳密性にこだわることなく理学者らしく直観的に数学理論を扱い,読者にわかりやすく説明しようと試みている。
- 記号一覧,参考文献,索引が充実しており,希望した箇所を簡単に参照できる。
(もくじ)
序文
1. はじめに
端緒/先駆者たちのアプローチ/カオス的アプローチ/現在注目されている話題
2. 効率的市場仮説
コンセプト,パラダイム,そして変数/裁定取引/効率的市場仮説/アルゴリズム的複雑性理論/金融時系列の情報量/物理学における理想化モデルと金融論における理想化モデル
3. ランダム・ウォーク
1次元離散的場合/その連続的極限/中心極限定理/極限定理における収束のスピード/ベリー・エッセンの第1定理/ベリー・エッセンの第2定理/アトラクション領域
4. レヴィ過程と極限定理
安定分布/スケーリングと自己相似性/安定分布への極限定理/ベキ乗分布則(パワー則)/価格変動の統計学/無限分解可能確率過程/安定過程/ポワソン過程/ガンマ分布/一様分布/まとめ
5. 金融データのスケール則
金融市場での価格スケール則/金融市場での時間スケール則/まとめ
6. 定常性と時間相関
定常過程/相関/短時間相関過程/長時間相関過程/長時間相関雑音と短時間相関雑音
7. 金融時系列の時間相関
自己相関関数とスペクトル密度/高次相関:ヴォラティリティー/価格変動の定常性/まとめ
8. 価格ダイナミックスと確率モデル
非正規レヴィ過程/ステューデントのt分布/混合正規分布/切断レヴィ飛行
9. スケール則とその破れ
S&P500インデックスと現象論的分析/切断レヴィ飛行との比較/たまに起こる高利潤と大損失の統計学
10. ARCH過程とGARCH過程
ARCH過程/GARCH過程/ARCH過程とGARCH過程の統計的性質/GARCH(1,1)過程と経験則/まとめ
11. 金融市場と乱流
乱流/価格ダイナミックスと流体速度のアナロジー/乱流でのスケール則と金融市場でのスケール則/ディスカッション
12. 株価の相関と自己相関
2銘柄株価のダイナミックス/相関行列の統計的性質/ディスカッション
13. ポートフォリオの分類学
銘柄間距離/ウルトラ距離空間/ポートフォリオのサブドミナント・ウルトラ距離空間/まとめ
14. 理想市場のオプション
先渡し契約/先物取引/オプション/投機とヘッジ/理想市場におけるオプション価格/ブラック・ショールズの公式/金融市場の複雑性/もう一つのオプション価格決定法/ディスカッション
15. 現実市場でのオプション
株収益の不連続性/現実市場でのヴォラティリティー/現実市場でのヘッジ/ブラック・ショールズ モデルの一般化/まとめ
付録A:記号一覧/付録B:マルチンゲール
価値と価格の理論の数学的研究 (1981年) (近代経済学古典選集〈11〉) , 1981/2[1892,1925] フィッシャー (著), 久武 雅夫 (翻訳)
「〔『数学的研究』における〕連立方程式は,ワルラスが『純粋経済学要論』で示したそれと本質的に同じである。根本的な違いは,
ただひとつ,私が一貫して限界効用を財の量の関数とあつかったのに対し,ワルラスは各財の量を価格の関数とした点である」(Fisher[1892]p4,訳iv頁)
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネーの意義がわからない。
価値と価格の理論の数学的研究 (1981年) (近代経済学古典選集〈11〉) , 1981/2[1892,1925] フィッシャー (著), 久武 雅夫 (翻訳)
「〔『数学的研究』における〕連立方程式は,ワルラスが『純粋経済学要論』で示したそれと本質的に同じである。根本的な違いは,ただひとつ,私が一貫して限界効用を財の量の関数とあつかったのに対し,ワルラスは各財の量を価格の関数とした点である」(Fisher[1892]p4,訳iv頁)
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣も商品の一つなのに…
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネーの意義がわからない。
価値と価格の理論の数学的研究 (1981年) (近代経済学古典選集〈11〉) , 1981/2[1892,1925] フィッシャー (著), 久武 雅夫 (翻訳)
「〔『数学的研究』における〕連立方程式は,ワルラスが『純粋経済学要論』で示したそれと本質的に同じである。根本的な違いは,ただひとつ,私が一貫して限界効用を財の量の関数とあつかったのに対し,ワルラスは各財の量を価格の関数とした点である」(Fisher[1892]p4,訳iv頁)
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣も商品の一つなのに…
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネーの意義がわからない。
物理学モデルは全体を量として捉える上で重要。
金融工学による熱伝導理論の応用は循環のイメージを放棄していて危険がある。
価値と価格の理論の数学的研究 (1981年) (近代経済学古典選集〈11〉) , 1981/2[1892,1925] フィッシャー (著), 久武 雅夫 (翻訳)
「〔『数学的研究』における〕連立方程式は,ワルラスが『純粋経済学要論』で示したそれと本質的に同じである。根本的な違いは,ただひとつ,私が一貫して限界効用を財の量の関数とあつかったのに対し,ワルラスは各財の量を価格の関数とした点である」(Fisher[1892]p4,訳iv頁)
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣も商品の一つなのに…
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネーの意義がわからない。
フィッシャーの物理学モデルは全体を量として捉える上で重要。
近年の金融工学における熱伝導力学の応用は循環のイメージを放棄していて危険がある。
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣も商品の一つなのに…
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネーの意義がわからない。
フィッシャーの物理学モデルは全体を量として捉える上で重要。
近年の金融工学における熱伝導力学の応用は循環のイメージを放棄していて危険がある。
5つ星のうち4.0貨幣への過信を取り除くために
投稿者yojiseki2017年9月12日
Amazonで購入
Mathematical Investigations in the Theory of Value and Prices, 1892.『価値と価格の理論の数学的研究』
フィッシャーは自分の価格理論を説明するためにポンプ、車輪、レバーやパイプでできた奇妙な機械を作り上げた。
これはフィリップス曲線のフィリップスに影響を及ぼした。
「〔『数学的研究』における〕連立方程式は,ワルラスが『純粋経済学要論』で示したそれと本質的に同じである。根本的な違いは,ただひとつ,私が一貫して限界効用を財の量の関数とあつかったのに対し,ワルラスは各財の量を価格の関数とした点である」(Fisher[1892]p4,訳iv頁)
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
フィッシャーはマネタリストではない。
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネーの意義がわからない。
5つ星のうち4.0貨幣への過信を取り除くために
投稿者yojiseki2017年9月12日
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Mathematical Investigations in the Theory of Value and Prices, 1892.『価値と価格の理論の数学的研究』
フィッシャーは自分の価格理論を説明するためにポンプ、車輪、レバーやパイプでできた奇妙な機械を作り上げた。
これはフィリップス曲線のフィリップスに影響を及ぼした。
「〔『数学的研究』における〕連立方程式は,ワルラスが『純粋経済学要論』で示したそれと本質的に同じである。根本的な違いは,ただひとつ,私が一貫して限界効用を財の量の関数とあつかったのに対し,ワルラスは各財の量を価格の関数とした点である」(Fisher[1892]p4,訳iv頁)
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
フィッシャーはマネタリストではない。
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネー(フィッシャー『スタンプ貨幣』参照)の意義がわからない。
11:08 午後 削除
Mathematical Investigations in the Theory of Value and Prices, 1892.『価値と価格の理論の数学的研究』
フィッシャーは自分の価格理論を説明するためにポンプ、車輪、レバーやパイプでできた奇妙な機械を作り上げた。
これはフィリップス曲線のフィリップスに影響を及ぼした。
「〔『数学的研究』における〕連立方程式は,ワルラスが『純粋経済学要論』で示したそれと本質的に同じである。根本的な違いは,ただひとつ,私が一貫して限界効用を財の量の関数とあつかったのに対し,ワルラスは各財の量を価格の関数とした点である」(Fisher[1892]p4,訳iv頁)
交換方程式(貨幣数量説)
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
フィッシャーはマネタリストではない。貨幣を可視化しただけだ。
数学への過信は数字への過信であり、数字への過信は貨幣への過信なのだ。
一般に近年の経済学では価格論への捨象が早すぎる。だから数字が自己目的化する。
貨幣への疑いがないからゲゼル減価マネー(フィッシャー『スタンプ貨幣』1933参照)の意義がわからない。
Thaler, Richard H. 2015. Misbehaving: The Making of Behavioral Economics. New York: W. W. Norton & Company. ISBN 978-0-393-08094-0.
リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年
「将来を見透すわれわれの望遠能力には欠陥があり……したがって、将来の快楽は小さく見えてしまう」というピグーの言葉はよく知られている(5)。1932
#11
異時点間選択の〝現代的〟理論を最初に提示したのが、アーヴィング・フィッシャーである。1930年に発表された古典的著作『利子論』で、いまではミクロ経済学を教えるときの基本ツールとなっている無差別曲線を使い、所与の市場金利の下で、個人が異なる2つの時点において消費をどのように選択するかを示した。フィッシャーの理論は、分析に使われているツールでも、理論が規範的であるという点でも、現代的理論と呼ぶ…
1776年のアダム・スミスを見ても、1930年のアーヴィング・フィッシャーを見ても、経済学者がヒューマンを見据えて異時点間選択を考えていたことはまちがいない。
1930
Fisher, Irving. 1930. The Theory of Interest: As Determined by Impatience to Spend Income and Opportunity to Invest It. New York: MacMillan. [『利子論』気賀勘重・気賀健三訳,日本経済評論社]
#22
合理的な世界では、取引量はそれほど多くならないだろう。むしろほとんどないはずである。経済学者はしばしばこれを「グルーチョ・マルクスの定理」と呼ぶ(1)。グルーチョはアメリカの昔の喜劇俳優で、「自分をメンバーに迎えるようなクラブなんて入りたくない」という名言を残している。このジョークには、経済学バージョンがある。「他の合理的経済主体が売りたがるような株式なんて買いたくない」──だ。案の定というか、ジ
第22章 1 このアイデアはMilgrom and Stokey (1982)で定式化された.
Thaler, Richard H. 2015. Misbehaving: The Making of Behavioral Economics. New York: W. W. Norton & Company. ISBN 978-0-393-08094-0.
リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年
1921年
「将来を見透すわれわれの望遠能力には欠陥があり……したがって、将来の快楽は小さく見えてしまう」というピグーの言葉はよく知られている(5)。
5 Pigou (1932),時間選好の概念の変遷が見事に概括されているLoewenstein (1992)に引用.
Loewenstein, George. 1992. “The Fall and Rise of Psychological Explanations in the Economics of Intertemporal Choice.” In George Loewenstein and Jon Elster, eds., Choice Over Time,. 3-34. New York: Russell Sage Foundation.
http://www.cmu.edu/dietrich/sds/docs/loewenstein/FallRise.pdf
p.15
#11
異時点間選択の〝現代的〟理論を最初に提示したのが、アーヴィング・フィッシャーである。1930年に発表された古典的著作『利子論』で、いまではミクロ経済学を教えるときの基本ツールとなっている無差別曲線を使い、所与の市場金利の下で、個人が異なる2つの時点において消費をどのように選択するかを示した。フィッシャーの理論は、分析に使われているツールでも、理論が規範的であるという点でも、現代的理論と呼ぶ…
1776年のアダム・スミスを見ても、1930年のアーヴィング・フィッシャーを見ても、経済学者がヒューマンを見据えて異時点間選択を考えていたことはまちがいない。
1930
Fisher, Irving. 1930. The Theory of Interest: As Determined by Impatience to Spend Income and Opportunity to Invest It. New York: MacMillan. [『利子論』気賀勘重・気賀健三訳,日本経済評論社]
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0アーヴィング・フィッシャーの再評価
投稿者yojiseki2017年10月19日
形式: 文庫|Amazonで購入
竹森俊平『経済論戦は甦る』(2002,2007)ではコラム的に簡潔に清滝・ムーアモデルに先行するフィッシャーを伝える。
本書の文庫版は表紙がいい。シュンペーターとフィッシャーを使っている。
ハイエクとケインズで語られる問題をさらに金融問題として具体的に展開している。執筆動機的には対小泉経済改革路線の時事的な意味が大きかっただろうが、普遍的に読める。
竹森(というよりフィッシャー)はリーマンショック以前に、過去の恐慌の検証からリーマンショックを予見していると言える。
リーマンショック以降に出た本で私はそれを予見していたという本はあるが、本書は違う。
アーヴィング・フィッシャーは再評価されるべきだ。
例えばフィリップス曲線はフィッシャーが発見している。
フィッシャー・フィリップス曲線と呼ぶべきだ。
恐慌で財産をなくした事が喜劇的に語られる事が多いが、当時の映像を見るとパニックを止めるために率先して投資し続けたのかもしれないと思わせる。
伝記としては吉川洋『経済学をつくった巨人たち』(2001)の小文がいい。
これらは対デフレ理論的に再評価したものだ。
なおフィッシャーは実体経済を見ているのでマネタリストではない。フリードマンはフィッシャーの一部しか見ていない。
リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』では行動経済学的にフィッシャーが再評価されている。
フィッシャー邦訳は『価値と価格の理論の数学的研究(1892,訳1981)』『貨幣の購買力(1911,訳1936)』『貨幣錯覚(1928,訳1930)』『利子論(1930,訳2011)』等。『スタンプ通貨(1933,訳2018?)』(一部邦訳は雑誌に既出)の邦訳が待たれる。
竹森は1927年のムッソリーニ、1932年のフーヴァー大統領との会談も紹介している。フィッシャーとシュンペーターの理論上の対立はケインズとハイエクの対立と同じだ。竹森は主にフィッシャーの以下を参照している。
"The Debt-Deflation Theory of Great Depressions", 1933, Econometrica. 全22p
以下、竹森本エピグラフ:
つぎのような一つの均衡があるかもしれない。それは安定ではあるが、あまりにも微妙なバランスの上に成立しているので、そこから大きくはずれた場合には「不安定」が生じるのである。それはあたかも力を加えられた鞭がしなり、いつでも跳ね返ろうとするものの、限界がくればポッキリ折れてしまうのに似ている。このたとえは、一人の債務者が「破産」に陥る場合、あるいは多くの債務者が破産して「経済危機」が起こる場合にあてはまるだろう。こうした出来事が起こったあとでは、もはやもとの均衡に戻ることは不可能になるからだ。もう一つのたとえを用いるなら、このような災害は、船の「転覆」にも似ている。通常は安定な均衡にいる船でも、ひとたびある角度以上に傾いたならば、もはや均衡へと戻る力を失い、かえってますます均衡から遠ざかる傾向を持つからである。
アービング・フイッシャー、1931年。
8. There may be equilibrium which, though stable, is so delicately poised that, after departure from it beyond certain limits, instability ensues, just as, at first, a stick may bend under strain, ready all the time to bend back, until a certain point is reached, when it breaks. This simile probably applies when a debtor gets "broke,"or when the breaking of many debtors constitutes a "crash," after which there is no coming back to the original equilibrium. To take another simile, such a disaster is somewhat like the "capsizing" of a ship which, under ordinary conditions, is always near stable equilibrium but which, after being tipped beyond a certain angle, has no longer this tendency to return to equilibrium, but, instead, a tendency to depart further from it.
p.339
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5つ星のうち 4.0 アーヴィング・フィッシャーの再評価, 2017/10/19
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レビュー対象商品: 経済論戦は甦る (日経ビジネス人文庫) (文庫)
竹森俊平『経済論戦は甦る』(2002,2007)ではコラム的に簡潔に清滝・ムーアモデルに先行するフィッシャーを伝える。
本書の文庫版は表紙がいい。シュンペーターとフィッシャーを使っている。
ハイエクとケインズで語られる問題をさらに金融問題として具体的に展開している。執筆動機的には対小泉経済改革路線の時事的な意味が大きかっただろうが、普遍的に読める。
竹森(というよりフィッシャー)はリーマンショック以前に、過去の恐慌の検証からリーマンショックを予見していると言える。
リーマンショック以降に出た本で私はそれを予見していたという本はあるが、本書は違う。
本書の記述を敷衍するなら、
アーヴィング・フィッシャーは再評価されるべきだ。
例えばフィリップス曲線はフィッシャーが発見している。
フィッシャー・フィリップス曲線と呼ぶべきだ。
恐慌で財産をなくした事が喜劇的に語られる事が多いが、当時の映像を見るとパニックを止めるために率先して投資し続けたのかもしれないと思わせる。
伝記としては吉川洋『経済学をつくった巨人たち』(2001)の小文がいい。
これらは対デフレ理論的に再評価したものだ。
なおフィッシャーは実体経済を見ているのでマネタリストではない。フリードマンはフィッシャーの一部しか見ていない。
リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』では行動経済学的にフィッシャーが再評価されている。
フィッシャー邦訳は『価値と価格の理論の数学的研究(1892,訳1981)』『貨幣の購買力(1911,訳1936)』『貨幣錯覚(1928,訳1930)』『利子論(1930,訳2011)』等。『スタンプ通貨(1933,訳2018?)』(一部邦訳は雑誌に既出)の邦訳が待たれる。
竹森はフィッシャーの1927年ムッソリーニ、1932年フーヴァー大統領との会談も紹介している。フィッシャーとシュンペーターの理論上の対立はケインズとハイエクの対立と同じだというとがわかるし、金本位制についての認識はケインズよりフィッシャーの方が深い。竹森は主にフィッシャーの以下を参照している。
"Stabilizing The Dollar"1920
"The Debt-Deflation Theory of Great Depressions", 1933, Econometrica. 全22p
以下、竹森本エピグラフ:
つぎのような一つの均衡があるかもしれない。それは安定ではあるが、あまりにも微妙なバランスの上に成立しているので、そこから大きくはずれた場合には「不安定」が生じるのである。それはあたかも力を加えられた鞭がしなり、いつでも跳ね返ろうとするものの、限界がくればポッキリ折れてしまうのに似ている。このたとえは、一人の債務者が「破産」に陥る場合、あるいは多くの債務者が破産して「経済危機」が起こる場合にあてはまるだろう。こうした出来事が起こったあとでは、もはやもとの均衡に戻ることは不可能になるからだ。もう一つのたとえを用いるなら、このような災害は、船の「転覆」にも似ている。通常は安定な均衡にいる船でも、ひとたびある角度以上に傾いたならば、もはや均衡へと戻る力を失い、かえってますます均衡から遠ざかる傾向を持つからである。
アービング・フイッシャー、1931年。
8. There may be equilibrium which, though stable, is so delicately poised that, after departure from it beyond certain limits, instability ensues, just as, at first, a stick may bend under strain, ready all the time to bend back, until a certain point is reached, when it breaks. This simile probably applies when a debtor gets "broke,"or when the breaking of many debtors constitutes a "crash," after which there is no coming back to the original equilibrium. To take another simile, such a disaster is somewhat like the "capsizing" of a ship which, under ordinary conditions, is always near stable equilibrium but which, after being tipped beyond a certain angle, has no longer this tendency to return to equilibrium, but, instead, a tendency to depart further from it.
"The Debt-Deflation Theory of Great Depressions", 1933, p.339
竹森俊平『経済論戦は甦る』(2002,2007)ではコラム的に簡潔に清滝・ムーアモデルに先行するフィッシャーを伝える。
本書の文庫版は表紙がいい。シュンペーターとフィッシャーを使っている。
ハイエクとケインズで語られる問題をさらに金融問題として具体的に展開している。執筆動機的には対小泉経済改革路線の時事的な意味が大きかっただろうが、普遍的に読める。
竹森(というよりフィッシャー)はリーマンショック以前に、過去の恐慌の検証からリーマンショックを予見していると言える。
リーマンショック以降に出た本で私はそれを予見していたという本はあるが、本書は違う。
本書の記述を敷衍するなら、
アーヴィング・フィッシャーは再評価されるべきだ。
例えばフィリップス曲線はフィッシャーが発見している。
フィッシャー・フィリップス曲線と呼ぶべきだ。
恐慌で財産をなくした事が喜劇的に語られる事が多いが、当時の映像を見るとパニックを止めるために率先して投資し続けたのかもしれないと思わせる。
伝記としては吉川洋『経済学をつくった巨人たち』(2001)の小文がいい。
これらは対デフレ理論的に再評価したものだ。
なおフィッシャーは実体経済を見ているのでマネタリストではない。フリードマンはフィッシャーの一部しか見ていない。
リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』では行動経済学的にフィッシャーが再評価されている。
フィッシャー邦訳は『価値と価格の理論の数学的研究(1892,訳1981)』『貨幣の購買力(1911,訳1936)』『貨幣錯覚(1928,訳1930)』『利子論(1930,訳2011)』等。『スタンプ通貨(1933,訳2018?)』(一部邦訳は雑誌に既出)の邦訳が待たれる。
竹森はフィッシャーの1927年ムッソリーニ、1932年フーヴァー大統領との会談も紹介している。フィッシャーとシュンペーターの理論上の対立はケインズとハイエクの対立と同じだというとがわかるし、金本位制についての認識はケインズよりフィッシャーの方が深い。竹森は主にフィッシャーの以下を参照している。
"Stabilizing The Dollar"1920
"The Debt-Deflation Theory of Great Depressions", 1933, Econometrica. 全22p
以下、竹森本エピグラフ:
つぎのような一つの均衡があるかもしれない。それは安定ではあるが、あまりにも微妙なバランスの上に成立しているので、そこから大きくはずれた場合には「不安定」が生じるのである。それはあたかも力を加えられた鞭がしなり、いつでも跳ね返ろうとするものの、限界がくればポッキリ折れてしまうのに似ている。このたとえは、一人の債務者が「破産」に陥る場合、あるいは多くの債務者が破産して「経済危機」が起こる場合にあてはまるだろう。こうした出来事が起こったあとでは、もはやもとの均衡に戻ることは不可能になるからだ。もう一つのたとえを用いるなら、このような災害は、船の「転覆」にも似ている。通常は安定な均衡にいる船でも、ひとたびある角度以上に傾いたならば、もはや均衡へと戻る力を失い、かえってますます均衡から遠ざかる傾向を持つからである。
アービング・フイッシャー、1931年。
8. There may be equilibrium which, though stable, is so delicately poised that, after departure from it beyond certain limits, instability ensues, just as, at first, a stick may bend under strain, ready all the time to bend back, until a certain point is reached, when it breaks. This simile probably applies when a debtor gets "broke,"or when the breaking of many debtors constitutes a "crash," after which there is no coming back to the original equilibrium. To take another simile, such a disaster is somewhat like the "capsizing" of a ship which, under ordinary conditions, is always near stable equilibrium but which, after being tipped beyond a certain angle, has no longer this tendency to return to equilibrium, but, instead, a tendency to depart further from it.
"The Debt-Deflation Theory of Great Depressions", 1933, p.339
《誰かが私に、この提案はゴールド・スタンダード(金本位制)を放棄するものではないかと聞いてきたときには、私は、いや、それはゴールド・スタンダードにスタンダーギ(基準)をあたえる試みなのだと答えることにしている。しかし、現行の金本位制を修正する試みかと聞かれれば、そのとおりだということになる。購買力指数が安定するようにそれを修正するのが意図なのだから。》56頁
《When I am asked with a horrified air, whether this proposal is not really one to " abandon the gold standard " I like to answer : " No ! it is to put the standard into the gold standard ! " But abandon the present gold standard, so called, it certainly does, by converting or rectifying it into conformity with the composite standard. 》f"Stabilizing The Dollar"1920 ,p.89
竹森俊平『経済論戦は甦る』(2002,2007)ではコラム的に簡潔に清滝・ムーアモデルに先行するフィッシャーを伝える。
本書の文庫版は表紙がいい。シュンペーターとフィッシャーを使っている。
ハイエクとケインズで語られる問題をさらに金融問題として具体的に展開している。執筆動機的には対小泉経済改革路線の時事的な意味が大きかっただろうが、普遍的に読める。
竹森(というよりフィッシャー)はリーマンショック以前に、過去の恐慌の検証からリーマンショックを予見していると言える。
リーマンショック以降に出た本で私はそれを予見していたという本はあるが、本書は違う。
本書の記述を敷衍するなら、
アーヴィング・フィッシャーは再評価されるべきだ。
例えばフィリップス曲線はフィッシャーが発見している。
フィッシャー・フィリップス曲線と呼ぶべきだ。
恐慌で財産をなくした事が喜劇的に語られる事が多いが、当時の映像を見るとパニックを止めるために率先して投資し続けたのかもしれないと思わせる。
伝記としては吉川洋『経済学をつくった巨人たち』(2001)の小文がいい。
これらは対デフレ理論的に再評価したものだ。
なおフィッシャーは実体経済を見ているのでマネタリストではない。フリードマンはフィッシャーの一部しか見ていない。
リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』では行動経済学的にフィッシャーが再評価されている。
フィッシャー邦訳は『価値と価格の理論の数学的研究(1892,訳1981)』『貨幣の購買力(1911,訳1936)』『貨幣錯覚(1928,訳1930)』『利子論(1930,訳2011)』等。『スタンプ通貨(1933,訳2018?)』(一部邦訳は雑誌に既出)の邦訳が待たれる。
竹森はフィッシャーの1927年ムッソリーニ、1932年フーヴァー大統領との会談も紹介している。フィッシャーとシュンペーターの理論上の対立はケインズとハイエクの対立と同じだというとがわかるし、金本位制についての認識はケインズよりフィッシャーの方が深い。竹森は主にフィッシャーの以下を参照している。
"Stabilizing The Dollar"1920
"The Debt-Deflation Theory of Great Depressions", 1933, Econometrica. 全22p
以下、竹森本エピグラフ:
《 つぎのような一つの均衡があるかもしれない。それは安定ではあるが、あまりにも微妙なバランスの上に成立しているので、そこから大きくはずれた場合には「不安定」が生じるのである。それはあたかも力を加えられた鞭がしなり、いつでも跳ね返ろうとするものの、限界がくればポッキリ折れてしまうのに似ている。このたとえは、一人の債務者が「破産」に陥る場合、あるいは多くの債務者が破産して「経済危機」が起こる場合にあてはまるだろう。こうした出来事が起こったあとでは、もはやもとの均衡に戻ることは不可能になるからだ。もう一つのたとえを用いるなら、このような災害は、船の「転覆」にも似ている。通常は安定な均衡にいる船でも、ひとたびある角度以上に傾いたならば、もはや均衡へと戻る力を失い、かえってますます均衡から遠ざかる傾向を持つからである。》
アービング・フイッシャー、1931年。
《8. There may be equilibrium which, though stable, is so delicately poised that, after departure from it beyond certain limits, instability ensues, just as, at first, a stick may bend under strain, ready all the time to bend back, until a certain point is reached, when it breaks. This simile probably applies when a debtor gets "broke,"or when the breaking of many debtors constitutes a "crash," after which there is no coming back to the original equilibrium. To take another simile, such a disaster is somewhat like the "capsizing" of a ship which, under ordinary conditions, is always near stable equilibrium but which, after being tipped beyond a certain angle, has no longer this tendency to return to equilibrium, but, instead, a tendency to depart further from it.》
"The Debt-Deflation Theory of Great Depressions", 1933, p.339
《…誰かが私に、この提案はゴールド・スタンダード(金本位制)を放棄するものではないかと聞いてきたときには、私は、いや、それはゴールド・スタンダードにスタンダーギ(基準)をあたえる試みなのだと答えることにしている。しかし、現行の金本位制を修正する試みかと聞かれれば、そのとおりだということになる。購買力指数が安定するようにそれを修正するのが意図なのだから。》56頁
《When I am asked with a horrified air, whether this proposal is not really one to " abandon the gold standard " I like to answer : " No ! it is to put the standard into the gold standard ! " But abandon the present gold standard, so called, it certainly does, by converting or rectifying it into conformity with the composite standard. 》
"Stabilizing The Dollar"1920 ,p.89
Research in the History of Economic Thought and Methodology: Archival Supplement 4 (Sociological Studies of Children & Youth) (英語) ハードカバー – 1994/6/1
フィッシャー
ムッソリーニ対談記事?竹森元ネタ
スタンプ代用貨幣については
1943 貨幣改革運動 リーヴ
にくわしいそうだ
vol,2自由経済研究
Monetary Reform Movements. By Joseph E. Reeve. Washington ...
www.cambridge.org/.../monetary...movements...joseph-...
Monetary
REEVE, JOSEPH E. Monetary Reform Movements. Pp. xiv, 404. Washing ton: American Council on Public Affairs, 1943. Paperbound: $3.25; Clothbound: $3.75
Richard A. Lester, First Published September 1, 1943 Other
https://doi.org/10.1177/000271624322900176
Article information
No Access
Article Information
Volume: 229 issue: 1, page(s): 219-220
Issue published: September 1, 1943
ケインズ21,341:
産出と所得の増大は、もし貨幣数量が厳格に固定されているなら、遅かれ早かれ頓挫を来すだろう。このことから類推して、産出と所得は貨幣数量の増加により増大させうると考えているらしい人もいる。しかし、これはより長いベルトを買うことによつて太ろうとするようなものである。今の合衆国では、ベルトはお腹にとって十分長い。貨幣数量を強調するのは大変な誤解を招く。それは単なる制限的要因であり、支出規模、これこそが効果を発揮する要因である。
ケインズギャグ集
長期的にはみんな死んでいる
(貨幣数量説について)長いベルトを買うことによって太ろうとするようなものである
(ドイツのインフレ)ドイツではビールを酒場で最初に二杯頼む。次の注文までに値上がりしてしまうから。
ケインズギャグ集
長期的にはみんな死んでいる
(貨幣数量説について)長いベルトを買うことによって太ろうとするようなものである
(ドイツのインフレについて)ドイツではビールを酒場で最初に二杯頼む。次の注文までに値上がりしてしまうから。
フィリップスカーブは1926年にフィッシャーが発見した
Fisher, Irving. “A Statistical Relation between Unemployment and Price Changes.” International Labour Review 13 (June 1926) : 785-92.
[失業と物価変化の統計的関係]
以下は英文でフィリップスカーブの歴史考察論文
https://www.richmondfed.org/~/media/richmondfedorg/publications/research/economic_review/1985/pdf/er710502.pdf
フィリップスは水圧で動くマルクス経済表?みたいなものを作っている
瀧澤弘和 現代経済学 2018/8 中公新書でも紹介されていたフィリップス制作のマクロ経済学モデル
Making Money Flow: The MONIAC
https://youtu.be/rAZavOcEnLg
ただしこれもマルクスではなくフィッシャーからの影響
フィッシャーも水を使った経済モデル機械を実際に作っている
https://lh3.googleusercontent.com/-4zmY2nwOV1Q/WRrb1Yvl6YI/AAAAAAABOkc/U81eMmolX7QRlY9tHC_f4FpSjoebEGH0wCHM/s640/blogger-image-874804736.jpg
こういう試行錯誤と交換方程式(貨幣数量説) MV = PT (1911年)が繋がっている
水は重さがあるから最近のマネタリズムと違って実体を把握しようというベクトルがより現実的だ
Tは鉄何トンというような実質取引量
計量経済学に貢献した二人のフリッシュ
ラグナ―・フリッシュから見る計量経済の創生期 - 関西学院大学 (Adobe PDF) -htmlで見る
www.kwansei.ac.jp/s_economics/.../0000132701.pdf
... を統合したものといえる。 計量経済学は、ラグナー・フリッシュ(Ragnar Frisch, ノルウェー, 1895-1973)とヤン・テ .... 1891-1984)とアーヴィング・フィッシャー(Irving Fisher, 1867-1947)と共に、アメ. リカ統計学会と ...
アーヴィング・フィッシャー - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/アーヴィング・フィッシャー
アーヴィング・フィッシャー(Irving Fisher、1867年2月27日 - 1947年4月29 ... 1930年 最初の計量経済学会会長となる。 ... フィッシャーの最も大きな研究題目は数学だったが、経済学はより彼の社会的関心に合致した ...
ラグナル・フリッシュ - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ラグナル・フリッシュ
ラグナル・アントン・キティル・フリッシュ(Ragnar Anton Kittil Frisch、1895年3月3日 - 1973年1月31日)は、ノルウェーのオスロ ...
計量経済学会 (The Econometric Society) - Cruel.org
cruel.org/econthought/schools/etricsociety.html
これは同時に、経済学において数学ツールがだんだん受け入れられてゆくプロセスでもある。 ... 計量経済学会の公式ページを見てね。] ... 英語圏では、アーヴィング・ フィッシャーが長いこと新古典派の形式主義を擁護 ...
アーヴィング・フィッシャーの経済学―均衡・時間・貨幣をめぐる形成過程 ...
www.amazon.co.jp/ ...
Amazonで中路 敬のアーヴィング・フィッシャーの経済学―均衡・時間・貨幣をめぐる形成過程。アマゾンならポイント還元本が ...
1 1 ノーベル経済学賞の誕生 ーフリッシュとサミュエルソンー 依田高典 ... (Adobe PDF)
www.econ.kyoto-u.ac.jp/~ida/2Kyouiku/.../放送大学1章.pdf
... 使ったのはフリッシュであ. る。また、彼はアメリカの著名な経済学者アービング・ フィッシャー達と協力 ... フリッシュの学問業績は、消費者理論、景気循環理論、計量 経済学の時系列. 分析、線形回帰分析など、現代 ...
計量経済学(けいりょうけいざいがく)とは - コトバンク
kotobank.jp/word/計量経済学-59211
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 計量経済学の用語解説 - 経済理論から導かれる ... 1930年代に R.フリッシュと J.ティンベルヘンが先鞭をつけ,フリッシュは原. ... 年にJ・A・シュンペーター、I・フィッシャーらによってアメリカに計量経済学会が設立された。
Title 計量経済学の史的展開と現代の課題 Sub Title Historical ... (Adobe PDF)
koara.lib.keio.ac.jp/.../AN00234610-20031001-0001.pdf?...
計量経済学は政治算術学派を経て, 約250年後, 1910年代に「シュトルム・ウント・ ドラングの時 .... 論をするという試みは,アーヴィング・フィッシャーの『貨幣の購買力』 The ... 1932 R.フリッシュ:『限界効用測定の新方法』New Methods of Measuring Marginal ...
ハーバードに後ろ髪をひかれつつ出発した日本講演旅行の成果 ...
diamond.jp/articles/-/2167?page=2
計量経済学会はエール大学のアーヴィング・フィッシャーを会長に、フリッシュやシュンペーターを含む7ヵ国の経済学者による理事会の ... 当の本人は計量経済学が得意だったわけではないが、だれ ...
Econometric Society - Wikiwand
www.wikiwand.com/ja/Econometric_Society
Econometric Society(計量経済学会)は、計量経済学・統計学・数学に関して、経済理論の ... 1930年12月、経済学者アーヴィング・フィッシャー とノーベル経済学賞受賞者ラグナル・フリッシュによって設立された。
213 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2019/05/17(金) 04:34:45.39 ID:5Vjm9VB3
フリードマンはフィッシャーに影響を受けている
フリードマンを認めるならフィッシャーも認めるべきだ
そしてフィッシャーの負債デフレーション論も
今MMTを日本で支持するのは国士とも言うべき右派だから
その人たちはまったくフィッシャーを読んではいないが
649 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2019/05/17(金) 04:54:08.75 ID:5Vjm9VB3
誰が国の債権を持っているのか?大企業に資本家だ
その借金を返せと言うのは税金で彼らに金を渡せと言っているにすぎない
>>16
フィッシャー交換方程式
MV = PT ここで M はお金で、V は速度、P は価格水準
《Tは鉄何トンというような実質取引量である》
(吉川洋『経済学をつくった巨人たち』文庫版184頁)
インフレ率が高くなれば貨幣の総量は多くならなければ釣り合わない
Vは狭い地域での循環にかかってくる~これが重要だと個人的には思う~
フィリップスは、「本源的預金 (primary de- posits) 」をもとにその乗数倍の貸し出しかできるため、その乗数的な預金である「派生的預金 (derivative deposits)」 が創出されると主張した[9]。フィリップスにより提示された「本源的預金と派生的預金の区別、個別銀行と銀行システムとの関係、貸し出し拡張の限界」に関する理論は信用創造の通説となり、部分的修正や精緻化を行う研究者が後に続いた[8]。
フィリップスの公式(X:貸出限度、C:現金、R:支払準備率)[1]
{\displaystyle X={C\times (1-R) \over R}}
1930年代になると、貨幣乗数の理論が登場し、合わせて理解されるようになる[1]。
信用創造wikiより
998 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ dfc3-buEI)[] 2019/05/29(水) 22:40:35.39 ID:ge6jR5DQ0
高橋洋一がリフレ理論には数式があるとか誇っているから検索してみたら
貨幣量 x 流通速度 = 物価 x 実質GDP
岩田
デフレの経済学
フィッシャ ー自身の見解は日本のエコノミストの間に 、ここで指摘したようなフィッシャ ー効果についての誤解が広く見られるのは 、マクロ経済学の教科書のなかに以上の点について曖昧なものが少なくないためであろう 。以上の点について最も正確かつ明瞭に述べているマクロ経済学の教科書は 、 R ・ド ーンブッシュ 、 S ・フィッシャ ーの 『マクロ経済学 』 ( D o r n b u s c h a n d F i s h e r [ 1 9 8 7 ] )である 。なお 、ア ービング ・フィッシャ ー自身は 、名目金利はインフレ期待だけ上昇するというフィッシャ ー効果が常に成立するとは考えていなかった 。彼は 、その著 T h e T h e o r y o f I n t e r e s tで 、アメリカとイギリスの名目金利と事後的な実質金利 (名目金利から事後的に実現したインフレ率を引いたもの )を長期にわたって調べ 、次のような結論を導いている ( F i s h e r [ 1 9 3 0 ] p . 4 8 2 ) 。なお 、フィッシャ ーが期待実質金利でなく 、事後的な実質金利と名目金利との関係を調べたのは 、期待実質金利は観察できないからである 。 ①名目金利は一般的に 、物価上昇率が高いときには高く 、それが低いときには低い傾向がある 。 ②名目金利の変化は物価の変化に遅れるため 、名目金利の変化と物価変化率との関係はしばしば曖昧になる 。 ③名目金利は過去の物価変化の影響を長期 (たとえば 、イギリスでは二八年間 )にわたって受ける 。 ②と ③は 、名目金利は常にインフレ率だけ上昇するわけではなく 、事後的な実質金利はインフレ率から独立でないことを示している 。
Gouvernement intégré
gouvernement consolidé
貨幣数量説 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/貨幣数量説
貨幣数量説(かへいすうりょうせつ、英: quantity theory of money)とは、社会に流通している貨幣の総量とその流通速度が物価 ...
ニコラウス・コペルニクス - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ニコラウス・コペルニクス
ニコラウス・コペルニクス(ラテン語名: Nicolaus Copernicus、ポーランド語 .... この仕事の過程で貨幣の質のばらつきとそれによる害に気が付いたコペルニクスは、1517年に執筆した論文で貨幣の額面価値と実質価値 ...
人物伝-地動説-死後の影響-『天体の回転について』と ...
経済思想史トリビア - Cruel.org
cruel.org/econthought/trivia.html
貨幣数量説を初めて唱えたのは、コペルニクスだったらしい……が、時期だけで言うと、 管子にも貨幣数量説に近い議論は出て ...
経済の仕組みをあらわすために、ホントに機械を作っちゃったのはアーヴィング・フィッシャーと、アルバン・フィリップスだ。
同じく機械が好きだったのは、もと論理学教授だったスタンリー・ジェヴォンス。かれは論理学をやっていた頃に、いまのコンピュータの原型ともいうべき「論理ピアノ」を実際に作っている。
アーヴィング・フィッシャーは、ロロデックス(あのアメリカ人の机によくある、ぐるぐるまわすみたいなカード式住所録システム)を発明して大もうけした。(その後、ブラックマンデー直前に「アメリカの株式市場はだーいじょうぶ、とお墨付きを出して、一気に評判と財産を失う)
貨幣数量説を初めて唱えたのは、コペルニクスだったらしい……が、時期だけで言うと、管子にも貨幣数量説に近い議論は出てくるのだった。
ニュートンは、経済学方面ではあまりできがよくなかった。かれのせいで金本位制が導入され、そして造幣局長になったかれは、インフレ対策として通貨偽造者や変造者の処刑法や拷問手段をいろいろ考案して過ごした。
同じ物理学者でも、ベルヌーイはすごくて、限界効用の逓減(つまり、文無しの時にもらう 100 円は死ぬほどありがたいけれど、年収一億円になったらそんなのさほどうれしくない、という話)を考案して経済理論に取りこみ、いまの新古典派経済学の基盤を提供している。
ピエロ・スラッファは、原爆投下で日本の敗戦が確定した直後に、日本国債を買いあさっている。かれはその時点で日本の高度経済成長を信じていた。
経済学は、実は 20 世紀哲学に大きな貢献をしていたかもしれない。ヴィトゲンシュタインは、『論理哲学論考』を書くにあたってピエロ・スラッファに恩がある。またそれを訳したりして手伝ったのは、ラムゼイだった。
ゲルシェンクロンはロシア文学批評でも有名で、ナボーコフのプーシキン翻訳にケチをつけて大バトルを展開した。
ルソーの「自然人」だの「高貴な野蛮人」だのというお題目に感動して、文明よくない論に走る人は多い。でも、ルソーの「自然人」というのは「自分」をもたず、なにやら集団意志にしたがってうろうろするだけのアリみたいな存在で、個人主義とまるで相容れない存在なのは知っているだろうか?
ノーベル経済学賞は、実は他のノーベル賞とはまるっきりちがうもので、ノーベルからのお金は全然出ていない。
なんと夫婦が両方とも別々のノーベル賞をもらった一家がいる。ミュルダール一家は、夫が経済学賞、妻が平和賞をもらっているのだ。
グリリカス は、ナチスの強制収容所で死にかけていたのをからくも逃れ、シオニスト運動に参加してイギリス軍の収容所にもぶちこまれ、その後独学で天下の大計量経済学者になった。
ロバート・ソローによる(とされる)根源的なマネタリズム批判:
「わたしとミルトン(フリードマン) とのもう一つのちがいはだね、ミルトンは何を見ても
マネーサプライを連想しちゃうんだよ。わたしはと言えば、何を見てもセックスのこと
を考えちゃうんだが、でもそれをいちいち論文に書いたりはせんのだよ」
カトリックの論者
https://cruel.org/econthought/schools/first.html#copernicus
ニコラウス・コペルニクス Nicolaus Copernicus, 1473-1543- (1), (2), (3) , 肖像
Treatise on Money, 1526.(ラテン語/フランス語版)
有名なポーランドの天文学者、数学者、司祭。貨幣の供給が多すぎるとお金の価値が下がるという原理を初めて述べた。これはボーダンやサラマンカの学者たちより早い。この 1526 年の著作は、19 世紀になるまで刊行されなかった。
[ポーランド国王への助言]
マレストロワ Jehan Cherruyt, Sieur de de Malestroict, ? - ?, (1)
Les paradoxes sur le faict des Monnoyes, 1566.(copy)
16世紀ヨーロッパの大インフレを、純粋に貨幣改鋳からくるものと論じ、この貨幣単位の劣化の分を補正すれば、実はインフレは起きていないのだと論じた。マレストロワの議論は ボーダンに否定される。
ジャン・ボーダン Jean Bodin, 1530-1596. - (1), (2)
Responses aux paradoxes du sieur de Malestroict , 1568.
Les six livres de la République, 1576
Le théâtre de la nature universelle, 1597.
フランスの法学者で自然法哲学者。マレストロワによる、16th 世紀ヨーロッパのインフレは改鋳と削ぎ落としによるものだという挑発を受けて立つ。そして1568年の著作で、ボーダンは貨幣数量説の初の記述とされることが多いものを提案し、物価水準とマネーサプライとの一般的な関係を詳しく述べた。もっと広くは、ボーダンは重商主義者の重要な先人で、かれらの外国貿易のためのきわめて重要な政策を推進した。詳しくはボーダンのプロフィールを参照。
ベルナルド・ダヴァンザティ Bernardo Davanzati, 1529-1606. (1) , (2) , Bio
A Discourse Upon Coins, 1588.
貨幣の価値に関し「利用」概念と、特に希少性のアイデアを導入。利用価値と交換価値を区別した。
サラマンカ学派 (ナヴァルス、メルカード、モリナ、デ・ルゴ他)
フワン・デ・マリアナ Juan de Mariana, 1536-1624.
プロテスタントの論者
マルチン・ルター Martin Luther, 1483-1546, (1), (2), (3), (4), (5), (6), (7) 肖像
Three Treatises, 1520.
The Augsburg Confession, 1530
Large Cathecism, 1530.
The Freedom of a Christian
Table-Talk,
ドイツのアウグスチヌス会の僧侶。かれが 1517 年にヴィッテンベルグの教会の扉に打ち付けた95ヶ条の意見書が宗教改革の口火を切った。ルターは経済問題については、利息の禁止など一般にスコラ派の主張を受け入れていた。経済問題に国が介入すべしというかれの奨励は、その後の重商主義時代への道を開いた。
ジョン・カルヴァン John Calvin, 1509-1564, (1), (2),(3), (4), (5), (6), 肖像
Insitutes of the Christian Religion, 1536
The Necessity for Reforming the Church, 1543.
Letter to Claude Sachins, 1545.
Commentaries
フランスのプロテスタント神学者にして指導者、ジュネーブにおける清教徒または「カルヴァン主義」運動の創始者。利息の擁護は、Sachinsへの1545年の手紙に見られる。その議論はきわめて単純明快:聖書の中には利息を否定したところはない、というわけ。マックス・ウェーバーによって、ずっと後の資本主義時代のために社会とイデオロギーの論調を整えたとされる。
トマス・ウィルソン Thomas Wilson, 1525-1581.
A Discourse upon Usury, 1572.
利息を制限る法律をイギリスで擁護。
Charles Dumoulin (Molinaeus), 1500-1556.- (1)
Treatise on Contracts and Usury, 1546.
重要なフランス法学者。はじめはカトリック教会で華々しいキャリアを積んだが、後にトレント会議への反対によって、1542年には異端の烙印を押され、ルーテル派に転向し、その後peripaticな生活に移る。しかしウィルソンや当時の他のルーテル派とちがって、Dumoulin は利息に対する制限撤廃を熱心に推進した。
ジョン・ヘイルズ John Hales, ?-1571
A Discourse of the Common Weal of this Realm of England, 1550/81.
イギリスの議会派 (parliamentarian) で経済分析を道徳哲学の一派とする匿名の1581年著作の著者。インセンティブ、貿易、改鋳などの問題を採り上げる。イギリスの経済問題を貨幣の不足によるものとすることで、重商主義の重要な先人となる。
自然法哲学者たち (ベーコン、ホッブス、グロチウス、ピューフェンドルフ)
トマス・グレシャム卿 Sir Thomas Gresham, ?1519-1579. (1), (2)
The Last Will and Testament of Sir Thomas Gresham
とんでもなくお金持ちなイギリスの資本家、承認、王立証券取引所創設者。「悪化は良貨を駆逐する」という格言で知られ、これは後に「グレシャムの法則」と呼ばれるようになる。複数の貨幣が流通していうと、やがて流通で残るのは最も金属含有量が少ないものだ、というわけだ(残りはため込まれるか再改鋳される)。ちなみにこれに「グレシャムの法則」を命名したのはマクラウドだ。
オレル
経済学とおともだちになろう
19頁
コペルニクス
著者名等 中路敬/著
出版者 日本経済評論社
出版年 2002.10
大きさ等 22cm 221p
NDC分類 331.77
件名 フィッシャー アーヴィング
件名 Fisher Irving.
要旨 本書の目的は、アメリカにおける近代経済学の礎を築いた経済学者アーヴィング・フィッ
シャーの理論体系の特質ならびにその限界を明らかにすることにある。彼の経済学は、一
見した限りでは雑多な理論の寄せ集めであり、その対象も多岐にわたる。しかし、時の経
過につれてフィッシャーの経済学が「砂」に埋もれてもなお、その理論の構想を把握でき
る普遍性を備えている。
目次 第1章 人と歴史背景;第2章 一般均衡理論からの出発;第3章 資本と所得:展開軸
の設定;第4章 複本位制をめぐる問題;第5章 利子率決定の理論;第6章 貨幣の購
買力:貨幣数量説と過渡期分析;第7章 景気循環と負債デフレーション理論;第8章
フィッシャーの経済学の学説史的意義
内容 文献あり 索引あり