火曜日, 3月 08, 2016

ハーバート・サイモン(Herbert Alexander Simon)


                       ( 経済学リンク::::::::::
ハーバート・サイモン(Herbert Alexander Simon)
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/herbert-alexander-simon.html(本頁)


(ノイマンほど有名ではないが)自伝*を読むとサイモンの本領は人工知能だとわかる。組織論や行動経済学は枝葉だ。サイモンの研究はモンテカルロ法などを使ったディープラーニングなどにつながっている。

*ボルヘスへのインタビュー、自作の短編小説まで入っている多彩なものだが。

限定合理性に基づいてサイモン(1952)は、「経済主体は効用などの目的関数を最大化するのではなく、それについての達成希望水準を設定し、その水準以上の値が達成されれば目的関数の値をさらに改善するための代案を模索することはしない」という仮説を提唱した。これを満足化仮説satisficing hypothesis)という。

長岡論考

ハーバート・サイモン - Wikipedia
 ノーベル賞受賞者 受賞年:1978年 受賞部門:ノーベル経済学賞 受賞理由:経済組織内部での意思決定プロセスにおける先駆的な研究を称えて 
ハーバート・アレクサンダー・サイモン(Herbert Alexander Simon、1916年6月15日 - 2001年2月9日)は、アメリカ合衆国の政治学者・認知心理学者・経営学者・情報科学者。心理学、人工知能、経営学、組織論、言語学、社会学、政治学、経済学、システム科学などに影響を与えた。


意思決定と合理性  叢書名    ちくま学芸文庫  
著者名等   ハーバート・A.サイモン/著  
著者名等   佐々木恒男/訳  
著者名等   吉原正彦/訳  
出版者    筑摩書房  
出版年    2016.1  大きさ等   15cm 190p  
注記     Reason in human affairs.の翻訳  
NDC分類  336.1  
件名     意思決定  
要旨     人間に備わった認識能力や推論能力には限界がある。そうした個人や組織において最良の 決定を下すことは果たして可能なのか―。これが、1978年ノーベル経済学賞を受賞し 、組織論を中心とする幅広い分野に功績を遺したサイモンの主要課題だった。スタンフォ ード大学での講演をまとめた本書で、彼は、生物学や行動理論などの知見を踏まえ、あら ゆる意思決定の基礎をなす人間の合理性そのものを問いなおす。さらに、そこで類型化さ れた意思決定モデルを政治行動、経済政策、エネルギー問題などの事例に組み込み、その あり様を実践的に解明していく。サイモンの意思決定論が凝縮された一冊。  
目次     第1章 合理性にみるいくつかの考え方(理性の限界;価値;主観的期待効用(SEU) ;行動の選択肢;直観的な合理性;直観と情動;結び);第2章 合理性と目的論(合理 的適応として考えられる進化;ダーウィン説モデル;社会的ならびに文化的な進化;進化 過程における利他主義;進化という近視眼;結び);第3章 社会的営みにおける合理的 過程(制度上の合理性の限界;制度上の合理性の強化;公共情報の基礎;結び)  内容     限られた合理性しかもたない人間が、いかに最善の判断をなしうるか。組織論から行動科 学までを総合しノーベル経済学賞に輝いた意思決定理論の精髄。

Herbert A. Simon - Wikipedia, the free encyclopedia
1957. Models of Man. John Wiley. Presents mathematical models of human behaviour. 
邦訳1970 人間行動のモデル

File:Simons 3 stages in Decision Making.gif - Wikipedia, the free encyclopedia

参考:
経営行動
Administrative Behavior,1947,1973


システムの科学 第3版 Kindle版


ハーバート・A・サイモン (Herbert A. Simon)
http://cruel.org/econthought/profiles/simon.html

ハーバート・A・サイモン (Herbert A. Simon), 1916-2001

原ページ
 
Google 
WWW 検索 cruel.org 検索
Photo of H.A.Simon
 ハーバート・A・サイモンが、ミクロ経済学に革命じみたものを起こしたと主張する人は多い。その革命とは、組織の中の不確実性下における「意思決定」という概念だ。サイモンによればこれは、主流ミクロ経済学で想定される「合理的人間」とはかけ離れたものだ。こういう批判を述べたのはもちろん、サイモンが始めてというわけではないが、でも知名度はサイモンが圧倒的に高い——そしておかげで1978年には ノーベル祈念賞をもらっている。
 サイモンが経済学に手を染めたのは、 コウルズ委員会 でのことだった。だからその最初の論文いくつかは、同委員会の色が濃い。特に重要なのは、非負正方行列の「ホーキンス・サイモン条件」を明らかにした1949年論文だ。
 サイモンはその後、産業組織の研究をはじめ、あれこれ見つけた中で特に注目されたのは、企業の内部組織と、企業の外的な事業上の意思決定が、新古典派理論にいう「合理的」意思決定にはちっともあてはまらない、ということだった。1950年代にかれは怒涛のように本や論文を発表し、そこでは意思決定の問題にかなり専念している——そして「限定合理性」に基づく行動理論を考案した。サイモンによれば、エージェントたちは将来について不確実性に直面し現在情報を得ようとすると費用に直面する。つまりこの二つの要因が、エージェントによる完全合理的な意思決定の度合いを制約してしまうのだ。したがってサイモンによれば、エージェントたちには「限定合理性」しかなく、意思決定は「最大化」によるのではなく、「こんなもん化」("satisficing" 訳注:satisfy とsufficeのかばん語)、つまり「こんなもんか」というがんばり水準を設定し、それが達成されればそこそこの成果ということで満足し、達成できなければ当初の期待水準を下げるか意思決定を変えるかすることによるのだ、という。こうした「限定」され不確実な現実世界では、こうした「経験則」がエージェントたちの達成できる最大限なのだ。
 サイモンは、研究のほとんどを、実際の企業における意思決定の無数の調査で裏付けている。この中から「最大化」エージェントとしてではなく「こんなもん化」エージェントとしての、企業の「新」理論が産業組織論に根付き始めた。一般に、サイモンの限定合理性理論は、いわゆる 「新制度学派」経済学の重要な一部となっている。

ハーバート・A・サイモンの主要著作

  • "Effects of Increased Productivity Upon the Ratio of Urban to Rural Population", 1947, Econometrica.
  • Administrative Behavior, 1947.『経営行動』(ダイヤモンド社, 1965年/新版, 1989年)
  • "Some Conditions of Macroeconomic Stability", with D. Hawkins, 1949, Econometrica.
  • "A Formal Theory of the Employment Relationship", 1951, Econometrica.
  • "Effects of Technological Change in a Linear Model", 1951, in Koopmans, editor, Activity Analysis of Production and Allocation.
  • "A Comparison of Organisation Theories", 1952, RES.
  • "On the Application of Servomechanism Theory in the Study of Production Control", 1952, Econometrica.
  • "A Formal Theory of Interaction in Social Groups", 1952, American Sociological Review.
  • "The Logic of Causal Relations", 1952, J of Philosophy
  • "Some Strategic Considerations in the Construction of Social Science Models", 1954, in Lazarsfeld, editor, Mathematical Thinking in Social Sciences.
  • "The Control of Inventories and Production Rates: A survey", with C.C. Holt, 1954, Journal of Operations Research Society.
  • "Spurious Correlation: A Causal Interpretation", 1954, JASA
  • "The Linear Decision Theory for Production and Employment Scheduling", with F. Modigliani and C.C. Holt, 1955, Management Science.
  • "A Behavioral Model of Rational Choice", 1955, QJE.
  • "Rational Choice and the Structure of the Environment", 1956, Psychological Review.
  • Models of Man, 1956. - summary 『人間行動のモデル』(同文舘出版, 1970年) 
  • "A Comparison of Game Theory and Learning Theory", 1956, Psychometrika.
  • "Observation of a Business Decision" with R.M. Cyert and D.B.Trow, 1956, J of Business.
  • "The Compensation of Executives", 1957, Sociometry.
  • "The Role of Expectations in an Adaptive or Behavioristic Model", 1958, in Bowman, editor, Expectations, Uncertainty and Business Behavior.
  • Organizations, with J.G. March, 1958.『オーガニゼーションズ』(ダイヤモンド社, 1977年) (D・W・スミスバーグ、V・A・トンプソン)
  • "Theories of Decision-Making in Economics and Behaioral Science", 1959, AER.
  • Planning Production, Inventories and Work Force, with C.C. Holt, F. Modigliani and J. Muth, 1960.
  • "Simulation of Individual and Group Behavior", with G. Clarkson, 1960, AER.
  • The New Science of Management Decision, 1960.『意思決定の科学』(産業能率大学出版部, 1979年) 
  • "Aggregation of Variables in Dynamic Systems", with A. Ando, 1963, RES.
  • "The Architecture of Complexity", 1962, Proceedings of American Philosophical Association.
  • "New Developments in the Theory of the Firm", 1962, AER.
  • "Economics and Psychology", 1963, in Koch, editor, Psychology.
  • "Rationality", 1964, in gould and Kolb, editors, Dictionary of Social Sciences.
  • "Decision-Making as an Economic Resource", 1965, in Seltzer, editor, New Horizons of Economic Progress.
  • The Shape of Automation of Men and Management, 1965.
  • "The Impact of the New Information-Processing Technology", 1966, Economy.
  • "Programs as Factors of Production", 1967, Proceedings of Industrial Relations Research Association
  • The Sciences of the Artificial, 1969. - quotes 『システムの科学』(ダイヤモンド社, 1969年/新訳版, 1977年/新版, パーソナルメディア, 1987年/第3版, 1999年)kindle日本語版あり
  • "Information Storage as a Problem in Organizational Design", 1970, in Goldberg, editor, Behavioral Approaches to Modern Management.
  • "Theories of Bounded Rationality", 1972, in Radner and Radner, editors, Decision and Organisation.
  • "Technology and Environment", 1973, Management Science.
  • "From Substantive to Procedural Rationality", 1976, in Latsis, editor, Method and Appraisal in Economics.
  • Models of Discovery, 1977.
  • "Rationality as a Process and ad as Product of Thought", 1978, AER.
  • "How to Decide What to Do", 1978, Bell JE.
  • Models of Thought, 1979.
  • "Rational Decision Making in Business Organizations", 1979, AER.
  • Models of Bounded Rationality, 2 volumes, 1982.
  • Reason in Human Affairs, 1983.『人間の理性と行動』(文真堂, 1984年) 、『意思決定と合理性』(文真堂, 1987年)  、意思決定と合理性  ちくま学芸文庫 2016
  • "Decision Making and Problem Solving", 1986
  • "Whether Software Engineering Needs to be Artificially Intelligent", 1986 IEEE Trans. on Software Engineering summary
  • "Organizations and Markets", 1991, JEP.
  • "The Game of Chess" with J. Schaeffer, 1992
  • "Scientific Discovery as Problem Solving", in Egidi and Marris, editors, Economics, Bounded Rationality and the Cognitive Revolution.
  • "Literary Criticism: A Cognitive Approach", 1995 Stanford Humanities Review
  • An Empirically Based Microeconomics, 1997
  • "How Managers Express Their Creativity" ?, ?

wikiより:
単著
『経営行動』(ダイヤモンド社, 1965年/新版, 1989年)ISBN 4478300283 
『システムの科学』(ダイヤモンド社, 1969年/新訳版, 1977年/新版, パーソナルメディア, 1987年/第3版, 1999年)ISBN 489362167X 
『人間行動のモデル』(同文舘出版, 1970年) 
『意思決定の科学』(産業能率大学出版部, 1979年) 
『人間の理性と行動』(文真堂, 1984年) 
『意思決定と合理性』(文真堂, 1987年) 
『学者人生のモデル』(岩波書店, 1998年)ISBN 4000028243 共著 編集 (O・ティード)Models of my life 1991 自伝*
『コンピューターと経営』(日本生産性本部, 1964年) (J・G・マーチ)
『オーガニゼーションズ』(ダイヤモンド社, 1977年) (D・W・スミスバーグ、V・A・トンプソン)
『組織と管理の基礎理論』(ダイヤモンド社, 1977年) (クラレンス・E・リドレー)
『行政評価の基準――自治体活動の測定』(北樹出版, 1999年)  リドレー、Measuring municipal activities 1938

研究の特徴編集

日本語訳著作編集

単著編集

共著編集

  • (O・ティード)『コンピューターと経営』(日本生産性本部, 1964年)
  • J・G・マーチ)『オーガニゼーションズ』(ダイヤモンド社, 1977年)
  • (D・W・スミスバーグ、V・A・トンプソン)『組織と管理の基礎理論』(ダイヤモンド社, 1977年)
  • (クラレンス・E・リドレー)『行政評価の基準――自治体活動の測定』(北樹出版, 1999年)

補足編集

2012年3月の日本経済新聞「やさしい経済学」において、「シリーズ 危機・先人に学ぶ」の一人として取り上げられた。記事によれば、少年時代のサイモンの座右の銘は「戦って逃げる者は生きて再び戦える」というフレーズだという。
_____
意思決定は合理的ではありえない――ノーベル賞に輝いた「限られた合理性」との対峙 『【新版】経営行動――経営組織における意思決定過程の研究』|いまこそ読みたい! ダイヤモンド社100年100冊|ダイヤモンド・オンライン
 本書『【新版】経営行動――経営組織における意思決定過程の研究』は、原書第4版(1997)の全訳で、2009年に出版されています。原書第1版は1947年に出ていますから、第4版は50年後のことです。この間、本書のテーマである「経済組織における意思決定過程の先駆的研究」で1978年にノーベル経済学賞を受賞しました。なお、原書第2版と第3版もダイヤモンド社からそれぞれ1965年と89年に邦訳が出版されています。
 原題は“Administrative Behavior: A Study of Decision-Making Processes in Administrative Organizations, Fourth Edition,1997”です。邦訳で五百数十ページを超える浩瀚な書物で、学際的な記述が多く、翻訳は大変な作業であったと思われますが、正確な日本語を当て、やっかいなサイモンの述語が見事に翻訳されています。
 読む側ももちろん苦労しますが、1行ずつサイモンの思考プロセスを追うつもりで読むと、意外にわかりやすい文章です。
 サイモンは合理的な意思決定者について、次のように定義します。
客観的な合理性とは以下のことを意味している。行動する主体が、(a)決定の前に、行動の代替的選択肢をパノラマのように概観し、(b)個々の選択に続いて起こる諸結果の複合体全体を考慮し、(c)全ての代替的選択肢から一つを選び出す基準としての価値システムを用いる、ことによって、みずからの全ての行動を統合されたパターンへと形づくることである。
(144ページ)
 そして、「こうした理想的な姿はない、多くのつじつまの合わない要素を含んでいる。もし行動がある期間にわたって観察されるならば、その行動はモザイク状の性格を示す」と続けます。
 そして、実際の行動について、限定合理的であることを3点挙げます。
(1) 合理性は、各選択に続いて起こる諸結果についての完全な知識と予測を必要とする。実際には結果の知識はつねに断片的なものである。
(2) これらの諸結果は将来のことであるため、それらの諸結果と価値を結び付ける際に想像によって経験的な感覚の不足を補わなければならない。しかし、価値は不完全にしか予測できない。
(3) 合理性は、起こりうる代替的行動の全てのなかから選択することを要求する。実際の行動では、これらの可能な代替的行動のうちほんの二、三の行動のみしか心に浮かばない。(145ページ)


限界合理性を以下に克服するか サイモンが示した5つの意思決定過程

 日本のバブル経済は1980年代の後半に起きました。バブル崩壊は90年から始まります。世界史的にも大きな経済変動であり、その後の日本人の行動に大きな影響を与えました。リスクというより、損失の予測に対して極端に腰が引けます。
 サイモンは「予測の困難性」の項でこう書いています。
リスキーな投機的企てにおいて、損失という結果をより鮮明に心に描けるほど――そうした結果を過去に経験していることやその他の理由で――リスクを引き受けることが望ましくないように思われてくる。損失の経験があると、損失の発生がより高い確率で生ずると予測するよりは、むしろ損失という結果を避けようとする欲求が強化される。(148ページ)
 「損失という結果を避けようとする」ため、損失に対して参照点から限界効用逓増になり、利益に対する限界効用逓減のカーブよりも傾きは急峻になります。これは行動経済学の「プロスペクト理論」の一つで、ダニエル・カーネマン(1934-)らが2002年のノーベル経済学賞を受賞しています。詳しくは、真壁昭夫『行動経済学入門』(ダイヤモンド社、2010年)、依田高典『行動経済学』(中公新書、2010)を参照してください。
 サイモンは、人間の限定合理性によって予測不可能なめちゃくちゃな経済像、あるいは経営像を描いたわけではありません。限定合理性を克服するための組織の意思決定過程を次のように考察するのです。
(1) 組織は、仕事をそのメンバー間に分割する。各メンバーに達成すべき特定のタスクを与えることによって、組織はメンバーの注意をそのタスクに向けさせ、それのみに限定させる。(後略)
(2) 組織は、標準的な手続きを確立する。ある仕事は特定の方法でなされなければならないと、きっぱりと(略)決めることによって、その仕事を実際に遂行する個人が、その仕事をどうやって処理すべきか毎回決める必要がなくなる。
(3) 組織は、権限と影響のシステムを確立することによって、組織の階層を通じて、決定を下に(そして横に、あるいは上にさえも)伝達する。(略)非公式的な影響のシステムの発達も、あらゆる実際の組織において劣らず重要である。(後略)
(4) 組織には、全ての方向に向かって流れるコミュニケーション経路がある。この経路に沿って、意思決定のための情報が流れる。(略)公式的なものと非公式的なものの両方がある。(略)非公式的な経路は、非公式的な社会的組織と密接に関係している。
(5) 組織は、そのメンバーを訓練し教化する。これは影響の「内面化」と呼ぶことができるだろう。なぜなら、それは、組織のメンバーの神経系統に、その組織が用いたい決定の基準を注入するものだからである。組織のメンバーは、知識、技能、および一体化あるいは忠誠心を獲得し、それによって、組織が彼に決定してもらいたいと欲しているように彼自身で意思決定することができるようになる。(171-172ページ)
 とくに(5)は、サイモンならではの科学的な組織論です。サイモンは本書で「意思決定過程の観点から組織が理解できるか」(序文)を考察し、読者のターゲットを「組織の監視者と設計者」(序文)においたのです。

8 Comments:

Blogger yoji said...

SEU(えすいーゆー)とは - コトバンク
kotobank.jp/word/SEU-1276767
世界大百科事典 第2版 - SEUの用語解説 - 選択の適切さの一つの側面である合理性 は,意思決定者の価値観を正しく反映し,選択結果の不確実性への対処ができることを 内容としているので,意思決定者の主観的な価値の表現である〈効用〉と,主観的な確か ...
講義資料[pdf] (Adobe PDF) -htmlで見る
www.jsk.t.u-tokyo.ac.jp/~inamura/lecture/agent.../agent6.pdf
これが主観的確率と期待効用の理論(SEU)であ. る.両理論は,それぞれの公理系( 公理と呼ばれる少数の条件を正しいと仮定したもの)によって明記され,合理. 的な選好 順序は,これらの公理と矛盾をきたさないふるまいを帰結する.
seuの意味・用例|英辞郎 on the WEB:アルク
eow.alc.co.jp/search?q=seu
【略】. =slightly enriched uranium 微濃縮{び のうしゅく}ウラン; =Southeast University 東南大学◇中国・江蘇省◇URLhttp://www.seu.edu.cn/%7Eseue/; = subjectively expected utility 主観的期待効用{しゅかん てき きたい こうよう}. 単語帳. 閉じる.
Hartmut Esser, The Rationality of Everyday Behavior - たけみたの脱 ...
d.hatena.ne.jp/takemita/20061113/p1
RCTの一種である主観的期待効用理論(SEU)はシュッツ理論と両立するよ。それを これから ... な一種がSEUだよ。結果状態の価値の主観的評価と、ある行為がその結果 を実現する確率についての主観的評価に基づいて、行為を選択するよ。
主観的期待効用(SEU)の計算 応答モード,性別の影響と不確実な決定 ...
jglobal.jst.go.jp/public/20090422/201002076519042958
文献「主観的期待効用(SEU)の計算 応答モード,性別の影響と不確実な決定に 及ぼす性別の役割」の詳細情報です。J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンターは研究 者、文献、特許などの情報をつなぐことで、異分野の知や意外な発見などを ...
不確実性回避・曖昧信念
www.xkindo.net/cog_dec/wp/ambiguity.html
ところが,1960年代の初めに,Ellsbergによって,Savageの主観的期待効用理論( SEU)への強い直観的反例が示された(Ellsbergのパラドックス).SEU は不確実性の 下での経済理論の規範理論としてVNMのEUを受け継ぎ発展させたものであった.
合理的思考の技術 - TOKYO TECH OCW
www.ocw.titech.ac.jp>ホーム>全学科目>学部共通科目
主観確率 subjective probability


主観的期待効用 subjective expected utility (SEU)


リスク回避 risk-averse リスクプレミアム risk premium 確実同値額 certainty equivalent 平均・分散モデル mean-variance model. 平成25年04月22日(月) 5-6 時限開講.

7:25 午後  
Blogger yoji said...

エージェントシステム:第回講義参考資料
稲邑 哲也
http://www.jsk.t.u-tokyo.ac.jp/~inamura/lecture/agent-system/agent6.pdf

年月日不確実性の扱い実世界での行動を考えた場合,現実には一階述語論理では記述しきれない場面が多い.たとえば医療現場での診断などが顕著である.ある症状から病名を推定する場合,その原因は無数に存在するので,次のような論理式では記述しきれない.pSymptompToothache DiseasepCavityDiseasepGumdiseaseDiseasepImpactedWisdomこれは条件の完全列挙の困難性,理論上の無知,実際上の無知,などの問題に原因がある.これを回避する手法として,主観的な信念を確率で表現するアプローチがある.これにより完全列挙の困難や無知などの不確実性を扱う.ここで確率とは,ある命題が真か偽かのどちらかである,という事に対する信念であり,命題の真偽の強さを直接表しているわけではないので注意.期待効用理論、主観的ベイズの方法企業活動は事業や金融商品に対する投資の効率性を問題にしており,安全資産と危険資産を最適に組合せるためのポートフォリオ理論や,ヘッジファンド問題で最近話題になった金融派生商品(デリバティブズ)の価格を予測する金融工学(ないし投資工学)が脚光を浴びている.


 合理的ギャンブルの数学・確率モデルの研究は,実は数百年の歴史を持つが,今世紀半ばには不確実性下の合理的経済行動を説明する2つの標準的理論が確立された.一つは確率分布が客観的データとして得られる場合(すなわちリスク下の意思決定モデル)は,

フォン・ノイマンとモルゲンシュタンの期待効用理論(EU)である.もう一つはサベッジが開発したより強力な理論で,確率データが無い場合(すなわち不確実性下のそれ)に使える.これが主観的確率と期待効用の理論(SEU)である.


両理論は,それぞれの公理系(公理と呼ばれる少数の条件を正しいと仮定したもの)によって明記され,合理的な選好順序は,これらの公理と矛盾をきたさないふるまいを帰結する.また合理的な選好順序は,確率と期待効用(SEUの場合,効用と主観確率)によってその優劣が矛盾なく数値化できることが証明される.また公理系はそれに違反しない限り悪意の有るギャンブルによって巻き上げられること,つまり最終的に劣った資産を取って優れた資産を捨てる事態が起きないように保障されている(“DutchBookArgumet”ないし”MakingBook AgainstSelf”と呼ばれる.).この意味で(主観的)期待効用理論は,規範的意思決定の数学モデルである.またミクロ経済学だけでなく,ゲーム理論や意思決定分析の基礎として利用されている.

7:29 午後  
Blogger yoji said...

意思決定-37
でツベルスキー、ヒューリスティック論文1974年に言及

SEU批判として十分ではないという

7:48 午後  
Blogger yoji said...

50頁でチェス
170で「全体』思考に劣ると指摘

7:49 午後  
Blogger yoji said...

ちくま文庫
行動経済学的にサイモンが例示していた。
ハイエクが基本にあるが、行動経済学的にフリードマンは読める

フリードマンの実証的経済学の方法 (1952年) ( その他経済 ) - 平井俊顕 (ひらい・としあきToshiaki Hirai)ブログ - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/olympass/49382896.html


フリードマンの実証的経済学の方法(1952年)

 ここで実証的経済学というのは、「である」経済学であり、「べきである」という「規範的経済学」と識別されるものである。フリードマンは実証的経済学の方法論として、仮説による予測力を重視する立場をとる。だが、それは理論モデル(それはトートロジカルであり、それゆえ形式論理学や数学の力を借りる)を無視する立場ではない(フリードマンの論文は批判者、支持者によってかなり誤解されている面がある。しばしば仮定は非現実なものであって差し支えない、という立場の道具主義と解されている)。彼は理論モデルの存在を認めている。そのうえで、経済理論がより重要なものになるためには、予測することのできるものでなければならない、と主張するのである。
 フリードマンは、「仮定」は非現実的であってよいと述べたとよくいわれるが、これには少なくない誤解がある。あくまで彼は、これをパラドキシカルな表現として述べているだけである。このことを忘れてはフリードマンにたいする公平性を欠く。
 葉の例(葉はあたかも最大の日光を浴びるように行動している、という仮説は、樹木の茂る状況を予測するのに非常に有益であるという話)と、優れたビリヤード・プレーヤーの例(ビリヤード・プレイヤーはあたかも計算をしたかのように行動するという話)を、フリードマンは同じ話であるかのように論じているが、これは問題がある。
 葉の例の場合、実際には葉は最大の日光を浴びようとして行動しているのかいなかは証明の不可能な問題である。しかし、そのように仮説を立てることで樹木の形状について、より確かな予測が可能になるので、その仮説は非常に有益である(これは確かである)。
 しかしビリヤードの場合はこれとは異なる。プレイヤーは最適な行動を自らの経験と感性に基づいて意識的に選択しており(そうでなければ、このプレーヤーは生き残ることはできない)、そして力学的・数学的に最適な行動を計算しようとして隣室にいるエンジニアは、このプレイヤーと同じ行動をとれるような数値をはじき出す。これはプレイヤーとエンジニアは同じ目的意識(つまり最適のプレイ)をもっているということにほかならない。
 したがって、自然現象を説明する事例と人間行動を説明する事例とは、自ずから性格を異にする。しかるに、フリードマンは、それをまったく同じ事例として描いている(ように思う)。彼が物体の落下法則について語る事例についても同様のことがいえる。
 こうした事例の立て方は、彼が自然科学と社会科学の方法論を、基本的に同じものとみていることと関係があるように思われる。これはハイエクの見解とは対照的である。
 この論文は、不完全競争理論およびマークアップ原理の流行するなかで、それにたいする激しい批判的意識をもって書かれたものである。フリードマンは、それらの理論が、既存の理論の仮定を「非現実的」とみ、それに対峙する理論を「現実的な」仮定にもとづくものとみる方法論に危惧の念を表明している。
「非現実的な仮定」と「現実的な仮定」の評価基準をどのようにして定めるのか、という彼の批判は鋭い。
 しかし、一方でフリードマンは既存の理論として、相対価格の理論としてはマーシャルの理論をあげ、また貨幣の理論としては貨幣数量説をあげ、これらにたいし絶大なる信頼を表明している。これらと不完全競争理論のいずれが優れているのかについて、フリードマンはこの論文において説得力のある立論を示しているわけではない。あたかも独占的競争の理論は「現実的な仮定」をおこうとすることで、既存の理論にとって代わろうとしているが、それにたいし、フリードマンは暗黙裏に、上記、葉の事例、ビリヤードの事例を持ち出してくることで、批判を加えているにすぎない。すなわち、企業家が実際に意識的に行っている価格設定行動を、市場の分析があたかも企業家は限界原理に基づいて行動しているという仮説でとらえても問題はないのだ、といわんばかりである。
 フリードマンが後年行った貨幣数量説についての膨大な実証研究は、この論文で主張されている実証分析の方法論に、はたして従ったものとみることができるのであろうか。予測可能性というよりも、彼には当初から貨幣量が物価を決定するという仮説があり、それがデータ的にも証明されている、ということである。しかし、貨幣量と物価の因果関係をみる方法には逆の見方も可能である。より重要なのは、もっと一般的な実証分析における、モデル・ビルディングとそのデータによる検証という作業であろう。
 ともあれ、この論文にはいろいろと考えるべき知恵が詰め込まれていて、非常に参考になる点が多く存在する。


Amazon.co.jp: 実証的経済学の方法と展開 (1977年): M.フリードマン ...
www.amazon.co.jp/実証的経済学の方法と展開-1977年.../B0...
Amazon.co.jp: 実証的経済学の方法と展開 (1977年): M.フリードマン, 佐藤 隆三, 長谷川 啓之: 本.


Friedman, M. (1953) “The Methodology of Positive Economics,” in Essays in Positive Economics, Chicago: Chicago University Press, pp. 3-43.

参考
http://www2.tamacc.chuo-u.ac.jp/keizaiken/discussno167.pdf


2:49 午前
yoji さんは書きました...
http://www.amazon.co.jp/実証的経済学の方法と展開-1977年-M-フリードマン/dp/B000J8Y2AC

実証的経済学の方法と展開 (1977年) - – 古書, 1977/4
M.フリードマン (著), 佐藤 隆三 (翻訳), & 1 その他

-: 347ページ
出版社: 富士書房 (1977/04)
ASIN: B000J8Y2AC
発売日: 1977/04
商品パッケージの寸法: 21.2 x 16 x 3.2 cm
おすすめ度: この商品の最初のレビューを書き込んでください。
Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,232,054位 (本の売れ筋ランキングを見る)
カタログ情報を更新する、画像についてフィードバックを提供する、または さらに安い価格について知らせる

2:53 午前  
Blogger yoji said...

Title: Article -- Spring 1991 (Publications -- Reprint #742 -- "Organizations and Markets" -- Simon -- JOURNAL OF ECONOMICS PERSPECTIVES 5:2 -- Spring 1991)
Collection: Herbert A. Simon
Series: Series VIII: Publications -- (1938) 1949-2000
Archival Topic: Publications
Document Type: Article
Type: pdf
Persistent Link: http://doi.library.cmu.edu/10.1184/pmc/simon/box00069/fld05327/bdl0001/doc0001
Box Number: 69
Folder Number: 5327
Period Created: Spring 1991


緑の領域 企業に 赤い市場の線

滝澤引用

https://asociologist.com/2012/05/31/alien-visualization-qotd-herbert-simon-on-organizations-and-markets/
Alien Visualization QOTD: Herbert Simon on Organizations and Markets
Cosma Shalizi has a breathtaking analysis of the computational impossibility of a perfectly planned central economy, inspired in part by Crooked Timber’s forum on the novel Red Plenty, a work of historical (science) fiction about central planning. In the essay, which I cannot recommend highly enough, Shalizi cites a 1991 Herbert Simon article to make a point about the central place of large organizations in actually existing socialist and capitalist economies. Here’s the delightful quote:

《Suppose that [“a mythical visitor from Mars”] approaches the Earth from space, equipped with a telescope that revels social structures. The firms reveal themselves, say, as solid green areas with faint interior contours marking out divisions and departments. Market transactions show as red lines connecting firms, forming a network in the spaces between them. Within firms (and perhaps even between them) the approaching visitor also sees pale blue lines, the lines of authority connecting bosses with various levels of workers. As our visitors looked more carefully at the scene beneath, it might see one of the green masses divide, as a firm divested itself of one of its divisions. Or it might see one green object gobble up another. At this distance, the departing golden parachutes would probably not be visible.
No matter whether our visitor approached the United States or the Soviet Union, urban China or the European Community, the greater part of the space below it would be within green areas, for almost all of the inhabitants would be employees, hence inside the firm boundaries. Organizations would be the dominant feature of the landscape. A message sent back home, describing the scene, would speak of “large green areas interconnected by red lines.” It would not likely speak of “a network of red lines connecting green spots.”》

How brilliant? As an extended metaphor, it makes much the same point as Perrow’s phrase “society of organizations”, but nicely contrasts that society with the image we have of living in a market society. Also, according to Shalizi, Simon was color-blind, which makes the quote even more impressive!


5:49 午後  
Blogger yoji said...

2017-11-11
ポストキャピタリズム ポール・メイソン
https://kingfish.hatenablog.com/entry/20171111


ポストキャピタリズム
作者:ポール・メイソン
訳者:佐々とも
メーカー/出版社: 東洋経済新報社
発売日: 2017/09/22
本 Amazon.co.jp



組織と市場

 こうした思考実験はノーベル賞受賞者のハーバート・サイモンにより実施され、1991年に「Organisations and Markets(組織と市場)」と題する有名な研究論文にまとめられている。その中で、火星人は地球に近づき、地球の経済にある3つのものを発見した。組織(いくつかの緑色の大きな球)、市場(緑の球をつなぐ赤色の線)、内部の階層制(組織の中にあるつながった青色の線)だ。火星人がどの地点で見ても、システムを支配している色は緑色だった。そして、「地球は市場ではなく、主に組織で構成された社会だ」というメッセージを火星に送った。
 これは、ソビエト連邦が崩壊し、西側諸国が市場の勝利を宣言した年に書かれており、政治的な視点が色濃く出ている。サイモンが生涯にわたり考えてきたことは、どのように組織が機能するかということだった。彼の論文は、自由市場に関する発言にもかかわらず、資本主義体制は、市場原理に直接導かれない方法で、内部的に計画され、財を分配する組織で主に構成されていることを説明するために引用された。
(略)
このモデルの時間を1991年から現在に進めてみよう。どんな構図になるだろうか。
 まず、もっと細い赤い線がたくさん現れる。これは、バングラデシュの若い女性が農地を離れて工場に働きに出て、彼女の賃金によって生じている。彼女が近所のベビーシッターを雇って子どもの世話を頼むと、新たな市場取引が生まれたことになるので赤い線が増える。彼女の管理者は十分儲けているので、健康保険に入り、銀行に利息を支払い、息子に大学の費用を送るために融資を受けている。グローバル化と自由市場がさらに赤い線を増やす。
 次に、緑の球が割れて、より小さい球をいくつか形成する。これは、企業や国家の中核ではないアウトソースの業務を示している。青い点の中には緑色に変わるものもある。つまり、労働者が自営業者となるということだ。米国では現在、労働力の20%が自営業の「経営者」だ。彼らが儲ければ赤い線が増える。
 それから、赤い線がより長くなり、世界中に伸びていく。彼らが仕事に出ているときも、その動きは止まらない。売買がデジタル化されているため、仕事のある日の就業中でも就業外でも関係なく商取引できるからだ。
 最後に、黄色の線が現れる。
 「すごい!」と火星人の宇宙船の司令官が叫ぶ。「この黄色の線は何だ?」
 「これは面白い」と宇宙船の経済学者。「新たな現象を発見した。黄色の線は地球人が財や労働やサービスを交換していることを表しているようだ。けれど、市場を通じたり、従来の組織内で行われたりせずに、この者たちがほぼ無給で実施している。これらの線がどれほど太いのかは見当もつかない」
 この時点で、火星人の爆撃手が引き金に指をかけている。ボグダーノフの小説にあるように、共産主義を達成する能力がないことへの罰として、人類を滅亡させてよいか、許可を求めているところだ。
 おそらく、司令官はこう答えるだろう。「待て!この黄色の線は面白そうじゃないか」

6:00 午後  
Blogger yoji said...

限界効用理論

 マルクスと同様に、主流派経済学の創設者たちはリカードが提唱した理論に穴を開け始めた。リカードの利潤についての説明は一貫していない、と彼らはこう言った。「この説明では何一つうまく機能しない」。そこで彼らは、経済学を異なる領域に移した。価格、需要と供給、賃貸、税、利子率の動きを観察しやすくしたのだった。
 彼らが考え出したのは限界効用理論だ。簡単に言うと、本来はどんな商品にも価値はなく、買い手が商品を買うときにだけ価値が生まれる、ということだ。
(略)
 限界効用理論派は表面的に、経済を哲学から解放しようとした。(略)資本主義は効率的で富を増やすということが正当化されるべきだ、とワルラスは言った。
 しかし、限界効用理論派には極めて重要なイデオロギーがあった。市場は「合理的」であるという想定だ。(略)
抽象的モデルを使い(略)倫理や哲学の要素から一時的に離れることになった。
 限界効用理論派が達成すべきことは、自由で完全な競争によって支配された市場は「均衡」にならなければならないと示すことだった。
(略)
 限界効用理論派の、この時が永遠に続くという妄想と未来の事物への敵意は、資本主義が変化も変異も滅亡もしない形であると思い込むためのすばらしいモデルを作った。
 しかし、残念ながら、そういうものは存在しない。
(略)
情報財の出現は、限界効用理論経に根本的に難問を突き付けることになった。なぜなら、限界効用の想定は希少性であるが、情報は潤沢にあるからだ。例えば、ワルラスは「制限なく増加できる生産物などあるはずがない。社会的富を構成するあらゆるもの……は限られた量でしか存在しない」と断言している。
(略)
 情報財は潜在的に量に限界がなくても存在している。それが、本当の意味で生産の限界費用がゼロとなる例だ。さらに、物理的な情報技術(記憶保存と無線帯域幅)の限界費用も崩壊してゼロに近づいている。一方、ほかの実物商品の情報量が増加し、より多くの商品が生産コストの急激な低下の可能性にさらされている。これらすべてが、限界効用理論派が完璧に説明する価格メカニズムを崩壊させているのだ。
(略)
限界効用理論派により説明されるような価格メカニズムは崩壊するだろう。なぜなら、限界効用理論派は価格の理論と価格だけを見ているからだ。価格ゼロの商品や共同使用の経済空間、非市場の組織、非所有の製品の世界を限界効用理論では理解できない。
 しかし、労働価値説ならそれができる。実際、労働価値説は、それ自体の崩壊を予測し、調整する。つまり、生産性を駆り立てる社会の形と生産性自体の衝突を予測する。
 マルクスが描いたように、労働価値説では、自動化によって、必要労働が減り、仕事が選択的になるほど量が縮小することになり得ると予測した。人間の労働量が少なくなることで便利なものができるだろうが、おそらく最終的には無料や共同使用、共同所有に落ち着くことになるだろう。これが正しいのだ。
(略)
 価値の一部が社会的知識と公共科学によって無料で投入されている機械は、労働価値説にとって異質的な概念ではない。これらは、労働価値説の中心に据えられている。しかし。マルクスは、もし、これらが多数存在したら、労働価値説に基づくシステムを破壊させることになる、と考えた。「粉々に破壊する」と「機械についての断章」の中で述べている。
 マルクスが『経済学批判要綱』で使っている例がそのことを明確にしている。永遠に動く機械、つまり、労働なしで作れる機械は、それが作る生産物の価値に労働時間を付け足すことはできない。もし、機械が永遠に動くことになれば、そこから永遠に生産物に移行する労働価値はほぼゼロとなり、そのため、各生産物の価値が減少する。

6:03 午後  

コメントを投稿

<< Home