土曜日, 6月 11, 2016

転形問題:メモ


         (マルクス経済学リンク::::::::::
転形問題:メモ
http://nam-students.blogspot.com/2016/06/blog-post_11.html(本頁)
マルクス『資本論』:メモ及び目次
http://nam-students.blogspot.jp/2011/10/blog-post_29.html?m=0
グルントリッセ1857~8...(+資本論草稿関連) 転形問題→再生産表式→グルントリセ
http://nam-students.blogspot.com/2016/07/blog-post.html

ピエロ・スラッファ (Piero SRAFFA)/ルイジ・パシネッティ(Luigi L. Pasinetti)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/piero-sraffa.html
カレツキ:「投資と資本家消費が利潤と国民所得を決定する」という命題
http://nam-students.blogspot.jp/2012/01/blog-post_17.html
均斉成長経路(1937): ジョン・フォン=ノイマン (John von Neumann), 1903-1957
http://nam-students.blogspot.com/2016/06/john-von-neumann-1903-1957.html
NAMs出版プロジェクト: ジョン・ローマー
http://nam-students.blogspot.jp/2016/11/blog-post_15.html
NAMs出版プロジェクト: 信用創造
http://nam-students.blogspot.jp/2016/08/blog-post_5.html
NAMs出版プロジェクト: Karl August Wittfogel -ウィットフォーゲル(&山田盛太郎関連)
http://nam-students.blogspot.jp/2017/03/karl-august-wittfogel.html
(転形問題と直接関係はないが山田の考察した再生産表式は転形問題に関係する)

転形問題とは?
価値の大きさが生産価格に転形されるのはいかにしてか(または転形されるか否か)
ハインリッヒ183頁


...このようなマルクスの結論が成り立つには,この例ではあらかじめ価値に等しいと仮定されている費用価格の生産価格化がさらに説かれなければならない。しかしマルクスは,価値からのこうした「修正」(K.Ⅲ.,S.174,邦訳⑥275頁)の意味に気付きながらも,それ以上の追究をしないまま,考察を次のように途中で打ち切るのである。

「費用価格のこのような修正された意味を頭に入れておくことが必要であり,したがって,ある特殊な生産部面で商品の費用価格がその商品の生産に消費される生産手段の価値に等しいとされる場合には,いつでも誤りが起こり得るということを注意しておくことが必要である。われわれの当面の研究にとっては,この点にこれ以上詳しく立ち入る必要はない」(K.Ⅲ.,S. 174,邦訳⑥275-276頁)
国民文庫
3:2:9
 第9章一般的利潤率(平均利潤率)の形成と商品価値の生産価格への転化    (転形問題)


《要約すれば、価値は直接価格を決定し,直接価格は生産価格に転形される。
そして市場価格は、それらの生産価格のまわりを変動することになる。転形問
題は、それゆえ、価値を価格に転形する問題でなくて、代わりに、それは直
接価格を生産価格に転形する問題である。》『価値と価格の理論』リヒテンシュタイン著202頁

需要関数と生産関数の違い――イタリア人経済学者ピエロ・スラッファは、「マーシャル・クロス」を「〈需要関数〉は、効用逓減という基本的かつ自然的なる仮定の上に立つ。これに反して、生産における関数関係は、これよりもずっと複雑な仮定を持った体系の結果である。限界効用に関する研究が、価格と(消費された)数量との関係に注意をひきつけたあとではじめて、類推によって費用と生産量との関係という均斉的な概念が生まれたというのが事実である」(『経済学における古典と近代』、菱山泉・田口芳弘訳、有斐閣、1956年)と評した。十分ではないが、極めて妥当な鑑定である。〕Ⅱ新古典派経済学の限界「風雅のブリキ缶」

転形問題における単一体系解釈
吉村信之信州大学経済学部
https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&item_id=2650&item_no=1&attribute_id=65&file_no=1&page_id=13&block_id=45

マルクス派搾取理論再検証 ―70 年代転化論争の帰結―吉原直毅

第二篇第九章
柴田敬と高田保馬の転化論論争
http://www.ronsyu.hannan-u.ac.jp/open/n001878.pdf


(浅田彰が逃走論(単行本188頁)で推奨するのが「転形手続きの数学的構造」 / 塩沢由典/basic数学1979年1月44~49頁)


さらに、

I.スティードマン「スラッファ後のマルクス」(Ian Steedman;Marx after Sraffa,1977) 塩沢 由典 .
P381~383
経済研究 / 一橋大学経済研究所 編.. 東京 : 岩波書店, 1950-. .

著者名   塩沢 由典.
掲載ページ(巻号等)   30(4) 1979.10 P381~383
________





転形問題における単一体系解釈

 
(Adobe PDF)
 

soar-ir.repo.nii.ac.jp/index.php?...
吉村信之信州大学経済学部
2-2.論争の第二期. 日本における諸研究. と関連して. ⑴ ボルトキェヴィッチ= スウィージーの. 解法をめぐって. ⑵ 物量体系による価値論批判. 価値不. 要論と「負の 価値」論. ⑶ 「マルクスの基本定理」をめぐって. 3.転形論争の第三期. 3-1.「単一体系 」の台頭.

転形問題
ボルトキェヴィッチが三分割創始
(消費部門を二つにしたのでカレツキとは違うが、カレツキはここから影響を受けているに違いない。もともとこの三分割は、ボルトキェヴィッチによれば☆54頁、ツガン=バラノフスキー『マルクシズムの理論的基礎』1905年☆☆によるもの。)

 ☆132頁
  利潤なし 利潤あり
価値  1   2
価格  3   4

リカード1から4へ 
マルクス4から1へ* 

*マルクスの手順は2から3へ(剰余価値から共産社会へ)ではないか?

なお、 『資本主義発展の理論』を書いたスウィージーの指摘ではマルクスの貢献は価値と価格の平行関係を認めたことにある。表で言えば、

 価値
  |
 価格 

ではなく、

 価値ー価格

と表記すべきなのだろう。
デカルトの心身問題を読み替えたスピノザに似ている。

    価格 価値 
利潤なし 3  1
利潤あり 4  2

石垣博美・上野昌美編訳[1982]『転形論アンソロジー』法政大学出版局○
Bohm-Bawerk,E.[1896]Zum Abschluss des Marxschen Systems,in Sweezy[1949](P.,M.,スウィージー編,玉野井・石垣訳[1969]).
ボルトキェヴィッチ「マルクス体系における価値計算と価格計算」1906~7年所収。

玉野井芳郎・石垣博美訳[1969]ポール・スィージー編『論争・マルクス経済学』○
Bortkiewicz,L. [1907]‘Zur Berichtigung der grundlegenden theoretischen Konstruktion vonMarx im dritten Band des,,Kapital‘‘’,im Bortkiewicz[1976](玉野井・石垣訳[1969]). 
『資本論』第三巻 におけるマルクスの基本的理論構造の修正について(ラディスラウス・フォン・ボルトキェヴィッチ) 1907 所収。

○はボルトキェビッチ論考所収


☆☆
ツガン=バラノフスキー著、高畠素之訳『唯物史観の改造』(新潮社,大正13年12月)……Theoretische Grundlagen des Marxismus(『マルクス主義の理論的基礎』),1905年の部分訳。一応、三分割再生産表式(第六章 資本主義経済制度の崩壊 二 販路欠乏の學説 204頁#)も訳されている。ツガンは、カウツキーとの論争用に、 労働者の消費減つまり窮乏化は資本主義を崩壊させない例として表式を使った。

国立国会図書館デジタルコレクション - 唯物史観の改造
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1183857
唯物史観の改造 ツガン・バラノヴスキイ 著[他]
新潮社 大正13 社会哲学新学説大系 ; 第1巻
目次
唯物史観の改造 
標題
目次
序文
第一章 唯物史觀の根本觀念/3
一 生產力の槪念/3
二 經濟の物的因子/10
三 階級鬪爭說/25
第二章 唯物史觀の心理的起點/43
一 マルクスとヘーゲル/43
二 歷史の起動力としての意志と悟性/45
三 心理學上の主意的傾向/49
四 十八世紀啓蒙學派とマルクス/53
第三章 社會的發展の起動力としての欲望/56
一 自己保存慾/56
二 性的衝動/66
三 同情的衝動/72
四 優越的衝動/80
五 超利害的欲望/86
第四章 經濟及び社會生活/106
一 生物界竝びに人類史上における生存競爭/106
二 經濟の槪念/109
三 一切の活動の基礎としての經濟/115
四 多數人民の最重要なる活動部面としての經濟/124
五 經濟の物的要素/128
六 意識と社會的存在/139
第五章 社會階級及び階級鬪爭/146
一 現社會の階級組成/146
二 社會的鬪爭の働因/147
三 階級鬪爭と精神的活動/160
四 階級鬪爭竝びに近時の社會運動/170
第六章 資本主義經濟制度の崩壞/182
一 經濟的發達と社會主義/182
二 販路缺乏の學說/183 #
三 利潤率低減の法則/219
四 社會主義制度の實現/225


Tugan-Baranowskyの部門間比例説と高田=久留間論争 山内 清 
Tugan-Baranowsky’s Proportion Theory in Production Sections and Takada=Kuruma Dispute Kiyoshi YAMAUCHI  2012
http://www.tsuruoka-nct.ac.jp/wp-content/uploads/2013/04/kiyou47_01-10.pdf
理 論 的 基 礎 』( Theoretische Grundlagen des. Marxismus,1905,SS24-5)の中で 、「社会的消費の絶対的. 減少のもとでも拡大再生産が可能である」の証明として、. 次 のような表式を提出する。その条件とは、①全部門の資. 本構成が3:1→4:1→5.33:1  ...


は じめに――ツガン部門比例説論争と考察の限定 M・ツガンーバラノフスキー(以後ツガンと略記する)は『英国恐慌史論』(注1)他で、マルクスの再生産表式を独自に拡張して、蓄積が社会的消費から独立 して無限に進行しうる、あるいは恐慌は部門間の不比例で起こるなどの説を展開したことで有名である。従来、彼の恐慌論は過少消費説の対極にあるものとし て、日本のどの恐慌論の研究者も言及しているが、彼の説のもとになった3部門拡大再生産表式そのものの検討は少ない。その批判の際も、その設定の矛盾や ルール違反を指摘するだけで、拡大再生産条件に「部門間比例(比率)の維持」を付け加えるツガン説への根本的な批判はなされていない。 
日 本でツガン説を採用し、マルクス批判をしたのは高田保馬(注2)である。1932年、高田は単なるツガンエピゴーネンとしてではなく、ツガンではなしえな かった部門間で資本構成が不均等な場合をとりあげ、蓄積率(剰余価値のうち追加資本に回る比率)の概念を用い、拡大再生産条件(以後Ⅰv+mk+mv=Ⅱ c+mcの意味で使う)に、「二部門のあいだには一定の釣合いがあるはず」(355頁)、つまり「部門間比率の維持」を付け加えるべきだと主張し、マルク スには「見落としがある」と攻めた。当然マルクス擁護の久留間鮫造(注3)から反批判があり、Ⅰ部門蓄積率の主導により部門間比率は従属的に変化するとさ れた。両者の応酬は昭和ひとけた時代の高田=久留間論争として有名である。
し かし、戦後日本では高田説は影響力をなくし、久留間説が有力な恐慌論の一つとなったため、論争は久留間説で片が付いたと見なされていた。 しかし1970年代論争は別の形で再燃した。久留間編『マルクス経済学レキシコン』の「栞№6」で、大谷禎之介は富塚良三恐慌論らにある「均衡蓄積率」の 考え方は、「蓄…
(注 1)Tugan-Baranowsky,Studien zur Theorie und  Geschichte der Handelskrisen in England,1901.救仁郷繁訳『英国恐慌史論』ぺりかん社、1972年。初版は露語版(1894年)。 
(注2) 高田保馬の1932年から1934年までの初出の雑誌、新聞論文は高田保馬『マルクス経済学論評』改造社、1934年に部分修正を経て再録されている。以下、高田の文章は改造社版で示す。
1頁より

ツ ガンは、カウツキーらのツガン表式は「めったに起こりえないケース」だとの批判を受けて、『マルクス主義の理論的基礎』(Theoretische Grundlagen des Marxismus,1905,SS24-5)の中で、「社会的消費の絶対的減少のもとでも拡大再生産が可能である」の証明として、次のような表式を提出 する。その条件とは、①全部門の資本構成が3:1→4:1→5.33:1のように年々高度化する。②賃金は年々減少する。③したがって剰余価値率もまた、 100%→166.7%→255.6%と上昇する。③第1年度はⅠ、Ⅱ、Ⅲ部門の剰余価値総額800のうち200つまり25%が蓄積に回る。しかし、Ⅲ部 門は全く蓄積せず生産物価値的には成長しないと想定する。Ⅲ部門はその代償として、先のように賃金が25%下げられ、剰余価値額は25%上昇する。ツガン は拡大再生産の資本家的典型像をこのように描くのである。それで、彼は3部門とも資本構成が3:1で均等な表式を提出した。 
【表式4-1】 
第1年度 
Ⅰ1632c+544v+544m=2720 
Ⅱ408c+136v+136m=680 
Ⅲ360c+120v+120m=600 
Ⅲ 部門の不変資本cと総生産額c+v+mは変わらないとする想定であるから、vが120から90になれば、第2年度の価値生産物v+mは90v+150mと なる。ここから剰余価値率166.7%が計算され、それに等しくなるようにⅠ、Ⅱ部門の剰余価値率も決まる。しかし、蓄積率は3…
5頁より

ミハイル・トゥガン=バラノフスキー - Wikipedia 
ミハイル・トゥガン=バラノフスキー(Mikhail Ivanovich Tugan-Baranovsky、1865年1月8日 - 1919年1月21日)は、ウクライナ出身、ロシア経済学者
(ツガン=バラノフスキーと呼ぶひとも多い。)
高畠素之『唯物史観の改造』(新潮社,大正13年12月)……Theoretische Grundlagen des Marxismus(『マルクス主義の理論的基礎』),1905年の部分訳である。 

ミハイル・トゥガン=バラノフスキー (Mikhail I. Tugan-Baranovsky)
http://cruel.org/econthought/profiles/tugan.html

ミハイル・イワノヴィッチ・トゥガン=バラノフスキー (Mikhail Ivanovich Tugan-Baranovsky), 1865-1919.


原ページ

 
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 ウクライナの経済学者ミハイル・トゥガン=バラノフスキーの貢献は、二つの関連する分野でのものだ:景気循環論マルクス派危機理論だ。
 景気循環をめぐるトゥガン=バラノフスキーの理論は 1894 年著書で解説されており、初めて一貫性のある完全に「経済学的」な景気循環の理論として有名だ。この理論は、セイの法則を否定する信用理論と、ケインズ的な乗数理論の原始的なものに基づいており、景気循環は独立した投資関数によるもので、最終的には不景気の原因は「過剰投資」であると論じた。この画期的な研究のおかげで、ヨーロッパでは多種多様な景気循環論、たとえばシュピートホフ から カッセル やロバートソン、果てはキール学派 や ハイエクまでが登場した。
 この景気循環理論を基盤として、 1905 年には マルクスの 資本主義危機理論に対する批判が生まれた。景気循環論で、すでに資本主義においては「破壊/崩壊」に向かう動きが必ずしもあるわけではなく、単に波となる パターンがあるだけなのだ、ということは示された。1905 年の著作では、この議論を拡張し、資本主義経済は条件次第で「定常状態」に達して崩壊への動きが止まることもあり得ることが示された。
 トゥガン=バラノフスキーの批判は、 マルクス派の中で、支持者 (e.g. ヒルファディング) と、崩壊必然という古い協議の信奉者 (e.g. カウツキー や アードラー) との大論争を巻き起こした。これは後に、帝国主義に関する論争にまで発展した。やがてトゥガン=バラノフスキーはルーツであるマルクス主義を放棄して、かつての論敵だったナロードニキたちの社会主義的な見方である協同主義的経済を支持するようになった。

ミハイル・トゥガン=バラノフスキーの主要著作

  • The Industrial Crises in England, 1894.
  • The Russian Factory, 1898.
  • Theoretical Groundwork of Marxism, 1905.
  • Modern Socialism in its Historical Development, 1906.

ミハイル・トゥガン=バラノフスキーに関するリソース




ホーム学者一覧 (ABC)学派あれこれ参考文献原サイト (英語)





経済学と数学利用 (1979年) 
関 恒義; でツガンは批判されている。

id=2650&item_no=1&attribute_id=65&file_no=1&page_id=13&block_id=45

Bohm-Bawerk,E.[1896]Zum Abschluss des Marxschen Systems,in Sweezy[1949](P.,M.,スウィージー編,玉野井・石垣訳[1969]).
Bortkiewicz,L.[1906]Wertrechnung und Preisrechnung im Marxschen System,im Bortkiewicz[1976](石垣・上野編訳[1982]). 
Bortkiewicz,L. [1907]‘Zur Berichtigung der grundlegenden theoretischen Konstruktion vonMarx im dritten Band des,,Kapital‘‘’,im Bortkiewicz[1976](玉野井・石垣訳[1969]). 
Bortkiewicz,L.[1976]Wert
カレツキはここから影響を受けたに違いない。
以下の222頁参照。

「『資本論』の第三巻でマルクスは、商品の範疇に何らの区別を設けていないが、別のところで彼は、生産手段産業と消費対象間の区別を行っている。しかしながら、1907年にボルトキェヴィッチが転形問題の公式化を始めるようになって以来、代わって三部門モデルを提供することが、標準的になってきた。  
(リヒテンシュタイン『価値と価格の理論 』邦訳222頁)☆

価値と価格の理論 叢書名   ポスト・ケインジアン叢書 
著者名等  P.M.リヒテンシュタイン/著  
著者名等  川島章/訳 
出版者   日本経済評論社 出版年   1986.6 大きさ等  22cm 254p 

注記    
 An Introduction to Post-Keynesian and Marxian Theories of Value and Price: Peter Lichtenstein (原著1983): 洋書./の翻訳 
NDC分類 331.84 件名    価値論(経済学上)  ≪再検索≫ 件名    価格  

目次
第1編 競合する伝統
 1 方法論入門
 2 代替論ポスト・ケインジアンとマルクス学派
第2編 2つの価値論の伝統
 3 客観的価値論
 4 主観的価値論
第3編 経済的余剰の構成原理
 5 経済的余剰の歴史的考察
 6 現代的な余剰の概念
第4編 ポスト・ケインジアンの価値と価格の理論
 7 ポスト・ケインジアン―新リカードウ派の価値と価格の理論
 8 賃金,利潤及び価格
 9 リカードウ派不変価値尺度の問題
 10 基礎モデルの拡張
第5編 マルクス派の価値と価格の理論
 11 マルクスの価値と価格概論
 12 価値から価格へ
第6編 総括及び比較
 13 マルクス派対ポスト・ケインジアン―新リカードウ派)☆

内容    参考文献:p228~234 ISBN等 4-8188-0102-X
上記書籍では、転形問題とスラッファの定式の類似性が説明される。 


24頁

マルクスやスラッファと違い、新古典派は階級の問題を見ていない。  


32頁

《要約すれば、価値は直接価格を決定し,直接価格は生産価格に転形される。
そして市場価格は、それらの生産価格のまわりを変動することになる。転形問
題は、それゆえ、価値を価格に転形する問題でなくて、代わりに、それは直
接価格を生産価格に転形する問題である。》『価値と価格の理論』
リヒテンシュタイン著202頁
219頁

223頁

《著者は、「スラッファの定理」と呼ばれているもの——実質賃金と生産条件が、現実の物量
タームで規定されている時には生産価格と利潤率を決定するのに、十分なもの
となり、何らの需要の理論も要求されない——との立場をとる「ポスト・ケイ
ンジアン」あるいは新リカードウ派の経済分析を開陳している。》訳者解説248頁

スラッファとマルクスの類似の問題は熊野2013も提示している。

需要関数と生産関数の違い――イタリア人経済学者ピエロ・スラッファは、「マーシャル・クロス」を「〈需要関数〉は、効用逓減という基本的かつ自然的なる仮定の上に立つ。これに反して、生産における関数関係は、これよりもずっと複雑な仮定を持った体系の結果である。限界効用に関する研究が、価格と(消費された)数量との関係に注意をひきつけたあとではじめて、類推によって費用と生産量との関係という均斉的な概念が生まれたというのが事実である」(『経済学における古典と近代』、菱山泉・田口芳弘訳、有斐閣、1956年)と評した。十分ではないが、極めて妥当な鑑定である。〕

http://chikyuza.net/xoops/modules/news2/article.php?storyid=67
石垣博美・上野昌美編訳[1982]『転形論アンソロジー』法政大学出版局○

伊藤誠・桜井毅・山口重克編訳[1978]『論争・転形問題』東京大学出版会

置塩信雄[1978]『資本制経済の基礎理論増補版』創文社(初版1965)

置塩信雄[1977]『マルクス経済学』筑摩書房

玉野井芳郎・石垣博美訳[1969]ポール・スィージー編『論争・マルクス経済学』○

○はボルトキェビッチ論考所収

ラディスラウス・フォン・ボルトキェヴィツ、 石垣博美
価値 計算と価格計算 1906

論争・マルクス経済学  
著者名等   P.M.スウィージー/編  ≪再検索≫  
著者名等   玉野井芳郎,石垣博美/訳  ≪再検索≫  出版者    法政大学出版局  出版年   1969.6  大きさ等   22cm 257,3p  NDC分類  331.6  件名     Marx Karl Heinrich.  内容   
内容:
カール・マルクスとその体系の終結(オイゲン・フォン・ベーム=バウェルク)  
ベーム=バウェルクのマルクス批判(ルドルフ・ヒルファディング) 
『資本論』第三巻 におけるマルクスの基本的理論構造の修正について(ラディスラウス・フォン・ボルトキェヴィッチ) 1907

_____

学習会 転形問題論争について
http://www10.plala.or.jp/mcg-nagn/report/transform.htm

1.転形問題論争とは

マ ルクスは『資本論』第三部第二編「利潤の平均利潤への転形」、とりわけ第九章「平均利潤と生産価格」で、一般的利潤率の形成にともない価値が生産価格に転 形し、また剰余価値が平均利潤に転形することを説いた。しかし、総価値=総生産価格であり、総剰余価値=総利潤の関係は保たれるとした「総計一致の二命 題」に対し、それは成り立たない、あるいは価値と生産価格との関係についての論証は十分に為されていない、論証に失敗しているとして、マルクス経済学の虚 構性や崩壊を主張したり、その修正を図ろうとしたりする主張が現れた。それに対する反批判、等々の論争。

2.転形問題論争の歴史

・1894年 『資本論』第三巻の刊行
・1896年 ベェーム=バヴェルク「マルクスの体系の終結に寄せて」を発表
・1904年 ヒルファディング「ベェーム=バヴェルクのマルクス批判」を発表
・1906-07年 ボルトキェヴィッチ「価値計算と価格計算」を発表
・1907年 ボルトキェヴィッチ「資本論第三巻におけるマルクスの基本的理論構造
       の修正について」を発表    
・1949年 スウィージーによる上記論争の紹介
(日本語訳、『論争・マルクス経済学』1969年、法政大学出版会)
・1960年 ピエロ=スラッファ『商品による商品の生産』出版

● ベェーム=バヴェルク(1851-1914、オーストリア)
 メンガーらと並びオーストリア学派の創始者の一人。『資本論』第一巻と第三巻の間
 には矛盾がある(価値と生産価格の「二つの価値理論」)と主張し、そしてその原因
 は労働価値説そのものの不可能性にあると、主観的価値論(限界効用学説)の立場
 からマルクスを批判。

● ヒルファディング(1877-1941、ドイツ)
 ベェーム=バヴェルクらの主観的価値論の立場は、経済学の出発点を個人(の欲望、
 等々)におき経済現象を非歴史的・非社会的にとらえている。これにたいしてマルクス
 は社会から出発する。労働は人と人とを結びつける「人間社会の本質的要素」である。
 それは、単に商品交換の基準(価値決定の基準)であるだけではなく、「労働の生産
 性の程度および労働の組織上の様式は、社会生活の性格を決定するものである。」 
 <生産価格はたんに価値の「修正」にすぎず、したがって二つの理論は論理的に関連
 していて、どんな意味でも矛盾するものではない>と反批判。(<>内はスウィージー
 からの引用。以下のボルトキェヴィッチについての部分も同様)

● ボルトキェヴィッチ(1868-1931、ロシア生まれ。ドイツで統計学者として活躍)
 ベェーム=バヴェルクは<価値の生産価格への転嫁という全操作を無意味なものと見
 なした・・・ヒルファディングのほうはどうかというと、一度もマルクスの手続き上の確か
 さを疑ってみたことがない・・・ボルトキェヴィッチにのこされた仕事は、この問題をとり
 あげて、マルクスの価値論および剰余価値論のワク組のなかでこれを解決しようと企
 てることであった。><近代的リカードウ主義者>

● ピエロ=スラッファ(1898-1983、イタリア生まれ。ケンブリッジ大学の経済学者)
 新リカードウ学派的な立場から、マーシャルを代表とする新古典学派と論争。筑波大学
 の藤田晋吾は『スラッファの沈黙』(2001年、東海大学出版会)で置塩信雄の経済学等
 とも関連させて転形問題論争についてのスラッファのアプローチについて論考している。

スラッファの沈黙 転形問題論争史論   藤田晋吾/著   東海大学出版会  2001.12  179p  目次 第1章 ボルトキェヴィッチの仕掛けた罠;第2章 スラッファの沈黙;第3章 転形問題の終わり;第4章 置塩理論の再検討;付論 ウィトゲンシュタインとスラッファ  内容  索引あり

3.現代日本のマルクス経済学内における二つの傾向

(1)松石勝彦、見田石介、等の正統マルクス学派
    松石勝彦は『マルクス経済学』(1990年、青木書店)で、マルクスの叙述に即
    しながら『資本論』の生産価格論を分析し、それを「二段階転化論」として整
    理することによって、この問題は既にマルクスによって解決されていると主張。
    したがって、価値と生産価格との間には矛盾があるとか、総計一致二命題は成
    立しないというような議論そのものが間違っていると主張している。
    確かに、マルクスは「二段階転化論」(価値の生産価格への転化→生産価格の
    費用価格への繰り込み)的に問題を処理しているといってよいと思うが、はたし
    て「二段階」だけで済む問題なのか疑問は残る。また、マルクス自身「一般的法
    則が支配的傾向として自己を貫徹するのは、つねにただ、極めて複雑で近似的
    な仕方でのみであり、永遠の動揺のけっして確定されえない平均としてのみであ
    る。」(角川文庫版、第六分冊P.258)ともいっている。

(2)置塩信雄、関恒義、等の数理マルクス学派
    置塩信雄は『資本制経済の基礎理論』(1965年、創文社)において、総計一致
    二命題は成立しないが、「正の剰余価値が存在することが、正の利潤が存在す
    る必要十分条件である」として、数理経済学的立場から労働の搾取の存在を「証
    明」した。関恒義も『経済学と数学利用』(1979年、大月書店)において、置塩に言
    及し、同様の立場を取っている。また上記の藤田晋吾も、数理経済学的な手法そ
    のものについてはそれを前提して考えている。
    しかし、この手法は「価値決定方程式」の正当性・正しさを大前提としている。

【資 料】

<マ ルクスに対するこのベーム・バベルクの批判が、その後、労働価値を否定するブルジョア的批判の基本となるだけに、総価値=総価格の命題は、マルクス主義経 済学の根幹としてはっきりと確認しておく必要がある。ところで、マルクスの示す総剰余価値=総利潤は、マルクスが転形問題を途中で打ち切ることなく、いっ そうくわしく展開していれば、一般に成立しないことを確認できた命題である。なぜなら、剰余価値部分を構成する諸商品それ自体が生産価格で表示されなけれ ばならず、あとでみるように、生産価格で表示された総利潤が価値表示の総剰余価値に一致しなけれbならない必然性は存在しないからである。ここでは、置塩 信雄『マルクス経済学』(1977年)が示すように、「利潤が存在するための条件は剰余労働が存在すること」という命題が確認ないし論証されていれば、そ れで十分なのである。> (関恒義『経済学と数学利用』p.74)

____


(1950年代のカレツキ。邦訳1958より)

カレツキは以下の邦訳もされている論考のなかでトゥガンに批判的に言及しているが(資本主義搾取に外部が必要というローザと対比的に扱っている)、カレツキによる有効需要の発見にトゥガンが関わっているのは確かだ。

『資本主義経済の動態理論』M・カレツキ 日本経済新聞評論社 1984年

自分が購入したのはオンデマンド版ではないが、この名著は電子書籍版(既にあるらしいが)などで入手しやすくしておいて欲しい。 1930年代の初期オリジナル論考を集めた第I部冒頭の「景気循環理論概説」(1933年)がケインズに先駆けて有効需要の理論を打ち立てたとされる画期 的論文。
ちなみに、同じ「利潤の決定要因」(1935年初稿、これもケインズに先駆ける重要論考)や「費用と価格」が所収されていて、本人が改訂 した版を生前翻訳した1958年の新評論版邦訳『経済変動の理論』とは間違い易いが、内容が違う。新評論版は本書第II部がその抜粋に当てられているが、 1933年版「景気循環理論概説」は所収されていない。新評論版との重複のない第I部が本書の価値を高めている。第III部はアクチュアルなその他の論考 ということになろうか。

以下、目次

『資本主義経済の動態理論』M・カレツキ 日本経済新聞評論社 1984年

目次
序文
第 I 部
第1章 景気循環理論概説 3
第2章 外国貿易と「国内輸出」について 16
第3章 景気上昇のメカニズム  26
第4章 商品税,所得税および資本税の理論  34

第II部
第5章 費用と価恪  45
第6章 国民所得の分配 64
第7章 利潤の决定要因  79
第8章 国民所得の決定と消費の決定 94
第9章 企業者資本と投資 106
第10章 投資の決定要因 111
第11章 景気循環  125

第lll部
第12章 完全雇用の政治的側面  141
第13章 ツガン-パラノフスキーとローザ・ルクセンブルグにおける有効需要の問題 148
第14章 階級闘争と国民所得の分配 158
第15章 趨勢と景気循環 167
統計付録 186
訳註 195
カレツキからポスト・ケインジアンへのマクロ分配理論の系譜
--訳者解説に代えて-- 209
索引 227
もうひとつの訳書のあとがきのカレツキの投資に関して言葉が転形問題にそのまま当てはまる。

「投資は, 支 出 としてみると,繁栄の源泉であり,投資の増加は景気を好転させ,投資を刺激して,さらにそれを増大せしめる.しかし投資は同時に,資 本 設 備 の 増 加 であり,したがって,生れたときから,この設備の旧式のものと競争する.投資の悲劇はそれが有用であるという理由から恐慌を生ぜしめる点にある.多くの人たちは,この理論をたしかにパラドクシカルと考えるであろう.しかしパラドタシカルなのは,理論ではない,その主題一資本主義経済一そのものである.」(Essays in the Theory of Economic Fluctuations pp189-9,傍 点 筆者)

正確には、

《...カレツキーの投資観はつぎのよく引用される1節にきわめて明瞭である.「投資は,支出としてみると,繁栄の源泉であり,投資の増加は景気を好転させ,投資を刺激して,さらにそれを増大せしめる.しかし投資は同時に,資本設備の増加であり,したがって,生れたときから,この設備の旧式のものと競争する.投資の悲劇はそれが有用であるという理由から恐慌を生ぜしめる点にある.多くの人たちは,この理論をたしかにパラドクシカルと考えるであろう.しかしパラドタシカルなのは,理論ではない,その主題一資本主義経済一そのものである.」(Essays in the Theory of Economic Fluctuations pp189-9,傍点筆者)これは,明らかに,カレツキーが投資をたんに有効需要の両面から把握するにとどまらず,資本設備の増加として理解し,この投資のパラドタタカルな2面性の中に恐慌の原因を見出だしていることを物語っている.だから,かれは,J.E.Meade,J.R.Hicks,0.Langeの組立てたケインズ・モデルを批判して,「かれらは,投資決意と投資の区別を無視し,」(op.cit.,p.139)「資本設備の変動の影響を考慮に入れなかった.](op.dt.p.140)と述べることができたのである.》

邦訳経済変動の理論
訳者あとがき 248-9頁

Essays in the Theory of Economic Fluctuations 1939自体は未邦訳

上記あとがき執筆者は宮崎か伊東か不明。
宮崎は『近代経済学の史的展開—「ケインズ革命」以後の現代資本主義像』で同箇所を引用。
否定的引用なのであとがき執筆は伊東かも知れない。

マルクスは3:2:9で部門を5,3つに分けている。転形問題発端の文の直前は3分割だ。これが源流にある。ケネーに戻ったとも言える。

____
  
ポスト・ケインジアンとマルクス派の循環的流れ(新古典派モデルの限界):
転形問題:メモ
                ______
 ←_____________|      |___________→
|  ___________→|      |            |
| ⇧  ←_________|消費財市場 |            |  
| | |  _______→|      |←_______    |
|必|労|必⇧所       |______|        ⇧消  |収
| |働|需|有                       |費  |
|需|者|品|者                       |財  |入
| |の|や|の                       |や  |
|品|支|贅|支        ______         |サ  |
| |出|沢|出       |      |        |l  |
| | |品|     蓄 →| 金融市場 |_ 投     |ビ  |
| | | |_/\ 貯_/ |______|  \_資   |ス  ⇩
| | ⇩  /  \/              _↘︎_________
| |  _/所有者 \←_____利潤_____|           |
| |  /_⇧_⇩__\            |           |
| |_/        \←___賃金_____|           |
|_→/  労 働 者   \__労働(時間)_→|    企 業    |
  /____⇧_⇩_____\         |           |
 /    失業労働者     \        |           |
/________________\       |___________|
        図:ポスト・ケインジアンとマルクス派の循環的流れ

『価値と価格の理論』P.M.リヒテンシュタイン 1986年(原著1983年)32頁より
上記書籍では、転形問題とスラッファの定式の類似性が説明される。
マルクスやスラッファと違い、新古典派は階級の問題を見ていない。
《要約すれば、価値は直接価格を決定し,直接価格は生産価格に転形される。
そして市場価格は、それらの生産価格のまわりを変動することになる。転形問
題は、それゆえ、価値を価格に転形する問題でなくて、代わりに、それは直
接価格を生産価格に転形する問題である。》同202頁


NAMs出版プロジェクト: ドブリュー『価値の理論』(1959)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/blog-post_48.html
均斉成長経路(1937): ジョン・フォン=ノイマン (John von Neumann), 1903-1957
http://nam-students.blogspot.com/2016/06/john-von-neumann-1903-1957.html(本頁) 

フォン・ノイマン均斉成長解:

A生産手段、B労働力、C生産物
            _ー
         _ー ̄ |
      _ー ̄ |  |A
   _ー ̄ |  |  |
   ̄-_ →| →| →|B
      ̄-_  |  |
         ̄ー_  |C
            ̄ー_
      A:B:C
      常に比率一定

1937
均斉成長経路(の定式化とブラウワーの定理の一般化)
"A Model of General Economic Equilibrium", 1937, in K. Menger, editor,Ergebnisse eines mathematischen Kolloquiums, 1935-36. (Translated and reprinted in RES, 1945).
→ http://piketty.pse.ens.fr/files/VonNeumann1945.pdf


08年7月29日 立命館大学経済学会セミナー(28日)番外編報告レジュメ
 吉原直毅著『労働搾取の厚生理論序説』について
  p.1 p.2 p.3 p.4 p.5 p.6 p.7 p.8 p.9 p.10 p.11


転形問題(てんけいもんだい、Transformation problem)は、マルクス経済学における価値の規定と価格の規定の間には矛盾が存在するのか否かを問題とした一連の論争を指す。訳語としては転化問題という用語が使われることもある。
高須賀義博は、転形問題に対する論説は、大きくは歴史説と論理説に分けられると注意している[1]

歴史説[ソースを編集]

歴史=論理説とも呼ばれる。この説は、価値の生産価格への転形は、じっさいに歴史的に生じた過程を論理的に抽象したものであると解釈する。この考えは、最初、エンゲルスにより提唱され、ヒルファーディングがこの立場をとった。20世紀では、、ミークとネルがこの立場をとった。[2]。日本では、小泉信三との論争において櫛田民蔵がこの立場をとった[3]
エンゲルスは、みずから編集した『資本論』第Ⅲ巻への「補遺」において、ゾンバルトとシュミットの考えを批判し、「問題は、ここでは単に純粋な論理的過程に関するのみでなく、一つの歴史的過程に、またその思想における説明的反映に、すなわち歴史的過程の内的連関の論理的追及にかんする」ことを二人が理解していないとした[4]。この主張を裏付けるものとして、エンゲルスはマルクスの遺稿「価値どおりの、または近似的に価値どおりの、諸商品の交換は、資本主義的発展の一定の高さを必要とする生産価格での交換よりも、はるかに低い一段階必要とする」を引いた[5]

論理説[ソースを編集]

論理説は、最初に、ヴェルナー・ゾンバルトとコンラッド・シュミットにより提起された。『資本論』第Ⅲ巻の発表後であったから、かれらは「価値の概念的位相」を問題とし、「価値」概念は思想的・論理的にな事実であるとした。ゾンバルトは、「価値」は純粋な仮説であるとし、シュミットはそれは仮説ではあるが「論理的に必要な仮説」であると主張した。シュミットは、エンゲルスと親しい関係にあったが、エンゲルスは、この主張を却下した[6]
20世紀のマルクス経済学者の大部分は、論理説を取り、なんらかの意味でより基本的な概念である価値から生産価格の成立を説明しようとした。その根拠として多くの変種が現れたが、以下のものなどがある。
量的転化説
マルクスが『資本論』第Ⅲ巻で説いたもので、総価値は総生産価格に等しく、総剰余価値は利潤の総額に等しいという総計一致の二命題に依拠する。
総計一致の命題は、転形計算の仕方により、一命題はつねに成立するようにできる。そのとき、なにを一致させるかについて主張が分かれた。また両者ともに成立ないならば、総計一致命題は棄却されるべきであるという意見もある。[7]
反復計算論
マルクスの転化計算を一度だけに止めず、多数回繰り返すと、生産価格に収束することに依拠する。置塩信雄、A.シャイク[8]
単純な価値形成過程説
「単純な価値形成過程」とは、「資本によって支払われた労働力の価値が新たな等価物によって補填されるま転までしか継続しない」(『資本論』第Ⅰ巻国民文庫版訳pp.340-41)価値形成、すなわち労働者が必要労働時間のみ働く経済をいう。このような経済においては、価値法則が厳密に成立することを主張する。宇野弘蔵が「労働価値説の論証」は「資本の生産過程において行なわれなければならない」として、考えたものはこの事態であると考えられる[9]
なお、単純単純な価値形成過程のみからなる経済は剰余のない生産体系となる。この体系は、P.スラッファの『商品による商品の生産』第1章「生存のための生産」(あるいは自己補填)と基本的に同型と考えられる[10]
転化不要説
置塩信雄は、(上記反復計算論などを唱えたことがあるが)総計一致二命題が維持しがたいことを認めて、価値から生産価格への転形を意義のないこととし、各産業が正の利潤率をもつとき、労働価値で計算すれば搾取率が正となることを示す(置塩によるマルクスの基本定理)だけで、転形にこだわる必要はないとした。
標準体系転化説
高須賀義博が唱えた。経済がフォンノイマン成長径路あるいはスラッファの標準体系にあると考えると、総計一致の二命題が成立する。マルクスは、暗にこうした経済での転化を考えていたと主張した[11]

  1. ^ 高須賀義博「転化論の展望」高須賀義博『マルクス経済学研究』新評論、1979年、第4章。
  2. ^ 森嶋通夫・カテフォレス『価値・搾取・成長』高須賀義博・池尾和人訳、創文社、1980年、p.234。
  3. ^ 櫛田民蔵『社会問題講座: 商品価値の批判序説』新潮社、1926-27年。Googleによりデジタル化されている。http://books.google.co.jp/books?id=F8fTeMtLlDcC&printsec=frontcover&hl=ja&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false
  4. ^ マルクス『資本論』第三巻、向坂逸郎訳、岩波書店、1967年、p.1114。
  5. ^ マルクス『資本論』第三巻、向坂逸郎訳、岩波書店、1967年、p.1115。
  6. ^ マルクス『資本論』第三巻、向坂逸郎訳、岩波書店、1967年、p.1113-5。森嶋通夫・カテフォレス『価値・搾取・成長』高須賀義博・池尾和人訳、創文社、1980年、p.233。
  7. ^ この点について、梅沢直樹『価値論のポテンシャル』昭和堂、1991年、第1章を見よ。
  8. ^ 置塩信雄「マルクスの生産価格について」『経済学研究』(神戸大学)、1972年。A. Shaikh, "The So-called Transoformation Pribelm: Marx vindicated,"(mimeo) New School for Social Research。森嶋通夫・カテフォレス『価値・搾取・成長』高須賀義博・池尾和人訳、創文社、1980年、第6章「転化問題:マルコフ過程」にも収束の証明がある。
  9. ^ 宇野弘蔵『経済原論』岩波書店、1964年、p.59。小幡道昭『価値論の展開』東京大学出版会、1988年、第2章第3節。
  10. ^ 小幡道昭『価値論の展開』東京大学出版会、1988年、第2章注24(p.187)。
  11. ^ 高須賀義博「転化論の展望」高須賀義博『マルクス経済学研究』新評論、1979年、第4章。高須賀義博『マルクス経済学の解体と再生 』御茶の水書房1985年。
_________________________________
カレツキ有効需要←転形問題←再生産表式←グルントリセ
(再生産表式発見の陰にはプルードンがいた)

1863~5年

『資本論第一巻草稿──直接的生産過程の諸結果』(マルクス/森田成也・訳)

『資本論』入門シリーズ第2弾。経済学史上もっとも革新的な理論を打ち立てたマルクスが、自らの剰余価値論を総括し、資本の再生産と蓄積、資本の生産物としての商品生産について考察する。『資本論』全体を理解するうえでの最重要論考。
別訳:
『直接的生産過程の諸結果』1863~5 向坂逸郎訳、岩波文庫、1953
『直接的生産過程の諸結果』、岡崎次郎訳、国民文庫、大月書店、1970
Fwd: 直接的生産過程の諸結果 - 株式会社 大月書店直接的生産過程の諸結果 29
直接的生産過程の諸結果
著者 カール・マルクス 著
岡崎 次郎 訳
ジャンル 文庫
出版年月日 1970/08/18
ISBN 9784272802906
判型・ページ数 文庫・224ページ

内容説明

『資本論』第一巻から第二・三巻への橋渡しとして予定された未定稿.剰余価値論の総括,蓄積論,資本の生産物としての商品についての考察を主な内容としている.資本論成立史にも欠くことのできない著作.


1863~5年
http://blog.goo.ne.jp/sekiseima/e/a863e997550323e25014394ead35d777
 第一に、“マルクス経済学者”が理解しなければならないのは、「古典派経済学の欠陥はここではただ次の点にあるだけである。すなわち、第一には、このようなより多くの生きている労働とより少ない対象化された労働(貨幣のこと)との交換が、どのようにして商品交換の法則に、つまり労働時間による商品価値の規定に、合致するのかということを論証することができなかったということであり、したがってまた、第二には、流通過程における一定量の対象化された労働(貨幣のこと)と労働能力との交換と、生産過程で行われるところの生産手段の姿で存在する対象化された労働による生きている労働の吸収とを、直接に混同していることである。可変資本と労働能力との交換過程を、古典派経済学は不変資本による生きている労働の吸収過程(価値増殖過程のこと)と混同しているのである。」(1863~5『直接的生産過程の諸結果』、国民文庫、P62)というマルクスの言葉である。 

 同じ『直接的生産過程の諸結果』にはマルクスはプルードンについて次のように述べている。
 
 「プルードンを困惑させるのも、やはりこれ(労働の生産性の増大は個々の商品の価格を低下させるにもかかわらず全体の剰余価値量は増大すること)に似たパズルである。というのは、彼はただ個々の独立な商品の価格を見るだけで、総資本の生産物としての商品を見ず、したがってまた、総生産物がその各個の成分の価格によって概念的に分けられる割合を考察しないからである。
 
 「商品の価格を構成するために、商業において労働者の賃金に資本の利子(これは剰余価値中の特別に命名された一部分でしかない)がつけ加えられるので、労働者が自分の生産したものを買いもどしうるということはありえない。労働によって生活するということは、利子制度のもとでは、矛盾を含んでいる原則である。」(『信用の無償性。フレデリック・バスティア氏とプルードン氏との論争』*、パリ、1850年、P105) 光文社新訳2016年では166頁。**

プルードンは貨幣という商品に絞って改善策を出した。マルクスは利子の問題をそこまで深刻に捉えていない。地代の方を重視している。

Gratuité du crédit - Quatorzième lettre - Frédéric Bastiat à P. J. Proudhon
http://bastiat.org/fr/lettre14.html


Gratuité du crédit - Quatorzième lettre - Frédéric Bastiatà PJ Proudhon



7 mars 1850. La cause est entendue et le débat est clos, dit M. Proudhon, de partie se faisant juge. M. Bastiat est ... Il avait compromis la cause du crédit gratuit , voici que le pouvoir la relève en la plaçant sur le piédestal de la persécution.

《SEPTIÈME LETTRE. P. J. PROUDHON À F. BASTIAT.
17 décembre 1849.

Il est impossible, dis-je, que, l’intérêt du capital s’ajoutant, dans le commerce, au salaire de l’ouvrier pour composer le prix de la marchandise, l’ouvrier puisse racheter ce qu’il a lui-même produit. Vivre en travaillant est un principe qui, sous le régime de l’intérêt, implique contradiction. 》

これらは信用の問題というよりも後の転形問題、有効需要の問題に繋がるだろう。

**
訳者は解説(光文社新訳解説421頁~)で草稿集邦訳2(大月書店45頁~%)の説明を図入りで再現するが、プルードンの真意を理解していない。
プルードンが総生産を無視しているというのは間違いだ。マルクスが引用した箇所のすぐ後でプルードンはフランスの労働者の日当の年間総量を二千億フランと仮定している。さらに要素として「所有権」「利子」「地代」等を挙げている(『プルードン3 所有とは何か』三一書房208頁)。
プルードンは集合力を重視する。だから剰余価値もそこから生まれるし、剰余価値内に生産した分が換算されるのは当然だ。
所有権に不変資本は入るだろう(マルクスがプルードン批判の為に展開した再生産表式自体がプルードンのテキストに内在する)。
だから労働者は自分が生産した分全てを買い戻せないというのは間違いではない。そもそも引用が恣意的だ。  
(v+mのドグマ=スミス批判では明確でない再生産における持続性のテーマが重要だろう。ここでマルクスの論理は、後のツガン=カウツキー論争におけるツガンの論理に似ているが、ツガンの方はは価格論に留まることなくカレツキに有効需要の論理の発見を促した。)

ちなみに資本論第一部フランス語版(1872年)にはプルードンの名前が一つもない。マルクスが削除した。
マルクスはプルードンからアイデアを得て1850年以降経済学を勉強してリカード流価値論で体裁を整えたにすぎない。アイデアを得てその後で隠蔽したのだ。
その再生産表式はレオンチェフ、より本質的にはカレツキによる読解を待つ必要があった(カレツキは転形論争からヒントを得ている)。

追記:
サミュエルソンが「マルクス搾取概念の理解」(邦訳『論争・転形問題』1978年所収104頁)で指摘したように、スミスのドグマを強調する文脈から『資本論』第3部でマルクスは不変資本(というより費用)を固定して論理を展開した。不変資本にも利子はかかり得ることを考えれば利子の問題は大きい。
3:2:9
1:
2:
2:サミュエルソン1971図解:(吉原2008はドブリュー1959と以下の図を発展させた)
3:サミュエルソンが解説:

参考:
グルントリッセ1857~8...(+資本論草稿関連) 転形問題→再生産表式→グルントリセ
http://nam-students.blogspot.com/2016/07/blog-post.html

1890年代論争にあらわれたロシア資本主義論の類型(2) -トゥガン - バラノフスキー -Author(s)田中, 真晴
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/133090/1/eca0965_331.pdf

15 Comments:

Blogger yoji said...

論争・マルクス経済学
著者名等  P.M.スウィージー/編  
著者名等  玉野井芳郎,石垣博美/訳  
出版者   法政大学出版局
出版年   1969.6
大きさ等  22cm 257,3p
NDC分類 331.6
件名    Marx Karl Heinrich.
内容   
カール・マルクスとその体系の終結(オイゲン・フォン・ベーム=バウェルク) 
ベーム=バウェルクのマルクス批判(ルドルフ・ヒルファディング)
『資本論』第三巻におけるマルクスの基本的理論構造の修正について(ラディスラウス・フォン・ボルトキェヴィッチ)


_______________

転形論アンソロジー
著者名等  ボルトキェヴィツ/〔ほか著〕  
著者名等  石垣博美,上野昌美/編訳  
出版者   法政大学出版局
出版年   1982.4
大きさ等  22cm 259,5p
NDC分類 331.84
件名    価値論(経済学上)  
件名    価格  
件名    経済学-社会主義学派 

5:24 午前  
Blogger yoji said...

資本論1:23も関連する

2:04 午前  
Blogger yoji said...

説明される。

《要約すれば、価値は直接価格を決定し,直接価格は生産価格転形される。
そして市場価格は、それらの生産価格のまわりを変動することになる。転形問
題は、それゆえ、価値を価格に転形する問題でなくて、代わりに、それは直
接価格を生産価格に転形する問題である。》202頁

《著者は、「スラッファの定理」と呼ぱれているもの——突質賃金と生産条件が、現実の物量
タームで規定されている時には生産価格と利潤率を決定するのに、十分なもの
となり、何らの需要の理論も要求されない——との立場をとる「ポスト・ケイ
ンジアン」あるいは新リカードウ派の経済分析を開陳している。》解説248頁

11:03 午後  
Blogger yoji said...

論争史論
著者名等  藤田晋吾/著  ≪再検索≫
出版者   東海大学出版会
出版年   2001.12
大きさ等  22cm 179p
NDC分類 331.6
件名    経済学-社会主義  ≪再検索≫
目次    第1章 ボルトキェヴィッチの仕掛けた罠;第2章 スラッファの沈黙;第3章 転形問
題の終わり;第4章 置塩理論の再検討;付論 ウィトゲンシュタインとスラッファ
内容    索引あり

6:58 午前  
Blogger yoji said...


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Amazonで購入(詳細)
レビュー対象商品: 商品による商品の生産―経済理論批判序説 (単行本)
スラッファは、実質賃金と生産条件が現実の物量タームで規定されている時には生産価格と利潤率を決定するのに十分なものとなり、何らの需要の理論も要求されない、との立場をとる。そこからマーシャル批判が生まれ立場的にマルクス(転形問題を参照)に近くなる。マルクスと違うのは搾取を強調していない点だ。標準商品という概念は価値形態論を可逆的に捉えるということだ。以下本書邦訳目次。

『商品による商品の生産——経済理論批判序説——』ピエロ・スラッファ (Piero SRAFFA)

6:48 午前  
Blogger yoji said...

論争・転形問題―価値と生産価格 (1978年) | 伊藤 誠 |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/論争・転形問題―価値と生産価格-1978年-伊藤-誠/dp/B000J8QQ4M/ref=cm_lmf_tit_15


"忘れ去られた(?)「転形問題」。転形問題 F.シートン著 小幡道昭訳. マルクス搾取概念の理解—マルクスの価値と競争価格とのいわゆる転形問題の要約 P.A.サムエルソン著 白銀久紀訳. 価値の転形—マルクスの「真意」(一解釈) W.J.ボーモル著 岡崎健訳。 他 所収"

6:23 午前  
Blogger yoji said...

論争・転形問題 価値と生産価格
著者名等  伊藤誠/〔ほか〕編訳 
出版者   東京大学出版会
出版年   1978.3
大きさ等  21cm 251p
NDC分類 331.84
内容:
価値の価格への転形 P.M.スウィージー著 都留重人訳. 
価値と価格―いわゆる転形問題の一解法 J.ウィンターニッツ著 桜井毅訳. 
価値と生産価格―ウィンターニッツの解法についての覚書 K.メイ著 山口重克訳. 
転形問題についての一考察 M.H.ドッブ著 都留重人訳. 
転形問題についての若干の覚書 R.L.ミーク著 時永淑訳. 
ミークの「転形問題についての覚書」へのコメント H.D.ディキンソン著 桜井毅訳. 
転形問題への補足コメントM.H.ドッブ著 山口重克訳. 転形問題 F.シートン著 小幡道昭訳. 
マルクス搾取概念の理解―マルクスの価値と競争 価格とのいわゆる転形問題の要約 P.A.サムエルソン著 白銀久紀訳. 
価値の転形―マルクスの「真意」(一解釈) W.J.ボーモル著 岡崎健訳. 

価値と生産
価格―転形問題の経済学 D.ライブマン著 中村泰治訳. 価格と価値:転形問題 M.デサイ著 伊藤誠訳 

文献:p241~251
書誌番号  3-0190013919

6:28 午前  
Blogger yoji said...


https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784326548408
サミュエルソン経済学体系 〈9〉 リカード,マルクス,ケインズ…

ポール・アンソニ・サミュエルソン/篠原三代平

勁草書房(1979/10発売)
ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
サイズ A5判/ページ数 379p/高さ 22cm
商品コード 9784326548408
NDC分類 331.74

出版社内容情報
経済学の成立を担った古典派経済学より現代の種々の学派にいたるまでの経済学の潮流と経済学の巨人たちの業績・生涯を,現代の巨人たる教授が鋭く論評する。

【目次】
第1部 古典派経済学
 賃金と利子―マルクス経済モデルの現代的解剖
 賃金と利子―マルクス経済モデルの現代的解剖:返答
 リカード経済学の現代的分析Ⅰ
 リカード経済学の現代的分析Ⅱ

 経済学としてのマルクス経済学
 マルクス的搾取概念を理解する:マルクス的価値と競争価格との間のいわゆる
 転化問題の総括
 マルクスの「価値」から競争「価格」への「転化」:廃棄と置き換えの過程
 ブルジョア的利潤率を導入した合理的計画のための新しい労働価値論

第2部 人物評論
 経済学者と思想の歴史
 ケインズ卿と『一般理論』
 教師および経済理論家としてのシュムペーター
 数理経済学者ハロルド・ホテリング
 D・H・ロバートソン
 トーシュテン・ゴードゥルンド著『クヌート・ヴィクセルの生涯』
 回答
 60歳のA・P・ラーナー
 アーヴィング・フィッシャーと資本理論
 ジョセフ・シュムペーター
 会長講演「経済学者の道」
 思い出を語る

6:30 午前  
Blogger yoji said...

マルクスの経済学がよくわかる本: ポケット図解 - 72 ページ
https://books.google.com/books?isbn...

阿部真也, ‎宮崎哲也 - 2009 - ‎プレビュー
マルクス経済学に懐疑的な人々が格好の攻撃対象にしているテーマとして、「労働者階級の相対的窮乏(きゅうぼう)化論」があります。「マルクスは資本 ... 特に近代経済学の泰斗、ポール,サミュエルソンなどは、「労働者の窮乏化は実際には起きなかったのだから、マルクスの主張は無視してよい」と揶揄(やゆ)しているようです。しかし、こうした批判に ...

6:35 午前  
Blogger yoji said...

時代を読む経済学者の本棚 - 52 ページ
https://books.google.com/books?isbn...

根井雅弘 - 2011 - ‎プレビュー
ポール・A・サムエルソン/ウィリアム・D・ノードハウス著、都留重人訳、岩波書店、一九九二[九三年刊、『週刊朝日』一九九三年七月二三日号)サムエルソンは経済学の制度化に最も貢献した一人であり、その ... 第十一版まであった「 マルクス経済学の基礎的原理」と題する付論が、第十二版以降に削除されたのは、その意味では残念なことである。




P. Samuelson (1982) :"The normative and positive inferiority of Marx's vales
paradigm,"Southern Economic Journal 49-1, pp. 11-18.

マルクスの価値の規範的かつ正の劣等性
パラダイム "、Southern Economic Journal 49

6:37 午前  
Blogger yoji said...

ただし要素市場と財市場は非対称である。

                ______
 ←_____________|      |___________→
|  ___________→|      |            |
| ⇧  ←_________|消費財市場 |            |  
| | |  _______→|      |←_______    |
|必|労|必⇧所       |______|        ⇧消  |収
| |働|需|有                       |費  |
|需|者|品|者                       |財  |入
| |の|や|の                       |や  |
|品|支|贅|支        ______         |サ  |
| |出|沢|出       |      |        |l  |
| | |品|     蓄 →| 金融市場 |_ 投     |ビ  |
| | | |_/\ 貯_/ |______|  \_資   |ス  ⇩
| | ⇩  /  \/              _↘︎_________
| |  _/所有者 \←_____利潤_____|           |
| |  /_⇧_⇩__\            |           |
| |_/        \←___賃金_____|           |
|_→/  労 働 者   \__労働(時間)_→|    企 業    |
  /____⇧_⇩_____\         |           |
 /    失業労働者     \        |           |
/________________\       |___________|
        図:ポスト・ケインジアンとマルクス派の循環的流れ

『価値と価格の理論』P.M.リヒテンシュタイン 1986年(原著1983年)32頁より
マルクスやスラッファと違い、新古典派は階級の問題を見ていない。  

12:47 午前  
Blogger yoji said...

2016/11/25(金) 17:36:39.82 ID:vOkmJpy4
http://www.cnn.co.jp/photo/l/732330.html

よくできたイラスト
http://www.cnn.co.jp/storage/2016/11/25/e3af095965f17d3cd54b0c34539ec4f3/income-inequality-money.png
65 : 名刺は切らしておりまして2016/11/25(金) 17:36:54.03 ID:TFKoWBnA
66 : 名刺は切らしておりまして2016/11/25(金) 17:39:42.61 ID:zDV8HhLS
だからと言って「景気なんて回復しなくて良い!みんなでビンボーになろう!」っていうサヨクの言い分も聞けない
67 : 名刺は切らしておりまして2016/11/25(金) 17:40:49.08 ID:vOkmJpy4
           ________
          |   /\   |
         / \  ||  / \
        /___\ || /___\
        \___/ || \___/
             _||_
            /____\

       財の需要 財・サービス 財の供給 
 お金の流れ------→d市場s←--------- 
  |支出    均衡点e_\/    販売された財・|
  (=GDP)      /\       サービス|
  |  -------←s  d→-------  |
  | |購入された    | ↑        収入| |
  | |財・サービス 消費税|    (=GDP) |
  | |        _|政府___   産出| |
  |_|___    /_|購入__/|    |_|___
 /|_|__/|  |  ||  | |   /|_|__/|
| \ / |-所得税|→【政府】←|法人税-| \ / | |
|【家\計】| |  |公的||赤字| |  |【企\業】| |
| / \ | |  |貯蓄 ↓|国債| |  | / \ | |
|_|_|_|/-民間|→【銀行】-|-融資→|_|_|_|/
  | |    貯蓄|__金融__|/     | |
  | |  -----→ 市場 --→投資→  | |
  | |                    | |
  | (GDP=)所得 生産要素  生産への投入| |
  |  -------←d市場s→-------  |
  |         e_\/均衡点   賃金・地代|
  |労働・土地・資本   /\   ・利潤(=GDP)
   ---------→s  d←---------
      労働の供給        労働の需要
           ________
          |   /\   |
         / \  ||  / \
        /___\ || /___\
        \___/ || \___/
             _||_
            /____\

上の図中央は十字であるべき。つまり政府から雇用関係の助成金がもっとなければならない。
(消費)効用関数及び需要関数と生産(効用)関数は全体を主体として立体的にとらえる必要がある。
あと、足を使った地域金融を活性化させる地域再投資法(CRA)が必要だ。

DSGEなどはこうした全体を見ずに複数のショック変数にまとめてしまうから、増税と金融緩和、
ブレーキとアクセルを同時に踏むような政策を正当化してしまう。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)

12:47 午前  
Blogger yoji said...

ただし要素市場と財市場は非対称である。

マルクスやスラッファと違い、新古典派は階級の問題を見ていない。
                ______
 ←_____________|      |___________→
|  ___________→|      |            |
|  ↑   ←_________|消費財市場 |            |  
| | |  _______→|      |←_______    |
|必|労|必 ↑ 所       |______|         ↑ 消  |収
| |働|需|有                       |費  |
|需|者|品|者                       |財  |入
| |の|や|の                       |や  |
|品|支|贅|支        ______         |サ  |
| |出|沢|出       |      |        |l  |
| | |品|     蓄 →| 金融市場 |→ 投     |ビ  |
| | | |_/\ 貯_/ |______|  \_資   |ス  ↓
| | ↓   /  \/              _\_________
| |  _/所有者 \←_____利潤_____|           |
| |  /_ ↑ _ ↓ __\            |           |
| |_/        \←___賃金_____|           |
|_→/  労 働 者   \__労働(時間)_→|    企 業    |
  /____ ↑ _ ↓ _____\         |           |
 /    失業労働者     \        |           |
/________________\       |___________|
        図:ポスト・ケインジアンとマルクス派の循環的流れ

『価値と価格の理論』P.M.リヒテンシュタイン 1986年(原著1983年)32頁より

12:54 午前  
Blogger yoji said...


生産関数と需要関数の非対称性:

《要約すれば、価値は直接価格を決定し,直接価格は生産価格に転形される。
そして市場価格は、それらの生産価格のまわりを変動することになる。転形問
題は、それゆえ、価値を価格に転形する問題でなくて、代わりに、それは直
接価格を生産価格に転形する問題である。》『価値と価格の理論』リヒテンシュタイン著202頁

Ⅱ新古典派経済学の限界「風雅のブリキ缶」
http://members.jcom.home.ne.jp/fuga-buriki-can/comparative%20study3-2.htm
《需要関数と生産関数の違い――イタリア人経済学者ピエロ・スラッファは、「マーシャル・
クロス」を「〈需要関数〉は、効用逓減という基本的かつ自然的なる仮定の上に立つ。これに
反して、生産における関数関係は、これよりもずっと複雑な仮定を持った体系の結果である。
限界効用に関する研究が、価格と(消費された)数量との関係に注意をひきつけたあとではじ
めて、類推によって費用と生産量との関係という均斉的な概念が生まれたというのが事実である」
(『経済学における古典と近代』、菱山泉・田口芳弘訳、有斐閣、1956年)と評した。
十分ではないが、極めて妥当な鑑定である。》

1:19 午前  
Blogger yoji said...


ただし生産要素市場と財市場は非対称である。

マルクスやスラッファと違い、新古典派は階級の問題を見ていない。
                ______
 ←_____________|      |___________→
|  ___________→|      |            |
|  ↑   ←_________|消費財市場 |            |  
| | |  _______→|      |←_______    |
|必|労|必 ↑ 所       |______|         ↑ 消  |収
| |働|需|有                       |費  |
|需|者|品|者                       |財  |入
| |の|や|の                       |や  |
|品|支|贅|支        ______         |サ  |
| |出|沢|出       |      |        |l  |
| | |品|     蓄 →| 金融市場 |→ 投     |ビ  |
| | | |_/\ 貯_/ |______|  \_資   |ス  ↓
| | ↓   /  \/              _\_________
| |  _/所有者 \←_____利潤_____|           |
| |  /_ ↑ _ ↓ __\            |           |
| |_/        \←___賃金_____|           |
|_→/  労 働 者   \__労働(時間)_→|    企 業    |
  /____ ↑ _ ↓ _____\         |           |
 /    失業労働者     \        |           |
/________________\       |___________|
        図:ポスト・ケインジアンとマルクス派の循環的流れ

『価値と価格の理論』P.M.リヒテンシュタイン 1986年(原著1983年)32頁より

8:12 午前  

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