土曜日, 12月 10, 2016

忠臣蔵作品評 - Kusupedia


くすおの忠臣蔵作品評 - Kusupedia

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※明治時代

※大正〜昭和時代

※世界大戦争

※連合国軍占領下

※サンフランシスコ講和条約公布

※映画界が斜陽でしばらく製作されず、テレビの時代になる。オーソドックスな忠臣蔵に様々なアレンジが加わる。



悲恋おかる勘平

作品概要
制作会社松竹
公開年度1956年
内蔵助役中村時蔵3rd
評価2ツ星
公開当時のパンフレット

仮名手本忠臣蔵の五段目と六段目にあたる、お軽&勘平の悲劇を映画化したもので、30でこぼこの勘平を24歳の萬屋錦之介(当時:中村)が演じている、ラブストーリー忠臣蔵。


映画化するにあたって、桃井若狭助や鶴岡八幡宮、高師直顔世御前への横恋慕やラブレターのやりとり一切がカットされて(でしょうな)、かわりに阿久里が赤穂明神のお札を江戸城までお軽に託すという新しいエピソードを用意して、そこらへんのタイミングで松乃廊下事件が起こるアレンジになっている。


とにかくマジメ一貫のキャラ・勘平くんはおかると彼女の実家に引っ込んだあと猟師をしてるが、茶店でお家断絶のうわさを聞いてお軽一家とミズさかずきして赤穂城に駆けつけるけど門前払いされて、あげく無血開城ってことで悲嘆に暮れてすごすごお軽ンちに戻り、「猟師頑張ります!」とカラ元気。

そんなある日神崎与五郎から内蔵助が殿さまの石牌建立の話を聞き、舅・与市兵衛に十両の金策をたのむ。

お軽は茶屋に売られる。与市兵衛は売った金を定九郎に強奪され殺される。勘平は定九郎を誤射するが警察に通報するでもなく、あろうことか死体がフトコロに飲んだ五十両をネコババする。なんだかんだで勘平切腹。…な、おなじみの内容。


この話は、女子と男子で大きく感想が別れそう。

女子で錦之介ファンの友人は、後年を予見させる「強いキャラ」な演技の中に「ウジウジキャラ」を織り交ぜた和事(わごと)を演じきってる若き錦之介に、キラキラと初々しいものを感じ、なかなかこたえられないようだったが、男子で、おまけに歌舞伎の事情(or歌舞伎の良さ)知らない人のサイト・レビューを見ると、とびきり腕が立つわけでもなければ、かといって恋にも生きず、ウジウジしてたかと思うと急に農家のじいさんに金の無心をしたり死体からネコババしたりと、どこに魅力を見いだしてイイかわからないようすで「なんじゃこのキャラは?」という印象を持つようでございます。

(ま、概してラブストーリーの感想は男女でそんなふうに別れるものかもですな)

・・余談だが、「笛吹童子」「里見八犬伝」「紅孔雀」路線の錦之介はたいそうかっこよかったそうで、そこに魅了されてた往年のファンは本作や「赤穂浪士 天の巻・地の巻」の小山田庄左衛門の意気地なしなありさまには心からエールを送れなかったそうです。


(以下ネタバレ)

勘平の名は短冊に書かれて彼の槍とともに討ち入りで活躍。死んで参加する、討ち入り装束姿の勘平にジワッと来る。

歌舞伎でははっきりしないおかるの行く末は、生前の内蔵助に身請けされたあと瑤泉院のところで働くというかたちで丸く収まります。


ちなみに、定九郎ももちろん登場(イノシシも小ぶりの可愛いのが出ます)するが、松乃廊下事件の時に勘平を侮辱したり、浪人後は農家から小作米をぶんどる無頼漢として出番が多い。演じるは高木二朗さんというきわめてオッサン顔の人だが、これはこれで良い定九郎でした。


____



悲恋 おかる勘平 | 映画-Movie Walker

http://movie.walkerplus.com/mv24624/

“面白娯楽部”所載の邦枝完二の原作を「たぬき」の依田義賢と新人斎木祝が共同脚色、「快剣士・笑いの面」の佐々木康が監督、撮影は「雄呂血の秘宝 (前後篇)」の藤井春美。主な出演者は、「続源義経」のコンビ中村錦之助、千原しのぶに、「白扇 みだれ黒髪」の江藤真二郎、原健策、「羅生門の妖鬼」の中村時蔵、「続々獅子丸一平」の喜多川千鶴など。

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些細な原因で主家追放の身となった勘平とお軽は夫婦になり、山崎在のお軽の両親のもとに身を寄せて猟師生活に入った。勘平は亡君浅野内匠頭の仇討仲間に入れてもらいたいのだが、追放者の彼は誰にも相手にされず、鬱々とした日を送っていた。ある日、神崎与五郎に会った勘平は亡君の石碑建立のための寄附金募集の話をきき、醵金したいと思ったが一家の貧しさを考えると心は暗かった。夫の苦しみを見たお軽は祇園に身を売ることにした。その内金の五十両を持って家路を急ぐ父親の与市兵衛は山崎街道で、赤穂の前家老大野九郎兵衛の伜定九郎に襲われ、金を盗まれて殺された。折しも猟に出ていた勘平は定九郎を猪と間違えて射殺し、あまつさへ死体の懐にあった金を見ると、思わず手にして神崎のもとに自分の寄附金として届けてしまった。帰宅した勘平はお軽の身売りの話をさき、前後の事情から自分が舅殺しを犯したと信じた。その上神崎等が追放者の寄附は大石内蔵助が承知しないからと返しに現われるに及んで絶体絶命、切腹した。すべてが誤解だと判った時はすでにおそく勘平は気息奄々、哀れに思った神崎と原郷右衛門は仇討連判状に勘平の名を加え血判させた。大石は祇園のお軽を身請けし、浅野内匠の未亡人瑶泉院の侍女にした。元禄十四年十二月十五日の朝、赤穂浪士の吉良家討入りの報がお軽の兄寺坂平左衛門によって南部坂にもたらされた。前夜、瑶泉院を訪れた大石内蔵助が残した巻物は連判状であった。その中にお軽は夫勘平の名を見た。彼女は吹雪の中で闘う夫の姿を思い熱い涙を流した。

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作品データ

製作年1956年
製作国日本
上映時間73
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