http://www.freeassociations.org/
ルベーグ積分が真価を発揮するのは,冒頭でも述べたように,むしろ不連続な関数,つまりいくつかの点
だけで突然孤立した大きな値をとっていて,それらが点在しているような関数の場合なのであり,参考と
して述べておこう。
その例としては,この学問の黎明期に純粋な数学的興味として議論されていた次のような問題を眺めると,
この話そのものがよくわかる。それは,積分する関数として「有理数の点ではf=1となるがそれ以外の無理数
の場所ではf=0になる」というような奇妙な関数を考えて「一体これを積分したら0になるのか一定の有限値に
なるのか,それとも無限大に発散するのか?」を調べるという問題である。…
こんな関数の積分を行おうとしても,在来型のリーマン積分では全く歯が立たなかったのだが,
ルベーグ積分では,有理数部分の微小幅Δxを「測度」という形で抽象化して捉えることで,
0の部分と1の部分の抽象化して捉えることで,0の部分と1の部分の抽象的な幅を求めて,これ
を積分することができるのである(なお参考までに今の話の答えだけを示しておくと,この積分
値は0となる)。
…経済の話として確率論を学ぶ際には,測度やルベーグ積分についても,やはり「それが
何であるか」を知っていれば十分である。
測度論の場合も,上の話が頭にあれば,少なくとも議論のどの部分までがこの話なのかを識別できる
はずで,そして本当の重要な話は,ほとんどの場合その外で行われている。そのため測度論の部分は
後回しにして,先に攻略してしまうのが,理解の早道である(その際,もし面倒なら,要するに
「測度」というのは,積分の中についているdxやdpのことをそう呼んでいるのだ,という程度の
乱暴な理解でも,迂回前進を行うには十分かと思われる。)
『経済数学の直観的方法 確率・統計編』(ブルーバックス)長沼伸一郎2016/11 …読書と旅の日記
http://blog.goo.ne.jp/clezio0/e/6852302432ab7de648a58e5018264f12/? cid=2d246c9f4613351264c257d6c96dabf3&st=0 1
http://blog.goo.ne.jp/clezio0/e/464e02c51ebdad4af1390e186684604f 2
https://honto.jp/netstore/pd-book.html?prdid=28132003#productInfomation honto
第1章 初級編(1.確率統計を理解するための根本思想/2.われわれの世界の確率統計はどう成立したか/3.補足的な基礎知識)
第2章 中級編(1.最小2乗法の本質/2.中心極限定理の不思議/3.ブラウン運動とブラック・ショールズ理論/
4.教養としてのブラック・ショールズ理論)
第3章 上級編(1.伊藤のレンマと確率微分方程式/2.実際のブラック・ショールズ理論)
第4章 測度とルベーグ積分
…
正規分布が三角形であるパラレルワールドという仮定のもと、標準偏差や分散、
最小2乗法が直観的に理解できる。
2:2図
パラレル・ワールド われわれの世界
データの データの
背後に | 背後に |
隠された | 隠された o
三角形 /|\ 正規分布 o | o
/ | \ 曲線 o | o
/ | \ o | o
___/___|___\__ ______|______
三角形の中心線位置を推理 正規分布曲線の中心線位置を推理
↓ ↓
最小(絶対値)1乗法 最小2乗法
…
著者によるとガウスが研究していたのは「確率論」ではなく「誤差論」であるという。
ガウスの抱いていたイメージで重要なのは以下にある①と②二種類の誤差だ。
2:34図(略、加筆):
ブラウン運動 ポートフォリオ
(①修正不可能な誤差) (②多段式、修正可能な誤差)
|______|
伊藤のレンマ
↓
(ブラックショールズ)
確率微分方程式の例はdx=A1dt+B1dwであるが、これはガウスの頭の中の①と②に
相当する。①がA1dtであり、②がB1dwである。
技術的には伊藤のレンマが両者を統合する。文系の人間は無リスクということで係数Bの
変換に関心があるのだが、理系の人間は逆に物理で最も欲しい情報として世界がどう動いて
いくかに関心があるため係数Aの変換に関心があるという。
…
中級編ラストで複利を批判するなど物理学的な視点だからこその根本的な批判があり興味深い。
『経済数学の直観的方法 確率・統計編』(ブルーバックス)長沼伸一郎2016/11 …読書と旅の日記
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https://honto.jp/netstore/pd-book.html?prdid=28132003#productInfomation honto 目次:
第1章 初級編(1確率統計を理解するための根本思想/2われわれの世界の確率統計はどう成立したか/3補足的な基礎知識)
第2章 中級編(1最小2乗法の本質/2中心極限定理の不思議/3ブラウン運動とブラック・ショールズ理論/
4教養としてのブラック・ショールズ理論)
第3章 上級編(1伊藤のレンマと確率微分方程式/2実際のブラック・ショールズ理論)
第4章 測度とルベーグ積分
…
正規分布が三角形であるパラレルワールドという仮定のもと、標準偏差や分散、
最小2乗法が直観的に理解できる。
2:2図
パラレル・ワールド われわれの世界
データの データの
背後に | 背後に |
隠された | 隠された o
三角形 /|\ 正規分布 o | o
/ | \ 曲線 o | o
/ | \ o | o
___/___|___\__ ______|______
三角形の中心線位置を推理 正規分布曲線の中心線位置を推理
↓ ↓
最小(絶対値)1乗法 最小2乗法
…
著者によるとガウスが研究していたのは「確率論」ではなく「誤差論」であるという。
ガウスの抱いていたイメージで重要なのは以下にある①と②二種類の誤差だ。
2:34図(略、加筆):
ブラウン運動 ポートフォリオ
(①修正不可能な誤差) (②多段式、修正可能な誤差)
|______|
伊藤のレンマ
↓
(ブラックショールズ)
確率微分方程式の例はdx=A1dt+B1dwであるが、これはガウスの頭の中の①と②に
相当する。①がA1dtであり、②がB1dwである。
技術的には伊藤のレンマが両者を統合する。文系の人間は無リスクということで係数Bの
変換に関心があるのだが、理系の人間は逆に物理で最も欲しい情報として世界がどう動いて
いくかに関心があるため係数Aの変換に関心があるという。
…
中級編ラストで複利を批判するなど物理学的な視点だからこその根本的な批判があり興味深い。
『経済数学の直観的方法 確率・統計編』(ブルーバックス)長沼伸一郎2016/11 …読書と旅の日記
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第1章 初級編(1確率統計を理解するための根本思想/2われわれの世界の確率統計はどう成立したか/3補足的な基礎知識)
第2章 中級編(1最小2乗法の本質/2中心極限定理の不思議/3ブラウン運動とブラック・ショールズ理論/
4教養としてのブラック・ショールズ理論)
第3章 上級編(1伊藤のレンマと確率微分方程式/2実際のブラック・ショールズ理論)
第4章 測度とルベーグ積分
…
正規分布が三角形であるパラレルワールドという仮定のもと、最小2乗法が直観的に理解できる。
2:2図
パラレル・ワールド われわれの世界
データの データの
背後に | 背後に |
隠された | 隠された o
三角形 /|\ 正規分布 o | o
/ | \ 曲線 o | o
/ | \ o | o
___/___|___\__ ______|______
三角形の中心線位置を推理 正規分布曲線の中心線位置を推理
↓ ↓
最小(絶対値)1乗法 最小2乗法
…
著者によるとガウスが研究していたのは「確率論」ではなく「誤差論」であるという。
ガウスの抱いていたイメージで重要なのは以下にある①と②二種類の誤差だ。
2:34図(略、加筆):
ブラウン運動 ポートフォリオ
(①修正不可能な誤差) (②多段式、修正可能な誤差)
|__伊藤のレンマ___|
↓
(ブラックショールズ)
確率微分方程式の例はdx=A1dt+B1dwであるが、これはガウスの頭の中の①と②に
相当する。①がA1dtであり、②がB1dwである。
技術的には伊藤のレンマが両者を統合する。文系の人間は無リスクということで係数Bの
変換に関心があるのだが、理系の人間は逆に物理で最も欲しい情報として世界がどう動いて
いくかに関心があるため係数Aの変換に関心があるという。
…
中級編ラストで複利を批判するなど物理学的な視点だからこその根本的な批判があり興味深い。
『経済数学の直観的方法 確率・統計編』(ブルーバックス)長沼伸一郎2016/11 …読書と旅の日記 1,2
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https://honto.jp/netstore/pd-book.html?prdid=28132003#productInfomation honto 目次:
第1章 初級編(1確率統計を理解するための根本思想/2われわれの世界の確率統計はどう成立したか/3補足的な基礎知識)
第2章 中級編(1最小2乗法の本質/2中心極限定理の不思議/3ブラウン運動とブラック・ショールズ理論/
4教養としてのブラック・ショールズ理論)
第3章 上級編(1伊藤のレンマと確率微分方程式/2実際のブラック・ショールズ理論)
第4章 測度とルベーグ積分
…
正規分布が三角形であるパラレルワールドという仮定のもと、最小2乗法が直観的に理解できる。
2:2図
パラレル・ワールド われわれの世界
データの データの
背後に | 背後に |
隠された | 隠された o
三角形 /|\ 正規分布 o | o
/ | \ 曲線 o | o
/ | \ o | o
___/___|___\__ ______|______
三角形の中心線位置を推理 正規分布曲線の中心線位置を推理
↓ ↓
最小(絶対値)1乗法 最小2乗法
…
著者によるとガウスが研究していたのは「確率論」ではなく「誤差論」であるという。
ガウスの抱いていたイメージで重要なのは以下にある①と②二種類の誤差だ。2:34図(略、加筆):
ブラウン運動 ポートフォリオ
(①修正不可能な誤差) (②多段式、修正可能な誤差)
|__伊藤のレンマ___|
↓
(ブラックショールズ)
確率微分方程式の例はdx=A1dt+B1dwであるが、これはガウスの頭の中の①と②に
相当する。①がA1dtであり、②がB1dwである。
技術的には伊藤のレンマが両者を統合するが、文系の人間は無リスクということで係数Bの
変換に関心があるのだが、理系の人間は逆に物理で最も欲しい情報として世界がどう動いて
いくかに関心があるため係数Aの変換に関心があるという。
…
中級編ラストで複利を批判するなど物理学的な視点だからこその根本的な批判があり興味深い。
『経済数学の直観的方法 確率・統計編』(ブルーバックス)長沼伸一郎2016/11 …読書と旅の日記 1,2
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https://honto.jp/netstore/pd-book.html?prdid=28132003#productInfomation honto 目次:
第1章 初級編(1確率統計を理解するための根本思想/2われわれの世界の確率統計はどう成立したか/他)
第2章 中級編(1最小2乗法の本質/2中心極限定理の不思議/3ブラウン運動とブラック・ショールズ理論/他)
第3章 上級編(1伊藤のレンマと確率微分方程式/2実際のブラック・ショールズ理論)
第4章 測度とルベーグ積分
…
正規分布が三角形であるパラレルワールドという仮定のもと、最小2乗法が直観的に理解できる。以下2:2図:
パラレル・ワールド われわれの世界
データの データの
背後に | 背後に |
隠された | 隠された o
三角形 /|\ 正規分布 o | o
/ | \ 曲線 o | o
/ | \ o | o
___/___|___\__ ______|______
三角形の中心線位置を推理 正規分布曲線の中心線位置を推理
↓ ↓
最小(絶対値)1乗法 最小2乗法
…
著者によるとガウスが研究していたのは「確率論」ではなく「誤差論」であるという。
ガウスの抱いていたイメージで重要なのは以下にある①と②二種類の誤差だ。2:34図(略、加筆):
ブラウン運動 ポートフォリオ
(①修正不可能な誤差) (②多段式、修正可能な誤差)
|__伊藤のレンマ___|
↓
(ブラックショールズ)
確率微分方程式の例はdx=A1dt+B1dwであるが、これはガウスの頭の中の①と②に
相当する。①がA1dtであり、②がB1dwである。
技術的には伊藤のレンマが両者を統合するが、文系の人間は無リスクということで係数Bの
変換に関心があるのだが、理系の人間は逆に物理で最も欲しい情報として世界がどう動いて
いくかに関心があるため係数Aの変換に関心があるという。…
中級編ラストで複利を批判するなど物理学的な視点だからこその根本的な批判があり興味深い。
伊藤清三「ルベーグ積分入門」は名著なのかも知れないが初心者にはピンと来ない
以下の書がいい。
ルベーグ積分30講 1990年 志賀浩二 #18より
日常的な例で,関数列fnがfにー様収束しないような状況を感じとってもらおう。
図は,xy-平面上に底面がおかれた,1辺が1の立方体で,上面には大きさの違う
細かい穴が隙間のないほどいっぱいあいている.この上から細かい砂をー様に落とし
ていくとする,あるいは立方体の上面に箱を乗せ,そこに砂を詰めたと思ってもよ
い.砂は穴から下の立方体ヘと落ちていくが,穴の大きいところでは,砂はどんどん
高くなり,穴の小さいところでは,砂はごく微少な量だけ積もってくる.砂はあまり
崩れないとすると,この状況は図で察せられるだろう.数学的に考えるときに
は,穴の大きさは(そしてまた砂粒の大きさも)いくらでも小さくとってもよいとす
る.このとき,立方体の底面(x , y)から測ったn秒後における,砂の高さをfn(x,y)
とすると,n→∞のとき,fn(x,y)→1である.これは,どの点(x,y)をとっても,
点(x,y)上で砂はいつかは立方体の上面にまで達するということである,しかし,
たとえば点(a,b)で上面の穴が小さければ,砂はごくわずかずつしか落ちないから
1万秒たっても,まだそこでの砂の高さは,1/1000に達していないかもしれない,
そのことは
f10000(a, b) < 1000
を示す,すなわち,非常に速く砂の高さが1に達する場所と,恐ろしいほど長時間た
ってから高さが1に達する場所とが散在している.このようなとき,fn(x , y)は1に
一様に収束していない.
n秒後の砂の体積を測ってみても,これが究極的には立方体を埋めつくし,体積1
となることは予想できないだろう.
________________
/|・・・・・・・・・・・・・・・/|
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|/__--___________|/
x 1
あるいは以下の説明がいい、
wikiより
直感的な解釈
積分の定義方法の違いを直感的に理解できるように、山の(海抜より上の部分の)体積を計算する例
を考えよう。この山の境界ははっきりと定まっているとする(これが積分範囲である)。
リーマン積分による方法:
||
||||
||||||
||||||||
ケーキを切るときのように、山を縦方向に切り分けて細分する。このとき、各パーツの底面は長方形に
なるようにする。次に、各パーツで最も標高が高いところを調べ、底面の面積とその標高を掛け合わせ
る。各パーツごとに計算したその値を足したものを、上リーマン和と呼ぶことにする。同様のことを、
最も標高が低いところに対して行い、下リーマン和と呼ぶことにする。分割を細かくしていったときに、
上・下のリーマン和が同じ値に収束するときに、リーマン積分可能であるといい、その極限値が山の
体積になる。
ルベーグ積分による方法:
__
____
______
________
山の等高線を地図にする。等高線にそって地図を裁断して、地図をいくつかのパーツに分解する。
各パーツは面積を計算できる平面図形なので(測度が分かっているので)、パーツの面積とそのパーツ
の最も低い点の標高を掛け合わせる。各パーツのこの値を足したものを「ルベーグ和」と呼ぶことに
する。この「ルベーグ和」はルベーグ積分の構成にあった、単関数の積分に相当する。等高線の間隔
を半分にしていったときの「ルベーグ和」の極限値が山の体積になる。
ルベーグ積分については以下の書がいい。
ルベーグ積分30講 1990年 志賀浩二 #18より
日常的な例で,関数列fnがfにー様収束しないような状況を感じとってもらおう。
図は,xy-平面上に底面がおかれた,1辺が1の立方体で,上面には大きさの違う
細かい穴が隙間のないほどいっぱいあいている.この上から細かい砂をー様に落とし
ていくとする,あるいは立方体の上面に箱を乗せ,そこに砂を詰めたと思ってもよ
い.砂は穴から下の立方体ヘと落ちていくが,穴の大きいところでは,砂はどんどん
高くなり,穴の小さいところでは,砂はごく微少な量だけ積もってくる.砂はあまり
崩れないとすると,この状況は図で察せられるだろう.数学的に考えるときに
は,穴の大きさは(そしてまた砂粒の大きさも)いくらでも小さくとってもよいとす
る.このとき,立方体の底面(x , y)から測ったn秒後における,砂の高さをfn(x,y)
とすると,n→∞のとき,fn(x,y)→1である.これは,どの点(x,y)をとっても,
点(x,y)上で砂はいつかは立方体の上面にまで達するということである,しかし,
たとえば点(a,b)で上面の穴が小さければ,砂はごくわずかずつしか落ちないから
1万秒たっても,まだそこでの砂の高さは,1/1000に達していないかもしれない,
そのことは
f10000(a, b) < 1000
を示す,すなわち,非常に速く砂の高さが1に達する場所と,恐ろしいほど長時間た
ってから高さが1に達する場所とが散在している.このようなとき,fn(x , y)は1に
一様に収束していない.
n秒後の砂の体積を測ってみても,これが究極的には立方体を埋めつくし,体積1
となることは予想できないだろう.
________________
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|/__--___________|/
x 1
あるいは以下の説明がいい、
wikiより
直感的な解釈
積分の定義方法の違いを直感的に理解できるように、山の(海抜より上の部分の)体積を計算する例
を考えよう。この山の境界ははっきりと定まっているとする(これが積分範囲である)。
リーマン積分による方法:
||
||||
||||||
||||||||
ケーキを切るときのように、山を縦方向に切り分けて細分する。このとき、各パーツの底面は長方形に
なるようにする。次に、各パーツで最も標高が高いところを調べ、底面の面積とその標高を掛け合わせ
る。各パーツごとに計算したその値を足したものを、上リーマン和と呼ぶことにする。同様のことを、
最も標高が低いところに対して行い、下リーマン和と呼ぶことにする。分割を細かくしていったときに、
上・下のリーマン和が同じ値に収束するときに、リーマン積分可能であるといい、その極限値が山の
体積になる。
ルベーグ積分による方法:
__
____
______
________
山の等高線を地図にする。等高線にそって地図を裁断して、地図をいくつかのパーツに分解する。
各パーツは面積を計算できる平面図形なので(測度が分かっているので)、パーツの面積とそのパーツ
の最も低い点の標高を掛け合わせる。各パーツのこの値を足したものを「ルベーグ和」と呼ぶことに
する。この「ルベーグ和」はルベーグ積分の構成にあった、単関数の積分に相当する。等高線の間隔
を半分にしていったときの「ルベーグ和」の極限値が山の体積になる。
伊藤清三「ルベーグ積分入門」は名著なのかも知れないが初心者にはピンと来ない
以下『経済数学の直観的方法 確率・統計編』#4より
…
ルベーグ積分が真価を発揮するのは,冒頭でも述べたように,むしろ不連続な関数,つまりいくつかの点
だけで突然孤立した大きな値をとっていて,それらが点在しているような関数の場合なのであり,参考と
して述べておこう。
その例としては,この学問の黎明期に純粋な数学的興味として議論されていた次のような問題を眺めると,
この話そのものがよくわかる。それは,積分する関数として「有理数の点ではf=1となるがそれ以外の無理数
の場所ではf=0になる」というような奇妙な関数を考えて「一体これを積分したら0になるのか一定の有限値に
なるのか,それとも無限大に発散するのか?」を調べるという問題である。…
f(x)
|
1| ・ ・ ・ f(x)=0:xが無理数
| : : : f(x)=1:xが有理数
|____o___o___o__× ♪f(x)dx=?
0 | |
有理数 無理数
こんな関数の積分を行おうとしても,在来型のリーマン積分では全く歯が立たなかったのだが,
ルベーグ積分では,有理数部分の微小幅Δxを「測度」という形で抽象化して捉えることで,
0の部分と1の部分の抽象化して捉えることで,0の部分と1の部分の抽象的な幅を求めて,これ
を積分することができるのである(なお参考までに今の話の答えだけを示しておくと,この積分
値は0となる)。
…経済の話として確率論を学ぶ際には,測度やルベーグ積分についても,やはり「それが
何であるか」を知っていれば十分である。
測度論の場合も,上の話が頭にあれば,少なくとも議論のどの部分までがこの話なのかを識別できる
はずで,そして本当の重要な話は,ほとんどの場合その外で行われている。そのため測度論の部分は
後回しにして,先に攻略してしまうのが,理解の早道である(その際,もし面倒なら,要するに
「測度」というのは,積分の中についているdxやdpのことをそう呼んでいるのだ,という程度の
乱暴な理解でも,迂回前進を行うには十分かと思われる。)
偏差値のイメージ
m/d×10+50
I o
三角形 /I\ 本当は o I o
/ I \ 曲線 o I o
/ ImI\ o I o
___/_d_I___\__ ______I______
一番右端は偏差値70になる
偏差値のイメージ
x-m/d×10+50
I o
三角形 /I\ 本当は o I o
/ I \ 曲線 o I o
/ I \ o I o
___/_d_I___\__ ______I______
I I
m x
(x-m)/dがその指標となり、
値が小さいほど平凡なグループに
偏差値のイメージ
(x-m)/d×10+50
I o
三角形 /I\ 本当は o I o
/ I \ 曲線 o I o
/ I \ o I o
___/_d_I___\__ ______I______
I I
m x
(x-m)/dがその指標となり、
値が小さいほど平凡なグループに
横山 明日希
@asunokibou
二項分布が正規分布になる様子
pic.twitter.com/CsGDHJoOpo
2024/02/14 22:00
https://x.com/asunokibou/status/1757751699207561298?s=61
マシロ
@sugaku_toukei
@asunokibou ゴルトンボードやっけか
2024/02/15 2:57
https://x.com/sugaku_toukei/status/1757826367453081957?s=61
『経済数学の直観的方法 確率・統計編』(ブルーバックス)長沼伸一郎2016/11 …読書と旅の日記
http://blog.goo.ne.jp/clezio0/e/6852302432ab7de648a58e5018264f12/? cid=2d246c9f4613351264c257d6c96dabf3&st=0 1
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目次:
第1章 初級編
1.確率統計を理解するための根本思想
2.われわれの世界の確率統計はどう成立したか
3.補足的な基礎知識
第2章 中級編
1.最小2乗法の本質
2.中心極限定理の不思議
3.ブラウン運動とブラック・ショールズ理論
4.教養としてのブラック・ショールズ理論
第3章 上級編
1.伊藤のレンマと確率微分方程式
2.実際のブラック・ショールズ理論
第4章 測度とルベーグ積分
…
正規分布が三角形であるパラレルワールドという仮定のもと、標準偏差や分散、
最小2乗法が直観的に理解できる。
2:2図
パラレル・ワールド われわれの世界
データの データの
背後に | 背後に |
隠された | 隠された o
三角形 /|\ 正規分布 o | o
/ | \ 曲線 o | o
/ | \ o | o
___/___|___\__ ______|______
三角形の中心線位置を推理 正規分布曲線の中心線位置を推理
↓ ↓
最小(絶対値)1乗法 最小2乗法
…
著者によるとガウスが研究していたのは「確率論」ではなく「誤差論」であるという。
ガウスの抱いていたイメージで重要なのは以下にある①と②二種類の誤差だ。
2:34図(略、加筆):
ブラウン運動 ポートフォリオ
(①修正不可能な誤差) (②多段式、修正可能な誤差)
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伊藤のレンマ
↓
(ブラックショールズ)
確率微分方程式の例はdx=A1dt+B1dwであるが、これはガウスの頭の中の①と②に
相当する。①がA1dtであり、②がB1dwである。
技術的には伊藤のレンマが両者を統合する。文系の人間は無リスクということで係数Bの
変換に関心があるのだが、理系の人間は逆に物理で最も欲しい情報として世界がどう動いて
いくかに関心があるため係数Aの変換に関心があるという。
…
中級編ラストで複利を批判するなど物理学的な視点だからこその根本的な批判があり興味深い。