金曜日, 3月 17, 2017

注解:浅田彰インタビュー2016 ゲンロン4 現代日本の批評Ⅲ 上 より[原文未使用改訂版]


浅田彰が『構造と力』で言及した伊藤高志の「SPACY」より
Spacy 1981 - Takashi Ito
https://youtu.be/Mf18mahEAjo

「今日の空間を考えるためのヒントを得るためには、長大なパーフォーマンスの数数に付き合うより、例えば、伊藤高志の<SPACY>(一九八一)というわずか十分 のフィルムを一本みる方がはるかに有益だという結論に達したとしても、それは 決して単なる気まぐれのせいではない。(略)我々は《クラインの壺》の中を猛 烈なスピードでひきまわされ、フリッカーに眼を灼かれつつ、極限状態に接近す る。(略)ほとんどフラフラになって外へ出てきた観客は、そこに静止した堅固 な空間を見出して安心しようとするだろう。けれども、そこにある現実こそ、今 みたフィルムにもましてめくるめく流動であること、際限のない《クラインの壺》 の運動であることを、我々はすでに見てしまったのだ。  」
『構造と力』205-6頁  


 ‥…フォーサイスのソロも、それ自体として驚くべきパフォーマンスだ。彼自身が言うように、そこでは 彼の身体言語があまりに急速かつ柔軟に展開されていくため、われわれの目ではとても分析しきれない。 それでも、先にあげた「複雑な動き」のようなレクチャー・デモンストレーションを見直してみると、そ れを極限まで突き詰めていったところにこのソロが成立していることがわかってくるだろう。  
浅田彰 フォーサイスの現在 『波』新潮社2000.7 http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/old/special/asada/techo12.html   
William Forsythe
Solo
https://youtu.be/zfg1W-JgQhE


____

                 (リンク:::::::::、 柄谷行人
注解:浅田彰インタビュー2016 ゲンロン4 現代日本の批評Ⅲ 上 より[原文未使用改訂版]
注解:浅田彰インタビュー2016 ゲンロン4 現代日本の批評Ⅲ 上 より[削除済み]
http://nam-students.blogspot.jp/2017/02/2016-4.html

ゲンロン4 現代日本の批評Ⅲ 上 eBook
https://www.amazon.co.jp/dp/B01NBP7AFZ/

インタビュー マルクスから (ゴルバチョフを経て )カントへ ─ ─戦後啓蒙の果てに
From Marx (via Gorbachev) to Kant : After the Rise and Fall of Post war Enlightenment
浅田彰 Akira Asada 聞き手 東浩紀 Hiroki AZUMA

1 『構造と力 』ができるまで
 浅田孝と万博
 マルクス主義の再構築
 今村仁司との出会い
 クールの美学と土俗的前衛
 小林秀雄に抗して
 戦後啓蒙の到達点 

2 二一世紀の啓蒙に向けて
 逃走派の憂鬱
 『 G S 』と 『 Z O N E 』
 「反戦声明 」と 『批評空間 』
 N T Tの部長とは飲まない
 ニュータイプのパトロン
 神学と統計学のはざまで




>成長の限界

成長の限界 - Wikipedia

成長の限界(せいちょうのげんかい)とは、ローマクラブが資源と地球の有限性に着目し、マサチューセッツ工科大学のデニス・メドウズを主査とする国際チームに委託して、システムダイナミクスの手法を使用してとりまとめた研究で、1972年に発表された。「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしている。

有名な文として

「人は幾何学級数的に増加するが、食料は算術級数的にしか増加しない」 

とある。これは時系列で考えると「人は子供が生まれてその子供がまた子供を生むので「掛け算」で増えていくのに対し、食料はある土地では年に1回それも同じ量しか生産出来ない、つまり「足し算」になるという概念に基づく(この文はもともとはトマス・ロバート・マルサスの『人口論』による)。

関連図書
ドネラ・H・メドウズ『成長の限界—ローマ・クラブ人類の危機レポート』(ダイヤモンド社、1972年)ISBN 978-4478200018
三浦義雄、『滅びのアテナ ~自然と人間社会とのかかわり~』(北樹出版、1998年)


>浅田孝

空間領域における浅田のスケール
  スケール  40のステップ  メジャー  領域(知見L/活動M/定住S)
 
浅田孝『環境開発論』(1969)はアレグザンダー(『形の合成に関するノート』に触れている。経済学的視点もある。
南極基地やこどもの国についてはほぼ写真一枚づつで済ませている。

コンテクスト   形
 C1   ⇔  F1  現実の世界


コンテクスト   形
 C1      F1  現実の世界
  ⬇︎       ⬆︎
 C2   ⇔  F2  心の中の像


コンテクスト   形
 C1      F1  現実の世界
  ⬇︎       ⬆︎
 C2      F2  心の中の像
  ⬇︎       ⬆︎
 C3   ⇔  F3  心の中の像の姿


『形の合成に関するノート』(C・アレグザンダー1964,1978,2013)邦訳65頁より

上からそれぞれ無自覚的、自覚的、集合論的ということらしい。
上の図(の原著英語版)を浅田孝は環境開発論の脚注で紹介している。

参考:
アドルノ―後期マルクス主義と弁証法 | フレドリック ジェイムソン, Fredric Jameson, 加藤 雅之, 大河内 昌, 箭川 修, 齋藤 靖  2013,1990
https://www.amazon.co.jp/dp/4846012093/ 
Late Marxism: Adorno, or, The Persistence of the Dialectic. London & New York: Verso. 1990.

>今村仁司  (…京大院生時代)

>河野健二グループ

参考:
河野健二は、桑原 武夫のルソー研究 (1951年) (京都大学人文科学研究所報告)の流れにある
共同研究を受け継いだ。ルソー以降、プルードン研究 フランス革命研究と続いた。
特にプルードン研究(1974)は重要。今村仁司、阪上孝、も執筆している。

プルードン研究 河野健二編(京都大学人文科学研究所報告)岩波書店, 1974.9
目次:http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN00597510?l=ja
プルードン主義の背景 / 河野健二
プルードンの社会理論 / 作田啓一
プルードンの社会批判と革命観 / 坂上孝
反国家主義の思想と論理 / 西川長夫
政治運動史におけるプルードン / 樋口謹一
法と政治の社会理論 / 樺山紘一
プルードンと農民 / 坂本慶一
プルードンの歴史観 / 今村仁司
プルードンのコミュニケイション論 / 竹内成明
プルードンの芸術論 / 松本勤
プルードンと「正義」 / 山下正男
プルードンの家庭論 / 多田道太郎
プルードンとキリスト教 / 橋本峰雄

参考:
Annie Hall (1977)
ウディ・アレンとマクルーハン  
Annie Hall (1977) scene with Marshall McLuhan
https://youtu.be/9wWUc8BZgWE


Miles Davis - So What
https://youtu.be/zqNTltOGh5c
Miles Davis  John Coltrane - So What (Live Video) -
http://www.youtube.com/watch?v=6w4FI0Jq0lI (こちらの方が音が良い)


ジェームズ・ブラウン『Cold Sweat』のホーン・リフにも影響を与えたと言われる。

スパイ大作戦~焼土作戦・冒頭
https://youtu.be/M3FyHUbGu9M


グールド関連:

Glenn Gould-So You Want to Write a Fugue? (HD)
https://youtu.be/QZM4yxbE0ZE
GLENN GOULD - So You Want To Write A Fugue (Japanese Version)
https://youtu.be/_09bjd0UphE 


國分功一郎 @lethal_notion 先生の『浅田彰が語るグレン・グールドの世界』を観たい!
 - Togetterまとめ
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion2013-11-05 10:43:52
俺はあの番組で初めて浅田彰という人を知ったと思う。なんか面白い喋り方の人だなぁって
思った。グールドの解説が笑えた。一番笑えたのが、ピアノを弾きながら身体でとっている
リズムが曲のリズムとあってないってやつ。映像観ると確かにあってないんだよな(笑)。

          ●浅田彰氏によるまとめ~グールドの5大特徴
          (1)行儀の悪い座り方
          (2)極端に低い椅子・高さ35cm
          (3)弾きながら歌う
          (4)曲のリズムと合わない体の揺れ
          (5)自分の演奏への指揮

検討中「浅田彰が語るグレン・グールドの世界(教育テレビスペシャル)」
NHK教育で1992年の9月にO.Aされました、『浅田彰が語るグレン・グールドの世界』を
リクエストさせて頂きます。現在もなおクラシックのピアニストとして異端であり、最
先端であり続ける天才の軌跡を、浅田彰氏の解説とインタビューで構成する内容の番組
だったと思います。是非、検討をお願い致します。(黒川さん)
2013年11月5日(火)投稿 30代 男性
>http://mint.2ch.net/test/read.cgi/philo/1482497288/981

グレン・グールドの漱石『草枕』朗読https://youtu.be/jvI5a3kZl0MGlenn Gould reads "The Three-Cornered World" by Natsume Soseki


参考:寺山修司 迷宮譚 (1975)
https://i.imgur.com/cC4JQGh.gif
 
https://i.imgur.com/TChCxXt.gif
 
https://movie.douban.com/subject/1418464/
https://img3.doubanio.com/lpic/s1431130.jpg
横尾忠則twitter:
「久し振りで、当時の「少年マガジン」の表紙を見たけれど、今じゃ採用されないだろうと痛感。(写真参照) 
https://pbs.twimg.com/media/BIa6oWvCYAAOqGk.jpg
 

小林秀雄に抗して ★★★★★

参考:
柄谷 行人  (著)河出書房新社 (1975)
(ゲンロン所収の年表でも代表的に取り上げられている)

《 …面白いのは、その年表がまた柄谷さんの『意味という病』で始まってることです。僕の本と逆。で、結果的に、あちらとこちらを併せると、江戸後期から今日までが見渡せる格好になっています。もちろん、偶然ですが。》
渡部直己の発言。『日本批評大全』刊行記念の柄谷行人との対談より 週刊読書人 20170303)

渡部は著書の最後に柄谷『日本近代文学の起源』を配置している。


戦後啓蒙の到達点★★★★★★

参考:
Isaac Asimov: The Three Laws of Robotics
https://youtu.be/AWJJnQybZlk
2001 A Space Odyssey Opening in 1080 HD
https://youtu.be/e-QFj59PON4
バラード原作 映画『ハイ・ライズ』日本版オリジナル予告編2016https://youtu.be/9xxf0Z6rgvI
地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224) ブライアン W.オールディスhttps://www.amazon.co.jp/dp/4150102244/
Paprika (2006 film) Satoshi Kon based on Paprika by Yasutaka Tsutsui
https://youtu.be/LGAme1Hta5c




参考:
《いまではわれわれはみな、経済主義者が棒をー方に曲げたことを知っている。棒をまっすぐに伸ばすためには、棒を他のがわに曲げかえす必要があった。そこで私はそうしたのである。私は、あらゆる種類の日和見主義によって曲げられる棒を、ロシア社会民主党はいつでも精力的にまっすぐに伸ばすだろうということ、そこで、われわれの棒はつねにいちばんまっすぐであり、いちばん行動の役にたつだろうということを、確信している。》レーニン「党綱領の問題にかんする演説」 1903年7月22日( 8月4日)邦訳レーニン全集第6巻506頁より




参考:  湾岸戦争に反対する文学者声明 - Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81
%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%87%E5%AD%A6%E
8%80%85%E5%A3%B0%E6%98%8E"私は日本国家が戦争に加担することに反対します。"  —  声明1 (1991年)
  "戦後日本の憲法には、「戦争の放棄」という項目がある。それは、他国からの強制ではなく、日本人の自発的な選択として保持されてきた。それは、第二次世界大戦を「最終戦争」として闘った日本人の反省、とり わけアジア諸国に対する加害への反省に基づいている。のみならず、この項目には、二つの世界大戦を経た西洋人自身の祈念が書き込まれているとわれわれは信じる。世界史の大きな転換期を迎えた今、われわれは現行憲法の理念こそが最も普遍的、かつラディカルであると信じる。われわれは、直接的であれ間接的であれ、日本が戦争に加担することを望まない。われわれは、「戦争の放棄」の上で日本があらゆる国際的貢献をなすべきであると考える。われわれは、日本が湾岸戦争および今後ありうべき一切の戦争に加担することに反対する。"  —  声明2 (1991年)
(声明が2つからなるのは、「声明1」は、日本戦争に加担することに、「私」一個人として反対、だけで一致する人、「声明2」は、柄谷行人ら発起人の思想に、「われわれ」として賛同する、という2つに分かれたから…)

参考:
>グランドホテル深淵
ルカーチが『小説の理論』序文(1962年)でアドルノを揶揄した言葉。
《指導的ドイツのインテリゲンチャの大半は、アドルノをもふくめて、「グランド・ホテル《深淵》」に居をかえた。それは、ショーペンハウアー批判にさいしてわたしが書いたようにーー「深淵のふち、無、意味欠如のふちに立つ、美的で、あらゆる快適さをそなえた、ホテルなのだ。そして快適に味わった食事のあいま、それと芸術創造のあいまにこの深淵を日々眺めるならば、かかる洗練された快適さの歓楽はひときわ高まろうというものである。一(『理性の破壊』…)…》(白水社ルカーチ著作集〈第2〉小説の理論 (1968年)23頁。ちくま学芸文庫版には未掲載)
『理性の破壊』はルカーチ著作集12,13に上下巻で邦訳されている。ルカーチがホテルを馬鹿にするのは歓待の論理を知らないからだ。小さな旅館に泊まればいいのか?本当に金持ちならホテルのオーナーになっている。ちなみにグールドはホテル暮らしを絶賛している(著作集2、ルビンシュタインとの対談より)。
Preface to The Theory of the Novel by Georg Lukacshttps://www.marxists.org/archive/lukacs/works/theory-novel/preface.htmA considerable part of the leading German intelligentsia, including Adorno, have taken up residence in the ‘Grand Hotel Abyss’ which I described in connection with my critique of Schopenhauer as ‘a beautiful hotel, …
ショーペンバウアー論の章はルカーチ著作集邦訳第12巻(303頁)に所収。該当箇所は論の最後の頁(303頁)。

参考:
>丸山眞男のいう 「無責任の体系 」
「軍国支配者の精神形態」より〔新装版〕 現代政治の思想と行動 | 丸山 眞男  https://www.amazon.co.jp/dp/462430103X丸山眞男 & 杉田敦「丸山眞男セレクション」https://itun.es/jp/_1249.l《五  むすび  ほぼ以上のごときが日本ファシズム支配の厖大なる「無責任の体系」の素描である。いま一度ふりかえってそのなかに躍った政治的人間像を抽出してみるならば、そこにはほぼ三つの基本的類型が見出される一は「神輿」であり二は「役人」であり三は「無法者」(或は「浪人」)である。神輿は「権威」を、役人は「権力」を、浪人は「暴力」をそれぞれ代表する。…これは昔々ある国に起ったお伽話ではない。 (潮流、一九四九年五月号)》


.…
 ─ ─浅田彰の限界は飲み会にあった 。
浅田 そのとおり (笑 ) 。

参考:
オウムに見られる新たな序列原理への回帰 - るいネット
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=159913
■浅田 彰・中沢新一の対談「オウムとは何だったのか」をめぐって(リンク)1995,9,30
・浅田 彰(京都大学助教授)と中沢新一(中央大学教授)は『諸君』(1995年7月号)において、「オウムとは何だったのか」という対談をおこなっている。浅田は「オウム真理教に親近感を示していた他の文化人と称する連中が『自分はだまされた』と掌を返したような態度を示すなかで、ひとり筋を通しておられる宗教学者としての中沢さんに、いろいろ教えてもらおうと思っているんです。ただ、中沢さん一流のレトリックだとは思うけれど、この件で宗教学者・中沢新一はもう終わりにしていいんだと言っておられるんで、困っちゃうんですよね」…
「オウム事件」をどう読むか 文藝春秋, 1995に再録。☆

>Any会議
A n yはC I A M をモデルケースに 、国際会議を通して新しい建築と都市計画の理論を打ちだそうとしていた。

参考:
CIAM - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/CIAM
CIAM(Congres International d'Architecture Moderne、シアム、近代建築国際会議)は、建築家 たちが集まり都市・建築の
将来について討論を重ねた国際会議。モダニズム建築(近代建築)の展開のうえで大きな役割を担った。1928年に始まり、1959年までに各国で11回開催された。 

映画『だれも知らない建築のはなし』2014~5予告編
https://youtu.be/V6rKYCjGa00





参考:
"La Chinoise" (1967) - Pelicula completa HD (Francais) (subtitulada) 
全 https://youtu.be/y1reynxeVZQ
godard la chinoise - train scene フランシス・ジャンソン出演シーン 


Ici et ailleurs, Here and Elsewhere, 1974(1976) Jean-Luc Godard 部分 
https://youtu.be/Dqq2kTHRS74

ALAIN BADIOU (SUB) 





ゴダール関連で補足:
浅田彰の映画関連での貢献で重要なのはゴダールよりもパゾリーニへの言及だろう。

「パゾリーニは、ゴダールの本のイタリア語版(Jean-Luc Godard,Il cinema e il cinema,1971)に
寄せた序文で、ゴダールは自分の記号論を批判したけれども、ゴダールこそは、メタ言語でも
あるような言語としての映画を撮っている作家であり、そのメタ言語としての映画によって、
映画についての「生きた記号論」を実践している、意識せざる言語学の探究者なのである、と
言っている。あれは非常に正確な評価でしょう。」(浅田彰『映画の世紀末』(2000年)339頁)
初出『批評空間』(1999.4.1 「いま批評の場所はどこにあるのか」掲載号 )II-21

参考:
パゾリーニ映画祭・メモリアル
http://www005.upp.so-net.ne.jp/guillo/pppstudy/ppp/cinefes.htm
また会場で売られていた「批評空間」なる雑誌(・・不勉強なわたしはこの雑誌の存在すら知り
ませんでしたが)には、98年秋に京都大学で行われたという四方田・浅田彰氏の対談「パゾリ
ーニ・ルネッサンス」が掲載されていて、そこには四方田氏によるパゾリーニ研究のおそらくは
膨大な成果の一端が概括的に披露されており、この20年以上にも渡る我が国の「パゾリーニ
空白時代」を埋めるに足る、極めて充実した対談だったと思います。多分この対談が我が国の
パゾリーニ本格研究の再スタート地点ともいえるでしょう。
その他では「GQ」という雑誌では「イタリアの前衛伝説」という特集記事の一部にパゾリーニ
が取り上げられ、田中氏の紹介文もありましたが、なによりも目を引いたのはパゾリーニが表紙
を飾って「パゾリーニを知っているか?」などというコピーがついていたことでした。これには
わたしも素朴にびっくりしました。パゾリーニはこれで、おそらく初めて日本の雑誌の表紙を飾
ったのではないでしょうか?

ちなみに若き日のアガンベンが『奇跡の丘』に出演しているのは有名な話。
Giorgio Agamben no "Evangelho segundo Sao Mateus", de Pasolini
https://youtu.be/anZg7SyjZ2s

 _________________
|        |\       |
| [社会思想] | \ [宗教] |
|        |  \     |
|   国家   | ネーション  |
|   B    | A  \   |
|        | [文化]\  |
|        |      \ |平
|________|_______\|
|        |        |等
|  [経済学] |        |
|        |        |
|   資本   |アソシエーション|
|   C    | D   X  |          
|        |        |
|        |        |
|________|________|
        自 由
文化(宗教) http://mint.2ch.net/test/read.cgi/philo/1482497288/984社会思想 http://mint.2ch.net/test/read.cgi/philo/1482497288/982経済学 http://mint.2ch.net/test/read.cgi/philo/1482497288/983
>http://mint.2ch.net/test/read.cgi/philo/1482497288/981
参考:
表現人の会(特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会)
発起人代表の浅田彰さんの声明文です。
http://nam-students.blogspot.jp/2013/12/blog-post_831.html
NAMs出版プロジェクト: 法と経済学:ロナルド・コース他
計量経済学及びGMM:
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/gmm.html 
クリストファー・シムズ - 2011年 ノ ーベル経済学賞受賞:
http://nam-students.blogspot.jp/2016/11/wikipedia.html

Economist's View: The Nobel Prize in Economics: A Note on Chris Sims' Contributions:
Thomaによるシムズの業績の解説 
  • シムズ以前の計量経済の構造モデルには、識別問題(identification problem)があった。これは、例えばすべての変数がすべての方程式に現われる場合、パラメータが推計できないという問題。
     例(XとYを数量と価格などの内生変数として):
    •  Yt = a0 + a1Xt + a2Yt-1 + a3Xt-1 + ut
    •  Xt = b0 + b1Yt + b2Yt-1 + b3Xt-1 + vt
…識別問題のためだけに変数を排除すると、モデルの誤った定式化、および推計バイアスにつながる。シムズ以前の研究者は、取りあえずそれを無視してあちこちで変数の排除を行いながら大規模計量経済モデルを推計していた。シムズがMacroeconomics and Realityで指摘したのは、そうした排除は理論を無視したアドホックなものであり、弁護できるものでは無い、ということ。特に期待がモデルに入っていると問題であった(∵期待は通常モデルの他の変数すべてに依存するので)。
  • そこでシムズが提唱したのが、構造モデルを捨て、一般化された誘導型モデルを用いること。多くの場合、これは構造パラメータの推計を諦めることになる。例えば上例を誘導型に変換し、内生変数が外生変数と先決変数だけで決まるようにすると次のようになる:
    •  Xt = [1/(1-a1b1)]{(a0 + a1b0) + (a1b2 + a2)Yt-1 + (a1b3 + a3)Xt-1 + a1vt + ut}
    •  Yt = [1/(1-a1b1)]{(b0 + b1a0) + (b1a2 + b2)Yt-1 + (b1a3 + b3)Xt-1 + vt + b1ut}
    推計式の形としては:
  •  Xt = c0 + c1Yt-1 + c2Xt-1 + a1vt + ut
  •  Yt = d0 + d1Yt-1 + d2Xt-1 + vt + b1ut
    これがVARモデルである。

誘導形(ゆうどうけい) reduced form とは - コトバンク:
https://kotobank.jp/word/誘導形-144832



計量経済学において、一連の連立方程式体系として設定されたモデルを、そのなかの内生変数について解くことによって、各内生変数の変動を先決変数外生変数および先決内生変数)のみで表す関係式に変形したもの。…


追記:
《ジル・ドゥルーズのわかりやすい言葉でいえば、この現実のほかにいろんな可能性があるということではなく、ほかならぬこの現実が潜在性においていかに多層的で豊かであるかを発見することが重要なんだ、と。そこのところを、そのあとで出てきたSFやアニメやコンピュータ・ゲームの類は全部間違えている。(略)本当はこの現実しかない、言い換えればメタロジックなんてものはないんだから。》浅田彰

http://frequency123.tumblr.com/post/144546614 リンク切れ
「オウムとは何だったのか」 『諸君! 1995年8月号』(文藝春秋)所収
http://d.hatena.ne.jp/kataru2000/20060616
『「オウム事件」をどう読むか』 (文藝春秋)再録 リンク切れ


この浅田の発言に呼応するものとして、以下の言説がある。
《クリプキが現実社会から出発して可能世界を考えるとき、その現実社会とは、素朴な経験的世界ではなく、すでに可能性から見られた現実性の世界である。ここに一種の循環がある。クリプキの批判者はこの論理的循環を衝く。しかし、この循環は、「現実性」が「可能性」なしに考えられないということにすぎない。最初にのべた多数世界論に欠けているのは、この現実性なのである。》(『探究2』(単行本版p52) 

http://yojiseki.exblog.jp/13735908/
SCALE for SPACE ~ASADA'S SCALE~
https://youtu.be/_taO--UMMP0
https://i.imgur.com/cf8MyF3.gif
https://i.imgur.com/AtqyIsR.gif
 

建築家、浅田孝のスケール図(『環境開発論』)に触発された映像作品。
浅田彰の伯父の浅田孝(1921-1990)はメタボリズム=新陳代謝主義?の代表的な建築家だった( 浅田彰「メタボリズムをめぐって」『Anyhow』より)。
似たような作品は他にもあるかも知れないが、元ネタとなる情報、方法論を開示してゆく姿勢が素晴らしい。知識を共有し、どうぞ使ってくださいというわけだ。近代的な知のあり方だと思う。

映像そのものは孝のお孫さん?である女性映像作家、浅田真理氏の制作らしい、、、
彰氏との関係はどうなるかというと、、、

スケール図より家系図が必要かも。。。

浅田 孝(あさだ たかし、1921年3月19日 - 1990年12月4日)は、日本都市計画家建築家香川県出身。戦後活躍する丹下健三の右腕として、丹下の数々の建築作品に関与。他、後に大阪万博を主導することになる建築家・デザイナーグループ「メタボリズム」を結成するなど、多方面で活躍。南極大陸昭和基地プレファブユニットの設計、横浜市六大事業みなとみらい21地区の開発、横浜ベイブリッジ構想、港北ニュータウン等)横浜市における都市計画の骨格つくりから、横浜こどもの国世界デザイン会議香川県五色台開発や坂出人工土地美濃部亮吉東京都知事時代の「広場と青空の東京構想」、大阪万博と沖縄海洋博プロデュース、国レベルの政策研究機関である総合研究開発機構(NIRA)設立、さらに本四連絡橋(瀬戸大橋)を架ける提案をした人物として知られている。
甥には『構造と力』などの著者で元京都大学経済研究所准教授京都造形芸術大学教授浅田彰がいる。
1950年、建築雑誌誌上に発表した『建築家とモラル』と題した文章で、芸術を作る作家ではなく本質的な部分に対する深い理解に基づく創造者としての建築家像を記述し提起。
参考文献:
浅田孝―つくらない建築家、日本初の都市プランナー― | 笹原 克 2014
環境開発論 浅田孝(ASADA Takashi) 1969
 
 
森口 親司(もりぐち ちかし、1933年10月1日 - )は、日本経済学者京都大学名誉教授大阪大学名誉教授。専門は数量経済政策世界経済論Ph.Dミシガン大学)(1963年)。福岡県出身。Fellow of the Econometric Society

ローレンス・クライン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%
ローレンス・クライン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ローレンス・クライン
ローレンス・ロバート・クライン(Lawrence Robert Klein、1920年9月14日2013年10月20日)は、アメリカ合衆国経済学者。専門はマクロ経済学と計量経済学であり、『ケインズ革命』(1947年)、『アメリカ合衆国の経済変動』(1950年)、『計量経済学』(1953年)、『計量経済学入門』(1962年)などの著作を発表している。また、「国民経済モデルの国際連結モデル」(LINK)の中心メンバーでもあった。


クライン『ケインズ革命』にはゲゼル『自然的…』の引用、
プルードンへの言及がある

ディラードdillardの言及が元
1942
keynes and proudhon
http://www.libertarianismo.org/livros/ddkap.pdf

Cambridge Journals Online - The Journal of Economic History - Abstract - Keynes and Proudhon 有料
http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=7466028&fileId=S0022050700052293

上のDillard論考pdfはリンク切れ

Keynes and Proudhon1 | The Journal of Economic History | Cambridge Core


NAMs出版プロジェクト: 浅田彰1984年インタビュー[注付き]
http://nam-students.blogspot.jp/2017/02/1984_56.html
NAMs出版プロジェクト: 逃走論 1984,1986


2 Comments:

Blogger yoji said...

日本批評大全
著者名等  渡部直己/編著  ≪再検索≫
著者等紹介 1952年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。著書『幻影の杼機――泉鏡花論』『中上
健次論――愛しさについて』など多数。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ
れていたものです)
出版者   河出書房新社
出版年   2017.1
大きさ等  20cm 640p
NDC分類 910.2
件名    日本文学-歴史  ≪再検索≫
件名    文芸批評-歴史  ≪再検索≫
要旨    『日本小説技術史』の批評家が江戸後期より蓮實重彦、柄谷行人まで―近現代の批評から
70編を精選し解題、日本批評の全貌を俯瞰・総括する。初の個人編集による批評集成。
前人未到の比類なき偉業。
目次    0 Prototype(『雨月物語』序 上田秋成―紫媛は源語を著し、而して、一旦
悪趣に堕つる者(…);『源氏物語玉の小櫛』(抄)本居宣長―たゞ物のあはれをしれる
かたのよきを、とりたてゝよしとはしたる也。 ほか);1 一八八五‐一九一〇(『小
説神髄』(抄)坪内逍遙―小説の主脳は人情なり、世態風俗これに次ぐ。;「小説総論」
二葉亭四迷―摸写といへることは実相を仮りて虚相を写し出すといふことなり。 ほか)
;2 一九一一‐一九二五(「元始女性は太陽であつた」平塚らいてう―烈しく欲求する
ことは事実を産む最も確実な真原因である。;「猫一疋の力に憑つて大富となりし人の話
」南方熊楠―仏典には、猫と反対に、鼠を性善き獣とせる例多し。少許を挙げんに(…)
 ほか);3 一九二六‐一九四五(「自然生長と目的意識」青野季吉―目的意識のない
ところに、運動のあり得る筈はない。;「文壇ギルドの解体期」大宅壮一―かうして『有
名』になつた者同志が互に褒め合ひ、問題にし合つて『有名』を維持して行く。 ほか)
;4 一九四六‐一九八〇(「国語問題」志賀直哉―此際思切つた措置を取らなければ悔
を百年千年の後に残す事になる。;「第二芸術」桑原武夫―(…)現代の俳句は、芸術作
品自体(句一つ)ではその作者の地位を決定することが困難である。 ほか)
内容    江戸後期より蓮實重彦、柄谷行人まで。近現代の批評的散文から70編を精選し解題を付
す。日本批評の全貌を俯瞰・総括する、初の個人編集による批評集成。文学史に輝く記念
碑的偉業。
内容    江戸後期より蓮實重彦、柄谷行人まで。近現代の批評的散文から70編を精選し解題を付
す。日本批評の全貌を俯瞰・総括する、初の個人編集による批評集成。文学史に輝く記念
碑的偉業。
ISBN等 4-309-02534-X
ISBN等 978-4-309-02534-6
書誌番号  3-0500455407

所蔵情報 ( 資料情報 | 予約情報 )

12:12 午後  
Blogger yoji said...

形の合成に関するノート
タイトル  都市はツリーではない
叢書名   SD選書  ≪再検索≫
著者名等  クリストファー・アレグザンダー/著  ≪再検索≫
著者名等  稲葉武司/訳  ≪再検索≫
著者名等  クリストファー・アレグザンダー/著  ≪再検索≫
著者名等  押野見邦英/訳  ≪再検索≫
著者等紹介 【アレグザンダー】1936年ウィーン生まれ。英国で教育を受け、建築および数学の学
位をケンブリッジ大学より、建築の博士号をハーバード大学より受けている。63~20
02年カリフォルニア大学バークレー校教授。現在は同校名誉教授。著書に「パタン・ラ
ンゲージ環境設計の手引」など。
出版者   鹿島出版会
出版年   2013.12
大きさ等  19cm 253p
注記    Notes on the synthesis of form.〔etc.〕の翻訳
NDC分類 501.8
NDC分類 518.8
件名    デザイン(工業)  ≪再検索≫
件名    都市計画  ≪再検索≫
要旨    建築、都市の秩序や美しさを自覚的に生み出すプロセスを追究し、やがてパタン・ランゲ
ージを導いた原論。数学的手法を用いてデザイン論を築き、ツリーとセミラチスの相反す
る構造をそれぞれ提唱、歴史的衝撃を引きおこした二篇。アレグザンダーの初期の考察を
所収。
目次    1 形の合成に関するノート(序:合理的であることの必要性;適合の良さ;良い適合の
源;無自覚なプロセス;自覚されたプロセス;プログラム;プログラムの実現;定義;解
決;終りに);2 都市はツリーではない;3 解説
内容    建築、都市の秩序や美しさを自覚的に生み出すプロセスとは。数学的手法“ダイアグラム
”を用いてデザイン論を築き、ツリーとセミラチスの相反する構造を提唱して歴史的衝撃
をあたえた2編。初期の考察を所収。

11:43 午後  

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