月曜日, 10月 09, 2017

リチャード・セイラー Richard H. Thaler 2017年ノーベル経済学賞


                ( 経済学リンク::::::::::) 
NAMs出版プロジェクト: 行動経済学:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2016/02/blog-post_36.html (@)

NAMs出版プロジェクト: リチャード・セイラー

http://nam-students.blogspot.jp/2017/10/blog-post_9.html

心理学・行動経済学者のジョージ・ローウェンスタインが提唱した「情報の空白」

http://nam-students.blogspot.jp/2017/10/blog-post_54.html
Irving Fisher: Stamp Scrip; 1933 :スタンプ通貨  アーヴィング・フィッシャー (著)  
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/irving-fisher-stamp-scrip-1933-2016331.html
NAMs出版プロジェクト: 複利(Compound interest )と フィッシャー利子論1930
http://nam-students.blogspot.jp/2017/06/compound-interest.html

クローズアップ現代+ (2017.11.20) 「家でも会社でも使えるノーベル賞理論!最新経済学の魔法」行動経済学 リチャード・セイラー

2017年ノーベル経済学賞受賞 リチャード・セイラー(行動経済学)

マネー・ショート華麗なる大逆転 より

Richard H. Thaler

The Big Short (2015) - Mark Baum (Steve Eisman) Meets a CDO Manager [HD ...

https://youtu.be/A25EUhZGBws?t=3m31m


参考:

カーネマン、プロスペクト理論原著論文(未邦訳)。行動経済学の基本的な図は全て以下にある。:
Kahneman, Daniel, and Amos Tversky (1979) "Prospect Theory: An Analysis of Decision under Risk", (1979),
http://www.princeton.edu/~kahneman/docs/Publications/prospect_theory.pdf


2017年ノーベル経済学賞受賞 リチャード・セイラー(行動経済学)が合成債務担保証券(合成CDO)を説明する

マネー・ショート華麗なる大逆転 より 

https://mobile.twitter.com/TiikituukaHana/status/917345117211521024/video/1

https://twitter.com/tiikituukahana/status/917345117211521024


セイラー教授の行動経済学入門 | リチャード・セイラー, 篠原 勝 2007

https://www.amazon.co.jp/dp/4478002630/


合成債務担保証券(合成CDO) ~ インフォバンク マネー百科

http://money.infobank.co.jp/contents/K500277.htm

合成債務担保証券(合成CDO)

 ごうせいさいむたんぽしょうけん
 synthetic collateralized debt obligations; SCDO
 債務担保証券が抱える信用リスククレジット・デリバティブを使って軽減消去したもの…

MBSは、"Mortgage Backed Security"の略で、日本語では「モーゲージ証券( モーゲージバック証券)」とも呼ばれ、住宅ローン(=モーゲージ)などの不動産担保融資の債権を裏付け (担保)として発行される証券のことをいいます。

or

モーゲージ証券MBS=Mortgage Backed Securities)は、わたしたちが住宅を購入 する際に利用する住宅ローン(=モーゲージ)を担保として発行された債券です。 モーゲージバック証券、住宅用ローン担保証券とも呼ばれます。



スウェーデン王立科学アカデミーは声明で、

「限定合理性、社会的嗜好(しこう)、自制心の欠如の因果関係を調べることにより、

セイラー氏はそうした人間の特性がどう系統立って個人の決断、

また同様に市場の結果に影響を及ぼすのか示した」と評した。 


http://www.afpbb.com/articles/-/3146037?cx_position=1 

20171009



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%
E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC

リチャード・H・セイラーRichard H. Thaler1945年9月12日 - )は、アメリカ合衆国経済学者シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスの行動科学・経済学ラルフ&ドロシー・ケラー卓越教授を務める。

リチャード・セイラー
生誕1945年9月12日(72歳)
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究機関シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス 1995–
ジョンソン・マネジメント大学院 1978-1995
研究分野行動ファイナンス
母校ロチェスター大学 (M.A. 1970, Ph.D. 1974)
ケース・ウェスタン・リザーブ大学 (B.A. 1967)
ニューアーク・アカデミー
博士課程
指導教員
シャーウィン・ローゼン
影響を
受けた人物
ダニエル・カーネマンハーバート・サイモン
影響を
与えた人物
ジョージ・ローウェンスタインダン・アリエリー
受賞ノーベル経済学賞(2017)
情報 - IDEAS/RePEc
テンプレートを表示
ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2017年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:行動経済学に関する功績

行動科学の理論家として最もよく知られており、ダニエル・カーネマンやその他の学者と協働して研究分野を牽引してきた。2017年ノーベル経済学賞受賞。

著述家としての活動編集

一般向け啓蒙書編集

セイラーは行動科学の一般向け啓蒙書を多数執筆しており、代表作には『準合理的経済学(Quasi-rational Economics)』と『セイラー教授の行動経済学入門(The Winner's Curse)』がある。後者は、『Anomalies』というコラム・シリーズを一般向けに再構成したものである。彼は一貫して、市場ベースのアプローチは不完全だという問題意識を持ち続けており、こう述べたとされる。「従来の経済学では、人間は高度に合理的、あるいは超合理的であり、無感情な存在だと想定されてきた。人はコンピュータのように計算することができ、自己コントロールに関する問題など全くない、というわけだ」[1]

最近著は、『行動経済学の逆襲(Misbehaving: The Making of Behavioral Economics)』(W. W. Norton & Company, May 11, 2015/邦訳2016年)。

キャス・サンスティーンとの共著『実践 行動経済学(Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness)』(Yale University Press, 2008/邦訳2009年)では、公的機関や民間企業がいかにして人々の日常における選択をよりよいものにすることができるかが議論されている。「人はしばしば、ひどい選択をしてしまった挙句に、あとでひどく後悔するものだ!〔…〕このようなことが起きてしまう理由は、私たち人間は誰でも、習慣化したバイアスという大きな溝に落ちやすいからであり、そのせいで教育、家計、健康管理、譲渡抵当、クレジットカード、幸福、そしてこの地球の問題に至るまで、たびたびひどい失敗に陥りがちなのである」。同著では、「選択の建築士(choice architect)」という概念が提唱されている。

その他の著作編集

セイラーが経済学界において注目を集めたのは、1987年から1990年にかけて『Journal of Economic Perspectives』に連載を続けたコラム『Anomalies』によってであった。このコラムは、伝統的なミクロ経済学理論の定説に反するような経済行動の具体例を紹介するものである[2]

最近書かれたある論文にて[3]、セイラーと彼の共同研究者は人気テレビ番組『Deal or No Deal』の出演者が下した選択を分析し、経路依存的なリスク回避性向に関する行動主義的な説明を支持する議論を行っている。また、イギリスのゲーム番組『Golden Balls』における協力行動についても分析を行っている[4]

その他の活動編集

『New York Times News Service』のコラムニストを務めるセイラーは、アメリカ合衆国の金融危機への解決案を連載し始めた。最初のコラムタイトルは、「ラジオ局周波数の一部を売却することでアメリカ合衆国の赤字を削減しうる(Selling parts of the radio spectrum could help pare US deficit)」。セイラーは同論考で、FCC(連邦通信委員会)を改革し、テレビ周波数チャンネルを無線技術向上のために使用できるようにして、コスト削減と米国政府の歳入増加を図るべきだ、というトーマス・ハズリットのアイデアに言及している[5]

セイラーはアセットマネジメント会社「Fuller & Thaler Asset Management」の創立者でもある[6]。投資家集団は授かり効果、損失回避、現状維持バイアスといった認知バイアスを利用することができる、というのが同社の主張である。2004年2005年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞[7]

セイラーは2015年上映の映画『The Big Short』に本人役としてカメオ出演しており[8]、セレーナ・ゴメスと共に熱い手の誤謬(hot hand fallacy)について解説している。

著作編集

単著・共著編集

  • Thaler, Richard H. 1992. The Winner's Curse: Paradoxes and Anomalies of Economic Life.Princeton: Princeton University Press. ISBN 0-691-01934-7.
    篠原勝訳『市場と感情の経済学――「勝者の呪い」はなぜ起こるのか』ダイヤモンド社、1998年/〔改題新版〕『セイラー教授の行動経済学入門』ダイヤモンド社、2007年
  • Thaler, Richard H. 1993. Advances in Behavioral Finance. New York: Russell Sage Foundation. ISBN 0-87154-844-5.
  • Thaler, Richard H. 1994. Quasi Rational Economics. New York: Russell Sage Foundation. ISBN 0-87154-847-X.
  • Thaler, Richard H. 2005. Advances in Behavioral Finance, Volume II (Roundtable Series in Behavioral Economics). Princeton: Princeton University Press. ISBN 0-691-12175-3.
  • Thaler, Richard H., and Cass Sunstein. 2009 (updated edition). Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness. New York: Penguin. ISBN 0-14-311526-X.
    キャス・サンスティーン共著、遠藤真美訳『実践 行動経済学』日経BP社、2009年
  • Thaler, Richard H. 2015. Misbehaving: The Making of Behavioral Economics. New York: W. W. Norton & CompanyISBN 978-0-393-08094-0.
    遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年

関連項目編集

脚注編集

外部リンク編集



書評 「行動経済学の逆襲」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20170701

最後にセイラーは今後の経済学に期待することをまとめている.ここは含蓄があって深い.

  • 行動学的アプローチが最も深い影響を与えている経済学の分野はファイナンスだ.それは厳密な理論が定式化されていたこと,素晴らしいデータデットがあったことが大きい.現在,CAPMでは株価の動きを適切に記述できないこと,リスクをβ値のみと説明することも適切ではなさそうなことが理解されている.この領域は「科学的根拠に基づく経済学」に向けて収束しつつある.リサーチャーは特に「裁定の限界」に注意を払うべきだ.
  • 行動学的アプローチを取り入れて欲しい(つまりこれまであまり行動学的アプローチが影響を与えていない)分野としてはマクロ経済学が挙げられる.ケインズはそのような学問を構築しようとしたが,その伝統は一旦途切れてしまっている.これはマクロ経済学の予測は容易に反証できず,データも少ないことが影響している.ランダム政策比較実験は政治的に実践が困難だ.これがリーマンショックのようなときにどう行動すべきかについてマクロ経済学者の間に合意がないという状況につながっている.特に取り組むべきマクロ経済政策のテーマとしては減税の効果,特定事業活動の促進策*10がある.
  • ファイナンスと並んで行動経済学が大きなインパクトを与えている分野は開発経済学だ.途上国でランダム政策比較実験が可能だったことが大きい.これから必要になるのは科学的根拠に基づいた経済学だ.(プロスペクト理論はそのようにデータから生まれたが,期待効用理論はそうではなかった)新しい理論を生みだすには新しい事実が必要になる.開発経済学に続いてそのような実験が行われつつあるのは教育の分野だ.
  • これまで行動経済学の創設にかかわってきて様々な基本原則を学んだ.そのうち3つを挙げると,「観察する」「データを集める」「主張する」になる.経済学の未来は明るいと信じている.現在では特に行動経済学を名打たずになされる行動主義を取り入れた経済学のリサーチが増えている.すべての経済学者が合理的モデルではSIFとされるものでも重要な変数をリサーチに組み込むようになれば,行動経済学という分野は消滅するだろう.



合成債務担保証券(合成CDO) ~ インフォバンク マネー百科

http://money.infobank.co.jp/contents/K500277.htm

合成債務担保証券(合成CDO)

 ごうせいさいむたんぽしょうけん
 synthetic collateralized debt obligations; SCDO
 債務担保証券が抱える信用リスククレジット・デリバティブを使って軽減消去したものです。債務担保証券とは、資産担保証券(ABS)の一種で貸出債権や社債を対象資産とする証券化商品です。貸出債権、社債ソブリン債ABSREITクレジット・デリバティブなどが組入れ対象となります。一般のABSに組み入れられているクレジット・カード債権やリース債権が対象から外れているために、区別してCDOと呼ばれます。
 たとえば、貸出債権や社債といった資産を手放して現金化し、バランスシートを圧縮したいという銀行があったとします。この銀行は特別目的機関(SPV)を設立して、貸出債権や社債を一括して譲渡します。SPVは、それらの資産から生み出されるキャッシュ・フローを組み合わせて証券(ノート)を作り、投資家に売り出し、この売却代金を銀行に引き渡します。
 ポイントは、このキャッシュ・フロー組合せにあります。組入れ資産はふつう100種以上ありますが、それぞれのリスクリターンの特性は異なります。これを上手に組み合わせて低リスク・低リターンのグループ(リスク・プール)から高リスク・高リターンのグループまでいくつかのリスク・プールを作ります。そして、このリスク・プール毎に小口化して販売するのです。
 格付け会社の格付けに応じて「AAA格付け(シニア)」「A格付け(メザニン・レイヤー)」「BB格付け(メザニン・レイヤー)」「無格付け(エクイティ)」の4つのプールに区分するのがふつうです。安全志向の年金資金などは高格付けのシニアを購入し、ヘッジ・ファンドなどは高収益を狙ってエクイティを買い付けます。
 以上が、最も典型的な「キャッシュ型・バランス型」のCDOですが、キャッシュ型に対するものがシンセティック(合成)型なのです。銀行は自己が保有する資産の信用リスクヘッジするためにSPVを作り、これとの間でクレジット・デフォルト・スワップやトータル・リターン・スワップなどのクレジット・デリバティブ取引を行います。しかし、このままではSPV自身の信用リスクが問題になりますので、SPVはCDOを組成して投資家に販売し、その手取り金で安全資産国債など)を買い付け、その安全資産担保として銀行に預けるのです。投資家へのキャッシュ・フロー安全資産からの利子、銀行へのデリバティブ売付けに伴う収入などです。合成CDOは、同じCDOと呼ばれているものの、バランスシート型とはかなり異なるものといえます。

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書評 「行動経済学の逆襲」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20170701

最後にセイラーは今後の経済学に期待することをまとめている.ここは含蓄があって深い.

  • 行動学的アプローチが最も深い影響を与えている経済学の分野はファイナンスだ.それは厳密な理論が定式化されていたこと,素晴らしいデータデットがあったことが大きい.現在,CAPMでは株価の動きを適切に記述できないこと,リスクをβ値のみと説明することも適切ではなさそうなことが理解されている.この領域は「科学的根拠に基づく経済学」に向けて収束しつつある.リサーチャーは特に「裁定の限界」に注意を払うべきだ.
  • 行動学的アプローチを取り入れて欲しい(つまりこれまであまり行動学的アプローチが影響を与えていない)分野としてはマクロ経済学が挙げられる.ケインズはそのような学問を構築しようとしたが,その伝統は一旦途切れてしまっている.これはマクロ経済学の予測は容易に反証できず,データも少ないことが影響している.ランダム政策比較実験は政治的に実践が困難だ.これがリーマンショックのようなときにどう行動すべきかについてマクロ経済学者の間に合意がないという状況につながっている.特に取り組むべきマクロ経済政策のテーマとしては減税の効果,特定事業活動の促進策*10がある.
  • ファイナンスと並んで行動経済学が大きなインパクトを与えている分野は開発経済学だ.途上国でランダム政策比較実験が可能だったことが大きい.これから必要になるのは科学的根拠に基づいた経済学だ.(プロスペクト理論はそのようにデータから生まれたが,期待効用理論はそうではなかった)新しい理論を生みだすには新しい事実が必要になる.開発経済学に続いてそのような実験が行われつつあるのは教育の分野だ.
  • これまで行動経済学の創設にかかわってきて様々な基本原則を学んだ.そのうち3つを挙げると,「観察する」「データを集める」「主張する」になる.経済学の未来は明るいと信じている.現在では特に行動経済学を名打たずになされる行動主義を取り入れた経済学のリサーチが増えている.すべての経済学者が合理的モデルではSIFとされるものでも重要な変数をリサーチに組み込むようになれば,行動経済学という分野は消滅するだろう.

  


以下、

リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年関連



ピグー

Myopia and Discounting - STICERD

 

(Adobe PDF)

sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf

2017年5月24日 ... Pigou (1920) similarly observed “that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right ... upcoming pothole and estimates that it is small. ... imperfect foresight makes agents appear to behave more impatiently than implied by their ...... (1921 ), both of whom are quoted in the introduction of this paper.


Pigou (1920) similarly observed
 “that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to forget ungratifying incidents, we contemplate the past.1”
 Pigou believed that our imperfect ability to forecast the future mirrors our imperfect ability to recall the past.


http://sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf

1For a review of the history of theories of discounting see Loewenstein (1992).


https://books.google.com/books?isbn...
But this preference for present pleasures does not — the idea is self-contradictory — imply that a present pleasure of given magnitude is ... It implies only that our telescopic faculty is defective, and that we, thereforesee future pleasuresas it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to ...

  • The Economics of Welfare, 1920.


  • 「それ[経済学]は、人間生活の改良の道具である。我々の周りの貧苦と惨めさ、数百万のヨーロッパ人の家庭で消えようとしている希望の明かり、一部の豊かな家庭の有害な贅沢、多数の貧しい家庭を覆う恐るべき不確実性、これらは無視するにはあまりにも明白すぎる悪である。我々の科学が追い求める知識で、これらを統御することができる。暗黒から光を!」(ピグー『厚生経済学』序文)



  • Thaler, Richard H. 2015. Misbehaving: The Making of Behavioral Economics. New York: W. W. Norton & CompanyISBN 978-0-393-08094-0.
    リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年

    1921年

「将来を見透すわれわれの望遠能力には欠陥があり……したがって、将来の快楽は小さく見えてしまう」というピグーの言葉はよく知られている(5)。


5 Pigou (1932),時間選好の概念の変遷が見事に概括されているLoewenstein (1992)に引用.



Loewenstein, George. 1992. “The Fall and Rise of Psychological Explanations in the Economics of Intertemporal Choice.” In George Loewenstein and Jon Elster, eds., Choice Over Time,. 3-34. New York: Russell Sage Foundation.


http://www.cmu.edu/dietrich/sds/docs/loewenstein/FallRise.pdf


p.15




#11


異時点間選択の〝現代的〟理論を最初に提示したのが、アーヴィング・フィッシャーである。1930年に発表された古典的著作『利子論』で、いまではミクロ経済学を教えるときの基本ツールとなっている無差別曲線を使い、所与の市場金利の下で、個人が異なる2つの時点において消費をどのように選択するかを示した。フィッシャーの理論は、分析に使われているツールでも、理論が規範的であるという点でも、現代的理論と呼ぶ…


(邦訳70(図),84(職工の実例)頁)



1776年のアダム・スミスを見ても、1930年のアーヴィング・フィッシャーを見ても、経済学者がヒューマンを見据えて異時点間選択を考えていたことはまちがいない。


1930

Fisher, Irving. 1930. The Theory of Interest: As Determined by Impatience to Spend Income and Opportunity to Invest It. New York: MacMillan. [『利子論』気賀勘重・気賀健三訳,日本経済評論社]


#22

合理的な世界では、取引量はそれほど多くならないだろう。むしろほとんどないはずである。経済学者はしばしばこれを「グルーチョ・マルクスの定理」と呼ぶ(1)。グルーチョはアメリカの昔の喜劇俳優で、「自分をメンバーに迎えるようなクラブなんて入りたくない」という名言を残している。このジョークには、経済学バージョンがある。「他の合理的経済主体が売りたがるような株式なんて買いたくない」──だ。案の定というか、ジ


第22章 1 このアイデアはMilgrom and Stokey (1982)で定式化された.







利子論
 叢書名   近代経済学古典選集  
 著者名等  フィッシャー/著  
 著者名等  気賀勘重,気賀健三/訳  
 出版者   日本経済評論社
 出版年   1980.12
 大きさ等  22cm 509p
 注記    The theory of interest./の翻訳
 NDC分類 331.85
 件名    利子  
 内容    文献:p500~506
 書誌番号  3-0190069898

   所蔵情報    ( 資料情報 | 予約情報 )


ノーベル経済学賞セイラー氏、投資家に重要な訳 - WSJ

http://jp.wsj.com/articles/SB11488949662503614479104583443612575706732

ノーベル経済学賞セイラー氏、投資家に重要な訳

なぜ市場が効率的とは限らないのか、心理学の知見で説明

リチャード・セイラー氏
リチャード・セイラー氏 PHOTO: KAMIL KRZACZYNSKI/REUTERS

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

***

 金融市場ではばかげたことが起こりうると話しても誰もノーベル賞はとれない。経済学者リチャード・セイラー氏がノーベル経済学賞の受賞者に選ばれた理由の一つは、その理由を説明したことだ。

 セイラー氏は金融市場に対する人々の考え方を覆し、行動金融学という分野の誕生に貢献した。現在、セイラー氏らがあぶり出したバイアスから利益を得ようとするファンドマネジャーが、その洞察を利用して数十億ドルを賭けている。それでも市場の不合理さは消えていない。

 スウェーデン王立科学アカデミーはセイラー氏にノーベル経済学賞を授与すると発表した際、同氏が経済学に心理学を応用したと評価した。セイラー氏がこれで大きな効果をもたらした分野の一つが金融市場だった。同氏が登場した時、学界で優勢だったのは、市場は新たな情報を速やかに織り込み、基になる資産の価値を反映するとの考え――効率的市場仮説 ――だった。

 セイラー氏はこの見方を批判し始めた。特に「アノマリー(変則、逸脱)」については、1980年代終盤から単独または共同でジャーナル・オブ・エコノミック・パースペクティブス誌に一連の論文を執筆。「もし市場が効率的なら、なぜ株は1月に好調なのか」「クローズドエンド型投資信託はなぜ保有資産の価値を反映しないのか」と問いかけた。

 セイラー氏の洞察でより偉大なのは、そうしたアノマリーの説明に心理学の知見を取り入れた点だった。セイラー氏と教え子のワーナー・デボン氏は1980年代に、過去3年にさえなかった株が反発する傾向にあるのは、人が「予想外の劇的なイベントに『過剰反応』しがち」なため、異常な株価をもたらすとの仮説を立てた。

 株のパフォーマンスは時間につれ米国債を上回るとセイラー氏とシェロモ・ベナルチ氏は主張。投資家は利益を愛する以上に損失を嫌うため、退職資金用の長期投資であっても目先に集中しすぎる。それが株価を押し下げ、株の上昇余地を生むと説明した。

 そうした洞察は投資家にとって重要だと、アカディアン・アセット・マネジメントのウェスレー・チャン氏は話す。なぜなら「投資家の動き方の枠組みを示す」からだ。一見不合理な行動を駆り立てているものをのぞき込むこの窓がなければ、市場の非効率がひとりでに解消する仕組みを理解するのは難しい。

 皮肉なことに、セイラー氏が主張するアノマリーは同氏の功績のおかげで以前より珍しくなった。投資家がアノマリーや自身の資金から利益を得ようとするために、アノマリーは消えたも同然だ。学者と違い、投資家は自分の発見を吹聴することもない。だが行動バイアスは依然セイラー氏が記した方法で市場に影響を及ぼしている。人は本当には変わらない。



老後の備え、行動経済学者セイラー教授に聞く - WSJ

http://jp.wsj.com/articles/SB11984305046321184388704581389282398452982
セイラー教授は「退職に備えた積み立てに関する理論は、おそらく行動経済学の最大の成功」と語る ILLUSTRATION: JIM FRAZIER

 退職後のために積み立てが重要である理由をエコノミストが10個挙げられるとすれば、行動経済学者は私たちがいまだに積み立てをしない理由を100個挙げられる。

 シカゴ大学経営大学院の行動経済学者リチャード・セイラー教授は、近著「Misbehaving(仮訳:誤った行動)」で行動経済学の誕生について書いた。経済学から派生し、かつては評判の悪かった行動経済学は、数百万人の米国人が退職後に備えて資金を確保しておく一助となったとセイラー教授は考えている。理由は何であれ年老いたときのために蓄えておこうとしない人たちのことを深く憂慮している。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はシカゴで70歳の誕生日を祝ったばかりのセイラー教授に話を聞いた。主なやりとりは以下の通り。

WSJ:近著で言及されている研究の中で、WSJ読者にとって最も重要な点は。

セイラー教授:退職に備えた積み立てに関する理論はおそらく行動経済学の最大の成功だ。これは典型的な行動経済学の問題といえる。退職に備えた積み立てはどのくらいの金額が必要なのかを判断するのが困難であり、自己管理も要求されるからだ。これらは従来の経済学が取りこぼしてきた最も重要な領域に含まれる。退職後にどの程度の積み立てが必要かを万人が見極め、かつ万人がその計画を正確に実行するという前提は明らかにばかげている。

行動経済学者リチャード・セイラー教授
行動経済学者リチャード・セイラー教授 PHOTO: CHRIS STRONG

 読者にとって最も重要な点とは何か? 経営トップにとって重要なことは、仮に従業員が退職に備えて十分な積み立てをしていない場合、その責任は自分にあると気付くこと。なぜなら、退職に備えた積み立てをより容易にし、より成功しやすくする方法は分かっているからだ。

 良い確定拠出型年金制度には4つの要素がある。1つ目は自動加入。2つ目に必要なのは従業員の積立率を高める助けとなる拠出率の自動引き上げ、つまり「明日はもっと積み立てる」制度だ。3つ目は投資先となる良いデフォルト商品の設定。そして最後に自社株への投資を奨励しないことだ。人事や財務を担う部署がこれらの要素を取り入れれば、大半の従業員は快適な退職後の暮らしができる可能性が高くなる。 

 従業員にとって重要な点は、勤務先でこうした制度が利用できるのなら利用すること。そうでなければ、自分で投資しなければならない。本気で腰を上げて、計画を練ることだ。拠出率の自動引き上げ制度がなければ、自分で年間1~2ポイント引き上げ、最終的に少なくとも12%くらいになるまで率を上げておく。そして、妥当な手数料で運用されているターゲット・デート・ファンドのような分散型のポートフォリオに投資することだ。

WSJ:確定拠出型年金に加入している人は、例えば手数料の高いファンドに投資するなど、多くの間違いを犯している。どうすれば、そうした間違いを回避させることができるのか。

セイラー教授:自動加入、拠出率の自動引き上げ、良いデフォルト商品。この3本柱が重要だ。そして、転職した人に確定拠出型年金の401kプランを個人退職勘定(IRA)に移行させる手助けをすることが大事だ。そこで最大の漏れが生じる。だが問題は(退職後の)「取り崩し」にもある。

バンカード・グループが提供する確定拠出型年金制度の年齢別加入割合(濃青:任意加入、薄青:自動加入)
バンカード・グループが提供する確定拠出型年金制度の年齢別加入割合(濃青:任意加入、薄青:自動加入) 

WSJ:行動経済学はその問題をどう解決できるのか。

セイラー教授:退職後に備えるための「積み立て」段階に関する理論についてはかなり進展したが、「取り崩し」段階は十分といえるほど注目されていない。これは残念なことだ。個人にとっては家計の支出を抑える時期のほうが難しい。自身の資産を年金化する人がほとんどいないことを考えるとなおさらだ。積み立て時期のターゲット・デート・ファンドに匹敵するような、取り崩し時期向けに幅広く受け入れられているデフォルトの選択肢は存在しない。労働省が企業に年金のための「セーフハーバー(訳注:一定の基準に従って行動する限り法令違反を問われないこと)」を提供する良い方法を見いだせていないこともその一因だ。この領域ではイノベーションが求められている。

WSJ:社会保障制度による給付金申請に関する意見は?

セイラー教授:大半の人は給付資格を得た1年以内に申請を始めるが、もっと待ったほうが給付金の額は顕著に増える。大胆な提案がある。追加的な社会保障給付金を「購入」するために、例えば最大10万ドルの一括払いというように、社会保障に個人が拠出することを認めてはどうだろうか。この給付金も、申請を遅らせれば保険数理的に妥当なコストで増額されるという同じ計算方法で算出されることにする。これはかなり安価な物価スライド式年金を提供する一つの方法になる。 

WSJ:退職後にお金がなくなることを心配する人にとって、これは解決策になるか。

セイラー教授:その可能性はある。私自分を含む大半のエコノミストは長寿保険が多くの人にとって理にかなう商品だという見解で一致している。75歳もしくは80歳から給付が始まるような保険を購入するといい。ただ、行動経済学的に興味深いことに、こうした保険は消費者からあまり注目されていない。

WSJ:それはある意味、奇妙では? そうした商品は退職後の生活設計から不確かさを取り除くことになるのに。

セイラー教授:人はこうした保険を購入し、給付が始まる前に死亡すれば、相続人が損をすると心配している。彼らに言いたい。「もっと心配すべきなのは、仮にあなたがお金を使い果たし、子供と同居しなければならなくなった場合だ。子供たちにどっちの方が心配かと聞いてみなさい」と。

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クローズアップ現代20171120
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リチャード・セイラーは相田みつをファン























2 Comments:

Blogger yoji said...



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「行動経済学」がノーベル賞にふさわしい理由
シカゴ大リチャード・セイラー氏の功績
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ロバート・J・シラー : 米イェール大学経済学部教授2017年11月04日
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ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大のセイラー教授(写真:Scott Olson/ゲッティイメジーズ)
今年のノーベル経済学賞を米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授が受賞した。セイラー氏は行動経済学を一生の仕事としてきた。経済や金融を心理学的な視点から研究する学問だ。だが、心理学的研究が経済学の一部を成すとの考えに、経済学者は長年、敵愾(てきがい)心を抱いてきた。今回の受賞は物議を醸しそうだ。

私は、ノーベル財団がセイラー氏を選出したのはすばらしいことだと考える。ノーベル経済学賞はすでに、行動経済学者に分類されるジョージ・アカロフ、ロバート・フォーゲル、ダニエル・カーネマン、エリノア・オストロムといった人に授与されている。私も受賞者の一人だ。そこにセイラー氏が加わり、われわれ行動経済学者はノーベル賞受賞経済学者全体の約6%を占めることになった。

主流派の信じる「前提」

だが、経済学者の多くはいまだに心理学を退け、「合理的経済人」を前提として人間行動を数理的にモデル化するのが最善の方法と信じている。すべての経済学者がこのような見方に固執しているわけではないが、多くの経済学者がそうであることは疑いようがない。

私が初めてセイラー氏に会ったのは1982年のことだった。同氏は当時、米コーネル大学の教授で、同大学のキャンパスを歩きながら話し、互いに似たような考えや研究目標を持っていることがわかった。私たちは1991年から25年間にわたり、行動経済学に関する学会をいくつも共同で開催してきた。

だが私たちの研究には、敵意、あるいは本物の憎悪とさえ映るものが向けられてきた。セイラー氏はこう言っていた。1990年のノーベル経済学賞受賞者、マートン・ミラー氏(2000年死去)は、シカゴ大学の廊下ですれ違っても目すら合わせようとしなかった、と。

ミラー氏は、人は時として心理的影響の犠牲者になるものだと認めてはいた。だが、そのような心理的過ちは、金融論にとっては「ほぼ完全に無意味」だと切り捨てた。


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「モデル化に際してわれわれがそうした心理的なストーリーを取り除くのは、それがつまらないものだからではない。あまりにも興味深いがために、最も関心を払うべき市場原理から目をそらすことになるからだ」。こう結論づけたミラー氏の文章は、同氏の信奉者によって広く引用されている。

米マサチューセッツ工科大学のスティーブン・ロス教授は同じく金融論の権威で、3月に亡くなるまでノーベル賞の有力候補だったが、同様の主張を繰り広げていた。

セルフコントロールの経済理論とは

ミラー、ロス両氏の金融理論に対する貢献はすばらしいものだ。だが、両氏の研究結果が経済や金融の力学を理論づける唯一のものではない。それを証明するのが行動経済学であり、その主要な貢献者となってきたのがセイラー氏だ。

一例を挙げよう。セイラー氏は1981年に、米サンタクララ大学のハーシュ・シェフリン氏と共同で「セルフコントロールの経済理論」を発展させた。衝動を制御できない人間の観点から経済現象を理論化するものだ。歩道に10ドル札が落ちていれば、動機づけられなくても人はそれを拾うだろう。そこでは自制は問題とはならない。だが、そのおカネを消費する衝動にあらがうのは難しい。結果、多くの人々が老後に備えて、まるで十分な蓄えができずにいるのである。

人々の貯蓄行動を改善するのは、取るに足らない小さな問題ではない。ある程度までは生きるか死ぬかの問題であり、さらには人生における満足度をも決定する。

こうしたリアルで重要な問題に経済学研究の焦点を当てる方法を示したのが、セイラー氏だ。同氏は若き研究者のために、今後長きにわたって続いていく科学的革命の道標を打ち立てたのである。



ーー

12:23 午前  
Blogger yoji said...

クローズアップ現代+「家でも会社でも使えるノーベル賞理論!最新経済学の魔法」[字] ウェブ検索
11/20 (月) 22:00 ~ 22:25 (25分) この時間帯の番組表
NHK総合・東京(Ch.1)
ニュース/報道 - 特集・ドキュメント , ドキュメンタリー/教養 - 社会・時事 , ニュース/報道 - 定時・総合
番組概要
▽ちょっとした“仕掛け”で3兆円?▽明日から使えるノーベル賞理論▽最新経済学の中身は“にんげんだもの”!?▽なぜ衝動買いしてしまうのか?人間心理の深層に迫る
番組詳細
【ゲスト】ノーベル経済学賞・シカゴ大学教授…リチャード・セイラー,大阪大学教授…大竹文雄,【キャスター】武田真一,田中泉

【ゲスト】ノーベル経済学賞・シカゴ大学教授…リチャード・セイラー,大阪大学教授…大竹文雄,【キャスター】武田真一,田中泉

5:49 午前  

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