http://www.freeassociations.org/
カレツキ(カレッキ)「計量経済学モデルと史的唯物論」1964〔"Econometric Model and Historical Materialism"
http://nam-students.blogspot.jp/2017/07/1964-econometric-model-and-historical.html経済計算論争 ランゲ、そしてカレツキ
https://nam-students.blogspot.jp/2017/05/blog-post_16.htmlhttps://twitter.com/toshijikawagoe/status/945164117182103552 ToshijiKawagoe (@ToshijiKawagoe) | |
『経済セミナー』増刊号「されどマルクス(仮)」のための原稿「行動マルクス経済学の可能性」がついに完成しました! たぶん、実験・行動経済学の観点でマルクス経済学を考察した世界で初めての試みだと思います。来年は、この内容を敷衍して本にしたいところですね。岩波書店さんとかどうですか? |
https://twitter.com/toshijikawagoe/status/998773474616262658 ToshijiKawagoe (@ToshijiKawagoe) | |
経済セミナー増刊「されどマルクス」に寄稿した「行動マルクス経済学の可能性」は、ちょっとサービス精神旺盛に書きすぎた気がする。 |
市場の内部化における3つの商品化のモード:
貨幣交換 市場の
商品化モード 商品化の場所 生産の目的 の頻度 経済統合度
1 外部商品化 コミュニティ・国家の外部 消費目的生産 偶発的 低
2 内部商品化 コミュニティ・国家の内部 所得目的生産 頻発的 中
3 一般商品化 コミュニティ・国家の消失 利潤目的生産 恒常的 高
マルクスの有名な文句を元にした表。ただし共同体と国家の差異は明確にすべきだ。
表2
労働力商品化のモード変化による資本主義の進化:
1.一般財の外部商品化
2.一般財の内部商品化
3.一般財の一般商品化
4.一般財の一般商品化+労働力の外部商品化=資本主義市場経済の成立
i)労働力外部商品化型資本主義市場経済(Eモード)
ii)労働力内部商品化型資本主義市場経済(Iモード)
iii)労働力一般商品化型資本主義市場経済(Gモード)
Gモードではじめて資本家以外にメリットが生じる。
_____
現代の金融と地域経済 下平尾勲退官記念論集
著者名等 下平尾勲/編著
出版者 新評論
出版年 2003.2
大きさ等 22cm 530p
NDC分類 330.4
件名 経済学 ≪再検索≫
要旨 現代のわが国の経済における長期不況の中で最も鋭く問題が露呈しているのは、貨幣・金
融現象と地域問題である。バブル経済の崩壊が生産過剰とともに極端な株価・地価暴落に
端を発してから、金融、不動産、建設業などの産業分野の不良債権が表面化した。これら
の主要産業の極端な経営縮小と合理化は、商業・サービス業、製造業、さらに地域経済へ
と波及し、景気が悪化した。またそれにより、企業赤字の拡大と銀行の不良債権の増加と
が悪循環に入っている。本書は、これら貨幣・金融および地域経済・産業に関する現代の
状況をどのように捉えるのかという問題意識を起点として、現状分析、基礎理論、学説、
政策などが「第1部 金融・貨幣の経済学」、「第2部 地域経済・産業の経済学」に大
別されて論じられ、それぞれの争点が網羅されている論文集である。
目次 第1部 金融・貨幣の経済学(現代の金融と貨幣;現代の国際金融);第2部 地域経済
・産業の経済学(現代の地域経済;現代の地域産業)
内容 内容: 金融・貨幣の経済学 現代の金融と貨幣 1990年代長期不況と金融 下
平尾勲著
内容 成長通貨の供給と金融仲介 小林真之著
内容 信用創造と「資金の先取り」 木村二郎著
内容 銀行信用の本質と諸機能について 真田哲也著
内容 現代貨幣と貨幣の起源 楊枝嗣朗著
内容 インフレーション・ターゲティング論の虚妄性 建部正義著
内容 金融機関の公共性 濱田康行著
内容 株価形成要因としてのガバナンス構造 高田敏文著
内容 信託銀行資産の成長:1980~2000年 一ノ瀬篤著
内容 オーストラリアにおける地域通貨の開花の基盤 佐藤俊幸著
内容 自己資本比率決定の銀行モデル 鴨池治著
内容 非耐久財は貨幣となりうるか?実験研究によるアプローチ 川越敏司著
内容 戦後恐慌論論争における富塚体系の位置 後藤康夫著
内容 現代の国際金融 ユーロ発足とドイツ金融市場 岩見昭三著
内容 アメリカの金融革新とファースト・アカウント 坂本正著
内容 起業金融とアメリカの投資銀行 川波洋一著
内容 アメリカの信用組合 数阪孝志著
内容 中国の資本取引自由化への道 毛利良一著
内容 中国における中小企業の発展と金融 汪志平著
内容 現在中国の信用リスクと対策 陳作章著
内容 地域経済・産業の経済学 現代の地域経済 地域経済の再生 下平尾勲著
内容 「地域振興」から「地域再生」へ 鈴木浩著
内容 日本的NPOの成長と自立の条件 星野〔キョウ〕二著
内容 〈共生〉社会に向けた主体性の再定位 片山善博著
内容 生産要素の差別的移動性と地域経済システム 山川充夫著
内容 ほか12編
川越敏司の論考はほとんど地域通貨の基礎理論に読める。
効用/生産コストなる指標はよくわからない。
擬似貨幣を所持している間にいかに生産力を上げるかということだろう。
《つまり、メキシコではココアのような耐久性のない財が貨幣として用いられていたのである。しかし、マルクスは、自分自身が挙げている貨幣となる財が備えるべき条件のうち、特に耐久性という側面について劣ったココアのような財がなぜ貨幣になりえたのか、そのための条件は何か、といった問題には深入りしていない。》151頁
川越敏司が主に参照したのは以下、
第12章非耐久財は貨幣となりうるか?
実験研究によるアプローチ
…
3 考察と展望
本論では、耐久性のない財がどのような条件で貨幣になりうるのかを探求したCuadras‐Moratoのモデルにもとづいた経済モデルを用いて実験室実験を行い、耐久性のない財が実際に貨幣にな)りうるのか否かを実証した。実験結果によれば、唯一実験設定に依存するタイプ1の主体の行動が理論的予測と整合
的であったので、耐久性のない財3が交換の媒介物としての商品貨幣となる場
合が高い頻度で観察された。また、永久に耐久的な財1は実験設定に依存せず
に常に商品貨幣になるのであるが、これも高い頻度で観察された。唯一理論的
予測と異なる結果だったのが、タイプ3の主体の行動で、そのために、理論的
予測と異なり、もう一つの永久に耐久的な財2も交換の媒介物となってしまっ
本研究では、均衡Aが成り立つようにUとDを設定したが、均衡Bが成り立
つ場合の実験結果と比較することがさらに必要であろう。また、タイプ3の主
体の理論から逸脱した行動が、全体の均衡の達成にどのような影響を与えるの
かはまだ定かではないので、タイプ3の主体の行動が理論的予測と一致する場
合と一致しない場合を、例えばコンピュータ・シミュレーションによって比較
検討することも今後の課題となろう。いずれにせよ、理論的には非耐久財が商
品貨幣となることはかなりデリケートな問題と考えられたが、本研究によれば
多少他の主体の均衡からの逸脱が見られようとも、非耐久財が商品貨幣となり
うるという実験結果が得られたことで、Cuadras-Moratoの理論的予測がかな
り頑健なものであることが確かめられたといえるだろう。
(1) William S. Jevons, Money and the Mechanism of Exchange, London: Henry S. King and Co.,1875.
(2) カール·マルクス著,武田隆夫ほか訳『経済学批判』岩波文庫、1859年、第2章4節貴金属、202~203ページ。
☆☆
3 Comments:
貪欲という業病からまもってくれ たが、行動経済学·実験経済学とい
る、なぜならばおまえは、地中に埋う現代的な分析手法によってマルク
蔵されることも、長く保存されるこス経済学の可能性を探求するという
ともできないのだから』」(マルクス 本稿の課題の妥当性の一端は示せた
1956、第2章4節、202-2 のではないかと思われる。なお、本
03ページ)
(3)したがって、
るためには、
カ水準を選択
った以上の剰
要である。
(4)搾取関係
については、
(2017)参照
(w) Harvey (
て、シルビt
稿で引用した実験研究の多くが-
《つまり、メキシコではココアのような耐久性のない財が貨幣として用いられており、それが貨幣蓄蔵と
いう貪欲さへの抑止力となっていたことが指摘されている。実験においても、非耐久財が貨幣になる可能性があることが示さ
れている(川越2003 ; Kawagoe 2009)。》
越·小川·佐々木(2014)によ
り詳しく紹介されているので、併せ
て参照してほしい。
て言及し,
を乗り越え
取り入れて
5
注
参考文献
Anderson, Lisa
(1)
もちろん、
リカードが指摘するように
(Ricardo 1819)、「珍しい彫像や絵画
の価値は、その生産に最初必要だった労働
量とは全く無関係であり」、「その価値がそ
これまで、労働価値説、剰余価値
説,唯物史観、利潤率の傾向的低下
1
847-862.
on Marxian
theory: on we
94頁
《つまり、メキシコではココアのような耐久性のない財が貨幣として用いられており、それが貨幣蓄蔵という貪欲さへの抑止力となっていたことが指摘されている。実験においても、非耐久財が貨幣になる可能性があることが示されている(川越2003 ; Kawagoe 2009)。》
スラッファ
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