12 名無しさん@恐縮です[] 2020/01/03(金) 18:35:54.04 ID:ebG14SOr0
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200103-00000007-jct-spo
箱根優勝の青学チーム、レース後会見にはナイキでなくアディダスで登場
多くの選手がナイキの厚底シューズを履いていた。
優勝を飾った青山学院チームも例外でなかったが、優勝の記者会見には
ユニフォームの上下、靴もアディダスで登場した。
青学大の原監督は、
「今年1年は苦労したんですよね。4年生に対して、厳しく指導させていただきま
した。大学スポーツということを忘れずに、学生とともに『学問とスポーツ』
を融合させた形のメソッドを、これからも作っていきたい」
と将来への展望を続け、今回のナイキブームにはまったく触れなかった。
アディダスは昨年12月に青学チームへのエールを込めてグリーンのランナー
向けシューズを発表していた。
青学とアディダスとの契約は不明だが、ユニフォームと靴とが別メーカー
であることは、スポーツではよくある。たとえば、サッカー日本代表の公式
ユニフォームも「アディダス」だが、スパイクは個々で違っていたりする。
15 名無しさん@恐縮です[] 2020/01/03(金) 18:40:26.54 ID:ebG14SOr0
箱根駅伝、選手が「厚底」靴をあえて選ぶ5大理由
【理由1】靴だけは選手の自由
今年の箱根駅伝で、ナイキとユニフォーム契約をしているのは、
「東海大学」「東洋大学」「駒澤大学」「中央大学」の4校だけ。
【理由2】「疲労感」が違う
実は、「ヴェイパー」のポイントは、ソールに「カーボンプレート」
が内蔵されていることにあります。以前の箱根駅伝の靴は、「薄くて反発性
の高いソール」がメインでした。機能的に並んだ硬いポイントソールで、
アスファルトをガリッとつかんで蹴り上げることでスピードを出す、という
走り方だったんです。
これが、「カーボンプレートの反発を使う」という仕組みになって、路面と触
れ合うソールに、それほどまでの硬さが必要ではなくなりました。路面からの
衝撃がダイレクトに伝わっていたこれまでとは違い、「疲労感」が大幅に軽減
され、そして、靴にうまく体重をのせて重心移動で走るというものに変わりま
した。
長距離に強いアフリカ人は、硬い道を蹴るのでなく、土の上をうまく重心移
動することでスピードを出して走っています。「ヴェイパー」を履くことに
よって、よりアフリカ人に近い動きができるようにもなっているのです。
僕自身も一市民ランナーですが、実際に履いて走ってみると、自然にきれい
なフォームで走ることができるのだから驚きます。
僕は以前、地面を蹴って前に走り出そうとするフォームでした。ところが
「ヴェイパー」を履くと、「靴の反発をうまくもらおうとするには、もっと手
前に足を置いたほうがラクだな」「地面からの反発が強くなるから、上に浮き上
がらずに前に飛ぶようにもっと前傾姿勢に、そして腕振りも高くしよう」
といったように、いつの間にか「理想の走り方」に近づいていくのです。
【理由3】「先行者利益」でリード
もちろん、ほかのメーカーも手をこまねいているわけではありません。
「カーボンプレート入り」の靴を開発しているメーカーは、ほかにもあります。
例えばニューバランスは、「靴職人」の三村仁司さんが作る靴とは別路線で、
カーボンプレートを取り入れた靴も開発しています。これが発売1年目から結
果も出しています。
1 砂漠のマスカレード ★[] 2020/01/03(金) 18:24:16.93 ID:by+8kw2i9
2017年、ナイキが「厚底シューズ」を発表して以降、世界の陸上長距離界はこのシューズなくして語れなくなった。“駅伝王国”日本も例外ではなく、お正月の風物詩となった、箱根駅伝でも厚底シューズが席巻している。
ブームから定着、好記録、勝利の前提条件とさえいわれるようになった厚底シューズの何がすごいのか? ランニングコーチの細野史晃氏に走りのメカニズムという観点から解説いただいた。
次々と記録を塗り替える革新的なシューズ
2017年、アメリカ・ナイキ社が5年の歳月をかけて開発した『Nike Zoom Vaporfly Elite』が発表された。
「マラソンは上半身が9割」などの著作を持ち、物理や解剖学、生化学などの観点からランニングフォームを科学的に解析しているランニングコーチ、
細野史晃氏は、このシューズ発売に際して「速く走るためのツールとしてのシューズが誕生した」と微かな興奮を覚えたという。
「ヴェイパーフライは、物理と解剖の観点からランニングフォームを分析して作られたシューズだということが画期的でした。
単なるランニングシューズではなく、夢の2時間切りを目指すキーファクター、それに必要なテクノロジーを詰め込んだシューズなのです」
ヴェイパーフライ・エリートの登場と時を同じくしてナイキ社はフルマラソン2時間切りを目指す「BREAKING2」プロジェクトのスタートを発表。
2017年5月6日には、現世界記録保持者、エリウド・キプチョゲ(ケニア)がイタリアのモンツァで非公式ながら2時間00分25秒という驚きの記録をたたき出した。
「BREAKING2」にチャレンジしたキプチョゲは、2018年のベルリン・マラソンで2時間1分39秒の驚異的な記録で優勝。
2019年には記録達成に特化した非公式コースで人類初の2時間切りとなる、1時間59分40秒2を記録した。
ここまでならキプチョゲの“怪物性”で説明が済んでしまうのだが、2019年のベルリン・マラソンではケネニサ・ベケレ(エチオピア)が歴代2位となる2時間1分41秒を記録。
その後も両足にヴェイパーフライという翼を得たランナーたちが続々と自己記録を更新し続けたことから、「厚底シューズ」に大きな注目が集まった。
日本人選手でも世界のトップ選手に倣い厚底シューズを履いた設楽悠太(ホンダ)が2018年の東京マラソンで従来の日本記録を5秒更新する2時間6分11秒を記録。
この8カ月後には大迫傑(ナイキ)がシカゴ・マラソンで2時間5分50秒とさらに日本記録を更新するなど、「厚底効果」が目に見えて表れた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200102-00010001-realspo-spo
1/2(木) 7:50配信
前スレ 2020/01/03(金) 07:09
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1578002946/
3 砂漠のマスカレード ★[] 2020/01/03(金) 18:24:52.88 ID:by+8kw2i9
速く走るためには斜め上方向への重心移動が必要
「走るという動作は『重心移動を連続して行う動作』です。歩きとの大きな違いは、重心移動の最中に両足が離れる瞬間があるということ。つまりバネのように弾む動きが必要になります。これは短距離でもランニングでも同じ。走りは体をバネのように使いながら前への推進力を得る運動なのです」
ここで問題になるのが、細野氏のいう「バネ」の方向。上に弾んだのでは前に進む力は得られず、前方に進もうとすると「バネ」の推進力が消えてしまう。
「まっすぐ前方(水平)ではなく、わずかに上方向に向かって跳ねる。斜め上に跳ねるように進むのが正解です。これは自然界にはかならず重力が発生しているから。ボールを投げると放物線を描いて飛んでいきますよね。あれと同じ原理で、前方に進むだけでは重力の影響で運動エネルギーが徐々に地面に向かって落ちて行ってしまうのです」
ヴェイパーフライは、このバネの方向を姿勢づくりから手助けしてくれている。
「ヴェイパーフライの一般向けシューズ、ズームフライが先行発売されてすぐにこのシューズを試着したのですが、前に軽く体重をかけるだけで重心が理想的な位置に来るのを体感しました。それまでは、かかとが沈み込まず、前足部に体重が乗りやすいシューズならどのシューズを履いても同じと思っていたのですが、ナイキの厚底シューズはまったく感覚が違いました」
ヴェイパーフライをはじめとする「厚底シューズ」は、従来の薄底シューズとどこが違うのか?
「まず特徴的なのはシューズ全体がスプーン型の構造になっていること。これが身体を斜め上に送り出す機構を実現しています。かかととつま先の高低差、ドロップの角度がつくことで、履いている人が意識せずとも自然に前傾姿勢になるのです」
厚底シューズの機構は、短距離用のスパイクシューズと同じ
ナイキの厚底シューズは、速く走るための理に適った身体の使い方ができるシューズというわけだ。しかし、陸上界という視点で見ると、この機構を採用したシューズは実はお馴染みのものだという。
「これって短距離用の陸上スパイクと同じ理屈なんですよ。短距離のスパイクは底面に突起のある前足部を使って走ることを前提に作られています。ソールは硬く、反発力を得るためのドロップもきつく作られています」
しかし、短距離用のスパイクは薄底。厚底シューズとは似ても似つかない。
「短距離用スパイクはたしかに薄底です。短距離ではかかとを着く瞬間がないので、ソールのクッション性を配慮する必要がない。しかし、長距離ではある程度のクッション性も必要になります。ソールの硬さとドロップの高低差を追究した短距離スパイクの機能を維持したまま、長い距離を走るためにソールを厚くした。ただこのままだと、クッションが効きすぎてバネが消えてしまうので、カーボンプレートを入れることで反発力を補強しているわけです」
短距離用のスパイクに長距離を走るためのクッション性能を追加し、それで失われるバネの作用をカーボンプレートで補う。ヴェイパーフライの特長である「厚底」も「カーボンプレート」も副次的なもので、速く走るための動きを突き詰めた結果でしかないと細野氏は言う。
「現在、マラソンで好記録を出している世界のトップ選手は、ほぼ全員かかとをつかずに走っています。日本の長距離界では長い間、かかとをついて走るのが正しいランニングフォームだという間違った常識が定着していました。しかし、世界のトップランナーの軽やかで伸びやかな走り方を物理学と解剖学の観点から紐解いたナイキのサイエンスチーム、ヴェイパープラスの登場と成果で、長距離でもかかとをつかない“短距離的な走り”が有効だということが証明されました」
上半身のリズムを生かして体全体を上手に弾ませて前に進ませるような走りをしている世界のトップ選手の走りを最大限に活かし、人類未到の2時間切りを目指そうというナイキの挑戦は、まさに速く走る理屈を突き詰めた結果。ヴェイパーフライを着用した日本人選手の記録が伸びていることからも、この走りのメカニズムは人種を問わず有効だということがわかる。
「物体は高いところから落ちたほうがより大きく弾み、そして遠くに到達します。キプチョゲをはじめとするスピード豊かなトップ選手たちは、物理的にも理にかなったフォームで走っているんです」
5 砂漠のマスカレード ★[] 2020/01/03(金) 18:25:22.96 ID:by+8kw2i9
今年の箱根はシューズよりフォームに注目
世界規模でセンセーションを巻き起こしたヴェイパーフライシリーズは、それまでにない斬新な見た目から「厚底シューズ」と総称され、ソールの厚さやカーボンプレートがフィーチャーされがちだ。しかし、厚底もカーボンプレートも「速く走るための理にかなったフォーム」の副産物であり、目を向けるべきはフォームにある。
「実際に、ミズノは従来までのような薄底ソールで、スプーン状のカーボンプレートを備えた『WAVE DUEL』シリーズを発表しています。ミズノはこのシューズのコンセプトを『まるで陸上短距離スパイクのスピード感』としていて、これはここまでお話ししてきた走りのメカニズムと通じるものがありますよね」
アシックスからは走行効率を求めた厚底シューズ『METARIDE』、『GLIDERIDE』シリーズがリリースされていて、厚底、薄底、トップ選手、市民ランナーにかかわらず、「速く走るためのメカニズムを再現するシューズ」という流れは今後ますます加速していきそうだ。
「箱根駅伝ではここ数年、『有力選手が厚底シューズを履いている』、『あの大学はチームで厚底を採用している』なんてことが話題になってきましたが、今年あたりからはもう厚底か非厚底かではなく、厚底を履きこなしているかどうか? もっと言えば、厚底でも薄底でも、ヴェイパーフライの開発時にナイキのサイエンスチームが解明したような、より速く走るためのランニングフォームを身につけているかどうかが鍵になってくると思います」
昨年12月22日に行われた全国高校駅伝でもナイキ製の進化したヴェイパーフライ、ピンク色の『ヴェイパーフライ・ネクスト%』の占める割合の多さが話題になったが、今年の箱根路では有力選手の多くがピンクのシューズを着用することが予想される。今年のニューイヤー駅伝でも、ほぼ全員と言っていいくらいの選手がヴェイパーフライを着用した結果、多くの区間新や大会新が続出。細野氏は、「選手がヴェイパーフライ登場から数年をかけて正しい走り方を身につけた結果」とこの変化を分析している。
厚底が当たり前になった今年の箱根では、足元だけではなく選手一人ひとりの走り方に注目してみてはどうだろう?
[PROFILE]
細野史晃(ほその・ふみあき)
Sun Light History代表、脳梗塞リハビリセンター顧問。解剖学、心理学、コーチングを学び、それらを元に 「楽RUNメソッド」を開発。『マラソンは上半身が9割』をはじめ著書多数。子ども向けのかけっこ教室も展開。科学的側面からランニングフォームの分析を行うランニングコーチとして定評がある。
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