金曜日, 4月 24, 2015

ピグーの不遇(ピグー税とピグー補助金):メモ

              (経済学リンク::::::::::

NAMs出版プロジェクト: ピグーの不遇:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/blog-post_78.html(本頁)
NAMs出版プロジェクト: マーシャル,Alfred Marshall
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/alfred-marshall.html
NAMs出版プロジェクト: パレート最適:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/blog-post_82.html
ケインジアンの交差図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
NAMs出版プロジェクト: コースの定理 Coase's theorem
http://nam-students.blogspot.jp/2016/07/coase-theorem.html

雇用を増やすためには賃金を下げるべきだとピグーは主張し、
ケインズにバカにされたが(諸説ある)、
ワークシェアを主張したと思えば的外れではない。
それが難しいというだけの話で。
ピグーの不遇は、まだ続いている。

『富と厚生』(1912年,『厚生経済学』1920年の前身)1:3☆☆におけるマーシャル評価、国民分配分の評価はピケティにつながる。☆☆

参考:
下記邦訳初版519頁でワークシェアの難しさが論じられている。
ローマー『上級マクロ経済学』(Advanced Macroeconomics by David Romer)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/advanced-macroeconomicsdavid-romer.html
NAMs出版プロジェクト: ピケティ関連:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/01/blog-post_30.html

ピグー税
Pigou, The Economics of Welfare, Part II, Chapter 9 | Library of Economics and Liberty
http://www.econlib.org/library/NPDBooks/Pigou/pgEW20.html#Part%20II,%20Chapter%209%7CPart
厚生経済学 2
 著者名等  ピグウ/著  
 著者名等  気賀健三/〔ほか〕共訳  
 出版者   東洋経済新報社
 出版年   1954.4
 大きさ等  22cm 422p
 注記    The economics of welfare. 4th ed./の翻訳 監修
:永田清
 NDC分類 331.74
 件名    厚生経済学  
 内容    内容:第2部国民分配分の大きさと各種用途間の資源の配分
 書誌番号  3-0190335903

邦訳『富と厚生』2:7に対応。

《10 明らかに,今考察したような種類の私的純生産物と社会的純生産物の乖離は,借地法による乖離のように,契約を結ぶ当事者間の契約関係の変更によっては緩和できない。なぜなら前者の乖離は,契約当事者以外の他人が被る用役や負の用役によって生じるからである。しかし政府は,その気になればどんな分野でも,その分野の投資に対する「特別な奨励」や「特別な抑制」によって,その乖離をなくすことができる。これらの奨励や抑制がとるだろう最も明白な形態は,むろん補助金および租税という形態である。この両面からの介入政策の一般的例証は,容易に挙げられる。アルコール飲料の生産や流通に対する投資の私的純生産物は,その社会的純生産物に比べて過度に大きい。したがってほとんどすべての国で, これらの産業には特別の税が課せられている。マーシャル博士が提案したのは,同じ原理を,密集地域のさらなる建築に向けられる資源の場合にも適用することだつた。》180~1頁

東洋経済厚生経済学2では80頁#13に対応している。

2冒頭、ピグーはアダム・スミスを引用し、反論を付け加える形で「見えざる手」に対抗する。

 《こうして、異常な奨励によって特定種類の産業へ、その社会の資本のうちで自然にそこへいったであろうよりもおおきなわけまえを、ひきよせようと努力するか、あるいは、異常な抑制によって特定種類の産業から、資本のうちで、さもなければそこで使用されたであろうあるわけまえを、むりにひきだそうと努力するかする、あらゆる体系は、じっさじっさいは、それが促進しようとおもう大目的を破壊するのである。それは、その社会がほんとうの富と偉大さにむかって進歩するのを、加速するかわりに阻止するのであり、その土地と労働の年々の生産物のほんとうの価値を、増大させるかわりに減少させる。》国富論4:8(河出版)
ピグウ厚生経済学2
128


2:8


《…面積PRQが面積SRNと等しくなるようになっている。》189頁



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アーサー・セシル・ピグー - Wikipedia
アーサー・セシル・ピグー(Arthur Cecil Pigou、1877年11月18日 - 1959年3月7日)は、イギリスの経済学者。経済学者アルフレッド・マーシャルの後継者であり、「厚生経済学」と呼ばれる分野の確立者として知られる(その名称は、彼の主著『厚生経済学』初版1920年に由来する)。

兄弟弟子であったジョン・メイナード・ケインズが反古典派経済学であるケインズ経済学を立ち上げ、それに真っ向から対立し古典派経済学を擁護した。古典派経済学が影響力を失っていくなかで最後まで古典派の立場に立ち擁護したことから「古典派最後の経済学者」と称される。

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厚生経済学の第一、第三命題
(1) 他の事情が不変ならば,国民分配分の増大は経済的厚生を増大する傾向がある(成長),(2)… 略…(平等),
(3) 国民分配分の変動が少くなるほど経済的厚生が増大する傾向がある(安定),

将来消費C2
  |
  |
  |o 
  |   o
  |      o
  |  ↗︎    o
  |    ↗︎   
  |       o
  |_______o____現在消費C1

C1とC2とで異なる世代の消費。↗︎は成長。
(図解は本郷亮『ピグーの思想と経済学』名古屋大学出版会 2007年,129頁)

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厚生経済学(こうせいけいざいがく)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-62429
厚生経済学 こうせいけいざいがく The Economics of Welfare

イギリスの経済学者 A.C.ピグーの主著で,厚生経済学の古典。 1920年刊。 A.マーシャルの経済学に基づいて基数的効用,個人間の効用比較を前提とする厚生経済学を確立した。ピグー実質国民所得国民分配分と呼び,次の3つの規範的命題,すなわち (1) 他の事情が不変ならば,国民分配分の増大は経済的厚生を増大する傾向がある(成長),(2) 他の事情が不変ならば,国民分配分のうち貧者に属する部分が増加し,分配がより平等になるほど経済的厚生が増大する傾向がある(平等),(3) 国民分配分の変動が少くなるほど経済的厚生が増大する傾向がある(安定),を判断基準として,それらを実現するように公共政策を提案した。


ピグーの三命題は富と厚生の1:2☆
邦訳63,66,72頁成長、平等、安定。それぞれの優先度は変化する。本郷178頁。

シジウィック(一元的)→ムーア(多元的)は、ピグー→ケインズと対応する。本郷281頁。シジウィックは二元論のような気もするが…

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厚生経済学の第二基本定理
厚生経済学の第2定理・・・財の総量を一定としたときの任意のパレート最適な配分は、適当な初期保有量の再分配から出発する市場均衡として達成される。
(上記定義は、ドーフマン、サミュエルソン、ソロー『線型計画と経済分析』1958年より)

  |\   o
  | \
x2|  \ o    X
  |o  \
  |   o\o
  |     o\o
  |  Y   o\   o o
  |      o\
  |______o_\____
             x1
X消費、Y生産。一致点がある。
上記図は、神取道宏『ミクロ経済学の力』(502頁~)より
参照:NAMs出版プロジェクト: 『ミクロ経済学の力』神取道宏 著(2014年):書評&目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/blog-post_82.html
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厚生経済学の基本定理(こうせいけいざいがくのきほんていり、英: Fundamental theorems of welfare economics)とは、以下のパレート効率性と競争均衡配分の関係について述べた2つの定理のことである。1950年代にケネス・アローとジェラール・ドブルーが厳密な数学的証明を与えた。

厚生経済学の第一基本定理:
消費者の選好が局所非飽和性を満たせば、競争均衡によって達成される配分はパレート効率的である、というものである。局所非飽和性とは、どんなにわずかにでも消費量の増減が許されるならば、より好ましい消費量を実現できるという仮定である。
厚生経済学の第二基本定理
局所非飽和性に加え選好の凸性などのしかるべき追加的条件の下で、任意のパレート効率的配分は、適当な所得分配を行うことによって競争均衡配分として実現可能であるというものである。
第一定理の解釈::
私的所有制完全競争経済において、需給法則に基づく価格メカニズムを通じてパレート効率性という望ましい資源配分が実現できることを示しているというのが、厚生経済学の第一基本定理に対する有力な見方である。この定理はアダム・スミスの「(神の)見えざる手」を資源配分の文脈で理論的に再構成しているという見方もある。

このような見方に基づいて、パレート効率性を達成するためには、特に政府は経済に介入すべきではないという結論が引き出される事が多い。但し、このような政策を正当化するには、競争均衡が実体経済で実現するという想定が適当か否かを考える必要がある。例えば、完全競争の想定は適当であるか、私有制が確立しているのか(所有権の明確性)、なんらかの要因で市場は欠けていないか、経済に競争均衡が存在する為の条件がみたされているのか(規模に関する収穫非逓増、選好の凸性など)などについて検討する必要がある。また、外部性や公共財がある経済は、古典的な私的所有制経済には含まれないため、この定理の大前提は成り立たず、競争均衡は一般にパレート効率性を達成しない(このような状態を市場の失敗という)ことにも注意しなければならない。
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厚生経済学の基本定理

「競争的市場で均衡が達成されるときは、他の誰かの厚生を引き下げないかぎり、もはや誰の厚生も高めることができない状態にある」ということを「厚生経済学の基本定理」という。いいかえると、「すべての競争均衡はパレート最適点であり、すべてのパレート最適点は競争均衡である」と表すことができる。
この定理を前半と後半に分けて、「厚生経済学の第1定理」と「厚生経済学の第2定理」と呼ぶこともある。
  1. 厚生経済学の第1定理・・・完全競争で達成される市場均衡は、パレート最適である。
  2. 厚生経済学の第2定理・・・財の総量を一定としたときの任意のパレート最適な配分は、適当な初期保有量の再分配から出発する市場均衡として達成される。
厚生経済学の基本定理は、ドーフマンサミュエルソンソローによって1958年に出版された『線型計画と経済分析』の中で示された定理であり、これまでの厚生経済学の研究から導きだされたものである。

歴史的な3つのアプローチ

広義の厚生経済学は、新古典派厚生経済学、新厚生経済学、新新厚生経済学という3つのアプローチがある。
  1. 新古典派厚生経済学では、マーシャルエッジワースシジウィックピグーなどがこの分野を開拓した。効用が基数性を持つ、つまり体積のように2倍とか1.5倍とか示せると考え、さらに同じ効用が何度も消費されるとそこから得られる快感が減る(限界効用逓減)、とも考えた。すべての個人が求める効用は性質が等しい、したがって一方の人の欲求と他の人の欲求を比較することは可能である。この仮定は、すべての個人の効用を合計することによって、社会厚生の最大値を算出することができる、という結論へ導く。彼らはベンサムの最大多数の最大幸福という格率(公理)を受けいれ、経済活動における合理的な選択と個人と社会の利益が一致することを確信していた[1]
  2. 新厚生経済学によるアプローチは、パレートヒックスカルドアの仕事に基礎をおいている。彼らは、効率と分配を明確に区別し、それぞれを別に扱っている。効率の問題は「パレート効率」や「カルドア=ヒックス補償テスト」のような基準が想定され、所得分配の問題は社会政策により不平等を是正することで解決する。効率は、効用の量的な尺度を必要としない。効率を分析するには序数、つまりどれを先に満たすかという優先順位であらわせる効用のみで十分なのだ、とする立場をとる。
  3. 新新厚生経済学は、バーグソンとサミュエルソンが社会的厚生関数を導入して発展させた理論である。社会的厚生関数を導入すれば、資源配分の効率性の面からはパレート最適を実現している上、その中でも最も高い社会的厚生関数に到達する点を見出すことで、社会的最適点を決定できる。このことから、これ以降の厚生経済学の展開を新新厚生経済学ということがある。
  1. ^ 小島寛之 2009, p. 43.

参照文献

  • 小島寛之 『使える!経済学の考え方 : みんなをより幸せにするための論理』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2009年ISBN 9784480065094
  • 本郷亮『ピグーの思想と経済学』名古屋大学出版会 2007年


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経済学者のための?グラフツールGeoGebra - eliyaの日記
http://d.hatena.ne.jp/eliya/20080407/1207528138
2008-04-07

[]経済学者のための?グラフツールGeoGebra 09:28 Add Star

ミクロ経済学を教えるとき、あるいは論文を書いているときにちょっとしたグラフが必要になることがあります。たいてい、予算制約と無差別曲線+アルファくらいのごく単純なグラフなのですが、書くのに数時間かかったりして悲しい気分になります。今日試して感動したのがGeoGebra(ここ)。幾何教育用につくられたフリーウェアです。
例(厚生経済学の第一定理):



このグラフが30分でできました。慣れたらもっと早くできると思います。GeoGebraの良い点をいくつか。
  • GUIがユーザーフレンドリーにできている。windows標準に準拠していないので、最初は戸惑いましたが、すぐ慣れます。
  • 数式を書いて、そのままプロットできる。
  • 数式機能は強力。微分や積分もできる。つまり「g(x) = f'(x)」とタイプするだけで導関数をプロットしてくれる。
  • 接線や法線専用のコマンドがあって、簡単に引ける。マウスを使うのなら3クリックで、コマンドを使うのならTangent[f,A] で、関数fの点Aにおける接線が引けます。
  • 細かい使い勝手まで作り込まれている。この交点から垂線を下ろしたい!というときに、マウスの微妙な作業を自然に手助けしてくれる。そういう便利機能は、かえって邪魔になることも多いのだけど、このソフトはバランスがよい。
  • 他の無料ベクトルソフトと違い、塗りつぶしにも対応。
  • パラメーターを使って書いて、それをダイナミックにぐりぐりできる。しかもあまり手間を掛けずに。(このリンクの例で、a=3とあるところの下にあるスライダーを動かしてみてください。)
  • そこそこアウトプットが綺麗。
  • EPS やPNGに出力出来る
  • LaTeXの数式にも対応。あまり美しくないけど。
  • フリーウェア
  • Javaで動くので、ほとんどすべてのプラットフォームに対応。
おおむね不満はないです。LaTeXの数式がもう少し美しければ、とは思うけど。イラストレーターの10倍使いやすいと思う。

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ピグー 『富と厚生』名古屋大学出版会
アーサー・C・ピグー 著  八木紀一郎 監訳  本郷 亮 訳     2012年 
内容 :
「福祉の経済学」 の古典にして、再評価いちじるしいピグー厚生経済学体系の初の邦訳。
貧困と失業の存在する現実世界を扱える 「実践経済学」 たるべく、国民の福利向上の視点から、
資源配分や分配、景気変動を論じ、それらへの介入政策を検討する。「ケンブリッジ大学教授就任講演」 も収録。

目次
実践との関わりにおける経済学

富と厚生

序 文

第Ⅰ編 厚生と国民分配分
  第1章 厚生と経済的厚生
  第2章 経済的厚生と国民分配分    ☆
  第3章 分配分とその構成部分の測定  ☆☆
  第4章 国民分配分と国民の質
  第5章 以下の議論の方法

第Ⅱ編 国民分配分の大きさ
  第1章 パレート法則
  第2章 生産と分配
  第3章 分配分の大きさと、限界純生産物の均等
  第4章 不完全な移動性による、限界純生産物の均等化に対する障害
  第5章 取引単位の不完全な可分性による、限界純生産物の均等化に対する障害
  第6章 産業の相対的変動による、限界純生産物の均等化に対する障害
  第7章 社会的純生産物と私的純生産物の乖離による、限界純生産物の均等化に
       対する障害
  第8章 単純競争下における各用途の限界純生産物の均等
  第9章 独占の発生条件
  第10章 独占的競争
  第11章 単純独占
  第12章 差別独占
  第13章 特殊ケースとしての鉄道料金
  第14章 購買者組合
  第15章 政府の介入
  第16章 独占の公的統制
  第17章 産業の公営

第Ⅲ編 国民分配分の分配
  第1章 序 論
  第2章 賃金の自然な動きに介入する方法
  第3章 任意地点の賃金率を自然水準以上に引き上げるための3つの手段
  第4章 労働の雇用方式
  第5章 特定業種における無差別な人為的賃金率が、相対的富者から相対的貧者
       に資源を移転する力
  第6章 特定業種における差別的な人為的賃金率が、相対的富者から相対的貧者
       に資源を移転する力
  第7章 人為的賃金率がもたらす移転の最終結果
  第8章 相対的富者から相対的貧者への資源の直接的移転
  第9章 相対的富者から相対的貧者への直接的移転の事実がもたらす影響
  第10章 直接的移転に関する相対的富者側の期待がもたらす影響
  第11章 直接的移転に関する相対的貧者側の期待がもたらす影響
  第12章 ナショナル・ミニマム

第Ⅳ編 国民分配分の変動
  第1章 経済的厚生と、代表的労働者の所得の変動
  第2章 保 険
  第3章 労働者階級の総実質所得の変動と、代表的労働者の実質的所得の変動
  第4章 一般物価の変動
  第5章 労働者階級の実質所得を変動させる原因
  第6章 自然の恵みの変動と外国の需要の変動
  第7章 事業予測の誤りの変動
  第8章 労働者階級の実質稼得の、変動因と変動性の関係
  第9章 労働需要の安定を図る慈善家および政府の行動

 結 語

解 題 厚生経済学とは何であるのか

☆☆








ピグー税 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/ピグー
ピグー税(ピグーぜい、Pigovian tax)とは、イギリスの経済学者、アーサー・セシル・ ピグーが考案した税。 ...
概要
企業が生産物を産出するとき、市場での取引を通じずに、汚染などの不効用を消費者などに与えることがある。この効果を外部不経済とよぶ。外部不経済が存在する状況では企業の私的費用社会的費用とが一致しない。このような場合、外部不経済のもととなる企業の生産に課税をするか、汚染の軽減に補助金を出すことで社会的厚生が最大となるような生産水準を達成することができる。このときの課税をピグー税、補助金をピグー補助金と呼ぶ。
ピグー税は市場の失敗である外部不経済を是正する手段であるが、情報の非対称性取引コストの存在、汚染の検証不可能性がある場合には実行できない場合がある。
環境経済学公共経済学において、この概念がよく使われる。
参考文献:
  • 奥野正寛『ミクロ経済学』東京大学出版会 2008年 ISBN 978-4130421270
  • 本郷亮『ピグーの思想と経済学: ケンブリッジの知的展開のなかで』名古屋大学出版会 2007年 ISBN 978-4815805746






ピグー効果 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/ピグー効果
ピグー効果
ピグー効果(ピグーこうか、英: Pigou effect)とは、特にデフレーションにおいて、資産( wealth)の実質価値の増加が生産高や雇用に刺激を与える効果のことである。「資産 効果」と呼ばれることもある。
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参考:ピグー税とピグー補助金
4:4 ピグー政策と余剰の分配

公害を出す鉄生産者への課税or公害対策への補助金を出すケースの図解。
被害者である漁民への損失補填(Cと同額がベスト)もあり得る。MCは限界費用。Dは需要曲線。

(a)ピグー税下の余剰
    |
    |\      社会的限界費用
    | \    /
    |A \  / 
鉄の価格|___\/
    |   /\  MC
    |B / |\/
    | /  |/\
    |/ピグー/  \D
    |C 税/|     
    |  / |   
    | /  |
    |/___|_________
         Q*
       最適生産

  消費者余剰 鉄工場の利潤 漁民の損失 政府の税収
+)__A_____B_____-C_____C____
           A + B(総余剰)

(b)ピグー補助金下の余剰
    |
    |\      社会的限界費用
    | \    /
    |A \  /| 
鉄の価格|___\/ ←ピグー補助金
    |   /\ |
   鉄|B / |Y/MC
   工| /  |/\
   場|/   / |\D
   の|C  /| |    
   収|  /X| |  
   入| /生産| | 
    |/コスト|_|________
         Q* Q**
       最適生産

  消費者余剰 鉄工場の利潤 漁民の損失 政府の税収
+)__A____B+C+Y___-C____-Y____
           A + B(総余剰)

《ピグー税を使ってもピグー補助金を使っても、総余剰はA+Bで同じであ
るが、その分け方が違う…》(神取4:1,264頁)

なお、奧野ミクロでは違う図で説明をしている。
奧野ミクロ320頁,図表集pdf38頁
(ピグー税とピグー補助金は全く逆の操作だが同じ効果を持つ。神取ミクロはもっとシンプルな図を採用していたが、奥野はマクロ的な変換をしている。)


CiNii 論文 -  ピグー厚生経済学の一側面 : 初期ピグーにおけるH.シジウィックの影響
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000050822 
ピグー厚生経済学の一側面 : 初期ピグーにおけるH.シジウィックの影響 
On the Contribution of H.Sidgwick to Pigouvian Welfare Economics 
本郷 亮 Hongo Ryo 関西学院大学経済学研究科


以下の説明の方がいい、


公務員試験 最初でつまずかない経済学 ミクロ編 - 実務教育出版
106~7頁

ピグー税
 外部不経済発生企業に対して「課税」を行う場合(これをピグー税またはピグー的課税という)、課税というコストの上昇によって、その企業は製品の価格を上げざるをえません。


【外部経済と政府の政策】

   P|
    |\      (本来あるべき)SMC社会的限界費用
    | \    /
    |  \  / 
    |パレー\/↖︎ピグー税
    |ト最適/\  /PMC私的的限界費用
    |  / |\/
    | /  |/\
    |/   /  \
    |   /|   \D
    |  / |   
    | /  |
    |/___|_________
    0              Q
       

ピグー的補助金

 一方、外部不経済に対して「補助金支給」を行う場合(これをピグー的補助金またはピグーによる補助金という)、補助金の支給を受けたその企業は、資金面で楽になったので価格を引き下げて、生産(サービス)を増加させることができます。
 つまり、私的限界費用曲線PMCの下方シフトによって、社会的限界費用曲線SMCと需要曲線が一致する。本来あるべき均衡点で生産(供給)することができれば、パレート最適が達成されます。

【外部経済と政府の政策】


   P|
    |\      PMC私的的限界費用
    | \    /
    |  \  / 
    |   \/ピグー的補助金
    |   /\ ↘︎/(本来あるべき)SMC社会的限界費用
    |  / |\/
    | /  |/\パレート最適
    |/   /  \
    |   /|   \D
    |  / |   
    | /  |
    |/___|_________
    0              Q



以下、
リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年関連


ピグー

Myopia and Discounting - STICERD

 

(Adobe PDF)

sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf

2017年5月24日 ... Pigou (1920) similarly observed “that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right ... upcoming pothole and estimates that it is small. ... imperfect foresight makes agents appear to behave more impatiently than implied by their ...... (1921 ), both of whom are quoted in the introduction of this paper.


Pigou (1920) similarly observed
 “that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to forget ungratifying incidents, we contemplate the past.1”
 Pigou believed that our imperfect ability to forecast the future mirrors our imperfect ability to recall the past.


http://sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf

1For a review of the history of theories of discounting see Loewenstein (1992).


https://books.google.com/books?isbn...
But this preference for present pleasures does not — the idea is self-contradictory — imply that a present pleasure of given magnitude is ... It implies only that our telescopic faculty is defective, and that we, thereforesee future pleasuresas it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to ...

  • The Economics of Welfare, 1920.


  • 「それ[経済学]は、人間生活の改良の道具である。我々の周りの貧苦と惨めさ、数百万のヨーロッパ人の家庭で消えようとしている希望の明かり、一部の豊かな家庭の有害な贅沢、多数の貧しい家庭を覆う恐るべき不確実性、これらは無視するにはあまりにも明白すぎる悪である。我々の科学が追い求める知識で、これらを統御することができる。暗黒から光を!」(ピグー『厚生経済学』序文)



  • Thaler, Richard H. 2015. Misbehaving: The Making of Behavioral Economics. New York: W. W. Norton & CompanyISBN 978-0-393-08094-0.
    リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年

    1921年

「将来を見透すわれわれの望遠能力には欠陥があり……したがって、将来の快楽は小さく見えてしまう」というピグーの言葉はよく知られている(5)。


5 Pigou (1932),時間選好の概念の変遷が見事に概括されているLoewenstein (1992)に引用.



Loewenstein, George. 1992. “The Fall and Rise of Psychological Explanations in the Economics of Intertemporal Choice.” In George Loewenstein and Jon Elster, eds., Choice Over Time,. 3-34. New York: Russell Sage Foundation.


http://www.cmu.edu/dietrich/sds/docs/loewenstein/FallRise.pdf


p.15




#11


異時点間選択の〝現代的〟理論を最初に提示したのが、アーヴィング・フィッシャーである。1930年に発表された古典的著作『利子論』で、いまではミクロ経済学を教えるときの基本ツールとなっている無差別曲線を使い、所与の市場金利の下で、個人が異なる2つの時点において消費をどのように選択するかを示した。フィッシャーの理論は、分析に使われているツールでも、理論が規範的であるという点でも、現代的理論と呼ぶ…




1776年のアダム・スミスを見ても、1930年のアーヴィング・フィッシャーを見ても、経済学者がヒューマンを見据えて異時点間選択を考えていたことはまちがいない。


1930

Fisher, Irving. 1930. The Theory of Interest: As Determined by Impatience to Spend Income and Opportunity to Invest It. New York: MacMillan. [『利子論』気賀勘重・気賀健三訳,日本経済評論社]


#22

合理的な世界では、取引量はそれほど多くならないだろう。むしろほとんどないはずである。経済学者はしばしばこれを「グルーチョ・マルクスの定理」と呼ぶ(1)。グルーチョはアメリカの昔の喜劇俳優で、「自分をメンバーに迎えるようなクラブなんて入りたくない」という名言を残している。このジョークには、経済学バージョンがある。「他の合理的経済主体が売りたがるような株式なんて買いたくない」──だ。案の定というか、ジ


第22章 1 このアイデアはMilgrom and Stokey (1982)で定式化された.


12 Comments:

Blogger yoji said...

シジウィックと現代功利主義
著者名等  奥野満里子/著  ≪再検索≫
出版者   勁草書房
出版年   1999.05
大きさ等  22cm 313,18p
注記    並列タイトル:Sidgwick and the contemporary uti
litarianism
NDC分類 133.4
件名    シジウィク ヘンリー
Sidgwick Henry.
要旨    シジウィックはまだ超えられていない。自愛・博愛・正義の三原理を提起し、厳密な分析
を施したシジウィックの仕事を検証、翻って現代倫理学の不備を衝く。
目次    1 シジウィックの倫理学説(「倫理学」の射程;『倫理学の諸方法』の概略;基本的な
道具立て;基本概念の分析 ほか);2 現代功利主義の再検討(道徳的直観に訴えない
アプローチ;快楽説再考;選好強度の個人間比較と、効用の総和最大化;「実践理性の二
元性」の調停 ほか)

2:29 午後  
Blogger yoji said...

線型計画と経済分析〈第2〉 (1959年)
R. ドーフマン著
エディション: -

5つ星のうち 4.0 「厚生経済学の基本定理」, 2015/4/28


レビュー対象商品: 線型計画と経済分析〈第2〉 (1959年)
「厚生経済学の基本定理」はこの下巻の第14章に含まれてる。
全体としてはレオンチェフの投入産出のフロー表の検証が主題だが、最後の方でゲーム理論にも触れられている。マクロからミクロへといった構成になっている。

1:53 午前  
Blogger yoji said...

線型計画と経済分析〈第2〉 (1959年)
R. ドーフマン著
エディション: -

5つ星のうち 4.0 「厚生経済学の基本定理」, 2015/4/28


レビュー対象商品: 線型計画と経済分析〈第2〉 (1959年)
「厚生経済学の基本定理」はこの下巻の第14章:7に収められている。
この卷はレオンチェフの投入産出のフロー表の検証を主題としているが、最後の方でゲーム理論にも触れられている。
全体としてはマクロからミクロへといった構成になっている。

1:56 午前  
Blogger yoji said...

「厚生経済学の基本定理」はこの下巻の第14章:7に収められている。
この卷はレオンチェフの投入産出のフロー表の検証を主題としているが、最後の方でゲーム理論にも触れられている。
(「投入産出分析は、これは線型計画の特別な場合、一旦最終産出量の望ましい型がきまると、もはや選択の余地が残っていないような特別な場合と考えてよい」上巻5頁より)
全体としてはマクロからミクロへといった構成になっている。

3:11 午前  
Blogger yoji said...


http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1490263.html
厚生経済学の基本定理について

質問者:jeffsbuggy質問日時:2005/07/04 01:32
気になる0件
ミクロ経済学の厚生経済学について、全くわからないのですが、基本定理や第一の定理や第二の定理とはなんでしょうか?大変申し訳ないのですが、経済学はド素人なので教えてもらえませんでしょうか?

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A 回答 (2件)
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No.2ベストアンサー
回答者:guowu-x 回答日時:2005/07/04 09:57
厚生経済学の第一基本定理:
競争的均衡(ワルラス均衡)は存在するならば、それはパレート最適である。
厚生経済学の第二基本定理:
凸環境のもとで、各々の主体がすべての財の量を正の値で所有するような任意の配分は、所得を適切に再配分することによって、競争均衡として実現可能である。
0件通報する

No.1ベストアンサー
回答者:at9_am 回答日時:2005/07/04 01:56
厚生経済学第一定理:全ての競争均衡はパレート最適である。
厚生経済学第二定理:全てのパレート最適な点は適当な初期賦存の再配分の元で競争均衡として実現しうる。

第一定理は、全ての競争均衡は、ある人の効用を他者に害を与える事なしに大きくすることが出来ない点(パレート最適な点)として存在していることを示していますが、各人の平等性その他については全く言及していません。
それに対して第二定理は、望ましいパレート最適な点は適当な再配分を行えば競争均衡として実現できるということを示しています。

3:54 午後  
Blogger yoji said...

http://mikumaku.com/01/micro04.htm
一問一答(簡易版)のまとめ

4.一般均衡理論

(1)パレート効率性
資源配分において、他の人の効用を減少させないことには、ある人の効用を増加させることができない状態のことを(パレート効率的)であるという。他の人の効用を減少させずに、ある人の効用を増加させることができるような変化のことを(パレート改善)という。エッジワースのボックス・ダイアグラムにおいて、2人の個人の無差別曲線の(接点)ではパレート効率的な資源配分が達成されている。ここから、パレート効率性の条件として、(ある個人の限界代替率=他の個人の限界代替率)があげられる。これらを結んだ曲線を(契約曲線)という。

(2)厚生経済学の基本定理
 交換が直接おこなわれなくても、価格調整でパレート効率的な資源配分が達成される。このような均衡を(競争均衡〔ワルラス均衡〕)という。競争均衡の条件は(ある個人の限界代替率=別の個人の限界代替率=価格比)である。厚生経済学の第1定理。(完全競争市場)ではパレート効率的な資源配分が達成される。厚生経済学の第2定理。最初に政府が適切な(所得分配)をおこなえば、任意のパレート効率的な資源配分を達成させることができる。

3:56 午後  
Blogger yoji said...

Amazon.co.jp: 経済学の本質と意義 (1957年): ライオネル・ロビンズ, 辻 六兵衛: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/B000JAYESK/ref=cm_cr-mr-title

最も参考になったカスタマーレビュー

7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
厚生経済学の重要文献
投稿者 Knight 投稿日 2010/12/28
形式: -
マーシャルの後継者であるピグーが創始した厚生経済学を批判し、厚生経済学を創設10年で崩壊させたといわれるのが本書です。本書の利用者が経済理論の研究をしようとする人にほぼ限られそうなので、やや専門用語をふくみますが、学史的にレビューします。

ミクロ経済学で効用について学習する基数的・序数的という考え方がこの本にはかかわってきます。ピグーは厚生を基数的可測性をもち、個人間で比較可能であると考えていました。この社会的厚生判断の情報的基礎を批判し、序数的で個人間比較不可能だとロビンズは批判したわけです。

本書でこの批判が現れているのは第6章です。この批判により、ピグーの厚生経済学は【旧】厚生経済学と言われるようになってしまいました。

その後、このロビンズの批判を受け、厚生経済学はヒックス、カルドア、サミュエルソンらが「補償原理」と「社会的厚生関数」を発明することで【新】厚生経済学として再建され始めました。しかし、またここで衝撃的な批判が提起されました。それがあのケネス・アローの一般不可能性定理です。厚生経済学は実に波乱万丈なのです。

本書を読むにはミクロ経済学と経済学史の知識が必要です。読者はミクロ経済学や厚生経済学を真剣に学ぼうとするひとに限られるかもしれませんが経済学の歴史上重要な文献でしょう。厚生経済学の歴史についてのまとめとしては『経済思想〈第2巻〉経済学の現在〈2〉』に収録の鈴村興太郎「厚生経済学の系譜」が読みやすいです。

4:01 午前  
Blogger yoji said...

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
経済学と価値判断
投稿者 RKD 投稿日 2013/8/12
形式: -
 ロビンズは、「諸目的と代替的用途を持つ希少な諸手段との間の関係としての人間行動を研究する科学」として経済学を定義する。この希少性というキーワードと共に、経済学の「科学」化、いわゆる価値判断からの切り離しを説いた人物として、ロビンズを位置づけていたため、本書を今日読む意義は薄いだろうと考えていた。しかしこの書籍を通読し、その印象は大きく変わった。
 ロビンズは「科学」としての経済学を説いたが、その背後にはヒトラーの独裁政治に代表される、人間の尊厳・自由に対する冒涜への、激しい嫌悪が透けて見える。それらと対峙するために、経済学の科学的体系化は急務であった。間接的であろうと直接的であろうと、あるいはその法則に限界が存在しようと、経済学がより「よき」社会の実現に寄与することを「期待」するならば、それは価値判断と無関係ということはありえない。「…結局経済学は、その存在のためにではなくても、少なくともその意義のために、まさに究極的な価値判断──合理的なこと、そして知識をもって選択しうること、が望ましいという断言──に依存する」とロビンズは言う。
 今日、学説史的な興味を除いて本書が顧みられることはあまりないように思われるが、今なお重要な示唆に富む良書である。一点、昭和三十年代の訳であるためか、邦訳だけ読むと非常に意味の取りづらい部分が散見される。原著(邦訳は二版であるので注意)と合わせてご覧になることをお勧めする。

4:02 午前  
Blogger yoji said...

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/19(水) 23:10:02.63 ID:eW0xXInD
ピグー『厚生経済学』1920
「ピグーの3命題」…成長、分配、安定
第2命題が成立する理由
「比較的に豊かな人から比較的に貧しい人へ所得を移転するとすれば、それは相対的に強くない〔富者の〕欲望を犠牲にして、いっそう強烈な〔貧者の〕欲望を充足させることができるから、欲望充足の総計を増大させるに違いないことは明らかである。
かくして古い限界効用逓減の法則から確実に次の命題が導かれる。
すなわち、貧者の手中にある実質所得の絶対的分配分を増加させるいかなる原因も、もしそれが国民分配分〔全体〕の規模を縮小させないのであれば、一般に経済的厚生を増大させるであろう、という命題がそれである。」(p.89)

厚生経済学から新厚生経済学へ
ロビンズ『経済学の本質と意義』1932
ピグーの限界効用逓減の法則に基づく第二命題を否定
「かりにAの選好について意見の相違が生じたとせよ。
わたくしは、ある種の価格において彼がmよりもnを選好すると考え、あなたは、同一の価格において彼がnよりもmを選好すると考えたとせよ。
われわれの相違を純粋に科学的な方法で解決することは容易であろう。
われわれはAに頼んでいずれが望ましいかを言ってもらうことができるであろう。……
しかしわれわれが、千ポンドの所得からAが得る満足とその2倍の大きさの所得からBが得る満足とについて意見が違ったとせよ。
かれらにたずねることはなんの解決をもたらさないであろう。
かれらの意見が違ったとして、Aは限界においてBよりも大きい満足を得ると主張するかもしれない。
一方Bは、これと反対に、Aよりも大きい満足を得ると主張するかもしれない。
われわれは、この場合にいかなる科学的証拠もまったくない……。
Aの満足とBの満足と比較してその大きさを検査する手段は全くない。
……異なった人の満足を比較する方法はないのである。
……限界効用逓減の法則の拡張〔ピグーの第二命題〕は非論理的なものである。
したがって、それに基づいた議論は科学的根拠に欠ける。
……それは倫理的な仮定としては興味深いが、純粋理論の実証的な仮定からはぜんぜん出てこないものである。」。

新厚生経済学の誕生
・効用の個人間比較可能性を否定
・基数的効用(cardinal utility)から序数的効用(ordinal utility)へ
・資源配分問題(allocation)と分配問題(distribution)を分離
・価値判断はパレート効率性基準に則って行う
・資源配分問題に特化――市場の失敗=公共財、外部性など

分配問題に関しては社会的厚生関数は必須
・では、社会的厚生関数は、なんらかの民主主義的手続に基づいて、導出することは可能なのか?
・我々が、すべての個人が、いかに複数の社会経済状況(たとえば分配状況)に対して順序づけるのかを知っているのであれば、この情報を使って、異なる社会経済状況(分配状況)に対して、順序づけることができるのではないか?
・結論から言えば、そうした望ましい順序づけの方法は、存在しない――アローの不可能性定理

アローの不可能性定理
・推移律
・無関係な選択対象からの独立性
・広範性
・ただし、民主主義とは、非独裁的選択
・アローの不可能性定理
・もし社会的決定メカニズムが上述の最初の3つを満たすならば、それは独裁制にほかならない。
 つまり、すべての社会の選考順序は1人の個人の選考順序と等しくなる。

分配問題と価値判断
・民主主義手続のもとでは、社会的な選好は導き出せない。

5:32 午前  
Blogger yoji said...

ハンドブック公共選択の展望 第1巻
著者名等  デニス・C.ミューラー/編  ≪再検索≫
著者名等  関谷登/訳  ≪再検索≫
著者名等  大岩雄次郎/訳  ≪再検索≫
出版者   多賀出版
出版年   2000.01
大きさ等  22cm 296p
注記    Perspectives on public choice.
NDC分類 331
件名    経済学  ≪再検索≫
目次    公共選択展望;第1部 協力の必要性と形態(国家の経済理論;市場でも国家でもなく:
集合的行動領域での変換過程を結びつけること;連邦主義の政治経済学;国際組織の公共
選択;立憲的公共選択);第2部 投票ルールと選好の集計(循環と多数決ルール;多数
決ルール;集団選択と個人の判断;選好集計のいくつかパラドックス;公共事業に対する
投票と選好顕示)
内容    内容:公共選択展望 デニス C.ミューラー/著.協力の必要性と形態 国家の経済理
論 ラッセル・ハーディン/著.市場でも国家でもなく:集合的行動領域での変換過程を
結びつけること エリノア・オストロム/著 ジェイムス・ウオーカー/著.連邦主義の
政治経済学 ロバート P.インマン/著 ダニエル L.ルビンフェルド/著.国際組
織の公共選択 ブルーノ S.フライ/著.立憲的公共選択 デニス C.ミューラー/
著.投票ルールと選好の集計 循環と多数決ルール ジェームス M.エネロウ/著.多
数決ルール ダグラス W.リー/著 エリック・シックラー/著.集団選択と個人の判
断 H.ペイトン・ヤング/著.選好集計のいくつかパラドックス プラサンタ K.パ
タナイク/著.公共事業に対する投票と選好顕示 T.ニコラス・タイドマン/著
内容    .
ISBN等 4-8115-5721-2
書誌番号  3-0200005263

7:09 午前  
Blogger yoji said...

ピグーMyopia and Discounting - STICERD (Adobe PDF)
sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf
2017年5月24日 ... Pigou (1920) similarly observed “that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right ... upcoming pothole and estimates that it is small. ... imperfect foresight makes agents appear to behave more impatiently than implied by their ...... (1921 ), both of whom are quoted in the introduction of this paper.

Pigou (1920) similarly observed
“that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to forget ungratifying incidents, we contemplate the past.1”
Pigou believed that our imperfect ability to forecast the future mirrors our imperfect ability to recall the past.


http://sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf

1For a review of the history of theories of discounting see Loewenstein (1992).


The Economics of Welfare - 25 ページ
https://books.google.com/books?isbn...

Alfred C. Pigou - 2006 - ‎プレビュー - ‎他の版
But this preference for present pleasures does not — the idea is self-contradictory — imply that a present pleasure of given magnitude is ... It implies only that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to ...

The Economics of Welfare, 1920.


「それ[経済学]は、人間生活の改良の道具である。我々の周りの貧苦と惨めさ、数百万のヨーロッパ人の家庭で消えようとしている希望の明かり、一部の豊かな家庭の有害な贅沢、多数の貧しい家庭を覆う恐るべき不確実性、これらは無視するにはあまりにも明白すぎる悪である。我々の科学が追い求める知識で、これらを統御することができる。暗黒から光を!」(ピグー『厚生経済学』序文)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B0%E3%83%BC

Thaler, Richard H. 2015. Misbehaving: The Making of Behavioral Economics. New York: W. W. Norton & Company. ISBN 978-0-393-08094-0.
リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年

1921年
「将来を見透すわれわれの望遠能力には欠陥があり……したがって、将来の快楽は小さく見えてしまう」というピグーの言葉はよく知られている(5)。

5 Pigou (1932),時間選好の概念の変遷が見事に概括されているLoewenstein (1992)に引用.

#11

異時点間選択の〝現代的〟理論を最初に提示したのが、アーヴィング・フィッシャーである。1930年に発表された古典的著作『利子論』で、いまではミクロ経済学を教えるときの基本ツールとなっている無差別曲線を使い、所与の市場金利の下で、個人が異なる2つの時点において消費をどのように選択するかを示した。フィッシャーの理論は、分析に使われているツールでも、理論が規範的であるという点でも、現代的理論と呼ぶ…



1776年のアダム・スミスを見ても、1930年のアーヴィング・フィッシャーを見ても、経済学者がヒューマンを見据えて異時点間選択を考えていたことはまちがいない。

1930
Fisher, Irving. 1930. The Theory of Interest: As Determined by Impatience to Spend Income and Opportunity to Invest It. New York: MacMillan. [『利子論』気賀勘重・気賀健三訳,日本経済評論社]

#22
合理的な世界では、取引量はそれほど多くならないだろう。むしろほとんどないはずである。経済学者はしばしばこれを「グルーチョ・マルクスの定理」と呼ぶ(1)。グルーチョはアメリカの昔の喜劇俳優で、「自分をメンバーに迎えるようなクラブなんて入りたくない」という名言を残している。このジョークには、経済学バージョンがある。「他の合理的経済主体が売りたがるような株式なんて買いたくない」──だ。案の定というか、ジ

第22章 1 このアイデアはMilgrom and Stokey (1982)で定式化された.

10:57 午後  
Blogger yoji said...

ピグーMyopia and Discounting - STICERD (Adobe PDF)
sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf
2017年5月24日 ... Pigou (1920) similarly observed “that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right ... upcoming pothole and estimates that it is small. ... imperfect foresight makes agents appear to behave more impatiently than implied by their ...... (1921 ), both of whom are quoted in the introduction of this paper.

Pigou (1920) similarly observed
“that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to forget ungratifying incidents, we contemplate the past.1”
Pigou believed that our imperfect ability to forecast the future mirrors our imperfect ability to recall the past.


http://sticerd.lse.ac.uk/seminarpapers/psych24052017.pdf

1For a review of the history of theories of discounting see Loewenstein (1992).


The Economics of Welfare - 25 ページ
https://books.google.com/books?isbn...

Alfred C. Pigou - 2006 - プレビュー - 他の版
But this preference for present pleasures does not — the idea is self-contradictory — imply that a present pleasure of given magnitude is ... It implies only that our telescopic faculty is defective, and that we, therefore, see future pleasures, as it were, on a diminished scale. That this is the right explanation is proved by the fact that exactly the same diminution is experienced when, apart from our tendency to ...

The Economics of Welfare, 1920.


「それ[経済学]は、人間生活の改良の道具である。我々の周りの貧苦と惨めさ、数百万のヨーロッパ人の家庭で消えようとしている希望の明かり、一部の豊かな家庭の有害な贅沢、多数の貧しい家庭を覆う恐るべき不確実性、これらは無視するにはあまりにも明白すぎる悪である。我々の科学が追い求める知識で、これらを統御することができる。暗黒から光を!」(ピグー『厚生経済学』序文)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B0%E3%83%BC

Thaler, Richard H. 2015. Misbehaving: The Making of Behavioral Economics. New York: W. W. Norton & Company. ISBN 978-0-393-08094-0.
リチャード・セイラー著 遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房、2016年

1921年
「将来を見透すわれわれの望遠能力には欠陥があり……したがって、将来の快楽は小さく見えてしまう」というピグーの言葉はよく知られている(5)。

5 Pigou (1932),時間選好の概念の変遷が見事に概括されているLoewenstein (1992)に引用.


Loewenstein, George. 1992. “The Fall and Rise of Psychological Explanations in the Economics of Intertemporal Choice.” In George Loewenstein and Jon Elster, eds., Choice Over Time,. 3-34. New York: Russell Sage Foundation.


#11

異時点間選択の〝現代的〟理論を最初に提示したのが、アーヴィング・フィッシャーである。1930年に発表された古典的著作『利子論』で、いまではミクロ経済学を教えるときの基本ツールとなっている無差別曲線を使い、所与の市場金利の下で、個人が異なる2つの時点において消費をどのように選択するかを示した。フィッシャーの理論は、分析に使われているツールでも、理論が規範的であるという点でも、現代的理論と呼ぶ…



1776年のアダム・スミスを見ても、1930年のアーヴィング・フィッシャーを見ても、経済学者がヒューマンを見据えて異時点間選択を考えていたことはまちがいない。

1930
Fisher, Irving. 1930. The Theory of Interest: As Determined by Impatience to Spend Income and Opportunity to Invest It. New York: MacMillan. [『利子論』気賀勘重・気賀健三訳,日本経済評論社]

#22
合理的な世界では、取引量はそれほど多くならないだろう。むしろほとんどないはずである。経済学者はしばしばこれを「グルーチョ・マルクスの定理」と呼ぶ(1)。グルーチョはアメリカの昔の喜劇俳優で、「自分をメンバーに迎えるようなクラブなんて入りたくない」という名言を残している。このジョークには、経済学バージョンがある。「他の合理的経済主体が売りたがるような株式なんて買いたくない」──だ。案の定というか、ジ

第22章 1 このアイデアはMilgrom and Stokey (1982)で定式化された.

11:02 午後  

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