木曜日, 9月 17, 2015

ヴィクセル的不均衡

ケインズ経済における均衡と不均衡:

      ヴィクセル的不均衡
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    /  ヴィクセル均衡   \   
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  /   / ケインズ均衡 \   \ 
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   \   ケインズ的不均衡   / 
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      ヴィクセル的不均衡

岩井克人『不均衡動学の理論』182頁より

西洋経済古書収集ーヴィクセル,『利子と物価』

http://www.eonet.ne.jp/~bookman/gennkaisyugi/wickseiigeldzins.htm
 この物価変動のメカニズムでさらに留意すべきことは、原因である両利子率の差が解消して両利子率が合致したとしても、一旦上昇(下降)した物価は元に戻らないことである。そして、両利子率に差があるかぎり、物価変動は継続する。銀行が貸付利子を自然的資本利子率以下に維持するなら、物価は上昇続けるのである。「もしある原因が問題の変数をある地点から引きはなす場合に、こうした原因が作用することを止めたとしても、その変数は、もとにもどる傾向を少しももたないのである。そうした変数はその場に止まる。ところが、その原因が作用している限り、問題の変数は移動しつづけるのである。」(マルシャル・ルカイオン、1978、p.45)
 これをヴィクセルは「中立的均衡」と呼んで「安定的均衡」と対比している。後者は相対価格の動きであり、振子の運動に例えられている。前者は(いくらか摩擦のある)平面上に置かれた円筒に例えられている。力が加わる限り他所に移動し、力が消えても暫くは静止しないイメージである。この「中立的均衡」は、後に「貨幣的均衡」とも呼ばれている。
 さらに期待が加わり、企業者が物価上昇を生産計画に織り込むと「陣風を作る」。「上述のごとくにして起こる価格変動が、一時的なものと見做される限り、それは実際には恒久的に存続する。併しそれが恒久的なものと見做されるや否や、それは累進的となる。最後にそれが累進的と見做されるならば、それは雪崩的となる」(『国民経済学講義Ⅱ』ドイツ版序文;Ⅱ巻の新訳は未刊行、旧訳の未見のため北野、1956、p.149より引用)

参照:
岩井克人『不均衡動学の理論』7頁
利子と価格 Interest and Prices p.101


ヴィクセル的不均衡


ヴィクセル均衡


:ヶインズ均衡


総予想均衡


派生的不均衡


生生 的不均衡均衡 

ヴィクセル的不均衡


5-3図ケインズ経済における均衡と不均衡


182頁より


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