春山昇華さんのブログを見ていたら推薦図書が公開されており、その中に以前読んだことがある「全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦」がありました(読んだヤツは自炊してしまいましたが、丸善・ジュンク堂オンラインで再度新品を購入しました。ただ、2014年6月14日時点では注文できないようになってます)。
Evernoteに気になったところをピックアップして書き留めましたので、それを以下に記します。
- 株式を売買する意志決定に際しては、いくらで買ったかではなく、これから先どうなるかだけを考えて決めること。
- どんな銘柄でも、売買するときは指し値注文を使うこと。
- PERが高く取引されている最大の理由は、より速く成長する、ということに尽きるのだ。
- 期待成長率こそが株式投資のポイントであり、最も大切な、究極の目的だ。
- 将来の成長性をグラフにするならば、まず利益、とくに一株当たり利益(EPS)のパターンを見ることから始めるべきだ。
- 「バイ・アンド・ホールド」ではなく「バイ・アンド・ホームワーク」だ。ホームワークとは、自分のポートフォリオを熟知すること、時期を見て魅力的でなくなった銘柄を処分すること、新しい銘柄を選ぶこと。1銘柄につき週1時間の時間をかける必要がある。
- 時価総額が2000億円以下、特に100億円から400億円規模の銘柄を対象にする。
- 粗利益率の高さに注目。
- 業界ごとの評価基準を知る。
- 「景気循環に左右される業界」農業、道路建設、軍需産業、航空機製造など。
- 「安定成長業界」景気循環にあまり左右されない業界。石けん、コカコーラ、薬。
- その企業は平均より速く成長しているか。
- 借金の多い会社は警戒した方がいい。
- 財務内容が劣悪な銘柄は絶対に排除すべし。
- 会社と株価は短期的にはあまり関係がない。
- ホームワークの目的には攻撃的な側面と防御的な側面がある。
- 攻撃的側面とは、一般の予想よりも利益成長率が高いにもかかわらず、市場では平均よりも低い株価収益率でしか評価されていない銘柄を見つけだすことにある。他の投資家が気づく前に会社の真の価値を発見し、それを投資チャンスにするのだ。また、銘柄についてのプラス材料がすべて市場に知れ渡っているかどうか、そして他の銘柄に比べて割高に評価されていないかどうかを見定めることも、ホームワークの目的だ。
- 一方、防御的な側面は、対象会社をじっくり見て、許容限度以上の負債を抱え始めていないかどうかを注意深くモニターすることにある。
- チャートは絶対信用してはならない。
- 持続的な成長を続けている会社の場合には、最高40倍程度の株価収益率(PER)で評価されているからだ。他の会社の成長が頭打ちになっているときには、なおさらのことだ。40倍がプロの成長株投資家が支払う上限だと思っていい。
- 長期的な期待成長率を比べてみる。
- 市場にはまだみんなが気づいていない魅力的な銘柄群があり、当然株価も割安。これが第一のセグメントで、ほとんどのゲーム・ブレーカー銘柄はここにある。
- みんなが良い会社だと認めているが、まだ株価が割安なグループ。これが第二のセグメントで、いわゆる小型株ないし中型株プレミアムの源泉。このセグメントへの投資は、常に素晴らしいリターンが期待できる。
- 適正に値つけされた、多数のよく知られた銘柄群。プロのファンドマネージャーの大半は、このセグメントで勝負している。ここでも何がしかのリターンを上げることはできるが、大きく儲けることは非常に難しい。
- 十分に高い株価がついているが、全然その中身が理解されていない銘柄群がある。ほとんどのアマチュア投資家にとって、これが最も危険なセグメント。しかし、そここそがほとんどの投機が起こる場所であり、またほとんどの人が投機で失敗する理由でもある。いったんみんなが注目し始めると、その銘柄が割安な状態でいることは難しい。そして、株価がその銘柄のファンダメンタル価値をフルに織り込んでしまった後は、全く新しいルールに基づくゲームが始まる。
Control Your Destiny Or Someone Else Will. : 「全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦」を再度読み直しました
http://ramblelazy.com/archives/2056331.html
- 景気後退局面で株価収益率が最も上昇する銘柄群、つまり株価が最も大きく上昇する銘柄群は、一株当たり利益が不況の影響をあまり受けないような会社だ。医薬品会社、食品会社、トイレタリーグッズ、ビールやソフトドリンク業界などがその例。景気後退が底に差しかかり、しかも連銀が金融緩和措置をとる前には、これからの会社こそ最も魅力的な投資対象となる。
- 経済が加熱し始めると、不動産投資信託、貯蓄貸付、銀行、保険会社、証券会社、住宅金融会社、住宅建築業者など、およそ金融関連の銘柄はすべて下落し始めるだろう。同時に、この期間、テクノロジー関連銘柄や循環株はプラスの影響を受ける。お金の値段、すなわち金利は重要であるが、金融関連の会社ほどには重要でないからだ。高い経済成長のおかげで受注は膨れあがり、フル稼働状態になっている。これらの会社の業績とGDPはしっかり「連動」しており、これらの銘柄が循環株と呼ばれるゆえんなのだ。
大化け銘柄になる必要十分条件
- 経営陣が40%
- ファンダメンタルズが30%
- テクニカル分析が15%
- 「ザ・ストリート・コムのアルファ」が15%
トレーディングのための10のルール
1.トレーディングを長期投資と混同するべからず
2.最初の損失は最後の損失
3.すでに発生した損失は実現すべし
4.欲張って持ちすぎて損失に終わらせるべからず
5.「耳寄りな話」には耳を貸すな
6.売って初めて儲けが実現する
7.損失の出ている銘柄に全力を注げ
8.すべてのチャンスを取ろうとするな
9.メディアのヘッドラインで売買するべからず
10.相場に乗るトレーディングに走るな
長期投資のための25のルール
1.ブルもベアもそれなりに成功するが、「ピッグ」は身を滅ぼす
2.税金は積極的に払うべし
3.一時に全額を投入すべからず
4.事業は痛んでいないのに株価が痛んでいる銘柄を探せ
5.分散投資は百利あって一害なし
6.「バイ・アンド・ホールド」ではなくて「バイ・アンド・ホームワーク」だ
ホームワークとは、保有している銘柄のウェブサイトに行ったり、経営者とのコンファレンス・コールを聞いたり、新聞・雑誌の記事を読んだり、アナリストの会社レポートを入手したりして、経営実態や将来見通しを詳しく分析することだ。(p.257)
7.パニックは一文の得にもならない
8.ナンバーワン企業を持て
9.すべてを守ろうとするものはすべてを失う
10.TOBに関してはファンダメンタルズを重視せよ
11.あまりたくさんの銘柄を保有しないこと
12.一時的にはキャッシュに非難するのも賢明だ
13.「たら」「れば」は禁物
14.相場の調整を恐れず常に備えよ
15.債券のことも忘れるな
16.損している銘柄を救うために儲かっている銘柄を売るべからず
17.希望的観測の入り込む余地はない
18.こだわりを捨てろ
19.会社のトップが急に辞めたときは要注意だ
20.忍耐は美徳、短気は損気だ
21.「テレビで言ってたから」は失敗のもと
22.業績の下方修正の第一報では絶対買い出動してはいけない
23.証券会社の銘柄推奨力をあなどるな
24.買う理由を誰かに説明できるか
25.常に市場のどこかに「上げ相場」がある
十分分散された10の推奨銘柄
最低必要な銘柄
- 身の回りにある企業
- 石油株
- 名の通った優良大企業(配当利回りが2.5%より高い銘柄)
- 金融関連銘柄
- 「投機」銘柄
分散投資を一層促進する5つのカテゴリ
- 「お勝手」銘柄(地味で変化に乏しい消費財関連銘柄。P&G、ケロッグ、コルゲート、バドワイザー、ゼネラル・ミルズ、ローテーション戦略が利用できるもの)
- 大型優良循環銘柄(ダウ・ケミカル、デュポン、キャタピラー、ボーイング、3M)
- ハイテク銘柄(配当利回りの高いハイテク銘柄)
- 新興の流通チェーン銘柄(これから全国展開を図ろうとしている成長が加速している流通チェーン。リミテッド、ギャップ、ウォルマート、ホーム・デポ)
- 第二のスターバックス(優良中型企業)
ポートフォリオのランク・システム
ランク1 余裕資金があるか、あるいは新規の資金投入があれば、直ちに買い増したい銘柄群
ランク2 株価が5~7%下落したら、買い増してもいい銘柄群
ランク3 株価が現在より5~7%上昇したら、徐々に売り始めたい銘柄群。
ランク4 できるだけ早く手放したい銘柄群。
- 常にボトムに備えた資金準備を怠るな(10%~25%)
- パニック度を測るVIX指数(35以上、できれば40以上。40を上回る状態が3週目に入った頃が最高の買い場)
- 株価天井の7割は競争環境の悪化によるもの。よって、その企業の属する業界全体の動向を常に怠りなく見守ってなければいけない。
- 株式投資は業績数値を予想する作業。
- わかりやすい売り上げ内訳を公表していた企業が、それをとりやめる。とりわけ競争上の理由から公表できないと言い出したときは要注意。
- 人気企業が安値で経営陣保有株の売り出しを始めたら、直ちに持株を全部処分して撤退すべきだ。
- 粉飾が表面化したら迷わず売る。
やってはいけない空売りルール
- 人気の優良大企業には触れるな
- TOBされそうな銘柄は避けよ
- 割高という理由だけで仕掛けない
- できればプット・オプションを使え
- プロのゲームには手を出すな
- 空売りは決して楽しいものではない
- ショート・スクイズには気をつけろ
VIX指数はGoogle Financeで見ることができます。
今まで米国株をやっていましたが、ちょっと日本株もやってみようと思い、読み返してみました。定期的に読み返して、心に刻みつけていき、その結果がリターンとして現れるよう、頑張りたいです。
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