土曜日, 4月 01, 2017

NHK 欲望の資本主義 2017:関連


   ( 経済学リンク::::::::::
NAMs出版プロジェクト: 経済学日本人著者入門書
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/blog-post_9.html
NAMs出版プロジェクト: NHK欲望の資本主義:関連
http://nam-students.blogspot.jp/2017/04/nhk.html@
リカード『経済学および課税の原理』(On the Principles of Political Economy, and Taxation)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/on-principles-of-political-economy-and_25.html
NAMs出版プロジェクト: ミルグロム『組織の経済学』1992,1997 契約理論
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/blog-post_10.html
スティグリッツ 公共経済学 Economics of the Public Sector by Joseph E. Stiglitz
http://nam-students.blogspot.jp/2016/02/economics-of-public-sector-by-joseph-e_65.html 
NAMs出版プロジェクト: エマニュエル・トッド - Wikipedia
http://nam-students.blogspot.jp/2017/02/wikipedia-httpsja.html
『経済成長という呪い』著ダニエル・コーエン LE MONDE EST CLOS ET LEDESIR INFINI Daniel Cohen 欲望の資本主義2018
http://nam-students.blogspot.jp/2018/01/le-monde-est-clos-et-le-desir-infini.html?m=0

欲望の資本主義2020
http://nam-students.blogspot.com/2019/12/bs12020-nhk.html
欲望の資本主義2017:
道徳感情論1759
国富論1776
マネーワールド関連(20170402):

グローバリゼーションを擁護する 単行本 – 2005/4/21



スーパー301条―強まる「一方主義(ユニラテラリズム)」の検証1991/3
バグワティ,ジャグディシュ、 パトリック,ヒュー

危機に立つ世界貿易体制―GATT再建と日本の役割1993/7 ジャグディシュ バグワティ、 Bhagwati,Jagdish



 

 

 
2016: 
丸山俊一 & NHK「欲望の資本主義」制作班「欲望の資本主義―ルールが変わる時」
https://itun.es/jp/66taib.l
(書評:ピカソや禅など、番組で面白かった箇所が載っていない。以下の書の入門にはなる。)

____

トーマス・セドラチェク & 村井章子「善と悪の経済学―ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街占拠」
https://itun.es/jp/ripK7.l

《本書は二部構成になっている 。第 1部では神話 、宗教 、神学 、哲学 、科学の中に経済学を探す 。そして第 2部では 、経済学の中に神話 、宗教 、神学 、哲学 、科学を探す 。》

____

ルチル・シャルマ & 鈴木立哉「ブレイクアウト・ネーションズ 大停滞を打ち破る新興諸国」
https://itun.es/jp/ONToS.l
(番組で紹介された地図の原案が載っている。少し違うが。)

___

昼縫夜読(ひるぬいよるよみ):
「欲望の資本主義 2017」で気になった言葉。
「"映画マトリックス"でもあっただろ。
いらない物を買うためにしたくない仕事をする」
トーマス・セドラチェック

「私はあまり信心深くないんだが、今、
私が強く惹かれているのは禅の思想だ」
ルチル・シャルマ

「禅的思想はもしかすると、この世界を統合
できるかもしれない。
資本主義が根ざしている他の宗教ほど、
攻撃的じゃないからね」
トーマス・セドラチェック

「2045年に来るかもしれないシンギュラリティ
(AIが人の知能を超える時)。
人間って何なんだ。
何をもって幸せか?」
小林喜光


川越敏司「マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学」
https://itun.es/jp/eicr6.l

(学術的かつわかりやすい。オススメ。)
NHK「欲望の資本主義」でインタビューした5人のプロフィールと補足ツイート&番組感想まとめ。 - NAVER まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2146444868675108901
ジョセフ・E・スティグリッツ

経済学者。コロンビア大学教授。1943年、アメリカ・インディアナ州生まれ。イェール大学はじめオックスフォード、プリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。93年、クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカ経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。01年、「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。主な著書に『世界の99%を貧困にする経済』(楡井浩一、峯村利哉訳/徳間書店)など。
規制なしで、機能する社会はありません。たとえば、ニューヨークに信号機がなかったら、交通事故を引き起こし、交通麻痺に陥るだけでしょう。現在のような規制がなければ、環境は汚染され、私たちの寿命は昔と同じように短いままだったでしょう。規制がなければ、安心して食事をすることもできません。
「規制を取りはらえ」という考え方は、じつにばかばかしい。問うべきなのは、どんな規制が良い規制なのか、ということのほうなのです。
 先進工業国のなかでアメリカがもっとも格差がひどいのは、規制緩和のせいなのです。規制緩和という政策のせいで、不安定性、非効率性、不平等性がアメリカにもたらされました。そんな政策を真似したいという国があるとは思えません。

アルヴィン・ロス

アルヴィン・ロス
Al Roth, Sydney Ideas lecture 2012c.jpg
Al Roth, Sydney Ideas lecture 2012
生誕アルヴィン・エリオット・ロス
1951年12月18日(65歳)
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野ゲーム理論
マーケットデザイン
実験経済学
マッチング理論
出身校コロンビア大学
スタンフォード大学
主な受賞歴ノーベル経済学賞 (2012年)
プロジェクト:人物伝
ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2012年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:安定配分理論と市場設計の実践に関する功績を称えて
アルヴィン・ロス(Alvin Elliot Roth、1951年12月18日 - )は、アメリカ経済学者ハーバード・ビジネス・スクールのジョージ・ガンド経済学・経営学講座教授(George Gund Professor of Economics and Business Administration)であった。この間、スタンフォード大学客員教授を兼ねていたが、2013年より専任のスタンフォード大学教授となる[1]
専門は、ゲーム理論、実験経済学、マッチング理論、マーケットデザインであるが、経済理論だけでなく、彼の理論を実社会の解決に利用するよう強調していることが知られている[2][3] 。
2012年、ロスはロイド・シャープレーとともに、「安定配分理論と市場設計の実践」の功績についてノーベル経済学賞を受けた[4]


NHK「欲望の資本主義」でインタビューした5人のプロフィールと補足ツイート&番組感想まとめ。 - NAVER まとめNAVER まとめ


まとめトップ  NHK(3845)欲望の資本主義ジョセフ・ス…スコット・ス…トーマス・セ…

NHK「欲望の資本主義」でインタビューした5人のプロフィールと補足ツイート&番組感想まとめ。
NHK「欲望の資本主義」でインタビューした5人のプロフィールと補足ツイート&番組感想まとめ。【出演】安田洋祐,ジョセフ・スティグリッツ,アルヴィン・ロス,トマス・セドラチェク,スコット・スタンフォード,ウィリアム・タヌウィジャヤ,【語り】やくしまるえつこ 更新日: 2016年05月29日
chiyoseさんchiyoseさん 
  

欲望の資本主義~ルールが変わる時~ - NHK
経済学の父アダム・スミスは間違っていた?資本主義の根本をひっくり返すノーベル賞学者の真意は?人間の業=欲望を巡って、経済の本質に世界の知性が迫る異色教養番組。
 ジョセフ・スティグリッツ
出典
ジョセフ・スティグリッツ
ジョセフ・E・スティグリッツ

経済学者。コロンビア大学教授。1943年、アメリカ・インディアナ州生まれ。イェール大学はじめオックスフォード、プリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。93年、クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカ経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。01年、「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。主な著書に『世界の99%を貧困にする経済』(楡井浩一、峯村利哉訳/徳間書店)など。お気に入り詳細を見る
規制なしで、機能する社会はありません。たとえば、ニューヨークに信号機がなかったら、交通事故を引き起こし、交通麻痺に陥るだけでしょう。現在のような規制がなければ、環境は汚染され、私たちの寿命は昔と同じように短いままだったでしょう。規制がなければ、安心して食事をすることもできません。
「規制を取りはらえ」という考え方は、じつにばかばかしい。問うべきなのは、どんな規制が良い規制なのか、ということのほうなのです。
 先進工業国のなかでアメリカがもっとも格差がひどいのは、規制緩和のせいなのです。規制緩和という政策のせいで、不安定性、非効率性、不平等性がアメリカにもたらされました。そんな政策を真似したいという国があるとは思えません。

安田 洋祐@yagena
フォローする
スティグリッツ氏は、小手先(というと失礼ですが)のマクロ経済政策に注力するのではなく、1時間半ほどの対談を通じて、徹頭徹尾「格差問題の縮小」が最優先課題との姿勢でした。 www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.28 23:19

安田 洋祐@yagena
スティグリッツ氏は利子率の話への食いつきはあまり良くなかった印象。金融政策についても、コンマ数パーセントの上下でそこまで大きな成果・違いが出ると考えるのはナイーブとばっさりだった。ただ信用問題については重要性を指摘していた気がする。 www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.28 23:34

安田 洋祐@yagena
フォローする
スティグリッツ氏「Particular Area」と強調してますね。ハイテク産業の貢献は社会全体、とりあけ労働市場に与える影響を大きく懸念されていました。 www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.28 23:50

安田 洋祐@yagena
スティグリッツ氏には『道徳感情論』について尋ねる(時間的)余裕がありませんでした。「アダム・スミスは間違っていた」とのくだりが強調されていましたが、あくまでその後広まった「見えざる手」や自由放任思想に関するものなので注意。 www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.29 00:00

 アルヴィン・ロス
出典
アルヴィン・ロス
アルビン・ロス、アルヴィン・エリオット・ロス。アメリカの経済学者。ノーベル経済学賞受賞者。コロンビア大学の週末クラスの学生を経て、フルタイムの学生となり卒業。スタンフォード大学で修士号、博士号を取得。イリノイ大学助教授・准教授・教授、ピッツバーグ大学教授、ハーバード大学経済学部教授、スタンフォード大学教授などを務めた。ロイド・シャープレーとの共同研究「安定配分理論と市場設計の実践」でノーベル経済学賞を受賞。研究分野はゲーム理論、マーケットデザイン、実験経済学、マッチング理論。
マッチング理論を日常生活に応用する際、最も大切なのは、協力関係や長続きする関係を築くことである。長期的関係を犠牲にして目先の利益を得ても、その場限りで関係は途絶え、幸せは逃げていくだろう。
 スコット・スタンフォード
出典
スコット・スタンフォード
「アイデアに価値などない」、米国の敏腕VCは起業家の“情熱”を優先
米シェルパキャピタル 共同創業者のスコット・スタンフォード氏

「アイデアそのものには価値なんてない。それを実現できるかどうか。それが問題なんだ」――。米シェルパキャピタル共同創業者でベンチャーキャピタリストのスコット・スタンフォード氏は断言する

安田 洋祐@yagena
スタンフォード氏は、基本的に分かりやすくゆっくりと話されるタイプの方だと思うのですが、それが聞き手に安心感を与える一方で、おそらく話しながら(トピックによっては)瞬時に相当いろいろと考えていたと思います。驚くほどスマートな方でした! www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.28 23:55

安田 洋祐@yagena
スタンフォード氏はメディアに全く出ない方らしいのですが、親日家でいらっしゃることもあって(楽天の三木谷さんとご友人らしいです)快く出演を快諾してくださいました! www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.28 23:26

安田 洋祐@yagena
スタンフォード氏の(自動運転が当たり前になって)「人間による運転が違法になる」というSF的な逸話(今の所は架空の話ですが、近い将来にありえない話ではないかも)も刺激的でした。 www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.28 23:52

安田 洋祐@yagena
スタンフォード氏は紳士的で完璧なビジネスパーソンという印象でした。ビジネスを超えた(たとえば家族付き合いや友人という)関係からアイデアに結びつくことも珍しくないとか。常に新しく、役に立ち、面白いアイデアを考え続けているとのこと。 www4.nhk.or.jp/P4028/
2016.05.28 23:43

 トーマス・セドラチェク(Tomas Sedlacek)
出典
トーマス・セドラチェク(Tomas Sedlacek)
1977年生まれ。チェコ共和国の経済学者。同国が運営する最大の商業銀行の一つであるCSOBで、マクロ経済担当のチーフストラテジストを務める。チェコ共和国国家経済会議の前メンバー。「ドイツ語圏最古の大学」と言われるプラハ・カレル大学在学中の24歳のときに、初代大統領ヴァーツラフ・ハヴェルの経済アドバイザーとなる。
 2006年には、イェール大学の「イェール・エコノミック・レビュー」で注目株の経済学者5人に選ばれた。本書はチェコでベストセラーとなり、刊行後すぐに15の言語に翻訳された。2012年にはドイツのベスト経済書賞(フランクフルト・ブックフェア)受賞
 善と悪の経済学 トーマス・セドラチェク著 哲学、宗教史から経済学見直す
出典
善と悪の経済学 トーマス・セドラチェク著 哲学、宗教史から経済学見直す
2012年にドイツのベスト経済書賞を受賞したベストセラーで、金融界で活躍する気鋭のエコノミストが、哲学や宗教に関する深い造詣を駆使して、現代の経済学の欠点を浮き彫りにした力作

安田 洋祐@yagena
フォローする
セドラチェク氏の映像が多めなのは、(彼のキャラクター性もありますがw)おそらく他の対談相手と比べて収録の時間制約が緩かったこと、教科書的・歴史的・哲学的なコメントをお願いしやすかったこと、が影響しています。 www4.nhk.or.jp/P4028/
返信 リツイート いいね 2016.05.28 23:48

安田 洋祐@yagena
フォローする
セドラチェク氏は、経済が成長すること自体が問題だとは言ってなくて(対談前にはそうかと思っていたので意外でした)、成長を目指さなければいけないという前提のもとに社会や人々が動かされていることを問題視していました。 www4.nhk.or.jp/P4028/
返信 リツイート いいね 2016.05.28 23:17

安田 洋祐@yagena
フォローする
しかし、NHKはセドラチェク氏が大好きですね(笑) 確かに彼のキャラクターや主張はとても面白いし興味深い。対談も2時間以上話したような気がします。 www4.nhk.or.jp/P4028/
返信 リツイート いいね 2016.05.28 23:31
 ウィリアム・タヌウィジャヤ
出典
ウィリアム・タヌウィジャヤ
インドネシアのeコマース最大手「トコペディア」 ウィリアム・タヌウィジャヤ CEO
NHK 2016.5.28放送 欲望の資本主義~ルールが変わる時~
経済学の父アダム・スミスは間違っていた?資本主義の根本をひっくり返すノーベル賞学者の真意は?人間の業=欲望を巡って、経済の本質に世界の知性が迫る異色教養番組。

あの日、あの時からルールは変わったのか?今、我々はどんな世界に生きている?富は一部に集中、今日も果てしない欲望が世界を覆い続ける。欲望が欲望を生み、市場の論理が全面的に世界を覆う中、隠されたルールとは?ノーベル賞の経済学者、異端のアナリスト、投資家、起業家…、世界の最前線を走る経済人たちは今何を考えるのか。人間の業=欲望をキーワードに、イメージ豊かに混迷する経済の現在を読み解いていく異色教養番組。
【出演】
安田洋祐,ジョセフ・スティグリッツ,アルヴィン・ロス,トマス・セドラチェク,スコット・スタンフォード,ウィリアム・タヌウィジャヤ,

【語り】やくしまるえつこ

安田 洋祐@yagena
RT @KAKUSHIN597: @yagena NHK特番、いろいろな視点が入っていて興味深かったですね。経済社会システムの構造主義的な部分は変わらず、その古くて機能しなくなった部分を、いかに新しいものに改善していくか、その設計も経済学の果たすべき大きな役割の一つということを…
 2016.05.29 00:53

安田 洋祐@yagena
オープニングは予告VTRと似てる感じっぽい: youtu.be/z_Avl48in8s

2016.05.28 23:12

安田 洋祐@yagena
サンフランシスコのロケは1月8〜9日でした。シェルパキャピタルはとっても素敵な職場でした♪ また行きたいです^^ www4.nhk.or.jp/P4028/
2016.05.28 23:27

安田 洋祐@yagena
NYロケは2/17〜19でした。メッチャ寒かったです(苦笑) www4.nhk.or.jp/P4028/
2016.05.28 23:14

安田 洋祐@yagena
放送で流れるか不明ですが、「あなたは自分のGDP(所得と考えて下さい)が一年間で何パーセント成長したか、言うことができますか?」というセドラチェク氏の問いかけは印象的でした。より重要なはずの自分の成長率をほとんどの人が知らないにも関わらず、国の成長率をここまで気にするのはなぜか?
 2016.05.28 23:23

安田 洋祐@yagena
RT @posit1vegamma: スティグリッツ「利子率に重きを置きすぎている。重要なのは信用が中小企業に届くかだ」クレジットチャンネルにどう効率的に資金を供給するか。 チェコの経済学者面白いね。ジジェクの次の思想アイドルになれるかもw。 安田先生 @yagena がコーデ…
 2016.05.28 23:35

安田 洋祐@yagena
シリコンバレーやハイテク産業の貢献・未来についても、スティグリッツ氏とセドラチェク氏は慎重、ロス氏は期待、他二人は超楽観、という感じで対照的でした。 www4.nhk.or.jp/P4028/
 2016.05.28 23:38

NHK連続テレビ小説 95作品【歴代主演・ヒロイン女優一覧】
2017年03月11日3630684 view

川越敏司「マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学」


ミルグロムを創始者と位置付ける
...
ミルグロムは自身で1995年にマーケット・デザインに関するコンサルティング会社Market Design Inc.を設立しました(8)。おそらくこれが、マーケット・デザインという用語が公式に生まれた瞬間なのだと思います。
...
メカニズム・デザインでは目標を実現するメカニズムが理論的にデザインできればそれで研究課題を達成したことになるが、マーケット・デザインではそうしてデザインしたメカニズムを実地に適用せねばならず、

シャプレーが1962年にデビッド・ゲールとともに執筆したのが「大学入学と結婚の安定性」という論文(3)で、これがノーベル経済学賞受賞対象となった「配分の安定性」に関する研究です

、そのアルゴリズムの特徴から受入保留方式(4

3 Gale and Shapley (1962)

4 Deferred Acceptance algorithmの訳。

3)ポール・ミルグロム著、川又邦雄他訳(2007)『オークション理論とデザイン』東洋経済新報社

アルヴィン・ロス(写真1)は、重要な応用例を発見します。それは、医学部を卒業した研修医が研修先の病院を決める問題です。これを研修医マッチングというのですが、この問題は大学入学問題と基本的に同じ問題です

1961年にウィリアム・ヴィッカレー(5)が書いた論文以来のことです(6)。ヴィッカレーは、このオークションに関する研究を通じて、経済主体の間で情報上の格差のある状況(情報の非対称性といいます)を分析

Vickrey (1961) 7 strategy-proofnessの訳。戦略的操作不能性とも訳されます。 8 http://www.marketdesign.com/


100アメリカ合衆国で周波数オークションが検討されるようになったのは1950年代後半のことです。「法と経済学」という研究分野の創始者でノーベル経済学賞受賞者のロナルド・コースが、FCCに提案を行い、論文を書いています(Coase (1959))。


カップリング・パーティのマッチング方式の性質を新規に研究する必要性に迫られました。執筆も後半になって、この方式は、アルヴィン・ロスが調べたイギリスでの研修医マッチングで使用されていた方式(順位優先方式)と類似


ヘロドトス歴史に最のオークション
「…要するに器量のよい娘が、不器量な娘や障害のある娘に持参金をもたせて嫁入りさせたことになるのである」(196節、p.147)


「欲望の資本主義 2017 ルールが変わる時」 (第4章 幻想が、幻想を生む) を見てみた: 
http://fanblogs.jp/sumanonikki/archive/810/0
第4章 幻想が、幻想を生む


(東京証券取引所にて)

トーマス・セドラチェク (チェコの経済学者)
「ここは『何処でもない国』のようだ。ある意味ここで日本経済の価値が決まっている。市場関係者の『アゴラ(広場)』はもう移動したんだ。『見えざる』デジタル空間にね。ここには何もないが全てが「ある」。お金はもはや物質ではなく、この市場の『役者』たちによる精神的同意事項にすぎない。そもそも僕らの欲望はバーチャルなものなのだ。ピカソの絵が欲しいって? 高額な理由はピカソの絵そのものにはない。信頼できる専門家が、それがピカソの絵だと認証するから高額なんだ。つまり、人々の同意の問題なんだ。ある物の価値が宿るところは投じられた労働や物質ではない。価値は『欲望』と『満足感』が交わるところに宿る」


(ナレーション)

需要と供給の交わりで市場は動く。そんな世界は幻想だったのか。人々の欲望が渦巻く中、増幅される社会のねじれ。20世紀大衆の時代 ― 大胆な経済理論を打ち出した男がいた。稀代の経済学者 ジョン・メイナード・ケインズ(1883~1946)。彼は一風変わった美人コンテストを例に引き、大衆心理の本質を言い当てた。

「最も美人だと思う人に投票して下さい。ただし、賞金は、最も票を集めた女性に票を投じた人に差し上げます。」
 


 
 

 

 






2-1.満足感を求めて – 経済劇場

mikumaku.com/civics/2-1/
なぜ欲望を満たすことが大事かというと、それが気持ちよくて「満足感」が得られるから です。ただ、「欲望」とか「欲求」ということばは、かなりキツイ印象がありますので、経済 ではこの「満足感」を、「効用」(utility)ということばであらわします。「utility」には、「 有用 ...

新古典派経済学 - ダイヤモンド・オンライン

diamond.jp>TOP>経済・経営・社会>これならわかるよ!経済思想史
価値は労働量で決まるという労働価値説を打ち出した古典派経済学に対し、価値は 効用で決まる、と新たな効用価値説を唱えたの ... 効用とは、英語のユーティリティ( Utility)で、個人の満足の度合い(満足度)、欲望の強さ、幸福度のことです。

2016 money world 1/3:
 



11 Comments:

Blogger yoji said...

【経済】1000兆円の国債って実はウソ!? スティグリッツ教授の重大提言 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :北斗星 ★:2017/04/02(日) 08:25:41.72 ID:CAP_USER9
■政府と中央銀行を統合

ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学教授のスティグリッツ氏が来日し、経済財政諮問会議で、財政政策による構造改革を進めるべきだと提言した。

そのなかでスティグリッツ氏は、政府や日銀が保有する国債を「無効化」することで、政府の債務は「瞬時に減少」し、「不安はいくらか和らぐ」と発言した。

実は彼のこの主張は、日本の財政の真実を明らかにするものだが、具体的になにを意味するのか。

スティグリッツ氏のこの提言には様々な前提がある。まず、「統合政府」とよばれる考え方を押さえておきたい。これは財政や金融問題について、政府と中央銀行を一体のものとして考えることを指す。

たとえば日本の場合、中央銀行である日本銀行は実質的に政府の「子会社」といえる。だから、民間企業でグループ会社の資産も連結決算で考えるのと同じように、政府と日銀の資産は連結してみることができるということだ。

ちなみにこれは「中央銀行の独立性」とは矛盾しない。中央銀行の独立性とは、政府の経済政策目標の範囲内でオペレーションを任されているという意味で、民間でいえばグループ企業が独立して営業する権利を持っているのと同じである。

この統合政府の財政状況を示すバランスシートでは、右側の「負債」はすなわち国債残高を示す。重要なのは左側の「資産」であるが、統合政府の場合この資産に日銀が保有する国債が含まれるのだ。

■国の借金1000兆円のウソ

右側の国債残高はおよそ1000兆円、左側の日銀保有国債は約400兆円である。これらを「無効化」すると、国債残高は「瞬時に減少」するとスティグリッツ氏は主張しているのだ。

ちなみに「無効化」とは内閣府が用意した資料の和訳によるもので、筆者は「相殺」と訳すべきだと考えている。というのも、スティグリッツ氏が書いた英文原資料には「Cancelling」とあり、これは会計用語で「相殺」を意味するからだ。国全体の国債と、日銀保有の国債は「相殺」できると考えるとわかりやすい。

たしかに、日銀の保有国債残高に対して、政府は利払いをするが、それは「国庫納付金」として政府に戻ってくるので、利払いのぶん国債が増えることにはならない。

要するに、スティグリッツ氏は「国の借金が1000兆円ある」という主張を鵜呑みにしてはいけないと警告している。

この考え方をさらに進めると、政府の連結資産に含められるのは、日銀だけではない。いわゆる「天下り法人」なども含めると、実に600兆円ほどの資産がある。これらも連結してバランスシート上で「相殺」すると、実質的な国債残高はほぼゼロになる。日本の財務状況は、財務省が言うほど悪くないことがわかる。

スティグリッツ氏は、ほかにも財政再建のために消費税増税を急ぐなとも言っている。彼の主張は、財務省が描く増税へのシナリオにとって非常に都合の悪いものなのだ。

彼の発言は重要な指摘であったが、残念ながら、ほとんどメディアで報道されなかった。経済財政諮問会議の事務局である内閣府が彼の主張をよく理解できず、役所の振り付けで動きがちなメディアが報道できなかったのが実際のところだろう。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51314
『週刊現代』2017年4月8日号より

8:59 午後  
Blogger yoji said...

BS1スペシャル「欲望の民主主義~世界の景色が変わる時~」[字] ウェブ検索
4/23 (日) 22:00 ~ 23:50 (110分) この時間帯の番組表
NHK BS1(Ch.1)
ドキュメンタリー/教養 - 社会・時事
番組概要
混迷する米、分断される仏…。フランス大統領選をめぐり、世界の知性と共に考えた、民主主義の今、これから。大反響の「欲望の資本主義」に続く、異色教養ドキュメント。
番組詳細
大反響の資本主義論に続く民主主義論。現代社会の両輪の2つの思想、制度はいつからおかしくなり、歯車が合わなくなったのか?「居場所」を失った人々の「破壊衝動」が世界を変え、民主主義を葬り去ろうとしているのか?その時、理性の力は?欲望をキーワードに、人々の心の闇を見続けてきた老練な社会学者から、民主主義に新たな定義を与える若き天才哲学者まで、揺れるアメリカ、大統領選迫るフランスを取材。希望は見えるか?

【出演】マルセル・ゴーシェ,ジャン=ピエール・ルゴフ

,ドミニク・レニエ,シンシア・フルーリー,クリストフ・ギュルイ,ダニエル・コーエン,マルクス・ガブリエル,リチャード・J・サミュエルズほか

民主主義と宗教 単行本 – 2010/2/2
マルセル・ゴーシェ (著), 伊達 聖伸 (翻訳), & 1 その他
カスタマーレビューを書きませんか?



ポスト全体主義時代の民主主義 単行本(ソフトカバー) – 2011/11/23
ジャン=ピエール・ルゴフ (著), 中村 督(訳) (著), 渡名喜 庸哲(訳) (著)



経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える 単行本 – 2013/3/30
ダニエル・コーエン (著), 林 昌宏 (翻訳)

経済は、人類を幸せにできるのか?――〈ホモ・エコノミクス〉と21世紀世界2015/9/30
ダニエル・コーエン、 林 昌宏


1:03 午前  
Blogger yoji said...

商品の詳細
神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性 (Ν´υξ叢書)
マルクス・ガブリエル
単行本
¥ 3,780
ポイント:74 pt(2%)
残り7点。注文はお早めに。
¥ 3,280 より (9出品)
5つ星のうち 4.5 (2)
商品の詳細
nyx(ニュクス) 第2号
マルクス・ガブリエル
単行本
¥ 1,944
ポイント:18 pt(1%)
残り1点。注文はお早めに。
¥ 1,944 より (9出品)
5つ星のうち 5 (1)
商品の詳細
現代思想 2016年1月号 特集=ポスト現代思想
千葉雅也
Kindle版
¥ 1,404
5つ星のうち 2 (4)

1:05 午前  
Blogger yoji said...

商品の詳細
迷走する資本主義―ポスト産業社会についての3つのレッスン (社会思想選書)2009/3/24
ダニエル・コーエン、 Daniel Cohen
単行本
¥ 1,944プライム
ポイント:59 pt (3%)
残り1点。注文はお早めに。
こちらからもご購入いただけます
¥ 37中古 & 新品(9 出品)
商品の詳細
人間行動の生物学〈ちくまぶっくす〉 (1979年)1979/7
ダニエル・コーエン、 羽田 節子

¥ 1中古 & 新品(14 出品)
商品の詳細
世界謎物語 (現代教養文庫―ワールド・グレーティスト・シリーズ)1990/6
岡 達子、 ダニエル コーエン
文庫
¥ 1中古 & 新品(31 出品)
ハードカバー
¥ 3,820中古 & 新品(6 出品)
その他のフォーマット:ペーパーバック
商品の詳細
本質のHIV2015/10/30
岩田健太郎
単行本
¥ 3,780プライム
ポイント:114 pt (3%)
残り2点。注文はお早めに。
こちらからもご購入いただけます
¥ 3,348中古 & 新品(12 出品)
5つ星のうち 5 2
商品の詳細
希望の遺伝子―ヒトゲノム計画と遺伝子治療1999/8
ダニエル コーエン、 Cohen,Daniel
単行本
¥ 2,700プライム
残り1点。注文はお早めに。
こちらからもご購入いただけます
¥ 180中古 & 新品(10 出品)
商品の詳細
孫文を守ったユダヤ人―モーリス・コーエンの生涯〈上〉2001/4
ダニエル・S. レヴィ、 Daniel S. Levy
単行本
¥ 2,592プライム
ポイント:24 pt (1%)
通常1~3週間以内に発送
こちらからもご購入いただけます
¥ 1,287中古 & 新品(9 出品)
商品の詳細
オカルトの秘密 (1974年)1974
ダニエル・コーエン、 柴田 忠

¥ 1,199中古 & 新品(4 出品)
商品の詳細
失われた文明 (1975年)1975
ダニエル・コーエン、 河田 智雄

¥ 442中古 & 新品(4 出品)
商品の詳細
怪獣の謎 (1973年)1973
小泉 源太郎、 ダニエル・コーエン

¥ 1,094中古 & 新品(9 出品)
商品の詳細
孫文を守ったユダヤ人―モーリス・コーエンの生涯〈下〉2001/4
ダニエル・S. レヴィ、 Daniel S. Levy
単行本
¥ 800中古 & 新品(8 出品)
商品の詳細
人間行動の生物学 (ちくまぶっくす)1979/7
ダニエル・コーエン、 羽田節子
単行本
¥ 3,000中古 & 新品(1 出品)
商品の詳細
古代王墓の秘密 (1973年)1973
ダニエル・コーエン、 小泉 源太郎

¥ 599中古 & 新品(6 出品)
商品の詳細

1:08 午前  
Blogger yoji said...

商品の詳細
3.11 震災は日本を変えたのか2016/3/8
リチャード・J・サミュエルズ、 プレシ南日子
単行本
¥ 3,024プライム
ポイント:91 pt (3%)
残り3点。注文はお早めに。
こちらからもご購入いただけます
¥ 2,490中古 & 新品(10 出品)
Kindle版
¥ 2,800
5つ星のうち 4.4 5
商品の詳細
日本防衛の大戦略―富国強兵からゴルディロックス・コンセンサスまで2009/4
リチャード・J. サミュエルズ、 Samuels,Richard J.
単行本
¥ 4,104プライム
ポイント:123 pt (3%)
残り4点。注文はお早めに。
こちらからもご購入いただけます
¥ 1,128中古 & 新品(16 出品)
5つ星のうち 4 2
商品の詳細
マキァヴェッリの子どもたち2007/5/11
リチャード サミュエルズ、 鶴田 知佳子/村田 久美子
単行本
¥ 5,184プライム
残り1点。注文はお早めに。
こちらからもご購入いただけます
¥ 2,500中古 & 新品(5 出品)
5つ星のうち 5 1
商品の詳細
富国強兵の遺産―技術戦略にみる日本の総合安全保障1997/4
リチャード・J. サミュエルズ、 Samuels,Richard J.
単行本
¥ 4,350中古 & 新品(5 出品)
5つ星のうち 5 1

1:10 午前  
Blogger yoji said...

商品の詳細
代表制の政治哲学2000/9
マルセル ゴーシェ、 Gauchet,Marcel
単行本
¥ 959中古 & 新品(10 出品)

1:12 午前  
Blogger yoji said...

大反響の資本主義論に続く民主主義論。現代社会の両輪の2つの思想、制度はいつからおかしくなり、歯車が合わなくなったのか?「居場所」を失った人々の「破壊衝動」が世界を変え、民主主義を葬り去ろうとしているのか?その時、理性の力は?欲望をキーワードに、人々の心の闇を見続けてきた老練な社会学者から、民主主義に新たな定義を与える若き天才哲学者まで、揺れるアメリカ、大統領選迫るフランスを取材。希望は見えるか?

出演者ほか

【出演】マルセル・ゴーシェ(仏 政治哲学者)、ジャン=ピエール・ルゴフ(仏 社会学者/作家)、ドミニク・レニエ(仏 政治学者)、シンシア・フルーリー(仏 精神分析学者)、クリストフ・ギリュイ(仏 都市地理学者)、ダニエル・コーエン(仏 経済学者)、マルクス・ガブリエル(独 哲学者)、リチャード・J・サミュエルズ(米 政治学者)、ヤシャ・モンク(米 政治学者)、ジョナサン・ハイト(米 社会心理学者)ほか【ナビゲーター】吉田徹(北海道大学教授 政治学者)【語り】やくしまるえつこ

チャンネル

2017年4月23日(日) 午後10時00分(110分)

1:13 午前  
Blogger yoji said...

欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時 Kindle版
丸山 俊一 (著), NHK「欲望の資本主義」制作班 (著)2018/4
https://www.amazon.co.jp/dp/B07C2S829K/

商品の説明
内容紹介
作っては、壊して。
私たちは何を求めて働いているのか?

大反響! 異色のNHK経済教養ドキュメント、待望の書籍化!
未放送部分も多数収録

●テクノロジーが進歩しているのに、なぜ経済成長できないのか?
●常に創造性を求められる社会は幸せなのか?
●「ショウ」と化した資本主義はどこへ行くのか?

人間と社会を動かす「闇の力」の構造に迫る!

ダニエル・コーエン、マルクス・ガブリエル、トーマス・セドラチェク
世界の知性が、経済の深部に挑む

【主な内容】
はじめに “欲望が欲望を生む”無限回路は今

第1章 「新しいテクノロジーは経済成長をもたらしていない」
    フランスを代表する知性・コーエン

第2章 「資本主義はショウ(見世物)だ」
    若き天才哲学者・ガブリエル × 異端の奇才・セドラチェク

おわりに 永遠のパラドックスを引き受ける時
著者について
丸山 俊一(マルヤマ シュンイチ)
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。「英語でしゃべらナイト」「爆問学問」「ニッポンのジレンマ」「人間ってナンだ?超AI入門」「ネコメンタリー」他、異色の番組を開発し続ける。早稲田大学、東京藝術大学で講師を兼務。著書『結論は出さなくていい』(光文社新書)、共著『欲望の民主主義 分断を越える哲学』(幻冬舎新書)他。

フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 11675 KB
紙の本の長さ: 176 ページ
出版社: 東洋経済新報社 (2018/4/27)
販売: Amazon Services International, Inc.



5つ星のうち4.0成長理論一辺倒でない、欧州知識人らしい問題意識を読み取ることができる
2018年5月3日
形式: 単行本
本書はNHKの教養番組が書籍化されたもので、前作もあるとのことですが、当方は未読、TV番組も未視聴です。本書を手に取った理由は、先に読んでいた哲学書「なぜ世界は存在しないのか」の著者のマルクス・ガブリエルが話者の一人として登場していることです。

さて内容は、阪大准教授の日本人経済学者によるコーエン(仏)へのインタビューと、セドラチェク(チェコ)とガブリエル(独)の対談の二本立て。いずれも資本主義の進展に伴う危機感・不確定性に対する警鐘といった基調音を共有しており、一方で、現在起きている課題を純粋に経済的な理由だけで説明しようとはせず、道徳主義的な政策や一般大衆の感情、さらには禁欲やメディア論等も視界に入れるだけの柔軟さも持ち合わせた対話になっています。

まずコーエンは、新しいテクノロジーの発展が経済成長をもたらしていない理由を、産業革命〜20世紀の経済成長要因との対比によって、シンプルに提示します。産業革命期には農業の生産性向上と工業の機械化が同時に起こり、農村から都市へ移動した農民を工場労働者として受け入れるだけの雇用の受け皿があった、言い換えると、生産性の低い領域から高い領域への人口移動が行われたということです。しかし、現在においてはそのような現象は起きず、デジタル化によって生産性の向上した領域で高学歴の中間層が職を失っても、むしろどうしても人でないとできない、より生産性が低い低賃金の仕事(例:老人介護施設等)しか受け皿が存在しないのが現状とのことです。

コーエンの説明が比較的系統だってわかりやすいのに対し、次のセドラチェク&ガブリエルの対談は、冒頭、異種格闘技的になかなか議論が噛み合ず、個人の問題意識とレトリックの応酬といった趣を呈します。どちらかというと、ガブリエルの方が話が脱線しないように論理性を保ちつつ話題を深堀りしようとするところへ、セドラチェクがあちこちから別のキーワードを投げつけてくる感じです。議論が噛み合い出すのは、欧州への移民が話題になってから。全体として、指摘のひとつひとつは興味深いものの、最終的に像を結ぶ結論には至らなかった印象です。それを刺激的で面白いと取るか、若干食い足りないと取るか。映像で観ると、また印象が違うのかもしれません。

最後に、本書のタイトルの「欲望の〜」というフレーズは、少なくとも内容をストレートに表現していないというか、時には話者の主張と対立する部分もあって、どうなのでしょう? サブタイトルの「闇の力が目覚める時」とあわせて、このジャンルは危機煽り系な表現が多いですね(笑)。まぁ、これから本書を読もうとされている方は、あまり気にしなくてOKです。

1:07 午前  
Blogger yoji said...

欲望の民主主義 分断を越える哲学 (幻冬舎新書) Kindle版
丸山俊一 (著), NHK「欲望の民主主義」制作班 (著)
5つ星のうち 4.5 2件のカスタマーレビュー
2018/1
世界中で民主主義が劣化している。アメリカのトランプ現象、イギリスのEU離脱、フランス極右政権の台頭など、多数の民意を反映した選択は、目先の利益のみを優先し、自国の生き残りを賭けたものばかりだ。協調、共和といった精神からかけ離れたむき出しの欲望が民主主義と結びつき、社会の分断は加速する。今、世界の知性たちは何を考えるのか──?若き天才哲学者、マルクス・ガブリエルら六人が考察する政治変動の深層と民主主義の混迷。世界の現実を知る必読書。
内容(「BOOK」データベースより)

1:19 午前  
Blogger yoji said...



欲望の資本主義2018
1
https://www.dailymotion.com/video/x6cmrd1 ショウ
2
https://www.dailymotion.com/video/x6cmrig コーエン

1:32 午前  
Blogger yoji said...

NHKスペシャル マネー・ワールド~資本主義の未来~第1集「お金が消える!?」[字] ウェブ検索
10/6 (土) 21:00 ~ 21:50 (50分) この時間帯の番組表
NHK総合1・東京(Ch.1)
ドキュメンタリー/教養 - 社会・時事 , ドキュメンタリー/教養 - ドキュメンタリー全般 , ニュース/報道 - 報道特番
番組概要
爆笑問題とともに最前線の「マネーの秘密」に迫る経済エンターテインメント・シリーズ第3弾。初回は、世界中から現金が消えていくキャッシュレス化の“深層”に切り込む。
番組詳細
スマホ決済、仮想通貨、ICチップ…。いま私たちの暮らしから、どんどん現金が姿を消している。その理由は単に「便利だから」だけではなく、資本主義の大転換が関わっている!?現在のお金の歴史や“限界”、そして「時間通貨」など、世界中で次々生まれる“新時代のお金”を探求していく。人類誕生後、進化を続け、世界経済の血流を生み出してきた「現金」は、このまま消えてしまうのか?そして未来のお金の姿とは?

【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【ゲスト】経済学者…安田洋祐,IT企業社長…佐藤航陽,【語り】守本奈実

HD 16:9 コピー可
人名リンク
爆笑問題 / 安田洋祐 / 佐藤航陽 / 守本奈実

4:44 午前  

コメントを投稿

<< Home