1 :
朝一から閉店までφ ★@無断転載は禁止
2017/03/25(土) 16:57:36.70 ID:CAP_USER
AFP=時事 3/23(木) 7:52配信
ティラノサウルス類の骨格標本を見る人。モンゴルの首都ウランバートルの博物館で(2016年7月2日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News拡大写真
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170323-00000003-jij_afp-sctch
【AFP=時事】恐竜は130年もの間、その複雑な系統樹の最初の分岐点として「鳥盤類」と「竜盤類」の2大グループに分類されてきた。
だが、教科書や古生物学界で疑いようのない事実として説明されてきたこの系統樹を覆す可能性のある「革命的」論文が22日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
→【特集】古代生物図鑑~太古に生きた奇妙な動物たち
論文の共著者、英ロンドン(London)自然史博物館(Natural History Museum)のポール・バレット(Paul Barrett)氏は「われわれの研究は130年にわたる定説を覆すものだ」と語った。
研究チームが原始的な恐竜の特徴を詳細に分析した結果、竜盤類に分類されるティラノサウルス・レックス(T・レックス)と、
鳥盤類に属するステゴサウルスが、実際には近縁関係にあったことが示されたという。
論文では、新たな恐竜の進化系統樹として、鳥盤類と竜盤類がまざり合う新たな2つの基本グループを提唱。
さらに、恐竜誕生の時期はこれまで考えられていたよりも約1000万年古い約2億4700万年前で、場所は南半球ではなく北半球だったとも論じている。
定説では、恐竜の進化史は骨盤の形によって説明できるとされ、爬虫(はちゅう)類と似た骨盤を持つ種は竜盤類に、鳥と似た骨盤を持つ種は鳥盤類に分類されてきた。
竜盤類には、二足歩行をするT・レックスやベロキラプトルなどの獣脚竜と呼ばれる肉食恐竜や、長い首を持つブロントサウルスなどの竜脚類が含まれる。
一方の鳥盤類には、3本の角を持つトリケラトプスや背中に骨板をつけたステゴサウルスが含まれる。
新たな分類方法は従来とは大きく異なり、鳥盤類は2大分類の片方を構成するのではなく、
竜盤類から外された獣脚竜と合わせて「オルニソスケリダ(Ornithoscelida)」と呼ばれる全く新しい分類の下に置かれている。
論文の主著者、英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のマシュー・バロン(Matthew Baron)氏は
AFPの取材に対し、竜盤類からは獣脚竜を除外したものの、2大分類の一つとしては残したと説明している。
同氏は新しいオルニソスケリダの分類を「鳥肢類(bird-limbed)」と呼ぶことを提案。この分類に入る恐竜には、後ろ脚と頭蓋骨の特徴に共通点がみられるという。
新分類法では、現生鳥類の祖先である獣脚類が初めて鳥盤類と同じグループに属することになる。
研究に参加したケンブリッジ大のデービッド・ノーマン(David Norman)氏は、自分たちの結論が正しければ
「脊椎動物の進化を扱う主要な教科書は全て書き換えが必要になる」と語った。
米カリフォルニア大学(University of California)の生物学者、ケビン・パディアン(Kevin Padian)氏は同じくネイチャー誌に掲載された論評で、
同論文での結論は「革命的」だと評価。今後他の研究者による検証が行われることを望むと述べている。
研究結果を説明する動画は以下のサイトで公開されている。
https://youtu.be/BRlktNwTRjE
【翻訳編集】 AFPBB News
最終更新: 3/23(木) 14:04
AFP=時事
竜脚形亜目(りゅうきゃくけいあもく、Sauropodomorpha)は、プラテオサウルスに代表される原竜脚下目 とディプロドクス[首長]、ブラキオサウルスなどに代表される竜脚下目で構成されている。
Nesbitt (2011)に基づく主竜類の系統樹の例:
ワニ類
翼竜類(プテラノドンなど)
ラゲルペトン科(Lagerpetidae)
マラスクス(Marasuchus)
シレサウルス科Silesauridae
鳥盤類(イグアノドン、トリケラトプス、ステゴサウルスなど)
獣脚類(メガロサウルス、ティラノサウルス、鳥など)
竜脚形類(ブラキオサウルス、サルタサウルスなど)