<用語解説>
(注1)ラージ・エディ・シミュレーション(LES):計算結果でみられたロール構造の
ように、「ラージ・エディ」と呼ばれる渦を計算格子上で解像するシミュレーション
手法です。一般的な数値予報モデルの計算では、比較的小さい構造である「ラージ・
エディ」は解像されず、それらの効果のみ(統計的にみちびきだされたもの)が導入
されています。その場合と比較すると、LESは計算負荷が高いものの、より信頼できる
計算となります。
(注2)ロール構造:上昇・下降流が平行して形成され、地表付近ではそれぞれ弱風
や強風域となります。上昇・下降流により上下方向の熱量・水蒸気や運動量の輸送が
行われます。水平風がある場合に下層を温めるなどして発生する熱対流でも同様の
構造がみられますが、本研究でみられたロール構造は生成機構が異なっています。
(注3)壁雲:台風の目を囲うように形成される雲。雲を生じる際の熱の開放が台風
の駆動源となります。
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home