政治経済学の一覧表
マクロ経済学&ラグナル・フリッシュ(Ragnar Frisch)1926,1933
| 社会主義-急進 | 新ケインズ派 | ケインズ | 新古典派総合 -ケインズ派 | マネタリスト -新古典派 |
政治
| 極左 | 左派 | 中間 | 右派 | 極右 |
貨幣 | 実物的諸力が強調される。貨幣はたんに現在の権力構造にとってー手段であるにすぎない。 | 実物的諸力が強調され、貨幣はそれを調整するものと仮定される。 | 貨幣と実物的諸力は密接に関連している。 | 貨幣は他のすべての事柄とともに重要である。 | 貨幣だけが重要である。 |
賃金率と所得分配
| 賃金率は価値の基礎である。所得分配はもっとも重要な経済問題である。 | 貨幣賃金は価格水準に対するクサビである。所得分配はきわめて重要である。
| 貨幣賃金率は基本的に重要であるが,所得分配はそれほど重要ではない。 | 賃金率は多くの価格のうちのひとつである。所得分配は一般均衡体系におけるすべての需給方程式の結果として生じるものである。所得分配は公正の問題であって「科学的」研究の問題である。 |
資本理論
| 剩余は産業予備軍によって生み出される。 | 剰余は賃金を上回って必要とされる。 | 稀少性(準地代)理論 | 限界生産力説と適切な形状をした生産関数 |
雇用理論
| いかなる雇用水準も可能である。時間をつう じた雇用の成長を仮定する。完全雇用は資本主義の危機を生み出す。
| 完全雇用での成長が強調されるけれども,いかなる雇用水準をともなう成長もかのうである。 | いかなる雇用水準も可能である。 完全雇用が望ましい。 | 完全雇用が想定される。失業は不均衡状態である。 | 完全雇用が長期的に想定される。明示的な短期の雇用理論はない。 |
インフレーション | 主として貨幣賃金の変化が原因であるが,利潤マージンの変化によって起こることも可能である。 | 貨幣賃金あるいは利潤マージンの変化に起因する。 | 貨幣賃金,生産性あるいは利潤マージンの変化に起因する。 |
長期では主としてポートフォリオ決定をつうじた貨幣供給に関連する貨幣的現象である。 短期では, フィリップス曲線に関連している。 |
ポートフォリオ決定をつうじた貨幣供給に関連しているという意味で、主として貨幣的現象である。 |
具体名
| ガルブレイス | ロビンソン、カルドア、スラッファ | ハロッド、ミンスキー | サミュエルソン、ソロー、トービン、アロー、ハーン | フリードマン |
| ポスト・ケインズ派 |
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国際貨幣経済理論 (ポスト・ケインジアン叢書 (10)) 1986/8
P.デヴィッドソン (著), 渡辺 良夫 秋葉 弘哉
マクロ経済政策をめぐる学説毎の見解の際は下の表の通りである。 なおこの表は『クルーグマン マクロ経済学』503ページより引用
| 古典派 | ケインズ | マネタリズム | 現代マクロ経済学 |
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拡張的金融政策は不況の克服に有効か | × | ほぼ×[5] | ○ | 特別の状況(流動性の罠)を除き○ |
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財政政策は不況の克服に有効か | × | ○ | × | ○ |
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金融ないし財政政策は長期の失業削減に有効か | × | ○ | × | × |
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財政政策は裁量的に運用すべきものか | × | ○ | × | 特別の状況を除き× |
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金融政策は裁量的に運用すべきものか | × | ○ | × | 論争中 |
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エルソン(P.SamuelsOn)およびソロー(R.M.Solow)の(限界生産力にもとづいた)資本理論および成長理論から,(b)ヒックス(J.R.草icks),パティンキン(Do Patinkin), トービン(■Tobin),ァロー(K.」.Arrow),ハーン(RH.Hahn)ぉよびマランボー(E.Malinvaud)のポートフォリオ均衡理論およびGE理論,かてて加えて(c)最近のクラウアー(R.ヽヽl Clower)=レイヨンファブッド
ンズ学派(Kι夕πιS' Sεみοοι) このグループに属するメンバーは数にぉぃて少数であり,一般の人びとにはそれほどよく知られてはいない。彼らは雇用,貨幣およびインフレーションにかんするケインズのオリジナルな見解を展開させ前進させるべく研究してきたoこのグループの指導者には,ハロッド0・R HarrOめ,シヤツクル(G.LS.Shackle),フイントラウプ(S・柄bintraub),デヴイツドソンC・Davidso⇒, ミンスキ~(H.R Minsky),ゥェルズ(R IVellS)およびヴイッカ~ス(D.ViCkers)などがいる。このグループのメンバーは,ケインズと同様, ワルラス流の一般均衡の枠組みを「厳格に古典派の伝統に従っている」6)ものとして拒否する。その結果,彼らはIs―LM体系を,(多分中心より右側の他の学派と意見交換を試みるための一手段として以外)基本的な分析枠組みとして利用することはない。(4)新ケインズ学派(Nω‐KιノπιSづα″SεみοοZ) もともとはイギリスのケンブリッジに中心を置いた,少数ではあるが重要なグループであり,ケインズの実物部門分析の諸側面をリカード(D.Ricardo),マルクス(K.MarOおよびカレツキー(M.Kalecki)の成長・分配理論に接合しようと試みてきたoこの学派の指導者は,ロビンソン女史0・Robinson),カルドア(N.Kaldor),パシネッティ(■.L.PasinettDおよびスラッファC・Sraffa)である。若手のメンバーは,アイクナー(A.S.Eichner),クリーグルG.A.Kregel),′`~コ~卜(Go C.HarcourOおよびロンカッリア(A.Roncagliめを含む。(5)社会主義―急進学派σλι Sοεグαιグsι一Rαみεαι SεみοοJ) この残りの範ちゅうに属するメンバーは,ガルブレイス0・K.Galbraith)のような左派リベラルから,マルクス主義者や「急進主義」経済学者にいたる幅広い見方の相違が含まれている。こあ範ちゅうには多数の相違点があるにもかかわらず,メ
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