月曜日, 12月 31, 2018

古代ザメ絶滅の原因

【古生物】古代の超巨大ザメ「メガロドン」が絶滅した原因が最新研究で示される[12/31]

1しじみ ★2018/12/31(月) 14:51:42.76ID:CAP_USER>>9>>22>>41
太古の海に生息し、クジラをも捕食していたといわれている絶滅した巨大ザメ「メガロドン」は、今も生きているのでは?と言われることがあるほか、ジェイソン・ステイサムと戦う形で映画化されるなど、現代でも話題にあがることが多い生き物。その生態やなぜ絶滅したのかという理由は謎が多いのですが、新たな研究によって、なぜメガロドンが絶滅したのかという新たな可能性が示されています。 

PP13F-1405: The Extinction of Iconic Megatoothed Shark Otodus megalodon: Preliminary Evidence from ‘Clumped’ Isotope Thermometry 
https://agu.confex.com/agu/fm18/meetingapp.cgi/Paper/419391 

Megalodon may have been warm-blooded -- and this may have ultimately doomed the huge predator 
https://www.zmescience.com/science/megalodon-warm-blooded-0492/ 

ホホジロザメは映画などの影響から「人食いザメ」というイメージが定着していますが、メガロドンに比べればホホジロザメはグッピーのようなものだと科学系メディアのZME Scienceは述べています。ホホジロザメの最大個体の推定は6メートルほどですが、メガロドンは、全長13.7メートルを超えるジンベイザメよりもさらに大きい20メートルもの個体も存在するとのこと。その重さは2トンにも及び、鋭い歯は18センチ、人間の手の平ほどもあったといわれています。 

初期の化石から、メガロドンは2300万年前から存在したことが示唆されており、2014年にはスイスの研究者らが、メガロドンの生存を示すサインは260年前で途切れていると発表しました。なぜメガロドンが絶滅したのかはわかっていませな、アメリカ地球物理学連合の年次会議で発表された新しい研究によると、体温調節が大きく関わっていたそうです。 

ウィリアム・パターソン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校、デポール大学の研究者たちは安定同位体測定(CIT)という方法を用いて、メガロドンの歯のエナメルに含まれる酸素18や炭素13といった安定同位体を解析することで、その体温を調べました。同位体の存在比は温度によって変化し、同位体が少ないほど体温の高い体でエナメルが作られたことを意味します。 

研究チームはこの方法の正確性をチェックするため、まず最初に野生または水族館のサメにたいして解析を行ったところ、その正確性が実証されたとのこと。その後、メガロドンや他の古代ザメの歯を解析した結果、メガロドンは当時存在した他の古代ザメや、現代に生きているサメよりもわずかに体温が高かったことが示されたといいます。メガロドンと同時期に生きたホホジロザメやアオザメの祖先の体温は20~30度でしたが、メガロドンの体温は30~40度で、クジラなど恒温性の動物と同じ程度だったとのこと。 

メガロドンは今日のサメと同様に、海水の温度に合わせて体温を調整していたとみられており、体温を常に海温より高くするために多くの食事で代謝を活発にしていたと考えられます。氷河期に突入すると、海水の温度が下がり、多くの生き物が温かい海水を求めて低緯度の地域に移りましたが、一方でメガロドンがエサとした生き物は高緯度の環境に適応していきました。そのため、高緯度にとどまったメガロドンは大きな体で高い体温を維持する十分なエサがなく、数を減らしていったのかもしれないと研究者はみています。 

なお、研究者は今後、メガロドンの歯に含まれるカルシウム44、カルシウム40、酸素16、酸素18といった同位体比を解析することを計画しています。カルシウム44やカルシウム40はメガロドンが当時何を食べていたのかを明らかにし、酸素16や酸素18からは当時の海水の状態や温度が判明する可能性があるとのことです。 

https://i.gzn.jp/img/2018/12/31/megalodon-warm-blooded/02_m.png

https://gigazine.net/news/20181231-megalodon-warm-blooded/