NAMs出版プロジェクト

http://www.freeassociations.org/

金曜日, 10月 02, 2015

ヒックス『価値と資本』John.Hicks,Value and Capital(1939,1946)

参考:
ミッチェル2019 BOX 28.1 JOHN HICKS ON HIS IS-LM FRAMEWORK
https://iitomo2010.blogspot.com/2021/10/2019-box-281john-hicks-on-his-is-lm.html ★

 Revival of Political Economy: The Old and the New 1975 

https://iitomo2010.blogspot.com/2021/10/revival-of-political-economy-old-and-new.html ★★
 __
 
経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4000264133/

原著
Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition)
John Hicks (著) Kindle版あり

以下が所収。
Monetary Experience and the Theory of Money 1977
貨幣的な経験と貨幣理論

75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」という記述がある。これは信用貨幣の内生的必然性を示しており、MMT関連の指摘に先行する。
(『内生的貨幣供給理論の再構築』内藤 敦之 (著)によると、今でも内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまるという。)

「輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる」という指摘(128頁)はMMTとズレるが正しい。
MMTでは純輸出はリソースを手放すから費用とする。そこまではいい。
しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違いだ。ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った。要はケースバイケース。
ヒックスのように[輸入は借り入れ]、輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。
借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。この場合は相手による。
ヒックスの欠点は金本位制から免れていない点だが、これは先のピラミッドとして信用貨幣内に体系づけられていると考えればいいだけだ。

ヒックスは完全雇用とインフレについても考察している。
デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち(141頁)という指摘も重要。
内生的貨幣供給理論への寄与はカルドア(『貨幣・経済発展そして国際問題』)、ムーアを経由してのものだが、『価値と資本』が代表作として揺るがないとしても後期ヒックスの重要性ももう少し認識されていい。

_
参考:
サーキットセオリー&債務ヒエラルキー
https://nam-students.blogspot.com/2019/08/blog-post_47.html

ジョン・ヒックス卿 (Sir John R. Hicks), 1904-1989
https://cruel.org/econthought/profiles/hicks.html

 …マクロ経済学側では、1931年のナイト理論に関する論文と、ハイエクに影響されたビジネスサイクルに関する 1933 年論文がマクロ経済学分野での初の業績だ——どちらも L.S.E. 的な色彩が強い。1935 年の「お金の理論単純化の提案」は、お金の理論と価値理論を統合しようという大胆な提案だった——単純な 貨幣数量説 を離れて、もっとワルラス的な、選択理論に基づくものにしようというのだ。これはケインズの「流動性選好」に近いし、また実は後のポートフォリオ理論にも近い。注目すべき点として、お金に関する研究とビジネスサイクルに関する研究はまったく無関係だった。ヒックスは金融理論にすさまじい貢献をしたにも関わらず、生涯を通じてマクロ変動の源は「リアル」な現象に見いだすべきだという立場を保った。
 この信念に挑戦をつきつけたのは、 J.M. ケインズ『一般理論』だった。これに対するヒックスの1936年レビュー論文は実に優秀だったが、ヒックスがIS-LM モデル (および「例の」グラフ) を導入して、ネオケインズ派総合の発射台を用意したのは 1937年の「ケインズ氏と古典派たち」論文だった。またこの論文で、ヒックスは「流動性の罠」の概念を導入している。…
--

晩年も重要。ヒックス1984(原著1977?)は、完全雇用とインフレ#4について考察していて、特に内生的貨幣供給理論#3の先駆として必読。

輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる。
1985^1977,128頁

デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち
1985^1970,141頁


PART 2- HICKS TECHNICAL PROGRESS
https://youtu.be/5bz1sUq_e6s 




https://twitter.com/shirakawa_love/status/1179670275991822337?s=21

《ヒックス自身によるIS-LM モデル評価は, 晩年になるほど一途中, 若干の揺り返しもある
ようだが一否定的になるようである。そこで、彼が85歳で亡くなる1989年に最も近い記録であ
る,1986年12月ヒックス82歳時のインタビューから引用をしておこう。

「この二つの曲線を一緒に処理することはできない。一つはフロー均衡であり,もう一つは
ストックだ。これらを同じグラフの中で取り扱うには無理がある。」


Arjo Klamer (1989), p.175》

An Accountant among Economists: Conservations with Sir John R. Hicks Arjo Klamer JOURNAL OF ECONOMIC PERSPECTIVES VOL. 3, NO. 4, FALL 1989 (pp. 167-180)

https://pubs.aeaweb.org/doi/pdfplus/10.1257/jep.3.4.167


以上、
社会保障と係わる経済学の系譜序説 : サムエルソンの経済学系統図と彼のケインズ 理解をめぐって
権丈, 善一(Kenjo, Yoshikazu). Publisher. 慶應義塾大学 三田商学研究  2012年12月25日掲載
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AN00234698-20121200-0057.pdf?file_id=74548
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005334089
68頁より

ISLMモデルはマネタリズムの欠陥を内在している
(短期における均衡。ヒックス1984^1977,ix)


以下、
根井
現代イギリス経済学
25ページ

『一般理論』において用いられたモデルは、唯一の伸縮的価格市場(すなわち、債券市場)と、
労働および商品に対する固定価格市場とから構成されている。伸縮的価格市場である債券市場に
おい ては、債券の価格がほとんど全くストックの関係(流動性選好)によって決定されるのに対し
て、固定価格市場である労働と商品の市場においては、それらの数量がほとんどフローの関係(乗
数過程)によって決定される。したがって、固定価格市場における需要と供給との不均衡は、数量
調整をともなうということになり、『一般理論』の主要な特徴の一つがここに示されたのである。

Hicks1956参照

IS-LMのどこがケインズ的でないか—スラッファを媒介にした解明—岡敏弘
http://www.s.fpu.ac.jp/oka/keyneshicks4.pdf





1.4 ヒックス「IS-LM: 1つの説明」
「IS-LM: 1つの説明」はIS-LMへの反省を含んだ論文である。ヒックスは、IS-LMモデルに今は満足していないと述べた(Hicks 1980-1 in Hicks 1982, p.318)。その理由は、均衡分析一般が不満足なものであるということである。現に実現している所得と利子率とがIS曲線とLM曲線との交点だと見なすとしても、その点以外の曲線上の点は、理論上の架空のものであって、現実にその組合せが起こりうるとは限らないから、例えば、貨幣量が増したときに、元のIS曲線に沿って均衡点が移動するとは限らないといったことである(ibid., pp.327-328)。一方、ヒックスは、この論文で、IS-LM体系を一般均衡モデルとして解釈できることを示そうとしている。つまり、一般均衡モデルで価格の伸縮性を奪い、固定価格を仮定すると、ケインズ体系になるという解釈を表現したのがIS-LMモデルだというのである。一般均衡は、n個の価格変数が動いてn本の方程式を成立させる体系として表現できるが、その際、収支均衡条件によって1本の式が独立でなくなる。そのとき、相対価格だけが意味をもつものになるが、価値標準が1つ決められると、すべての変数の値が決まる。労働、財、貨幣、債券の4つの商品からなる一般均衡を考え、労働、財の価格をそれぞれw,p、利子率をrとすると、一般均衡は⎧ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎨ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎩ EL(w,p,r)=0 EG(w,p,r)=0 EM(w,p,r)=0 EB(w,p,r)=0と書けるだろう。ここで、EL,EG,EM,EBはそれぞれ、労働、財、貨幣、債券の超過需要である。収支均衡条件から、wEL+pEG+EM+EB =0だから、1つの式は独立でなくなり、3本の独立な方程式が3つの変数の値を決定する。第1式と第2式が実物に関する式であり、これから、相対価格p/w(あるいは実質賃金w/p)と利子率rが決まる。第3式は貨幣数量式であり、これによって物価水準pまたは貨幣賃金wが決まる。これはヒックスの長期の完全均衡を表している。ヒックスは、固定価格の世界もこれを使って表せると言う。貨幣賃金が固定されているとしよう。すなわちw=¯w。その時、労働市場では、労働需要と労働供給のうち小さい方が実現する。今、不完全雇用で労働需要の方が小さいとしてこれをDLと書こう。そうすると、方程式体系は⎧ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎨ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎩ DL =f(p/¯w,r) EG(DL,p/¯w,r)=0 EM(DL,p/¯w,r)=0 EB(DL,p/¯w,r)=0と書けるだろう。やはり収支均衡条件から1式は独立でなくなる。そこで、債券の方程式を無視しよう。
労働需要が相対価格(実質賃金)だけの関数だとすれば、第1式はDL =f(p/¯w)となるだろう。財の供給は労働需要の増加関数で、財の需要は消費と投資とから成り、消費が財の供給量の増加関数、投資が利子率の減少関数だとすれば、第2式はEG(DL,r)=0と書いてよい。貨幣需要が財の供給量と利子率の関数だとすると、第3式もEM(DL,r)=0となるだろう。第1式は、労働需要とpとの右上がりの関係を与え、これと第2式とから、財の超過需要を0にする、pとrとの組合せが、右下がりのp−r曲線として与えられるだろう。他方、貨幣需給均衡を示す第3式を満たす、pとrとの組は、右上がりp−r曲線として与えられる。これら2本のp−r曲線から、財市場と貨幣市場とを同時に均衡させる価格と利子率とが決まる。物価pは体系の中で決まるが、それは賃金が外生的に与えられるからである。賃金水準を物価水準と見なすならば、物価を外生的に与えているのと変わらない。これはほとんどIS-LMモデルである。ただし、相対価格が明示的に現れる。さらに財の価格も固定価格になれば、全体系はEG(DL,r)=0 EM(DL,r)=0となる。第1式は、労働需要と利子率との右下がりの関係を与え、第2式は労働需要と利子率との右上がりの関係を与える。両者の交点で雇用と利子率が決まる。雇用を実質所得と読み替えれば、これはIS-LM分析そのものである。財の価格も賃金も外生的に与えられており、物価水準はそれで決まっている。


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/IS-LM%E5%88%86%E6%9E%90

IS-LM分析

IS–LM 分析(アイエスエルエムぶんせき)または IS–LM モデル (IS–LM model) とは、国民所得と利子率を用いて財市場と貨幣市場の同時均衡を分析することである。また、短期における価格硬直性を仮定している。この分析では、政府の財政政策や中央銀行の金融政策の効果を明らかにできる。ハンセン=ヒックスモデルとも呼ばれる。…
IS–LM 分析は、1936年9月にオックスフォード大学で開かれた計量経済学会にその萌芽を見ることができる。ロイ・ハロッド、ジョン・ヒックス、ジェイムズ・ミードらはジョン・メイナード・ケインズの『一般理論』を数学的なモデルとしてまとめることを試み、論文を執筆していた。ハロッドの草稿を見たヒックスは IS–LM モデルを考えつき、1937年にそのアイデアを論文 Mr. Keynes and the Classics: A Suggested Interpretation [1] として発表した。なお当初は "LM" ではなく "LL" の略語が用いられていた。
ヒックスは後に IS–LM モデルがケインズ理論の重要な点を見逃していることを認め、IS–LM モデルや一般の均衡理論に対して、適用範囲の非常に限られた "classroom gadget" であると批判した[注 1][2]。 第一の問題は、ケインズはその枠組みを超えることを試みているにもかかわらず、実物部門と金融部門を完全に分離して扱っていることであり、 加えて、流動性選好は不確実性の存在があってはじめて意味を成すにもかかわらず、均衡モデルは不確実性を無視していることも問題とした[注 2][2]。 現代のマクロ経済学者の多くは IS–LM モデルを現実の経済を理解するための最低限の近似でしかないと考えている。
IS–LM モデルが不完全なモデルであることは広く認められていることだが、教育的な道具として、マクロ経済学者がより詳細な方法で解決を試みるような問題に対し、その理解を促す目的で使われている。 実際、ニュー・ケインジアンやリアルビジネスサイクル理論が台頭した結果、IS–LM モデルは多くの学部生向けのマクロ経済学の教科書では紹介されているが、ほとんどの大学院生向けの教科書では省かれている[3]。

文献編集

  1. ^ Hicks 1937.
  2. ^ a b Hicks 1980.
  3. ^ Mankiw, N.G., "The Macroeconomist as Scientist and Engineer" (2006), p. 19.
  4. ^ a b N. G. Mankiw
  5. ^ IS-LMentary The conscience of a liberal 2011年10月9日

参考文献編集

  • Hicks, J. R. (April, 1937). “Mr. Keynes and the Classics – A Suggested Interpretation” (PDF). Econometrica 5: 147–159 2013年3月29日閲覧。.
  • Hicks, J. P. (1980–1981). “IS-LM: An Explanation”. Journal of Post Keynesian Economics 3: 139–155.
  • Mankiw, N. G. (2006). Macroeconomics (6th Revised ed.). Worth Publishers Inc.,U.S.. ISBN 978-0716767114.

 I S / L M図表は 、 G N P (国民総生産 )と利子率が I S曲線 (財市場の均衡を示す )と L M曲線 (貨幣市場の均衡を示す )の交点によって同時に決定されることを教えてくれるが 、ケインジアンとマネタリストの違いは 、 I S曲線と L M曲線の形状にかかわっているという 。すなわち 、マネタリスト (古典派も同様 )が 、 L M曲線がほとんど垂直であるようなケース (貨幣の流通速度がほとんど限界に達しており 、投機的動機に基づく貨幣需要がほとんど存在しない )を想定しているのに対して 、ケインズやケインジアンは 、 L M曲線がほとんど水平 (いわゆる 「流動性の罠 」の状態 ) 、かつ I S曲線がほとんど垂直であるようなケ ースを想定しているというのである 。サムエルソンは 、次のように解説している ( * 2 5 ) 。

「ヒックス=ハンセン図は 、財政政策と金融政策 、所得決定の理論 、それに貨幣理論の全部を総合することに成功している 。それはさらに 、貨幣の流通速度についての明確な一般理論を提供することにより 、マネタリストとケインジアンのマクロ経済理論を総合するのにも役立っている 。すなわち重要な意味において 、マネタリストの反革命は 、 L Mおよび I Sの形についての論争に帰してしまうのである 。 」


* 2 4 … …出典は 、ポ ール ・ A ・サムエルソン 『経済学 (第十一版 ) 』都留重人訳 、上巻 (岩波書店 、一九八一年 )三七二ペ ージ 。
* 2 5 … …前同 。

根井雅弘『市場主義のたそがれ』

Kelton and Krugman on IS-LM and MMT Jo MichellMarch 6, 2019
https://nam-students.blogspot.com/2019/06/kelton-and-krugman-on-is-lm-and-mmt-jo.html

Hicks on "IS-LM: More Explanation"?

Sidney Weintraub
Journal of Post Keynesian Economics
Vol. 4, No. 3 (Spring, 1982), pp. 445-453
Published by: Taylor & Francis, Ltd.
https://www.jstor.org/stable/4537680
Page Count: 9
Topics: Unemployment, Post Keynesian economics, Keynesianism, Money supply, Full employment, Markups, Price levels, Market prices, Relative prices


場勝論考
http://libir.josai.ac.jp/il/user_contents/02/G0000284repository/pdf/JOS-02872072-3501.pdf


                ( 経済学、リンク::::::::::)
ヒックス『価値と資本』John.Hicks,Value and Capital(1939,1946)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/johnhicksvalue-and-capital19391946.html(本頁)
加速度原理
https://kotobank.jp/word/%E5%8A%A0%E9%80%9F%E5%BA%A6%E5%8E%9F%E7%90%86-44848
J・M・クラーク
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%8
3%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Maurice_Clark
NAMs出版プロジェクト: 景気循環論:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_6.html
NAMs出版プロジェクト: ハロッド=ケインズ往復書簡1938
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/1938.html
ミハウ・カレツキ (Michal Kalecki):マクロ経済学の知られざる英雄
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/michal-kalecki.html
NAMs出版プロジェクト: マンデル=フレミング効果
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_13.html
#20
NAMs出版プロジェクト: ケインジアンの交差図、IS-LM曲線:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
#4
レオン・ワルラス Leon Walras 『純粋経済学要論 』:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/leon-walras_3.html

#1,2,9,10
NAMs出版プロジェクト: マーシャル,Alfred Marshall
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/alfred-marshall.html

#2,3
NAMs出版プロジェクト: パレート最適:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/blog-post_82.html

#20
ヴィクセル『利子と物価』:WICKSELL,K.,Geldzins und Gütenpreise.1898
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/wicksell-k-geldzins-und-gutenpreise-1898.html 

2016齊藤誠「マイナス金利政策について:雑感」 & マクロ経済学新版
http://nam-students.blogspot.jp/2016/04/20162016-25.html
Gianluigi Coppola「IS-LM Model」
https://appsto.re/jp/BwUTI.i App
Ramachandra Hegde「ConceptIQ : Micro-economics」
https://appsto.re/jp/bydtN.i
経済学のアプリの英語版はいくつか出ている。日本語版も欲しい。




































ジョン・ヒックス - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/ジョン・ヒックス
ジョン・リチャード・ヒックス(John Richard Hicks、1904年4月8日 - 1989年5月20日) は、英国の経済学者。 現在のミクロ経済学・マクロ経済学の全域に貢献した。
経歴-業績-ノーベル経済学賞受賞-著作


































ジョン・ヒックス (John Hicks) - cruel.org

cruel.org/econthought/profiles/hicks.html
20 世紀で最も重要で影響力ある経済学者の一人であり、絶えず異種融合を試み続けたジョン・ヒックスの痕跡は、経済学理論の ...
ヒックス『価値と資本』 1939,1946
[PDF]Value and Capital - Freehttp://digamo.free.fr/hicks39.pdf 2ed.
 Value and Capital is better left as a statement of things which can be reached by that ... of Professor Samuelson and his collaborators; I have therefore commented upon ..... regard Pareto's theory as being superior to Marshall's in all respects.
p.15

http://2.bp.blogspot.com/-FscgoOWG2JM/Vg5AjdazVoI/AAAAAAAAyqg/z-4S43OSf-I/s1600/hicks1.jpg
価値と資本―経済理論の若干の基本原理に関する研究 (岩波文庫): J.R. ヒックス, John Richard Hicks

結局現代経済学はこの書がベースとなっているといっていい。マクロとミクロに分けたのは『一般理論』だが、多くの教科書はヒックス『価値と資本』をなぞっている。
下の図(岩波文庫上48頁)でわかるように、最初に、効用関数を立体的に図示し、概念化したのはヒックスだ。

☆




前半ミクロ、ケインズを意識した後半マクロという形式は、本書が確立したと言っていい。マーシャル、ワルラス、パレートはもちろん、スルツキー、デュプイ、ウィクセルらの位置も本書が定位したものが今日ではスタンダードになっている。行列式を駆使する数学付録は図解軽視に結果的にはなったかもしれない。
ゲゼル(一般理論#23で言及)やカレツキ(価値と資本#17,付録に名前が出てくる☆)をヒックスがどう評価したかが気になる。

 ☆☆
#9
週(WEEK,期間)という概念で、マーシャルの均衡の時間的構造とワルラス、パレートの一般均衡理論を結びつけた9章が今も議論の中心にある。
(第3部 動学的経済学の基礎 第九章 分析の方法)
(宇沢弘文著作集9参照)    

☆☆☆
#14
14章の所得の概念も重要。
http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/6390/s/4257/
ある人の所得とは、彼が週のうちに消費し得て、しかも週末におけると同一であることを期待しうるようなものである
邦訳上311頁

事後(エクス・ポスト)の所得と事前(エクス・アンテ)の所得との理論的混同は、所得と資本との実際的混同に対応する
邦訳上315頁
資本価値曲線RR
所得水準SS
万事はかくしてRR曲線とSS曲線との相対的弾力性に依存する
邦訳上239頁


収入の流列の平均期間が、それと対比される標準流列の平均期間よりも大であるならば、利率の下落は収入流列の資本価値を標準流列のそれよりも一層多く高め、従ってまた所得を増加させるであろう。しかるにもし収入の流列の平均期間が標準流列のそれよりも小であるならば、所得を増加させるのは利率の上昇であろう。
邦訳上329頁

上の図1939はほとんどソローモデル1956であり、しかもそれに大きく先行する。ラムゼーモデル1928からは遅れるが。

Value and Capital - Wikipedia, the free encyclopedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Value_and_Capital

The book has 19 chapters and the following outline:

Introduction
Part I, The theory of subjective value
Part II, General equilibrium
Part III, The foundations of economic dynamics
Part IV, The working of the dynamic system
Mathematical appendix.

Introduction
PART I, THE THEORY OF SUBJECTIVE VALUE
 1.Utility and Preference
 2.The law of consumer's demand
 3.Complementarity
PART II, GENERAL EQUILIBRIUM
 4.The general equilibrium of exchange
 5.The working of the general equilibrium system
 6.Equilibrium of the firm
 7.Technical complementarity and Technical substitution
 8.The general equilibrium of production
PART III, THE FOUNDATIONS OF ECONOMIC DYNAMICS
 9.The method of analysis
 10.Equilibrium and Disequilibrium
 11.Interest
 12.The determination of the rate of interest
 13.Interest and Money
 14.Income
PART IV, THE WORKING OF THE DYNAMIC SYSTEM
 15.The planning of production
 16.Prices and the production plan
 17.Interest and the production plan
 18.Spending and Lending
 19.The demand for money
 20.The temporary equilibrium of the whole system. (I) its imperfect stability
 21.The temporary equilibrium of the whole system. (II) possible stabilizers
 22.The temporary equilibrium of the whole system. (III) the laws of its working
 23.The accumulation of capital
 24.Conclusion-the trade cycle
Mathematical appendix.

岩波文庫版上下
出版年月:1995年2,3月(最初の邦訳出版は1951年)
安井琢磨・熊谷尚夫訳『価値と資本』全二冊(邦訳初版1951・岩波書店)
[目次]
第1部 主観的価値の理論
 第一章 効用と選好 ☆
 第二章 消費者需要の法則
 第三章 補完
第2部 一般均衡
 第四章 交換の一般均衡
 第五章 一般均衡体系の運行
 第六章 企業の均衡
 第七章 技術的補完と技術的代替
 第八章 生産の一般均衡
第3部 動学的経済学の基礎
 第九章 分析の方法 ☆☆
 第十章 均衡と不均衡
 第十一章 利子
 第十二章 利率の決定
 第十三章 利子と貨幣
 第十四章 所得 ☆☆☆__________上/下
第4部 動学的体系の運行
 第十五章 生産の計画
 第十六章 価格と生産計画
 第十七章 利子と生産計画
 第十八章 費消と貨出
 第十九章 貨幣に対する需要
 第二十章 全体系の一時的均衡1
 第二十一章 全体系の一時的均衡2
 第二十二章 全体系の一時的均衡3
 第二十三章 資本の蓄積
 第二十四章 結論―景気循環
 数学付録
 索引

第一部はマーシャル原理第3部と同じ主題、欲望。
第二部はワルラス、パレートの一般均衡理論。
第三部はワルラスの延長。動学。ここが一番重要。
第四部は動学の運行。時間総合。
#3貨幣で表した限界効用の概念が必要だという。

http://www.eonet.ne.jp/~bookman/kikouhonn/hicks.htm
「本書の本当の面白さは、様々な経済思想(ローザンヌ学派、ケンブリッジ学派、オーストリア学派、スェーデン学派など)を見事に総合させていく第二部以降にあるといえるかもしれない」(根井雅弘氏)

http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/files/ronbun065.html
ヒックスはワルラスが『純粋経済学要論』で展開した一般均衡理論を継承し、科学として完成させた人物である。
 小室直樹先生の師匠である森嶋通夫(もりしまみちお)教授は、学徒出陣で戦場に赴いた際、ジョン・リチャード・ヒックス(John Richard Hicks)の『価値と資本』(Value and Capital)を携え、任務の間に精読し、ヒックスの理論を自家薬籠中(じかやくろうちゅう)のものとした。
  
森嶋通夫    ヒックス
 森嶋教授によれば、「この一冊を精読し、理解し得たならば極意皆伝。他をあれこれ読む必要はない」とまで言い切っていると、小室博士は述べている。
 ヒックスの『価値と資本』がいかににすごいものであるか、『経済学をめぐる巨匠たち』から二箇所引用して、経済学の項を終えようと思う。

(引用開始)
 ケインズ革命は同時に方法論革命であった。

 それまで、御伽噺(a fairy story)に過ぎなかった経済学は、この時代に科学(a science)にまで成長したのであった。
 その基礎を築いたのはワルラスであったが、ワルラスは、どの経済学者でも自由に使用す る事が出来る道具を提供したわけでもなかった。ワルラスの書物は、一般均衡理論を樹立はした。が、それを読んだ経済学者に数学的訓練を施し、必要な数学を 自由に使いこなさせるシステムを備えてはいなかった。
 この用役を果たした本こそ実にヒックス教授の『価値と資本』であった。
 この本を完璧に読む者は、差し当たって経済学研究に十分な数学を使用する能力を身につける事が出来る。この本はこういう効用を持っていた。
 とは言うものの、ヒックス教授の『価値と資本』をマスターするためには、当時の英米人すら五年を必要とすると言われていた。それにしても、それだけの年数をかけて努力をすれば、当時の近代経済学を十分に駆使し得る数学と論理とを身に付け得るのである。
 この意味でヒックス教授の『価値と資本』は、当時出現したタイムリーな最良の「教科書」であったとも言える。(小室直樹 『経済学をめぐる巨匠たち』  二〇二ページ)
(引用終わり)

 小室博士によれば、森嶋教授の指導方針は、まずヒックスの『価値と資本』をマスターし、次にサミュエルソンの『経済分析の基礎』を読み、自らケインズ・モデルを作成してみよというものだった。


・・・・

ヒックス『価値と資本―経済理論の若干の基本原理に関する研究』 (岩波文庫): J.R. ヒックス, John Richard Hicks Value and Capital 1939,1946


ヒックス『価値と資本(Value and Capital)』1939,1946.(岩波現代叢書1951,岩波文庫1995)
http://digamo.free.fr/hicks39.pdf 2ed. Free
下の図(上記pdf,p.14)でわかるように、最初に効用関数を立体的に図示し、概念化したのはヒックスだ。
http://2.bp.blogspot.com/-FscgoOWG2JM/Vg5AjdazVoI/AAAAAAAAyqg/z-4S43OSf-I/s1600/hicks1.jpg
結局現代経済学はこの書がベースとなっているといっていい。マクロとミクロに分けたのは
『一般理論』だが、多くの教科書はヒックス『価値と資本』をなぞっている。
1939年初版は未確認。
    https://kotobank.jp/word/ヒックス-120109
主著《価値と資本Value and Capital》(1939)は,ワルラス,パレートの一般均衡論に北欧学派の立場を摂取し,価格経済構造を .... 多数財の市場における安定性は最初J.R.ヒックスによって需要関数と供給関数の形状を用いての静学的方法によって分析されたが(静学的安定条件),P.A.サミュエルソンは先に述べたような形で調整過程の動学方程式を定式化し,安定のための十分条件を求めた(動学的安定条件)。彼の結果は後にK.アローやL.ハーウィッツらによって発展させられ,安定条件についてより適切な経済的な解釈が与えられるようになった。

ポール・サミュエルソンの『経済分析の基礎』("Foundations of Economic Analysis")(1947年、邦訳1967年145~6頁)で絶賛されている。
《『価値と資本』はクールノーCournot,ワルラス,パレートおよびマーシ
ャルの古典的著作と並んで歷史にーつの位置を占めるであろう.これらの人
たちと同様,ヒックスは,恐るべきほどの数学的分析を物事の裏面に隱して
しまい,付録の中に閉じ込めてしまうことに成功したので,そうでなかった
場合には期侍できなかったほどの多くの読者を獲得することができたのであ
る,このはなれ業は,すべての価格が同じ割合で変化する時のグループとし
ての商品に対する需要に関する,上で述べた定理をくり返し使用することに
より出来たのである.》

マンキューマクロ経済学入門篇1:3:8,308頁,邦訳第2版276頁
8-7図 IS曲線の導出参照
             (b)ケインジアンの交差図①3,②6(所得=消費+投 資),7(貯蓄=投 資)
               支出|
                 |       /
                 |      /ー
                 |    _ー_ー③8
                 |  _ー/ー
                 |_ー_ー |
                 ⬇︎_ー/| |   
                 | / | | 
                 |45度|_|_______
                    Y2⬅︎Y1  所得・生産
                     | | 
                     | |  
利| (a)投 資関数④11   利|   | | (c)IS曲線④11,14
子|              子|   | |
率|              率|I  | | 
 |  \            |  \| |
r2___\___________|___\ |
⬆︎|   |\         ⬆︎|   |\|    
r1___|_\_________|___|_\ S
 |   | |\        |   | |\_
 |___|_|______   |___|_|_______   
   Ir2⬅︎Ir1  投 資      Y2⬅︎Y1  所得・生産
(マンキューマクロ経済学入門篇1:3:8,308頁より)



(a)利子率が上昇すると、計画投資I(r1)は減少する。
(b)(a)における計画投資I(r1)の減少は、計画支出関数を下方へシフトさせ、
その結果、所得はY1からY2に減少する。
(c)IS曲線(c)は、利子率(a)と所得水準(b)の関係をまとめたもの。
ヒックスの図(c)だけだと思考と導出の過程がわからない。 

図8-11 LM曲線の導出(マンキューマクロ経済学入門篇1:3:8,316頁,邦訳旧第2版285頁参照)
                     
利| (a)投 資関数      利| (b)LM曲線 ⑤19(④13,15,17)
子|              子|   
率|   |          率|   | | 
 |\➡︎\|           |   | |/
r2_\_\_________r2|___|_|
⬆︎|  \|\         ⬆︎|   |/|    
r1___\_\_______r1|___|_|
 |   |\ \        | _/| |
 |___|________   |___|_|_______   
  -m/p 実質貨幣残高(M/P)  Y1 Y2  所得・生産

ケインズ『一般理論』第23章セクションVI ゲゼルについて⑥
http://genpaku.org/generaltheory/general23.html#fnref17


http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/httpnam-students.html
(ミクロ・マクロ経済学)クルーグマン/マンキュー/スティグリッツ/サミ ュ エルソン:目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/httpnam-students.html#refka

   @ 図8-17 短期的変動の理論
ケイン
ジアンの➡︎IS曲線➡︎
交差図       ⬇︎
           ➡︎IS-LM➡︎総需要➡︎
           ➡︎ モデル   曲線 ⬇︎
          ⬆︎            ➡︎総需要-  ➡︎短期的経済
 流動 性➡︎LM曲線➡︎             ➡︎総供給モデル 変動の説明
選好理論              総供給 ⬆︎
                   曲線➡︎


(マンキューマクロ経済学1入門篇邦訳第3版319頁,第2版1:8:3,289頁)

参考:
NAMs出版プロジェクト: ケインジアンの交差図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
ケインズ『要約 一般理論』(ポット出版)サポートページ
http://cruel.org/b ooks/generalsummary/
クルーグマン『ケインズ「一般理論」へのイントロダクション』 html 版: 本書に収録した、 ポール・クルーグマンによる序文です。ただし、 ... J. R. ヒックス「ケインズ氏と『古典派』 たち」 pdf 版: 本書に収録した、『一般理論』の整理と解説を行ったヒックスの名論文。…



















































J. R. ヒックス「ケインズ氏と『古典派』たち」 pdf 版
 『一般理論』の整理と解説を行ったヒックスの名論文。IS-LM の発端となった論文です。
http://genpaku.org/generaltheory/hicksislm.pdf



経済史の理論 (講談社学術文庫) 文庫 – 1995/12/4

J・リチャード・ヒックス (著), 新保 博 (翻訳), & 1 その他
経済体制成立の発生論的分析
 投稿日 2011/5/19
形式: 文庫
 ケインズの経済学説を数理的に体系化したといわれるヒックスによる、経済体制成立の発生論的な分析書。数式は一本も出てこないし、グラフもなく、「価値と資本」を見た記憶からすると同一人物の著作とは思えないほどの体裁だ。解説を見ると、研究者としての初期ヒックスから後期ヒックスへの転換期の著作なのだという。

 内容を見てみると、まずこの著作の目的を述べてから、地域をまとめる意思決定の原理として上からの指令経済と、下からの慣習経済という二つを見出し、そこから社会状態をさらに広げていく第三の商人的経済の発生を提起し、その典型を古代ギリシア・ローマや中世ヴェネチアなどの都市国家に見る。そこに見える萌芽的秩序としての交換市場の仕組みが、国家による貨幣・法律・信用の保証を得て強化され、一方で国家も市場のプレイヤーになることで財政政策の絡みから金融市場も整備され、農業も財市場や金融市場とリンクし、近代農業や近代工業の確立によって労働市場も機能し始めるという筋書きが、手際よく繰り広げられていく。

 ここで語られているストーリーをどう受け取るかでこの著書の評価は大きく分かれるのではないか。著者は統計力学の比喩を交えて解説するが、読んでいて、真実性については判断しかねる一方、実際納得できる議論で、その蓋然性は高いと思う。

 こうやって各市場の成立の経緯を見てみると、今では渾然一体になってしまってわかりにくくなっている経済システムの効き目が一つ一つ想像しやすくなる。歴史を学ぶことは現在と距離をとることで現在を理解しやすくするという効き目をくれるが、この著作はまさにそういった効き目があるいい例だと思う。

ジョン・リチャード・ヒックス(John Richard Hicks, 1904年4月8日 - 1989年5月20日)は、英国の経済学者。
著作:
  • 『価値と資本』(Ⅰ、Ⅱ)、安井琢磨・熊谷尚夫訳、岩波現代叢書、1951年(岩波文庫、1995年)
  • 『景気循環論』、古谷弘訳、岩波現代叢書、1951年、原著 A Contribution to the Theory of the Trade Cycle by J. R. Hicks, 1950 .
  • 『経済の社会的構造』経済学入門、酒井正三郎訳、同文館、1951年
  • 『賃銀の理論』、内田忠寿訳、東洋経済新報社、1952年(新版版『賃金の理論』、1965年)
  • 『需要理論』、早坂忠・村上泰亮訳、岩波現代叢書、1958年
  • 『世界経済論』、大石泰彦訳、岩波書店、1964年
  • (R.フリッシュ、H.v.シュタッケルベルクと共著)『寡占論集』、大和瀬達二・上原一男訳、至誠堂、1970年
  • 『経済史の理論』、新保博・渡辺文夫訳、日本経済新聞社、1970年(講談社学術文庫、1995年)
  • 『貨幣理論』、江沢太一・鬼木甫訳、東洋経済新報社、1972年
  • 『資本と時間――新オーストリア理論』、根岸隆訳、東洋経済新報社、1974年
  • (能勢信子と共著)『日本経済の構造』経済学入門、山本有造訳、同文館出版、1976年
  • 『ケインズ経済学の危機』、早坂忠訳、ダイヤモンド現代選書、1977年
  • 『経済学の思考法――貨幣と成長についての再論』、貝塚啓明訳、岩波書店、1985年
  • 『貨幣と市場経済』、花輪俊哉・小川英治訳、東洋経済新報社、1993年
wikiより

第二部#5関連:
http://www.findai.com/yogow/w00139.htm
超過需要 (ちょうかじゅよう)
英語 : excess demand (エクセス・ディマンド)
超過需要とは、供給量よりも需要量が多い場合(供給量<需要量)の需要量の超過分のことをいいます。超過需要は、品不足の状態です。
◆超過需要:価格が上がって均衡する
超過需要のときには、品不足で商品の人気が上がるため、企業は価格を上げて、もうけようとします。
価格が上がると、商品を買いたいという需要が減ります。一方、価格が上がると、生産を増やす企業が現れて、供給が増えます。
したがって、超過需要のときには、価格が上がることによって、需要が減ると同時に供給が増えて、需給は一致(均衡)します。





  • http://www.amazon.co.jp/dp/B000J8Y1OY/

    ケインズ経済学の危機 (1977年) (ダイヤモンド現代選書) - – 古書, 1977/1

    早坂 忠  (著), J.R.ヒックス (著)
    -:
     167ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (1977/01)
  • ASIN: B000J8Y1OY
  • 発売日: 1977/01
  • 商品パッケージの寸法: 19.2 x 13.8 x 1.6 cm
1974年ヤーンソン講義
トービン『マクロ経済学の再検討』3,121頁参照

☆
ヒックスが#17(邦訳文庫下67,73頁参照)で用例を借りたという以下のカレツキの論文は未邦訳のようだ。
The Principle of Increasing Risk
http://www.redeco.economia.unam.mx/home/Pdf/bibliografia/Kalecki_The_principle_of_increasing_risk.pdf 原文全9頁

なお、鍋島直樹『ケインズとカレツキ』第7章155~6,198頁でこの借り手のリスクについて触れた「危険逓増の原理」1937が図解付きで解説されている。
中小企業ほど投資のリスクが大きいから規模の格差は決して解消されないのだ。
(ヒックスは計画期間と利率の関係を考察しただけだったが)


156頁


180頁


ミハウ・カレツキ (Michal Kalecki)
http://cruel.org/econthought/profiles/kalecki.html

ミハウ・カレツキ (Michal Kalecki), 1899-1970.

  その生涯を通じて、カレツキはマクロ経済学の知られざる英雄だった――そして、経済学ではなぜ英語で論文や著作を刊行すべきかという見事な証拠となってい る。カレツキは、ケインズの『一般理論』で述べられる原理の相当部分をそれ以前に予見していたとされるけれど、でもかれの論文 (1933, 1935) はポーランド語とフランス語でしか刊行されず、したがってほとんど気がつかれなかった。これをなんとかしようと、カレツキは 1936 年の論文で、自分のほうが先だったという主張を刊行することにしたが……これまたポーランド語でしか発表しなかった!

  でも、かれの英語の論文、特に ビジネスサイクル論 (1935, 1937, 1939, 1943, 1954) は、かれに独自の地位をもたらして、数学的動学を経済学に使う方法を進歩させた点で画期的だった。かれの研究はまた、いくつか 古典派 と マルクス派 の概念を導入していて、かなりの部分を「階級闘争」、所得分配と不完全競争に負っていた――これらの項目は、ケンブリッジのケインズ派たちに大きく影響を 与える――時にロビンソン、カルドア、グッドウィンへの影響が大きい。また現代アメリカのポストケインズ派 経済学にも大きく影響している。

カレツキはほぼ一生にわたって、ワルシャワのビジネスサイクル&価格研究所で過ごした。

ミハウ・カレツキの主要著作

"Mr Keynes's Predictions", 1932, Przeglad Socjialistyczny.
An Essay on the Theory of the Business Cycle, 1933.
"Essai d'une theorie du mouvement cyclique des affaires", 1935, Revue d'economie politique.
"A Macrodynamic Theory of Business Cycles", 1935, Econometrica.
"The Mechanism of Business Upswing", 1935, Polska Gospodarcza.
"Some Remarks on Keynes's Theory", 1936, Ekonomista.
"A Theory of the Business Cycle", 1937, RES.
"A Theory of Commodity, Income and Capital Taxation", 1937, EJ.
"The Principle of Increasing Risk", 1937, Economica.
"The Determinants of Distribution of the National Income", 1938, Econometrica.
Essays in the Theory of Economic Fluctuations, 1939.
"A Theory of Profits", 1942, EJ.
Studies in Economic Dynamics, 1943.
"Political Aspects of Full Employment", 1943, Political Quarterly.
"Professor Pigou on the Classical Stationary State", 1944, EJ.
"Three Ways to Full Employment", 1944 in Economics of Full Employment.
"A Note on Long Run Unemployment", 1950, RES.
Theory of Economic Dynamics: An essay on cyclical and long- run changes in capitalist economy, 1954.
"Observations on the Theory of Growth", 1962, EJ.
Studies in the Theory of Business Cycles, 1933-1939, 1966.
"The Problem of Effective Demand with Tugan-Baranovski and Rosa Luxemburg", 1967, Ekonomista.
"The Marxian Equations of Reproduction and Modern Economics", 1968, Social Science Information.
"Trend and the Business Cycle", 1968, EJ.
"Class Struggle and the Distribution of National Income", 1971, Kyklos.
Selected Essays on the Dynamics of the Capitalist Economy, 1933-1970, 1971.
Selected Essays on the Economic Growth of the Socialist and the Mixed Economy, 1972.
The Last Phase in the Transformation of Capitalism, 1972.
Essays on Developing Economies, 1976.
 

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ミッチェル2019 BOX 28.1 JOHN HICKS ON HIS IS-LM FRAMEWORK
https://iitomo2010.blogspot.com/2021/10/2019-box-281john-hicks-on-his-is-lm.html @

BOX 28.1 JOHN HICKS ON HIS IS-LM FRAMEWORK

459~466:
 John Richard Hicks was a British economist who 'invented' the IS-LM general equilibrium macroeconomic framework.
 In his 1937 article published in Econometrica, "Mr. Keynes and the 'Classics'; A Suggested Interpretation", Hicks sought to provide an interpretation of Keynes' General Theory within a single diagram, the IS-LM model. As the model became popularised and appeared in standard macroeconomic textbooks, the terminology became IS-LM to describe the product market equilibrium (IS) and the money market equilibrium (LM). The IS-LM model was designed to demonstrate how the determination of total real output was dependent on a general equilibrium in the product and money markets. Hicks said he "invented a little apparatus" (Hicks 1937: 157) (the IS-LM framework) to bring together Keynesian and Classical economics into an integrated model. By the 1970s, Hicks started to sign his academic papers John Hicks rather than J.R. Hicks, which reflected his growing dissatisfaction with his earlier work. In 1975, to formalise his transition away from his earlier views, he wrote: "J.R. Hicks … [is] a 'neoclassical' economist now deceased … John Hicks … [is] a non-neo-classic who is quite disrespectful towards his 'uncle'" (Hicks: 1975: 365). The issue was that he had begun to realise that the static equilibrium IS-LM model left out the key contribution of Keynes; the importance of time and endemic uncertainty. For example, in the IS-LM model the current flow of investment is meant to be sensitive to interest rate changes in the same period, which is one way in which the money market outcome influences the product market equilibrium.

But investment in any period is largely predetermined by decisions made in previous periods. In 1980, Hicks wrote that he rejected the way in which his little apparatus had been deployed by economists and the policy interpretations that they had drawn from it. He said:

The IS-LM diagram, which is widely, but not universally accepted as a convenient synopsis of -Keynesian theory, is a thing for which I cannot deny that I have some responsibility. It first saw the light in a paper of my own, "Mr. Keynes and the Classics" (1937) … I have, however, not concealed that, as time has gone on, I have myself become dissatisfied with it … [the] diagram is now much less popular with me than I think it still is with many other people … (Hicks 1980:139)

BOX 28.1 ジョン・ヒックス、そのIS-LMフレームワークについて
 ジョン・リチャード・ヒックスは、一般均衡マクロ経済学の枠組みIS-LMを「発明」した英国の経済学者である。
 1937年にエコノメトリカ誌に発表した論文「Mr. Keynes and the 'Classics'; A Suggested Interpretation」で、ヒックスは、ケインズの一般理論をIS-LMモデルという1つの図で解釈しようとした。このモデルが一般化し、標準的なマクロ経済学の教科書に掲載されるようになると、製品市場の均衡(IS)と貨幣市場の均衡(LM)を表す用語としてIS-LMが使われるようになりました。IS-LMモデルは、実質総生産の決定が製品市場と貨幣市場の一般均衡に依存することを示すために設計された。ヒックスは、ケインズ経済学と古典派経済学を統合したモデルにするために、「小さな装置を発明した」(Hicks 1937: 157)と述べている(IS-LMフレームワーク)。1970年代に入ると、ヒックスは自分の学術論文にJ.R.ヒックスではなくジョン・ヒックスと署名するようになったが、これは彼の以前の仕事に対する不満の高まりを反映している。J.R.ヒックス(J.R.Hicks)は、今は亡き『新古典派』の経済学者であり、ジョン・ヒックス(John Hicks)は、『おじさん』に失礼な『非新古典派』である」(Hicks: 1975: 365)と述べています。問題は、静的平衡モデルであるIS-LMモデルが、ケインズの重要な貢献である、時間と固有の不確実性の重要性が抜け落ちていることに気付き始めたことでした。例えば、IS-LMモデルでは、投資の流れは同時期の金利の変化に敏感であるとされており、これは金融市場の結果が製品市場の均衡に影響を与える一つの方法です。

しかし、どの期間の投資も、前の期間の決定に大きく左右されます。1980年、ヒックスは、彼の小さな装置が経済学者によって展開されてきた方法と、そこから導き出された政策解釈を否定している。彼はこう言っている。

IS-LM図は、ケインズ理論の便利な概要として広く受け入れられているが、普遍的なものではなく、私の責任も否定できない。しかし、時間が経つにつれて、私自身がこの図に不満を持つようになったことを隠してはいませんでした...(この図は、他の多くの人々にとってはまだそうだと思いますが、私にとっては今ではずっと人気がありません)...(Hicks 1980:139)。

Hicks had also come to realise that the IS-LM model contains an important logical flaw. The IS curve concerns flows of spending and income, while the LM curve concerns the demand and supply of money, which is a stock variable. The equilibrium point is a combination of income and interest rate that simultaneously satisfies equilibrium in both the goods and money markets, that is, simultaneously satisfies equilibrium of flows and stocks. In 1975 Duncan Foley demonstrated that a simultaneous equilibrium of stocks and flows is conceptually very complicated. To put it simply, a stock is at a point in time while a flow occurs over time. We can define a stock equilibrium for purposes of the LM curve on, say, 1 January of the year; but the flow equilibrium shown in the IS curve takes place over time, say from 1 January to 31 December. If that is the case, what is the time period that is represented in any of the IS-LM figures presented earlier in this chapter? A better way to approach such questions is through what is called 'stock flow consistent modelling', as developed by Wynne Godley. But these are difficult issues, beyond the scope of this textbook. Suffice it to say here that the IS-LM approach is definitely not 'stock flow consistent', which is something Hicks began to recognise. Consequently, he rejected the use of the logically incoherent IS-LM model for policy analysis, which is what orthodox economists have primarily used it for! (See also the quote from Hicks at the end of this chapter.)

…

The last word in this chapter will go to the original architect of the IS-LM approach, John Hicks, who reflected on his creation and the way it had been subsequently used in a 1980 article in the Journal of Post Keynesian Economics:

I accordingly conclude that the only way in which IS-LM analysis usefully survives – as anything more than a classroom gadget, to be superseded, later on, by something better – is in application to a particular kind of -causal analysis, where the use of equilibrium methods, even a drastic use of equilibrium methods, is not inappropriate. I have deliberately interpreted the equilibrium concept, to be used in such analysis, in a very stringent manner (some would say a pedantic manner) not because I want to tell the applied economist, who uses such -methods, that he is in fact committing himself to anything which must appear to him to be so ridiculous, but because I want to ask him to try to assure himself that the divergences between reality and the theoret-ical model, which he is using to explain it, are no more than divergences which he is entitled to overlook. I am quite prepared to believe that there are cases where he is entitled to overlook them. But the issue is one which needs to be faced in each case. When one turns to questions of policy, looking toward the future instead of the past, the use of -equilibrium methods is still more suspect. For one cannot prescribe policy without considering at least the possibility that policy may be changed. There can be no change of policy if everything is to go on as expected – if the economy is to remain in what (however approximately) may be regarded as its existing equilibrium. It may be hoped that, after the change in policy, the economy will somehow, at some time in the future, settle into what may be regarded, in the same sense, as a new equilibrium; but there must necessarily be a stage -before that equilibrium is reached. There must always be a problem of traverse. For the study of a -traverse, one has to have recourse to sequential methods of one kind or another. (Hicks 1980: 152–3, emphasis in original)


ヒックスはまた、IS-LMモデルには重要な論理的欠陥があることに気付いていた。IS曲線は支出と所得のフローに関わるものであり、LM曲線はストック変数である貨幣の需要と供給に関わるものである。均衡点は、財市場と貨幣市場の両方で同時に均衡を満たす、つまりフローとストックの均衡を同時に満たす所得と金利の組み合わせである。1975年、Duncan Foleyは、ストックとフローの同時均衡は概念的に非常に複雑であることを示した。簡単に言えば、ストックはある時点でのものであり、フローは時間の経過とともに発生するものである。例えば、LMカーブではストックの均衡はその年の1月1日とすることができるが、ISカーブで示されるフローの均衡は1月1日から12月31日までというように時間をかけて行われるのである。そうだとすると、この章で先に紹介したIS-LMの図で表されている期間は何なのだろうか?このような問題にアプローチするには、Wynne Godley氏が開発した「ストックフロー・コンスタント・モデリング」と呼ばれる手法が適しています。しかし、これは難しい問題であり、この教科書の範囲を超えています。ここでは、IS-LMアプローチが「ストックフローとの整合性」に欠けることは、ヒックスが認識し始めたことで十分でしょう。その結果、彼は論理的に支離滅裂なIS-LMモデルを、正統派経済学者が主に使用してきた政策分析に使用することを拒否しました。(この章の最後にあるヒックスの引用も参照してください。)

...

本章の最後の言葉は、IS-LMアプローチの最初の設計者であるジョン・ヒックスに捧げます。ヒックスは、1980年にJournal of Post Keynesian Economicsに寄稿した論文の中で、自分が作ったものとその後の使われ方を振り返っています。

したがって、私は、IS-LM分析が有益に存続する唯一の方法は、教室での小道具以上のものであり、後にもっと良いものに取って代わられるものであると結論づけています。それは、特殊な種類の-原因分析への応用であり、そこでは均衡法の使用、たとえ均衡法の大幅な使用であっても不適切ではありません。私は、このような分析に用いられる均衡概念を、意図的に非常に厳しい方法(衒学的な方法と言う人もいます)で解釈しましたが、それは、このような方法を用いる応用経済学者に、実際には非常に馬鹿げていると思われるようなことを約束していると言いたいからではなく、現実と、それを説明するために用いている理論的モデルとの間の乖離が、見過ごす権利のある乖離にすぎないことを確認するように求めたいからです。私は、彼がそれらを見過ごす権利がある場合があると信じる準備ができています。しかし、この問題はそれぞれのケースで直面しなければならないものです。過去ではなく未来を見据えた政策の問題に目を向けると、「均衡」の手法の使用はさらに疑わしいものとなる。なぜなら、少なくとも政策が変更される可能性を考慮せずに、政策を規定することはできないからである。すべてが期待通りに進むのであれば、つまり、経済が(たとえ近似的であっても)既存の均衡とみなされる状態にとどまるのであれば、政策の変更はありえない。政策を変更した後、将来のある時点で、経済が何らかの形で、同じ意味で新たな均衡とみなされる状態に落ち着くことが期待されるかもしれませんが、その均衡に到達する前には、必ず段階があるはずです。常にトラバースの問題があるはずだ。トラバースの研究のためには、ある種の逐次的な方法に頼らざるを得ないのである。(Hicks 1980: 152-3, emphasis in original)

The last point was telling. While the intersection of given IS and LM curves might reflect conditions now, the other points on the respective curves are what John Hicks called "theoretical constructions" (1980: 149) and "surely do not represent, make no claim to represent, what actually happened" (1980:149).


最後の点が重要である。与えられたIS曲線とLM曲線の交点は、現在の状況を反映しているかもしれないが、それぞれの曲線上の他の点は、ジョン・ヒックスが「理論的な構築物」(1980: 149)と呼んだものであり、「きっと実際に起こったことを表していないし、表していると主張してもいない」(1980: 149)のである。

Conclusion
 This chapter has examined in detail the Neoclassical Keynesian approach that dominated macroeconomics for over a quarter of a century after the Second World War. While supposedly a "Keynesian" approach, in reality it was largely based on orthodox economics. It used a simplistic IS-LM model that was based on simultaneous clearing in the money and goods markets. Deviations from a full employment equilibrium could occur, but market mech-anisms would (eventually) move the economy to full employment. Not only did this view dominate in academia, but it also formed the basis of much policymaking. Because of policy, predictive, and theoretical failures, the IS-LM model was gradually dropped by academics (although it still resides in the minds of many policymakers and a few influential professors of economics). In Chapter 30 we will discuss the New Macroeconomic Consensus model that has replaced IS-LM as the domin-ant

model. We will see that while there are differences between the two, there remains a similar equilibrium framework.

References
Fisher, I. (1933) "The Debt-Deflation Theory of Great Depressions" Econometrica, 1(4), 337–57.
Foley, D.K. (1975) "On Two Specifications of Asset Equilibrium in Macroeconomic Models", Journal of Political Economy, 83(2), 303–24.
Hicks, J.R. (1937) "Mr. Keynes and the 'Classics'; A Suggested Interpretation", Econometrica, 5(2), 147–59.
Hicks, John (1975) "Revival of Political Economy: The Old and the New", The Economic Record, 51(135), 365–7.
Hicks, J. (1980) "IS-LM: 'An Explanation'", Journal of Post Keynesian Economics, 3(2), 139–54.
Holmes, A. (1969) "Operational Constraints on the Stabilization of Money Supply Growth. In Controlling Monetary Aggregates", Federal Reserve Bank of Boston, 65–77.
Kalecki, M. (1944) "Professor Pigou on the 'Classical Stationary State' A Comment", The Economic Journal, 54(213), 131–2.
Keynes, J.M. (1936) The General Theory of Employment, Interest, and Money, London: Macmillan, 1957 Reprint. Minsky, H. (1982) "Debt Deflation Processes in Today's Institutional Environment", Banca Nazionale del Lavoro Quarterly Review, 143, 377–93.

Endnotes
1. In Figure 28.4, the upward sloping section of the LM curve is shown as being linear. It is upward sloping, but not necessarily linear.
2. Dennis Robertson, who worked closely with Keynes at Cambridge University in the 1930s, coined the term liquidity trap.

おわりに
 本章では、第二次世界大戦後、四半世紀以上にわたってマクロ経済学を支配してきた新古典派ケインズ派のアプローチを詳細に検討した。新古典派ケインジアンアプローチは、「ケインジアン」であるとされていますが、実際にはオーソドックスな経済学をベースにしていました。貨幣市場と財市場の同時清算を前提とした単純化されたIS-LMモデルを用いていた。完全雇用の均衡からの逸脱は起こり得るが、市場のメカニズムによって(最終的に)完全雇用へと移行する。この考え方は学界で主流であっただけでなく、多くの政策立案の基礎となっていました。IS-LMモデルは、政策的にも予測的にも、また理論的にも失敗したため、次第に学界では使われなくなりました(ただし、多くの政策立案者や少数の影響力のある経済学教授の頭の中には残っています)。第30章では、IS-LMモデルに代わって支配的なモデルとなった「新マクロ経済コンセンサス」モデルについて説明します。

モデルを取り上げます。この2つのモデルには違いがありますが、均衡の枠組みは同じであることがわかります。

参考文献
Fisher, I. (1933) "The Debt-Deflation Theory of Great Depressions" Econometrica, 1(4), 337-57.
Foley, D.K. (1975) "On Two Specifications of Asset Equilibrium in Macroeconomic Models", Journal of Political Economy, 83(2), 303-24.
Hicks, J.R. (1937) "Mr. Keynes and the 'Classics'; A Suggested Interpretation", Econometrica, 5(2), 147-59.
Hicks, John (1975) "Revival of Political Economy: The Old and the New", The Economic Record, 51(135), 365-7. 


https://doi.org/10.1111/j.1475-4932.1975.tb00263.x

https://ideas.repec.org/a/bla/ecorec/v51y1975i3p365-367.html 要登録


Hicks, J. (1980) "IS-LM: 'An Explanation'", Journal of Post Keynesian Economics, 3(2), 139-54.
Holmes, A. (1969) "Operational Constraints on the Stabilization of Money Supply Growth. In Controlling Monetary Aggregates", Federal Reserve Bank of Boston, 65-77.
Kalecki, M. (1944) "Professor Pigou on the 'Classical Stationary State' A Comment", The Economic Journal, 54(213), 131-2.
Keynes, J.M. (1936) The General Theory of Employment, Interest, and Money, London: Macmillan, 1957 Reprint.
Minsky, H. (1982) "Debt Deflation Processes in Today's Institutional Environment", Banca Nazionale del Lavoro Quarterly Review, 143, 377-93.

注釈
1. 図28.4では、LM曲線の上向き部分が直線的であることを示している。上向きに傾斜しているが、必ずしも直線的ではない。
2. 1930年代にケンブリッジ大学でケインズと親交のあったデニス・ロバートソンが流動性の罠という言葉を作った。 

 ★★

 Revival of Political Economy: The Old and the New 1975 

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https://ideas.repec.org/a/bla/ecorec/v51y1975i3p365-367.html

 

  • John Hicks, 1975. "Revival of Political Economy: The Old and the New," The Economic Record, The Economic Society of Australia, vol. 51(3), pages 365-367, September.
  • Handle: RePEc:bla:ecorec:v:51:y:1975:i:3:p:365-367
    DOI: 10.1111/j.1475-4932.1975.tb00263.x  

    Revival of Political Economy: The Old and the New

    Clearly I need to change my name. Let it be understood that Value and Capital (1939) was the work of J. R. Hicks, a ‘neoclassical‘ economist now deceased; while Capital and Time (1973) - and A Theory of Economic History (1969) - are the work of John Hicks, a non-neo-classic who is quite disrespectful towards his ‘uncle’. The latter works are meant to be read independently, and not be interpreted, as Harcourt interprets them, in the light of their predecessor. They themselves do however belong together. They are both of them fruits of a historical approach. In A Theory of Economic History this is explicit (and developed much further than the economists whom Harcourt admires have ever developed it); in Capital and Time it is implicit, and no doubt less obvious. Yet the purpose of Capital and Time can still be explained in terms which historians could understand. For it is now widely accepted, among them, that the course of events in history can only be explained by what they call counter-factual analysis; by sup- posing that something which did happen did not happen, and asking what deference that would have made to the course of events. This is just the kind of thing which I describe in the passage which Harcourt quotes from my Menger paper. The passage is not repeated in Capital and Time (I expect it should have been) but the whole of the book is written in its spirit. Thus it is quite beside the point to argue that the assumptions which are made for my Full Employment path are unrealistic. They are meant to be unrealistic. I have deliberately removed a number of obvious ob- stacles to the smooth working of an economy, in order to see if these are the only obstacles. I have cut out money; I have cut out monopolies (of capital and of labor); I have cut out government; I have even, excepting in a concluding passage (in Chapter XII) cut out natural scarcities. I suppose that if I were a real neoclassic, I should then be jumping to the conclusion that of course my economy would be working quite smoothly; there would be a ‘smooth convergence to equilibrium’. But I do not jump to that conclusion; I regard the matter as requiring further investigation. I therefore attempt that investigation; it was quite a job. It takes up the whole of Part I1 of my book and of the Mathematical Appendix which is an integral part of it. The results which emerge (still very tentative results, for I am very conscious that I am embarking on a voyage of exploration) c o n h my suspicion that convergence may not be smooth at all, even on all the favorable assumptions just described. 

     

    365


    366 THE ECONOMIC RECORD SEF‘T. 

    A good deal more is required. I do indeed begin with a case in which convergence turns out to be assured - the ‘Standard Case’ which occupies a good deal of my attention. It was a natural case with which to begin, and even that case needed a lot of working out. Even there, there is the possibility that technical progress may have drastic, and very likely unacceptable, effects on distribution - the possibility that was already conjectured by Ricardo. (The conditions for this can be defined by my method more precisely than they were by Ricardo, and more precisely than they were in A Theory of Economic History; the numerical example which is given in the Appendix to that book being shown by the further work to be not fully satisfactory.) 

      But the Standard Case is itself a simplification; when we pass beyond it the prospects for convergence look much less good. At least two further obstacles appear. One is the possibility of disturbances arising from shortening and lengthening of the construction period (the Possibility that was first brought to the attention of economists in the Prices and Production of Professor Hayek); the other, which I am more inclined to believe to be of realistic importance, is a matter of the time- shape of the normal productive process itself. It is only when productive processes have the convenient time-shape of the Simple Profile that they can be relied upon to fit comfortably together.’ My results, so far (or so arranged), have been negative; but I think that something more positive emerges by the way. ‘Convergence to equilibrium’ has been shown to be dubious; but it has also been shown to be unimportant. Even at the best, it will take a long time; and in most applications before that time has elapsed, something else (some new exogenous shock) will surely have occurred. It is therefore of the first importance that something can be said, by my method of analysis, about the short-run and the medium-run effects of an exogenous disturbance -- what I call the Early Phase. (In fact, the Early Phase is much easier to deal with than the Late Phase; and it is only in the Late Phase that any question of convergence to equilibrium can arise.) The Early Phase is the Phase when the new machines have already begun to operate, but the old machines, which they will eventually replace, have not yet (all of them) been scrapped. It is itself preceded! by what I call the Preliminary Phase, that during which the new mach- ines (the first of the new machines) are being constructed. I contend that in the Preliminary Phase nothing need happen except that the resources which would have made old machines (if the new machines had not been invented) are transferred to make the new machines. There is thus in this Phase no change in final output and there need be no change in real wages. Thus it is quite consistent, if one maintains static expectations, to suppose that the new technique is chosen (initially) on the basis of unchanged real wages. That is what I do; and (insisting that I am not talking about optimum growth paths) I am prepared to defend it.

    Capital and Time, pp. 135-7.
    1975 REVIVAL OF POLITICAL ECONOMY 367

    A word, in conclusion, about re-switching. It is demonstrated, within my model, that in the Standard Case there can be no re-switching; but that outside the Standard Case re-switching can theoretically occur. Yet if the technical conditions of production are at all similar to those of the Standard Case, it would seem to be unlikely that re-switching would occur. I would myself judge that this rather weak condition may quite probably be realized in practice - ‘usually’. That is all I intended to convey in the passage from my Nobel lecture’ to which Harcourt objects.
    Nevertheless, on the main issue, I would go further. I have become very suspicious, not only of the ‘production function’ but also of the technology frontier which many anti-production function people still maintain. The distinction between substitutions along the frontier and changes in technology, which shift the frontier, I would now abandon. It is useful as a piece of scaffolding, but when we come to application, it must go. Substitutions, the most important substitutions at least, are irreversible. For by the substitution something is learned; so that if input-prices reverted to their old ratios, it is not the old technique which would be reintroduced, but something new. Once that is granted (and we have to grant it if we are to keep in touch with what is being learned from modem studies in the history of technology)’ there can, by definition, be no re-switching.
    JOHN HICKS
    All Souls College, Oxford
    Date of Receipt o f Typescript: March 1975

     政治経済学の再興。古いものと新しいもの 1975
    https://iitomo2010.blogspot.com/2021/10/revival-of-political-economy-old-and-new.html

    https://ideas.repec.org/a/bla/ecorec/v51y1975i3p365-367.html

     
    ジョン・ヒックス, 1975. "Revival of Political Economy: The Old and the New," The Economic Record, The Economic Society of Australia, vol. 51(3), pages 365-367, September.

    ハンドルネーム RePEc:bla:ecorec:v:51:y:1975:i:3:p:365-367
    DOI: 10.1111/j.1475-4932.1975.tb00263.x  

    政治経済学の再興。古いものと新しいもの

    明らかに私は名前を変えなければなりません。価値と資本』(1939年)は、今は亡き「新古典派」経済学者であるJ・R・ヒックスの著作であり、『資本と時間』(1973年)および『経済史の理論』(1969年)は、「叔父」に対してかなり無礼な新古典派ではないジョン・ヒックスの著作であることを理解していただきたいと思います。後者の作品は独立して読まれるべきものであり、ハーコートが解釈しているように、前者の作品に照らし合わせて解釈されるものではない。しかし、この2つの作品は一緒になっている。これらはいずれも歴史的アプローチの成果である。A Theory of Economic History』では、この点が明示されている(そして、ハーコートが賞賛する経済学者たちがこれまでに発展させてきたものよりもはるかに先に発展させている)。しかし、『資本と時間』の目的は、歴史家が理解できる言葉で説明することができる。というのも、彼らの間では、歴史上の出来事の経過は、彼らが反事実分析と呼ぶものによってのみ説明できると広く認められているからである。つまり、起こったことが起こらなかったと仮定して、それが出来事の経過にどのような影響を与えたかを問うのである。これは、ハーコートが私のメンガー論文から引用した一節で私が説明していることと同じである。この一節は『資本と時間』の中では繰り返されていませんが(私はそうすべきだったと思っています)、この本の全体がその精神に基づいて書かれています。このように、私の完全雇用の道のために作られた仮定が非現実的であると主張することは、まったく意味のないことです。非現実的であることに意味があるのです。私は、経済が円滑に機能するための明らかな障害を意図的にいくつか取り除きました。貨幣を排除し、(資本と労働の)独占を排除し、政府を排除し、最後の一節(第12章)を除いては、自然の欠乏を排除している。もし私が本物の新古典派だったら、もちろん私の経済は非常にスムーズに機能しており、「均衡へのスムーズな収束」があるだろうという結論に飛びつくはずだと思います。しかし、私はそのような結論には至らず、この問題はさらなる調査が必要であると考えました。そこで、私はその調査を試みましたが、これはかなりの仕事でした。この調査は、私の本の第1部と、それに不可欠な部分である数学的付録の全体を占めています。出てきた結果(まだ非常に暫定的な結果で、私は探検の航海に乗り出していることを強く意識しています)は、今述べたような有利な仮定をすべて行ったとしても、収束はまったくスムーズではないのではないかという私の疑念を抱かせます。

     

    365

    366 経済的な記録はセフティです。

    さらに多くのことが必要です。私は実際に、収束が確実であることが判明したケース、つまり、私が注目している「標準ケース」から始めます。始めるには自然なケースであり、そのケースでさえも多くの作業が必要でした。このケースでも、技術の進歩が分配に劇的な、そして恐らく受け入れられないような影響を与える可能性があり、その可能性はリカルドによってすでに予測されていました。(この条件は、私の方法によって、リカルドよりも正確に定義することができ、『経済史の理論』よりも正確に定義することができる。)

      しかし、標準ケースはそれ自体が単純化されたものであり、それを超えると、収束の見通しはかなり悪くなる。少なくとも2つの障害があります。1つは、建設期間の短縮と延長によって生じる妨害の可能性であり(この可能性は、ハイエク教授の『価格と生産』で初めて経済学者の注意を引いたものである)、もう1つは、現実的な重要性をより強く感じているのだが、通常の生産プロセス自体の時間的な形状の問題である。生産プロセスが単純プロファイルの便利な時間形状を持っている場合にのみ、それらを快適に適合させることができます」。私の結果は、これまでのところ(あるいは、これからのところ)、ネガティブなものでしたが、途中でもっとポジティブなものが出てくると思います。均衡への収束」は疑わしいことが示されたが、重要でないことも示された。たとえ最良の状態であっても、それには長い時間がかかります。そして、ほとんどのアプリケーションでは、その時間が経過する前に、何か別のこと(何か新しい外生的なショック)が確実に起こっています。したがって、私の分析方法では、外生的な外乱の短期的および中期的な影響について、何かを語ることができることがまず重要である(私は初期段階と呼んでいる)。(実際には、初期段階は後期段階よりもはるかに扱いやすく、平衡への収束の問題が生じるのは後期段階だけである)。) 初期段階とは、新しい機械はすでに稼働し始めているが、いずれ置き換えることになる古い機械はまだ(すべて)廃棄されていない段階である。その前に、私は予備段階と呼んでいるが、これは新しい機械(新しい機械の最初のもの)が作られている段階である。私は、予備段階では、(新しい機械が発明されていなければ)古い機械を作っていた資源が新しい機械を作るために移されること以外には何も起こらないと主張する。したがって、この段階では、最終生産高には変化がなく、実質賃金にも変化が必要ない。このように、静的な期待を維持するのであれば、新しい技術が(最初は)実質賃金の変化に基づいて選択されると仮定することは、非常に整合的です。これは私が行っていることであり、(最適成長経路について話しているのではないことを主張して)それを擁護する用意があります。

    資本と時間』、135-7ページ。
    1975年 政治経済学の再興 367

    最後に、再スイッチングについて一言。私のモデルの中では、標準ケースでは再スイッチングはありえないことが実証されていますが、標準ケースの外では再スイッチングが理論的に起こりうることがわかっています。しかし、生産の技術的条件が標準ケースのものと少しでも似ていれば、再スイッチングが起こる可能性は低いと思われる。私自身は、このかなり弱い条件が、実際にはかなりの確率で実現するのではないかと判断しています。以上が、ハーコートが異議を唱えた「ノーベル賞受賞記念講演」の一節で私が伝えたかったことである。
    しかし、本題については、私はさらに踏み込んで考えます。私は、「生産関数」だけでなく、多くの反生産関数派がいまだに維持している「技術フロンティア」にも強い疑念を抱いています。フロンティアに沿った代替と、フロンティアを移動させる技術の変化とを区別することは、今では放棄します。足場の一部としては有用ですが、応用するとなると、捨てなければなりません。代入は、少なくとも最も重要な代入は、元に戻すことができません。なぜなら、置換によって何かが学ばれるからである。つまり、入力価格が以前の比率に戻ったとしても、再び導入されるのは古い技術ではなく、何か新しいものなのである。このことが認められれば(技術史における現代の研究から何が学ばれているかを把握するためには、このことを認めなければならない)、定義上、再転換はありえないのである。
    ジョン・ヒックス(JOHN HICKS
    オックスフォード、オール・ソウルズ・カレッジ
    タイプ原稿を受け取った日。1975年3月



    https://ideas.repec.org/a/bla/ecorec/v51y1975i3p365-367.html

     
    ジョン・ヒックス, 1975. "Revival of Political Economy: このようにして、私たちは自分たちの生活の中で、自分たちの生活を自分たちで守ることができるのです。

    ハンドルネーム RePEc:bla:ecorec:v:51:y:1975:i:3:p:365-367
    DOI: 10.1111/j.1475-4932.1975.tb00263.x  

    政治経済学の再興。古いものと新しいもの

    明らかに私は名前を変えなければなりません。価値と資本』(1939年)は、今は亡き「新古典派」経済学者であるJ.R.ヒックスの著作であり、『資本と時間』(1973年)および『経済史の理論』(1969年)は、「叔父」に対してかなり無礼な「新古典派」ではないジョン・ヒックスの著作であることを理解していただきたい。後者の作品は独立して読まれるべきものであり、ハーコートが解釈しているように、前者の作品に照らし合わせて解釈されるべきものではありません。しかし、この2つの作品は一緒になっている。これらはいずれも歴史的アプローチの成果である。A Theory of Economic History』では、この点が明示されている(そして、ハーコートが賞賛する経済学者たちがこれまでに発展させてきたものよりもはるかに先に発展させている)。しかし、『資本と時間』の目的は、歴史家が理解できる言葉で説明することができる。というのも、彼らの間では、歴史上の出来事の経過は、反事実分析と呼ばれるものによってのみ説明できると広く認められているからである。つまり、起こったことが起こらなかったと仮定し、それが出来事の経過にどのようなdBerenceをもたらしたかを問うのである。これは、ハーコートが私のメンガー論文から引用した一節で私が説明していることと同じです。この一節は『資本と時間』の中では繰り返されていませんが(私はそうすべきだと思っています)、この本の全体がその精神に基づいて書かれています。このように、私の完全雇用の道のために作られた仮定が非現実的であると主張することは、まったく意味のないことなのである。非現実的であることに意味があるのです。私は、経済が円滑に機能する上で明らかに障害となるものをいくつか意図的に取り除き、それらが唯一の障害であるかどうかを確かめました。貨幣を排除し、(資本と労働の)独占を排除し、政府を排除し、(第12章の)最後の一節を除いては、自然の希少性を排除したのである。もし私が本物の新古典派であれば、もちろん私の経済は非常にスムーズに機能しており、「均衡へのスムーズな収束」があるだろうという結論に飛びつくはずです。しかし、私はそのような結論には至らず、この問題はさらなる調査が必要であると考えました。そのため、私はその調査を試みましたが、これはかなりの仕事でした。この調査は、私の本の第1部と、それに不可欠な部分である数学的付録の全体を占めています。出てきた結果(まだ非常に暫定的な結果であり、私は探検の航海に乗り出していることを強く意識している)は、今述べたすべての好ましい仮定においても、収束はまったくスムーズではないのではないかという私の疑念を抱かせるものであった。

     

    365

    366
    経済的な記録は残っていません。



    もっと多くのことが必要である。私は実際に、収束が確実であることが判明したケース、つまり、私が注目している「標準ケース」から始めます。これは始めるのに自然なケースでしたが、そのケースでさえも多くの作業が必要でした。このケースでも、技術進歩が分配に劇的な、そして恐らく受け入れられないような影響を与える可能性があり、その可能性はリカルドによってすでに予測されていました。(この条件は、私の方法によって、リカルドよりも、また『経済史の理論』よりも、より正確に定義することができる。) しかし、標準ケースはそれ自体が単純化されたものであり、それを超えると、収束の見通しはかなり悪くなる。少なくとも2つの障害があります。1つは、建設期間の短縮と延長による障害の可能性である(この可能性は、ハイエク教授の『Prictps and Production』で初めて経済学者の注意を引いたものである)。もう1つは、現実的な重要性をより強く感じているが、通常の生産プロセス自体の時間的形状の問題である。生産プロセスが単純プロファイルの便利な時間形状を持っている場合にのみ,それらを快適に適合させることができるのである。私の結果は、これまでのところ(あるいは、これまでのところ)ネガティブなものでしたが、途中でもっとポジティブなものが出てきたように思います。均衡への収束」は疑わしいことが示されたが、重要でないことも示された。たとえ最良の状態であっても、それには長い時間がかかります。そして、ほとんどのアプリケーションでは、その時間が経過する前に、何か別のこと(何か新しい外生的なショック)が確実に起こっています。したがって、私の分析方法では、外生的な外乱の短期的および中期的な影響について、何かを語ることができることがまず重要である(私は初期段階と呼んでいる)。(実際には、初期段階は後期段階よりもはるかに扱いやすく、平衡への収束の問題が生じるのは後期段階だけである)。) 初期段階とは、新しい機械はすでに稼働し始めているが、いずれ置き換えることになる古い機械はまだ(すべて)廃棄されていない段階である。その前に、私は予備段階と呼んでいるが、これは新しい機械(新しい機械の最初のもの)が作られている段階である。私は、予備段階では、(新しい機械が発明されていなければ)古い機械を作っていた再資源が新しい機械を作るために移されること以外には何も起こる必要はないと主張する。したがって、この段階では、最終生産高に変化はなく、実質賃金にも変化は必要ない。このように、静的な期待を維持するのであれば、新しい技術が(最初は)実質賃金の変化に基づいて選択されると仮定することは、非常に整合的です。これは私が行っていることであり、(最適成長経路について話しているのではないことを主張して)それを擁護する用意があります。

    資本と時間』、135-7ページ。
    1975年 政治経済学の再興 367

    最後に、再スイッチングについて一言。私のモデルの中では、標準ケースでは再スイッチングはありえないことが実証されていますが、標準ケースの外では再スイッチングが理論的に起こりうることがわかっています。しかし、生産の技術的条件が標準ケースのものと少しでも似ていれば、再スイッチングが起こる可能性は低いと思われる。私自身は、このかなり弱い条件が、実際にはかなりの確率で実現するのではないかと判断しています。以上が、ハーコートが異議を唱えた「ノーベル賞受賞記念講演」の一節で私が伝えたかったことである。
    しかし、本題については、私はさらに踏み込んで考えます。私は、「生産関数」だけでなく、多くの反生産関数派がいまだに維持している「技術フロンティア」にも強い疑念を抱いています。フロンティアに沿った代替と、フロンティアを移動させる技術の変化とを区別することは、今では放棄します。足場の一部としては有用ですが、応用するとなると、捨てなければなりません。代入は、少なくとも最も重要な代入は、元に戻すことができません。なぜなら、置換によって何かが学ばれるからである。従って、入力価格が以前の比率に戻ったとしても、再び導入されるのは古い技術ではなく、何か新しいものである。このことが認められれば(技術史における現代の研究から何が学ばれているかを把握するためには、このことを認めなければならない)、定義上、再転換はありえない。
    ジョン・ヒックス(JOHN HICKS
    オックスフォード、オール・ソウルズ・カレッジ
    タイプ原稿を受け取った日 1975年3月

    www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

     

     

    posted by yoji at 1:10 午前

    52 Comments:

    Blogger yoji said...

    Paradise Lost: Book 3 - Dartmouth College
    www.dartmouth.edu/~milton/reading.../pl/.../text.shtml
    When Will and Reason (Reason also is choice) Useless and vain, of freedom both despoild, Made passive both, had servd necessitie, [ 110 ] Not mee. They therefore as to right belongd, So were created, nor can justly accuse. Thir maker, or ...

    エピグラフ
    理知もまた選択
    失楽園3:108

    3:45 午前  
    Blogger yoji said...

    日本がはまった罠
    (Japan's Trap: クルーグマンのホームページで 1998.05 初公開)
    P. Krugman "Japan's Trap" Japanese
    http://cruel.org/krugman/japtrapj.html
    …
     ある世代――というのはおおむねぼくより上の世代――は、この状況を分析するための理論的な枠組みを持ってはいる。日本はあの恐怖の「流動性トラップ」に陥ってるんだ。ここでは金融政策が効かない。金利はゼロ以下には下がらないからだ。ヒックスの 1937 年の名論文は、 IS-LM モデルを導入していて、このモデルを論じる中で、不況状態では金融政策が効かなくなるかもしれないことを示してるんだ。そしてマクロ経済学者はながいこと、流動性トラップをだいじな理論的可能性として念頭にはおいていた。実際にお目にかかることになるとは思っていなかったにしても。

    …
     これはつまり、いまの価格水準が高ければ高いほど、名目金利は低くなる、ということを言ってるわけだ。これをいちばん簡単に考えてみると、つまりは均衡となる実質金利 D-1 (y*/y)-1 があって、実質価格の動きがどうだろうとこの経済はこれを提供する。でも、将来の価格水準 P* は一定だとしているから、現状の価格があがればデフレ期待が生まれる。だから P があがれば i は下がる。

     この2つの関係は、図 1 でそれぞれ MM と CC で示されてる。ここで描いたように、それが点 1 で交わって、金利と価格水準が同時に決まる。期間 1 でマネーサプライが増えれば、MM が右に動いて、価格水準があがって名目金利が下がる(でも実質金利は同じ)ことがすぐにわかる。


    i    M
     | C |    
     | o | 
     |   |
     |  o|  
     |   |
     |   ⚫︎1  
     |   |o  
     |___|__⚫︎2__________ P
     |   |      ⚫︎3 o C
     |   |
         M
     ふつうは確かにこうなる。でも、ほかの可能性がある。次にそれを見てやろう。

     図 2 は、この場合の金利と産出量の同時決定を示したものだ。IS 曲線は、いま示したとおり、産出が消費需要によってどう決まるか示す。これは金利があがると減少する。一方、名目金利がプラスなら、現金払いの制約がきいてくるから、MM 曲線が出てくる。

    y = M/P


    (3の位置が違う)
     
    i    M
     | I |    
     | o | 
     |   |
     |  o|  
     |   |1 
     |   ⚫︎  
     |   |o  
     |___|__⚫︎2__⚫︎3______ y
     |   |      o  o S
     |   |
         M
     こうなると、マネーサプライをふやせば産出も増える。ただしこれにも限度はあって、増えても点 2 までしかいかない。でも、生産容量が点 3 みたいなところにあったら? すると前節と同じ議論がなりたつ。名目金利はマイナスにはなれないから、それ以上のマネー増加は単に債券になって、支出にはまったく影響しない。だから公開市場での売買は、どれだけ派手にやっても経済を完全雇用にはもっていけない。一言で、この経済は古典的な流動性トラップにはまったわけだ。


    Hicks_Mr. Keynes and the Classics.pdf 1937
    http://public.econ.duke.edu/~kdh9/Courses/Graduate%20Macro%20History/Readings-1/Hicks_Mr.%20Keynes%20and%20the%20Classics.pdf
    ケインズ氏と「古典派」たち:解釈の一示唆 (Adobe PDF)
    http://genpaku.org/generaltheory/hicksislm.pdf 邦訳


    流動性の罠 - Wikipedia
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%BD%A0

    _______


    http://www.findai.com/yogow/w00424.htm
    BP曲線 (びーぴーきょくせん)
    英語 : balance of payments curve (バランス・オブ・ペイメント(ツ)・カーブ)

    12:41 午前  
    Blogger yoji said...

    Keynes "General Theory" Intro by Krugman
    http://cruel.org/krugman/generaltheoryintro.html
      『一般理論』の結論は、要するにこんな箇条書きでまとめられるだろう:

    経済は、全体としての需要不足に苦しむことがあり得るし、また実際に苦しんでいる。それは非自発的な失業につながる。
    経済が需要不足を自動的になおす傾向というのは、そんなものがそもそも存在するにしても、実にのろくて痛みを伴う形でしか機能しない。
    これに対して、需要を増やすための政府の政策は、失業をすばやく減らせる。
    ときにはお金の供給マネーサプライを増やすだけでは民間部門に支出を増やすよう納得してもらえない。だから政府支出がその穴を埋めるために登場しなきゃいけない。
      現在の経済政策担当者にしてみれば、この中のどれ一つとして――ただしひょっとすると最後はちがうかも――驚くほどの話じゃないし、さして議論の余地がある話とすら思わないだろう。でもこうした発想をケインズが提唱したときには、それは過激というにとどまらず、むしろほとんど考えも及ばないような代物だった。そして『一般理論』の偉大な成果は、まさにそれを考えの及ぶものにしたことだった。


      『一般理論』が金融政策を正当に扱わなかったという印象は、ジョン・ヒックスのおかげで強化されてしまったかもしれない。ヒックスが 1937 年に発表したレビュー論文「ケインズ氏と古典派たち」
    http://genpaku.org/generaltheory/hicksislm.pdf
    は、近年では当の『一般理論』そのものよりも経済学者たちには読まれているだろう。この論文でヒックスは『一般理論』を二つの曲線を使って説明した。税金や支出の変化で移動する IS 曲線と、 お金の供給 マネーサプライによって移動する LM 曲線だ。そしてヒックスがにおわせているところでは、ケインズ経済学は LM 曲線が平らで お金の供給 マネーサプライが金利に影響しないときにしか当てはまらず、古典マクロ経済学は LM 曲線が右肩上がりのときに当てはまるという話のように見える。

      でもヒックスのこの整理は、古典派にはあまりに甘すぎたし、ケインズには不親切だった。ケインズが脱出しなければならなかったマクロ経済教義が、今日言われる「古典モデル」よりずっと粗雑で混乱したものだった点はすでに説明した。同じく『一般理論』は金融政策を否定もしないし無視もしていない。ケインズはかなりの紙幅を割いて、お金の量が金利に影響して、金利を通じてお金の量が総需要にも影響するということを論じている。実は金融政策の働きに関する現代理論は、実質的に『一般理論』で述べられているものと同じだ。

      でも、 お金の供給 マネーサプライを増やすだけで完全雇用が回復されるかどうか、『一般理論』は全体を通して懐疑的だというのは確かだ。これは別にケインズが金融政策の潜在的な役割について無知だったからじゃない。それはケインズなりの経験則に基づく判断だった。『一般理論』が書かれたのは、金利がすでにきわめて低くて、 お金の供給 マネーサプライを増やしたところで下がる余地はほとんどないところにある時代だったからだ。


      『一般理論』の読み方を説明するとき、それがすばらしい前菜ではじまり、すてきなデザートで終わる食事のようなものだと言うと理解してもらいやすいようだ。でも、その食事のメインコースはいささか固い肉だ。読者としては、本の食べやすい部分だけ食べて、真ん中の議論はすっとばしたくなるだろう。でもそのメインコースこそがこの本の真価だ。

    12:43 午前  
    Blogger yoji said...

    マクロ経済の流動性のわなについての質問です。流動性のわな... - Yahoo!知恵袋
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1177546411
    tiger_love_you2さん2011/12/17 17:35:30
    流動性の罠というのは、今の金利で貨幣需要が無限大というものなんですよね。
    つまり、今の金利で、ともかく現金(銀行預金も含めて)で資産を持っときたいという差し迫った気持ちに人が
    なっているんですよ。だから、もし日銀が市中に出回っているお金をさらに増やしても、
    増やしたものがすぐに人々のタンス預金になってもたれてしまって、さらにそれでも足りなくてもっと
    貨幣を持ちたいと貨幣に飢えているのが流動性の罠なんですよね。

    だから、日銀が貨幣の供給量を増やしても金利が下がらない。逆に、減らしても金利が変わらない。
    金利を動かす手段がない状態です。

    もし、日銀が貨幣供給を増やして金利をさげれるんだったら、金利が下がった事によって民間投資が増える
    ということを通じてGDPを増やす事もできるんでしょうけど、それが金利を変えれないからできない。

    逆に政府支出がそんなときには有効です。民間がつかうお金を増やせないなら、政府が使ってやろう、
    公共投資をやって、お金を使って、人々の所得を高めて支出も増やしてやろうとするのは効き目があるんですよ。

    普通は政府がお金を使えば、人々の所得があがって、人々は貨幣を持ちたがって、それが金利を上げるんですけど、
    それが流動性の罠がある場合は金利が変わらないから、金利が上がる事がない。普通は金利が上がる事で民間の投資が
    減るんですけど、そういうふうに民間の投資が減る事も流動性の罠の場合はない、
    だから流動性の罠のある場合は金融政策は無効ですけど、財政政策は有効なんです。

    12:50 午前  
    Blogger yoji said...

    ジョン・ヒックス (John Hicks)
    http://cruel.org/econthought/profiles/hicks.html
     マクロ経済学側では、1931年のナイト理論に関する論文と、ハイエクに影響されたビジネスサイクルに関する 1933 年論文がマクロ経済学分野での初の業績だ——どちらも L.S.E. 的な色彩が強い。1935 年の「お金の理論単純化の提案」は、お金の理論と価値理論を統合しようという大胆な提案だった——単純な 貨幣数量説 を離れて、もっとワルラス的な、選択理論に基づくものにしようというのだ。これはケインズの「流動性選好」に近いし、また実は後のポートフォリオ理論にも近い。注目すべき点として、お金に関する研究とビジネスサイクルに関する研究はまったく無関係だった。ヒックスは金融理論にすさまじい貢献をしたにも関わらず、生涯を通じてマクロ変動の源は「リアル」な現象に見いだすべきだという立場を保った。

     この信念に挑戦をつきつけたのは、 J.M. ケインズ『一般理論』だった。これに対するヒックスの1936年レビュー論文は実に優秀だったが、ヒックスがIS-LM モデル (および「例の」グラフ) を導入して、ネオケインズ派総合の発射台を用意したのは 1937年の「ケインズ氏と古典派たち」論文だった。またこの論文で、ヒックスは「流動性の罠」の概念を導入している。

     1939 年にヒックスはこうした各種の学派の思想をまとめあげて『価値と資本』 (1939) を発表した。現代ミクロ経済学と 一般均衡理論のほとんどはこの本がルーツだ。「composite commodity」の発想と一般均衡安定条件がここで述べられたし、効用に基づく需要の理論も完全に再定式化されている。 1935 年の「示唆」とケインズに関する研究 (1936, 1937) はマクロ経済学の一部となった——特に流動性選好と金利の融資可能資金理論がそうだ。またストックホルム学派が利用していた「一時均衡」の概念 (ヒックス的「週」のシーケンスと、それを割る期待で定義される) も開発した。さらに資本の定式化をスウェーデン=オーストリア学派的な形で行おうとしたが、こちらはあまり成功しなかった。

     1939 年の論文で、ヒックスは「新厚生経済学」に本気で突入することになる。ここでヒックスは、いまや分配の序列を決めるための「ヒックス補償基準」と呼ばれるものを導入する。続く一連の論文 (1940, 1941, 1942, 1944, 1946, 1958) と、その集大成としての『需要理論改訂』 (1956) で、ヒックスは消費者余剰という マーシャルの発想を復活させ、厚生変化の指標として「compensating variations」「equivalent variations」を導入し拡張した。


    宇沢によればロビンソンが循環の二重性を指摘した

    1:07 午前  
    Blogger yoji said...

    本文PDF[263K] - J-Stage (Adobe PDF)
    www.jstage.jst.go.jp/article/economics1950/13/.../_pdf
    とワルラスの法則は,後. 述す る ... 次Yom,動 学 体系(1)は,ヒ. ヅク ス の い わ ゆ る. " 週"(消. 費 ・生産計画の単位期間. ,Hicks〔17〕 〉. *本 稿 は1962年. 度 理 .... 過需要 の 価値額 の和はゼ ロ,〓jpjxj(p)≡0で ..... Non-Negativity in a Walrasian Tatonnement .
    NAMs出版プロジェクト: ヴァリアン『入門ミクロ経済学 [原著第9版]』:目次
    nam-students.blogspot.jp/2015/11/9.html
    2015年11月9日 ... 11章 資産市場 収益率 裁定取引と現在価値 資産間の相違の調整 消費収益を生む 資産 資産の収益への課税 市場バブル 応用 ... 32章 交換 エッジワース・ボックス 取引 パレート効率的配分 市場取引 均衡の数学的表現 ワルラス法則 相対価格 均衡の .... 効用一定のケース(ヒックスの代替効果のケース)の3つ. ..... 6.9 Tatonnement Processes .... その後も、グーグルへの助言は週に1度のペースで続けました。

    1:13 午前  
    Blogger yoji said...

    Tatonnement Process 模索ではありませんか?
    CiNii 論文 - 模索過程と一般均衡
    ci.nii.ac.jp/naid/110000116133
    模索過程と一般均衡 Tatonnement Process and General Equilibrium. 山下 正毅 Yamashita Seiki; 横浜国立大学経営学部 Faculty of Business Administration, Yokohama National University ...
    CiNii 論文 - 非模索過程について
    ci.nii.ac.jp/naid/110000143335
    非模索過程について A Note on the Non-Tatonnement Process. 山田 勝裕 Yamada katsuhiro; 関西学院大学経済学研究科. この論文をさがす. CiNii Books. 著者. 山田 勝裕 Yamada katsuhiro; 関西学院大学経済学研究科. 収録刊行物. 関西学院経済学 ...
    Inventories, Windfalls and A Non-tatonnement Process in an ...
    repo.lib.hosei.ac.jp>...>030 紀要>経済志林
    タイトル: Inventories,Windfalls and A Non-tatonnement Process in an Aggregate Disequilibrium Model with the Loanable Funds Theory. その他のタイトル: 集計的不 均衡モデルにおける在庫、意外な損益、および貸付資金説による非模索的過程.

    1:18 午前  
    Blogger yoji said...

    第3部 動学的経済学の基礎
     第九章 分析の方法

    週


    宇沢弘文著作集9参照

    1:24 午前  
    Blogger yoji said...

    このコメントは投稿者によって削除されました。

    2:07 午前  
    Blogger yoji said...

    マルクスから学んだカレツキの経済理論: 21世紀の風
    http://byoubyou.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_b710.html
    『「ケインズ革命」の群像』の第四章は、ほぼポーランドのミハウ・カレツキの経済理論の説明にあてられている。根井氏によれば、カレツキは、ケインズとは関係なく、ケインズの『一般理論』が出る前に、1933年の『景気循環理論概説』で、ほぼケインズ革命の本質をつかんでいた。
     カレツキの利潤理論は、それを示している。
    …
     ヒックスは1965年の『資本と成長』以来、カレツキにならって、市場を「伸縮的価格市場」と「固定価格市場」の二つに分類するようになった。ヒックスによれば、「伸縮的価格市場」は、歴史的に「特定の取引における利潤機会の変化に応じて価格を上下させる仲介者としての商人の存在に依存していた」が、規模の経済の発展、品質と価格の標準化が進んで、「固定価格市場」の「伸縮的価格市場」に対する優位が確立した。

    4:49 午前  
    Blogger yoji said...

    第3部 動学的経済学の基礎
     第九章 分析の方法

    週の概念


    宇沢弘文著作集9参照

    マーシャルの均衡の時間的構造

    と

    ワルラス、パレートの一般均衡理論を結びつけた

    9章が議論の中心にある

    3:43 午前  
    Blogger yoji said...

    Lerner, A.P.(1937) “Capital, Investment and Interest,” in Lerner, Essays in Economic Analysis, 1953

    こちらの立体図の方が早い



    初期カルドアと投機・利子・経済安定1)木村雄一   埼玉大学教育学部社会科教育講座キーワード:カルドア、投機、利子、経済安定、ケインズ革命
    http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/KY-AA12318206-6301-17.pdf?file_id=33561

    3-2  カルドアと投資決定の理論――〈実質理論〉対〈貨幣理論〉
     カルドアの投機理論を通じて考えるべきことは、カルドアが「投資決定の理論」をどのように考えていたかである。なぜならば、投資決定の理論は、実質理論と貨幣理論の両面から作られる必要があるからである。しかしながら、必ずしも実質と貨幣については首尾一貫した議論が検討されてきたとはいえない。実質理論によれば、利子は資本の純粋な産出物であり、現在の消費を節制する事に対する報酬である。実質理論は商品市場における利子率を決定し、長期率は本質的には実質的な力に関連する問題である。他方、貨幣理論によれば、利子は貨幣の価格であり、流動性を手放すことに対する報酬である。貨幣利子率は、債券ストックの需要と供給に依存するという流動性選好説、貨幣利子率は証券フローの需要と供給に依存するという貸付資金説のどちらかである。しかしながら、利子は消費決定、投資決定、資産決定の「三重のマージン」に対して、同時的に作用する。すなわち利子は、待忍に報いると同時に資本の純産出を反映し、流動性の犠牲の埋め合わせをする(Blaug1997,ch.12)。
     LSE時代からのカルドアの盟友の一人、アバ・ラーナーは、実質理論と貨幣理論に関する利子、資本、投資について興味深い議論を展開している(Lerner1937)。ラーナーは、幾何学による経済分析の天才で、実質理論と貨幣理論の両面から、利子、投資、利潤がどのように決まるかを見事に図に書いて描いた18)。言うまでもなく、実質理論を「生産構造」として把握したハイエクの資本理論は、古典派経済学の延長線上にある重要な議題であった。事実、第二次世界大戦後に生じるケンブリッジ・ケンブリッジ資本論争は、このオーストリア的資本理論に関する論争の上に立つ議論である。しかしながら経済学者は、いつのまにか実質理論と貨幣理論の両面を整合的に論じることの困難を認識したのか、実質理論から距離をとり、実質利子率よりも貨幣利子率に重きを置くようになった(Ibid.,ch.12)。カルドアは、生産期間の長短を用いて利子や利潤を論ずることに対して懐疑的になり、生産期間の測定やリカード効果を批判したのである。カルドアは、先述したように、ハイエクとナイトとの論争を通じて、まずハイエク側からナイト側に立ち(カルドアは、『貨幣理論と景気循環』を翻訳している中で、ハイエク理論に疑問をもっていたことも事実であるが、Kaldor(1937)は、ナイトに対してハイエクをある程度擁護している)、その後の「ケインズ革命」を通じて、利子は待忍に対する報酬ではなく、貨幣を保有しないことに対する報酬である、というケインズの立場に寄ったのである(Ibid.,ch.12)。


    18)ラーナーの図(Lerner,1937,p.351)は以下の通りである。利子、資本、投資についての三次元の図を書くならば、投資軸に沿う動きはつねに資本軸に沿う動きを意味し、AとBの曲線は資本軸に沿う限界生産物曲線に一致する。ある経済における正の純投資について、利子率はその時点で資本の限界生産物より小さくなる(cf. Blaug1997,ch.12)。


    Blaug, M. (1997) Economic Theory in Retrospect. New York: Cambridge University Press. 久保・真実・関・浅野・宮崎他訳『経済理論の歴史Ⅰ~Ⅳ』東洋経済新報社、1982-1986年、なお翻訳は第三版である。

    Lerner, A.P.(1937) “Capital, Investment and Interest,” in Lerner, Essays in Economic Analysis, 1953, London: Macmillan.

    8:07 午前  
    Blogger yoji said...

    利子|
      |         /資本
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                     投資

    8:17 午前  
    Blogger yoji said...


    Lerner, A.P.(1937) “Capital, Investment and Interest,” in Lerner, Essays in Economic Analysis, 1953

    こちらの立体図の方が早い



    初期カルドアと投機・利子・経済安定1)木村雄一   埼玉大学教育学部社会科教育講座キーワード:カルドア、投機、利子、経済安定、ケインズ革命
    http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/KY-AA12318206-6301-17.pdf?file_id=33561

    3-2  カルドアと投資決定の理論――〈実質理論〉対〈貨幣理論〉
     カルドアの投機理論を通じて考えるべきことは、カルドアが「投資決定の理論」をどのように考えていたかである。なぜならば、投資決定の理論は、実質理論と貨幣理論の両面から作られる必要があるからである。しかしながら、必ずしも実質と貨幣については首尾一貫した議論が検討されてきたとはいえない。実質理論によれば、利子は資本の純粋な産出物であり、現在の消費を節制する事に対する報酬である。実質理論は商品市場における利子率を決定し、長期率は本質的には実質的な力に関連する問題である。他方、貨幣理論によれば、利子は貨幣の価格であり、流動性を手放すことに対する報酬である。貨幣利子率は、債券ストックの需要と供給に依存するという流動性選好説、貨幣利子率は証券フローの需要と供給に依存するという貸付資金説のどちらかである。しかしながら、利子は消費決定、投資決定、資産決定の「三重のマージン」に対して、同時的に作用する。すなわち利子は、待忍に報いると同時に資本の純産出を反映し、流動性の犠牲の埋め合わせをする(Blaug1997,ch.12)。
     LSE時代からのカルドアの盟友の一人、アバ・ラーナーは、実質理論と貨幣理論に関する利子、資本、投資について興味深い議論を展開している(Lerner1937)。ラーナーは、幾何学による経済分析の天才で、実質理論と貨幣理論の両面から、利子、投資、利潤がどのように決まるかを見事に図に書いて描いた18)。言うまでもなく、実質理論を「生産構造」として把握したハイエクの資本理論は、古典派経済学の延長線上にある重要な議題であった。事実、第二次世界大戦後に生じるケンブリッジ・ケンブリッジ資本論争は、このオーストリア的資本理論に関する論争の上に立つ議論である。しかしながら経済学者は、いつのまにか実質理論と貨幣理論の両面を整合的に論じることの困難を認識したのか、実質理論から距離をとり、実質利子率よりも貨幣利子率に重きを置くようになった(Ibid.,ch.12)。カルドアは、生産期間の長短を用いて利子や利潤を論ずることに対して懐疑的になり、生産期間の測定やリカード効果を批判したのである。カルドアは、先述したように、ハイエクとナイトとの論争を通じて、まずハイエク側からナイト側に立ち(カルドアは、『貨幣理論と景気循環』を翻訳している中で、ハイエク理論に疑問をもっていたことも事実であるが、Kaldor(1937)は、ナイトに対してハイエクをある程度擁護している)、その後の「ケインズ革命」を通じて、利子は待忍に対する報酬ではなく、貨幣を保有しないことに対する報酬である、というケインズの立場に寄ったのである(Ibid.,ch.12)。


    18)ラーナーの図(Lerner,1937,p.351)は以下の通りである。利子、資本、投資についての三次元の図を書くならば、投資軸に沿う動きはつねに資本軸に沿う動きを意味し、AとBの曲線は資本軸に沿う限界生産物曲線に一致する。ある経済における正の純投資について、利子率はその時点で資本の限界生産物より小さくなる(cf. Blaug1997,ch.12)。



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    Lerner, A.P.(1937) “Capital, Investment and Interest,” in Lerner, Essays in Economic Analysis, 1953, London: Macmillan.

    Blaug, M. (1997) Economic Theory in Retrospect. New York: Cambridge University Press. 久保・真実・関・浅野・宮崎他訳『経済理論の歴史Ⅰ~Ⅳ』東洋経済新報社、1982-1986年、なお翻訳は第三版である。

    8:19 午前  
    Blogger yoji said...

    1939年ヒックス価値と資本よりも、

    Lerner, A.P.(1937) “Capital, Investment and Interest,” in Lerner, Essays in Economic Analysis, 1953

    こちらの立体図の方が早い


    初期カルドアと投機・利子・経済安定1)木村雄一   埼玉大学教育学部社会科教育講座キーワード:カルドア、投機、利子、経済安定、ケインズ革命
    http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/KY-AA12318206-6301-17.pdf?file_id=33561

    3-2  カルドアと投資決定の理論――〈実質理論〉対〈貨幣理論〉
     カルドアの投機理論を通じて考えるべきことは、カルドアが「投資決定の理論」をどのように考えていたかである。なぜならば、投資決定の理論は、実質理論と貨幣理論の両面から作られる必要があるからである。しかしながら、必ずしも実質と貨幣については首尾一貫した議論が検討されてきたとはいえない。実質理論によれば、利子は資本の純粋な産出物であり、現在の消費を節制する事に対する報酬である。実質理論は商品市場における利子率を決定し、長期率は本質的には実質的な力に関連する問題である。他方、貨幣理論によれば、利子は貨幣の価格であり、流動性を手放すことに対する報酬である。貨幣利子率は、債券ストックの需要と供給に依存するという流動性選好説、貨幣利子率は証券フローの需要と供給に依存するという貸付資金説のどちらかである。しかしながら、利子は消費決定、投資決定、資産決定の「三重のマージン」に対して、同時的に作用する。すなわち利子は、待忍に報いると同時に資本の純産出を反映し、流動性の犠牲の埋め合わせをする(Blaug1997,ch.12)。
     LSE時代からのカルドアの盟友の一人、アバ・ラーナーは、実質理論と貨幣理論に関する利子、資本、投資について興味深い議論を展開している(Lerner1937)。ラーナーは、幾何学による経済分析の天才で、実質理論と貨幣理論の両面から、利子、投資、利潤がどのように決まるかを見事に図に書いて描いた18)。言うまでもなく、実質理論を「生産構造」として把握したハイエクの資本理論は、古典派経済学の延長線上にある重要な議題であった。事実、第二次世界大戦後に生じるケンブリッジ・ケンブリッジ資本論争は、このオーストリア的資本理論に関する論争の上に立つ議論である。しかしながら経済学者は、いつのまにか実質理論と貨幣理論の両面を整合的に論じることの困難を認識したのか、実質理論から距離をとり、実質利子率よりも貨幣利子率に重きを置くようになった(Ibid.,ch.12)。カルドアは、生産期間の長短を用いて利子や利潤を論ずることに対して懐疑的になり、生産期間の測定やリカード効果を批判したのである。カルドアは、先述したように、ハイエクとナイトとの論争を通じて、まずハイエク側からナイト側に立ち(カルドアは、『貨幣理論と景気循環』を翻訳している中で、ハイエク理論に疑問をもっていたことも事実であるが、Kaldor(1937)は、ナイトに対してハイエクをある程度擁護している)、その後の「ケインズ革命」を通じて、利子は待忍に対する報酬ではなく、貨幣を保有しないことに対する報酬である、というケインズの立場に寄ったのである(Ibid.,ch.12)。


    18)ラーナーの図(Lerner,1937,p.351)は以下の通りである。利子、資本、投資についての三次元の図を書くならば、投資軸に沿う動きはつねに資本軸に沿う動きを意味し、AとBの曲線は資本軸に沿う限界生産物曲線に一致する。ある経済における正の純投資について、利子率はその時点で資本の限界生産物より小さくなる(cf. Blaug1997,ch.12)。



    利子|
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    Lerner, A.P.(1937) “Capital, Investment and Interest,” in Lerner, Essays in Economic Analysis, 1953, London: Macmillan.

    Blaug, M. (1997) Economic Theory in Retrospect. New York: Cambridge University Press. 久保・真実・関・浅野・宮崎他訳『経済理論の歴史Ⅰ~Ⅳ』東洋経済新報社、1982-1986年、なお翻訳は第三版である。

    8:21 午前  
    Blogger yoji said...


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    乗数・加速度モデル
    乗数・加速度モデル(じょうすうかそくどモデル、英: Multiplier–accelerator model)とは、景気循環を説明するモデルである。ハンセン=サミュエルソンの乗数・加速度モデルとも呼ばれる。ポール・サミュエルソン(Samuelson, P.A. (1939))が発表し、J. R. ヒックス(Hicks, J.R. (1950))が発展させた。発展させたものはサミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデルと呼ばれる。

    目次
    概要 編集

    乗数・加速度モデルは乗数原理と加速度原理を合わせ、景気循環を説明しようというものである。以下はサミュエルソンによる乗数・加速度モデルである[1][2]。

    Y
    t
    =
    C
    t
    +
    I
    t
    Y_t=C_t+I_t (1)
    C
    t
    =
    C
    +
    c
    Y
    t
    −
    1
    {\displaystyle C_{t}=C+cY_{t-1}} (2)
    I
    t
    =
    I
    +
    v
    (
    Y
    t
    −
    1
    −
    Y
    t
    −
    2
    )
    {\displaystyle I_{t}=I+v(Y_{t-1}-Y_{t-2})} (3)
    ただし、

    Y
    Y: GDP
    C
    C:
    C
    t
    C_tはt期の消費。
    C
    Cは基礎消費。
    I
    I:
    I
    t
    I_tはt期の投資。
    I
    Iは独立投資。
    c
    c: 消費性向
    t
    t: t期(時間)
    v
    v: 加速度係数
    をそれぞれ指す。

    ここで、(1)
    Y
    t
    =
    C
    t
    +
    I
    t
    Y_t=C_t+I_tはt期の国民所得
    Y
    t
    Y_{t}が消費されるか投資されるかのいずれかであることを示している。(2)
    C
    t
    =
    C
    +
    c
    Y
    t
    −
    1
    {\displaystyle C_{t}=C+cY_{t-1}}はt期の消費
    C
    t
    C_tがどのように決定されるかを示している。(3)
    I
    t
    =
    I
    +
    v
    (
    Y
    t
    −
    1
    −
    Y
    t
    −
    2
    )
    {\displaystyle I_{t}=I+v(Y_{t-1}-Y_{t-2})}はt期の投資
    I
    t
    I_tがどのように決定されるかを示している。(3)式は加速度原理を表している[3]。

    (1)、(2)を(3)に代入すると、

    Y
    t
    =
    (
    c
    +
    v
    )
    Y
    t
    −
    1
    −
    v
    Y
    t
    −
    2
    +
    (
    C
    +
    I
    )
    {\displaystyle Y_{t}=(c+v)Y_{t-1}-vY_{t-2}+(C+I)} (4)
    という2階差分方程式を得る。これを(4)式とする。

    A
    ≡
    C
    +
    I
    {\displaystyle A\equiv C+I}
    とおいて、(4)式を整理すると、

    Y
    t
    −
    (
    c
    +
    v
    )
    Y
    t
    −
    1
    +
    v
    Y
    t
    −
    2
    −
    A
    =
    0
    {\displaystyle Y_{t}-(c+v)Y_{t-1}+vY_{t-2}-A=0} (4')
    (4')式の不動点を求めると、

    Y
    ∗
    =
    A
    1
    −
    c
    {\displaystyle Y^{*}={\frac {A}{1-c}}} (5)
    これを(5)式とする。

    (4')式の特性方程式は、

    λ
    2
    −
    (
    c
    +
    v
    )
    λ
    +
    v
    =
    0
    {\displaystyle \lambda ^{2}-(c+v)\lambda +v=0} (6)
    この特性方程式を(6)式とする。(6)式の判別式をDとすると

    D
    =
    (
    c
    +
    v
    )
    2
    −
    4
    v
    {\displaystyle D=(c+v)^{2}-4v}
    よって、
    (
    c
    +
    v
    )
    2
    −
    4
    v
    {\displaystyle (c+v)^{2}-4v}が正のとき実根が存在し、負のとき複素根が存在する。 (6)式の特性根は

    λ
    1
    ,
    λ
    2
    =
    (
    c
    +
    v
    )
    ±
    (
    c
    +
    v
    )
    2
    −
    4
    v
    2
    {\displaystyle \lambda _{1},\lambda _{2}={\frac {(c+v)\pm {\sqrt {(c+v)^{2}-4v}}}{2}}}
    このモデルで示される経済は、(6)式の特性根が実根の場合、時間とともに単調に発散するか、単調に不動点に収束することになる。このモデルで示される経済は、(6)式の特性根が複素根の場合、変動が存在する。 複素根が存在するとして、これらの複素根を

    α
    +
    i
    β
    ,
    α
    −
    i
    β
    {\displaystyle \alpha +i\beta ,\alpha -i\beta }
    と置く。さらに、特性根の絶対値を
    ρ
    =
    α
    2
    +
    β
    2
    {\displaystyle \rho ={\sqrt {\alpha ^{2}+\beta ^{2}}}}とすると、

    tan
    ⁡
    θ
    =
    β
    α
    {\displaystyle \tan \theta ={\frac {\beta }{\alpha }}}
    α
    =
    ρ
    cos
    ⁡
    θ
    {\displaystyle \alpha =\rho \cos \theta }
    β
    =
    ρ
    sin
    ⁡
    θ
    {\displaystyle \beta =\rho \sin \theta }
    となる。これらの式から、

    λ
    1
    =
    ρ
    (
    cos
    ⁡
    θ
    +
    sin
    ⁡
    θ
    )
    {\displaystyle \lambda _{1}=\rho (\cos \theta +\sin \theta )}
    λ
    2
    =
    ρ
    (
    cos
    ⁡
    θ
    −
    sin
    ⁡
    θ
    )
    {\displaystyle \lambda _{2}=\rho (\cos \theta -\sin \theta )}
    同次部分の一般解を求めると、

    a
    1
    λ
    1
    t
    +
    a
    2
    λ
    2
    t
    =
    2
    k
    ρ
    t
    cos
    ⁡
    (
    t
    θ
    +
    ε
    )
    {\displaystyle a_{1}\lambda _{1}^{t}+a_{2}\lambda _{2}^{t}=2k\rho ^{t}\cos(t\theta +\varepsilon )}
    (6)式の特性根の式から、

    α
    =
    c
    +
    v
    2
    {\displaystyle \alpha ={\frac {c+v}{2}}}
    β
    =
    4
    v
    −
    (
    c
    +
    v
    )
    2
    2
    {\displaystyle \beta ={\frac {\sqrt {4v-(c+v)^{2}}}{2}}}
    なので、

    ρ
    =
    v
    {\displaystyle \rho ={\sqrt {v}}}
    となる。このとき、
    v
    <
    1
    {\displaystyle v<1}ならば解の軌道は時間とともに振動しながら不動点に収束し、
    v
    >
    1
    {\displaystyle v>1}ならば解の軌道は時間とともに振動しながら発散する[4]。

    このサミュエルソンの乗数・加速度モデルの特性方程式が複素根を持つ場合に対して、J. R. ヒックスは床と天井の概念を導入した[4]。

    脚注 編集

    [ヘルプ]
    ^ 西垣泰幸 2006.
    ^ 森誠 1999, p. 46-47.
    ^ 西垣泰幸 2006, p. 77.
    ^ a b 西垣泰幸 2006, p. 79.
    関連項目 編集

    ジョン・ヒックス
    ポール・サミュエルソン
    参照文献 編集

    西垣泰幸「非線形動学理論と経済成長,景気循環:展望 (PDF) 」 、『経済学論集』第45巻第4号、2006年、 75-100頁。
    森誠「乗数・加速度原理と景気循環 : 2階差分方程式と位相図」、『経済学雑誌. 別冊』1999年、 46-51頁。
    Hicks, J.R. (1950年). “A Contribution to the Theory of the Trade Cycle”. Oxford University Press (Oxford): 95-100.
    Samuelson, P.A. (1939年). “Interactions between the multiplier analysis and the principle of acceleration”. Review of Economic Statistics 21: 75–78.
    ノート
    最終編集: 1 年前、ShuBraque
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    6:45 午後  
    Blogger yoji said...

    加速度原理(読み)かそくどげんり(英語表記)acceleration principle
    ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

    加速度原理
    かそくどげんり
    acceleration principle


    消費財需要の増加が,一定の比率で投資財需要の増加をもたらすとする投資理論。消費財需要がふえると,タイムラグをもって投資が増加し,その投資がさらに新たな投資を誘発する。加速度原理はこうした関係をとらえたものであるが,このなかでも加速度原理と乗数理論の統合によって景気変動を理論化した P.A.サミュエルソンの業績が有名。
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    デジタル大辞泉の解説

    かそくど‐げんり【加速度原理】

    投資水準決定に関する経済理論。資本設備と国民所得との間に一定の比率関係が存在すると想定し、消費の増加が資本財に対する需要を呼び起こす波及関係を説明する。1917年にJ=M=クラークによって体系化されたが、その後は乗数理論と組み合わせて、景気循環の分析に用いられることが多くなった。
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    百科事典マイペディアの解説

    加速度原理【かそくどげんり】


    景気変動を説明する理論の一つ。機械・設備に対する需要は,生産物に対する需要が増加して設備が不足してくる場合に生じるという考え方。経済全体についていえば,投資需要Iは産出高Yの増加分ΔYに比例するという関係で定式化される。式で表せばI=vΔY。vを加速度因子または資本係数と呼ぶ。生産物需要増加の鈍化が投資需要の減少をもたらし,ひいては景気停滞の原因となると説明される。→景気循環
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    世界大百科事典 第2版の解説

    かそくどげんり【加速度原理 acceleration principle】

    生産設備に対する投資需要が,生産の水準ではなく,その増分に依存するという関係を,経済学で加速度原理という。たとえば,靴100足を日産するのに製靴機1台が必要なら,日産1万足の工場では,100台の機械が設置されている。機械の耐用年数10年で,その年齢構成が均一なら,100台の1/10にあたる10台が毎年取替期にくる。靴の生産量が不変にとどまれば,製靴機に対する投資需要は補塡(ほてん)投資のための10台分だけである。
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    日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

    加速度原理
    かそくどげんり
    acceleration principle


    投資がどのような要因によって支配され、どのような形で決定されるかを示す投資関数の一つ。加速度原理は、景気循環の過程において消費財産業よりも資本財産業のほうが変動的であることを説明するために、J・M・クラークにより1917年に体系化され、その後、乗数理論と組み合わせて、景気循環がなぜおこるのかを説明する分析道具として、ハロッド、サミュエルソン、ヒックスらにより理論的発展をみた。
     いま前期から今期にかけての所得増加ΔYがあったとき、今期の投資Iとの関係は、I=vΔYによって示される。ここで正の定数vは加速度係数とよばれる。加速度原理の背後には、資本設備Kと所得(あるいは生産量)Yとの間に、K=vYという関係が想定されている。投資は資本設備の増加にほかならないからである。加速度係数vは資本係数K/Yである。
     加速度原理に対しては、過剰設備が存在している場合には、所得の増加があっても新投資を必要としないから妥当しないという批判があった。これに対する加速度原理の修正としてはR・M・グッドウィンによる非線形加速度係数が有名である。景気循環の過程において、加速度係数の値が大きくなったり小さくなったりするであろうという非線形加速度係数の考え方を取り入れると、加速度原理はI=f(ΔY)(fは単調増加関数)と一般化される。
     しかしなお、加速度原理には投資資金調達の側面からの考慮がなされていないなど、現実の投資を説明するには不十分な点があるとされ、各種の修正が考えられているが、まだ定説をみるに至っていない。[内島敏之]
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    世界大百科事典内の加速度原理の言及

    【投資】より


    …この事実をとらえて,投資が基本的には生産物の需要の変化と密接な関係があるらしいというアイデアにしたがって,投資は需要の変化に加速的に反応誘発されるという一種の経験法則が注目された。これを投資の加速度原理という。さらに,この加速度原理と同一の現象を投資と企業利潤との関係として観察すると,両者の間にかなり密接な関係が見いだされる。…
    ※「加速度原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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    6:46 午後  
    Blogger yoji said...

    かそくど‐げんり【加速度原理】
    投資水準決定に関する経済理論。資本設備と国民所得との間に一定の比率関係が存在すると想定し、消費の増加が資本財に対する需要を呼び起こす波及関係を説明する。1917年にJ=M=クラークによって体系化されたが、その後は乗数理論と組み合わせて、景気循環の分析に用いられることが多くなった。
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    百科事典マイペディアの解説
    加速度原理【かそくどげんり】
    景気変動を説明する理論の一つ。機械・設備に対する需要は,生産物に対する需要が増加して設備が不足してくる場合に生じるという考え方。経済全体についていえば,投資需要Iは産出高Yの増加分ΔYに比例するという関係で定式化される。式で表せばI=vΔY。vを加速度因子または資本係数と呼ぶ。生産物需要増加の鈍化が投資需要の減少をもたらし,ひいては景気停滞の原因となると説明される。→景気循環
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    世界大百科事典 第2版の解説
    かそくどげんり【加速度原理 acceleration principle】
    生産設備に対する投資需要が,生産の水準ではなく,その増分に依存するという関係を,経済学で加速度原理という。たとえば,靴100足を日産するのに製靴機1台が必要なら,日産1万足の工場では,100台の機械が設置されている。機械の耐用年数10年で,その年齢構成が均一なら,100台の1/10にあたる10台が毎年取替期にくる。靴の生産量が不変にとどまれば,製靴機に対する投資需要は補塡(ほてん)投資のための10台分だけである。

    6:54 午後  
    Blogger yoji said...

    日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

    加速度原理
    かそくどげんり
    acceleration principle

    投資がどのような要因によって支配され、どのような形で決定されるかを示す投資関数の一つ。加速度原理は、景気循環の過程において消費財産業よりも資本財産業のほうが変動的であることを説明するために、J・M・クラークにより1917年に体系化され、その後、乗数理論と組み合わせて、景気循環がなぜおこるのかを説明する分析道具として、ハロッド、サミュエルソン、ヒックスらにより理論的発展をみた。
     いま前期から今期にかけての所得増加ΔYがあったとき、今期の投資Iとの関係は、I=vΔYによって示される。ここで正の定数vは加速度係数とよばれる。加速度原理の背後には、資本設備Kと所得(あるいは生産量)Yとの間に、K=vYという関係が想定されている。投資は資本設備の増加にほかならないからである。加速度係数vは資本係数K/Yである。
     加速度原理に対しては、過剰設備が存在している場合には、所得の増加があっても新投資を必要としないから妥当しないという批判があった。これに対する加速度原理の修正としてはR・M・グッドウィンによる非線形加速度係数が有名である。景気循環の過程において、加速度係数の値が大きくなったり小さくなったりするであろうという非線形加速度係数の考え方を取り入れると、加速度原理はI=f(ΔY)(fは単調増加関数)と一般化される。
     しかしなお、加速度原理には投資資金調達の側面からの考慮がなされていないなど、現実の投資を説明するには不十分な点があるとされ、各種の修正が考えられているが、まだ定説をみるに至っていない。[内島敏之]
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    6:55 午後  
    Blogger yoji said...

    Paul J. Miranti, Jr., "Clark, John Maurice (1884–1963)." In Michael Chatfield and Richard Vangermeersch (eds.), History of Accounting: An International Encyclopedia. New York: Garland Publishing. pp. 125–127.
    ^ John Bates Clark and John Maurice Clark, The Control of Trusts. Rewritten and enlarged edition. New York: Macmillan, 1914.
    ^ Anne Mayhew, review of John Maurice Clark: A Social Economics for the Twenty-First Century.
    ^ "John Maurice Clark", Answers.com
    ^ Luca Fiorito "John Maurice Clark's Contribution to the Genesis of the Multiplier Analysis," University of Siena Dept. of Econ. Working Paper No. 322
    ^ The Aftalion-Clark Accelerator, New School
    ^ Joseph Dorfman, "Some Documentary Notes on the Relations Among J.M. Clark, N.A.L.J. Johannsen and J.M. Keynes," introductory essay to John Maurice Clark, The Costs of the World War to the American People. New York: Augustus M. Kelley, 1970; pg. 5. The quoted words are those of Hugo Hegeland, The Multiplier Theory. (1954) New York: Augustus M. Kelley, 1966; pg. 251, cited by Dorfman, pg. 5.
    ^ Dorfman, "Some Documentary Notes on the Relations Among J.M. Clark, N.A.L.J. Johannsen and J.M. Keynes," pp. 5-6.
    ^ a b c Dorfman, "Some Documentary Notes on the Relations Among J.M. Clark, N.A.L.J. Johannsen and J.M. Keynes," pg. 6.
    ^ J.M. Clark (1940). Toward a Concept of Workable Competition. American Economic Review
    ^ Joseph A. Schumpeter, History of Economic Analysis, New York, Oxford University Press, 1976; pg. 975.
    ^ "In Memoriam: John Maurice Clark", Political Science Quarterly, vol. 79, no. 3 (Sept. 1964), pg. ???.
    Works Edit

    6:59 午後  
    Blogger yoji said...

    Edit

    Studies in the economics of overhead costs, 1923
    Throughout his career Clark was concerned with the dynamics of a market economy.

    In his early work Studies in the Economics of Overhead Costs (1923), Clark developed his theory of the acceleration principle, that investment demand can fluctuate widely when consumer demand fluctuates. In this he anticipated key Keynesian theories of investment and business cycles.[5][6] Clark also examined the relationship between firm size and production cost, demonstrating the way firms with high fixed costs could dramatically reduce average cost of production by expanding output, thus explaining the price leverage wielded by giant firms in capital-intensive industries.[1] The work illustrated the critical importance of accurate cost information for those seeking the effective regulation of monopolistic or oligopolistic firms.[1]

    Clark's next published work, Social Control of Business (1926), continued the theme of national economic governance, detailing the institutional, economic, and legal factors that limited social oversight of monopolistic behavior.[1] Clark argued that accounting provided an essential mechanism for the monitoring of the behavior of economically mighty firms to assure their operation within the limits established by regulation.[1]

    In his 1931 book The Costs of the World War to the American People, Clark first broached the concept of the economic multiplier, the idea that "all expenditures give rise to subsequent income effects and that their aggregated sum can always be expressed as a multiple of the original disbursement."[7] In this work Clark developed the idea of multiplier effects for foreign trade and capital investment in advancing this thesis that the actual cost of World War I to the American people substantially exceeded the sum of nominal expenditures by the government upon the war.[8]

    Clark expanded upon the consideration of the multiplier effect in public planning in his 1935 book, Economics of Planning Public Works.[9] With America mired in the Great Depression and book sales weak, Clark was unable to find a commercial or academic publisher for this work. The National Planning Board of the U.S. Government ultimately published the title via the United States Government Printing Office.[9] The opus has since come to be regarded as a classic in its field.[9]

    Clark is considered one of the founders of the theory of workable competition,[10] neither pure competition nor pure monopoly, a neglected Marshallian insight.[11]

    Honors Edit
    Clark was President of the American Economic Association (AEA) in 1935 and was recognized with that organization's highest award, the Francis A. Walker Medal, in 1952.[12]

    Death Edit
    J.M. Clark died on June 27, 1963, aged 78, in Westport, Connecticut.

    Footnotes Edit

    ^ a b c d e f

    7:00 午後  
    Blogger yoji said...


    Get access
    Cited by 25
    Print publication year: 1976
    Online publication date: November 2009
    ‘Revolutions’ in economics
    By Sir John Hicks, Oxford
    Latsis
    Publisher: Cambridge University Press
    https://doi.org/10.1017/CBO9780511572203.009
    pp 207-218
    Export citation
    Summary
    The study of scientific ‘revolutions’, in which one system of thought (or ‘research programme’) has given place to another, has been shown, in several of the preceding essays, to be a powerful tool in the methodology of natural science. Economics also has had its ‘revolutions’; it is fruitful to study them in much the same manner. I think however that when one looks at them comparatively, one finds that their significance is very largely different.

    This is a matter of importance, for economics itself. Economics is more like art or philosophy than science, in the use that it can make of its own history. The history of science is a fascinating subject; it is important (as-has been shown) for the philosophy of science; but it is not important to the working scientist in the way that the history of economics is important to the working economist. When the natural scientist has come to the frontier of knowledge, and is ready for new exploration, he is unlikely to have much to gain from a contemplation of the path by which his predecessors have come to the place where he now stands. Old ideas are worked out; old controversies are dead and buried. The Ptolemaic system may live on in literature, or it may form the framework of a mathematical exercise; it has no direct interest to the modern astronomer.

    Our position in economics is different; we cannot escape in the same way from our own past.

    交換と生産

    12:32 午前  
    Blogger yoji said...

    28
    ■[polieco][arche]J.R.ヒックス1985『経済学の思考法―貨幣と成長についての再論』岩波書店 12:50Add Star
    重要な箇所

     ちなみに。<使用のための生産>と<交換のための生産>、<必要のための生産>と<利潤のための生産>の2側面に示されたペアの関係は、かたやヒトとモノを因子とした「使用する」という契約関係、かたやヒックスがみたヒトとヒト=商人と商人を因子とした「交換する」という契約関係、といった制度=擬制とみることができます。山内昶は、過去の亡霊といいますが、ヒックスとを鑑みるに、この関係性は時系列を貫くそれ、というのがpoliの見立てであったりするわけです。が。

    12:34 午前  
    Blogger yoji said...

    ヒックス
    経済史の理論
    商業における「利益の均霑」(All-round advantage) • 市場経済とは、商人を媒介とした交換経済、つまり商人的経済である。市場は、商人によって媒介される個々の取引の集積として、歴史的に形成される。 • それは、商業が、農業や工業などの生産を専らとするほかの経済領域と異なり、「あらゆる取引当事者による利益の均霑( All-round advantage )」-略して「利益の均霑」-という原則に基づいて営まれるからである。 • 「利益の均霑」(All-round advantage)とは、 「商取引においては、それが自発的である限りにおいて、取引当事者すべて、つまり、ものを売る者も買う者も、取引を仲介する商人も、何らかの利益を得ているに違いない」という原則である。

    12:36 午前  
    Blogger yoji said...

    日本経済の構造―経済学入門 単行本 – 1983
    J.R.Hicks (著), Nobuko・Nose (著), 山本 有造 (翻訳)
    カスタマーレビューを書きませんか?
    その他()の形式およびエディションを表示する

    12:45 午前  
    Blogger yoji said...

    根井
    現代イギリス
    25ページ

    第1章 正統から異端へ
    なってきた。
    それと同様に、
    商人の主導性も失われ、彼らは生産者の商品の単なる販路にすぎな
    ()
    くなってしまった。「なぜなら、値下げ商品は、劣った品質をもつと疑われるからである。」
    「さて、この区別がどうして理論的に重要になってくるのであろぅか。それは、その区別が『一
    「般理論』の解釈に一つの光を投げかけるからである。
    ヒックスはそう信じている。
    「『一般理論』において用いられたモデルは、唯一の伸縮的価格市場(すなわち、情債券市場)と、
    労働および商に対する固定価格市場とから構成されている。伸縮的価格市場である債券市場に
    おい ては、債券の価格がほとんど全くストックの関係(流動性選好)によって決定されるのに対し
    て、固定価格市場である労働と商品の市場においては、それらの数量がほとんどフローの関係(乗
    (4)
    数過程)によって決定される。したがって、固定価格市場における需要と供給との不均衡は、数量
    (
    調整をともなうということになり、『一般理論』の主要な特徴の一つがここに示されたのである。
    |第二に挙げなければならないのは、流動性の概念の深化である。ヒックスは、『一般理論』のケ
    インズ が流動性と時間との関係を十分に強調しなかったことに批判的であり、それを次のように
    とらえるべきことを提案している。すなわち、「流動性は単純な選択の問題ではない。流動性は、
    選択の連続、しかも関連性のある連続である。待つならばより知識をうることができるという期
    待をもちながら、未知のものが既知になる時間の経過と関連している」のである。一
    ()
    ヒック スは、そのような考えに立って、時間を通じてのリスクに考慮を払っていない標準的な
    25
    資産選択理論に批判的になっていくのだけれども、
    ここではそれを指摘するにとどめよう。

    9:50 午前  
    Blogger yoji said...


    根井
    現代イギリス
    25ページ


    『一般理論』において用いられたモデルは、唯一の伸縮的価格市場(すなわち、債券市場)と、
    労働および商に対する固定価格市場とから構成されている。伸縮的価格市場である債券市場に
    おい ては、債券の価格がほとんど全くストックの関係(流動性選好)によって決定されるのに対し
    て、固定価格市場である労働と商品の市場においては、それらの数量がほとんどフローの関係(乗
    数過程)によって決定される。したがって、固定価格市場における需要と供給との不均衡は、数量
    調整をともなうということになり、『一般理論』の主要な特徴の一つがここに示されたのである。

    9:53 午前  
    Blogger yoji said...


    根井
    現代イギリス
    25ページ


    『一般理論』において用いられたモデルは、唯一の伸縮的価格市場(すなわち、債券市場)と、
    労働および商品に対する固定価格市場とから構成されている。伸縮的価格市場である債券市場に
    おい ては、債券の価格がほとんど全くストックの関係(流動性選好)によって決定されるのに対し
    て、固定価格市場である労働と商品の市場においては、それらの数量がほとんどフローの関係(乗
    数過程)によって決定される。したがって、固定価格市場における需要と供給との不均衡は、数量
    調整をともなうということになり、『一般理論』の主要な特徴の一つがここに示されたのである。

    9:54 午前  
    Blogger yoji said...

    ヒックスとは - コトバンク
    kotobank.jp/word/ヒックス-120109
    ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - ヒックスの用語解説 - [生]1780.4.4. ... to Economics(1942)、『需要理論』A Revision of Demand Theory(1956)、『貨幣 ... History(1969)、『経済動学の諸方法』Methods of Dynamic Economics(1985)などがあり、 ...

    9:59 午前  
    Blogger yoji said...

    その急先鋒となったのがジョン・ヒックスの古典的な『価値と資本』 (1939) だ。 .... A Revision of Demand Theory , 1956. "Methods of Dynamic Analysis", 1956, in 25 Economic Essays in Honor of Erik Lindahl .
    John Hicks - Wikipedia

    10:01 午前  
    Blogger yoji said...

    ストックとフローの説明が逆だ
    貨幣はストックを反映してはいるがあくまでフローであり
    財は特に体しか資本を持たない労働者にはフローと考えられていてもストックそれ自体だ

    5:42 午後  
    Blogger yoji said...

    ゲゼルのマイナス利子はストックにかかる

    だからヒックスの見解はゲゼルを概念召還する

    3:26 午後  
    Blogger yoji said...


    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition) Kindle版
    John Hicks (著) 形式: Kindle版
    その他 2 の形式およびエディションを表示する
    Kindle版 (電子書籍)
    ¥12,264

    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)

    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」
    信用貨幣の内生的必然性

    内藤によれば
    内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまる
    フォンタナ2004

    2:15 午前  
    Blogger yoji said...

    ヒックス
    思考法81

    第I章 貸幣的な経験と貨幣理論
    になるから、(慎重さを配慮しながら)より多く貸し出すために、より多くを借り入れる。資金をひ
    きつけようとするから、少なくとも原則としては、借り入れる資金、すなわち預金に利子を支払わ
    なくてはならない。(あとでみるように)この点はいつもはっきりしてはいないが、純粋信用モデル
    の本質的な特徴であると考えられる。
    銀行はその管理費をまかない、また利益をうるには、貸出利子は借入利子よりも高くなくてはな
    らない。しかし、競争的な制度では、この差はわずかなものであるはずである。この結果、今まで
    設けてきた一つの仮定がもはや成立しなくなる。貨幣が利子をもたない金属貨幣制度を扱っている
    かぎり、また支出することが計画されないかぎり、資金は借り入れられることはないと前提するこ
    とができた。しかし、ここでは、このことは成立しえない。銀行制度から借り入れ、銀行制度に再
    び預け入れるためには、銀行貸出利子と借入利子の差額だけのわずかの利子の犠牲を払えばよいの
    である。欲しいときには資金を調達しうることからえられる追加的な流動性は、わずかな犠牲に十
    分値するといってよい。
    何よりも数量説を純粋信用経済に適用させなくするのは、このことである。貨幣数量は、銀行貨
    幣の数量を意味するはずである。しかし、銀行貨幣のかなりの部分は、原則的には遊休している。
    したがって貨幣の総量は、遊休していない部分が事実上変化しないとしても、相当程度変動する。
    貨幣総量と流通する部分の貨幣とのリンクは、実際上は切れてしまう。

    2:30 午前  
    Blogger yoji said...


    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition) Kindle版
    John Hicks (著) 形式: Kindle版
    その他 2 の形式およびエディションを表示する
    Kindle版 (電子書籍)
    ¥12,264

    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)
    Monetary Experience and the Theory of Money 1977
    貨幣的な経験と貨幣理論


    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」
    信用貨幣の内生的必然性

    内藤によれば
    内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまる
    フォンタナ2004い

    2:43 午前  
    Blogger yoji said...


    110 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 416d-p5K4)[sage] 2020/08/12(水) 01:32:03.08 ID:/Is3qZP20
    人口を無視してるリフレ派はどうやったってデフレから抜け出せないだろうな。
    MMTはその点、ちゃんと調べて移民を強く推奨してる

    ただしJGPで最低賃金を規定しておくのが条件

    純輸出はリソースを手放すから費用
    そこまではいい
    しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違い
    ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った
    要はケースバイケース

    ヒックスのように[輸入は借り入れ]
    輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。

    《輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる。》
    (ヒックス『経済学の思考法――貨幣と成長についての再論』1985年、128頁)

    借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。

    この場合は相手による。

    1:31 午後  
    Blogger yoji said...


    純輸出はリソースを手放すから費用
    そこまではいい
    しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違い
    ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った
    要はケースバイケース

    ヒックスのように[輸入は借り入れ]
    輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。

    《輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる。》
    (ヒックス『経済学の思考法――貨幣と成長についての再論』1985年、128頁)

    借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。

    この場合は相手による。

    1:31 午後  
    Blogger yoji said...


    原著
    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition)
    John Hicks (著) Kindle版あり

    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)

    以下が所収。
    Monetary Experience and the Theory of Money 1977
    貨幣的な経験と貨幣理論

    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」という記述がある。
    これは信用貨幣の内生的必然性を示しており、MMT関連の指摘に先行する。
    内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまる。
    完全雇用とインフレについても考察している。
    輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる、という指摘(128頁)はMMTとズレるが正しい。
    デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち(141頁)という指摘も重要。
    内生的貨幣供給理論への寄与はカルドア、ムーアを通じてのものだが、後期ヒックスの重要性はもうしこし認識されてもいい。

    1:49 午後  
    Blogger yoji said...


    原著
    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition)
    John Hicks (著) Kindle版あり

    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)

    以下が所収。
    Monetary Experience and the Theory of Money 1977
    貨幣的な経験と貨幣理論

    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」という記述がある。
    これは信用貨幣の内生的必然性を示しており、MMT関連の指摘に先行する。
    内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまる。
    完全雇用とインフレについても考察している。
    輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる、という指摘(128頁)はMMTとズレるが正しい。
    MMTでは純輸出はリソースを手放すから費用とする。そこまではいい。
    しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違いだ。ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った。
    要はケースバイケース。ヒックスのように[輸入は借り入れ]、輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。

    《輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる。》
    (ヒックス『経済学の思考法――貨幣と成長についての再論』1985年、128頁)

    借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。この場合は相手による。

    デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち(141頁)という指摘も重要。
    内生的貨幣供給理論への寄与はカルドア、ムーアを通じてのものだが、後期ヒックスの重要性はもう少し認識されてもいい。

    1:52 午後  
    Blogger yoji said...


    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)

    原著
    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition)
    John Hicks (著) Kindle版あり

    以下が所収。
    Monetary Experience and the Theory of Money 1977
    貨幣的な経験と貨幣理論

    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」という記述がある。これは信用貨幣の内生的必然性を示しており、MMT関連の指摘に先行する。
    今でも内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまるという。

    「輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる」という指摘(128頁)はMMTとズレるが正しい。
    MMTでは純輸出はリソースを手放すから費用とする。そこまではいい。
    しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違いだ。ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った。要はケースバイケース。
    ヒックスのように[輸入は借り入れ]、輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。
    借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。この場合は相手による。

    ヒックスは完全雇用とインフレについても考察している。
    デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち(141頁)という指摘も重要。
    内生的貨幣供給理論への寄与はカルドア、ムーアを通じてのものだが、後期ヒックスの重要性はもう少し認識されてもいい。

    1:57 午後  
    Blogger yoji said...


    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)

    原著
    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition)
    John Hicks (著) Kindle版あり

    以下が所収。
    Monetary Experience and the Theory of Money 1977
    貨幣的な経験と貨幣理論

    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」という記述がある。これは信用貨幣の内生的必然性を示しており、MMT関連の指摘に先行する。
    今でも内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまるという。

    「輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる」という指摘(128頁)はMMTとズレるが正しい。
    MMTでは純輸出はリソースを手放すから費用とする。そこまではいい。
    しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違いだ。ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った。要はケースバイケース。
    ヒックスのように[輸入は借り入れ]、輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。
    借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。この場合は相手による。
    ヒックスの欠点は金本位制から免れていない点だが、これは先のピラミッドとして信用貨幣内に体系づけられていると考えればいいだけだ。

    ヒックスは完全雇用とインフレについても考察している。
    デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち(141頁)という指摘も重要。
    内生的貨幣供給理論への寄与はカルドア(『貨幣・経済発展そして国際問題』)、ムーアを経由してのものだが、『価値と資本』が代表作として揺るがないとしても後期ヒックスの重要性ももう少し認識されていい。

    2:04 午後  
    Blogger yoji said...

    41 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ b324-f0nZ)[] 2020/10/11(日) 11:49:51.41 ID:ejii/lv50
    >>19
    >https://ja.wikipedia.org/wiki/貨幣数量説

    460 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロ Sp4f-tyAm)[sage] 2020/03/04(水) 11:10:10.97 ID:RkcdqkU7p
    フィッシャー交換方程式をどう捉えるか

    VとQを古典派は一定と捉え、Mを増やせばPが決まると考える。ポストケインジアンは逆。
    以下、ガルブレイス『現代マクロ経済学』352頁より

    《 マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
    (貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
    供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
        →
       MV'=Py'
     それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
    与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
    アップ(μ)の関数である。
      P t=(1+μ)Ct-1
     したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
    ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
         ←
        MV'=Py'
     中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
    ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
    雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
    それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
    能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
    と主張する。》352頁

    表記法について
    y実質産出量=Q取引量、Yは名目、yは実質

    《われわれは経済変数の変化率を示すために、その変数の上に小さな丸い点(ドット)を付ける。》xiv

    7:51 午後
    Blogger yoji said...
    >>41
    こうした見方はカルドアが先駆

    《…私にはフリードマンの結論は逆に読まれねばならないことが、突然わかりはじめてきた。すなわち、
    その因果関係はY からMへと進まねばならないのであって、MからYへではない。それで、私はその
    ことについて時間をかけて考えれば考えるほど、商品-貨幣経済(commodity-money economy) に基礎を
    置く貨幣価値理論は、信用-貨幣経済(credit-money economy)に適用しえないといっそう確信するよう
    になった。…(図は省略)…
     さて、信用貨幣の場合には、貨幣「供給曲線」を垂直的にではなく、水平的に描くのが適切で
    あろう。金融政策は所与の貨幣ストック量によってではなく、所与の利子率によって表わされる。
    そして貨幣存在量は需要によって決定されるであろう。…》

    邦訳カルドア『マネタリズム〜その罪過』1984(1982),72,74頁より(111頁に需要インフレとコスト・インフレの記述)
    (鍋島直樹『現代の政治経済学」2020年,118頁参照)

    ちなみにそのカルドアはヒックス晩年のマネタリズム批判にかなり影響を受けている。

    6:06 午前  
    Blogger yoji said...

    アグリエッタ邦訳110頁
    1982年原著
    貨幣の暴力

    にもピラミッドの記述

    高英求論考
    自己利子率
    http://elib.bliss.chubu.ac.jp/webopac/bdyview.do?bodyid=XC17000029&elmid=Body&fname=N01_012_048.pdf

    Ryouji Ishizuka (@ISHIZUKA_R)
    2020/10/17 15:38
    ケインズの自己利子率は「q-c+l」=「資産の収益-持ち越し費用+流動性プレミアム」
    "own-rates of interest" は、「むしろ、「固有利子率」ないしは「個別利子率」と訳した方が、異なる資産の異なる利子率、というニュアンスを引き出せたかもしれない」と高さん。

    https://twitter.com/ishizuka_r/status/1317354173713674241?s=21

    ーー

    Ryouji Ishizuka (@ISHIZUKA_R)
    2020/10/17 17:27
    階層化システムは「中央銀行貨幣と私的債務証書とが共存する混成的なものであり、「階層化されたピラミッド形態をとった差異のシステム」である。」(アグリエッタ、1982、訳107,179頁)高、1994、207頁。

    https://twitter.com/ishizuka_r/status/1317381659340107776?s=21

    高英求 貨幣論… 

    6:42 午後  
    Blogger yoji said...

    Regulation Theory: The State of the Art - 59 ページ
    books.google.co.jp › books

    This pyramid of money transfers requires a payments system, which must also be organised so as to guarantee convertibility ... interventions to contain financial crises as well as regulatory restraints to cope with innovation (Aglietta, 1991).
    Robert Boyer, ‎Yves Saillard · 2005 · ‎プレビュー · ‎他の版
    A Theory of Capitalist Regulation: The US Experience - 342 ページ
    books.google.co.jp › books

    The US Experience Michel Aglietta. money market , is not only ... Its form is a confrontation of bank money , and via this the entire pyramid of credit , with a universal commodity which by its very nature is not a credit . This is why the weight of ...
    Michel Aglietta · 2000 · ‎プレビュー · ‎他の版
    Money Power and Financial Capital in Emerging Markets: Facing the ...
    books.google.co.jp › books

    For instance, location remains a crucial determinant of investment management and performance, and money and financial assets 'concretely [belong] to ... Prates, 2013), and IPE scholars (Aglietta, 2002; Cohen, 1998; Jessop, 2015), the current global monetary system is made of a currency hierarchy (or currency pyramid), with different 'liquidity premiums' which depend on their 'degree of convertibility'.
    Ilias Alami · 2019 · ‎プレビュー · ‎他の版
    Metropolis, Money and Markets: Brazilian Urban Financialization in ...
    books.google.co.jp › books

    urban studies, with a few notable exceptions, has been rather silent on issues related to money, credit and finance.4 This ... to accumulate contradictions and tensions within the global pyramid of money. ... however, as is also discussed by Aglietta (2018), that the variegated constitution of the state-money nexus has by no ...
    Jeroen Klink · 2020 · ‎プレビュー · ‎他の版
    Money: 5,000 Years of Debt and Power - 309 ページ
    books.google.co.jp › books

    5,000 Years of Debt and Power Michel Aglietta. securities became the fuel for this speculation. The interest rate on short-term finance (call loans) for share purchases, and on the trusts' pyramid operations, exceeded the yield that banks could ...
    Michel Aglietta · 2018 · ‎プレビュー · ‎他の版
    Mute: Digitalartcritique - 第 2 巻、第 4~6 号 - 28 ページ
    books.google.co.jp › books

    Until that point convertibility guaranteed the value of the dollar as global reserve currency . ... distribution of wealth , moving value produced by those at the bottom of the financial pyramid into the hands of those at ... As Michael Aglietta has argued in his Theory of Capitalist Regulation , debt rests on this division of labour .
    スニペット表示 · ‎他の版
    マクロ経済学: 非ワルラス・アプローチ入門
    books.google.co.jp › books

    ベナシー,J.P. · 1990 · ‎プレビューは利用できません
    Mirages and Miracles: The Crisis in Global Fordism - 202 ページ
    books.google.co.jp › books

    Michel Aglietta and A . Brender , Métamorphoses de la société salariale , Paris 1984 . 16 . Official definition of money supply and , as we shall see , of the ' monetary base ' ) are , of course , rather more technical . ... We can speak of a World Economy ' , provided that we do not take the term to mean a true “ pyramid ' .
    Alain Lipietz · 1987 · ‎スニペット表示 · ‎他の版
    懐疑論者の事典 - 第 1 巻
    books.google.co.jp › books

    誤情報や危うい話が氾濫する現代社会を、だまされずに生き抜くために知っておくべき375項目を収録した、世界的に定評ある事典の日本語版。
    ロバート・トッドキャロル · 2008 · ‎プレビューは利用できません · ‎他の版
    暴力と差異: ジラール,デリダ,脱構築
    books.google.co.jp › books

    ルネ・ジラールの人類学によってジャック・デリダの文学理論(諸概念)を読み解く新たな解釈戦略。
    アンドリュー・J. マッケナ · 1997 · ‎プレビューは利用できません

    7:05 午後  
    Blogger yoji said...


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    単行本
    成長に反する金融システム―パフォーマンスと今後の課題
    成長に反する金融システム―パフォーマンスと今後の課題
    ミシェル アグリエッタ , Michel Aglietta他
    単行本
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    貨幣の暴力―金融危機のレギュラシオン・アプローチ (叢書・ウニベルシタス) (日本語) 単行本 – 1991/9/1
    ミシェル アグリエッタ (著), アンドレ オルレアン (著), 井上 泰夫 (翻訳), 斉藤 日出治 (翻訳)

    7:08 午後  
    Blogger yoji said...

    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)

    原著
    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition)
    John Hicks (著) Kindle版あり

    以下が所収。
    Monetary Experience and the Theory of Money 1977
    貨幣的な経験と貨幣理論

    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」という記述がある。これは信用貨幣の内生的必然性を示しており、MMT関連の指摘に先行する。
    (『内生的貨幣供給理論の再構築』内藤 敦之 (著)によると、今でも内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまるという。)

    「輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる」という指摘(128頁)はMMTとズレるが正しい。
    MMTでは純輸出はリソースを手放すから費用とする。そこまではいい。
    しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違いだ。ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った。要はケースバイケース。
    ヒックスのように[輸入は借り入れ]、輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。
    借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。この場合は相手による。
    ヒックスの欠点は金本位制から免れていない点だが、これは先のピラミッドとして信用貨幣内に体系づけられていると考えればいいだけだ。

    ヒックスは完全雇用とインフレについても考察している。
    デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち(141頁)という指摘も重要。
    内生的貨幣供給理論への寄与はカルドア(『貨幣・経済発展そして国際問題』)、ムーアを経由してのものだが、『価値と資本』が代表作として揺るがないとしても後期ヒックスの重要性ももう少し認識されていい。

    5:06 午前  
    Blogger yoji said...


    経済学の思考法―貨幣と成長についての再論 (日本語) 単行本 – 1985/5/28
    J.R.ヒックス (著), 貝塚 啓明 (翻訳)
    https://www.amazon.co.jp/dp/4000264133/

    原著
    Economic Perspectives: Further Essays on Money and Growth (English Edition)
    John Hicks (著) Kindle版あり

    以下が所収。
    Monetary Experience and the Theory of Money 1977
    貨幣的な経験と貨幣理論

    75頁に「貨幣の代替物のピラミッド」という記述がある。これは信用貨幣の内生的必然性を示しており、MMT関連の指摘に先行する。
    (『内生的貨幣供給理論の再構築』内藤 敦之 (著)によると、今でも内生的貨幣理論はヒックスの分類に当てはまるという。)

    「輸出国は輸入国に対して結果において貸し付けていることになる」という指摘(128頁)はMMTとズレるが正しい。
    MMTでは純輸出はリソースを手放すから費用とする。そこまではいい。
    しかし輸入を便益とするフリードマン的発想は間違いだ。ガンジーは自給することで初めてイギリスの資本主義に打ち勝った。要はケースバイケース。
    ヒックスのように[輸入は借り入れ]、輸出は貸し付けと考えるのがしっくりくる。
    借り入れて何が悪い?という疑問ならわかる。この場合は相手による。
    ヒックスの欠点は[状況論的に]金本位制から免れていない点だが、これは先のピラミッドとして信用貨幣内に体系づけられていると考えればいいだけだ。

    追記:
    ヒックスは金本位制を歴史的に相対化できている。
    《貨幣が金属貨幣であるときに、その供給が外生変数として扱えることには疑問がない。…しかし、銀行貨幣の供給はこれほど明確に外生的ではない。…》

    ヒックスは完全雇用とインフレについても考察している。
    デマンド・プル、コスト・プッシュインフレ、後者は労働組合の攻撃性が原因とされがち(141頁)という指摘も重要。
    内生的貨幣供給理論への寄与はカルドア(『貨幣・経済発展そして国際問題』)、ムーアを経由してのものだが、『価値と資本』が代表作として揺るがないとしても後期ヒックスの重要性ももう少し認識されていい。

    12:07 午後  
    Blogger yoji said...


    追記:
    読み返すと、ヒックスは金本位制を歴史的に相対化できていることに気づいた。
    《貨幣が金属貨幣であるときに、その供給が外生変数として扱えることには疑問がない。…しかし、銀行貨幣の供給はこれほど明確に外生的ではない。…》78頁

    12:11 午後  
    Blogger yoji said...


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    貨幣理論 単行本 – 1972/1/1
    ジョン・リチャード・ヒックス (著), & 2 その他



    古川2020は冒頭を引用

    #9-12が重要

    金属貨幣から信用貨幣論の歴史順を考えているところが限界だが

    ケインズ貨幣論への着目等
    先駆的

    4:59 午前  
    Blogger yoji said...

    ヒックスの貨幣観はこうだ。
    現代では貨幣は保蔵機能を担っていて、
    ストックを形成する。
    サービス業勤務の労働者も含む財やサービスはフローに相当する。
    これらは本来なら逆であるべきだ。
    ISLM曲線は本来ならあってはならない社会の図解だ。
    交換機能が貨幣の用途であるべきだ。
    このようにヒックスは貨幣について、MMTと近い理解に達していた。しかしはヒックスの間違いは金属主義を含む商品貨幣論からの信用貨幣論への移行は社会の進歩によると考えている点だ。
    クナップ、イネスを真剣に受け止めたケインズとそこが違う。

    5:08 午後  
    Blogger yoji said...

    ★
    Rudd2021

    III Howstrong is the theoretical case?
    Pure economics has a remarkable way of pulling rabbits out of a hat—apparently a priori propositions which apparently refer to reality. It is fascinating to try to discover how the rabbits got in; for those of us who do not believe in magic must be convinced that they got in somehow. J. R. Hicks (1946)

    Hicks, J. R. (1946). Value and Capital: An Inquiry into Some Fundamental Principles of Economic Theory, 2nd ed. Oxford: Oxford University Press.

    III 理論的なケースはどれくらい強いのか?
    純粋経済学は、帽子の中からウサギを取り出すという驚くべき方法を持っています。魔法を信じない私たちは、どうにかしてウサギが入ってきたことを確信しなければならないのです。J.R.ヒックス(1946年)★


    ヒックス
    価値と資本 岩波文庫上
    62頁
    62:
    てこのような位置を取ることができなかったはずである。これだけのことは直ちに明らかであ
    る。けれどもこのことから進んで、経済理論のうちで必要とされるような限界代替率逓滅の法
    則に赴くためには、ひとつの仮定が必要である。われわれは右の条件がすべての中間点におい
    ても成立するということ、従って二つの均衡の位置の間では曲線にねじれがないということを
    + へ
    仮定しなければならない。(もし曲線にねじれがあるとするならば、価格のある体系では、消一
    費者はその所得の二つの異った費し方のうちいずれかを選択することが不可能になるというよ
    うな、奇妙な結論が出てくる。)限界代替率逓減の一般原理はたんにこのような奇怪事を排除
    するにすぎない。この原理を採ることによってわれわれは、いろいろ採ることのできる可能性
    のうち最も単純なものを採択するのである。

     

     
    第1章 効用と選好

     議論が進んで行くにつれて、純粋経済理論の「法則」といわれるものの大部分はこの種の見
    方を許すことが判明するであろう。純粋経済学は帽子から兎を~~一見先験的(ア・プリオリ)でありながら、
    一見現実に関係のあるような諸命題を~~生み出す不思議な方法を心得ている。その兎がどう
    して中に入ったかを発見しようと試みるのは魅力がある。というのは、われわれの間で魔術を
    信じない人は、兎が何とかして中に入ったのだと確信しているに相違ないからである。わたく
    しは自分ではそれが二つの方法で入ったものと確信するにいたった。一つは、あらゆる経済学
    上の議論の冒頭で、その議論のうちで取扱われる事柄だけが何らかの実際問題において重要な
    唯一の事柄だと仮定することによってである。(これはつねに危険な仮定であって、ほとんど
    つねに多少とも誤っている~~経済理論の適用が非常にむずかしい問題であるのはそのためで
    ある。)それが方法の大部分を示してはくれるが、しかしその全部を示すものではない。もう
    一つの仮定はいましがたそれだけ切り離して論じたものであって、それはねじれが無視できる
    という仮定、すなわちわれわれが取扱っている諸数量の近傍における諸数量のどんな組合せで
    も、ある価格体系での可能な均衡の位置となるに充分な程度の規則性が欲望の体系には(そう
    してまた、後になって見るように、生産体系にも)存在するということ、これである。ところ
    でこの仮定もまた誤っているかもしれない。しかし、およそ可能なかぎりの最も単純な仮定で
    あるから、それは出発点とするには適当な仮定である。実際それと経験との合致は確かに申し
    分がないように思われる。
     われわれの前に横たわる進路はいまや次第にはっきりとしてくる。もし以上が消費財間にお
    ける限界代替率逓滅の原理の真の基礎であるとすれば、全く基礎を同じくする他の原理をも発
    見することができる。これらの原理を列挙して、それの帰結を究明することができる。それら
    のうちいくつかは生産に関係するから、後に第六章で考察されるであろう。残余は本章で引出
    された原理の種々な分野への拡張である。このような拡張が非常に多く存在するということは、
    8 バレート的な選好階梯表の枠組にはめ込むことのできる人間の選択行為の種別がいかに広いか


    し ほん
    価値と資本(上)(全2冊)
    J.R. ヒックス著
    かち
    定価はカバーに表示してあります
    1995 年2月16日 第1刷発行
    やすいたく ま
    くまがいひさ お
    訳 者 安井琢磨 熊谷尚夫
    発行者 安江良介
    発行所 株式会社岩波書店


    マジックの比喩はレイ20210122日本用講演も使っている。

    7:24 午前  
    Blogger yoji said...

    純粋経済学は帽子から兎を~~一見先験的(ア・プリオリ)でありながら、
    一見現実に関係のあるような諸命題を~~生み出す不思議な方法を心得ている。その兎がどう
    して中に入ったかを発見しようと試みるのは魅力がある。

    7:25 午前  

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    • 西村和雄『ミクロ経済学入門』『ミクロ経済学』(岩波、東洋経済)他
    • 経済表とGDP
    • GDP再考(中谷巌『入門マクロ経済学』)
    • 経済学者ヒューム
    • ヘクシャー=オリーン・モデル - Wikipedia
    • 《難民を排除するなら私たちは何者か?》
    • Famous Figures and Diagrams in Economics (英語)

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