木曜日, 4月 16, 2015

マルサス『人口論』初版、邦訳目次:メモ

              (経済学マルクスダーウィンリンク::::::::::

マルサス『人口論』初版、目次:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/blog-post_16.html(本頁)

シスモンディ 経済学新原理 1819
http://nam-students.blogspot.jp/2016/07/1819.html
シスモンディによるマルサス批判関連
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/134290/1/eca1432-3_130.pdf
マルサス 経済学原理 1820、過少消費説
http://nam-students.blogspot.com/2018/08/blog-post_4.html
ヴォルテラ
http://nam-students.blogspot.com/2018/09/theory-of-oscillations-aleksandr.html

マルサスwiki
1798年に匿名で小冊子の主著『人口論』を著し、この中で「幾何級数的に増加する人口と算術級数的に増加する食糧の差により人口過剰、すなわち貧困が発生する。これは必然であり、社会制度の改良では回避され得ない」とする見方(「マルサスの罠」)を提唱した。

《本書は、ゴドウィン氏の著作『探求者』所収の論文「吝嗇と浪費」について、一友人と語り合ったことから生まれた。…》『人口論』1798年初版序文より

ウィリアム・ゴドウィン『政治的正義』(William Godwin "Enquiry concerning Political Justice")

http://nam-students.blogspot.jp/2012/10/william-godwinenquiry-concerning.html?m=0

人口論
A N  E S S A Y  O N  T H E   P R I N C I P L E   O F   P O P U L A T I O N
トマス ・ロバト ・マルサス  T h o m a s  R o b e r t  M a l t h u s

人口論 
マルサス 
斉藤悦則訳  光文社文庫2011年

本書の底本は、匿名で出版された下記の初版本である。 An Essay on the Principle of Population. As It Affects the Future Improvement of Society, with Remarks on the Speculations of Mr. Godwin, M. Condorcet, and Other Writers. London: Printed for J. Johnson, in St. Paul’s Church-yard: 1798

ケインズが評価しているのは体系化されていない初版の方らしい。全集9説得論集訳者あとがき参照。

《マルサスは『人口論』を、初版のあと体系書に改めたさいに台無しにしてしまった。》ケインズ「アルフレッド・マーシャル」#10人物評伝264頁

『人口論』 目次
序文  
第一章 
問題点──意見対立のせいで問題の解決がむずかしいこと──人間と社会の完成可能性に否定的な考え方については、ちゃんとした反論がない──人口増加がもたらす問題の性質──本書の主張の概要
第二章 
人口と食糧の増加率の違い──増加率の違いの必然的な帰結──下層階級の暮らしぶりの上下運動──この上下運動がさほど注目されてこなかった理由──本書の主張全体の基礎をなす三つの命題──それに関連して検討されるべき人類の歴史の諸段階  
第三章 
未開段階、あるいは狩猟民族について──遊牧民族、あるいはローマ帝国を侵略した蛮族──食糧増加を上回る人口増加──北方からの民族大移動の原因
第四章 
文明国の状態──現在のヨーロッパはシーザーの時代より人口が多いかもしれない──人口についての最良の基準──ヒュームが用いた人口推計の基準はおそらく誤っている──ヨーロッパの多くの国における人口の伸びの鈍さ──二つの主要な人口抑制法──そのひとつ、事前予防的な人口抑制をイングランドを例に検討する
第五章 
第二の人口抑制、すなわち、積極的な抑制をイングランドで検証──イングランドで貧乏人のために徴収された巨額の金が、貧乏人の生活を改善しない真の原因──救貧法が本来の目的からそれていく強力な傾向──一時しのぎながら貧乏人の困窮を緩和する策の提言──窮乏化の圧力を下層階級から完全に除去することは、人間の本性の不変の法則により、絶対に不可能である──人口抑制の全体は、貧困と悪徳にわけられる
第六章 
新しい植民地──その人口増加が速い理由──北アメリカ植民地──奥地の植民地での人口急増は異例──歴史の古い国においても、戦争、疫病、飢餓、天災による荒廃からの復興は迅速である  
第七章 
伝染病の原因と考えられるもの──ジュースミルヒ氏の統計表の抜粋──周期的な疫病の発生はありうること──短期間の出生と埋葬の比を、その国のじっさいの平均的な人口増加の基準とするのは不適切──長期間の人口増加の最良の基準──きわめて質素な生活が中国やインドで起こった飢饉の一原因──ピット氏が提案した救貧法案の条項の有害な傾向──人口増加を促す唯一の適正な方法──国民の幸福の諸原因──飢饉は、自然が人口過剰を抑制するもっとも恐ろしい最後の手段──確定できたと考えられる三つの命題  
第八章 
ウォレス氏──人口増加による困難の発生は遠い未来の話と考えるのは誤り──コンドルセ氏が描く人間精神進歩の歴史──コンドルセ氏のいう振動が人類において発生する時期
第九章 
人間の身体的な完成可能性と寿命の無限ののびにかんするコンドルセ氏の説──限界が特定できないことから、部分的な改良を進歩の無限性に結びつける主張の誤り。家畜の改良と植物の栽培を例に、それを明らかする 
 第十章 
ゴドウィン氏の平等社会──人類の悪徳をすべて社会のせいにすることの誤り──人口増加がもたらす問題にたいするゴドウィン氏の第一次回答はまったく不十分──ゴドウィン氏が実現を予想した美しい平等社会──それは単純に人口の原理によって、わずか三十年で完全に崩壊する  
第十一章 
ゴドウィン氏の推測によれば、男女間の性欲はやがて消えてなくなる──その推測には根拠がない──愛の情念は、理性にも道徳にも反するものではない  
第十二章 
人間の寿命は無限にのびるとするゴドウィン氏の憶測──精神への刺激が肉体におよぼす影響についての誤った考え方とその諸例──過去にもとづかない憶測は非学問的──人間は地上での不死に接近しているというゴドウィン氏とコンドルセ氏の憶測は、懐疑論の不整合性の奇妙な実例  
第十三章
人間をたんに理性のみの存在と考えるゴドウィン氏の誤り──人間は複雑な存在であり、肉体的な欲望が知的な決断を乱す力として働く──強制についてのゴドウィン氏の考え方──人から人へ伝達しえない真理もある
第十四章 
政治的真理にかんするゴドウィン氏の五つの命題。それは、彼のすべての基礎であるが、しかし確たるものではない──人口の原理による貧窮のために、人間の悪徳と道徳的な弱さは撲滅できない。それはなぜかという理由を明らかにする──ゴドウィン氏がいう意味での完成可能性は、人間にはあてはまらない──人間がほんとうに完全なものになりうるかどうかの例証  
第十五章 
あまりにも完全なモデルは、改善にとって有益というより、しばしば有害──ゴドウィン氏の論文「吝嗇と浪費」──社会にとっての必要労働を公平に分割することの不可能──労働批判は現実の弊害を増すだけで、将来の改善にはほとんど、あるいはまったく役立たない──農業労働の量を増やすことはかならず労働者に益をもたらす  
第十六章 
アダム・スミス博士は、社会の収入やストックの増加をすべて、労働の賃金にあてられる資金の増加とみなす点で誤っているのではなかろうか──国が豊かになっても、貧しい労働者の生活が良くならない実例──イングランドでは富が増大したが、労働の賃金にあてられる資金はそれに比例して増加しなかった──中国の貧民の生活は、工業で国を豊かにしても改善されない
第十七章 
国の豊かさの正しい定義について──製造業の労働はすべて不生産的だというフランスのエコノミストの理屈と、その誤り──職人および製造業者の労働は個人にとっては生産的だが、国家にとってはそうではない──プライス博士の二巻本『観察記』の注目すべき一節──プライス博士は、アメリカ人の幸福と急速な人口増加を主としてその文明の特殊さに結びつけているが、それは誤っている──社会の改善の前途に横たわる困難に目をとじるのは何の益ももたらさない  
第十八章 
人口の原理は人間をつねに苦しめるので、そのために人は未来に希望を託すようになる──人生を試練と見なすのは、神の先見性という観念と矛盾する──この世は物質を目覚めさせ、それに精神を与える力強いプロセスであろう──精神の成長の理論──肉体的な欲求による刺激──一般法則の働きによる刺激──人口の原理がもたらす人生の厳しさによる刺激  
第十九章
人生の悲しみは、人の心にやさしさと人間味をもたらすために不可欠──社会的な共感能力への刺激は、たんなる才人よりも、もっと上等な人間をつくりだす──道徳的にすぐれたものが生まれるためには、道徳的に悪いものが必要──自然の無限の変化と、形而上の問題のむずかしさが、知的な欲求による刺激をたえずかきたてる──神の啓示にまつわる難点は、この原理によって説明される──聖書で示される程度の神のあかしが、人間の能力を向上させ、人間の道徳心を改善するためには、適度である──精神は刺激によってつくられるという考えで、自然と社会における悪の存在理由は説明されるように思われる

解 説 的場 昭弘 *
年 譜 
訳者あとがき  **
©Yoshinori Saitō 2011


人口の原理について 
将来の社会の改善に役立つように、 
ゴドウィン氏、コンドルセ氏、およびその他の方々の論考にふれつつ、論じる  
一七九八年 ロンドン

序文
本書は、ゴドウィン氏の著作『探求者』所収の論文「吝嗇と浪費」について、一友人と語り合ったことから生まれた。…

「第一に、食糧は人間の生存にとって不可欠である。 
第二に、男女間の性欲は必然であり、ほぼ現状のまま将来も存続する。」(本文第1章)@

「人口は、何の抑制もなければ、等比級数的に増加する。生活物資は等差級数的にしか増加しない」(本文第1章)

「人口は、何の抑制もなければ等比級数的に増加する。一方、人間の生活物資の増え方は等差級数的である。」(本文第2章)@

「財産はなるべく平準化することが長期的には絶対に有利である。所有者の数が多くなれば、当然、労働者の数は少なくなる。つまり、社会の大多数が財産の所有者となり、幸福になる。自分の労働以外に財産をもたない不幸な人間は少数になる」(本文第17章)

追記:
プルードンもマルクスもマルサスを批判している。ケインズは賞賛している。
ダーウィンも影響を受けたとされる。


《プルードンは、一八四八年八月一一日自らが主宰する新聞『人民の代表』に「マルサス主義者」という論文を掲載する。
…マルクスは、『資本論』の第七編二三章「資本主義的蓄積の一般法則」の中の注で厳しくマルサスの『人口論』を批判している。》

**
《マルサスの『人口論』は若々しい天才の作品である、とケインズは評している(ケインズ『人物評伝』)。…ケインズもいう。 「最初の論文は、その方法において先験的かつ哲学的であるのみでなく、その文体は大胆にして修辞的であり、華麗な言い回しと情緒に富んでいる。これに反して、後の版では[……]青年の頃の、輝かしい才気と盛んな意気とは消えうせている」(以上、ケインズからの引用は、大野忠男訳『ケインズ全集』第一〇巻、東洋経済新報社、による)》

《二〇〇年前、安価な穀物の輸入自由化をめぐって国を二分した大論争のさい、マルサスとリカードウはそれぞれの陣営を代表する論敵どうしであったが、それでも二人は友人であり続けた。なるほどね、と私は思う。意見はちがっても深く話し合える友だちってのはいる。》

参考:
19章抜粋 http://ameblo.jp/antibizwog/entry-11378175524.html

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ゴドウィンとの関係は、以下の論考が参考になる。
初版刊行後、マルサスはゴドウィンに会い、示唆を受けて、第二版を書いたらしい。両者は「人工法則対生存権」の関係と言われる。
いわゆる人口問題の位相(4) : ゴドウィン・マルサス論争 (iii) Author(s) 仲村, 政文

ゴドウィンは別の箇所において, 次の ようにのべている。 「それを実行することによっ て人口が制限されるような, さまざまな方法が ある。 すなわち, 古代人の間, および今日では 中国におけるような, 棄子によるもの。 セイロ ン島に残存するといわれるような, 堕胎術によ るもの。 種族の増加にとって極度に有害なこと がみとめられる両性の乱交によるもの。 あるい は最後に, 男女それぞれの修道院においてある 程度行われていると想像されなければならぬ組 織的禁欲によるもの。 しかし, この種の何か明 白な慣習がなくても, 共同社会の一般的な状態 から生じる, 人口増加の促進作用あるいは抑制 作用は極めて強力である。」 

ルソー→ゴドウィン→プルードンという系譜が描ける。ただしゴドウィンにはカルヴァン派の側面がある。

参考:
近代デジタルライブラリー - マルサス人口論の研究 伊藤久秋
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1280541

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目次
人口論
訳序 /凡例 /解説 /序言 /前書
第一篇世界の未開国及び過去の時代における人口に対する妨げについて
第二篇近代ヨオロッパ諸国における人口に対する妨げについて
第三篇人口原理より生ずる害悪を除去する目的をもってかつて社会に提案または実施された種々の制度または方策について
第四篇人口原理より起る害悪の除去または緩和に関する吾々の将来の展望について

人口論 
A N  E S S A Y  O N  T H E  P R I N C I P L E  O F  P O P U L A T I O N
トマス ・ロバト ・マルサス  T h o m a s  R o b e r t  M a l t h u s
 この絶大な 『人口論 』のポピュラリティに最も驚愕したものは 、おそらく著者マルサスその人であったかもしれない 。ところがこの書は時事問題を論ずるいわゆる試論であり 、学究的なまたは p h i l o s o p h i c a lな論究ではない 。そこで第一版の望外な成功に自ら驚いたマルサスは 、海外旅行と多大な読書とによって多数の資料を蒐集した上 、一八〇三年の第二版においては 、第一版の試論的性質を捨ててこれに代えてそれを一つの論究の書とするにつとめた 。かくて努力の主観的目標は 、時論の追及から原理の歴史的証明へと転向した 。すなわち第一版においては若干の頁を割かれたに止った人口原理を実証する歴史的記述の部分は著しく拡張され 、それは尨大な第二版の約二分の一を占めることとなった 。彼れの主観的意図のこの変更は 、両版の書名の比較によって知ることが出来る 。すなわち 、 
― ―第一版 ― ― An Essay on the Principle of Population, as it affects the future improvement of society, with remarks on the speculations of Mr. Godwin, M. Condorcet and other writers.
  第二版 ― ― An Essay on the Principle of Population, or, a View of its past and present effects on human happiness : with an inquiry into our prospects respecting the future removal or mitigation of the evils which it occasions.

初版:『人口の原理に関する一論 ゴドウィン氏、コンドルセー氏、その他の諸氏の研究に触れて社会の将来の改善に対する影響を論ず(An Essay on the Principle of Population, as it affects the future improvement of society, with remarks on the speculations of Mr. Godwin, M. Condorcet and other writers.)』

二版以降:『人口の原理に関する一論、または人類の幸福に対する過去および現在の影響についての見解:人類の幸福に対する影響を引き起こす悪徳の将来の除去や緩和についての見通しの研究による(An Essay on the Principle of Population, or, a View of its past and present effects on human happiness : with an inquiry into our prospects respecting the future removal or mitigation of the evils which it occasions.)』

 かくて 『人口論 』第二版は第一版に比して著しく尨大なものとなったが 、なお彼れの主観においては極めて重大なもう一つの変更がある 。それは第三の妨げとしての 『道徳的抑制 』の導入である 。第一版においては 、より大なる力たる人口の力は 、罪悪及び窮乏の二つの妨げのみによって 、食物の水準にまで圧縮されるというのであったが 、第二版においてはこの二つの妨げに加えて 、 『道徳的抑制 』すなわち結婚し得る境遇に至るまで結婚を差控えその間道徳的生活を送ることを挙げている 。この変更は論敵ゴドウィン自身の示唆によるものと想像されるが 1 ) 、マルサスはこの修正を極めて重視している 。これについては 『人口論 』第二版の序言 、その他その本文の関係箇所における彼自身の記述に詳しい 。
  1 )William  Godwin ;  Thoughts Occasioned By The Perusal Of Dr. Parr's Spital Sermon , (☆google翻訳 。マルサスは人口論の第2~4版の3:3でゴドウィンのこの小冊子を引用し反論している☆。) etc.  London 1801 , pp . 7275 . Malthus ; Essay , B k . I I I . , C h . I I I . : Observations on the Reply of Mr. Godwin. 
 
 『人口論 』はその後しばしば版を重ねている 。すなわち一八〇三年の第二版に続いて 、一八〇六年には第三版 、一八〇七年には第四版 、一八一七年には第五版 、一八二六年には第六版が現れている 。これらはいずれも訂正増補を含むが 、その中特に第二 、第三 、及び第五の諸版が甚だしい 。今それら諸版の相照応する諸章を対照してみると次の如くである 。

第五 ・六版 第三 ・四版 第二版 第一版
第一篇
世界の未開国及び過去の時代における人口に対する妨げについて
第一篇同上 第一篇同上 
第一章 問題の要旨 、人口と食物との増加率 第一章同上 第一章同上 第一章第二章
第二章 人口に対する一般的妨げとその働き方について 第二章同上 第二章同上 第一章第二章
第三章 人類社会の最低段階における人口に対する妨げについて 第三章同上 第三章同上 第三章第四章
第四章 アメリカ ・インディアンにおける人口に対する妨げについて第四章同上第四章同上第三章第四章
第五章 南洋諸島における人口に対する妨げについて 第五章同上第五章同上 第三章第四章
第六章 ヨオロッパ北部の古代住民における人口に対する妨げについて 第六章同上 第六章同上 第三章第四章
第七章 近代牧畜民族における人口に対する妨げについて 第七章同上 第七章同上 第三章第四章
第八章 アフリカ各地における人口に対する妨げについて 
第八章同上 第八章同上 第三章第四章
第九章 南北シベリアにおける人口に対する妨げについて
 第九章同上 第九章同上 第三章第四章
第十章 トルコ領及びペルシアにおける人口に対する妨げについて 
第十章同上 第十章同上 第三章第四章
第十一章 印度及び西蔵における人口に対する妨げについて 
第十一章同上 第十一章同上第三章第四章
第十二章 支那及び日本における人口に対する妨げについて 
第十二章同上 第十二章同上 第三章第四章
第十三章 ギリシア人における人口に対する妨げについて 
第十三章同上 第十三章同上 第三章第四章
第十四章 ロオマ人における人口に対する妨げについて 第十四章同上第十四章同上第三章第四章
第二篇
近代ヨオロッパ諸国における人口に対する妨げについて 
第二篇同上 第二篇同上  
第一章 ノルウェイにおける人口に対する妨げについて
第一章同上第一章同上 第四章第五章
第二章 スウェ ーデンにおける人口に対する妨げについて 
第二章同上第二章同上 第四章第五章
第三章 ロシアにおける人口に対する妨げについて 
第三章同上 第三章同上第四章第五章
第四章 ヨオロッパ中部における人口に対する妨げについて 
第四章同上第五章同上 第四章第五章
第五章 スイスにおける人口に対する妨げについて 第五章同上 第七章同上 第四章第五章
第六章 フランスにおける人口に対する妨げについて 第六章同上 第八章同上 第四章第五章
第七章 フランスにおける人口に対する妨げについて (続 ) 

第四章第五章
第八章 英蘭における人口に対する妨げについて 第七章同上 第九章同上第四章第五章
第九章 英蘭における人口に対する妨げについて (続 ) 

第四章第五章
第十章 蘇格蘭及び愛蘭における人口に対する妨げについて 第八章同上第十章同上 第四章第五章
第十一章 結婚の出産性について 第九章同上 第四章同上第四章第五章
第十二章 伝染病が出生 、死亡 、及び結婚の記録簿に及ぼす影響 第十章同上 第六章伝染病が死亡記録簿に及ぼす影響 第四章第五章
第十三章 以上の社会観察による一般的推論 第十一章同上 第十一章同上 第六章第七章
第三篇
人口原理より生ずる害悪を除去するものとしてかつて社会に提案されまたは実施された種々な制度または方策について 
第三篇同上 第三篇同上 
第一章 平等主義について 、ウォレイス 、コンドルセエ 第一章同上 第一章同上第八章第九章

第二章 平等主義について 、ゴドウィン 
第二章同上 第二章同上第十、十一 、
十二、十三 、十四 、十五章 

第三章 ゴドウィン氏の駁論に関する考察 
第三章同上 ☆第三章平等主義について (続 ) ☆
第四章 移民について第四章同上 第四章同上 
第五章 貧民法について第五章同上第五章英国貧民法について第五章第七章

第六章 貧民法について (続 )
第六章貧民法問題の続き 第六章同上 

第七章 貧民法について (続 ) 



第八章 農業主義について 第九章商業主義について 第十章農商併行主義について 第十一章穀物条例について 、輸出奨励金 第十二章穀物条例について 、輸入制限 

第八章富の定義について 、農業及び商業主義 

第八章同上 
第十七章
第八章 農業主義について 第九章商業主義について 第十章農商併行主義について 第十一章穀物条例について 、輸出奨励金 第十二章穀物条例について 、輸入制限  第九章農業及び商業及び商業主義の種々なる結果 第九章同上 
第八章 農業主義について 第九章商業主義について 第十章農商併行主義について 第十一章穀物条例について 、輸出奨励金



第十二章 穀物条例について 、輸入制限  
第十章穀物輸出奨励金について第十章同上

第十三章 富の増加が貧民の境遇に及ぼす影響について
第七章同上第七章同上第十六章

第十四章 一般的観察 
第十一章人口及び豊富についての一般の誤謬について第十一章人口及び豊富についての一般の誤謬の主たる源泉について 
第四篇
人口原理より起る害悪の除去または緩和に関する吾々の将来の展望について 
第四篇同上 第四篇同上 
第一章 道徳的抑制及びこの徳を行うべき吾々の義務について 第一章同上 第一章道徳的抑制及びこの徳を行うべき吾々の義務の根拠について 第十八章第十九章
第二章 道徳的抑制の普及が社会に及ぼす影響について 第二章この徳の普及が社会に及ぼす影響について 第二章上第十八章第十九章
第三章 貧民の境遇を改善する唯一の有効な方策について 第三章同上 第三章同上第十八章第十九章
第四章 この方策に対する反対論を考察す 第四章同上 第四章同上 第十八章第十九章

第五章 反対の方策を実行せる諸結果について 
第五章同上 第五章同上 第十八章第十九章

第六章 貧困の主要原因に関する知識が政治的自由に及ぼす諸影響 
第六章同上 第六章貧困の主要原因に関する知識が政治的自由に及ぼす影響 第十八章第十九章

第七章 同じ問題の続き 


第十八章第十九章

第八章 貧民法の漸次的廃止の企画を提唱す 
第七章同上第七章同上 第十八章第十九章

第九章 人口に関する通説を訂正する方法について 
第八章同上 第八章人口の問題に関する通説を訂正する方法について第十八章第十九章

第十章 吾々の慈善の方針について 
第九章同上 第九章同上 第十八章第十九章
第十一章 貧民の境遇を改善する種々なる企画 第十章同上 第十章貧民の境遇を改善せんがためにかつて提案された種々なる企画の誤謬について 第十八章第十九章

第十二章 同じ問題の続き 


第十八章第十九章

第十三章 この問題に関する一般的原理の必要について 
第十一章同上 第十一章同上第十八章第十九章

第十四章 社会の将来の改良に関する吾々の合理的期待について
第十二章同上 第十二章同上第十八章第十九章
附録同上

2~4th.ed 3:3章

《第三章ゴドウィン氏の駁論に関する考察

ゴドウィン氏は、最近の著作の中で、「人口原理論」のうち、彼れの主義に対し最も辛く当ると考える部分に対し、駁論を与えている。この駁論に対しては若干述べるだけで十分であろう。

彼は、そのパンフレットの初めの方の註において、「人口論」の主たる攻撃はその著の原理に向けられてはおらず、その結論に向けられている、と云っている1)。なるほど、ゴドウィン氏はその著の結論の方の一章を特別に、人口原理からする彼れの主義に対する反対論の考察に充てたのであるから、この章が特別に最もしばしば言及されていることは事実であろう。しかし確かに、もし「人口論」の大原則が認められるならば、その打撃は彼れの著作全部に及ぶものであり、そして政治的正義の基礎を本質的に変更するものである。
『1) Reply to the attacks of Dr. Parr, Mr. Mackintosh, the author of an Essay on Population, and others, p.10。
 ゴドウィン氏の著作の大部分は、社会を悩ます害悪の全部または大部分を生み出すものとして人類の制度を罵倒することに、充てられている。…

「政治的正義」の第一篇第三章は「政治的制度の精神」と題されているが、そこでゴドウィン氏は曰く、「現在世界に存在しているところの、諸国民の国内政策に関する最大の濫用の二つは、第一に暴力によるか、または第二に詐欺によるところの、財産の不当な移転である。」更に彼は進んで曰く、もし他人の物資を自ら所有しようという願望が個人に存在せず、またもし各人が完全な便宜をもって生活必要品を獲得することが出来るならば、市民社会は詩歌が黄金時代についてこしらえた作り話と同じになるであろう、と。また曰く、かかる害悪がその存在を負う原理を研究しよう、と。「人口論」における主たる議論の真なることを認めた後には、私は、彼がこの研究において、単なる人間の制度をもって停止することは出来ないと思う。彼れの著作の他の多数の部分も、この考察によって、同様に打撃を受けるのである。》

抜粋: : トマス・ロバト・マルサス & 吉田秀夫. “人口論.” iBooks.
https://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewBook?id=569816520”


第五 ・六版のみの目次:

第一篇
世界の未開国及び過去の時代における人口に対する妨げについて
第一章 問題の要旨 、人口と食物との増加率
第二章 人口に対する一般的妨げとその働き方について
第三章人類社会の最低段階における人口に対する妨げについて
第四章 アメリカ ・インディアンにおける人口に対する妨げについて
第五章 南洋諸島における人口に対する妨げについて
第六章 ヨオロッパ北部の古代住民における人口に対する妨げについて
第七章 近代牧畜民族における人口に対する妨げについて
第八章 アフリカ各地における人口に対する妨げについて
第九章 南北シベリアにおける人口に対する妨げについて
第十章 トルコ領及びペルシアにおける人口に対する妨げについて
第十一章 印度及び西蔵における人口に対する妨げについて
第十二章 支那及び日本における人口に対する妨げについて
第十三章 ギリシア人における人口に対する妨げについて
第十四章 ロオマ人における人口に対する妨げについて

第二篇
近代ヨオロッパ諸国における人口に対する妨げについて
第一章ノルウェイにおける人口に対する妨げについて
第二章スウェ ーデンにおける人口に対する妨げについて
第三章ロシアにおける人口に対する妨げについて
第四章ヨオロッパ中部における人口に対する妨げについて
第五章スイスにおける人口に対する妨げについて
第六章フランスにおける人口に対する妨げについて
第七章フランスにおける人口に対する妨げについて (続 )
第八章英蘭における人口に対する妨げについて
第九章英蘭における人口に対する妨げについて (続 )
第十章蘇格蘭及び愛蘭における人口に対する妨げについて
第十一章結婚の出産性について
第十二章伝染病が出生 、死亡 、及び結婚の記録簿に及ぼす影響
第十三章以上の社会観察による一般的推論


第三篇
人口原理より生ずる害悪を除去するものとしてかつて社会に提案されまたは実施された種々な制度または方策について
第一章平等主義について 、ウォレイス 、コンドルセエ
第二章平等主義について 、ゴドウィン
第三章ゴドウィン氏の駁論に関する考察

第四章移民について
第五章貧民法について
第六章貧民法について (続 )
第七章貧民法について (続 )
第八章農業主義について
第九章商業主義について
第十章農商併行主義について
第十一章穀物条例について 、輸出奨励金
第十二章穀物条例について 、輸入制限
第十三章富の増加が貧民の境遇に及ぼす影響について
第十四章一般的観察 (第十一章人口及び豊富についての一般の誤謬について /第十一章人口及び豊富についての一般の誤謬の主たる源泉について )

第四篇
人口原理より起る害悪の除去または緩和に関する吾々の将来の展望について
第一章道徳的抑制及びこの徳を行うべき吾々の義務について
第二章道徳的抑制の普及が社会に及ぼす影響について
第三章貧民の境遇を改善する唯一の有効な方策について
第四章この方策に対する反対論を考察す
第五章反対の方策を実行せる諸結果について
第六章貧困の主要原因に関する知識が政治的自由に及ぼす諸影響
第七章同じ問題の続き
第八章貧民法の漸次的廃止の企画を提唱す
第九章人口に関する通説を訂正する方法について
第十章吾々の慈善の方針について
第十一章貧民の境遇を改善する種々なる企画
第十二章同じ問題の続き
第十三章この問題に関する一般的原理の必要について
第十四章社会の将来の改良に関する吾々の合理的期待について
附録
 〔註 〕傍点は訳者の施せるもの 。

参考:
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~yagi/evomalthus.html
1) ダーウィンは『種の起源』の「序言」で、彼の「生存闘争」論が「マルサスの原理を全動植物界に適用したものである」(Charles Darwin, On the Origin of Species, 1859;八杉龍一訳『種の起源』(上)岩波文庫、改版、1990年、15ページ)と述べただけでなく、『自伝』で次のように書いた。「1838年の10月、つまり、体系的な研究を始めて15ケ月たったとき、私は娯楽のためにマルサスの『人口論』を手にとった。動植物の習性についての長期にわたる観察によって、あらゆるところでおこなわれる生存のための闘争を理解する素地が十分にととのっていたため、こうした状況のもとでは、望ましい変異が保存される一方で望ましくない変異が滅ぼされる傾向が生まれるという考えがすぐさま私を襲った。その結果は新しい種の形成であろう。ここでこの時、私は自分がそれでもって作業すべき理論をついに得たのであった。しかし、偏見を避けなければと心配して、しばらくはそれについて短かなスケッチすらも書かないことに心を決めた」(The Autobiography of Charles Darwin 1809-1882, ed. Nora Barlow, London: Collins, 1958, p.120)。ノートブックなどに残された証拠については、Robert M. Young, "Malthus and the Evolutionists: The Common Context of Biological and Social Theory", Past and Present, 43 (May 1969) および Lamar B. Jones, "Schumpeter versus Darwin: In re Malthus", Southern Economic Journal, vol. 56-2 (Oct. 1989)を参照せよ。Young と Jones は、マルサス『人口論』との出会いがダーウィンにとって重要であったとみなしているが、Scott Gordon, "Darwin and Political Economy: The Connection Reconsidered", Journal of the History of Biology, vol.22-4 (Fall 1989)はダーウィンはマルサスのごく一部に刺激を受けたに過ぎず、マルサスや当時の経済学とのそれ以上の関連を求めるべきでないとみる。いずれも、Geoffrey M. Hodgson, ed., Economics and Biology, Edward Elgar, 1995 に収録されている。

NAMs出版プロジェクト: Transmutation of Species (1837)
http://nam-students.blogspot.jp/2014/02/transmutation-of-species-1837.html


参考:

マルサスモデル

マルサスモデル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/マルサスモデル

ロジスティック方程式(ロジスティックほうていしき、英語:logistic equation[1])は、生物の個体数の変化の様子を表す数理モデルの一種である。ある単一種の生物が一定環境内で増殖するようなときに、その生物の個体数(個体群サイズ)の変動を予測できる。人間の場合でいえば、人口の変動を表すモデルである。
1838年にベルギーの数学者ピエール=フランソワ・フェルフルスト(Pierre-François Verhulst)によって、ロジスティック方程式は最初に発案された。フェルフルストは、1798年に発表されて大きな反響を呼んだトマス・ロバート・マルサスの『人口論』の不自然な点を解消するために、このモデルを考案した[2]。マルサスは『人口論』で、人口は原理的に指数関数的に増加することを指摘した[3]。しかし、実際には環境や資源は限られているため、人口の増加にはいずれブレーキがかかると考えるのが自然である。人口が増えるに連れて人口増加率は低減し、人口はどこかで飽和すると考えられる。ロジスティック方程式はこの点を取り入れて、生物の個体数増殖をモデル化したものである。フェルフルスト以後には、アメリカの生物学者レイモンド・パール(Raymond Pearl)が式を普及させた。

編集


マルサスモデルによる個体数増加曲線の様子。赤色が m = 4、紫色が m = 2、藍色が m = 1。いずれも最初は N =1 だが、その後の急激な成長が見て取れる。
多くの生物では、親は多くの子孫を作るので、それがそのまま生き残ると仮定すれば、あっという間に莫大な個体数となる。ねずみ算など、数学的小話の種である[18]。まずはこのような単純なものが、生物個体数の増加モデルとして考えられる。
ある個体群において、時刻 t に個体数が N体が存在しているとする。実際の生物個体数は不連続な値(整数)をとるものであるが、数学的扱いを簡便にするために、個体数は連続な値(実数)をとるものとする(1.5体といったような値も含める)ことがしばしば行われる[19]。実際の生物でいえば、個体数が多かったり各個体の世代が重なったりしていれば、このような近似も妥当性を帯びてくる[20][21]。個体数を連続な値とすれば、個体数の増加率は N の時間微分 dN/dt で表すことができる[22]
さらに話を単純化するために、個体は環境を出入りしないという状況を想定する[23]。この場合、個体の出生と死亡という2つの要因のみによって個体数は増減する[23]。個体群の出生率死亡率を上回っていれば、個体数は増え続けるということになる[10]。さらに簡略化するために出生率と死亡率を常に一定であるとする[10]。個体数当たりの出生率を b、個体数当たりの死亡率を d とすれば、個体数の増加率は差し引きした b − d に個体数 N を掛け合わせた値となる[24]。よって個体数増加率 dN/dt は
dN/dtは
{\displaystyle {\frac {dN}{dt}}\ =mN}

dN/dt=mN
という微分方程式で表される[25]。ここで m は比例定数であり、m = b − d である[21]
このような式で表される個体数増加は t の指数関数となり、人間でいえば、あっという間に人口爆発を引き起こすことになる[26]。このような個体群成長のモデルは、生物個体(人口)の増加が幾何級数的であることを最初に指摘したトマス・ロバート・マルサスに因んでマルサスモデルと呼ばれる[27][28]。比例定数 m もマルサスの名からマルサス係数と呼ばれ、単位は一個体当たりの増加率となる[4]
しかし、このモデルは現実と違いすぎる[29]。現実の生物は、限られた環境下で生息しており、個体数が多くなると、各個体にとって必要な資源が得にくくなる[30]。そこに生息できる個体数には上限があると見るのが自然である[31]。つまり、個体数が多くなると、その増加にブレーキがかかるものと想像される[32]。このような一種内での資源の取り合いは種内競争と呼ばれ、生物における競争関係の一種である[33]



追記:
以下のマクロ経済学上級書でもマルサスの名が、ソローモデルを論ずる中で触れられている。
ローマー『上級マクロ経済学』(Advanced Macroeconomics by David Romer)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/advanced-macroeconomicsdavid-romer.html
《1:10 ソロー・モデルにおいて天然資源を生産要素の1つとして考慮した場合

 少なくともマルサス以来、生産要素の中には有限にしか供給されないもの(分かりやす
い例は土地や天然資源)があるので、経済成長はいずれストップするという考え方がある。》
(1:1:10邦訳初版42頁1998年)





45 Comments:

Blogger yoji said...

http://www.kotensinyaku.jp/books/book129.html
人口論
マルサス/斉藤悦則 訳
定価(本体895円+税)
ISBN:75231-6
発売日:2011.7.12

デフレ、少子高齢化、貧困・格差......「人口」から世界が見える。

作品
「大胆にして修辞的であり、華麗な言い回しと情緒に富んでいる」(ケインズ)、のちに大経済学者となるマルサスの意気盛んなメッセージを、クリアな訳文で届ける。
今もアクチュアルな「若々しい天才の作品」。


内容
「人口は等比級数的に増加するが、食糧は等差級数的にしか増えない。そして、人の性欲はなくならない。」シンプルな命題を提起し、人口と食糧のアンバランスが生む問題に切り込んで、19世紀の進歩思想に大きな影響を与えた本書は、現在の世界においてもますます輝きを増している。

解説
的場昭弘(神奈川大学経済学部教授)


マルサス
[1766−1834] 古典派経済学を代表するイギリスの経済学者。父はルソー、ヒュームと親交があり、その影響を受けて育つ。ケンブリッジ大学を卒業後研究員になり、のち牧師となる。32才の時に匿名で出した本書『人口論』(初版)は当時のイギリス社会に大きな衝撃を与えた。その後名前を明かしたうえで第2版を出し、約30年をかけて第6版までを刊行した。39才で新設の東インド会社付属学院の教授に就任、歴史、経済を教える。穀物の輸入自由化をめぐりリカードウとの論争が有名である。著書に『経済学原理』『経済学における諸定義』『価値尺度論』など。
[訳者]斉藤悦則
1947年生まれ。鹿児島県立短期大学教授。共編著に『ブルデュー社会学への挑戦』。訳書に『プルードンの社会学』(アンサール)。共訳書に『出る杭は打たれる』(レノレ)、『構成的権力』(ネグリ)、『システムの解体』(シャバンス)、『逆転の思考』(コリア)など。

9:46 午前  
Blogger yoji said...

本当か「貧乏人が貧乏なのは貧乏人のせいである」,
投稿者 Gori トップ100レビュアーVINE メンバー 投稿日 2011/9/14
形式: 文庫
本書の原題は、第二版以降で以下のようになる。
『An Essay on the Principle of Population, or, a View of its past and present effects on human happiness : with an inquiry into our prospects respecting the future removal or mitigation of the evils which it occasions.』
拙訳すれば
「人口の原理に関する小論、または人類の幸福に対する過去および現在の影響についての見解:
人類の幸福に対する影響を引き起こす悪徳の将来の除去や緩和についての見通しの研究による」

人口の原理について
マルサスは基本的な二つの自明である前提を置く。
・第一に食糧(生活資源)が人類の生存に必要である。
・第二に異性間の情欲は必ず存在する。

この二つの前提から導き出されるのは、次のような考察である。
人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが生活資源は算術級数的にしか増加しない。
人口の増加が生活資源を生産する土地の能力よりも不等に大きいため、
するとそこには必然的に貧困が出現する。
人口増の継続は、生活資源の継続的な不足をもたらし、重大な貧困問題に直面する。
人口が多いために労働者は過剰供給となり、また生活資源は過少供給となるからである。
このような状況で結婚することや、家族を養うことは困難であるために人口増はここで停滞することになる。
安い労働力で新たな事業などが進められることで、初めて生活資源の供給量が徐々に増加することが可能となり、
最初の人口と生活資源の均衡が回復されていく。
社会ではこのような人口の原理に従った歴史が反覆されているのである。

しかし、この繰り返しはいつか行き詰まるのではないか。
地球は有限だからである。
貧乏人が貧乏なのは貧乏人のせいである。ということになりはしないか。
誰か教えてください。

10:30 午前  
Blogger yoji said...

穀物法改正のときにマルサスは、食料自給を維持するため、また工業に偏...

hujiaigさん 2014/05/05 22:12:17
穀物法改正のときにマルサスは、食料自給を維持するため、また工業に偏りすぎて国内の需給バランスを崩さないためにも、ある程度の関税は維持すべし、つまり穀物法を擁護したのに対し、リカードは一部の国が輸出を停止しても、別のどこかの国が自国に対して輸出してくれる、しかも自国市場をあてにして増産してくれるから大丈夫だ!と言ってあくまで自由貿易を主張したそうで、これは大変興味深いと思いました。

さらにリカードは穀物が安価になれば、賃金が下がり利潤が増えるの、で資本蓄積が進み経済成長の起動力になると言ったそうです。

ま、賃金が下がるというのは庶民としてはいただけませんが、理屈は通っていると思いました。

リカードが現代の日本によみがえれば、TPPで関税の完全撤廃を主張するでしょうか?賛同を集められるでしょうか?

しかしトガったリカードに対して、マルサスの主張がかなり常識的、穏健なのが印象的でした…これは今の日本の世論と大体同じ、賛同を集められるのはマルサスの方かもしれませんね…?


○リカードとマルサスによる「穀物条例論争」とはどのようなものですか?
●「穀物条例」は、英国で穀物の輸出入を規制するために制定された法律を言います。
最も有名な「穀物条例」は、1815年の穀物法です。

国内地主層と産業資本家の間で、この法律の撤廃を巡る激しい論争が繰り広げられました。
それは、重商主義と自由貿易論との戦いであり、同時に旧勢力の地主階級と新興勢力の対立でもありました。

この「穀物条例」は、当時の穀価の下落、輸入穀物の増加という状況のなかで
地主・農業経営者の支持を受けて制定されたものでしたが、生産品の輸出、原料の安価な購入
と穀価および労賃の低額安定を望む商工業者は、この法律に強い不満を示しました。

それぞれの利害を代表する「マルサス」と「リカード」との間に論争がなされ、これを「穀物条例論争」と言いました。
地主・農業経営者と商工業者との間でこの法律の存廃をめぐって激しい対立が生じ、
以後のイギリス社会の一つの問題点となりました。

1839年に反穀物法同盟の組織が出来て、1846年には「穀物条例」が廃止されました。

以上が、論争のあらましです。
詳細は、下記URLをご覧ください。

http://www.tcat.ne.jp/~eden/Hst/dic/corn_laws.html
http://learning.xrea.jp/%B9%F2%CA%AA%CB%A1.html


10:34 午前  
Blogger yoji said...

穀物法
http://www1.tcat.ne.jp/eden/Hst/dic/corn_laws.html
穀物法
こくもつほう  Corn Laws [英]  1815~1846

 英国で穀物の輸出入を規制するために制定された法律。「穀物条例」とも。
 中世末以来、この種の法律は存在していたが、最も有名なのは、1815年の穀物法。
 当時イギリスはいち早く産業革命を成し遂げ、「世界の工場」の地位を確立していたが、農業の競争力は弱く、穀物法で小麦の輸入に高関税をかけ、国内農業を保護していた。
 一方、工業製品の輸出拡大を図る産業資本家は、農産物の輸入自由化を迫った。
 そこで、国内地主層と産業資本家の間で、この法律の撤廃を巡る激しい論争が繰り広げられた。それは、重商主義と自由貿易論との戦いであり、同時に旧勢力の地主階級と新興勢力の対立でもあった。

1815
 ナポレオン戦争終結に際し、地主が支配していた議会は、地主階級保護のため、安価な外国産穀物の輸入を禁じる「穀物法」を可決。
 内容は、国内の小麦価格が1クォーター80シリングに達するまでは、外国産小麦の輸入は禁じるというもの。
 その後、穀価の騰落に応じて輸入関税を増減する方式に改められたが、産業資本家からの批判は収まらず。
1820
 産業資本家たちは『自由貿易のための請願書』を政府に提出。
 保護または制限制度を支持する今日一般に行われている偏見は、外国商品の輸入はそれと同じ程度でわが国自身の生産の縮小、妨害をもたらすものだという誤った想定に源を発しているように思います。
 米国の経済学者がつい最近発した言葉かのようだ。
1839  反穀物法同盟の組織
 穀物法批判は特にマンチェスターで激しかった。マンチェスター商工会議所を中心に、無制限な自由主義経済政策を要求した繊維工場主コブデン (1804~1865) 、ブライト (1811~1889) らのグループ(マンチェスター学派)は、この年、「反殻物法同盟」を組織し、国内地主保護に反対して自由貿易主義を主張。
1846  穀物法廃止
 反穀物法同盟の激しい運動が実を結び、ピール内閣は穀物法を撤廃。

10:40 午前  
Blogger yoji said...

http://jshet.net/docs/conference/75th/sato.pdf
マルサス人口論に関する人口波動論的解釈への批判的検討
佐藤 宏(上武大学)
マルサス『人口論』初版は、冒頭で明言しているようにゴドウィンの平等社会論への批
判をその目的としている。主題は「人口はつねに生活資料の水準に押しとどめられなけれ
ばならないこと」と明示されている。
そこでマルサスは人口と食糧の増加的比率の差異を主張し、人口・食糧の増加比率差異
こそがマルサス「人口原理」である―とマルサスと同時代の識者たちは考えた。彼らが人
口原理を人口・食糧の増加比率差異として捉えたのには無理がなかった。なぜなら、マル
サスは「人口(増加力)と土地の生産(力)との、二つの力のこの自然的不平等」に比べれば、
その他の論点は「些細な副次的な問題である」ともしたからである。
マルサスは人口に関する「二公準」「三命題」を提出した。以下、初版に示された「公準」
からみてみよう。「第一、食糧は人間の生存に必要であること」「第二、両性間の情念は必
然であり、ほぼ現在の状態のままであり続けると思われること」
マルサスは上記二公準から「三命題」を引き出した。以下は六版。
①「人口は必ず生存資料によって制限される」
②「人口は、あるきわめて強力かつ明白な妨げによって阻止されなければ生存資料がある
ところではつねに増加する」
③「これらの妨げ、および優勢な人口増加の力を抑圧し、その結果を生存資料と同じ水準
に保つ妨げは、すべて道徳的抑制、罪悪および窮乏に分解することができる」(周知のよう
に 「道徳的抑制」に関しては第2版から加筆された)。
マルサスは「人口増殖原理」と「生存資料によって規制される人口」(規制原理)は均衡
化すると考えた。「規制原理」は南の造語である。
だがマルサスが人口問題を論じるにあたり、「規制原理」の発現に関心を寄せていたこと
は間違いなく人口に対する「妨げ」論に結びついている。実際、マルサスは「必要という
緊急の、広く行き渡った自然の法則が(動植物の数)を一定の限度内に抑制する。植物の類
も動物の類もこの偉大な制限法則の前で萎縮する(動植物の数) は筆者」。)と述べている。
人間も、その制限法則から逃れることはできない―としている。従って、南が言うよう
に、マルサス「規制原理」は「人口は食糧の水準に引き戻される」原理であるとするのは
妥当であるといえよう。その具体的「作用」として働くものとして、死亡率に関する積極
的抑制と予防的抑制をマルサスは挙げた。
マルサスによれば「増殖原理」、「規制原理」の相互作用が生じることで「幸福と悲惨と
が交互に現われるひとつの波動運動」がうまれることになる。
これが、南氏の論じるところの、マルサス人口波動論と称されるものである。
経済的な豊かさ・貧困と人口の増加・減少関係として生じる運動、人口の「増殖」、「規
− 1 −
[第一日目]
第一会場
2
制」という二原理の交互作用から人口は不断の振動の中に自己をおくものとならざるを得
ず、増加・減退、進転・逆転の波動を反復するマルサスは考えた。
南は、この波動運動を「人口擺動の理論」と呼び、マルサス人口論の本体であるとした。
そして「動態的・発展史的な人口擺動の周期性」がマルサス理論の頂点であると捉えた。
南のマルサス人口原理解釈に、森下氏は疑問を差し挟んでいる。マルサスの場合、「増殖
原理」という語句の用法は実に多様であり、必ずしも南の言う意味での「増殖原理」とマ
ルサスのそれが一致していないということが森下の南批判の論拠であった。また、中西氏
は南を次のように批判する。
すなわち、南は「波動運動」を「増殖原理」と「規制原理」の「交互作用の結果として
しか考慮しなかった」と。人口原理と経済的考察を結びつける契機を見落としたと批判す
る。森下・中西の批判は妥当であると本稿も同意する。
我々は、こうした諸見解をもとに、マルサス人口原理・人口理論は本来どのようなもの
であったかを再検討する必要がある。そこで、その人口原理を引き出すことになったマル
サスの人口命題がどの様なものであったのかを知らなければならない。
ところが、マルサス「人口の原理」とは何であるか―という問いについて、はっきりと
定まった見解は未だにないようである。というのもマルサスが人口原理という言葉を様々
な意味で用いたからである。従ってマルサスの思想の核である「人口原理 principle of
population」が何を示しているかを巡っては様々な解釈が提示されてきた。だが、不思議
なことに 1798 年『人口原理に関する一論 An essay on the principle of population』が
出版された当時のイギリスでは、マルサスに向けて数多くの批判があらわれはしたが「人
口原理」解釈自体を巡る議論はほとんど生じていない。実際、マルサス『人口論』初版の
目的のひとつはゴドウィン批判にあったにも関わらずゴドウィン[1801,71-3]は次のよう
に述べている。
「わが著者〔マルサスのこと〕の労作の論拠たる人口と食糧の比率は論争の余地のないも
のであり、また経済学という科学にとって価値ある収穫物をなすものと私は考える」
ゴドウィンはマルサスの示した人口の原理を人口と食糧の比率の差異と捉えたことにつ
いて異論を提示してはいない。ゴドウィン「人口原理」批判は、例えば人口原理の例証を
マルサスがアメリカの事例に求めたのに対し、ゴドウィンはスウェーデンの事例を用いて
批判したことであろう。
人口は生存手段よりも速く増加する傾向がある―というマルサスの見解に対して、シー
ニアは、それは特別な事情のもとでおこることであり、マルサス人口原理は一般的命題に
はなりえないと批判した。シーニアの見解は、食糧は人口よりも速く増加する傾向がある
―という点にあった 3
。シーニアのマルサス批判は、マルサス「人口原理」そのものと、人
口原理解釈に踏み込んだ点で他のマルサス批判者とは一線を画すものであったが、マルサ
ス「人口原理」自体を追求してはいない。
マルサスと数多くの論争を繰り返したリカードウにあってはマルサス「人口原理」を積
− 2 − − 3 −
3
極的に自らの経済学的体系に取り入れた。マルサス人口原理は、同時代の人々にあっては
ほぼ共通し人口と食糧の比率の差異として認識されていた。こうした常識的見解ともいえ
るマルサス「人口原理」解釈に異を唱えたのが、南亮三郎であった。本報告でも検討する
ように南は独自のマルサス「人口原理」解釈を提示し、日本人口論史の礎をつくった。
近年、中西は南亮三郎と吉田秀夫のマルサス『人口論』解釈を対比し詳細な検討を行っ
ている。その上でマルサス『人口論』解釈として南理論の不整備を中西は指摘している。
筆者は以前、『人口論』と『経済学原理』における「価値論」領域の接点に関して若干の
考察を行った。そこで筆者はマルサスの人口学的考察と経済学的考察は分断し理解するの
ではなくマルサス体系として統一的に捉えるべきであると考えている。従ってマルサス経
済体系を理解するに当たり、マルサス人口原理をどのように受け止め・どのように定式化
するべきか―は非常に重要な課題である。
『人口論』と『経済学原理』の接点を論じたものでは、例えば人口=需要、食糧=供給
という図式がある。だが、人口原理に関して十分な遡及がなされていない。
本報告の狙いはマルサス「人口原理」再検討をすることにある。
南理論・中西論を通じて考察することにある。南は人口原理を人口波動論へ昇華させ、
人口原理=人口波動論とした。だが、筆者は人口原理≠人口波動論と考えている。
この点は、中西論に同意している。すなわち、人口原理は人口波動論のことを示しては
いない。
しかしながら、中西論に見られる人口波動論からマルサス「食糧先行論」を汲み取る見
解には同意することはできない。「食糧先行論」は人口原理中からの解釈であり、人口波動
論ではむしろ人口先行論が説かれていると本報告は考えている。
マルサスが食糧先行論・人口先行論のどちらを採っていたか―は『人口論』と『経済学
原理』を結びつける上で重要な視点である。事実、中西論では、マルサス食糧先行論から
マルサスの有効需要先行命題を説く。
或いは、マルサス食糧先行論を説くホランダーによれば、マルサス人口命題とは食糧増
産のみが人口規模増加を保障し、食糧が算術的であっても無限に増大するならば、人口に
もまた限界がない―としている。
しかし、これは、第一に人口原理の誤読であり、第二に、人口波動論との区別がついて
いないという点で評価できない。
本報告では、人口原理をロジスティック・モデルとして捉えている。人口原理は食糧先
行論であり、人口波動論は人口先行論として位置づけている。また、そう捉えなければ『人
口論』におけるマルサスの意図と、経済学的考察への接点を正確に汲み取ることができな
いだろう。
こうした諸議論の整理と解明のため、本報告では人口波動論における問題点、食糧先行
論の問題点とマルサス想定モデル、人口原理と人口波動論の相違、そして人口原理と人口
波動論の接点を論じ、最終的に人口原理・人口波動論と経済学的考察の接点を論じる。
− 2 − − 3 −

11:31 午前  
Blogger yoji said...

西洋経済古書収集ーマルサス,『穀物条例論』
http://www.eonet.ne.jp/~bookman/19seiki/malthus-corn.htm
 以下の3論文(発行順)からなるが、岩波文庫(改造社文庫も収録順序が異なるだけで全く同じ)が、これら論文をまとめて『マルサス穀物条例論 -地代論-』として標題を付けているので、ここでもこの名称で一括する。
1.『諸考察』(『穀物条例及び穀物価格騰落の我国農業及び一般的富に及ぼす諸効果に関する諸 考察』)1814年
2.『地代論』(『地代の性質と増大、及びそれが支配される諸原理に関する研究』)1815年
3.『諸根拠』(『外国穀物輸入制限政策に関する見解の諸根拠 -『穀物条例に関する諸考察』への付録として』)1815年

 1790年代、ナポレオン戦争とそれによる大陸封鎖令によって、イギリスの大陸からの穀物輸入は困難となり、国内においても旱魃・冷夏による不作が継起したことから、穀物価格は高騰した。産業革命以後の三大一揆の一つとされる「主婦の一揆」が起った1795年には、小麦クォーター当たり108シリングを突破した。しかし、ナポレオンのモスクワ遠征が失敗に帰し平和の曙光が見え始めると、封鎖令解除によってフランスから廉価な穀物が輸入され、穀物価格が暴落するのではないかとの懸念が地主をはじめとする農業関係者に生まれた。この間イギリスは、急激な人口増加もあって穀物輸入国に転じており、国防上、穀物自給問題も考えねばならなかった。
 1813年いわゆるパーネル委員会は、現行(1804年施行)穀物条例改正の必要性を掲げた報告書を出し、委員長が議会演説を行った。現行法では、小麦価格が63シリング以下になる時には、輸入禁止的関税を課している。この基準価格を引き上げようというのである。結局修正案提出等の経緯を経て、小麦価格80シリングに達するまでは穀物・穀粉の輸入を全く禁止する法案が1915年に成立した。こうして、1813年から1815年にかけて、穀物条例改正について諸家が論争に参加した。穀物法弁護論には、マルサスの他、スペンス、ジェィコブ、シェフィールドがおり、反対側にはリカード、トレンズ、J・R・スミス等がいた。一般的には地主側利益の代表マルサス対資本家側利益の代表リカードの論争とされることが多い。
 マルサスは『諸観察』を書くことによって論争に加わった。当時、「パンフレットの形で公開論争に加わることは、科学的論文で同様な見解を発表するよりもずっと危険を冒すことであった」(ウィンチ,1992,p.103)。現に、このことにより、リカード派学者との不和を生じ、彼らの画策もあって、マルサスはそれまでの意見の発表の場を奪われた。ホイッグ党系『エディンバラ・レビュー』から、トーリー党の機関紙『クォータリー・レビュー』に寄稿するようになったのである。

6:55 午前  
Blogger yoji said...

 次に個々の論文(パンフレット)の内容を見てみよう。記述の都合上、刊行順ではない。

『諸考察』
 本論文には農業の収穫逓減の法則が、経済分析のツールとして組み込まれている。『人口論(第4版)』には、なかったものである。前世紀前半までなら、イギリスの農業も劣等地耕作の進捗程度が他の欧州諸国並みあるいは以下であったため、穀物の生産価格も他国と比較して高くはなかった。しかし現在は、劣等地耕作が他の諸国より進んでいるので、生産費は高い。穀物の国際競争力はなく、輸出は論外である。したがって、本論文では農業の保護政策としては、「自給という見地から外国穀物の輸入に対する制限に我々の研究を限定することができるだろう。」(マルサス,1940,p.22)
 イギリスの如き劣等地耕作が進捗している国では、輸入禁止的な高率関税は、穀物価格の高位安定を招き、なるほど国内農業を刺激し生産を増大させるが、それはさらなる劣等地耕作を進めることになる。穀物自給は可能になるかも知れないが、穀価は国際相場からさらに乖離することになる。国内自給可能ということは、豊作の時には(国際的には)穀価が高くて輸出できないから、国内市場での暴落を招来することになる。輸入関税による農業保護政策は自由貿易に比べ、穀価が高く供給が不安定になるとする。
 過去20年間穀物と労働の高価格にもかかわらず、輸出(と人口)が増加してきたのは、諸発明の異常な成功及び戦争により得た欧州商業での異常なる独占が原因である。しかし、ナポレオン戦争が終結し、欧州諸国が復興すると、技術は普及し英国は独占的地位を喪失する。そこで、イギリスが農業保護政策を取るなら、穀物の高価格が高賃金と呼び、欧州諸国との競争において、その有する「例外的な技術、資本、及び機械の諸効果を相殺」(前掲書、P.41)してしまい、外国貿易と製造業の繁栄を維持できなくなるのではないか。のみならず、巡りめぐって保護しようとした農業までにも害を及ぼすことになるとしている。
 しかしながら、マルサスは自由貿易にも害悪があるとして4点をあげている。いわく、安全は富より重要である。またいわく、工業人口の過大割合は国民の安寧と福祉にとって、好都合ではない等々。「そこで、総括すれば、それは明らかに相対立する利益と不利益の問題である、そして問題は最も重大な利害に関係するから、決定には最も慎重な考慮が必要とされる。」(前掲書、p.41)
 結論部分はこうである。「問題が慎重になることを当然要求しているために、さらに特に現在の通貨の不安定な状態のために、いかなる最終的な規制も延期するのが望ましいであろう。しかしもし、現行法をより実効的にするために、その改正に直ぐ着手するよう決心しなければならないのであれば、一時的手段としてもまた永続的な手段としても、禁止的な税として機能するのではなく、保護的な税にして同時に収益のある税として機能するよう、制限には外国穀物に対する定量税という形を取ることに、明らかに相当な利益がある。」(前掲書、p.48)と穀物輸入制限に賛成か反対か、明確な態度の表明を保留している。『諸根拠』の冒頭で、「私の友人の2・3の者は、私の議論が何れの側に最も多く加担しているかについて、意見が一致しなかった。」と自らいうほどである。『人口論』(第4版)での穀物法支持の立場が、この『諸考察』では、中立的立場に変わったといえるだろう。

『諸根拠』
 『諸考察』の1年後に発刊されたこの論文では、穀物輸入制限に対する曖昧な立場から、ハッキリと輸入制限論に転じている。わずか1年での転身は、理論にとらわれないで現実に応じて柔軟な思考を展開するマルサスの真骨頂というべきか。
 「一定の外国穀物輸入制限に賛成する慎重ではあるが断固とした意見の諸根拠について、(何ら留保もつけず)述べることに今や私は何ら異議をもたない…このように形成された見解の拠る根拠は…主としては、昨年中に起こった輸入制限論の陣営に決定的な重みを与えたと思われる諸事実である。」(前掲書。P.60)その事実とは第一に穀物価格の効果について議会に提示された証拠及び今年(昨年とはされていない!)の経験、第二に為替相場と地金価格の動き,第三にフランスで発布された穀物輸出法があげられている。
 上記諸事実の内、必要箇所のみ摘記する。当年、穀物輸入による低穀価と凶作が同時に起こったため、農業資本が破壊され、耕作と穀物生産は決定的に減少すると予想された。のみならず農業不況は商工業をも巻き込んだ。商業の打撃は農業より大きく、「4分の1の資産、あるいは10分の1の個人が関係」(前掲書、p.64)するほどのかってない不況であった。農業不況は、経済全体に大きな打撃を与えるのである。地主や農業資本家という特定階層の利益ではなく、国民全体の立場に立って農業保護政策を考えねばならない。マルサスは昨年何らかの規制がなされなかったことを悔やんでいる。
 『諸考察』においては、製造業の国際競争力の維持のためには、穀物の低価格が必要としていた。しかし、ここで穀物輸入制限を主張するためには、保護政策が製造業を含む国民経済全体に与える影響を検討しなければならない。マルサスはこれを本論文後半部分で行っているのである。劣等地耕作の不利益は耕作の大改良と労働節約によってある程度相殺することができ、増大する人口に対する食糧自給は可能である。その上で、外国穀物に依存しない輸入制限政策は、ヨーロッパの現状において、自由輸入政策よりも「有効に、わが国のそしてより大多数の住民の富と繁栄に資するものである」(前掲書、p.76)と。
 具体的には、輸入制限穀価80シリング/クォーターは、輸入が実施されると20シリング低下するだろうとマルサスは見積る。その低下による、国と住民に対する影響を労働者、資本家、地主、資本所有者・固定俸給で生活する人と4つの階級に分けて検討している。
 労働者階級の賃金は結局、穀物の貨幣価格と労働需要で決定される。しかるに、穀物輸入の自由化は穀価を下げ、賃金を下げる。労働需要は穀物輸入により農業部門の雇用減が当然予想され、他部門でそれを相殺する需要増は期待できない。資本家については、自由化により農業企業家(資本

6:57 午前  
Blogger yoji said...

家の半数を占める)の利潤が減少し、他部門(製造業や貿易業)に資本を移動させねばない。しかし、自由化は農業企業家と地主による製造業向けの従前の消費を不可能にし、需要は減少するので資本移動は困難である(またここで、輸入制限による高穀価がもたらす工業製品輸出への影響は、英国の海運・信用等のメリットでカバーできると『諸観察』と逆の説明をしている)。自由化によって被害を受ける地主階級については、能動的に富の生産に貢献しないが、その利害関係が国家の繁栄に密接に関係していることが強調されている。
 こうして、自由化は「大部分の人々特に国家の諸生産的階級が、この政策によって受ける利益よりもはるかに大きな損害を被ることは明らかであると思える。/外国穀物の自由輸入を制限することは、わが国の現状では賢明であり得策であるように思われる諸論拠を述べた」のであると。(前掲書、p.97)

『地代論』
 このパンフレットは、マルサスが元々東インド大学で講じていたものを穀物法との関連で急いで出版したと序文にしたためている。『諸考察』。『諸根拠』の理論編ということだろう。
 1815年には、マルサス(本論文)エドワード・ウェスト(『土地に対する資本の適用』)、ロバート・トレンズ(『外国との穀物貿易に関する一論』)、リカード(『利潤論』)と穀物法に関する4つの著作が現れた。発行時期も何れも1月と2月であり、またその何れもが、別個に差額地代を定式化した。差額時代の同時発見といわれる所以である。1900年の遺伝法則の同時発見にもメンデルという先駆者がいたように、差額地代もジェームス・アンダーソン(ルークを加えてもよい)という先駆者がいた。マルクスによればマルサスの地代論はアンダーソンの剽窃ということであるが、現在でもマルサスがアンダーソンの著作を知っていたかどうかは確証できないようだ。
 さて、差額地代といえば現在では、リカードの名と結びついているが、マルサス『地代論』の下記の箇所は、リカードのものといわれても区別できないだろう。「進歩的な国においてはどこでも、生産物価格は、現実に使用されている最劣等地おける生産費用にほとんど等しいか、地代を大方あるいは全然伴わずただ農業資本に通常収益をもたらすだけの既耕地における付加的生産物の収穫費用とほとんど等しいに違いない」(前掲書、p139)あるいは、「それでも、他国に比べて穀物と労働の価格が高いことは、将来の急速な進歩の機会を減らすことは認めねばならない。/だから、これらの価格を人為的にすなわち税金によって、できるだけ増大させないことが、非常に大事である。」(前掲書、p139)
 土地の地代とは、自然の生産物(raw produce)の価値のうち、耕作に要する一切の支出(通常利潤を含む)後、地主に残る部分と定義される。すなわち地代は、生産物の市場価格の生産費を超過する額である。その研究には、まず生産物の高価格の原因究明が第一であるとして、高価格の原因を三つあげている。1.土地生産力の豊饒性2.自らの需要を創造する生活必需品の特性3.肥沃な土地の希少性である。マルサスが特に強調するのは、第一の自然の豊饒性である。土地が耕作人を養うだけの生産力しかなければ、もとより、地代は発生する余地はないという訳だ。地代はアダム・スミスや重農主義者がいうような(部分的)独占ではなく、「生産費を超過する・生活必需品の高価格の原因は、その希少性よりもむしろその豊富性の中に見出されるべきである」。(前掲書、p118)
 マルサスがリカードと明らかに異なるのは、地代は名目的価値でもなく不必要・有害なものではないとする点である。富の最も真実的なかつ本質的な部分であるとする。そして、地代の継続的上昇は,継続的な新土地の耕作と既耕地の改良と関係し、資本蓄積、人口増加、農業改良、及び(商・工業の拡張による)農業生産物の高価格の結果である。これら四つの原因は増進する繁栄と富との最も確実なる指標である。穀物価格が高いと「我々が不平をこぼしている状態こそは、富及び繁栄の増進の必然的な結果であり、又その最も確かな標識であるかも知れない」。(前掲書、p143)
 同じ高穀価・高地代を見ても、リカードは未来を見据えて資本蓄積に不安を感じていたのに対し、マルサスは過去から現在の状態を見て進歩に満足を感じていたのかもしれないと私には思えたりする。
 この論文では差額地代の枠組みにとどまっていたマルサスも、1815年のリカードとの書簡交換を通じて、「自然地代」論に移行してゆき、1829年の『経済学原理』では、これを定着させる。自然地代論とは、耕作に適した土地が制限されている所では、生産の容易さは地代の増加を生じ、最劣等地でも地代が発生するとするものである。

 先に掲載したリカード『利潤論』、マルサス『価値尺度論』と一緒に合本されたもの。英国の書店より購入。現在(2010年1月)ネットで探すと『諸根拠』しか見つからないが、これには$7,000~$9,000の値段が付いている。稀覯書なのだろう。
  
(参考文献)
D・ウィンチ 久保芳和・橋本比登志訳 『マルサス』 日本経済評論社、1992年
大村照夫 『マルサス研究』 ミネルヴァ書房、1985年
北野大吉 『英国自由貿易運動史 -反穀物法運動を中心として-』 日本評論社、1943年
永井義雄他編 『マルサス理論の歴史的形成』 昭和堂、2003年
マルサス 楠井隆三・東嘉生訳 『穀物条例論 -地代論-』 岩波書店、1940年
横山照樹 『初期マルサス経済学の研究』 有斐閣、1998年

なお、原文の翻訳については、岩波文庫でページ表示はしたが、鈴木鴻一郎訳(改造社文庫)や横山の引用訳文も参考にして、改めた。

6:57 午前  
Blogger yoji said...


3,4th.ed 3:3章

《第三章ゴドウィン氏の駁論に関する考察

ゴドウィン氏は、最近の著作の中で、「人口原理論」のうち、彼れの主義に対し最も辛く当ると考える部分に対し、駁論を与えている。この駁論に対しては若干述べるだけで十分であろう。

彼は、そのパンフレットの初めの方の註において、「人口論」の主たる攻撃はその著の原理に向けられてはおらず、その結論に向けられている、と云っている1)。なるほど、ゴドウィン氏はその著の結論の方の一章を特別に、人口原理からする彼れの主義に対する反対論の考察に充てたのであるから、この章が特別に最もしばしば言及されていることは事実であろう。しかし確かに、もし「人口論」の大原則が認められるならば、その打撃は彼れの著作全部に及ぶものであり、そして政治的正義の基礎を本質的に変更するものである。
『1) Reply to the attacks of Dr. Parr, Mr. Mackintosh, the author of an Essay on Population, and others, p.10。
 ゴドウィン氏の著作の大部分は、社会を悩ます害悪の全部または大部分を生み出すものとして人類の制度を罵倒することに、充てられている。しかし新らしい…

「政治的正義」の第一篇第三章は「政治的制度の精神」と題されているが、そこでゴドウィン氏は曰く、「現在世界に存在しているところの、諸国民の国内政策に関する最大の濫用の二つは、第一に暴力によるか、または第二に詐欺によるところの、財産の不当な移転である。」更に彼は進んで曰く、もし他人の物資を自ら所有しようという願望が個人に存在せず、またもし各人が完全な便宜をもって生活必要品を獲得することが出来るならば、市民社会は詩歌が黄金時代についてこしらえた作り話と同じになるであろう、と。》

抜粋: : トマス・ロバト・マルサス & 吉田秀夫. “人口論.” iBooks.
https://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewBook?id=569816520”

12:07 午前  
Blogger yoji said...


2~4th.ed 3:3章

《第三章ゴドウィン氏の駁論に関する考察

ゴドウィン氏は、最近の著作の中で、「人口原理論」のうち、彼れの主義に対し最も辛く当ると考える部分に対し、駁論を与えている。この駁論に対しては若干述べるだけで十分であろう。

彼は、そのパンフレットの初めの方の註において、「人口論」の主たる攻撃はその著の原理に向けられてはおらず、その結論に向けられている、と云っている1)。なるほど、ゴドウィン氏はその著の結論の方の一章を特別に、人口原理からする彼れの主義に対する反対論の考察に充てたのであるから、この章が特別に最もしばしば言及されていることは事実であろう。しかし確かに、もし「人口論」の大原則が認められるならば、その打撃は彼れの著作全部に及ぶものであり、そして政治的正義の基礎を本質的に変更するものである。
『1) Reply to the attacks of Dr. Parr, Mr. Mackintosh, the author of an Essay on Population, and others, p.10。
 ゴドウィン氏の著作の大部分は、社会を悩ます害悪の全部または大部分を生み出すものとして人類の制度を罵倒することに、充てられている。…

「政治的正義」の第一篇第三章は「政治的制度の精神」と題されているが、そこでゴドウィン氏は曰く、「現在世界に存在しているところの、諸国民の国内政策に関する最大の濫用の二つは、第一に暴力によるか、または第二に詐欺によるところの、財産の不当な移転である。」更に彼は進んで曰く、もし他人の物資を自ら所有しようという願望が個人に存在せず、またもし各人が完全な便宜をもって生活必要品を獲得することが出来るならば、市民社会は詩歌が黄金時代についてこしらえた作り話と同じになるであろう、と。また曰く、かかる害悪がその存在を負う原理を研究しよう、と。「人口論」における主たる議論の真なることを認めた後には、私は、彼がこの研究において、単なる人間の制度をもって停止することは出来ないと思う。彼れの著作の他の多数の部分も、この考察によって、同様に打撃を受けるのである。》

抜粋: : トマス・ロバト・マルサス & 吉田秀夫. “人口論.” iBooks.
https://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewBook?id=569816520”

12:11 午前  
Blogger yoji said...

“〔訳註〕前述の如く本章は第二―四版では右と全く異るものであった。それは次の如くである。”

抜粋: : トマス・ロバト・マルサス & 吉田秀夫. “人口論.” iBooks.
この素材は著作権で保護されている可能性があります。

iBooks Storeでこのブックをご覧ください: https://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewBook?id=569816520

12:13 午前  
Blogger yoji said...


マルサス経済学→ダーウィン進化論生物学→フロイト精神分析


マルサス経済学
  ↓
ダーウィン進化論生物学
  ↓
フロイト精神分析

12:20 午後  
Blogger yoji said...

トマス・ロバート・マルサス(Thomas Robert Malthus、1766年2月14日[1] - 1834年12月23日)は、イングランドのサリー州ウットン出身の経済学者。古典派経済学を代表する経済学者で、過少消費説、有効需要論を唱えた人物として知られる。

目次
来歴
思想・影響
脚注
関連項目
来歴 編集


Essay on the principle of population, 1826
父は弁護士で植物学者のダニエル・マルサスで、啓蒙主義者である。彼はジャン=ジャック・ルソーやデイヴィッド・ヒュームと親交があり、マルサスの生年1766年に自宅にルソーとヒュームを招待している[2]。Malthusの名前の由来はMalthouse(麦芽製造所)、つまりウィスキー工場とされている(ジョン・メイナード・ケインズ 『J.M.ケインズ 人物評伝』 75頁より)[3]。その第2子として生まれ、家庭教師から指導を受け、また父からもきめ細かな教育を受けた。

18歳でケンブリッジ大学ジーザス・カレッジに入学し、数学と文学を学び、1788年に卒業した後、キリスト教執事を目指して勉学に励んだ。その間の1796年に『危機』を著した。出版はしなかったが、これが最初の著書となった[4]。

1793年、母校のケンブリッジ大学ジーザス・カレッジにて特別研究員となり[5]、1805年には東インド・カレッジ(通称ヘイリーベリー・カレッジ)の教授となった[6]。経済学の教授の任命は、イギリスでは初めてのものだった[2]。

1798年に匿名で小冊子の主著『人口論』を著し[7][8]、この中で「幾何級数的に増加する人口と算術級数的に増加する食糧の差により人口過剰、すなわち貧困が発生する。これは必然であり、社会制度の改良では回避され得ない」とする見方(「マルサスの罠」)を提唱した。

マルサスはドイツ、スウェーデン、フィンランド、ロシアに滞在し、その国の人口を観測し、自説の補強に力を注いだ。そして、より科学的な『人口論』第2版を1803年に出した。この版には政治経済に関する重要論文が追加されている。このようなマルサスの考え方を誹謗するものも多数いたが、一方名声も大きなものになり、産児制限で最貧困層を救おうとする考えを「マルサス主義」ともいわれるようになった。経済学者として認知されるようになり、1803年には新しく設立された東インド会社付属学校の政治経済学教授の職に付き、官僚の育成に当たっている[9]。

1810年に『不換紙幣に関する論考』を、1814年には『小麦法の効果についての考察』、1815年に『地代の性質と増加についての調査』などを著している。1820年にはデヴィッド・リカードの経済説に反論した『経済学原理』(小林時三郎訳注、岩波文庫上下)を著した。日本語訳書では『マルサス北欧旅行日記』(小林時三郎、西沢保訳、未來社、2002年)および『マルサス学会年報』〈マルサス学会編、1991年-2006年度版、2008年10月刊行、雄松堂出版〉15冊がある。

マルサスは、東インド会社カレッジの教授として終生務め、保養地のバースで没したのは1834年12月29日である。その間、『人口論』を改定するなど執筆活動を旺盛に行った。

思想・影響 編集

マルサスの思想は、経済学のうえでは、人間理性の啓蒙による理想社会の実現を主張するウィリアム・ゴドウィンやニコラ・ド・コンドルセへの批判とも位置づけられる。

『人口論』は次のような命題につながる。人口の抑制をしなかった場合、食糧不足で餓死に至ることもあるが、それは人間自身の責任でありこれらの人に生存権が与えられなくなるのは当然のことである[10]。戦争、貧困、飢饉は人口抑制のためによい[11]。これらの人を社会は救済できないし、救済すべきでないとマルサスは考えた[12]。これらマルサスによる生存権の否定は、ジャーナリストのウィリアム・コベットなどから人道に反すると批判を受けた[12]。

人口を統計学的に考察した結果、「予防的抑制」と「抑圧的抑制」の二つの制御装置の考え方に到ったが、この思想は後のチャールズ・ダーウィンの進化論を強力に支える思想となった[13]。特に自然淘汰に関する考察に少なからず影響を与えている[9]。すなわち、人類は叡智があり、血みどろの生存競争を回避しようとするが、動植物の世界にはこれがない。よってマルサスの人口論のとおりの自然淘汰が動植物の世界には起きる。そのため、生存競争において有利な個体差をもったものが生き残り、子孫は有利な変異を受け継いだとダーウィンは結論したのである。

またマルサスは救貧法について、貧者に人口増加のインセンティブを与えるものであり、貧者を貧困にとどめておく効果があるとし、漸進的に廃止すべきであると主張していた[8]。

ジョン・メイナード・ケインズはマルサスについて「もしリカードではなくマルサスが19世紀の経済学の根幹をなしていたなら、今日の世界ははるかに賢明で、富裕な場所になっていたに違いない。ロバート・マルサスは、ケンブリッジ学派の始祖である」と評価している[14]。

脚注 編集

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^ 2月13日・17日説もあり
^ a b 中矢俊博 『やさしい経済学史』 日本経済評論社、2012年、24頁。
^ 小泉祐一郎 『図解経済学者バトルロワイヤル』 ナツメ社、2011年、221頁。
^ フランソワ・トレモリエール、カトリーヌ・リシ編著、樺山紘一日本語版監修『ラルース 図説 世界史人物百科』Ⅲ フランス革命ー世界大戦前夜 原書房 2005年 27ページ
^ Venn, J.; Venn, J. A., eds. (1922–1958). "Malthus, Thomas Robert". Alumni Cantabrigienses (10 vols) (online ed.). Cambridge University Press.
^ Malthus T. R. 1798. An Essay on the Principle of Population. Oxford World's Classics reprint: xxix Chronology.
^ 日本経済新聞社編 『世界を変えた経済学の名著』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、150頁。
^ a b 経済学史の窓から 第7回 マルサスは陰鬱な科学者か?書斎の窓
^ a b フランソワ・トレモリエール、カトリーヌ・リシ編著、樺山紘一日本語版監修『ラルース 図説 世界史人物百科』Ⅲ フランス革命―世界大戦前夜 原書房 2005年 28ページ
^ 橘木俊詔 『朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史』 朝日新聞出版、2012年、92頁。
^ 佐藤雅彦・竹中平蔵 『経済ってそういうことだったのか会議』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2002年、388頁。
^ a b 橘木俊詔 『朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史』 朝日新聞出版、2012年、93頁。
^ 中矢俊博 『やさしい経済学史』 日本経済評論社、2012年、26頁。
^ 中矢俊博 『やさしい経済学史』 日本経済評論社、2012年、25頁。
関連項目 編集

マルサス主義
人口統計学
人口論 

7:00 午後  
Blogger yoji said...

経済学における諸定義 (岩波文庫) 文庫 – 1977/11
マルサス (著), 玉野井 芳郎 (翻訳)


5つ星のうち4.0マルサスが人口論の30年後に書いた経済学の本
投稿者Shigenobu Fujiokaベスト1000レビュアー2014年8月26日
人口論で有名な、マルサスが、その30年後に書いた、経済学に関する本。
アダム・スミス以降の、リカード、セイ、ミルらによる、
経済学における、労働、価値、などの言葉の定義をまとめ、比較している。
全体の半分ほどのスペースを、マカロックと匿名の著者という、
今日では、あまり知られていない人物の著者について当てているのは、少し残念だ。

7:02 午後  
Blogger yoji said...

1798年
人口論初版

1820年
デヴィッド・リカードの経済説に反論した『経済学原理』(小林時三郎訳注、岩波文庫上下)

1827年
経済学における諸定義 (岩波文庫) 文庫 – 1977/11
マルサス (著), 玉野井 芳郎 (翻訳)

7:06 午後  
Blogger yoji said...

リカード マルサス プルードン
ーーーーーーーーーーーー
    マルクス        ハイデガー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
         スピノザ

7:08 午後  
Blogger yoji said...



        ヘーゲル    カント

リカード マルサス プルードン
ーーーーーーーーーーーー
    マルクス        ハイデガー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
         スピノザ

7:09 午後  
Blogger yoji said...

マクロの源流はマルサス
マルサス、ケインズ、ソローモデルの系譜がある
論敵のリカードの系譜は別にある

7:17 午後  
Blogger yoji said...

マクロの源流はマルサス
マルサス、ケインズ、ソローモデルの系譜がある
論敵のリカードの系譜は別にある

マルクスは両者を統合したが市場交換を捨象した

7:18 午後  
Blogger yoji said...

スミスには厳密さ以外のすべてがあったが
経済学ではない…

7:20 午後  
Blogger yoji said...

スミスは道徳学


これは別の系譜を生む

7:21 午後  
Blogger yoji said...


1798年
人口論初版

マルクス資本論では以下の二冊が主に参照される

1820年
デヴィッド・リカードの経済説に反論した『経済学原理』(小林時三郎訳注、岩波文庫上下)

1827年
経済学における諸定義 (岩波文庫) 文庫 – 1977/11
マルサス (著), 玉野井 芳郎 (翻訳)

7:32 午後  
Blogger yoji said...

こちらも重要

Amazon.co.jp: 経済学新原理 (1949年) (世界古典文庫): シスモンヂ, 菅間 正朔: 本

1819年原著


5つ星のうち 4.0一体何だというのか! リヨンの製帽工場にとって
投稿者 醒文庵 トップ1000レビュアー 投稿日 2015/10/30
著者のシスモンディはフランス大革命からナポレオン時代、王政復古期を生きた経済学者である。ボアギュペールやテュルゴーから始まるフランス古典経済学の伝統を継ぐ最後の人ともいわれる。本書はその主著"Nouveaux Principes D'economie Politique"の翻訳。

経済学者としてのシスモンディは、アダム・スミスの方法を継承してはいるが、リカードやJ・B・セイとは一線を画し、自由貿易をふくめ資本主義の生産様式を克服されるべきものと見なし、後のシュンペーターやガルブレイスからはマルクスに先立つ資本主義批判者の一人に数えられる。一方、シスモンディの文体は批判する時には熱情があり鋭いが、措辞曖昧で晦渋なところが少なくないという。読者の忍耐を試す本でもある。

上巻には、邦訳再版序文(1948年)に訳者によるシスモンディの小伝がふくまれている。邦訳初版序文(1942年)にも本書の解説があるが、戦前と戦後でシスモンディ学説の評価ががらりと変わっていて、戦前の検閲の実態をうかがわせる。二つの序文をあえて並列した訳者の誠実さが好ましい。第1篇ではシスモンディまでの経済学の歴史と学説の変遷を説き、第2篇で富・交換・労働について、第3篇は農業制度の歴史と土地財産・地代について、第4篇で商業による富について論じる。

下巻では、第5篇「貨幣について」、第6篇「租税について」、第7篇「人口について」が続く。上・下巻とも第2版の異稿を分けて付録としている。文庫でこれだけの充実ぶりは今後望めないかもしれない。

8:06 午後  
Blogger yoji said...

編集このページをウォッチする
ジャン=シャルル=レオナール・シモンド・ド・シスモンディ
ジャン=シャルル=レオナール・シモンド・ド・シスモンディ
古典派経済学

生誕 1773年5月9日
死没 1842年6月25日(満69歳没)
影響を
受けた人物 アダム・スミス
影響を
与えた人物 トマス・ロバート・マルサス
ジョン・メイナード・ケインズ
実績 過少消費説(有効需要説)の主張 
テンプレートを表示
ジャン=シャルル=レオナール・シモンド・ド・シスモンディ(Jean-Charles-Léonard Simonde de Sismondi, 1773年5月9日 - 1842年6月25日)は、フランスの経済学者。フランス最後の古典派経済学者であり、国家による社会改良を求めたことから「経済的ロマン主義の祖」と言われる。また、ドイツの思想家カール・マルクス及びフリードリヒ・エンゲルスが著した『共産党宣言』の中でシスモンディを「小市民的社会主義の首領」としている。

スイス・ジュネーヴの生まれ。もともとは自由主義の立場であり、1803年の『商業の富について』でアダム・スミスの『国富論』を紹介するなど、自由主義を擁護していた。しかし、イギリスで恐慌を目の当たりにして自由主義に懐疑的になる。そして、1819年の『経済学新原理』の出版を機に古典派経済学批判の立場に回り、イギリスのデヴィッド・リカードやフランス古典派のジャン=バティスト・セイらと対立するようになった。

恐慌論における過少消費説などで知られる。同時代人のトマス・ロバート・マルサスに比して評価されることは少ないが、価値論や恐慌論の研究でカール・マルクスの先駆者であり、マクロ均衡論の研究でジョン・メイナード・ケインズの先駆者であったという評価も最近ではなされている。

主な著書 編集

De la richesse commerciale, 1803
Nouveaux principes d'economie politique, ou de la Richesse dans ses rapports avec la population, 1819(菅間正朔訳『経済学新原理』全2冊、日本評論社、1949年-1950年)

8:14 午後  
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人口論は資本論1:23:1注75で批判される

10:11 午後  
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シュムペーターによれば、マルサスが人口論以外の点で名声を博すべき資格が三つある。
第一は貨幣分析に対する貢献
第二は貯蓄と投資との理論
第三はスミスの『諸国民の富』の理論の反リカード的方向への改鋳

マルサス『経済学原理』第7章第3節「富の増大にたいする一刺激と考えられる蓄積、すなわち資本に追加するための収入からの蓄積について」

マルサスは、倹約、節約で資本を追加しても、その分の消費が減り、生産過剰になる、富を増やすには消費(有効需要)を増やす必要があるとする
「貯蓄は個々の人びとにとってつねに有徳なことであるとしても、国民経済的にみた場合には、貯蓄は生活水準の上昇という公共利益を害することなしに、一定の点を越えることは許されない
ある点以上に押し進められた収入の資本への転化は、生産物への有効需要を減少することによって労働者階級を失業におとしいれる」
マルサスは、その「ある点」を解明できなかったが、ケインズが解明した
ケインズは、「合成の誤謬」において、個人の貯蓄額は、その意思によって増減できるが、社会全体の貯蓄額は人々の意思にかかわりなく社会全体の投資額によって決まるとする
もし投資が増えると所得も増え、所得に依存する消費も増え、投資と貯蓄が等しくなる水準で所得が決まる
Y=C+I
Y−C=S
したがって、I=S (Y;所得、C;消費、I;投資、S;貯蓄)

マルクスとの関係で言えば、恐慌についての再生産表式論争がある
恐慌の原因について、セイとリカードは、不比例説を主張し、マルサスは過少消費説を主張して対立した
マル経では、不比例説がツガン・バラノフスキー、ヒルファーディング、過少消費説がカウツキー、ローザ・ルクセンブルクなどである

2:08 午前  
Blogger yoji said...


マルサス:
歴史的にはマルサスとゴドウィンの論争が重要
現代ではマルサスはソローの成長理論に形を変えて生きている
マルクスとの関連で言えば越村信三郎は、


   消費者  生産者
費用  B    A
効用  C    D

Aはマルクス
Bはマルサス
Cはワルラス

と4つに経済学者の思考を分けている[記号を改変]


マルサスはダーウィン、ケインズに影響を与えたが、かつての影響力はない
人口と食料の関係は、複利と人口の関係の問題に対応すると個人的には考える

2:10 午前  
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マルサスモデル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/マルサスモデル

編集

マルサスモデルによる個体数増加曲線の様子。赤色が m = 4、紫色が m = 2、藍色が m = 1。いずれも最初は N =1 だが、その後の急激な成長が見て取れる。
「マルサスモデル」も参照
多くの生物では、親は多くの子孫を作るので、それがそのまま生き残ると仮定すれば、あっという間に莫大な個体数となる。ねずみ算など、数学的小話の種である[18]。まずはこのような単純なものが、生物個体数の増加モデルとして考えられる。

ある個体群において、時刻 t に個体数が N体が存在しているとする。実際の生物個体数は不連続な値(整数)をとるものであるが、数学的扱いを簡便にするために、個体数は連続な値(実数)をとるものとする(1.5体といったような値も含める)ことがしばしば行われる[19]。実際の生物でいえば、個体数が多かったり各個体の世代が重なったりしていれば、このような近似も妥当性を帯びてくる[20][21]。個体数を連続な値とすれば、個体数の増加率は N の時間微分 dN/dt で表すことができる[22]。

さらに話を単純化するために、個体は環境を出入りしないという状況を想定する[23]。この場合、個体の出生と死亡という2つの要因のみによって個体数は増減する[23]。個体群の出生率が死亡率を上回っていれば、個体数は増え続けるということになる[10]。さらに簡略化するために出生率と死亡率を常に一定であるとする[10]。個体数当たりの出生率を b、個体数当たりの死亡率を d とすれば、個体数の増加率は差し引きした b − d に個体数 N を掛け合わせた値となる[24]。よって個体数増加率 dN/dt は

dN/dtは

{\displaystyle {\frac {dN}{dt}}\ =mN}

dN/dt=mN
という微分方程式で表される[25]。ここで m は比例定数であり、m = b − d である[21]。

このような式で表される個体数増加は t の指数関数となり、人間でいえば、あっという間に人口爆発を引き起こすことになる[26]。このような個体群成長のモデルは、生物個体(人口)の増加が幾何級数的であることを最初に指摘したトマス・ロバート・マルサスに因んでマルサスモデルと呼ばれる[27][28]。比例定数 m もマルサスの名からマルサス係数と呼ばれ、単位は一個体当たりの増加率となる[4]。

しかし、このモデルは現実と違いすぎる[29]。現実の生物は、限られた環境下で生息しており、個体数が多くなると、各個体にとって必要な資源が得にくくなる[30]。そこに生息できる個体数には上限があると見るのが自然である[31]。つまり、個体数が多くなると、その増加にブレーキがかかるものと想像される[32]。このような一種内での資源の取り合いは種内競争と呼ばれ、生物における競争関係の一種である[33]。

7:28 午後  
Blogger yoji said...

マルサスモデル

マルサスモデル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/マルサスモデル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F
ロジスティック方程式(ロジスティックほうていしき、英語:logistic equation[1])は、生物の個体数の変化の様子を表す数理モデルの一種である。ある単一種の生物が一定環境内で増殖するようなときに、その生物の個体数(個体群サイズ)の変動を予測できる。人間の場合でいえば、人口の変動を表すモデルである。

1838年にベルギーの数学者ピエール=フランソワ・フェルフルスト(Pierre-François Verhulst)によって、ロジスティック方程式は最初に発案された。フェルフルストは、1798年に発表されて大きな反響を呼んだトマス・ロバート・マルサスの『人口論』の不自然な点を解消するために、このモデルを考案した[2]。マルサスは『人口論』で、人口は原理的に指数関数的に増加することを指摘した[3]。しかし、実際には環境や資源は限られているため、人口の増加にはいずれブレーキがかかると考えるのが自然である。人口が増えるに連れて人口増加率は低減し、人口はどこかで飽和すると考えられる。ロジスティック方程式はこの点を取り入れて、生物の個体数増殖をモデル化したものである。フェルフルスト以後には、アメリカの生物学者レイモンド・パール(Raymond Pearl)が式を普及させた。


編集

(マルサスモデルによる個体数増加曲線の様子。赤色が m = 4、紫色が m = 2、藍色が m = 1。いずれも最初は N =1 だが、その後の急激な成長が見て取れる。)


「マルサスモデル」も参照
多くの生物では、親は多くの子孫を作るので、それがそのまま生き残ると仮定すれば、あっという間に莫大な個体数となる。ねずみ算など、数学的小話の種である[18]。まずはこのような単純なものが、生物個体数の増加モデルとして考えられる。

ある個体群において、時刻 t に個体数が N体が存在しているとする。実際の生物個体数は不連続な値(整数)をとるものであるが、数学的扱いを簡便にするために、個体数は連続な値(実数)をとるものとする(1.5体といったような値も含める)ことがしばしば行われる[19]。実際の生物でいえば、個体数が多かったり各個体の世代が重なったりしていれば、このような近似も妥当性を帯びてくる[20][21]。個体数を連続な値とすれば、個体数の増加率は N の時間微分 dN/dt で表すことができる[22]。

さらに話を単純化するために、個体は環境を出入りしないという状況を想定する[23]。この場合、個体の出生と死亡という2つの要因のみによって個体数は増減する[23]。個体群の出生率が死亡率を上回っていれば、個体数は増え続けるということになる[10]。さらに簡略化するために出生率と死亡率を常に一定であるとする[10]。個体数当たりの出生率を b、個体数当たりの死亡率を d とすれば、個体数の増加率は差し引きした b − d に個体数 N を掛け合わせた値となる[24]。よって個体数増加率 dN/dt は

dN/dtは

{\displaystyle {\frac {dN}{dt}}\ =mN}

dN/dt=mN
という微分方程式で表される[25]。ここで m は比例定数であり、m = b − d である[21]。

このような式で表される個体数増加は t の指数関数となり、人間でいえば、あっという間に人口爆発を引き起こすことになる[26]。このような個体群成長のモデルは、生物個体(人口)の増加が幾何級数的であることを最初に指摘したトマス・ロバート・マルサスに因んでマルサスモデルと呼ばれる[27][28]。比例定数 m もマルサスの名からマルサス係数と呼ばれ、単位は一個体当たりの増加率となる[4]。

しかし、このモデルは現実と違いすぎる[29]。現実の生物は、限られた環境下で生息しており、個体数が多くなると、各個体にとって必要な資源が得にくくなる[30]。そこに生息できる個体数には上限があると見るのが自然である[31]。つまり、個体数が多くなると、その増加にブレーキがかかるものと想像される[32]。このような一種内での資源の取り合いは種内競争と呼ばれ、生物における競争関係の一種である[33]。

7:31 午後  
Blogger yoji said...

ここで注目すべきは,ダーウィンが「動植物界のなかでも再認識している」イギリス社会を,「マルサス的『生存競争j]Jのみでなく,I分業や競争や新市場の開拓や『諸発明j]Jをともなう社会であるとみていた点に,マルクスは留意していることである。このエンゲ、ルスあての手紙と同時期に書かれたと推定されるnS61-1S63年草稿』ノートX1-499は『種の起原』の序文を引用して,Iダーウィンは,彼のすぐれた著書において,自分が,動植物界のうちに『幾何』級数を発見することによって,マルサスの理論をくつがえしたことに気づかなかったJ14)とのべている。このように,マルクスによる『種の起原』とマルサス『人口論』との関係の評価は,たんに前者が後者を適用している点を批判するという平板なものではなく,むしろそのことを逆手にとって,マルサスとブルジョア社会を批判するというところにその特徴がある。さていま検討したnS61-1S63年草稿』は『種13) MEW. Bd. 30. S. 249, 203ベージ。14) Karl Marx, Friedrich Engels: Gesamtaus. gabe (MEGA). 11. 3. 3. Zur Kritik der Politi. schen Okonomie (Manuskri.ρt 1ε61-1863). Berlin, Di巴tzVerlag, 1978. S. 773. ~資本論草稿集⑤経済学批判(1861-1863年草稿)Jl第3分冊,大月書信,1981年,166ベージ。以下MEGA.II. 3. 3. S. 773, 166ページというように略記

https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/31615/1/33(2)_P14-26.pdf


2:22 午前 削除
Blogger yoji さんは書きました...
『種の起源』チャールズ・ダーウィン - my-front-line(スマートフォン版)
渡辺政隆訳
http://myfrontline.blog.fc2.com/blog-entry-299.html?sp

121
私がいう「生存競争」という言葉は広い意味での比喩であり、生物どうしの依存関係や、(さらに重要な)個体の生存だけでなく子孫の存続までもふくんでいるということを、あらかじめ断っておきたい。


122生存競争が生じるのは、あらゆる生物の増加率がきわめて高い(「指数関数的な増加」)ことによる必然的な結果である。(・・・)生存可能な数以上の個体が生産されるため、同種の個体間、多種との個体間、生息する物理環境とのあいだで必ず生存競争が生じることになる。
これは、本来は人間社会を対象としたマルサスの原理を何倍にも拡張して全動植物界に適用したものである。

2:32 午前  
Blogger yoji said...

マルサスの原理はソローの成長理論に姿を変えたが
その論敵であるゴドウィンの「原理」もまた系譜として生きている

2:37 午前  
Blogger yoji said...


ゴドウィンとマルサスとの関係は、以下の論考が参考になる。
(初版刊行後、マルサスはゴドウィンに会い、示唆を受けて、第二版を書いたらしい。両者は「人工法則対生存権」の関係と言われる。)

いわゆる人口問題の位相(4) : ゴドウィン・マルサス論争 (iii) Author(s) 仲村, 政文
http://ir.kagoshima-u.ac.jp/bitstream/10232/12038/1/AN00070433_v77_p15-40.pdf

ゴドウィンは別の箇所において, 次の ようにのべている。 「それを実行することによっ て人口が制限されるような, さまざまな方法が ある。 すなわち, 古代人の間, および今日では 中国におけるような, 棄子によるもの。 セイロ ン島に残存するといわれるような, 堕胎術によ るもの。 種族の増加にとって極度に有害なこと がみとめられる両性の乱交によるもの。 あるい は最後に, 男女それぞれの修道院においてある 程度行われていると想像されなければならぬ組 織的禁欲によるもの。 しかし, この種の何か明 白な慣習がなくても, 共同社会の一般的な状態 から生じる, 人口増加の促進作用あるいは抑制 作用は極めて強力である。」 

____

ゴドウィンは 「人間の権利」 に論及するなか で, 

「あらゆる人は, それを自分だけ所有する と, 他人がそれを占有したときに生じるよりも より大きな利益もしくは快楽の総額をもたらす であろうものにたいして, 権利をもっている」 

とのべている。 この見解は明らかに功利主義に 立脚しているのであるが, ゴドウィンはこの権 利を正義にたいする権利であるとして, さらに 続けて次のようにのべる。

「人間は共通の性質を共にもっているのであって, ひとりの人の利益もしくは快楽に貢献するものは, 別の人の利益もしくは快楽にも貢献するであろう。 そこで, 公正不偏な正義の原理からして, この世界の財産は共同の蓄積物であり, そこから欲しいものを引き出すについては, ひとりひとりが同じ正当な資格をもつ, ということになる。 ……わたくしは生存手段にたいして権利をもち, かれも平等の権利をもっている。 わたくしは, わたくし自身や他人を害することなしにできるすべての快楽にたいして権利をもち, かれの権利も, この点においては, 同様の大きさである。」 
ゴドウィン政治的正義(財産論) 1973年白井厚訳31頁


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政治的正義(財産論) (陽樹社): 1973|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001200606-00
タイトル, 政治的正義(財産論). 著者, ウィリアム・ゴドウィン 著. 著者, 白井厚 訳. 著者標目, Godwin, William, 1756-1836. 著者標目, 白井, 厚, 1930-. 出版地(国名コード), JP. 出版地, 東京. 出版社, 陽樹社. 出版年, 1973. 大きさ、容量等, 228p ; 22cm. 価格, 2200円 (税込). JP番号, 72005091. 出版年月日等, 1973. 件名(キーワード), 政治学. 件名(キーワード), 政治道徳. Ajax-loader 関連キーワードを取得中.. NDLC, A27. NDC, 311. 対象利用

2:44 午前  
Blogger yoji said...


マルサスの原理はソローの成長理論に姿を変えて生きているが
その論敵であるゴドウィン(カルヴァン派)の「原理」もまた系譜として生きている



《人間は共通の性質を共にもっているのであって, ひとりの人の利益もしくは快楽に貢献
するものは, 別の人の利益もしくは快楽にも貢献するであろう。 そこで, 公正不偏な正義の
原理からして, この世界の財産は共同の蓄積物であり, そこから欲しいものを引き出すに
ついては, ひとりひとりが同じ正当な資格をもつ, ということになる。 ……わたくしは
生存手段にたいして権利をもち, かれも平等の権利をもっている。 わたくしは, わたくし
自身や他人を害することなしにできるすべての快楽にたいして権利をもち, かれの権利も,
この点においては, 同様の大きさである。》

ゴドウィン政治的正義(財産論) 1973年白井厚訳31頁

2:47 午前  
Blogger yoji said...


マルサスの原理はソローの成長理論に姿を変えて現在も生きているが
マルサスの論敵であったゴドウィン(カルヴァン派)の「原理」もまた系譜として生きている

《人間は共通の性質を共にもっているのであって, ひとりの人の利益もしくは快楽に貢献
するものは, 別の人の利益もしくは快楽にも貢献するであろう。 そこで, 公正不偏な正義の
原理からして, この世界の財産は共同の蓄積物であり, そこから欲しいものを引き出すに
ついては, ひとりひとりが同じ正当な資格をもつ, ということになる。 ……わたくしは
生存手段にたいして権利をもち, かれも平等の権利をもっている。 わたくしは, わたくし
自身や他人を害することなしにできるすべての快楽にたいして権利をもち, かれの権利も,
この点においては, 同様の大きさである。》
(ゴドウィン『政治的正義(財産論) 』1973年白井厚訳31頁)

2:49 午前  
Blogger yoji said...

追記:
《マルサス・モデルでは一人当たりの耕地面積(l)が、ソロー・モデルでは一人当たりの資本ストック(k)が変数となる…
ともに唯一の定常状態に収斂する。》

ウィリアムソン マクロ経済学〈1〉スティーブン・D. ウィリアムソン#8:315頁より

以下のマクロ経済学上級書でもマルサスの名が、ソローモデルを論ずる中で触れられている。
ローマー『上級マクロ経済学』(Advanced Macroeconomics by David Romer)

《1:10 ソロー・モデルにおいて天然資源を生産要素の1つとして考慮した場合

 少なくともマルサス以来、生産要素の中には有限にしか供給されないもの(分かりやす
い例は土地や天然資源)があるので、経済成長はいずれストップするという考え方がある。》
(1:1:10邦訳初版42頁1998年)

3:04 午前  
Blogger yoji said...

川越敏司図でわかる経済学
2017
130-1頁

マルサス的な人口問題(絶対的過剰人口)が発生するよる前の段階で、別種の人口問題が
発生すると論じたのは、カール・マルクスです。マルクスは技術が進歩すると以前よりも少ない
人数で生産が可能になるので、経済成長に伴い失業者が増え、貧困にあえぐようになると論じました。マルクスはこれを、相対的過剰人口の問題と呼びました。

2:47 午前  
Blogger yoji said...

相対的過剰人口(ソウタイテキカジョウジンコウ)とは - コトバンク
kotobank.jp/word/相対的過剰人口-552842
…19世紀中葉のイギリスの現状から,K.マルクスとF.エンゲルスによって資本蓄積の一面としてその存在を意義づけられた。とくに《資本論》では資本蓄積に伴って排出される相対的過剰人口relative surplus‐populationが産業予備軍を構成するとされて,この ...
相対的過剰人口 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/相対的過剰人口
相対的過剰人口(そうたいてきかじょうじんこう、英:relative surplus-population)は、 マルクス経済学の用語。資本の有機的構成の高度化が資本蓄積の ... カール・マルクス はその主著資本論第1部第23章において、相対的超過人口を「資本蓄積の敵対」として説明し、自著の『哲学の貧困』の「生産関係に由来するブルショワジーの富の生産と ...

2:55 午前  
Blogger yoji said...


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E5%AF%BE%E7%9A%84%E9%81%8E%E5%89%B0%E4%BA%BA%E5%8F%A3

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相対的過剰人口
相対的過剰人口(そうたいてきかじょうじんこう、英:relative surplus-population)は、マルクス経済学の用語。資本の有機的構成の高度化が資本蓄積の多くの局面で進むことにより、可変資本で購入する労働力の一部が過剰なものとなる。こうしたプロセスによって生み出される失業者を、相対的過剰人口という。産業予備軍とも呼ばれ、景気循環における好況時には労働力の需要の増加分をまかない、一方では、一定の失業者を出しておくことで労働者の使用人に対する発言力を弱める効果があるとされる。カール・マルクスはその主著資本論第1部第23章において、相対的超過人口を「資本蓄積の敵対」として説明し、自著の『哲学の貧困』の「生産関係に由来するブルショワジーの富の生産とプロレタリアートの貧困の生産の対比が生まれる」[1]点を引用している。

目次
脚注
参考文献
脚注 編集

^ カール・マルクス、『哲学の貧困』、第2章1節「方法論」第7項
参考文献 編集

カール・マルクス『資本論』第1部第23章「資本主義的蓄積の一般的法則」

2:56 午前  
Blogger yoji said...

プルードン
貧困の哲学
12人口

機械の導入とともに 、雇い主と雇われ人 、資本家と労働者の区別が始まる 。機械は 、労働者を細かい分業による愚鈍化から救い出してくれるはずであったが 、逆に労働者を一段と深刻な状態へ追いこむ 。労働者は人間らしさとともに自由を失い 、たんなる道具のレベルに堕落させられる 。幸せは主人にとって増大し 、下っ端にとっては不幸が増大する 。カ ーストの区別ができあがり 、恐ろしいひとつの傾向が鮮明となる 。すなわち 、人間の数を増やしながら 、人間がいなくてもやっていけるようにしたいという傾向である 。こうして全体の苦しみがさらにつのる 。貧困はすでに分業によって予告されていたが 、ここにいたって公式に世界全体におよぶ 。このときから貧困が社会の心髄となり神経となる 。

3:07 午前  
Blogger yoji said...

https://38news.jp/europe/10657

欧州 2017年6月25日
【三橋貴明】マルサスの過少消費説
三橋貴明
消費税
経済学




From 三橋貴明

【近況】
18世紀末から19世紀にかけて活躍した経済学者トマス・ロバート・マルサスといえば「マルサスの罠」でございます。
マルサスの時代の経済は、生産活動に「土地」「労働」を投入し、農産物を生産するスタイルでした。土地の広さには限界があるため、当時の経済学は「収穫逓減」が常識でした。
土地という制約条件がある以上、労働をどれだけ増やしても、「労働者一人当たりの生産=所得」は増えません。それどころか、収穫逓減の法則により、投入される労働者「単位当たり」の生産量は減少していくのです。
収穫逓減が必ず成立するとなると、人口の増加率が常に生産物の増加率を上回ることになり、人類は飢餓から逃れることができない。これが「マルサスの罠」でした。
実際には、産業革命や技術革新が、マルサスの罠を破壊することになったわけですが、マルサスと言えば、もう一つ、非常に示唆的なことを言っています。
所得格差の拡大が、過少消費、過剰投資を生み出し、経済を長期的停滞に追い込むという考え方、すなわち過少消費説です。
なぜ、所得格差が過少消費をもたらすのか。低所得者は、消費性向は高いものの、消費するために十分な所得を得られない。高所得者は、消費するために十分な所得はあるが、消費性向が低い。
結果的に、有効需要が不足し、経済は長期停滞に陥る。マルサスの過少消費説は、やがてはケインズの有効需要の理論に引き継がれました。
本気で我が国が経済成長を追求したいならば、消費性向が高く、かつ消費するための所得が十分にある「中間層」の復活が不可欠ということです。と言いますか、中間層を低所得者層に落とす政策は、全て経世済民に反しているということになります。
珍しく、明日に続きます。

7:44 午後  
Blogger yoji said...

意しな,'0 「シ九モYディ氏はJ彼の最近の著作において,蓄積の限界を述べている。『つまり人は,およそ午生産物の総体を前午の生産物の総体と交換するに過ぎない。』もしと中が事実であ品とするならば,国民生産物の何値はどうして増大するだろうかを言うことは困難であろう。しかし,もし生産物が,それを獲得しかっ消費するために適当な犠牲を払うとL寸願望を刺激するように,よく配分され,かっ社会の晴好と欲求とにうまく適合されるならば,事実その大きな増大はただちに適当な市場を見い出L,したがって交換価値を大いに増大させるであろう。いっさいの商品の増大はまず収入の増加としてあらわれてくる。そしてそれが正しく分配されかっ消費が供給に正しく比例したことによって価値においても分量においても増大するかぎり,収入の年々の増大と支出およひ需要の年々の増大とが矛盾することなしに,年々の貯蓄がおこなわれることは,明bかなことである。」山マルサスは明らかに,年生産物と年所得を同一促している。彼り場合,問題となるのは年所得と年支出が一致するかどうかということである。この問題は年所得のうち消費支出にあてられなかった部分すなわち貯蓄が


cycloped回B円tannica,1830. (IT'マルサス人口論綱要~,小林時三朗訳,1959.) (17) Malthu" T, R. P門前ipleso[ PoZitical Economy. 1st edn. 1820, 2nd edn目1836, (W経済学原理~,'J、林時三朗訳,岩波書出,1968,)

7:58 午後  
Blogger yoji said...

岩波文庫下262

[420]

意しな,'0 「シ九モYディ氏はJ彼の最近の著作において,蓄積の限界を述べている。『つまり人は,およそ午生産物の総体を前午の生産物の総体と交換するに過ぎない。』もしと中が事実であ品とするならば,国民生産物の何値はどうして増大するだろうかを言うことは困難であろう。しかし,もし生産物が,それを獲得しかっ消費するために適当な犠牲を払うとL寸願望を刺激するように,よく配分され,かっ社会の晴好と欲求とにうまく適合されるならば,事実その大きな増大はただちに適当な市場を見い出L,したがって交換価値を大いに増大させるであろう。いっさいの商品の増大はまず収入の増加としてあらわれてくる。そしてそれが正しく分配されかっ消費が供給に正しく比例したことによって価値においても分量においても増大するかぎり,収入の年々の増大と支出およひ需要の年々の増大とが矛盾することなしに,年々の貯蓄がおこなわれることは,明bかなことである。」山マルサスは明らかに,年生産物と年所得を同一促している。彼り場合,問題となるのは年所得と年支出が一致するかどうかということである。この問題は年所得のうち消費支出にあてられなかった部分すなわち貯蓄が


cycloped回B円tannica,1830. (IT'マルサス人口論綱要~,小林時三朗訳,1959.) (17) Malthu" T, R. P門前ipleso[ PoZitical Economy. 1st edn. 1820, 2nd edn目1836, (W経済学原理~,'J、林時三朗訳,岩波書出,1968,)

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2:01 午前  
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経済学原理7:6

岩波文庫下262

[420]

意しな,'0 「シ九モYディ氏はJ彼の最近の著作において,蓄積の限界を述べている。『つまり人は,およそ午生産物の総体を前午の生産物の総体と交換するに過ぎない。』もしと中が事実であ品とするならば,国民生産物の何値はどうして増大するだろうかを言うことは困難であろう。しかし,もし生産物が,それを獲得しかっ消費するために適当な犠牲を払うとL寸願望を刺激するように,よく配分され,かっ社会の晴好と欲求とにうまく適合されるならば,事実その大きな増大はただちに適当な市場を見い出L,したがって交換価値を大いに増大させるであろう。いっさいの商品の増大はまず収入の増加としてあらわれてくる。そしてそれが正しく分配されかっ消費が供給に正しく比例したことによって価値においても分量においても増大するかぎり,収入の年々の増大と支出およひ需要の年々の増大とが矛盾することなしに,年々の貯蓄がおこなわれることは,明bかなことである。」山マルサスは明らかに,年生産物と年所得を同一促している。彼り場合,問題となるのは年所得と年支出が一致するかどうかということである。この問題は年所得のうち消費支出にあてられなかった部分すなわち貯蓄が


cycloped回B円tannica,1830. (IT'マルサス人口論綱要~,小林時三朗訳,1959.) (17) Malthu" T, R. P門前ipleso[ PoZitical Economy. 1st edn. 1820, 2nd edn目1836, (W経済学原理~,'J、林時三朗訳,岩波書出,1968,)

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http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1060987


タイトル
経済学原理. 上巻 岩波文庫1499-1501
著者
マルサス 著[他]
出版者
岩波書店
出版年月日
昭和23
シリーズ名
岩波文庫 ; 1499-1504
請求記号
331.32-Ma39ウ
書誌ID(国立国会図書館オンラインへのリンク)
000000672044
DOI
10.11501/1060987
公開範囲

書誌情報
サムネイル一覧 先頭 前 次 最終 コマ番号 /220 URL 印刷する 全コマダウンロード 操作方法
目次・巻号
↓ 経済学原理 [220]
・ 標題
・ 目次
・ 凡例/3
・ 第二版への注意/9
・ 緒論/15
・ 第一章 富の定義及び生産的勞働に就いて/39
・ 第一節 富の定義に就いて/39
・ 第二節 生産的【及び不生産的】勞働に就いて/56
・ 第二章 價値の性質(原因)及び尺度に就いて/83
・ 第一節 價値の異る種類に就いて/83
・ 第二節 需要及び供給に就いて、それが交換價値に及ぼす影響を論ず/109
・ 第三節 (生産費が需要及び供給によつて影響を蒙ることに就いて、及び需要を表現する方法に就いて)【生産費に就いて、それが交換價値に及ぼす影響を論ず】/122
・ 第四節 (其の)交換價値の一尺度と考へられたる、貨物(に使用せられた)【が要費せる】勞働に就いて/143
・ 【第五節 價値の一尺度と考へられたる、其の原費に於いて均一なる場合の、貨幣に就いて】/181
・ (第五節)【第六節】 交換上の【眞實】價値の一尺度と考へられたる、貨物が支配すべき勞働に就いて/192
・ (第六節 價値の尺度の實際的適用、及び其の一般的用途及び利益に就いて)/219
・ (第七節 同一の又異る國に於ける貨幣の價値の變動に就いて)/233
・ 【第七節 交換上の眞實價値の一尺度と考へられたる、穀物及び勞働の中項に就いて】/249
・ 第三章 土地の地代に就いて/259
・ 第一節 地代の性質及び原因に就いて/259
・ 第二節 耕作者の利潤及び勞働者の勞賃よりの土地の地代の必然的分離に就いて/282
・ 第三節 (文明開け且つ進歩せる)社會の通常の進歩に於いて地代を引上げる傾向ある原因に就いて/299
・ 第四節 地代を引下げる傾向ある原因に就いて/336
・ 第五節 土地から獲得せられる生産物の現實の分量が、(同一の農業上の熟練及び同一の貨幣價値の下に於いて現存の生産物の價値及び)現存の地代【及び現存の價格】に依存することに就いて/342
・ 第六節 大なる比較的富と、粗生々産物の高き比較價格との、關聯に就いて/360
・ 第七節 地主を彼れの土地を賃貸するに當つて誤らせ、彼自身及び國の兩者に害を及ぼすに至る原因に就いて/369
・ 第八節 【自國の人口を支持する國に於ける】地主の利害と國家のそれとの嚴密な且つ必然的な關聯に就いて/374
・ 【第九節 穀物を輸入する國に於ける、地主の利害と國家のそれとの關聯に就いて】/399
・ (第九節)【第十節】 土地の剩餘生産物に關する概觀/411

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http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1060990
タイトル
経済学原理. 下巻 岩波文庫1502-1504
著者
マルサス 著[他]
出版者
岩波書店
出版年月日
昭和23
シリーズ名
岩波文庫 ; 1499-1504
請求記号
331.32-Ma39ウ
書誌ID(国立国会図書館オンラインへのリンク)
000000672044
DOI
10.11501/1060990


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経済学原理. 下巻 岩波文庫1502-1504
目次・巻号
書誌情報
サムネイル一覧 先頭 前 次 最終 コマ番号 /214 URL 印刷する 全コマダウンロード 操作方法
目次・巻号
↓ 経済学原理 [214]
・ 標題
・ 目次
・ 第四章 勞働の勞賃に就いて/7
・ 第一節 勞働の勞賃(の定義、及び其)の供給及び需要への依存に就いて/7
・ 第二節 勞働階級の習慣に主として影響を及ぼす原因に就いて/16
・ 第三節 勞働に對する需要及び人口の増大に主として影響を及ぼす原因に就いて/27
・ 第四節 (エドワド三世の治世よりの勞働の穀物勞賃の囘顧)【貨幣の價値の下落が、勞働に對する需要及び勞働者の状態に及ぼす影響に就いて】/49
・ 第五節 過去五世紀間の穀物及び勞働に關する以上の囘顧より推斷せらるべき結論に就いて/66
・ 第五章 資本の利潤に就いて/80
・ 第一節 (利潤の性質、及び其の測定法に就いて)【利潤が生活資料獲得の困難の増大によつて影響を蒙ることに就いて】/80
・ (第二節 利潤の制限原理に就いて)/92
・ (第三節 利潤の規制原理に就いて)【第二節 利潤が、資本が勞働に對して採る比例によつて、影響を蒙ることに就いて】/101
・ (第四節)【第三節】 利潤が實際に働いている原因によつて影響を蒙ることに就いて/119
・ (第五節)【第四節】 リカアドウ氏の利潤論に關する評論/140
・ 第六章 富と價値との區別に就いて/162
・ (第二篇)
・ (第一章)【第七章】 富の増進【の直接原因】に就いて/175
・ 第一節 この特殊研究目的の説明/175
・ 第二節 富の繼續的増大に對する一刺戟と考へられたる人口の増大に就いて/177
・ 第三節 富の増大に對する一刺戟と考へられたる、蓄積、又は資本に追加せんが爲めの收入よりの貯蓄に就いて/181
・ 第四節 富の繼續的増大に對する一刺戟と考へられたる土壤の肥沃度に就いて/220
・ 第五節 富の繼續的増大に對する一刺戟と考へられたる、勞働を節約する發明に就いて/253
・ 第六節 富の繼續的増大を保證する爲めに、生産力と分配手段とを結合するの必要に就いて/274
・ 第七節 全生産物の交換價値を増大する手段と考へられたる、土地財産の分割により惹起される分配に就いて/297
・ 第八節 生産物の交換價値を増大する手段と考へられたる、内外の通商により惹起される分配に就いて/311
・ 第九節 全生産物の交換價値を増大する手段と考へられたる、(個人的奉仕及び)不生産的消費者によつて惹起される分配に就いて/349
・ 第十節 一八一五年以来の勞働階級の慘苦への前の諸原理の或るものの適用、並びに概觀/378
・ 譯者解題/411

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