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ミクロ経済学で使う分析方法の特徴点は、「最適化」と「均衡の決定」の2つに集約することができます。
まず、家計や企業の行動については、それぞれが自己の利益を求めて合理的行動を選択する、との前提を置きます。したがって、家計や企業の直面する問題は、数学的にいえば、一定の制約条件のもとで、ある種の目的を最大にする値を見いだす、という最適化(効用の最大化、利潤の最大化など)の問題として定式化できます。この種の問題は、最大値・最小値を求める方法を適用すれば、その解を得ることができます。
つぎに、市場における価格や数量の決定は、市場の均衡(経済の内部からは、もはや変化を引き起こす力は働かないバランスのとれた状態)を見いだすことで解決できます。つまり、需要と供給を表す2つの方程式を、連立させて解けば、需要と供給が等しくなる価格と数量の値が得られます。均衡の決定とは、連立方程式の解を求めることを意味するのです。
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