DSGE批判(まとめ)二神孝一『動学マクロ経済学』 、加藤涼『現代マクロ経済学講義』、林貴志『 マクロ経済学―動学的一般均衡理論入門』 他
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/dsge-httpslh3.html
wiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Dynamic_stochastic_general_equilibrium
DSGEコマンド
https://www.lightstone.co.jp/stata/files/dsge201708.pdf
「蛸壺に入ったときはみなケインジアンになるようだ」ルーカス
http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/blog-post_45.html
M・ウッドフォード 1997 DSGE 1997 FTPL
http://nam-students.blogspot.com/2018/09/doing-without-money-controlling-ination.html
Lars Hansenラース・ハンセン 一般化モーメント法(Generalized method of moments, GMM)
http://nam-students.blogspot.jp/2017/02/lars-hansen-generalized-method-of.htm
スティーヴ・キーン『次なる金融危機』
https://nam-students.blogspot.com/2019/04/can-we-avoid-another-financial-crisis.html
https://nam-students.blogspot.com/2019/05/dsge.html
![]() | 矢野浩一 (@koiti_yano) |
[お知らせ] 講義サイトに「学部生にも知ってほしいDSGE」というスライドをアップロードしました。sites.google.com/site/macroecon…
|
マンキューマクロ応用篇2018より:
DSGEモデルの開発において重要な初期の論文は, Julio Rotemberg and Michael Woodford, “An Optimiza-
Annual, 12, 1997, pp. 297-346[http://www.nber.org/chapters/c11041.pdf]
である. この文献について教科書での良い紹介としては,
Jordi Gali, Monetay Poliy, Inflation, and the Business Cycle, Princeton, NJ: Princeton University Press,
2008がある.
《原則すべてのDGSE(ママ)モデルはRBCモデルという「ピザの生地」に帰着するため、
適当に「具」をどけたりのせたりしてやれば、自分の好みのピザを作ることができる。》
加藤涼『現代マクロ経済学講義』(245頁、及び30~3頁)
日本はまだ流動性の罠にあるから2008年以降DSGEが破綻したことに一般人も
日銀、財務省も気づいていない。
(TPPで農工の利潤を混合せさせたり、増税と金融緩和を同時に出来るのはDSGEの無神経さ故だ)
ゲゼルの減価マネーを試していないだけで、ケインズの理論自体は正しい。
DSGEに対する情況論的批判はジョン・クイギン『ゾンビ経済学』(筑摩書房)
第3章がいい。数学的なルーカスへの批判は松尾匡HPにリンクがあった。
http://synodos.jp/economy/6795/3
《しかしその後続々と明らかになったのは、このルーカスモデルの想定をそっくり
そのまま使い、合理的期待の前提もおいたままで、このモデル自体にルー カス
さんが気づいていなかった別の均衡がいくつもあるということでした。 ...
[*7]松井宗也「Lucas (1972)モデルにおける複数均衡」
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/MCENTER/pdf/wp1202.pdf》
上はリンク切れ
Lucas(1972)のモデルにおける貨幣の非中立性
https://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/jss/pdf/jss6301_091109.pdf
ノーベル賞経済学者のロバート・ソローは、DSGEを酷評している。
http://www.anlyznews.com/2011/08/dsge.html *
ソロー「DSGEなんか嫌いだ」
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20100726/Solow_on_DSGE
ソロー「DSGEなんか嫌いだ」・続き
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20100727/Solow_on_DSGE2
*上記記事で日銀は公式にはDSGEを採用していないとされるが…
参考:
http://stat.econ.osaka-u.ac.jp/~suryo/201006/JEA2010Tutorial.pdf
(1)DSGEモデルの概要 藤原一平 日本銀行金融市場局(Adobe PDF)
_____
NAMs出版プロジェクト: RBC、DSGEモデル:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_78.html
NAMs出版プロジェクト: DGE,DSGE:再考
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/dgedsge.html(改訂版)
ケインズからDSGEまでの流れ:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/dsge.html
改定版「ケインズからDSGEまでの流れ」:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/nams-dsge-httpnam-students_7.html
RBC,DSGEに関して(重複世代モデル、『ゾンビ経済学』他)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/rbcdsge.html
RBC,DSGEに関して(重複世代モデル、バロー『マクロ経済学』他)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/rbcdsge.html
トーマス・サージェント教授ら「再帰的マクロ経済理論」:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/07/blog-post_25.html
varian-analysis 241-3
http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/varian-analysis-241-3.html
DSGEに対する情況論的批判はジョン・クイギン『ゾンビ経済学』(筑摩書房) 第3章がいい。
数学的なルーカスへの批判は松尾匡HPにリンクがあった。
http://synodos.jp/economy/6795/3
《しかしその後続々と明らかになったのは、このルーカスモデルの想定をそっくり
そのまま使い、合理的期待の前提もおいたままで、このモデル自体にルー カス
さんが気づいていなかった別の均衡がいくつもあるということでした。そしてそ
れらの別均衡のもとでは、政府がおカネの発行を増やしたとき、ただインフ レ
になって終わりというわけではなく、ちゃんと生産が増えることが明らかにされ
たのでした。
このことは、もうずいぶん早くから指摘されていたことなのですが、最近では
松井宗也さんが詳しく研究されていますので、ここでは松井さんの論文[*7]に
したがってそのことをご紹介しましょう。
...
[*7]松井宗也「Lucas (1972)モデルにおける複数均衡」
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/MCENTER/pdf/wp1202.pdf》
///////////////
http://blogos.com/article/55149/
ジョン・クイギン『ゾンビ経済学』(筑摩書房)
第1章 大中庸時代
第2章 効率的市場仮説
第3章 動学的確率的一般均衡 (DSGE)
第4章 トリクルダウン経済学
第5章 民営化
結論
上記サイトより:
潤滑油としての政府、銀行が中央にあるべきだ。
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ-➡︎d市場s⬅︎----
|支出 E_\/販売された財|
|=GDP /\ ・サービス|
| --⬅︎s d➡︎--* |(*産出
| | 消費税⬇︎⬆︎ | | 収入=
| | |政府購入 | | GDP)
⬆︎ ⬇︎ 税➡︎【政府】⬅︎税 ⬇︎ ⬆︎
\ / |赤字国債 \ /
家\計 公的貯蓄| 企\業
/ \預金➡︎ ⬇︎⬆︎投融資➡︎/ \
⬇︎ ⬆︎国債➡︎【銀行】 ⬆︎ ⬇︎
| |所得= 金融 生産へ| |
| |GDP 市場 の投入| |
| --⬅︎d s➡︎-- |
|労働・ \/ 賃金・地代|
|土地・資本 /\・利潤=GDP
----➡︎s生産d⬅︎----
労働の供給 要素市場 労働の需要
________
/\ /\ /\
/__\ || /__\
\__/ || \__/
_||_
/____\
///////////////
以下、日本人著者による下記の入門書(目次併記)への書評:
現代マクロ経済学講義―動学的一般均衡モデル入門 単行本 – 2006/12
加藤 涼 (著) 一般向け
動学的一般均衡モデルによる財政政策の分析 単行本 – 2011/1/25
江口 允崇 (著) 技術者志望向け
動学マクロ経済学 成長理論の発展 単行本 – 2012/5/18
二神孝一 (著) 院志望者向け
マクロ経済学―動学的一般均衡理論入門 (Minervaベイシック・エコノミクス) – 2012/5
林 貴志 (著) 院生向け
__________________
現代マクロ経済学講義―動学的一般均衡モデル入門 単行本 – 2006/12
加藤 涼 (著)
目次
序章 現代マクロ経済学と「失われた10年」
第1章 動学的一般均衡モデル―マクロ経済学の再出発
第2章 財市場の不完全性―New IS‐LMモデルと価格の硬直性
第3章 資本市場の不完全性―流動性の理論と景気変動
第4章 労働市場の不完全性―労働市場のサーチと産業構造調整
第5章 最適金融政策の理論―インフレ目標の理論モデル
第6章 動学的一般均衡モデルにおける最適金融政策
第7章 動学的最適化問題の解法の手引きとMatlabによる実践
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、学部上級から大学院初級レベルの読者を対象として、現在のマクロ経済学を考えるうえで不可欠なツールである動学的一般均衡モデルを解説したマクロ 経済学のテキストである。New IS‐LMモデルを含む、いくつかの有益な動学的一般均衡モデルの簡略化したバージョンを再構築・紹介することで、学部レベルのテキストで紹介されるマク ロ・モデルと一流学術誌等にみられる「複雑な」マクロ・モデルとの橋渡しをすることを意図している。また、本書は現代のマクロ経済学のモデルから、現実の 経済にどのような政策的含意が与えられるのかを紹介している。具体的には「失われた10年」をめぐる3つの論点、(1)貸し渋り、バランスシート問題、 (2)産業構造調整問題、財政政策、(3)インフレ目標、金融政策について、関連する理論モデルとそこから得られる知見を紹介している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
加藤/涼
国際通貨基金(IMF)政策企画審査局エコノミスト。1973年、三重県に生まれる。1996年、東京大学経済学部卒、日本銀行入行。調査統計局経済調査 課、国際局国際調査課等を経て現職。オハイオ州立大学Ph.D.(専門はマクロ経済理論、金融政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい たものです)
単行本: 257ページ
出版社: 東洋経済新報社 (2006/12)
ISBN-10: 4492313702
ISBN-13: 978-4492313701
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おいおい……
投稿者 herohero 投稿日 2012/12/13
形式: 単行本 Amazonで購入
本書に好意的なレビューが多く、
びっくりしましたので、
老婆心ながら水を差させていただきます。
本書は動学的一般均衡(DGE)モデル入門と
銘打っておきながら、
DGEモデルの仕組みについては
ほとんど記述がなく、
ページの多くはその応用モデルの
政策的含意に割かれています。
言い換えれば、
本書を読んでもDGEモデルがどのようなものなのかは
ほとんどわからないのです;
また、応用モデルの記述についても、
DGEについてある程度知っているか、
イメージを持っていないと、
理解しづらいものとなっています。
そのため、本書を本当に理解できるのは、
すでにDGEについてちゃんとした
教育を受けている人間くらいでしょう。
ローマーの『上級マクロ経済学』の、
実務家視点から書かれた副読本といったところが
本書の妥当なポジションだと思いますので、
DGEの教科書としては使えません。
学部上級レベルのDGEの教科書としては、
応用についてはまったく触れられておらず抽象的なのですが、
林貴志『マクロ経済学―動学的一般均衡理論入門』
のほうが基本的な仕組みに詳しいのでお勧めします。
また林貴志に続いて、西村・矢野の『マクロ経済動学』の
90ページまでを読めば、非確率的なDGEの
数学的な仕組みがなんとなくはわかるでしょう。
確率的なDGEについてのわかりやすい本は知る限りありませんw
2014/08追記
上記のようなことを以前に書きましたが、
林貴志や西村・矢野は理論系によっており、
応用を主眼とした一般均衡動学の教科書もかなり増えてきているので追記。
非確率的なDGEによる成長論としては、学部レベルでは、
二神孝一『動学マクロ経済学』が名著でしょう。
院レベルでは、
Daron Acemoglu『Introduction To Modern Economic Growth』が
理論と応用のバランスの取れた名著ですが、
重厚長大なので、必要な章を選んで読むと良いでしょう。
世代重複モデルでは、
David de la Croix『A Theory of Economic Growth』が、
確率的なDGEとしては、
George McCandless『The ABCs of RBCs 』が
数学的なレベルが押さえられており、かつ読みやすい良書です。
_________________
動学的一般均衡モデルによる財政政策の分析 単行本 – 2011/1/25
江口 允崇 (著) 三菱経済研究所 104頁
第2章 RBCモデルによる財政政策の効果(RBCモデル;対数線形近似 ほか)
第3章 ニューケインジアンモデルによる財政政策の効果(ニューケインジアンモデル;対数線形近似 ほか)
第4章 DSGEモデルによる日本経済の実証分析(モデル;ディープ・パラメーターの推定 ほか)
そのまとめ方と説明のわかりやすさが、10ページとコンパクトながら何気に素晴らしい文章だと思う。
そして2章。他の文献じゃ何より難しい対数線形近似を、これでもかとわかりやすく丁寧に説明。
その例題もたっぷりで良い訓練になる。
3章ではニューケインジアンモデル(特にCalvo型のNKPC)を式展開をほとんど端折らず説明。
Sims(2002)の連立差分方程式における合理的均衡解と、Blanchard-Kahn条件のつながりについて、
2章のP25の、予測誤差という概念の導入の説明が、これまたわかりやすい。
予測誤差「ηt」は、前期の予想値と今期の実現値の乖離であり(2.68式と2.69式を参照)、
「モデルの中のフォワードルッキングな変数の数だけ設定する。」
P30。連立の動学方程式なのだから、固有値が1より大きいと発散してしまう。あるいは、
1より大きい固有値の数と、先決じゃない変数(を制御変数とかジャンプ変数と呼ぶ)の数が
等しくならなければならない。<Blanchard-Kahn条件
モデルに将来変数の期待値が入ってくるD(S)GEでは、合理的期待均衡解が一意に定まるためには、
1より大きい固有値の数と、予測誤差の数が等しくならなければならない。
2章2節の「対数線形近似」と、2章4節の「シミュレーション」は、入門としてとても素晴らしい。
4章の説明も、コンパクトなのにも関わらずわかりやすい。素晴らしい。
1:ディープパラメータを、先に個別の実証研究などから推定して、数値を設定=カリブレーション
2:1とは違って、ある程度の幅を持って(分布として)同時に推定しよう=DSGEのベイズ推定
3:具体的な考え方の順序は、まず連立差分方程式は、状態空間モデルの遷移方程式と同じ形式となる。
4:後は観測データから得られる観測方程式とともに(カルマンフィルターで)尤度関数が作れる。
5:でも単峰型じゃなかったりして、最尤法では推定値がおかしなことになったり、決められなかったり。
6:そこでパラメータが理論的に妥当と考えられる範囲になるような事前分布を設定してベイズ推定。
7:ベイズの定理の分子はカルマンフィルターで評価できるが、
分母の積分(基準化定数)が相変わらず複雑なので、MCMC法で。◼︎
http://synodos.jp/economy/5327
しかし、銀行はあくまで家計の預金を元手にして国債を購入しているので、間接的には家計が保有していることになる。そのため、預金を預け入れるという行為は間接的には国債を購入していることになり、預金を引き出すということは間接的に国債を売却していることになるのだ。新しく生まれてきた将来世代が労働所得を稼いで預金をする一方で、現在世代が預金を切り崩して消費をするのであれば、これは将来世代が現在世代から国債を買っているのと同じことになるのである。そのため、銀行を通じていても、本質は同じである。…
_______________
動学マクロ経済学 成長理論の発展 単行本 – 2012/5/18
二神孝一 (著) 院志望者向け
http://www.amazon.co.jp/dp/4535556733
単行本: 278ページ
出版社: 日本評論社 (2012/5/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4535556733
それを変更することである。
——カール・マルクス「フォイエルバッハに関する第11テーゼ」
(マルクス/エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳、岩波文庫、1956年)
本書はしがきより
「内生的技術変化」を出発点とし、現在にいたるまでの経済成長に関する理論モデルの発展を、学部生にも理解できるよう記述する。
出版社からのコメント
≪目次≫
第1章 ソロー・モデル
第2章 代表的個人モデル
第3章 世代重複モデル
第4章 世代重複モデルの応用:バブル資産・伝染病サイクル
第5章 内生的技術進歩:研究開発の内生化
第6章 経済政策と経済成長
第7章 技術移転とイノべーション
第8章 規模効果
第9章 生産的公共サービスと経済成長
第10章 公共資本と経済成長
数学付録 : 定差方程式の解法
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
経済成長論を勉強するならオススメです
投稿者 諏訪 純一郎 投稿日 2012/12/22
Amazonで購入
この本は経済成長理論について書かれた、学部上級生から修士課程の学生さん向けの本です。
数式の展開は丁寧で、とても分かりやすく書かれています。数式を変形1つにしても、モデルの中で、
どういう意味を持っているのかとてもイメージしやすいです。
1章のソローモデル、2章の代表的個人モデル、3章の世代重複モデルだけで、70ページほどあり、
基本モデルの習得と分析ツールが習得できます。この最初の3章をしっかり理解しておくと、修士課程での
コアコースの授業で理解が深まります。
大学院では連続モデルを用いることが多いですが、このテキストでは離散モデルを用いているので、
大学で経済数学を勉強していれば対応できる内容になっています。
経済モデルの解説は、図解を含めて解説されているので、モデルの設定の方法など大学院の学生さんにとっても
参考になると思います。
自分が大学院生の頃は、モデルの理解とモデルを設定するにはどうすればいいのかで
苦労することが多かったのですが、この本は経済成長理論を勉強する上で
とても大きな手助けとなる本だと思います。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
学部中級~上級の参考書に
投稿者 Beispiel 投稿日 2015/2/11
Amazonで購入
タイトルの通り、マクロの動学モデルの解説書です。
通常、動学マクロはその数学的な難しさから大学院で学びますが、この本は連続的でなく離散的な時間変化から解説しているので(ΔKでなくKt+1-Ktというような書き方です)、丁寧に読んでいけば学部レベルの数学でもしっかり理解できます。数学付録は可もなく不可もなし、といったところです。
式を導出した際に各項について解説してくれるので、何をしているのか見失わないのも有難いです。
院進学を考えている学部生や、静学以外のマクロを勉強したい方はまずこれを読んでみて、簡単にモデルの概形を把握すると良いと思います。
連続時間モデルを理解するための副読本や、動学マクロの導入としてとても有用です。
- "Uzawa, Hirofumi (1965). “Optimum Technical Change in an Aggregative Model of Economic Growth”. International Economic Review 6 (1): 18-31. JSTOR 2525621.
- Ramsey F.P. (1927), "A Contribution to the Theory of Taxation," (「課税理論への一寄与」)
http://eml.berkeley.edu//~saez/course131/Ramsey27.pdf
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/1928frramseya-mathematical-theory-of.html
- "Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)http://www.nber.org/papers/w3528.pdf
イノベーションと内生的経済成長―グローバル経済における理論分析 単行本 – 1998/7
マクロ経済学―動学的一般均衡理論入門 (Minervaベイシック・エコノミクス) 単行本 – 2012/5
林 貴志 (著)
単行本: 223ページ
出版社: ミネルヴァ書房 (2012/05)
https://www.minervashobo.co.jp/book/b96154.html 院生向け
はしがき
数学的記法
第1章 ソロー・スワンの経済成長モデル
1.1 モデル
1.1.1 均斉成長
1.2 ソロー・スワンモデルの拡張
1.2.1 貯蓄率の内生化
1.2.2 不確実性の導入
1.2.3 人的資本蓄積の内生化
第2章 抽象的な一般均衡理論
2.1 2財ケース
2.1.1 消費と選好
2.1.2 限界代替率
2.1.3 予算制約と需要
2.1.4 交換経済の一般均衡
2.1.5 競争均衡の効率性
2.1.6 生産経済
2.1.7 限界変形率と限界生産物
2.1.8 利潤最大化
2.1.9 生産経済の一般均衡
2.1.10 競争均衡の効率性
2.2 一般ケース
2.2.1 選択と需要
2.2.2 限界代替率
2.2.3 予算制約と需要
2.2.4 交換経済の一般均衡
2.2.5 生産経済の一般均衡
第3章 一般均衡と集計
3.1 効率性と社会厚生関数の最大化
3.2 競争均衡に対応する厚生加重
3.3 代表的消費者
3.3.1 所得分布に依存しない記述的代表的消費者
3.3.2 所与の所得分配ルールにおける記述的代表的消費者
3.3.3 規範的代表的消費者
3.4 代表的企業
3.4.1 代表的企業の収穫一定性
3.5 代表的個人・代表的企業のもとでの競争均衡
3.6 財の集計
第4章 動学的一般均衡理論──2期間モデル
4.1 通時的消費と選好
4.1.1 選好の関数表現
4.1.2 割引効用選好
4.2 貸借経済
4.2.1 2期間貸借経済の予算制約
4.2.2 インフレーションの取り扱い
4.2.3 逐次的均衡
4.2.4 逐次的均衡からアロー・デブリュー均衡へ
4.2.5 公債に関する中立命題
4.3 生産経済
4.3.1 生産と企業
4.3.2 アロー・デブリュー均衡
4.3.3 逐次的均衡
4.3.4 逐次的均衡からアロー・デブリュー均衡へ
第5章 動学的一般均衡理論──多期間モデル
5.1 通時的経済における消費者
5.1.1 時間整合性の問題
5.1.2 定常割引選好
5.2 貸借経済
5.2.1 貸借経済におけるアロー・デブリュー均衡
5.2.2 貸借経済における逐次的均衡
5.2.3 逐次的均衡からアロー・デブリュー均衡へ
5.2.4 公債と課税に関する中立命題
5.3 通時的生産経済
5.3.1 通時的経済における生産と企業
5.3.2 通時的生産経済におけるアロー・デブリュー均衡
5.3.3 通時的生産経済における逐次的均衡
5.3.4 逐次的均衡からアロー・デブリュ―均衡へ
5.3.5 均衡動学とオイラー方程式
5.3.6 効率性と最適成長
5.4 無限期間モデル
第6章 動学的確率的一般均衡理論──2期間モデル
6.1 不確実な消費と選好
6.1.1 期待割引効用選好
6.2 条件付財の交換経済におけるアロー・デブリュー均衡
6.3 金融経済における逐次的均衡
6.4 証券価格と状態価格
6.5 逐次的均衡とアロー・デブリュー均衡
6.6 「代表的個人からなる純粋交換経済」における証券価格
第7章 動学的確率的一般均衡モデル──多期間モデル
7.1 不確実な通時的経済における消費者
7.1.1 期待効用定常割引選好
7.2 通時的条件付財の交換経済
7.2.1 アロー・デブリュー均衡
7.2.2 金融経済における逐次的均衡
7.2.3 逐次的均衡からアロー・デブリュー均衡へ
7.2.4 証券価格決定
7.3 不確実性下の通時的生産経済
7.3.1 通時的経済における生産と企業
7.3.2 通時的生産経済におけるアロー・デブリュー均衡
7.3.3 通時的生産経済における逐次的均衡
7.3.4 逐次的均衡からアロー・デブリュー均衡へ
7.3.5 均衡動学と確率的オイラー方程式
7.3.6 効率性と最適成長
7.4 無限期間モデル
第8章 内生的成長理論
8.1 宇沢=ルーカス型内生的成長モデル
8.2 アロー・デブリュー均衡
8.3 通時的生産経済における逐次的均衡
8.4 逐次的均衡からアロー・デブリュー均衡へ
8.5 逐次動学とオイラー方程式
8.6 効率性と最適成長
8.7 無限期間モデル
第9章 もう1つの動学的一般均衡理論──世代重複モデル
9.1 世代重複経済
9.2 競争均衡の非効率性と社会保障制度
9.3 生産経済
9.3.1 逐次的均衡からアロー・デブリュー均衡へ
9.3.2 均衡動学と資本蓄積経路
練習問題解答
関連図書
あとがき
索 引
意義深い本
投稿者 kani 投稿日 2012/8/28
動学一般均衡理論の基礎について、「日本語」で書かれた意義深い本です。
動学一般均衡を理論的背景から(数式的に)理解しようとすれば大学院上級レベルの
テキストを当たるかのが一般的です。しかし、これらのテキストを使おうとすれば、
たちまち数学・英語といった壁が立ちはだかります。
本書はこれらの壁を取っ払ってくれます。もちろん基礎的な数学の知識は必要ですが、(A.C.チャンあたり)
それを差し引いても分かりやすいと思います。
特に経済学研究科を目指す学部生にとっては、
非常に重宝するテキストになるのでは?
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
誤植多数
投稿者 ファミ 投稿日 2012/6/23
最近読み始めました。
やはり初版だからでしょうか、誤植がひどいです。
今70ページほど読み進めましたが、すでに5,6個も誤植を発見しました。
大学生である私にとってはすこし高価な本であったので、ちゃんとした本を書いてほしいです。
内容はすこし難しいところも有りますが、分かりやすいです。
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学部生でも読める動学一般均衡モデル入門
投稿者 MP 投稿日 2012/5/21
Amazonで購入
待望の本が出ました。
林先生のミクロ経済学を読めるくらいの数学力で動学一般均衡モデルに特化した本です。
それに特化した本ですのでISーLMとかマクロ政策的なモノは一切ありません。
ただ数学的容易にとにかく動学一般均衡モデルを知りたい学生・社会人向けです。
私もすらすら一読できてこれから熟読しますが、
斉藤他マクロ、マンキューなどのマクロを読みチャン等を読みローマ―や齋藤新しいに挑戦するのは結構骨、挫折しがちなので
動学一般均衡モデルを手っ取り早く知りたい人にはベストの本です。
ただそれに特化してますので繰り返しますがそれ以外はありません。
∞ 生産財
\ 財2
\(y1、y2)|
\ |
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\ |
___________\|_________財1
消費財
とにかく薄い。一般的な教科書ではない。入門者用に書かれてはいるが…数学の基礎がある人にはわかりやすいだろうが、幅広く薦められない。ルーカス的にマクロ経済にミクロ的基礎を与えるものだが、あくまでドブリューの数理経済学の流れだ。非対称性と言いつつ全く非対称的ではない。そのつもりもないだろうが全然マクロになっていない。あとがきで加藤涼のDSGE=ピザのトッピングの比喩が触れられている。
2007 ミクロ経済学 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社 http://www.minervashobo.co.jp/book/b49394.html ミクロ経済学 基本から最新理論まで明解に解説する 著者 林 貴志 著 出版年月日 2007年04月20日 ISBN 9784623048823 判型・ページ数 A5・320ページ 定価 本体2,800円+税 在庫 品切れ・重版未定 | 2013 ミクロ経済学[増補版] 単行本 – 2013/9/20 林 貴志 (著)通称王様 ミクロ経済学[増補版] - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社 http://www.minervashobo.co.jp/book/b115594.html ミクロ経済学[増補版] 個人の意思決定・市場理論から初歩的なゲーム理論・情報の経済学・規範的経済分析までカバー。 著者 林 貴志 著 出版年月日 2013年09月25日 ISBN 9784623067435 判型・ページ数 A5・536ページ 定価 本体4,500円+税 |
内容説明目次
はじめに 第1章 消費集合と予算制約 第2章 選 好 第3章 選択と需要 第4章 顕示選好 第5章 需要分析 第6章 便益と余剰 第7章 期間間選択 第8章 不確実性下の選択 第9章 完全競争的市場と競争均衡 第10章 生産技術 第11章 利潤最大化と費用最小化 第12章 費用曲線と供給 第13章 生産経済の競争均衡 第14章 部分均衡分析 第15章 独 占 第16章 寡 占 第17章 ゲーム理論の初歩 第18章 非対称情報 第19章 費用逓減産業と規制 第20章 外部性 第21章 公共財とただ乗り問題 第22章 分割不可能性と非均一性 第23章 効率と公平 第24章 社会的選択と投票 第25章 次のステップに向けて 参考文献 索 引 |
内容説明目次
はじめに
第Ⅰ部 個人の意思決定 第1章 経済学における「合理性」 第2章 選択対象と選択機会 第3章 選好 第4章 いわゆる効用関数 第5章 選択と需要 第6章 需要分析 第7章 便益と余剰 第8章 期間間選択 第9章 不確実性下の選択 第10章 顕示選好 第Ⅱ部 完全競争市場 第11章 完全競争市場と競争均衡 第12章 交換経済の競争均衡 第13章 資源配分の効率性 第14章 生産技術 第15章 利潤最大化と費用最小化 第16章 費用曲線と供給 第17章 生産経済の競争均衡 第18章 部分均衡分析 第Ⅲ部 不完全競争とゲーム理論 第19章 独占 第20章 ゲーム理論の初歩⑴――正規形ゲーム 第21章 ゲーム理論の初歩⑵――動学的ゲーム 第22章 寡占 第Ⅳ部 不完備情報下の経済分析 第23章 ゲーム理論の初歩⑶――不完全情報下のゲーム 第24章 オークション 第25章 不完備情報下の取引 Ⅴ部 市場の失敗と規範的経済分析 第26章 外部性 第27章 公共財とただ乗り問題 第28章 分割不可能性と不均質性 第29章 効率・厚生比較と公平 第30章 選好の集計と社会的選択 第31章 社会的選択の遂行可能性 付論 発展的学習へのガイド 関連図書 練習問題解答 索引 |
著者名等 ジョージ・T.マッキャンドレス/〔著〕
著者名等 ニール・ウォーレス/〔著〕
著者名等 川又邦雄/〔ほか〕共訳
出版者 創文社
出版年 1994.07
大きさ等 23cm 353p
注記 Introduction to dynamic macroeconomic th
eory. 参考文献:p328~330
NDC分類 331
件名 巨視的経済学
要旨 異時点間のマクロ経済に関する広範囲の基本問題を世代重複モデルにより統一的に分析し
た世界初のテキスト。マクロ経済学のミクロ的基礎を踏まえつつ、体制・制度・金融・政
策などを有効に分析し、ケインズ経済学が主流のわが国の現状に対し新しい可能性を提供
する。
目次
第1部 実物経済
(経済環境の描写;競争均衡;政府の導入;遺産;長期国債;無限期間
存在する資産;均衡変動;貯蔵技術;新古典派成長モデル);
第2部 貨幣経済
(貨幣とインフレーション;多数通貨と為替レート;法的規制と金融政策)
_______
基礎から学ぶ動学マクロ経済学に必要な数学
著者名等 中田真佐男/著
著者等紹介 慶應義塾大学大学医経済学研究科博士課程修了。千葉経済大学経済学部専任講師、財務省
財務総合政策研究所主任研究官、九州大学大学院経済学研究院准教授等を経て、2011
年より成城大学経済学部准教授。専門は、金融論。著書「英語で学ぶ日本経済」等。
出版者 日本評論社
出版年 2011.12
大きさ等 21cm 128p
NDC分類 331
件名 マクロ経済学
目次
第1章 本書で学ぶ数学;
第2章 Napier数、指数関数と自然対数;
第3章 動学最適化問題(Pontryaginの最大値原理);
第4章 微分方程式の基礎;
第5章 微分方程式の応用;
第6章 非線形関数の線形近似とその応用;
第7章 より標準的なRamseyモデル;
第8章 総合演習
内容
学部レベルのマクロ経済学の基礎を学んだ人が、大学院レベルのマクロ経済学のテキスト
にチャレンジするにあたり、その導入段階の学習をサポートする学習書。動学最適化問題
、微分方程式の応用など、8章で構成。
サミュエルソン
《この図を10分間ほどもみつめていることは、経済学における価格成立過程について断続的な
思考を1時間続けるのに匹敵するといってよい。》
(サミュエルソン『経済学』11ed邦訳上50頁)
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhMSnyaG1OfXuoq3zp6S9So_snaBaY1gFKp7yhYNgTMYIa0By-E_sIXtVIKLlCahfGasivUNnFrVR8Z2ZLnTbTyeVFJfn-sESf-Cvw2CVNU4cs4hXGDfTQvlNzxMBO29ec5B-wwTQ/s640/blogger-image-1725953981.jpg
サミュエルソンは45度線分析↓で知られるが、ケインジアンの交差図、IS-LMモデルの基礎の基礎としての原点に、こうしたフロー図がある。
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEibi6A9u0270SRdZVM6qlxBoKjHF_hsXpIKgrr6yTJBE44q_xEYd1y0iW_yBczeNkcY7BKgUnhmvACFRDzz-K9ZLyXzZ4DM3s3YPXqrWAO5JvqX1ST7ShduYwr6yjj8SGHuMUYveA/s1600/fubbardmacro_0001a.jpg
(ハバード基礎マクロより)
ちなみにフロー図各種
八田達夫『ミクロ経済学expressway』↓
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjydKoUtYmfg5zZr3MlzthyNfIE6uSg_rCcH0NjySPyyZCtMMBWIsg-4QLxRTiTwfFc2IbBaRoRIQg5v_bswGEPu9S1zhLCER8RnymAOhEeKfdvxEA5ezh07PsHwdaWEg_txo5A7w/s640/blogger-image--966508256.jpg
中谷マクロの図↓
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjR3qQVEmEaz7mbhAnhs5l1hABUxzdG_LkT41L6-GSftSRVFS-mbeDVpPOa1clSu1gdF72jjW2aihmnCRq19vSsavv4DXYki4IXPsv32fFweqMvSchfQJmkzKVNJnTSazNXlPbKtA/s1600/nakatani4th_2-2a.jpg
数学自体が悪いわけではない
数学自体が矛盾を孕んでいてそのことに自覚的なら良い
基数的効用から序数的効用への転換もそうした自覚の一例だ
冒頭フロー循環図との円環が完成して収まりが良かった
https://www.newyorkfed.org/medialibrary/media/research/epr/10v16n2/1010sbor.html
p.25:
DSGEモデルの基本構造:
/\ /\
/需要\ /マー\
/ショック\ /クアップ\
/______\ /ショック__\
⬇︎ ➡︎➡︎ ⬇︎
⬇︎ ↗︎ /\ ↘︎ ⬇︎
Y=f^y(Y^e,i-π^e,...) /生産\ π=f^π(π^e,Y,...)
[需要] /ショック\➡︎➡︎[供給]
⬆︎:⬆︎ /______\ ⬆︎ :
⬆︎: ↖︎ ↗︎ :
⬆︎ ↘︎ ↖︎ Y^e,π^e ↗︎ ↙︎
↖︎ ↘︎ ( 期待 ) ↙︎
↖︎ ↘︎ ⬆︎ ↙︎ /\
i =f^i(π-π*,Y,...) /政策\
[金融政策]⬅︎/ショック\
/______\
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgl8XNDMaFBdkqcFyK-4CfmZLz0nPL0wFu1jDsQORqpbyPq-pP6tKJjsJxNOBmh7-eX1_B88ZyQXjcvzPchUAYzFZwIKkcqol9ahIkpYFK4-IfJShyyz0sn9ypLU-ytbNWSrYrA/s640/blogger-image-105171248.jpg
πはインフレ率