土曜日, 4月 02, 2016

2016齊藤誠他マクロ経済学新版&「マイナス金利政策について:雑感」 (2016年 2月5日)&『新しいマクロ経済学』カンティロン効果

  
経済学リンク::::::::::
2016齊藤誠「マイナス金利政策について:雑感」 & マクロ経済学新版
http://nam-students.blogspot.jp/2016/04/20162016-25.html(本頁) 
齊藤誠 facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100014170600024
NAMs出版プロジェクト: 齊藤誠 他『マクロ経済学 New Liberal Arts Selection 』(2010年):目次
ラムゼイ「貯蓄の数学的理論」1928年、F.R.Ramsey,”A Mathematical Theory of Saving”
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/1928frramseya-mathematical-theory-of.html
NAMs出版プロジェクト: ケインジアンの交差図、IS-LM曲線:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
ヒックス『価値と資本』John.Hicks,Value and Capital(1939,1946)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/johnhicksvalue-and-capital19391946.html
#2
NAMs出版プロジェクト: 産業連関表
http://nam-students.blogspot.jp/2014/06/wikipedia.html
#6
AD-AS曲線(『らくらくマクロ経済学入門』より)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/ad-as.html 


#7
ブランシャール(Olivier J. Blanchard)『マクロ経済学』:メモ @
#16
ラムゼー「貯蓄の数学的理論」1928年、F.R.Ramsey,”A Mathematical Theory of Saving”
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/1928frramseya-mathematical-theory-of.html


#17
サーチ理論:メモ(齊藤他マクロ#旧16関連)
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/blog-post_34.html 
#18
NAMs出版プロジェクト: ピケティ関連:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/01/blog-post_30.html

齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08  
旧第17章が8へ移動しただけ。構成が変わったが章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開 
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開 
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”  
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
(711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める。「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻The balance of payments of the United States  by Lord Keynes  [1946]
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(725頁からのノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が728頁に追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録 
(目立った加筆はないが、753頁の文献案内が参考になる)
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)


旧版:マクロ経済学 | 有斐閣 742ページ 2010
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641053724

#8をより詳しく知りたければ齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣がいいだろう。

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録

マクロ経済学は、モデルのタイムスパン構成が重要になる。
全体の基本は、短中短長、または短期(1,2部(短中中短長長))→中期(3部)→長期(4部)という流れ。個々の章ごとに独自の工夫(#5,130頁.#6,134頁.#15-5)がある。ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

ラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ。

俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判参照。

新版加筆分「流動性の罠」に触れた6-6-3(垂直の総需要曲線の可能性)は、以下の公開された文章(の中の2番目の図)に対応していて興味深い。
「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)齊藤誠
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/essays/negative_interest_rate_policy_20160204.pdf
(#6,181~2頁参照)
_______
#6,181~2頁参照
Makoto Saito, Faculty of Economics, Hitotsubashi University
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/
「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)

negative_interest_rate_policy_20160204.pdf
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/essays/negative_interest_rate_policy_20160204.pdf






2番目の図は新版#6-6-3(182頁)で新たに加筆されたものとほぼ同じ。
#6-1-2の総論(垂直のA曲線もあり得ると指摘,136頁)
(#6,170頁で流動性の罠の名称由来が説明されている)、
デフレスパイラルを論じた#7-5-1(210頁-)☆、
財政面から流動性の罠を論じた#12-1,393頁(マイナス利子は想定されていない),#12-3,401頁、
マイナス利子を論じた#15-6-5(562頁-)☆
にも内容的に重なる。

________



M B K 48 : ラムゼイモデル
http://blog.livedoor.jp/sowerberry/archives/cat_1253988.html

 定常状態は、dk/dt =0 と dc/dt =0 との交点です。図2の E です。
 ここで人口増加率 n が低下したとします。 (2)式、あるいは(4)式には n がないので、dc/dt =0 の直線はシフトしません。
 いっぽう、(1)式、あるいは(3)式には n が入っています。したがって、dk/dt=0 の軌跡は変化します。(3)式から、n が小さくなると、c が大きくなる、とわかります。dk/dt=0 の軌跡は上へシフトします(下の図3)。





   図3

  定常状態は、dk/dt =0 と dc/dt =0 との交点です。経済は図3のEから、新たな定常状態へ向かって上へ移動します。ラムゼイモデルでは、消費 c はジャンプ変数(操作変数)です。瞬時に変化できます(いっぽう、資本 k は状態変数で、すぐに変化できない。資本ストック k は「その経済において歴史的に決定されており・・・不連続に変化することはできない」。対照的に、消費 c は、「変化(ショック)の生じたその時点において不連続に変化(ジャンプ)できる(ローマー、78ページ) 注1)。
 したがって、この場合( kの変化は生じないので)、新たな均衡への移動は、瞬時に(比較的短い時間で)行われます。



 E から右上に動いていくと、下の図7のように、(位相図の動学にしたがい)紫の矢印のにしたがって F の方向に進み、消費が増大し、資本を食いつぶすことになります。わざわざ厚生を悪化させる方向に進むのは非合理的です。 




   図7





 消費(ジャンプ変数、操作変数)は調整可能です。経済は縦方向には自由に動けます。新たな均衡 E’に到達する経路はサドルパス(だけ)です。経済は新たな均衡E’に到達できるように、消費を不連続に変化させ(消費を減少させ)、サドルパスに乗るようにするのです。





注1) 斎藤他『マクロ経済学』のラムゼイモデルの説明に物足りなさを感じるのはこの点です。
消費 c は、ジャンプ変数(操作変数)で不連続に変化できる。いっぽう資本 k は、状態変数で連続的にしか変化できない(この説明は、チャンの『現代経済学の数学』にもあります)。
 この区別が書かれていません。
 そのため、上の図7のような、Fに至る経路が起こりうるかのような印象を与える説明になっています。

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マクロ経済学新版 | 有斐閣
20160408
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641053847
#17→#8。構成が変わったが章数は変わらない。頁数は増えた。
第4部が出色。ラムゼーモデルとサーチ理論の解説は貴重。


マクロ経済学 新版



書籍とWebを組み合わせたハイブリッド型教科書

New Liberal Arts Selection
齊藤 誠 (一橋大学教授),岩本 康志 (東京大学教授),太田 聰一 (慶應義塾大学教授),柴田 章久 (京都大学教授)/著
2016年04月08日発売
A5判並製カバー付 , 814ページ
定価 4,536円(本体 4,200円)
ISBN 978-4-641-05384-7
経済理論 > マクロ経済学

理 論とともに経済統計もしっかり学べる好評テキストの最新版。学習をより進めやすいように章立てを変更し,新しいトピックスを数多く追加。以下のNLAS マクロ経済学 databaseでは,書籍に用いた図表のデータの最新版を随時掲載。学生のみならず,社会人にもお薦めの1冊。<2色>


最新のデータに改訂した図表(PDFでダウンロード可)
  第1部の図表
  第2部の図表
  第4部の図表
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データの改訂タイミング(Excelファイル)


上記のデータは著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできます。
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/
目次:
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
 第18章 経済成長
 数学付録
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旧版:
マクロ経済学 | 有斐閣 742ページ
2010
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641053724

第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
 第8章 開放経済のモデルの展開
 第9章 労働市場の長期モデル
 第10章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第11章 安定化政策
 第12章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第13章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第14章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が繁栄される“場”
 第15章 消費と投資
 第16章 マクロ経済と労働市場
 第17章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第18章 経済成長
数学付録

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マクロ経済の流動性のわなについての質問です。流動性のわな... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1177546411
tiger_love_you2さん2011/12/17 17:35:30
流動性の罠というのは、今の金利で貨幣需要が無限大というものなんですよね。
つまり、今の金利で、ともかく現金(銀行預金も含めて)で資産を持っときたいという差し迫った気持ちに人が
なっているんですよ。だから、もし日銀が市中に出回っているお金をさらに増やしても、
増やしたものがすぐに人々のタンス預金になってもたれてしまって、さらにそれでも足りなくてもっと
貨幣を持ちたいと貨幣に飢えているのが流動性の罠なんですよね。

だから、日銀が貨幣の供給量を増やしても金利が下がらない。逆に、減らしても金利が変わらない。
金利を動かす手段がない状態です。

もし、日銀が貨幣供給を増やして金利をさげれるんだったら、金利が下がった事によって民間投資が増える
ということを通じてGDPを増やす事もできるんでしょうけど、それが金利を変えれないからできない。

逆に政府支出がそんなときには有効です。民間がつかうお金を増やせないなら、政府が使ってやろう、
公共投資をやって、お金を使って、人々の所得を高めて支出も増やしてやろうとするのは効き目があるんですよ。

普通は政府がお金を使えば、人々の所得があがって、人々は貨幣を持ちたがって、それが金利を上げるんですけど、
それが流動性の罠がある場合は金利が変わらないから、金利が上がる事がない。普通は金利が上がる事で民間の投資が
減るんですけど、そういうふうに民間の投資が減る事も流動性の罠の場合はない、
だから流動性の罠のある場合は金融政策は無効ですけど、財政政策は有効なんです。

___________

(Japan's Trap: クルーグマンのホームページで 1998.05 初公開)
P. Krugman "Japan's Trap" Japanese
http://cruel.org/krugman/japtrapj.html

  ある世代――というのはおおむねぼくより上の世代――は、この状況を分析するための理論的な枠組みを持ってはいる。日本はあの恐怖の「流動性トラップ」に 陥ってるんだ。ここでは金融政策が効かない。金利はゼロ以下には下がらないからだ。ヒックスの 1937 年の名論文は、 IS-LM モデルを導入していて、このモデルを論じる中で、不況状態では金融政策が効かなくなるかもしれないことを示してるんだ。そしてマクロ経済学者はながいこ と、流動性トラップをだいじな理論的可能性として念頭にはおいていた。実際にお目にかかることになるとは思っていなかったにしても。


  これはつまり、いまの価格水準が高ければ高いほど、名目金利は低くなる、ということを言ってるわけだ。これをいちばん簡単に考えてみると、つまりは均衡と なる実質金利 D-1 (y*/y)-1 があって、実質価格の動きがどうだろうとこの経済はこれを提供する。でも、将来の価格水準 P* は一定だとしているから、現状の価格があがればデフレ期待が生まれる。だから P があがれば i は下がる。

 この2つの関係は、図 1 でそれぞれ MM と CC で示されてる。ここで描いたように、それが点 1 で交わって、金利と価格水準が同時に決まる。期間 1 でマネーサプライが増えれば、MM が右に動いて、価格水準があがって名目金利が下がる(でも実質金利は同じ)ことがすぐにわかる。


i    M
 | C |    
 | o | 
 |   |
 |  o|  
 |   |
 |   ⚫︎1  
 |   |o  
 |___|__⚫︎2__________ P
 |   |      ⚫︎3 o C
 |   |
     M
 ふつうは確かにこうなる。でも、ほかの可能性がある。次にそれを見てやろう。


 図 2 は、この場合の金利と産出量の同時決定を示したものだ。IS 曲線は、いま示したとおり、産出が消費需要によってどう決まるか示す。これは金利があがると減少する。一方、名目金利がプラスなら、現金払いの制約がきいてくるから、MM 曲線が出てくる。

y = M/P

(3の位置が違う)
 
i    M
 | I |    
 | o | 
 |   |
 |  o|  
 |   |1 
 |   ⚫︎  
 |   |o  
 |___|__⚫︎2__⚫︎3______ y
 |   |      o  o S
 |   |
     M
  こうなると、マネーサプライをふやせば産出も増える。ただしこれにも限度はあって、増えても点 2 までしかいかない。でも、生産容量が点 3 みたいなところにあったら? すると前節と同じ議論がなりたつ。名目金利はマイナスにはなれないから、それ以上のマネー増加は単に債券になって、支出には まったく影響しない。だから公開市場での売買は、どれだけ派手にやっても経済を完全雇用にはもっていけない。一言で、この経済は古典的な流動性トラップに はまったわけだ。


Hicks_Mr. Keynes and the Classics.pdf 1937
http://public.econ.duke.edu/~kdh9/Courses/Graduate%20Macro%20History/Readings-1/Hicks_Mr.%20Keynes%20and%20the%20Classics.pdf
ケインズ氏と「古典派」たち:解釈の一示唆 (Adobe PDF)
http://genpaku.org/generaltheory/hicksislm.pdf 邦訳
流動性の罠 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%BD%A0
_______
http://www.findai.com/yogow/w00424.htm
BP曲線 (びーぴーきょくせん)
英語 : balance of payments curve (バランス・オブ・ペイメント(ツ)・カーブ)

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マクロ経済学新版 | 有斐閣 814ページ 2016/04/08  
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641053847
#17→#8。構成が変わったが章数は変わらない。頁数は増えた。
第4部が出色。ラムゼーモデルとサーチ理論の解説は貴重。

(新版。☆は加筆。全体に70頁ほど増えたが、旧#17が#8に移動しただけ。)
旧7,8,14,18(新7,9,15,18)章に加筆☆。
補足データは著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/
目次:
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開 
7-5デフレスパイラルの可能性☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開 
9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”  
15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策☆,
15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
701頁にピケティ関連☆
728頁ノーベル賞リスト2009~2015年が追加(2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた)。☆
 数学付録 


旧版:マクロ経済学 | 有斐閣 742ページ 2010
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641053724


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齊藤誠他 マクロ経済学新版 | 有斐閣 814ページ 2016/04/08
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641053847
#17→#8。構成が変わったが章数は変わらない。70頁ほど頁数は増えた。
第4部が出色。ラムゼーモデルとサーチ理論の解説は貴重。
旧7,8,14,18(新7,9,15,18)章に加筆☆。
補足データは著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/
目次:
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開 
7-5デフレスパイラルの可能性☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開 
9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”  
15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策☆,
15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
701頁にピケティ関連☆
728頁ノーベル賞リスト2009~2015年が追加(2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた)。☆
 数学付録 


旧版:マクロ経済学 | 有斐閣 742ページ 2010
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641053724


(齊藤他マクロ2016#15が以下2006の#5,6と関連する。)
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新しいマクロ経済学 クラシカルとケインジアンの邂逅/1996.10
http://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/000002552407.html
新しいマクロ経済学 クラシカルとケインジアンの邂逅

有斐閣/1996.10
当館請求記号:DA1-G80
目次
目次
はしがき
第1章 マクロ経済モデルの座標軸 1
第2章 合理的期待形成と新古典派成長モデル 23
1. 合理的期待形成仮説の定義:裁定条件式を通して 25
2. 資産価格と資本蓄積 31
3. 新古典派成長モデルの実証的含意 47
4. 市場調整の失敗:世代間重複モデルを通して 57
第3章 資産価格決定理論と代表的個人 69
1. 資産価格決定モデルの基本的な考え方 70
2. 消費パターンの平準化と資産価格 75
3. 不確実性と資産価格 82
4. 資産市場と情報の伝達 94
5. 資産価格決定モデルの実証研究 101
第4章 景気循環と経済成長 119
1. 新古典派成長モデル:理論と実際 121
2. 情報の非対称性と資金調達 134
3. 担保と資金調達 144
4. 協調の失敗(1):静学モデル 150
5. 協調の失敗(2):動学モデル 155
6. 内生的成長モデル 164
第5章 貨幣的景気循環論:古典派とケインジアン 175
1. セイ法則再訪 176
2. 情報の不完全性と金融政策 188
3. カンテイオン効果再考 193
4. 名目価格の硬直性と金融政策 201
5. 経済外部性と名目価格の硬直性 207
6. 流動性とは? 213
7. 貨幣理論のサーチ論的アプローチ 217
第6章 経済政策の理論 225
1. 厚生分析(1):景気循環のコスト 226
2. 厚生分析(2):資本所得課税と資本蓄積 233
3. 厚生分析(3):インフレーションのコストと貨幣供給 240
4. 期待形成と経済政策:フィリップス曲線をめぐって 244
5. 複数均衡と経済政策 251
参考文献 257
索引 269


ーー

 New macroeconomics
新しいマクロ経済学新版 | 有斐閣

新しいマクロ経済学 -- クラシカルとケインジアンの邂逅 新版

マクロ経済学の中・上級テキストの決定版
齊藤 誠 (一橋大学教授)/著

2006年10月発行 430ページ 
定価 3,672円(本体 3,400円)
マクロ経済学の中・上級テキストとして定番の地位にある本書の待望の新版。初版刊行後の学部・大学院講義を元に,各章に補論として先端的かつ継続的に関心が持たれているマクロ経済学研究のトピックスを加えた。本格的にマクロ経済学を学ぶために最適の書。
第1章 マクロ経済モデルの座標軸
第2章 合理的期待形成と新古典派成長モデル
 (補論 消費の恒常所得仮説/最大値原理の基礎/凸状の調整費用とトービンのq/非可逆的投資とトービンのq/製品在庫投資の理論
第3章 資産価格決定理論と代表的個人
 (補論 効用関数の形状と危険回避行動/世代重複モデルにおける完備市場取引/完備市場における取引制約と集計問題/他)
第4章 景気循環と経済成長
 (補論 情報の非対称性下の最適保険契約/預金契約と金融危機/逆選択と保険市場/他)
第5章 貨幣的景気循環論:古典派とケインジアン
 (補論 物価水準とインフレーションの理論/取引タイミングの内生化と金融政策効果/不確実性の解消と流動性需要/他)
第6章 経済政策の理論:新古典派政策命題の可能性
 (補論 不完備市場環境におけるリカードの中立命題/不完備市場環境におけるフリードマン・ルール/モラル・ハザードと経済政策/他) 

目次
第1章マクロ経済モデルの座標軸 1

第2章合理的期待形成と新古典派成長モデル29
2.1合理的期待形成仮説の定義:裁定条件式を通して........31
2.2資産価格と資本蓄積.......................37
2.3新古典派成長モデルの実証的含意................53
2.4市場調整の失敗:世代間重複モデルを通して..........64
2.5補論:消費の恒常所得仮説...................75
2.6補論:最大値原理の基礎.....................79
2.7補論:凸状の調整費用とトービンのq..............84
2.8補論:非可逆的投資とトービンのq...............91
2.9補論:製品在庫投資の理論...................94

第3章資産価格決定理論と代表的個人97
3.1資産価格決定モデルの基本的な考え方..............98
3.2消費パターンの平準化と資産価格................103
3.3不確実性と資産価格.......................111
3.4資産市場と情報の伝達......................123
3.5資産価格決定モデルの実証研究.................130
3.6補論:効用関数の形状と危険回避行動..............147
3.7補論:世代重複モデルにおける完備市場取引..........160
3.8補論:完備市場における取引制約と集計問題..........167
3.9補論:集計リスクの集中とリスク・プレミアム.........175

第4章景気循環と経済成長179
4.1新古典派成長モデル:理論と実際................181
4.2情報の非対称性と資金調達...................194
4.3担保と資金調達.........................204
4.4協調の失敗(1):静学モデル..................210
4.5協調の失敗(2):動学モデル..................216
4.6内生的成長モデル........................224
4.7補論:情報の非対称性下の最適保険契約............234
4.8補論:預金契約と金融危機...................242
4.9補論:逆選択と保険市場.....................247
4.10補論:不況の浄化作用......................255

第5章貨幣的景気循環論:古典派とケインジアン259
5.1セイ法則再訪...........................260
5.2情報の不完全性と金融政策...................273
5.3カンティロン効果再考......................278 #
5.4名目価格の硬直性と金融政策..................285
5.5経済外部性と名目価格の硬直性.................291
5.6流動性とは?...........................298
5.7貨幣理論のサーチ論的アプローチ................301
5.8補論:物価水準とインフレーションの理論...........308
5.9補論:取引タイミングの内生化と金融政策効果.........314
5.10補論:不確実性の解消と流動性需要...............319
5.11補論:貨幣経済理論の根本課題.................324

第6章経済政策の理論:新古典派政策命題の可能性331
6.1厚生分析(1):景気循環のコスト................332
6.2厚生分析(2):資本所得課税と資本蓄積............339
6.3厚生分析(3):インフレーションの厚生費用..........346
6.4期待形成と経済政策:フィリップス曲線をめぐって......351
6.5複数均衡と経済政策.......................358
6.6補論:不完備市場環境におけるリカードの中立命題......362
6.7補論:不完備市場環境におけるフリードマン・ルール.....365
6.8補論:モラル・ハザードと経済政策...............374
6.9補論:経済政策の信頼性について . . . . . . . . . . . . . . . . 381
参考文献 391
事項索引 405
人名索引 410

新しいマクロ#5-3(280頁参照)
市場マネタリストとカンティロン効果とハイエクの景気循環論 - himaginaryの日記
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20121211/cantillon_effects

市場マネタリストとカンティロン効果とハイエクの景気循環論Add Star

 | 
経済に新規に注入された貨幣のもたらす効果は、その貨幣がどこに注入されたかで違ってくるか、という点を巡り、市場マネタリストオーストリア学派の人がやり合っていたようだ。オーストリア学派は違うと言い、市場マネタリストは違わないと言う。結局、効果が違ってくるのは貨幣注入の金融政策ではなく財政政策の側面による、ということで一応決着が付いたらしい。その辺りの話をDavid Glasnerが例によって自ブログで手際よくまとめている(関連するブログエントリのリンクもそちらを参照*1)。


問題の効果はカンティロン効果と呼ばれているが、Glasnerは該当エントリで同効果について詳説している。それによると、そもそもハイエクがこの効果を持ち出したのは、新規貨幣誰得というみみっちい話の文脈ではなく、消費財投資財の相対価格の変化とその反転による景気循環という文脈においてだったという。ハイエクの説では、銀行の貸出金利が自然利子率から乖離すると*2カンティロン効果がもたらされ、相対価格の歪みのせいで資源が誤って消費財産業から資本財産業(もしくはその逆方向)に流れてしまう、との由。


だが、このハイエク景気循環理論には重大な欠陥がある、とGlasnerは言う。というのは、その理論では銀行の定める金利経済のあらゆる場所における貸借に適用されることを前提とするが、それは非現実的な仮定だからである。
Glasnerはエントリを以下のように結んでいる。
At any rate, if interest rates are determined comprehensively in all the related markets for existing stocks of physical assets, not in flow markets for current borrowing and lending, Hayek’s notion that the banking system can cause significant Cantillon effects via its control over interest rates is hard to credit. There is perhaps some room to alter very short-term rates, but longer-term rates seem impervious to manipulation by the banking system except insofar as inflation expectations respond to the actions of the banking system. But how does one derive a Cantillon Effect from a change in expected inflation? Cantillon Effects may or may not exist, but unless they are systematic, predictable, and unsustainable, they have little relevance to the study of business cycles.
(拙訳)
いずれにせよ、もし金利が、現存する物理資産のストックに関連する市場すべてにおいて包括的に決定されるものであって、現下の貸借のフロー市場で決定されるものではないとするならば、銀行システムが金利のコントロールを通じて有意カンティロン効果を生じせしめることがある、というハイエクの考えを信じるのは難しい。超短期金利については銀行システムが変更をもたらす余地があるかもしれないが、長期金利には銀行システムによる操作の余地は無さそうである。銀行システムの行動にインフレ期待が反応する場合は別だが、インフレ期待の変化からどうやってカンティロン効果を導出することができよう? カンティロン効果は存在するかもしれず、しないかもしれない。だが、その効果がシステマティックで予測可能で持続可能で無い限り、景気循環の研究にはあまり意味を持たない。

___

西洋経済古書収集ーカンティロン,『商業試論』
http://www.eonet.ne.jp/~bookman/zenkotennha/cantillon.htm
「カンティロン効果」とは、貨幣量の増加は物価水準の上昇をもたらすだけではなく、物価構造も変化させることを強調するものである(ブローグ, 1966, p.29)。「ある国に二倍の貨幣量が導入されれば、物産と商品の価格が常に二倍になるというわけではない。河床をうねって流れる川も、その水量を倍にすれば倍の速さで流れるというわけではないだろう。/貨幣量の増加がその国にもたらす物価の騰貴の割合は、この貨幣が消費と流通とに与える動きしだいであろう…消費は貨幣を手に入れる人々の考えしだいで、ある種の物産や商品の方に多く向けられたり少なく向けられたりするだろう」(p.115)。貨幣の流通経路の違いにより諸商品の価格上昇率に偏差が生じる。イングランドにおいて、穀物輸入が認められていることもあり、小麦が1/4倍しか上がらないのに、肉の価格は3倍に上がる例があげられている。

ブローグ 久保芳和他訳 『経済理論の歴史(上)』 東洋経済新報社、1966年

___
284頁
グロスマン、ワイスモデル 原論文



Grossman Weiss AER 1983.pdf

 
(Adobe PDF)
 

pages.stern.nyu.edu/.../Grossman%20Weiss%20AER%201983...
A Transactions-Based Model of the Monetary. Transmission Mechanism. By SANFORD GROSSMAN AND LAURENCE WEIss*. What are the effects of open market opera- tions? How do these differ from money fall- ing from ...


Aは奇数日、Bは偶数日に銀行に行く。金融政策の流動性効果を説明する。

 消費者A         消費者B
    c^a↖︎↘︎Pc^a   Pc^b↙︎↗︎c^b
  ↑        企業
          ↓ P=P(c^a+c^b)
  ↑←   ← 市中銀行
      (△B)↓↑△M
         中央銀行

グロスマン=ワイズ・モデル


消費者A   消費者B
   ↖︎↘︎  ↙︎↗︎
     企業
      ↓
    市中銀行
      ↓↑
    中央銀行

グロスマン=ワイズ・モデル


齊藤マクロ
#7

188~9頁

AS-ADモデル
総供給曲線AS

_短期
/中期
I長期

\総需要曲線AD

流動性の罠の時、ADが垂直
財政政策が力を持つ
「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/essays/negative_interest_rate_policy_20160204.pdf
#6,181~2頁参照

AD-AS曲線(『らくらくマクロ経済学入門』より)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/ad-as.html 

AD-AS曲線
(『らくらくマクロ経済学入門』より)

AD曲線:175

  第2象限        利子率(r)        第1象限
                 |      LM
              /  |      /→/LM’
             /___|_____/_/
            /|   |    / /|
           / |   |   / / | 
          /  |   |  / /  |
         /___|___|_/ /   |   
        /|   |   |/|/    | 
         |   |   | |     |
_________|___|___|_|_____|________
 L2  \ \ |   |  0|\|     |  国民所得(Y)
      \ \|___|___|_\     |
       \ \   |   |  \    |
        \ \  |   |   \   |
         \↙\ |   |    \  |
          \ \|   |     \ |    
           \ |   |      \|
            \|\__|_______\
             \ \ |        \
              \ \|     
               \ |
   第3象限         \|L1        第4象限


119-L1(取引的動機の貨幣需要),L2(投機的動機の貨幣需要)


AS曲線:181

  第2象限         物価(P)         第1象限
                 |       |AS
              /  |       |
             /___|_______|B
            /|   |      /|
           / |   |     / | 
          /__|___|____/A |
         /|  |   |   /|  |   
        / |  |   |  / |  |完全雇用 
          |  |   |    |  |国民所得
__________|__|___|____|__|________
 (w/P) \  |  |  0|。   |  |Yf  実質国民所得
        \ |  |   |  。 |  |        (Y)
         \|__|___|____。  |
        E/\  |   |     。 |
        /  \ |   |      。|
       /    \|___|_______。 
      /    G/\   |Nf       。
     /     /  \  |          。 
   ND    NS    \ |           。
                 |
   第3象限        ND、NS          第4象限

       E、Gからスタート


AD-AS曲線:197
AD—AS分析(同時分析) 
             _________________________
            |IS—LM分析                  |
 __________ | ___________  __________ |
|労働市場      |||貨幣市場       ||財市場       ||
| 労働需要_    ||| 貨幣需要_     ||  総需要_    ||
|      |_物価|||      |_利子率||      |_物価||
| 労働供給_|   ||| 貨幣供給_|    ||  総供給_|   ||
|__________|||___________||__________||
     |      |    LM曲線       IS曲線      |
     |      |______|_________|________|
     |             |_________|
     |                 |
   総供給曲線             総需要曲線
   (AS曲線)           (AD曲線)
     |_________________|
              |
            国民所得
             物価

以下、マンキューマクロ入門編邦訳第2版394頁より

図11-7  総需要のシフトはどのように短期変動を引き起こすか 

物価水準(P)
  |       |   AS2
  |    \  |  /
  |     \ | /
  |      \|/   
P3|_\_____|C   ←/AS1
  |  \   /|\   /  
  |   \ / | \ / 
P2|____\__|__\B
  |   / \ | /|\  
P1|__/___\|/ | \
  | /    A|  | →\AD2
  |      /|\ | 
  |     / | \| 
  |    /  |  \AD1 
  |       |  |
  |_______|__|_________
          | →Y2   所得、生産(Y)
       Y1=Y3=Y

 いま経済が長期均衡点Aから出発するとしよう.予期し
ない総需要の増大かあると,物価はP1からP2に上昇する.
物価水準P2は期待物価水準P1(P2e)を上回るので,経済は短期
総供給曲線上をA点からB点に移動し,生産は一時的に自
然率を上回る.長期的には期待物価水準はP3(P3e)に上昇し、短
期総供給曲線は上方にシフトする.経済は新しい長期均衡点
Cに到達し,生産は自然率に戻る.
(マンキューマクロ入門編邦訳第2版394頁より )

齊藤他マクロ加筆部分について追記
 新版はじめに i ☆
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆

特に「流動性の罠」に触れた6-6-3は、以下の公開された文章(の中の2番目の図)に対応していて重要。
齊藤誠「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/essays/negative_interest_rate_policy_20160204.pdf
#6,181~2頁参照 

@
ブランシャール原書第六版では、

    世界経済の概観(1章)
    本書の案内(2章)
_____________________
    財市場と金融市場
    (IS-LMモデル)       短期

    労働市場の導入
    (AS-ADモデル)
    失業、インフレ     
 中期

  資本蓄積と技術進歩の導入   長期
_____________________
期待の導入       開放経済
_____________________
  政府の役割,要約と拡張
    エピローグ
    (~25章)

という構成内容。

俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判参照。

725頁以下のノーベル賞リストは以下の方がいい。
アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞 - Wikipedia:受賞者
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%

The balance of payments of the United States  by Lord Keynes 16 p.London, United Kingdom. [1946]. Macmillan

 グニージー (#17:645頁)
Gender Differences in Competition: Evidence From a Matrilineal and a Patriarchal Society
Authors: Uri Gneezy Kenneth L Leonard John A List 
http://s3.amazonaws.com/fieldexperiments-papers/papers/00049.pdf 2009
大竹文雄『競争と公平感』37頁参照
…グニージー教授らがアフリカのマサイ族という父系的社会とインドのカシ族という母系的社会で行った経済実験によって、母系的社会のカシ族では、マサイ族や米国での実験とは逆に、女性の方が男性よりも競争が好きであるということが明らかになったということ。
NAMs出版プロジェクト: 行動経済学:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2016/02/blog-post_36.html

マクロ経済学の方法
短期     長期
需要     供給

______

旧版との差異

齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生でも初学者には薦めないが(
本書ではケインジアン・クロスと呼ばれている45度線分析#6-2-6:151頁と簡単な経済循環フロー図は最初に必要だと思うが)、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

以下、2010年の初版との差異を中心に書くと、
711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズ
(とはいえあくまでも晩年に古典派を推奨したケインズだが)に高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946]、『ケインズとハイエク』 (ちくま学芸文庫2006,中公新書1989) 間宮 陽介*)。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている→訂正:紹介されていない。齊藤は間接税の税率の設定理論に通常使うラムゼー・ルールなる言葉をソローラムゼールールに使っている。最適課税論文は別にある。)。
Ramsey F.P. (1927), "A Contribution to the Theory of Taxation," (「課税理論への一寄与」)
http://eml.berkeley.edu//~saez/course131/Ramsey27.pdf
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
確率的なそれは出てこないが#16:637で計量経済学が推奨されており、本書第1部から実際のデータの重要性が前提となっている。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

特に新版加筆分「流動性の罠」に触れた6-6-3(垂直の総需要曲線の可能性)は、(一義的には#6-1-3内:139の「垂直な総供給曲線の出現」と対になるが)以下の著者公式HPで公開されたpdf文章(の中の2番目の図)に対応していて興味深い。
齊藤誠「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)

ケインズとハイエク―「自由」の変容 (中公新書) | 間宮 陽介 | 1989
http://www.amazon.co.jp/dp/4121009061 
増補 ケインズとハイエク―“自由”の変容 (ちくま学芸文庫) | 間宮 陽介 | 2006
http://www.amazon.co.jp/dp/4480090215 194頁
ただし、ケインズが想定するのは「アダム・スミスの知恵」である。

_____
参考:
追記
 New macroeconomics
新しいマクロ経済学新版 | 有斐閣

新しいマクロ経済学 -- クラシカルとケインジアンの邂逅 新版
マクロ経済学の中・上級テキストの決定版
齊藤 誠 (一橋大学教授)/著
2006年10月発行 430ページ  定価 3,672円(本体 3,400円)
マクロ経済学の中・上級テキストとして定番の地位にある本書の待望の新版。初版刊行後の学部・大学院講義を元に,各章に補論として先端的かつ継続的に関心が持たれているマクロ経済学研究のトピックスを加えた。本格的にマクロ経済学を学ぶために最適の書。
参考:
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/4641067902 1996初版(旧版)

《主な目次》
第1章 マクロ経済モデルの座標軸

第2章 合理的期待形成と新古典派成長モデル
 合理的期待形成仮説の定義
 資産価格と資本蓄積
 新古典派成長モデルの実証的含意
 市場調整の失敗
 (補論 消費の恒常所得仮説/最大値原理の基礎/凸状の調整費用とトービンのq/製品在庫投資の理論)

第3章 資産価格決定理論と代表的個人
 資産価格決定モデルの基本的な考え方
 消費パターンの平準化と資産価格
 不確実性と資産価格
 資産市場と情報の伝達
 資産価格決定モデルの実証研究
 (補論 効用関数の形状と危険回避行動/世代重複モデルにおける完備市場取引/完備市場における取引制約と集計問題/集計リスクとリスク・プレミアム)

第4章 景気循環と経済成長
 新古典派成長モデル
 情報の非対称性と資金調達
 担保と資金調達
 協調の失敗
 内生的成長モデル
 (補論 情報の非対称性下の最適保険契約/預金契約と金融危機/逆選択と保険市場/不況の浄化作用)

第5章 貨幣的景気循環論…古典派とケインジアン
 セイ法則再訪
 情報の不完全性と金融政策
 カンティロン効果再考
 名目価格の硬直性と金融政策
 経済外部性と名目価格の硬直性
 流動性とは
 貨幣理論のサーチ論的アプローチ
 (補論 物価水準とインフレーションの理論/取引タイミングの内生化と金融政策効果/不確実性の解消と流動性需要/貨幣経済理論の根本課題)

第6章 経済政策の理論
 厚生分析(1,2,3)
 期待形成と経済政策
 複数均衡と経済政策
 (補論 不完備市場環境におけるリカードの中立命題/不完備市場環境におけるフリードマン・ルール/モラル・ハザードと経済政策/経済政策の信頼性について(ラムゼー・ルールとナッシュ・ルール…))



22 Comments:

Blogger yoji said...

齊藤他マクロ加筆部分について追記
 新版はじめに i ☆
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆

特に「流動性の罠」に触れた6-6-3は、以下の公開された文章(の中の2番目の図)に対応していて重要。
齊藤誠「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/essays/negative_interest_rate_policy_20160204.pdf
#6,181~2頁参照

5:14 午前  
Blogger yoji said...

ケインズ全集 第27巻 戦後世界の形成-雇用と商品 出版者   東洋経済新報社 出版年   1996.09 大きさ等  22cm 597,37p 注記    The collected writings of John Maynard K eynes./の翻訳 NDC分類 331.74 NDC分類 331.88 件名    経済学-ケンブリッジ学派  ≪再検索≫ 件名    雇用  ≪再検索≫ 件名    商品  ≪再検索≫ 要旨    戦後の経済システムに関する三巻(第25~27巻)完結。本巻では、雇用政策、社会保 障計画、1次産品の価格安定化の問題を主に扱う。 目次    第1章 余剰商品;第2章 救済;第3章 商品政策;第4章 ベヴァリッジ報告;第5 章 雇用政策;第6章 最後の事項



https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/opac/OPP1500?ID=1&SELDATA=TOSHO&SEARCHID=0&START=1&ORDER=DESC&ORDER_ITEM=SORT4-F&LISTCNT=10&MAXCNT=1000&SEARCHMETHOD=DT_SEARCH&MENUNO=1
ケインズ全集 第27巻 戦後世界の形成-雇用と商品
出版者   東洋経済新報社
出版年   1996.09
大きさ等  22cm 597,37p
注記    The collected writings of John Maynard K
eynes./の翻訳
NDC分類 331.74
NDC分類 331.88
件名    経済学-ケンブリッジ学派  ≪再検索≫
件名    雇用  ≪再検索≫
件名    商品  ≪再検索≫
要旨    戦後の経済システムに関する三巻(第25~27巻)完結。本巻では、雇用政策、社会保
障計画、1次産品の価格安定化の問題を主に扱う。
目次    第1章 余剰商品;第2章 救済;第3章 商品政策;第4章 ベヴァリッジ報告;第5
章 雇用政策;第6章 最後の事項

3:29 午前  
Blogger yoji said...


齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆は流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されている、ここ数年の日本の経済情況が繁栄されている。冒頭に述べたケインズ再評価の再強化もその流れだろう。

4:14 午前  
Blogger yoji said...

先を見よ、今を生きよ―市場と政策の経済学

28人登録 3.64評価 5レビュー

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4:39 午前  
Blogger yoji said...


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同姓同名かと思ったら本人だった

4:46 午前  
Blogger yoji said...

将来の着地点を見据えて現在の政策を発想する」こと。あるべき政策フレームワークの本質を問う、第一線の経済学者による冷徹にして真摯な論考。goo.gl/4fTDxg

Twitter Nippyo_Dj (日評Dj編集室) - 3月25日 18時13分

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【書評】齊藤誠『競争の作法 いかに働き、投資するか』ちくま新書 takemaster2009.blog47.fc2.com/blog-entry-339… fb.me/7aMtO2i7N

Twitter takemaster2009 (爽快!読書空間) - 3月24日 21時14分

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【書評】齊藤誠『競争の作法 いかに働き、投資するか』ちくま新書 takemaster2009.blog47.fc2.com/blog-entry-339…

4:46 午前  
Blogger yoji said...


齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆部分は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

12:47 午後  
Blogger yoji said...

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生には薦めないが、持っていて損はない。

12:48 午後  
Blogger yoji said...

マクロ経済学は、モデルの短中長期のタイムスパンごとの区別が大事になる。第2部冒頭の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。齊藤464頁のサミュエルソン批判は、第4部の存在意義を示している。

12:57 午後  
Blogger yoji said...




齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生には薦めないが、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が大事になる。第2部冒頭の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。464頁のサミュエルソン批判で説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。


1:01 午後  
Blogger yoji said...



齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生には薦めないが、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判で説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

ラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

#8をより詳しく知りたければ齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣がいいだろう。

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録


6:53 午後  
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齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生には薦めないが、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

#8をより詳しく知りたければ齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣がいいだろう。

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録


6:56 午後  
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齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生には薦めないが、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている)。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録


7:04 午後  
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旧版との差異



齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生でも初学者には薦めないが、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

以下、2010年の初版との差異を中心に書くと、
711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている)。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録



7:07 午後  
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旧版との差異



齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生でも初学者には薦めないが(45度線分析と経済循環フロー図は陳腐に見えても必要だったと思うが)、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

以下、2010年の初版との差異を中心に書くと、
711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている)。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録



7:09 午後  
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旧版との差異

齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生でも初学者には薦めないが(45度線分析と経済循環フロー図は陳腐に見えても必要だったと思うが)、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

以下、2010年の初版との差異を中心に書くと、
711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている)。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

特に新版加筆分「流動性の罠」に触れた6-6-3(垂直の総需要曲線の可能性)は、以下のちょしゃこうしきHPで公開されたpdf文章(の中の2番目の図)に対応していて興味深い。
「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)齊藤誠





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旧版との差異

齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生でも初学者には薦めないが(45度線分析と経済循環フロー図は陳腐に見えても必要だったと思うが)、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

以下、2010年の初版との差異を中心に書くと、
711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている)。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

特に新版加筆分「流動性の罠」に触れた6-6-3(垂直の総需要曲線の可能性)は、以下の著者公式HPで公開されたpdf文章(の中の2番目の図)に対応していて興味深い。
「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)齊藤誠





7:13 午後  
Blogger yoji said...

経済学において、GDPデフレーター(GDP deflator)とは、ある国(または地域)の名目GDPから実質GDPを算出するために用いられる物価指数である[1]。名目GDPと実質GDPはそれぞれ物価変動の影響を排除していないGDPと排除したGDPであるため、その比にあたるGDPデフレーターは、物価変動の程度を表す物価指数であると解釈される。従ってGDPデフレーターの増加率がプラスであればインフレーション、マイナスであればデフレーションとみなせる。

目次
算出
国民経済計算における計測
統計
日本
日本のGDPデフレーター増加率の経年変化
消費者物価指数との乖離
景気との関係
脚注
関連項目
外部リンク
データ
算出 編集
国民経済計算における計測 編集
ほとんどの国民経済計算の体系において、GDPデフレーターは名目(nominal)GDPと実質(real)GDPの比を計測する。次の計算式が用いられる。




GDPデフレーター=(名目GDP/実質GDP)x100

名目GDPをGDPデフレーターで割って100倍する(デフレートする)と実質GDPの価額になる。[2]

日本の内閣府の国民経済計算では、GDPデフレーターを直接作成するのではなく、構成項目ごとにデフレーターを作成して実質値を求め、(名目値)/(各構成項目の実質値の合計)として逆算する。このようにして算出されたデフレーターをインプリシット・デフレーター(Implicit Deflator)と呼ぶ。[3]例として、ある支出項目の個別品目iの基準年におけるデフレーターをPiとして、品目iの名目値をXiとする。 当該支出項目の名目値(X)は、ΣiXiとなり、 実質値(XR)は、ΣiXi/Piとなる。 当該支出項目のデフレーター(P)はX/XRとして求められることになる。[3]

8:08 午後  
Blogger yoji said...

旧版との差異

齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生でも初学者には薦めないが(本書ではケインジアン・クロスとなっている45度線分析#6:151頁と簡単な経済循環フロー図は最初に必要だと思うが)、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

以下、2010年の初版との差異を中心に書くと、
711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている)。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

特に新版加筆分「流動性の罠」に触れた6-6-3(垂直の総需要曲線の可能性)は、(一義的には#6-1-3:139の垂直の総供給曲線の出現と対になるが)以下の著者公式HPで公開されたpdf文章(の中の2番目の図)に対応していて興味深い。
「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)齊藤誠



12:50 午前  
Blogger yoji said...

旧版との差異

齊藤誠他 マクロ経済学新版 有斐閣 814ページ 2016/04/08

活字が小さく、ポイントがわかりにくいので学部一年生でも初学者には薦めないが(本書ではケインジアン・クロスと呼ばれている45度線分析#6-2-6:151頁と簡単な経済循環フロー図は最初に必要だと思うが)、持っていて損はない。

マクロ経済学は、短中長期のタイムスパンごとのモデルの区別が重要なる。第2部冒頭#5:130の説明がわかりやすいが、俗に、短期は需要、長期は供給サイド中心とされる。#11:351頁の解説、#15:464頁のサミュエルソン批判でも説明されるそうした学問状況は、第4部の存在意義を示している。

以下、2010年の初版との差異を中心に書くと、
711頁から始まる「おわりに」は、加筆、改稿され9頁だったのが13頁に増えた。旧版でもケインズ晩年最後の論文が引用されていたが、引用箇所が増え、よりケインズに高い評価を与えているように読める(「晩年のケインズは、民主主義社会において適切なマクロ経済政策を展開することがいかに困難なのかを的確に見通していたように筆者には思える。」723頁より。参照、「アメリカの国際収支」邦訳『ケインズ全集』第27巻、The balance of payments of the United States by Lord Keynes [1946])。

構成面では、旧第17章が8へ移動しただけ。章数は変わらない。章番号が途中ズレてややこしい。70頁ほど全体頁数は増えた。
やはり第4部が出色。ラムゼーモデル#16とサーチ理論#17の解説は貴重。
とはいえラムゼーモデルを拡大解釈した#16:610(在庫関連),624(課税関連)は贔屓の引き倒しの感がある。在庫に関しては人口を変数に入れられるソローモデルの方が使いやすいし、ラムゼーには他に最適課税の論文があるからだ(齊藤誠『新しいマクロ経済学』1996,2006有斐閣の最後で紹介されている)。
旧6,7,8,14,18(新6,7,9,15,18)章に主な加筆☆。齊藤による6,7,9,15,特に15章が最大加筆箇所。
補足データは有斐閣該当HPと著者の一橋大学経済学部齊藤誠研究室のウェブサイトからもダウンロードできる。確率的なそれは出てこないが#16:637で計量経済学が推奨されており、本書第1部から実際のデータの重要性が前提となっている。
追記すると、ケインズ、ソロー、ルーカス、ギドランド等、経済学者を紹介したコラムに肖像画及び顔写真が追加されたのは嬉しい(なぜかラムゼーの写真はない)。
新版はじめにで触れられたように、#2:48頁で2008SNA国民経済計算、GDPの説明#9:278頁~,#9-3-3:285頁の加筆は重要だろう。特に後者のGDPの説明は他の箇所で触れられる三面等価の原則と関わる。
ソローモデルは#11,2部最後で紹介される。2部と財政政策を論じた3部の境目がわかりにくい。

目次:
新版はじめに i ☆
第1部 マクロ経済の計測
 第1章 第1部のねらい:われわれはどのようにマクロ経済を理解するのであろうか?
 第2章 国民経済計算の考え方・使い方
(48頁に2008SNA国民経済計算について)☆
 第3章 資金循環表と国際収支統計の作り方・見方
 第4章 労働統計
第2部 マクロ経済学の基本モデル
 第5章 第2部のねらい:マクロ経済モデルの基本的な考え方
 第6章 閉鎖経済の短期モデルの展開
(6-6-3垂直の総需要曲線の可能性)☆
 第7章 閉鎖経済の中期モデルの展開
(7-5デフレスパイラルの可能性)☆
 第8章 新しいケインジアンのマクロ経済モデル
 第9章 開放経済モデルの展開
(9-3国民経済計算における貿易活動の取り扱い)☆
 第10章 労働市場の長期モデル
 第11章 閉鎖経済の長期モデル:資本蓄積と技術進歩
第3部 経済政策とマクロ経済学
 第12章 安定化政策
 第13章 財政の長期的課題
第4部 マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ
 第14章 第4部のねらい:なぜマクロ経済モデルにミクロ的基礎が必要なのか?
 第15章 金融市場と貨幣市場:将来の経済が反映される“場”
(15-3-4日本の株式市場における資産価値バブルの可能性)☆
(15-6-5マイルドなデフレーションのもとでのマイナス金利政策)☆
(15-6-6長期的に最適な金融政策-反面教師としてのフリードマン・ルール)☆
 第16章 消費と投資
 第17章 マクロ経済と労働市場
(659頁に「二極化の問題」。その他構成組み換え)☆
 第18章 経済成長
(701頁にピケティ関連)☆
 おわりに ☆
 ノーベル経済学賞受賞者リスト☆
(728頁ノーベル経済学賞受賞者リストは2009~2015年が追加。2010年はサーチ理論関連だから#17に泊がついた形)
 数学付録
 人名索引 ☆
(790頁の「人名索引」は10名近く増えているが、旧版の見落としを拾い直したものが多い。#17:645頁のグニージーなど見落とされたままのものもまだある。二極化の問題をめぐるマニング、オーターらの新たな名は気になる。#17:659頁)

齊藤誠1~3,5~7,9,11,14~16章担当
岩本康志8,12,13
太田聰4,10,17
柴田章久18,数学付録

加筆部分☆は、流動性の罠及びマイナス金利について等、旧版2010年にも増して財政政策が待望されているここ数年の日本の経済状況を反映している。先に述べたケインズ再評価もその流れだろう。

特に新版加筆分「流動性の罠」に触れた6-6-3(垂直の総需要曲線の可能性)は、(一義的には#6-1-3:139の垂直の総供給曲線の出現と対になるが)以下の著者公式HPで公開されたpdf文章(の中の2番目の図)に対応していて興味深い。
「マイナス金利政策について:雑感」(2016年2月5日)齊藤誠



1:12 午前  
Blogger yoji said...

カンティオン→カンティロン

5:39 午後  
Blogger yoji said...

ケインズからの引用箇所は邦訳ケインズ全集27巻507-8頁にある。

9:41 午後  

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