http://www.freeassociations.org/
操縦桿を右や左に倒して最短時間で目標にたどり着こうとする際には,操縦桿は左右いずれの方向であれ,とにかく「目一杯倒す」ことが必要だということである。
そのため操縦桿を倒せる最大角度を「α°」として右方向を+,左方向を-で表し,各時点で操縦桿を倒す角度の値を,時間tを横軸にとったグラフで表現すると,それは+αと-αの値だけをジャンプして行ったり来たりする不連続関数のグラフとなり,これは振り子を最短時間で止める問題でも同じようなことになる。そしてまた宇宙空間で姿勢制御用のスラスターを吹かしてそれを行う場合も同様で,追跡すべき目標物が振り子のように往復運動するパターンだった場合,それを最短時間で追跡するには,スラスターの最大噴射強度をFとしたとき,それは+Fと-Fの間を行ったり来たりする不連続関数となるのである。(次の図6.8)
そして先ほどのポントリャーギン理論の興味深い結果は,数学的には「解が凸集合(凸多面体)の頂点になる」という言葉でも表現される。
Pour , on trouve un temps de descente - de pour la cycloïde, - de pour un arc de cercle (non représenté ci-contre), - de pour la ligne droite, - de pour une chute libre suivie d'un parcours horizontal (qui est donc battu par la ligne droite contrairement à ce qui se passe dans l'animation en haut de page). |
16 Comments:
9/17
投稿者 30代女性
レビュー対象商品: 経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス) (新書)
物理数学の直観的方法の著者長沼伸一郎さんの書籍の経済学バージョン。
こんなマニアックな本と思ったけど、何気にアマゾンの経済学分野で一位に輝いてるwww
一応、私も政治経済学部の経済学よりの授業を多くとってきたので、経済数学にはヒイヒイ言わされたので
こういう本が学生時代にあれば良かったなと思った。
マクロ経済学を図解で分かりやすく学ぶなら「マンキューマクロ経済学」もお薦めだけれど、そこを一歩踏み込
んで、数学的な知見を織り込みつつも数学が得意でない人間が数学的な経済モデリングまで踏み込むなら、
こっちでフォローアップするのもいいね。
経済数学は、多変数関数の解析が多く出てくるんだけど、そのなかの変数のどれを止めて、どれを動かすかで
パラメータが変わった時のインパクトを知るというものになりますが、その原理について丁寧に解説された書籍です。
基本的に中学一年生でならった式の展開ができて、微分ができれば、この書籍の4分の3までは読み進める
ことができるような気がする。うん。たぶん。
残りは行列の計算ですが、「あー、そうだった~」と苦手意識を思い出しながら、読むのもオツなもの。
星五つでもいいくらいですが、図やイラストがもう少し欲しかったという欲もあり四つ星で。
89頁
初代=フェルマーの原理
2代目=「解析力学」ラグランジュ
3代目=「最適制御理論」
4代目=最新マクロ経済学の動的均衡理論
/
146頁 /
(1)ラムゼイ・モデル
(2)RBCモデル
(3)ニューIS-LMモデル
(4)インフレ・ターゲット理論
長沼本のような本は専門馬鹿には書けないしその意義が理解出来ない
9月6日は黒澤明の命日
Akira Kurosawa (1910-1998)
「くだらん奴が、くだらんという事は、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつま
らんという事は、大変面白いという事でしょう」
(直線を曲線にするにはつまみを1個から2個にする。119頁)
ll
\/
117頁より
パスが直線の場合 パスが曲線の場合
つまみ1個で全部の つまみは2個以上必要
パスを表示できる
(フェルマーの原理のように (ポントリャーギン理論では
入射角、反射角が等しいのが一般的) 最大のスイッチがあればいい)
本書は物理数学の立場から経済動学へと至る段階を人類史的に四段ロケットのように分け、さらに経済動学自体を四段に分けている。前半(入門・中級編)の人類史的な部分が重要で、だからこそ上級編でもハミルトニアン(H)の基本思想である「このH(つまり全エネルギー)全体を常に一定に保っていく」(212~3頁)ことが「持続可能な経済」への可能性(226頁)を開くというような大胆な提言が出来るのだろう。
フェルマーの原理*を最初の動学の基本に据えた部分がオリジナルな発想だ。固有値やポントリャーギン理論の説明もわかりやすい。微分・積分の説明(232頁)なども中高生に読んでもらいたい。
*
フェルマーの原理:
↗︎
____/____
l___/_____lガラス板
/
光
↗︎
____/___
l___/____lガラス板
/
光
「光は、その通過時間が最小になるような経路を選んで通る」(82頁)
下の方が余計に通過時間がかかる(83頁より)
(直線を曲線にするにはつまみを1個から2個にする。119頁)
ll
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117頁より
パスが直線の場合 パスが曲線の場合
つまみ1個で全部の つまみは2個以上必要
パスを表示できる
(フェルマーの原理のように (ポントリャーギン理論では
入射角、反射角が等しいのが一般的) 最大のスイッチがあればいい)
ただし続編に振り分けられるDSGMについては本書ではわからない。
DSGMについては、直接DSGMについての言葉ではないが、205頁より以下の言葉が的確だ。
《「ミクロ的基礎づけ」も…適度の範囲でのみ有効》140頁
さらに、
「経済学を学ぶ目的は、それを使って経済政策のあれこれの問題を解くことではなく、経済学者に騙されないためだ」
というジョーン・ロビンソンの言葉が引用される(142頁)。経済動学を専門家だけのブラックボックスにしないためにも本書は重要だ。
NAMs出版プロジェクト: 長沼伸一郎『経済数学の直観的方法 マクロ経済学編』:目次
http://nam-students.blogspot.jp/2016/09/blog-post_17.html
長沼伸一郎「経済数学の直観的方法 マクロ経済学編」
https://itun.es/jp/xLw7eb.l
経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス) 電子書籍: 長沼伸一郎: Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1RFG08
(ブルーバックス)2016/09/15
本書は物理数学の立場から経済動学へと至る段階を人類史的に四段ロケットのように分け、さらに
経済動学自体を四段に分けている。前半(入門・中級編)の人類史的な部分が重要で、だからこそ上級
編でもハミルトニアン(H)の基本思想である「このH(つまり全エネルギー)全体を常に一定に保って
いく」(212~3頁)ことが「持続可能な経済」への可能性(226頁)を開くというような大胆な提言が出来るのだろう。
I「オイラー方程式」(159,163頁)
II 「制約条件」(178,180頁)
III「ラグランジュ乗数」(207頁)
この3つの原理が全編の鍵になる。
フェルマーの原理*を最初の動学の基本に据えた部分がオリジナルな発想だ。固有値やポントリャーギン
理論の説明もわかりやすい。微分・積分の説明(232頁)なども中高生に読んでもらいたい。
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フェルマーの原理:
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「光は、その通過時間が最小になるような経路を選んで通る」(82頁)
下の方が余計に通過時間がかかる(83頁より)
(直線を曲線にするにはつまみを1個から2個にする。119頁)
ll
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117頁より
パスが直線の場合 パスが曲線の場合
つまみ1個で全部の つまみは2個以上必要
パスを表示できる
(フェルマーの原理のように (ポントリャーギン理論では
入射角、反射角が等しいのが一般的) 最大のスイッチがあればいい)
ただし続編に振り分けられるDSGMについては本書ではわからない。
DSGMについては、直接DSGMについての言葉ではないが、205頁より以下の言葉が的確だ。
《「ミクロ的基礎づけ」も…適度の範囲でのみ有効》140頁
さらに、
「経済学を学ぶ目的は、それを使って経済政策のあれこれの問題を解くことではなく、経済学者
に騙されないためだ」
というジョーン・ロビンソンの言葉が引用される(142頁)。経済動学を専門家だけのブラックボックス
にしないためにも本書は重要だ。
か長沼伸一郎「経済数学の直観的方法 マクロ経済学編」
https://itun.es/jp/xLw7eb.l
経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス) 電子書籍: 長沼伸一郎: Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1RFG08
(ブルーバックス)2016/09/15
本書は物理数学の立場から経済動学へと至る段階を人類史的に四段ロケットのように分け、さらに
経済動学自体を四段に分けている。前半(入門・中級編)の人類史的な部分が重要で、だからこそ上級
編でもハミルトニアン(H)の基本思想である「このH(つまり全エネルギー)全体を常に一定に保って
いく」(212~3頁)ことが「持続可能な経済」への可能性(226頁)を開くというような大胆な提言が出来るのだろう。
I「オイラー方程式」(159,163頁)
II 「制約条件」(178,180頁)
III「ラグランジュ乗数」(207頁)
この3つの原理が全編の鍵になる。
フェルマーの原理*を最初の動学の基本に据えた部分がオリジナルな発想だ。固有値やポントリャーギン
理論の説明もわかりやすい。微分・積分の説明(232頁)なども中高生に読んでもらいたい。
ただし続編に振り分けられるDSGMについては本書ではわからない。
DSGMについては、直接DSGMについての言葉ではないが、205頁より以下の言葉が的確だ。
《「ミクロ的基礎づけ」も…適度の範囲でのみ有効》140頁
さらに、
「経済学を学ぶ目的は、それを使って経済政策のあれこれの問題を解くことではなく、経済学者
に騙されないためだ」
というジョーン・ロビンソンの言葉が引用される(142頁)。経済動学を専門家だけのブラックボックス
にしないためにも本書は重要だ。
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「光は、その通過時間が最小になるような経路を選んで通る」(82頁)。下の方が余計に通過時間がかかる。
長沼伸一郎「経済数学の直観的方法 マクロ経済学編」(ブルーバックス)2016/09/23(15)
https://itun.es/jp/xLw7eb.l ibooks
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1RFG08 kindle
本書は物理数学の立場から経済動学へと至る段階を人類史的に四段ロケットのように分け、さらに
経済動学自体を四段に分けている。前半(入門・中級編)の人類史的な部分が重要で、だからこそ上級
編でもハミルトニアン(H)の基本思想である「このH(つまり全エネルギー)全体を常に一定に保って
いく」(212~3頁)ことが「持続可能な経済」への可能性(226頁)を開くというような大胆な提言が出来るのだろう。
I「オイラー方程式」(159,163頁) II 「制約条件」(178,180頁) III「ラグランジュ乗数」(207頁)
この3つの原理が全編の鍵になる(146頁)。
フェルマーの原理*を最初の動学の基本に据えた部分がオリジナルな発想だ。固有値やポントリャーギン
理論の説明もわかりやすい。微分・積分の説明(232頁)なども中高生に読んでもらいたい。
ただし続編に振り分けられるDSGMについては本書ではわからない。
DSGMについては、直接DSGMについての言葉ではないが、205頁より以下の言葉が的確だ。
《「ミクロ的基礎づけ」も…適度の範囲でのみ有効》140頁
さらに、
「経済学を学ぶ目的は、それを使って経済政策のあれこれの問題を解くことではなく、経済学者
に騙されないためだ」
というジョーン・ロビンソンの言葉が引用される(142頁)。経済動学を専門家だけのブラックボックス
にしないためにも本書は重要だ。
*
フェルマーの原理:
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l___/_____lガラス板
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光
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l___/____lガラス板
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光
「光は、その通過時間が最小になるような経路を選んで通る」(82頁)。下の方が余計に通過時間がかかる。
長沼伸一郎「経済数学の直観的方法 マクロ経済学編」(ブルーバックス)2016/09/23(15)
https://itun.es/jp/xLw7eb.l ibooks
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1RFG08 kindle
本書は物理数学の立場から経済動学へと至る段階を人類史的に四段ロケットのように分け、さらに
経済動学自体を四段に分けている。前半(入門・中級編)の人類史的な部分が重要で、だからこそ上級
編でもハミルトニアン(H)の基本思想である「このH(つまり全エネルギー)全体を常に一定に保って
いく」(212~3頁)ことが「持続可能な経済」への可能性(226頁)を開くというような大胆な提言が出来るのだろう。
I「オイラー方程式」(159,163頁) II 「制約条件」(178,180頁) III「ラグランジュ乗数」(207頁)
この3つの原理が全編の鍵になる(146頁)。
フェルマーの原理*を最初の動学の基本に据えた部分がオリジナルな発想だ。固有値やポントリャーギン
理論の説明もわかりやすい(298頁の連続と不連続の説明も重要)。微分・積分の説明(232頁)なども中高生に読んでもらいたい。
ただし続編に振り分けられるDSGMについては本書ではわからない。
DSGMについては、直接DSGMについての言葉ではないが、205頁より以下の言葉が的確だ。
《「ミクロ的基礎づけ」も…適度の範囲でのみ有効》140頁
さらに、
「経済学を学ぶ目的は、それを使って経済政策のあれこれの問題を解くことではなく、経済学者
に騙されないためだ」
というジョーン・ロビンソンの言葉が引用される(142頁)。経済動学を専門家だけのブラックボックス
にしないためにも本書は重要だ。
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フェルマーの原理:
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光
「光は、その通過時間が最小になるような経路を選んで通る」(82頁)。下の方が余計に通過時間がかかる。
類書と志が違う。これを読んでからローマー(171頁)や加藤(198頁) を読むべきだ。
ラムゼイモデルにこだわらない意味、ラムゼイモデルの特殊性(173,194頁)も参考になる。
オイラー方程式(161頁)が経済学と物理学では違う使われ方をするというのも面白い(165頁)。
制約条件(146,179頁)が大事になる。固有値(265,270頁)も本書で初めてイメージが掴めた。
第6章はミクロ経済学の基礎。
長沼伸一郎「経済数学の直観的方法 マクロ経済学編」(ブルーバックス)2016/09/23(15)
https://itun.es/jp/xLw7eb.l ibooks
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1RFG08 kindle
類書と志が違う。これを読んでからローマー(171頁)や加藤(198頁) を読むべきだ。
ラムゼイモデルにこだわらない意味、ラムゼイモデルの特殊性(173,194頁)も参考になる。
オイラー方程式(161頁)が経済学と物理学では違う使われ方をするというのも面白い(165頁)。
制約条件(146,179頁)が大事になる。固有値(265,270頁)も本書で初めてイメージが掴めた。
第6章はミクロ経済学の基礎。
本書は物理数学の立場から経済動学へと至る段階を人類史的に四段ロケットのように分け、さらに
経済動学自体を四段に分けている。前半(入門・中級編)の人類史的な部分が重要で、だからこそ上級
編でもハミルトニアン(H)の基本思想である「このH(つまり全エネルギー)全体を常に一定に保って
いく」(212~3頁)ことが「持続可能な経済」への可能性(226頁)を開くというような大胆な提言が出来るのだろう。
I「オイラー方程式」(159,163頁) II 「制約条件」(178,180頁) III「ラグランジュ乗数」(207頁)
この3つの原理が全編の鍵になる(146頁)。
フェルマーの原理*を最初の動学の基本に据えた部分がオリジナルな発想だ。固有値やポントリャーギン
理論の説明もわかりやすい(298頁の連続と不連続の説明も重要)。微分・積分の説明(232頁)なども中高生に読んでもらいたい。
ただし続編に振り分けられるDSGMについては本書ではわからない。
DSGMについては、直接DSGMについての言葉ではないが、205頁より以下の言葉が的確だ。
《「ミクロ的基礎づけ」も…適度の範囲でのみ有効》140頁
さらに、
「経済学を学ぶ目的は、それを使って経済政策のあれこれの問題を解くことではなく、経済学者
に騙されないためだ」
というジョーン・ロビンソンの言葉が引用される(142頁)。経済動学を専門家だけのブラックボックス
にしないためにも本書は重要だ。
*
フェルマーの原理:
↗︎
____/____
l___/_____lガラス板
/
光
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l___/____lガラス板
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光
「光は、その通過時間が最小になるような経路を選んで通る」(82頁)。下の方が余計に通過時間がかかる。
動的計画法(どうてきけいかくほう、英: Dynamic Programming, DP)は、計算機科学の分野において、アルゴリズムの分類の1つである。 対象となる問題を複数の部分問題に分割し、部分問題の計算結果を記録しながら解いていく手法を総称してこう呼ぶ。
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映画メッセージ原作短編
フェルマーの原理が出てくる
長沼伸一郎 「現代経済学の直観的方法」
私たちが生きる現代資本主義社会の本質とその問題、行く末を直観的に理解する一冊!
(目次)
第1章 資本主義はなぜ止まれないのか
第2章 農業経済はなぜ敗退するのか
第3章 インフレとデフレのメカニズム
第4章 貿易はなぜ拡大するのか
第5章 ケインズ経済学とは何だったのか
第6章 貨幣はなぜ増殖するのか
第7章 ドルはなぜ国際経済に君臨したのか
第8章 仮想通貨とブロックチェーン
第9章 資本主義経済の将来はどこへ向かうのか
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長沼伸一郎 (著)
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【無料お試し版】わかりやすくて、おもしろくて、深い。
かつて『物理数学の直観的方法』で理系世界に一大センセーションを巻き起こした著者による、
この一冊で資本主義の本質をガツっと直観的につかむ、
どこにもなかった経済書。
・資本主義とは
・インフレとデフレのメカニズム
・貿易が拡大する理由とは?
・ケインズ経済学とは何か?
・貨幣の本質とは?
・なぜドルは強いのか?
・仮想通貨(暗号資産)とブロックチェーンとは何か?
そして、
・資本主義社会の最大の問題点と、その解決のヒント
私たちが生きる現代資本主義社会の本質とその問題、行く末を理解する一冊!
(目次)
第1章 資本主義はなぜ止まれないのか
第2章 農業経済はなぜ敗退するのか
第3章 インフレとデフレのメカニズム
第4章 貿易はなぜ拡大するのか
第5章 ケインズ経済学とは何だったのか
第6章 貨幣はなぜ増殖するのか
第7章 ドルはなぜ国際経済に君臨したのか
第8章 仮想通貨とブロックチェーン
第9章 資本主義経済の将来はどこへ向かうのか
#3のみ読める
そしてここで再び第 1章を振り返ると 、そこでは 「政府が金利を上げ下げすることが 、鉄道の輸送効率のコントロ ールにつながっている 」という話があった 。そもそも先ほどの話のように 、刷ったばかりの紙幣をどんどん流し込むなどというのは 、あくまでも非常事態のもとでの最後の手段に過ぎない 。通常のまともな経済状態のもとでは 、そんな乱暴なことは行わないのであり 、そのコントロ ールはもっぱら金利を上げ下げすることによって行われるのが普通である 。要するにこの場合には 、金利を上げることでその鉄道にブレ ーキをかけ 、たとえ企業活動が補給不足で低調になるという不利をしのんでも 、民衆のインフレの災厄を抑え込むというわけであり 、これが新聞でよく目にする 、いわゆる 「金融引き締め策 」である 。あるいは読者の中には 、いままでその 「金融引き締め 」という言葉が頭の中でうまく絵になっていなかった 、という方もあるかもしれない 。しかしそういう読者でも 、このようにそれを第 1章の内容とうまく組み合わせて発展させることで 、より立体的にイメ ージを把握することができるのではないかと思う 。
〈要約 〉
・インフレという現象は 、基本的には物資と貨幣の対応バランスが崩れることで起こるものであり 、そのメカニズムをスマ ートに直観化するには 、本章図 3 ‐ 2のような逆ピラミッド型図形をイメ ージするのが最も早い 。
・ただ 、それは必ずしも造幣局が紙幣乱発をしたことで起こるものばかりではなく 、むしろその多くはサ ーキットが広くなっていく過程で生じたボトルネックが全体に波及していくというのに似たメカニズムによる 。そのため一般に好景気の状態はインフレを発生させやすい 。
・そして社会全体を眺めると 、インフレ状態のもとでは一般に社会にサンドイッチ状の損得が生じ 、資産家階層と労働者階層は損をする一方 、企業家階層は得をする傾向がある 。そのためインフレの良し悪しは 、視点をどの立場に置いて眺めるかで異なってくる 。
・景気を良くするためには 、政策当局はむしろ故意にある程度のインフレを期待することがあり 、それは昨今において多くの場所でしばしば見られている 。ただしその際には大勢の民衆の生活が犠牲になっており 、もしそちらへの対応を優先してインフレを防止しようと思った場合には 、経済社会の鉄道にブレ ーキをかけて資金の流入を絞ればよい 。そのためには金利を上げるのが有効なコントロ ール策で 、これがいわゆる 「金融引き締め策 」である 。
以上 、インフレとデフレについて最も基本的なことを述べてきたが 、これらの話は後の第 5章などでも重要になるので 、特に三つの階層で利害が異なるという話などは 、頭の隅に留めておくとよいだろう 。
●つづきは製品版でお読みください 。
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