日曜日, 12月 25, 2016

バクーニン:メモ


             (政治学柄谷行人マルクスリンク::::::::::

NAMs出版プロジェクト: バクーニン:メモ

http://nam-students.blogspot.jp/2016/12/blog-post_25.html

バクーニン.Bakunin,Mikhail,❸T.38,39(ラ(ッ)サールと-,:マルクス),251@〜,276@,436(-派),437,467,459(-主義),486/❹A.6/◉W.193/◎N.13,
 「革命家の教理問答」,❸T.276@,486,
 『国家と無政府』,❸T.251@/◎N.59@

柄谷行人定本トランスクリティーク
276~7

(バクーニンは)極端なツリー型の秘密結社(前衛党)を作ろうとしたのである。バクーニンは「革命家の教理間答」にこう

いている。《一人一人の同志の手元には、数人の第二、第三の革命家がいるベきである。これらの革

命家は完全には革命に身を委ねていない人たちである。革命家はこれらの人々を自分の管理下にあ

共通の革命的資本のー部と見なすベきである。彼は自らの資本の分け前をつねにそこから最大の利

益を引き出すことができるよう、経済的に使わなければならぬ》。



486~7

(40)ネチャーエフはバクーニンが「革命家の教理問答」に書いた組織論を実行した。それがバクーニンの

意に反したことであれ、彼の組織論から生じたことは否定できない。一八四〇年代のロシアの社会主義運

動は、バクーニンもふくめて、フォイエルバッハの影響から始まっている。若いドストエフスキーもそこ

にコミットし、シベリア流刑に処せられたのである。彼がのちにネチャーエフ事件に触発されて『悪霊』

を書いたことはいうまでもないが、革命政治ヘの彼の洞察は、マルクス主義者ではなく、アナーキストの

運動から来ることに注意べきである。もしそれが二〇世紀のマルクス主義者の運動に妥当するのだとす

れば、それがマルクス主義だけでなく、アナーキズムにも共通する問題であったということを意味する。

アナーキストは「理性」の支配を否定する。しかし、「理性」によってしか「理性」の批判をなしえない

というパラドックスを忘れてはならない。たとえば、ベルグソンの「知性」批判も、理性による理性の批

判のー形態である。そのことが忘れられると、直観や生命の優位が端的に主張されるようになる。しかし、

それは実は、別のかたちをとった「理性の越権」にほかならないのである。たとえば、ソレルは、ベルグ

ソンにもとづいて、国家権力をーつの force 労働者ゼネストを violence と呼んだ。前者が抑圧的な知性で、後

者は生の躍動である、という。しかし、彼の理論が実を結んだのがむしろムッソリーニのファシズムにお

いてであったということは、偶然ではない。


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ネチャーエフ「カテキズム」が読める本は? - 文学 | 【OKWAVE】
http://okwave.jp/qa/q7397770.html
『革命家の教理問答集』あるいは『革命家の教理問答書』のタイトルでバクーニン著作集5(白水社ほか)で邦訳は読めるようです。

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38.社民党批判6.(アナーキズムとは何か?) ( 政党、団体 ) - 安岡明夫HP(yasuoka.akio@gmail.com) - Yahoo!ブログ

http://blogs.yahoo.co.jp/oyosyoka803/15341856.html?__ysp=44OQ44Kv44O844OL44OzIOS6lOS6uue1hA%3D%3D
 では、問題のネチャーエフ作成の文書「革命家の教理問答書」(同p.399-408)を見てみよう。
 
 「革命家は死すべく運命づけられた人間である。彼には・・感情も愛着も・・ない。・・すべての法律、・・道徳とのあらゆるきずなを絶っている。彼にとってこの世界は容赦なき敵であり、もし彼がその中で生き続けるならば、それはこの世界をより確実に破壊せんがためにほかならない」(同p.401)。

 「彼は世論を無視する。彼は現在の社会道徳を・・軽蔑し、憎悪する」(同p.402)。

 「自らに厳しい革命家は、他に対してもきびしくあらねばならぬ。肉親の情、友情、恋愛、感謝・・は、革命の事業の唯一の冷たい感情によって、自らの中に抑圧せねばならぬ」(同p.402)。

 「仮借なき破壊の目的のために、革命家は社会の中で偽りを装って生活する・・」(同p.404)。

 「第一のカテゴリーは、猶予せずに死刑を宣告される。・・死刑を宣せられた者のリストを作成すべきである。・・リストの先に出てくる者から片付けるのである(同p.405)。

 「第二のカテゴリーは、一時的に生かしておく人々である。彼らの残忍な行為が人民に不可避的に反乱を引き起こすようにする為である」(同p.405)。

 「第三のカテゴリーは・・なるべく彼らの汚い秘密をつかんで自分たちの奴隷にしたりする・・」(同p.405)。

 「女性は・・三つの種類にわけらる・・その一は・・利用することが出来る」(同p.406)。

 「結社は全ての力と手段を尽くして、ついには人民をして忍耐の極、一人残らず蜂起に立ち上がらせるような諸悪を発達させ、これを断ち切るべくつとめるであろう」(同p.407)。

 「ロシアにおいて、真の、唯一の革命家である大胆な強盗の社会と結びつこうではないか」(同p.408)。

 色々此処には問題があるが、最重要な事は、アナーキストは人々の生活の悪化を狙っているということだ。どん底まで導き、そこで革命を狙うということだ。この事はバクーニン等の正統派アナーキストも例外ではない。また、盗賊と結びつけと言うのも共通で、バクーニンは言う。
 「人民の堕落は・・権利・・」「私は人民による盗奪行為を擁護する・・」(同p.355)。
 「盗賊団を人民革命の武器として用い」るべきと(同p.356)。

 1869年11月26日、ロシア国内でネチャーエフによって頭部を撃ち抜かれた他殺体が発見された。最後は130名が逮捕され、ネチャーエフも捕まり、35歳で獄死した。之をモデルにしたのが、ドストエフスキーの有名な小説『悪霊』である。
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参考: