http://www.freeassociations.org/
「最適成長理論では、実は技術進歩率は外から与えられている。だから、図3
の左の図のような累積的に成長していく経済であっても、実はモデル上では技術
進歩の効果を除去して、右の図のような成長過程を考察していることになる。ま
たモデルの前提から諸国の経済成長率はいずれ同じ水準に収束してしまうので、
どのような政府の政策であっても成長率に影響を与えないことになる。」
--それじゃあ、いろんな分析ができませんね。
「そうなんだね。ところが、これに対し、内生的成長理論では技術進歩率を内
生的に扱っているから、わずかな政府の政策の違いによっても、累積的に成長率
に影響を与えることが分析できる。
このような内生的成長理論の大きな意義は、標準的な新古典派経済学の分析手
法により動学的な非最適性の分析を行うことを当たり前にしたことだ。」
左右逆
>>500
マンキューのマクロ(入門ではない方)かブランシャールは手元に置いておくべきだが
以下、中級者用だがフロー循環図など図が多いので初学者にはその図を眺めるだけでオススメ
kindle版は検索が出来ないのでメリットはないが
自分はipadで持ち歩いてたまに読んでいる
〈サピエンティア〉マクロ経済学 単行本 – 2016/7/1
中村 保 (著), 北野 重人 (著), 地主 敏樹 (著)
(>>234 >>235 参照)
以下は安く買えるはず。手堅い印象、
マクロ経済学のナビゲーター(第3版)|日本評論社
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/5815.html
斎藤他マクロの新版は買って置いて損はない
新版は経済学者の顔写真が多く載っているから…
kindle版は未確認だが検索は出来るはず
経済学史に興味がある初心者には以下
経済学講義 (ちくま新書) 飯田 泰之 2017/9/5
公務員試験用だと定番が別にある
自分のオススメはらくらくシリーズ
ダンロップ=ターシス批判関連(脇田成『マクロ経済学のパースペクティブ』 等)
Dunlop1998
http://pubs.aeaweb.org/doi/pdfplus/10.1257/jep.12.2.223
In Chapter 2 of the General Theory, entitled ‘‘The Postulates of the Classical Economics,’’ Keynes (1936, pp. 9–10) stated:
It would be interesting to see the results of a statistical enquiry into the actual relationship between changes in money-wages and changes in real wages. . . . But in the case of changes in the general level of wages, it will be found, I think, that the change in real wages associated with a change in money-wages, is almost always in the opposite direction. When money-wages are rising, that is to say, it will be found that real wages are falling; and when money-wages are falling, real wages are rising.
(#2:2 貨幣賃金の変化と実質賃金の変化との現実の関係を調べた統計調査の結果を見ると、面白いことがわかる。ある特定の産業を選んでそこだけの変化を見た場合には、実質賃金が貨幣賃金と同一方向に変化することはおおよそ察しがつく。しかし一般賃金水準の変化を見た場合には、貨幣賃金の変化に付随して起こる実質賃金の変化は、方向を同じくするのが通例であるどころか、決まったように逆方向であるのがわかるだろう。*すなわち、貨幣賃金が上昇しているときには実質賃金は下落し、貨幣賃金が下落しているときには実質賃金は上昇しているのである。 ケインズ『一般理論』岩波文庫)
参考:
Dunlop, John T., ‘‘The Movement of Real and Money Wage Rates,’’ Economic Journal, September 1938, 48:191, 413–34.
Dunlop, John T., ‘‘Cyclical Patterns of Industrial Wage Variation.’’ In Wage Determination Under Trade Unions. New York: Augustus M. Kelley, Inc., 1944, 1950, pp. 122–48.
Dunlop, John T., ‘‘Price Flexibility and the Degree of Monopoly,’’ Quarterly Journal of Economics, August 1939, 53:4, 522–34.
Dunlop, John T., ‘‘Cyclical Variations in Wage Structure,’’ Review of Economic Statistics, February 1939, 21:1, 30–39.
Tarshis, Lorie, ‘‘Changes in Real and Money Wages,’’ Economic Journal, March 1939, 49:193, 150–54. Tarshis, Lorie, ‘‘Real Wages in the United States and Great Britain,’’ The Canadian Journal of Economics and Political Science, August 1938, 4:3, 362–76.
Kalecki, Michal, ‘‘Money and Real Wages.’’ In Essays in the Theory of Economic Fluctuations. New York: Farrar & Rinehart, Inc., 1939, 75–92.
以下の脇田成『マクロ経済学のパースペクティブ』#3☆が上のダンロップ=ターシス(による)批判に触れている。ただしケインズ批判ではなくRBC批判の文脈においてというところが興味深い。
この問題は雇用に関係するが全体として転形問題に似ている。
ケインズを批判している人は紙幣が紙切れ同然になるインフレを想定していない。実際のところハイパーインフレは先進国では滅多に起きないが戦前のドイツでは起きた。
(貨幣の中立性を疑うトービンは批判されがちだが、トービンは現実の恐慌を見て知っていた。)
脇田の書はラムゼイやRBCに関する2,3章が分かりやすい。ゲーム理論、日本社会論、サーチ理論、計量経済学に触れているので大部になった。DSGEは言及されていない。
マクロ経済学のパースペクティブ
著者名等 脇田成/著
出版者 日本経済新聞社
出版年 1998.05
大きさ等 22cm 384p
要旨 1970年代の「新しいマクロ経済学」の抬頭から四半世紀。その間に登場したさまざま
な分析枠組みをサーベイし、それらの理論的成果が現実の経済の動きとどう関係するかを
考察した意欲作。
目次
第1章 動学的マクロ経済学の発展と日本経済
第2章 最適成長モデルと時間を通じた決定
第3章 RBCモデルの基本構造―新しい景気循環の理論 ☆
第4章 世代重複モデルと社会保障
第5章 消費と資産価格―高すぎる株価収益率のパズル
第6章 企業と投資関係―タイミングを決める理論
第7章 新ケインジアン経済学と協調の失敗―透明な市場は創出できるか
第8章 契約とサーチの理論―実質賃金硬直性と労働市場のモデル
第9章 貨幣と信用の理論―日本のバブルの物語
第10章 内生的成長理論―「貧しいままの国」と「ますます富める国」
脇田の扱い方と違い、通常ダンロップ=ターシス批判はマネタリズムを強化することに使われているようだ。
http://nam-students.blogspot.com/2017/02/blog-post_42.html
ダンロップ=ターシス批判関連(脇田成『マクロ経済学のパースペクティブ』 等)
Dunlop1998
http://pubs.aeaweb.org/doi/pdfplus/10.1257/jep.12.2.223
In Chapter 2 of the General Theory, entitled ‘‘The Postulates of the Classical Economics,’’ Keynes (1936, pp. 9–10) stated:
It would be interesting to see the results of a statistical enquiry into the actual relationship between changes in money-wages and changes in real wages. . . . But in the case of changes in the general level of wages, it will be found, I think, that the change in real wages associated with a change in money-wages, is almost always in the opposite direction. When money-wages are rising, that is to say, it will be found that real wages are falling; and when money-wages are falling, real wages are rising.
(#2:2 貨幣賃金の変化と実質賃金の変化との現実の関係を調べた統計調査の結果を見ると、面白いことがわかる。ある特定の産業を選んでそこだけの変化を見た場合には、実質賃金が貨幣賃金と同一方向に変化することはおおよそ察しがつく。しかし一般賃金水準の変化を見た場合には、貨幣賃金の変化に付随して起こる実質賃金の変化は、方向を同じくするのが通例であるどころか、決まったように逆方向であるのがわかるだろう。*すなわち、貨幣賃金が上昇しているときには実質賃金は下落し、貨幣賃金が下落しているときには実質賃金は上昇しているのである。 ケインズ『一般理論』岩波文庫)
参考:
Dunlop, John T., ‘‘The Movement of Real and Money Wage Rates,’’ Economic Journal, September 1938, 48:191, 413–34.
Dunlop, John T., ‘‘Cyclical Patterns of Industrial Wage Variation.’’ In Wage Determination Under Trade Unions. New York: Augustus M. Kelley, Inc., 1944, 1950, pp. 122–48.
Dunlop, John T., ‘‘Price Flexibility and the Degree of Monopoly,’’ Quarterly Journal of Economics, August 1939, 53:4, 522–34.
Dunlop, John T., ‘‘Cyclical Variations in Wage Structure,’’ Review of Economic Statistics, February 1939, 21:1, 30–39.
Tarshis, Lorie, ‘‘Changes in Real and Money Wages,’’ Economic Journal, March 1939, 49:193, 150–54. Tarshis, Lorie, ‘‘Real Wages in the United States and Great Britain,’’ The Canadian Journal of Economics and Political Science, August 1938, 4:3, 362–76.
Kalecki, Michal, ‘‘Money and Real Wages.’’ In Essays in the Theory of Economic Fluctuations. New York: Farrar & Rinehart, Inc., 1939, 75–92.
以下の脇田成『マクロ経済学のパースペクティブ』#3☆が上のダンロップ=ターシス(による)批判に触れている。ただしケインズ批判ではなくRBC批判の文脈においてというところが興味深い。
この問題は雇用に関係するが全体として転形問題に似ている。
ケインズを批判している人は紙幣が紙切れ同然になるインフレを想定していない。実際のところハイパーインフレは先進国では滅多に起きないが戦前のドイツでは起きた。
(貨幣の中立性を疑うトービンは批判されがちだが、トービンは現実の恐慌を見て知っていた。)
脇田の書はラムゼイやRBCに関する2,3章が分かりやすい。ゲーム理論、日本社会論、サーチ理論、計量経済学に触れているので大部になった。DSGEは言及されていない。
マクロ経済学のパースペクティブ
著者名等 脇田成/著
出版者 日本経済新聞社
出版年 1998.05
大きさ等 22cm 384p
要旨 1970年代の「新しいマクロ経済学」の抬頭から四半世紀。その間に登場したさまざま
な分析枠組みをサーベイし、それらの理論的成果が現実の経済の動きとどう関係するかを
考察した意欲作。
目次
第1章 動学的マクロ経済学の発展と日本経済
第2章 最適成長モデルと時間を通じた決定
第3章 RBCモデルの基本構造―新しい景気循環の理論 ☆
第4章 世代重複モデルと社会保障
第5章 消費と資産価格―高すぎる株価収益率のパズル
第6章 企業と投資関係―タイミングを決める理論
第7章 新ケインジアン経済学と協調の失敗―透明な市場は創出できるか
第8章 契約とサーチの理論―実質賃金硬直性と労働市場のモデル
第9章 貨幣と信用の理論―日本のバブルの物語
第10章 内生的成長理論―「貧しいままの国」と「ますます富める国」
脇田の扱い方と違い、通常ダンロップ=ターシス批判はマネタリズムを強化することに使われているようだ。
>>500
マンキューのマクロ(入門ではない方)かブランシャールは手元に置いておくべきだが
以下、中級者用だがフロー循環図など図が多いので初学者にはその図を眺めるだけでオススメ
kindle版は検索が出来ないのでメリットはないが
自分はipadで持ち歩いてたまに読んでいる(金融、投資について最低限のことが書かれている)
〈サピエンティア〉マクロ経済学 2016/7/1
中村 保 (著), 北野 重人 (著), 地主 敏樹 (著)
(>>234 >>235 参照)
以下は安く買えるはず。手堅い印象、
マクロ経済学のナビゲーター(第3版)日本評論社
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/5815.html
斎藤他マクロの新版は買って置いて損はない
新版は経済学者の顔写真が多く載っているから…
kindle版は未確認だが検索は出来るはず
経済学史に興味がある初心者には以下
図解 使えるマクロ経済学 (図解 2)2014/10/11
菅原 晃
紙版はサイズが小さいのでこれは電子版がいい
あるいは超初心者用に、
経済学講義 (ちくま新書) 飯田 泰之 2017/9/5
公務員試験用だと定番が別にある
自分のオススメはらくらくシリーズ
3つのケインズ型分析の関係:
__AD-AS分析__
/ \
/ IS-LM分析 \
/ / \ \
| / 45度分析 \ |
| | / \ | |
| | |生産物市場| | |
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| | \___/ | |
| \ 貨幣市場 / |
\ \_______/ /
\ 労働市場など /
\___________/