水曜日, 10月 14, 2015

ケインズ『貨幣論』『貨幣改革論』『確率論』:メモ

                  (経済学リンク::::::::::
ケインズ『貨幣論』1929,『貨幣改革論』1923,『確率論』1921:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/1979-john-maynard-keynes-treatise-money.html(本頁)
ケインジアンの交差図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
ラムゼイ「貯蓄の数学的理論」1928年、F.R.Ramsey,”A Mathematical Theory of Saving”
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/1928frramseya-mathematical-theory-of.html 
ダンロップ=ターシス批判関連(脇田成『マクロ経済学のパースペクティブ』 等)

ケインズ3部作=『一般理論』1936,『貨幣論』1930(1929),『貨幣改革論』1923
『一般理論』以前の二冊は古典派経済学者ケインズとしての書。さらにそれ以前の『確率論』は哲学者としての書。

ジョン・メイナード・ケインズ  貨幣論|Ⅰ・Ⅱ ケインズ全集第5巻・第6巻 東洋経済新報社 1979
John Maynard Keynes A Treatise Money 1929・1965
 [訳]小泉明・長澤惟恭

ケインズ全集5巻 貨幣論1 貨幣の純粋理論 | 東洋経済
http://store.toyokeizai.net/books/9784492811450/
ケインズ,J.M.著/小泉 明訳/長澤 惟恭訳  418頁 発行日:1979年08月01日

目次
第一編 貨幣の性質
  第一章 貨幣の分類
  第二章 銀行貨幣
  第三章 銀行貨幣の分析
第二編 貨幣の価値
  第四章 貨幣の購買力
  第五章 第二次的物価水準の複数性
  第六章 通貨標準
  第七章 価格水準の拡散
  第八章 購買力比較の理論
第三編 基本方程式   
  第九章 幾つかの定義
  第一〇章 貨幣の価値に関する基本方程式
  第一一章 均衡の諸条件
  第一二章 貯蓄と投資の区別に関する詳解
  第一三章 銀行利率の「作用様式」
  第一四章 種々の形式の基本方程式
第四編 物価水準の動態
  第一五章 産業的流通と金融的流通
  第一六章 購買力の不均衡の原因の分類
  第一七章 貨幣的要因に基づく変化
  第一八章 投資要因に基づく変化
  第一九章 信用循環の幾つかの特殊相
  第二〇章 信用循環の純粋理論に関する演習
  第二一章 使用されている単位の定義

http://store.toyokeizai.net/books/9784492811467/
ケインズ全集6巻 貨幣論2 貨幣の応用理論 東洋経済 ケインズ,J.M.著/長澤 惟恭訳

第五編 貨幣的要因とその変動
   第二二章 貨幣の応用理論
   第二三章 貯蓄預金の現金預金に対する比率
   第二四章 流通速度
   第二五章 銀行貨幣の準備貨幣に対する比率
   第二六章 産業の活動状況
 第六編 投資率とその変動 1 固定資本
  第二七章 投資の変動 1 固定資本
  第二八章 投資の変動 2 経営資本
  第二九章 投資の変動 3 流動資本
  第三〇章 歴史的例証
 第七編 貨幣の管理
   第三一章 貨幣の管理の問題
   第三二章 国民的管理の方法 1 加盟銀行の規制
   第三三章 国民的管理の方法 2 中央準備の規定
   第三四章 国際的管理の諸問題 1 中央銀行相互間の関係
   第三五章 国際的管理の諸問題 2 金本位
   第三六章 国際的管理の諸問題 3 国家的自主性の問題
   第三七章 国民的管理の方法 3 投資率の調整
   第三八章 超国家的管理の問題

図解雑学ケインズ経済学より
『貨幣論』の貨幣保有動機:


1372夜『貨幣論』ジョン・メイナード・ケインズ|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1372.html
 一般に、貨幣の流動性は貯蓄においては高く、投資おいては低くなる。しかしここに利子率が加わると、利子率が低ければ流動的な選好度が高まり、高ければ流動的選好度が弱くなる。資本主義社会はその揺動しつづける「流動性選好」の上に成り立っているとみなされる。

 そこでケインズはこの点にさらに分け入って、流動性選好には所得動機、営業動機、予備的動機、投機的動機の4つほどのインセンティブが関与すると考えた。所得や賃金の受取りと支払いのために貨幣を保有しようと思うのが所得動機、取引や売買の支出や支払いを調整するときに一定の貨幣を必要とするのが営業動機、突然の支出を想定して手元に貨幣をおいておきたいのが予備的動機、市場の変化に応じて利益を得ようとして貨幣を動かすのが投機的動機である。

 実は資産とは、そもそもその本質においてはこのような流動性をもっていて、人間社会も市場も、この流動性資産をめぐるインセンティブによってつねに右往左往されているものなのである。いや、貨幣だけでなく、絵画やゴルフ会員権や株式なども、この流動性資産になっていく。いやいや、原則的には何でもが流動性資産になりうるはずなのだ。たとえば、17世紀オランダではチューリップが流動性資産になった。


以下の貨幣改革論は、貨幣論とは別。

お金の改革論A Tract on Monetary Reform 1923
http://genpaku.org/keynes/monetaryreform/monetaryreformj.pdf

貨幣改革論
第一章「お金の価値変動が社会に与える影響」
第二章「公共財政とお金の価値変化」
第三章「お金の理論と為替レートの理論」
第四章「通貨政策の別の狙い」
第五章「将来的なお金の管理についての建設的提言」


第一章「お金の価値変動が社会に与える影響」
第一章は、当時のケインズの問題意識をもとに、きわめて簡単なことを言っている。お金の価値変動というのはつまり、インフレ(お金の価値が下がる場合)かデフレ(お金の価値が上がる場合)だ。この影響は、社会の万人にとって同じというわけではない。お金の価値が上がれば嬉しい(つまりデフレを望む)のは、もちろんお金を持って、その収益で暮らす人(つまり金利生活者)だ。逆にインフレで、お金ではなくモノの価値が上がると嬉しいのはモノを持っていたり作ったりする人々(つまり実業者)だ。そして世の中には、お金もモノもそんなにない雇われ人がいるけれど、その人々はモノを作ったりする人に雇われていることが多い。つまりインフレもデフレも、人々に不均等に作用する。そしてそれは、その人々が実体経済で行う活動に影響するのだ。インフレは生産活動を促進するし、デフレはそれを止めてしまう。社会としてどちらかといえば、実際に生産する実業者が元気なほうがいいので、どっちかといえばデフレよりはインフレのほうがいい。でもなるべくそうした変動なしに、お金の価値――ひいてはその裏返しとしての物価――が安定したほうがいい。
第二章「公共財政とお金の価値変化」
続く章では、政府が大量にお金を刷ることで財政の帳尻をあわせるという現象を採りあげる。これは一見すると、お金を刷るだけだから誰も損をしないように思える。でも実際には、それはお金の価値低下によりいまお金を持っている人たちにとっての損失を招く。その後、資本課税の議論もあるが、これはケインズもあまり現実的に可能とは思っていないようなので割愛する。
5.5.1
第三章「お金の理論と為替レートの理論」
この章では、まずこれまでの章でも暗黙のうちに想定されていた、貨幣数量説を説明する。お金を刷れば、それに比例して名目の物価は上がる、というのが貨幣数量説だ。ケインズは、これを基本的に正しいとしつつも、それが機械的にあてはまるものではないことを指摘する。途中でやたらにたんす預金が増えたり、取引での支払い方式が変わったりすれば、増えたお金がすぐ物価高につながらないこともある。だからこれは常時厳密に当てはまるものではない。さらに、二つのお金同士の相対的な値段である為替レートは、購買力平価で理論的には決まる。この理論もまた単純明快。同じものは、世界どこでも同じ価値を持つはずだ。だから同じものの値段を各国同士で比べると、為替レートが出るはずだ。これはたとえば、英『エコノミスト』誌の半分冗談企画である「ビッグマック指数」の考え方だ。もちろん、これも厳密ではない。貿易されないものもあるからだ。こちらもやはり、原則的には正しいけれど杓子定規にあてはめてはいけない。そしてさらに季節変動への対応と、為替の先物取引が扱われる。為替レートはどうしても季節に応じて変動する。その好例が、実体経済の季節変動からくるお金の需要変化で生じる為替レートの上下動だ。これは銀行が手数料を取ってヘッジしてもいいが、インフレなどで為替レートが変動すると、リスクがあまりに大きくなる。また先物取引でそうした変動をヘッジできるが、これも過度に期待してはいけない。
5.5.2
第四章「通貨政策の別の狙い」
ここからは提言編となる。以上の議論を踏まえて各国が通貨政策として持っている選択肢を比較している。まとめると以下の通り:•インフレで下がったお金の今の価値を認めて、お金の価値を切り下げる(平価切り下げ)か、それを潔しとせず、以前の水準にまでお金の価値を引きあげ、デフレを引き起こすか? ケインズの答は当然、平価切り下げだ。デフレの害はきわめて深刻で経済全体が停滞する。それを無理に引き起こしても喜ぶのは金持ち階級だけだ。•他国との為替レート(たとえば対ドルレート)を安定させるべきだという考え方がある。これは購買力平価から考えて、自国と他国の購買力の関係を一定に保てということになるので、相手の国次第では自国の物価水準が不安定になる。一方で、為替レートなんか無視して自国国内での物価安定を図るべき、という考え方もある。世界的に物価が安定していれば、これは両立する。でも当時は一部の国がすさまじいインフレに曝されていたので、為替レート安定を求めるのは、自国でも大インフレを引き起こす、という変な政策になりかねない。だから基本は自国の物価水準安定を目指すべきでは?•金本位制への復帰は……論外。金本位制の下で物価が安定していたように見えるのはまったくの歴史的偶然。黄金には何ら本質的な価値などないので、それを盲信するのはやめるべき。
第五章「将来的なお金の管理についての建設的提言」
最後の章では、イギリスとアメリカの二カ国に対して通貨政策の提言をしている。基本はどちらに対しても、物価安定を図るためにお金の発行量は銀行の信用創造にあわせて決…


http://store.toyokeizai.net/books/9784492811481/
ケインズ全集8巻 確率論 (A Treatise on Probability) 
1921
ケインズ,J.M.著/佐藤 隆三訳  578頁
発行日:2010年05月28日
若きケインズがムーア、ラッセルの影響のもとに書いた哲学の書。「確率の論理説」の立場にたって、確率概念の定義とその形式的体系化を試み、それを応用した帰納的推論の分析を行う。
エピグラフ「一度ならず私は、新たな種類の論理学、確からしさの程度を扱う論理学が必要になるといってきました。」ライプニッツ(『人間知性新論』1765,みすず書房,pp.480~81)『確率論』邦訳3頁より

第I部 基礎的諸概念

第1章 確率の意味
第2章 確率に関する認識論
第3章 確率の測定
第4章 無差別原理
第5章 確率を決定するその他の方法
第6章 推論の重み
第7章 歴史的回顧
第8章 確率の頻度論
第9章 第I部の建設的理論の要約

第II部 基本定理

第10章 序説
第11章 とくに論理的整合性、推理、および論理的先在性に関する群論
第12章 推理および確率の諸定義と諸公理
第13章 必然的推理の基本定理 
第14章 蓋然的推理の基本定理
第15章 確率の数値の測定と近似
第16章 第14章の諸定理に関する覚書、ならびにそれらの諸展開および証言への適用
第17章 逆確率ならびに平均に関する若干の問題

第III部 帰納と類比

第18章 序説 ☆
第19章 類比による推論の本姓
第20章 事例の増量の価値、すなわち純粋帰納
第21章 続・帰納的推論の本性
第22章 帰納の歴史に関する若干の覚書 ☆☆

第IV部 確率の若干の哲学的適用

第24章 客観的偶然すなわち偶然性の意味
第25章 偶然に関する検討から生じる若干の問題
第26章 確率の行為への適用

第V部 統計的推理の基礎

第27章 統計的推理の本性
第28章 大数の法則
第29章 統計的頻度を予測するための事前確率の利用
     :ベルヌイ、ポアソンおよびチェビシェフの諸定理
第30章 事後確率を算定するための統計的頻度の数学的利用:ラプラスの方法
第31章 ベルヌイの定理の逆定理
第32章 事後確率を算定するための統計的頻度の帰納的利用
第33章 建設的理論の概略

原著が電子書籍(無料)で読める。
A Treatise on Probability by John Maynard Keynes - Free Ebook
The Project Gutenberg eBook #32625: A treatise on probability
http://www.gutenberg.org/files/32625/32625-pdf.pdf?session_id=da082801a6ddc47c44b51d3bd9929110a839653a

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51467631.html



ケインズの確率論

ケインズ全集 第8巻「確率論」ケインズの処女作、『確率論』の訳本が出た。私は学生時代にケインズ全集の1巻の下訳をしたことがあるが、まだ刊行されているとは驚きだ。価格は12600円なので、訳本を買うのはおすすめできないが、原著が電子書籍(無料)で読める。

本書が出版されたのは1921年。これはフランク・ナイトの"Risk, Uncertainty and Profit"と同じ年で、両方とも似たテーマを扱っている。それは社会における不確実性の扱いである。それまでの確率論は、統計力学などの物理現象を扱うもので、サイコロの目の出る確率は1/6というように客観的に決まっていた。しかし社会現象にはそういう物理的な規則性があるとは限らないので、これをどう扱うかがむずかしい問題だった。

ナイトは不確実性を客観的なリスクと区別されるものと考えたが、ケインズは両者を総合した「論理的確率」を考えた。これはラムゼーに批判され、彼の公理論的確率論がのちのベイズ理論の元祖になった。ケインズの確率論は、その「前史」として忘れられたが、いま読むとそこには別の現代的意義もある。

従来の自然科学的な確率論が演繹的な論理だけを扱っているのに対して、ケインズは不確実な現実に対処するために経験から学ぶ帰納の論理を樹立しようとした。これは哲学史上の難問であるヒュームの問題を解決しようという試みだった。

ケインズは、ヒュームのいうように帰納が論理的に成立しないことを認めつつ、蓋然的な推理の論理として確率を考えた。きょうまで太陽が昇ったことは、あす も昇ることを論理的には保証しないが、その確率が1に近いことは推論できる。確率とは、不確実な現実の中から経験にもとづいて行動するための指針なのであ る。これはケインズの信念であり、『一般理論』でも不確実性の問題を中心にすえている。

ナイトが不確実性に対処するシステムとして企業の経営者を考えたのに対して、ケインズは、将来が不確実なときは今までどおり行動し、投資収益が不確実なときはリスクのない貨幣をもつ流動性選好を考えた。このような金利生活者の現状維持的な行動が投資を抑制し、不況を長期化するというのが『一般理論』のコアである。

これは1930年代の大恐慌の説明としては間違っていたが、むしろ現代の日本の長期停滞に当てはまるかもしれない。個人金融資産の半分以上が預貯金で、銀行が融資しないで国債を買う現状は、日本人が不確実性に対処する方法を知らないことを示している。
 CHAPTER XVIII 
 introduction 
Nothing so like as eggs ; yet no one, on account of this apparent similarity, expects the same taste and relish in all of them. ’ Tis only after a long course of uniform experiments in any kind, that we attain a firm reliance and security with regard to a particular event. Now where is that process of reasoning, which from one instance draws a conclusion, so different from that which it infers from a hundred instances, that are no way different from that single instance? This question I propose as much for the sake of information, as with any intention of raising difficulties. I cannot find, I cannot imagine any such reasoning. But I keep my mind still open to instruction, if any one will vouchsafe to bestow it on me .—Hume.∗ 

*Philosophical Essays concerning HumanUnderstanding 4:2:31

 卵ほど互いに似ているものはない。しかしこの外見上の相似性のために、
それらのすべてに同一の味や風味を期待するものは誰もいない。われわれが
個別的な出来事に関して確固たる信頼と安心とを得るのは、いかなる種類で
あれ、ただ斉一的な経験の長い過程を経た後のことである。一体、一つ事例
から、それと少しも変わらぬ100個の事例から推理した結論とは大いに異な
る結論を引き出すような推論の方法が、どこに存在するであろうか。私はこ
の質問を、異議を述べる意図からと同時に、参考のために提起するのである.
私はこのような推論を、見いだすことも、想像することもできない。しかし何
入かが私にそれを与えて下さるというのであれば、私は何時らその教えにた
いして心を開いておくであろう。             ヒューム
『人間知性の研究』哲書房55頁(法政大学版では4.2.31:33頁,4.1.24~5:25~6頁に有名なビリヤードの比喩がある。)哲書房版解説によるとカントが読んだのは『人性論』(独語訳は1790~2年)ではなくこちらのドイツ語訳(1755年)らしい。

https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/opac/OPP1500?ID=1&SELDATA=TOSHO&SEARCHID=0&START=1&ORDER=DESC&ORDER_ITEM=SORT4-F&LISTCNT=10&MAXCNT=1000&SEARCHMETHOD=SP_SEARCH&MENUNO=0
『人間知性研究 』1748
デイヴィッド・ヒューム/著  斎藤繁雄/訳  一ノ瀬正樹/訳  
出版者 法政大学出版局 出版年 2004.5  285,7p  付・人間本性論摘要

目次:
哲学の異なった種類について
観念の起源について
観念の連合について
知性の作用に関する懐疑的疑念 ☆
これらの疑念の懐疑論的解決
蓋然性について
必然的結合の観念について
自由と必然性について
動物の理性について
奇蹟について
特 殊的摂理と未来(来世)の状態について
アカデミー的あるいは懐疑的哲学について)
付・人間本性論摘要
An Enquiry Concerning Human Understanding - Wikiquote
https://en.wikiquote.org/wiki/An_Enquiry_Concerning_Human_Understanding
Contents
I: Of the Different Species of Philosophy
II: Of the Origin of Ideas
III: Of the Association of Ideas
IV: Skeptical Doubts Concerning the Operations of the Understanding Part I Part II ☆
V: Skeptical Solution of these Doubts Part I Part II
VI: Of Probability
VII: The Idea of Necessary Connexion Part I Part II
VIII: Of Liberty and Necessity Part I Part II
IX: Of the Reason of Animals
X: Of Miracles Part I Part II
XI: Of a Particular Providence and of a Future State
XII: Of the Academical or Sceptical Philosophy Part I Part II Part III
ヒューム:メモ
 http://nam-students.blogspot.jp/2012/01/blog-post_07.html
NAMs出版プロジェクト: ヒューム再考*
 http://nam-students.blogspot.jp/2014/11/blog-post_23.html
NAMs出版プロジェクト: 経済学者ヒューム
 http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/blog-post_28.html
Hume: An Enquiry Concerning Human Understanding
https://www.marxists.org/reference/subject/philosophy/works/en/hume.htm
part2
Nothing so like as eggs; yet no one, on account of this appearing similarity, expects the same taste and relish in all of them. It is only after a long course of uniform experiments in any kind, and we attain a firm reliance and security with regard to a particular event. Now where is that process of reasoning which, from one instance, draws a conclusion so different from that which it infers from a hundred instances that are nowise different from that single one? This question I propose as much for the sake of information, as with an intention of raising difficulties. I cannot find, I cannot imagine any such reasoning. But I keep my mind still open to instruction, if any one will vouchsafe to bestow it on me.

ライプニッツ(1646~1716)
ヒューム(1711~ 1776)
ベンサム(1748~1832年)
ジョン・スチュアート・ミル(1806~1873年)
ダーウィン(1809 ~1882)
スペンサー(1820~1903)

☆☆
ライプニッツ、ヒューム、ミルが擁護される。ライプニッツも帰納的側面があるということか。#14付録ではライプニッツの法論が言及される。後年ケインズはニュートンに心酔したが。

ケインズ『確率論』の経済学的意義 清水徹朗
http://anaito.web.fc2.com/Paper_Shimizu_1.doc
ケインズ『確率論』に大きな影響を与えたものとして、イギリス経験論、ムーア『倫理学原理』、ホワイトヘッド&ラッセル『プリンキピア・マテマティカ』の三つがあった。

http://anaito.web.fc2.com/Paper_Shimizu_1.doc 
(注)
サミュエルソンはエルゴード性を彼の経済学の基礎に据えたが、ポール・デヴィッドソンはケインズ経済学は非エルゴード的(non-ergodic)な体系であると主張した。なお、杉本栄一は『近代経済学の解明』(1950年)で微視的分析と巨視的分析の関係を考える上で統計力学が参考になると書いており、根岸隆も貨幣数量説の交換方程式と気体の状態方程式の類似性を指摘している(『ミクロ経済学講義』第10章「マクロ経済学のミクロ的基礎」1989年)。
   
哲 学 自然科学 確率論・数学
1620ベーコン「ノブム・オルガヌム」
1637デカルト「方法序説」
1690ロック「人間悟性論」
1703 ライプニッツ「人間知性新論」
1739ヒューム「人間本性論」
1781カント「純粋理性批判」
1789 ベンサム「道徳および立法の諸原理序説」
1795 コンドルセ「人間精神進歩史」
1807 ヘーゲル「精神現象学」
1841 フォイエルバッハ「キリスト教の本質」
1843 マルクス「ヘーゲル法哲学批判序説」
1843ミル「論理学体系」
1844コント「実証的精神論」
1869 ケトレー「社会物理学」
1874 ジェボンズ「科学の原理」
1886 エンゲルス「自然の弁証法」
1899 リッケルト「文化科学と自然科学」

1903ムーア「倫理学原理」
1903ラッセル「数学の原理」
1907 ベルクソン「創造的進化」
1909 レーニン「唯物論と経験批判論」
1921 ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」
1925 ホワイトヘッド「科学と近代世界」
1927 ハイデッガー「存在と時間」
1929ウィーン学団結成
1609ケプラー「新天文学」
1638ガリレオ「新科学対話」
1687 ニュートン「プリンキピア」
1788 ラグランジュ 「解析力学」
1789 ラボアジェ「化学原論」
1794 エコール・ポリテクニック創設
1799 ラプラス「天体力学」
1822 フーリエ「熱の解析的理論」
1859 ダーウィン「種の起源」
1860 マックスウェル 気体分子の速度分布則
1865 クラジウス エントロピー概念
1887 マイケルソン・モーレーの実験
1895 レントゲン X線を発見

1900 ケルヴィン「熱と光の動力学理論をおおう19世紀の暗雲」
1900 メンデルの遺伝法則再発見
1902 ギブス「統計力学の基本原理」
1905 アインシュタイン 特殊相対性理論
1911 ラザフォード 原子模型
1916 アインシュタイン 一般相対性理論
1919 エディントン 重力による光の歪曲の観測
1926 シュレジンガー 波動力学
1927 ハイゼンベルク 不確定性原理
1953 ワトソン&クリック DNA構造解析
1654 パスカル&フェルマー 往復書簡
1671 ニュートン 微積分法発見
1713 ベルヌーイ「推測法」
1718 ド・モワブル「偶然の原理」
1763 ベイズの定理
1768 コンドルセ「解析学試論」
1785オイラー「解析小論」
1812 ラプラス「確率の解析理論」
1847ブール「論理の数学的分析」
1884フレーゲ「算術の基礎」

1900 ヒルベルト 「数学の問題」
1910-13 ホワイトヘッド&ラッセル「プリンキピア・マテマティカ」
1914ボレル「偶然論」
1921ケインズ「確率論」
1926 ラムジー「真理と確率」
1928 ミーゼス「確率・統計・真理」
1931ゲーデル 不完全性定理
1931 ジェフリーズ「確率の理論」
1933 コルモゴロフ「確率の基礎概念」
1934 ライヘンバッハ「確率の理論」
1944 フォン・ノイマン&モルゲンシュタイン「ゲーム理論と経済行動」
1950 カルナップ「確率の論理学的基礎」
1954 サヴェジ「統計学の基礎」
1956 ハロッド「帰納論理学の基礎」
企業と生産
家計と消費
市場均衡
市場と競争
資源の最適配分
市場の失敗
最適所得分配
マクロ経済学のミクロ的基礎☆☆☆

☆☆☆
貨幣数量説=流体力学
ヘッジファンド=熱力学(非平衡系)
初期経済学=生物学(血液循環)
 経済学は生物学に還るべきだろう。エコノミーからエコロジーへ。二つの中心。ゲゼルの思想。

http://agora-web.jp/archives/527741.html
…新古典派の「均衡」概念は間違っています。経済のような開放系では均衡は永遠に成立しないので、古典力学をモデルにするのはナンセンスです。むしろ経済を剰余の蕩尽と考えたバタイユのほうが、自然科学的には正しい。

そもそも経済成長を熱的な平衡と考えるのが間違っているからです。むしろ経済学は、本来は非平衡系の熱力学に近いのでしょう。

ケインズ『確率論』の経済学的意義 清水徹朗
http://anaito.web.fc2.com/Paper_Shimizu_1.doc
ケインズ『確率論』に大きな影響を与えたものとして、イギリス経験論、ムーア『倫理学原理』、ホワイトヘッド&ラッセル『プリンキピア・マテマティカ』の三つがあった。
(注)

サミュエルソンはエルゴード性を彼の経済学の基礎に据えたが、ポール・デヴィッドソンはケインズ経済学は非エルゴード的(non-ergodic)な体系であると主張した。なお、杉本栄一は『近代経済学の解明』(1950)で微視的分析と巨視的分析の関係を考える上で統計力学が参考になると書いており、根岸隆も貨幣数量説の交換方程式と気体の状態方程式の類似性を指摘している(『ミクロ経済学講義』第10章「マクロ経済学のミクロ的基礎」1989年)。
(エルゴード的:時間平均=集合平均が成り立つという性質)


NAMs出版プロジェクト: マルコフ連鎖:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_54.html(エルゴード性関連)


ケインズの哲学: 伊藤 邦武: 本
http://www.amazon.co.jp/372/dp/4000227033/

商品の説明

メディア掲載レビューほか

20世紀を代表する経済学者ケインズ。彼の哲学者としての側面に光を当てた異色の書
20世紀を代表する経済学者のケインズ。彼には外交官,芸術活動のパトロン,会社経営者などの顔があった。本書は,その中で哲学者としてのケインズに焦点を当てた。経済学の大家へと変貌する過程には,純然たる「分析哲学」の徒であったケインズの哲学上の問題意識が深く投影されていた。分析哲学の発展に重要な役割を果たした,若き日の著作『確率論』を考察の中心におき,そこから経済大家としての代表作である『一般理論』の意味を考えてみようという野心的な書である。しかし,本書の別の醍醐味は,英国ケンブリッジにおいてウィトゲンシュタイン,ムーア,ラッセルら分析哲学の友人らとの交流を描いた記述である。その相互の触発と葛藤のドラマの中でケインズの哲学的な思考基盤は固まっていく。それゆえにこそ,『確率論』にはムーア,ラッセルという偉大な哲学者たちの思想を総合して,一つの包括的な認識論,科学論を完成しようという意図が込められていた,と著者は描く。ケインズの思想的背景,経済学の大家のバックボーンがどこにあったかを描く異色の書である。 (ブックレビュー社)
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-- ブックレビュー社

内容(「BOOK」データベースより)

ケインズの知的背景には、一九三〇年代ケンブリッジにおけるラッセル、ホワイトヘッド、ウィトゲンシュタイン、ラムジーら思想家たちとの交流があった。『確率論』から『一般理論』に至る思想的変貌の意味を探り、経済学者としてのケインズではなく、哲学者としての側面に焦点を当てる。 
アインシュタイン、ゲーデル。ウィトゲンシュタイン、ケインズ、ゲゼルらの交流は興味深い。
「無味乾燥な骨組みか、神がかりのナンセンスか」ケインズの言葉(伊藤91頁より)。
『確率論』における確率と帰納という並列した主題(並行論?)は、統合されておらず、特にラムゼーはケインズにおける前者を承認し後者に批判的だったという。そして、確率と帰納が個人と社会の分裂と考えられるなら、ケインズは後に貨幣論や一般理論で帰納という社会の側を選択したのだ。伊藤の論を要約するならこうなる(伊藤の見たてと違い、ケインズのライプニッツからニュートンへの鞍替えは変節と言えるもののような気がするが)。
ケインズは前者から後者へ移行したために、後者から前者へ移行したマルクス及びカレツキを理解しようとしなかった。スラッファに示唆されたヴィトゲンシュタインの前期後期の分裂はケインズにおいて内在した課題であり続けている。需要中心のケインズは生産中心のスラッファに間接的に引き寄せられている…
ミクロ経済学的基礎という言葉を使うことで、大雑把に言って個人の問題は偶然性から時間性に姿を変えて経済学におけるその後のケインズ批判の論点となった。ケインズはかつて自分が切り捨てたものに批判されているのだ。それは功利主義内部の闘争だ… 
『確率論』に影響を与えたとされる3要素、つまりイギリス経験論、ムーア『倫理学原理』、ホワイトヘッド&ラッセル『プリンキピア・マテマティカ』の三つのうち、最後はゲーデルに批判され、前2者は功利主義に吸収されたように見える。
ムーアの倫理学は神の見えざる手のようなもので、功利主義と論理学を繋いだように見えて、経験論を活かし切ることはなかった。

________

『確率論』と『一般理論』におけるKeynes流「不確実性 」観の類別 : 部分連続説の立場から: 高籔,学; 新井,一成
http://ir.u-gakugei.ac.jp/bitstream/2309/132470/1/18804322_64_14.pdf
2.「ケインズ問題」と部分連続説
 Keynes( 1921) と Keynes( 1936) が連続した発想のもとにあるか,独立した発想のものなのか,見解の一致
に至りにくい大きな要因として,両著の間に,F.P.Ramsey の「真理と確率」(1926)による Keynes「 確率」 へ
の批判が行われたことが挙げられる。この批判は,確率論の学説史の面でも,Keynes への影響の面でも複数
の解釈が成り立つ。
2-1 学説史的側面
 確率の分類の議論は,古くは Carnap( 1950) などがあるが,近年の代表的な分類としてD.Gillies( 2000) と
T.L.Fine( 1973) が挙がる。Gillies は現代の学説の潮流を,P.S.Laplace( 1814) の古典確率を基礎として,論理
説・主観説・頻度説・傾向説等に分類した。この分類において,Keynes( 1921) は論理説の代表的著書として,
またRamsey( 1926) は主観説の代表的論文として扱われる。さらに Fine は現代の理論として11の理論を挙げ
ており,以下のとおりである。「公理的比較論( Aximatic comparative)」「Kolmogorov の計算法(Kolmogorov’s
caluculus)」「ふつうの相対頻度説」「Von Mises の相対頻度説」「Reichenbach-Salmonの相対頻度説」
「Solomonoff の複雑基盤説(Solomonoff’s complexity-based theory)」「Laprace の古典理論」「Jaynes の古典理論」
「Koopman の比較論理説」「Carnap の論理説」「De Finetti-Savage の個別的主観説」。このうち Keynes( 1921) は
「Koopman の比較論理説」「Carnap の論理説」へと,Ramsey( 1926) は「De Finetti-Savage の個別的主観説」へ
とそれぞれ発展的に継承された。特に「De Finetti-Savage の個別的主観説」は Bayes 統計学と相性が良く,そ
の文脈で Ramsey( 1926) が取り上げられることが多い。
 したがって,研究者が論理説の妥当性を認める立場から検討するか,主観説の妥当性を認める立場から検討
するかによって,Keynes( 1921) と Ramsey( 1926) の評価は大きく変わってくる。Ramsey( 1926) の批判を妥
当なものとして Keynes( 1921) の独自解釈を試みた代表的研究に Kybrug( 1998-2000) が,Ramsey( 1926) の批
判の妥当性を懐疑する形で Keynes( 1921) を検討する研究に Brady( 2004) が,どちらの主張でもそれぞれ捉え
きれない論点があることを示した研究に伊藤邦武(1995)が挙げられる。

...
 前提が任意の命題の集合 h からなり,結論が任意の命題の集合 a からなるとする。そのとき,もし h の
「知識」が a に対して度合 α の合理的信念をもつことを正当化するならば, a と h の間に度合 α の確率-関
係があるという。(Keynes( 1921),p. 4 ,邦訳p. 5 )
上記を縮めて a / h = α と表せる。 α を現代的に解釈するならば写像の一種である。
 Keynes は確率関係について,『確率論』において唯一図を用いた説明を行っている。


図 1 は『確率論』第 3 章で提示されており,「順序系列およびストランド」と名付けられている 1 。
点 OAI と U ~ Z は確率を表す。確実性 I に近づくほど確率は大きく,不可能性 O に近づくほど確率は小さい
という。O と I の間の数本の線が確率のシリーズであり,同一シリーズにない確率は比較不可能である。数値
表現可能な「確率」はシリーズ OAI 上に位置する 2 。
例を示す。W の確率は Z・V より大きく X・Y より小さいことが上の図から判断できるが,X と Y のどちらが
大きいかは判断できない。またUの確率は他のどの確率とも比較不可能である。ここから,Keynes「確率」の
発想は根本的に,「確率」間の順序に不確実さが内在していると解釈できる。たとえば図における X の確率と
Yの確率の順序は不確実である。より一般化していえば,Keynes「確率」の順序の決め方は,以下の規則に
則っている。
(iv) ABC が順序系列を形成し,B が A と C の間に位置し,ならびに BCD が順序系列を形成し,C が
BD 間に位置するならば,ABCD は順序系列を形成し,B は A と D の間に位置する。
(Keynes( 1921),p.41,邦訳p.44)
一般的に確率の順序はふたつの確率の間で決まるが,Keynes は 3 つの間で決まると主張する 3 。Pattanaik
(2000) は三項間の順序が不確実な場合の意思決定について扱っているが,二項間の順序が不確実な場合と比
べて非常に複雑なモデルとなっているため,3 つの間での順序の定義をもつ Keynes「確率」は,確率関係の定
義において順序「不確実性」をもつ。
3-2 推論「不確実性」
 次に Keynes は,推論過程そのものに内在する「不確実性」に触れている。推論は類比によって行われる。
類比は推論者の「知識」によって弱い類比と強い類比に区分され,前提条件や「知識」間の関係により「総肯
定的類比」「帰納的相関」「部分類比」「純粋帰納」等に分類されるが,これら類比のうちもっとも一般的な定
式化は以下のものであろう。
 あるいくつかの場合において,Φ と f が真であることが知られた。そこで,Φ のみが観察されているそ
の他の場合において,f も真であると断言したいのである。
(Keynes( 1921),p.249,邦訳p.259)
Keynes はこれら類比に基づく帰納的推論一般をさして「慣行(common practice)」と呼んだ。この「慣行」の
中で最も多く登場する概念に「推論の重み」がある。
 第 3 章において論じた意味における推論の確率の大きさは,有利な証拠と称せられるものと不利な証拠
と称せられるものとの間のバランスによって決まる。そのバランスを崩さない新しい証拠は,また推論の
確率も変化させない。しかし,推論の間では,ある種の量的比較が可能であるというもう一つの関係があ
るのではないかと思われる。この比較は,有利な証拠と不利な証拠とのバランスによって決まるのではな
く,それぞれ関連のある知識の絶対・・量と関連のある無知の絶対・・量とのバランスによって決まるのである。
(Keynes( 1921),p.77,邦訳p.82)
Keynes によると「推論の大きさ」は推論の初めに「事前確率」を得て以降,「有利な証拠」と「不利な証拠」
のバランスによって上下するが,「推論の重み」は常に増え続けるという。O’Donnell (1989) では「推論の重
み」のモデルとして図 2 が用いられている。



図 2 で波をうち上下する曲線が「確率」で,単調増加する曲線が「推論の重み」である。「推論の重み」が最
小の状態において,推論者が抱く「確率」と実際の「確率」が異なっているか,どれくらい誤差があるか,い
ずれも全くわからず,不確実である。一方で,考えられる全ての証拠を揃えた場合,「推論の重み」は最大と
なり,このとき推論者の「確率」と実際の「確率」は一致する。図 2 においては最も極端な 2 つの場合が示さ
れている。もし得られた証拠が全て「有利な証拠(*relevant evidence 関連性のある証拠?)」であるなら「確率」は確実性 I に至り,証拠が全て「不利
な証拠」であるなら「確率」は不可能性 O に至る。このことから,「推論の重み」の重さと「不確実性」の間
には密接な関係があり,証拠が全くない状態で「不確実性」は最大で,重みが増すほど「不確実性」は減少す
ると考えられる。


*9
適用「不確実性」にあたる現代的論点の例を挙げれば,等確率性(Keynes)の用語では「無差別原理」
)が成立しない事例と成立する事例がある場合に, どちらにも等確率の原理を適用することが「 合理的」とされるために起こるパラドクスなどがこれにあたる。プロスペクト理論等によってこれらパラドクスの解消が試みられてきた。


http://plato.stanford.edu/entries/rationality-normative-utility/
__________

『確率論』と「若き日の信条」  平井俊顕
.『確率論』の後 ラムゼーによる批判の影響
 ラムゼーは『確率論』にたいし,論文「確率と真理」(Ramsey,1926)で根底的批判を展開した。16そして,それをケインズは受容している。公の紙面を割いて,こうした表明を行うのは,ケ インズにあって異例である。既述のように、ケインズの哲学的論文はその後発表されてはいないこともあり、そしてケンブリッジの哲学にあって重要な位置を占 めるラムゼーの批判であることもあり、このできごとはこれまで多くの注目を集めてきた。以下、ラムゼーの批判のポイント、ならびにそれにたいするケインズ の反応をみることにしよう。
 1.ラムゼーによる批判
 ラムゼーによるケインズ『確率論』批判は、主として3点で構成されている。
 第1,命題間の確率関係といったものは存在しない,という批判が来る。ケインズの「確率」の定義そのものの否定である。
もし誰かが一方の命題が他方の命題にどのような確率を与えるのかと尋ねた場合,私はそれに答えるために[ケインズ氏のように]これら命題を注視し,それらの論理的関係を見分けようと試みるかわりに,むしろ,私が知っているのが一方だけと想定して,その場合もう一方の命題にどれだけの度合の信頼をおくべきかを推量しようとするであろう (Ramsey,1996,  83-84ページ)
  つまり,ラムゼーは命題間の確率ではなく,個人がもう一方の命題に寄せる主観確率について語っている。そこには,確率とは個人による判断をめぐる問題との主張がみられる。17
 第2,その主要な諸原理の論述においても整合性が保たれていない,という批判が来る。『確率論』にみられる確率の客観性・主観性をめぐる曖昧性を突くものである。18
 第3, 帰納法の世界を演繹法の世界に包摂しようとする試みにたいする批判が来る。
…推論を正当化する論理的関係とは,帰結の意味…が,その前提の意味に含まれているということである。だが,帰納的論証の場合には,このようなことは少しも生じていない。これを[ケインズ氏のように]演繹的論証に類似していて,ただその度合が弱いものとするのは不可能である。そこでは帰結の意味が前提の意味に部分的に含まれているというのはばかげている(Ramsey, 1996, 115-116ページ。下線は引用者)
 命題Aと命題Bの間に確率を設定するというのは,命題Bが命題Aから演繹的に(しかも部分的に)導出されるということを意味しない。それをあたかもそうであるかのようにみせるのはおかしい,というのである。
 ラムゼーの批判は,私にとり非常に明快で理解しやすいものである。
 2. ケインズの反応
 ケインズがラムゼーのこの批判に応じたのは,ラムゼーにたいする追悼文「哲学者ラムゼー」(Keynes, 1931b)においてである。これは, 193110月時点での「哲学者ケインズ」のスタンスを知るうえできわめて重要な証言であり,「人間論理」(human logic)へのラムゼーの着目にたいする高い評価と,「形式論理」(formal logic)に基づく『確率論』にたいする自己批判とが混在するかたちで語られている。
…彼[ラムゼー],「形式論理」とは識別される「人間論理」を考えるに至った。形式論理は整合的な思考ルール以外には何ら関心をもたない。だがこれに加えて, われわれは,われわれの感性や記憶,およびその他の方法で供給される素材を処理するための, そしてそうして真理に達する…ための,ある「有益な精神的慣習」をもっている。…そのような慣習についての分析もまた一種の論理である。こうしたアイデアの確率論理への適用はきわめて有益である。…ここまでのところ,私はラムゼーに譲る 私は彼が正しいと思う(JMK.10, pp. 338-339)
  ここには、「形式論理」を中核にした,命題間の客観的関係としての確率よりも,ラムゼー的な「人間論理」に着目した確率論への賛意がみられる。「私は彼が正しいと思う」という発言は,『確率論』が哲学者ケインズの長期間に及ぶ思考の産物であったことを考慮すると, 非常な重みをもっている。



以下は300頁を超える大部なので入門書とは言い難いが、この手の本に珍しく貨幣論論争についても言及している(第3章)。

ケインズとハイエク―貨幣と市場への問い (講談社現代新書) 
松原 隆一郎; 新書 2011


102:

Hayek, Freidrich August. von. 1931a. Reflections on the Pure Theory of Money of Mr. J.M.Keynes, Economica,11(33), August, 270-295.
――1931b. The Pure Theory of Money : II.ARejoinder, Economica, 11(34), November, 398-403.
――1932. Reflections on the Pure Theory of Money of Mr. J.M.Keynes Part II, Economica,12(35), February, 22-44.

Keynes, John Maynard. 1931. The Pure Theory of Money : I.AReply to Dr. Hayek, Economica,11 (34), November, 387-397.



Reflections on the Pure Theory of Money of Mr. J.M. Keynes | Mises Institute

https://mises.org/library/reflections-pure-theory-money-mr-jm-keynes-0

Reflections on the Pure Theory of Money of Mr. J.M. Keynes

 Reflections on the Pure Theory of Money of Mr JM Keynes_4.pdf

From Economica, No. 33 (August 1931) and No. 35 (February 1932).


ミュルダールとハイエク
https://ncu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=847&item_no=1&attribute_id=25&file_no=1
ヴィクセルとの比較において,ミュルダールのケインズ(とりわけ『貨幣論』)に対する批判的態度は顕著である.J.M.ケインズの新しくすばらしい,しかし必ずしも明晰とはいえない研究貨幣論には,まったくもってヴィクセルからの影響が行き渡っている.それにもかかわらず,ケインズの研究もまた,魅力的なアングロ・サクソン流の不必要な独創性にいくぶん害されており,それはイギリスの経済学者の大半の側におけるドイツ語圏の知識のある程度体系的な欠落に端を発しているのである(Myrdal 1939, 8-9).また,1970 年代にスタグフレーションという問題に直面して,ミュルダールはこう述べた.次第に経済学として主流になったケインズ的アプローチは,あらゆる経済がデフレーションと失業を特徴とする不況に落ち込む傾向を正常と考える明らかに非常に偏ったものであった.ケインズ自身の理論は,彼の本の表題が意味しているような,一般的なものではけっしてなかった.その点に関しては,ヴィクセルの初期の理論のほうが,理論的にすぐれていた(Myrdal1973,17,訳20).

Myrdal, Gunnar. 
――1939. Monetary Equilibrium, translated from German by R. B. Bryce and N. Stolper, New York : Augustus M. Kelly. (貨幣的均衡論傍島省三訳,実業之日本社,1943年.)
――1973. Against the Stream: Critical Essays on Economics, NewYork : Pantheon Books. (反主流の経済学加藤寛・丸尾直美訳,ダイヤモンド社,1975年.)

8 Comments:

Blogger yoji said...

https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/opac/OPP1500?ID=1&SELDATA=TOSHO&SEARCHID=0&START=1&ORDER=DESC&ORDER_ITEM=SORT4-F&LISTCNT=10&MAXCNT=1000&SEARCHMETHOD=SP_SEARCH&MENUNO=0
人間知性研究
デイヴィッド・ヒューム/著  斎藤繁雄/訳  一ノ瀬正樹/訳  
出版者 法政大学出版局 出版年 2004.5  285,7p  付・人間本性論摘要
目次   
人間知性研究
哲学の異なった種類について
観念の起源について
観念の連合について
知性の作用に関する懐疑的疑念
これらの疑念の懐疑論的解決
蓋然性について
必然 的結合の観念について
自由と必然性について
動物の理性について
奇蹟について
特 殊的摂理と未来(来世)の状態について
アカデミー的あるいは懐疑的哲学について)
付・人間本性論摘要

3:59 午後  
Blogger yoji said...

ベンサム(ベンタムとも発音する 1748-1832年)
ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873年)
ダーウィン(1809 ~1882)
スペンサー(1820~1903)


功利主義
note.masm.jp/功利主義/
イギリス功利主義を確立したベンサムは,抽象的な思弁の世界に閉じこもるだけでなく, 議会制度改革や民主主義的な政治 .... スペンサー(1820~1903)は,ダーウィン(1809 ~1882)によって提唱された進化論をあらゆる現象に適用し、功利 ...
功利主義(こうりしゅぎ)とは - コトバンク
kotobank.jp/word/功利主義-63351
さらに、ベンサムは外的制裁を重んじたが、ミルは内面的な動機、良心、自己陶冶( とうや)の重要性も認めて、心情道徳、完成説への傾斜を示した。彼らと同時代の急進 主義者たちにも功利主義の傾向がみられるが、以後もスペンサーやスティーブンらの 進化論 ...
辞書別に見る:日本大百科全書(ニッポニカ)-大辞林 第三版-世界大百科事典 第2版
ハーバート・スペンサー - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ハーバート・スペンサー
略歴[編集]. 1820年、イングランド、ダービーの非英国国教会(非国教徒)の家庭に 生まれる。教師であった父の方針で学校教育を受けず、父と叔父を教師として、家庭で 教育を受けた。16歳でロンドン・バーミンガム鉄道の鉄道技師として働き始め、空いた 時間に ...
略歴-思想・研究-社会進化論-スペンサーの社会学
国立国会図書館デジタルコレクション - ベンサム,ミル,スペンサー邦訳書 ...
dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3050969
詳細レコード表示にする. 永続的識別子: info:ndljp/pid/3050965; タイトル: 参考書誌 研究. (10); 著者: 国立国会図書館参考書誌部; 出版者: 国立国会図書館; 出版年月日: 1974-11-30. タイトル (title): 参考書誌研究; 著者 (creator): 国立国会図書館参考書誌 部
第十五章 功利主義・実証主義・進化論
www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/2663/kindai/kouri.htm
ベンサム(1748~1832) は『道徳と立法の諸原理序説』で,次のように「功利の原理」を 展開しました。人間は「快」 .... スペンサー(1820~1903) は『綜合哲学体系』を著して, 進化論を生物体だけでなく,一般の自然法則として諸科学の綜合を試みました。全ての

...文藝散歩 「ミル自伝」 - FC2
sendatakayuki.web.fc2.com/bungei2/bungei56.html
ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873年)は自他ともにベンサム(ベンタムとも発音する 1748-1832年)の功利主義者をもって任じている。 ...... 社会学」という名称を創始し、 英国のハーバート・スペンサーと並んで社会学の祖として知られる。
功利主義の誤謬(後) : 森田浩之の政治コラム(アーカイブ) - livedoor Blog
blog.livedoor.jp/hiroyukimo2/archives/14274463.html
このように当時は「哲学者」と見られていたが、その後は社会科学者として認知されて いる人としては、ヒューム、スミス、コント、ベンサム、スペンサー、ミルなどがいる。 この うちヒューム、スミス、ベンサム、ミルに共通するのが「功利主義」である。

7:50 午後  
Blogger yoji said...

バンコールを誤解しているような


ヤニス・ バルファキス: 資本主義が民主主義を食い尽くす―今こそ立ち上がろう (TED) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20160310-00002413-ted&utm_source=taboola&utm_medium=exchange

世界政治経済のレベルでは 我々の国の通貨が 自由に変動する相場を持ち IMFやG-20が 人類を代表して発行する―
世界共通のデジタル通貨に なったとしたら 世界共通のデジタル通貨に なったとしたら どうでしょうか さらに発展さ
せて この共通通貨― 仮に「コズモス」とします― 国際貿易はすべて コズモス建てで行います どの国の政府も 共通の
通貨基金に 貿易赤字 または 貿易黒字に比例する額を コズモス建てで 払い入れる協定を結びます この基金を 環境の
ための技術への投資に活用し 特に 世界の中でも 投資が不足している地域に投入します

これは何も新しい考えではなく ジョン・メイナード・ケインズが 事実上 1944年のブレトンウッズ会議で 提案したもの
です 問題は 当時 この考えを実践するための 技術がなかったことです でも 今はあります 政治と経済を融合すれば もっと確実です

5:01 午後  
Blogger yoji said...

【サッカー】くじ「BIG」で宇宙誕生レベルの奇跡が起こる 運営側「全くの偶然」その確率は0.0000000000000000000000000000001%以下 [無断転載禁止]©2ch.net

1 : Marine look ★@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:09:00.28 ID:CAP_USER9
25溝0316穣0000杼0000垓0000京0000兆0000億0000万0000分の1の奇跡
http://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1702/20/l_ikko_BIG001.jpg

ランダムで試合結果を予想するスポーツくじ「BIG」で、14試合×5口分の予想結果が一致したという画像が投稿され物議を醸した件で、日本スポーツ振興センターが見解を発表しました。
システムの不具合や不正操作によるものではなく、全くの偶然によるものと結論づけられています。
その確率は約2,503,160,000,000,000,000,000,000,000,000,000分の1。単位を追加すると約25溝0316穣0000杼0000垓0000京0000兆0000億0000万0000分の1となります。

 「BIG」は、1口分14試合に“ホームチームの90分勝ち”“ホームチームの90分負け”“その他”の3パターンの予想結果を3分の1ずつランダムに割り当て、実際の試合結果に応じて当せん金が当たるというサッカーくじ。
ネット掲示板で5口分が完全一致した画像が投稿されたことをきっかけに「不正操作ではないか」などの臆測を呼んでいました。

 発表では「このくじの販売元である『楽天totoサイト』を運営する楽天に実際に販売されていたことを確認した」としていますが、「重複する投票内容の出現はあり得る」「システム不具合や不正な操作によるものではない」と偶然によるものとされています。

 日本スポーツ振興センターに「現実的に起こり得ない確率で不正を疑う声もある。返金するなどの対応はしないのか」と問い合わせたところ、「返金の予定はない」と回答しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00000060-it_nlab-sci

関連
【サッカー】toto・BIG運営が発表「不具合や不正な操作等によるものではない。」 5口分の投票内容が一致していた事例について★2 [無断転載禁止](c)2ch.net
http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1487591566/
2 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:09:14.45 ID:4pXt8cD40
1/300 ←パチンコで当たる確率
1/330,000 ←麻雀で天和を上がる確率
1/4,800,000 ←totoBIGの一等当選確率
1/6,000,000 ←LOTO6の一等当選確率
1/10,300,000 ←LOTO7の一等当選確率
1/100,000,000 ←1つの精子が受精する確率

1/77,000,000,000,000 ←他人とDNAが一致する確率

1/1,000,000,000,000,000,000,000,000 ←ビッグバンが起こったり、人が壁をすり抜ける確率


1/2,500,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 ←サッカーくじBIGで起こった確率
3 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:09:38.57 ID:IeTNOBwQ0
そうなんだ
4 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:10:09.04 ID:IF4Y+sYP0
宇宙ヤバイ
5 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:10:09.46 ID:VAnzPNAO0
つまりどういうことだってばよ
6 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:10:13.46 ID:Mcudbkgw0
これ楽天が客には絶対当たらない番号渡して、実際はクジを買わずに呑んでたんじゃないか
7 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:11:13.15 ID:XRd+3zNi0
画像が捏造なんじゃないの?
8 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:11:15.16 ID:yC/rY2Ji0
人が壁をすり抜ける確率よりも低いw
9 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:11:22.31 ID:wHPD80O+0
楽天が悪いの?
totoBIGのシステムが悪いの?

totoBIGのシステム自体が悪いなら
もうtotoBIG買えないやん
10 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:11:31.09 ID:Lz80/vfP0
まぁ当然嘘だけど認めるわけにはいかないよな
過去の販売実績全部返金しないといけなくなるもんな(笑)
11 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:11:51.99 ID:ZullE4w90
はじめに5口買っててその翌日に10口買うってのもなんか不自然だな
12 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:12:00.02 ID:vxAVIi/k0
これイカサマあるよって認めたようなもんじゃねーか
13 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:12:00.71 ID:OVRf4opU0
アブダクションだよスカリー
14 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:12:04.93 ID:b61bOx890
溝って単位があるのを初めて知った
15 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:12:06.24 ID:UCqyMuj70
>全くの偶然
 
この言い分は厳しいわ。誠実さにかけるわ。
「起こり得ないことがおきた」ことは認めないと。
 
16 : 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:12:13.07 ID:8mQ0Ng890
ある人が5週連続で1等をあてる確率
17 : @無断転載は禁止2017/02/20(月) 21:12:12.96
確率論分かってないアホが多すぎだろw
中学か高校で習うことだぞw


BIG(ランダムの3択抽選)で70回連続で前回と同じ数字がでる確率 1/(3^70)=1/(2.5*10^33)

どのくらいかというと
サイコロで1が連続43回出る確率 1/(6^43)=1/(2.8*10^33)

麻雀で天和(テンホウ)が6局連続でる確率 1/(330000^6)=1/(1.3*10^33)


このくらいなら、まれによくあるレベル
イカサマでもなんでもない
はい論破

4:53 午前  
Blogger yoji said...



前提とされる命題の集合をh、hから推論され結論となる命題の集合をaとし、hの知識がaに対して度合いαの合理的信念を持つことが正当化されたとき、「aとhとの間に度合いαの確率─関係がある」と言い、a/h=αと書く。

たとえばある仮説hの一定の証拠eに関し、ラッセルの形式論理学ならば演繹的推論を用い、は0(否)か1(是)かである。けれども我々の日常生活は、そのように確実ではない判断に満ちている。ケインズの帰納的推論は、日常の推論に相当する0<a/h<1の合理的信念を扱うのである*10。

松原
ケインズとハイエクより

12:35 午後  
Blogger yoji said...

、一九三一年にR・カーンが著し「乗数理論」を唱えた論文「国内投資と失業の関係」が転機となったと言われている。

12:39 午後  
Blogger yoji said...

ケインズ『確率論』bot (@keynestpbot)
2017/12/08 21:01
一般化という用語は,命題のある定義可能なクラスのすべてが真である,という言明を意味する.

4:45 午前  
Blogger yoji said...

不可能性に0,確実性に1という記号を用いることがはじめて導入されたのは,1665年に刊行されたライプニッツによる「法律における確実な証拠あるいは証明,条件論覚書」と題する,ごく初期の論文においてであった(クーチュラ『ライプニッツの倫理学』,p.553参照).
午後3:01 · 2017年12月12日

1:28 午前  

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