月曜日, 8月 01, 2016

社会的総資本の再生産(単純再生産)の過程

社会的総資本の再生産(単純再生産)の過程
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社会的総資本の再生産(単純再生産)の過程   
越村信三郎『図解資本論』より作成     

『資本論』第2巻第20章「単純再生産」第1節「問題の提起」第2節「社会的生産の二つの部門」
http://members3.jcom.home.ne.jp/study-capital/hokoku-2/086.html

第2節 社会的生産の二つの部門
【要 約】

 社会の総生産物は、生産的消費にあてられる商品すなわち生産手段と、資本家および労働者の個人的消費にあてられる商品すなわち消費手段の二大部門に分かれ、生産部門もこの二つの部門に分かれる。また、それぞれの部門の資本は、可変資本と不変資本からなっている。

 各部門の年生産物全体の価値は、生産中に消費され不変資本cの価値をそのまま生産物に移した部分と、年間総労働によって新しく付加された部分に分かれる。後者はさらに、前貸可変資本vの補填部分と、剰余価値mの部分に分かれる。個別の商品の価値と同じく、年間総生物の価値もc+v+mに分かれることになる。

 不変資本の中の、機械や建物などの固定資本については、摩滅分の価値のみが移転するが、社会的総資本の再生産の考察にあたっては、固定資本が年度内に現物で補填されない限り、摩滅で生産物に移った価値部分を捨象する。この部分については、追って(第10節「固定資本の補填」で)考察する。

 これからの単純再生産の考察では、以下の前提及び表式を基礎とする。
・社会的総資本の額は7500……(4000c+1000v,2000c+ 500v)
・両部門の資本組成(c:v)は4:1……(4000:1000,2000:500)
・価値増殖率〔剰余価値率〕(m/v)は100%
・総生産物価値は9000
・現物形態で機能を続ける固定資本は除外
単純再生産の表式
 〔1〕 4000c+1000v+1000m=6000 生産手段
 〔2〕 2000c+ 500v+ 500m=3000 消費手段

 表式をもとに単純再生産に必要な諸転換を考察するが、その際、諸転換を媒介する貨幣流通をさしあたりは考慮しないことにすれば、三つの大きな支点が現れてくる。

三大支点の(1)……(500v+500m)〔2〕
 部門〔2〕の(500v+500m)は消費手段に支出されなければならない。それはすでに部門〔2〕の資本家の手中に同価値の消費手段として存在し、部門〔2〕の内部で交換され(労賃と剰余価値が、消費手段と交換され)、消費される。

三大支点の(2)……(1000v+1000m)〔1〕=2000〔2〕c
 部門〔1〕の(1000v+1000m)も労働者と資本家の消費分であるから、消費手段に支出されなければならない。即ち、部門〔2〕の(1)で消費された分を引いた残りの消費手段2000cと交換され消費される。他方、この交換によって部門〔2〕は(1000v+1000m)の生産手段を受け取る。
三大支点の(3)……4000〔1〕c

ているが、これは部門〔1〕の内部で消費された不変資本の補填分で、部門〔1〕の資本家の間の相互交換によって処理される。
  


参考、マルクス:再生産表式
                      p1  追加的不変資本M1c
                    _産業利潤_追加的可変資本M1v
 _____             |      個人的消費M1k
|第1部門 |           P|_利子z__単利__|
|機械と原料|          利潤|      複利  |
|_____|           /|_地代r__差額地代|
                 /        絶対地代|
 不変資本C 可変資本V 剰余価値M 生産物W       |
       _____\____  /          |
          /  \    /           |
 ____    /  労賃\  /    _産業利潤→  |
|第2部門|  /      \/    |      | |
|生活手段| /       /\ 利潤_|_利子→__| |
|____ /   労賃→_/__\ / |      | |  
     /    /  /   \\  |_地代→__| |
    /    /  /    /\\        | |
 不変資本  可変資本/ 剰余価値  生産物______/_/  
          /        /   
 ____    /        / 
|第3部門|  /        /              
|総生産物| /        /          
|____|/        /          
 ____/ _______/__                      
 不変資本  可変資本  剰余価値  生産物

単純再生産の場合、1(V+M)=2(c)       
拡大再生産の場合、1(V+Mv+Mk)=2(c+Mc) 


マルクス経済表(再生産表式と同じ部門順に改変、点線実線の区別は省略)

  _____  (技術革新等 | (労働時間
 |第1部門 |  空間的差異)|絶 の延長)              2:21  
 |機械と原料|___相対的__|対_____       _追加的不変資本___  Mc
 |_____|   剰余価値 |的   ___産業利潤_/_追加的可変資本___\ Mv
本          1:10 |剰 利|        \_個人的消費_____/|Mk
 固定資本2:9 流動資本   |余 潤|___利子_____単利_________|
  \機械)(原料/\     |価  |      \___複利________/|
  (土地 消耗品) \    |値 /|___地代_____差額地代_______|
源   \  / (労働力)  | /          \_絶対地代______/|
  不変資本C 可変資本V 剰余価値M 生産物W                  |
     1:6 ____\____  /                     |
 1:24      /  \    /                      |
的 ____    /   労\  /    _産業利潤___3:1〜____   |
 |第2部門|  /     賃\/   利|                \  |
 |生活手段| /       /\   潤|_利子_____3:21〜____| |
 |____|/   労賃__/__\ / |        3:24     | |  
蓄     /    /  /   \\  |_地代_____3:3744__| |
     /    /  /    /\\          3:45     | |
  不変資本  可変資本/ 剰余価値  生産物________________/_/  
           /        /        四:  ◎ 貨幣     
積 ____    /        /             ◯ 
 |第3部門|  /        /          三: /| 一般的 
 |総生産物| /        /             ☆☆☆     1:1
 |____|/ _______/_             ☆☆☆     3:33
      /                      二:|/  拡大
  不変資本  可変資本  剰余価値  生産物        ◯ 
                           形態一:◯=☆ 単純 
                       (相対的価値形態 = 等価形態)