1
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2970831
ヘーゲル全集. 第11
出版者
岩波書店
出版年月日
1949
目次・巻号
↓ ヘーゲル全集 [263]
・ 目次
・ 譯者の序言/p1
・ 編者の第一版の序言/p1
・ 編者の第二版の序言/p13
・ 就任演說/p17
・ 哲學史に關する講義/p21
・ 哲學史の緖論/p25
・ A 哲學史の槪念/p32
・ B 哲學の他の領域に對する關係/p82
・ C 哲學史の分類、典據、論述方法/p141
・ 東洋哲學/p160
・ A 支那哲學/p163
・ B 印度哲學/p169
・ 第一部 ギリシャ哲學史/p195
・ 緖論/p195
・ 七賢人/p203
・ 區分/p212
・ 第一節 第一期/p214
・ 第一章 第一期の第一項/p216
・ A イオニヤ學派の哲學/p222
・ B ピュタゴラス及びピュタゴラス學派/p251
・ C エレア學派/p305
・ D ヘラクレイトス/p358
・ E エムペドクレス、レウキッポス及びデモクリトス/p384
・ F アナクサゴラス/p411
・ 譯者註/p449
・ 人名索引/p1
2
ヘーゲル全集. 第12
出版者
岩波書店
出版年月日
1961
請求記号
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2970868
目次・巻号
書誌情報
目次・巻号
↓ ヘーゲル全集 [171]
・ 目次
・ 第一部 ギリシャ哲學史(續)
・ 第二章 第一期の第二項/p3
・ A ソフィスト派/p5
・ 1 プロタゴラス/p32
・ 2 ゴルギアス/p41
・ B ソクラテス/p50 ☆
・ C ソクラテス派/p129
・ 1 メガラ派/p136
・ a エウクレイデス/p136
・ b エウブリデス/p139
・ c スティルポン/p150
・ 2 キュレネー派/p156
・ a アリスティッポス/p157
・ b テオドロス/p164
・ c ヘゲシアス/p166
・ d アニケリス/p168
・ 3 キュニコス派/p169
・ a アンティステネス/p171
・ b ディオゲネス/p175
・ c 後のキュニコス派/p179
・ 第三章 第一期の第三項/p181
・ A プラトン/p181
・ 1 辯證法/p239
・ 2 自然哲學/p267
・ 3 精神の哲學/p290
・ 人名索引
・・・・
3
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1918265
ヘーゲル全集. 13
出版者
岩波書店
出版年月日
1941.12
目次・巻号
↓ ヘーゲル全集 [181]
・ 標題
・ 目次
・ 譯者言
・ B アリストテレス/1
・ 1 形而上學/28
・ 2 自然哲學/49
・ 3 精神の哲學/85
・ a 心理學/86
・ b 實踐哲學/114
・ α 倫理學/114
・ β 國家論/119
・ 4 論理學/124
・ 第二節 第二期/152
・ 獨斷論と懷疑論/152
・ A ストア哲學/157
・ 1 自然學/166
・ 2 論理學/174
・ 3 道德論/184
・ B エピクロス/208
・ 1 規準論/214
・ 2 形而上學/221
・ 3 自然學/229
・ 4 道德論/238
・ C 新アカデミー/252
・ 1 アルケシラオス/255
・ 2 カルネアデス/263
・ D 懷疑論/275
・ 1 古い方のトロポス/299
・ 2 新しい方のトロポス/312
・ 人名索引
4
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2984542
ヘーゲル全集. 14
出版者
岩波書店
出版年月日
1971.2
↓ ヘーゲル全集 [149]
・ 目次
・ 第一部 ギリシア哲學史(終篇)
・ 第三節 第三期—新プラトン學派/p3
・ A フィロン/p18
・ B カバラ及びグノーシス派/p26
・ 1 カバラ派の哲學/p26
・ 2 グノーシス派/p29
・ C アレクサンドレィアの哲學/p33
・ 1 アムモニオス・サッカス/p38
・ 2 プロティノス/p38
・ 3 ポルフュリオス及びイャムプリコス/p69
・ 4 プロクロス/p70
・ 5 プロクロスの後繼者/p90
______________________________・ 第二部 中世哲學
・ 序論/p97
・ 第一節 アラビアの哲學/p124
・ A メダベリム派の哲學/p129
・ B アリストテレスの註釋者達/p133
・ C ユダヤ哲學者/p136
・ 第二節 スコラ哲學/p138
・ A スコラ哲學とキリスト敎との關係/p147
・ B 一般歷史的觀點/p163
・ 1 形而上學的根據に基く信仰理說の建設/p164
・ a アンセルムス/p164
・ b アベラール/p172
・ 2 敎會敎義の方法的敍述/p173
・ a ペトルス・ロムバルドゥス/p173
・ b アクィノのトマス/p176
・ c ヨハンネス・ドゥンス・スコトゥス/p177
・ 3 アリストテレスの著作を識る/p179
・ a ヘールスのアレクサンダー/p179
・ b アルベルトゥス・マグヌス/p181
・ 4 實念論と唯名論の對立/p184
・ a ロスラン/p184
・ b モンタァニュのワルテル/p187
・ c ウィリアム・オッカム/p189
・ d ビュリダン/p193
・ 5 形式的辯證論/p193
・ a トレドの大司敎ユリアヌス/p195
・ b パシァジウス・ラドベルトゥス/p196
・ 6 神祕哲學者/p199
・ a ジァン・シァルリエ/p199
・ b サブンデのライムンドゥス/p200
・ c ロヂァ・ベィクン/p200
・ d ライムンドゥス・ルルス/p201
・ C スコラ哲學者の立場一般/p203
・ 第三節 學問の復興/p217
・ A 古代人硏究/p218
・ 1 ポムポナツィ/p220
・ 2 ベッサリオン、フィチノ、ピコ/p221
・ 3 ガッセンディ、リプシウス、ロイヒリン、ヘルモント/p222
・ 4 キケロ風の通俗哲學/p224
・ B 哲學本來の動向/p225
・ 1 カルダノ/p226
・ 2 カムパネラ/p230
・ 3 ブルノ/p230
・ 4 ヴァニニ/p250
・ 5 ペトルス・ラムス/p256
・ C 宗敎改革/p260
・ 譯者跋/p271
___________________________
5
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2984543
ヘーゲル全集. 14b
出版者
岩波書店
出版年月日
1970.8
↓ ヘーゲル全集 [125]
・ 目次
・ 第三部 近世哲學
・ 近世哲學序論/p3
・ 第一節 近世哲學の黎明/p18
・ A ベーコン/p18
・ B ヤコプ・ベーメ/p38
・ 第二節 思惟する悟性の時期/p70
・ 第一章 悟性形而上學/p73
・ A 第一部/p73
・ 1 デカルト/p74
・ 2 スピノザ/p110
・ 3 マルブランシュ/p151
・ B 第二部/p157
・ 1 ロック/p158
・ 2 フーゴー・グロティウス/p178
・ 3 トマス・ホッブズ/p178
・ 4 カドワース、クラーク、ウォラストン/p184
・ 5 プーフェンドルフ/p186
・ 6 ニュートン/p188
・ C 第三部/p190
・ 1 ライプニッツ/p190
・ 2 ヴォルフ/p217
・ 3 ドイツの通俗哲學/p225
6
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2984544
ヘーゲル全集. 14c
出版者
岩波書店
出版年月日
目次・巻号
↓ ヘーゲル全集 [113]
・ 目次
・ 第三部 近世哲學 續
・ 第二節 思惟する悟性の時期 續
・ 第二章 過渡期/p3
・ A 觀念論と壞疑論/p5
・ 1 バァクリ/p6
・ 2 ヒューム/p12
・ B スコットランド哲學/p18
・ 1 トマス・リード/p20
・ 2 ジェームズ・ビーティ/p21
・ 3 ジェームズ・オスワルド/p22
・ 4 ドゥガルド・ステュアト/p22
・ C フランス哲學/p24
・ 1 否定的方向/p32
・ 2 積極的側面/p36
・ a 自然の體系/p37
・ b ロビネ/p39
・ 3 具體的普遍的統一の理念/p42
・ a 感覺と思惟との對立/p44
・ b モンテスキュ/p45
・ c エルヴェティウス/p45
・ d ルゥソォ/p46
・ D ドイツの啓蒙思潮/p49
・ 第三節 最近のドイツ哲學/p55
・ A ヤコービ/p56
・ B カント/p71
・ C フィヒテ/p129
・ 1 本來のフィヒテ哲學/p132
・ 2 改造されたフィヒテの體系/p158
・ 3 フィヒテ哲學と關聯ある主要思想/p159
・ a フリートリッヒ・フォン・シュレーゲル/p160
・ b シュライエルマッヒァ/p161
・ c ノヴァーリス/p163
・ d フリース、ブゥテルヴェク、クルーク/p163
・ D シェリング/p165
・ E 結語/p200
/\
/ \
/シェリング~6
/______\
/\ /\
/__\ /__\
/カント/\ /フィヒテ\
ヤコービ\/__\/__\/__\
/\ /\
三位一体\ /__\
/\ /\ 近代 /\ /\
/神_\/対立\ /__\/__\
/ベーコンとベーメ\ ライプニッツ\<知性の時代>ルソー、啓蒙思想
/ \ / \ ヴォルフ~5 /フランスの哲学
/ベーコン\ /ベーメ \ <形而上学の時代>/<移行期>
/______\/______\デカ_\ロック\バークリー、スコットランド派
~プロクロス\ ルト、 ホッブズ、 ヒューム /\
/アレク スピノザ、 グロティウス / \
/サンドリア派 マルブランシュ /宗教改革~4
プロティノス~__ポリフュリオス、ヤンブリコス /______\
/\ /\ キケロ\ /~ペトルス・ラムス
/ 新プラトン主義 \ ヘーゲル哲学史 /__\ルネサンス_ブルーノ
/フィロン\ / グノーシス 古代研究/\ /\独自の試み
/______\カバラ__主義\ /__ガッサ_\/__\/カルダーノ
/\ /\ /\ ンディ /\
/ \ / \ / \ / \
/ アリスト 古代 /懐疑主義~3 /ユダヤ人\ 中世 スコラ派一般
プラトン~2_テレス /______\ /______\ /______\
アナクサ\ /~キクニ学派 /\ /\ /\ /\ /\ /オッカム、ベーコン
ゴラス~1\ギリシア/ソクラテス派 / \ヘレニズム \ / \アラビア/ \ / \スコラ /__\
/\ /\ / /\ /ストア派\ エピクロス\ /議論派 \ /アリスト\ 対キリスト教 /\歴史/\スコトゥス
タレ_\レ_エン/ソフィ/ソク\/______\/______\/______\/_テレス注釈\/______\アンセルムス_トマス・アクィナス
ス~ ウキ ペド スト ラテス アベラール~
パル ッポ クレス
メニ ス、
デス、 デモ
ヘラク クリトス
レイト
ス、ピタゴラス、、、、
論理学/自然哲学/精神哲学
/\
/_哲学
/\絶対的\
芸術_\/_宗教
/\<精神哲学> /世界史
/__\ /__\
/\主観的\ /\客観的\
/__\/__\ /__\/__\
/\ /\
/__\ 『エンチクロペディー』/__\
/\概念論\ /有機体学\
/__\/__\ /__\/__\
/\ <論理学>/\ /\ <自然哲学>/\
/__\ /__\ /__\ /__\
/\有論/\ /\本質論\ /\力学/\ /\物理学\
/__\/__\/__\/__\ /__\/__\ /__\/__\
☆
以下、岩波全集版12a、63~4頁1971年
…道徳的徳性のお説教のかたちでソクラテスのことを考えては全くのお門ちがいである。
他人にたいする彼の態度は公正、誠實、率直で、硬さがなく、正直であったのみならず、また洗練しつくされた
アッティカ風の都雅のー例が彼にもみられる。何ものにもこだわらない自在な動き、あけすけな、それでいて常に
己れを忘れないおしゃべり、そしてそのおしゃべりは或る内面的普遍性をもちながら同時にいつも關係する人々や
時の状況にただしく活きいきと適合する。他人との關係のなかへ何か自我的なものを生々しく持ちこむことはせず、
障(さわ)りになるよーなことは全てこれを避けるところの、申し分なく出來上った人間の交わり方、アッティカ風の都雅
とはこれらのことを指すのであって、じじつクセノフォンの、しかしことにプラトンのソクラテス話篇はこの洗
練された、社交的な教養の最高の模範に屬する。
ソクラテスの哲學は生活と現實から思想の自由で純樺な領域のなかへひっこむことではなく、かえって彼の生活
とー枚山石のかたちになっているので、體系になる方向には進まず、彼の哲學的方法もプラトンの場合のように世事
からの引退のようにみえながら、實はその方法自身のうちに日常生活との正にこの連關を具えているのである。す
なわち彼の本來の仕事は哲學的に教えること、いやむしろあらゆる人々と哲學的に交わる生活であった。(けだし
教えるといことばの本來の意味からすれば、彼の仕事はおよそそのようなものではなかったからである。)そのよ
うな生活は外面的にはアテナイ人一般の生活と変りなかった。人々はー日の大部分を仕事らしい仕事もなく、文字
通り無為に廣場にいたか、さもなければ、公共の體育場をぶらつくかして、そこで體操をしたり、さもない時は主
にしゃべり合っていたのだからである。…
同箇所、長谷川宏訳、
《 ソクラテスの具体的な仕事は哲学を教えること 、いや 、 (自分の考えを教えるというより )あらゆる階層 、あらゆる年齢 、あらゆる職業の人とつきあうことですが 、この哲学的な交際生活は 、アテネ人の一般的な生活がそうだったように 、外にむかって開かれていた 。つまり 、かれは 、一日の大部分を文字どおり市場でぶらぶらしたり市の体育場をうろつきまわって 、ときには体操もするが 、大抵はおしゃべりをしてすごしました 。 … …ソクラテスのおこなったことは 、 … …一般的に道徳論と名づけられますが 、しかしそれは 、説教 、訓戒 、講義 、陰気な道徳論のたぐいではなかった 。そんなものは 、アテネ人の趣味に合わぬ 、およそアッティカ風の洗練さとは無縁のしろものです 。そこには対等で自由な関係がない 。ソクラテスはアッティカ風の洗練さをいささかもそこなうことなく 、すべての人とことばを交わし 、出しゃばって他人をさとしたり自説を押しつけたりすることなく 、各人の自由を全面的に肯定 ・尊重し 、反面 、一切の下品さをしりぞけました 。かくて 、クセノフォンの対話篇 、いや 、とりわけプラトンの対話篇は 、優美な社交的教養の最高傑作となっています 。 ( 5 )》
( 5 )ヘ ーゲル 『哲学史講義 』 (河出書房新社 )上巻 、三八二ペ ージ 。
《 以上の企において諸君が私に示された熱意に封して私は感謝の意を披瀝したい、同様この企ては諸君の協力に依
って私にとっても一層高い滿足をかち得たのである。そしてかく諸君と精神的な共同生活をなし終えたという事は
私にとってこの上なく樂しい事であった。否なし終えたのではなくて、望むらくは我々相互を結んだ精神的靱帶が
我々の間にいつの日も燮る事なく残らん事を。諸君の御健康を心から祈る。》
14c208頁
同、長谷川宏訳、
《わたしの哲学史をみなさんが熱心に聴講してくださったことに感謝しなければなりません 。おかげで満足のいく講義をすることができました 。こういうかたちでみなさんと精神生活を共有できたことを 、 ─ ─いや、共有できたというのは当たらない、いいかえましょう、相ともに精神の絆を結ぶことができたことを、うれしく思います。いまは、精神の絆がいつまでも保たれることを祈るばかりです。みなさん、ごきげんよう。》
ヘ ーゲル 『哲学史講義 』 (河出書房新社 )下巻結びの言葉 、五一一ペ ージ 。長谷川訳
3 Comments:
哲学史講義 1
G・W・F・ヘーゲル 著
長谷川 宏 訳
河出文庫 文庫 ● 480ページ
ISBN:978-4-309-46601-9 ● Cコード:0110
発売日:2016.09.06(予定)
最大の哲学者、ヘーゲルによる哲学史の決定的名著がついに文庫化。大河のように律動、変遷する哲学のドラマ、全4巻改訳決定版。
『Ⅰ』では哲学史、東洋、古代ギリシアの哲学を収録。
9:35 午前
Blogger yoji said...
ソクラテスの具体的な仕事は哲学を教えること 、いや 、 (自分の考えを教えるというより )あらゆる階層 、あらゆる年齢 、あらゆる職業の人とつきあうことですが 、この哲学的な交際生活は 、アテネ人の一般的な生活がそうだったように 、外にむかって開かれていた 。つまり 、かれは 、一日の大部分を文字どおり市場でぶらぶらしたり市の体育場をうろつきまわって 、ときには体操もするが 、大抵はおしゃべりをしてすごしました 。 … …ソクラテスのおこなったことは 、 … …一般的に道徳論と名づけられますが 、しかしそれは 、説教 、訓戒 、講義 、陰気な道徳論のたぐいではなかった 。そんなものは 、アテネ人の趣味に合わぬ 、およそアッティカ風の洗練さとは無縁のしろものです 。そこには対等で自由な関係がない 。ソクラテスはアッティカ風の洗練さをいささかもそこなうことなく 、すべての人とことばを交わし 、出しゃばって他人をさとしたり自説を押しつけたりすることなく 、各人の自由を全面的に肯定 ・尊重し 、反面 、一切の下品さをしりぞけました 。かくて 、クセノフォンの対話篇 、いや 、とりわけプラトンの対話篇は 、優美な社交的教養の最高傑作となっています 。 ( 5 )
( 5 )ヘ ーゲル 『哲学史講義 』 (河出書房新社 )上巻 、三八二ペ ージ 。
天界から地上へと降りてくるドイツ哲学とは逆に 、現実の動きは 、地上から天界へと上昇していく 。人びとが話し 、想像し 、イメ ージする事柄や 、話され 、考えられ 、想像され 、イメ ージされた人間から出発して 、そこから生身の人間にたどりつく 、というのではなく 、現実に活動する人びとから出発して 、かれらの現実の生活過程をもとに 、その生活過程のイデオロギ ー的反映や反響の発展ぶりが示されねばならない 。 … …道徳 、宗教 、形而上学その他のイデオロギ ーと 、それに即応する意識形態は 、もはや自立した理念の世界を形成しない 。理念の世界には歴史もなければ発展もなく 、歴史や発展は 、物質的な生産や物質的な流通を拡大していく人間が 、現実の変化にともなって 、思考や思想を変えていくというかたちでしか生じえない 。意識が生活を決定するのではなく 、生活が意識を決定するのだ 。 ( 3 )
( 3 ) K . M a r x ・ F . E n g e l s , W e r k e 3 , D i e t z V e r l a g 1 9 5 9 , S . 2 7 .
9:51 午前
わたしの哲学史をみなさんが熱心に聴講してくださったことに感謝しなければなりません 。おかげで満足のいく講義をすることができました 。こういうかたちでみなさんと精神生活を共有できたことを 、 ─ ─いや、共有できたというのは当たらない、いいかえましょう、相ともに精神の絆を結ぶことができたことを、うれしく思います。いまは、精神の絆がいつまでも保たれることを祈るばかりです。みなさん、ごきげんよう。
ヘ ーゲル 『哲学史講義 』 (河出書房新社 )下巻結びの言葉 、五一一ペ ージ 。長谷川訳
G.W.F.ヘーゲル [著] ; 長谷川宏訳
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN07114874
河出書房新社, 1992.1-1993.8
上巻
中巻
下巻
タイトル別名
Vorlesungen über die Geschichte der Philosophie
哲学史講義
タイトル読み
内容説明・目次
巻冊次
上巻 ISBN 9784309230221
内容説明
中国・インドの東洋思想との峻別の後に西洋思想の基盤としてギリシア思想を定置し、共同体の論理より自己の判断に殉じた「ソクラテスの犯罪」に始まる理性の英雄たちのたゆみなき精神の律動を辿る。理性の復権を促す歴史的名著の完訳決定版。
目次
哲学史とはなにか
哲学と哲学以外の領域との関係
哲学史の時代区分、資料、論じかた
中国の哲学
インドの哲学
第1章 タレスからアナクサゴラスまで(イオニアの哲学;ピタゴラスとピタゴラス派;エレア学派;ヘラクレイトスの哲学;エンペドクレス、レウキッポス、デモクリトス;アナクサゴラス)
第2章 ソフィストからソクラテス派まで(ソフィストの哲学;ソクラテスの哲学;ソクラテス派)
巻冊次
中巻 ISBN 9784309230283
内容説明
意識こそ世界の本質とするソクラテスの原理を学問にまで高め、思想を宇宙の本質と捉えるプラトン。存在の本質を追究するべく純粋哲学=形而上学を確立したアリストテレス。ソクラテスに始まる西欧哲学は先の揺籃期を過ぎ、ストア派、エピクロス派、そして懐疑主義による検証を経て、さらにはキリスト教との出会いに伴い、思考する自己意識と無縁な実在は存在しないという共通原理の獲得に至る、歴史的名著・中巻。
目次
第1部 ギリシャの哲学(タレスからアリストテレスまで;独断主義と懐疑主義;新プラトン派)
巻冊次
下巻 ISBN 9784309230313
内容説明
ヨーロッパ中世の核を成したスコラ哲学から、ルネサンスの思想家たちの大胆不敵な言動の活写を経て、ベーコン、ベーメら近代の哲学を語り、カント哲学に対する執拗な批判まで、西欧哲学の流れ、精神の軌跡を辿る感動的名著、ついに完結。
目次
第2部 中世の哲学(アラビアの哲学;スコラ哲学;学問の復興)
第3部 近代の哲学(ベーコンとベーメ;思考する知性の時代;最新のドイツ哲学)
アナクサゴラスまでが上巻
中巻は以下
内容(「BOOK」データベースより)
意識こそ世界の本質とするソクラテスの原理を学問にまで高め、思想を宇宙の本質と捉えるプラトン。存在の本質を追究するべく純粋哲学=形而上学を確立したアリストテレス。ソクラテスに始まる西欧哲学は先の揺籃期を過ぎ、ストア派、エピクロス派、そして懐疑主義による検証を経て、さらにはキリスト教との出会いに伴い、思考する自己意識と無縁な実在は存在しないという共通原理の獲得に至る、歴史的名著・中巻。
内容(「MARC」データベースより)
プラトンの哲学、アリストテレスの哲学、ソクラテスに始まる西欧哲学、ストア派、エピクロス派、懐疑主義による検証を経て、キリスト教との出会いに伴い、思考する自己意識と無縁な実在は存在しないという共通原理の獲得に至る、歴史的名著の中巻。
下巻は以下
ヨーロッパ中世の核を成したスコラ哲学から、ルネサンス思想家たちの大胆不敵な言動の活写を経て、ベーコン、ベーメら近代の哲学を語り、カント哲学に対する執拗な批判まで、西欧哲学の流れ、精神の軌跡を辿る感動の名著の全訳。
2:06 午前
Blogger yoji said...
長谷川は時代別に三分割
岩波は量で分ける
上巻はアナクサゴラス
までという中途半端さ
以下、岩波版12a63~4頁1971年
…道徳的徳性のお説教のかたちでソクラテスのことを考えては全くのお門ち
がいである。
他人にたいする彼の態度は公正、誠實、率直で、硬さがなく、正直であったのみならず、また洗練しつくされた
アッティカ風の都雅のー例が彼にもみられる。何ものにもこだわらない自在な動き、あけすけな、それでいて常に
己れを忘れないおしゃべり、そしてそのおしゃべりは或る内面的普遍性をもちながら同時にいつも關係する人々や
時の状況にただしく活きいきと適合する。他人との關係のなかへ何か自我的なものを生々しく持ちこむことはせず、
障(さわ)りになるよーなことは全てこれを避けるところの、申し分なく出來上った人間の交わり方、アツテイカ風の都雅
とはこれらのことを指すのであって、じじつクセノフォンの、しかしことにプラトンのソクラテス話篇はこの洗
練された、社交的な教養の最高の模範に屬する。
ソクラテスの哲學は生活と現實から思想の自由で純樺な領域のなかへひっこむことではなく、かえって彼の生活
とー枚山石のかたちになっているので、體系になる方向には進まず、彼の哲學的方法もプラトンの場合のように世事
からの引退のようにみえながら、實はその方法自身のうちに日常生活との正にこの連關を具えているのである。す
なわち彼の本來の仕事は哲學的に教えること、いやむしろあらゆる人々と哲學的に交わる生活であった。(けだし
教えるといことばの本來の意味からすれば、彼の仕事はおよそそのようなものではなかったからである。)そのよ
うな生活は外面的にはアテナイ人一般の生活と変りなかった。人々はー日の大部分を仕事らしい仕事もなく、文字
通り無為に廣場にいたか、さもなければ、公共の體育場をぶらつくかして、そこで體操をしたり、さもない時は主
にしゃべり合っていたのだからである。…
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