NHK 資本主義の未来
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/blog-post_25.html
資本主義の未来III3
http://nam-students.blogspot.com/2018/10/3.html
NAMs出版プロジェクト: 安田洋祐 - Wikipedia
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/wikipedia_16.html
地域通貨キームガウアー
http://nam-students.blogspot.com/2018/10/blog-post_68.html
NHKスペシャル | シリーズ マネー・ワールド 資本主義の未来第1集 世界の成長は続くのか
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161016
NHK総合|NHKスペシャル|2016/10/16(日)21:00放送 | TVでた蔵
http://datazoo.jp/tv/NHKスペシャル/1003437
(オープニング)
オープニング
番組内容紹介。「人類に繁栄をもたらしてきた資本主義、この先にあるのは何なのか?そして成長は?」など。
爆笑問題×資本主義
お金をめぐって世界に”異変”
田中裕二が世界の経済成長率について解説。1970年代からどんどん落ちてきている。今回はこのまま成長し続けるのか、それとも限界が来てしまったのかについて考える。
爆笑問題×資本主義
先進国を襲う”異変”
イギリスエディンバラでは、アダム・スミスが「国富論」で見えざる手が社会を繁栄に導くとしていた。現在ヤングホームレスが8万人を突破した。経済成長の出発点が崩壊しはじめている。シンクタンク代表ラウル・ルパレルさんは「まるで資本主義が役目を終えてしまったかのようです」と話した。
元米財務長官ハーバード大学教授ローレンス・サマーズさんは「これは人類が経済を生み出して以来、一度も経験したことのない事態です」と話した。これまで経済は不況に陥っても、経済政策や経済サイクルによって好景気を取り戻し、全体として成長に向かっていった。しかし現在はまるで上向いていこうとしない長期停滞となっている。ローレンス・サマーズさんは「長期停滞はいわば慢性的な病気でどんどん社会を衰弱させていくのです。その結果投資がなくなっていき、若者の失業とスキルの喪失につながるという負の連鎖を生み出します。そうなると社会全体で将来への悲観論が支配的になり、さらに景気が後退していくのです」と話した。
爆笑問題×資本主義
”長期停滞”の脅威
元イングランド銀行総裁のマービン・キングさんは「世界はアダム・スミスの見えざる手が成長を続けさせてくれると信じてきました。しかし資本主義が安定した世界を保つという物語は、誤りだったことが分かってきたのです。つまり我々は恐ろしく不透明で、何が起きてるか分からない世界に生きているということなのです」と話した。
爆笑問題×資本主義
成長が止まった!?”長期停滞”とは
大阪大学准教授の安田洋祐が登場。アメリカやドイツについて安田洋祐は「先進国の中では、比較的状況はまともな気はします。ただアメリカは格差が深刻で、平均的な労働者は全然豊かになっていない。ドイツは労働力も減ってきてなかなか成長率を補うのが難しい」と話した。
爆笑問題×資本主義
成長は限界!?低金利政策の行方は
安田洋祐は経済が冷え込んでいる時に政府が出来ることについて「公共事業や減税による財政政策、もしくは、低金利政策などの金利政策。金利が下がり続けてゼロになってしまった」と話した。
爆笑問題×資本主義
経済成長はなぜ必要なのか
安田洋祐は「経済成長しなくてもいいんじゃないかという意見もある。しかし経済成長がゼロの世界というのは、オリンピックでいうと記録が更新されないようなもの」と話した。
爆笑問題×資本主義
消える”フロンティア”
サリー大学教授ティム・ジャクソンさんは「人類の欲望は地理的限界を棚上げし、無限に成長を続けられると思い込ませたのです。しかし先進国の経済は目に見える形で減速しました。この方法ではもう成長できないことがわかった」と話した。ジャック・アタリさんは「経済における不正や腐敗、犯罪のまん延などが大きな問題となっている。民主主義や公益を守ることを資本主義が見失うとそれは破滅に始まりといえるでしょう」と話した。
爆笑問題×資本主義
大企業の不正はなぜ?
フォルクスワーゲンなど、大企業の不正事件が勃発している。元UBSリーダークウェク・アドボリさんは「我々の銀行は瀕死の状態になり、生き残れるかどうかの崖っぷちに立たされました。危険な方法でしたが不正な取り引き以外選択肢がなかったのです」と話した。リーマンショックから経営を立て直すためクウェク・アドボリさんは禁じられた高額の取り引きを行った。クウェク・アドボリさんは「会社から厳しい目標が設定されたとき「それは無理です」と言えず、不正に踏み切らざるを得なかった」と話した。
爆笑問題×資本主義
変質するシステム
元米労働長官でカリフォルニア大学教授ロバート・ライシュさんは「いわば「スーパー資本主義」ともいうべき、異質なものが生まれようとしています。より早くより効率よくより手頃なものを過剰なまでに追求するシステムに変貌しているのです。私たち人間はどれほど社会的良心がある人でさえ、出来る限り得をしたいと望みます。そして企業はあらゆる手段を使って競争を生き残ろうとします。行き過ぎた資本主義は、弱肉強食のジャングルのような世界を作り上げているのです」と話した。
爆笑問題×資本主義
成長は限界!?”フロンティアの消失”
安田洋祐は「物理空間も金融空間も限界となった。この先どうすべきかという問題になってきた。中国でもそういった状況になっているのが不安材料ではある」と話した。
爆笑問題×資本主義
”スーパー資本主義”変質するシステム
安田洋祐は、共産主義社会主義と資本主義の中間の道を模索している、極論は危険、ただ人類の歴史を見てくると極論から経験でしか学べない、と話した。
爆笑問題×資本主義
大企業の不正 その背景に何が
安田洋祐は「大企業の不正事件自体はおそらく昔からあったが、将来が不透明になってくると延命しようという動機は強くなる」と話した。
爆笑問題×資本主義
究極のイノベーション
イギリスがEU離脱を決めた日、AU投資ファンドは全体で5パーセント以上の利回りを確保して停滞を物ともしないカバーを見せつけた。ロテラ社社長ロバート・ロテラは「そのうちAIが進化し、1ヶ月先のマーケットの動きまで予測して売買できるようになるでしょう」と話した。ノーウェスタン大学ロバート・ゴードンは「いま多くの分野でイノベーションが育っています。3DプリンターやAI、ビッグデータ、そして自動運転。生産性が上がり、成長は加速するでしょう」と話した。
爆笑問題×資本主義
シェアリング・エコノミー
シェアリング・エコノミーについて解説。生産、消費、所有の仕組みを根底から覆し、物を作らずに空間やサービスを共有することで利益を生む新たな経済を生み出そうとする。現在新型配車サービス「ウーバー」はフォードなどを超えてヨーロッパを席巻している。また旅行者と自宅の空き部屋を貸したい人をネットで結ぶ「エアビーアンドビー」などが人気となっている。Airbnbジョー・ゲビアCPOは「20世紀型の古い経済から、より多くの市民が経済の主体となって利益を得ていくという、新たな新本主義に移行しているのです」と話した。
かつて経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは、新たなイノベーションにより古いものが淘汰されるが次々と真似する企業が現れて全体の利益を上げられなくなる、つまり成長のためには無限の破壊が避けられない「創造的破壊」を提唱した。シェアリング・エコノミーにより、旧来の宿泊客が激減している。
爆笑問題×資本主義
”成長”の救世主!?シェアリング・エコノミー
安田洋祐はシェアリング・エコノミーについて、今までも技術革新によって産業がガラっと変わってしまうことはたくさんあった、一番大きな違いは短期間で変化が起きている、と話した。
爆笑問題×資本主義
究極のイノベーション”AI”の未来は
安田洋祐は、AIによって定型化されたデスクワークを行っている人の仕事が奪われる可能性がある、必ずしも低賃金労働とは限らない、と話した。
爆笑問題×資本主義
日本は成長できるのか
安田洋祐は、成長は出来るんじゃないかと思う、日本はどんどん人口も減り始めているが生産年齢人口も早いペースで減り始めている、そうなると1人当たりは結構頑張って働いている、と話した。
1 - 2
爆笑問題×資本主義
どうなる 資本主義の未来
安田洋祐は、資本主義は今までもずっと変わってきた、資本主義もいろんな形で軌道修正されてきた、問題を克服していくための広い意味での制度設計は十分に可能性がまだある、と話した。
(エンディング)
エンディング
利益を追求し不正事件を起こした元トレーダークウェク・アドボリは「取り引き中によくアダム・スミスの「見えざる手」の話をしました。彼の故郷に私がいるなんて皮肉ですよね」と話した。フェイスブックは上空の巨大ドローンで50億人のネット市場を狙う。またピゲロー・エアロスペース社は2020年の宇宙ホテル開業を目指す。
(エンディング)
エンディング
エンディング映像。
参考:
NAMs出版プロジェクト: 安田洋祐 - Wikipedia
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/wikipedia_16.html
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/wikipedia_16.html

NHK総合|NHKスペシャル|2016/10/22(土)21:00放送 | TVでた蔵
http://datazoo.jp/tv/NHKスペシャル/1005115
(オープニング)
オープニング
もみくちゃになりながら壇上に上がったのは南米の大統領。この国では財政危機を迎えている。海外から誘致した企業から損害賠償を求められており、その額が国家予算の5割となっている。巨大企業が国を訴えるケースが年々増えていて累計700件となっている。
爆笑問題×資本主義
お金めぐる“異変”
国と巨大グローバル企業の関係に異変が起きているおt説明。国の歳入と企業の歳入を多い順に並べると10位には企業が入っており、ベスト100の中に70の企業がランクインしている。
爆笑問題×資本主義
国家vs.超巨大企業
国境を越えて広がりを見せるグローバル企業は国との軋轢が生まれている。その代表例が「税金」である。アメリカに本社をおく「Apple」は法人税を下げている。しかし、AppleのCEOがアメリカの公聴会に呼ばれていた。公聴会ではアメリカで収める税金をアイルランドで納税したと「租税回避」を指摘。Apple側は合法であると主張し法律上の問題は無いとして議会でもそれ以上の追求はなかった。2015年度で確認された租税は2400億ドルとなっている。
租税回避について経済学者のジョン・クリステンセン氏は多くのグローバル企業が行っているとみられると説明し、この動きが続けば、国家の機能を揺るがす事態になりかねないと説明。租税回避を加速させている要因として国の法人税の引き下げ競争で例えばヨーロッパでは2000年と比べイタリアを始め多くの国で法人税の引き下げが行われている。16年8月にこの問題についてEUは違法であるとし司法裁判所へ提訴を検討している。また、オバマ政権も税金がEUに流れると懸念を示した。その他オランダでスターバックスで追加課税などヨーロッパで数多くの動きを見せている。
爆笑問題×資本主義
国家vs.超巨大企業
世界中で「租税回避」額は25兆円となっていると説明。スタジオではEUの追加課税を説明。アイルランドでは法人税率は12.5%となっていたが、EU側は実際に払っていたのは0.005%で他の国も絡ませて税金を圧縮していたと主張。これに対してAppleは合法と主張している。また、EUが調査などをしている企業は「スターバックスコーヒー」など世界中の人が日常的に利用している所など話した。
爆笑問題×資本主義
租税回避
「租税回避」について説明。本来国は経済政策で企業の成長を促したり、企業が社会に悪い影響を与えないよう規制・管理する。そして、「再分配」という国民との格差を無くすため税金として一度回収し福士などの分野に分配するなどしていて、これらの動きが資本主義の健全な発達を促した。
爆笑問題×資本主義
”租税回避” 何が問題に?
爆笑問題×資本主義
巨額裁判
国と巨大企業の力関係を示すような巨額裁判が各国で起きている。大企業に訴訟を起こされた国家は109カ国でおよそ700件となっている。エクアドル共和国ではラファエル・コレア大統領が多額の損害賠償で国家財政を大きく揺るがしていると説明している。訴訟の場所となっている一つでは採掘作業は終えているが今も原油が漏れ続け周辺住民への健康被害が出ている。環境破壊などの責任問題で国と会社側で長らく争っている。
国に訴訟を起こす企業の背景には「ISD条項」という協定がある。「ISD条項」は企業が外国に進出する時の約束事で国の対応によって損害が出た時訴訟を起こすことができるという。エクアドルの場合通信会社など合計22件に訴えられ既に結審したものだけでも賠償額が2000億円になるという。財政の悪化により行政サービスがカットされるなど影響が出ている。家政婦として働いているルビンさんは国から月に50ドルの援助を受け子どもたちを育ててきたがそれがカットされ、不平等と主張した。
爆笑問題×資本主義
スタジオトーク
国と企業の関係性について劇的に変化していると説明。また、日本では現段階ではその可能性はまだないが「TPP」には似たような条項があり今後起きる可能性があると諸富徹氏は説明した。
爆笑問題×資本主義
ホンジュラス共和国
企業から訴えられながらもその恩恵を必要としている国もある。ホンジュラス共和国ではかつて無い政策で注目されている。セデと呼ばれるホンジュラスの経済特区でホンジュラスの法律が及ばないという。ホンジュラスのオソーリオ・カレーナス将軍は「他に手立てはない」と述べた。一方で国民から大反対の声も出ている。反対しているのは住んでいる場所を経済特区に指定された人たちで特区建設のために立ち退きを求められている。
爆笑問題×資本主義
国家を飲み込む巨大企業
国と企業の力関係について21世紀に入ってから顕著に出てきたと諸富氏は説明し、現在は企業が国を選ぶ時代と話した。
爆笑問題×資本主義
国家vs.超巨大企業
企業が国を飲み込むほど大きくなった理由を紹介。19世紀イギリスでは産業革命となり資本主義という考えが生まれ、アダム・スミスが唱えた通り企業が自由に経済活動をし経済成長が進んだ。しかし、利益を優先するあまりに公害などが起き、国による管理が始まる。その一方で「世界恐慌」になると国が仕事を与えるなど救済処置が行われた。「第2次世界大戦」以降は国内市場の拡大を目指し、戦後の経済成長が実現される。しかし、70年代以降各国のGDP率が伸び悩む。そこで、マーケットを国内から世界へ広げる。そして、ミルトン・フリードマン氏は企業への政策をなくせば企業の競争率が上がると唱えた。この理論の元、各国は規制を緩和しGDPが右肩上がりとなった。しかし、2008年に「リーマンショック」で経済で厳しい状態となった。
爆笑問題×資本主義
変わり続ける国家の役割
時代の流れによって様々な政策などをとっている。「リーマンショック」が大きな分岐点であるなど説明。今後の動きについて市場に負かせていれば問題は解決するということに不信が広がっているので、それを国家に求めるかそれ以外の新しいものに転換するかである。
爆笑問題×資本主義
国家vs.超巨大企業
多様化するグローバル企業とそれに対応できない国。この状態が続けば国の動きは逆行すると経済学者・ジャック・アタリ氏は主張する。さらに経済紛争、場合によっては政治的な紛争のリスクを生み出される可能性もあるという。そこで、アタリ氏はEUや国連の上に調整できる組織を作り、共通の利益を守る仕組みを提唱している。
爆笑問題×資本主義
どうなる資本主義の未来
資本主義の未来について先進国でも企業が反発して訴訟を起こすのは現在でも起きていると説明。また、EUのやり方について諸富氏は情勢を見ていると解決するかは疑問に思うなど話す。
爆笑問題×資本主義
国家vs.超巨大企業
資本主義と国家の関係に業を煮やし、国に変わるものを1から考える計画が進められている。計画を進めているのはパトリ・フリードマン。計画は人工の島にビジネスをしたい人たちが集まり、自分たちでルールを作っていくというもの。この考えについて、若い起業家が自由な経済活動ができると数千人が賛同している。タヒチで交渉を行い合意を得た。
その一方で、国家の役割を変えるべきという考えも芽生えている。そんな中スペイン・マリナレダ村では競争を制限するという取り組みを行い、注目されている。村長のサンチェス・ゴルディージョさんは人が生きていく上で必要な食べ物や住居で儲けてはならないと考え「衣食住」ではビジネスの対象にしないとしている。それ以外の仕事では村が後押しして支えている。そして、若い人が増えて生産性も向上しているという。
(エンディング)
エンディング
エンディング映像。
参考:
村長がスーパーを襲撃! スペイン南部の“異端の村”マリナレダは“理想の村”なのか? | ビジネスジャーナル
海の上に「独立国家」を作ろうとしている男 2011.12.25
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NHK総合|NHKスペシャル|2016/10/23(日)21:00放送 | TVでた蔵
(オープニング)
オープニング
アメリカのある企業経営者は自らの報酬を大幅カットし、全社員の最低賃金を7万ドル(約735万円)に引き上げると発表。同氏は「新たなビジネスモデルになるかもしれない」とコメント。世界に蟠踞する資本主義は巨大な経済格差を生み、アメリカでは7人に1人が生活困窮状態にある。一方で莫大な冨が富裕層に集結し、世界で最も裕福な62人の資産は世界人口の下位36億人の資産と同じという報告が発表された。フランス・パリなど資本主義に対する大規模な抗議デモが行われるなど、巨大格差が極限にまで達した先にどのような未来が待ち受けているのか。
(オープニング)
オープニングトーク
今回のテーマは「巨大格差」で、田中裕二は世界で最も裕福な62人の資産は世界人口の下位36億人の資産と同じという報告結果を伝えた。前者の1人あたりの平均資産は約3兆円、後者は約5万円とされている。国別の経済格差に着眼すると日本でも格差は広がっているが、アメリカは頭抜けていた。
爆笑問題×資本主義
どうなる?巨大格差
アメリカ・シアトルは全米有数の経済都市で、その街の中心部にテント・シティが出現した。急増するホームレスのために市が公的に設置を認め、市内に約8か所ある。仕事があっても家賃が払えずにテント生活を余儀なくされている人もいる。一方で富裕層は着実と冨を増やしていて、ミネアポリスで開催されたパーティーには資産1000万ドルのビリオネアたちが出席していた。御年83歳のスタンリー・ハバード氏は資産22億ドル(約2300億円)で、アメリカを代表するメディア王の1人。同氏は1980年代に世界で初めて一般家庭向けの衛星システムを開発し、冨を築いてきた。ハバード氏はハイリスク・ハイリターンだったと述懐し、経済格差は存在するが多くの貧困者に仕事のチャンスを与えればいいとコメント。
ハワード氏は長年に渡って共和党を支持し、巨額の献金を行ってきた。同氏による献金を受けたロナルド・レーガン大統領は規制緩和策、法人税減税などを進めた。アメリカ大統領選挙に富裕層から莫大な献金が集まり、総額約1800億円のうち約600億円をビリオネアといった富裕層が投じているとされる。ハワード氏は共和党を支持する富裕層と有力な政治家が集まる極秘の政治集会に参加した。主催者はコーク兄弟で、兄弟の総資産は世界一のビル・ゲイツを上回る。集会ではドナルド・トランプ氏を支持するか協議したといい、ハワード氏によるとトランプ氏を支持しないことを決めたという。一方で同じ思想を持つ連邦議会への議員らへ献金すると明かした。
アメリカの政治と金の相関関係を調べるプリンストン大学のマーティン・ギレンス教授は過去20年に採択された1800の政策を分析。うち45%が富裕層が主張する内容だったことが判明し、中間層や低所得者層が政策に与えた影響はほとんどないという。アメリカ・テネシー州では貧困率が全米でワーストクラスで、州政府は低所得者向けの新たな医療保険制度を作ることを決断。成立は目前と思われていた昨年2月、コーク兄弟が支援する団体が反対し1か月余で廃案となった。オグルス氏は全員に無料の医療サービスを提供するのは夢物語で、現実を直視する必要があると語った。
ダニエレ・バイヤーズさんは椎間板の変形や肺炎などを併発し、約2年前から仕事を続けることができていない。現在は住民とともに法案の再提出に向けて活動しているが、その目処はたっていないという。一方で経済成長にとって格差は否定できないという研究者は少なくなく、リチャード・エプステイン教授は「富裕層の資産は大幅に増えるが、貧困層の資産も少ないながらも増加し、社会全体は繁栄する」と指摘。
爆笑問題×資本主義
どうなる?巨大格差
慶應義塾大学の井出英策教授はアメリカでは経済格差によって貧困層と富裕層とで社会が分断され、互いが分かり合えない状態となっていると語った。日本でも経済格差は進み、2010年時点で1人親の想定的貧困率は50.8%。一方で格差はあっても経済成長によって大きな問題とならない考え方もあり、グラスタワーで例えた。まず最初に富裕層、経営者に富が入るが、低所得者層もわずかながら恩恵に浴することができるというもので、トリクルダウンという経済理論と呼ばれる。
現代は最も格差の大きい時代に突入しているという統計結果があり、富は富裕層、経営者に富が一手に集中している。また、井出英策教授は低い経済成長率によって、貧困層へにも配るパイが少ないと指摘した。
爆笑問題×資本主義
格差の歴史 250年
近代資本主義が誕生してから250年が経過し、拡大と縮小を繰り返していた格差は1980年代から広がり続け、空前絶後の巨大格差の時代に突入している。本来、格差は競争心、努力を促して経済発展に繋がるとされ、過去には順調な経済発展を遂げた。だが利益をため込む資本家も擡頭し、その中で1917年にロシア革命が起きた。社会主義経済を掲げたソビエト連邦が誕生し、一方で資本主義の国々でも格差是正に向けた政策を強化していった。富裕層に高い納税を課して社会福祉の充実させるものなどで、格差は比較的に小さく抑えられた。だが70年代になると低成長時代に入り、政府は経済活動を促すために法人税減税などを推進。すると経営者らの報酬が増える一方、労働者との格差が拡大。その後、91年にソ連が崩壊し、資本主義の対抗勢力が消失した。さらにIT化、グローバル競争によって低賃金競争が巻き起こり、巨大格差が生まれた。
爆笑問題×資本主義
格差はなぜ広がった?
井出教授は過去に資本主義と社会主義の緊張関係があり、社会主義を意識しながら資本主義を掲げる国家でも格差是正などを打ち出していたと説明。だがその緊張状態が無くなり、太田光は「労働意欲、競争の観点から社会主義、共産主義に問題があったのも事実」と語った。近代ではIT化やグローバル化によって企業は人件費を削減せざるを得ず、労働者の賃金低下が起きて経済格差が大きくなっている。太田は「資本主義のスピードに人間の哲学が追いつけていない」とコメント。
爆笑問題×資本主義
巨大格差がもたらす危機
カリフォルニア大学のロバート・ライシュ教授は巨大な経済格差に警鐘を鳴らしている。大金を生み出し、イノベーションに拍車をかけるといったメリットもある一方で、行き過ぎた格差は危険だと指摘。教授は一握りの富裕層が特権を持った貴族のように振る舞う一方、国民の間では無力感が支配し、経済の停滞とともに世界は分断されるという社会を素描している。ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領は巨大格差は世界各地の排他的な大衆迎合主義を助長し、社会に大きな亀裂を生み出しているとの見解を示している。
爆笑問題×資本主義
巨大格差がもたらす危機
井出教授は所得階層、正規・非正規雇用などで分断線が引かれ、社会が個別利益の塊になっているとの考えを示した。貧困のフラストレーションを他の対象に転嫁する事態も起きる可能性があり、太田はネットの炎上、ヘイトスピーチなど人々がイライラが募らせているのを感じると語った。
爆笑問題×資本主義
巨大格差をどうするか?
過去に世界最大の資産運用会社に勤務していたモリス・パール氏は格差の是正に動き出している。同氏を含めた200人の富裕層が集う政治団体「パトリオティック・ミリオネアズ」は富裕層への増税、最低賃金の引き上げを訴えていて、パール氏は低所得者層が中間層に押し上げられることで消費が増えると指摘する。
アメリカ・シアトルにあるグラビティ・ペイメンツ社は地元の小売店向けにクレジットカードが手頃な金利で決済できるサービスを手がけていて、ダン・プライスCEOは昨年に自らの報酬を大幅カットし、全社員の最低賃金を7万ドル(約735万円)に引き上げると発表した。社員のコーディ・ブアマンさんは給料アップで仕事への意欲があがり、さらに細君が妊娠したため、給料でベビー用品を買い揃えることができた。会社ではこの1年で11人の社員が子供を授かり、生活の変化に合わせて消費も活発化した。プライスCEOはこうした動きが他の企業に広がれば経済全体が活況を呈すと考えている。だが共に会社を創業した兄のルーカス氏に報酬が不当に低く抑えられたと訴えを起こされ、幹部2人は新たな給与体系に反発して退職した。従業員の賃金と経営層の報酬のバランスへの模索が続いている。
爆笑問題×資本主義
巨大格差をどうするか?
太田光は経済格差が広がるなかで新たな思想を発展させるべきだが、難しいと語る。井出教授は古代ギリシャの時代から思想家はなぜ、社会を作るのか、政府をつくるのか様々な論説を提案してきたが、共通しているのは「誰かの利益ではなくみんなの利益を提供するため」と伝えた。格差を小さくなる方法は医療、育児保育などのように皆が受益者であり負担者になることと指摘した。
(エンディング)
エンディングトーク
太田光は「3回の放送を通して様々な話を聞いてきたが最終的には人間の価値観が重要」と語った。価値観の認識が新たな動きへのきっかけになると感じているという。
(エンディング)
エンディング
経済学の父と言われるアダム・スミスは市場経済を動かすのは利己心と説きつつも、道徳感情論において共感という概念について綴っている。経済活動において相手の不利益にも思いを馳せ、自分の行動を決めることを指す。現代の資本主義は時としてその共感を忘れてひたすらに利益を追い求めている。今年、来日したホセ・ムヒカ氏は「あなたが何かモノを買う時、お金で買っているのではなく、お金を稼ぐために費やした時間で買っている。かけがえのない人生を大事にして欲しい」と訴えた。
文明評論家のジェレミー・リフキン氏は2050年には共有型経済が資本主義と並び立つ存在となっていると指摘。お金を介さずに物やサービスを分かち合う新たな経済で、既にオランダではあらゆる日用品を無料で貸し借りするシステムが始まっている。昨年に無料で貸し借りされた品物の総額は10億ユーロ相当で、食事のおすそ分けサービスもスタート。メディア王のスタンリー・ハバード氏は現代の資本主義こそ、等しくチャンスが与えられ、努力の分だけ見返りがあるとの考えだが、取材中に自らのボートから周囲を見渡し、「小さなボートに中くらいのボート。彼らは私と同じくらい、もしかしたら私より楽しそうだ」と語った。
(エンディング)
エンディング
エンディング映像。ー
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BS1スペシャル「欲望の民主主義~世界の景色が変わる時~」[字] - Gガイド.テレビ王国
http://tv.so-net.ne.jp/schedule/200101201704232200.action
BS1スペシャル「欲望の民主主義~世界の景色が変わる時~」[字] ウェブ検索
4/23 (日) 22:00 ~ 23:50 (110分) この時間帯の番組表
NHK BS1(Ch.1)
ドキュメンタリー/教養 - 社会・時事
番組概要
混迷する米、分断される仏…。フランス大統領選をめぐり、世界の知性と共に考えた、民主主義の今、これから。大反響の「欲望の資本主義」に続く、異色教養ドキュメント。
番組詳細
大反響の資本主義論に続く民主主義論。現代社会の両輪の2つの思想、制度はいつからおかしくなり、歯車が合わなくなったのか?「居場所」を失った人々の「破壊衝動」が世界を変え、民主主義を葬り去ろうとしているのか?その時、理性の力は?欲望をキーワードに、人々の心の闇を見続けてきた老練な社会学者から、民主主義に新たな定義を与える若き天才哲学者まで、揺れるアメリカ、大統領選迫るフランスを取材。希望は見えるか?
【出演】マルセル・ゴーシェ,ジャン=ピエール・ルゴフ,ドミニク・レニエ,シンシア・フルーリー,クリストフ・ギュルイ,ダニエル・コーエン,マルクス・ガブリエル,リチャード・J・サミュエルズほか
HD 16:9
【韓国】 「韓国の未来をどう見るか」フランス人学者ジャック・アタリ氏にきいてみた→「それは韓国しだい」[02/02]
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1蚯蚓φ ★2018/02/03(土) 15:23:21.53ID:CAP_USER
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▲フランスの碩学ジャック・アタリ氏。
「未来を予測する最上の方法は未来を発明することだ」という言葉もあるが、フランスの碩学ジャック・アタリ氏(75)は未来を予測することが可能だと主張する。今回、韓国語の翻訳本が出版されたアタリ氏の『どう未来を予測するのか:歴史のシグナルを読めば未来が見える』は未来学分野の力作(tour de force)であり分類が容易でない本だ。「予測で見た人類の歴史」という印象を受ける一方で、幸福・成功の秘訣を整理した自己啓発書のような本でもある。未来のビジョンも提示している。
誰でも毎日5分ずつ訓練すれば自分の未来はもちろん家族と企業の将来、国の運命まで見通すことができるという主張もある。欧州思想界のスターであるアタリ氏は「ポジティブ・エコノミー(positive economy)」を提案した未来設計者としても有名だ。ポジティブ・エコノミーは短期的な利益を追求する個人主義的経済に代わる、未来世代の利益までも考慮する公益的経済だ。アタリ氏にメールでインタビューした。アタリ氏の未来予測はテロリズムの浮上から共産主義の衰退、人工臓器の商用化、急激な気候変動までいくつも的中している。
(中略)
--50年以内に中国・北朝鮮を含むすべての国が西欧式の民主主義を受け入れる可能性はあるのか。
「50年以内にすべての国が自由民主主義国家になる可能性はある。しかしそうなるまでには混乱があるかもしれない。資本主義は全域に膨張し、全世界的(global)になったが、民主主義の作動の元肥である法治主義はまだ地域的(local)だ。非対称的だ。このような状況は国際体制に不均衡をもたらす。しかし市場のグローバル化のために全世界的な法治主義は避けられない。資本の流れを規制し、略奪的行為を防ぐためだ。また別の非対称問題がある。民主主義国家の政治家の短期的目標は、民主体制の持続可能性のために必要な長期的目標と衝突する。民主主義は2大挑戦に直面した。一つは民主的統治方式が国際化しなければならず、もう一つは目前の利益と長期的な視点を調和させなければいけない。これは民主体制を保全して未来世代の利益を守るために必要だ。子孫の利益を考慮する政策決定を軽視すれば、長期的に民主主義が危険に直面するかもしれない」
--太陽系が消える前に人類は脱出に成功するだろうか。
「太陽系はすぐに消えるものではない。少なくとも30億年は残っている。それよりも人類の生存を脅かす、より至急で重要な問題を扱わなければいけない。その一部は気候変動や大量破壊兵器のように人類が自ら招いたものだ」
--韓国の未来はどう見ているのか。
「韓国の未来は韓国にかかっている。韓国がいま何をするかによって韓国の未来が変わるだろう。私は楽観主義者でも悲観主義者でもない。楽観主義と悲観主義、ともに受動的な態度だ。私は行動の価値を信じる。このような考えが私が主張したポジティブ・エコノミーの核心アイデアだ」
--今後の世の中を支配する価値は。
「未来社会の予測も重要だが、各自が自分の自由について考え、自分の未来を予測する環境を用意することも重要だ。私たちはみんな自分の人生と国、人類に対して責任がある。それで私は利他主義が21世紀の人類の生存のための核心価値だと信じている」
ソース:中央日報/中央日報日本語版<フランス人学者ジャック・アタリ氏「韓国の未来は…」>
http://japanese.joins.com/article/217/238217.html
NHKスペシャル マネー・ワールド~資本主義の未来~第1集「お金が消える!?」[字] ウェブ検索
10/6 (土) 21:00 ~ 21:50 (50分) この時間帯の番組表
NHK総合1・東京(Ch.1)
ドキュメンタリー/教養 - 社会・時事 , ドキュメンタリー/教養 - ドキュメンタリー全般 , ニュース/報道 - 報道特番
番組概要
爆笑問題とともに最前線の「マネーの秘密」に迫る経済エンターテインメント・シリーズ第3弾。初回は、世界中から現金が消えていくキャッシュレス化の“深層”に切り込む。
番組詳細
スマホ決済、仮想通貨、ICチップ…。いま私たちの暮らしから、どんどん現金が姿を消している。その理由は単に「便利だから」だけではなく、資本主義の大転換が関わっている!?現在のお金の歴史や“限界”、そして「時間通貨」など、世界中で次々生まれる“新時代のお金”を探求していく。人類誕生後、進化を続け、世界経済の血流を生み出してきた「現金」は、このまま消えてしまうのか?そして未来のお金の姿とは?
【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【ゲスト】経済学者…安田洋祐,IT企業社長…佐藤航陽,【語り】守本奈実
HD 16:9 コピー可
人名リンク
爆笑問題 / 安田洋祐 / 佐藤航陽 / 守本奈実
マネー・ワールド
~資本主義の未来~
第1集 お金が消える!?
総合 2018年10月6日(土)午後9時00分~9時49分
経済
マネー・ワールド
~資本主義の未来~
第2集 仕事がなくなる!?
総合 2018年10月7日(日)午後9時00分~9時49分
社会
AIに聞いてみた
どうすんのよ!?ニッポン
第3回 健康寿命
総合 2018年10月13日(土)午後9時00分~9時55分
経済
マネー・ワールド
~資本主義の未来~
第3集 借金が帳消しに!?
NHKスペシャル マネー・ワールド~資本主義の未来~第1集「お金が消える!?」
2018年10月6日(土) 午後9時00分(50分)
2018年10月11日(木) 午前1時45分(49分)
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番組内容
NHKスペシャル マネー・ワールド~資本主義の未来~(1)お金が消える!?
スマホ決済、仮想通貨、ICチップ…。いま私たちの暮らしから、どんどん現金が姿を消している。その理由は単に「便利だから」だけではなく、資本主義の大転換が関わっている!?現在のお金の歴史や“限界”、そして「時間通貨」など、世界中で次々生まれる“新時代のお金”を探求していく。人類誕生後、進化を続け、世界経済の血流を生み出してきた「現金」は、このまま消えてしまうのか?そして未来のお金の姿とは?
出演者ほか
【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【ゲスト】経済学者…安田洋祐,IT企業社長…佐藤航陽,【語り】守本奈実
チャンネル
2018年10月6日(土) 午後9時00分(50分)
2018年10月11日(木) 午前1時45分(49分)
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