http://blog.livedoor.jp/yagena/archives/50026629.html
【追記】以下の記事も投稿していたことをすっかり忘れていました。文献もいくつか紹介していますので、合わせてご参考頂ければ幸いです:
・契約理論と企業・金融
契約理論について、邦書でも以下の優れた教科書があります。
前者は、先ほどの伊藤教授による完備契約(ホルムストロムが大きく貢献した)に関する上級レベルのテキスト、後者は東大の柳川教授による不完備契約(ハートが特に貢献した)分野の分かりやすい入門テキストです:
契約の経済理論
著者名等 伊藤秀史/著
著者等紹介 1982年一橋大学商学部卒。京都大学経済学部助教授、大阪大学社会経済研究所助教授を経て、2000年より一橋大学大学院商学研究科教授。この間カリフォルニア大学サンディエゴ校、スタンフォード大学、コロンビア大学で客員助教授等を務める。専攻:組織の経済学と契約理論。
出版者 有斐閣
出版年 2003.4
大きさ等 22cm 422p
NDC分類 331
件名 経済学
要旨 情報が等しく共有されていないとき最も望ましい行動に人々を誘う仕組みを考えるための基礎理論と分析手法。
目次
第1章 アドバース・セレクションの基本モデル
第2章 アドバース・セレクションのモデル:バリエーションと拡張
第3章 複数エージェントのアドバース・セレクション
第4章 モラル・ハザードの基本モデル
第5章 モラル・ハザードのモデル:バリエーションと拡張
第6章 複数エージェントのモラル・ハザード
第7章 ダイナミック・モデル
第8章 複数プリンシパルの理論
第9章 不完備契約の理論
数学付録☆
内容
情報が等しく共有されていないとき、最も望ましい行動に人々を誘うことが出来る仕組みとは。保険市場や政府の内部組織、人事慣行などの様々な分野で利用されている契約理論の基礎理論と標準的な分析手法を解説。
☆
リスク・プレミアム394頁
くじ(確率分布関数)396頁
…
契約と組織の経済学
著者名等 柳川範之/著
出版者 東洋経済新報社
出版年 2000.04
大きさ等 21cm 224p
NDC分類 331
件名 経済学
要旨 最先端のテーマを、数式を用いずにやさしく解説。
目次 契約理論の新展開;不完備契約の考え方;不完備契約理論の基礎;企業の境界と所有権の
配分;権限配分への応用;形式的権限と実質的権限;法律の役割;公的企業組織の問題;
民営化の問題;金融契約への応用〔ほか〕
内容 文献あり 索引あり
ISBN等 4-492-31272-2
受賞者の一人であるハート教授自身も非常に定評のある解説書を執筆されています。今回の受賞で増刷待った無し!?
オリバー ハート
慶應義塾大学出版会
2010-04-30
完備・不完備契約理論のどちらについても解説した包括的な教科書として、洋書ではありますが以下が定番かつオススメです。著者の一人ボルトン教授はハート教授の愛弟子!ちなみに僕の留学時代の師匠がボルトン教授なので、今回の受賞者の孫弟子にあたるんだな~、と考えると非常に感慨深いです(笑)
Patrick Bolton
The MIT Press
2004-12-10
おととしノーベル賞を受賞したティロール教授は、契約理論の枠組みを使った規制・競争政策と企業金融の上級レベルの教科書を執筆しています。どちらも各分野を代表する必読文献ですので、ご関心のある方は要チェックです!
Jean-Jacques Laffont
The MIT Press
1993-03-10
Jean Tirole
Princeton University Press
2010-08-26
16 Comments:
http://blog.livedoor.jp/yagena/archives/50951481.html
契約理論について、邦書でも以下の優れた教科書があります。
前者は、先ほどの伊藤教授による完備契約(ホルムストロムが大きく貢献した)に関する
上級レベルのテキスト、後者は東大の柳川教授による不完備契約(ハートが特に貢献した)
分野の分かりやすい入門テキストです:
契約の経済理論 [単行本]伊藤 秀史 有斐閣
2003-05
契約と組織の経済学 [単行本]柳川 範之 東洋経済新報社
2000-03-01
一橋ビジネスレビュー:ノーベル賞特集号 : ECONO斬り!!
http://blog.livedoor.jp/yagena/archives/50965553.html
経済学賞の歴代最年長受賞者はレオニード・ハーヴィッツで、「メカニズムデザインの理論の基礎を確立した功績」によって、2007年になんと90歳で受賞している[1]。ノーベル賞全分野を通じて、今のところ最高齢の受賞者であるハーヴィッツは、いったいどのような業績によって選ばれたのだろうか。彼の仕事を少し詳しく見てみよう。
インセンティブと制度設計
経済学は、市場を中心とした狭い意味での経済問題を越えて、今日では人々のインセンティブに関する様々な問題を扱っている。このインセンティブの重要性を、制度設計の文脈で初めてきちんと示したのがハーヴィッツなのである。彼は1972年の論文(Hurwicz, 1972)で、与えられた制度や環境において、人々が(全体ではなく)個々のインセンティブに従って行動することを保証する条件として「誘因整合性」(Incentive Compatibility)という考え方を提示した。この概念は、直感的には次のように説明することができる。
社会にとって望ましい制度や仕組みの設計を検討する際に、ひとりひとりのメンバーのインセンティブを無視してはならない。なぜなら、彼らが自らのインセンティブに従って行動した上で、同時に社会にとっても望ましい結果が得られるのでなければ意味がないからだ。現実を見ても、旧東欧社会主義国家による計画経済の失敗が物語るように、人々の行動を強制できる、思った通りに動かせる、という想定のもとで制度をナイーブに設計するのは危険を伴う。参加者のインセンティブを無視した制度というのは、絵に描いた餅に過ぎないのだ。
ハーヴィッツが生み出した誘因整合性は、制度設計者の思惑通りに各個人が意思決定を行うことが、当人にとっても最適となる、つまり社会の目的と個人のインセンティブが整合的であることを保証する条件である。これは社会におけるルール・仕組み作りを考える上で決定的に重要な概念であり、ハーヴィッツの貢献が土台となって、経済学における制度設計に関する研究が後に花開くことになった。制度設計に関する基礎理論を、経済学ではメカニズムデザインと呼んでいるが、彼こそがその生みの親なのである[2]。
リバース・エンジニアリング
ハーヴィッツと同時受賞したエリック・マスキン[3]とロジャー・マイヤーソンは、各人の誘因整合性を満たした上で、理論上達成できる社会の目的はどのようなものか、という問題に取り組み、メカニズムデザイン分野の射程を一気に広げた。与えられたメカニズムが誘因整合性を満たしたときにどんな社会目的を達成するのか、という「仕組み→結果」の流れを考えるのではなく、どんな社会目的であればそれを達成するメカニズムの存在が保証されるのか、という「結果→仕組み」の分析を行ったのがポイントである。成果物である製品からその製造方法や動作原理を探る作業は、工学ではリバース・エンジニアリングと呼ばれる。メカニズムデザインは、マスキンとマイヤーソンの貢献によって社会科学独自のリバース・エンジニアリングとして確立された、と言えるかもしれない。
やや専門的になるが、彼ら2人の具体的な業績についても言及しておきたい。マスキンは、ある社会目的が理論的にそもそも達成可能かどうかを判定することができる革新的な条件「単調性」を導出した[4]。これは、彼の名前をとって「マスキン単調性」とも呼ばれている。ある社会目的が単調性を満たさなければ、それを誘因性的な形で達成することができるメカニズムは絶対に存在しないこと、逆に社会目的が単調性さえ満たせば、その目的を達成することができるメカニズムを理論上は必ず作ることができることを示したのである。マスキン単調性を満たさないような社会目的は、人々のインセンティブを無視した実現不可能な目的、つまり絵に描いた餅なのである[5]。
一方のマイヤーソンは、具体的なメカニズムの分析を進める際に、膨大な選択肢の中から直接メカニズムという特定のメカニズムを調べるだけで十分であることを示した「顕示原理」(Revelation Principle)の発見者の一人である[6]。彼は、顕示原理をMyerson (1981)で入札の制度設計に応用して、オークション理論の金字塔である収入同値定理を導出した。これは、一定の条件のもとで、異なる入札ルールが完全に同額の期待収入を売り手にもたらすことを示した定理である。例えば、封印入札と競り上げ入札ではルールが異なるため、仮に同じ商品が売られていたとしても参加者たちの入札戦略に違いが生じるだろう。しかし、お互いに相手の入札戦略に対して最適に反応し合っている「ナッシュ均衡」[7]と呼ばれる理論予測に注目すると、両者で最終的に決定される落札価格は平均的には全く同じになるのである。マイヤーソンはさらに収入同値定理を土台にして、期待収入を最大化する入札ルールも同論文の中で導出している[8]。
制度設計を考える際に、(想像上のものを含めて)ありとあらゆるメカニズムを一つずつチェックしていくのは原理的に不可能だろう。マスキン単調性やマイヤーソンらの顕示原理は、参加者のインセンティブを考慮しながら社会目的を達成するメカニズムを見つけ出す作業を劇的に簡略化する、画期的な貢献だったのである。
________________________________
[1] 高齢のため、ハーヴィッツはスウェーデンで行われる授賞式には参加できなかった。
[2] ハーヴィッツはその先駆的な研究(Hurwicz, 1960)において、一見すると抽象的で捉えどころが無いように見える「制度」という対象を、参加者どうしの「コミュニケーション・システム」という具体的な形で定式化し、経済理論による制度分析の端緒を開いた。
[3] 完全に余談ではあるが、マスキンは筆者の大学院時代の指導教員でもある。彼が当時プリンストンで住んでいた家は、大物理学者アルベルト・アインシュタインのかつての住まいで、マスキン以前にここで暮らしていた物理学者フランク・ウィルチェックも2004年にノーベル物理学賞を受賞している。偶然にもノーベル賞受賞者が3人も住んだ「アインシュタインの家」の詳細については、米国版のwikipedia項目などをご参考頂きたい。
[4] この結果を示した論文は1977年に書かれ、長らく未刊行のワーキング・ペーパーであったが、最終的にMaskin (1999)として出版された。
[5] メカニズムデザインやマスキン単調性などについてより詳しく知りたい読者は、この分野の優れた専門書である坂井他 (2008)をぜひ参照して欲しい。
[6] Myerson (1979)は顕示原理に関する最初期の研究の一つである。
[7] ナッシュ均衡は、戦略的な状況を分析するゲーム理論における最も重要な概念である。その生みの親であるジョン・ナッシュは「非協力ゲームにおける均衡分析に関する理論の開拓」への貢献によって、ラインハルト・ゼルテン、ジョン・ハーサニと共に1994年にノーベル経済学賞を受賞している。筆者は、プリンストン大学留学時代に何度かナッシュの生の声に触れる機会があったが、自身の理論が入札設計という実務で役立てられていることへの意外性と重要性を強調されていたことが、強く印象に残っている。
[8] 標準的な仮定のもとで、収入最大化は「この価格以下では売らない」ことを約束する最低落札価格を適切に設定することで実現できる。オークション理論の知見は、ネットオークションや電波オークションなど、現実の様々な入札の制度設計に既に応用されている。関心のある読者は、数式を一切用いずに理論のエッセンスと豊富な実践例を解説したハバード・パーシュ (2017)をお勧めしたい。
<参考文献>
・坂井豊貴, 藤中裕二, 若山琢磨, メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ, ミネルヴァ書房, 2008.
・ティモシー・P・ハバード, ハリー・J・パーシュ, 入門 オークション:市場をデザインする経済学, 2017.
・Hurwicz, Leonid. Optimality and informational efficiency in resource allocation processes. Stanford University Press, 1960.
・Hurwicz, Leonid. On informationally decentralized systems, in Radner and McGuire, Decision and Organization. North-Holland, Amsterdam, 1972.
・Maskin, Eric. Nash equilibrium and welfare optimality. Review of Economic Studies, 66.1: 23-38, 1999.
・Myerson, Roger B. "Incentive compatibility and the bargaining problem." Econometrica, 61-73, 1979.
・Myerson, Roger B. "Optimal auction design." Mathematics of Operations Research, 6.1: 58-73, 1981.
ついに日本人が初受賞!?
http://blogos.com/article/251041/
記事
安田洋祐2017年10月08日 12:43
ついに日本人が初受賞!?
スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2017年のノーベル経済学賞を米プリンストン大学の清滝信宏教授(62)と英エディンバラ大学のジョン・ムーア教授(63)に授与すると発表した。金融や信用創造をマクロ経済分析に結び付け、資産価格の急落・高騰と、それが生み出す景気循環との相互作用を解明した業績が評価された。両氏は1999年に、ヨーロッパ経済学会が選ぶ最高の経済学術賞であるユルヨ・ヨハンソン賞を共同受賞している。
授賞理由は「金融と経済の動きを統一的に分析するマクロ経済理論の構築」。清滝氏とムーア氏は、実体経済に対する負のショックが資産価格の減少をもたらし、それが担保価値の減少などを通じて金融仲介機能を低下させ実体経済へさらにマイナスの影響を及ぼすことを明らかにした。資産市場と実体経済が相互連関しながら負のスパイラルを形成する彼らの理論は、金融危機以降の世界経済の長期停滞を説明する有力な理論として、大きな注目を集めた。
授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計900万スウェーデンクローナ(約1億2500万円)が両氏に等分して贈られる。
というのは(現時点では)私の創作によるフェイク・ニュースですが、これが明日の発表、あるいは近い将来に実現することを本当に願っています。日本人の受賞可能性や、ノーベル経済学賞の特徴・傾向などについては、次の記事をぜひご参照ください。
・ノーベル経済学賞って何だろう?
本年度の予想については、次のスライド資料に情報をまとめさせて頂きました。
・2017年ノーベル経済学賞予想 --- 参考資料
ちなみに、清滝先生が受賞された場合に、彼の専門的な業績については東京大学経済学部の青木浩介教授に伺うのがベストではないかと思います。LSE時代の同僚で清滝氏との共同研究もあり、間違いなく清滝理論を最も良く知る人物の一人です。清滝先生の直接の教え子としては、早稲田大学の戸村肇准教授や、一橋大学の陣内了准教授といった方々がいらっしゃいます。私は清滝先生から直接ご指導頂いたことはありませんが(セミナーでコメントは頂戴しました^^)、プリンストン大学博士課程の最後の1年間が重なっており、経済学部の建物で談笑したり、清滝邸での食事会にお招き頂いたことがあります!日本人初の受賞をぜひ期待したいです!!
ノーベル経済学賞って何だろう? | 安田 洋祐 | note
https://note.mu/yagena/n/nb4119b82726d
インセンティブと制度設計
経済学は、市場を中心とした狭い意味での経済問題を越えて、今日では人々のインセンティブに関する様々な問題を扱っている。このインセンティブの重要性を、制度設計の文脈で初めてきちんと示したのがハーヴィッツなのである。彼はその先駆的な研究(Hurwicz, 1960)において、一見すると抽象的で捉えどころが無いように見える「制度」という対象を、参加者どうしの「コミュニケーション・システム」という具体的な形で定式化し、経済理論による制度分析の端緒を開いた。そして、1972年の論文(Hurwicz, 1972)で、与えられた制度や環境において、人々が(全体ではなく)個々のインセンティブに従って行動することを保証する条件として「誘因整合性」(Incentive Compatibility)という考え方を提示した。この概念は、直感的には次のように説明することができる。
社会にとって望ましい制度や仕組みの設計を検討する際に、ひとりひとりのメンバーのインセンティブを無視してはならない。なぜなら、彼らが自らのインセンティブに従って行動した上で、同時に社会にとっても望ましい結果が得られるのでなければ意味がないからだ。現実を見ても、旧東欧社会主義国家による計画経済の失敗が物語るように、人々の行動を強制できる、思った通りに動かせる、という想定のもとで制度をナイーブに設計するのは危険を伴う。参加者のインセンティブを無視した制度というのは、絵に描いた餅に過ぎないのだ。ハーヴィッツが生み出した誘因整合性は、制度設計者の思惑通りに各個人が意思決定を行うことが、当人にとっても最適となる、つまり社会の目的と個人のインセンティブが整合的であることを保証する条件である。これは社会におけるルール・仕組み作りを考える上で決定的に重要な概念であり、ハーヴィッツの貢献が土台となって、経済学における制度設計に関する研究が後に花開くことになった。制度設計に関する基礎理論を、経済学ではメカニズムデザインと呼んでいるが、彼こそがその生みの親なのである。
市場と社会選択の理論
さて、次に歴代最年少受賞者であるケネス・アローに目を向けてみたい。彼は「一般的経済均衡理論および厚生理論に対する先駆的貢献」を理由に、1972年に51歳で受賞している。経済学賞は、40代以下の若手受賞者が生まれていない唯一のノーベル賞なのだ。ちなみにアローは、数理計画法の応用、社会選択理論の確立、一般均衡理論における主要貢献、内生的成長理論と情報の経済学の開拓など、経済学分野全般において超一流の業績を残しており、20世紀最高の経済学者との呼び声も高い。2つ挙げられているノーベル賞の直接的な受賞理由のうち「一般的経済均衡理論に対する先駆的貢献」としては、後年に自身もノーベル経済学賞を受賞することになるジェラール・ドブルーとの共著論文(Arrow and Debreu, 1954)が最も重要なものである。市場メカニズムの振る舞いを数理的に描写する一般均衡理論は、20世紀半ばにおける最先端の経済理論であり、彼らが解決した「均衡解の存在問題」はその中で最も深刻な未解決問題だった。アローとドブルーは、当時の経済学者には馴染みのなかった位相数学のテクニックを用いて、理論予測として用いられる均衡解が非常に一般的な前提条件の下で存在することを数理的に示したのである。
もう一つの受賞理由である「厚生理論に対する先駆的貢献」は、何と言っても彼自身が確立した社会選択理論を挙げないわけにはいかない。1951年に出版した博士論文『社会的選択と個人的評価』(Social Choice and Individual Values)の中で、アローは社会における集合的な選択問題を扱う理論的な枠組みを構築し、この分野自体を事実上切り拓いた。さらに、その枠組みの下で、個人の選好(選択肢の相対的な好み)を集計して社会全体の選好を形成する難しさを厳密に証明した。この結果は、今日では「アローの不可能性定理」と呼ばれている。具体的には、アローは個人の選好を集計するルールが満たすべきだと考えられる4つのもっともらしい条件を定義して、それらを常に満たす集計ルールが独裁制、つまりある個人の選好を社会全体の選好と一致させるルールしかない、という結果を導いた。当然ながら、独裁制は民主的な選好の集計ルールとは言えないため、アローの定理は(直接)民主政による社会の合意形成が原理的に抱える困難を浮き彫りにしたと言えるだろう。
以上のように、受賞年齢を統計的な視点から眺めると、平均値、最大値、最小値のいずれをとっても経済学は最も高くなっており、データから、ノーベル経済学賞の受賞者が最も高齢であることが示唆される。ノーベル賞は存命中にしか受賞できないため、特に経済学賞では、長生きこそが受賞の秘訣なのかもしれない(もちろん、受賞に値する学術業績をあげていることが大前提ではあるが…)。
リスクと流動性: 金融安定性の新しい経済学 | ヒュン ソン・シン, 大橋 和彦, 服部 正純 |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/リスクと流動性-金融安定性の新しい経済学-ヒュン-ソン・シン/dp/4492444122/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1507533744&sr=8-1&keywords=清滝信宏
商品の説明
内容紹介
本書は、金融市場においてリスク管理を行う金融機関や投資家の行動が資産価格や流動性に与える影響を分析することで、金融危機発生のメカニズムを解明しています。
本書に示される考え方は、グローバル金融危機後の世界的な金融規制改革の理論的背景であるとともに、今日のグローバル金融市場の動向を理解する基礎となるものです。その意味で、本書は研究者のみならず、銀行関係者や機関投資家を含む金融市場で働く実務家にとっても役立ちます。第11章「グローバル流動性の第二局面と新興国経済への影響」は、日本語版向けに追加された新章です。
世界的な経済学者・清滝信宏プリンストン大学教授による解説(「刊行に寄せて」)も収録しています。
内容(「BOOK」データベースより)
金融危機発生のメカニズムと新しい金融規制の理論的背景を解説。日本語版向けの新章と清滝信宏教授(プリンストン大学)の解説も収録。
商品の説明をすべて表示する
登録情報
単行本: 264ページ
出版社: 東洋経済新報社 (2015/1/9)
言語: 日本語
ISBN-10: 4492444122
清滝信宏 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/清滝信宏
清滝 信宏(きよたき のぶひろ、1955年6月24日 - )は、日本の経済学者。プリンストン 大学教授。専門はマクロ経済学。大阪府出身。 ニューケインジアンであり、マクロ経済学 のミクロ的基礎付け(英語版)を行っている。経済に対する小さなショックが生産性低下 の循環を引き起こすメカニズムを示した「清滝=ムーアモデル(英語版)」を構築した ... 1997年には、ジョン・ハードマン・ムーア(英語版)とともに経済に対しての小さなショック が大きな影響を与えることを示したが、これは信用の役割を強調したものであり、清滝= ムーア ...
経歴-研究-年表-受賞歴
経済ショックが生産性低下の循環を招く「清滝・ムーアモデル」を構築した ...
matome.naver.jp/odai/2144391944739076401
プリンストン大学に移籍後もLSEには客員教授として在籍し、2010年(平成22年)は LSEでマクロ経済学の講義等を行っ ... 1997年には、ジョン・ハードマン・ムーア(英語版 )とともに経済に対しての小さなショックが大きな影響を与えることを示し ...
若田部昌澄氏の経済教室 - 事務屋稼業
d.hatena.ne.jp/JD-1976/20100705/p1
金融部門をモデルにどう取り込むかは、現代マクロ経済学の大きな課題だ。出口を さぐるには、「 ... 清滝信宏氏とジョン・ムーア氏の論文「流動性、景気循環、金融政策」( 2008年)は、流動性がなぜ実体経済に影響をあたえるかを明らかにした。
ズバリ!2013年度のノーベル経済学賞は? : ECONO斬り!!
藤井聡太四段、経済学者と対談 ツェルメロの定理議論:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASKDV053WKDTUCVL04R.html
藤井聡太四段、経済学者と対談 ツェルメロの定理議論
司会・構成 村瀬信也2018年1月1日12時21分
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安田洋祐さん(左)と対談する藤井聡太四段=東京・千駄ケ谷の将棋会館、嶋田達也撮影
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将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(15)と大阪大の安田洋祐准教授(37)が対談に臨んだ。昨年、驚異的な連勝記録を打ち立てた将棋界の若きプレーヤーと、駆け引きを伴うゲームをモデルに社会の事象を解き明かす経済学者が、人工知能(AI)と将棋の関わりや棋士の未来について語り合った。
藤井四段、名人への道
安田 知人の経済学者が小学生の時、将棋大会の決勝戦でコテンパンに負けたことをよく覚えているそうです。その相手が(十八世名人の資格を持つ)森内俊之九段。森内さんに藤井さんが(NHK杯テレビ将棋トーナメントで)勝ったので、衝撃を受けました。藤井さんは何歳の時に将棋を始めましたか。
藤井 5歳です。
安田 どんな点が面白かったのでしょうか。
藤井 祖母も初心者だったので、一緒にルールを覚えました。その後は、年上の祖父母に勝てるのが楽しかったです。
安田 おじいさんが強くて勝てなかったら、違ったかもしれないですね。
藤井 そうですね。将棋は年齢に関係なく楽しめるのがいいところです。
安田 勝負事や白黒つけるゲームが好きなんでしょうか。
藤井 そうです。1対1で戦うのが好きですね。
安田 私が専門としているゲーム理論では、1対1のゲームにヒントを得ながら社会の問題を考えます。例えば、「スマートフォンの分野で競争するグーグルとアップルが、互いにどんな戦略を立てるか」といったことも対象です。
藤井 現実のことは、全てゲーム理論に基づいて定式化できるのですか。
安田 人間の行動には説明がつかないこともあるので、全てというわけにはいきません。ただ、安定して観察される現象については、筋のいい見方ができるのではないかと思います。ではここで、1対1で数字を数え上げるゲームをしてみましょう。「1から順番に数字を数え上げる」「一度に三つまで数えることができる」「ある数字を数えた方が負け」というルールです。今回は、「21を数えたら負け」という設定にします。まず、1。
藤井 2、3。
安田 4。
藤井 (5秒ほど考えてから)5。
安田 6、7、8。
藤井 あっ、そうか……。これは多分負けです。
安田 なぜ、気づいたのですか。
藤井 21が「4の倍数+1」になるからです。
安田 やっぱり、気づくのがとても速いですね。このゲーム、先手に必勝法があるのか、後手に必勝法があるのか、わかりますか。
藤井 後手必勝です。
安田 そうです。先手がどう数えても、後手は必ず4の倍数で、そして20で数え終えることができるからです。このように、有限の手数で終わりが来るゲームは、必ず先手必勝か後手必勝かが決まっています。これは、考えた学者の名前にちなんで「ツェルメロの定理」と言われています。将棋はとても複雑なゲームですが、同じようにどちらかが必勝になるはずです。
藤井 結論が出ることはわかっているということですね。
安田 そうです。ただ、先手必勝なのか、後手必勝なのかがわかりません。将棋の局面は10の220乗とも言われているので、必勝法はなかなか出ません。素人考えだと、先手がいいのかなと思いますが、どうですか。
藤井 うーん、そうですね……。
安田 では、先手と後手、どちらを選びたいですか。
藤井 先手ですね。先手の勝率が52%ぐらいなので、データとしては先手が勝ちやすい。ただ、手の組み合わせは膨大にあるので、「どちらが必勝か」ということは、また別の問題になります。実際には、局面の読みを切り上げて、形勢判断をしなければなりませんし、真理に近づくのは難しいと思います。
安田 先手と後手で持ち時間にハンディをつけるというルールを考えてみると面白いかもしれません。先手側が持ち時間が少ないとしたら、どうですか。
藤井 コンピューターの場合、読む時間が半分になると(強さの指標となる)レーティングがかなり下がります。持ち時間の差に比べると、先手と後手の差はそこまで大きくないかなと思います。
安田 コンピューターの話が出ましたが、藤井さんは強くなる上でコンピューターに助けられたという思いはありますか。
藤井 はい。強い将棋ソフトを「教師」としているところはあります。ソフトは、形勢判断を数値化できる点が革新的です。ただ、ソフトの形勢判断と自分のそれをどう同化させるのかは難しい。数値はあくまで暫定的なものなので。
安田 結論が出るなら、数値は「1」(勝ち)か「0」(負け)になりますからね。
――藤井さんより年下の人たちは、藤井さん以上にソフトの影響を受けるのではないでしょうか。
藤井 自分が将棋を覚えた2007年は、ちょうど渡辺明竜王(当時)が将棋ソフト「ボナンザ」と対戦した年でした。その時はソフトはそこまで強くありませんでしたが、いずれ「人間と指したことがない」というプレーヤーが出てきてもおかしくありません。
安田 「棋士がソフトに勝てなくなると将棋の人気が下がるのでは」と考える人もいましたが、私は杞憂(きゆう)だと思っていました。車の方が速くても、陸上のウサイン・ボルトのような人が活躍するのを楽しみにする人がいるわけですから。
藤井 陸上は人間の肉体の限界に挑戦していますが、ボードゲームにおいてはそういう印象を抱いている人は少ないかもしれません。その点をどう考えるかは、将棋の課題の一つだと思います。将棋においては、人間はまだ限界に近づいていないと思います。
――将棋ソフトも含まれますが、最近はAIの進歩も話題です。
安田 今後、定式化した仕事がAIに置き換わることが予想されています。ホワイトカラーが書類を書くだけでなく、記者が記事を、学者が論文を書くこともそうなるかもしれません。
藤井 AIによる仕事の代替は進むのでしょうが、産業革命の頃からそうした代替は行われてきたので、そんなに心配はしていません。
安田 定式化したことを機械に任せれば、人としての豊かさをさらに追求できるのではないかと思っています。
藤井 よりクリエーティブな仕事が、人間の仕事になるということですね。
――そういう時代に、棋士に求められるのは何でしょうか。
藤井 AIの強さが絶対的になっても、「なぜその手を選んだのか」という過程は説明できません。それを言語化することも、棋士の役割の一つになると思います。
安田 話は変わりますが、藤井さんが「相対的にではなく、絶対的に強くなりたい」と話しているのを記事で読みました。どういう意味でしょうか。
藤井 そうですね。相手との勝敗で決まる勝率も大切ですが、一つ一つの局面で最善に近づくことを求めていきたいです。
安田 将棋界ほど、一つのゲームを突き詰めている世界はないと思います。将棋のような豊かなゲームは、今後さらに注目されるようになるのではないでしょうか。(司会・構成 村瀬信也)
〈注〉ゲームは後手が4の倍数を常に数え上げることで必勝となる。先手の安田さんが「1」と数えた後、後手の藤井四段は「4」まで数える必要があった。実際は「3」までで止めたため、次の安田さんが先に「4」を数えた。その後も「4の倍数」を数え上げられるようになり、先手が勝ちに。
〈ふじい・そうた〉 2002年、愛知県生まれ。16年、史上最年少で四段プロデビュー。17年6月、公式戦29連勝の新記録を達成。名古屋大教育学部付属中(名古屋市)の3年。今春から付属高に進学予定。
〈やすだ・ようすけ〉 1980年、東京都生まれ。2002年、東京大経済学部卒業。政策研究大学院大学助教授を経て、14年から現職。専門はゲーム理論。テレビ番組のコメンテーターも務める。
関連ニュース
特集:永世七冠、羽生善治
https://digital.asahi.com/articles/ASK6V0BQTK6TUCLV014.html?ref=amp_login
20歳の頃、比べものにならない強さに 藤井四段が語る
2017年6月27日15時54分
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物欲はほぼ無し。服にも無頓着で、写真のシャツも兄の「お下がり」。研究用の将棋ソフトを動かすパソコンは家族と共用で、そろそろ「新しいパソコンが欲しい」。奥は母親の裕子さん=24日、愛知県瀬戸市の自宅、山本正樹撮影
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30年ぶりに公式戦連勝数の新記録を打ち立てた将棋の藤井聡太四段(14)。これまでの歩み、快進撃を続け、日本中の注目を集める現状について、藤井四段本人に語ってもらった。大一番前の24日、愛知県瀬戸市の自宅でインタビューした。
小学4年の時に、(養成機関の)奨励会に入りました。初めは不安でしたが、9勝2敗で6級から5級に上がり、自信になったことを覚えています。
その後、昇級の一番を逃すことは何回かありましたが、大きな壁を感じることなくここまで来られたと思います。中学生棋士になることはそれほど意識していませんでしたが、三段リーグ戦を1期で突破できたのは良かったです。
昨年12月にデビューしてから公式戦で連勝することができましたが、負けてもおかしくない将棋が何局かありました。率直に言って運が良かったです。ただ、連勝には特にこだわりはありません。今は勝敗が偏っている時期で、いずれ「平均への回帰」が起こるのではないかと思っています。
強くなれたのは、詰将棋をたくさん解くことで読みの土台ができたからだと思います。最近は将棋ソフトで研究することが多いです。将棋の勉強を大変だと感じたことはないですね。
今もミスをすることがありますし、まだ満足のいく将棋は指せません。タイトルを取るにはまだ実力的に及びません。でも、20歳の頃には、今の自分とは比べものにならないぐらい強くなっていたいです。(聞き手・村瀬信也)
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ミクロ経済学の一分野に「オークション理論」と呼ばれる研究領域がある。広義のゲーム理論に属し、最近注目度の高まっている分野だ。わたしが主査を務めるスケジューリング学会の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」でも、昨年夏に政策研究大学院大学の安田洋祐先生を招いて、講演していただいた。ところで、わたしが前回書いた入札は、ある意味でオークションの一種である。では、オークション理論とは何なのか、昨年の講義録などを紐解きながら、ちょっと勉強してみよう。
オークションというと、英国のサザビーズやクリスティーズなど、美術品の競売がすぐ連想される。参加者同士が、互いに値をつりあげていき、最後に残った者が(つまり最高値をつけた者が)その品物を落札することができる。格式ばっていて、派手であり、かつ競り合いの様子がその場で見える。ちょっとした見ものである。
ところで、同じ公開の場でのオークションで、かつ最高値をつけた者が落札する仕組みなのに、まったく逆のプロセスをたどる方式もある。つまり、売り手である主催者が、最初に高い値段を設定する。そして、それを少しずつ下げて行く。最初に手をあげてその価格に合意した参加者が、落札できる。オランダで発達した方法で、日本でも花き市場などで採用されている。オランダ生まれなので、これを、「ダッチ・オークション」と呼ぶ。そして英国流の競り上げ方式を、「イングリッシュ・オークション」と呼んで区別する。
さて、我々が普通ビジネスの世界で行う入札は、こんな人前でのオープンな競り合いはしない。価格と、様々な条件を書いた見積書を、(ライバルに覗き見られないよう)封書にして提出する。クローズドな条件下での競争だ。それも、一度提出した価格は勝手に変えることはできない。こうした方式を、「封印入札」とよぶ。そして、販売入札では最高価格をつけた者が落札できる(なお、工事入札では主催者側が買い手だから、逆に最低価格をつけた者が落札する)。
さらに、この封印入札にも変種がある。それは、一番良い価格を提示した者が勝つのだが、その時の2番目の価格でそれを売買する、という仕組みだ。切手売買の世界などで行われてきたらしい。一見、奇妙な方式だが、たとえば「1円入札」などの弊害を防ぐことができる。1円入札とは、売値わずか1円の見積で応札するやり方で、もちろん採算などあうはずはない。だが、どうしてもその仕事をとりたい、メンツをかけてでもライバルを妨害したい、という業者が行う、イレギュラーな行為だ。1円という価格が「前例」になったり、無理な受注で遂行が破綻しかけたり、現実には多くの不都合が生じる。2位価格なら、こうした問題を多少は防ぐ事ができる。
オークション理論の創始者であるヴィックリーは、この2位価格入札に、新しい生命を吹き込んだ。これこそ理論的に最も美しく合理的な競争方式だ、というのである。絵画などの競売では、品物の「価値」は参加者各人が、自由に、自分の価値観のみに照らして決めることができる。ところで、2位価格入札においては、入札者は自分の感じる価値を、そのまま提示価格とするのが最適戦略になることを、彼は数学的に示した。
それだけではない。ヴィックリーは、この2位価格封印入札と、イングリッシュ・オークションが実は戦略的に等価であり、また逆に通常の1位価格封印入札とダッチ・オークションが等価であることを明らかにした。
2位価格封印入札と、イングリッシュ・オークションが等価だというのは、ちょっと奇妙な気がするが、これは落ち着いて考えてみると分かるはずだ。ある美術品を、自分は1億円の価値があると感じ、ライバルは9,000万円だと思っている。他の参加者はもっと低い値打ちしか見ていない。このとき、ササビーズのオークションなら、順に値をせり上げていって、8千万円台の後半で、ライバル以外の競争相手は黙って降りてしまうだろう。ライバルは9,000万円で声をかける。このとき、自分は1億、と正直に言う必要はない。相手より少しでも高い、9,100万円の値を出せば、もう相手に勝のだ。だから、競り上げ式競売では、実は参加者の中の第2位価格が、事実上の落札価格になる。
そして、この2位価格封印入札では、入札者は自分の感じる価値を提示価格とするのが最適戦略(ナッシュ均衡)になる、というのがヴィックリーの発見だ。これは、数学的には非常に美しい性質であり、多くの研究者を引きつけた。ヴィックリーはさらに、競争者が多ければ一位価格オークションも二位価格オークションも、売り手にとっては期待収入が同じになるという「収入同値定理」を証明して、後にノーベル経済学賞を受賞する。余談だが、彼は受賞のニュースを聞いた3日後に亡くなるが、「ビックリーして死んじゃいました」というのが日本の研究者でつぶやかれているジョークだそうだ(^^;)。
オークション理論はこの後、“どんな方式をとれば主催者側の利益が最大化するのか”(とくに複数の財を同時に扱うとき)という『制度設計』の方向に向かう。これは'90年代の米国で、周波数帯など公共財の入札方式に応用されて、大きな社会的価値を生む。またヴィックリーお勧めの2位価格入札は、2000年代の初めに、ネットオークション世界最大手のeBayや、世界最大の広告業者であるGoogleの広告オークションAdWordsなどに採用されて、ネットの分野で次第に広まっていく。
ところで、わたしのような受注ビジネスに関わっている人間にとっては、主催者側の制度よりも、入札者側の戦略の方に興味がある。2位価格入札では、「自分の感じる価値」をそのままオファーすることが最適戦略だと、理論は告げる(1位価格入札では少し安めが最適になる)。ところが、これには前提があって、美術品や切手のように、買い手が自分で、他人とは関係なく、純粋に『価値』を決められること、との条件がついている。私的価値(Private Value)と呼ばれる条件である。
しかし工事入札などは、そうではない。どこかに真の評価額があるのだが、見積の誤差のために、参加者は正確にはそれを決められない。とはいえ、対等な能力を持つ参加者同士では似た評価をするわけだ(このような条件を『共通価値』Common Valueという)。おまけに、それ以上は赤字になる原価ラインがあるから、ナイーブに値引きすると、落札した後で後悔することになる。これを『勝者の呪い』と呼ぶ。それを避けたい者は、逆に消極的な入札をして、あまり値引きをしなくなる。というわけで、主催者側から見ても、競争が売り手の利益には必ずしも貢献しないことになる。
この『共通価値』の条件下では、数学的な扱いがかなり面倒になるため、理論解析はあまり進んでいないようだ。そこでわたしも微力ながら、この問題について少し検討してみた。見積誤差がある時には、真っ正直な入札者だけの競争でも、安めの落札価格となって、一種の「勝者の呪い」が生じることを、前回示した(『競争入札における見積精度とコスト超過のこまった関係』2013/05/19)。
では、入札の競争相手が真っ正直であるとき、自分はどのような値引き戦略が最適になるのか。見積精度を±5%(AACE Class 2)とし、通常の利益マージンを10%とした場合、計算手順は省略して結論だけを述べると、入札者が2社の場合、利益の期待値はおよそ6%となる。3社相見積もりの環境では、通常の見積よりも4%ほど出精値引きして応札するのが最適であるが、その時の利益期待値は約5%にすぎない。利益が5%といっても、そもそも見積精度が±5%なのである。最初からぎりぎり塀の上を歩いているようなものだ。しかもこれは、「相手は正直者」という前提での計算である。相手も同じように値引きを書けてくる場合、最適価格はさらにこれを下回るのは明らかである。
となると、結論は明白だ。単なる値引き合戦は無益だから、価格だけの勝負の場に引きずり込まれてはいけない--これが大原則である。もし、それがどうしても避けられないなら、どうするか。さらなるコストダウンを追求する? でも、それは競争相手もやっていることだ。そもそも、購入材料費も人件費も相場というものがある。
だとしたら、とるべき方策の一つは、外部調達の比率を下げて、内製化率を上げることだろう。スループットを上げる、と言いかえてもいい。そうすれば、一つには、見積精度を上げることができる(毎回外から買うからコストが読めなくなるのだ)。また、価格変動リスクへの耐性を強めることができる。無論、すべて外注化して、競わせれば安くなるはずだ、という従来の常識の逆を行くことになる。でも、それも当然なのだ。薄利の世界で無理に競わせれば、相手を破壊するだけだというのが、上で見た理論の結果なのだから。
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ジェームズ・マーリーズ
サー・ジェームズ・アレクサンダー・マーリーズ(Sir James Alexander "Jim" Mirrlees、1936年7月5日 - 2018年8月29日)は、スコットランドの経済学者。1996年にウィリアム・ヴィックリー(コロンビア大学)とともにノーベル経済学賞を受賞した。1998年にナイトに叙せられた。
ジェームズ・マーリーズ
2016年
生誕
1936年7月5日
スコットランド,Kirkcudbrightshire,ダンフリーズ・アンド・ガロウェイ
死没
2018年8月29日(82歳没)
イングランドケンブリッジ
国籍
イギリスの旗 イギリス
研究機関
(機関)
香港中文大学
オクスフォード大学
ケンブリッジ大学
マカオ大学
研究分野
政治経済学
母校
エジンバラ大学
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ
影響を
与えた人物
Iván Werning, ジョセフ・スティグリッツ
受賞
ノーベル経済学賞 (1996年)
情報 - IDEAS/RePEc
テンプレートを表示
ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:1996年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:「情報の非対称性のもとでの経済的誘因の理論」に対する貢献を称えて
目次
略歴 編集
1936年 スコットランドのダンフリーズ・アンド・ガロウェイで生まれる。
1957年 エジンバラ大学を卒業する(数学と物理学を専攻)。
1957年 ケンブリッジ大学トリニティカレッジに進学する(数学と経済学を専攻)。
1963年 ケンブリッジ大学トリニティカレッジで博士(経済学)を取得する。
1968年 - 1995年 オックスフォード大学教授(経済学)となる。
1995年 - 2003年 ケンブリッジ大学教授(政治経済学)となる。
1996年 ノーベル経済学賞を受賞する。
1997年 イギリス女王よりナイトを叙任する。
2002年 香港中文大学特別教授となる。
2008年 香港中文大学晨興学院(モーニングサイドカレッジ)長に就任する。
2011年 関西学院大学より名誉学位を受ける(6月29日)。
2018年8月29日 ケンブリッジの自宅にて死去。82歳没[1]。
業績 編集
1996年、ウィリアム・ヴィックリー コロンビア大学教授とともに、情報の非対称性の下での経済的誘因の理論への基礎的な貢献によってノーベル経済学賞を受賞した。
オックスフォード大学時代に、彼はノーベル経済学賞の受賞理由となった経済モデルと方程式を発表した。それらは経済情報が非対称で不完全な状況に対応するもので、それらが最適貯蓄率にどの程度影響を与えるかを計算するものである。ウィリアム・ヴィックリーの著書の中で、それらは最適所得税率を導くものであると評価された。
マーリーズは現在ケンブリッジ大学の名誉教授であり、トリニティ・カレッジのフェローである。また1年のうちの数ヶ月はオーストラリアのメルボルン大学で過ごす。2003年、北京大学より名誉博士号を授与される。2006年、生物学者のSamuel Sun Sai-mingとともに香港中文大学の学長に指名された。
スペンス・マーリーズの一階交差条件 編集
異なる個人のタイプ同士では無差別曲線や等利潤曲線が一回しか交わらないという性質の事を指す。インセンティブ整合性を考える上で利用しやすい性質である。
著書 編集
単著 編集
Welfare, Incentives, and Taxation、(Oxford University Press, 2006).
共著 編集
Project Appraisal and Planning for Developing Countries、with I. M. D. Little, (Basic Books, 1974).
共編著 編集
Models of Economic Growth: Proceedings of a Conference held by the International Economic Association at Jerusalem、co-edited with N. H. Stern, (Macmillan, 1973).
脚注 編集
^ “Professor Sir James Mirrlees 1936-2018” (英語). ケンブリッジ大学経済学部HP. (2018年8月30日) 2018年9月1日閲覧。
外部リンク 編集
ジェームス・マーリーズ
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ノート
再々再々改訂版:
http://nam-students.blogspot.com/2019/01/blog-post_99.html
瀧澤弘和『現代経済学』より[上下逆にして改変]:
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ 市場と資源の効率的利用に関する理論
* 1991 ロナルド・コース 取引費用経済学
ゲーム理論___________________________________
1994 人間行動・制度 I I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン 行動ゲーム理論 I
\ 実験ゲーム理論 I
\インセンティブ・制度設計 I I
\ I I
/\___情報の非対称性 I I
/ \ 1996マーリーズ/ヴィックリー I I
/ \ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ I I
/ \ I I I
/ \ I 行動経済学/実験経済学I
対立と協力 \ I 2002 I
2005 /\ I カーネマン/スミス I
オーマン/シェリング / \ I I I
/ \ I I I
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I I I
/ \ 2007 I I 経済ガバナンスの理論
/ \ ハーヴィッツ/マスキン/ I I 2009
サーチ理論 2010 \ マイヤーソン \ I I オストロム/
ダイアモンド/ \ \ I I ウィリアムソン
モーテンセン/ピサリデス\ \ I I
マッチング理論 2012 オークション理論 契約理論 I
ロス/シャープレイ 2014 I
ティロール I
2016 行動経済学 ナッジ理論
ハート/ホルムストローム 2017
リチャード・セイラー
マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学 (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2015/2/11
川越 敏司 (著)
kindleあり
マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書) 単行本 – 2013/9/4
坂井 豊貴 (著)
メカニズムデザインと意思決定のフロンティア2014/5/22
坂井 豊貴
単行本
¥ 3,024プライム
メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ 単行本 – 2008/8/1
坂井 豊貴 (著), 藤中 裕二 (著), 若山 琢磨 (著)
5つ星のうち 4.8 5件のカスタマーレビュー
サーチ理論―分権的取引の経済学 単行本 – 2007/10
今井 亮一 (著), 佐々木 勝 (著), 清水 崇 (著), 工藤 教孝 (著)
伊藤
6:
ゲーム理論
契約理論はゲーム理論と密接な関係があります。契約理論は,特定のタイミングのゲームに焦点を当てる応用ゲーム理論の一分野とみなされることもあります。契約理論にはゲーム理論をさほど意識しなくても理解できる部分も少なからずあるのですが,Gibbons(1992)を一通り学習していると本書も理解しやすくなるでしょう。
(あすを探る 経済)MMTのアラ探しだけでは 安田洋祐:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14193453.html?_requesturl=articles%2FDA3S14193453.html&rm=150
朝日新聞デジタル2019年9月26日05時00分
…
しかし、多くの人はピンと来ないだろう。そもそも破綻リスクがどの程度あり、それが財政状況に応じてどれ
くらい変わるのか…
残念ながら、現在の主流派経済学にはこうした問いに答えることが難しい。例えば、標準的なマクロ経済理論
であるDSGE(動学的確率的一般均衡)モデルでは、政府部門の財政収支が長い目で見て釣り合うことを前提
にするため、そもそも財政破綻が起こり得ない…
…
インフレが実現した際にきちんと制御できるのか、財政規律の悪化に歯止めが利かなくなるのではないか、と
いった疑念・懸念から、多くの主流派経済学者はMMTの政策提言に批判的である。しかし、財政支出を拡大し
ているにもかかわらず金利や物価が一向に上昇しない先進諸国の現状は、一見するとMMTと整合的なように
も見える。実際に、元IMF(国際通貨基金)チーフエコノミストのオリビエ・ブランシャール氏を筆頭に、
デフレ下での積極的な財政支出を提唱する経済学者は主流派の中でも増え始めている。
MMTのような学説が注目を集める背景には、本稿で指摘したように、主流派経済学が抱える限界もあるので
はないだろうか。MMTは少なくとも、財政支出をいつまで続けるかという期限について、一定の「答え」を
示している。主流派経済学は、非主流派のアラを探すだけでなく、そこから得た視点やアイデアを吸収して、
より人々の疑問に向き合う形で進化していく時だ。
(あすを探る 経済)MMTのアラ探しだけでは 安田洋祐:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14193453.html?_requesturl=articles%2FDA3S14193453.html&rm=150
(あすを探る 経済)MMTのアラ探しだけでは 安田洋祐
朝日新聞デジタル2019年9月26日05時00分
いよいよ来月から消費税が10%に上がる。軽減税率や、キャッシュレス決済に対するポイント還元、自動車購入の優遇など、政府は景気への悪影響を最小限にとどめるため様々な施策を用意している。しかし、こんな手間と費用をかけて増税ショックに備えるくらいなら、そもそも増税しなければよいのではないか。そんな素朴なログイン前の続き疑問も湧いてきそうだ。
実は、マクロ経済や財政の専門家の間でも、いま消費増税をすべきかについては大きく見方が割れている。今後も増え続ける国家歳出に応じて早急に財源を確保する必要があり、そのため消費増税は待った無し、というのが増税賛成派の立場である。一方の反対派は、短期の財政収支にこだわらずに、国債発行して財源にあてるべきだと主張する。
もちろん、増税を先送りして財政赤字を無制限に続ければ、いつの日か国債の暴落や制御不能なインフレーションに陥り、国家財政が破綻(はたん)しかねない。財政収支の悪化により、この破綻リスクが大きく上昇すると懸念するのが増税賛成派、ただちに影響はないと楽観するのが反対派。簡単に整理すればこんな構造だ。
しかし、多くの人はピンと来ないだろう。そもそも破綻リスクがどの程度あり、それが財政状況に応じてどれくらい変わるのか、といった数字が一切出てこないからだ。増税により破綻リスクが何%下がる、あるいは先送りで何%上がる、といった具体的な見積もりがないと、政策の良しあしもうまく評価できない。
残念ながら、現在の主流派経済学にはこうした問いに答えることが難しい。例えば、標準的なマクロ経済理論であるDSGE(動学的確率的一般均衡)モデルでは、政府部門の財政収支が長い目で見て釣り合うことを前提にするため、そもそも財政破綻が起こり得ない。他にも、リーマン・ショックのような金融危機がいつ・どんな兆候の元で起きるかうまく答えることができない。資産価格の暴落を予測した途端に市場が損害を防ごうと行動を変え、結果的に予測が外れてしまうのだ。たとえ頻度が低いとしても、経済に与える影響が甚大なショックに関する予測や説明があまりに不十分というのは主流派経済学が抱える問題点だろう。
非主流派経済学説の中で、そのメッセージの分かりやすさと過激さでにわかに注目を集めているのが、MMT(現代貨幣理論)である。7月には提唱者の一人である米ニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授が講演会のため来日し、第一人者である米バード大学のランダル・レイ教授による教科書『現代貨幣理論入門』の翻訳書が今月出版されたばかりだ。MMTは、貨幣や政府支出に対する見方が主流派とは大きく異なり、上述した財政赤字問題については「デフレから脱却するまでは財政支出/赤字を積極的に増やし続けよ」と大胆に提唱する。
インフレが実現した際にきちんと制御できるのか、財政規律の悪化に歯止めが利かなくなるのではないか、といった疑念・懸念から、多くの主流派経済学者はMMTの政策提言に批判的である。しかし、財政支出を拡大しているにもかかわらず金利や物価が一向に上昇しない先進諸国の現状は、一見するとMMTと整合的なようにも見える。実際に、元IMF(国際通貨基金)チーフエコノミストのオリビエ・ブランシャール氏を筆頭に、デフレ下での積極的な財政支出を提唱する経済学者は主流派の中でも増え始めている。
MMTのような学説が注目を集める背景には、本稿で指摘したように、主流派経済学が抱える限界もあるのではないだろうか。MMTは少なくとも、財政支出をいつまで続けるかという期限について、一定の「答え」を示している。主流派経済学は、非主流派のアラを探すだけでなく、そこから得た視点やアイデアを吸収して、より人々の疑問に向き合う形で進化していく時だ。
(やすだ・ようすけ 大阪大学准教授、ミクロ経済理論、編著に『学校選択制のデザイン』ほか)
Kestrel (@tagomago712)
2019/11/09 7:32
ミッチェル先生のブログ記事のコメント欄に安田 洋祐先生@yagena
水曜日[10/30or11/6?]にインタビューしたとのこと。「欲望の資本主義」は来年の1月に放送。
bilbo.economicoutlook.net/blog/?p=43578#… pic.twitter.com/odW5ICptXO
https://twitter.com/tagomago712/status/1192932865949831168?s=21
Yosuke Y
Saturday, November 9, 2019 at 1:25
Dear Bill,
I’m Yosuke YASUDA, a game theorist who interviewed you on a recording of NHK on Wednesday. Many thanks for your long talk and cooperation. It was a really exciting time. Please keep in touch!
bill
Saturday, November 9, 2019 at 5:58
Dear Yosuke (at 2019/11/19 at 1:25 am)
Thanks very much for the feedback and for the time we spent together in Tokyo on Wednesday discussing economics. I thought it was a really productive interchange and I appreciated the time you and your NHK team took to give me a chance to talk about MMT and its place in economic thought in an extended interview – beyond the ‘ten-second screen grabs’.
I will look forward to seeing what you all finally come up with when the program goes to air on Japanese TV.
We will keep in touch and I will be back in Japan in the not to distant future if all goes well.
best wishes
bill
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ハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI) - みずほ総合研究所 (Adobe PDF)
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ハーフィンダール・ハーシュマン指数|証券用語解説集|野村證券
www.nomura.co.jp>...>証券用語解説集 - は行 -
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用語の解説:公正取引委員会
www.jftc.go.jp/soshiki/kyotsukoukai/.../yougo.html
累積集中度とは,上位企業の事業分野占拠率(%)の合計値であり,当該品目に係る集中度を示す指標の一つです。上位3社累積集中 ... ハーフィンダール・ハーシュマン指数(以下「HHI」といいます。)は,個別事業者 ...
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r-o-y.info>...>経済学・経済政策
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評価結果の概要 - 総務省 (Adobe PDF) -htmlで見る
www.soumu.go.jp/main_content/000082460.pdf
を示すハーフィンダール指数(HHI)1とNTTグループのシェアを整理した. ものである ... 占度合いを測定する指標の一つ。各事業者 ...
HHI | 統計用語集 | 統計WEB
bellcurve.jp>ホーム>統計用語集>英字
HHI Herfindahl-Hirschman Index. ハーフィンダール=ハーシュマン指数。市場の集中度や不平等度を表す指標で、各シェアの ...
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