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(注1)しかし、『国富論』の優位はその体系的著述にあり、「<経済学においては>今日になってさえ、物理学に見られるように一頁にも足りないような論文で国際的な思想を形成しうる時は、なお遠き将来に属しているのである」(シュンペーター、1956、p.517)と嘆いている。
(注2)Groenewegen(1998)にも次の記述がある。「彼の生存中には著作はほとんど出版されなかったが、1788年から1792年にかけて彼の主要な著作が、友人であるコンドルセやデュ・ポンによって再出版された」(私訳)。ここで、1792年がどの本の再版を指しているのか、私には解らないが、1788年は『諸考察』がコンドルセによって出版されたことを意味しているのではないか。
(注3)「生存賃金説」を採りながら、労働の報酬として「農業労働者の生活資料と利潤をふくむ」(§14)とも書いている。この場合、テュルゴーは、農業労働者の範疇に企業者を含めて考えていたのであろう。
(注4)津田訳では(§61)の標題を「工業被用者階級は企業者、資本家と単なる労働者とに細分される」と訳している。原文は”Subdivision de La Classe stipendiée industrieuse, en Entrepreneurs capitalistes & en simples Ouvriers."である。ここは、”Entrepreneurs capitalists”を企業者と資本家に分けるのではなく。資本家的企業者とするのが正しいのではないか。
(注5)シュンペーターの本(1956、p.701)では、§53となっている。編集者注で、シュンペーターは『市民日誌』版によっているとのことで、邦訳(シェル版)の該当節番号§51に改めた。
ただ、次にあげた§59,60は、シェル版では§58,59に該当するが、どうも内容が合致しない。そのままの節番号がシェル版でも適当と思うので、シュンペーター表記のままにした。
(注6)スミスはテュルゴー著作を知らなかったとシュンペーター(1956、p.681)は書いている(精確には『諸省察』についてであるが)。資本理論について『国富論』は、『諸省察』に比べて冗長であって、しかもそれに及ばなかったからである。
本ホーム・ページの各ページに関連項目が多く、参考までに()で示した。リンクは貼らなかったが、適宜参照頂ければ幸甚です。
(参考文献)
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(2014.7.9記) |
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