金曜日, 7月 21, 2017

越村信三郎 マルクス主義計量経済学―労働価値説体系への行列および行列式理 論 の応用に関する一研究 (1961年)


   ( 経済学リンク::::::::::
NAMs出版プロジェクト: 経済学日本人著者入門書
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/blog-post_9.html

越村 信三郎 マルクス主義計量経済学―労働価値説体系への行列および行列式理 論の応用に関する一研究 (1961年)

http://nam-students.blogspot.jp/2017/07/1961.html

越村はカレツキらと共にランゲ記念論集に寄稿している。

やさしい資本論(1947年)、図解資本論(1966年)、四元的価値のパラダイム―マルクス経済学と近代経済学の統一のために★ (1989年)なる著作もある。


四元的価値のパラダイム マルクス経済学と近代経済学の統一のために/越村信三郎/

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4561860207

https://i.imgur.com/rSoE6cl.jpg


越村の言う四元は以下[記号を改変]、

   消費者  生産者
費用  B2    A4
効用  C1    D3

Aはマルクス
Bはマルサス
Cはワルラス
[Dはプルードン]

経済学史の整理としては有効かつ正しい
[あえて付け加えるならDはプルードン。歴史的にはDからACが分化、元々はBに対抗]

越村はパレートを評価しない。スミス以上に総合的だとは思うが。


C,B>P>D,Aが普通(スミスのパラダイム)。35頁。リカードとマルサスの場合、CとDは背離。生産者ではなく資本家になる。

独占された場合の消費者の費用(労働)差益は∞になる。


8頁改変:

図2·1 価値学説の系譜

  労働価値説     効用価値説
   ペティ
  (1623-87)     コンディヤック
    |        (1714-80)
    |          |
   スミス       チュルゴー
   (1723-90)       (1727-81)
    /\         |
【支配労働】【投下労働】  【平均効用】
  |    リカード    |
マルサス  (1772-1823)    セー
(1766-1834)  /\     (1767-1832)
 |    /  \プルードン|
 |   /    \(1809-65)|
 |   |     |   ゴッセン
 | マルクス    |   (1810-58)
 |  (1818-1883)  |  【限界効用】
 |  【平均労働】 | ワルラス
 |   |     |  (1834-1910)
 |   |     |    ジェボンズ
 |   |     |    /(1835-82) 
 |   |   マーシャル /    メンガー
 |   |    (1842-1924)      (1840-1921)
 |   |   【供給・需要】    /
 |   |  /ケインズ83~46\  /
消費者  生産者   生産者  消費者    
の費用B の費用A  の効用D の効用C  

       四元的価値論


(Dは家内制手工業を想定している)


プルードンはスミスの影響を受け、マルクス、ワルラスはプルードン批判から経済学に参入している。

集合力は生産者における効用/費用で測定される。

ストライキは生産者の効用を原理としているがその積極的な活用とは言えない。

ケインズ(1983~1946)はマーシャルの弟子。同時にマルサスの視点を受け継いでいる。

ケインズはスミス、リカードの次の結節点だが図ではマーシャルが再評価される。

ミルが位置付けられていないが(計量…では批判的に扱われている)上の図はサミュエルソンの経済学史の図解より優れている。



富に関する省察 テュルゴー 1766 TURGOT, Anne Robert Jaques , Réflexions sur la Formation et la Distribution des Richesses

http://nam-students.blogspot.jp/2017/07/1788-turgot-anne-robert-jaques.html

NAMs出版プロジェクト: コンディヤック Étienne Bonnot de Condillac

http://nam-students.blogspot.jp/2017/07/etienne-bonnot-de-condillac.html




サミュエルソン 経済学の系統図 1980&1985,11+12ed.改


           哲学者           実践派
     アリストテレス  聖書          実業家
      前350    /           時事評論家
          \スコラ学派          /
        トマス・アクイナス        /
          1270   \  重商主義者
         /        \__17世紀および
       重農主義者         18世紀
        ケネー          /
        1758       古典学派
           \_____アダム・スミス
                  1776
     _______________|_
    |                 |
   マルサス              リカード
   1798              1817
    |                /  \ 社会主義
    |              ミル    マルクス
    |             1848   1867
    |      新古典学派 /       / |
    |         ワルラス      /  |
    |    _____マーシャル    /   |
    |   /     1890    /   レーニン
   ケインズ/       /     /____1914
   1936       /     /     / \
    |        /     /     /   \
   ケインズ後の___/    新左翼   ソ連    中国
   主流派経済学


   消費者        消費者         生産者      
   の費用B       の効用C        の費用A



            哲学者        実践派
      アリストテレス  聖書       実業家
       前350    /        時事評論家
           \スコラ学派       /
         トマス・アクィナス     /
           1270  \    /
           /       \  /
       重農主義者     重商主義者
         ケネー      17世紀および
        1758      18世紀
            \    /
            アダム・スミス
             1776   
         ______|___ 古典学派
        |ゴドウィンx|   |
        |1793 マルサス |
 (労働価値説)|     1798 |(比較優位)
     リカード(A)   |  xリカード(B)_____
       1817    |   1817        |
       /       |     \         |
  社会主義/ xプルードン |    J.S.ミル     |
   マルクス   1846 |     1848 新古典学派|
   1867      | |        \ワルラス  |
   / | \     |  \       マーシャル  |
  |  |  レーニン ゲゼル \     / 1890  |
  |カレツキ 1914 1916 ケインズ/ /  |   |
  |1933   / \     1936 /   |   |
  |      /   \     |  /   / \  |
  |     /     \    主流派 合理的 シカゴ自由
  新左翼 ソ連       中国  経済学 期待理論 至上主義 


   生産者   生産者   消費者      消費者    
   の費用A  の効用D  の費用B     の効用C  

___________ 

前350 アリストテレス『経済学(偽書?)』『問答集』?『政治学』『ニコマコス倫理学』2:6,13.1:9
1270 トマス・アクィナス『ニコマコス倫理学註解』? 
1758 ケネー『経済表』 
1776 アダム・スミス『国富論』 
1793[ゴドウィン『政治的正義』
1798[マルサス『人口論』(序文にあるように表向きはゴドウィン『探求者』「吝嗇と浪費」への反論)  
1817 リカード『経済学および課税の原理』1章A、7章B☆
1846[プルードン『貧困の哲学~経済における矛盾の体系』
1847[マルクス『哲学の貧困』             
1848 ミル『経済学原理』 
1858[プルードン『革命と教会における正義』未
1860[ワルラス『経済学と正義~プルードンの経済学説の批判的検討と反論』未
1867 マルクス『資本論』 
1874 ワルラス『純粋経済学要論』1874上巻1877下巻
1890 マーシャル『経済学原理』 
1914 レーニン『カール・マルクス』 
1936 ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』 

☆すべての経済学者に二面性はあるが、特にリカードを二つに分けた。リカードとマルサスによる「穀物条例論争」1815は有名。ただし、リカードは労働価値説を維持したと言える。


以下は番号が違う。


純理論的問題というより経済学史的位置付けが大事。越村信三郎は経済学者を4種類に分類した。

四元的価値のパラダイム マルクス経済学と近代経済学の統一のために』越村信三郎

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4561860207 8頁


   消費者  生産者
費用  b    d
効用  a    c


図2·1 価値学説の系譜

  労働価値説     効用価値説
   ペティ
  (1623-87)    コンディヤック
    |       (1714-80)
    |         |
   スミス      チュルゴー
   (1723-90)      (1727-81)
    /\        |
[支配労働】【投下労働】 【平均効用】
  |    リカード   |
マルサス  (1722-1823)   セー
(1766-1834)  /\  (1767-1832)
 |    /  \     |
 |   /    \   ゴッセン
 |  マルクス   |   (1810-58)
 |  (1818-1883)  |  [限界効用]
 |  【平均労働】 | ジェボンズ
 |   |     |  (1835-82)
 |   |     |  /   ワルラス
 |   |     | /    (1834-1910)
 |   |    マーシャル      メンガー
 |   |    (1842-1924)      (1840-1921)
 |   |   【供給・需要】    /
 |   |  /      \   /
消費者  生産者        消費者    生産者
の費用b の費用d       の効用a   の効用c

          四元的価値論


ケインズはaとbの統合を図ったが、一般理論草稿を読むとマルクスからの間接的影響があるとわかる。

https://i.imgur.com/rSoE6cl.jpg 訂正:リカード(1772~1823)  

越村にカレツキへの言及はない。

ブローグによるとジェボンズはフロイトとも親交のあったフェーヒナーから限界効用のアイデアを得たという。




8頁:

訂正:リカード(1772~1823)

https://i.imgur.com/rSoE6cl.jpg



四元的価値のパラダイム マルクス経済学と近代経済学の統一のために

越村信三郎/著

出版社名 白桃書房

出版年月 1989年11月

ISBNコード 978-4-561-86020-4 

4-561-86020-7

税込価格 2,621円

頁数・縦 200P 22cm

商品内容

目次

第1章 四元的価値のパラダイム ☆

第2章 価値論の系譜と死角

第3章 四つの元の関数関係

第4章 単一取引のパラダイム

第5章 一次関数による四元的価値のパラダイム

第6章 二次関数による四元的価値のパラダイム

第7章 完全自由競争市場における需要供給の法則

第8章 四元的価値論における四つの差益

第9章 需要曲線の変化

第10章 三次関数による四元的価値のパラダイム

第11章 従来の独占理論とその矛盾

第12章 独占と四元的価値のパラダイム

第13章 費用の変化と独占

第14章 買い手独占

第15章 寡占と四元的価値のパラダイム

第16章 労賃,利子,地代のパラダイム

第17章 社会主義体制のもとでの価値法則



越村の言う四元は以下、


     効用   費用

生産者  B    A

消費者  C    D


Aはマルクス主義経済学

Cはワルラス他

Dはマルサス他


経済学史の整理としては有効かつ正しい

(あえて付け加えるならBはプルードン、そこからACが分化、元々はDに対抗)


___

以下メモ:


     費用  効用

消費者  B    A

生産者  C    D


Aはワルラス他

Bはマルサス他

はマルクス他

Dはプルードン、そこからACが分化、元々はBに対抗


経済学史の整理としては有効かつ正しい



     費用  効用

消費者  A    C

生産者  B    D


Bはマルクス主義経済学


経済学史の整理としては有効かつ正しい



     効用   費用

生産者  D    B

消費者  C    A


   消費者 生産者

費用  A   B

効用  C   D


        生産者

         B

       +   費用(平等)

消費者    CDA

     効用(自由)


Dはあり得ない…


     費用   効用

生産者  B    A

消費者  C    D


Bはマルクス

Cはマルサス

Dはワルラス


経済学史の整理としては有効かつ正しい

(あえて付け加えるならAはプルードン、そこからBDが分化、元々はCに対抗)




     効用   費用

消費者  B    A

生産者  C    D


Aはマルサス

Bはワルラス

Cはプルードン

Dはマルクス


経済学史の整理としては有効かつ正しい

(あえて付け加えるならCはプルードン、そこからBDが分化、元々はAに対抗)



   生産者  消費者

費用  B    A

効用  C    D


Aはマルサス

Bはマルクス

Cはプルードン

Dはワルラス


経済学史の整理としては有効かつ正しい

(あえて付け加えるならCはプルードン、そこからBDが分化、元々はAに対抗)



   消費者  生産者

費用  B    A

効用  C    D


Aはマルクス

Bはマルサス

Cはワルラス

Dはプルードン


経済学史の整理としては有効かつ正しい

(あえて付け加えるならDはプルードン、そこからACが分化、元々はBに対抗)







____



越村 信三郎 マルクス主義計量経済学―労働価値説体系への行列および行列式理論の応用に関する一研究 (1961年)  

https://www.amazon.co.jp/dp/B000JAMJTQ/
:20頁の3つの商品の交換価値の図解を表紙に採用している。本来は立体図。


国立国会図書館デジタルコレクション - マルクス主義計量経済学 : 労働価値説体系への行列および行列式理論の応用に関する一研究

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3008634

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永続的識別子

info:ndljp/pid/3008634

タイトル

マルクス主義計量経済学 : 労働価値説体系への行列および行列式理論の応用に関する一研究

著者

越村信三郎 著

出版者

東洋経済新報社

出版年月日

1961

請求記号

331.39-Ko661m

書誌ID(NDL-OPACへのリンク)

000001023271


国立国会図書館デジタルコレクション - マルクス主義計量経済学 : 労働価値説体系への行列および行列式理論の応用に関する一研究

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3008634


書誌情報

操作方法

目次・巻号

マルクス主義計量経済学 : 労働価値説体系への行列および行列式理論の応用に関する一研究 [118]

目次

はしがき/p1

I 商品の価値と交換価値の理論/p1

1 生産物と商品の体系―需給テーブル/p1

2 価値の概念/p6

3 価値形態あるいは交換価値/p11

4 2種の商品の交換価値―単純な,個別的な,あるいは偶発的な価値形態/p11

5 多種の商品の交換価値―総体的な,拡大された価値形態/p15

6 一般的等価形態と交換価値/p25

7 貨幣形態/p27

8 商品の価値と交換価値/p28

9 総生産物の価値と各財の交換価値/p34

II 貨幣と価格の理論/p41

10 貨幣の概念/p41

11 価値尺度としての貨幣と商品の価値から価格への転形/p43

12 価格体系のもとにおける需給テーブルと生産物の社会的総平均価格あるいは一般物価水準/p57

13 生産物数量の販路係数と各財の価格体系/p60

14 行列式ΓとDとの連関/p65

15 流通手段としての貨幣と商品の価格/p68

16 蓄財手段としての貨幣の機能/p76

17 支払い手段としての貨幣の機能と商品の市場価格/p78

III 資本と剰余価値の理論/p88

18 資本の概念/p88

19 資本の有機的構成/p92

20 剰余価値および剰余価値率/p97

21 利潤および利潤率/p101

IV 再生産の理論/p108

22 多種部門別に考察した社会的資本の単純再生産/p108

23 3部門別に考察した資本の蓄積と拡大再生産/p114

(A)資本蓄積の基本表式/p114

(B)基準年度当初の収支均等の方程式/p117

(C)剰余価値,現実利潤,および現実価格/p118

(D)次年度の収支均等の方程式/p121

(E)初年度と次年度の再生産表式の連関/p123

(F)現実の利潤,現実の利潤率,および平均利潤率の算定法/p124

(G)生産力関係の定式/p126

(H)一般方程式と特殊方程式/p127

V 生産価格の理論/p137

24 単純な価格体系のもとにおける再生産の構造/p137

25 単純な価格から生産価格への転形と生産価格体系のもとにおける再生産の構造/p147

26 単純な価格体系下の再生産構造と生産価格体系下のそれとの連関/p154

VI 市場価格と経済波動の理論/p159

27 社会的生産の無政府状態と再生産構造の撹乱―資本主義的な市場価格の成立/p159

28 経済波動とその類型/p165

(A)諸部門間の資本移動による各種の運動形態―資本の横波運動/p165

(1)単振動/p166

(2)減衰振動/p170

(3)発散振動/p175

(4)単調減衰運動/p177

(5)単調発散運動/p179

(6)平行運動/p181

(B)各部門内の資本の増減による波動形態―資本の縦波運動/p182

(C)資本の運動の縦波と横波との合成/p184

29 再生産の波動方程式/p184

(1)第0期の市場価格体系下の再生産の構造式/p188

(2)生産価格体系下の単純再生産の構造式/p189

(3)第t期の市場価格体系下の再生産の構造式/p190

付録 行列式と行列/p193

I 行列式/p193

1 行列式の定義/p193

2 行列式の展開/p193

3 行列式の基本性質/p194

4 小行列式と余因子/p197

5 連立1次方程式の行列式による解法/p197

6 消去法/p199

7 (n‐1)個のn元斉1次方程式/p199

II 行列/p200

8 行列の定義/p200

9 相等の定義/p201

10 加法と減法/p201

11 乗法/p201

12 除法/p202

13 転置行列あるいは随伴行列/p204

14 連立1次方程式の行列による解法/p205

索引/p209



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マルクス経済学―価値と価格の理論 (1977年) | 置塩 信雄 

https://www.amazon.co.jp/マルクス経済学-価値と価格の理論-1977年-置塩-信雄/dp/B000J8Y1RG/


剰余価値率の実証研究―労働価値計算による日本・アメリカ・韓国経済の分析 (大阪経済大学研究叢書) | 泉 弘志 1992

https://www.amazon.co.jp/剰余価値率の実証研究-労働価値計算による日本-アメリカ-韓国経済の分析-大阪経済大学研究叢書-泉-弘志/dp/4589016397/


投下労働量計算と基本経済指標: 新しい経済統計学の探究 (大阪経済大学研究叢書) | 泉 弘志 2014

https://www.amazon.co.jp/投下労働量計算と基本経済指標-新しい経済統計学の探究-大阪経済大学研究叢書-泉-弘志/dp/4272111205/


投下労働量計算と基本経済指標 - 株式会社 大月書店

http://www.otsukishoten.co.jp/book/b165083.html

「投下労働量」の概念を応用して、重要な経済指標の優れた測定方法を提示。


著者 泉 弘志 著

出版年月日 2014/02/20

ISBN 9784272111206

判型・ページ数 A5・336ページ

定価 本体4,800円+税


目次

第I部 投下労働量計算とは何か

 第1章  投下労働量計算の目的

 第2章  投下労働量の計算方法

 第3章  投下労働量計算と生産の境界について


第II部 投下労働量計算と経済成長率計測・国際経済規模比較

 第4章  投下労働量計算と経済成長率の計測

 第5章  購買力平価・実質値産業連関表と経済規模の国際比較

 第6章  購買力平価に関する若干の論点について


第III部 投下労働量計算と生産性の計測

 第7章  全要素生産性と全労働生産性

 第8章  生産性計測とキャピタルサービス

 第9章  付加価値生産性と全労働生産性

 第10章 全労働生産性による中国の部門別生産性上昇率の計測

 第11章 産業別生産性水準の日韓比較


第IV部 投下労働量計算と剰余価値率・利潤率

 第12章 剰余価値率の計測 日本1980-1990-2000

 第13章 生産価格と均等利潤率の計算 日本1980-1990-2000

 第14章 剰余価値率の実証研究をめぐる若干の論点



これからのマルクス経済学入門 (筑摩選書) | 松尾 匡, 橋本 貴彦 |本 | 通販 | 2016

https://www.amazon.co.jp/これからのマルクス経済学入門-筑摩選書-松尾-匡/dp/4480016368/

これからのマルクス経済学入門

 叢書名   筑摩選書  

 著者名等  松尾匡/著  

 著者名等  橋本貴彦/著  

 著者等紹介 【松尾】1964年生まれ。神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。専門は

理論経済学。現在、立命館大学経済学部教授。著書に「近代の復権」など。

 著者等紹介 【橋本】1975年生まれ。立命館大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。経済

統計学とマルクス経済学を専攻。現在、立命館大学経済学部准教授。

 出版者   筑摩書房

 出版年   2016.3

 大きさ等  19cm 236p

 NDC分類 331.6

 件名    経済学‐社会主義  ≪再検索≫

 要旨    搾取と貧困が深刻化する今、「階級」「疎外」「労働価値説」「唯物史観」といった、マ

ルクス経済学の基礎概念を再検討し、現代的な意義を明らかにする、画期的な書!

 目次    第1章 階級と所有(階級的な見方vsアイデンティティ的な見方;支配階級とは、剰余

の利得者か、それとも生産の支配者か ほか);第2章 疎外論と唯物史観(フォイエル

バッハの宗教批判を引き継ぐ疎外論の図式;疎外が起こる原因とその克服の条件 ほか)

;第3章 投下労働価値概念の意義(価格の規定因としての労働価値説は成り立たない;

労働価値概念の社会的労働配分把握という意義 ほか);第4章 マルクス経済学で日本

社会を数量分析する(投下労働価値による数量分析;投下労働価値と総労働配分 ほか)

 内容    マルクスは資本主義経済をどのように捉えていたのか。「階級」「疎外」「労働価値説」

「唯物史観」といったマルクス経済学の基礎概念を再検討し、現代的意義を明らかにする

、画期的な書。

 ISBN等 4-480-01636-8



「…現代経済理論に対してマルクスの経済学のもつ重要性は、問題の最終的解決について

成否の定かでないこのような試み(注:景気循環理論をめぐる錯綜)などにではなく、主として

『資本論』第二巻、そして一部は第三巻で行われた準備作業にこそある。ここでわたくしは、

マルクスの有名な資本の再生産表式のことを思い浮かべているのだ。」

レオンチェフ「マルクス経済学の現代的意義」(邦訳『経済学の世界』101頁より) 



常識的なことだが近経とマル経の基本タームはズレる

 ストック  フロー
  \   / \     
   \ /   \
  不変資本   可変資本

搾取率、剰余価値率などは上の近経からは出てこない…
マルクスは資本の自己増殖に興味があるから
ストック(広い意味で原始的蓄積)は資本論(さらに産業連関表)の分析の対象ではない
マルクスは草稿で交換に回されるのは全体の10分の1程度と書いている
労働価値説を強調する余り誤解を生んだがストックに関しては後世に委ねたのだ
ピケティなどはマルクスが使える統計を使わなかったと非難している

《マルクスの著作は…18世紀はじめから19世紀にかけて実施された、1800─
1810年のパトリック・コルクホーンの研究に始まり1870年代のギッフェンの
研究へと続く、イギリスの資本ストッ推計の数々の試みにまったく言及して
いない…》21世紀の資本#6

ただし広い意味でマルクスの言う原始的蓄積、資本の有機的構成をピケティも考えているし
ピケティはストックを考察することでマルクスを補完したと言える

パトリック・コルクホーン

マルサス:

歴史的にはマルサスとゴドウィンの論争が重要

現代ではマルサスはソローの成長理論に形を変えて生きている

マルクスとの関連で言えば越村信三郎は、



   消費者  生産者

費用  B    A

効用  C    D


Aはマルクス

Bはマルサス

Cはワルラス


と4つに経済学者の思考を分けている[記号を改変]



マルサスはダーウィン、ケインズに影響を与えたが、かつての影響力はない

人口と食料の関係は、複利と人口の関係の問題に対応すると個人的には考える




アダム・スミスの経済学は、「価格は需要と供給で決定される。」ということです。 
これには、①供給数は可変動であるという前提 
     ②需要は一定であるという前提  
が含まれています。そして、供給が少ない時は価格は高く、供給が増えると価格は下がる、という結論になります。 
これを数学で表現してみると、 
Y=価格 
X=供給 
a=需要(一定) 
Y=a/X 
となります。 
市場には常に一定数の需要があり、供給が変動するということになり、これにつれて、価格も変動するということになります。 
この時、需要は一定ということになっていますが、広告を入れることによって、需要を喚起し、市場を拡大させるという新し 
い手法が生まれました。これを数学で表現してみると、 
Y=価格 
X=供給 
a=需要(一定) 
b=広告による効果(可変動) 
Y=ab/X 
ということになります。 


次に計画経済を考えて見ましょう。計画経済は、「生産量を拡大させていくことによって社会は段階的に成長する。」ということでした。ここでは、需要は一定であるという前提が忘れ去られていました。これを数学で表現してみると、 
   Y=社会の成長 
   X=生産量 
   a=価格 
   Y=aX 
ということになります。工場の生産高は、(一日あたりの生産量)*(稼働日数)で計算できますが、売り上げは市場における、需要によって決定されます。 
計画経済は、工場の生産高のみを計画することになってしまい、市場における売り上げや工場の利益は計算されてはいませんでした。 
 ここで、ケインズ経済学における公共事業とその乗数効果について考えて見ましょう。 
公共事業は「公共物を整えると、社会は活性化され、経済は成長する。」というものです。 
公共事業がどのくらい効果的かは、それを行う場所の人口と社会的成熟度に依ってきます。この時、公共事業における需要は一定であるのです。 
これを数学で表現してみると、 
   Y=経済成長 
   X=公共事業 
   a=予算 
   Y=aX 
ということになります。公共事業の数学は計画経済と同じ数式なのでした。よって計画経済である共産主義が破綻したように公共事業によるバブルは崩壊したのでした。 
公共事業において、需要は一定であるとしても、ここで新規開発による発明品が生まれると、乗数効果が加わり、経済の成長は加速されます。 
例えば、ただ道路をだけを建設していたときに比べ、自動車が発明されると、道路建設における効果は、自動車の売り上げと軌を一にしますので、その効果は、高まります。 
これを数学で表現すると、 
  Y=経済成長 
  X=公共事業 
  a=予算 
  b=自動車の売上台数 
  Y=abX 
ということになります。これにおいても、自動車の保有台数には限度がありまし、また自動車を買い替えることがあっても、道路を建設し直すだけで、新しい場所に道路を作ることは赤字を招きます。 
 最後に、シュンペーターによるイノヴェーション(新規開発)の経済学について考えて見ましょう。 
イノヴェーション(新規開発)によって全く新しいものを作り出すことは、全く新しい市場を作り出すことに他なりません。そこでの経済学はアダム・スミスの市場経済が作用します。 
そして、この新規開発によって、ケインズ経済は新しい乗数を持つことになります。社会をバブルから守るためには、常にイノヴェーション(新規開発)を怠らず、産業に競争力を持たせ、 
政府が公共事業による、計画的な地価の上昇を図ることを避けることです。 








2 Comments:

Blogger yoji said...



図2·1 価値学説の系譜

  労働価値説     効用価値説
   ペティ
  (1623-87)    コンディヤック
    I       (1714-80)
    I         I
   スミス      チュルゴー
   (1723-90)      (1727-81)
    /\        I
[支配労働】【投下労働】 【平均効用】
  I    リカード   I
マルサス  (1722-1823)   セー
(1766-1834)  /\  (1767-1832)
 I    /  \     I
 I   /    \   ゴッセン
 I  マルクス   I   (1810-58)
 I  (1818-1883)  I  [限界効用]
 I  【平均労働】 I ジェボンズ
 I   I     I  (1835-82)
 I   I     I     ワルラス
 I   I     I      (1834-1910)
 I   I    マーシャル      メンガー
 I   I    (1842-1924)      (1840-1921)
 I   I   【供給・需要】    /
 I   I  /      \   /
消費者  生産者        消費者    生産者
の費用b の費用d       の効用a   の効用c

          四元的価値論

1:37 午前  
Blogger yoji said...

8頁改変:

図2·1 価値学説の系譜

  労働価値説     効用価値説
   ペティ
  (1623-87)     コンディヤック
    |        (1714-80)
    |          |
   スミス       チュルゴー
   (1723-90)       (1727-81)
    /\         |
【支配労働】【投下労働】  【平均効用】
  |    リカード    |
マルサス  (1722-1823)    セー
(1766-1834)  /\     (1767-1832)
 |    /  \プルードン|
 |   /    \(1809-65)|
 |   |     |   ゴッセン
 | マルクス    |   (1810-58)
 |  (1818-1883)  |  [限界効用]
 |  【平均労働】 | ワルラス
 |   |     |  (1834-1910)
 |   |     |    ジェボンズ
 |   |     |    /(1835-82) 
 |   |   マーシャル /    メンガー
 |   |    (1842-1924)      (1840-1921)
 |   |   【供給・需要】    /
 |   |  /      \   /
消費者  生産者   生産者  消費者    
の費用B の費用A  の効用D の効用C  

       四元的価値論

3:53 午前  

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