ウェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』とパーソンズ
ジンメルのプルードンヘの言及〜『社会学』より〜メモ
http://nam-students.blogspot.com/2013/04/blog-post_2833.html
ウェーバー体系
http://nam-students.blogspot.com/2013/02/blog-post_26.html
ウェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』より
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_13.html(本頁)
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/max-weber-wirtschaftsgeschichte.html
水とダイヤモンド(メンガー、ジェボンズ、ワルラス関連)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/06/blog-post_2.html
マーシャル,Alfred Marshall
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/alfred-marshall.html
ゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義 』1912(ドイツ歴史学派)
http://nam-students.blogspot.com/2018/09/blog-post.html
ゾンバルト再考
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2022/09/blog-post_3.html
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/thorstein-veblen-1857-1929.html
『大転換 』ポランニー K. Polanyi The Great Transformation 1944
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/k-polanyi-great-transformation-1944.html
《意味をもった人間の行為の究極的要素について考えてみると、それらはいずれもまず「目的」と「手段」の範疇に結びついている。》
マックス・ウェーバー『学問論集』149頁
《Jede denkende Besinnung auf die letzten Elemente sinnvollen menschlichen Handelns ist zunächst gebunden an die Kategorien Zweck und Mittell.》
http://www.gleichsatz.de/b-u-t/begin/web152a.html
MAX WEBER
Die "Objektivität"
sozialwissenschaftlicher und
sozialpolitischer Erkenntnis
Max Weber, Die Objektivität sozialwissenschaftlicher und ...

マックス・ヴェーバー研究 (Adobe PDF) -htmlで見る
repository.shujitsu.ac.jp/file/.../Shujitsuronso_040_085_101.p...
ここで取り上げるマックス・ヴェーバー(Max Weber,1864-1920)といえば、「社会科学 の. 巨人」(1)とか「現代社会科学の巨人」(2) .... 済と社会』に加えて、『政治論論集』( Gesammelte politische Shriften,1921)、『学問論論集』. (Gesammelte Aufsätze zur ...
マックス・ウェーバー(Max Weber) - 翻訳作品集成ameqlist.com/sfw/weber_m.htm マックス・ヴェーバー表記あり。 ... 職業としての学問』 Wissenschaft als Beruf. translator: .... 政治論集』. Two Volumes; translator:中村貞二(Nakamura Teiji)/他 Publisher:みすず書房(Misuzu Shobo); One:1982/10 ISBN4-622-01762-8; Two: 1982/12 ...
以下、パーソンズの体系(富永健一作成の図、『人間の条件パラダイム』所収より)
/信託シ/社会的共同体
/ステム/___/ |
/ 経済/ 政治/社会システム
/___/___/ |
| | | |
| | | |
____|___|___|___|
/ | / /| /|
/文化 | /___/_|_/ |
/システム |/ / |/ |
/_______|___/___| 行為システム
/ / / |
/行動システム /パーソナリティ/ |
/ / システム / |
/_______/_______/ |
| | | |
| | | |
________|_______|_______|_______|
/ | / /| / /
/ | / / |_/___/
/ | / / |/ /
/ テリック・システム | /_______/___|___/
/ | / / | /
/ | / / | /
/ |/ / |/
/_______________|_______/_______| 生命システム
/ / /
/ / /
/ / /
/ 物理ー科学システム / 有機体システム /
/ / /
/ / /
/ / /
/_______________/_______________/
社会システム/行為システム/生命システムの関係
以下の図のように()内の哲学者及び著作が対応する。
IIl________IIi
/信託シ/社会的共同体
/ステム/___/ |
(マーシャル)/ 経済/ 政治/社会システム
IIa/___/___/(マルクス)
| |IIg| |
(*パレート)| | | |
IL ____|___|___|___|II
(デュルケム)| / /| /|
/文化 | *___/_|_/ |
/システム |/ / |/ |
/_______|___/___|行為システム
/ /(フロイト) / (実践理性批判)
/行動システム /パーソナリティ/ |
/(ウェーバー)/ システム / |
IA /_______/_______/ |
| | IG | |
| | | |
________|_______|_______|_______|I
L / | / /| / /
/ | / / |_/___/
/ | / / |/ /
/ テリック・システム | /_______/___|___/
/ (スピノザ、実体) | / / | /
/ | / / | /
/ |/ / |/
/_______________|_______/_______| 生命システム
/ / / (スピノザ、老子、
/ / / ヘーゲル?)
/ / /
/ 物理ー科学システム / 有機体システム /
/ (純粋理性批判) / (判断力批判) /
/ / /
/ / /
/_______________/_______________/G
A
社会システム/行為システム/生命システムの関係
上記の図はAGIL(LIGA)図式を採用しているが、ヘーゲル的トリアーデに応用することもできる。
下記は、Lにあたる部分を省略した。
三角形の方が単純でわかりやすい部分もある。
____________________________
/\ /\ /社会的共同体
/__\ /__\ /__\
/\ /\ /\ /\ /社会システム
/__\/__\ /__\/__\__/経済\/政治\
/\ /\ /\ /\
/ \ / \ / 行為システム \
/ \ / \ /行動 \ /パーソナリティ
/______\/______\__/_システム \/_システム_\
/\ /\
/ \ / \
/ \ 生命システム / \
/ \ / \
/ \ / \
/ \ / \
/ 物理・科学システム \ / 有機体システム \
/______________\/______________\
1 総論
2 マーシャル・パレート論
3 デュルケーム論
4 M.ウェーバー論(Ⅰ)
5 M.ウェーバー論(Ⅱ)
タルコット・パーソンズ著/稲上毅・厚東洋輔・溝部明男訳/木鐸社/Ⅰ1989・Ⅱ1986・Ⅲ1989・Ⅳ1986・Ⅴ1989
四六・カバー/Ⅰ202頁・Ⅱ265頁・Ⅲ239頁・Ⅳ246頁・Ⅴ216頁/Ⅰ4刷・Ⅱ1刷・Ⅲ2刷・Ⅳ4刷・Ⅴ1刷
☆
社会的行為の構造 総目次
序文
第二版への序文
第一部 行為の実証主義的理論
第一章 緒言 ☆☆
1 問題の所在
2 理論と経験的事実
3 残余範疇
4 理論、方法論、そして哲学
5 概念の諸類型
付論・「事実」という概念について
第二章 行為の理論
1 行為体系の単位
2 功利主義的体系
3 行為の実証主義的理論
4 経験主義
5 行為理論における個人主義
付論A・「規範的」という概念について
付論B・行為理論体系の諸類型についての図式的概説
付論C・行為理論の関係からみた非主観的範疇の内容
付論D・心理学と生物学の関係について ☆☆☆☆
第三章 行為理論における個人主義的実証主義の歴史的発展の諸段階
1 ホッブスと秩序の問題
2 ロックと古典経済学
3 マルサスと功利主義の不安定性
4 マルクスと階級対立
5 ダーウィン主義
6 極端な実証主義への他の道筋
7 効用
8 進化
〔以上第一分冊〕__________①
第二部 実証主義的伝統からの行為の主意主義的理論の形成
第四章 アルフレッド・マーシャル―欲求、活動および経済学の研究範囲の問題―
1 活動と効用理論 ☆☆☆
2 生産要素の供給
3 実質費用
4 自由な企業
5 社会進化
6 「自然の秩序」
7 経済的動機
8 経済理論の研究範囲の問題
第五章 ヴィルフレード・パレート〈その一〉―方法論と主要な分析図式―
1 方法論
2 論理的行為と非論理的行為
3 残基と誘導論理
4 非論理的行為の二つの構造的側面
第六章 ヴィルフレード・パレート〈その二〉―構造的分析の拡充と検証―
1 パレートと社会ダーウィン主義
2 行為体系の「論理的側面」
3 社会的効用の理論
4 社会体系の非論理的側面
5 再び経済理論の地位について
第七章 ヴィルフレード・パレート〈その三〉―経験的一般化と結論―
1 イデオロギーの問題
2 社会変動の循環
3 力の果たす役割
4 一般的な結論
〔以上第二分冊〕__________②
第八章 エミール・デュルケーム〈その一〉―初期の経験的研究―
1 社会分業論
2 自殺論
3 職業集団と社会主義
第九章 エミール・デュルケーム〈その二〉―社会学的実証主義の方法論―
1 功利主義のディレンマ
2 「社会的」要因
3 集合表象
4 倫理と社会類型
第十章 エミール・デュルケーム〈その三〉―社会統制論の展開―
1 拘束の意味変化
2 倫理的諸困難
3 制度の役割
第十一章 エミール・デュルケーム〈その四〉―最終局面・宗教と認識論―
1 宗教的理念
2 儀礼
3 認識論
第十二章 第二部の要約―行為の実証主義的理論の解体―
1 実証主義の出発点
2 マーシャル
3 パレート
4 デュルケーム
〔以上第三分冊〕__________③
第三部 理想主義的伝統からの行為の主意主義的理論の形成
第十三章 理想主義的伝統
1 方法論的背景
2 資本主義の問題
3 マルクス
4 ゾンバルト
第十四章 マックス・ウェーバー〈その一〉―宗教と近代資本主義―
A プロテスタンティズムと資本主義
1 資本主義の原理的性格
2 資本主義の精神
3 カルヴィニズムと資本主義の精神
付論・理念の役割について
第十五章 マックス・ウェーバー〈その二〉―宗教と近代資本主義(続き)―
B 比較研究
1 中国
2 インド
3 宗教の体系的類型学
4 プロテスタンティズムと資本主義―図式的要約―
第十六章 マックス・ウェーバー〈その三〉―方法論―
1 客観主義
2 本質直感主義
3 自然科学と社会科学
4 理念型と一般化された分析理論
5 経験的証明の論理
6 説明の適合性
7 行為と意味の複合体
〔以上第四冊〕___________④
第十七章 マックス・ウェーバー〈その四〉―体系的理論―
1 社会的行為の諸類型
2 行為の方向付けに関する諸様式
3 正統的秩序、カリスマそして宗教
4 儀礼
5 嗜好の問題
付論・「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」に関するノート
第四部 結論
第十八章 経験的に検証された結論
1 行為の構造に関する要約的定式化
2 検証された結論
第十九章
1 経験主義と分析理論
2 行為の準拠枠
3 行為体系とその単位 @
4 分析的要素の役割
5 行為理論の一般的地位
6 行為科学の分類
7 社会学の位置
解説
参考文献一覧
人名索引
事項索引
〔以上第五分冊〕__________⑤
②マーシャル/\
↙︎/目的\ 社会システム
②パレート/④ +手段
↙︎/⑤ウェーバー\ 行為システム
③デュルケム/________\
生命システム
Amazon.co.jp: 経済学の方法に関する研究 (岩波文庫): メンガー,
経済学説の系譜と論点(岩田年浩作成) http://iwata-yamana.jp/_src/sc750/sansyo_jp.pdf
AGIL 図式とは - コトバンク
スペンサー(功利主義)
主知 ②マーシャル/\
実証 ↙︎/目的\ 社会システム
主意 ②パレート/④ +手段
理想 ↙︎/⑤ウェーバー\ 行為システム
③デュルケム/表象______\
(DNAなど)生命システム
マーシャルの欲望(スペンサーの功利主義が批判される)からはじまり、パレートが(上昇する以上に)下降し、デュルケムがさらに下降し、それらをウェーバーが総合する。
ウェーバー、パーソンズはメンガーにいたる功利主義の系譜を、原理的に考察することで、あるいは体系的に位置づけることで相対化した。ウェーバーの所属しパーソンズが結果的に擁護した歴史学派は最近の経済学では系譜として(制度学派の出発点としてしか)考慮されないので、双方の流れを汲む陣営にウェーバーとパーソンズの真意が理解されていない。
- ウェーバー客観性論文1904より、メンガーへの嫌み
(メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)
《抽象理論がかかげられるばあいには、みかけのうえでは、心理的な根本動機からの「演繹」
だけがおこなわれているようだが、実際にはむしろ、人間の文化に関する科学に独特なもので、
ある意味では、それなしにはすまされない、概念構成のひとつのかたちのひとつの特殊なあり
かたが、そこにみられるのである。…
…たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局に
は、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせま
って待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」
にしたがうというわけである。──》(ワイド版 世界の大思想Ⅱ-12 ウェーバー 政治・社会論集 二〇一三年十一月三〇日 河出書房新社)
(メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)
《抽象理論がかかげられるばあいには、みかけのうえでは、心理的な根本動機からの「演繹」
だけがおこなわれているようだが、実際にはむしろ、人間の文化に関する科学に独特なもので、
ある意味では、それなしにはすまされない、概念構成のひとつのかたちのひとつの特殊なあり
かたが、そこにみられるのである。…
…たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局に
は、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせま
って待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」
にしたがうというわけである。──》
限界効用の肝は多様性が大事という結論である。この認識を忘れると危機の増大に気づかなくなる。