金曜日, 9月 21, 2018

陽子線治療関連


              (医学リンク::::::::::

陽子線治療なら咽頭がんに対応している


重粒子線とは違うらしい

重粒子線治療は咽頭がんに対応していないが陽子線治療なら咽頭がんに対応している
ただし線の性質上、陽子線治療は複数回の照射が必要になる

さて、以上を踏まえた上で粒子線治療2種類を見比べてみましょう。
細かい理屈は、連載の最終回(2015年4月号、『ロハス・メディカル』のwebサイトで電子書籍を読めます)で一度書きましたし、近日刊行の拙著『がん重粒子線治療のナゾ』(大和出版)でも改めて説明しますけれど、炭素イオン線は1人の患者に1度に当てる線量を増やし、その分患者1人の照射回数を減らすことができます。一部の肺がんでは既に1回照射になっており、研究をリードしている放医研では、照射可能なすべての固形がんについて1回照射実現を目標にしているそうです。対する陽子線の場合、線の性質の違いから回数を減らすのに限界があります。
この結果、もし需要が充分に存在した場合には、1個の施設で治療できる患者の数は、炭素イオン線と陽子線とで大きな差が出ることになります。つまり、重粒子線は患者を増やして費用を安くすることが可能、陽子線では難しい、のです。
福島県郡山市
南東北がん陽子線治療センターHP
http://www.southerntohoku-proton.com/proton/radio.html

陽子線治療とは 


線量分布図|ブラッグピーク
陽子線治療は水素の原子核である陽子を光速近くまで加速してがん細胞に当てることで、がん細胞を死滅させる新しい放射線治療です。従来の放射線治療は体表面に強く当たり、深いところでは弱くなってゆくのに対して、陽子線は深いところにエネルギーのピーク(ブラッグピークと呼びます)を作ることができます。そのため体の正常の部分の障害を減らしながら体の深いところにある腫瘍に強い放射線を照射することができます。




陽子線治療に向いているがん 


現在、陽子線治療に向いていると考えられるがんは、頭頸部(鼻腔や副鼻腔、唾液腺・頭蓋底など)、肺、肝臓、前立腺、膀胱、食道、膵臓などの原発性がんに加え、直腸がん術後の骨盤内再発や単発性の転移性腫瘍(肝転移、肺転移、リンパ節転移)などがあります。
すべてのがんが陽子線(粒子線)で治療できるわけではありません。先行する治療施設での経験により、からだの中でがんができた臓器により、陽子線には得意・不得意があることがわかっています。
※実際に治療ができるかどうかは部位の他に、がんの大きさや進行の状態、体力も考慮して決めます。

詳しくは「表:南東北がん陽子線治療センターで治療できるがん」をご覧下さい。 
表:南東北がん陽子線治療センターで治療できる"がん"
がんの部位病名総線量回数/期間
脳腫瘍60~70GyE30~35回/6~7週
鼻・顔面・のど等・耳鼻科領域頭頸部がん60~70GyE30~35回/6~7週
食道食道がん60~70GyE30~35回・6~7週
非小細胞肺がん66GyE~80GyE10~35回/2~7週
肝、胆、膵肝がん、胆道系腫瘍66GyE~80GyE10~35回/2~7週
肺・肝・骨・軟部・リンパ節転移性腫瘍66GyE~80GyE10~35回/2~7週
骨盤部直腸がん術後
骨盤内局所再発
60~80GyE30~40回/6~8週
前立腺前立腺がん74~78GyE37-39回/7.4-8週

国内の他の陽子線(粒子線)治療施設ではこれらの臓器の他に、子宮や腎臓などの部位のがんに対しても試験的な陽子線(粒子線)治療が行われており、有効性が評価されつつあります。
陽子線治療は水素の原子核である陽子を光速近くまで加速してがん細胞に当てることで、がん細胞を死滅させる新しい放射線治療です。従来の放射線治療は体表面に強く当たり、深いところでは弱くなってゆくのに対して、陽子線は深いところにエネルギーのピーク(ブラッグピークと呼びます)を作ることができます。そのため体の正常の部分の障害を減らしながら体の深いところにある腫瘍に強い放射線を照射することができます。


陽子線照射後は体内でどんなことがおこるの?

有効性
陽子線が体に当たると正常な細胞にはほとんど影響しないでがん細胞に届き、腫瘍内のDNA(遺伝子)を直接的、間接的に損傷します。X線よろもDNAのらせん構造を傷害する効果が高いために陽子線は大きな効果が期待できます。

陽子線(粒子線)治療といままでの放射線治療の違いは?

いままでの放射線治療の違い
従来の放射線(エックス線・ガンマ線)はがん病巣に達するまでに、身体の表面に近い正常細胞にもかなりの影響を与える一方、がん病巣のところでは減弱し、本来の効果を十分発揮できないという弱点がありました。

陽子線(粒子線)照射

陽子線(粒子線)照射
陽子線(粒子線)治療は、ある深さにおいて、放射線量がピークになる特性を持っています。ピークの位置をがん病巣に一致させて照射するので、正常細胞への損傷を低く抑えながら病巣に集中照射ができます。 

9 Comments:

Blogger yoji said...

467名無しさん@1周年2018/10/01(月) 18:59:00.75ID:z2QyjkM40>>502
1981年
野口英世記念医学賞(第25回)感染免疫領域における遺伝子表現変換機構の解析
真核細胞における遺伝子ことに免疫グロブリン遺伝子の再構成と発現に関する研究

↑これ約30年前の研究発表なんだな
受賞まで、ずいぶんかかったなぁ

3:02 午前  
Blogger yoji said...

本庶 佑(ほんじょ たすく、1942年1月27日 - )は、日本の医師、医学者(医化学・分子免疫学)。学位は医学博士(京都大学・1975年)。静岡県公立大学法人理事長(第3代)、京都大学大学院医学研究科客員教授、日本学士院会員、文化功労者、文化勲章。
東京大学医学部助手、大阪大学医学部教授、京都大学医学部教授、京都大学大学院医学研究科教授、京都大学大学院医学研究科研究科長、京都大学医学部学部長、内閣府総合科学技術会議議員などを歴任した。
出典
本庶佑 - Wikipedia

出典
www.u-shizuoka-ken.ac.jp
本庶 佑さんの業績
2000年には文化功労者として顕彰されており、2005年には日本学士院会員に選任されている[6]。日本学士院は、本庶の主要な業績について「リンパ球が抗体遺伝子にクラススイッチ組換えと体細胞突然変異という遺伝子改変を導入し、ウイルスや細菌などの病原体の認識と排除に最も適した抗体を作る仕組みを解明しました」[7]と説明するとともに、「活性化誘導シチジンデアミナーゼを発見し、そのメカニズムの全貌を明らかにしたことは国際的に高く評価されています」[7]と讃えている。
出典
本庶佑 - Wikipedia
無数の病原体を認識排除するためBリンパ球は、多様な抗体分子を産生する。その分子メカニズムは長らく免疫学の大きな謎でありました。1970年代後半から分子生物学的手法を用いてその解明が進み、抗体の多様性はBリンパ球がその遺伝子をDNAレベルで改変していく事により生み出される事が明らにしました。その中で本庶教授は、常に先駆的業績をあげてきた。特に抗原刺激を受けた成熟Bリンパ球で起こる2つの現象、クラススイッチ(産生する抗体のクラスがM型からG, E又は A型に変化する)と体細胞突然変異(免疫応答の進展に伴い抗体可変領域遺伝子に変異が導入され、より高い親和性を持つ抗体を産生し得る様になる)に関する研究では、当初から世界をリードしてきました。
出典
本庶 佑 — 京都大学
1978年に抗体重鎖定常部領域遺伝子がクラススイッチと連動して欠失する事を発見し、これに基づきクラススイッチ組換えはDNAの環状欠失モデルで説明しうると提唱、さらにそれを実験的に証明しました。80年代半ばには、クラススイッチの誘導制御因子として IL-4とIL-5を同定しました。さらに特筆すべきは、Activation-induced cytidine deaminase (AID)を発見し、AIDがクラススイッチ組換えと体細胞突然変異を制御する遺伝子である事を示しました。これまで全く違う現象であると考えられていたクラススイッチ組換えと体細胞突然変異を、1つの分子AIDが司るという発見は、免疫学の長年の謎を解明したものであり国際的にも高い評価を受けています。
出典
本庶 佑 — 京都大学
慶応義塾は12日、医学や生命科学の優れた研究者をたたえる慶応医学賞に、
がんの免疫療法に関わるタンパク質を発見した京都大の本庶佑名誉教授(74)ら
2人を選んだと発表した。

 本庶氏はタンパク質「PD1」を見つけ、免疫にブレーキをかける役割を
持つことを解明した。

この働きを制御してがんを治療できることを明らかにし、全く新しいがん免疫療法の道を切り開いたと評価された。

研究を基に開発された抗がん剤「オプジーボ」は皮膚がんや肺がんなどの治療に使われている。
出典
http://letitbe-news.net/8861.html

3:03 午前  
Blogger yoji said...

https://matome.naver.jp/odai/2147453180830518501

3:03 午前  
Blogger yoji said...

そもそも免疫系を活性化するには ,アクセルを踏む方法と ,ブレ ーキをゆるくする ,あるいは壊す方法の 2つがあることは ,当然考えられてきたことですが ,免疫系のブレ ーキ役の理解と発見は ,比較的遅かったのです . 1 9 8 7年に新たな分子として C T L A 4が見出され ,そしてわれわれが 1 9 9 2年に P D 1 *を見出しました . 1 9 9 5年には構造から免疫系のブレ ーキである可能性が示唆されました .その後 ,われわれは P D 1が確かに免疫系のブレ ーキ役であることを ,遺伝子破壊実験 *を用いて証明しました .免疫系のブレ ーキを壊してやると ,免疫系は元気になってがんを攻撃します .

PD-1

3:09 午前  
Blogger yoji said...

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3:10 午前  
Blogger yoji said...

《そもそも免疫系を活性化するには ,アクセルを踏む方法と ,ブレーキを
ゆるくする ,あるいは壊す方法の 2つがあることは ,当然考えられてきた
ことですが ,免疫系のブレーキ役の理解と発見は ,比較的遅かったのです .
1 9 8 7年に新たな分子として C T L A 4が見出され ,そしてわれわれが 1 9 9 2年に
P D 1 *を見出しました . 1 9 9 5年には構造から免疫系のブレーキである可能性が
示唆されました .その後 ,われわれは P D 1が確かに免疫系のブレーキ役である
ことを ,遺伝子破壊実験 *を用いて証明しました .免疫系のブレーキを壊して
やると ,免疫系は元気になってがんを攻撃します .》


PD-1抗体でがんは治る-新薬ニボルマブの誕生2016/10/20 | Kindle本
本庶 佑
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3:13 午前  
Blogger yoji said...

ノーベル医学・生理学賞に抗がん剤オプジーボの創薬を牽引した本庶佑氏

339コメント120KB
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1ガーディス ★2018/10/01(月) 18:40:59.11ID:CAP_USER9>>301>>308>>325
https://www.nobelprize.org/
人類に四千年戦争を仕掛け、“病の皇帝”とも称される「がん」。いくつも武器を備えても、我々はまだ完全に勝利を収めてはいない。2014年だけで約37万人もの日本人の命が、がんによって奪われている。

がん細胞は正常細胞から発した異形細胞であり、ヒトを生物として繁栄させた仕組みを利用していることが、治療の難しさの一端にある。がん細胞は、生体防御のために備わっている免疫系の攻撃をかわしながら徐々に成長して生命を脅かす一方、免疫細胞はがんとの長期の戦いにより疲弊していく。

2014年、新しいコンセプトの抗がん剤、小野薬品工業(本社・大阪市中央区)のニボルマブ(商品名オプジーボ点滴静注)が登場、画期的な「がん免疫療法」として大きな期待を集めている。この創薬をけん引したのは、世界の免疫学研究を長年リードしてきた京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)氏(現・客員教授、静岡県公立大学法人理事長)だ。
https://www.nippon.com/ja/column/g00268/

3:14 午前  
Blogger yoji said...

がん治療に新時代=ノーベル賞

※記事などの内容は2018年10月1日掲載時のものです



 日本では1981年から死因の1位を占め、国民病とも言われるがん。今年のノーベル医学生理学賞に選ばれた本庶佑・京都大特別教授は、人間が本来持っている免疫の力を利用することでがん細胞を攻撃する方法を開発し、がん治療の新しい時代を切り開いた。
 免疫は体内に侵入したウイルスや細菌のほか、正常な細胞から変化したがん細胞も異物と認識して攻撃する。自分の体を守るための仕組みだが、間違って正常な細胞を攻撃しないように、ブレーキが備わっている。
 本庶さんらが発見した分子「PD-1」もその一つ。T細胞(免疫細胞)の表面にあり、攻撃対象かどうかを見極める検問所の役割を果たすため「免疫チェックポイント」と呼ばれる。
 だが、がん細胞はこの仕組みを逆手に取り、T細胞のPD-1に「PD-L1」という分子を結合させ、自分でブレーキをかけてしまう。
 本庶さんは、結合を邪魔することができればブレーキはかからず、T細胞はがん細胞を攻撃すると考えた。
 がん治療はこれまで外科手術、放射線療法、抗がん剤などの化学療法の三つが主流だった。放射線や薬剤でがん細胞を攻撃するのに比べ、免疫療法は人間に備わっている力を利用するため、副作用が少ない。以前から提唱されていたが、効果を疑問視する研究者も多く、本庶さんらの研究で注目されるようになった。
 研究を基に作られたがん治療薬「オプジーボ」は高い効果が得られる一方、投与しても患者の7割には効果がないとされる。非常に高額なため、保険適用の拡大による財政圧迫が懸念され、国は薬価を引き下げた。効果の有無を事前に見極める方法の確立が課題となる。
がん免疫療法の仕組み/ オートファジー(自食作用)の仕組み/ たんぱく質などの分解処理イメージ/ 日本人のノーベル賞受賞者

3:46 午前  
Blogger yoji said...

http://www.southerntohoku-proton.com/indication/objective.html
陽子線治療に向いているがん

現在、陽子線治療に向いていると考えられるがんは、頭頸部(鼻腔や副鼻腔、唾液腺・
頭蓋底など)、肺、肝臓、前立腺、膀胱、食道、膵臓などの原発性がんに加え、直腸がん
術後の骨盤内再発や単発性の転移性腫瘍(肝転移、肺転移、リンパ節転移)などがあります。
すべてのがんが陽子線(粒子線)で治療できるわけではありません。先行する治療施設での
経験により、からだの中でがんができた臓器により、陽子線には得意・不得意があること
がわかっています。
※実際に治療ができるかどうかは部位の他に、がんの大きさや進行の状態、体力も考慮して決めます。

詳しくは「表:南東北がん陽子線治療センターで治療できるがん」をご覧下さい。
表:南東北がん陽子線治療センターで治療できる"がん"
がんの部位 病名 総線量 回数/期間
脳 脳腫瘍 60~70GyE 30~35回/6~7週
鼻・顔面・のど等・耳鼻科領域 頭頸部がん 60~70GyE 30~35回/6~7週
食道 食道がん 60~70GyE 30~35回・6~7週
肺 非小細胞肺がん 66GyE~80GyE 10~35回/2~7週
肝、胆、膵 肝がん、胆道系腫瘍 66GyE~80GyE 10~35回/2~7週
肺・肝・骨・軟部・リンパ節 転移性腫瘍 66GyE~80GyE 10~35回/2~7週
骨盤部 直腸がん術後
骨盤内局所再発 60~80GyE 30~40回/6~8週
前立腺 前立腺がん 74~78GyE 37-39回/7.4-8週

国内の他の陽子線(粒子線)治療施設ではこれらの臓器の他に、子宮や腎臓などの部位のがんに対
しても試験的な陽子線(粒子線)治療が行われており、有効性が評価されつつあります。

9:56 午後  

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