[ア]
ハンナ・アーレント,
『革命について』,24@,50-51@,52@,
『全体主義の起源2』,172(228@),
『人間の条件』?,(230)
アイスランド,
-,45(870〜930年、ノルウェーからアイスランドへの移民),
-,47(1262年、デンマーク、アイスランド征服 ),
→ノルウェーの間違い、デンマークによる征服は1380年以降
アエティオス,161(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊)@
アジア,
-的専制国家,9
アスパシア,(229)
アテネ,
-とイオニア,19,
-のデモクラシー,29,
-(前508年 アテネ、クレイステネスの改革),34,
-(アテネ、前510年に民主制。サモス島、前538年ポリュクラテスが僣主となる),94,
-帝国とソクラテス,167,
-帝国と民主制,169,
-「四〇〇人の支配」(前411年),180
アナール派,70
アナクサゴラス,160(岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第3分冊)@,160(同)@
アナクシマンドロス,60 (廣川洋一『ソクラテス以前の哲学者』,220@),95(岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊)@,98(223)
アナクシマンドロス,136(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊)@
アナクシメネス,98(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(シンプリキオス:アナクシメネス、アナクシマンドロス),223@)
アニマ,5(霊)
アニミズム,4
アメリカ,
イオニアと北-,43
アリストテレス,
『形而上学』,19,86-7@,95-6@,103(全集12)@,138@,143@, 147(全集12)@,204@,204@,
『政治学』,26@,68@,71-2@,
『霊魂論』,97(タレス)@,
『自然学』,105(エンペドクレス)@,106,
『天体論』,(225-6@)
アリストファネス,
『女の平和』,(228),
『雲』,183,194@
アルキダマス『メッセニア人を讃える演説』,68@
アルキビアデス(前416年、メロス島へ討伐),179
アルクマイオン,67(岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊)@
アルケー,128(始原)
アルコン(執政官),30
アル=ジャーヒズ,(224)
アンチノミー論(弁証論),155
アンティステネス,129?
アンティフォン『真理について』,68
イエス,12
イオニア,
-の社会と思想,17,
-自然哲学の背景,55,
(-と東ギリシアの伝統 前五世紀後半に栄える),63,
-没落後の思想,111,
-とデモクラシー,23
イソノミア, 213(-(無支配)),(231-3(isonomy?)),
植民と-,35,
-と評議会,49,
-と哲人王,212
イタリア,(前388年、プラトン、イタリアへ渡る)210
イデア,204,205
移動,45,47(-可能) →遊動
岩崎允胤『ギリシア・ポリス社会の哲学』,105@,105@,106@
インド,3
ウェーバー,3-4,86,
『宗教社会学』,3-4@
ウォーラーステイン,238
馬,129(アンティステネス、プラトン)
運動,98(自己-),99
-する物質,95
エウリピデス『イオン』,(220)
エゼキエル,3
エレア派,150 ,151,
-以後,157
エンペドクレス,105(アリストテレス『自然学』@),106(アリストテレス),157(「火、空気、水、土」),158,159(四期),159-162,163(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(プルタルコス(エンペドクレス)))@,163(同)@
オリンピア競技会(前776),83
オルフェウス教,117(-団),201-2
音楽,
数学と-,124,
天界の-,127
[カ]
ガイア(大地),83(-(大地)),97
外国人,175
カオス,98,148(空虚)
カタイオス,72,73(『世界記述』)
神の言葉,13 (並木浩一『旧約聖書における文化と人間』,219)
ガリレオ,130(数学、『贋金鑑識官』?)@
間接証明,151
カント,89(「永遠平和」(-)),154,155,238(「世界共和国」),
『啓蒙とは何か』,189,
『純粋理性批判』,155,
「ヘルツ宛書簡(1781.5.11)」,155
韓非子,14
木村資生,(224(変異の中立性)、『分子進化の中立説』?)
ギリシア,13-,
(イオニアと東ギリシアの伝統 前後世紀後半に栄える),63
空虚,148(ケノン)
くじ引き,83
クセノファネス,101,102(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊)@,102(以下同書)@,137@,138@
クセノフォン,186,
『ソクラテスの思い出』,191@,191@,192@
クレイステネスの改革(前508年),34,169
原子論,159
交換様式,235-,237(図)
孔子,14,
『論語』,14@,(231 @)
公孫龍,14
コーンフォード,97(『宗教から哲学へ』),124(『Principium Sapientiae, 1952』)
コスモポリス,
ポリスから-へ,163
国家,
-と民主主義,33
コペルニクス,130
[サ]
自然,
-科学,91,
-哲学と倫理,57
宗教,
-改革,86,
-批判,93,
-批判としての自然科学,91
シュミット『現代議会主義の精神史的地位』,27@,27-8@
商鞅(しょうおう),(222)
常備軍,80
植民,
-とイソノミア,35,
-者,176
諸子百家,14
進化論,108(224)
シンプリキオス,岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(シンプリキオス:アナクシメネス、アナクシマンドロス),223@
数学と音楽,124
スパルタ,33,40
スピノザ(『スピノザ書簡集』書簡56),101
スペンサー,109,(224)
制作と生成,102
制作者(デミウルゴス),99
生成,102
ゼウス,81-3
世界市民,188
関広野『プラトンと資本主義』,80,81@
ゼノン,149,150
僭主政,169-
専制国家,80
想起,207
ソクラテス,167,177(ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』上)@,181(同)@,200(同)@,
-の裁判,180,
-の謎,186,
-の問答法,197,
-の事件=死(前399年),209
ソフィスト,146(ゼノン),
-と弁論の支配,175
ソロン,30-2,
-の改革(前594年),169
[タ]
ダーウィン『種の起原』,108
ダイモン,192
タウンシップ,45-53
田辺元,223
タレス,48,60,96,97,98,99
抽籤制,170
ディオドロス『歴史』,106-7(ファリントン『ギリシア人の科学』)@,108
ディオゲネス,187(ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』),188(同書)
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』,59@,146@,146@,164,177(同書上、ソクラテス)@,181(上、ソクラテス)@,187(上、ディオゲネス),188(上(ディオゲネス)),200(上、ソクラテス)@
テスタール(アラン・)『新不平等起源論』,38@
哲人王,207,212(イソノミアと-)
デモクラシー,35-,
イソノミアと-,23,
アテネの-,29
デモクリトス,61(廣川洋一『ソクラテス以前の哲学者』)@(221),165(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊)@
ジャック・デリダ,(232)
デンマーク ,(1262年、デンマーク アイスランド征服 ),47
→ノルウェーの間違い、デンマークは1380年以降
天界の音楽,127
トゥキュディデス『戦史』,29,69(221@),(228)
ロザリンド・トーマス,62,63(『ヘロドトスの歴史的文脈(Herodotus in Context)@),73
ジョージ・トムスン『最初の哲学者たち』85,86@,116@,117-8@
ドルトン,161
[ナ]
並木浩一『旧約聖書における文化と人間』,(219)
ニーチェ,54,119,120@,
『権力への意志』,119,120@
二重世界,118-123
ノモス,66(しきたり),178
ノルウェー,45(870〜930年、ノルウェーからアイスランドへの移民)
[ハ]
ハイデガー,53,54
バビロン捕囚,8-,22
ハムラビ法典,80@
パルメニデス,142,144(前515〜前450),153(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊)@,156(京都大学『ソクラテス以前の哲学者たち』)@
反ピタゴラス,136
反民衆的,130
ピタゴラス,113,114(前582〜前497),124-130,147(-批判)
ヒッピアス,177(プラトン『プロタゴラス』)@
ヒポクラテス(前460〜前377),64,
『古い医術について』,64-65@,65-64@,66@,73
廣川洋一『ソクラテス以前の哲学者』,(220アナクシマンドロス@),(221(61デモクリトス@))
評議会,49(イソノミアと-)
ファリントン『ギリシア人の科学』,104-5@,105@,106-7(ディオドロス『歴史』)@,108
フィシス,64(自然),66,78(本性(-)),178
フーコー『真理の勇気』,(233)
運動する物質,95
ブッダ,3
普遍宗教,3
プラトン,129,203(-とピタゴラス),
-、イタリアへ渡る(前388年),210,
『クリトン』,203,
『国家』,68,141,178,179@,(230@),207-8@,209-210@,211@,214@
『ゴルギアス』,176,178,
『ソクラテスの弁明』,184@,184-5@,193@,197-8@,203@,203@,
『ソピステス』,59,205-6@,
『第七書簡』,208@,208-9@,209@,
『ティマイオス』,206,
『パイドロス』,115,149,
『パイドン』,19,116,203,204,
『プロタゴラス』,177(ヒッピアス)@,
『ポリティコス(政治家)』,178,214,215@↓,215@,215@,217@↓,
『メノン』,116,207(想起),
法遵守 法軽視
単独者支配 王政 僣主政
少数者支配 貴族政 寡頭政
多数者支配 良民政 民主政 ,215
不平等⇦ ⇨平等
_____________
専|僣主政 | 哲人王 |
制| | |
⇧|______|______|
⇩|デモクラシー| イソノミア|
自| | |
由|______|______| ,217
ブルーノ(1548−1600),100
プルタルコス,163(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(エンペドクレス))@,163(同)@,(226(『哲学者の自然学概要』))
フロイト,196,
ブロッホ『ルネサンスの哲学』,100@,100-1@
ヘーゲル,
『哲学史講義』,31@,49@,129,143-144@,145-6@,195@
ヘカタイオス,63
ヘシオドス,82,
『神統記』,82,93,157-8@,159(エンペドクレス),
『仕事と日』,84@,85@,85@,85@,88@
ヘラクレイトス(前540〜前480),130,131,132(以下、岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊)@,134@,134@,134-5@,135@,135@,136@,136-7@,138@,138@,139@,139@,141@,143@
ペリクレス(前444年〜?、執政官、アルコンに),172,(229)
ベルグソン,
『道徳と宗教の二源泉』,3@,
『時間と空間』,150
ペルシア,29
ヘロドトス『歴史』,29,40@,48@,69,70,71@,71@,73-4@,74@
ペロポネソス戦争(前431年〜前404。敗戦時「三〇人の僣主」),170,171,174
弁証法,151(ゼノンの-、ヘーゲル),201
法,80
墨子,14
ポパー『開かれた社会とその敵』,131@,(231@)
ホメロス(前750年頃 ヘシオドス前700年頃詩作),75,
『オデュッセイア』(筑摩),77@,78,79,
『イーリアス』,77,78,76
ポリス,163,174
ポリュクラテス(サモス島、前538年ポリュクラテスが僣主となる),94,114,118,225(-・コンプレクス)
ポンティアック戦争(1763年 ),4
[マ]
マハヴィーラ(ジャイナ教開祖),3
マルクス,235-,
『資本論』,(225),(226),
『デモクリトスとエピクロスの差異』,109,
『ドイツ・イデオロギー』,120-1@,
「ヘーゲル国法論批判」,189,
『ユダヤ人問題によせて1』,(229@)
ギルバァト× ギルバート・マレー『ギリシア宗教発展の五段階』,(222@)
ミュケナイ国家の末期(前1200年頃),78
民主主義,
国家と-,33 →デモクラシー
民主制,
アテネ帝国と-,169
-が復活(前403年),180
無限定なもの,98(ト・アペイロン)#,152(「ト・アペイロン(-)」、アナクシマンドロス) ,158,(223(田辺元「絶対無」))
メリッソス『?』,160@
メロス島,(アルキビアデス、前416年、メロス島へ討伐)179
マルセル・モース,238
モーセ,8
物自体,155
模範的預言者,12
モルガン『古代社会』,38@,239(モーガン)
[ヤ]
山川偉也『ギリシアの思想』,133@,152@,153@
遊動,
-的,5
-性(自由),46,48,
-民社会,5
預言者,8,
模範的-,12,
倫理的-,8
[ラ]
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』→ディオゲネス
リディア,29
自然哲学と倫理,57
輪廻の観念,113
倫理的預言者,8
レウキッポス,160,(227(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊(レウキッポス?))@)
老子,14
ローマ,37
ロゴス,230(理(ことわり)(-))
[ワ]
和平,174
____________________________________
メモ:
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄|
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ 金|
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= 四or
|__[ステート]___|__[ネーション]__五時代
エピクロス ディオゲネス| | ヘシオ
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ドス
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 |
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | ピタゴラス=数
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | |イオニア |乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 アナクサゴラス 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
紀元前
八〇〇年 七〇〇年 六〇〇年 五〇〇年☆☆ ☆四〇〇年 三〇〇年
ホ メ ロ ス
ヘ シ オ ド ス
タ レ ス
アナクシマンドロス
アナクシメネス
ピ タ ゴ ラ ス
クセノファネス
ヘラクレイトス
バルメニデス
アナクサゴラス
エンペドクレス
ゼノン
プロタゴラス
ヘロドトス
ソクラテス
トゥキュディデス
ヒポクラテス
デモクリトス
プラトン
ディオゲネス
アリストテレス
エ ピ ク ロ ス
エレミア
エゼキエル
ブ ッ ダ
マハヴィーラ
老 子
孔 子
墨 子
孟 子
公 孫 龍
韓非子
:思想家年表(『哲学の起源』246頁)
______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、 イオニア、 |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張) |
| | | |
| | タレス(前624―546頃)水 |
| | | |
| | アナクシマンドロス 無限定 イオニア諸都市 |
| |(前610頃ー546)なもの 前560年 |
| | | | リディア王国に併合
| | | アナクシメネス 空気 前546 |
| | |(前585ー525) ペルシアに併合 |
| | | | |
| | クセノファネス| ピタゴラス |
| |(前570頃ー)| (前582ー497) |
| |(イオニア、コロ| (サモス島→南伊) |
| |フォン→エレア)| || |
| | _|_ | || |
| | | _|__|____|| 前499or8〜4|
| | | | | | | イオニアの反乱wiki
| | | x | | x 前492ー449頃
| | | 普←| | →変 ペルシア戦争 |
| | | 遍 | | 化 |
| パルメニデス |__|___ヘラクレイトス 火 |
|(前515ー450) | (前540ー480) |
| | | (イオニア、エフェソス) |
| |___折_衷__| 前479 |
| | | ミュカレの戦いwiki
|(エレア派)(多元論者) |
| ゼノン エンペドクレス(シチリア島) |
| | (前490ー430頃) |
| | | |
| | アナクサゴラス(イオニア→アテネ) |
| | (前500頃ー428頃) |
| | |________ペリクレス |
| | (原子論者) エウリピデス |
| |__レウキッポス(ミレトス→エレア) |
| | 前431ー404|
| |_デモクリトス ペロポネソス戦争|
| (前460頃ー370頃) |
|______________|____________|
|
_ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
| 同等? |末裔 |
| ソクラテス ←対立→ ソフィスト、プロタゴラス等 |
| (前469ー399頃) |
| |||_クセノフォン(軍人、弟子) (犬儒派)
| ||______________アンティステネス
| | | |
| _プラトン(前427ー347) ディオゲネス
| | | |
| | アリストテレス(前384ー322) |
|_|_____|___________________|
| アレクサンダー大王 アルキメデス
| エウクレイデス
| (アレクサンドリア)
_|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| | ゼノン(ストアの開祖)|
| | キケロ |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義) |
| | ピュロン エピクロス セネカ |
| |影響 エピクテートス |
| (新プラトン主義) マルクス・ |
| プロティノス アウレリウス |
| プロクロス |
|___________________________|
(『30分でわかる哲学&思想』 小須田健 13頁より:改)
目 次
_______
『哲学の起源』 柄谷行人 岩波書店2012.11
はじめに
序 論 1
1 普遍宗教 3
2 倫理的預言者 8
3 模範的預言者 12
第一章 イオニアの社会と思想 17
1 アテネとイオニア 19
2 イソノミアとデモクラシー 23
3 アテネのデモクラシー 29
4 国家と民主主義 33
5 植民とイソノミア 35
6 イオニアと北アメリカ 43
7 イソノミアと評議会 49
第二章 イオニア自然哲学の背景 55
1 自然哲学と倫理 57
2 ヒポクラテス 64
3 ヘロドトス 69
4 ホメロス 75
5 ヘシオドス 82
第三章 宗教批判としての自然科学 91
1 宗教批判 93
2 運動する物質 95
3 制作と生成 102
第四章 イオニア没落後の思想 111
1 ピタゴラス 113
a 輪廻の観念
b 二重世界
c 数学と音楽
2 ヘラクレイトス 130
a 反民衆的
b 反ピタゴラス
3 パルメニデス
a ヘラクレイトスとパルメニデス 142
b ピタゴラス批判
c 間接証明
4 エレア派以後 157
a エンペドクレス
b 原子論
c ポリスからコスモポリスへ
第五章 アテネ帝国とソクラテス 167
1アテネ帝国と民主制 169
2ソフィストと弁論の支配 175
3ソクラテスの裁判 180
4ソクラテスの謎 186
5ダイモン 192
6ソクラテスの問答法 197
7プラトンとピタゴラス 203
8哲人王 207
9イソノミアと哲人王 212
注 219
附録 『世界史の構造』から『哲学の起源へ』 235
地 図
古代ギリシア史年表
思想家年表
________________________________________
詳細目次:
『哲学の起源』 柄谷行人 岩波書店2012.11
はじめに
柄谷行人『世界史の構造』
序 論 1
1 普遍宗教 3
エゼキエル,3
ブッダ,3
マハヴィーラ(ジャイナ教開祖),3
ベルグソン『道徳と宗教の二源泉』,3@
ウェーバー『宗教社会学』,3-4@
2 倫理的預言者 8
3 模範的預言者 12
神の言葉,13
(並木浩一,219)
諸子百家,14
老子,14
孔子,14,14(『論語』)@
墨子,14
韓非子,14
公孫龍,14
第一章 イオニアの社会と思想 17
1 アテネとイオニア 19
プラトン『パイドン』,19
アリストテレス『形而上学』,19
2 イソノミアとデモクラシー 23
ハンナ・アーレント『革命について』,24@
アリストテレス『政治学』,26@@
シュミット『現代議会主義の精神史的地位』,27@,27-8@
3 アテネのデモクラシー 29
ヘロドトス『歴史』,29
トゥキュディデス『戦史』,29
(エウリピデス『イオン』,220)
ヘーゲル『哲学史講義』,31@
4 国家と民主主義 33
(前508年 アテネ、クレイステネスの改革),34
5 植民とイソノミア 35
モルガン『古代社会』,38@
アラン・テスタール『新不平等起源論』,38@
ヘロドトス『歴史』,40@
6 イオニアと北アメリカ 43
(870〜930年、ノルウェーからアイスランドへの移民),45
(1262年、デンマーク アイスランド征服 ),47
→ノルウェーの間違い、デンマークは1380年以降
(1763年、ポンティアック戦争 ),48
ヘロドトス『歴史』,48@
7 イソノミアと評議会 49
ヘーゲル『哲学史講義』,49@
ハンナ・アレント『革命について』,50-51@,52@
ハイデガー,53,54
ニーチェ,54
ルソー×
モンテスキュー×
(ドナルド・グリンデ、ブルース・ジョハンセン『アメリカ建国とイロコイ民主制』×)
第二章 イオニア自然哲学の背景 55
1 自然哲学と倫理,57
プラトン『ソピステス』,59
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』,59@
アナクシマンドロス,60
(広川洋一『ソクラテス以前の哲学者』,220@)
広川洋一『ソクラテス以前の哲学者』(デモクリトス),61@(221)
ロザリンド・トーマス『ヘロドトスの歴史的文脈(Herodotus in Context)』62,63@
(イオニアと東ギリシアの伝統 前五世紀後半に栄える),63
ヘカタイオス,63
2 ヒポクラテス,64
(前460−377),64
ヒポクラテス『古い医術について』,64-65@,65-64@,66@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(アルクマイオン),67@
アルキダマス『メッセニア人を讃える演説』,68@
アンティフォン『真理について』,68
アリストテレス『政治学』,68@
プラトン『国家』,68
3 ヘロドトス,69
ヘロドトス『歴史』,69
(トゥキュディデス『戦史』,221@)
ヘロドトス『歴史』,70,71@,71@
アリストテレス『政治学』,71-2@
カタイオス,72,73(『世界記述』)
ロザリンド・トーマス,73
ヒポクラテス『古い医術について』,73
ヘロドトス『歴史』,73-4@,74@
4 ホメロス,75
(ホメロス前750年頃 ヘシオドス前700年頃詩作),75
ホメーロス『オデュッセイア』(筑摩),77@,78,79
『イーリアス』,77,78,76
(ミュケナイ国家の末期 前1200年頃),78
専制国家,80
常備軍,80
法,80
(商鞅(しょうおう),222)
ハムラビ法典,80@
関広野『プラトンと資本主義』,80,81@
5 ヘシオドス,82
ヘシオドス『神統記』,82
『仕事と日』,84@,85@,85@,85@
(オリンピア競技会 前776),83
ジョージ・トムスン『最初の哲学者たち』85,86@***
ウェーバー,86
宗教改革,86
(ギルバァト× ギルバート・マレー『ギリシア宗教発展の五段階』,222)
アリストテレス『形而上学』,86-7@
ヘシオドス『仕事と日』,88@
第三章 宗教批判としての自然科学 91
1 宗教批判,93
ヘシオドス『神統記』,93
(アテネ、前510年に民主制。サモス島、前538年ポリュクラテスが僣主となる),94
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(アナクシマンドロス),95@
2 運動する物質,95
アリストテレス『形而上学』(全集12),95-6@
『霊魂論』,97@(タレス)
タレス,97
コーンフォード(『宗教から哲学へ』),97
アナクシメネス,98
(岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(シンプリキオス:アナクシマンドロス),223@)
アナクシマンドロス,98
(田辺元,223)
ブロッホ『ルネサンスの哲学』,100@,100-1@
ブルーノ(1548−1600),100
スピノザ(『スピノザ書簡集』書簡56),101
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(クセノファネス),101,102@,102@
3 制作と生成,102
アリストテレス『形而上学』(全集12),103@
ファリントン『ギリシア人の科学』,104-5@,105@,106-7(ディオドロス『歴史』)@,108
岩崎允胤『ギリシア・ポリス社会の哲学』,105@,105@,106@
アリストテレス『自然学』(エンペドクレス)@
ファリントン『ギリシア人の科学』(ディオドロス『歴史』),106-7@
ダーウィン『種の起原』,108
進化論,108
(アル=ジャーヒズ,224)
スペンサー,109,(224)
マルクス『デモクリトスとエピクロスの差異』,109
第四章 イオニア没落後の思想 111
1 ピタゴラス,113
(ピタゴラス 前582ー497),114
a 輪廻の観念,113
ポリュクラテス,114
プラトン『パイドロス』,115
『パイドン』,116
『メノン』,116
ジョージ・トムスン『最初の哲学者たち』,116@,117-8@
b 二重世界,118
ポリュクラテス,118
(ポリュクラテス・コンプレクス,225)
ニーチェ『権力への意志』,119,120@
マルクス『ドイツ・イデオロギー』,120-1@
(マルクス『資本論』,225)
c 数学と音楽,124
コーンフォード(『Principium Sapientiae, 1952』),124
天界の音楽,127
ヘーゲル『哲学史講義』,129
アンティステネス,129?
プラトン,129
ピタゴラス,124-130
(アリストテレス『天体論』,225-6@)
(プルタルコス『哲学者の自然学概要』,226)
2 ヘラクレイトス 130
(前540ー480),131
a 反民衆的,130
ポパー『開かれた社会とその敵』,131@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス),132@,134@,134@,134-5@,135@,135@,136@
山川偉也『ギリシアの思想』,133@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(アナクシマンドロス),136@
b 反ピタゴラス,136
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス),136-7@,138@,138@,139@,139@,141@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(クセノファネス),137@,@
アリストテレス『形而上学』,138@
プラトン『国家』,141
3 パルメニデス 142
a ヘラクレイトスとパルメニデス,142
アリストテレス『形而上学』,143@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス),143@
ヘーゲル『哲学史講義』,143-144@,145-6@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』,146@,146@
b ピタゴラス批判,147
アリストテレス『形而上学』(全集12),147@
プラトン『パルメニデス』,149
ベルグソン(『時間と空間』)?,150
c 間接証明,151
山川偉也『ギリシアの思想』,152@,153@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(パルメニデス),153@
カント,154,155,
「ヘルツ宛書簡(1781.5.11)」,155
京都大学『ソクラテス以前の哲学者たち』(パルメニデス),156@
4 エレア派以後 157
a エンペドクレス,157
ヘシオドス『神統記』,157-8@,159
b 原子論,159
エンペドクレス,158,159-162
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第3分冊(アナクサゴラス),160@,160@
メリッソス『?』,160@
レウキッポス,160
(岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊(レウキッポス?),227@)
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(アエティオス),161@
ドルトン,161
c ポリスからコスモポリスへ,163
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(プルタルコス(エンペドクレス)),163@,163@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』,164
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊(デモクリトス),165@
第五章 アテネ帝国とソクラテス 167
1アテネ帝国と民主制,169
ソロンの改革(前594年),169
クレイステネスの改革(前508年),169
ペロポネソス戦争(前431年〜404。敗戦時「三〇人の僣主」),170,171
ペリクレス(前444年〜?、執政官、アルコンに),172
ハンナ・アーレント『全体主義の起源1』,172(228@)
ポリス,174
ペロポネソス戦争,174
(トゥキュディデス『戦史』,228)
(アリストファネス『女の平和』,228)
外国人,175
(ペリクレス,229)
植民者,176
(アスパシア,229)
2ソフィストと弁論の支配 175
プラトン『ゴルギアス』,176,178
ヒッピアス(プラトン『プロタゴラス』),177@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ソクラテス),177@
プラトン『政治家』,178
プラトン『ゴルギアス』,178
フィシス,178
ノモス,178
プラトン『国家』178,179@
アルキビアデス(前416年、メロス島へ討伐),179
3ソクラテスの裁判 180
アテネ「四〇〇人の支配」(前411年),180
民主制が復活(前403年),180
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ソクラテス),181@
アリストファネス『雲』,183
プラトン『ソクラテスの弁明』,184@,184-5@
4ソクラテスの謎 186
クセノフォン,186
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ディオゲネス),187,188
世界市民,188
カント『啓蒙とは何か』,189
マルクス「ヘーゲル国法論批判」,189
(マルクス『ユダヤ人問題によせて1』@),229
クセノフォン『ソクラテスの思い出』,191@,191@,192@
5ダイモン 192
プラトン『ソクラテスの弁明』,193@
アリストファネス『雲』,194@
ヘーゲル『哲学史講義上』,195@
フロイト,196
6ソクラテスの問答法 197
プラトン『ソクラテスの弁明』,197-8@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ソクラテス),200@
弁証法,201
(プラトン『国家』,230@)
7プラトンとピタゴラス 203
プラトン『ソクラテスの弁明』,203@,203@
(孔子『論語』,231 @)
プラトン『クリトン』,203
プラトン『パイドン』,203,204
イデア,204,205
アリストテレス『形而上学』,204@,204@
プラトン『ソピステス』,205-6@
プラトン『ティマイオス』,206
8哲人王 207
プラトン『メノン』,207
プラトン『国家』,207-8@,209-210@,211@
『第七書簡』,208@,208-9@,209@
ソクラテスの事件=死(前399年),209
プラトン、イタリアへ渡る(前388年),210
9イソノミアと哲人王 212
プラトン『国家』,214@
プラトン『ポリティコス(政治家)』,214,215@↓,215@,215@,217@↓
法遵守 法軽視
単独者支配 王政 僣主政
少数者支配 貴族政 寡頭政
多数者支配 良民政 民主政 ,215
不平等⇦ ⇨平等
_____________
専|僣主政 | 哲人王 |
制| | |
⇧|______|______|
⇩|デモクラシー| イソノミア|
自| | |
由|______|______| ,217
注
(ポパー『開かれた社会とその敵』),231@
(ジャック・デリダ),232
(フーコー『真理の勇気』),233
注 219
序論,219、
一,219、
二,220、
三,223、
四,225、
五,228
附録 『世界史の構造』から『哲学の起源へ』 235
地 図,242-3
古代ギリシア史年表,244-5
思想家年表,246↓
思想家年表,245
紀元前
八〇〇年 七〇〇年 六〇〇年 五〇〇年 四〇〇年 三〇〇年
ホ メ ロ ス
ヘ シ オ ド ス
タ レ ス
アナクシマンドロス
アナクシメネス
ピ タ ゴ ラ ス
ヘラクレイトス
バルメニデス
アナクサゴラス
エンペドクレス
ゼノン
プロタゴラス
ヘロドトス
ソクラテス
トゥキュディデス
ヒポクラテス
デモクリトス
プラトン
ディオゲネス
アリストテレス
エ ピ ク ロ ス
エレミア
エゼキエル
ブ ッ ダ
マハヴィーラ
老 子
孔 子
墨 子
孟 子
公 孫 龍
韓非子
以下メモ:
<紀元前六世紀ごろ、エゼキエルの代表される預言者>,3
<マハヴィーラ(ジャイナ教開祖)>,3
<諸子百家のなかに…公孫龍に代表される名家>,14
<「無為自然」という考えは、交換様式Dを示唆しているといってよい(4)。>,15
<(4)このことはまた、老子がのちに道教の始祖とみなされた理由、そして、その道教が中国史において反国家的な社会運動の思想的源泉であり続けた理由を説明するものである。>,219
☆
_資本論
/___/|
| ||
| ||
| ||
| ||
ゲゼル| ||
プルードン| ||
| ||
アソシ| ||
エーション|キャピ||
___|タル ||
/________/|
ネーション ステート |
| | | 柄谷
| | | |
| | | |
| | | |
文学☆☆☆ | |
| | | |
| | | |
| | ___|_|______フーコー
| | /デュルケ|ム| / ウェーバー /|
| |/_____|_|/_______/ |
| / マルクス | / フロイト / |
|/___|___|/_______/ |
| | | | |
| | | | |
スポーツ | | | |
| | |_______|____|____________________
| | /| | | デカルト 人 /|オ
| | / | | | / | / |
| |/ | | |/ | (認識/教育論) / |プ
| /___________|____間___|____________/ |
| /| | | /| (快、不快) /| |ス
| / | | | / | | / | |
| / (欲求) | 学 | / | | / | |・
|/___|___________|/___|___|__(性格論)_/ | |
| | | | | | | | |ポ
|永 | | | | | | | 論|
|遠 | | | | ライプニッツ | | |ス
|平 | |_______|____|___|_______|____|__理|
|和 | /| | | /| | | /|ト
|の | / | 自 然| の |形/ |而 上 |学 | /学|
|た |/ | | |/ | | |/ |ゥ
|め |___|_______|____|___|_______|____| |
|に /| | (徳|論) /| | | /| |ム
| / |人 倫|の | / |理性の限界内における | / | |
| /(法|学) |形 而 上 学| /宗教(目的論) | / | |ム
|/___|___|___(原論)|/___|___|_______|/ | |
| | | | | | | | |
| | | | ヘーゲル | | | |
| | |_______|____|___|_______|____|___|
| | /(テリックシステ|ム) | /(空間)(時間)|(数学)| /
| | / 純 粋 | 理 |性/ 批 判 |カテゴリ|ー/
| |/(ス ピ ノ ザ )| |/(物理学) | |/
| |___________|____アンチノミー______|____/
| / | / (美 学) | /
| / 実 践 理 性 批 判 | / 判 断 力 批 判 | /
| /(倫理学/徳or福) | / | /
|/_______________|/__________(目的論)|/
デカルト
☆スピノザ
プルードン ヘーゲル
マルクス 空海 カント
坂本龍馬 ハイデガー
☆柄谷 フロイト
ドゥルーズ 老子
アドルノ パーソンズ
カレツキ ゲゼル
ライプニッツ
スポーツ 文学☆☆
ガンジー
ラカン☆
ニーチェ ショーペンハウアー☆
孔子
インド哲学☆
102 Comments:
129頁
ヒルシュベルガーの西洋哲学史1、112頁には、「私は馬を見るが、馬のイデアは見ない」といったアンティステネスにプラトンが「それはあなたが眼をもっていても理性をもたないからだ」と答えたと紹介されているが、熊野純彦の哲学史には同じエピソードの机バージョンをディオゲネスのものとして紹介してる。
http://homepage2.nifty.com/eleutherion/lecture/politeia2004/node14.html
ここでプラトンはアンティステネス13を念頭に置いていると考えられている。 アンティステネスはプラトンのイデアを批判してこう言ったと伝えられてい る。
「プラトンよ,わたしは馬は見るが,馬性は見ない。さらにこう言った。 君は馬を見る眼は持っているが,馬性を見るものを君は今までに決して持っ たことはないのだ。」(シンプリキオス『アリストテレス範疇論註解』 208.30-32.)
注意しなければならないのは,プラトンがここでアンティステネスを念頭に置 いているとしても,彼だけのことを言っているのではなく,彼の中に見られる 人間の類型を個人として描いているだけだということである。
古代都市イーリオスは長く伝説上のものと思われていたが、19世紀末、ハインリッヒ・シュリーマンによりトロイア一帯の遺跡が発掘された。遺跡は9層になっており、シュリーマンは発掘した複数の時代の遺跡のうち、火災の跡のある下から第2層がトロイア戦争時代の遺跡と推測した。後に第2層は紀元前2000年よりも前の地層でトロイア戦争の時代よりもかなり古いものであることが判明した。シュリーマンと共に発掘にあたったデルプフェルトは下から6番めの第6層に破壊や火災のあとがあることから、第6層がトロイア時代のものであると考えた。1930年代にブレゲンによって再調査が行われ、第6層の都市の火災は部分的で破壊に方向性があることから地震の可能性が強いと推測した。そして第7層の都市は火災が都市全体を覆っていることや、破壊の混乱ぶりから人為的なものであると推測する。また、発見された人骨も、胴体と頭部が分離したものが発見されるなど、戦争による人為的な破壊を間接的に証明した。現在では第7層がトロイア戦争のあったと伝えられる時期(紀元前1200年中期)であると考えられている。
トロイア戦争それ自体は、確固たる歴史に編纂されるものではなく、紀元前1700年から紀元前1200年頃にかけて、小アジア一帯が繰り返し侵略をうけた出来事を核として形成されたであろう神話である。しかし、これについては、紀元前1250年頃にトロイアで大規模な戦争があったとする説もあれば、そもそもトロイア戦争自体が全くの絵空事であるという説もないわけではない。
:wiki
_______哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄|
|ペロポネ | |戦争☆ (英雄)+ 金|四or
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |五時代
|__[ステート]___|__[ネーション]ヘシオ
エピクロス | | | ドス
レウキッポス|ソクラテス| |ホメロス |
デモクリトス| ストア派| | |
ディオゲネス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ペルシア戦争☆ アナクシメネス=空気 ピタゴラス=数
|ヘロドトス| クセノファネス | |
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
プロタゴラス| イオニアの反乱☆|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | パルメニデス|乾 火 熱|
黒胆汁+多血| アナクサ ゼノン|土 + 空気
|__粘液_|____ゴラス____|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
紀元前
八〇〇年 七〇〇年 六〇〇年 五〇〇年☆☆ ☆四〇〇年 三〇〇年
ホ メ ロ ス
ヘ シ オ ド ス
タ レ ス
アナクシマンドロス
アナクシメネス
ピ タ ゴ ラ ス
クセノファネス
ヘラクレイトス
バルメニデス
アナクサゴラス
エンペドクレス
ゼノン
プロタゴラス
ヘロドトス
ソクラテス
トゥキュディデス
ヒポクラテス
デモクリトス
プラトン
ディオゲネス
アリストテレス
エ ピ ク ロ ス
エレミア
エゼキエル
ブ ッ ダ
マハヴィーラ
老 子
孔 子
墨 子
孟 子
公 孫 龍
韓非子
:思想家年表(『哲学の起源』246頁)
______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、 イオニア、 |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張) |
| | | |
| | タレス(前624―546頃)水 |
| | | |
| | アナクシマンドロス 無限定 イオニア諸都市 |
| |(前610頃ー546)なもの 前560年 |
| | | | リディア王国に併合
| | | アナクシメネス 空気 前546 |
| | |(前585ー525) ペルシアに併合 |
| | | | |
| | クセノファネス| ピタゴラス |
| |(前570頃ー)| (前582ー497) |
| |(イオニア、コロ| (サモス島→南伊) |
| |フォン→エレア)| || |
| | _|_ | || |
| | | _|__|____|| 前499or8〜4|
| | | | | | | イオニアの反乱wiki
| | | x | | x 前492ー449頃
| | | 普←| | →変 ペルシア戦争 |
| | | 遍 | | 化 |
| パルメニデス |__|___ヘラクレイトス 火 |
|(前515ー450) | (前540ー480) |
| | | (イオニア、エフェソス) |
| |___折_衷__| 前479 |
| | | ミュカレの戦いwiki
|(エレア派)(多元論者) |
| ゼノン エンペドクレス(シチリア島) |
| | (前490ー430頃) |
| | | |
| | アナクサゴラス(イオニア→アテネ) |
| | (前500頃ー428頃) |
| | |________ペリクレス |
| | (原子論者) エウリピデス |
| |__レウキッポス(ミレトス→エレア) |
| | 前431ー404|
| |_デモクリトス ペロポネソス戦争|
| (前460頃ー370頃) |
|______________|____________|
|
_ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
| 同等? |末裔 |
| ソクラテス ←対立→ ソフィスト、プロタゴラス等 |
| (前469ー399頃) |
| |||_クセノフォン(軍人、弟子) (犬儒派)
| ||______________アンティステネス
| | | |
| _プラトン(前427ー347) ディオゲネス
| | | |
| | アリストテレス(前384ー322) |
|_|_____|___________________|
| アレクサンダー大王 アルキメデス
| エウクレイデス
| (アレクサンドリア)
_|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| | ゼノン(ストアの開祖)|
| | キケロ |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義) |
| | ピュロン エピクロス セネカ |
| |影響 エピクテートス |
| (新プラトン主義) マルクス・ |
| プロティノス アウレリウス |
| プロクロス |
|___________________________|
(『30分でわかる哲学&思想』 小須田健 13頁より:改)
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄|
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ 金|四or
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |五時代
|__[ステート]___|__[ネーション]_ヘシ
エピクロス ディオゲネス| | オド
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ス|
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 ピタゴラス=数
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | |
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | | イオニア|乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= アナクサゴラス エンペドクレス=
四体液説 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄|
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ 金|四or
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |五時代
|__[ステート]___|__[ネーション]_ヘシ
エピクロス ディオゲネス| | オド
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ス
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 |
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | ピタゴラス=数
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | | イオニア|乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 アナクサゴラス 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
ヒポクラテス:wiki
(ヒッポクラテスとも、古代ギリシア語: Ἱπποκράτης、英語: Hippocrates , 紀元前460年ごろ - 紀元前370年ごろ)は古代ギリシアの医者。エーゲ海、イオニア地方南端のコス島に生まれ、医学を学びギリシア各地を遍歴したと言い伝えられるが、その生涯について詳しいことは分かっていない。ヒポクラテスの名を冠した『ヒポクラテス集典』が今日まで伝わるが、その編纂はヒポクラテスの死後100年以上経ってからとされ、内容もヒポクラテス派(コス派)の他、ライバル関係であったクニドス派の著作や、ヒポクラテスの以後の著作も多く含まれると見られている。
生年が紀元前460年とされることから、ヒポクラテスは『戦史』を著した歴史家トゥキディデスと同い年、また哲学者ソクラテスよりおよそ10歳年少で喜劇作家アリストパネスよりも15歳ほど年長であった。この時代はギリシアの古典期にあたり、ペルシア戦争に勝利したアテナイは、ペリクレス(紀元前444年から紀元前430年までアテナイの将軍職)のもと最盛期を迎え、哲学、建築、彫刻、文学など数多くの分野で今日まで影響を及ぼす文化が生まれた。(この時代をペリクレス時代ともいう。)なおアテナイはペリクレスの死後ペロポネソス戦争を経てスパルタに覇権を奪われやがて衰退した。
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄|
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ 金|四or
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |五時代
|__[ステート]___|__[ネーション]_ヘシ
エピクロス ディオゲネス| | オド
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ス|
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 |
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | ピタゴラス=数
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | | イオニア|乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 アナクサゴラス 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
柄谷が指摘するように移動、遊動が自由で平等な社会を作ったとしたら、定住以後はどうなるのか?
柄谷は世界共和国を視野にいれるが、具体性に乏しい。
思想的にはソクラテスやカントは小さな場所にとどまりつつ世界性を保持し得た。
否定的に描かれるアテネも柄谷が指摘してきたようにくじ引きを制度化した(これも遊動性の一つなのだろう)。
ヘーゲル、プラトン批判に収斂するが、引用されるポパーによる批判との差異はわかりにくい。
エンゲルスを切り捨て、マルクスを擁護する柄谷は、ポパーのようなマルクス批判にはいかないだろうが。
おそらく、この著作から遡る読者もいるだろうが、そうした自由な読みが現代日本における遊動性というものなのだろう。
図は、右上始点U字状
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄金
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ |
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |四or
|__[ステート]___|__[ネーション]_ヘ|五時代
エピクロス ディオゲネス| | シオ
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ドス
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 |
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | ピタゴラス=数
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | | イオニア|乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 アナクサゴラス 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
柄谷行人が指摘するように、移動、遊動性が自由で平等な社会を可能にしたとするなら、定住以後はどうなるのか?
柄谷は世界共和国を視野にいれるが、そこで提示される解決策は残念ながら思弁的なもので具体性に乏しい。
(アリストテレス『政治学』やスピノザ書簡で紹介引用された、タレスによる先物取引のエピソードが資本主義の自覚的な回避の例として紹介されればよかった。)
ただし、思想的には柄谷が明確にしたようにソクラテスやカントは小さな場所にとどまりつつ世界性を保持し得た。
また、イオニアに対して否定的に描かれるアテネも柄谷が指摘してきたようにくじ引きを制度化し得た(これも遊動性の一つなのだろう)。
イオニアの自然観を引き継いだエンペドクレスが四象限的思考を社会科学にも応用したことの指摘が興味深い。
これはソクラテスではなくヒポクラテスのような実学へとさらに引き継がれたそうだ。
本書は、ヘーゲル、プラトン批判に収斂するが、半ば批判的に引用されるポパーによる批判との差異はわかりにくい。
エンゲルスを切り捨て、マルクスを擁護する柄谷は、ポパーのようなマルクス批判にはいかないだろうが。
おそらく、この著作から柄谷の他の著作群を遡る読者もいるだろうが、そうした自由な読みが現代日本における遊動性というものなのだろう。
四象限を駆使した交換様式の図はさしずめ遊動する現代人にとっての地図(象限図は肯定的に言及されるジェファーソンのタウンシップの地図にも似ている)ということだろう。
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄金
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ |
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |四or
|__[ステート]___|__[ネーション]_ヘ|五時代
エピクロス ディオゲネス| | シオ
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ドス
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 |
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | ピタゴラス=数
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | |イオニア |乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 アナクサゴラス 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄|
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ 金|
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |四or
|__[ステート]___|__[ネーション]__|五時代
エピクロス ディオゲネス| | ヘシオ
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ドス
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 |
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | ピタゴラス=数
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| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | | イオニア|乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 アナクサゴラス 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
ストア派____哲学の起源:図解________
| アリストテレス|トロイア 青銅、銀、黄金
|ペロポネ | |戦争= (英雄)+ |
|ソス戦争☆| プラトン|前13C 鉄の時代= |四or
|__[ステート]___|__[ネーション]__|五時代
エピクロス ディオゲネス| | ヘシオ
プロタゴラス|ソクラテス| ホメロス ドス
デモクリトス| | | |
レウキッポス|_古代ギリシア哲学__|__タレス=水
|トゥキュディデス アナクシマンドロス=無限定 |
|ヘロドトス| アナクシメネス=空気 |
|ペルシア戦争☆ クセノファネス | ピタゴラス=数
|__[キャピタル]__|[アソシエーション]_|
| | パルメニデス|ヘラクレイトス=火
| 黄胆汁 | | イオニア|乾 火 熱|
黒胆汁+多血| | の反乱☆|土 + 空気
|__粘液_|_____ゼノン___|冷 水 湿|
ヒポクラテス= エンペドクレス=
四体液説 アナクサゴラス 四元素/四期
混合 愛
+
分裂 結合
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB
アッティカ(英: Attica, 独: Attika)は、ギリシャのアテネ周辺を指す地域名であり、現在のギリシャ共和国の広域自治体であるペリフェリア(地方)の一つである。古典ギリシャ語でアッティケー(Ἀττική /Attikḗ)、現代ギリシャ語でアッティキ(Αττική / Attikí 発音:[atiˈci])とも表記される。
歴史的なアッティカ(アッティケー)は、アテナイ(現: アテネ)を中心とし、エーゲ海に突き出した三角形状の半島(アッティカ半島)一帯を指す地域名称である。北は16kmにおよぶキタイローン(現: キテロン)の山並みによってボイオーティアと区分されている。南西にサロニコス湾に面し、北東には南エヴィア湾 (South Euboean Gulf) を隔ててエヴィア島(現: エヴィア島)が横たわっている。
プラトンによれば、古代アッティカの領域は、西はコリントス地峡、北はキタイローンの山々やパルニサ山(英語版)によって画され、オロプス(英語版)とアソポス川(英語版)で海に至ったという。
古代、アテナイの人々は、自分たちがよそからアッティカに移り住んできた民ではなく、この地にもともと暮らしていた民であったことを誇りとしていた。この伝承は、古典時代に暗黒時代(紀元前1200年から紀元前700年頃)を振り返ってつくられたものと考えられている。
アッティカはドーリア人(ドーリス人)の活動に伴いペロポネソス半島北部から故地を追われて移住してきたイオニア人(アカイア人の一派)の避難場所であった。イオニア人たちは、アッティカ人(のちに、もともとイオニア人の一部族であった考えられるようになった)と合流し、イオニア方言を話すようになった。のちにイオニア人たちはエーゲ海を渡り、小アジア(アナトリア半島)西部のイオニアの地に12の植民都市を築いたと考えられる。
アッティカは陶器生産の中心地であった。
ネッソスと戦うヘラクレスを描いたアッティカ黒像式陶器(紀元前620–610年頃)が有名。
カール・ポパーは『開かれた社会とその敵』において、イソノミアという概念を使っている。
彼によれば、イソノミアは次の三つの原理にある。
(1)出生、血縁、富などの自然的特権を認めない、
(2)個人主義的である、
(3)市民の自由を保護することが国家の任務であり目的である。
T.H. @sanhumbertino
柄谷行人「世界共和国へ」ドイツ語版。 Auf der Suche nach der Weltrepublik: Eine Kritik von Kapital, Nation und Staat. univerlag-leipzig.de/article.html;a…
6:31 PM Dec 16th
http://www.univerlag-leipzig.de/article.html;article_id,1374
Auf der Suche nach der Weltrepublik
Eine Kritik von Kapital, Nation und Staat
Autor(en) / Herausgeber Kōjin Karatani
Sprache(n) Deutsch
Erscheinungsdatum 17.12.2012
Umfang 254 Seiten
Verarbeitung Broschur
ISBN 978-3-86583-738-7
Preis 29.00 €
Dokumente / Vorschau
Inhaltsverzeichnis
Lieferstatus lieferbar
Beschreibung
Karatani Kōjin (geboren 1941 in Amagasaki, Japan) ist einer der bedeutendsten japanischen Literaturkritiker und Philosophen der Gegenwart. Er studierte Wirtschaftswissenschaften und Anglistik an der [mehr]
A柄谷行人「世界共和国へ」ドイツ語版。 Amazon.co.jp: Auf der Suche nach der Weltrepublik: Kojin Karatani, Martin Roth: 洋書
http://www.amazon.co.jp/Suche-nach-Weltrepublik-Kojin-Karatani/dp/3865837387/
Auf der Suche nach der Weltrepublik [Perfect]
Kojin Karatani (著), Martin Roth (翻訳)
Perfect: 254ページ
出版社: Leipziger Universitaetsvlg (2012/12)
言語 ドイツ語, ドイツ語
ISBN-10: 3865837387
ISBN-13: 978-3865837387
発売日: 2012/12
柄谷行人「世界共和国へ」ドイツ語版。
Auf der Suche nach der Weltrepublik: Kojin Karatani, Martin Roth: 洋書
http://www.univerlag-leipzig.de/article.html;article_id,1374
http://www.amazon.co.jp/Suche-nach-Weltrepublik-Kojin-Karatani/dp/3865837387/
Auf der Suche nach der Weltrepublik [Perfect]
Kojin Karatani (著), Martin Roth (翻訳)
Perfect: 254ページ
出版社: Leipziger Universitaetsvlg (2012/12)
言語 ドイツ語, ドイツ語
ISBN-10: 3865837387
ISBN-13: 978-3865837387
発売日: 2012/12
Auf der Suche nach der Weltrepublik: Eine Kritik von Kapital, Nation und Staat:
Amazon.de: Kojin Karatani, Martin Roth: Bücher
http://www.amazon.de/Auf-Suche-nach-Weltrepublik-Kapital/dp/3865837387/
Karatani Kōjin (geboren 1941 in Amagasaki, Japan) ist einer der bedeutendsten
japanischen Literaturkritiker und Philosophen der Gegenwart. Er studierte
Wirtschaftswissenschaften und Anglistik an der Tōkyō Universität und lehrte bis 2006
Literaturwissenschaft in Japan und den USA. Karatani war Mitherausgeber der
einflussreichen intellektuellen Zeitschrift Hihyō kūkan (Critical Space) und organisierte
das „New Associationist Movement“ (NAM), das eine praktische Alternative zur
kapitalistischen Wirtschaft erprobte. Zu seinen wichtigsten Veröffentlichungen
gehören Ursprünge der modernen japanischen Literatur (japanisch 1980, deutsch
1996) und Architecture as Metaphor (japanisch 1983, englisch 1995). Seit einiger
Zeit konzentriert sich Karatani verstärkt auf die Kritik des globalen Kapitalismus. In
diesem Zusammenhang sind Transcritique: On Kant and Marx (japanisch 2001,
englisch 2003) und The Structure of World History (japanisch 2010) erschienen.
Auf der Suche nach der Weltrepublik verbindet die wesentlichen Ideen dieser
beiden Werke und führt in das Denken des Philosophen ein.
柄谷は哲学の起源岩波版15頁で老子の無為自然を「交換様式Dを示唆している」と評価している
かつて柄谷が老子をここまで評価したことはなかった
韓非子 孔子
+
諸子百家 老子
反国家的社会運動の思想的源泉であり続けたことを評価したらしい
219頁注
黄巾の乱などは『世界史の構造』(233頁)でも特記されていた。
柄谷は『哲学の起源』(岩波版15頁)で老子の無為自然を「交換様式Dを示唆している」と評価している。
かつて柄谷が老子をここまで評価したことはなかった。
交換図だと以下になる。
韓非子 孔子
+
諸子百家 老子
道教が反国家的社会運動の思想的源泉(219頁注)であり続けたことを評価したらしい。
法家への同化が同時に指摘されてはいるが、
黄巾の乱などは『世界史の構造』(233頁)でも特記されていた。
カント
スピノザ
マルクスはおまけとして
への言及が興味深い
交換ではなく
移動が重視される
生存のための努力 アル・ジャーヒズ
哲学の起源224
柄谷行人が指摘するように、移動、遊動性が自由で平等な社会を可能にしたとするなら、定住以後はどうなるのか?
柄谷は世界共和国を視野にいれるが、そこで提示される解決策は残念ながら思弁的なもので具体性に乏しい。
(アリストテレス『政治学』やスピノザ書簡で紹介引用された、タレスによる先物取引のエピソードが資本主義の自覚的な回避の例として紹介されればよかった。)
ただし、思想的には柄谷が明確にしたようにソクラテスやカントは小さな場所にとどまりつつ世界性を保持し得た。
また、イオニアに対して否定的に描かれるアテネも柄谷が指摘してきたようにくじ引きを制度化し得た(これも遊動性の一つなのだろう)。
イオニアの自然観を引き継いだエンペドクレスが四象限的思考を社会科学にも応用したことの指摘が興味深い。
これはソクラテスではなくヒポクラテスのような実学へとさらに引き継がれたそうだ。
本書は、ヘーゲル、プラトン批判に収斂するが、半ば批判的に引用されるポパーによる批判との差異はわかりにくい。
エンゲルスを切り捨て、マルクスを擁護する柄谷は、ポパーのようなマルクス批判にはいかないだろうが。
おそらく、この著作から柄谷の他の著作群を遡る読者もいるだろうが、そうした自由な読みが現代日本における遊動性というものなのだろう。
四象限を駆使した交換様式の図はさしずめ遊動する現代人にとっての地図(象限図は肯定的に言及されるジェファーソンのタウンシップの地図にも似ている)ということだろう。
スピノザ、カント、マルクスへの付随的言及や、その他、前著からさらに進んだ老子の高評価(無為自然は交換様式Dを示唆するという)、交換から移動へタームの重心の変化が個人的に興味深い。
柄谷行人が指摘するように、移動、遊動性が自由で平等な社会を可能にしたとするなら、定住以後はどう
なるのか?
柄谷は世界共和国を視野にいれるが、そこで提示される解決策は残念ながら思弁的なもので具体性に乏しい。
(アリストテレス『政治学』やスピノザ書簡で紹介引用された、タレスによる先物取引のエピソードが資本主
義の自覚的な回避の例として紹介されればよかった。)
ただし、思想的には柄谷が明確にしたようにソクラテスやカントは小さな場所にとどまりつつ世界性を保持し
得た。
また、イオニアに対して否定的に描かれるアテネも柄谷が指摘してきたようにくじ引きを制度化し得た(これ
も遊動性の一つなのだろう)。
イオニアの自然観を引き継いだエンペドクレスが四象限的思考を社会科学にも応用したことの指摘が興味深い。
これはソクラテスではなくヒポクラテスのような実学へとさらに引き継がれたそうだ。
本書は、ヘーゲル、プラトン批判に収斂するが、半ば批判的に引用されるポパーによる批判との差異はわかりにくい。
エンゲルスを切り捨て、マルクスを擁護する柄谷は、ポパーのようなマルクス批判にはいかないだろうが。
おそらく、この著作から柄谷の他の著作群を遡る読者もいるだろうが、そうした自由な読みが現代日本にお
ける遊動性というものなのだろう。
四象限を駆使した交換様式の図はさしずめ遊動する現代人にとっての地図(象限図は肯定的に言及されるジ
ェファーソンのタウンシップの地図にも似ている)ということだろう。
柄谷行人が指摘するように、移動、遊動性が自由で平等な社会を可能にしたとするなら、定住以後はどう
なるのか?
柄谷は世界共和国を視野にいれるが、そこで提示される解決策は残念ながら思弁的なもので具体性に乏しい。
(アリストテレス『政治学』やスピノザ書簡で紹介引用された、タレスによる先物取引のエピソードが資本主
義の自覚的な回避の例として紹介されればよかった。)
ただし、思想的には柄谷が明確にしたようにソクラテスやカントは小さな場所にとどまりつつ世界性を保持し
得た。
また、イオニアに対して否定的に描かれるアテネも柄谷が指摘してきたようにくじ引きを制度化し得た(これ
も遊動性の一つなのだろう)。
イオニアの自然観を引き継いだエンペドクレスが四象限的思考を社会科学にも応用したことの指摘が興味深い。
これはソクラテスではなくヒポクラテスのような実学へとさらに引き継がれたそうだ。
本書は、ヘーゲル、プラトン批判に収斂するが、半ば批判的に引用されるポパーによる批判との差異はわかりにくい。
エンゲルスを切り捨て、マルクスを擁護する柄谷は、ポパーのようなマルクス批判にはいかないだろうが。
おそらく、この著作から柄谷の他の著作群を遡る読者もいるだろうが、そうした自由な読みが現代日本にお
ける遊動性というものなのだろう。
四象限を駆使した交換様式の図はさしずめ遊動する現代人にとっての地図(象限図は肯定的に言及されるジ
ェファーソンのタウンシップの地図にも似ている)ということだろう。
スピノザ、カント、マルクスへの付随的言及や、その他、前著からさらに進んだ老子への高評価(無為自然は
交換様式Dを示唆するという)、交換から移動へタームの重心の変化が個人的に興味深い。
柄谷行人が指摘するように、移動、遊動性が自由で平等な社会を可能にしたとするなら、定住以後はどう
なるのか?
柄谷は世界共和国を視野にいれるが、そこで提示される解決策は残念ながら思弁的なもので具体性に乏しい。
(アリストテレス『政治学』やスピノザ書簡で紹介引用された、タレスによる先物取引のエピソードが資本主
義の自覚的な回避の例として紹介されればよかった。)
ただし、思想的には柄谷が明確にしたようにソクラテスやカントは小さな場所にとどまりつつ世界性を保持し
得た。
また、イオニアに対して否定的に描かれるアテネも柄谷が指摘してきたようにくじ引きを制度化し得た(これ
も遊動性の一つなのだろう)。
イオニアの自然観を引き継いだエンペドクレスが四象限的思考を社会科学にも応用したことの指摘が興味深い。
これはソクラテスではなくヒポクラテスのような実学へとさらに引き継がれたそうだ。
本書は、ヘーゲル、プラトン批判に収斂するが、半ば批判的に引用されるポパーによる批判との差異はわかりにくい。
エンゲルスを切り捨て、マルクスを擁護する柄谷は、ポパーのようなマルクス批判にはいかないだろうが。
おそらく、この著作から柄谷の他の著作群を遡る読者もいるだろうが、そうした自由な読みが現代日本にお
ける遊動性というものなのだろう。
四象限を駆使した交換様式の図はさしずめ遊動する現代人にとっての地図(象限図は肯定的に言及されるジ
ェファーソンのタウンシップの地図にも似ている)ということだろう。
スピノザ、カント、マルクスへの付随的言及や、その他、前著からさらに進んだ老子への高評価(無為自然は
交換様式Dを示唆するという)、交換から移動へタームの重心の変化が個人的に興味深い。
NAM解散した後、新宿のビアガーデンで柄谷さんを囲む会?があり、
ビートたけしについて語っていたのが印象的だった。
交通事故で顔面麻痺になったことを気の毒がっていた。
職業上大変だろうと。
太田出版社にいたら、ビートたけしがやって来たことがあったそうだ。
怖いから隠れた、と言っていた。怖がるのは向こうだとも思ったが。
中上が生きていればずいぶん違ったのかも知れない。
http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_5795.html?m=0#noteh2
ギリシア
/ローマへの推移、
/__\ポルピュリオス
ギリシアの解放\第三期、没落
/__\/アカイア同盟
アリストテレス\ /\
/_マケドニア王国__\
アレクサンダー大王/\ /\東洋遠征、業績とその後
/__\/__\/__\/__\
政体、文化\ /\
会食の風習\ /__\
/スパルタ\ /スパルタの堕落
/性格\/経済\ 外交 /__\/__\
/\ /\ /\ペロポネソス/ソクラテスとプラトン
/_ペルシア戦争/ペリクレス /__\ 戦争/ \
/\ /\ /アテネ/\ 堕落の外的根拠 堕落の内的根拠 <古典世界>
/__\/__\/概観\/個人\/戦争の/結果\/アテネ/ソフィスト
/\ 性格 の堕落 /\
/彫刻\ /__\
/\芸術/\ /\第一期から第二期への推移
/__\/__\ /__\/__\
ギリシア神話\ /\ /\ 政治的、 /\
ヘロドトス__\基本的性格__\ <ギリシア> /__\ 国家/都市国家
自然解釈/\ /\密儀/\ /\概説/\ /\共和国の三要素
/__\/__\/ホメロスとヘシオドス /七賢人/__\/神託\/奴隷制
/\ /\ /\ /\
/__\ /__\ /歌謡\ (キリスト教との相違)
/\ /\ /王家の没落 /\競技/\ /\偶然的要素
/__\/__\ 精神 /__\/__\ /__\/__\ 個人 地方神\/密儀\
/\ 地理と /\ /\ 政治的要素/\ /\ /\ /\ /\
/__\ 民族性/__\ /__\ /__\ /__\ 主観 /__\ /__\ 客観 /_運命
/\雑居/\ /\ /\ /\外来人\ /\トロヤ戦争 /\道具/\ /\装飾/\ /神の本性\ /\特殊な神々
/__\/__\/農業\/_海\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/理念\ゼウス族/自然から精神へ
と巨人族
ヘーゲル:
http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_5795.html?m=0#noteh2
ギリシア
/ローマへの推移、
/__\ポルピュリオス
ギリシアの解放\第三期、没落
/__\/アカイア同盟
アリストテレス\ /\
/_マケドニア王国__\
アレクサンダー大王/\ /\東洋遠征、業績とその後
/__\/__\/__\/__\
政体、文化\ /\
会食の風習\ /__\
/スパルタ\ /スパルタの堕落
/性格\/経済\ 外交 /__\/__\ プラトン
/\ /\ /\ペロポネソス/ソクラテス
/_ペルシア戦争/ペリクレス /__\ 戦争/ \
/\ /\ /アテネ/\ 堕落の外的根拠 堕落の内的根拠
/__\/__\/概観\/個人\/戦争の/結果\/アテネ/ソフィスト
/\ 性格 の堕落 /\
/彫刻\ /__\
/\芸術/\ /\第一期から
/__\/__\ /__\/__\
ギリシア神話\ /\ /\ 政治的、 /
ヘロドトス__\基本的性格__\ <ギリシア> /__\ 国家/都
自然解釈/\ /\密儀/\ /\概説/\ /\共
/__\/__\/ホメロスとヘシオドス /七賢人/__\/神託\
/\ /\ /\
/__\ /__\ /歌謡\
/\ /\ /王家の没落 /\競技/\
/__\/__\ 精神 /__\/__\ /__\/__\ 個人
/\ 地理と /\ /\ 政治的要素/\ /\ /\ /
/__\ 民族性/__\ /__\ /__\ /__\ 主観 /__\ /_
/\雑居/\ /\ /\ /\外来人\ /\トロヤ戦争 /\道具/\ /\装飾/\ /神の
/__\/__\/農業\/_海\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/理念\
http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_5795.html?m=0#noteg0
/\
/__\
/\ /\
/__\/__\
/\ /\
/__\ /__\
/\ /\ /\ /\
/__\/__\/__\/__\
/\ /論理学
/__\ /__\
/精神哲学\ <客観的理念> /精神哲学\
/__\/__\ /__\/__\
/\ /\ /\アリストテレス\
/__\プラトン/ \ /__\ /__\
/弁証法/\ /自然哲学\ /形而上学\ /自然哲学\
/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\
/\ /\
/ \ /__\
/知性と物質 /\キクニ学派
/______\ /__\/_ディオゲネス
/\アナクサゴラス\ /\ソクラテス学派\
/ \ / \ <古代ギリシア> /__\ /__\
/一般的 \ /部分的均質 /メガラ学派 /\キュレネ学派
/______\/______\ エウクレイデス_\/__\/__\/__\
ヘラクレイトス\ /\ /\ /\
/ \ / \ /__\ /__\
パルメニデス /\ 一般的 / \ /\ /\ 主観、内省的 /\運命/\
エレア派__/ゼノン /______\ /__\/__\ /__\/__\
アナク/\ /\ /\ /\ /\ソフィスト /\ /\ソクラテス /\
シメネス_\ 単純 / \ / \ 即物的/ \ / \ / \ /__\ /__\
/\ /\ / \ レウキッポス\ / \ / \ / \ /イロニー\ /\善 /\
タレス\/アナ\/ピタゴラス_\/デモクリトス\エンペドクレス\/プロタゴラス\/ゴルギアス_\/__\/__\/__\/__\
クシ
マン
ドロス
追記:
細川亮一『ヘーゲル現象学の理念』の説 だと、『精神現象学』は『哲学史講義』と並行対応関係にあり、『哲学史講義』は『精神現象学』と一緒に読むといいそうだ。
http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_5795.html?m=0#noteg0
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/\ /論理学
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/精神哲学\ <客観的理念> /精神哲学\
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/\ /\ /\アリストテレス\
/__\プラトン/ \ /__\ /__\
/弁証法/\ /自然哲学\ /形而上学\ /自然哲学\
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/知性と物質 /\キクニ学派
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/\アナクサゴラス\ /\ソクラテス学派
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/一般的 \ /部分的均質 /メガラ学派 /\キ
/______\/______\ エウクレイデス_\/__\/__\
ヘラクレイトス\ /\ /\
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パルメニデス /\ 一般的 / \ /\ /\ 主観、内省的
エレア派__/ゼノン /______\ /__\/__\ /
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追記:
細川亮一『ヘーゲル現象学の理念』の説 だと、『精神現象学』は『哲学史講義』と並行対応関係にあり、『哲学史講義』は『精神現象学』と一緒に読むといいそうだ。
http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_5795.html?m=0#noteg0
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クシ
マン
ドロス
追記:
細川亮一『ヘーゲル現象学の理念』の説 だと、『精神現象学』は『哲学史講義』と並行対応関係にあり、『哲学史講義』は『精神現象学』と一緒に読むといいそうだ。
http://daruma3.cocolog-nifty.com/nh/2005/06/index.html
ロバート・オーウェンが、ニューハーモニー・コミュニティの実験に失敗したすぐ後に、当時のアメリカ社会を見て歩いたフランス人にアレキシス・ド・トクヴィルがいる。トクヴィルは、1831年から1832年にかけて独立後間もないアメリカを視察して、それを『アメリカの民主主義』にまとめた。
会社勤めを辞めてフリーになった私は、金はなくても時間だけはたっぷりあるので、それまで読みきれなかった大著に手をつけ始め、中里介山『対菩薩峠』の次には、トクヴィルのアメリカの民主主義』を読み出したのだった。
「大多数のヨーロッパ諸国では、政治生活は社会の上層に始まって少しずつ不完全に社会全体の種々の部分に伝わっているのである。これに反して、アメリカでは、共同体(コムミューン)が郡以前に、郡は州以前に、州は連邦以前に、それぞれ組織されている。」
「ニュー・イングランドでは1650年以来共同体は完全に決定的に組織されている。・・・共同体のうちには、全く民主的なそして平和的な真の活気あふれた政治が支配している。・・・共同体ではすでに共和制が全く生きてはたらいている」
「共同体は、あらゆる種類の司令官たちを任命し、自らに課税し、租税を自らに割当て、徴収する。ニュー・イングランドの共同体では、代表制の法律は認められていまい。すべてのものの利益にかかわることがらは、アテネにおけると同様に公共の場と市民の全体会議とで処理される」
同書日本語版の訳注にはこうある。
「当時ニュー・イングランドのコムミューン(英語ではTownship)は人口2000~3000位の小さな村であったので、そこではルソーが当時スイスのジュネーブで見出したように民主主義は代表制によらず、直接選挙制で行われることができた。トクヴィルはアメリカの民主政治の基本構造が、このコムミューンに見出され、これが郡を経て州に及び、遂に連邦に達していることを知ったのである」と。
一読した感想はこうである。「なんだ、アメリカ自体がコミューンの連合体だったのか」である。
http://book.asahi.com/reviews/column/2012032100009.html
■本に「参加」しないと見えない 現状を変える可能性をつかむ
――1年前に始まったこの連載ですが、「3・11以降、のんきに古典などを読んでいる場合か」という自省は、常にありました。
「今や読むに値する本など何もないとまで言う人もいました。僕は3・11後、ソクラテス以前のギリシャ哲学に没頭した。それらの古典に、一番現実感があり、逆にほかのことはまったくそぐわない感じがしたのです」
「たとえばターレスらの自然哲学は、自然を科学的に見るというだけではなく、それまでの擬人化した神々を否定した考えだった。神の否定じゃありませんよ。自然そのものを神として見た。それは科学であり、同時に宗教でも哲学でもあった。そうした総合的な、人間生活の規範を考える預言者たちが、大まかに言って同時期に出てくるんです。ギリシャのターレスやソクラテス、ユダヤ教の第二イザヤ、ブッダ、老子に孔子」
――なぜ同時期にそうした思想家が輩出したのでしょう?
「オリエントで鉄器が発明され、それが中国へ移動した。鉄器により、局地戦ではなく大戦争が可能になる。国全体が消え、自らの実存を揺さぶられる事態が、世界史上初めて起きたのでしょう」
――何か現代に通じますね。
「預言者は大抵同じことを言うのです。人間は傲慢(ごうまん)だ、神の言葉を聞け、この国は滅びる。しかし多くの民に相手にされず、メディアにも載らない。原発の危険性を訴える声は多くあった。でも東日本大震災が起きるまで、だれも気づこうとしなかった」
「古典はある意味で預言書なんです。読み手が真意をくみ取ろうと努力しなければ、能動的に読み込まなければ分からない部分を必ず含む。(連載でとりあげた)マルクス『資本論』は、資本主義社会とはどういうものかを解明しようとした本です。景気循環と恐慌は避けることができないという仕組みを明らかにした。だから今、読み返さなければならない」
――ラブレーやパスカルみたいな、「これが文学? 哲学?」という古典もとりあげました。
「ヘロドトスを歴史の本だと思って読むと、とても変に感じる。人類学や神話学や医学のごった煮。でも、経済思想を含まない哲学、政治を扱わない文学がありますか? まあ、あるのかもしれないが、僕には用がないな」
「見えで古典を読んでいい。知ったかぶりも知ってるうち。無知よりはましだ。教養主義は実践が伴わないからだめですが、それを否定するためにも、教養主義的にどんどん古典を読まないと」
――それにしても分かりにくい本が多かった。古典とは、人にこんな努力を強いるものですか。
「古典の思想は、ある意味で現実から遊離しています。だって“古い”んだから。しかし、現実から遊離した思想を否定するなら、それは現状肯定に堕する。読み手も現状の枠組みから飛び出て考える、能動的に本に参加しないと見えてこないことがある」
「勉強すれば分かるようにはなりますよ。でも、〈分かる〉ということ自体は重要じゃない。テクストには〈分かる〉ことからはみ出す、微細だが、どうしても片づけられない曖昧(あいまい)さが残る。古典は、その可能性の中心において読むほかはないでしょう」
http://daruma3.cocolog-nifty.com/nh/2005/06/index.html
ロバート・オーウェンが、ニューハーモニー・コミュニティの実験に失敗したすぐ後に、当時のアメリカ社会を見て歩いたフランス人にアレキシス・ド・トクヴィルがいる。トクヴィルは、1831年から1832年にかけて独立後間もないアメリカを視察して、それを『アメリカの民主主義』にまとめた。
会社勤めを辞めてフリーになった私は、金はなくても時間だけはたっぷりあるので、それまで読みきれなかった大著に手をつけ始め、中里介山『対菩薩峠』の次には、トクヴィルのアメリカの民主主義』を読み出したのだった。
「大多数のヨーロッパ諸国では、政治生活は社会の上層に始まって少しずつ不完全に社会全体の種々の部分に伝わっているのである。これに反して、アメリカでは、共同体(コムミューン)が郡以前に、郡は州以前に、州は連邦以前に、それぞれ組織されている。」
「ニュー・イングランドでは1650年以来共同体は完全に決定的に組織されている。・・・共同体のうちには、全く民主的なそして平和的な真の活気あふれた政治が支配している。・・・共同体ではすでに共和制が全く生きてはたらいている」
「共同体は、あらゆる種類の司令官たちを任命し、自らに課税し、租税を自らに割当て、徴収する。ニュー・イングランドの共同体では、代表制の法律は認められていまい。すべてのものの利益にかかわることがらは、アテネにおけると同様に公共の場と市民の全体会議とで処理される」82-83頁
同書日本語版の訳注にはこうある。95頁
「当時ニュー・イングランドのコムミューン(英語ではTownship)は人口2000~3000位の小さな村であったので、そこではルソーが当時スイスのジュネーブで見出したように民主主義は代表制によらず、直接選挙制で行われることができた。トクヴィルはアメリカの民主政治の基本構造が、このコムミューンに見出され、これが郡を経て州に及び、遂に連邦に達していることを知ったのである」と。
一読した感想はこうである。「なんだ、アメリカ自体がコミューンの連合体だったのか」である。
http://daruma3.cocolog-nifty.com/nh/2005/06/index.html
ロバート・オーウェンが、ニューハーモニー・コミュニティの実験に失敗したすぐ後に、当時のアメリカ社会を見て歩いたフランス人にアレキシス・ド・トクヴィルがいる。トクヴィルは、1831年から1832年にかけて独立後間もないアメリカを視察して、それを『アメリカの民主主義』にまとめた。
会社勤めを辞めてフリーになった私は、金はなくても時間だけはたっぷりあるので、それまで読みきれなかった大著に手をつけ始め、中里介山『対菩薩峠』の次には、トクヴィルのアメリカの民主主義』を読み出したのだった。
「大多数のヨーロッパ諸国では、政治生活は社会の上層に始まって少しずつ不完全に社会全体の種々の部分に伝わっているのである。これに反して、アメリカでは、共同体(コムミューン)が郡以前に、郡は州以前に、州は連邦以前に、それぞれ組織されている。」
「ニュー・イングランドでは1650年以来共同体は完全に決定的に組織されている。・・・共同体のうちには、全く民主的なそして平和的な真の活気あふれた政治が支配している。・・・共同体ではすでに共和制が全く生きてはたらいている」
「共同体は、あらゆる種類の司令官たちを任命し、自らに課税し、租税を自らに割当て、徴収する。ニュー・イングランドの共同体では、代表制の法律は認められていまい。すべてのものの利益にかかわることがらは、アテネにおけると同様に公共の場と市民の全体会議とで処理される」講談社文庫上、82-83頁
同書日本語版の訳注にはこうある。95頁
「当時ニュー・イングランドのコムミューン(英語ではTownship)は人口2000~3000位の小さな村であったので、そこではルソーが当時スイスのジュネーブで見出したように民主主義は代表制によらず、直接選挙制で行われることができた。トクヴィルはアメリカの民主政治の基本構造が、このコムミューンに見出され、これが郡を経て州に及び、遂に連邦に達していることを知ったのである」と。
一読した感想はこうである。「なんだ、アメリカ自体がコミューンの連合体だったのか」である。
いま、憲法は「時代遅れ」か―〈主権〉と〈人権〉のための弁明(アポロギア) [著]樋口陽一 - 柄谷行人(評論家) - 書評・コラムを読む - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011072100038.html
■「国家権力縛る」基本は今日的
本書はつぎのエピソードから始まっている。伊藤博文は明治の憲法制定に関する会議で、「そもそも憲法を設くる趣旨は、第一、君権を制限し、第二、臣民の権利を保全することにある」と発言した。この事実を、著者が法律関係者の多い聴衆に話したとき、衝撃をもって受けとめられた、という。
立憲主義の基本は、憲法は、国民が国家権力を縛るものだという考えにある。それは、別の観点からいうと、国家は本性的に、専制的であり侵略的であるという認識にもとづいている。だから、憲法によって国家を縛らなければならない。明治時代に日本帝国を設計した政治家にとっても、それは自明であった。しかし、今や、法律関係者の間でさえ、この基本が忘れられている。
たとえば、憲法9条にかんする議論がそうである。改憲論者はもっぱら国家の権利を論じる。そして、日本の憲法は異常だという。しかし、9条の趣旨は、伊藤博文の言葉でいえば、「国家の(戦争する)権利を制限し、(平和に暮らす)国民の権利を保全することにある」。確かに、立憲主義が始まった時期に、「戦争の放棄」という観念はなかった。しかし、それは、立憲主義の基本から見ると、正当かつ当然の発展である。
憲法は国民が国家権力を縛るものだ、という観点から見ると、現行憲法は「時代遅れ」であるどころか、きわめて今日的である。憲法25条1項には、こうある。《すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する》。たとえば、震災でホームレスとなり職を失った人々を放置するのは、憲法に反する。また、放射性物質の飛散によって人々の生存を脅かすのは、憲法違反であり、犯罪である。本書は、多くの事柄に関して、憲法からそれを見るとどうなるかを、教えてくれる。憲法全文も付載された、最良の入門書である。
評・柄谷行人(評論家)
*
平凡社・1575円/ひぐち・よういち 34年生まれ。国際憲法学会名誉会長。『近代国民国家の憲法構造』など。
【前田敦子と】柄谷行人を解体する45【キリストの間で】 (哲学) ▼
[189]1/15(火)18:55 P↓
1月15日朝日新聞夕刊、文芸/批評に柄谷行人インタビュー記事
「古代ギリシャに希望の光」
[192]1/16(水)05:04 0↓
――人類の社会史を生産様式でなく交換様式から見直した『世界史の構造』(2010年)の続編ですが、
なぜ古代ギリシャを。
『世界史の構造』では普遍宗教の問題を取り上げたのですが、そのとき、それに匹敵する事件として
ギリシャの哲学のことを考えていた。しかし、スペースの都合で書けなかったから、別の本として書いた
のです。その際ヒントとなったのは、哲学者ハンナ・アーレントの指摘ですね。
ギリシャに「イソノミア」という言葉があります。同等者支配と訳されることが多いけど、アーレントは
無支配(ノールール)と訳した。デモクラシー(民主主義)のクラシーは支配ですから、無支配はまるで
異質です。デモクラシーでは自由と平等は背反しますが、イソノミアでは違う。自由であるがゆえに平等です。
これはイオニア(現トルコのエーゲ海沿岸部)の植民都市に存在した。アテネ民主政を始めたとされる
執政官ソロンの改革(債務奴隷の解放など)は、イオニアから学んでイソノミアを実行しようとしたのだと
思う。しかし、財産上の階級分化が起こっていたアテネではうまくいかず、僭主(せんしゅ=独裁者)政に
帰結した。その後の民主政でも、イソノミアとはほど遠い。
――アテネの民主主義は理想化されています。
現在の代議制民主主義に対してアテネの直接民主主義が称賛されるのですが、実際は、そうではない。
アテネには現在の民主主義の欠陥がすべて見いだされます。われわれが参照すべきなのは、イオニアの
イソノミアです。
しかし、それに関する資料は少ない。イオニアの自然哲学がそれを示すものだといってよい。
自然哲学は、イソノミアが崩壊しつつあった時期に生まれた「社会哲学」でもあるのです。
イオニアの哲学者の中には、通常は哲学者とみなされない歴史家ヘロドトスや医学者ヒポクラテスをも
入れてよいと思う。ヘロドトスは自民族中心主義がなく、ヒポクラテスは貧富・人種の差なく治療する
医の倫理を確立した。このような態度は、氏族社会の伝統が強く残り、奴隷制や外国人排除に基づいた
アテネからは出てこない。
[193]1/16(水)05:05 0↓
僕の本で鍵になるのは、イオニア出身で、万物の始原に「数」を見いだしたピタゴラスです。
彼はインドから輪廻(りんね)の観念をもちこんだといわれますが、それは彼以前からギリシャにありました。
ピタゴラスは、イオニアでイソノミアを回復しようとした結果、僭主政になってしまったので、亡命し、
長く世界各地を放浪したあげく、南イタリアで教団を始めた。彼の教団は経済的に平等で、男女の差別
もないコミュニズムでしたが、「自由」はなかった。
それを反復したのがプラトンです。彼もソクラテスを処刑したアテネの民主政に失望し、放浪したあげく、
ピタゴラスをまねて「アカデミア」をつくり、「哲人政治」を唱えたのです。
――刑死したソクラテスに、精神分析医フロイトのいう「抑圧されたものの回帰」としてイソノミアを
見ています。
ソクラテスは、ダイモン(精霊)に民会(議会)に行くなといわれた。そのかわりに彼は広場に行って、
誰彼となく問答をした。民会には外国人、女性、奴隷は入れない。それに比べると、広場には真の民会
があるといえます。むろん、ソクラテス自身はイソノミアについて考えていなかった。無意識にそうした
のです。その意味で、ソクラテスの活動は「抑圧されたイソノミアの回帰」だということができます。
――『哲学の起源』は、元は月刊誌の連載で、脱原発のデモに行きつつ執筆したわけですね。
しかし、その時は、大澤真幸が書いた「ソクラテスと広場」のことを考えていなかった。そのことに
思い当たったのは、去年の6月末、首相官邸前の集会が拡大したときです。国会(アセンブリー)の真横に、
広場のアセンブリーがあったわけですから。国会議員がこちら側にあいさつにきた(笑い)。その意味で、
ソクラテスがそこに回帰してきたような気がします。あるいは、イソノミアが。
[194]1/16(水)05:06 0↓
――総選挙の結果をどう見ていますか。
大体こうなるだろうとは思っていました。反原発のデモと沖縄の基地反対運動が最も高揚した去年の7月
に、日本国家は尖閣諸島国有化を唱えて、中国の脅威をあおった。その作戦が奏功したと思う。しかし、
それは一時的なものにすぎない。原発事故以来始まった市民の活動を抑えることはできないでしょう。
政治家・官僚はいうまでもなく、メディアへの素朴な信頼感はもう消えてしまった。
――代議制民主主義に対する失望がありますね。投票率も非常に低い。
今後、代議制民主主義が大きな問題になることはまちがいないですね。たとえば、ギリシャの民主政
からは、僭主が現れる。あるいはデマゴーグが出てくる。こちらは日本にすでにいますが(笑い)。
民主主義はひどいものだけど、それよりいいものがないから、やむをえないというシニカルな見方が強い。
しかし、やはり民主主義を超える理念が必要です。僕の考えでは、それがイソノミアですね。だから、
イオニアの哲学について考えてほしいと思います。
38度線、パレスチナ、『近代の超克』、四つの交換図
先の長池講義で言及された、政治的に分断された朝鮮半島の問題は、
その政治的図式、地政図を以下の4つの交換図にそのままトレースできるだろう。
要するに、北朝鮮は国家が支配し、韓国は資本が支配的だということだ。
国家 | 国民
_____|____ ←38度線?
|
資本 | X
ただし、両国とも右半分(北朝鮮には国民が、韓国にはアソシエーションの原型)が
足りない。
日本は韓国とアソシエーション的(草の根的に)に交流し、北朝鮮とスポーツ文化等を通じて
国民と直接交流する必要があるだろう(柄谷の指摘した詩の重要性はそこに起因する)。
柄谷の推奨した白楽晴(ぺクナクチョン)の論考は、先日も述べたように、彼自身がキリスト教徒で知識人でもあるので、
そうした国民(というより大衆)文化的な側面へのフォローが弱い。
また、アジアのことはアジアで、アラブのことはアラブで自己解決、自主運営する必要がある。
その点で国連にはサッカーW杯の予選のような地域ごとの代表制が求められると思う。
(現在W杯予選はアジアとアラブは同じグループだが、地政学的には分けた方がよいだろう。)
さらに、
イスラエル=国家
アメリカ=資本
アラブ=国民、ととらえると、
以下のように考えることも出来るだろう。
パレス
チナ問題
↓
国家 | 国民
_____|____
|
資本 | X
また、『近代の超克』の話題が出た際、昔ゼミで扱った座標図を思いだした。
近代以前
| 西谷啓治
(西郷信綱)| 亀井勝一郎
科______|______宗
学 | 教
| 小林秀雄
下村寅太郎 |
近代
(左右は逆でいい)
これらは小林秀雄をアソシエーションの位置においた場合、柄谷の交換図と重なり合う。
ただし、西郷信綱の名は座談会に参加していないから、後づけである。
図を見ると、交換図では国家に相当する位置は科学的復古主義である。
そして古事記を科学的に研究した西郷のような科学的な復古主義が日本に不足していると言える。
(丸山真男の江戸研究もここに位置づけられる。)
意外なことに、国家に関する科学的な研究がないために日本国民は官僚制を許しているのだ。
柄谷が歴史を捉え直しているのはこの空白を埋める作業かも知れない。
>>285
正確には以下の移行が生じやすいということ
民主政(デモクラシー)→僭主政
不平等⇦ ⇨平等
_____________
専|僣主政 | 哲人王 |
制| | |
⇧|______|______|
⇩|デモクラシー| イソノミア|
自| | |
由|______|______| 217頁
http://www.tibe.org.tw/new/index.php?lan=ch&fun=1&subfun=10&r=119&tab=1
2013-02-02
一館103黃沙龍/Hall 1 103 Yellow Salon
17:00
│
17:45
《世界史的結構》讀友分享會
主講人 / 柄谷行人 主辦單位 / 心靈工坊 03:一館103黃沙龍
《世界史的結構》讀友分享會
柄谷行人是日本當代最重要的思想家之一,《世界史的結構》是他2010最新出版的
精彩力作。2013春,中文版隆重上市,特別邀請柄谷行人首次訪台,於台北國際書
展期間,舉辦新書發表與講座,分享他對世界結構演變、全球經濟型態的剖析與觀
察,並從世界歷史發展的角度,提出對未來社會的思索與建言。
http://www.anotherpanacea.com/2011/08/democracy-means-asking-the-right-questions/
“[T]he rule of the multitude [plêthos de archon] has… the loveliest name of all, equality [isonomiên]…. It determines offices by lot, and holds power accountable, and conducts all deliberating publicly. Therefore I give my opinion that we make an end of monarchy and exalt the multitude, for all things are possible for the majority.” (Herodotus 1982, 3.80)
Here Otanes identifies democracy with the strict equality accomplished through lots, rather than election by popular balloting. Though this might seem too random when compared to the collective choice of representatives, the appeal of this vision of isonomy is that the lottery supplies an equal opportunity for rulership to each citizen, guaranteeing equality well in excess of the American ideal of equality ‘before the law.’ But note that this equality is only possible when combined with two forms of accountability: that accounting by which an officer must give an accurate tally of expenditures during the administration or be held liable, and the figurative accountability by which the officer owes his fellow citizens his reasons for the decisions made in the public deliberations before, during, and after the decision is taken. Obviously, the use of lots only functioned insofar as citizenship was radically restricted, and Otanes justifications for the ‘rule of the multitude’ fell flat against Darius’ account of the tendency of all regimes to fall into monarchy insofar as both oligarchies and democracies produce agonistic tensions from which one man eventually emerges the victor and is designated the most excellent and the wisest of the contenders. (Herodotus 1982, 3.82)
http://plaza.rakuten.co.jp/sebook/diary/200706050000/
第3巻は、エジプト遠征の成功に気を良くしたカンビュセスは、
次にエチオピアに遠征します。
このエチオピア遠征・・カンビュセス軍は砂漠に苦しめられます。
結果は、史上最悪の行軍とも言われる「カンビュセスの籤(くじ)」の話となります。
「・・兵士たちは地上に草の生えている限りは、これを食って生き延びたが、
いよいよ砂漠地帯に入ると、彼らの内で戦慄すべき行為に出るものが現れた。
十人一組で籤をひき、籤に当たった者を一人ずつ食ったのである。」
精神労働と肉体労働が分割された二重世界への批判は
哲学の起源216頁で明言される。
ここに柄谷のポパー、ジジェクへの優位性、
ガンジーとの親和性があると思うが、
残念ながら次の頁で本は終わる。
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自 由
458 :考える名無しさん :2013/02/04(月) 19:18:47.32 0
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(^'ミ/.´・ .〈・ リ 世 界 共 和 国 へ
.しi r、_) |
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自 由
http://greek-philosophy.org/ja/files/2008/03/2008_5.pdf#search='%E4%BA%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%AB%96++wiki'
「二世界論」の用語と分布
二世界論あるいは二世界説という用語は、18世紀にドイツの学者が die Zweiweltentheorie という言葉を造って、それがこの術語の出発点となったものである。最 近は英語圏にも入って、the doctrine of the two worlds とか、the two worlds doctrine などと言 うようになった。いずれの表現を取るにせよ、「世界」という意味の単語が含まれているこ とに注意していただきたい。二世界論の遠源はプラトンの『ティマイオス』篇にあって、 それがヘレニズム・ローマ期のプラトン主義において明確な形をとった、と言われてきた。 確かにプラトンは『ティマイオス』篇のなかで、「知性的生き物」「感覚的生き物」という 区別をしている。しかしこれに先立つ『国家』篇のなかでも、知性的と感覚的の区分を立 てて話を展開している。すなわち善のイデアの説明として語られる、「太陽の比喩」「線分 の比喩」「洞窟の比喩」は、どれもその区分を前提にしている。知性の働く場と感覚の働く 場という区別が、三つの比喩のいずれにおいても考究の枠組みになっている。しかしプラ トンは、『国家』においても『ティマイオス』においても知性的、感覚
二重世界?
72 柴田 有 という語を用いたことはない。 『ティマイオス』篇の「生き物」に代えて「世界」(コスモス)の語を充てたのは、知られる限り、アレクサンドリアのフィロンが最初であった。これはすでにフィロン研究者達が指摘してきた点である( 1)。だから二世界論という用語は近世になって発明された造語ではあるが、用語の基本要素はすでに後一世紀のフィロンにおいて、定着していたのである。 我々の世界には、可視的なものと不可視なものと、二つの要素ないし領域を認めることができる。「見えるもの」「見えぬもの」という用語も、「感覚的世界」「知性的世界」と共に、二世界論に深く関わっている。ひとつの身近な例を引いてみよう。植物の検索図鑑を手にとって見ると、そこには類・種・属に加えて、最終的に樹木の一種に行き当たるような外見的特徴が挙がっている。たとえば葉脈は対生か互生か、葉の縁はのこぎり状か否か、樹皮は滑らかか粗いか等々である。そうした特徴はすべて感覚に捉えられる。だが植物図鑑には決定的に欠けているものがある。クヌギならクヌギという樹木の、「命」についての説明が抜けているのである。外見的特徴についての説明はあるが、目に見えぬ命については何も触れていない。しかしわれわれはそのクヌギが生きていることも見ているのではないか。生きている樹木の葉や幹について、様々な外見的特徴を捉えるのではないか。植物図鑑は生きている植物について、特徴を挙げているはずである。そうとすると、見えるものと見えぬものとは概念上の分節としては二つであっても、存在の分節とは言えないことになるだろう。こうして身体の視覚は目に見えぬ命をも見ていることになるのだろうか。見えぬものを見るとすれば、それはもちろん矛盾である。ここで、哲学の問題が発生する( 2)。 見えるものの世界と見えぬものの世界それぞれに、ここで「感覚的世界」および「知性的世界」という名称を与えるなら、それで二世界論の用語が揃ったことになる。その意味は感覚によって知覚する世界と、知性によって認識する世界ということである。ただしそれは荒削りな話であって、厳密に言えば、そういう命名には尐し無理がある。と言うのも、不可視なものが全て「知性的」とは言えないからである。人間の魂、例えば心理は不可視であろうが( 3)、いつも知性的であるわけではない。むしろしばしば、非知性的である。だ( 1)H.A.Wolfson, PHILO. Foundations of Religious Philosophy in Judaism, Chiristianity and Islam I, Harvard U. P., 1968, p.227 n.5. また最近の論文で、ルーニアもこの点を確認している。D.T.Runia, A Brief History of the Term KOSMOS NOÉTOS from Plato to Plotinus, in: J.J. Cleary (ed.), Traditions of Platonism. Essays in Honour of John Dillon, Ashgate, 1999, p.154. ( 2)もうひとつ、ふるさとを例に取ってみよう。室生犀星が「ふるさとは遠きにありて思ふもの
20130207
キュロス王の二面性
想起説再考
探究1への言及
台湾での囲い込み運動説明
イベント終了。
探究1への言及が感慨深い。
台湾の話も興味深かった。
想起説の説明はあれでいいのか?
トラクリは勿論、哲学の起源からも一歩進んだわかりやすい説明だったが。
フランスの内乱の引用だけは納得できない。
内在的な革命は当事者しかわからないはず。マルクスは常に外部にいる。
20130207トークイベント終了。
キュロス王の二面性、トルコのアジア性、
探究1への言及が感慨深い。
台湾での囲い込み運動説明の話も興味深かった。
想起説の説明はあれでいいのか?
トラクリは勿論、哲学の起源からも一歩進んだわかりやすい説明だったが。
フランスの内乱の引用だけは納得できない。
内在的な革命は当事者しかわからないはず。マルクスは常に外部にいる。
20130207トークイベント終了。
キュロス王の二面性、トルコのアジア性、
探究1への言及が感慨深い。
台湾での囲い込み運動説明の話も興味深かった。
想起説の説明はあれでいいのか?
トラクリは勿論、哲学の起源からも一歩進んだわかりやすい説明だったが(精神分析における非対称性との類似)。
フランスの内乱の引用だけは納得できない。
内在的な革命は当事者しかわからないはず。マルクスは常に外部にいる。
20130207トークイベント終了。
キュロス王の二面性、トルコのアジア性、
探究1への言及が感慨深い。
台湾での囲い込み運動説明の話も興味深かった。
想起説の説明はあれでいいのか?
トラクリは勿論、哲学の起源からも一歩進んだわかりやすい説明だったが(精神分析における非対称性との類似)。
フランスの内乱の引用だけは納得できない。
「彼ら(労働者)は、実現すべき理想を何ももっていない。彼らのなすべきことは、崩壊しつつある古いブルジョア社会そのものの胎内にはらまれている新しい社会の諸要素を解放することである。」(全集17.320頁)
内在的な革命は当事者しかわからないはずだが、マルクスは常に外部にいて構造を俯瞰する。
また、プルードンの交換銀行が必要だったことは明白なのにマルクスはそれを圧殺する。
http://blog.livedoor.jp/makorin2001/archives/51950211.html
柄谷行人を解体する
批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む
柄谷行人+國分功一郎「デモクラシーからイソノミアへ 自由-民主主義を乗り越える哲学」
2013年02月10日
柄谷行人+國分功一郎「デモクラシーからイソノミアへ 自由-民主主義を乗り越える哲学」 atプラス15
ピタゴラスと哲学の起源
イソノミアと移動性
抑圧されたものの回帰としてのイソノミア
哲学と政治
柄谷行人『哲学の起源』岩波書店、2012年
國分功一郎『スピノザの方法』みすず書房、2011年
ヘルマン・ディールズ+ヴァルター・クランツ編『ソクラテス以前哲学者断片集』内山勝利訳、岩波書店、1996-1998年、全五巻・別巻一
マルティン・ハイデッガー『ヘラクレイトス』辻村誠三訳、創文社、1990年
柄谷行人『世界史の構造』岩波書店、2010年
並木浩一『旧約聖書における文化と人間』教文館、1999年
アンリ・ベルグソン『道徳と宗教の二源泉』平山高次訳、岩波文庫、1953年
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』朝日出版社、2011年
ミシェル・フーコー『監獄の誕生』田村俶訳、新潮社、1977年
ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起源論』中山元訳、光文社古典新訳文庫、2008年
イマニュエル・カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年
ドナルド・A・グリンデ+ブルース・E・ジョハンセン『アメリカ建国とイロコイ民主制』星川淳訳、みすず書房、2006年
柄谷行人『畏怖する人間』講談社文芸文庫、1990年
ミシェル・フーコー『真理の勇気 コレージュ・ド・フランス講義1983-1984』慎改康之訳、筑摩書房、2012年
柄谷行人『探求�』講談社学術文庫、1994年
(二〇一二年一二月六日、太田出版会議室にて)
8日、渋谷パルコで購入。さっき届いた。
「週刊読書人」2013年1月4日号
土田知則『ポール・ド・マン』岩波書店
「atプラス15」太田出版
高城剛『サバイバル時代の健康術』宝島社新書
ジジェク『終焉の時代に生きる』国文社
ネグリ、ハート 『コモンウェルス 上・下』NHKブックス
トラクリ初版はLETSと想起説の記述が近かった
一瞬我が意を得たりと思ったが
(LETS体験ゲームは想起説そのものだ)
想起説に批判的でがっかりした記憶がある
http://p2.2ch.net/p2/read.php?host=awabi.2ch.net&bbs=philo&key=1356661861&ls=512-n&nt=105900&b=i
[513]2/9(土)18:02 0
0=大澤真幸
K=柄谷行人
司会:哲学の起源においてそうであったように、哲学は「知識の基礎付け」ではなく
「真の生を開示するもの」というのが柄谷の観点
O:哲学史の教科書とは異なる
柄谷はイソノミア(完全な自由と平等の両立する政治)という概念に着目して自然哲学を再読
危機のときにイソノミアが反省を促すものとして重要になる
ソクラテスはイソノミアを無意識に回復しようとした哲学者
プラトンは反イソノミアの哲学者
普遍的な構造を論じる『世界史の構造』のような大著はふつう生前に書き終えられない
対照的に『哲学の起源』は古代ギリシアという限定された対象を持つ
K:台湾から帰国した。『世界史の構造』の翻訳が出た。あらゆる場所で説明に明け暮れて飽きている。
『哲学の起源』についても同じ。内容を忘れていた。今考えているより本には上手に書かれている。
著者よりも著作の方が大事だ。作家が言うことではなく、テクストがより重要だという前提。
『世界史の構造』の対象は普遍宗教。普遍宗教は哲学と共通する。
起源5~6世紀の哲学、ベルクソンはこの時期を宗教として扱った。だが哲学と宗教の区別を再検討する。
東洋/西洋の区別も再検討すべき。イオニアはほとんどアジアである。
ローマ帝国ではなくペルシア帝国が起源として重要ではないか。
アレキサンダー帝国(ギリシアと結びついたものとして考えられている)のキュロスは、
イオニアを滅亡させ、バビロニアからユダヤ人を解放。(旧約で激賞されている)。
[514]2/9(土)18:04 0↓
O:初期の哲学が同時代人といかに切実な問題として関わっていたのかの探求。
『世界史の構造』は、世界史を四つの交換様式の変化から分析。
(1)相互贈与、(2)収奪、(3)交換、(4)自由と平等の両立する交換様式(普遍宗教)
(≒イソノミアではないか?大沢)。
宗教は信じること、信仰に関わらない人には無関係と考えられてしまう。
哲学は知ること、宗教は信じること。
K:宗教が社会的思想だったことは19世紀に終っている。
自然哲学は無神論だと言われるが、自然=神だから神はいないという論理。
自然の探求が科学に繋がる。physis=自然から人間を物事を考察する。
ヒポクラテスは神性病(てんかん)を脳の問題と考えた。
治療に関しては、奴隷か否かを問わずにすべきだと主張した。
イオニア思想である。イソノミアと関係がある。
O:神が自然に内在するという思想。スピノザと同じ。
自然に外在し自然を操作する神を想定しないならば、神は自然に内在すると考えざるを得ない。
物理学の根本思想ではないか。外部の神(支配者、創造者)→世界(被支配者、被造物)。
そうではなく、(神の内在する)自己運動する物質。=神の語は使わないが物理学の思想。
K:イソノミアの類似社会。アイスランド。ノルウェーからの移民により形成された。
アイスランドサーガで知った。18世紀アメリカ東部、townshipのあり方がイソノミア的ではないか(アーレント)。
タウンはソビエト(評議会)と同じだとアーレントは言うが。日本で言う「寄り合い」みたいなもの。
血縁的な者から分離する傾向。これは植民者ならでは。故郷を脱した者達による共同体。
O:イソノミア…アーレント、ハイエクもちょっと使っているが、柄谷の使い方と異なる。
なぜアテネはイソノミアにならなかったのか?氏族社会、血縁社会だったから。
イソノミアになるためには、地縁血縁から分離した個人であること、「移動性」があることが必要。
物質の自己運動生と人間の移動性はアナロジー。
[515]2/9(土)18:08 0↓
K:ペルシアは帝国だが帝国主義ではない。が、アテネは帝国主義になった(アテネ中心のデロス同盟)。
少数の覇権国が中心、他国との関係性を知らないから。これに対して、帝国は贈与する。
周辺国に貢納する。
O:ソクラテスは民会に出るのを拒否し、広場で問答を仕掛ける。「ソクラテスの産婆術」。
イソノミアを喪失したアテネで、ソクラテスの産婆術はイソノミアの類似物として機能していたのではないか。
自由で平等な社会の理想を語る人物は多い。例えば、自由で平等な対話をすべき(ハーバマス)。
しかし、建前上の平等には常に権力関係が潜在している。制度上の平等は実質的な平等とイコールではない。
ハーバマスの盲点。ソクラテス(先生)は垂直的に他者に問答を投げかける。
垂直性から水平性が逆説的に生まれる?
K:平等な個人同士のルールに従う対話。これは間違っている。
人間の本質的関係は教える/学ぶから始まる。対称的ではなく非対称的、権力的な関係から始まる。
売る/買うも非対称的。雇用/被雇用も。全ての人間関係は非対称的。対称的な関係は幻想。
精神分析は非対称性を利用する。ソクラテスの産婆術と精神分析の連想法は似ている。
分析者が患者に想起させる。ソクラテスも相手に(世界史の初期段階を?)思い出させる。
ソクラテスに心酔する人と、反発する人が出てくる。
精神分析の転移(患者が分析者に恋をする=陽性転移、敵視する=陰性転移)に類似。
O:フーコーも晩年、柄谷同様、ソクラテスを分析。柄谷とフーコーの違い。
フーコーはパレーシア(真理を言うこと、個人性)に力点、柄谷は問答法(関係性)に力点を置く。
対等な対話を実現しようとすると、共通のコード、約束事を決めないといけない。
だが共通コードを設定する特権的な主体が必ず発生するという逆説。
共通コードなき関係性は、教える/学ぶの垂直的、非対称的な関係にならざるをえない。
質問に答えさせられる者が真理を「産み出す」。受動性が能動性を生む。
[516]2/9(土)18:08 0↓
K:想起の問題。ソクラテスは他者
の想起を補助する。精神分析も患者に想起させる。
患者は知っているが知らない(無意識は知っているが意識は知らない)。分析医も患者の知を知らない。
どんな社会のビジョンがありますか?という質問に対しては、「君たちは既に知っている」と応える。
つまり、それを想起せよと促すようにしている。
マルクスは「彼らは実現すべき理想を何も持っていない」「指導者も持っていない」と言った。
つまり、解放すべきものを既に持っている。精神分析の論理と同じ。
社会は既に知っている。思い出せばよい。私は思い出す手口を与えるに過ぎない。
封建領主によるエンクロージャー(囲い込み運動)という現実に怒った人物が『ユートピア』を書いた。
ユートピアは現実から生まれる。
O:初めてのものなのに思い出したように語ることが真実に近い?
『世界史の構造』は、「抑圧されたものの回帰」の理論を世界史に適応している。
変革運動のプロセスの中に目的がある。プロセスの外部に目的があるのではない。
実践の中に目的が潜在している。デモでどう社会が変わるのか?という質問。
デモに行くという行為そのものが既に変化ではないか。社会変化の新たなイメージではないか。
外部の目的に現実を従属させるのではない。(設計主義の問題。実践の優位と言えるかもしれない。)
「ソクラテスが広場に行くように、柄谷はデモに行く。」(大澤)
[517]2/9(土)19:25 0↓
正義の罠 リクルート事件と自民党 二十年目の真実 田原 総一朗 (窓)http://www.amazon.co.jp/dp/4093892431/
[518]2/9(土)22:02 0↓
田原総一朗:中国の挑発はオバマ新政権の本音を探るのが狙いか (窓)http://nkbp.jp/129CheQ
[519]2/9(土)22:18 0
壇セッツの狙いは?
[520]デモクラシー(民衆の支配)とイソノミア(無支配) 2/9(土)22:22 0↓
イオニア的思考
「哲学の起源」ツアー
哲学と宗教、西洋と東洋という区分の無化
交換様式d=高度の互酬性=普遍宗教=イソノミア
フィシスとノモス/自然と人為
イソノミアは自然的なもの
神的なものは自然に内在する
イオニア、アイスランド、イロコイ?「植民地」の思想 (満洲国は?)
キュロス王の仕事
古代ペルシャ帝国の役割
帝国と帝国主義の違い
帝国は贈与の論理を持つ(朝貢)
帝国と交換
哲学はイソノミアの喪失によって展開した
イソノミアの喪失=デモクラシーの成立
デモクラシーによって抑圧されたものの回帰としてのソクラテス
[521]2/9(土)22:23 0↓
質問で切り返すソクラテス・メソッド
「対等の対話」の制度性
対話は非対称な関係ではじめて成立する
ソクラテスの問答は相手の「想起」を助ける (産婆術)
ソクラテスの対話術/精神分析のメソッド
イソノミア=協同組合
想起と解放
イソノミアはこの社会のうちに既に/常に孕まれている
エンクロージャーとユートピア。トマス・モアの『ユートピア』はエンクロージャーへの抗議として書かれた。
世界史を精神分析する
「崩壊しつつあるブルジョア社会のうちに孕まれている諸要素を解放せよ」(マルクス『フランスの内乱』)
コミュニズムは常に過程において想起される
想起と復古
国家と祖国
* * *
――以上、柄谷の発言、大澤の発言、そして僕の感想と私見がごっちゃになったノートである。
[522]2/9(土)22:25 0↓
『哲学の起源』という題名から、僕は『日本近代文学の起源』との関係が気になっていたのだけど、
基本的には、かつて『日本近代文学の起源』で「日本近代文学」に対して試みたことを、
今回は「哲学」に対して試みているようである。つまり、「起源は常に忘却されている」というモチーフ
の追究である。このモチーフが「哲学」の「起源」にも適用され、その忘却され、制度によって隠蔽
されているものとして、「イソノミア」が想定されているようだった。そして、この忘却され制度によって
隠蔽されている「イソノミア」を「想起」させるのが、ソクラテスの問答法であり、精神分析のメソッドである
――というような話だったと思う。革命というのは、この忘却され、隠蔽されているものの「想起」に
他ならない。マルクスの『フランスの内乱』から、「崩壊しつつあるブルジョア社会のうちに孕まれている
諸要素を解放せよ」というような言葉を柄谷は引用していたのだけど、イソノミアは、常に/既に、
そこに在るもので、ただ、忘却され、隠蔽されているだけなのだ、それを想起し解放するのが革命なのだ、
ということらしい。 こう整理すると、「イソノミア」はベンヤミンの「アウラ」の言い替えという気もする。
話を聞いていて、「イソノミア=交換様式d」とクロポトキンの相互扶助論はどう違うのだろうとか、
「デモクラシー/イソノミア」の対比は、社会学風に言い換えれば「国家(ネイション)/祖国(パトリ)」の対比
と同じなのではないか、とか思ったのだけど、質疑応答の時間がなかったので、その辺の疑問をぶつける
ことはできなかった。
実際、イソノミアとパトリはよく似た概念だと僕は思うのだけど、「イソノミア=パトリ」の「想起=復古」
によって「デモクラシー=ネイション」を異化する――と、大雑把に図式化してしまえば、要するに
柄谷はずーっとそういうことを言い続けている人なのかな、という感想も抱いた。
[533]2/10(日)02:12 0↓
サザンシアター1列12番
構造と結構の違いを言ってましたね
柄谷「イオニアにおけるイソノミアというのは僕が勝手に考えたので」
「ペルシアはただ帝国なのであって帝国主義ではない。
アテネが帝国主義である。
ペルシアは周辺国と朝貢関係を持つ方法を知っていたが
アテネは知らなかった」
「ペルシアのキュロスはバビロン捕囚のユダヤ人を解放した。
だから旧約聖書で何度も称賛されている。
だが、キュロスがイオニアを滅ぼした事により
ペルシア戦争が起こった」
大澤「柄谷さんはフーコーの「真理の勇気」を書評されましたが
二人ともソクラテスについて語っている。
しかしソクラテスを柄谷さんは対話者として
フーコーは単独者をして捉えるという違いがある」
北京では簡字体で文字は日本人に分かりづらいが構造という日本人が考えた?
新しい単語を使い、台湾では繁字体で文字は日本人に多少分かるが
結構という元々中国語の単語を使う、という事か
移動するから財産を持てない=
自由なるがゆえに平等
ここら辺の説明はat最新号の方がわかりやすい
(LETSは想起説と相性がいいのだが)
LETSを冒頭で推奨するトラクリ初版は想起説に批判的でがっかりした記憶がある
また、くじ引きの起源をイオニアに置くかどうか興味がある
(ヘロドトス『歴史』を読むとイオニア起源だと解釈できる部分がある)
移動するから財産を持てない=
自由なるがゆえに平等
ここら辺の説明はat最新号の方がわかりやすい
また、(LETSは想起説と相性がいいのだが)
LETSを冒頭で推奨するトラクリ初版は想起説に批判的でがっかりした記憶がある
さらに、柄谷がくじ引きの起源をイオニアに置くかどうか興味がある
(ヘロドトス『歴史』を読むとイオニア起源だと解釈できる部分がある)
http://p2.2ch.net/p2/read.php?offline=1&b=i&host=awabi.2ch.net&bbs=philo&key=1361180785&rescount=700&ttitle_en=gXmDd4Neg4yCzIF6k4yNX4tJNTU0gXmI0IpkjYeQ7YF6&ls=681-700&
日本當代重量級思想家
柄谷行人 首度來台!
(窓)http://www.coolloud.org.tw/node/72580
[857]3/12(火)19:50 0↓
3月5日付けの新潟日報で柄谷行人氏の次のようなインタビュー記事を読んだ。9日、10日とデモに参加
して考えあぐねていたが、余りにも力づけられたので、少し長いが後半部を引用しておこう。
(日本を創る 震災後論 1)
〈デモに参加したかなりの人たちは、昨年末の選挙結果にまいり、むなしいと感じてしまっている。ですが、
私はデモと選挙を結び付けるべきではないと考えます。デモと選挙は別なのだから、ただ、デモを続け
ればよい、と思う。
もしデモによる反対の意思を選挙で示せというならば、政府は選挙で多数を得たものなだから、次の
選挙で反対せよ、デモなどやるな、ということになる。そもそも、議会は、国家がやりたいことを国民が
自分で選んだかのように思わせる手の込んだ装置だと私は思います。選挙で人が意思を表示する
というのは、幻想です。無理に選ばされているだけです。
議会政治を無視するつもりはありません。しかし、彼らがやることに任せることはできない。国家に何か
やってもらおうとすればいよいよ国家に従属することになる。重要なのは国家にすべて頼るのではなく、
それ以外の自立の道を自分たちで考えていくことです。
例えば、生産者と消費者が直接つながる協同組合などがそうです。しかし、株式会社はすぐにつくれても、
協同組合は法律の制限などでつくるのが難しい。経済危機などによって欧州で広がり始めた地域通貨
も日本では大掛かりにはできない。国家に対して要求するのは、何かをしてほしいということではなく、
「邪魔をしないでくれ」ということです。(後略)〉
要は、〈デモそのもが「目的」であり、効果があろうが、なかろうが、対抗運動を続けることが必要です。〉
ということだ。
[74]3/31(日)20:26 0
第十回 長池講義 柄谷行人 二つの遊動性
アイヌは狩猟採集ではなく交易をしていたという話もあるが
狩猟採集民の遊動と遊牧民の遊動は違う
昨日、柄谷氏の冒頭のドゥルーズ=ガタリ、ミル・プラトー、戦争機械、浅田ブームへの言及の仕方が意外だった。
ノマドは遊牧ではなく遊動であるという事のようだ
柳田国男 山人論集成 (窓)http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=321208000070 …
紀和鏡、中上紀さんが僕の後。今年の熊野大学に姜尚中を呼ぶとか。
以前、柄谷氏は熊野大学を長池でやる事にしたと言っていたが。高澤秀次氏が僕の左。
「どうやって(今回の長池講義が)分かった?」「2ちゃんねるです」
柄谷行人『柳田國男論』インスクリプト、今年。『定住革命』(2012年中央民族大学)。『ネーションと美学』ほか、英語版
suzuken2002
.@sasaki_makoto 「定住革命」とは、それによって人類が「進歩」したかとは関係ない「革命」ですが、
今行われようとしている福島への「定住」支援は、もはや「反革命としての定住革命」だと思います。
akatsuka_taro
たんぽぽスペースで、柄谷行人による柳田國男についての講演を聴く。すごい内容だった。
こんな話を500円で聴けてしまってよいのだろうか。市川真人、丸川哲史、高澤秀次、大澤真幸などお仲間も来ていた。
shigeru7down8up
柄谷行人の長池講義 テーマは柳田国男だった!イオニア哲学ではなく
shigeru7down8up
柄谷行人 長池講義終了 もはや要約も出来ないくらい面白い 多分 atプラスに掲載される?
一応メモを整理しよう 「ヨーロッパには異端がいたんですよ」昔もこれ言ってたな
[75]3/31(日)20:33 0↓
柄谷行人講演「二つの遊動性」(長池講義 2013年3月30日)
こんにちは。三十日に柄谷行人の講演会に行ってきました。以下はそれについてのメモです。
「ふたつの遊動性」というタイトルで展開された話。ひとつめは、遊動しながら生活してる民(遊牧民)。
ふたつめは、狩はするが、定住することで、蓄積することが可能になる民。
蓄積することによって贈与することも可能になる。
ここで可能性が見出されるのは後者の方。理由としては、贈与の可能性が持っていることにくわえて、
遊牧民は相互扶助や協働を基盤に持っているのではないということが挙げられる。
国家を倒しても、その上に帝国を立てる、あるいは満州浪人のような人々は産業資本主義の民にすぎない。
そして、同じことが現代の、国民経済はないがしろにするが、グローバル経済には有益なものにも言える。
私たちが遊牧の生活に戻る、という選択はなかなか難しいでしょう。だから、定住から始めなければならず、
そこで始めることが相互扶助と市場における個々人の独立性を確保した場が創出されるということでしょう。
柄谷はNAMで、生産=消費協働組合を標榜していて、それは簡単な言い方をすると地産地消です。
柄谷は世界同時革命を標榜していると思いますが、それはコミュニティを否定するものではなく、
むしろ肯定するものだということがわかります。
で、後半、しかもこれがメインなんですが、柳田国男。ふたつの遊動性に結びつけての話なんですが、
私は無知でわかりませんでした。
ただ、後半の柳田国男論で気になったのは
・柳田の農政学と協働組合との結びつき。それは欧州の形態を持ってくるものではなくて、
そのような組織の原型が非ヨーロッパ圏にもあり、それを活かすということ。たとえば、
「社倉」(朱子の言葉らしい)。
というところです。
こういうものに可能性を見出したとして、この現代で、たとえば限定して日本において、どう実行するのか。
もちろん柄谷もそのままで実行する気はない、ということを言ってました。
この続きは私も思考しようと思います。
メモ程度に過ぎないので誤りがあったら申し訳ありません。
〈一般に、ユダヤに始る宗教は預言者によるもので、アジアの宗教はそうでないといわれます。しかし、ウエーバーは、ブッダや老子、孔子なども預言者だ、というのです。
彼は預言者を、倫理的預言者と模範的預言者の二つに分けました。前者の場合、預言者は旧約聖書の預言者やイエスあるいはムハンマドのように、神の委託を受けてその意志を告知する媒介者です。後者の場合、預言者は模範的な人間であり、自らの範例を通して他の人々に宗教的な救いへの道を指し示す。つまり、ウェーバーは、通常預言者と見なされていない思想家を預言者と見なすことによって、従来の世界宗教の区分を廃棄したのです。〉(『「世界史の構造」を読む』第1部 II 哲学の起源)
〈同様に、私は普遍宗教と哲学の区別を廃棄すべきと思います。たとえば、ブッダや老子、孔子などはもともと宗教家ではありません。彼らは、インドや中国の、多くの都市国家が林立する中で活動した自由思想家なのです。それは古代ギリシアにおいて、数多くの都市国家から出てきた自由思想家と共通しており、しかも同時代的である。後にブッダは仏教、老子は道教、孔子は儒教の教祖と見なされていますが、彼らはギリシアにおいて「思想家」と呼ばれた人たちと、そんなに違いません。〉(同上)
第三回第四章2でスピノザの先行者として言及されたクセノファネスに関しては、http://happy.ap.teacup.com/togenuki/635.html、
http://www005.upp.so-net.ne.jp/entartete/miretos.html等を参照。
「しかしもし牛や馬やライオンが手を持っていたとしたら/
あるいは手によって絵をかき/
人間たちと同じような作品をつくりえたとしたら/
馬たちは馬に似た神々の姿を、牛たちは牛に似た神々の姿をえがき/
それぞれ自分たちの持つ姿と同じような身体をつくることだろう」(断片15)
参考:
「もし三角形が話す能力を持つとしたら、三角形は同様に、神は優越的に三角形であると言うでしょうし、また円は円で、神的本性は優越的意味において円形であると言うでしょう。そして、このようにして各人は、自己の諸属性を神に帰し、自己を神と類似のものとし、その他のものは彼には醜く思われるでありましょう。」書簡56(スピノザからボクセルへ)『スピノザ書簡集』岩波文庫261頁より スピノザに関しては以下も参照→http://nam-students.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
今の柄谷はなんとミクロ経済重視だ。
「家政に通じた人々を侮ってはいけない…」
(『哲学の起源』191頁より。クセノフォンの伝えるソクラテス言葉)
そうでなければ遊動民の評価などできないだろう。
ケインズ経済学はカレツキによってマルクス経済学からすでに導かれていて、
新しいものは何もない。
「彼らにとって剰余価値などというものはない。利潤がすべてである。」
(定本『トランスクリティーク』380頁)
今の柄谷はなんとミクロ経済重視だ。
「家政に通じた人々を侮ってはいけない…」
(『哲学の起源』191頁より。クセノフォンの伝えるソクラテス言葉)
そうでなければ遊動民の評価などできないだろう。
ケインズ経済学による洞察などは、カレツキによってマルクス経済学からすでに
導かれていて、新しいものは何もない。
「彼らにとって剰余価値などというものはない。利潤がすべてである。」
(定本『トランスクリティーク』380頁)
今の柄谷はなんとミクロ経済重視だ。
「家政に通じた人々を侮ってはいけない…」
(『哲学の起源』191頁より。クセノフォンの伝えるソクラテス言葉)
そうでなければ遊動民の評価などできないだろう。
ケインズ経済学などはカレツキによってマルクス経済学からすでに導かれていて、
新しいものは何もない。
「彼らにとって剰余価値などというものはない。利潤がすべてである。」
(定本『トランスクリティーク』380頁)
(歴史学、リンク::::::::::)
NAMs出版プロジェクト: ヘロドトス『歴史』:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2016/11/blog-post_29.html@
NAMs出版プロジェクト: 『哲学の起源』:索引&目次(作業中)
http://nam-students.blogspot.jp/2012/11/blog-post_5870.html?m=0#refha
ヘロドトス『歴史』岩波文庫より
『哲学の起源』引用箇所
ヘロドトス『歴史』,29,40@,48@,69,70,71@,71@,73-4@,74@
上
①一七〇:129
柄谷行人哲学の起源48頁
イオニアの敗北以前にミレトスの人タレス1の述べた見解もまた有益なものであった。タレスの祖先はフェニキア人であったが、彼の意見というのは、イオニア人は単一の中央政庁を設けて、イオニアの中央に当るテオスにこれを置く、ただし他の町々はそのまま存続しいわば地方行政区と見做される、というものであった。
上②五〇:195
71
五〇 ディオニュソスのみならず、ほとんどすべての神の名はエジプトからギリシアへ入ったものである。ギリシアの神々がギリシア外の国から招来されたものであることは、私が自ら調査して確かめたことである。それも大部分はエジプトからの伝来であると私は考えている
上②一五八:264
71
エジプト人は自分と言語を同じくせぬ者はすべてこれを異国人と称するのである
上②一六七:269
40
一六七 ギリシア人が果してこのような慣習をもエジプト人から学んだものかどうかは、私にも明確な判断が下し難い。というのは私の見る限りトラキア人、スキュタイ人、ペルシア人、リュディア人はじめほとんどすべての異国人(非ギリシア人)が、職業的技術を習得する者たちとその子孫を他の市民よりも下賤のものと見なし、このような手工業に携わらぬ者、中でも特に軍事に専従する者を尊貴なものとしているからである。しかしいずれにせよギリシア人はみなこのような慣習に染まったわけで、殊にスパルタ人は最もはなはだしい。技術的職業を軽んずることが最も少ないのはコリントス人である。
上③八〇:339
73~4
独裁者というものは父祖伝来の風習を破壊し、女を犯し、裁きを経ずして人命を奪うことだ。それに対して大衆による統治は先ず第一に、万民同権という世にも美わしい名目を具えており、第二には独裁者の行なうようなことは一切行なわぬということがある。職務の管掌は抽籤により、役人は責任をもって職務に当り、あらゆる国策は公論によって決せられる。
されば私としては、独裁制を断念して大衆の主権を確立すべしとの意見をここに提出する。万事は多数者にかかっているからだ1。」
中⑥四三:222
74
ヘロドトス『歴史』,29,40@,48@,69,70,71@,71@,73-4@,74@
オタネスがペルシアの七長老を前にして、ペルシアは民主制を採用すべきであるという意見を述べたという話2を信じようとしないギリシア人にとっては、世にも不可思議なこととしか思えぬようなことが起ったので、それをここにお話ししよう。つまりこの時マルドニオスは、イオニアの独裁者をことごとく排除して、各都市に民主制を敷かせたのである
______
柄谷行人哲学の起源
40頁
一六七 ギリシア人が果してこのような慣習をもエジプト人から学んだものかどうかは、私にも明確な判断が下し難い。というのは私の見る限りトラキア人、スキュタイ人、ペルシア人、リュディア人はじめほとんどすべての異国人(非ギリシア人)が、職業的技術を習得する者たちとその子孫を他の市民よりも下賤のものと見なし、このような手工業に携わらぬ者、中でも特に軍事に専従する者を尊貴なものとしているからである。しかしいずれにせよギリシア人はみなこのような慣習に染まったわけで、殊にスパルタ人は最もはなはだしい。技術的職業を軽んずることが最も少ないのはコリントス人である。
上②一六七:269頁
48
イオニアの敗北以前にミレトスの人タレス1の述べた見解もまた有益なものであった。タレスの祖先はフェニキア人であったが、彼の意見というのは、イオニア人は単一の中央政庁を設けて、イオニアの中央に当るテオスにこれを置く、ただし他の町々はそのまま存続しいわば地方行政区と見做される、というものであった。
上①一七〇:129頁
71
五〇 ディオニュソスのみならず、ほとんどすべての神の名はエジプトからギリシアへ入ったものである。ギリシアの神々がギリシア外の国から招来されたものであることは、私が自ら調査して確かめたことである。それも大部分はエジプトからの伝来であると私は考えている
上②五〇:195頁
71
エジプト人は自分と言語を同じくせぬ者はすべてこれを異国人と称するのである
上②一五八:264頁
73~4
独裁者というものは父祖伝来の風習を破壊し、女を犯し、裁きを経ずして人命を奪うことだ。それに対して大衆による統治は先ず第一に、万民同権という世にも美わしい名目を具えており、第二には独裁者の行なうようなことは一切行なわぬということがある。職務の管掌は抽籤により、役人は責任をもって職務に当り、あらゆる国策は公論によって決せられる。
されば私としては、独裁制を断念して大衆の主権を確立すべしとの意見をここに提出する。万事は多数者にかかっているからだ1。」
上③八〇:339頁
74
オタネスがペルシアの七長老を前にして、ペルシアは民主制を採用すべきであるという意見を述べたという話2を信じようとしないギリシア人にとっては、世にも不可思議なこととしか思えぬようなことが起ったので、それをここにお話ししよう。つまりこの時マルドニオスは、イオニアの独裁者をことごとく排除して、各都市に民主制を敷かせたのである
中⑥四三:222頁
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イソノミア
ページの問題点
イソノミアは、古代にイオニアで発達した政体。
目次
概要 編集
2011年の『文学界』の春季の号の山口二郎との対談で、柄谷行人は、ハンナ・アーレントなどを参照しつつ、イソノミアを次のように説明した。
日本では、同等者支配などと訳されたこともあるが、アーレントはノー・ルール(無支配)と訳しており、このほうが正しい。
こんにち俗に「民主主義」と言われているものは、「自由・民主主義」であり、自由主義(自由)と民主主義(平等)の振り子のような相互修正により成立する。フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』は、このような政体によって完結される歴史についての本である。しかし、これを超克する余地もあろう。その可能性はイソノミアにある。イソノミアとは、自由と平等が対立せず、自由であることがそのまま平等であり、逆もまた真である、ような政体である。
イソノミアは、アメリカ合衆国の草の根民主主義に近い。アメリカでは土地を持たない独立自営農民が、その担い手になった。これは、商工業者を軽蔑する、アテネの「農民=戦士」的デモクラシーとは異なるものであった。アーレントが注目する「評議会」も、現代のイソノミアと言えよう。柄谷が「世界共和国へ」で挙げたアソシエーションも、イソノミアとほぼ同じものだ。[1]
アソシエーショニズムは、普遍宗教によって開示されたものだと、これまで柄谷は述べてきたが、宗教という形以外でそれが実現されたことはなかったか、と再考した挙句、イソノミアを思い当たった。(『哲学の起源』連載第一回目)
関連項目 編集
ハンナ・アーレント
柄谷行人
評議会
ソビエト
コミューン
出典 編集
^ 文学界2011年4月号
外部リンク 編集
[1]
ノート
小ネタメモ : [ハンナ・アレント] 革命について
http://blog.livedoor.jp/medmedbox/archives/14795746.html
難解だが、『人間の条件』と同様、いま読んでもじゅうぶん新鮮だと思う。
本書を読了してからすでに3ヶ月ちかく経過した。ちょくちょく部分的に読み返したりしていたが、いまだに十分に理解したという自信はない。それでも、現時点での理解を、後に再読するときのガイドになるようまとめておこうとおもう。印象が薄れてしまう前に。
*
アレントは『革命とは自由の創設のことであり、自由が姿を現わすことのできる空間を保障する政治体の創設のことである』とした上で、実際にそれを成し遂げた革命はアメリカ独立革命のみであるとする。
その他の革命、例えばフランス革命、ロシア革命は『政治的自由にたいするこの情熱が、おそらくそれ以上に熱狂的であるけれども政治的には不毛な、主人にたいする熱情的憎悪、つまり抑圧された人の解放にたいする渇望とあまりにも簡単に混同される』とする。前時代の支配階級への憎悪を開放することに夢中になるあまり、『自由を創設する』という目的が放棄され、無残な失敗に終わっていると評している。
*
「freedom」と「liberty」という2つの英単語がある。どちらも日本語に訳されるとき、「自由」という語を当てられることが多い。アレントは「liberty」については、「苦痛や抑圧から解放された状態」だと説明する。
『解放と自由が同じでないことはわかりきったことであろう。解放は自由の条件ではあるが、けっして自動的に自由をもたらすものではないからである。』
自由であるためにはlibertyの状態よりさらに先に進まなければならない、libertyのさらに先にfreedomがあるとする。
ではfreedomとはどういう状態なのか。
アレントは例として、古代イオニアのイソノミアを挙げている。
『市民が支配者と被支配者に分化せず、無支配関係のもとに集団生活を送っているような政治組織の一形態』
これをイソノミアと呼ぶのだという。
『イソノミアは平等を保証したが、それはすべての人が平等に生まれ平等につくられているからではなく、反対に、人は自然において平等ではなかったからである。そこで人為的な制度たる法すなわち法律によって人びとを平等にする都市国家を必要としたのであった。』
この一節が登場するのは約500ページある本書の41ページ目だが、私には本書のもっとも重要な要素が含まれた節のように思われる。
天然の自由などない。自由とは自然世界にないもの、人の作ったもの、人工物であり、放っておけば壊れてしまうものなのだ。
革命とは「自由を実現する」ものであり、自由とはなにか、についても一定の説明がなされた。そして、アレントはアメリカ独立革命は成功し、フランス革命とロシア革命は失敗したという。
それはなぜかを問う前に、本書の気になる一節を紹介したい。
『悲しいかな、たとえ時の権力をめぐる環境がどんなにひどいものであれ、革命がこれまで起ったことのないような国々のほうが自由をよく保持していること、そして、革命が勝利したところよりも、革命が敗北した国々のほうに市民的自由がいっそう多く存在していることもわれわれは知っている。』
異論は多かろうが、私はこの一節に深く納得している。
虐殺と戦争は革命の付属物といっていい。なにしろ、革命の犠牲になって死んだ人の数は、第一次、第二次世界大戦双方の戦死者より多いという。
ソ連は言うに及ばず、中国の文化大革命やカンボジアのキリング・フィールド、東欧が自由化された時に土中から発見されたおびただしい数の人骨。自由と平等どころか、革命の果てに待っているのは、ほとんどの場合、大虐殺だった。
フランス革命も例外ではない。九月虐殺では1万を越える犠牲者が出ている。
しかし、アメリカ独立戦争では、そうした事態には至らなかった。
なぜそうなるのか。
*
アレントはフランス革命の原動力について、以下のように書いている。
『しかし、それが人民の解放ではなく、苦悩する大衆の解放の問題であったとすれば、革命の進路が苦悩に固有の力の解放、すなわち、錯乱した怒りの力に依存していたことは疑いない。そして、無能力な怒りが結局革命を滅亡に追いやったとはいえ、苦悩は、ひとたびそれが怒りに変わるならば、圧倒的な力を解き放ちうるというのは真実である。フランス革命は、自由の創設から、苦悩からの人間の解放へとその方向を変えたとき、忍耐の障壁を打ち壊し、そのかわり、いわば不運と悲惨の破壊力を解放したのであった。』
いっぽう、アレントは独立以前のアメリカを評して以下のように述べている。
『アメリカでは、自由の創設に先行して貧困からの解放がおこなわれていた。というのは、アメリカの初期の革命前の繁栄は、十九世紀後期と二十世紀初期の大量移民によってヨーロッパのもっとも貧乏な階級が毎年何十万人いや何百万とアメリカの海岸に押し寄せてくる何百年も前に達成されていたのであって、少なくとも部分的には、旧世界の国々では何世紀ものあいだけっしておこなわれていなかったような、貧困からの解放のための意識的で集中的な努力の結果だったからである。』
アメリカは豊かだったから自由の創設に成功した。他方、フランス革命は貧乏人の群れが求めるものを与えようとし続けた結果、自由の創設に失敗し、虐殺を招いた。
乱暴な要約ではあるが、これが現時点での私の理解だ。そこそこ納得してもいる。
「人間の条件」でも述べられていたことだが、かつて古代ギリシャでは、貧しい者、女、子どもは「共同体にとっての善について議論する能力がない」とみなされていた。有産階級の家長のみが、そうした能力を持ちうると見られていた。
ここまで書いてきたところで、「アメリカ史-世界各国史8-」の一節が脳裏によみがえってきた。イギリス本国からの独立を果たした米植民地諸州が、合衆国として再編されてゆく会議について述べた一節だ。
『有産階級の集まりであるこの会議には、多少の考え方の相違や利害の対立があっても、〈妥協〉が可能な基本的了解があった。』
アメリカ独立運動の指導者たちは、大規模農園の経営者か商人が多く、政治活動だけでのし上がってきた「革命家」というものがいない。
*
新自由主義とは何か: あすを語る - 93 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
Friedrich August Hayek, 西山千明 - 1976 - スニペット表示
というのは、民主主義政府は、その発生を正当化する論拠として「イソノミア」概念を使用したが、時間が過するにつれて、逆にこの「 ... 法による支配」という主張の発生このような事情を背景として、アリストテレスは、もはや「イソノミア」という術語は、使用しなくなっ ...
Journal of law and politics - 第 18 巻 - 668 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1967 - スニペット表示 - 他の版
トテレスなのであって、ノモスに本来的な分岐性と客体性とを、イソノミアの原理に基づいて統一したアリストテレスの思げていることに注目しなければならない。なぜならば、この考え方を政治的,国家法的に表現したのがプラトン及びアリス処で、ソロンがその立法 ...
Social science review - 第 31 巻 - 13 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1986 - スニペット表示 - 他の版
アリストテレスによれば執務報告審査は民衆によってなされるとされ、ブ I ゾルトはこれを民会における審査とまず執務報告審査 ... 以上の検討によってみると、クラティアのつく国制の出現が後になることが知られるばかりでなく、その出現にはイソノミアを介して ...
Seiji shisōshi - 第 1 巻 - 263 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
Bennosuke Hattori - 1974 - スニペット表示
イソクラテス 62 , 74 学校創立 63 , 74 イソノミア(平等) 681 ィデア(プラトンの) 89 , 91 , 92 善の 94 - 96 ウォリントン 169 ... 7 革命(アリストテレスの) 215 - 222 原因 215 二種 216 眯因 217 防止法 218 僭主の防止法 219 * 222 学問の分類(アリストテレスの) ...
Annuals of the Japanese Political Science Association:
https://books.google.co.jp/books?id...
2009 - スニペット表示 - 他の版
政泊理論のいくつかの采諾ーアリストテレス的偶云続!古代ギリシアのイソノミアの理解! 古代ローマの共和国の理解!カントの法の支配の理解など亭に立ち戻ることによつて! アーレントは市民の言論と活動を媒介とした脱暴力ないし非暴力の術としての扱清め規箱 ...
Ōsaka Keidai ronshū - 第 28 号 - 32 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1960 - スニペット表示 - 他の版
ソロンの改革による,乂法上の鉄則は独裁政体のもとでなかった。それはアリストテレス の操返し説くごとく(ま? ... で治的登用の機に乏しかったことを示唆しているであろう。 加えてイソノミアが経済上の^等(イソモイラ)を直ちに統的な家柄がなお強力な勢力を保持 ...
Shigaku zasshi - 第 111 巻 - 96 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
2002 - スニペット表示 - 他の版
なぜアリストテレスはアテナイ民主政のきびしい批判者と批判の内容を検討し、 ァリストテレスの批判の妥当性に疑問を呈者は民主 ... 良い意味でのロマンな政治参加のみがイソノミアとして広く要求されるようになり、主政を経て次第に減殺,変質していき、 第三の ...
Hōgaku shinpō - 第 91 巻、第 1~7 号 - 40 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1984 - スニペット表示 - 他の版
袞退期に当ってポリスの理念が混迷していることと同時に、それを背紫とするアリストテレスの現実主義によると言ってよ制」の間題 ... ないことはせ口うまでもなく、「 支配すること」と(お)したがって「イソノミア」は単なる平等ではなく「専制」への対抗の含意を持つ。
現代政治へのアプローチ - 52 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
藤原孝, 杉本稔 - 1998 - スニペット表示 - 他の版
第二に、法の下の平等としてのイソノミア、言論の平等としてのイセゴリア、また、現代においては民主政治の根幹と見なされる選挙すら平等に悖るとするほどの政治的平等 ... まさにこの意味において、アリストテレスは人間を「ポリス的動物」と定義したのである。
政治への想像力 - xxi ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
杉田敦 - 2009 - スニペット表示
... 愛用されてきたけれども、古代ギリシアだって、イソノミアなどの別の言葉でなら、 平等な人々の関係は積極的に評価されている。それに、歴史的な事情の変化も考えなきやいけない。古代ギリシアでは奴隸制は当然であり、アリストテレスもこれを認めていた。
次へ
ヘーゲルやハイデガー、ドゥルーズのようにパルメニデスはヘラクレイトスと
セットで考えないと分かりにくい
(『哲学の起源』で柄谷は、ピタゴラスへの対抗、イオニア哲学の継承という
両者の共通点を強調している)
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フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 416.0 KB
紙の本の長さ: 158 ページ
出版社: 中央编译出版社 (2015/8/1)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 中国語
ASIN: B072RCXH9Z
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内容简介 · · · · · ·
作者说在《世界史的构造》这本书里,他从交换样式(而非生产方式)的角度,对人类社会历史进行了重新思索,并在交换样式A、B、C之外,发现了交换样式D。作者还指出,交换样式D必然收敛为宗教的形态,而在遥远的伊奥尼亚时代的政治和思想中,恰恰曾经存在过这具有普遍意义的宝贵精神财富。但当时因为篇幅的原因,未能充分探讨,于是另外写了《哲学的起源》这本书作为前书的续篇,试图对上述问题进行深入考察。
作者简介 · · · · · ·
作者简介:
柄谷行人(Kojin Karatani),1941年生于日本兵库县尼崎市。早年就读于东京大学经济学本科和英文科硕士课程。毕业后曾任教于日本国学院大学、法政大学和近畿大学,并长期担任美国耶鲁大学东亚系和哥伦比亚大学比较文学系客座教授。2006年荣休。是享誉国际的日本当代著名理论批评家,至今已出版著述30余种。代表作有《日本现代文学的起源》《跨越性批判――康德与马克思》《走向世界共和国》等,2004年岩波书店出版有《定本柄谷行人集》全5卷。
译者简介:
潘世圣,1960年生。1983年东北师范大学毕业,同年入吉林大学开始硕士阶段学习,1986年起在北京语言学院任教。1994年赴日留学,获日本鹿儿岛大学硕士及九州大学博士学位。2006年回国任华东师范大学外国语学院教授,从事日本近现代文学及中日比较文学的教学研究至今。曾任日本西南学院大学客座研究员、中部大学及九州大学客座教授。有著书《鲁迅明治日本漱石——关于影响及结构的综合性比较研究》(日文)《现代中国的文化》(日文、合著)、译著《现代行政法》及各类研究论文若干。
目录 · · · · · ·
序论
1普世宗教
2伦理型先知
3模范型先知
第一章伊奥尼亚的社会与思想
1雅典与伊奥尼亚
2Isonomia(无支配)与Democracy(多数者统治)
3雅典的Democracy
4国家与民主主义
5移民与Isonomia
6冰岛与北美洲
7Isonomia与评议会
第二章伊奥尼亚自然哲学的背景
1自然哲学与伦理
2希波克拉底
3希罗多德
4荷马
5赫西奥德
第三章伊奥尼亚自然哲学的特质
1宗教批判
2运动的物质
3制作与生成
第四章伊奥尼亚没落后的思想
1毕达哥拉斯
a轮回的观念
b二重世界
c数学与音乐
2赫拉克利特
a反民众
b反毕达哥拉斯
3巴门尼德
a巴门尼德
b毕达哥拉斯批判
c间接证明
4埃利亚学派之后
a恩培多克勒
b原子论
c从城邦到世界
第五章雅典帝国与苏格拉底
1雅典帝国与民主政
2智者与辩论的支配
3苏格拉底审判
4苏格拉底的谜
5灵机
6苏格拉底的问答方法
7柏拉图与毕达哥拉斯
8哲学王
9Isonomia与哲学王
附录从《世界史的构造》到《哲学的起源》
古代希腊史年表
译后记
· · · · · · (收起)
平山
12:
2.3貨幣数量脱の起源貨幣数量説の起源をたどれば中国の子L子やギリシャのクセノフォンにまで遡ることができるようだが,a19世紀末に1つの完成をみる貨幣数量説の直接の起源は16世紀のスペインに求められる。当時のスペインでは中南米の「新世界」から金銀が流入し,物価が大きく上昇した。のちに「価格革命」として有名になったこの現象は,スペインの貿易収支の赤字によリヨーロッパの国々(とくにイタリア・フランス・オランダ・イギリス)にも波及したので,当時の学者たちの注意を惹いたものと思われる。当時のスペインではサラマンカ大学を中心に,スコラ主義の学問が盛んに研究され,そのなかで経済の現象に関しても多くの記述がなされた。たとえば1556年にアスピルクエタ(Azpilcucta)は次のように述べている:………他の条件が同じであれば,貨幣が多い国よりも少ない国ではすべての商品や労働が安くなる スペインよりも貨幣が少ないフランスでは,パン・ワイン・布・労働が安いことを我々は経験から知っている.スペインでさえ,インド諸島の発見で金銀が大量に流入する以前には貨幣が少なく,商品や労働は安かった.貨幣が豊富にあるのではなく貨幣が少ないときは貨幣の価値が高くなるからである.つ上記引用中の「インド諸島」は,コロンブスの発見した西インド諸島とメキシヨ・チリ・ペルーなどの中南米植民地を含むものと理解してよさそうである.これらの地域からまず金,のちに銀が大量にスペインに流入し,スペインの物2)Hcgcland(1951),pp 7-10 なおこの研究書は全編を通して貨幣数量説の歴史的発展とその評価について詳述している3)G五cc―Hutchhson(1978),p104 以下,原典の引用に際して,原典の日本語訳がある場合でも,参考にはしたが,すべて筆者の試訳である|
柄谷行人『哲学の起源』第四章2でスピノザの先行者として言及されたクセノファネスに
関しては、http://happy.ap.teacup.com/togenuki/635.html、
http://www005.upp.so-net.ne.jp/entartete/miretos.html等を参照。
「しかしもし牛や馬やライオンが手を持っていたとしたら/
あるいは手によって絵をかき/
人間たちと同じような作品をつくりえたとしたら/
馬たちは馬に似た神々の姿を、牛たちは牛に似た神々の姿をえがき/
それぞれ自分たちの持つ姿と同じような身体をつくることだろう」
(クセノファネス断片15)
参考:
「もし三角形が話す能力を持つとしたら、三角形は同様に、神は優越的に三角形であると
言うでしょうし、また円は円で、神的本性は優越的意味において円形であると言うでしょう。
そして、このようにして各人は、自己の諸属性を神に帰し、自己を神と類似のものとし、その
他のものは彼には醜く思われるでありましょう。」
書簡56(スピノザからボクセルへ)『スピノザ書簡集』岩波文庫261頁より
ただしスピノザは定義に起成原因を求めている点が優れている
例えば円の定義には円を作図する方法が含まれるべきなのだ
(参考『探究2』柄谷行人)
クセノパネス(希: Ξενοφάνης、英: Xenophanes)は、紀元前6世紀のギリシア哲学者。クセノファネスと表記されることもある。
生涯と業績 編集
イオニア地方のコロフォンの人。紀元前545年頃、25歳で故郷を去り南イタリアのザンクレというところで暮らした。エレアへの植民に参加し、カタネでも暮らす。アテナイの哲学者アルケラオスの弟子であるともいわれる。高齢になるまで生き、自分の息子たちの死を看取り葬ったという家庭的な不幸に見舞われている。
体系的哲学者というよりは詩人であり、叙事詩やエレゲイア調・イアンボス調の詩を作り公衆に対して朗唱した。コロフォンの建設やエレアへの植民を主題とした2000行に及ぶ詩を書いたという。ヘシオドスやホメロスを攻撃して、その神々について語っていることを非難した。それはティモンによって「高慢なところのないクセノパネス、ホメロスを曲解して叱責した人」と述べられ、後のプラトンのホメロス批判に通じている。
存在するものの構成要素は4つであり、世界は数において無限であるが時間がたち変化することで無限になるわけではない、と主張した。
神の本性は球状であり、人間と少しも似たところがない。そして全体が知性であり思慮であって永遠なものである。
生じるものはすべて滅び、魂は気息(プネウマ)である、と最初に言い出したのはクセノパネスであるという。
エンペドクレスが賢者を見つけ出すことができないといったとき「賢者を見つけようとするものは、その人自身が賢者でなければならない」と言ったという。
参考 編集
H. Diels and W. Kranz (eds.), Die Fragmente der Vorsokratiker, 6th edn. Zurich 1968 (standard work; much superior to Kirk/Raven)
B. Gentili and C. Prato (eds.), Poetarum Elegiacorum Testimonia et Fragmenta 1, Leipzig 1988 (best Greek text available)
J.H. Lesher (ed.), Xenophanes. Fragments, Toronto 1992 (best English edition and translation)
U. De Young, "The Homeric Gods and Xenophanes' Opposing Theory of the Divine", 2000
W. Drechsler and R. Kattel, "Mensch und Gott bei Xenophanes", in: M. Witte, ed., Gott und Mensch im Dialog. Festschrift für Otto Kaiser zum 80. Geburtstag, Berlin – New York 2004, 111-129
H. Fränkel, "Xenophanesstudien", Hermes 60 (1925), 174-192
E. Heitsch, Xenophanes und die Anfänge kritischen Denkens. Mainzer Akademie der Wissenschaften und der Literatur, Abh. d. Geistes- und Sozialwiss. Kl., 1994, H. 7
W. Jaeger, The Theology of the Early Greek Philosophers, Gifford Lectures 1936, repr. Westport, Ct. 1980
K. Jaspers, The Great Philosophers 3, New York etc. 1993
R. Kattel, "The Political Philosophy of Xenophanes of Colophon", Trames 1(51/46) (1997), 125-142
O. Kaiser, "Der eine Gott und die Götter der Welt", in: Zwischen Athen und Jerursalem. Studien zur griechischen und biblischen Theologie, ihrer Eigenart und ihrem Verhältnis, Berlin - New York 2003, 135-152
K. Ziegler, "Xenophanes von Kolophon, ein Revolutionär des Geistes", Gymmasium 72 (1965), 289-302
外部リンク 編集
Xenophanes (英語) - インターネット哲学百科事典「クセノパネス」の項目。
Xenophanes (英語) - スタンフォード哲学百科事典「クセノパネス」の項目。
______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、 イオニア、 |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張) |
| | | |
| | タレス(前624―546頃)水 |
| | | |
| | アナクシマンドロス 無限定 イオニア諸都市 |
| |(前610頃ー546)なもの 前560年 |
| | | | リディア王国に併合
| | | アナクシメネス 空気 前546 |
| | |(前585ー525) ペルシアに併合 |
| | | | |
| | クセノファネス| ピタゴラス |
| |(前570頃ー)| (前582ー497) |
| |(イオニア、コロ| (サモス島→南伊) |
| |フォン→エレア)| || |
| | _|_ | || |
| | | _|__|____|| 前499or8〜4|
| | | | | | | イオニアの反乱 |
| | | x | | x 前492ー449頃
| | | 普←| | →変 ペルシア戦争 |
| | | 遍 | | 化 |
| パルメニデス |__|___ヘラクレイトス 火 |
|(前515ー450) | (前540ー480) |
| | | (イオニア、エフェソス) |
| |___折_衷__| 前479 |
| | | ミュカレの戦いwiki
|(エレア派)(多元論者) |
| ゼノン エンペドクレス(シチリア島) |
| | (前490ー430頃) |
| | | |
| | アナクサゴラス(イオニア→アテネ) |
| | (前500頃ー428頃) |
| | |________ペリクレス |
| | (原子論者) エウリピデス |
| |__レウキッポス(ミレトス→エレア) |
| | 前431ー404|
| |_デモクリトス ペロポネソス戦争|
| (前460頃ー370頃) |
|______________|____________|
|
_ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
| 同等? |末裔 |
| ソクラテス ←対立→ ソフィスト、プロタゴラス等 |
| (前469ー399頃) |
| |||_クセノフォン(軍人、弟子) (犬儒派)
| ||______________アンティステネス
| | | |
| _プラトン(前427ー347) ディオゲネス
| | | |
| | アリストテレス(前384ー322) |
|_|_____|___________________|
| アレクサンダー大王 アルキメデス
| エウクレイデス
| (アレクサンドリア)
_|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| | ゼノン(ストアの開祖)|
| | キケロ |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義) |
| | ピュロン エピクロス セネカ |
| |影響 エピクテートス |
| (新プラトン主義) マルクス・ |
| プロティノス アウレリウス |
| プロクロス |
|___________________________|
(『30分でわかる哲学&思想』 小須田健 13頁より:改)
______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、 イオニア、 |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張) |
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| | タレス(前624―546頃)水 |
| | | |
| | アナクシマンドロス 無限定 イオニア諸都市 |
| |(前610頃ー546)なもの 前560年 |
| | | | リディア王国に併合
| | | アナクシメネス 空気 前546 |
| | |(前585ー525) ペルシアに併合 |
| | | | |
| | クセノファネス| ピタゴラス |
| |(前570頃ー)| (前582ー497) |
| |(イオニア、コロ| (サモス島→南伊) |
| |フォン→エレア)| || |
| | _|_ | || |
| | | _|__|____|| 前499or8〜4|
| | | | | | | イオニアの反乱 |
| | | x | | x 前492ー449頃
| | | 普←| | →変 ペルシア戦争 |
| | | 遍 | | 化 |
| パルメニデス |__|___ヘラクレイトス 火 |
|(前515ー450) | (前540ー480) |
| | | (イオニア、エフェソス) |
| |___折_衷__| 前479 |
| | | ミュカレの戦いwiki
|(エレア派)(多元論者) |
| ゼノン エンペドクレス(シチリア島) |
| | (前490ー430頃) |
| | | |
| | アナクサゴラス(イオニア→アテネ) |
| | (前500頃ー428頃) |
| | |________ペリクレス |
| | (原子論者) エウリピデス |
| |__レウキッポス(ミレトス→エレア) |
| | 前431ー404|
| |_デモクリトス ペロポネソス戦争|
| (前460頃ー370頃) |
|______________|____________|
|
_ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
| 同等? |末裔 |
| ソクラテス ←対立→ ソフィスト、プロタゴラス等 |
| (前469ー399頃) |
| |||_クセノフォン(軍人、弟子) (犬儒派)
| ||______________アンティステネス
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| _プラトン(前427ー347) ディオゲネス
| | | |
| | アリストテレス(前384ー322) |
|_|_____|___________________|
| アレクサンダー大王 アルキメデス
| エウクレイデス
| (アレクサンドリア)
_|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| | ゼノン(ストアの開祖)|
| | キケロ |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義) |
| | ピュロン エピクロス セネカ |
| |影響 エピクテートス |
| (新プラトン主義) マルクス・ |
| プロティノス アウレリウス |
| プロクロス |
|___________________________|
(『30分でわかる哲学&思想』 小須田健 13頁より:改)
______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、 イオニア、 |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張) |
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| | タレス(前624―546頃)水 |
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| | アナクシマンドロス 無限定 イオニア諸都市 |
| |(前610頃ー546)なもの 前560年 |
| | | | リディア王国に併合
| | | アナクシメネス 空気 前546 |
| | |(前585ー525) ペルシアに併合 |
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| | クセノファネス| ピタゴラス |
| |(前570頃ー)| (前582ー497) |
| |(イオニア、コロ| (サモス島→南伊) |
| |フォン→エレア)| || |
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| | | _|__|____|| 前499or8〜4|
| | | | | | | イオニアの反乱 |
| | | x | | x 前492ー449頃
| | | 普←| | →変 ペルシア戦争 |
| | | 遍 | | 化 |
| パルメニデス |__|___ヘラクレイトス 火 |
|(前515ー450) | (前540ー480) |
| | | (イオニア、エフェソス) |
| |___折_衷__| 前479 |
| | | ミュカレの戦い |
|(エレア派)(多元論者) |
| ゼノン エンペドクレス(シチリア島) |
| | (前490ー430頃) |
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| | |________ペリクレス |
| | (原子論者) エウリピデス |
| |__レウキッポス(ミレトス→エレア) |
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| |_デモクリトス ペロポネソス戦争|
| (前460頃ー370頃) |
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柄谷行人『哲学の起源』第四章2でスピノザの先行者として言及されたクセノファネスに関しては、http://happy.ap.teacup.com/togenuki/635.html、
http://www005.upp.so-net.ne.jp/entartete/miretos.html等を参照。
「しかしもし牛や馬やライオンが手を持っていたとしたら/
あるいは手によって絵をかき/
人間たちと同じような作品をつくりえたとしたら/
馬たちは馬に似た神々の姿を、牛たちは牛に似た神々の姿をえがき/
それぞれ自分たちの持つ姿と同じような身体をつくることだろう」(断片15)
参考:
「もし三角形が話す能力を持つとしたら、三角形は同様に、神は優越的に三角形であると言うでしょうし、また円は円で、神的本性は優越的意味において円形であると言うでしょう。そして、このようにして各人は、自己の諸属性を神に帰し、自己を神と類似のものとし、その他のものは彼には醜く思われるでありましょう。」書簡56(スピノザからボクセルへ)『スピノザ書簡集』岩波文庫261頁より スピノザに関しては以下も参照→http://nam-students.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
哲学の起源索引より
クセノファネス,101,102(岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊)@,102(以下同書)@,137@,138@
柄谷行人『哲学の起源』第四章2でスピノザの先行者として言及されたクセノファネスに関しては、
http://happy.ap.teacup.com/togenuki/635.html、
http://www005.upp.so-net.ne.jp/entartete/miretos.html
岩波『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊 等を参照。
「しかしもし牛や馬やライオンが手を持っていたとしたら/
あるいは手によって絵をかき/
人間たちと同じような作品をつくりえたとしたら/
馬たちは馬に似た神々の姿を、牛たちは牛に似た神々の姿をえがき/
それぞれ自分たちの持つ姿と同じような身体をつくることだろう」(断片15)
参考:
「もし三角形が話す能力を持つとしたら、三角形は同様に、神は優越的に三角形であると言うでしょうし、
また円は円で、神的本性は優越的意味において円形であると言うでしょう。そして、このようにして各人は、
自己の諸属性を神に帰し、自己を神と類似のものとし、その他のものは彼には醜く思われるでありましょう。」
書簡56(スピノザからボクセルへ)『スピノザ書簡集』岩波文庫261頁より
【哲学】ソクラテスの「無知の知」が科学研究で証明される[05/01]
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1しじみ ★2019/05/03(金) 00:59:58.42ID:CAP_USER>>24>>46>>81>>86
哲学者のソクラテスは自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるという「無知の知」を説きましたが、「知識が多い人ほど、自分の知識の限界を認識し、間違いの指摘や他人のアイデアを認めやすい」ということが研究で示されました。
Links between intellectual humility and acquiring knowledge: The Journal of Positive Psychology: Vol 0, No 0
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17439760.2019.1579359
Intellectual humility: from views of knowledge to views of people – Open for Debate - Cardiff University
https://blogs.cardiff.ac.uk/openfordebate/2019/01/28/intellectual-humility-from-views-of-knowledge-to-views-of-people/
People Who Brag About Their Intellect Don't Know as Much as They Think, Study Finds
https://www.sciencealert.com/people-who-are-humble-about-their-intellect-actually-tend-to-know-more-study-shows
アメリカ、ペパーダイン大学の心理学者であるエリザベス・クラムレイ・マンカソ氏らは、「intellectual humility(知的謙遜)」という概念について研究を行いました。知的謙遜とは、「間違いは起こるものだ」「自分の知識は限られている」ということを冷静かつオープンに受け入れられること。知的謙遜の対極にあるのが「intellectual overconfidence(知的過信/自信過剰)」という概念。自分の考えに自信を持つことは基本的にはいいことですが、過剰な自信は問題があると捉えられています。
知的謙遜・知的過信について調査を行うため、マンカソ氏らの研究チームは合計1200人の被験者に対し、「知的謙遜と学習の間にあるさまざまな関係」を調べる5つの実験を行いました。
まずアンケート調査では、被験者はいくつかの質問に答え、同時に研究者が開発した知的謙虚スケールで自分の回答を評価しました。このスケールは、過度な知的優位性を強く持つかどうかを調べる「知ったかぶり」スケールと、他人から学ぼうとする「知的寛容性」スケールの2つから構成されるとのこと。
この結果、まず、知的謙虚を持つ人は一般知識が多いということが判明。
「知的謙虚と一般知識の多さの間につながりがあることは、知的謙虚が『人の一般知識の多さを正確に測る能力』と関係しているという研究結果によって説明がつきます。つまり、自分が知らないことを知ること(そして『知らない』と進んで認めること!)は新しい知識への第一歩なのです」とマンカソ氏は記しています。
一方、知的謙虚でない人は自分の認知能力を過大評価する傾向があるものの、知的謙虚さの度合いによって認知テストの結果が影響を受けるわけではないことも示されました。研究者が知的謙虚さと認知能力の間に関連性があると予測していたため、これは「驚くべき結果」だったそうです。
しかし、知的謙虚には問題もあることも、マンカソ氏らの研究で示されています。理由はわかりませんが、知的謙虚さの強さがGPAの低さと関連性があることが示されているのです。また知的謙虚さを持つ被験者は自分の認知能力を過小評価することも示されています。
「人は偏見のない人を受け入れやすい傾向にありますが、一方で自分の信念を確信しない人を『弱い』と考えたり、すぐに考え方を変える人を『操作的』『安定していない』と考えることがある可能性もあります」「このような社会における人の見方が、人に自分の間違いを認めづらくしているかもしれません。『自分の考えには自信を持つべき』と考える人は、考えを変えることを恐れるかもしれません」とマンカソ氏は語っており、知的謙虚の理解を深めることが、社会における人のあり方に影響を及ぼすと考えています。
今回の研究結果から、少なくとも「知的謙虚は社会に幅広い影響を及ぼしている」ということは示されたといえます。一方で研究者は、知的過信が知識・認知・新しいことを学習する能力にどう影響するかを理解するためには、さらなる研究が必要だとしています。
「知的謙虚は数多くの面で、公共財に寄与しています」「知的謙虚は人々の認識に対する『意見』の枠を越え、社会的態度・社会的行動の示唆を含みます。この研究は、意見が不一致の場合でも、人に対して礼儀正しく、慈悲深く振る舞う助けとなる可能性があります」とマンカソ氏は述べています。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/19/Anderson%2C_Domenico_%281854-1938%29_-_n._23185_-_Socrate_%28Collezione_Farnese%29_-_Museo_Nazionale_di_Napoli.jpg
サムネイル読み込み中···
https://gigazine.net/news/20190501-links-between-humility-knowledge/
地域通貨花子1 (@TiikituukaHana)
2019/09/20 23:40
イソノミア=イオニアではないというのが最新研究らしい。
ヘロドトスによればイソノミア(万民同権)とはくじ引きのことであり、くじ引きはアテネ(の民主政)以前に土壌があったと考えられる。イオニアを美化することは出来ないがその12市同盟だけは評価出来る。
同盟という概念が重要だ。 twitter.com/mneeton/status…
Twitterアプリをダウンロード
多分くじ引きがないと同盟は成り立たない
逆に言うと同盟という概念はくじ引きによってしか現実化しない
多数決では不可能だ
https://twitter.com/tiikituukahana/status/1175057263792246785?s=21
at+15
納富信留古代ギリシアと向き合う ─ ─最新の歴史 ・哲学史研究の成果から
イスタンブルに生まれてアメリカで活躍したギリシア人で 、二〇世紀後半の分析的ギリシア哲学研究を牽引したグレゴリ ー ・ヴラストスは 、一九五三年と一九六四年に 「イソノミア 」について論考を発表し 、現在でも古典的な成果と見なされている 3 。ヴラストスはまず 、 「イソ ・ノミア 」という合成語の意味を論じる 。 「イソス 」は 「等しい 」という意味であるが 、 「ノモス 」は 「分配する 」 (ネメイン )か 、 「法 ・慣習 」という意味か 、そのどちらかに応じて 「平等の分配 」と 「法の平等 」という原意の違いが生じる 。前者の解釈に反対して 、ヴラストスは後者の意味であるとし 、 「イソノミア 」とは 「政治的力の平等主義的な分配であり 、責任をもって法を遵守する統治 」という概念であると結論する 。ヴラストスの考察で興味深いのは 、 「イソモイリア 」 (配分の平等 )という別の語との関係である 。アテナイでは時折財産の再配分が試みられたが 、財産を平等にするという極端な 「イソモイリア 」理念は 、財産不平等という社会基盤の上に成り立つ現実の民主政にとって 、その維持に抵触するため 、民主政支持者ですら正面から掲げることがなかった 。それゆえ政治スロ ーガンとしてほとんど用例がないのだという 。逆に 、そういった配分の不平等を前提に唱えられた 「イソノミア 」概念には 「イソモイリア 」を実現できない最貧の民衆の敗北が込められていると 、ヴラストスは推定している 。 「イソノミア 」という語には 、ア ーレントが指摘するように 、 「デモクラティア 」や 「オリガルキア 」が含意する 「支配 」 (アルケ ー 、クラトス )の語は含まれないが 、これは特別なことではない 。アテナイのソロン以来 、重要な意味を担った 「エウノミア 」 (良き法治 ・秩序 )を始め 、 「アノミア 」 (無秩序 ) 、 「アウトノミア 」 (自治 )といった同様の合成語を見ると 、そこで 「支配 」の要素が排除されている訳ではないことが分かる 。従って 、 「イソノミア 」を 「無支配 」という語で訳すことは不適切である 。他方で 、テ ーバイが自らの政体を 「イソノモスな寡頭政 」と呼んだように 、 「民主政 」と同義語ではない 。この点で 、両者に根本的な違いを見るア ーレントや柄谷氏の指摘は正しい 。文献資料に基づいていえば 、 「イソノミア 」概念がイオニア起源という証拠はない 4 。私たちの手元に伝承された著作中で最古の用例はイオニア出身のヘロドトスにあるが 、そこでは 、ペルシア人オタネスがこの語で 「民主政 」を擁護している 。前八 ~四世紀のイオニア文化に属する文献資料は限られるが 、 『ソクラテス以前哲学者断片集 』の一箇所 (アルクマイオン 、ただし 、イオニアではなくイタリア出身 )を除いて 、叙事詩 、叙情詩 、ヒッポクラテス文書に一切用例が残っていない事実は 、イオニア起源説に決定的に不利である 。この語はむしろ 、アテナイで前五〇八年に始まるクレイステネスによる民主政への改革に結びつけられることが多い 。その典拠は 、ペイシストラトス一族の僭主制が打倒された際に 、僭主の兄弟ヒッパルコスを暗殺したハルモディオスとアリストゲイトンを讃えた宴会歌である 。
1ギリシア哲学を学びたい読者には 、近年の研究成果が盛り込まれた 『哲学の歴史 1 、 2 』 (中央公論新社 、二〇〇八 、二〇〇七年 ) 、 『西洋哲学史 Ⅰ 、 Ⅱ 』 (講談社選書メチエ 、二〇一一年 )を紹介する 。 2ヘロドトス 『歴史 』三 ・八〇 、三 ・八三 、三 ・一四二 、五 ・三七 /トゥキュディデス 『戦史 』三 ・六二 ・三 、三 ・八二 ・八 、四 ・七八 ・三 、六 ・三八 ・五 /イソクラテス 『アレイオス ・パゴス会演説 』二〇 、 『パンアテナイア祭演説 』一七八 /プラトン 『メネクセノス 』二三九 A 、 『ポリテイア (国家 ) 』五六一 E 、五六三 B 、 『第七書簡 』三二六 D 、三三六 D 。 3 G r e g o r y V l a s t o s , I S O N O M I A , S t u d i e s i n G r e e k P h i l o s o p h y I , P r i n c e t o n ,及び 、 I O N O M I A O I T I K H , P l a t o n i c S t u d i e s , P r i n c e t o n参照 。 4この原理の 「イオニア起源 」を主張する推測 (二五頁 )は 、ア ーレントによる考察を否定して提出されているが 、根拠はない 。 5アテナイオス 『食卓の賢人たち 』一五巻六九五 A (柳沼重剛訳 )所収 。同様の表現を用いた別の歌 (六九五 B )もある 。 6最近の見方としては 、ケンブリッジ大学で古代史研究を牽引するロビン ・オズボンの入門書 『ギリシアの古代 ─ ─歴史はどのように創られるか ? ─ ─ 』 (佐藤昇訳 、刀水書房 、二〇一一年 )が挙げられる 。ギリシア人の 「植民 」は第二章 、第三章 、 「僭主政 」は第四章 、 「自由 、奴隷 」は第六章で論じられる 。 7イオニアがアテナイに起源をもつという神話 (エウリピデス 『イオン 』など )は 、後代に流布した伝承で 、古典期アテナイの政治情勢を色濃く反映した縁起譚に過ぎない 。だが 、イオニアが他のギリシア都市に起源をもつ訳でもない 。 8拙論 「パルメニデス 」 (講談社メチエ 『西洋哲学史 Ⅰ 』所収 )を参照 。 9運動という 「現実 」に基づく 「間接証明 」 (帰謬法 )がなされているという解釈は 、彼らの真意とは正反対である 。 1 0 「初期ギリシア哲学 」には 、ディ ールス ・クランツ編 『ソクラテス以前哲学者断片集 』の日本語訳 (岩波書店 )がある 。柄谷氏も参照する廣川洋一 『ソクラテス以前の哲学者 』 (講談社学術文庫 )は高い水準の概説書であるが 、世界のスタンダ ードとしてはカ ーク ・レイヴン ・スコフィ ールド 『ソクラテス以前の哲学者たち (第二版 ) 』 (京都大学学術出版会 )も参照 。 1 1柄谷氏も退けるように 、ソクラテスにおいて 「自然学 」から 「倫理学 」へという哲学の転換が起ったという通説は 、伝統的な見方ではあるが不正確である 。拙著 『哲学者の誕生 ─ソクラテスをめぐる人々 』 (ちくま新書 )第二章参照 。 1 2参照されるシノペのディオゲネス ( 「樽のディオゲネス 」 )は 、系譜的にはアンティステネスに連ねられるが 、おそらく直接の師弟関係はなく 、またソクラテスとも面識はなかった 。
1 4 A . W . N i g h t i n g a l e , G e n r e s i n D i a l o g u e : P l a t o a n d t h e C o n s t r u c t o f P h i l o s o p h y ( C a m b r i d g e U n i v e r s i t y P r e s s , 1 9 9 5 ) , p p . 4 7 5 0 。拙著 『ソフィストとは誰か ? 』 (人文書院 、二〇〇六年 )第三章も参照 。 1 5川島重成 『イエスの七つの譬え 』 (三陸書房 、二〇〇〇年 )参照 。 「見失った羊 」は 『ルカ伝 』一五 ・一 ~七 、 「放蕩息子 」は 『ルカ伝 』一五 ・一一 ~三二 、 「葡萄園の労働者 」は 『マタイ伝 』二〇 ・一 ~一六 。 1 6プラトンの 「ポリテイア 」については 、拙著 『プラトン理想国の現在 』 (慶應義塾大学出版会 ) 、とりわけ第八 、九章で論じた 。 1 7草稿の段階で 、古代ギリシア史を専門とする長谷川岳男 、宮崎亮 、上野愼也 、佐藤昇氏より貴重な助言をいただいた 。感謝申し上げる 。但し 、文責は全面的に筆者にある 。
6オズボンが重要か?
ラディカルな見直しも進んでいる 。西洋で理想化されてきた従来の 「古代ギリシア 」像は 、もはや通用しないと思ったほうがよい 6 。大きな反省は 、後代 、たとえばロ ーマ期の姿をそのままギリシアに当てはめる誤解に向けられている 。 「奴隷制 」は古代世界に共通する社会システムであるが (イオニアも例外ではない ) 、ロ ーマ時代に典型となった大規模奴隷が連想されがちである 。古代ギリシア社会でも奴隷は重要な労働力であり 、売買の対象として非政治的存在であったが 、その社会的地位や規模や扱いは多様であり 、ロ ーマ型とは大きく異なっていた 。アテナイでは奴隷と自由市民が並んで農業労働に従事していた (自由人である農民も自ら率先して労働に従事していた 。奴隷に押しつけた訳ではない !ついでにいえば 、アテナイ市民で商工業に従事して生計を立てていた者もけっして少なくなかった ) 。家内奴隷には主人から家族同様の扱いを受けた者や 、解放されて家業を任された者もいた 。スパルタでは 「ヘロット 」と呼ばれる別種の農業奴隷が生産を担っており 、アテナイとは異なるシステムであったが 、それらをひとし並みに 「奴隷制 」として後代のイメ ージを重ねることは 、歴史を大きく誤解する陥穽につながる 。 『哲学の起源 』でキ ーワ ードとなる 「イオニア植民 」も 、歴史的には裏付けられない 。英語の 「コロニ ー 」 、ラテン語 「コロニア 」の訳語である 「植民 」は 、ギリシア語では 「アポイキア 」 、つまり 「住いを離れること 」を意味し 、移動性や脱中心化や関係維持を特徴としている 。柄谷氏は 、ロ ーマが国家主導で行った大規模な植民活動とギリシアの自発的で非組織的 「植民 」の違いを正しく指摘しているが (三七 ~三九頁 ) 、それが 「イオニア 」で行われたとされている点が問題である 。イオニアが (アテナイの )植民から始まったという 「イデオロギ ー 」は 、古代から伝承され今日も完全に払拭されてはいないが 、最近の歴史学では批判的に覆されているからである 。 「イオニア 」と呼ばれるアナトリア (小アジア )のエ ーゲ海沿岸域は 、ギリシア人が早くから居住した地域である 。北方から移住してきたギリシア人の一派イオニア人は 、前一〇世紀初 ~前九世紀には 、すでにミレトスやエフェソスやフォカイアといった中心市に在住していたと推定される 。考古学の知見によれば 、これらの都市はミノア文明やヒッタイトの影響下に置かれていたが 、イオニア人はそこに入ってきて 、現地のカリア人らと混合しながらポリスを創ってきた 。それは 、アテナイやスパルタがポリスの形で成立する以前のことであり 、 「アテネやギリシア本土から 」の植民市 (二三頁 )ではない 7 。イオニア諸ポリスは 、私たちが後の歴史に見る 「植民 」活動によるポリス成立とは大きく異なっている 。現在 「大植民時代 」と称される 「植民 」活動は 、前八世紀半ばから前六世紀にかけて起った 。イオニアはその時 、むしろ 、本土の諸ポリスと同様に他の地域に植民者を送り出す母市になっていた 。アナトリアはヒッタイトが鉄器文化で繁栄した地域であり 、その西部をなすイオニアは 、リュディアやペルシアに接して商業や文化の交流をもち続けた 。また 、エジプトやフェニキアとも海で盛んに交流していたはずで 、先進文明の影響をギリシアで最初に吸収する最前
線であった 。その地域はギリシア人定住以前にも 「未開 」とは程遠く 、すでに多くの民族や文化が入り混じっていた先進地帯であったことを忘れてはならない 。この意味で 、イオニアの諸ポリスは後代の 「植民 」とは異なり 、また 、アイスランドやアメリカの初期社会と同列でもない (無論 、アメリカ大陸にも多くの人々が居住していた 。それを無視 ・抹殺して成立した幻想が 「フロンティア 」である ) 。初期のイオニアに 、平等の社会や理念が存在したと考える証拠はない 。タレスが活躍した前六世紀には僭主たちがポリスを支配していたが 、それがペルシア支配下の強制と考える必要はない 。イオニア社会がそもそも 、近接するリュディアやペルシアといったオリエントの専制体制と高い類似性にあったことも考えられる 。他方で 、植民活動は確かに遊動性や自由と関わるが 、それは南イタリアやギリシア北部 、黒海沿岸 、北アフリカといった地への植民でも同等 、あるいはそれ以上に見られたはずである 。だが 、それらの植民市では 、リビアのキュレネが王政を敷き 、シチリア島シラクサなどで僭主政が栄えるなど 、ギリシア本土と比べて格別自由や平等が顕著であったようには見えない 。 「イソノミア 」が植民に伴うという歴史は確認されない 。柄谷氏は 、イオニアの人々は 「伝統的な支配関係から自由 」であり 、 「実際に経済的にも平等であった 」 (二五頁 )と主張する 。イオニアの諸ポリスの社会構造や歴史については 「史料 」が極端に少ない ─ ─従って 、何を主張しても反証できない ─ ─が 、現代の古代史の知見からいえば 、歴史的にそのような状況は存在しなかったと考えて間違いない 。従って 、これはおそらく現実に古代にあったイオニアのギリシア人社会のことではなく 、著者が理念的に推測した 、あるいは空想的に構築した 「イオニア 」という名の蜃気楼であろう 。 「史料 」の欠如を 「イオニアの思想 」の傍証から推測するというが (四三頁 ) 、これは方法論的に循環であり 、論証とは程遠い 。 「イオニア的 」と著者が考えている要素だけを抜き出す解釈は 、空中の理念に留まる 。現代人が過去に自己の理想像を投影することは勝手だ 、と思われるかもしれない 。それが現代に意味をもてば 、それで構わない 、ともいわれるだろう 。だが 、 「歴史 」を濫用する者が史実に足下をすくわれ 、自身の歴史像の歪みを現実で思い知らされることは 、どの時代でも起る経験である 。私たちは 、まず学問的に究明できる限りの 「事実 」 (たとえそれが様々な制約を帯びたものであっても )に依拠し 、そこから正しい議論を組み立てなければならない 。さもないと 「事実 」に裏切られてしまう 。もしこの反省がなければ 「歴史 」は 、まやかしか自己正当化の道具に過ぎなくない。
タイトル
ギリシアの古代 歴史はどのように創られるか?
叢書名
刀水歴史全書 ≪再検索≫ 歴史・民族・文明
著者名等
ロビン・オズボン/著 ≪再検索≫
著者名等
佐藤昇/訳 ≪再検索≫
著者等紹介
【佐藤】1973年宮城県生まれ。99年東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻西洋史学専門分野修士課程修了。2003年同博士課程単位取得退学。現在、東京大学人文社会系研究科助教。主著・論文「民主政アテナイの賄賂言説」など。
出版者
刀水書房
出版年
2011.6
大きさ等
20cm 261p
注記
Greek history./の翻訳
NDC分類
231
件名
ギリシア(古代) ≪再検索≫
要旨
古代ギリシア史の重要トピックに、新しい光を当てると何が見えてくるのでしょうか?この入門書は、まずは、おなじみの彫刻ディスコボロス(円盤投げ選手)への疑問から始まる。トピックはスポーツと恋愛である。
目次
第1章 馴染み深く、異質なるギリシア;第2章 ポリスを創る;第3章 ギリシアの人口とサヴァイヴァル;第4章 法、僭主、そして政治の創造;第5章 敵対する;第6章 自由と抑圧の都市;第7章 ギリシア都市、斉一性と多様性;第8章 アレクサンドロス―ギリシア史終幕?
内容
古典期・アレクサンドロス大王登場までの古代ギリシアの歴史とその研究法の基礎が、最新の成果により解き明かされる。ケンブリッジ大学での講義を基に書き下ろされた、古代ギリシア史への道案内。
ISBN等
4-88708-396-3
ISBN等
978-4-88708-396-7
書誌番号
3-0211046519
中⑥四三
74@
ヘロドトス『歴史』,29,40@,48@,69,70,71@,71@,73-4@,74@
《つまりこの時マルドニオスは、イオニアの独裁者をことごとく排除して、各都市に民主制を敷かせたのである。》歴史中222
独裁者なら「ひとり」のはずで、上の話は矛盾している。
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